JP2022117241A - 被詰替え用容器及び詰替え用袋状容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】袋状容器を用いて内容物を外にこぼさずに詰替えできる被詰替え用容器を提供する。【解決手段】筒周壁6の下端に底壁4に連設するとともに、筒周壁6の上端から口筒部16を起立させた主容器体2と、天板22の周端から前記口筒部16を囲む蓋周壁24を垂設させた蓋体20とを具備する。前記口筒部16の周方向の一部に、前記蓋体20の閉蓋状態で主容器体2の内側から外側へ開通する袋状容器引き抜き用の開通路Aを有し、主容器体2内に配置された本体50aから開通路Aを介して引き手50bが外部へ挿通できる。開通路Aは、前記口筒部16の上端面と天板22の下面との間に形成される入口端部と、口筒部16及び蓋周壁24の間隙と、蓋周壁24の下端で開口する出口端部e2とからなる。前記入口端部は、前記引き手50bを外方へ引き出す操作により前記本体50aを圧搾するためのスリット状の絞り口に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、被詰替え用容器及び詰替え用袋状容器に関する。
これらの容器は、例えばクリーム等の化粧品類及びジャム・味噌等の食品類の収納に使用することができる。
従来、有底筒状で広口容器である被詰替え用容器にクリーム状物などの各種の内容物を収納しておき、内容物を使い切った後には内容物の詰替えを行うことが行われている。詰替え作業においては、予め用意した詰替え用の柔軟で簡易な袋状容器(特許文献1参照)の一端側の注出口から被詰替え用容器内へ内容物を注入するとよい。
またヒンジキャップ付きの広口のクリーム容器も知られていた(特許文献2)。
実用新案登録第3188909号 特許第3747960号
特許文献1の袋状容器を用いて内容物の詰替え作業を行う際には、袋状容器の注出口から被詰替え用容器(例えば特許文献2の容器)の口部へ内容物を注入するときに、口部の外に内容物をこぼしてしまう可能性があった。故に、そうした不都合を生じないように慎重に内容物を注入しなければならないため、詰替え作業に手間がかかった。
本発明の第1の目的は、袋状容器を用いて内容物を外にこぼさずに詰替えできる被詰替え用容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、前記被詰替え用容器に対する内容物の詰替え作業に適した詰替え用袋状容器を提供することである。
第1の手段は、長手方向の一半部である本体50aに内容物を収納するとともに他半部を引き手50bとする詰替え用の袋状容器50を利用して、内容物を詰め替えるための被詰替え用容器であって、
筒周壁6の下端に底壁4に連設するとともに、筒周壁6の上端から口筒部16を起立させた主容器体2と、
天板22の周端から前記口筒部16を囲む蓋周壁24を垂設させた蓋体20と、を具備し、
前記口筒部16の周方向の一部に、前記蓋体20の閉蓋状態で主容器体2の内側から外側へ開通する袋状容器引き抜き用の開通路Aを形成し、主容器体2内に配置された本体50aから開通路Aを介して引き手50bが外部へ挿通できるように設けられており、
前記開通路Aは、前記口筒部16の上端面17と天板22の下面との間に形成される入口端部e1と、口筒部16及び蓋周壁24の間隙gと、蓋周壁24の下端で開口する出口端部e2とからなり、
前記入口端部e1は、前記引き手50bを外方へ引き出す操作により前記本体50aを圧搾するためのスリット状の絞り口に形成されており、当該圧搾により本体50aから主容器体2内へ内容物が絞り出されるように設けられている。
本手段では、図1(A)に示す主容器体2の口筒部16の周方向の一部に、前記蓋体20の閉蓋状態で主容器体2の内側から外側へ開通する開通路Aを形成する。
開通路Aは、後述の袋状容器を引き抜くためのものであり、同図に想像線で示すように、主容器体2内に配置された本体50aから開通路Aを介して引き手50bが外部へ挿通できるように設けられている。
当該開通路Aは、図2(B)に示すように、前記口筒部16の上端面17と天板22の下面との間に形成される入口端部e1と、口筒部16及び蓋周壁24の間隙gと、蓋周壁24の下端で開口する出口端部e2とで形成されている。
そして開通路Aの入口端部e1は、図6(A)に示す如く、前記引き手50bを外方へ引き出す操作により前記本体50aを圧搾するためのスリット状の絞り口に形成されている。
この構造によれば、袋状容器50の本体50aが予め主容器体2にセットされた状態で、本体50aを破断して引き手50bを外方へ引くことにより、前記絞り口で本体50aが圧接されるので、前記本体50a内の内容物を主容器体2へ絞り出すことができ、内容物が外部へ漏れることを防止できる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記口筒部16と蓋周壁24との間には、シール部材40が周設されており、
前記シール部材40は、前記口筒部16に固定された固定部42と、固定部42から突出されて前記蓋周壁24の内面に弾性的に圧接される弾性シール部44とを有し、
前記弾性シール部44は、蓋周壁24との間に前記袋状容器50を挿通させることができるように、固定部42の上端側から下外方へ折り返されている。
本手段では、図1(A)に示す如く、前記口筒部16と蓋周壁24との間には、シール部材40が周設されている。
前記シール部材40は、図2(B)に示す如く、前記口筒部16に固定された固定部42と、固定部42から突出されて前記蓋周壁24の内面に弾性的に圧接される弾性シール部44とを有する。そして、弾性シール部44は、蓋周壁24との間に前記袋状容器50を挿通させることができるように、固定部42の上端側から下外方へ折り返されている。
この構造によれば、詰替え作業の際には開通路Aを介して袋状容器50を適切に引き抜くことを可能としつつ、引き抜き後には口筒部16と蓋周壁24とのシール性を確保することができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ側方から見た蓋周壁24の一端側に、主容器体2と蓋体20とを連結するヒンジ部12を、またヒンジ部と反対側に、蓋周壁24を筒周壁6に施錠することが可能でありかつ解錠用押圧部38を有するロック機構Lをそれぞれ設け、
ロック機構Lは、筒周壁6と蓋周壁24とを分離するための解錠用押圧部38を有しており、
かつ前記ヒンジ部12及びロック機構Lからの中間位置に前記開通路Aを配置している。
本手段では、図1(C)に示すように、側方から見た蓋周壁24の一端側に、主容器体2と蓋体20とを連結するヒンジ部12を、またヒンジ部と反対側に(蓋周壁24の他端付近に)、蓋周壁24を筒周壁6に施錠することが可能でありかつ解錠用押圧部38を有するロック機構Lをそれぞれ設けている。
そして、図1(A)に示すように、前記ヒンジ部12及びロック機構Lからの中間位置に前記開通路Aを配置している。
この構造によれば、ロック機構Lを施錠した状態で引き手50bを引っ張る操作ができるので、袋状容器50を引き抜く際の弾みで蓋体20が開いてしまうことを防止できる。このため、蓋体20の不意の開蓋によって入口端部e1での絞り作用が失われることを回避することができ、内容物の絞り出しを確実に行うことができる。
第4の手段は、被詰替え用容器1を構成する主容器体2と蓋体20との装着箇所の間隙gに挿通させて主容器体2の内側から外側へ亘って装備しかつ外部へ引き抜くことが出来るように柔軟に形成された、詰替え用の袋状容器であって、
全体としてほぼ帯状の外形を有しており、
その長手方向の一方半部を、主容器体2内に配置するための内容物収納部54を含む本体50aに、他方半部を、前記本体50aを主容器体2の外側へ引き出すための薄板状の引き手50bにそれぞれ形成するとともに、前記本体50aには内容物収納部54を開封するための破断部56を設けている。
本手段は、図5に示す詰替え用の柔軟な袋状容器50を対象としている。
この袋状容器50は、図6(A)及び図6(B)に示す如く、被詰替え用容器1を構成する容器本体50aと蓋体20との装着箇所の間隙gに挿通させて容器本体50aの内側から外側へ亘って装備され、かつ外側へ引き出す操作により使用される。
前記袋状容器50は、全体としてほぼ帯状の外形を有しており(図5(A)及び図5(B)参照)、その長手方向の一方半部を、主容器体2内に配置するための内容物収納部54を含む本体50aに、他方半部を、前記本体50aを主容器体2の外側へ引き出すための薄板状の引き手50bにそれぞれ形成している。
また前記本体50aには内容物収納部54を開封するための破断部56を設けられている。
この構造によれば、簡単な構成でありながら、内容物を外側に漏らすことなく確実に詰替え作業を行うことができる。
第1の手段に係る発明によれば、容器の主容器体2の口筒部16の周方向の一部に閉蓋状態で主容器体2の内側から外側へ袋状容器引き抜き用の開通路Aを開通し、この開通路Aの入口端部e1を、口筒部16の上端面17と蓋体20の天板22との間にスリット状の絞り口として形成したから、袋状容器50の本体50aが予め主容器体2にセットされた状態で本体50aを破断して引き手50bを外方へ引くことにより、前記本体50a内の内容物を主容器体2へ絞り出すことができ、内容物が外部へ漏れることを防止できる。
第2の手段に係る発明によれば、前記口筒部16と蓋周壁24との間に周設したシール部材40の弾性シール部44を、蓋周壁24の内面に弾性的に圧接させたから、詰替え作業の際には弾性シール部44と蓋周壁24との間に、袋状容器50を挿通させて適切に引き抜くことを可能としつつ、引き抜き後には口筒部16と蓋周壁24とのシール性を確保することができる。
第3の手段に係る発明によれば、蓋周壁24に、当該蓋周壁24を筒周壁6に対して施錠するロック機構Lを設けたから、蓋体20のロック状態で開通路Aを介して袋状容器50を引き出すことができ、引き出し操作の弾みで蓋体20が不意に開いてしまうことを防止できる。
第4の手段に係る発明によれば、全体としてほぼ帯状の外形を有する柔軟な袋状容器の長手方向の一方半部を、主容器体2内に配置するための内容物収納部54を含む本体50aに、他方半部を、前記本体50aを主容器体2の外側へ引き出すための薄板状の引き手50bにそれぞれ形成したから、前記本体50aを破断させて主容器体2に収納するとともに、引き手50bを外方へ引く簡単な操作により、内容物を外部にこぼすことなく、確実に主容器体2内に充填させることができる。
本発明の実施形態に係る被詰替え用容器のロック状態での全体形状を示しており、同図(A)は被詰替え用容器の一部を切り欠いた平面図、同図(B)は被詰替え用容器の正面図、同図(C)は被詰替え用容器の側面図である。 図1に示す被詰替え用容器の断面構造を示しており、同図(A)は被詰替え用容器を正面方向から見た断面図、同図(B)は、同じ方向から見た被詰替え用容器の要部(開通路)の拡大断面図である。 図1に示す被詰替え用容器の非ロック状態での形状を示しており、同図(A)は被詰替え用容器の正面図、同図(B)は被詰替え用容器の他の要部(ロック機構)を上方から見た拡大図である。 図3(B)の他の要部を側方から見た拡大断面である。 本発明の実施形態に係る袋状容器(詰替え容器)の形状を示しており、同図(A)は袋状容器の一実施例の平面図、同図(B)は袋状容器の他の実施例の平面図である。 図1に示す被詰替え用容器内にセットされた袋状容器を引き抜いて内容物を充填する作業の説明図であり、同図(A)は袋状容器の引き手を引き始めた段階を、同図(B)は袋状容器を引き出す途中の段階をそれぞれ示している。 図1に示す被詰替え用容器のロックを解除して開蓋する作業の説明図であり、同図(A)は被詰替え用容器のロックを解除する前の段階を、同図(B)は、被詰替え用容器のロックが解除され、蓋体を開蓋する前の段階をそれぞれ示している。
図1から図4は、本発明の実施形態に係る被詰替え用容器1を、図5は、この被詰替え用容器に使用可能な詰替え用袋状容器50を、それぞれ示している。
前記被詰替え用容器1は、図1(A)に示す如く、主容器体2と、蓋体20と、シール部材40とで形成されている。
前記被詰替え用容器1は、いわゆるジャー容器であってもよい。
主容器体2は、本実施形態において、図1(B)に示す如く、筒周壁6の下端に底壁4に連設するとともに、筒周壁6の上端から上向き段部14を介して筒周壁6より小外径の口筒部16を起立させている。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
そして前記筒周壁6の後方壁部6bの上端を、図1(C)に示す如く、ヒンジ部12を介して、後述の蓋体20の蓋周壁24に連結している。
なお、本明細書では、説明の便宜のために、図1(C)の右側を“後”と、左側を“前”と、紙面に直交する方向を“左右”と称するものとする。
図示例では、主容器体2は、図1(A)に示す如く、上方から見て略四角形状であり、左右の側方壁部6sに比べて前方壁部6f及び後方壁部6bが長く形成されている。これらの形状は適宜変更することができる。
本実施形態では、図4に示す如く、前記筒周壁6の前壁部の左右方向の中間部に収納凹部10を形成している(図1(B)参照)。この構造については後述する。
図示例では、前記口筒部16の外面には、図2(B)に示す如く、シール部材40を嵌合するための嵌合凹溝18が周設されている。
図示例の嵌合凹溝18は、垂直な溝底面18aと、水平な下方溝側面18b及び上方溝側面18cとで画成されている。そして前記下方溝側面18bは、前記上向き段部14に連続している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
また前記口筒部16の前壁部分の上端からは、図4に示す如く、係止リブ19が前方へ突出されている。
蓋体20は、図2(A)に示す如く、天板22の周端から、前記口筒部16を囲む蓋周壁24を垂設させてなる。
図示例では、前記蓋周壁24は、口筒部16の外周面に固定された後述のシール部材40を介して口筒部16に装着されている。もっとも、この構造は適宜変更することができる。
蓋周壁24の後壁部の下端は、前記ヒンジ部12を介して前記筒周壁6の後方壁部6bに連結されている。また蓋周壁24の前壁部の後面には、前記口筒部16の係止リブ19の下面側と係合可能な被係止突起28が付設されている。
また前記蓋周壁24の内径は、口筒部16の外径よりも大きく設計されており、そうすることで、図2(B)に示す如く、蓋周壁24と口筒部16との間には間隙gが形成されている。
前記蓋周壁24の下端部は、前記筒周壁6の上向き段部14に載置されている。
また前記蓋周壁24の側壁部の下端部には、図3(A)に示す如く、横長の左右一対の切欠き25が形成されており、この切欠き25と上向き段部14との間には、後述の開通路Aの出口端部e2であるスリットが形成されている(図1(C)参照)。切欠き25は、少なくとも蓋周壁24の側壁部の下端部に一つ形成されていればよい。
出口端部e2の横幅d1(図1(C)参照)は、袋状容器の幅d2(図5参照)より長く設計し、出口端部e2から袋状容器50を引き出すことが可能に設ける。
蓋周壁24の垂下長は、図4に示す如く、口筒部16の筒長より僅かに長く設計しており、これにより口筒部16の上端面17と天板22の下面との間に空隙を設けている。この空隙の一部(切欠き25の上方部分)は開通路Aの入口端部e1としての役割を有する。
また前記蓋周壁24の前壁部と主容器体2の前方壁部6fとに亘って、前記筒周壁6に対して蓋周壁24を施錠するためのロック機構Lが形成されている。
本実施形態のロック機構Lは、図1(B)に示す如く、筒周壁6から前方へ突設された下側係合突子8と、蓋周壁24から前方突出された上側係合突子26と、蓋周壁24の下端から上下方向に揺動可能に前方突出され、それら下側係合突子8及び上側係合突子26の何れにも係合できる掛止具30とで形成されている。
もっとも上側係合突子は省略できる。
前記下側係合突子8は、ロック部である掛止具30をロック位置(図4に想像線で示す位置)に留め付けるための被ロック部である。下側係合突子8は、図1(B)に示す如く、前記筒周壁6の前方壁部6fの上端から、一定の距離(後述の突子受孔の移動代m)をとった位置に付設されている。
前記上側係合突子26は、掛止具30を非ロック位置(図4に実線で示す位置)に留め付けるための係止部であり、図1(B)に示すように、前記蓋周壁24の前壁部の下端から、下側係合突子8と同程度の移動代mをとった位置に付設されている。
本実施形態では、前記下側係合突子8及び上側係合突子26は、同じ突子受孔32に嵌合させるために、この突子受孔に対応した同一の構造に形成されている。
具体的には、前記下側係合突子8及び上側係合突子26は同一の長さ及び同一の幅を有する。
また下側係合突子8の上面及び下面には、図4に示す如く、左右方向に延びる第1係合リブ9が形成されており、同様に、上側係合突子26の上面及び下面には、左右方向に延びる第2係合リブ27が形成されている。
さらにまた図示例の下側係合突子8及び上側係合突子26は、図1(B)に示すように、それぞれ左右方向に長い横リブとして形成されている。
なお、図示例では、前記下側係合突子8の直下に位置させて、前記前方壁部6fの前面に後述の施錠用押圧部36を収納するための収納凹部10が形成されている。
図示例の収納凹部10は、下方開口の縦溝部に形成されているが、その形状は適宜変更することができる。
前記掛止具30は、蓋周壁24の前壁部の下端から連結ヒンジ29を介して上下方向に揺動可能に突設されており、前述のロック位置と非ロック位置との間を移動可能に形成されている。
図示例では、前記掛止具30は、掛止具本体である平板状の掛止板部31を有し、この掛止板部31の一端側に前記連結ヒンジ29を接続させるとともに、掛止板部31の他端側から施錠用押圧部36及び解錠用押圧部38が突設されている。
前記掛止板部31には、前記下側係合突子8及び上側係合突子26のいずれとも嵌合可能な横長の突子受孔32が形成されている。
この突子受孔32の内面の上側及び下側には、前記第1係合リブ9及び第2係合リブ27と嵌合可能な被係合リブ34が付設されている。
こうすることにより、突子受孔32からの下側係合突子8及び上側係合突子26の抜出しを防止し、掛止板部31を後述のロック位置及び非ロック位置に確実に保持することができる。
前記施錠用押圧部36は、掛止具30が図4に実線で示す非ロック位置にある状態で指を掛けて下前方へ押圧するための押下げ用部である。
他方、解錠用押圧部38は、掛止具30が図4に想像線で示すロック位置にある状態で指を掛けて上前方へ押圧するための押上げ用部である。
図示例の掛止具30は、図3(A)に示すように、左右方向中間箇所に配置された一つの施錠用押圧部36と、左右一対の解錠用押圧部38とを有する。
非ロック位置にある掛止具30を上方から見たときに、図3(B)に示すように、前記施錠用押圧部36は掛止板部31よりも前方へ膨出しているとともに、前記解錠用押圧部38は掛止板部31よりも後方に膨出するように形成されている。
前記施錠用押圧部36と解錠用押圧部38とは、掛止板部31が非ロック位置にある状態で上方から見てS字状の屈曲部37を介して相互に連設されている(図3(B)参照)。
この構造によれば、ロック機構Lの施錠操作をするときには、図7(B)に示すように掛止具30の非ロック状態で施錠用押圧部36が外側に膨出しているため、この施錠用押圧部36に指を掛け易くなる。
またロック機構の解錠操作をするときには、図7(A)に示すように、掛止具30のロック状態で一対の解錠用押圧部38が外側に膨出しているため、これら解錠用押圧部38に指を掛け易くなる。
シール部材40は、前記口筒部16及び蓋周壁24に存する前述の間隙gをシールするように、口筒部16に固定されている。
本実施形態では、前記シール部材40は、口筒部16の嵌合凹溝18内に嵌着されたリング状の固定部42と、固定部42の上端(折り返し端部43)から下外方へ突設された弾性シール部44とを有する。
弾性シール部44は、少なくとも図2(B)に示す状態で筒状であり、この弾性シール部44を前記蓋周壁24の内面の全周面に弾性的に圧接できるように形成されている。
こうすることで、後述の開通路Aにおいて、弾性シール部44と蓋周壁24との間に袋状容器50を挿通させることが可能に設けている。
前記固定部42は、図示例において、断面が縦長矩形の嵌合リングであり、その形状とすることにより嵌合凹溝18に対して十分な嵌合力を発揮できるように形成している。
また固定部42の上端から下外方へ筒状の弾性シール部44を折り返すことにより、この弾性シール部44と蓋周壁24との間を、薄板状の引き手50b及び空になった本体50aが円滑に引き抜かれるように形成されている(図6(A)及び図6(B)参照)。
弾性シール部44は、口筒部16及び蓋周壁24を密閉する役割と本体を引き抜き可能であることとを考慮して、弾性変形が可能な形状(特に本体を引き抜いた後に径方向へ広がることが可能な形状)になっている。
図示例では、前記弾性シール部44と固定部42との間に、弾性シール部44の変形代である空隙hが形成されるように設けている。
こうすることで弾性シール部44と蓋周壁24との間を前記引き手50b及び本体50aが確実に引き抜かれるようにすることができる。
また図示例では、シール部材40の少なくとも周方向の一部(図示例では開通路Aの近傍)に、前記固定部42の上面に突き当て用突起bを付設している。
そして嵌合凹溝18の下方溝側面18bに固定部42を載置するとともに、前記突き当て用突起bが嵌合凹溝18の上方溝側面18cに突き当たるように設けている。
本発明においては、前記口筒部16の周方向の一部に、前記蓋体20の閉蓋状態で主容器体2の内側から外側へ開通する、袋状容器引き抜き用の開通路Aを形成している。
前記開通路Aは、図2(B)に示す如く、前記口筒部16の上端面17と天板22の下面との間に形成される入口端部e1と、口筒部16及び蓋周壁24の間隙gと、蓋周壁24の下端で開口する出口端部e2とからなる。
開通路Aの役割は、後述の如く内容物収納用の本体50aと引き手50bとからなる袋状容器50のうちの本体50aを主容器体2内に配置させるとともに、本体50aから開通路Aを介して引き手50bを外部へ引き出した状態で、前記引き手50bを外部へ引っ張ることで、袋状容器50全体が開通路Aを介して引き出されるようにすることである。
前記入口端部e1は、前記引き手50bを外方へ引き出す操作により前記本体50aを圧搾するためのスリット状の絞り口に形成されており、当該圧搾により本体50aから主容器体2内へ内容物が絞り出されるように設けられている。
なお、“スリット状”という用語は、前記引き出し操作により本体50a内の流体を絞り出すことができる程度に細い空間であれば足りるものとする。
図示例では、図4に示す如く、前記口筒部16の上端面17の口筒部16との間の角部分を、滑らかに曲がる面取り部cとしている。こうすることで、前記引出し操作の際に角部分に本体50aが引っ掛かることを回避しており、入口端部e1へ前記本体50aを引き込み易くしている。
図5は、本発明の実施形態に係る詰替え用の袋状容器50を示している。
袋状容器50は、柔軟な薄肉容器であり、前記開通路Aに挿通させて主容器体2の内側から外側へ亘って装備しかつ外部へ引き抜くことが出来る程度の柔軟性を有する。
袋状容器50内には、例えばクリーム状物が収納されているものとする。
この袋状容器は、例えば、図5(A)に示すパウチパック形態のもの、或いは、図5(B)に示すピロー包装(一枚のフィルムを背中合わせで筒状にした状態でシールをしてなるもの)の形態のものとすることができる。
前記袋状容器50は、図5(A)及び図5(B)に示す如く、上方から見て、全体としてほぼ帯状の外形を有しており、その長手方向の一方半部を本体50aに、他方半部を引き手50bにそれぞれ形成している。
前記本体50aは、主容器体2内に配置するための内容物収納部54を含み、この内容物収納部と連続させて、本体50aを開封するための破断部56を形成している。図示例では、引き手50bと反対側の本体50aの端部を、把持用端部57に形成しており、この把持用端部をむしり取る操作により、隣接する破断部56が破断するように設けている。
図示例の袋状容器は、長手方向の大半において一定の代表幅(d2)を有しており、d1(>d2)の幅を有する開通路Aの出口端部e2を挿通することが可能に形成している。
前記袋状容器50は、長手方向の一部において代表幅d2より幅狭の部分がある構造でも構わない。例えば、図5(A)に示す袋状容器50は、本体50aが把持用端部57に近づくにつれて縮幅している。
前記引き手50bは、前記本体50aを主容器体2の外側へ引き出すために薄板状に形成されている。
前記引き手50bには、指掛け部52が形成されている。図示例の指掛け部52は、指掛け孔に形成されているが、その構造は適宜変更することができる。
前記構成において、本発明の被詰替え用容器1からクリーム状物などの内容物を取り出すときには、図7(A)に示すロック状態から、解錠用押圧部38に指を掛けて押し上げる。
そうすると、下側係合突子8が突子受孔32から外れて、連結ヒンジ29を中心に掛止板部31が上方へ回転し、非ロック位置へと反転する。この際に上側係合突子26が前記突子受孔32に嵌合され、これにより、掛止板部31の非ロック状態が保持される。
次に、図7(B)に示すように、蓋体20を開方向へ回動し、主容器体2内から内容物を取り出せばよい。
内容物を取り出した後には、蓋体20を閉蓋するとともに、図7(B)に黒矢印で示すように、施錠用押圧部36を押し下げる。
そうすると、上側係合突子26が突子受孔32から外れて、掛止板部31が再び回転した後、下側係合突子8が前記突子受孔32に嵌合される。これにより、掛止板部31のロック状態が保持される。
内容物を使い切った後には、内容物の詰替え作業を次の手順で行うとよい。
まず蓋体20を開蓋するとともに、別途に用意した袋状容器50の本体50aを主容器体2内に配置するとともに、開通路Aに対応する箇所で、引き手50bが前記口筒部16を跨って主容器体2の内側から外側へ亘って延びるように、袋状容器50をセットする。
そして、主容器体2の内側で、前記破断部56を切断して、本体50aを開封する。
次に前記蓋体20を閉蓋すると、前記引き手50bは、開通路Aを挿通した状態となる。
蓋体20の閉蓋後に施錠用押圧部36を押し下げて、ロック機構Lを施錠する。これにより、引き手50bを外側へ引き出すときの弾みで蓋体20が開いてしまうことを防止できる。
次に筒周壁6の前後両面を一方の片手で挟んで筒周壁6を把持し、他方の手で引き手50bを外側へ引っ張ると、引き手50bに引かれて、本体50aが入口端部e1より開通路A内へ引き込まれる。
このとき、前記絞り口である入口端部e1を本体50aが通過することにより、本体50aの内容物収納部54が圧搾され、内容物収納部54内の内容物が、破断部56の切断箇所から主容器体2内へ絞り出される。
そして内容物を絞り取られ、空になった本体50aが前記開通路Aを通って外部へ引き出される。
これにより内容物の詰替え作業が完了する。
詰替え作業後に内容物を使用するときには、主容器体2を把持した状態から筒周壁6の前面に当てた指で解錠用押圧部38を押し上げて、ロック機構Lを解錠し、他方の手で蓋体20を開蓋すればよい。この手順によれば、主容器体2を把持した手を持ち替える必要がないので、一連の手順をスムーズに行うことができる。
1…被詰替え用容器 2…主容器体 4…底壁 6…筒周壁
6b…後方壁部 6f…前方壁部 6s…側方壁部 8…下側係合突子(被ロック部)
9…第1係合リブ 10…収納凹部 12…ヒンジ部 14…上向き段部
16…口筒部 17…上端面 18…嵌合凹溝 18a…溝底面
18b…下方溝側面 18c…上方溝側面 19…係止リブ
20…蓋体 22…天板 24…蓋周壁 25…切欠き 26…上側係合突子
27…第2係合リブ 28…被係止突起 29…連結ヒンジ
30…掛止具(ロック部) 31…掛止板部 32…突子受孔 34…被係合リブ
36…押下げ用部(施錠用押圧部)37…屈曲部 38…押上げ用部(解錠用押圧部)
40…シール部材 42…固定部 43…折り返し端部 44…弾性シール部
50…袋状容器 50a…本体(一半部) 50b…引き手(他半部)
52…指掛け部(指掛け孔) 54…内容物収納部 56…破断部 57…把持用端部
A…開通路 b…突当て用突起 c…面取り部
d1…切欠きの幅 d2…袋状容器の代表幅(標準的な幅)
e1…入口端部(絞り口)e2…出口端部(袋状容器引き出し口)
g…間隙 h…空隙(変形代) L…ロック機構 m…移動代








Claims (4)

  1. 長手方向の一半部である本体(50a)に内容物を収納するとともに他半部を引き手(50b)とする詰替え用の袋状容器(50)を利用して、内容物を詰め替えるための被詰替え用容器であって、
    筒周壁(6)の下端に底壁(4)に連設するとともに、筒周壁(6)の上端から口筒部(16)を起立させた主容器体(2)と、
    天板(22)の周端から前記口筒部(16)を囲む蓋周壁(24)を垂設させた蓋体(20)と、を具備し、
    前記口筒部(16)の周方向の一部に、前記蓋体(20)の閉蓋状態で主容器体(2)の内側から外側へ開通する袋状容器引き抜き用の開通路(A)を形成し、主容器体(2)内に配置された本体(50a)から開通路(A)を介して引き手(50b)が外部へ挿通できるように設けられており、
    前記開通路(A)は、前記口筒部(16)の上端面(17)と天板(22)の下面との間に形成される入口端部(e1)と、口筒部(16)及び蓋周壁(24)の間隙(g)と、蓋周壁(24)の下端で開口する出口端部(e2)とからなり、
    前記入口端部(e1)は、前記引き手(50b)を外方へ引き出す操作により前記本体(50a)を圧搾するためのスリット状の絞り口に形成されており、当該圧搾により本体(50a)から主容器体(2)内へ内容物が絞り出されるように設けられたことを特徴とする、被詰替え用容器。
  2. 前記口筒部(16)と蓋周壁(24)との間には、シール部材(40)が周設されており、
    前記シール部材(40)は、前記口筒部(16)に固定された固定部(42)と、固定部(42)から突出されて前記蓋周壁(24)の内面に弾性的に圧接される弾性シール部(44)とを有し、
    前記弾性シール部(44)は、蓋周壁(24)との間に前記袋状容器(50)を挿通させることができるように、固定部(42)の上端側から下外方へ折り返されていることを特徴とする、請求項1に記載の被詰替え用容器。
  3. 側方から見た蓋周壁(24)の一端側に、主容器体(2)と蓋体(20)とを連結するヒンジ部(12)を、またヒンジ部と反対側に、蓋周壁(24)を筒周壁(6)に施錠することが可能でありかつ解錠用押圧部(38)を有するロック機構(L)をそれぞれ設け、
    かつ前記ヒンジ部(12)及びロック機構(L)からの中間位置に前記開通路(A)を配置したことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の被詰替え用容器。
  4. 被詰替え用容器(1)を構成する主容器体(2)と蓋体(20)との装着箇所の間隙(g)に挿通させて主容器体(2)の内側から外側へ亘って装備しかつ外部へ引き抜くことが出来るように柔軟に形成された、詰替え用の袋状容器であって、
    全体としてほぼ帯状の外形を有しており、
    その長手方向の一方半部を、主容器体(2)内に配置するための内容物収納部(54)を含む本体(50a)に、他方半部を、前記本体(50a)を主容器体(2)の外側へ引き出すための薄板状の引き手(50b)にそれぞれ形成するとともに、前記本体(50a)には内容物収納部(54)を開封するための破断部(56)を設けたことを特徴とする、詰替え用袋状容器。

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