JP6907769B2 - レーザ加工装置、制御データ生成装置、およびレーザ加工装置の制御方法 - Google Patents

レーザ加工装置、制御データ生成装置、およびレーザ加工装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ加工装置、制御データ生成装置、およびレーザ加工装置の制御方法に関するものである。
従来より、良好な加工品質となる例えばレーザ出力値などの加工条件を決定するために、加工条件が互いに異なる複数のパターンを含むテストパターンをテスト加工するレーザ加工装置がある(例えば特許文献1)。これによれば、ユーザは加工条件が互いに異なる複数のパターンの加工状態を比較して、最適な加工条件を決定することができる。
特開2000−158158号公報
ところで、レーザ発振器は停止状態から出力状態へ遷移するのに時間を要することが知られている。また、停止状態の期間が長いほど、出力状態へ遷移する時間が長くなることが知られている。従って、レーザ発振器の出力状態が維持されたまま、あるいは、例えばレーザ加工の期間に対して短い期間の停止状態の後にパターンが加工される場合と、パターンを加工する度に、例えばレーザ加工の期間に対し長い期間の停止状態から出力状態への遷移の工程を経てからパターンが加工される場合とでは、加工状態が異なる場合が多い。
また、実際のレーザ加工の工程においては、1つの加工対象物への加工が終了してから、次の加工対象物への加工が開始されるまでには、レーザ発振器が一旦、例えばレーザ加工の期間に対して長い時間、停止状態にされる場合が多い。設置台に設置される加工対象物の交換作業が行われるからである。従って、実際のレーザ加工の工程では、加工対象物の加工の前に一旦レーザ出射部が、例えばレーザ加工の期間に対して長い時間、停止状態にされているのにも拘わらず、例えば、レーザ発振器の出力状態が維持されたままテストパターンがテスト加工されてしまうと、テスト加工の加工状態が実際の加工状態から乖離してしまうおそれがあった。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、1つのレーザ加工が終了する度にレーザ発振器が停止状態とされる実際のレーザ加工を反映したテストパターンを加工することができるレーザ加工装置、制御データ生成装置、およびレーザ加工装置の制御方法を提供することを目的とする。
本明細書は、加工条件が互いに異なる複数のパターンが配置されたテストパターンを加工レーザ光の照射により加工対象物上に形成するレーザ加工装置であって、加工レーザ光を出射するレーザ出射部を有し、加工レーザ光を加工対象物上に照射するレーザ加工部と、レーザ加工部の制御に用いられる制御データを生成するデータ生成部と、待機時間の値を受付ける時間受付部と、を備え、データ生成部は、時間受付部で受け付けた値を、複数のパターンのうちの、1つのパターンの形成終了から次のパターンの形成開始までの時間であってレーザ出射部を停止状態としてレーザ加工部に次のパターンの形成開始を待機させる待機時間として設けた制御データを生成することを特徴とするレーザ加工装置を開示する。
また、本明細書は、加工条件が互いに異なる複数のパターンが配置されたテストパターンをレーザ出射部が出射する加工レーザ光の照射により加工対象物上に形成するレーザ加工部の制御に用いられる制御データを生成する制御データ生成装置であって、待機時間の値を受付ける時間受付部と、時間受付部で受け付けた値を、複数のパターンのうちの、1つのパターンの形成終了から次のパターンの形成開始までの時間であってレーザ出射部を停止状態としてレーザ加工部に次のパターンの形成開始を待機させる待機時間として設けた制御データを生成するデータ生成部と、制御データをレーザ加工部へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする制御データ生成装置を開示する。
また、本明細書は、加工条件が互いに異なる複数のパターンが配置されたテストパターンをレーザ出射部が出射する加工レーザ光の照射により加工対象物上に形成するレーザ加工装置の制御方法であって、待機時間の値を受付けるステップと、複数のパターンのうちの、1つのパターンの形成終了から次のパターンの形成開始までの時間であってレーザ出射部を停止状態としてレーザ加工装置に次のパターンの形成開始を受け付けた値の時間だけ待機させるステップを含むことを特徴とするレーザ加工装置の制御方法を開示する。
本願によれば、1つのレーザ加工が終了する度にレーザ発振器が停止状態とされる実際のレーザ加工を反映したテストパターンを加工することができるレーザ加工装置、制御データ生成装置、およびレーザ加工装置の制御方法を提供することができる。
本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成である。 レーザ加工装置の電気的構成を示すブロック図である。 テストパターンを示す図である。 受付画面を示す図である。 テスト加工設定画面を示す図である。 テスト加工におけるレーザ出力の状態を説明する図である。
<レーザ加工装置の概略構成>
本実施形態に係るレーザ加工装置1の概略構成について図1を用いて説明する。本実施形態に係るレーザ加工装置1は、PC(Personal Computer)7、レーザ加工部2、レーザコントローラ5などを備える。また、レーザ加工部2は、レーザヘッド部3および電源ユニット6などを有する。レーザ加工部2は、レーザコントローラ5から送信される情報に基づいて、加工対象物Wの加工面WAに対してレーザ光Lを2次元走査して照射し、文字、記号、図形等をマーキングするレーザ加工を行う。以下の説明において、レーザ加工を印字と記載する場合がある。
PC7は、例えばノートPCなどで実現され、LCD(Liquid Crystal Display)77、キーボード76、およびマウス78などを備え、ユーザからの加工命令を受け付け、印字データを作成し、レーザコントローラ5へ出力する。ここで、印字データとは、レーザ加工においてレーザ光Lにより描画される加工パターンの形状を示すXY座標データと、XY座標データにレーザ加工の条件を示す加工条件データとが対応付けられたデータである。レーザコントローラ5はコンピュータなどで実現され、レーザ加工部2およびPC7と双方向通信可能に接続されている。レーザコントローラ5はPC7から出力された印字データに基づいてレーザ加工部2を制御する。以後の説明において、方向は図1に示す方向を用いる。
レーザヘッド部3は、本体ベース11、レーザ光Lを出射するレーザ光出射部12、光シャッター部13、光ダンパー(不図示)、ハーフミラー(不図示)、ガイド光部15、反射ミラー17、光センサ20、ガルバノスキャナ18、およびfθレンズ19などを有し、不図示の略直方体形状の筐体カバーで覆われている。
レーザ光出射部12は、レーザ発振器21、およびビームエキスパンダ22などを有する。レーザ光出射部12は本体ベース11に取り付けられており、励起用レーザ光出射部40(後述)から出射される励起光である励起用レーザ光が光ファイバFを介して入射される。レーザ発振器21は、不図示の例えばYAGレーザおよび受動Qスイッチなどを有する。レーザ発振器21は光ファイバFを介して入射される励起用レーザ光に応じて、加工対象物Wの加工面WAに加工を行うためのパルス状のレーザ光Lを出射する。ビームエキスパンダ22は、レーザ発振器21と同軸に設けられており、レーザ光Lのビーム径を調整する。尚、レーザ発振器21がレーザ光Lを出射する方向が前方向であり、レーザヘッド部3の上下方向及び前後方向に直交する方向が、レーザヘッド部3の左右方向である。
光シャッター部13は、シャッターモータ26および平板状のシャッター27を有する。シャッター27は、シャッターモータ26のモータ軸に取り付けられて同軸に回転する。シャッター27は、ビームエキスパンダ22から出射されたレーザ光Lの光路を遮る位置に回転された際には、レーザ光Lを光ダンパーへ反射する。光ダンパーはシャッター27で反射されたレーザ光Lを吸収する。一方、シャッター27がビームエキスパンダ22から出射されたレーザ光Lの光路を遮らない位置に回転された際には、ビームエキスパンダ22から出射されたレーザ光Lは、光シャッター部13の前側に配置されたハーフミラーに入射する。ハーフミラーは、後側から入射されるレーザ光Lのほぼ全部を透過し、一部を反射ミラー17へ反射する。ハーフミラーを透過したレーザ光Lはガルバノスキャナ18に入射される。反射ミラー17は入射されたレーザ光Lを光センサ20へ反射する。光センサ20は、入射されたレーザ光Lの発光強度に応じた信号をレーザコントローラ5へ出力する。
ガイド光部15は、ガイド光レーザ28(図2)およびレンズ群(不図示)などを有する。ガイド光レーザ28は例えば赤色の、可視レーザ光を出射する半導体レーザである。レンズ群(不図示)は可視レーザ光を平行光に収束する。ガイド光部15はハーフミラーの右側に配置されている。ハーフミラーはガイド光部15から出射された可視レーザ光であるガイド光をガルバノスキャナ18へ向けて反射する。ここで、ハーフミラーにより反射されたガイド光の光路と、ハーフミラーを透過したレーザ光Lの光路とは一致する。尚、ガイド光は、レーザ加工の際に加工対象物Wの位置合わせに用いられるものである。
ガルバノスキャナ18は、本体ベース11の前側端部に形成された貫通孔(不図示)の上側に取り付けられている。ガルバノスキャナ18は、ガルバノX軸モータ31、ガルバノY軸モータ32、本体部33などを有する。ガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32の各々は、モータ軸およびモータ軸の先端部に取り付けられた走査ミラーを有する。ガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32は、各々のモータ軸が互いに直交し、各々の走査ミラーが互いに対向するように、本体部33に取り付けられている。各モータ31,32が回転することにより、各走査ミラーが回転する。これにより、レーザ光Lおよびガイド光が2次元走査される。ここで、走査方向は、レーザヘッド部3の方向において、前から後へ向かうX方向と、右から左へ向かうY方向である。
fθレンズ19は、ガルバノスキャナ18によって2次元走査されたレーザ光Lとガイド光とを下方に配置された加工対象物Wの加工面WAに集光させる。
電源ユニット6は、励起用レーザ光出射部40、励起用レーザドライバ51、および電源部52などを有する。電源部52は不図示の電源コードを介して商用電源に接続される。電源部52は給電される交流電力を直流電力に変換し、レーザ加工部2の各部へ給電する。励起用レーザドライバ51は、レーザコントローラ5からの命令に応じて、励起用レーザ光出射部40を駆動する。励起用レーザ光出射部40は光ファイバFを介してレーザ発振器21と光学的に接続されている。励起用レーザ光出射部40は半導体レーザを有し、励起用レーザドライバ51から供給される駆動電流の電流値に応じたパワーの励起用レーザ光を光ファイバF内に出射する。
<レーザ加工装置の電気的構成>
次に、レーザ加工装置1の電気的構成について、図2を用いて説明する。PC7は、図1で示した構成の他に、制御部70、制御回路74などを備える。制御部70は、CPU71、RAM72、ROM73、およびHDD(Hard Disk Drive)75等を有する。PC7にはレーザ加工のためのアプリケーションソフトウェアが予めインストールされている。ROM73にはファームウェアなどが記憶されている。RAM72はCPU71が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。また、HDD75には加工処理のプログラムおよび文字パラメータ情報などが記憶されている。文字パラメータ情報とは、フォント毎のパラメータ情報であり、例えばストロークフォントの場合には、文字の中心の点の座標、および各点を結ぶ線を表す式のパラメータなどの情報である。また、アウトラインフォントの場合には、文字の輪郭線を構成する点の座標、および各点を結ぶ線を表す式のパラメータなどの情報である。CPU71、RAM72、およびROM73は、不図示のバス線により相互に接続されている。また、CPU71とHDD75は、不図示の入出力インターフェースを介して接続されている。また、PC7は印字データをレーザコントローラ5へ送信する送信部(不図示)を有する。
制御回路74は、LCD77、キーボード76、マウス78などと電気的に接続されており、キーボード76およびマウス78が受け付けた操作を信号に変換して、CPU71へ出力する。また、CPU71からの命令に応じた表示画面をLCD77に表示させる。
レーザコントローラ5は、例えばコンピュータなどで実現され、CPU41、RAM42、ROM43等を有する。CPU41はROM43に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、後述のガルバノコントローラ56、ガイド光レーザドライバ58、および励起用レーザドライバ51などを制御する。RAM42はCPU41が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。尚、CPU41、RAM42、ROM43は、不図示のバス線により相互に接続されている。レーザコントローラ5は、PC7から出力される印字データに基づき、ガルバノスキャナ18の駆動角度および回転速度などを含む駆動情報および励起用レーザドライバ51の駆動電流値などを含む駆動情報を作成する。
レーザヘッド部3は、図1で示した構成の他に、ガルバノコントローラ56、ガルバノドライバ36、およびガイド光レーザドライバ58などを有する。ガルバノコントローラ56は、レーザコントローラ5から入力された駆動情報に基づいて、例えば駆動電流値、ON・OFFなどの制御信号をガルバノドライバ36へ出力する。ガルバノドライバ36は、ガルバノコントローラ56から入力された制御信号に応じた駆動電流をガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32へ供給する。
<テスト加工>
次に、テスト加工について説明する。加工面WAのレーザ光Lが照射された後の状態である加工状態は、例えばレーザ強度およびレーザ速度などのレーザ加工の加工条件に影響される。そこで、ユーザは実際に加工対象物Wにレーザ加工を行う前に、加工条件の条件出しを行うために、加工条件が互いに異なる複数のパターンが配置されたテストパターンのテスト加工を行う。ここでは、テストパターンが、図3に示すレーザ強度およびレーザ速度の2つのパラメータの各々を種々の値としたテストパターンTPである場合を例に説明する。ここで、レーザ強度とはレーザ光Lの出力値であり、レーザ速度とはガルバノスキャナ18の走査に応じて、加工面WA上におけるレーザ光Lの照射位置が移動する速度である。
テストパターンTPは、5列×3行の合計15のパターンPが、XY平面において、マトリクス状に配置されたものである。パターンPは、繰り返しレーザ加工される、ひとまとまりのパターンであり、オブジェクトObj1,Obj2を含む。ここで、オブジェクトとは、一連の文字、記号、図形などである。図3では図示を省略しているが、図4に示す様に、オブジェクトObj1はQRコード(登録商標)であり、オブジェクトObj2はアルファベットの文字列である。典型的には、パターンPは、実際のレーザ加工において、1つの加工対象物Wにレーザ加工されるパターンである。レーザ加工において、同列のパターンPはレーザ速度が同じ値であり、同行のパターンPはレーザ強度が同じ値である。後述するように、レーザ加工装置1は、数値ではなく、レーザ速度の値は「遅」から「速」の所定段階の何れかで、レーザ強度の値は「弱」から「強」の所定段階の何れかでの設定を受け付けることができる。テストパターンTPにおいて、レーザ速度の値は「遅」から「速」の5段階の各々であり、レーザ強度の値は「弱」から「強」の3段階の各々である。尚、以下の説明において、互いに加工条件が異なる15のパターンPの各々を区別する場合には、数字を付加してパターンP1〜パターンP15と記載し、区別しない場合には、パターンPと記載する。同様に、オブジェクトObjの各々を区別する場合には、オブジェクトObj1,Obj2と記載し、区別しない場合には、オブジェクトObjと記載する。
次に、テストパターンTPの加工手順について説明する。レーザ加工装置1の電源がONされ、PC7にて加工処理のためのアプリケーションが起動されると、CPU71は図4に示す、受付画面90をLCD77に表示させる。受付画面90の説明には、図4に示す方向を用いる。ユーザは受付画面90にて、加工したい文字、記号、図形などの印字情報を入力する。受付画面90は、メニューボタン表示領域91、レイアウト領域92、および加工設定画面93などを有する。メニューボタン表示領域91には、例えばファイルボタン91a、編集ボタン91b、設定ボタン91cなどが表示される。レイアウト領域92は、オブジェクトObjの加工領域における配置を受け付ける領域である。レイアウト領域92は加工対象物Wにおける加工領域を表しており、レイアウト領域92における入力されたオブジェクトObjの配置位置が、加工領域においてレーザ光Lが照射される加工位置となる。レイアウト領域92の右方向は加工領域のX方向であり、上方向は加工領域のY方向である。まず、ユーザは、オブジェクトObj1およびオブジェクトObj2の2つのオブジェクトObjを含む15のパターンPをレイアウト領域92に配置する。ここでは、ユーザは15のパターンPを、X方向(左右方向)およびY方向(上下方向)の各々において等間隔に配置するものとする。詳しくは、図3に示すように、テストパターンTPのX方向の間隔は間隔C1、Y方向の間隔は間隔C2であるものとする。また、ユーザは、オブジェクトObj毎に加工条件の設定を行う。CPU71は、レイアウト領域92に表示されるオブジェクトObjがマウス78などで選択されると、レイアウト領域92の右に、選択されたオブジェクトObjに関する加工設定画面93を表示させる。尚、レイアウト領域92において、選択されたオブジェクトObjは、そのオブジェクトObjを囲む矩形図形が表示される。図4は、パターンP1のオブジェクトObj1が選択された場合を示している。
加工設定画面93には、レーザ強度設定ボタン94、レーザ速度設定ボタン95、回数設定ボタン96などが表示される。レーザ強度設定ボタン94は、レーザ強度を「弱」〜「強」の範囲の例えば10段階の何れかで選択させるものである。レーザ速度設定ボタン95は、レーザ速度を「遅」〜「速」の範囲の例えば10段階の何れかで選択させるものである。回数設定ボタン96は、加工パターンをレーザ光Lで描画する回数の設定を受け付けるボタンである。ユーザは、15のパターンPの各々について設定を行う。次に、ユーザは、テスト加工の設定を行う。ユーザは、例えば、メニューボタン表示領域91の設定ボタン91cを選択し、プルダウン表示されるメニューの1つであるテスト加工設定(不図示)を選択する。CPU71は、テスト加工設定が選択されると図5に示すテスト加工設定画面100をLCD77に表示させる。テスト加工設定画面100には、加工材料プルダウンメニュー101、待機時間設定ボタン102、待機位置設定ボタン103、待機レーザレベル設定ボタン104、加工順番設定領域105およびOKボタン109などが表示される。加工材料プルダウンメニュー101は予め設定されている材料種別の何れかを選択させるものである。材料種別には例えば樹脂および金属などがある。待機時間設定ボタン102は待機時間の値の入力をmsの単位で受け付けるボタンである。待機時間については、図6を用いて説明する。
レーザ加工装置1は、1つのオブジェクトObjを印字する際に、詳しくはオブジェクトObjを構成する複数の線の各々を順次印字する。レーザ加工装置1は、レーザ光Lを走査してオブジェクトObjを構成する1つの線の印字が終了すると、レーザ光Lの出力(以下、レーザ出力と記載する。)を一旦OFFにして、レーザ光Lの加工対象物Wにおける照射位置が次の線の開始位置となるまでガルバノスキャナ18を動作させる。次に、レーザ加工装置1は、レーザ出力をONとすべく励起用レーザドライバ51を動作させて当該線を走査する。ここで、OFFとはレーザ発振器21からレーザ光Lが出射されない停止状態であり、ONとはレーザ発振器21からレーザ光Lが出射される出力状態である。レーザ加工装置1は、オブジェクトObjが1つの線で構成されている場合を除き、上記の動作を繰り返し、1つのオブジェクトObjを印字する。ここで、1つのオブジェクトObjに含まれる1つの線の印字開始から印字終了までの時間に対して、1つの線の印字終位置から次の線の印字開始位置までの移動に係るOFFの時間は、ガルバノスキャナ18の動作に要する時間であり、例えば500μs程度と短く、このOFFの時間に、レーザ出力がOFFからONになるのに要する遷移時間を加えた時間は、待機時間(図6に後述)に対して短い。図6の印字時間は、オブジェクトObj1,Obj2の印字開始から印字終了までの時間を示している。尚、オブジェクトObj1の印字終了からObj2の印字開始までのレーザ出力がOFFの時間は、1つのオブジェクトObjの印字における動作と同様に、レーザ光Lの照射位置がオブジェクトObj2の開始位置となるまでガルバノスキャナ18を動作させるのに要する時間である。上記のように、図6に示す印字時間において、レーザ出力のON・OFFが繰り返されるが、OFFの時間は短時間であるため、ON・OFFの遷移に関する図示は省略されている。
レーザ加工装置1は、パターンP1のオブジェクトObj1,Obj2の印字が終了すると、レーザ出力をOFFにする。次に、レーザ加工装置1はレーザ光Lの加工対象物Wにおける照射位置が、次に印字するパターンP2のオブジェクトObj1の印字開始位置に到達するまでガルバノスキャナ18を動作させる。尚、印字開始位置までの移動に要するガルバノスキャナ18の動作時間が図6に示す移動時間である。次に、レーザ加工装置1はレーザ出力をOFFの状態に維持し、ガルバノスキャナ18の動作を停止させたまま、停止時間が経過するまで待機する。停止時間が経過すると、レーザ加工装置1はレーザ出力をONとすべく励起用レーザドライバ51を動作させて、レーザ光Lを走査して、同様に、パターンP2のオブジェクトObj1,Obj2を加工する。以上の動作を繰り返し、レーザ加工装置1はテストパターンTPの加工を行う。
移動時間は、テストパターンTPにおけるパターンP間の配置間隔により異なるが、ここでは、1つのテスト加工における待機時間が一律となるように、停止時間が調整される。例えば、パターンP4,P5,P10(図3参照)の順に加工する場合には、パターンP4とP5との間隔が間隔C1であり、パターンP5とP10との間隔が間隔C2である。パターンP4,P5,P10(図3参照)の順に加工する場合には、パターンP4の加工後の移動時間と、パターンP5の加工後の移動時間とは異なるが、待機時間は一律となるようにされる。尚、加工順番は、加工順番設定領域105にて設定が受け付けられる。
ここで、待機時間を設ける効果について説明する。図6にて示す様に、レーザ発振器21はOFFの時間が待機時間程度に長い場合、OFFからONへ遷移するのに長い時間を要する。従って、次の印字開始位置までのガルバノスキャナ18の動作に伴う短時間のOFFの後にパターンPが加工される場合と、例えば加工対象物Wの設置に伴う長時間のOFFの後にパターンPが加工される場合とでは、加工状態が異なる場合が多い。そこで、1つのパターンPの印字終了から次のパターンPの印字開始までの時間であって、レーザ出力をOFFとして次のパターンPの印字開始を待機させる待機時間を設けることで、実際のレーザ加工を再現することができる。典型的には、待機時間は、実際のレーザ加工において加工対象物Wの交換作業に要する時間が考えられる。尚、図6は、説明のための模式図であり、OFFからONへの遷移時間、各時間の相対的な長さを限定するものではない。
上記のように、待機時間は実際のレーザ加工を再現するための、レーザ出力をOFFにする時間である。従って、上記では、待機時間において移動時間の後に停止時間を設ける場合を説明したが、停止時間の後に移動時間を設ける場合であっても、同様の効果を得ることができる。つまり、パターンP1のオブジェクトObj2の印字を終了した後、レーザ出力をOFFにして停止時間だけ待機した後に、照射位置をパターンP2のオブジェクトObj1の印字開始位置まで移動する構成としても良い。待機位置設定ボタン103(図5)は、この停止時間だけ待機する待機位置の設定を受け付けるものである。具体的には、待機位置設定ボタン103は、チェックボックスにて、開始点および終了点の何れか一方を選択させるものである。開始点とは、図6に示す、照射位置が次に印字するパターンPの開始位置となるようにガルバノスキャナ18が動作した後に停止時間待機する設定である。一方、終了点とは、不図示の、停止時間待機した後に、照射位置が次に印字するパターンPの開始位置となるようにガルバノスキャナ18が動作する設定である。
図5の待機レーザレベル設定ボタン104は、レーザ出力がOFFの場合の励起用レーザ光のレベルを、ゼロもしくはオフセットレベル(テスト加工設定画面100ではOffsetLvlと表記)の何れか一方を選択させるためのボタンである。ゼロとは、励起用レーザ光の駆動電流をゼロとする設定であり、オフセットレベルとは、励起用レーザ光の駆動電流をレーザ発振器21がレーザ光Lを出射しない程度のレベルとする設定である。加工順番設定領域105には、パターンPの印字の加工順の設定を受け付けるための、Z字状設定ボタン106、ラダー状設定ボタン107、および個別設定ボタン108が表示される。次に、Z字状設定ボタン106およびラダー状設定ボタン107が選択された場合に、夫々設定される、加工順番におけるZ字状およびラダー状について、テストパターンTPの場合を例に図4に示す方向を用いて説明する。
加工順番がZ字状およびラダー状に設定された場合には、どちらもテストパターンTPのパターンPが1行ずつ加工される。Z字状は、すべての行で、行における加工方向が同じとされる設定である。詳しくは、すべての行において、左から右へ順次パターンPが加工される。一方、ラダー状は、行毎に加工方向が切替えられる設定である。詳しくは、まずテストパターンTPの1行目のパターンPが左から右へ順次加工され、1行目の加工が終了すると、2行目のパターンPが右から左へ順次加工される。つまり、行が移る場合には、行の終了位置からの距離が近い、次の行のパターンPから加工が開始される。尚、テストパターンTPがマトリクス状ではなく例えば1行もしくは1列にパターンPが並ぶ場合には、Z字状設定ボタン106およびラダー状設定ボタン107のどちらが選択された場合にも、行の場合には左から右へ、列の場合には上から下へ加工される。個別設定ボタン108とは、複数のパターンPを配列に関係なく、加工順を自由に設定させるものである。具体的には、個別設定ボタン108が選択されると、個別設定画面(不図示)がポップアップ表示される。個別設定画面はテストパターンTPに含まれるパターンPが加工順に羅列して表示される画面である。ユーザは、例えば、個別設定画面に表示される上下の矢印ボタンを用いた操作にて、パターンPが所望の加工順となる様に表示させることで、加工順を設定することができる。ユーザは、テスト加工設定画面100の設定を終えると、OKボタン109を選択する。
CPU71は、OKボタン109が選択されると、テスト加工設定画面100の設定値に基づいて、印字データを作成する。レーザ加工を開始させたい場合、ユーザはメイン画面に表示される加工実行ボタン(不図示)を選択する。加工実行ボタンが選択されると、CPU71は、送信部に作成した印字データをレーザコントローラ5へ送信させ、レーザ加工の開始を指示する。これにより、レーザコントローラ5は、レーザ加工部2を制御して、加工パターンに基づいて、レーザ光Lを加工対象物Wに照射させるレーザ加工処理を開始する。上記のように、例えば、待機位置が開始点を設定された場合には、レーザコントローラ5は1つのパターンPの印字が終了すると、レーザ出力をOFFにさせ、照射位置が次に加工するパターンPの開始位置となるようにガルバノスキャナ18を動作させ、停止時間だけ待機させる。停止時間経過すると、次のパターンPの印字を開始させる。テストパターンTPに含まれるすべてのパターンPの印字が終了すると、レーザ加工処理を終了する。これにより、実際のレーザ加工が再現されたテストパターンTPが形成される。
ここで、レーザ加工装置1はレーザ加工装置の一例であり、PC7は制御データ生成装置の一例であり、レーザコントローラ5およびレーザ加工部2はレーザ加工部の一例である。また、レーザ光出射部12はレーザ出射部の一例であり、レーザ光Lは加工レーザ光の一例であり、CPU71はデータ生成部の一例である。また、ガルバノスキャナ18は、走査部の一例である。また、印字データは制御データの一例であり、テストパターンTPはテストパターンの一例であり、加工対象物Wは加工対象物の一例である。また、CPU71がプログラムを実行することによって実現する、LCD77にテスト加工設定画面100を表示させ、待機時間設定ボタン102に入力された値を待機時間として受け付ける機能は、時間受付部の一例である。また、CPU71がプログラムを実行することによって実現する、LCD77にテスト加工設定画面100を表示させ、加工材料プルダウンメニュー101に入力された値を加工材料の材質として受け付ける機能は、材質受付部の一例である。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
CPU71は、テストパターンTPに含まれる15のパターンPのうちの、1つのパターンPの形成終了から次のパターンPの形成開始までの時間であってレーザ光出射部12を停止状態としてレーザ加工部2に次のパターンPの形成開始を待機させる待機時間を設けた印字データを生成する。このように、後続のパターンP形成の開始前に、レーザ光出射部12が停止状態とされる待機時間が設けられることで、1つのレーザ加工が終了する度に停止状態とされる実際のレーザ加工を反映したテストパターンTPを加工するレーザ加工装置1を提供することができる。テストパターンTPの加工状態が実際の加工状態から乖離してしまうのを低減することができる。
また、CPU71は、LCD77にテスト加工設定画面100を表示させ、待機時間設定ボタン102に入力された値を待機時間として受け付ける。これにより、ユーザは、所望の待機時間を設定することができる。利便性の良いレーザ加工装置1とすることができる。
また、CPU71は、テストパターンTPにおけるパターンPの配置態様に拘わらず、待機時間の値を一律とする。これにより、パターンP間の距離が異なる場合などでも、各パターンPに対して、待機時間を同じにすることができる。
また、CPU71は、1つのパターンPの形成終了位置から次のパターンPの形成開始位置までの移動時間を待機時間から減じた停止時間、1つのパターンPの形成終了位置もしくは次のパターンPの形成開始位置のいずれか一方の位置にてガルバノスキャナ18の走査動作を停止させる印字データを作成する。これにより、待機時間を、形成終了位置もしくは形成開始位置にて走査動作を停止させる時間とすることができる。
また、CPU71は、テストパターンTPに含まれる、複数のパターンPの一部もしくは全部である、2以上のパターンPを含む1群のパターンPの各々を、同一方向に向かって順次形成させる印字データを作成する。具体的には、加工順番設定領域105において、Z字状設定ボタン106もしくはラダー状設定ボタン107が選択された場合、CPU71は、1行毎に右方向もしくは左方向に向かって、パターンPを順次印字させる印字データを作成する。この印字データによれば、レーザ加工において、複数のパターンPを効率良く形成することができる。
また、CPU71は、テスト加工設定画面100に表示される待機レーザレベル設定ボタン104にてオフセットレベルが選択されると、停止状態を、レーザ光出射部12がレーザ光Lを出射しない励起用レーザ光のエネルギーレベルとする状態とする。これにより、1つのレーザ加工が終了する度に、レーザ光Lを出射しない励起用レーザ光のエネルギーレベルとされる、実際のレーザ加工を反映したテストパターンTPを加工するレーザ加工装置を提供することができる。
また、レーザ光出射部12は、受動Qスイッチを有する。テストパターンTPをレーザ加工する際に、待機時間を設ける構成は、受動Qスイッチを有するレーザ加工装置の構成において有効である。受動Qスイッチを有する構成の場合、レーザ発振器21のレーザ媒質に内部エネルギーが蓄積されるため、待機時間が無い場合には、前のパターン形成の際にレーザ媒体に蓄積された光エネルギーが、次のパターン形成の際に引き継がれる。一方、待機時間がある場合には、前のパターン形成の際にレーザ媒体に蓄積された光エネルギーが待機時間の経過に応じて低下する。このため、受動Qスイッチを有する構成の方が、受動Qスイッチを有さない構成よりも、待機時間の有無による、加工状態の差が大きくなり易い。受動Qスイッチを有する構成においては、1つのレーザ加工が終了する度に加工レーザ光の出射が停止される実際のレーザ加工を反映するのに、待機時間を設けることが有効である。
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記では、テスト加工設定画面100において、待機時間設定ボタン102に入力された値を待機時間とすると説明した。これに限定されず、加工材料プルダウンメニュー101にて選択された材質に予め対応付けられた待機時間の値を印字データの待機時間の値とする構成としても良い。具体的には、PC7は、例えばHDD75などに、材質に対する待機時間の値が対応づけられたデータを記憶しておく構成とする。CPU71は、当該データを参照し、加工材料プルダウンメニュー101にて選択された材質に対応づけられた値を、待機時間設定ボタン102に表示させる。これにより、ユーザは、材質により好ましい待機時間を知らなくても、テスト加工の待機時間を材質に応じた待機時間とすることができる。また、加工対象物Wの材質により、好ましい加工レーザ光の出力値は異なる。例えば、金属は樹脂よりもレーザ光Lの出力値は大きい。レーザ光Lの出力値が大きい程、入射される励起用レーザ光のエネルギーが高いため、レーザ出力がOFFからONになるまでの遷移時間は短いことが知られている。従って、金属の場合には、待機時間が無い場合の加工状態と、待機時間が設けられた場合の加工状態との差は少ない。レーザ光Lの出力値が大きい場合には、待機時間が無くても、実際の加工状態との乖離は少ない場合が多い。一方、樹脂の場合には、待機時間が無い場合の加工状態と、待機時間を設けた場合の加工状態との差は大きい。このように、材質によって好ましい待機時間の値は異なる。待機時間が無くても加工状態の差が少ない、例えば金属などの場合には、上記データにおける金属に対応する待機時間をゼロにする構成とすれば、実際の加工状態との乖離が少ない加工状態をしつつ、テストパターンの加工時間を低減することができる。
また、上記では、1つのテスト加工における待機時間が一律となるように、停止時間が調整されると説明したが、これに限定されず、待機時間を一律としない構成としても良い。
また、上記では、CPU71は、待機位置設定ボタン103の入力に応じて、次に印字するパターンPの開始位置となるように移動した後に停止時間待機する印字データ、もしくは、印字が終了してパターンPの終了位置にて待機する印字データを作成すると説明したが、これに限定されない。開始位置および終了位置にて停止、つまり、移動時間の前後で分割された停止時間を設けた印字データを作成する構成としても良い。
また、上記では、待機時間は、移動時間および停止時間からなると説明したが、これに限定されない。レーザ出力をOFFとした状態で、ガルバノスキャナ18の動作速度を遅くして、待機時間を費やして、照射位置が次に印字するパターンPの印字開始位置まで移動させる構成としても良い。
また、上記では、テストパターンとして、パターンPがマトリクス状に配置されたテストパターンTPを例示したが、テストパターンはこれに限定されず、例えば、パターンPが1行、1列に配列するものにも適用することができる。また、上記では、パターンPに2つのオブジェクトObjが含まれる場合を例示したが、これに限定されず、1つのオブジェクトObjあるいは、3つ以上のオブジェクトObjが含まれるものとしても良い。
また、上記では、レーザ光出射部12は受動Qスイッチを有すると説明したが、例えば、受動Qスイッチを有せず、能動Qスイッチを有する構成にも適用することができる。
また、上記では、加工順番がZ字状およびラダー状に設定された場合には、テストパターンTPのパターンPが1行ずつ加工されると説明したが、これに限定されず、1列ずつ加工される構成としても良い。
1 レーザ加工装置
2 レーザ加工部
12 レーザ光出射部
18 ガルバノスキャナ
71 CPU
77 LCD
P パターン
TP テストパターン
W 加工対象物

Claims (9)

  1. 加工条件が互いに異なる複数のパターンが配置されたテストパターンを加工レーザ光の照射により加工対象物上に形成するレーザ加工装置であって、
    加工レーザ光を出射するレーザ出射部を有し、前記加工レーザ光を加工対象物上に照射するレーザ加工部と、
    前記レーザ加工部の制御に用いられる制御データを生成するデータ生成部と
    待機時間の値を受付ける時間受付部と、を備え、
    前記データ生成部は、
    前記時間受付部で受け付けた値を、前記複数のパターンのうちの、1つのパターンの形成終了から次のパターンの形成開始までの時間であって前記レーザ出射部を停止状態として前記レーザ加工部に前記次のパターンの形成開始を待機させる待機時間として設けた前記制御データを生成することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 加工対象物の材質を受付ける材質受付部を備え、
    前記データ生成部は、
    前記材質受付部が受付けた材質に予め対応付けられた前記待機時間の値を前記制御データの前記待機時間の値とすることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記データ生成部は、
    前記複数のパターンの配置態様に拘わらず、前記待機時間の値を一律とすることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記レーザ加工部は、前記加工レーザ光を走査する走査部を有し、
    前記データ生成部は、
    前記1つのパターンの形成終了位置から前記次のパターンの形成開始位置までの移動時間を前記待機時間から減じた停止時間、前記1つのパターンの形成終了位置もしくは前記次のパターンの形成開始位置の少なくともいずれか一方の位置にて前記走査部の走査動作を停止させる前記制御データを生成することを特徴とする請求項1からのいずれか記載のレーザ加工装置。
  5. 前記データ生成部は、
    前記複数のパターンの一部もしくは全部である、2以上のパターンを含む1群のパターンの各々を、同一方向に向かって順次形成させる前記制御データを作成することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記レーザ出射部は、励起光に応じた前記加工レーザ光を出射し、
    前記停止状態とは、前記レーザ出射部が前記加工レーザ光を出射しない前記励起光のエネルギーレベルとされた状態であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレーザ加工装置。
  7. 前記レーザ出射部は、受動Qスイッチを有することを特徴とする請求項に記載のレーザ加工装置。
  8. 加工条件が互いに異なる複数のパターンが配置されたテストパターンをレーザ出射部が出射する加工レーザ光の照射により加工対象物上に形成するレーザ加工部の制御に用いられる制御データを生成する制御データ生成装置であって、
    待機時間の値を受付ける時間受付部と、
    前記時間受付部で受け付けた値を、前記複数のパターンのうちの、1つのパターンの形成終了から次のパターンの形成開始までの時間であって前記レーザ出射部を停止状態として前記レーザ加工部に前記次のパターンの形成開始を待機させる待機時間として設けた前記制御データを生成するデータ生成部と、
    前記制御データを前記レーザ加工部へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする制御データ生成装置。
  9. 加工条件が互いに異なる複数のパターンが配置されたテストパターンをレーザ出射部が出射する加工レーザ光の照射により加工対象物上に形成するレーザ加工装置の制御方法であって、
    待機時間の値を受付けるステップと、
    前記複数のパターンのうちの、1つのパターンの形成終了から次のパターンの形成開始までの時間であって前記レーザ出射部を停止状態として前記レーザ加工装置に前記次のパターンの形成開始を前記受け付けた値の時間だけ待機させるステップを含むことを特徴とするレーザ加工装置の制御方法。
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