JP2022132919A - 断熱容器及びその製造方法 - Google Patents

断熱容器及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022132919A
JP2022132919A JP2021031656A JP2021031656A JP2022132919A JP 2022132919 A JP2022132919 A JP 2022132919A JP 2021031656 A JP2021031656 A JP 2021031656A JP 2021031656 A JP2021031656 A JP 2021031656A JP 2022132919 A JP2022132919 A JP 2022132919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
slit
outer container
heat
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021031656A
Other languages
English (en)
Inventor
翼 伊石
Tsubasa Iseki
昌隆 坂本
Masataka Sakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thermos KK
Original Assignee
Thermos KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thermos KK filed Critical Thermos KK
Priority to JP2021031656A priority Critical patent/JP2022132919A/ja
Priority to CN202210184479.3A priority patent/CN114987949A/zh
Priority to TW111106890A priority patent/TWI806449B/zh
Priority to KR1020220025937A priority patent/KR20220123592A/ko
Publication of JP2022132919A publication Critical patent/JP2022132919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J41/00Thermally-insulated vessels, e.g. flasks, jugs, jars
    • A47J41/02Vacuum-jacket vessels, e.g. vacuum bottles
    • A47J41/022Constructional details of the elements forming vacuum space
    • A47J41/028Constructional details of the elements forming vacuum space made of metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/38Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents with thermal insulation
    • B65D81/3837Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents with thermal insulation rigid container in the form of a bottle, jar or like container
    • B65D81/3841Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents with thermal insulation rigid container in the form of a bottle, jar or like container formed with double walls, i.e. hollow
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47GHOUSEHOLD OR TABLE EQUIPMENT
    • A47G19/00Table service
    • A47G19/22Drinking vessels or saucers used for table service
    • A47G19/2205Drinking glasses or vessels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47GHOUSEHOLD OR TABLE EQUIPMENT
    • A47G21/00Table-ware
    • A47G21/007Table-ware with means for keeping food cool or hot
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J41/00Thermally-insulated vessels, e.g. flasks, jugs, jars
    • A47J41/02Vacuum-jacket vessels, e.g. vacuum bottles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/206Laser sealing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
  • Table Devices Or Equipment (AREA)

Abstract

【課題】脱気用のスリットを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくすることを可能とした断熱容器を提供する。【解決手段】一端が開口した金属製の外容器2及び内容器を有して、外容器2の内側に内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、外容器2と内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器1Aであって、外容器2の底面に設けられた脱気用のスリットSを溶接により封止した溶接痕を有し、溶接痕は、外容器2の底面に設けられた凹部5の輪郭又はその近傍に沿って設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、断熱容器及びその製造方法に関する。
従来より、一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、外容器の内側に内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、外容器と内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器がある。このような断熱容器は、保温・保冷機能を有する水筒やマグなどの飲料用容器、保温機能を有するフードコンテナや調理器などに広く利用されている。
上述した断熱容器では、外容器と内容器との互いの開口端同士を突き合わせた状態で、この突き合わせ部分を溶接により接合している。また、減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器の底面に設けられた脱気用の孔部をろう材により封止することによって、外容器と内容器との間に真空断熱層を形成している。
一方、下記特許文献1には、真空断熱層を形成する方法として、減圧された状態で、外容器に設けられた脱気用のスリットを溶接により封止する方法が提案されている。
米国特許出願公開第2019/0231145号明細書
しかしながら、溶接により封止されたスリットは、その溶接痕により見た目が悪くなってしまう。一方、溶接痕を目立たなくするため、スリットの幅や長さを小さくすると、このスリットを通して脱気するのに要する時間が長くなり、製造効率が悪くなってしまう。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、脱気用のスリットを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくすることを可能とした断熱容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器であって、
前記外容器の底面に設けられた脱気用のスリットを溶接により封止した溶接痕を有し、
前記溶接痕は、前記外容器の底面に設けられた凹部の輪郭又はその近傍に沿って設けられていることを特徴とする断熱容器。
〔2〕 前記溶接痕は、前記凹部の輪郭を形成する段差部の外周側に沿って設けられていることを特徴とする前記〔1〕に記載の断熱容器。
〔3〕 前記凹部は、前記外容器の底面にリング状に設けられ、
前記溶接痕は、前記凹部の内側の輪郭を形成する段差部の内周側に沿って設けられていることを特徴とする前記〔1〕に記載の断熱容器。
〔4〕 前記溶接痕は、前記凹部の輪郭又はその近傍に沿って複数設けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載の断熱容器。
〔5〕 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器であって、
前記外容器に設けられた脱気用のスリットを溶接により封止した溶接痕を有し、
前記溶接痕は、文字、数字、記号、図形又はこれらの組み合わせからなる図柄の輪郭に沿って設けられていることを特徴とする断熱容器。
〔6〕 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器であって、
前記外容器に設けられた脱気用のスリットを溶接により封止した溶接痕を有し、
前記溶接痕は、カバー部材により被覆されていることを特徴とする断熱容器。
〔7〕 前記外容器及び前記内容器は、チタン、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの合金からなることを特徴とする前記〔1〕~〔6〕の何れか一項に記載の断熱容器。
〔8〕 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器の製造方法であって、
前記外容器の底面に脱気用のスリットを形成する工程と、
減圧された状態で、前記スリットを溶接により封止する工程とを含み、
前記スリットを、前記外容器の底面に設けられた凹部の輪郭又はその近傍に沿って形成することを特徴とする断熱容器の製造方法。
〔9〕 前記凹部の輪郭を形成する段差部の外周側に沿って前記スリットを形成することを特徴とする前記〔8〕に記載の断熱容器の製造方法。
〔10〕 前記外容器の底面にリング状の前記凹部を形成し、
前記凹部の内側の輪郭を形成する段差部の内周側に沿って前記スリットを形成することを特徴とする前記〔8〕に記載の断熱容器の製造方法。
〔11〕 前記凹部の輪郭又はその近傍に沿って複数の前記スリットを形成することを特徴とする前記〔8〕~〔10〕の何れか一項に記載の断熱容器の製造方法。
〔12〕 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器の製造方法であって、
前記外容器に脱気用のスリットを形成する工程と、
減圧された状態で、前記スリットを溶接により封止する工程とを含み、
前記スリットを、文字、数字、記号、図形又はこれらの組み合わせからなる図柄の輪郭に沿って形成することを特徴とする断熱容器の製造方法。
〔13〕 前記スリットをレーザー溶接により封止することを特徴とする前記〔8〕~〔12〕の何れか一項に記載の断熱容器の製造方法。
〔14〕 前記外容器及び前記内容器は、チタン、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの合金からなることを特徴とする前記〔8〕~〔13〕の何れか一項に記載の断熱容器の製造方法。
以上のように、本発明によれば、脱気用のスリットを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくすることを可能とした断熱容器及びその製造方法を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る断熱容器を上方側から見た斜視図である。 図1に示す断熱容器を下方側から見た斜視図である。 図1に示す断熱容器の構成を示す底面図である。 図1に示す断熱容器の構成を示す断面図である。 図4に示す断熱容器の底部側を拡大した断面図である。 図1に示す断熱容器の別の構成を下方側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る断熱容器を下方側から見た斜視図である。 図7に示す断熱容器の構成を示す底面図である。 図7に示す断熱容器の構成を示す断面図である。 図7に示す断熱容器の底部側を拡大した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る断熱容器を下方側から見た斜視図である。 図11に示す断熱容器の構成を示す底面図である。 本発明の第4の実施形態に係る断熱容器の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1~図5に示す断熱容器1A及びその製造方法について説明する。
なお、図1は、断熱容器1Aを上方側から見た斜視図である。図2は、断熱容器1Aを下方側から見た斜視図である。図3は、断熱容器1Aの構成を示す底面図である。図4は、断熱容器1Aの構成を示す断面図である。図5は、断熱容器1Aの底部側を拡大した断面図である。
本実施形態の断熱容器1Aは、図1~図4に示すように、一端が開口した金属製の外容器2及び内容器3を備えている。断熱容器1Aは、外容器2の内側に内容器3を収容した状態で、互いの開口端側が接合されると共に、外容器2と内容器3との間に真空断熱層4が設けられた真空断熱構造を有している。
本実施形態では、外容器2及び内容器3の開口端同士を突き合わさせた状態で、この突き合わせ部分を溶接により接合している。また、図4では、外容器2と内容器3との突き合わせ部分(境界)が図示されているが、接合後は、この突き合わせ部分が溶接により溶融することで、突き合わせ部分の全周に亘って溶接ビードが形成されることになる。また、この溶接ビードについては、溶接後に研削及び研磨加工を施すことによって、平滑な面に仕上げられる。
外容器2及び内容器3には、一般的に用いられるステンレスの他にも、チタン、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの合金などの金属が用いられている。また、外容器2と内容器3との接合には、例えばレーザー溶接などの溶接方法が用いられている。
本実施形態の断熱容器1Aでは、このような真空断熱構造を有することで、保温や保冷といった機能を持たせることが可能である。また、断熱容器1Aでは、内圧(真空圧)と外圧(大気圧)の差により外容器2及び内容器3に対して常に張力が加わった状態となり、これら外容器2及び内容器3の機械的強度が増すことになる。これにより、外容器2及び内容器3の板厚を薄くした場合でも、断熱容器1Aの剛性を高めることが可能であり、この断熱容器1Aの軽量化を図ることが可能である。
本実施形態の断熱容器1Aは、蓋付き容器の容器本体として、この断熱容器1Aに対して螺合により脱着される蓋体(図示せず。)によって、断熱容器1Aの上部開口部を開閉することが可能となっている。
なお、本実施形態の断熱容器1Aは、全体として有底略円筒状の外観形状を有しているが、断熱容器1Aの外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、外容器2の外面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
ところで、本実施形態の断熱容器1Aでは、外容器2の底面に脱気用のスリットSを形成し、減圧された状態で、このスリットSを溶接により封止することによって、外容器2と内容器3との間に真空断熱層4を形成している。
スリットSは、例えばレーザー光の照射により形成することが可能である。また、スリットSの封止には、例えばレーザー溶接などの溶接方法を用いることが可能である。
スリットSの幅については、0.02mm~1.0mmであることが好ましく、0.05mm~0.2mmであることが特に好ましい。また、スリットSの幅は、外容器2の基材板厚の80%以下であることが好ましく、30%以下であることが特に好ましい。一方、スリットSの幅が外容器2の基材板厚の80%を超えると、スリットSの封止に時間がかかるだけでなく、外容器2の基材そのものを溶かすことでスリットSを封止することができなくなるため、例えば溶接棒のような封止のための溶加材が必要となる。
なお、図2~図4では、スリットSが図示されているが、スリットSを溶接により封止した後は、このスリットSに沿って溶接ビードが形成されることになる。また、この溶接ビードについては、溶接後に研削及び研磨加工を施すことによって、平滑な面に仕上げることも可能である。
したがって、本実施形態の断熱容器1Aは、外容器2の底面に、脱気用のスリットSを溶接により封止した溶接痕を有している。なお、溶接痕については、図示しないものの、スリットSと同じ位置に形成されることになる。
本実施形態の断熱容器1Aでは、この溶接痕を目立たなくするため、外容器2の底面に設けられた凹部5の輪郭又はその近傍に沿ってスリットSを形成し、このスリットSを溶接により封止した溶接痕が設けられている。
具体的に、この断熱容器1Aは、外容器2の底面中央部を平面視で円形状に凹ませた凹部5を有している。スリットSは、この凹部5の輪郭又はその近傍に沿って設けられている。したがって、溶接痕は、凹部5の輪郭又はその近傍に沿って形成されることになる。
これにより、本実施形態の断熱容器1Aでは、脱気用のスリットSを溶接により封止する場合において、溶接痕が凹部5の輪郭又はその近傍に沿うことで、この溶接痕を目立たなくすることが可能である。また、凹部5は、外容器2の底面中央部に設けられているため、断熱容器1Aを落下させた場合に衝突し易い外容器2の底面外周部に比べて、落下等の衝撃による溶接部分の変形などの破損リスクを回避することが可能である。
本実施形態の断熱容器1Aでは、凹部5の輪郭又はその近傍に沿って複数(本実施形態では2つ)のスリットSが設けられている。2つのスリットSは、凹部5の輪郭又はその近傍において対称となる位置に設けられている。
本実施形態の断熱容器1Aでは、このようなスリットSを複数設けることで、真空断熱層4を形成する際に、これら複数のスリットSを通して脱気するのに要する時間を短くすることが可能である。また、大きなスリットを1つ設ける場合よりも、スリットSを溶接により封止した後の溶接痕を目立たなくすることが可能である。なお、スリットSについては、必ずしも複数設ける必要はなく、場合によっては1つ設けるだけでもよい。
また、スリットSの長さについては、上述した外容器2の底面に設けられた円形状の凹部5の輪郭又はその近傍に沿って円弧状に設ける場合、その凹部5の半径の大きさにより長さが変わるものの、その角度範囲が180°(半周)以下となる長さであることが好ましく、その角度範囲が90°(1/4周)以下となる長さであることが特に好ましい。
円弧状のスリットSの角度範囲が180°(半周)を超えると、外容器2の底面においてスリットSを挟んだ内側部分(凹部5の内側部分)が外側部分(凹部5の外側部分)から切り離されて基材の厚み方向にずれるように変形してしまうため、次工程でのスリットSの封止が困難となる。
また、本実施形態の断熱容器1Aでは、溶接痕を目立たなくするため、凹部5の輪郭を形成する段差部6の外周側に沿ってスリットSが設けられている。
段差部6は、図5に拡大して示すように、外容器2の底面と凹部5の底面との間を接続する部分である。段差部6の外周側は、外容器2の底面との接続部分6aにおいて凸状に湾曲している。段差部6の内周側は、凹部5の底面との接続部分6bにおいて凹状に湾曲している。スリットSは、段差部6の外周側の接続部分6aに沿って設けられている。
段差部6は、上述した外容器2に加わる張力による変形が小さく、スリットSを設けるのに適している。さらに、段差部6の外周側は、段差部6の内周側よりも溶接後の研削及び研磨加工が施し易い。
一方、段差部6の内周側は、外容器2の底面において載置面と直接接触しないため、破損リスクが小さく、場合によっては、段差部6の内周側の接続部分6bに沿ってスリットSを設けた構成としてもよい。
スリットSを形成する際は、断熱容器1Aを中心軸回りに回転させながら、外容器2の底面に設けられた凹部5の輪郭又はその近傍に沿ってレーザー光を照射する。これにより、凹部5の輪郭又はその近傍に沿ってスリットSを精度良く形成することが可能である。
また、スリットSを封止する際は、減圧(真空引き)されたチャンバー内に、封止前の断熱容器1Aを収容し、スリットSを通して外容器2と内容器3との間を脱気する。この状態で、チャンバーに設けられた窓部を通して外部からチャンバー内の断熱容器1Aに対してレーザー光を照射する。
このとき、断熱容器1Aを中心軸回りに回転させながら、外容器2の底面に設けられたスリットSに沿ってレーザー光を照射する。これにより、凹部5の輪郭又はその近傍に沿ってスリットSを精度良く封止することが可能である。
なお、スリットSの形成及び封止については、固定されたレーザー光の照射位置に対して断熱容器1Aを動かす方法であってもよく、固定された断熱容器1Aに対してレーザー光を走査する方法であってもよい。
ところで、従来のような減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器の底面に設けられた脱気用の孔部をろう材により封止する方法では、ろう材を溶融させるために断熱容器を加熱する必要がある。
例えば、外容器及び内容器にステンレスよりも軽量な純チタンを用いる場合、純チタンに適したろう材は、800℃程度まで加熱して溶融させる必要がある。この場合、焼き鈍しによって外容器及び内容器の機械的強度が低下するため、ステンレスと同様の厚みでは機械的強度を保つことが困難となる。
したがって、従来の封止方法では、ステンレスを用いる場合よりも外容器及び内容器の厚みを厚くして、外容器及び内容器の機械的強度を確保する必要がある。
これに対して、本実施形態の断熱容器1Aの製造方法では、上述したスリットSを封止する際に、断熱容器1Aを加熱する必要がなく、外容器2及び内容器3に純チタンを用いた場合に焼き鈍しされることがない。したがって、外容器2及び内容器3の厚みを薄くすることが可能である。また、断熱容器1Aを加熱するのに必要な電力や時間が不要となる。
以上のように、本実施形態の断熱容器1Aでは、脱気用のスリットSを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくすることが可能である。
なお、上記断熱容器1Aでは、上述した外容器2の底面中央部に円形状の凹部5が設けられた構成となっているが、凹部5の形状については、このような形状に必ずしも限定されるものではない。例えば図6に示すように、外容器2の底面中央部を平面視で長円形状に凹ませた凹部5Aが設けられた構成とすることも可能である。
この場合も、凹部5Aの輪郭又はその近傍に沿ってスリットSを形成し、このスリットSを溶接により封止する。特に、凹部5Aでは、長円の直線部分の端から端までスリットSを形成し、このスリットSを溶接により封止することで、その溶接痕をより一層目立たなくすることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図7~図10に示す断熱容器1B及びその製造方法について説明する。
なお、図7は、断熱容器1Bを下方側から見た斜視図である。図8は、断熱容器1Bの構成を示す底面図である。図9は、断熱容器1Bの構成を示す断面図である。図10は、断熱容器1Bの底部側を拡大した断面図である。また、以下の説明では、上記断熱容器1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の断熱容器1Bは、図7~図9に示すように、外容器2の底面中央部を円形リング状に凹ませた凹部5Bと、凹部5Bの内側に位置する平面視で円形状の凸部7とを有している。
本実施形態の断熱容器1Bでは、溶接痕を目立たなくするため、この凹部5Bの輪郭又はその近傍に沿ってスリットSが設けられている。したがって、溶接痕は、凹部5Bの輪郭又はその近傍に沿って形成されることになる。
これにより、本実施形態の断熱容器1Bでは、脱気用のスリットSを溶接により封止する場合において、溶接痕が凹部5Bの輪郭又はその近傍に沿うことで、この溶接痕を目立たなくすることが可能である。また、凹部5Bは、外容器2の底面中央部に設けられているため、断熱容器1Bを落下させた場合に衝突し易い外容器2の底面外周部に比べて、落下等の衝撃による溶接部分の変形などの破損リスクを回避することが可能である。
本実施形態の断熱容器1Bでは、凹部5Bの輪郭又はその近傍に沿って複数(本実施形態では2つ)のスリットSが設けられている。2つのスリットSは、凹部5Bの輪郭又はその近傍において対称となる位置に設けられている。
本実施形態の断熱容器1Bでは、このようなスリットSを複数設けることで、真空断熱層4を形成する際に、これら複数のスリットSを通して脱気するのに要する時間を短くすることが可能である。また、大きなスリットを1つ設ける場合よりも、スリットSを溶接により封止した後の溶接痕を目立たなくすることが可能である。なお、スリットSについては、必ずしも複数設ける必要はなく、場合によっては1つ設けるだけでもよい。
本実施形態の断熱容器1Bでは、溶接痕を目立たなくするため、凹部5Bの内側の輪郭を形成する段差部61の内周側に沿ってスリットSが設けられている。
段差部61は、図10に拡大して示すように、凸部7と凹部5Bの底面との間を接続する部分である。段差部61の内周側は、凸部7との接続部分6cにおいて凸状に湾曲している。段差部61の外周側は、凹部5Bの底面との接続部分6dにおいて凹状に湾曲している。スリットSは、段差部61の内周側の接続部分6cに沿って設けられている。
段差部61は、上述した外容器2に加わる張力による変形が小さく、スリットSを設けるのに適している。さらに、段差部61の内周側は、段差部61の外周側よりも溶接後の研削及び研磨加工が施し易い。
一方、段差部61の外周側は、外容器2の底面において載置面と直接接触しないため、破損リスクが小さく、場合によっては、段差部61の外周側の接続部分6dに沿ってスリットSを設けた構成としてもよい。
スリットSを形成する際は、断熱容器1Bを中心軸回りに回転させながら、外容器2の底面に設けられた凹部5Bの輪郭又はその近傍に沿ってレーザー光を照射する。これにより、凹部5Bの輪郭又はその近傍に沿ってスリットSを精度良く形成することが可能である。
また、スリットSを封止する際は、減圧(真空引き)されたチャンバー内に、封止前の断熱容器1Bを収容し、スリットSを通して外容器2と内容器3との間を脱気する。この状態で、チャンバーに設けられた窓部を通して外部からチャンバー内の断熱容器1Bに対してレーザー光を照射する。
このとき、断熱容器1Bを中心軸回りに回転させながら、外容器2の底面に設けられたスリットSに沿ってレーザー光を照射する。これにより、凹部5Bの輪郭又はその近傍に沿ってスリットSを精度良く封止することが可能である。
本実施形態の断熱容器1Bの製造方法では、上述したスリットSを封止する際に、断熱容器1Bを加熱する必要がなく、外容器2及び内容器3に純チタンを用いた場合に焼き鈍しされることがない。したがって、外容器2及び内容器3の厚みを薄くすることが可能である。また、断熱容器1Bを加熱するのに必要な電力や時間が不要となる。
以上のように、本実施形態の断熱容器1Bでは、脱気用のスリットSを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくすることが可能である。
なお、上記断熱容器1Bは、上述した凹部5Bの内側の輪郭を形成する段差部61の内周側に沿ってスリットSが設けられた構成となっているが、上記断熱容器1Aと同様に、凹部5Bの外側の輪郭を形成する段差部62の外周側に沿ってスリットSが設けられた構成とすることも可能である。
また、通常の製造工程では、上述した段差部61,62の何れか一方にスリットSを設けた後に、このスリットSを溶接により封止する。しかしながら、この溶接箇所に不具合が生じ、外容器2と内容器3との間を適切に脱気することができなかった場合、同じ溶接箇所にスリットSを再度設けて、このスリットSを溶接により封止することは金属の物性上困難である。この場合、不良品として破棄するため、歩留まりの低下を招くことになる。
そこで、溶接箇所に不具合が生じた場合は、上述した段差部61,62の何れか他方にスリットSを設けた後に、このスリットSを溶接により封止することが好ましい。これにより、同じ溶接箇所にスリットSを再度設ける必要がなく、不良品として破棄する必要もなくなるため、歩留まりの低下を防ぐことが可能である。
また、上述した段差部61,62のうち、内側の段差部61(凸部7)の高さを外側の段差部62(外容器2の底面)の高さより低くした場合、内側の段差部61に沿ってスリットSを設けることが好ましい。この場合、外側の段差部62(外容器2の底面)設置面に接触し、内側の段差部61(凸部7)が設置面に非接触となるため、設置面との接触による溶接部分の変形などの破損リスクを回避することが可能である。
なお、上記断熱容器1Bでは、上述した外容器2の底面中央部にリング状の凹部5Bが設けられ、その内側に凸部7が設けられた構成となっているが、凸部7の代わりに、凹部5Bの底面中央部を円形状に凹ませた凹部(図示せず。)が設けられた構成とすることも可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図11及び図12に示す断熱容器1C及びその製造方法について説明する。
なお、図11は、断熱容器1Cを下方側から見た斜視図である。図12は、断熱容器1Cの構成を示す底面図である。また、以下の説明では、上記断熱容器1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の断熱容器1Cは、図11及び図12に示すように、外容器2の底面に設けられた凹部5の底面に図柄Fを有している。図柄Fは、文字、数字、記号、図形又はこれらの組み合わせからなる。
本実施形態の断熱容器1Cでは、溶接痕を目立たなくするため、この図柄Fの輪郭に沿ってスリットSが設けられている。したがって、溶接痕は、図柄Fの輪郭に沿って形成されることになる。
これにより、本実施形態の断熱容器1Cでは、脱気用のスリットSを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくすることが可能である。また、図柄Fは、凹部5の底面に設けられているため、外容器2の底面外周部に比べて落下等の衝撃による変形などの破損リスクを回避することが可能である。
本実施形態の断熱容器1Cでは、図柄Fの輪郭に沿って複数のスリットSが設けられていてもよい。例えば、図柄Fのうち、「THERMOS」の「R,O」と、「2020/92」の「0,9」については、2つのスリットSに分割して形成されている。それ以外は、1つのスリットSにより形成されている。
本実施形態の断熱容器1Cでは、このような図柄Fに合わせて複数のスリットSを設けることで、真空断熱層4を形成する際に、これら複数のスリットSを通して脱気するのに要する時間を短くすることが可能である。なお、スリットSについては、全ての図柄Fに沿って設ける必要はなく、一部の図柄Fに沿って設けることも可能である。
スリットSを形成する際は、凹部5の底面に設けられた図柄Fに沿ってレーザー光を走査しながら照射する。レーザー光の走査は、固定されたレーザー光の照射位置に対して断熱容器1Cを走査する方法であってもよく、固定された断熱容器1Cに対してレーザー光を走査する方法であってもよい。これにより、図柄Fの輪郭に沿ってスリットSを精度良く形成することが可能である。
また、スリットSを封止する際は、減圧(真空引き)されたチャンバー内に、封止前の断熱容器1Cを収容し、スリットSを通して外容器2と内容器3との間を脱気する。この状態で、チャンバーに設けられた窓部を通して外部からチャンバー内の断熱容器1Cに対してレーザー光を照射する。
このとき、凹部5の底面に設けられた図柄Fに沿ってレーザー光を走査しながら照射する。レーザー光の走査は、固定されたレーザー光の照射位置に対して断熱容器1Cを走査する方法であってもよく、固定された断熱容器1Cに対してレーザー光を走査する方法であってもよい。これにより、図柄Fの輪郭に沿ってスリットSを精度良く封止することが可能である。
本実施形態の断熱容器1Cの製造方法では、断熱容器1Cを加熱する必要がないため、外容器2及び内容器3に純チタンを用いた場合に、外容器2及び内容器3の厚みを薄くすることが可能である。また、断熱容器1Cを加熱するのに必要な電力や時間が不要となる。
また、例えばロット番号や企業ロゴを断熱容器1Cの底面に表記する場合、これまではレーザーによる刻印を施すことや、ロット番号を記載したシールを貼るなどの工程を要している。これに対して、本実施形態の断熱容器1Cでは、図柄Fをロット番号や企業ロゴの形状とすることで、それら工程が不要となり、コストダウンが可能となる。
以上のように、本実施形態の断熱容器1Cでは、脱気用のスリットSを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくすることが可能である。
なお、上記断熱容器1Cでは、上述した凹部5の底面に設けられた図柄Fに沿ってスリットSが設けられた構成となっているが、図柄Fについては、外容器2の底面に限らず、外容器2の外周面(側面)に設けることも可能である。この場合も、図柄Fに沿って設けられたスリットSを溶接により封止することで、溶接痕を目立たなくすることが可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図13に示す断熱容器1Dについて説明する。
なお、図13は、断熱容器1Dの構成を示す断面図である。また、以下の説明では、上記断熱容器1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の断熱容器1Dは、図13に示すように、上記スリットS(溶接痕)を外容器2の外観から確認できなくなる位置に設けた構成である。
具体的に、この断熱容器1Dは、外容器2の胴部の上端部分(肩部)に全周に亘って取り付けられたカバー部材(肩部材)10を備えている。
本実施形態の断熱容器1Dでは、このカバー部材10により被覆された外容器2の胴部の肩部に位置して、脱気用のスリットSを溶接により封止した溶接痕を有している。これにより、溶接痕は、カバー部材10により被覆された状態となっている。
したがって、本実施形態の断熱容器1Dでは、脱気用のスリットSを溶接により封止する場合において、溶接痕を目立たなくする(カバー部材10により見えなくする)ことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上述した蓋付き容器の容器本体に対して本発明の断熱容器を適用した場合を例示しているが、保温・保冷機能を有する水筒やマグなどの飲料用容器、保温機能を有するフードコンテナや調理器など、本発明が適用可能な断熱容器に対して本発明を幅広く適用することが可能である。
1A,1B,1C…断熱容器 2…外容器 3…内容器 4…真空断熱層 5,5A,5B…凹部 6,61,62…段差部 7…凸部 10…肩部材 F…図柄 S…スリット

Claims (14)

  1. 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器であって、
    前記外容器の底面に設けられた脱気用のスリットを溶接により封止した溶接痕を有し、
    前記溶接痕は、前記外容器の底面に設けられた凹部の輪郭又はその近傍に沿って設けられていることを特徴とする断熱容器。
  2. 前記溶接痕は、前記凹部の輪郭を形成する段差部の外周側に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の断熱容器。
  3. 前記凹部は、前記外容器の底面にリング状に設けられ、
    前記溶接痕は、前記凹部の内側の輪郭を形成する段差部の内周側に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の断熱容器。
  4. 前記溶接痕は、前記凹部の輪郭又はその近傍に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の断熱容器。
  5. 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器であって、
    前記外容器に設けられた脱気用のスリットを溶接により封止した溶接痕を有し、
    前記溶接痕は、文字、数字、記号、図形又はこれらの組み合わせからなる図柄の輪郭に沿って設けられていることを特徴とする断熱容器。
  6. 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器であって、
    前記外容器に設けられた脱気用のスリットを溶接により封止した溶接痕を有し、
    前記溶接痕は、カバー部材により被覆されていることを特徴とする断熱容器。
  7. 前記外容器及び前記内容器は、チタン、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの合金からなることを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の断熱容器。
  8. 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器の製造方法であって、
    前記外容器の底面に脱気用のスリットを形成する工程と、
    減圧された状態で、前記スリットを溶接により封止する工程とを含み、
    前記スリットを、前記外容器の底面に設けられた凹部の輪郭又はその近傍に沿って形成することを特徴とする断熱容器の製造方法。
  9. 前記凹部の輪郭を形成する段差部の外周側に沿って前記スリットを形成することを特徴とする請求項8に記載の断熱容器の製造方法。
  10. 前記外容器の底面にリング状の前記凹部を形成し、
    前記凹部の内側の輪郭を形成する段差部の内周側に沿って前記スリットを形成することを特徴とする請求項8に記載の断熱容器の製造方法。
  11. 前記凹部の輪郭又はその近傍に沿って複数の前記スリットを形成することを特徴とする請求項8~10の何れか一項に記載の断熱容器の製造方法。
  12. 一端が開口した金属製の外容器及び内容器を有して、前記外容器の内側に前記内容器を収容した状態で互いの開口端側が接合されると共に、前記外容器と前記内容器との間に真空断熱層が設けられた断熱容器の製造方法であって、
    前記外容器に脱気用のスリットを形成する工程と、
    減圧された状態で、前記スリットを溶接により封止する工程とを含み、
    前記スリットを、文字、数字、記号、図形又はこれらの組み合わせからなる図柄の輪郭に沿って形成することを特徴とする断熱容器の製造方法。
  13. 前記スリットをレーザー溶接により封止することを特徴とする請求項8~12の何れか一項に記載の断熱容器の製造方法。
  14. 前記外容器及び前記内容器は、チタン、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの合金からなることを特徴とする請求項8~13の何れか一項に記載の断熱容器の製造方法。
JP2021031656A 2021-03-01 2021-03-01 断熱容器及びその製造方法 Pending JP2022132919A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021031656A JP2022132919A (ja) 2021-03-01 2021-03-01 断熱容器及びその製造方法
CN202210184479.3A CN114987949A (zh) 2021-03-01 2022-02-23 隔热容器及其制造方法
TW111106890A TWI806449B (zh) 2021-03-01 2022-02-24 絕熱容器及其製造方法
KR1020220025937A KR20220123592A (ko) 2021-03-01 2022-02-28 단열 용기 및 그 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021031656A JP2022132919A (ja) 2021-03-01 2021-03-01 断熱容器及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022132919A true JP2022132919A (ja) 2022-09-13

Family

ID=83023888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021031656A Pending JP2022132919A (ja) 2021-03-01 2021-03-01 断熱容器及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2022132919A (ja)
KR (1) KR20220123592A (ja)
CN (1) CN114987949A (ja)
TW (1) TWI806449B (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0497064B1 (en) * 1991-02-01 1995-08-30 Nippon Sanso Corporation Method for making double-walled insulating metal container
US11071411B2 (en) 2018-01-29 2021-07-27 Thermos L.L.C. Methods and systems for forming vacuum insulated containers
TWI672116B (zh) * 2018-08-01 2019-09-21 沃拓創意股份有限公司 雙開口保溫杯及其製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN114987949A (zh) 2022-09-02
TW202239361A (zh) 2022-10-16
KR20220123592A (ko) 2022-09-08
TWI806449B (zh) 2023-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108290674B (zh) 真空绝热容器和形成所述容器的方法
US9758290B2 (en) Processing method for a vacuum container and a vacuum container
JPH11221667A (ja) 金属製真空二重容器の製造方法
CN108888053A (zh) 一种纯钛金属保温杯及其制造工艺
JP2022132919A (ja) 断熱容器及びその製造方法
WO2013187015A1 (ja) 真空二重容器及びその製造方法
JPH11164784A (ja) 金属製真空二重容器
JP6761362B2 (ja) 飲料二重容器
WO2013187014A1 (ja) 真空二重容器及びその製造方法
CN110002117A (zh) 一种钛隔热容器的真空密封夹层及制备方法
KR20220123593A (ko) 단열 용기의 제조 방법
CN209047833U (zh) 一种纯钛金属保温杯
US2124823A (en) Metal container for beverages
JPH0274223A (ja) 保冷・保温用金属製二重容器の製造方法
TWI841922B (zh) 絕熱容器的製造方法
CN111806841B (zh) 隔热容器以及带盖容器
CN219594261U (zh) 一种容器外壳及容器
JP2019097868A (ja) 断熱二重容器及びその製造方法
JP2020132270A (ja) 断熱容器
JP7179572B2 (ja) 断熱二重容器及びその製造方法
JP7438647B2 (ja) 携帯用魔法瓶の製造方法
CN117694717A (zh) 一种钛内胆保温杯及其制造工艺
CN115067776A (zh) 一种异形双层金属保温壶制造工艺及保温壶
JPS63206213A (ja) 金属製二重カップの製造方法
JP2006122990A (ja) 缶蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240205