JP6761362B2 - 飲料二重容器 - Google Patents
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Description
前記外容器の口部の先端に筒径方向内側に曲げられた折曲部が形成され、
当該折曲部と内容器の口部とが溶接固定され、内容器に収納される飲料を前記口部を介して飲用する飲料二重容器に関する。
従来、この種の真空二重容器の口部は、内容器の口部先端と外容器の口部先端とを拝み溶接により固定連結する構造とされていた。しかし、この拝み溶接による固定構造では、飲む人によってはエッジ感を覚え、良好な飲み心地が得られないという問題があった。
前記外容器1の口部32の先端に筒径方向内側に曲げられた折返部321(本発明の「折曲部」に相当する)が形成され、
この折返部321と内容器2の口部23とが溶接固定される。
従って、この際の溶接は、外容器の構成材と、内容器の構成材とが突き合う箇所(図2に示される溶接部6)を、筒の内径側から斜めに溶接するものであり、溶接時、外容器の構成材が溶接表側に、内容器の構成材が溶接裏側に位置される。
結果、レーザー照射側から見ると、外容器の先端角部によりその溶接個所(内容器が外容器の先端と当接する箇所)を直接確認することができず、溶接位置にばらつきを生じやすい。
略有底筒状の内容器と略有底筒状の外容器との間に中間断熱層を備え、
前記外容器の口部の先端に筒径方向内側に曲げられた折曲部が形成され、
前記折曲部と内容器の口部とが溶接固定されてなり、
前記内容器の構成材が外容器の構成材より薄く、前記内容器に収納される飲料を前記口部を介して飲用する飲料二重容器であって、
前記折曲部が、筒軸方向内側に延びる折返し縁部を筒径方向内側に備え、
前記折返し縁部の筒径方向内側に前記内容器の口部を位置させて、前記内容器の口部が前記外容器の折曲部に溶接され、
前記折曲部が、筒径方向内側に延びる肩部と、当該肩部の内径側から筒軸方向内側に延びる前記折返し縁部を備え、
筒軸方向に於ける前記内容器の口部先端が、前記外容器の肩部の筒径方向内側に位置され、前記内容器の口部が前記外容器の前記折返し縁部に、筒軸方向外側から溶接されていることにある。
そして、筒径方向内側から斜め方向に溶接を行う場合でも、内容器の構成材が外容器の構成材の溶接表面側に位置する姿勢で、その内容器先端の筒径方向外側箇所(溶接箇所)をレーザー照射側から確実に確認して溶接を行うことができる。結果、溶接品質を確保できる。一方、溶接を筒軸方向に行う場合は、溶接個所は筒軸方向から見て露出するため、容易に正確な溶接を行える。
さらに、本構成によれば、内容器の構成材として外容器の構成材より薄いものを採用する場合においても、板厚同等か厚い側の構成材を中間断熱層側に位置させて溶接を行うため、欠陥の発生し難い状態で製造を行える。よって、本発明の目的を達成できる。
筒軸方向に於ける前記内容器の口部先端が、前記外容器の肩部の筒径方向内側に位置され、前記内容器の口部が前記外容器の前記折返し縁部に、筒軸方向外側から溶接されていることにより、以下の作用効果を奏する。
前記内容器の口部若しくは前記折返し縁部の少なくとも一方に、構成材位置が筒径方向にシフトする段部を設け、当該段部が相手部材に対する筒軸方向の位置決め部とされていることにある。
前記内容器の口部に、筒軸方向内側において筒径方向外側に位置し、筒軸方向外側において筒径方向内側に位置する外容器位置決め用段部を設け、
前記折返し縁部の筒軸方向内側端が前記外容器位置決め用段部に当接されて、前記外容器が前記内容器に対して位置決めされていることにある。
前記内容器の口部が前記外容器の折曲部に溶接された溶接部の劣化を防止する劣化防止層が形成されていることにある。
前記劣化防止層は、前記溶接部を被覆するコーティング層となされていることにある。
「筒軸方向Z」は図1の上下方向であり(図2〜図7で同じ)、二重容器1の口部Oについて「筒軸方向内側」は筒の内部側を意味し、「筒軸方向外側」は筒の外部側を意味する。即ち、前者は、真空二重容器1の口部Oにおいて、その外側から内側に向かう位置関係(図1に示す下側)を意味し、後者は、内側から外側に向かう位置関係(図1に示す上側)を意味する。
一方、「筒径方向R」は、図1に示す、筒の径方向(図1の左右方向)であり、内側は軸心zに向かう側、即ち内径側となり、外側は軸心zから離れる側、即ち外径側となる。図2から図7においても同様である。
真空二重容器1は、図1、図2に示すように、略有底筒状で金属製の内容器2を、同じく略有底筒状で金属製の外容器3の内部に収容した状態で構成されている。
内容器2は、外容器3に収容された状態で、真空二重容器1の口部Oにおいて、両者が溶接固定により一体化される。通常、外容器3の板厚T3は、内容器2の構成材の板厚T2に対して、T3/T2が1.5〜1.75程度とされる。
吸引孔31cを使用した真空吸引の後、内容器2と外容器3との間に予め備えられるゲッター(図示省略)で、断熱層5の真空度を充分確保できる。
この折返し縁部32bの筒径方向内側に内容器2の口部20を位置させて、内容器2の口部20が外容器3の折曲部32に溶接する構造を採用している。
、内容器2の口部20に、筒軸方向内側において筒径方向外側に位置し、筒軸方向外側において筒径方向内側に位置する外容器位置決め用段部7を設け、外容器3の折返し縁部32bの筒軸方向内側端がこの外容器位置決め用段部7に当接されて、外容器3と内容器2との筒軸方向Zの位置決めされる。
具体的には、レーザー溶接により、両者を環状に溶接して溶接部4が形成される。図2において、41はレーザー溶接機のレーザーヘッドであり、細線で示すように、この例では、筒の内径側からレーザー光Lを斜めに照射し、環状の溶接部4が形成される。
さらに、反対側の底側開放孔P部位に、内蓋31eや底部31bを連結するための拡・縮径部を設けておく。
即ち、内容器2の胴部21aに口部20を形成するとともに、その反対側に底部21bを連結固定しておく。
この溶接においては、図2に示すように、内容器2の口部20に設けられた段部7を利用して、内容器2の筒軸方向Zの先端を位置決めし、外容器3の口部30の折曲部32で裏打ちされた状態でレーザー溶接することができる。
(1)上述の参考形態では、外容器3の胴部31aに口部30を一体形成するものとしたが、口部30と胴部31aを別部材としても良い。内容器2に関しても同様である。
筒軸方向Zに於ける内容器2の口部先端が外容器3の肩部32aより筒軸方向内側に位置され、内容器2の口部20が外容器3の折返し縁部32bに筒径方向内側から溶接され、
特徴 Cb
内容器2の口部20に外容器位置決め用段部7を設け、
折返し縁部32bの筒軸方向内側端が外容器位置決め用段部7に当接されて、外容器3が内容器2に対して位置決めされ、
特徴 Cc
内容器2の口部20が外容器3の折曲部32に溶接された溶接部4を少なくとも被覆するコーティング層6が形成され、
特徴 Cd
内容器2内に収容する液のシールは、内容器2内にしぼり部22で行う。
参考形態は、上記の特徴Caを備えるが、本発明の実施形態として、図3(b)に示すように、筒軸方向Zに於ける内容器2の口部先端が、外容器3の肩部32aの筒径方向内側に位置され、内容器2の口部20を外容器3の折返し縁部32bに、筒軸方向外側から溶接固定する構成する。
この構成を採用すると、溶接方向を実質的に筒軸方向Zとして、作業性が良く信頼性の高い製品を得ることができる。
この種のコーティング層6は、上記したフッ素に限られず、セラミック層であっても良い。あるいは、溶接部4に関して腐食等の劣化を防止できるものであればよく、例えば、電解研磨やバフ研磨等による研磨層であってもよい。この目的を達成する層を本発明において劣化防止層と呼ぶ。
先に述べた参考形態では、外容器位置決め用段部7を設ける構成に関して説明したが、溶接段階で、内容器2を外容器3に対して適切な治具を使用して支持することにより、段部7を設けない構成とすることもできる。図3(a)に対応する形態を図4(a)に、図3(b)に対応する形態を図4(b)に示した。これらの例では段部を設けることなく、内容器2の口部20及び外容器3の折返し縁部32bをともに筒状のまま保持し所定位置で溶接する構造としている。
先に述べた参考形態では、内容器2に収容する液のシールを、内容器2内にしぼり部22を設けて実現しているが、真空二重容器1の外容器3には、その筒軸方向先端に肩部32aを備える構造とすることができるため、この肩部32aの内径側部位をシールに使用することもできる。
図3(a)に対応する形態を図6(a)に、図4(a)に対応する形態を図6(b)に示した。これらの例では折曲部32aの内径部位にシール部材33を備えてシールを行うこととしている。
2 内容器
20 内容器の口部
3 外容器
30 外容器の口部
4 溶接部
5 真空断熱層(中間断熱層)
6 コーティング層(劣化防止層)
7 外容器位置決め用段部(段部)
32 折曲部
32a 肩部
32b 折返し縁部
41 レーザーヘッド
L レーザー光
Claims (5)
- 略有底筒状の内容器と略有底筒状の外容器との間に中間断熱層を備え、
前記外容器の口部の先端に筒径方向内側に曲げられた折曲部が形成され、
前記折曲部と内容器の口部とが溶接固定されてなり、
前記内容器の構成材が外容器の構成材より薄く、前記内容器に収納される飲料を前記口部を介して飲用する飲料二重容器であって、
前記折曲部が、筒軸方向内側に延びる折返し縁部を筒径方向内側に備え、
前記折返し縁部の筒径方向内側に前記内容器の口部を位置させて、前記内容器の口部が前記外容器の折曲部に溶接され、
前記折曲部が、筒径方向内側に延びる肩部と、当該肩部の内径側から筒軸方向内側に延びる前記折返し縁部を備え、
筒軸方向に於ける前記内容器の口部先端が、前記外容器の肩部の筒径方向内側に位置され、前記内容器の口部が前記外容器の前記折返し縁部に、筒軸方向外側から溶接されている飲料二重容器。 - 前記内容器の口部若しくは前記折返し縁部の少なくとも一方に、構成材位置が筒径方向にシフトする段部を設け、当該段部が相手部材に対する筒軸方向の位置決め部とされている請求項1記載の飲料二重容器。
- 前記内容器の口部に、筒軸方向内側において筒径方向外側に位置し、筒軸方向外側において筒径方向内側に位置する外容器位置決め用段部を設け、
前記折返し縁部の筒軸方向内側端が前記外容器位置決め用段部に当接されて、前記外容器が前記内容器に対して位置決めされている請求項2記載の飲料二重容器。 - 前記内容器の口部が前記外容器の折曲部に溶接された溶接部の劣化を防止する劣化防止層が形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載の飲料二重容器。
- 前記劣化防止層は、前記溶接部を被覆するコーティング層となされている請求項4の飲料二重容器。
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