JP2022116895A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒子状物質の再生量(燃焼量)の低下を抑制する。【解決手段】排気系に粒子状物質を除去するフィルタを備える内燃機関と共に車両に搭載され、アクセルがオフされたときに燃料噴射を停止する燃料カットが行なわれるように内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、車両が降坂路を走行している場合において、フィルタにおける粒子状物質の堆積量が所定量以上であり、且つ、車速が所定車速以上であり、且つ、アクセル開度が値0より大きい開度閾値以下であるときには、燃料カットが行なわれるように内燃機関を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関の制御装置としては、排気系に粒子状物質を除去するフィルタを備える内燃機関と共に車載されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置では、アクセル開度(アクセル操作量)が値0となって燃料噴射を停止する燃料カット中に、フィルタの温度が所定温度に達したときには、燃料カットを中止する。これにより、フィルタの損傷を抑制しつつ、フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼させてフィルタの再生を図っている。
特開2019-190358号公報
上述の内燃機関の制御装置では、車両が降坂路を走行している場合において、車速が十分高いにも拘わらず、ユーザがアクセルペダルを操作していてアクセル開度が値0にならないことがある。この場合、燃料カットがされないことから、フィルタの再生頻度が低下し、粒子状物質の再生量(燃焼量)が低下してしまう。
本発明の内燃機関の制御装置は、粒子状物質の再生量(燃焼量)の低下を抑制することを主目的とする。
本発明の内燃機関の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関の制御装置は、
排気系に粒子状物質を除去するフィルタを備える内燃機関と共に車両に搭載され、アクセルがオフされたときに燃料噴射を停止する燃料カットが行なわれるように前記内燃機関を制御する前記内燃機関の制御装置であって、
前記車両が降坂路を走行している場合において、前記フィルタにおける前記粒子状物質の堆積量が所定量以上であり、且つ、車速が所定車速以上であり、且つ、アクセル開度が値0より大きい開度閾値以下であるときには、前記燃料カットが行なわれるように前記内燃機関を制御する
ことを要旨とする。
この本発明の内燃機関の制御装置では、車両が降坂路を走行している場合において、フィルタにおける粒子状物質の堆積量が所定量以上であり、且つ、車速が所定車速以上であり、且つ、アクセル開度が値0より大きい開度閾値以下であるときには、燃料カットが行なわれるように内燃機関を制御する。これにより、アクセル開度が値0のときだけ燃料カットするものに比して、燃料カットの機会をより多くするから、フィルタの再生頻度の低下を抑制できる。この結果、粒子状物質の再生量(燃焼量)の低下を抑制できる。なお、「所定量」としては、フィルタにおける粒子状物質の堆積量が多いか否かを判定するための粒子状物質の堆積量の閾値を挙げることができる。「所定車速」としては、車両が十分な速度で走行しているか否かを判定するための車速の閾値を挙げることができる。「閾値」としては、ユーザがアクセルを緩めているか否かを判定するためのアクセル開度の閾値を挙げることができる。
本発明の一実施例としての内燃機関の制御装置が搭載されたハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行されるPM堆積量演算処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 HVECU70により実行される降坂時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関の制御装置が搭載されたハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。図2は、エンジン22の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、例えばガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料を用いて吸気,圧縮,膨張(爆発燃焼),排気の各行程により動力を出力する多気筒の内燃機関として構成されている。エンジン22は、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸気管125に吸入すると共に燃料噴射弁126から燃料を噴射して空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ128aを介して燃焼室129に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。燃焼室129から排気バルブ128bを介して排気管133に排出される排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)134aを有する排気浄化装置134とガソリンパティキュレートフィルタ(以下、「GPF」という)25とが取り付けられている。GPF25は、セラミックスやステンレスなどにより多孔質フィルタとして形成されており、煤などの粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕捉する。エンジン22は、エンジンECU24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角θcrや、エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Twを挙げることができる。また、吸気バルブ128aを開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ128bを開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144a,144bからのカム角θca,θcbも挙げることができる。更に、スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度THや、吸気管125に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,吸気管125に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Taも挙げることができる。排気管133の排気浄化装置134の上流側に取り付けられた空燃比センサ135aからの空燃比AFや、排気管133の排気浄化装置134の下流側に取り付けられた酸素センサ135bからの酸素信号O2,三元触媒134aの温度を検出する温度センサ135cからの触媒温度Tscなども挙げることができる。更に、GPF25の温度を検出する温度センサ25cからのGPF温度Tgpfも挙げることができる。
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される信号としては、例えば、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動制御信号や、燃料噴射弁126への駆動制御信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への駆動制御信号なども挙げることができる。
エンジンECU24は、クランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。また、エンジンECU24は、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて、体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLも演算している。更に、エンジンECU24は、エンジン22が始動されてから運転を停止するまでの期間に吸入空気量Qaを積算した積算吸入空気量ΣQaや、エンジン22が始動されてから経過した時間としての始動後経過時間tstを演算している。積算吸入空気量ΣQa、始動後経過時間tstは、エンジン22の運転を停止したときに値0にリセットされる。
エンジンECU24は、図3に例示するPM堆積量演算処理ルーチンを実行して、GPF25に捕捉された粒子状物質の推定される堆積量としてのPM堆積量Mpmを演算する。PM堆積量演算処理ルーチンは、所定時間(例えば、数msecなど)毎に繰り返して実行される。
PM堆積量演算処理ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、冷却水温Tw、GPF温度Tgpf、エンジン22の回転数Neや吸入空気量Qa、積算吸入空気量ΣQaなど必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。冷却水温Twは、水温センサ142により検出されたものを入力している。GPF温度Tgpfは、温度センサ25cにより検出されたものを入力している。吸入空気量Qaは、エアフローメータ148により検出されたものを入力している。エンジン22の回転数Neは、クランク角θcrに基づいて演算したものを入力している。積算吸入空気量ΣQaは、エンジン22が始動されてから運転を停止するまでの期間に吸入空気量Qaを積算して得られたものを入力している。
こうして必要なデータを入力すると、エンジン22の燃料噴射が行なわれているか否かを判定する(ステップS110)。エンジン22の燃料噴射が行なわれているときには、燃焼室129からGPF25へ向けて粒子状物質が排出されていると判断して、燃焼室129からGPF25へ排出された粒子状物質の排出量(PM排出量)Mpmexを設定する(ステップS120)。
PM排出量Mpmexは、エンジン22の回転数とエンジン22の吸入空気量とエンジン22の冷却水温と積算吸入空気量とPM排出量との関係を予め実験や解析などにより求めて排出量設定用マップとしてROMに記憶しておき、エンジン22の回転数Neと吸入空気量Qaと冷却水温Twと積算吸入空気量ΣQaとを排出量設定用マップに与えて対応するPM排出量として導出された値(=f1(Ne、Qa、Tw、ΣQa))に係数kexを乗じた値として設定する。排出量設定用マップでは、PM排出量は、エンジン22の回転数が高いときには低いときに比して大きくなり、吸入空気量が大きいときには小さいときに比して大きくなり、冷却水温が低いときには高いときに比して大きくなり、積算吸入空気量が小さいときには大きいときに比して大きくなるように設定される。係数kexは、エンジン22の吸入空気量が小さいときには大きいときに比して大きくなるように設定される。これは、エンジン22の回転数が高いときには低いときに比して単位時間あたりに燃焼室129から排出される粒子状物質の量が大きくなり、エンジン22の吸入空気量が大きいときには小さいときに比してGPF25に流入する粒子状物質の量が多くなり、冷却水温が低いときには高いときに比してまた積算吸入空気量が小さいときには大きいときに比してエンジン22の暖機が十分ではなく燃焼室129から排出される粒子状物質の量が多くなり、吸入空気量が小さいときには大きいときに比して燃焼室129から排出される粒子状物質の量が多くなることに基づく。
PM排出量Mpmexを設定すると、前回PM堆積量演算処理ルーチンを実行したときに設定したPM堆積量Mpm(前回Mpm)に設定したPM排出量Mpmexを加えた値(=前回Mpm+Mpmex)をPM堆積量Mpmに設定して(ステップS130)、PM堆積量演算処理ルーチンを終了する。
ステップS110でエンジン22の燃料噴射が行なわれていないとき(例えば、後述するアクセルペダル(アクセル)83がオフされて燃料供給が停止しているとき)には、GPF25で粒子状物質が燃焼していると判断して、GPF25での粒子状物質の燃焼量(PM燃焼量、再生量)Mpmcを設定する(ステップS140)。
PM燃焼量Mpmcは、前回本ルーチンを実行したときのPM堆積量とGPF25の温度とエンジン22の吸入空気量とPM燃焼量との関係を予め実験や解析などにより求めて燃焼量設定用マップとしてROMに記憶しておき、前記MpmとGPF温度Tgpfと吸入空気量Qaとを燃焼量設定用マップに与えて対応するPM燃焼量として導出された値(=f2(前回Mpm、Tgpf、Qa))に係数kcを乗じた値として設定される。燃焼量設定用マップでは、PM燃焼量は、前回本ルーチンを実行したときのPM堆積量が大きいときには小さいときに比して大きくなり、GPF25の温度が高いときに低いときに比して大きくなり、エンジン22の吸入空気量が大きいときには小さいときに比して大きくなるように設定される。係数kcは、エンジン22の吸入空気量が大きいときに小さいときに比して大きくなるように設定される。これは、前回本ルーチンを実行したときのPM堆積量が大きいときには小さいときに比して、また、GPF25の温度が高いときに低いときに比して、吸入空気量が大きいときには小さいときに比して、GPF25で燃焼する粒子状物質の量が多くなることに基づく。
PM燃焼量Mpmcを設定すると、前回Mpmから設定したPM燃焼量Mpmcを減じた値(=前回Mpm-Mpmc)をPM堆積量Mpmに設定して(ステップS150)、PM堆積量演算処理ルーチンを終了する。こうして、エンジンECU24は、PM堆積量Mpmを演算する。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40に入力される信号としては、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や、モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流などを挙げることができる。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、電力ライン54を介してインバータ41,42と接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサ51cからの電池温度Tbと、に基づいて入力制限Winを演算している。入力制限Winは、バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,フラッシュメモリ72、入出力ポート,通信ポートを備える。
HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダル(アクセル)83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPなどを挙げることができる。また、車速センサ88からの車速V、勾配センサ90からの路面勾配θなども挙げることができる。
HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の回転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)や、エンジン22の回転停止を伴って走行する電動走行モード(EV走行モード)で走行する。
HV走行モードでは、HVECU70は、基本的には、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に要求される)走行用トルクTd*を設定し、設定した走行用トルクTd*に駆動軸36の回転数Nd(モータMG2の回転数Nm2)を乗じて走行に要求される走行用パワーPd*を演算する。続いて、バッテリ50の蓄電割合SOCから制御中心SOC*を減じた値(SOC-SOC*)が値0付近になるようにバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を設定し、走行用パワーPd*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて車両に要求される(エンジン22に要求される)要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に走行用トルクTd*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、エンジン22が目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいて運転されるようにエンジン22の運転制御(具体的には、吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御など)を行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにモータMG1,MG2の駆動制御(具体的には、インバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御)を行なう。
EV走行モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行用トルクTd*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に走行用トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40によるモータMG1,MG2の駆動制御については上述した。
実施例のハイブリッド自動車20は、アクセルペダル83がオフされたときには、燃料噴射弁126からの燃料噴射を停止する燃料カットを実行する。燃料カット中は、GPF25に堆積した粒子状物質が燃焼し、GPF25の再生が行なわれる。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、降坂路を走行しているときの動作について説明する。図4は、HVECU70により実行される降坂時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、勾配センサ90により検出された路面勾配θが下り勾配を示しているときに、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、車速Vやアクセル開度Acc、PM堆積量Mpmなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS200)。車速Vは、車速センサ88により検出されたものを入力している。アクセル開度Accは、アクセルペダルポジションセンサ84により検出されたものを入力している。PM堆積量Mpmは、エンジンECU24により演算されたものを通信により入力している。
こうしてデータを入力すると、PM堆積量Mpmが所定量Mpref以上であるか否かを判定する(ステップS210)。所定量Mprefは、GPF25における粒子状物質の堆積量が多いか否かを判定するための粒子状物質の堆積量の閾値であり、GPF25の仕様に基づいて適宜定められ、例えば、5mg、10mg、15mgなどに設定される。
ステップS210でPM堆積量Mpmが所定量Mpref未満のときには、GPF25bにおける粒子状物質の堆積量が少ないと判断して、エンジンECU24に燃料噴射指令を送信して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。燃料噴射指令を受信したエンジンECU24は、エンジン22の燃料噴射を実行しているときには燃料噴射の実行を継続し、後述するステップS250によりエンジン22で燃料カットを実行しているときには燃料噴射を再開する。
ステップS210でPM堆積量Mpmが所定量Mpref以上のときには、GPF25bにおける粒子状物質の堆積量が多いと判断して、続いて、車速Vが所定車速Vref以上であるか否か(ステップS220)と、アクセル開度Accが開度閾値Accref以上であるか否か(ステップS230)と、を判定する。ステップS220で所定車速Vrefは、十分な速度で走行している否かを判定するための車速の閾値であり、例えば、40km/h、50km/h、60km/hなどを挙げることができる。開度閾値Accrefは、ユーザがアクセルペダル(アクセル)83を緩めていないか否かを判定するための閾値であり、値0より大きく、例えば、8%、10%、12%などに設定される。
ステップS220で車速Vが所定車速Vref未満のときや、ステップS220で車速Vが所定車速Vref以上であってもステップS230でアクセル開度Accが開度閾値Accrefを超えているときには、十分な速度で走行していなかったり、十分な速度で走行していてもユーザがアクセルペダル(アクセル)83を緩めていないと判断して、エンジンECU24に燃料噴射指令を送信して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。燃料噴射指令を受信したエンジンECU24は、エンジン22の燃料噴射を実行しているときには燃料噴射の実行を継続し、後述するステップS250によりエンジン22で燃料カットをしているときには燃料噴射を再開する。
ステップS220で車速Vが所定車速Vref以上であり、且つ、ステップS230でアクセル開度Accが開度閾値Accref以下であるときには、十分な速度で走行しており、且つ、ユーザがアクセルペダル(アクセル)83を緩めていると判断して、燃料カット指令をエンジンECU24に送信して(ステップS250)、本ルーチンを終了する。燃料カット指令を受信したエンジンECU24は、エンジン22の燃料カットを実行する。こうした処理により、降坂時において、車速Vが十分高いにも拘わらず、ユーザがアクセルペダル(アクセル)83を操作していてアクセル開度Accが値0にならない場合でも、燃料カットが実行されて、GPF25に堆積した粒子状物質が燃焼し、GPF25の再生が行なわれる。したがって、燃料カットの機会がより多くなり、フィルタ再生頻度の低下を抑制でき、PM燃焼量(再生量)の低下を抑制できる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、車両が降坂路を走行している場合において、PM堆積量Mpmが所定量Mpref以上であり、且つ、車速Vが所定車速Vref以上であり、且つ、アクセル開度Accが値0より大きい開度閾値Accref以下であるときには、燃料カットが行なわれるようにエンジン22を制御することにより、PM燃焼量(再生量)の低下を抑制できる。
実施例のハイブリッド自動車20では、開度閾値Accrefを、値0より大きい所定値、例えば、8%、10%、12%などに設定している。しかしながら、開度閾値Accrefを車速Vに応じて変化する値に設定してもよい。この場合、開度閾値Accrefを、車速Vが高いときには低いときに比して大きくなるように設定すればよい。
実施例では、駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続し、モータMG1,MG2に電力ラインを介してバッテリ50を接続するハイブリッド自動車20に内燃機関の制御装置を搭載している。しかし、いわゆる1モータハイブリッド自動車に内燃機関の制御装置を搭載してもよいし、いわゆるシリーズハイブリッド自動車に内燃機関の制御装置を搭載してもよいし、駆動軸36に変速機を介してエンジン22を接続するいわゆるガソリン自動車に内燃機関の制御装置を搭載してもよい。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20に適用する場合について例示している。しかし、本発明は、列車など内燃機関を搭載する車両であれば如何なるものに適用しても構わない。また、本発明を、内燃機関の制御装置の形態としても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、ハイブリッド自動車20が「車両」に相当し、エンジンECU24とHVECU70とが「内燃機関の制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関の制御装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 ガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)、25c 温度センサ、51c,135c,149 温度センサ、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU52)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル(アクセル)、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 勾配センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、125 吸気管、126 燃料噴射弁、128a 吸気バルブ、128b 排気バルブ、129 燃焼室、130 点火プラグ、132 ピストン、133 排気管、134 排気浄化装置、134a 三元触媒、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144a,144b カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 排気系に粒子状物質を除去するフィルタを備える内燃機関と共に車両に搭載され、アクセルがオフされたときに燃料噴射を停止する燃料カットが行なわれるように前記内燃機関を制御する前記内燃機関の制御装置であって、
    前記車両が降坂路を走行している場合において、前記フィルタにおける前記粒子状物質の堆積量が所定量以上であり、且つ、車速が所定車速以上であり、且つ、アクセル開度が値0より大きい開度閾値以下であるときには、前記燃料カットが行なわれるように前記内燃機関を制御する
    内燃機関の制御装置。
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