JP2019097868A - 断熱二重容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
これによれば、外容器の折返部を内容器の拡径部の内側に先端が略当接する位置まで嵌合することにより、外容器と内容器を正確な位置に簡単に位置決めすることができる。更に、外容器の折返部の内面と内容器の拡径部より底寄りの内面とを略面一にするなど、これらの内面に生ずる段差を抑制して固定することも可能であり、容器内側の美観向上を図ることも可能となる。また、樹脂製の中栓部材等を別途に口部に設ける必要がないことから、容器の構造の簡易性、製造工程の効率性向上、製造コストの低減、部品点数の増加や容器の重量増しの防止という有利性も得ることができる。また、外容器の口側端部から底側端部までの周側面が非溶接面であることから、需要者の目を惹きやすい目立つ外容器の周側面に溶接痕が無く、より高度なデザイン性と優れた美観の断熱二重容器を得ることができる。
これによれば、折返部と拡径部の周壁との密着性、接触性を高めることができる。従って、外容器と内容器の一体的な強度を一層高めることができると共に、外容器と内容器のレーザー溶接等の溶接をより確実に行うことが可能となる。
これによれば、容器から飲料を直接飲む際に溶接箇所が飲む人の口に当たることがない。従って、樹脂製の中栓部材等を別途に口部に設けずとも、飲む人が良好な飲み心地を得ることができると共に、飲む人の安全性を高めることができる。また、外容器の折返部の内面と内容器の拡径部より底寄りの内面とに生ずる段差を抑制して固定することも可能であることから、容器から出る飲料のスムーズな流動性の確保を図ることもできる。
これによれば、全体に亘って溶接痕の無い外容器にできることから断熱二重容器のデザイン性、美観をより一層高めることができる。また、単一部材を変形する加工だけで外容器を形成することができることから、製造コストの低減、製造効率の向上を図ることができる。
これによれば、戻り動作によって折返部を拡径部の内側に嵌合することにより、折返部が拡径部の周壁を外方に付勢し且つ拡径部の周壁が折返部を内方に付勢した状態で確実に嵌合させ、折返部と拡径部の周壁との密着性、接触性を確実に高めることができる。従って、外容器と内容器の一体的な強度を一層高めることができると共に、外容器と内容器のレーザー溶接等の溶接をより確実に行うことが可能となる。また、折返部と拡径部との接触領域が拡がることから、レーザー溶接等の溶接位置の許容範囲が広がり、溶接作業の容易化、溶接不良品を減らして歩留まり向上を図ることができる。
これによれば、内容器を軸方向に移動不能に内側から保持した状態で戻り動作を行うことにより、外容器構成部材の底側の閉塞状態、開放状態に拘わらず戻り動作の工程を行うことができる。従って、本発明の製造工程を適用可能な断熱二重容器の範囲を多様化することができる。
本発明による第1実施形態の断熱二重容器1は、マグカップ等として用いられるものであり、図1〜図3に示すように、略有底筒状で金属製の内容器2と略有底筒状で金属製の外容器3を有し、内容器2と外容器3との間に空間が設けられ、この空間が断熱層4になっている。本実施形態における断熱層4は、内容器2と外容器3との間の空間を真空状態或いは減圧状態にした真空断熱層としているが、内容器2と外容器3との間の空間を大気圧の状態にした空気層の断熱層や、或いは内容器2の外面や外容器3の内面に銅、アルミ等の金属箔を施す等により、真空断熱材による真空断熱層を設けるようにすることも可能である。
本発明による第2実施形態の断熱二重容器1aは、マグカップ等として用いられるものであり、図7及び図8に示すように、略有底筒状で金属製の内容器2と略有底筒状で金属製の外容器3aを有し、内容器2と外容器3aとの間に空間が設けられ、この空間が断熱層4aになっている。本実施形態における断熱層4aは、内容器2と外容器3aとの間の空間を大気圧の状態にした空気層の断熱層になっている。第2実施形態の断熱二重容器1aにおける内容器2の構成は第1実施形態の断熱二重容器1における内容器2の構成と同一である。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態及びその変形例の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
Claims (6)
- 略有底筒状で金属製の内容器と略有底筒状で金属製の外容器との間に断熱層が設けられ、
前記外容器の口部に内側に折り返された折返部が形成されていると共に、前記内容器の口部に拡径部が形成され、
前記折返部の先端が前記拡径部の根元に略当接する位置まで前記折返部が前記拡径部の内側に嵌合され、
前記折返部の先端が前記内容器の内面に溶接して固定されている断熱二重容器であって、
少なくとも前記外容器の口部から前記外容器の胴部に亘って単一部材で構成され、前記外容器の口側端部から底側端部までの周側面が非溶接面であることを特徴とする断熱二重容器。 - 前記折返部が前記拡径部の周壁を外方に付勢し且つ前記拡径部の周壁が前記折返部を内方に付勢した状態で前記折返部の先端が前記内容器の内面に溶接されていることを特徴とする請求項1記載の断熱二重容器。
- 飲料用容器であることを特徴とする請求項1又は2記載の断熱二重容器。
- 前記外容器の全体が単一部材で構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の断熱二重容器。
- 請求項1〜4の何れかに記載の断熱二重容器の製造方法であって、
少なくとも前記外容器の口部から前記外容器の胴部に亘る部分を構成する外容器構成部材に口側から前記内容器を内挿し、前記外容器構成部材における前記外容器の口部の対応箇所に内側に折り返して形成された折返部を前記内容器の口部に形成された拡径部で外方に付勢しながら、前記外容器構成部材に前記内容器を圧入する第1工程と、
前記拡径部が前記折返部を乗り越えるまで前記外容器構成部材に前記内容器を内挿し、前記折返部を内方に、前記拡径部の周壁を外方にそれぞれスプリングバックさせる第2工程と、
戻り動作によって前記折返部の先端が前記拡径部の根元に略当接するまで前記折返部を前記拡径部の内側に嵌合する第3工程
を備えることを特徴とする断熱二重容器の製造方法。 - 前記第4工程において、前記内容器を軸方向に移動不能に内側から保持した状態で前記戻り動作を行うことを特徴とする請求項5記載の断熱二重容器の製造方法。
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CN107296522A (zh) * | 2017-07-01 | 2017-10-27 | 佛山市铠斯钛科技有限公司 | 一种新型真空保温容器制造方法及其制造的真空保温容器 |
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