JP2022128917A - エンジン装置 - Google Patents

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Keiji Imamura
朋幸 松尾
Tomoyuki Matsuo
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Abstract

【課題】フィルタが十分に再生されないのを抑制する。【解決手段】複数気筒のエンジンを備えるエンジン装置において、フィルタに粒子状物質が所定量以上堆積したときには、フィルタの温度およびフィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて、燃料カットの対象とする対象気筒数を設定し、対象気筒数の気筒の燃料カットを実行する。これにより、対象気筒数が値1以上である場合すなわち少なくとも一部の気筒について燃料カットを実行する場合には、対象気筒数が値0である場合すなわち全ての気筒について燃料カットを実行しない(燃料噴射を実行する)場合に比して、フィルタに供給される空気(酸素)が多いため、フィルタが十分に再生されないのを抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、排気中の粒子状物質(PM)を捕集するフィルタが排気通路に設けられた内燃機関を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このエンジン装置では、燃料カットが実行されているときにおいて、積算空気量が燃料カット中止空気量以上であるときには、フィルタの過熱を抑制するために、燃料カットの実行を中止する。
特開2019-190358号公報
上述のエンジン装置では、エンジンの全ての気筒の燃料カットを実行しているときに積算空気量が燃料カット中止空気量以上であるときには、全ての気筒の燃料カットの実行を中止する(燃料噴射を再開する)。このため、その後に、フィルタに十分な空気(酸素)が供給されずにフィルタが十分に再生されない可能性がある。
本発明のエンジン装置は、フィルタが十分に再生されないのを抑制することを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられた複数気筒のエンジンと、
前記エンジンを制御する制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記フィルタに粒子状物質が所定量以上堆積したときには、前記フィルタの温度および前記フィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて、燃料カットの対象とする対象気筒数を設定し、前記対象気筒数の気筒の燃料カットを実行する、
ことを要旨とする。
この本発明のエンジン装置では、フィルタに粒子状物質が所定量以上堆積したときには、フィルタの温度および前記フィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて、燃料カットの対象とする対象気筒数を設定し、対象気筒数の気筒の燃料カットを実行する。これにより、対象気筒数が値1以上である場合すなわち少なくとも一部の気筒について燃料カットを実行する場合には、対象気筒数が値0である場合すなわち全ての気筒について燃料カットを実行しない(燃料噴射を実行する)場合に比して、フィルタに供給される空気(酸素)が多いため、フィルタが十分に再生されないのを抑制することができる。また、対象気筒数がエンジンの気筒数未満である場合すなわち少なくとも一部の気筒について燃料噴射を実行する場合には、対象気筒数がエンジンの気筒数に等しい場合すなわち全ての気筒について燃料カットを実行する場合に比して、フィルタに供給される酸素が少なく且つに燃焼ガスによる冷却効果が大きいため、フィルタが過熱するのを抑制することができる。さらに、フィルタの温度とフィルタの粒子状物質の堆積量とに基づいて対象気筒数を設定することにより、フィルタの過熱の抑制とフィルタの再生との両立をより適切に図ることができる。
本発明のエンジン装置において、前記制御装置は、前記フィルタに粒子状物質が前記所定量以上堆積したときにおいて、前記エンジンの全ての気筒の燃料カットの実行中に前記フィルタが過熱する可能性があると判定したときに、前記フィルタの温度および前記フィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて前記対象気筒数を設定し、または、所定時間ごとまたは所定積算空気量ごとに、前記フィルタの温度および前記フィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて前記対象気筒数を設定するものとしてもよい。こうすれば、対象気筒数をより適切に設定することができる。
本発明のエンジン装置において、前記制御装置は、前記フィルタの温度が高いほど少なくなるように前記対象気筒数を設定するものとしてもよい。また、前記制御装置は、前記フィルタの粒子状物質の堆積量が多いほど少なくなるように前記対象気筒数を設定するものとしてもよい。さらに、前記制御装置は、前記エンジンの要求トルクが大きいほど少なくなるように前記対象気筒数を設定するものとしてもよい。これらのようにすれば、対象気筒数をより適切に設定することができる。
本発明の一実施例としてのエンジン装置21を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン装置21の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 フィルタ温度TfとPM堆積量Qpmと対象気筒数Nctとの関係の一例を示す説明図である。 エンジンECU24により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのエンジン装置21を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。図2は、エンジン装置21の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン装置21と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70とを備える。ここで、エンジン装置21は、エンジン22と、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24とを有する。
エンジン22は、例えばガソリンや軽油などの燃料を用いて吸気、圧縮、膨張(爆発燃焼)、排気の4行程により動力を出力する4気筒の内燃機関として構成されている。図2に示すように、エンジン22は、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁126と、筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁127とを有する。エンジン22は、ポート噴射弁126と筒内噴射弁127とを有することにより、ポート噴射モードと筒内噴射モードと共用噴射モードとのうちの何れかで運転可能となっている。ポート噴射モードでは、エアクリーナ122により清浄された空気を吸気管123に吸入してスロットルバルブ124やサージタンク125を通過させると共に、吸気管123のサージタンク125よりも下流側のポート噴射弁126から燃料を噴射し、空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室129に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、シリンダボア131内でそのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト23の回転運動に変換する。筒内噴射モードでは、ポート噴射モードと同様に空気を燃焼室129に吸入し、吸気行程や圧縮行程において筒内噴射弁127から燃料を噴射し、点火プラグ130による電気火花により爆発燃焼させてクランクシャフト23の回転運動を得る。共用噴射モードでは、空気を燃焼室129に吸入する際にポート噴射弁126から燃料を噴射すると共に吸気行程や圧縮行程において筒内噴射弁127から燃料を噴射し、点火プラグ130による電気火花により爆発燃焼させてクランクシャフト23の回転運動を得る。これらの噴射モードは、エンジン22の運転状態に基づいて切り替えられる。燃焼室129から排気バルブ133を介して排気管134に排出される排気は、浄化装置135およびPMフィルタ136を介して外気に排出される。浄化装置135は、排気中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)135aを有する。PMフィルタ136は、セラミックスやステンレスなどにより多孔質フィルタとして形成されており、排気中の煤などの粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集する。なお、PMフィルタ136に代えて、三元触媒の浄化機能と粒子状物質に対する捕集機能とを組み合わせた四元触媒が用いられるものとしてもよい。
エンジン22は、エンジンECU24により運転制御されている。エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、データを記憶保持するフラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートを備える。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。エンジンECU24に入力される信号としては、例えば、エンジン22のクランクシャフト23の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角θcrや、エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Twを挙げることができる。吸気バルブ128を開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ133を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカム角θci,θcoも挙げることができる。スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ124aからのスロットル開度THや、吸気管123のスロットルバルブ124よりも上流側に取り付けられたエアフローメータ123aからの吸入空気量Qa、吸気管
123のスロットルバルブ124よりも上流側に取り付けられた温度センサ123tからの吸気温Ta、サージタンク125に取り付けられた圧力センサ125aからのサージ圧Psも挙げることができる。排気管134の浄化装置135よりも上流側に取り付けられたフロント空燃比センサ137からのフロント空燃比AF1や、排気管134の浄化装置135よりも下流側に取り付けられたリヤ空燃比センサ138からのリヤ空燃比AF2、PMフィルタ136の前後の差圧(上流側と下流側との差圧)を検出する差圧センサ136aからの差圧ΔPも挙げることができる。
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力される。エンジンECU24から出力される信号としては、例えば、スロットルバルブ124への制御信号や、ポート噴射弁126への制御信号、筒内噴射弁127への制御信号、点火プラグ130への制御信号を挙げることができる。
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのエンジン22のクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算する。また、エンジンECU24は、エアフローメータ123aからの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて負荷率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算する。さらに、エンジンECU24は、差圧センサ136aからの差圧ΔPに基づいてPMフィルタ136に堆積した粒子状物質の堆積量としてのPM堆積量Qpmを演算したり、エンジン22の回転数Neや負荷率KLに基づいてPMフィルタ136の温度としてのフィルタ温度Tfを演算したりする。
図1に示すように、プラネタリギヤ30は、シングルピニオンタイプの遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト23が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2の駆動に用いられると共に電力ライン54を介してバッテリ50に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、データを記憶保持するフラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。モータECU40に入力される信号としては、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2や、モータMG1,MG2の各相に流れる相電流を検出する図示しない電流センサからのモータMG1,MG2の各相の相電流Iu1,Iv1,Iu2,Iv2を挙げることができる。モータEC
U40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力される。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2や回転数Nm1,Nm2を演算する。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように、電力ライン54を介してインバータ41,42に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、データを記憶保持するフラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に取り付けられた図示しない電圧センサからのバッテリ50の電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからのバッテリ50の電流Ib、バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいてバッテリ50の蓄電割合SOCを演算する。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、データを記憶保持するフラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との協調制御により、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)やエンジン22の運転停止を伴って走行する電動走行モード(EV走行モード)で走行する。これらの走行モードでは、アクセル開度Accおよび車速Vに基づく駆動軸36に要求される走行用トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにエンジン22およびモータMG1,MG2を制御する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、PMフィルタ136の再生が要求されていて且つアクセルオフされたときの動作について説明する。ここで、PMフィルタ136の再生は、エンジン22の少なくとも一部の気筒の燃料カットを実行したときに、PMフィルタ136に空気(酸素)が供給され、PMフィルタ136に堆積した粒子状物質が燃焼することにより行なわれる。PMフィルタ136の再生要求は、例えば、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref1以上で且つフィルタ温度Tfが閾値Tfref1以上であるときに開始され、その後に、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref1以下の閾値Qpmref2未満に至ったときやフィルタ温度Tfが閾値Tfref1以下の閾値Tfref2未満に至ったときに終了される。閾値Qpmref1としては、PMフィルタ136の再生が必要であると判断できるPM堆積量Qpmの範囲の下限値が用いられる。閾値Tfref1としては、PMフィルタ136を再生可能であると判断できるフィルタ温度Tfの範囲の下限値が用いられる。閾値Qpmref2や閾値Tfref2は、PMフィルタ136の再生が完了した(PMフィルタ136に堆積した粒子状物質が十分な燃焼が完了した)と判断できるPM堆積量Qpmの範囲の上限値やフィルタ温度Tfの範囲の上限値が用いられる。
図3は、エンジンECU24により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、PMフィルタ136の再生が要求されていて且つアクセルオフされたときに実行される。このルーチンが実行されると、エンジンECU24は、最初に、エンジン22の全ての気筒の燃料カットを実行する(ステップS100)。これにより、上述したように、PMフィルタ136に空気(酸素)が供給され、PMフィルタ136に堆積した粒子状物質が燃焼し、PMフィルタ136の再生が行なわれる。なお、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との協調制御により、こうしたエンジン22の制御に加えて、走行用トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2が制御される。
そして、吸入空気量Qaやフィルタ温度Tf、PM堆積量Qpmなどのデータを入力する(ステップS110)。ここで、吸入空気量Qaは、エアフローメータ123aにより検出された値が入力される。フィルタ温度Tfは、エンジン22の回転数Neや負荷率KLに基づいて演算された値が入力される。PM堆積量Qpmは、差圧センサ136aからの差圧ΔPに基づいて演算された値が入力される。
こうしてデータを入力すると、入力した吸入空気量Qaやフィルタ温度Tf、PM堆積量Qpmに基づいて、エンジン22の全ての気筒の燃料カットを継続するとPMフィルタ136が過熱する(フィルタ温度Tfが過熱温度Tfoh以上に至る)可能性があるか否かを判定する(ステップS120)。エンジン22の全ての気筒の燃料カットを実行しているときには、PMフィルタ136に供給される空気(酸素)が十分に多いために、粒子状物質の燃焼による発熱量が大きくなりやすく、フィルタ温度Tfが過度に高くなりやすい。ステップS120の処理は、このことを踏まえた処理であり、例えば、フィルタ温度Tfと、吸入空気量QaおよびPM堆積量Qpmに基づく閾値Tfrefと、を比較することにより行なうことができる。PMフィルタ136が過熱する可能性がないと判定したときには、ステップS110に戻る。この場合、エンジン22の全ての気筒の燃料カットを継続する。なお、ステップS110,S120の処理を繰り返し実行しているときに、アクセルオンされたときには、本ルーチンを終了し、エンジン22の全ての気筒の燃料噴射を再開する。また、ステップS110,S120の処理を繰り返し実行しているときに、アクセルオフが継続されていて且つPMフィルタ136の再生要求が終了したときには、本ルーチンの実行を終了するものの、エンジン22の全ての気筒の燃料カットを継続し、その後に、アクセルオンされたときに、エンジン22の全ての気筒の燃料噴射を再開する。
ステップ120でPMフィルタ136が過熱する可能性があると判定したときには、フィルタ温度TfとPM堆積量Qpmとに基づいて対象気筒数Nctを設定する(ステップS130)。ここで、対象気筒数Nctは、エンジン22(実施例では4気筒)における燃料カットの対象とする気筒の数であり、例えば、フィルタ温度TfとPM堆積量Qpmと対象気筒数Nctとの予め定められた関係にフィルタ温度TfとPM堆積量Qpmとを適用することにより設定することができる。図4は、フィルタ温度TfとPM堆積量Qpmと対象気筒数Nctとの関係の一例を示す説明図である。図示するように、対象気筒数Nctは、値0よりも大きく且つエンジン22の気筒数(実施例では値4)よりも小さい範囲内で、フィルタ温度Tfが高いほど少なく且つPM堆積量Qpmが多いほど少なくなるように設定される。PMフィルタ136は、フィルタ温度Tfが高いほど過熱しやすく且つPM堆積量Qpmが多いほど粒子状物質の燃焼による発熱量が大きくなるために過熱しやすい。また、フィルタ温度Tfは、燃料カットの対象とする気筒の数(対象気筒数Nct)が少ないほど、PMフィルタ136に供給される酸素が少なくなると共に燃焼ガスによる冷却効果が増大し、上昇が抑制される。実施例では、これらを踏まえて、上述のように対象気筒数Nctを設定するものとした。
こうして対象気筒数Nctを設定すると、設定した対象気筒数Nctの気筒の燃料カットを継続すると共に、エンジン22の全ての気筒数から対象気筒数Nctを減じた気筒数の燃料カットを停止して即ち燃料噴射を再開して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。一部の気筒について燃料カットを停止する(燃料噴射を再開する)ことにより、全ての気筒について燃料カットを停止する(燃料噴射を再開する)ものに比して、PMフィルタ136に供給される空気(酸素)が多いため、PMフィルタ136が十分に再生されないのを抑制することができる。また、全ての気筒について燃料カットを継続するものに比して、PMフィルタ136に供給される酸素が少なく且つ燃焼ガスによる冷却効果が大きいため、PMフィルタ136が過熱するのを抑制することができる。さらに、フィルタ温度TfとPM堆積量Qpmとに基づいて対象気筒数Nctを設定することにより、PMフィルタ136の過熱の抑制とPMフィルタ136の再生との両立をより適切に図ることができる。なお、本ルーチンの終了後には、対象気筒数Nctの気筒の燃料カットを継続しているときにアクセルオンされたときには、エンジン22の全ての気筒の燃料噴射を再開する。また、対象気筒数Nctの気筒の燃料カットを継続しているときに、アクセルオフが継続されていて且つPMフィルタ136の再生要求が終了したときには、対象気筒数Nctの気筒の燃料カットを継続し、その後に、アクセルオンされたときに、エンジン22の全ての気筒の燃料噴射を再開する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20が備えるエンジン装置21では、PMフィルタ136の再生が要求されているときにおいて、エンジン22の全ての気筒の燃料カットの実行中にPMフィルタ136が過熱する可能性があると判定したときには、フィルタ温度TfおよびPM堆積量Qpmに基づいて対象気筒数Nctを設定し、対象気筒数Nctの気筒の燃料カットを実行する即ちエンジン22の全ての気筒数から対象気筒数Nctを減じた気筒数の燃料噴射を再開する。これにより、全ての気筒について燃料カットを停止する(燃料噴射を再開する)ものに比して、PMフィルタ136が十分に再生されないのを抑制することができる。また、全ての気筒について燃料カットを継続するものに比して、PMフィルタ136が過熱するのを抑制することができる。さらに、フィルタ温度TfとPM堆積量Qpmとに基づいて対象気筒数Nctを設定することにより、PMフィルタ136の過熱の抑制とPMフィルタ136の再生との両立をより適切に図ることができる。
実施例のエンジン装置21では、PMフィルタ136の再生が要求されているときにおいて、エンジン22の全ての気筒の燃料カットの実行中にPMフィルタ136が過熱する可能性があると判定したときに、フィルタ温度TfおよびPM堆積量Qpmに基づいて対象気筒数Nctを設定するものとした。しかし、PMフィルタ136の再生が要求されているときにおいて、エンジン22の全ての気筒の燃料カットの実行中には、PMフィルタ136が過熱する可能性があるか否かに拘わらずに、フィルタ温度TfおよびPM堆積量Qpmに基づいて対象気筒数Nctを設定するものとしてもよい。
実施例のエンジン装置21では、PMフィルタ136の再生が要求されているときにおいて、エンジン22の全ての気筒の燃料カットの実行中にPMフィルタ136が過熱する可能性があると判定したときに、フィルタ温度TfおよびPM堆積量Qpmに基づいて対象気筒数Nctを設定するものとした。しかし、PMフィルタ136の再生が要求されているときには、エンジン22の全ての気筒の燃料カットの実行中であるか否かに拘わらずに、所定時間ごとまたは所定積算空気量ごとに、フィルタ温度TfおよびPM堆積量Qpmに基づいて対象気筒数Nctを設定するものとしてもよい。この場合、エンジンECU24は、図3の処理ルーチンに代えて図5の処理ルーチンを実行するものとしてもよい。このルーチンは、PMフィルタ136の再生が要求されているときに、所定時間ごとまたは所定積算空気量ごとに繰り返し実行される。
図5の処理ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、エンジン22の要求トルクTe*やフィルタ温度Tf、PM堆積量Qpmなどのデータを入力する(ステップS200)。ここで、エンジン22の要求トルクTe*は、アクセル開度Accおよび車速Vに基づく駆動軸36の走行用トルクTd*に基づいて設定された値が入力される。フィルタ温度TfやPM堆積量Qpmは、図3の処理ルーチンと同様に入力される。
こうしてデータを入力すると、要求トルクTe*とフィルタ温度TfとPM堆積量Qpmとに基づいて対象気筒数Nctを設定し(ステップS210)、設定した対象気筒数Nctの気筒の燃料カットを実行すると共にエンジン22の全ての気筒数から対象気筒数Nctを減じた気筒数の燃料噴射を実行して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。この場合の対象気筒数Nctは、例えば、要求トルクTe*とフィルタ温度TfとPM堆積量Qpmと対象気筒数Nctとの予め定められた関係に要求トルクTe*とフィルタ温度TfとPM堆積量Qpmとを適用することにより設定することができる。対象気筒数Nctは、値0以上で且つエンジン22の気筒数(実施例では値4)以下の範囲内で、フィルタ温度Tfが高いほど少なく且つPM堆積量Qpmが多いほど少なく且つエンジン22の要求トルクTe*が大きいほど少なくなるように設定される。上述したように、PMフィルタ136は、フィルタ温度Tfが高いほど過熱しやすく且つPM堆積量Qpmが多いほど粒子状物質の燃焼による発熱量が大きくなるために過熱しやすい。また、フィルタ温度Tfは、燃料カットの対象とする気筒の数(対象気筒数Nct)が少ないほど、PMフィルタ136に供給される酸素が少なくなると共に燃焼ガスによる冷却効果が増大し、上昇が抑制される。さらに、エンジン22から出力可能なトルクは、対象気筒数Nctが多くなるほど小さくなる。本ルーチンでは、これらを踏まえて、上述のように対象気筒数Nctを設定するものとした。
これにより、対象気筒数Nctが値1以上である場合すなわち少なくとも一部の気筒について燃料カットを実行する場合、対象気筒数Nctが値0である場合すなわち全ての気筒について燃料カットを実行しない(燃料噴射を実行する)場合に比して、PMフィルタ136に供給される空気(酸素)が多いため、PMフィルタ136が十分に再生されないのを抑制することができる。また、対象気筒数Nctが値3以下である場合すなわち少なくとも一部の気筒について燃料噴射を実行する場合、対象気筒数Nctが値4である場合すなわち全ての気筒について燃料カットを実行する場合に比して、PMフィルタ136に供給される酸素が少なく且つ燃焼ガスによる冷却効果が大きいため、PMフィルタ136が過熱するのを抑制することができる。さらに、要求トルクTe*とフィルタ温度TfとPM堆積量Qpmとに基づいて対象気筒数Nctを設定することにより、PMフィルタ136の過熱の抑制とPMフィルタ136の再生とエンジン22からの要求トルクTe*の出力とをより適切に成立させることができる。また、対象気筒数Nctが逐次更新されるため、対象気筒数Nctをより適切に設定することができる。
実施例のエンジン装置21では、図3や図5の処理ルーチンは、PMフィルタ136の再生が要求されているとき即ちPM堆積量Qpmが閾値Qpmref1以上で且つフィルタ温度Tfが閾値Tfref1以上であるときに実行されるものとした。しかし、図3や図5の処理ルーチンは、フィルタ温度Tfに拘わらずに、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref1以上のときに実行されるものとしてもよい。
実施例のエンジン装置21では、エンジン22は、4気筒であるものとした。しかし、エンジン22は、複数気筒であればよく、例えば、6気筒や8気筒であるものとしてもよい。
実施例のエンジン装置21では、エンジン22とモータMG1,MG2とを備えるハイブリッド自動車20に搭載されるものとした。しかし、エンジンと1つのモータとを備えるいわゆる1モータハイブリッド自動車に搭載されるものとしてもよい。また、走行用のモータを備えずにエンジンからの動力だけを用いて走行する一般的な自動車に搭載されるものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、エンジンECU24が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、21 エンジン装置、22 エンジン、23 クランクシャフト、24 エンジンECU、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータECU、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリECU、54 電力ライン、70 HVECU、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、123 吸気管、123a エアフローメータ、123t 温度センサ、124 スロットルバルブ、124a スロットルバルブポジションセンサ、125 サージタンク、125a 圧力センサ、126 ポート噴射弁、127 筒内噴射弁、128 吸気バルブ、129 燃焼室、130 点火プラグ、132 ピストン、133 排気バルブ、134 排気管、135 浄化装置、135a 浄化触媒、136 PMフィルタ、136a 差圧センサ、137 フロント空燃比センサ、138 リヤ空燃比センサ、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、228 クラッチ、230,330 変速機、320 自動車、MG1,MG2 モータ。

Claims (2)

  1. 排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられた複数気筒のエンジンと、
    前記エンジンを制御する制御装置と、
    を備えるエンジン装置であって、
    前記制御装置は、前記フィルタに粒子状物質が所定量以上堆積したときには、前記フィルタの温度および前記フィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて、燃料カットの対象とする対象気筒数を設定し、前記対象気筒数の気筒の燃料カットを実行する、
    エンジン装置。
  2. 請求項1記載のエンジン装置であって、
    前記制御装置は、
    前記フィルタに粒子状物質が前記所定量以上堆積したときにおいて、
    前記エンジンの全ての気筒の燃料カットの実行中に前記フィルタが過熱する可能性があると判定したときに、前記フィルタの温度および前記フィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて前記対象気筒数を設定し、または、
    所定時間ごとまたは所定積算空気量ごとに、前記フィルタの温度および前記フィルタの粒子状物質の堆積量に基づいて前記対象気筒数を設定する、
    エンジン装置。
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