JP2019097868A - 断熱二重容器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外容器と内容器を正確な位置に簡単に位置決めすることができると共に、より高度なデザイン性と優れた美観を得られる断熱二重容器を提供すること。【解決手段】略有底筒状で金属製の内容器2と略有底筒状で金属製の外容器3との間に断熱層4が設けられ、外容器3の口部31に内側に折り返された折返部34が形成されていると共に、内容器2の口部21に拡径部24が形成され、折返部34の先端が拡径部24の根元に略当接する位置まで折返部34が拡径部24の内側に嵌合され、折返部34の先端が内容器2の内面に溶接して固定されている断熱二重容器1であり、少なくとも外容器3の口部31から胴部32に亘って単一部材で構成され、外容器3の口側端部から底側端部までの周側面35が非溶接面になっている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば二重構造のマグカップ、スープカップ、ランチジャー、携帯用魔法瓶、卓上魔法瓶等の断熱二重容器及びその製造方法に関する。
従来、断熱二重容器の構造として特許文献1の真空二重容器の構造が知られている。この真空二重容器は、外容器の口部に内側に折り返された折返部を形成すると共に内容器の口部に拡径部を形成し、外容器の折返部の先端を拡径部の根元に略当接する位置まで外容器の折返部を内容器の拡径部の内側に嵌合し、外容器の折返部の先端を内容器の内面に溶接して固定するものである。
特許文献1の真空二重容器を製造する際には、外容器の口部の内側に内容器を挿入し、内容器の口部に形成されている拡径部の根元に外容器の口部の折返部の先端が略当接するまで、内容器の拡径部の内側に外容器の口部の折返部を嵌合する。更に、この嵌合状態において、外容器の口部の折返部の先端を内容器の内面にレーザー溶接による溶接を施して固定する。その後、外容器の口部に外容器の胴部や底部を溶接し、内容器と外容器との間の空間に対する真空吸引・排気の工程を行って真空二重容器を得ている(特許文献1の図1〜図6、段落[0008]〜[0011]、[0016]〜[0025]参照)。
この真空二重容器は、外容器の折返部と内容器の口部とが外容器の口部の内側で溶接して固定されることから、容器から飲料を直接飲む際に溶接箇所が飲む人の口に当たることがない。従って、樹脂製の中栓部材等を別途に口部に設けずとも、飲む人が良好な飲み心地を得ることができると共に、飲む人の安全性を高めることができる。また、外容器の折返部を内容器の拡径部の内側に先端が略当接するまで嵌合することにより、外容器と内容器を正確な位置に簡単に位置決めすることが可能である(特許文献1の段落[0008]、[0009]参照)。
特開2014−110号公報
しかしながら、特許文献1の真空二重容器は、外容器の内部に内容器を嵌合するために、外容器の口部と外容器の胴部を別部材とし、外容器の周側面において口部と胴部を溶接するものであるため、外容器の周側面に溶接痕が形成されてしまう。この外容器の周側面は需要者の目を惹きやすい目立つ箇所であるため、容器のデザイン性、美観が損なわれてしまう。そのため、より高度なデザイン性と優れた美観が得られる断熱二重容器が求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、外容器と内容器を正確な位置に簡単に位置決めすることができると共に、より高度なデザイン性と優れた美観を得ることができる断熱二重容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の断熱二重容器は、略有底筒状で金属製の内容器と略有底筒状で金属製の外容器との間に断熱層が設けられ、前記外容器の口部に内側に折り返された折返部が形成されていると共に、前記内容器の口部に拡径部が形成され、前記折返部の先端が前記拡径部の根元に略当接する位置まで前記折返部が前記拡径部の内側に嵌合され、前記折返部の先端が前記内容器の内面に溶接して固定されている断熱二重容器であって、少なくとも前記外容器の口部から前記外容器の胴部に亘って単一部材で構成され、前記外容器の口側端部から底側端部までの周側面が非溶接面であることを特徴とする。
これによれば、外容器の折返部を内容器の拡径部の内側に先端が略当接する位置まで嵌合することにより、外容器と内容器を正確な位置に簡単に位置決めすることができる。更に、外容器の折返部の内面と内容器の拡径部より底寄りの内面とを略面一にするなど、これらの内面に生ずる段差を抑制して固定することも可能であり、容器内側の美観向上を図ることも可能となる。また、樹脂製の中栓部材等を別途に口部に設ける必要がないことから、容器の構造の簡易性、製造工程の効率性向上、製造コストの低減、部品点数の増加や容器の重量増しの防止という有利性も得ることができる。また、外容器の口側端部から底側端部までの周側面が非溶接面であることから、需要者の目を惹きやすい目立つ外容器の周側面に溶接痕が無く、より高度なデザイン性と優れた美観の断熱二重容器を得ることができる。
本発明の断熱二重容器は、前記折返部が前記拡径部の周壁を外方に付勢し且つ前記拡径部の周壁が前記折返部を内方に付勢した状態で前記折返部の先端が前記内容器の内面に溶接されていることを特徴とする。
これによれば、折返部と拡径部の周壁との密着性、接触性を高めることができる。従って、外容器と内容器の一体的な強度を一層高めることができると共に、外容器と内容器のレーザー溶接等の溶接をより確実に行うことが可能となる。
本発明の断熱二重容器は、飲料用容器であることを特徴とする。
これによれば、容器から飲料を直接飲む際に溶接箇所が飲む人の口に当たることがない。従って、樹脂製の中栓部材等を別途に口部に設けずとも、飲む人が良好な飲み心地を得ることができると共に、飲む人の安全性を高めることができる。また、外容器の折返部の内面と内容器の拡径部より底寄りの内面とに生ずる段差を抑制して固定することも可能であることから、容器から出る飲料のスムーズな流動性の確保を図ることもできる。
本発明の断熱二重容器は、前記外容器の全体が単一部材で構成されていることを特徴とする。
これによれば、全体に亘って溶接痕の無い外容器にできることから断熱二重容器のデザイン性、美観をより一層高めることができる。また、単一部材を変形する加工だけで外容器を形成することができることから、製造コストの低減、製造効率の向上を図ることができる。
本発明の断熱二重容器の製造方法は、本発明の断熱二重容器を製造する方法であって、少なくとも前記外容器の口部から前記外容器の胴部に亘る部分を構成する外容器構成部材に口側から前記内容器を内挿し、前記外容器構成部材における前記外容器の口部の対応箇所に内側に折り返して形成された折返部を前記内容器の口部に形成された拡径部で外方に付勢しながら、前記外容器構成部材に前記内容器を圧入する第1工程と、前記拡径部が前記折返部を乗り越えるまで前記外容器構成部材に前記内容器を内挿し、前記折返部を内方に、前記拡径部の周壁を外方にそれぞれスプリングバックさせる第2工程と、戻り動作によって前記折返部の先端が前記拡径部の根元に略当接するまで前記折返部を前記拡径部の内側に嵌合する第3工程を備えることを特徴とする。
これによれば、戻り動作によって折返部を拡径部の内側に嵌合することにより、折返部が拡径部の周壁を外方に付勢し且つ拡径部の周壁が折返部を内方に付勢した状態で確実に嵌合させ、折返部と拡径部の周壁との密着性、接触性を確実に高めることができる。従って、外容器と内容器の一体的な強度を一層高めることができると共に、外容器と内容器のレーザー溶接等の溶接をより確実に行うことが可能となる。また、折返部と拡径部との接触領域が拡がることから、レーザー溶接等の溶接位置の許容範囲が広がり、溶接作業の容易化、溶接不良品を減らして歩留まり向上を図ることができる。
本発明の断熱二重容器の製造方法は、前記第4工程において、前記内容器を軸方向に移動不能に内側から保持した状態で前記戻り動作を行うことを特徴とする。
これによれば、内容器を軸方向に移動不能に内側から保持した状態で戻り動作を行うことにより、外容器構成部材の底側の閉塞状態、開放状態に拘わらず戻り動作の工程を行うことができる。従って、本発明の製造工程を適用可能な断熱二重容器の範囲を多様化することができる。
本発明によれば、外容器と内容器を正確な位置に簡単に位置決めすることができると共に、より高度なデザイン性と優れた美観を実現する断熱二重容器を得ることができる。
本発明による第1実施形態の断熱二重容器を示す正面図。 第1実施形態の断熱二重容器を示す縦断面図。 第1実施形態の断熱二重容器における折返部及び拡径部の周辺を示す部分拡大断面図。 第1実施形態の断熱二重容器の製造工程における折返部を拡径部で外方に付勢しながら内容器を圧入する状態を示す説明図。 第1実施形態の断熱二重容器の製造工程における拡径部が折返部を乗り越えるまで内容器を内挿した状態を示す説明図。 第1実施形態の断熱二重容器の製造工程における戻り動作で折返部を拡径部の内側に嵌合した状態を示す説明図。 本発明による第2実施形態の断熱二重容器を示す縦断面図。 第2実施形態の断熱二重容器における折返部及び拡径部の周辺を示す部分拡大断面図。
〔第1実施形態の断熱二重容器及びその製造方法〕
本発明による第1実施形態の断熱二重容器1は、マグカップ等として用いられるものであり、図1〜図3に示すように、略有底筒状で金属製の内容器2と略有底筒状で金属製の外容器3を有し、内容器2と外容器3との間に空間が設けられ、この空間が断熱層4になっている。本実施形態における断熱層4は、内容器2と外容器3との間の空間を真空状態或いは減圧状態にした真空断熱層としているが、内容器2と外容器3との間の空間を大気圧の状態にした空気層の断熱層や、或いは内容器2の外面や外容器3の内面に銅、アルミ等の金属箔を施す等により、真空断熱材による真空断熱層を設けるようにすることも可能である。
内容器2は、開口側の口部21、筒状の胴部22、底部23から構成されている。内容器2の口部21には外方に拡がるように拡径部24が形成され、拡径部24は内容器2の開口縁を構成するように周状に設けられている。拡径部24は、外方に拡がる根元241と、根元241の先端から口側に延びる周壁242を有する。内容器2は全体が略同一の厚さの薄肉材で形成されており、本実施形態の内容器2は例えば単一部材である薄肉の板材をプレス加工等して形成されている。尚、内容器2は単一部材で構成すると、単一部材を変形する加工だけで内容器2を形成することが可能となり、製造コストの低減、製造効率の向上を図ることができて好適であるが、例えば口部を構成する部材と、胴部と底部を構成する部材など、複数の部材を溶接等で接合して内容器2を構成することも可能である。
外容器3は、開口側の口部31、筒状の胴部32、底板33から構成されている。外容器3の口部31には内側に折り返されて折返部34が形成され、折返部34は外容器3の開口縁を構成するように周状に設けられている。本実施形態における折返部34は、口部31の先端部に設けられる湾曲部341と、湾曲部341の内端から底側に向かって内側に傾斜するテーパ部342と、テーパ部342の内端から底側に向かって略垂直に延びる延出部343を有する。
外容器3の胴部32は、口部31から連なって形成され、底側で内方に屈曲して屈曲部321で外容器3の底部の一部を構成している。胴部32の底側には屈曲部321から口側に凹むようにして段差部322が形成されており、段差部322の先端を周縁にするようにして胴部32の底側に開口323が形成されている。外容器3の口部31と胴部32は単一部材である略同一の厚さの薄肉材で形成され、外容器3の口部31から胴部32に亘って単一部材で構成されている。即ち、外容器3の口側端部から底側端部までの口部31と胴部32から構成される周側面35は、全体に亘って溶接痕の無い非溶接面になっている。また、外容器3は例えば単一部材である薄肉の筒材をプレス加工等して形成されている。
外容器3の底板33は、口部31及び胴部32の部材とは別の部材で構成され、胴部32の底側の開口323を閉塞するように配設され、段差部322に溶接して固定されている。底板33には、内容器2と外容器3との間の空間から真空吸引で排気する際に用いられる吸引穴331が設けられ、又、底板33の内面側には、吸引孔331の封止後に内容器2と外容器3との間の空間のガスを吸収するゲッター332が設けられている。
外容器3の折返部34は、折返部34の先端が拡径部24の根元241に略当接する位置まで、内容器2の拡径部24の内側に嵌合されている。そして、外容器3の折返部34の先端は、拡径部24の根元241の近傍位置で内容器2の内面に溶接して固定されており、折返部34の先端が拡径部24の根元241と略当接する箇所において周方向に沿って溶接部5が形成されている。本実施形態では、外容器3の折返部34の先端はレーザー溶接による溶接によって内容器2の内面に固定されている。このレーザー溶接により、精密に低歪みで外容器3を内容器2に溶接固定することができ、断熱二重容器1の残留応力の低減や、溶接時の変形防止を図ることができる。
更に、外容器3の折返部34は内容器2の拡径部24の周壁242を外方に付勢し且つ内容器2の拡径部24の周壁242が外容器3の折返部34を内方に付勢した状態で、折返部34の先端が内容器2の内面に溶接されている。本実施形態では、折返部34の延出部343とテーパ部342或いは延出部343が拡径部24の周壁242を外方に押圧して付勢し、且つ拡径部24の周壁242が折返部34の延出部343とテーパ部342或いは延出部343を内容に押圧して付勢した状態で、折返部34の先端がレーザー溶接による溶接部5によって内容器2の内面に固定されている。
第1実施形態の断熱二重容器1を製造する際には、例えば薄肉の平板状の板材にプレス加工等を施して、外方に拡がる拡径部24を有する所定形状の内容器2を形成すると共に、薄肉の筒材にプレス加工等を施して、内側に曲げて折り返された折返部34を有する所定形状の外容器構成部材3mを形成する。この外容器構成部材3mは外容器3の口部31から胴部32に亘る部分を構成するものである。尚、折返部34を形成する際には、薄肉の筒材の先端を内側に曲げてカール加工を施し、内側に湾曲させた基礎折返部を一旦形成し、その後に基礎折返部の先端近傍を切断して折返部34を形成すると、シワがなく、薄く安定した径の折返部34を形成することができて好適であり、後述する第2実施形態でも同様である。
次いで、図4に示すように、外容器構成部材3mを外容器治具11で保持すると共に、内容器2を内容器治具12で保持する。図示例における外容器治具11は、外容器構成部材3mの胴部32の周側面35から底側の屈曲部321に亘って覆うようにして外容器構成部材3mを保持する構成になっている。また、内容器治具12は内容器2を内側から保持する構成になっている。図示例の内容器治具12は、内容器2の底部23を減圧吸引して内側から保持する吸着パッドになっているが、例えば複数のコマが放射状に開いて内容器2の胴部22を内側から外側に押圧し、開いた複数のコマで内容器2を内側から保持する治具等を用いることも可能である。
そして、外容器治具11で所定位置に位置決めされた外容器3の口部31から胴部32に亘る部分を構成する外容器構成部材3mに対し、内容器2を保持する内容器治具12を外容器構成部材3mの軸方向に前進して、外容器構成部材3mの口側から内容器2を内挿し、更に、図4の太線矢印F1のように、外容器構成部材3mにおける外容器3の口部31の対応箇所に内側に折り返して形成された折返部34を内容器2の口部21に形成された拡径部24で外方に付勢しながら、外容器構成部材3mに内容器2を圧入する。この圧入動作時には、折返部34が拡径部24で外方に押圧されて周側面35に近づくように曲がって変形すると共に、拡径部24の周壁242が折返部34で内方に押圧されて内側に曲がるように変形する。
その後、図5の太線矢印F2のように、内容器治具12を外容器構成部材3mの軸方向に更に前進していき、拡径部24が折返部34を乗り越えるまで外容器構成部材3mに内容器2を内挿する。拡径部24が折返部34を乗り越えることにより、圧入動作で外方に変形していた折返部34がスプリングバックで内方にある程度弾性回復して変形すると共に、圧入動作で内方に変形していた拡径部24の周壁242がスプリングバックで外方にある程度弾性回復して変形する。
次いで、吸着パッド等の内容器2を軸方向に定置して保持する内容器治具12を後退させて内容器2を後退させる、或いは内容器2の底部23を口側に押圧して後退させる押圧具を外容器構成部材3mの開口323から外容器構成部材3mの内側に入れて内容器2を後退させる等により、図6の太線矢印Bのように、戻り動作で内容器2を後退させ、折返部34の先端或いは延出部343の先端が拡径部24の根元241に略当接するまで折返部34を拡径部24の内側に嵌合する。この際、吸着パッド等の内容器2を軸方向に移動不能に内側から保持可能な内容器治具12で、内容器2を軸方向に移動不能に内側から保持した状態で戻り動作を行うと、外容器構成部材3mの底側の閉塞状態、開放状態に拘わらず戻り動作の工程を行うことができ、本製造工程を適用可能な断熱二重容器の範囲を多様化することができて好適である。
尚、外容器構成部材3mへの口側からの内容器2の内挿、圧入と、外容器構成部材3mの口側への内容器2の後退による戻り動作は、上記製造工程例の内容器2を移動させる工程に限定されず、外容器構成部材3mと内容器2の相対的な移動で適宜行うことが可能である。例えば内容器2を内容器治具12で所定位置に位置決めし、外容器構成部材3mの屈曲部321、周側面35、湾曲部341に亘って覆って保持する治具など、外容器構成部材3mを軸方向に移動不能に保持可能な外容器治具11を用い、外容器構成部材3mを軸方向に移動不能に保持した外容器治具11を内容器2の底側から口側に移動させて内容器2の内挿、圧入を行い、更に、外容器構成部材3mを軸方向に移動不能に保持した外容器治具11を内容器2の口側から底側に移動させて内容器2の相対的後退による戻り動作を行う工程等とすることも可能である。
その後、この嵌合状態において、外容器3の折返部34の先端を拡径部24の根元241の近傍位置で、内容器2の内面にレーザー溶接で溶接を施して固定する。更に、外容器構成部材3mの開口323を閉塞するように底板33を配置して段差部322に溶接して固定し、外容器3を構成すると共に、内容器2と外容器3との間の空間に対する吸引穴331からの真空吸引・排気など必要な工程を行って第1実施形態の断熱二重容器1が得られる。
第1実施形態によれば、外容器3の折返部34を内容器2の拡径部24の内側に先端が略当接する位置まで嵌合することにより、外容器3と内容器2を正確な位置に簡単に位置決めすることができる。更に、外容器3の折返部34の内面と内容器2の拡径部24より底寄りの内面とを略面一にするなど、これらの内面に生ずる段差を抑制して固定することも可能であり、容器内側の美観向上を図ることも可能がなる。また、樹脂製の中栓部材等を別途に口部に設ける必要がないことから、容器の構造の簡易性、製造工程の効率性向上、製造コストの低減、部品点数の増加や容器の重量増しの防止という有利性も得ることができる。また、外容器3の口側端部から底側端部までの周側面35が非溶接面であることから、需要者の目を惹きやすい目立つ外容器3の周側面35に溶接痕が無く、より高度なデザイン性と優れた美観の断熱二重容器1を得ることができる。
また、外容器3の折返部34が内容器2の拡径部24の周壁242を外方に付勢し且つ内容器2の拡径部24の周壁242が外容器3の折返部34を内方に付勢した状態で折返部34の先端を内容器2の内面に溶接することにより、折返部34と拡径部2の周壁242との密着性、接触性を高めることができる。従って、外容器3と内容器2の一体的な強度を一層高めることができると共に、外容器3と内容器2のレーザー溶接等の溶接をより確実に行うことが可能となる。
また、断熱二重容器1をマグカップ、スープカップ、携帯用魔法瓶等の収容された飲料が直接飲まれる飲料用容器とする場合には、容器から飲料を直接飲む際に溶接箇所が飲む人の口に当たることがない。従って、樹脂製の中栓部材等を別途に口部に設けずとも、飲む人が良好な飲み心地を得ることができると共に、飲む人の安全性を高めることができる。また、外容器3の折返部34の内面と内容器2の拡径部24より底寄りの内面とに生ずる段差を抑制して固定することも可能であることから、容器から出る飲料のスムーズな流動性の確保を図ることもできる。
また、上述の内容器2の圧入、スプリングバック、戻り動作による折返部34の拡径部24の内側への嵌合を有する製造工程を用いて断熱二重容器1を製造することにより、折返部34が拡径部24の周壁242を外方に付勢し且つ拡径部24の周壁242が折返部34を内方に付勢した状態で確実に嵌合させ、折返部34と拡径部24の周壁242との密着性、接触性を確実に高めることができる。また、これにより、折返部34と拡径部24との接触領域が拡がることから、レーザー溶接等の溶接位置の許容範囲が広がり、溶接作業の容易化、溶接不良品を減らして歩留まり向上を図ることができる。
〔第2実施形態の断熱二重容器及びその製造方法〕
本発明による第2実施形態の断熱二重容器1aは、マグカップ等として用いられるものであり、図7及び図8に示すように、略有底筒状で金属製の内容器2と略有底筒状で金属製の外容器3aを有し、内容器2と外容器3aとの間に空間が設けられ、この空間が断熱層4aになっている。本実施形態における断熱層4aは、内容器2と外容器3aとの間の空間を大気圧の状態にした空気層の断熱層になっている。第2実施形態の断熱二重容器1aにおける内容器2の構成は第1実施形態の断熱二重容器1における内容器2の構成と同一である。
外容器3aは、開口側の口部31a、筒状の胴部32a、底部33aから構成されている。外容器3aの口部31aには内側に折り返されて折返部34aが形成され、折返部34aは外容器3aの開口縁を構成するように周状に設けられている。第2実施形態における折返部34aも、第1実施形態との折返部34と同様に、口部31aの先端部に設けられる湾曲部341aと、湾曲部341aの内端から底側に向かって内側に傾斜するテーパ部342aと、テーパ部342aの内端から底側に向かって略垂直に延びる延出部343aを有する。
外容器3aの口部31a、胴部32a、底部33aは単一部材である略同一の厚さの薄肉材で形成され、外容器3aの口部31a、胴部32a、底部33aに亘って単一部材で構成されている。即ち、外容器3aの口側端部から底側端部までの口部31aと胴部32aから構成される周側面35aは、全体に亘って溶接痕の無い非溶接面になっている。また、外容器3aは例えば単一部材である薄肉の板材をプレス加工等して形成されている。
外容器3aの折返部34aは、折返部34aの先端が拡径部24の根元241に略当接する位置まで、内容器2の拡径部24の内側に嵌合されている。そして、外容器3aの折返部34aの先端は、拡径部24の根元241の近傍位置で内容器2の内面に溶接して固定されており、折返部34aの先端が拡径部24の根元241と略当接する箇所において周方向に沿って溶接部5が形成されている。第2実施形態でも、外容器3aの折返部34aの先端はレーザー溶接による溶接によって内容器2の内面に固定されており、精密に低歪みで外容器3aが内容器2に溶接固定され、断熱二重容器1aの残留応力の低減や、溶接時の変形防止が図られている。
更に、外容器3aの折返部34aは内容器2の拡径部24の周壁242を外方に付勢し且つ内容器2の拡径部24の周壁242が外容器3aの折返部34aを内方に付勢した状態で、折返部34aの先端が内容器2の内面に溶接されている。第2実施形態でも、折返部34aの延出部343aとテーパ部342a或いは延出部343aが拡径部24の周壁242を外方に押圧して付勢し、且つ拡径部24の周壁242が折返部34aの延出部343aとテーパ部342a或いは延出部343aを内容に押圧して付勢した状態で、折返部34aの先端がレーザー溶接による溶接部5によって内容器2の内面に固定されている。
第2実施形態の断熱二重容器1aを製造する際には、例えば薄肉の平板状の板材にプレス加工等を施して、外方に拡がる拡径部24を有する所定形状の内容器2を形成すると共に、薄肉の平板状の板材にプレス加工等を施して、内側に曲げて折り返された折返部34aを有する所定形状の外容器3aを形成する。即ち、第2実施形態における少なくとも外容器3aの口部31aから胴部32aに亘る部分を構成する外容器構成部材は、外容器3aの口部31a、胴部32a、底部33aに亘る部分を構成する外容器3aになっている。
次いで、外容器3a、内容器2を第1実施形態の製造工程と同様の外容器治具11、内容器治具12でそれぞれ保持する。尚、第2実施形態における内容器治具12は、吸着パッド等の内容器2を軸方向に移動不能に内側から保持可能なものを用いる。そして、第1実施形態と同様の工程により、外容器3aに口側から内容器2を内挿し、外容器3aの口部31aに内側に折り返して形成された折返部34aを内容器2の口部21に形成された拡径部24で外方に付勢しながら、外容器3aに内容器2を圧入する。この圧入動作時には、折返部34aが拡径部24で外方に押圧されて外容器3aの周側面35aに近づくように曲がって変形すると共に、拡径部24の周壁242が折返部34aで内方に押圧されて内側に曲がるように変形する(図4参照)。
その後、第1実施形態と同様に、拡径部24が折返部34aを乗り越えるまで外容器3aに内容器2を内挿する。拡径部24が折返部34aを乗り越えることにより、圧入動作で外方に変形していた折返部34aがスプリングバックで内方にある程度弾性回復して変形すると共に、圧入動作で内方に変形していた拡径部24の周壁242がスプリングバックで外方にある程度弾性回復して変形する(図5参照)。
次いで、第1実施形態と同様に、戻り動作で内容器2を後退させ、折返部34aの先端或いは延出部343aの先端が拡径部24の根元241に略当接するまで折返部34aを拡径部24の内側に嵌合する。この際、吸着パッド等の内容器2を軸方向に移動不能に内側から保持可能な内容器治具12で、内容器2を軸方向に移動不能に内側から保持した状態で戻り動作を行い、底側が閉塞状態の外容器3aに適応して戻り動作の工程を行う(図6参照)。尚、外容器3aへの口側からの内容器2の内挿、圧入と、外容器3aの口側への内容器2の後退による戻り動作は、第1実施形態と同様に、外容器3aと内容器2の相対的な移動で適宜行うことが可能である。
その後、この嵌合状態において、外容器3aの折返部34aの先端を拡径部24の根元241の近傍位置で、内容器2の内面にレーザー溶接で溶接を施して固定し、第2実施形態の断熱二重容器1aが得られる。
第2実施形態によれば第1実施形態と対応する構成から対応する効果を得ることができる。また、全体に亘って溶接痕の無い外容器3aにできることから断熱二重容器1aのデザイン性、美観をより一層高めることができる。また、単一部材を変形する加工だけで外容器3aを形成することができることから、製造コストの低減、製造効率の向上を図ることができる。
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態及びその変形例の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
例えば本発明の断熱二重容器の形状は第1、第2実施形態の形状に限定されず適宜であり、又、本発明の断熱二重容器はマグカップ、スープカップ、携帯用魔法瓶等の飲料用容器とすると好適であるが、ランチジャー、卓上魔法瓶等の適宜の断熱二重容器に適用することが可能である。また、本発明における折返部の形状は第1、第2実施形態に限定されず、本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、例えば湾曲部とテーパ部だけから構成される折返部、或いは湾曲部と延出部だけから構成される折返部等とすることも可能である。
本発明は、例えば二重構造のマグカップ、スープカップ、ランチジャー、携帯用魔法瓶、卓上魔法瓶等の断熱二重容器に利用することができる。
1、1a…断熱二重容器 2…内容器 21…口部 22…胴部 23…底部 24…拡径部 241…根元 242…周壁 3、3a…外容器 31、31a…口部 32、32a…胴部 321…屈曲部 322…段差部 323…開口 33…底板 33a…底部 331…吸引穴 332…ゲッター 34、34a…折返部 341、341a…湾曲部 342、342a…テーパ部 343、343a…延出部 35、35a…周側面 3m…外容器構成部材 4、4a…断熱層 5…溶接部 11…外容器治具 12…内容器治具

Claims (6)

  1. 略有底筒状で金属製の内容器と略有底筒状で金属製の外容器との間に断熱層が設けられ、
    前記外容器の口部に内側に折り返された折返部が形成されていると共に、前記内容器の口部に拡径部が形成され、
    前記折返部の先端が前記拡径部の根元に略当接する位置まで前記折返部が前記拡径部の内側に嵌合され、
    前記折返部の先端が前記内容器の内面に溶接して固定されている断熱二重容器であって、
    少なくとも前記外容器の口部から前記外容器の胴部に亘って単一部材で構成され、前記外容器の口側端部から底側端部までの周側面が非溶接面であることを特徴とする断熱二重容器。
  2. 前記折返部が前記拡径部の周壁を外方に付勢し且つ前記拡径部の周壁が前記折返部を内方に付勢した状態で前記折返部の先端が前記内容器の内面に溶接されていることを特徴とする請求項1記載の断熱二重容器。
  3. 飲料用容器であることを特徴とする請求項1又は2記載の断熱二重容器。
  4. 前記外容器の全体が単一部材で構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の断熱二重容器。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の断熱二重容器の製造方法であって、
    少なくとも前記外容器の口部から前記外容器の胴部に亘る部分を構成する外容器構成部材に口側から前記内容器を内挿し、前記外容器構成部材における前記外容器の口部の対応箇所に内側に折り返して形成された折返部を前記内容器の口部に形成された拡径部で外方に付勢しながら、前記外容器構成部材に前記内容器を圧入する第1工程と、
    前記拡径部が前記折返部を乗り越えるまで前記外容器構成部材に前記内容器を内挿し、前記折返部を内方に、前記拡径部の周壁を外方にそれぞれスプリングバックさせる第2工程と、
    戻り動作によって前記折返部の先端が前記拡径部の根元に略当接するまで前記折返部を前記拡径部の内側に嵌合する第3工程
    を備えることを特徴とする断熱二重容器の製造方法。
  6. 前記第4工程において、前記内容器を軸方向に移動不能に内側から保持した状態で前記戻り動作を行うことを特徴とする請求項5記載の断熱二重容器の製造方法。
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