JP2022114084A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】内部電極層間のショートを十分に抑制することができ、高い信頼性を備えた積層セラミックコンデンサを提供する。【解決手段】誘電体セラミック層13及び内部電極層14を含む積層体12と、内部電極層14に接続される外部電極16と、を備え、積層体12は、積層方向において相対する第1の主面17a1及び第2の主面17a2と、積層方向に直交する幅方向において相対する第1の側面17b1及び第2の側面17b2と、積層方向及び幅方向に直交する長さ方向において相対する第1の端面17c1及び第2の端面17c2と、を有し、内部電極層14の幅方向の端部の近傍に、Siを主成分とするシリカが偏析し、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅方向端部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径は、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径よりも小さい。【選択図】図4

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
従来、誘電体セラミック層と内部電極層とを多層化した積層体を備えた積層セラミックコンデンサが知られている。このような積層セラミックコンデンサにおいては、誘電体セラミック層の薄層化及び積層数の増加により、高容量を実現できるとされている。
例えば特許文献1には、誘電体セラミック層を形成する誘電体粒子における内部電極層と平行な方向の平均粒子径を、誘電体セラミック層の厚みよりも大きくすることにより、静電容量の増大が図られるとされた積層セラミックコンデンサが記載されている。
特開2002-305124号公報
積層セラミックコンデンサにおいては、側面の内部電極層の間でショートが発生しやすい。
本発明は、内部電極層間のショートを十分に抑制することができ、高い信頼性を備えた積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の積層セラミックコンデンサは、積層方向に積層される誘電体セラミック層及び内部電極層を含む積層体と、前記内部電極層に接続される外部電極と、を備える積層セラミックコンデンサであって、前記積層体は、前記積層方向において相対する第1の主面及び第2の主面と、前記積層方向に直交する幅方向において相対する第1の側面及び第2の側面と、前記積層方向及び前記幅方向に直交する長さ方向において相対する第1の端面及び第2の端面と、を有し、前記内部電極層の前記幅方向の端部の近傍に、Siを主成分とする偏析が存在し、前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向端部の近傍に存在する誘電体粒子の平均粒子径は、前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子の平均粒子径よりも小さい。
本発明によれば、内部電極層間のショートを十分に抑制することができ、高い信頼性を備えた積層セラミックコンデンサを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサの概略斜視図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III断面図である。 図3のIV部拡大図である。 図3のV部拡大図である。 図3のVI部拡大図である。 本実施形態に係る誘電体セラミック層の積層体の、内部電極層の側面におけるずれ量を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10の概略斜視図である。図2は、図1に示すII-II線に沿った断面図である。図3は、図1に示すIII-III線に沿った断面図である。
図1に示すように、実施形態の積層セラミックコンデンサ10は、全体として略直方体形状を有する電子部品である。この積層セラミックコンデンサ10は、素体部11と、一対の外部電極16と、を備えている。
図1ないし図3において、矢印Tは、積層セラミックコンデンサ10及び素体部11の積層方向を示している。図1及び図2において、矢印Lは、積層セラミックコンデンサ10及び素体部11の、積層(T)方向に直交する長さ方向を示している。図1及び図3において、矢印Wは、積層セラミックコンデンサ10及び素体部11の、積層(T)方向及び長さ(L)方向に直交する幅方向を示している。
なお、図4ないし図7においても、積層(T)方向及び幅(W)方向を示している。
図1及び図2に示すように、一対の外部電極16は、素体部11の長さ(L)方向の両端部の外表面を覆うように互いに離間して設けられている。一対の外部電極16は、それぞれ導電膜により構成されている。
一対の外部電極16は、例えば焼結金属層とめっき層との積層膜により構成される。焼結金属層は、例えばCu、Ni、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等のペーストを焼き付けることで形成される。めっき層は、例えばNiめっき層とこれを覆うSnめっき層とにより構成される。めっき層は、これに代えてCuめっき層やAuめっき層であってもよい。また、一対の外部電極16は、めっき層のみによって構成されていてもよい。さらには、一対の外部電極16として、導電性樹脂ペーストを利用することも可能である。
図2及び図3に示すように、素体部11は、積層(T)方向に沿って交互に積層された複数の誘電体セラミック層13及び内部電極層14からなる積層体12と、積層体12の幅(W)方向両側の側面を覆う一対の付加誘電体部15と、を含んでいる。付加誘電体部15は、サイドギャップ部と称されることもある。積層体12は、積層セラミックコンデンサ10及び素体部11と同一の方向である積層(T)方向、長さ(L)方向及び幅(W)方向を有する。
誘電体セラミック層13及び付加誘電体部15は、例えばチタン酸バリウムを主成分とするセラミックス材料が焼成されて形成される。誘電体セラミック層13及び付加誘電体部15は、他の高誘電率のセラミックス材料(例えば、CaTiO、SrTiO、CaZrO等を主成分とするもの)により形成されていてもよい。誘電体セラミック層13及び付加誘電体部15を形成するセラミック材料には、例えば組成を調整することを目的として、Si、Mg、Mn、Sn、Cu、希土類、Ni及びAl等の添加剤が含まれる。
内部電極層14は、例えばNi、Cu、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等に代表される金属材料により形成される。内部電極層14は、これらの金属材料に限られず、他の導電材料で形成されてもよい。
図2に示すように、積層(T)方向に沿って誘電体セラミック層13を挟んで隣り合う一対の内部電極層14のうちの一方は、積層セラミックコンデンサ10の内部において一対の外部電極16のうちの一方に電気的に接続されており、積層(T)方向に沿って誘電体セラミック層13を挟んで隣り合う一対の内部電極層14のうちの他方は、積層セラミックコンデンサ10の内部において一対の外部電極16のうちの他方に電気的に接続されている。これにより、一対の外部電極16間は、複数のコンデンサ要素が電気的に並列に接続された構造となっている。
図2及び図3に示すように、誘電体セラミック層13は、内部電極層14の間に挟まれた複数の第1の誘電体セラミック層13aと、積層(T)方向の両端に配置され、第1の誘電体セラミック層13aよりも厚みの大きい一対の第2の誘電体セラミック層13bと、を有する。第1の誘電体セラミック層の厚みは、例えば0.4μm以上0.53μm以下であると好ましい。
図2及び図3に示すように、積層体12は、複数の内部電極層14のそれぞれが第1の誘電体セラミック層13aを介して対向している内層部12Aと、内層部12Aを積層(T)方向に挟むように配設された一対の外層部12Bと、を有する。
また、積層体12は、積層(T)方向において相対する第1の主面17a1及び第2の主面17a2と、幅(W)方向において相対する第1の側面17b1及び第2の側面17b2と、長さ(L)方向において相対する第1の端面17c1及び第2の端面17c2と、を有する。
積層体12の第1の端面17c1及び第2の端面17c2においては、外部電極16に接続されるべき内部電極層14の長さ(L)方向における片側の端面が露出している。一方、積層体12の第1の側面17b1及び第2の側面17b2においては、内部電極層14の幅(W)方向の両側の端面が露出している。
図3に示すように、積層体12の第1の側面17b1及び第2の側面17b2には、第1の側面17b1及び第2の側面17b2のそれぞれを覆うように付加誘電体部15が形成されている。
実施形態の積層セラミックコンデンサ10は、例えば、誘電体セラミック層13及び内部電極層14となる材料が積層されて積層体12が形成され、その積層体12の第1の側面17b1及び第2の側面17b2に、付加誘電体部15となる材料が貼り付けられる。そして、積層体12及び付加誘電体部15となる各材料が焼成され、この後、外部電極16が焼き付けやめっき等により形成されて、積層セラミックコンデンサ10が製造される。
図4は、図3のIVで示す部分、すなわち内部電極層14の幅(W)方向の端部付近の拡大図であり、内部電極層14と、内部電極層14の間に配置された第1の誘電体セラミック層13aと、内部電極層14及び第1の誘電体セラミック層13aの第2の側面17b2に接触する状態に配置された付加誘電体部15と、を示している。図5は、図3のVで示す部分、すなわち内部電極層14の幅(W)方向中央部付近の拡大図であり、内部電極層14と、内部電極層14の間に配置された第1の誘電体セラミック層13aと、を示している。第1の誘電体セラミック層13aは、当該第1の誘電体セラミック層13aの材料に由来する誘電体粒子21を含んでいる。
本実施形態では、図4に示すように、内部電極層14の幅(W)方向の端部の近傍であって第1の誘電体セラミック層13aとの界面に、Siを主成分とするシリカ31が偏析している。シリカ31は、第1の誘電体セラミック層13aに含まれる元素の1つであって、添加剤のSiに由来するSiOによって構成される。シリカ31の偏析は、第1の誘電体セラミック層13aに含まれるSiが、第1の誘電体セラミック層13aの焼成時に内部電極層14側に移動することにより生じる。
なお、本明細書において、近傍とは、内部電極層14の幅(W)方向の端部から35μm以内の領域を意味する。
なお、図示は省略するが、図4に示す内部電極層14の幅(W)方向の逆側、すなわち第1の側面17b1側においても、内部電極層14の幅(W)方向の端部の近傍であって第1の誘電体セラミック層13aとの界面にも、図4と同様にシリカ31が偏析している。
なお、シリカ31は、幅(W)方向端部において、内部電極層14と第1の誘電体セラミック層13aとの界面のみならず、内部電極層14と付加誘電体部15との界面に偏析していてもよい。
また、図4及び図5を比較して明らかなように、第1の誘電体セラミック層13aにおいて、内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径は内部電極層14の幅(W)方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径よりも小さい。
なお、本明細書において、平均粒子径とは、所定の領域内において走査型電子顕微鏡(SEM)による画像解析を行った際の積算個数分布が50%の円相当粒子径を意味する。
本実施形態においては、内部電極層14の幅(W)方向中央部の近傍に存在する第1の誘電体セラミック層13aの誘電体粒子21の平均粒子径は、内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する第1の誘電体セラミック層13aの誘電体粒子21の平均粒子径の、例えば1.9倍以上2.6倍以下が好ましく、1.9倍以上2.3倍以下であればより好ましい。
あるいは、内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する第1の誘電体セラミック層13aの誘電体粒子21の幅方向寸法と、内部電極層14の幅(W)方向中央部の近傍に存在する第1の誘電体セラミック層13aの誘電体粒子21の幅方向寸法との比が、1:8~63であってもよい。
また、本実施形態においては、内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する第1の誘電体セラミック層13aの誘電体粒子21の数が、内部電極層14の幅方向中央部の近傍に存在する第1の誘電体セラミック層13aの誘電体粒子21の数の、例えば2.0倍以上2.5倍以下が好ましく、2.0倍以上2.2倍以下であればより好ましい。
本実施形態においては、図6に示すように、外層部12Bを構成する第2の誘電体セラミック層13bにおける内部電極層14の近傍に、シリカ32が偏析している形態を含む。外層部12Bは内層部12Aの積層(T)方向両端に配置されているが、少なくとも一方、あるいは双方の外層部12Bにおいて、第2の誘電体セラミック層13bにおける内部電極層14の近傍に、シリカ32が偏析していてよい。
また、本実施形態においては、図7に示すように、積層体12の第2の側面17b2を構成する全ての内部電極層14の端縁14aの、幅(W)方向への最大ずれ量は、例えば5μm以下が好ましく、より好ましくは0.5μm以下である。積層体12の第1の側面17b1側においても同様であって、内部電極層14の端縁の幅(W)方向の最大ずれ量は0.5μm以下とされる。
なお、ここでいう最大ずれ量とは、幅(W)方向外側の端縁14aが最も幅(W)方向内側にある内部電極層14(図7で14E)の端縁14aと、幅(W)方向外側の端縁14aが最も幅(W)方向外側にある内部電極層14(図7で14F)の端縁14aとの幅(W)方向の差Dである。
以上説明した本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10によれば、以下の効果が奏される。
(1)本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10においては、積層(T)方向に積層される誘電体セラミック層13及び内部電極層14を含む積層体12と、内部電極層14に接続される外部電極16と、を備え、積層体12は、積層(T)方向において相対する第1の主面17a1及び第2の主面17a2と、積層(T)方向に直交する幅(W)方向において相対する第1の側面17b1及び第2の側面17b2と、積層(T)方向及び幅方向に直交する長さ(L)方向において相対する第1の端面17c1及び第2の端面17c2と、を有し、内部電極層14の幅(W)方向の端部の近傍に、Siを主成分とする偏析としてシリカ31の偏析が存在し、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径は、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅(W)方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径よりも小さい。
これにより、シリカ31が偏析した内部電極層14の幅(W)方向の端部においては、シリカ31による水分浸入抑止の効果を得られ、内部電極層14間のショートが十分に抑制されて高い信頼性が確保される。
また、内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する誘電体粒子21全体の表面積が大きくなり、このため、その表面積を形成する界面に偏析するシリカ31の面積が大きくなる。その結果、シリカ31による水分浸入抑止の効果が顕著に得られ、内部電極層14間のショートが十分に抑制されてより高い信頼性が確保される。
(2)本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10においては、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅(W)方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径は、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する誘電体粒子21の平均粒子径の1.9倍以上2.6倍以下であることが好ましい。
これにより、幅(W)方向中央部の誘電体粒子21の平均粒子径が幅(W)方向端部の誘電体粒子21の平均粒子径よりも大きい状態が確保され、結果として高容量化が図られる。
(3)本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10においては、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する誘電体粒子21の数が、誘電体セラミック層13における内部電極層14の幅(W)方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子21の数の2.0倍以上2.5倍以下であることが好ましい。
これにより、内部電極層14の幅(W)方向端部の近傍に存在する誘電体粒子21全体の表面積が大きくなり、このため、その表面積を形成する界面に偏析するシリカ31の面積が大きくなる。その結果、シリカ31による水分浸入抑止の効果が顕著に得られ、内部電極層14間のショートが十分に抑制されてより高い信頼性が確保される。
(4)本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10においては、積層体12における積層(T)方向の両側に、内部電極層14に接する誘電体セラミックからなる外層部12Bをそれぞれ有し、外層部12Bにおける内部電極層14の近傍に、シリカ32が偏析していてもよい。
これにより、内層部12Aの積層(T)方向端部の内部電極層14と外層部12Bの誘電体セラミック層13bとの界面に偏析するシリカ32によって水分浸入抑止の効果が顕著に得られ、高い信頼性が確保される。
(5)本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10においては、内部電極層14の間に配置される第1の誘電体セラミック層13aの厚みは、0.4μm以上0.53μm以下であると好ましい。
内部電極層14の間に配置される第1の誘電体セラミック層13aの厚みが0.4μm以下であると絶縁抵抗性が保てなくなる可能性があり、信頼性が低下する。一方、0.53μm以上の場合には静電容量が確保しにくい。したがって内部電極層14の間に配置される第1の誘電体セラミック層13aの厚みが0.4μm以上0.53μm以下であると、信頼性および静電容量が確保される。
(6)本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ10においては、積層体12の第1の側面17b1及び第2の側面17b2を構成する内部電極層14の幅(W)方向の端縁14aの、幅(W)方向への最大ずれ量が、5μm以下であると好ましい。
これにより、積層体12の第1の側面17b1及び第2の側面17b2が平坦になり、第1の側面17b1及び第2の側面17b2に付加誘電体部15を貼り付けて形成する場合、付加誘電体部15を凹凸のない平坦な状態に貼り付けて形成することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に制限はされず、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
10 積層セラミックコンデンサ
12 積層体
12B 外層部
13 誘電体セラミック層
14 内部電極層
16 外部電極
17a1 第1の主面
17a2 第2の主面
17b1 第1の側面
17b2 第2の側面
17c1 第1の端面
17c2 第2の端面
21 誘電体粒子
31 シリカ

Claims (6)

  1. 積層方向に積層される誘電体セラミック層及び内部電極層を含む積層体と、
    前記内部電極層に接続される外部電極と、を備える積層セラミックコンデンサであって、
    前記積層体は、前記積層方向において相対する第1の主面及び第2の主面と、前記積層方向に直交する幅方向において相対する第1の側面及び第2の側面と、前記積層方向及び前記幅方向に直交する長さ方向において相対する第1の端面及び第2の端面と、を有し、
    前記内部電極層の前記幅方向の端部の近傍に、Siを主成分とする偏析が存在し、
    前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向端部の近傍に存在する誘電体粒子の平均粒子径は、前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子の平均粒子径よりも小さい、積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子の平均粒子径は、前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向端部の近傍に存在する誘電体粒子の平均粒子径の1.9倍以上2.6倍以下である、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向端部の近傍に存在する誘電体粒子の数が、前記誘電体セラミック層における前記内部電極層の前記幅方向中央部の近傍に存在する誘電体粒子の数の2.0倍以上2.5倍以下である、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記積層体における前記積層方向の両側に、前記内部電極層に接する誘電体セラミックからなる外層部をそれぞれ有し、前記外層部における前記内部電極層の近傍に、シリカが偏析している、請求項1~3のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記内部電極層の間に配置される前記誘電体セラミック層の厚みは、0.4μm以上0.53μm以下である、請求項1~4のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記積層体の前記第1の側面及び前記第2の側面を構成する前記内部電極層の前記幅方向の端縁の、前記幅方向への最大ずれ量が、5μm以下である、請求項1~5のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
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