JP2022110962A - 貨幣処理方法及び貨幣処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する作業を容易に行う。【解決手段】複数の貨幣処理装置及び情報処理装置を含む貨幣処理システムで情報処理装置が行う貨幣処理方法を、複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する際に各装置間で移動する貨幣の金種及び数を決定する決定工程と、該決定工程で決定された貨幣の金種及び数に基づいて、各装置間で貨幣を移動する際に行われる貨幣処理をシミュレーションするシミュレーション工程と、シミュレーションの結果に基づいて、全ての貨幣を装置間で移動可能な状態にあるか否かを判定する判定工程とを含むように構成する。【選択図】図5

Description

本開示は、複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動するための貨幣処理方法及び貨幣処理システムに関する。
客との取引が行われる店舗で複数の貨幣処理装置が利用される場合がある。例えば、特許文献1には、精算装置と呼ばれる貨幣処理装置と、出納装置と呼ばれる貨幣処理装置との2種類の貨幣処理装置が開示されている。精算装置は、店舗で行われる客との取引時に商品代金の精算に利用される。出納装置は、店舗にある現金を管理するために利用される。店員は、精算装置から貨幣を回収して出納装置に入金することができる。店員は、出納装置から出金した貨幣を精算装置に補充することもできる。
特開2013-12056号公報
上記従来技術では、例えば、店員が複数台の精算装置から略同時に貨幣を回収したために、回収した貨幣を出納装置に入金している途中で、出納装置の収納部が満杯になる場合があった。同様に、店員が複数台の精算装置に貨幣を補充するために出納装置から貨幣を出金している途中で、出納装置の貨幣が不足する場合があった。複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する作業の途中で、貨幣の不足又は満杯が原因で貨幣処理装置を利用できなくなると、作業を中断する必要が生じて手間がかかる。
本開示は、上記課題を含む従来技術を鑑みてなされたもので、その目的の1つは、複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する作業を容易に行うことができる貨幣処理方法及び貨幣処理システムを提供することにある。
本開示に係る貨幣処理方法は、複数の貨幣処理装置及び情報処理装置を含む貨幣処理システムで前記情報処理装置が行う貨幣処理方法であって、前記複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する際に各装置間で移動する貨幣の金種及び数を決定する決定工程と、前記決定工程で決定された貨幣の金種及び数に基づいて、各装置間で貨幣を移動する際に行われる貨幣処理をシミュレーションするシミュレーション工程と、前記シミュレーションの結果に基づいて、全ての貨幣を装置間で移動可能な状態にあるか否かを判定する判定工程と、前記判定の結果を報知する報知工程とを含む。
上記構成において、前記シミュレーション工程で、貨幣の回収元となる第1装置から貨幣を回収し、貨幣の回収先となる第2装置へ、前記第1装置から回収した貨幣を入金する貨幣処理をシミュレーションし、前記判定工程で、全ての回収貨幣を前記第2装置へ入金できるか否かを判定し、全ての回収貨幣を前記第2装置へ入金できないとの判定結果が得られた場合には、さらに、全ての回収貨幣の入金を可能とする追加作業を案内する案内工程を含んでいてもよい。
上記構成において、前記追加作業は、前記第2装置に入金可能な貨幣量を増やす作業であってもよい。
上記構成において、前記追加作業は、複数の前記第1装置のうち一部を回収作業の作業対象から除外する作業であってもよい。
上記構成において、前記シミュレーション工程で、貨幣の補充元となる第1装置から貨幣を出金し、貨幣の補充先となる第2装置へ、前記第1装置から出金した貨幣を補充する貨幣処理をシミュレーションし、前記判定工程で、全ての補充用貨幣を前記第1装置から出金できるか否かを判定し、全ての補充用貨幣を前記第1装置から出金できないとの判定結果が得られた場合には、さらに、全ての補充用貨幣の出金を可能とする追加作業を案内する案内工程を含んでいてもよい。
上記構成において、前記追加作業は、前記第1装置から出金可能な貨幣量を増やす作業であってもよい。
上記構成において、前記追加作業は、複数の前記第2装置のうち一部を補充作業の作業対象から除外する作業であってもよい。
上記構成において、前記追加作業を行うために管理者の承認が必要である場合には、さらに、前記管理者が利用する端末に前記追加作業が必要となることを通知する通知工程を含んでいてもよい。
本開示に係る貨幣処理システムは、貨幣処理を実行する複数の貨幣処理装置と、複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する際に各装置間で移動する貨幣の金種及び数を決定し、決定した貨幣の金種及び数に基づいて各装置間で貨幣を移動する貨幣処理をシミュレーションし、全ての貨幣を装置間で移動可能な状態にあるか否かを判定して判定結果を報知する情報処理装置とを備える。
本開示に係る貨幣処理方法及び貨幣処理システムによれば、複数の貨幣処理装置の間で実際に貨幣を移動する前に、移動時に行われる貨幣処理をシミュレーションして、装置間で貨幣を移動可能な状態にあるか否かを確認することができるため、貨幣を移動する作業を容易に行うことができる。
図1は、本実施形態に係る貨幣処理システムの構成例を示す図である。 図2は、貨幣処理装置の構成例を示す図である。 図3は、貨幣処理システムの機能構成概略を示すブロック図である。 図4は、装置情報の例を示す図である。 図5は、回収作業時に表示される画面例を示す図である。 図6は、警告ウィンドウの表示例を示す図である。 図7は、提案ウィンドウの表示例を示す図である。 図8は、補充作業のシミュレーション時に表示される画面例を示す図である。 図9は、回収作業の開始前に行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、補充作業の開始前に行われる処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本開示に係る貨幣処理方法及び貨幣処理システムの実施の形態について説明する。貨幣処理方法及び貨幣処理システムの利用者及び利用場所は特に限定されないが、本実施形態では、客に商品を販売する店舗を例に、貨幣処理方法及び貨幣処理システムについて説明する。なお、本実施形態で言う貨幣は、紙幣であってもよいし、硬貨であってもよいし、紙幣と硬貨の両方であってもよい。
図1は、本実施形態に係る貨幣処理システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、貨幣処理システム1は、複数の貨幣処理装置100(100a、100b)と、各貨幣処理装置100を管理する管理サーバ200(情報処理装置)とを含む。
管理サーバ200と各貨幣処理装置100との間はネットワーク2を介して通信可能に接続されている。各貨幣処理装置100は、装置外から貨幣を受けて装置内に収納する入金処理と、装置内に収納していた貨幣を装置外へ排出する出金処理との少なくともいずれか一方を実行することができる。貨幣処理システム1に含まれる貨幣処理装置100の数は特に限定されない。
図2は、貨幣処理装置100の構成例を示す図である。貨幣処理装置100は、入金部10、出金部20、搬送部30、識別部40及び収納部70を含む。入金部10及び出金部20は、装置筐体に形成された1つの開口に配置されていてもよいし、別々の開口に配置されていてもよい。図2に示すように、貨幣処理装置100が、さらに、カセット60を着脱可能な着脱部50と回収部80とを含んでいてもよい。これらの構成部が制御部110(図3参照)によって制御されることにより、入金処理、出金処理、回収処理、補充処理を含む様々な貨幣処理が貨幣処理装置100で行われる。
入金処理時、貨幣処理装置100は、入金される貨幣を、入金部10から受ける。入金部10に受けた貨幣は1枚ずつ装置内に繰り出されて搬送部30によって搬送される。貨幣処理装置100が着脱部50を備える場合は、入金される貨幣をカセット60から受けてもよい。この場合、着脱部50に装着されたカセット60に収納されている貨幣が1枚ずつ装置内に繰り出されて搬送部30によって搬送される。搬送部30が搬送する貨幣は、識別部40で識別されて収納部70に収納される。
識別部40は、貨幣の金種及び真偽を識別することができる。識別部40がさらに正損を識別してもよい。制御部110は、識別部40が出力する識別結果に基づいて、貨幣の種類別の枚数及び金額と、合計枚数及び合計金額とを算出することができる。
店員は、複数の収納部70に収納する貨幣の種類を設定することができる。例えば、店員が、各収納部70に収納する貨幣の種類に関する情報を設定すると、設定された情報が記憶部140(図3参照)に記憶される。各収納部70に収納する貨幣の種類が設定された場合、各貨幣は、識別部40による識別結果に基づいて、対応する収納部70に収納される。例えば、複数の収納部70に貨幣が金種別に収納される。図2には4つの収納部70を示しているが、各貨幣処理装置100が備える収納部70の数は特に限定されない。
貨幣処理装置100が回収部80を備える場合、回収部80を、収納部70に収納されない貨幣の収納に利用することができる。例えば、収納部70に割り当てられていない種類の貨幣が回収部80に収納される。また、例えば、収納部70が貨幣で満杯になった場合に、この収納部70に収納できなかった貨幣が回収部80に収納される。貨幣処理装置100が回収部80を備えていない場合は、収納部70に割り当てられていない種類の貨幣、及び収納部70に収納できない貨幣は、出金部20から返却すればよい。
出金処理時、貨幣処理装置100は、出金する貨幣を収納部70から繰り出して出金部20へ搬送する。貨幣処理装置100が着脱部50を備える場合は、出金する貨幣を収納部70から繰り出して、着脱部50に装着されたカセット60へ搬送してもよい。収納部70から繰り出された貨幣は搬送部30によって1枚ずつ搬送される。搬送部30が搬送する貨幣が識別部40によって識別されてもよい。出金部20を利用して出金する場合は、搬送部30が搬送する貨幣が出金部20から排出される。カセット60を利用して出金する場合は、搬送部30が搬送する貨幣がカセット60に収納される。
貨幣処理装置100から貨幣を回収する回収処理時、貨幣処理装置100は、回収対象の貨幣を収納部70から繰り出して、出金部20へ搬送する。貨幣処理装置100が着脱部50を備える場合は、回収対象の貨幣を収納部70から繰り出して、着脱部50に装着されたカセット60へ搬送してもよい。収納部70から繰り出された貨幣は搬送部30によって1枚ずつ搬送される。搬送部30が搬送する貨幣が識別部40によって識別されてもよい。出金部20を利用して回収する場合は、搬送部30が搬送する貨幣が出金部20から排出される。カセット60を利用して回収する場合は、搬送部30が搬送する貨幣がカセット60に収納される。
貨幣処理装置100に貨幣を補充する補充処理時、貨幣処理装置100は、補充用貨幣を入金部10から受ける。貨幣処理装置100が着脱部50を備える場合は、補充用貨幣を、着脱部50に装着されたカセット60から受けてもよい。入金部12を利用する場合は、入金部12に受けた補充用貨幣が1枚ずつ装置内に繰り出されて搬送部30によって搬送され、識別部40で識別された後、識別結果に基づいて貨幣の種類に対応する収納部70へ収納される。カセット60を利用する場合は、カセット60に収納されている補充用貨幣が1枚ずつ装置内に繰り出されて搬送部30によって搬送され、識別部40で識別された後、識別結果に基づいて貨幣の種類に対応する収納部70へ収納される。
貨幣の補充又は回収を行うために複数台の貨幣処理装置100の間で貨幣を移動する際、店員は、移動元の貨幣処理装置100の出金部20から貨幣を排出させて、この貨幣を、移動先の貨幣処理装置100の入金部10から収納部70に収納させることができる。各貨幣処理装置100が着脱部50を備える場合、店員は、カセット60を利用して、移動元の貨幣処理装置100に装着したカセット60に貨幣を収納させた後、このカセット60を取り外して運び、移動先の貨幣処理装置100の着脱部50に装着して、カセット60の貨幣を収納部70に収納させることもできる。なお、以下の説明では、貨幣の移動元の貨幣処理装置100を第1装置、この貨幣の移動先の貨幣処理装置100を第2装置と記載して区別する場合がある。
図3は、貨幣処理システム1の機能構成概略を示すブロック図である。各貨幣処理装置100の機能構成は同じであるため、図3には1台の貨幣処理装置100のみを示している。貨幣処理装置100は、図2で説明した構成部を含む貨幣処理部160の他に、制御部110、操作部120、表示部130、記憶部140及び通信部150を含む。
操作部120は、貨幣処理に関する各種情報を入力するために利用される。表示部130は、貨幣処理に関する各種情報を表示するために利用される。操作部120及び表示部130は貨幣処理装置100から独立して設けられていてもよいし、貨幣処理装置100の通信部150と通信可能に接続された外部装置が操作部120及び表示部130として機能してもよい。また、操作部120と表示部130が別々に設けられる態様に限定されず、操作表示部として一体化される態様であってもよい。
記憶部140は、不揮発性の記憶装置で、貨幣処理に関する各種情報の保存に利用される。通信部150は、外部装置との間で情報を送受信するために利用される。制御部110は、操作部120で入力された情報と通信部150で受信した情報とに基づいて、記憶部140に保存されている情報を利用しながら各構成部120~160を制御することができる。これにより、本実施形態に記載する貨幣処理装置100の機能及び動作が実現されている。
貨幣処理システム1が、種類の異なる貨幣処理装置100を含んでいてもよい。図1は貨幣処理システム1が2種類の貨幣処理装置100a、100bを含む例を示している。貨幣処理装置100aは、店舗のフロント領域にあるチェックアウトカウンタで、客との取引時に精算処理に利用される。貨幣処理装置100aは、外部装置である端末300aと接続され、端末300aの操作部及び表示部が、貨幣処理装置100aの操作部120及び表示部130としても機能するようになっている。端末300aは、例えば、POS(Point of Sales)システムに接続されたPOSレジスタである。端末300a及びフロント機100aを利用して、客が支払う商品代金を精算する精算処理が行われる。
図1に示す貨幣処理装置100bは、店舗のバックオフィスで、貨幣処理装置100aから回収された貨幣の入金と、貨幣処理装置100bに補充される貨幣の出金とに利用される。複数台の精算処理用の貨幣処理装置100aを対象に貨幣の回収及び補充が行われるため、貨幣処理装置100bは、貨幣処理装置100aに比べて大量の貨幣を入出金できるようになっている。貨幣処理装置100bは、タッチパネル式の液晶表示装置から成る操作表示部300bを含む。操作表示部300bが、貨幣処理装置100bの操作部120及び表示部130として機能する。
以下、精算処理が行われる店舗のフロント領域にある貨幣処理装置100aをフロント機100a、店舗のバックオフィスにある貨幣処理装置100bをバック機100bと記載して区別し、両方に共通する内容については貨幣処理装置100と記載する。図1には1台のフロント機100aを示しているが、貨幣処理システム1は複数台のフロント機100aを含む。また、貨幣処理システム1が複数台のバック機100bを含んでいてもよい。
図3に示すように、管理サーバ200は、操作部220、表示部230、記憶部240及び通信部250を含む情報処理装置である。例えば、コンピュータ装置が管理サーバ200として利用される。
操作部220は、貨幣処理装置100で行われる貨幣処理に関する各種情報を入力するために利用される。表示部230は、貨幣処理に関する各種情報を表示するために利用される。管理サーバ200の通信部250と通信可能に接続された外部装置が操作部220及び表示部230として機能する態様であってもよい。また、操作部220と表示部230が別々に設けられる態様に限定されず、操作表示部として一体化される態様であってもよい。
記憶部240は、不揮発性の記憶装置で、貨幣処理に関する各種情報の保存に利用される。通信部250は、外部装置との間で情報を送受信するために利用される。制御部210は、操作部220で入力された情報と通信部250で受信した情報とに基づいて、記憶部240に保存されている情報を利用しながら各部220~250を制御することができる。これにより本実施形態に記載する管理サーバ200の機能及び動作が実現されている。
図3に示すように、管理サーバ200の記憶部240に、各貨幣処理装置100に関する情報が登録された装置情報340が保存されている。管理サーバ200は、装置情報340に基づいて、複数の貨幣処理装置100の間で行われる貨幣の移動に関するシミュレーションを行うことができる。
図4は、装置情報340の例を示す図である。図4に示すように、管理サーバ200は、装置情報340で、装置種別、グループ、装置番号、収納部番号、フル枚数、金種、釣銭準備金枚数、現在枚数、補充閾値、回収閾値を管理することができる。
図4に示す装置情報340は例示であって、装置情報340が、これら全ての情報を含む態様に限定されるものではない。例えば、装置情報が、装置種別及び装置番号を含まず、これらの代わりに各貨幣処理装置100を区別可能な別の情報を含んでいてもよい。貨幣処理装置100をグループ分けする必要がない場合には、装置情報340がグループの情報を含まなくてもよい。この場合、装置情報340に登録された全ての貨幣処理装置100が同一グループに属するものとして取り扱われる。図4では、装置種別が「バック機」に分類される貨幣処理装置100が複数台ある例を示しているが、店舗の規模が小さい場合には、バック機に分類される貨幣処理装置100が1台の場合もある。
装置種別は、貨幣処理装置100が、フロント機100aであるかバック機100bであるかを示す情報である。グループは、貨幣処理装置100の属するグループを示す識別情報である。貨幣処理システム1では、複数台の貨幣処理装置100をグループ化することができる。装置情報340のグループの項目にグループの識別情報を登録することにより、管理サーバ200は、各貨幣処理装置100が属するグループを特定することができる。装置番号は、各貨幣処理装置100を区別するための識別情報である。同型の貨幣処理装置100が複数台ある場合でも、管理サーバ200は、装置番号によって各装置を区別することができる。
収納部番号は、1台の貨幣処理装置100が備えるカセット60、収納部70及び回収部80のそれぞれを区別するための識別情報である。図4に示す例では、図2に示す複数の収納部70が「01」、「02」のように連番を付して管理され、カセット60が「CST-01」として管理され、回収部80が「COL-01」として管理されている。このように、管理サーバ200は、カセット60、収納部70及び回収部80の各構成を区別して管理すると共に、各構成が複数ある場合でもそれぞれに連番を付して個別に管理することができる。なお、貨幣処理装置100がカセット60及び回収部80を備えていない場合は、収納部番号にカセット60及び回収部80の情報は含まれない。
図4に示すフル枚数(最大収納枚数)は、収納部70、カセット60及び回収部80のように貨幣を収納する構成部が、何枚の貨幣を収納可能であるかを示す情報である。金種は、収納する貨幣の金種を示す情報である。釣銭準備金枚数は、店舗の営業開始前に予め装置内に収納しておく貨幣枚数を示す情報である。現在枚数は、装置内に現在収納されている貨幣枚数を示す情報である。貨幣処理装置100で貨幣処理が行われて、カセット60、収納部70、回収部80のいずれかで貨幣の枚数が変化すると、関連する情報が貨幣処理装置100から管理サーバ200に送信されて、現在枚数の情報が更新されるようになっている。補充閾値は、貨幣の補充が必要であると判定される閾値を示している。管理サーバ200は、現在枚数の情報が更新されて、更新後の現在枚数が補充閾値以下となった場合に貨幣を補充する必要があると判定する。回収閾値は、貨幣の回収が必要であると判定される閾値を示している。管理サーバ200は、現在枚数の情報が更新されて、更新後の現在枚数が回収閾値以上となった場合に貨幣を補充する必要があると判定する。貨幣の回収が必要と判定した場合、及び貨幣の補充が必要と判定した場合には、管理サーバ200は、これを示す情報を貨幣処理装置100の表示部130及び管理サーバ200の表示部230に表示して店員に報知することができる。なお、貨幣処理装置100がカセット60及び回収部80を備えていない場合は、装置情報340に、カセット60及び回収部80の貨幣枚数に関する情報は含まれない。
図4に示す例は、例えばグループAに属する装置番号F001のフロント機100aで、収納部番号01の収納部70に、1250枚の紙幣を収納可能であることを示している。また、5ユーロ紙幣を収納するよう設定されたこの収納部70には、現在550枚の紙幣が収納されており、紙幣枚数が100枚以下になると紙幣の補充が必要であると判定され、紙幣枚数が800枚以上になると紙幣の回収が必要であると判定されることを示している。管理サーバ200は、図4に示す装置情報340で、フロント機100aと同様に、各バック機100bのカセット60、各収納部70及び回収部80に関する情報を管理することもできる。
次に、フロント機100aとバック機100bとの間で行われる貨幣の移動について説明する。店員は、フロント機100aの操作部120及び表示部130と、バック機100bの操作部120及び表示部130と、管理サーバ200の操作部220及び表示部230とのいずれかを利用して、貨幣を移動するための作業を開始することができる。以下、店員が管理サーバ200の操作部220及び表示部230を利用するものとして説明を続ける。
まず、フロント機100a(第1装置)からバック機100b(第2装置)へ貨幣を回収する場合を例に回収作業について説明する。回収作業では、フロント機100aから回収された貨幣がバック機100bに入金される。店員が操作部220で所定操作を行って回収作業を開始すると、回収作業に関する情報が表示部230に表示される。図5は、回収作業時に表示される画面例を示す図である。図5に示す画面で、店員は、実際に貨幣を移動する前に、貨幣移動後にバック機100bにおける貨幣の収納状況がどのようになるかを確認することができる。
店員が、操作部220を操作して、画面上部でバック機100bの情報を表示する枠400内のボタン401を押すと、プルダウンリストが表示されて図4に示す装置情報340に登録されているバック機100bが一覧表示される。店員が、バック機100bを選択すると、選択したバック機100bの識別情報402が表示される。表示される識別情報402には、装置情報340に登録されているグループ及び装置番号の情報が含まれる。
バック機100bが選択されると、フロント機100aの情報を表示する画面左側の枠403内で、選択されたバック機100bと同じグループに属するフロント機100aの識別情報404が、他のフロント機100aの識別情報405と区別可能に表示される。図5に示す例では、グループAのバック機100bが選択されているため、グループAに属するフロント機100aの識別情報404のみが反転表示されている。枠403内に表示されるフロント機100aの識別情報404、405には、装置情報340に登録されているグループ及び装置番号の情報が含まれる。
枠403内には、各フロント機100aの識別情報404に対応して、貨幣の回収方法を選択するためのボタン406が表示される。店員がボタン406を押すと、選択可能な貨幣の回収方法が一覧表示される。一覧表示される回収方法には、フロント機100aの全ての収納部70から全ての貨幣を回収する「全回収」と、各収納部70に釣銭準備金を残して他の貨幣を回収する「残置回収」とが含まれる。店員は、各フロント機100aについて貨幣の回収方法を選択することができる。各フロント機100aの識別情報404に対応して、貨幣の回収方法を示す回収情報407が表示される。
店員は、図5に示す画面で、バック機100bではなく、フロント機100aを選択することもできる。店員が、操作部220を操作して、画面左側の枠403内で1つのフロント機100aを選択する操作を行うと、このフロント機100aと同じグループに属する全てのフロント機100aの識別情報404が、他のフロント機100aの識別情報405と区別可能に表示される。また、画面上部の枠400内に、店員が選択したフロント機100aと同じグループに属するバック機100bの識別情報402が表示される。
画面右上には、回収対象の貨幣を選択する選択ボタン408が表示される。図5に示す例では、回収対象が紙幣であるため紙幣の選択ボタン408が反転表示されているが、店員は、操作部220を操作して硬貨の選択ボタン408を押し、回収対象を硬貨に変更することもできる。
表示部230の画面上で、同じグループに属する全てのフロント機100aとバック機100bとが選択された状態で、店員は、画面左下にある計算ボタン409を押す。なお、店舗内にバック機100bが1台しかない場合は、画面上部の枠400内にバック機100bを選択するボタン401は表示されない。例えば、装置情報340が、1台のバック機100bと複数台のフロント機100aとを含む1つのグループのみを含む場合、このバック機100bの識別情報402が画面上に表示され、全てのフロント機100aが選択された状態が初期画面となる。装置情報340がグループの項目を含まない場合も同様の初期画面となる。店員は、初期画面の情報を確認して計算ボタン409を押すことになる。
計算ボタン409が押されると、管理サーバ200は、画面上で選択されたフロント機100aの情報と、バック機100bの情報と、貨幣の回収方法とに基づいて、フロント機100aとバック機100bとの間で行われる貨幣の移動をシミュレーションする。
管理サーバ200は、図5に示す画面で貨幣の回収方法が全回収となっているフロント機100aについては、装置情報340に基づいて、各収納部70の貨幣全てが回収されてバック機100bに入金されるものとする。一方、貨幣の回収方法が残置回収となっているフロント機100aについては、各収納部70に収納されている貨幣のうち、釣銭準備金枚数として設定されている貨幣を残して他の貨幣を回収するものとする。例えば、図4に示す装置番号F001のフロント機100aの収納部番号01の収納部70では、全回収の場合は現在枚数の550枚全ての5ユーロ紙幣が回収され、残置回収の場合は、釣銭準備金枚数に設定された500枚を残して50枚の5ユーロ紙幣が回収されることになる。
貨幣の回収方法の選択肢に、店員が回収対象の貨幣を指定する「指定回収」が含まれていてもよい。指定回収を選択した場合は別画面が表示され、店員は、この画面上で、フロント機100aから回収する貨幣の金種及び金種別枚数を手動で指定することができる。この場合、管理サーバ200は、店員が指定した貨幣がフロント機100aから回収されてバック機100bに入金されるものとする。回収方法の選択肢が、全回収、残置回収及び指定回収のうち、いずれか1つを含んでいてもよいし、いずれか2つを含んでいてもよいし、3つ全てを含んでいてもよい。
管理サーバ200は、こうして図5に示す画面で選択された全てのフロント機100aを対象に、フロント機100aから回収される貨幣、すなわちバック機100bに入金される貨幣の金種及び金種別枚数を特定する。また、管理サーバ200は、装置情報340に基づいて、図5に示す画面で選択されたバック機100bの各収納部70に現在収納されている貨幣の金種及び金種別枚数を特定する。管理サーバ200は、特定したこれらの情報から、各フロント機100aから回収された貨幣のバック機100bへの入金をシミュレーションする。すなわち、管理サーバ200は、全てのフロント機100aからバック機100bへ貨幣を移動した場合に、バック機100bの各収納部70の貨幣の収納状況がどのようになるかをシミュレーションする。管理サーバ200は、シミュレーション結果を図5に示す画面に表示する。表示される情報には、オーバーフロー情報410と、釣銭準備金情報411とが含まれる。
オーバーフロー情報410は、フロント機100aからバック機100bに貨幣を回収した際に、バック機100bでオーバーフローが発生する収納部70があるか否か、すなわち貨幣枚数がフル枚数を超える収納部70があるか否かを示す情報である。バック機100bでオーバーフローが発生しない場合、管理サーバ200は、図5に示すようにオーバーフロー情報410を「無し」と表示して、オーバーフローが発生する場合は「あり」と表示する。
釣銭準備金情報411は、フロント機100aからバック機100bに貨幣を回収した後、これらのフロント機100aで翌日の営業に必要となる釣銭準備金を、バック機100bから出金可能であるかを示す情報である。図4に示すように、管理サーバ200は、各フロント機100aの収納部70で翌日の営業に必要となる釣銭準備金の情報を管理している。管理サーバ200は、この釣銭準備金の情報と、貨幣回収後の各フロント機100aの収納部70の貨幣の収納状況とに基づいて、翌日の営業前に、バック機100bから出金する必要がある釣銭準備金の貨幣の金種及び金種別枚数を特定する。すなわち、バック機100bと同じグループに属する全てのフロント機100aにバック機100bから貨幣を補充して、各フロント機100aの各収納部70に釣銭準備金を収納した状態とするために、バック機100bから出金する貨幣の金種及び金種別枚数が特定される。
図5に示す例では、装置番号F001のフロント機100aでは全回収が行われて収納部70が空になる一方で、装置番号F002及びF003のフロント機100aでは残置回収が行われて貨幣回収後も翌日の営業に必要な釣銭準備金が装置内に残った状態となる。このため、装置番号F001のフロント機100aの各収納部70に収納される釣銭準備金が、翌日の営業前にバック機100bから出金される釣銭準備金となる。複数台のフロント機100aで貨幣の全回収が行われる場合は、これらのフロント機100aに収納される釣銭準備金の合計が、翌日の営業前にバック機100bから出金される釣銭準備金となる。
管理サーバ200は、こうして特定した釣銭準備金を、図5で選択された全てのフロント機100aから貨幣を回収した後にバック機100bから出金可能であるか否かを判定する。貨幣回収後のバック機100bで収納部70の貨幣が不足して釣銭準備金全てを出金できない状態となる場合、管理サーバ200は、図5に示すように、釣銭準備金情報411に「不足」と表示する。一方、釣銭準備金全てを出金可能な状態となる場合、管理サーバ200は、釣銭準備金情報411に「OK」と表示する。
図5に示す画面右下にある枠412内には、貨幣回収後のバック機100bの各収納部70における貨幣の収納状況を示す情報がグラフィック表示される。店員は、枠412内右上にある選択ボタン413で表示対象を選択することができる。図5に示す例では、釣銭準備金が選択されているため、釣銭準備金の文字が反転表示され、枠412内に釣銭準備金に関する情報が表示されている。
枠412内には、貨幣の金種を横軸、貨幣量を縦軸とするグラフが表示される。図5に示す例では、横軸に、バック機100bの各収納部70に収納されている紙幣の金種が表示され、縦軸に、各金種の紙幣枚数が表示されている。
実線で表示された棒グラフ414は、図5に示す画面で選択された全てのフロント機100aから回収対象の貨幣を回収してバック機100bに入金した後のバック機100bの各収納部70の貨幣量を示している。このように、店員は、フロント機100aからバック機100bへ実際に貨幣を回収する前に、バック機100bの各収納部70における貨幣の収納状況が回収後にどのようになるかを確認することができる。
折れ線グラフ416は、翌日の営業に必要な釣銭準備金の貨幣量を示している。管理サーバ200は、バック機100bと同じグループに属する全てのフロント機100aの貨幣回収後の貨幣の収納状況と、これらのフロント機100aに翌日の営業前に準備すべき釣銭準備金とに基づいて、バック機100bが収納しておくべき貨幣量を特定して折れ線グラフ216で示す。すなわち、翌日の営業開始前に同じグループのフロント機100aへ補充する全ての釣銭準備金をバック機100bから出金可能とするために、バック機100bの各収納部70で必要となる貨幣量が折れ線グラフ216で示されている。破線で示された領域415は、折れ線グラフ416が示す釣銭準備金の貨幣量に対する、バック機100bの収納部70の貨幣の不足量を示している。
店員は、操作部220を操作して、図5に示す画面上で貨幣枚数の詳細を確認することもできる。例えば、店員が、操作部220で、横軸に表示された金種、又はこの金種のグラフを選択する操作を行うと、画面上に、選択した金種の貨幣枚数に関する情報417が表示される。具体的には、貨幣回収後の収納部70の貨幣枚数と、翌日の営業に必要な釣銭準備金枚数と、釣銭準備金枚数から収納部70の貨幣枚数を差し引いた不足枚数とが数値で表示される。
図5は、店員が200ユーロを選択した場合の例を示している。200ユーロを選択して表示された情報417から、店員は、200ユーロ紙幣を収納しているバック機100bの収納部70では、貨幣回収後の紙幣枚数が300枚となるが、翌日の営業に必要な釣銭準備金枚数が500枚であることから200枚が不足することを確認することができる。
グラフ横軸の金種の表示の下に、釣銭準備金が不足する金種を店員に報知する警告アイコン418が表示される。図5に示す例では、貨幣回収後に、5ユーロ、10ユーロ、50ユーロ、200ユーロの紙幣を収納する各収納部70で釣銭準備金用の紙幣が不足するため、これらの金種に対応して警告アイコン418が表示されている。
店員が、操作部220を操作して警告アイコン418を押すと、店員が行う作業を案内するガイダンス情報が表示される。例えば、店員が200ユーロ紙幣の警告アイコン418を押すと、図5に示すように、貨幣回収後さらに店員が200ユーロの紙幣200枚をバック機100bに補充する追加作業が必要であることを示すガイダンス情報が表示される。
図5に示す例ではオーバーフローは発生していないが、オーバーフローが発生する場合、店員は、枠412内右上にあるオーバーフローの選択ボタン413を押して、貨幣回収後のバック機100bの各収納部70の状況を確認することができる。オーバーフローの情報を表示する場合、貨幣回収後の各収納部70の貨幣量が実線の棒グラフで表示され、各収納部70に収納可能な貨幣枚数(フル枚数)が折れ線グラフで表示される。オーバーフローが発生する収納部70の棒グラフでは、フル枚数を超える部分が、他と区別できるように表示される。釣銭準備金の情報と同様に、店員が、グラフの横軸に表示された金種又はこの金種のグラフを選択する操作を行うと、貨幣回収後の収納部70の貨幣枚数と、この収納部70のフル枚数と、収納部70の貨幣枚数からフル枚数を差し引いたオーバーフロー枚数とが数値で表示される。また、オーバーフローが発生する収納部70に対応して警告アイコンが表示され、店員は、オーバーフローが発生する収納部70及び金種を容易に認識することができる。警告アイコンを押すと、オーバーフローを解消するために店員が行う追加作業を案内するガイダンス情報が表示される。例えば、オーバーフロー分の貨幣をバック機100bの回収部80に収納できない場合に、回収作業の途中でバック機100bから装置外へ貨幣を回収する必要が生ずることを示す情報と、回収作業を開始する前に予めバック機100bの回収部80の貨幣を装置外へ回収する追加作業を提案する情報とが表示される。
このように、店員は、実際に貨幣の回収を行う前に、貨幣の移動元となる複数のフロント機100a(第1装置)と、貨幣の移動先となるバック機100b(第2装置)と、各フロント機100aからの貨幣の回収方法とを選択することで、貨幣の移動をシミュレーションすることができる。
フロント機100aからバック機100bへ貨幣を回収する際、店員は、回収作業を開始する前に、回収後のバック機100bの貨幣の収納状況を確認することができる。回収作業中にバック機100bの収納部70でオーバーフローが発生する場合、店員は事前にこれを知ることができる。店員は、回収作業後にバック機100bで、翌日の営業用の釣銭準備金が不足する場合には、これを知ることもできる。
バック機100bでオーバーフロー又は貨幣不足が発生する場合、これらに対応するための追加作業の内容を示すガイダンス情報が、表示部230の画面上に表示される。店員は、ガイダンス情報に基づいて、回収作業の途中でオーバーフローが発生しないように先にバック機100bから貨幣を回収したり、補充作業の途中で貨幣が不足しないように先にバック機100bに貨幣を補充したりするなどの追加作業を行うことができる。店員は、貨幣を移動する作業によって発生する事象を、実際に貨幣を移動する前に確認して対応することにより、貨幣を移動する作業を容易に進めることができる。
管理サーバ200がガイダンス情報を表示して店員に案内する追加作業の中に、店員だけでは行うことができない作業が含まれている場合、管理サーバ200は、この追加作業に関する報知処理を実行することができる。例えば、追加作業が、管理者のみが行える作業である場合、管理サーバ200は、店員単独では作業できないことを示す情報と、管理者への通知を行うか否かを店員に問う情報とを表示部230に表示する。店員が、操作部220で、管理者への通知を行うことを選択する操作を行うと、管理サーバ200は、予め準備された設定に基づいて、管理者が利用する通信端末へ、貨幣の移動に伴って管理者による追加作業が必要になることを示す情報を送信する。管理者は、通信端末に受信した情報に基づいて追加作業が必要であることを認識して、これに対応することができる。
例えば、複数のフロント機100aからバック機100bへ貨幣を回収する際に、回収する貨幣量が、バック機100bの収納部70のフル枚数を超えると、バック機100bでオーバーフローが発生する。この場合、管理サーバ200は、事前にバック機100bから貨幣を回収する追加作業を行うよう提案するガイダンス情報を表示する。バック機100bから貨幣を回収する追加作業が、管理者でないと行えない作業である場合に、店員が操作部220で所定操作を行うことにより、管理サーバ200が管理者の通信端末への通知処理を実行する。これにより、通知を受けた管理者がバック機100bから貨幣を回収する追加作業を行い、その後、店員がフロント機100aからバック機100bへの貨幣の回収作業を行うことができる。
ガイダンス情報の表示は、店員が操作部220を操作して警告アイコンを押した際に表示される態様に限定されない。図5で説明したように管理サーバ200がシミュレーションを行った後、図5に示す画面上に、ガイダンス情報を含む警告ウィンドウが表示される態様であってもよい。
図6は、警告ウィンドウの表示例を示す図である。図6(a)に示すように、管理サーバ200が、貨幣の回収作業の後、すなわちフロント機100aから回収した貨幣のバック機100bへの入金処理を実行した後に、バック機100bで不足する釣銭準備金用の貨幣の金種と不足枚数とを含む情報を表示して、不足分の貨幣をバック機100bへ補充する追加作業が必要となることを店員に案内してもよい。店員は、警告ウィンドウに表示された情報を確認した後、OKボタンを押して警告ウィンドウを閉じて、図5に示す画面に戻ることができる。
貨幣の回収作業の途中でバック機100bの収納部70でオーバーフローが発生する場合に、図6(b)に示すように、管理サーバ200が、これを示す情報を表示して、回収作業を開始する前に予め収納部70を空にする追加作業を店員に案内してもよい。すなわち、バック機100bに入金可能な貨幣量を増やす追加作業を店員に案内してもよい。収納部70がバック機100bに対して着脱可能である場合、収納部70が満杯になった際、すぐに別の収納部70と交換できるように、空の収納部70を予め用意する追加作業を店員に案内してもよい。
同様に、バック機100bが回収部80を備え、貨幣の回収作業の途中で、収納部70に収納できないオーバーフロー分の貨幣を回収部80にも収納しきれない状態となる場合、管理サーバ200が、これを示す情報を表示して、回収作業を開始する前に予め回収部80を空にする追加作業を店員に案内してもよい。回収部80はバック機100bに対して着脱可能であるため、回収部80が満杯になった際、すぐに別の回収部80と交換できるように、空の回収部80を予め用意する追加作業を店員に案内してもよい。
貨幣移動時にオーバーフロー、釣銭準備金の不足等の問題が発生することを認識した店員は、図5に示す画面で、フロント機100aの選択を変更して計算ボタン409を押すことにより、シミュレーションをやり直すこともできる。また、店員は、各フロント機100aからの貨幣の回収方法を変更したり、バック機100bの選択を変更したりすることもできる。これにより、店員は、実際に貨幣の回収作業を開始する前に、様々な回収方法をシミュレーションして、回収方法を決定することができる。
管理サーバ200が、貨幣の回収方法を提案する態様であってもよい。例えば、図5に示す画面で選択されたフロント機100a及びバック機100bの組合せでは貨幣回収後に釣銭準備金の不足が発生する場合に、管理サーバ200はフロント機100aとバック機100bの組合せを変更してシミュレーションを行う。管理サーバ200は、図4に示す装置情報340で、店内にある各貨幣処理装置100の貨幣の情報を管理しているため、フロント機100a及びバック機100bの組合せを変更したシミュレーションを実行することができる。シミュレーションの結果、バック機100bで釣銭準備金の不足が生じない貨幣の回収方法があれば、管理サーバ200は、これを示すガイダンス情報を含む提案ウィンドウを表示部230に表示する。
図7は、提案ウィンドウの表示例を示す図である。例えば、グループAで貨幣回収後にバック機100bで釣銭準備金が不足するが、グループBの一部のフロント機100aからもグループAのバック機100bに貨幣を回収すれば、グループAとグループBの両方で貨幣回収後に釣銭準備金の不足が生じない場合がある。このような場合に、シミュレーションによってこれを認識した管理サーバ200が、図7(a)に示すように、提案ウィンドウを表示部230に表示する。店員は、提案ウィンドウの情報を考慮して貨幣の回収方法を決定することができる。
図5に示す画面で選択されたフロント機100aの一部の選択を解除することで、すなわち一部のフロント機100aを回収作業の対象から除外することで、バック機100bにおけるオーバーフローの発生を回避できる場合がある。例えば、グループAで貨幣回収時にバック機100bでオーバーフローが発生するが、一部のフロント機100aの貨幣をグループBのバック機100bに回収すれば、グループAとグループBの両方で貨幣回収時にオーバーフローが生じない場合がある。このような場合に、シミュレーションによってこれを認識した管理サーバ200が、図7(b)に示すように、提案ウィンドウを表示部230に表示する。店員は、提案ウィンドウの情報を考慮して貨幣の回収方法を決定することができる。
次に、バック機100b(第1装置)からフロント機100a(第2装置)へ貨幣を補充する補充作業について説明する。補充作業では、バック機100bから出金された釣銭準備金が、フロント機100aに補充される。管理サーバ200では、バック機100bから釣銭準備金を出金してフロント機100aに補充する補充作業時にも、回収作業時と同様にシミュレーションを行うことができる。例えば、店員が、操作部220を操作して、貨幣の移動先となるフロント機100aと、貨幣の移動元となるバック機100bとを選択することにより、管理サーバ200がシミュレーションを行って、シミュレーション結果を表示部230に表示する。シミュレーションは、図4に示す装置情報340に基づいて、各フロント機100aに補充する釣銭準備金の金種及び金種別枚数と、バック機100bに現在収納されている貨幣の金種及び金種別枚数とを特定することによって行われる。なお、釣銭準備金の金種及び金種別枚数に関する情報は、装置情報340から取得する態様に限定されず、管理サーバ200が、店員による金種及び金種別枚数の指定を受け付ける態様であってもよい。例えば、店員が、バック機100bの操作部220を操作して、釣銭準備金の金種及び金種別枚数を指定してもよい。
シミュレーションによって、補充作業の途中でバック機100bの貨幣が不足するとの結果が得られた場合、管理サーバ200は、これを店員に報知すると共に、貨幣不足を解消するために必要な追加作業の内容を示すガイダンス情報を表示部230に表示する。
図8は、補充作業のシミュレーション時に表示される画面例を示す図である。例えば、図8(a)に示すように、補充作業を開始した場合に、バック機100bで不足する貨幣の金種と、この不足を解消するために事前に行うべき追加作業の内容とを示すガイダンス情報が表示される。すなわち、貨幣の補充元となるバック機100bから出金可能な貨幣量を増やす追加作業が店員に案内される。店員は、ガイダンス情報に基づいて事前にバック機100bに貨幣を補充することにより、フロント機100aへの貨幣の補充作業を途中で中断することなく容易に進めることができる。
バック機100bへ貨幣を補充する追加作業が管理者のみに認められている場合、回収作業のシミュレーション時と同様に、管理サーバ200が、店員の操作に応じて、バック機100bへ貨幣を補充する追加作業を管理者に求める情報を管理者の通信端末へ送信することができる。通信端末に通知を受信した管理者がバック機100bへ貨幣を補充する追加作業を行い、その後で店員がバック機100bからフロント機100aへの貨幣の補充作業を行うことができる。
図5に示す画面で選択されたフロント機100aの一部の選択を解除することで、すなわち一部のフロント機100aを補充作業の対象から除外することで、バック機100bにおける貨幣の不足を回避できる場合がある。例えば、グループAでの貨幣補充時にバック機100bで貨幣が不足するが、一部のフロント機100aへグループBのバック機100bから貨幣を補充することで、グループAとグループBの両方で貨幣補充時に貨幣の不足が生じない場合がある。このような場合に、装置情報340に基づいてシミュレーションを行って、これを認識した管理サーバ200は、図8(b)に示すように、提案ウィンドウを表示部230に表示する。提案ウィンドウには、補充作業の途中で、グループAのバック機100bで貨幣が不足することを示す情報と、これを回避する方法を示す情報とが表示される。店員は、提案ウィンドウの情報を考慮して貨幣の補充方法を決定することができる。
次に、処理の流れについて説明する。図9は、回収作業の開始前に行われる処理の流れを示すフローチャートである。管理サーバ200は、貨幣の回収元となるフロント機100a(第1装置)及び貨幣の回収先となるバック機100b(第2装置)を決定する(ステップS11)。
フロント機100a及びバック機100bの決定は、上述したように操作部220で行われる店員の操作に基づいて行われてもよいし、管理サーバ200が決定してもよい。例えば、管理サーバ200が、図4に示す装置情報340に基づいて、収納部70の貨幣量が回収閾値に達したフロント機100aを検知して、このフロント機100aを回収元、このフロント機100aと同一グループに属するバック機100bを回収先に決定してもよい。このとき、管理サーバ200が、検知したフロント機100aと同一グループに属する全てのフロント機100aを回収元に決定する態様であってもよい。なお、バック機100bが1台のみである場合は、このバック機100bと、このバック機100bと同じグループに属するフロント機100aとが自動的に選択されることになる。
管理サーバ200は、各フロント機100aから回収する貨幣を決定する(ステップS12)。回収する貨幣の決定は、上述したように操作部220で行われる店員の操作に基づいて行われてもよいし、管理サーバ200が決定してもよい。例えば、各フロント機100aで全回収と残置回収のいずれを行うかが予め設定されており、管理サーバ200が、この設定に基づいて、回収する貨幣を決定してもよい。
管理サーバ200は、図4に示す装置情報340に基づいて、バック機100bの収納部70に収納されている貨幣を特定する(ステップS13)。管理サーバ200は、現在のバック機100bに収納されている貨幣の情報と、フロント機100aから回収される貨幣の情報とに基づいて、バック機100bで行われる入金処理をシミュレーションする(ステップS14)。すなわち、各フロント機100aから回収した貨幣をバック機100bへ入金した場合に、バック機100bの貨幣の収納状況がどのように変化するかをシミュレーションする。管理サーバ200は、シミュレーション結果を報知する(ステップS15)。報知処理は、例えば図5で説明したように行われる。
シミュレーションの結果、回収作業を行ってもバック機100bの収納部70でオーバーフローが発生しないことが判明した場合(ステップS16;No)、管理サーバ200は、次のステップS19へ処理を進める。一方、回収作業の途中で、バック機100bの収納部70でオーバーフローが発生することが判明した場合(ステップS16;Yes)、管理サーバ200は、オーバーフローについての対応方法を決定して(ステップS17)、これを店員に報知する(ステップS18)。報知処理は、例えば図5、図6(b)、図7(b)で説明したように行われる。報知処理では、全てのフロント機100aから回収した貨幣をバック機100bへ入金できるように、例えば、バック機100bに入金可能な貨幣量を増やす追加作業、又は、フロント機100aの一部を回収作業の対象から除外する追加作業が店員に案内される。
シミュレーションにより貨幣回収後のバック機100bにおける貨幣の収納状況を特定した管理サーバ200は、図4に示す装置情報340に基づいて、このバック機100bから翌日の営業のために出金される釣銭準備金を特定する。管理サーバ200は、貨幣回収後に、同一グループに属する全てのフロント機100aの釣銭準備金をバック機100bから出金可能となる場合(ステップS19;No)、処理を終了する。一方、貨幣回収後のバック機100bで釣銭準備金用の貨幣が不足する場合(ステップS19;Yes)、管理サーバ200は、不足する釣銭準備金についての対応方法を決定して(ステップS20)、これを店員に報知する(ステップS21)。報知処理は、例えば図5、図6(a)、図7(a)で説明したように行われる。報知処理では、バック機100bから全てのフロント機100aの釣銭準備金を出金できるように、例えば、バック機100bに不足分の貨幣を補充する追加作業、又は、回収作業の対象とするフロント機100aを追加する追加作業が店員に案内される。
図10は、補充作業の開始前に行われる処理の流れを示すフローチャートである。管理サーバ200は、貨幣の補充元となるバック機100b(第1装置)及び補充先となるフロント機100a(第2装置)を決定する(ステップS31)。
フロント機100a及びバック機100bの決定は、上述したように操作部220で行われる店員の操作に基づいて行われてもよいし、管理サーバ200が決定してもよい。例えば、管理サーバ200が、図4に示す装置情報340に基づいて、収納部70の貨幣量が補充閾値に達したフロント機100aを検知して、このフロント機100aを補充先、このフロント機100aと同一グループに属するバック機100bを補充元に決定してもよい。このとき、管理サーバ200が、検知したフロント機100aと同一グループに属する全てのフロント機100aを補充先に決定する態様であってもよい。なお、バック機100bが1台のみである場合は、このバック機100bと、このバック機100bと同じグループに属するフロント機100aとが自動的に選択されることになる。
管理サーバ200は、各フロント機100aへ補充する貨幣を決定する(ステップS32)。補充貨幣の決定は、操作部220で行われる店員の操作に基づいて行われてもよいし、管理サーバ200が決定してもよい。例えば、各フロント機100aの各収納部70に収納されている貨幣枚数が、釣銭準備金枚数と一致するように、管理サーバ200が、補充貨幣の金種及び金種別枚数を決定してもよい。
管理サーバ200は、図4に示す装置情報340に基づいて、バック機100bの収納部70に収納されている貨幣を特定する(ステップS33)。管理サーバ200は、現在のバック機100bに収納されている貨幣の情報と、フロント機100aへ補充する貨幣の情報とに基づいて、バック機100bで行われる出金処理をシミュレーションする(ステップS34)。すなわち、各フロント機100aへ補充する貨幣をバック機100bから出金した場合に、バック機100bの貨幣の収納状況がどのように変化するかをシミュレーションする。管理サーバ200は、シミュレーション結果を報知する(ステップS35)。報知処理は、例えば図5で説明したように行われる。
シミュレーションの結果、補充作業を行ってもバック機100bの収納部70で貨幣の不足が発生しないことが判明した場合(ステップS36;No)、管理サーバ200は、処理を終了する。一方、補充作業の途中で、バック機100bの収納部70で貨幣の不足が発生することが判明した場合(ステップS36;Yes)、管理サーバ200は、不足する貨幣についての対応方法を決定して(ステップS37)、これを店員に報知する(ステップS38)。報知処理は、例えば図8で説明したように行われる。報知処理では、全てのフロント機100aへ補充する貨幣をバック機100bから出金できるように、例えば、バック機100bから出金可能な貨幣量を増やす追加作業、又は、フロント機100aの一部を補充作業の対象から除外する追加作業が店員に案内される。
本実施形態では、店員が管理サーバ200の操作部220で操作を行って、図5~図8に示す画面が管理サーバ200の表示部230に表示される例を示したが、店員が利用する操作部及び表示部がこれらに限定されるものではない。例えば、フロント機100aの操作部120及び表示部130、又は、バック機100bの操作部120及び表示部130が利用される態様であってもよい。また、管理サーバ200と通信可能に接続された通信端末の操作部及び表示部が利用される態様であってもよい。
本実施形態では、複数台の貨幣処理装置100の間で貨幣の回収及び補充を行う態様を示したが、回収と補充のいずれか一方のみが行われる態様であってもよい。貨幣処理システム1で、上述した全ての処理が行われる態様に限定されず、一部の処理のみが行われる態様であってもよい。例えば、管理サーバ200が、図4に示す情報のうち一部の情報のみを管理して、他の情報は貨幣処理装置100から取得する態様であってもよい。管理サーバ200が、図5示す画面に表示された情報のうち一部の情報のみを表示する態様であってもよい。管理サーバ200が、図9に示す処理のうちステップS19~S21の処理を実行しない態様であってもよい。
本実施形態では、店舗のフロント領域にあるフロント機100aと、バックオフィスにあるバック機100bとの間で貨幣を移動する例を主に説明したが、貨幣の移動が店舗のフロント領域とバックオフィスとの間で行われる態様に限定するものではない。1台のフロント機100aと、複数の他のフロント機100aとの間で貨幣を移動してもよい。例えば、図5に示す画面で、フロント機100aを選択可能な態様であってもよい。フロント機100aが、上述したバック機100bの機能及び動作を実現することにより、フロント機100aの間でも上述したように貨幣を移動することができる。
本実施形態に示した貨幣処理システム1の構成は、機能概略的なものであり、貨幣処理システム1の構成が物理的に該構成に限定されるものではない。例えば、貨幣処理システム1に含まれる貨幣処理装置100が、上述した管理サーバ200の機能の一部又は全部を実現する態様であってもよい。各装置の分散・統合の形態は上述した例に限定されず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散、統合して構成することができる。
上述したように、本実施形態に係る貨幣処理システムでは、複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する際、事前に、貨幣処理装置で行われる貨幣処理のシミュレーションを行って、貨幣の移動を滞りなく行えるか否かを事前に確認することができる。入金処理途中の収納部のオーバーフロー、出金処理途中の収納部の貨幣不足等、貨幣の移動を完了する前に、利用者が対応すべき問題が発生する場合、利用者は事前にこれを知ることができる。貨幣処理システムは、問題の発生を回避するための方法を提案したり、問題発生時の対応方法を案内するガイダンス情報を利用者に示したりすることができる。これにより、利用者は貨幣の移動作業を容易に行うことができる。
以上のように、本開示に係る貨幣処理方法及び貨幣処理システムは、複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する作業を容易に行うために有用である。
1 貨幣処理システム
10 入金部
20 出金部
30 搬送部
40 識別部
50 着脱部
60 カセット
70 収納部
80 回収部
100(100a、100b) 貨幣処理装置
110、210 制御部
120、220 操作部
130、230 表示部
140、240 記憶部
150、250 通信部
160 貨幣処理部
200 管理サーバ

Claims (9)

  1. 複数の貨幣処理装置及び情報処理装置を含む貨幣処理システムで前記情報処理装置が行う貨幣処理方法であって、
    前記複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する際に各装置間で移動する貨幣の金種及び数を決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定された貨幣の金種及び数に基づいて、各装置間で貨幣を移動する際に行われる貨幣処理をシミュレーションするシミュレーション工程と、
    前記シミュレーションの結果に基づいて、全ての貨幣を装置間で移動可能な状態にあるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定の結果を報知する報知工程と
    を含むことを特徴とする貨幣処理方法。
  2. 前記シミュレーション工程で、貨幣の回収元となる第1装置から貨幣を回収し、貨幣の回収先となる第2装置へ、前記第1装置から回収した貨幣を入金する貨幣処理をシミュレーションし、
    前記判定工程で、全ての回収貨幣を前記第2装置へ入金できるか否かを判定し、
    全ての回収貨幣を前記第2装置へ入金できないとの判定結果が得られた場合には、さらに、全ての回収貨幣の入金を可能とする追加作業を案内する案内工程
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理方法。
  3. 前記追加作業は、前記第2装置に入金可能な貨幣量を増やす作業であることを特徴とする請求項2に記載の貨幣処理方法。
  4. 前記追加作業は、複数の前記第1装置のうち一部を回収作業の作業対象から除外する作業であることを特徴とする請求項2に記載の貨幣処理方法。
  5. 前記シミュレーション工程で、貨幣の補充元となる第1装置から貨幣を出金し、貨幣の補充先となる第2装置へ、前記第1装置から出金した貨幣を補充する貨幣処理をシミュレーションし、
    前記判定工程で、全ての補充用貨幣を前記第1装置から出金できるか否かを判定し、
    全ての補充用貨幣を前記第1装置から出金できないとの判定結果が得られた場合には、さらに、全ての補充用貨幣の出金を可能とする追加作業を案内する案内工程
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理方法。
  6. 前記追加作業は、前記第1装置から出金可能な貨幣量を増やす作業であることを特徴とする請求項5に記載の貨幣処理方法。
  7. 前記追加作業は、複数の前記第2装置のうち一部を補充作業の作業対象から除外する作業であることを特徴とする請求項5に記載の貨幣処理方法。
  8. 前記追加作業を行うために管理者の承認が必要である場合には、さらに、前記管理者が利用する端末に前記追加作業が必要となることを通知する通知工程を含むことを特徴とする請求項2又は5に記載の貨幣処理方法。
  9. 貨幣処理を実行する複数の貨幣処理装置と、
    複数の貨幣処理装置の間で貨幣を移動する際に各装置間で移動する貨幣の金種及び数を決定し、決定した貨幣の金種及び数に基づいて各装置間で貨幣を移動する貨幣処理をシミュレーションし、全ての貨幣を装置間で移動可能な状態にあるか否かを判定して判定結果を報知する情報処理装置と
    を備えることを特徴とする貨幣処理システム。
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