JP2023000396A - 管理支援システム、管理支援方法、プログラムおよび管理支援装置 - Google Patents

管理支援システム、管理支援方法、プログラムおよび管理支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】貨幣処理システムの状態管理に係る負担を軽減する。【解決手段】管理支援システムは、貨幣処理装置を含む貨幣処理システムと、貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる複数の情報処理装置とを備え、貨幣処理システムの状態に係る状態情報を取得する取得手段と、取得手段が取得した状態情報に基づいて、状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定手段と、状態情報に基づいて、複数の情報処理装置の中から対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定手段と、装置決定手段が決定した対応装置に対し、対応処理を指示する指示手段とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、管理支援システム、管理支援方法、プログラムおよび管理支援装置に関する。
貨幣処理装置における処理情報を、ユーザの有する端末を経由して上位装置に送信し、入出金管理の簡易化を図る技術が存在する。
例えば、特許文献1には、ユーザが入金口に投入した貨幣の入金処理の結果を携帯端末に送信する貨幣入金機と、貨幣入金機から受信した入金処理の結果をサーバ等の上位装置に送信する携帯端末と、を備える入出金システムについて記載されている。
特開2018-147249号公報
顧客が店舗で商品を購入する際には、チェックアウトカウンタ(いわゆるレジ)にて、釣銭機等の貨幣処理装置を含む貨幣処理システムを用いた精算処理が行われる。例えば、顧客から受け取った貨幣を釣銭機に入金する処理と、顧客へ返却する釣銭としての貨幣を釣銭機から出金する処理とが含まれる。また例えば、釣銭機にPOS(Point Of Sales)レジスタ等が接続されている場合には、商品の価格等に関する情報が記載されたレシートを印刷する処理が、精算処理に含まれる。
レジ担当者等は、この精算処理が円滑に行われるように、貨幣処理システムの状態を管理する。例えば、POSレジスタのレシート用のロール紙が少ない場合、ロール紙を補充する作業を行う。また例えば、釣銭機内の貨幣が少ない状態である場合、店舗の管理者に対し、貨幣の補充等の作業を依頼する。
このように、貨幣処理システムの状態管理に際しては、状態に応じた対応の決定や、作業を実施する者の決定およびその者への依頼等を行う必要があり、管理を行う人物の負担となる場合がある。
本発明は、貨幣処理システムの状態管理に係る負担を軽減することを目的とする。
請求項1に係る発明は、貨幣処理装置を含む貨幣処理システムと、前記貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる複数の情報処理装置とを備え、前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記状態情報に基づいて、前記状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定手段と、前記状態情報に基づいて、前記複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定手段と、前記装置決定手段が決定した前記対応装置に対し、前記対応処理を指示する指示手段とを有することを特徴とする、管理支援システムである。
請求項2に係る発明は、情報を記憶する記憶手段をさらに有し、前記処理決定手段は、前記状態情報を記憶する記憶処理を前記対応処理として決定することを特徴とする、請求項1に記載の管理支援システムである。
請求項3に係る発明は、前記処理決定手段はさらに、前記記憶処理とは異なる処理を他の対応処理として決定し、前記記憶処理は、前記状態情報に加え、前記他の対応処理に係る情報を記憶する処理であることを特徴とする、請求項2に記載の管理支援システムである。
請求項4に係る発明は、前記取得手段は、前記貨幣処理装置に収容されている貨幣の量を前記状態情報として取得し、前記処理決定手段は、前記貨幣の量と予め定められた基準量とを比較した結果に基づいて、前記対応処理を決定することを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の管理支援システムである。
請求項5に係る発明は、前記取得手段は、前記貨幣処理システムに生じたエラーに係る情報を前記状態情報として取得することを特徴とする、請求項1~4の何れか1項に記載の管理支援システムである。
請求項6に係る発明は、前記取得手段は、前記貨幣処理システムが備える装置の保守に係る情報を前記状態情報として取得することを特徴とする、請求項1~5の何れか1項に記載の管理支援システムである。
請求項7に係る発明は、前記処理決定手段は、前記状態情報および/または前記対応に係る情報の通知を、前記対応処理として決定することを特徴とする、請求項1~6の何れか1項に記載の管理支援システムである。
請求項8に係る発明は、貨幣処理装置を含む貨幣処理システムと、前記貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる複数の情報処理装置とを備えたシステムにおいて、当該システムの制御部が実行する管理支援方法であって、前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を記憶部から取得するステップと、前記状態情報に基づいて、前記貨幣処理装置の前記状態への対応に係る対応処理を決定するステップと、前記状態情報に基づいて、前記複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定するステップと、前記対応装置に対し、前記対応処理を指示するステップとを有することを特徴とする、管理支援方法である。
請求項9に係る発明は、貨幣処理装置を含む貨幣処理システムと、前記貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる複数の情報処理装置とを備えたシステムにおいて実行されるプログラムであって、コンピュータに、前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を取得する機能と、前記状態情報に基づいて、前記状態への対応に係る対応処理を決定する機能と、前記状態情報に基づいて、前記複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定する機能と、前記対応装置に対し、前記対応処理を指示する機能とを実現させることを特徴とする、プログラム。である。
請求項10に係る発明は、貨幣処理装置を含む貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる管理支援装置であって、前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を取得する取得部と、前記状態情報に基づいて、前記状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定部と、前記状態情報に基づいて、自装置を含む複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定部と、前記対応装置に対し、前記対応処理を指示する指示部とを有することを特徴とする、管理支援装置である。
本発明は、貨幣処理システムの状態管理に係る負担を軽減する管理支援システム等を提供する。
実施形態1が適用される管理支援システムおよび実施形態2が適用される管理支援システムの概略構成の一例を示す図である。 貨幣処理システムの外観構成の一例を示す図である。 貨幣処理システムの概略構成の一例を示す図である。 操作者端末の概略構成の一例を示す図である。 管理支援システムが備える管理者端末およびサーバ装置の概略構成の一例を示す図である。 管理支援システムの状態管理手順の一例を示すシーケンスチャートである。 対応決定テーブルの例を示す表である。 端末における表示例を示す図であり、(A)は操作者端末における補充指示の表示の例、(B)は管理者端末における補充依頼の表示の例、(C)は操作者端末における補充指示の表示の他の例である。 サーバ装置の概略構成の一例を示す図である。 管理支援システムが備える操作者端末および管理者端末の概略構成の一例を示す図である。 管理支援システムの状態管理手順の一例を示すシーケンスチャートである。 実施形態3が適用される管理支援システムの概略構成の一例を示す図である。 貨幣処理システムの概略構成の一例を示す図である。 管理支援システムが備える操作者端末、管理者端末およびサーバ装置の概略構成の一例を示す図である。 管理支援システムの状態管理手順の一例を示すシーケンスチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態1~3(以下、実施形態1~3と記載する。)について説明する。
なお、この実施形態1~3は、商業施設の店舗に設置された釣銭機(貨幣処理装置の一例)を含む貨幣処理システムの状態管理を行う場合の実施例である。以降、本明細書では、店舗のレジ担当者であって釣銭機の操作を行う人物を「操作者」、店舗の業務や設備、貨幣等の管理を行う人物を「管理者」と記載する。この操作者および管理者は、精算処理等が円滑に行われるように、貨幣処理システムの状態を管理する者の一例である。
また、実施形態1~3における店舗には、釣銭機から回収された貨幣の入金や、釣銭機へ補充するための貨幣の出金を行うことができる貨幣入出金機が設置されている。この貨幣入出金機は、特開2018-180624号公報に記載された貨幣入出金機100と同様であるので、本明細書では図示および詳細な説明を省略する。
<実施形態1>
始めに、図1~8を参照して、本発明の実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1が適用される管理支援システム1(以下、単に「システム1」と称する場合がある。)の概略構成の一例を示す図である。
システム1は、貨幣を入金または出金する処理を行う釣銭機11aおよびPOSレジスタ13により構成される貨幣処理システム10aと、釣銭機11aの操作者が使用する操作者端末30aと、店舗の管理者が使用する管理者端末40と、情報を記憶するサーバ装置50aとを備えている。
釣銭機11aは、貨幣を入金または出金する処理を行う、貨幣処理装置の一例である。より詳しくは、店舗における顧客の精算処理に際し、操作者の操作により、顧客から受け取った商品の代金としての貨幣を入金する入金処理や、顧客へ返却する釣銭としての貨幣を出金する出金処理等を行う貨幣処理装置である。
POSレジスタ13は、通信ケーブル14を介して釣銭機11aと通信可能に接続された情報処理端末である。このPOSレジスタ13は、自装置または釣銭機11aへの操作者の操作により、顧客が購入した商品に係る情報の管理等を行う。また、顧客の購入する商品の代金や釣銭の計算等を行う。なお、POSレジスタ13は、多機能携帯電話(いわゆる「スマートフォン」)やタブレット端末等であっても良い。
操作者端末30aは、少なくとも、通信により情報を受信する受信手段と、情報を送信する送信手段とを備えた情報処理装置である。操作者端末30aとしては、多機能携帯電話、携帯情報端末(いわゆる「PDA(Personal Digital Assistant)」)、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC等、可搬型の端末を例示することができる。
また、管理者端末40は、少なくとも通信により情報を受信する受信手段を備えた情報処理装置であり、多機能携帯電話、携帯情報端末、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPC等の端末であることを例示することができる。
サーバ装置50aは、少なくとも受信した情報を記憶する記憶手段を備えた情報処理装置であり、店舗に設置されたコンピュータ機器(ハードウェア)や、店舗の外に設置され、店舗にクラウドサーバのサービスを提供する装置であって良い。
システム1では、釣銭機11aと操作者端末30aとは、ネットワーク20を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
ネットワーク20は、装置間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されず、例えばインターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)であることを例示することができる。データ通信に用いられる通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用しても良い。無線LANは、例えばWiFi(登録商標)であって良い。
また、釣銭機11aと操作者端末30aとは、基本的に近接して使用されるため、例えばBluetooth(登録商標)等、いわゆる近距離無線通信を用いることもできる。
また、システム1では、操作者端末30a、管理者端末40、サーバ装置50aは、ネットワーク60を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
ネットワーク20と同様に、ネットワーク60は、装置間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されず、例えばインターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)であることを例示することができる。
以上のように、システム1は、釣銭機11a(貨幣処理装置の一例)を含む貨幣処理システム10aと、操作者端末30a、管理者端末40およびサーバ装置50aを含む複数の情報処理装置とにより構成されている。
以下、管理支援システム1が備える各装置の構成や動作について詳述する。
(貨幣処理システム10a)
図2は、管理支援システム1が備える貨幣処理システム10aの外観構成の一例を示す図である。
図2に示す貨幣処理システム10aは、釣銭機11aと、通信ケーブル14を介して釣銭機11aに接続されたPOSレジスタ13とにより構成されている。
釣銭機11aには、操作表示部111と、顧客から受け付けた硬貨が投入される硬貨受入部112と、釣り銭としての硬貨が払い出される硬貨払出部113と、顧客から受け付けた紙幣が投入される紙幣受入部114と、釣り銭としての紙幣が払い出される紙幣払出部115と、売上金の回収時に使用する回収カセット116とが設けられている。また、図2には示されていないが、釣銭機11aには、棒状に包装された硬貨を収容する包装金収納部の取り付けが可能である。
POSレジスタ13には、情報を表示する表示部131と、操作者の操作を受け付ける操作部132とが設けられている。POSレジスタ13は、例えば釣銭機11aの上面に載置される。なお、この場合、POSレジスタ13は、操作表示部111や硬貨受入部112を覆わないように載置される。
図3は、管理支援システム1が備える貨幣処理システム10aの概略構成の一例を示す図である。
釣銭機11aは、自装置の動作を制御する制御部110aと、制御部110aに接続される処理デバイスにより構成されている。図3では、処理デバイスの一例として、操作表示部111、硬貨受入部112、硬貨払出部113、紙幣受入部114、紙幣払出部115、回収カセット116、釣銭収容部117、POSレジスタ用通信部118、ネットワーク用通信部119、記憶部120aを表している。なお、この処理デバイスのうち、図2に示した構成については、説明を省略する場合がある。
操作表示部111は、タッチパネル等で構成され、操作者に対する情報の表示や、操作の入力に使用される。操作表示部111は、例えば、処理が行われた貨幣の量または金額に関する情報や、釣銭機11aに生じたエラーに関する情報(後述)を表示する。
また例えば、釣銭機11aから回収された貨幣の量や、準備金として補充された貨幣の量に関する情報の入力を受け付ける。なお、この準備金とは、顧客へ釣銭として渡すために、精算処理の前に釣銭機11aに準備しておく貨幣のことを指す。
硬貨受入部112は、受け入れた硬貨を1枚ずつ搬送路に繰り出し、硬貨の金種、真贋等の識別、計数等を実行する。
硬貨払出部113は、POSレジスタ13から払い出しが指示された金額のうち硬貨分の払い出しを実行する。
紙幣受入部114は、受け入れた紙幣を1枚ずつ搬送路に繰り出し、紙幣の金種、真贋等の識別、計数等を実行する。
紙幣払出部115は、POSレジスタ13から払い出しが指示された金額のうち紙幣分の払い出しを実行する。
回収カセット116は、筐体に対して着脱可能に取り付けられている。
釣銭収容部117は、釣銭機11aの筐体内に設けられており、入金された貨幣や収容された準備金が、金種毎に分けて収容される。
POSレジスタ用通信部118は、POSレジスタ13との通信に用いられる通信デバイスである。なお、本実施形態におけるPOSレジスタ用通信部118は、通信ケーブル14を介して接続を行っており、ネットワーク20およびネットワーク60には接続されていない。
ネットワーク用通信部119は、ネットワーク20を介した操作者端末30aとの通信に用いられる通信デバイスである。
記憶部120aは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置で構成されている。この記憶部120aは、例えば、釣銭収容部117に収容された金種毎の貨幣の量を示す貨幣量データ1201、釣銭機11aに生じたエラーに係る情報であるエラーデータ1202、貨幣処理システム10aの保守に用いられる保守用データ1203等を記憶している。
制御部110aは、CPU(Central Processing Unit)と、BIOS(Basic Input Output System)等が記憶されたROM(Read Only Memory)と、ワークエリアとして用いられるRAM(Random Access Memory)等を有している。
そして、制御部110aは、釣銭収容部117に収容された貨幣の量を取得する貨幣量取得部1101と、貨幣処理システム10aに生じたエラーに係る情報を取得するエラー情報取得部1102と、保守に係る情報を取得する保守情報取得部1103と、自装置とは異なる他装置から情報を受信する受信部1104と、他装置へ情報を送信する送信部1105と、操作表示部111に表示する内容を制御する表示制御部1106として機能する。
貨幣量取得部1101は、釣銭機11aが実施した貨幣処理等に基づいて、釣銭収容部117に収容されている貨幣の量を取得する。例えば、顧客の精算処理が終了する度に、硬貨受入部112および紙幣受入部114から受け入れた貨幣の量と、硬貨払出部113および紙幣払出部115から払い出した貨幣の量とに基づいて、その時点で釣銭収容部117に収容されている貨幣の量を算出して取得する。
また例えば、準備金としての貨幣の補充や、釣銭収容部117からの貨幣の回収が実施された場合に、補充した貨幣の量または回収した貨幣の量に基づいて、釣銭収容部117に収容されている貨幣の量を算出して取得する。
さらに、例えば釣銭収容部117に収容された貨幣を再計数した場合に、この再計数結果を釣銭収容部117に収容されている貨幣の量として取得する。
そして、貨幣量取得部1101が取得した貨幣の量に係る情報は、貨幣量データ1201として記憶部120aに記憶される。
エラー情報取得部1102は、貨幣処理システム10aによる貨幣処理が正常に行われずエラーとなった場合に、エラーが発生したタイミングや、どの装置でどの様なエラーが発生したのか等、エラーに関する情報を取得する。例えば、釣銭機11aにおける入金処理に際し、一度に多量の貨幣が挿入されたことにより硬貨受入部112または紙幣受入部114の詰まり(いわゆるジャム)が生じた旨を、エラーに関する情報として取得する。
また例えば、貨幣の変形や汚損等により金種、真贋等の識別が失敗した旨や、釣銭機11aまたはPOSレジスタ13の不具合等により正常な処理が行われなかった旨を、エラーに関する情報として取得する。
そして、エラー情報取得部1102が取得したエラーに関する情報は、エラーデータ1202として記憶部120aに記憶される。
保守情報取得部1103は、貨幣処理システム10aの保守に係る情報を取得する。例えば、硬貨受入部112または紙幣受入部114にて貨幣を搬送した回数等、貨幣を搬送するためのベルト(不図示)の摩耗による劣化についての情報を、釣銭機11aのハードウェアの保守に係る情報として取得する。
また例えば、レシートを印刷した回数や印刷した文字数等、レシート印刷用のインクやロール紙等の消耗品の残量についての情報を、POSレジスタ13の保守に係る情報として取得する。
そして、保守情報取得部1103が取得した保守に係る情報は、保守用データ1203として記憶部120aに記憶される。
受信部1104は、POSレジスタ用通信部118やネットワーク用通信部119等を介し、他装置からの情報を受信する。例えば、受信部1104は、POSレジスタ13から、釣銭として出金する貨幣の量または金額に関する情報を受信する。
送信部1105は、POSレジスタ用通信部118やネットワーク用通信部119等を介し、他装置へ情報を送信する。例えば、送信部1105は、POSレジスタ13に対し、精算処理に際し入金または出金された貨幣の量等、操作者が入力した情報を送信する。
また例えば、送信部1105は、操作者端末30aに対し、記憶部120aに記憶された貨幣量データ1201、エラーデータ1202、保守用データ1203等の情報を、釣銭機11aの状態に関する状態情報として送信する。
表示制御部1106は、操作者による操作や、釣銭機11aの状態等に基づいて、操作表示部111に表示する内容を制御する。例えば、表示制御部1106は、エラー情報取得部1102が取得したエラーに関する情報を操作表示部111に表示するように制御する。
POSレジスタ13は、自装置の動作を制御する制御部130と、制御部130に接続される処理デバイスにより構成されている。図3では、処理デバイスの一例として、表示部131、操作部132、釣銭機用通信部133、記憶部134、印刷部135を表している。なお、この処理デバイスのうち、図2に示した構成については、説明を省略する場合がある。
表示部131は、操作者が操作部132の操作により入力した情報や、後述する受信部1302が受信した情報等を表示する際に使用される。
また、操作部132は、操作者による操作を受け付ける。例えば、操作部132は、顧客が購入する商品の価格を入力する操作を受け付ける。また例えば、操作部132は、商品を購入する顧客の情報として、顧客の性別や年齢層等の情報を入力する操作を受け付ける。
なお、図2および図3に示す本実施形態では、表示部131と操作部132とを異なる構成部としているが、タッチパネル等の操作表示部として一体化した構成としても良い。
釣銭機用通信部133は、釣銭機11aとの通信に用いられる通信デバイスである。なお、本実施形態における釣銭機用通信部133は、通信ケーブル14を介して接続を行っており、ネットワーク20およびネットワーク60には接続されていない。
記憶部134は、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置で構成されている。この記憶部134は、例えば、操作者が操作部132の操作により入力した情報や釣銭機11aから受信した入金および出金された貨幣に関するデータ、操作者端末30a等の他装置から受信したデータ等を記憶する。
印刷部135は、精算処理に係る情報が記載されたレシートを印刷する。なお、このレシートは、印刷部に収容されたレシート用のロール紙とインクとを用いて印刷される。
制御部130は、CPUと、BIOS等が記憶されたROMと、ワークエリアとして用いられるRAM等を有している。
制御部130は、表示部131に表示する内容を制御する表示制御部1301と、自装置とは異なる他装置から情報を受信する受信部1302と、他装置へ情報を送信する送信部1303と、商品の代金や釣銭を算出する算出部1304として機能する。
表示制御部1301は、操作者による操作や、釣銭機11aから受信した情報等に基づいて、表示部131に表示する内容を制御する。例えば、表示制御部1301は、操作者による指示が行われた場合に、商品の代金や釣銭の金額等、算出部1304が算出した結果を表示するように制御する。また例えば、表示制御部1301は、釣銭機11aから受信したエラーデータ1202に基づいて、釣銭機11aにてエラーが生じている旨を表示するように制御する。
受信部1302は、釣銭機用通信部133を介し、釣銭機11aからの情報を受信する。例えば、釣銭機11aにて行われた入金処理または出金処理に関するデータ、貨幣量データ1201、エラーデータ1202、保守用データ1203等を受信する。
送信部1303は、釣銭機用通信部133を介し、釣銭機11aへ情報を送信する。例えば、送信部1303は、算出部1304が算出した結果に基づいて、釣銭機11aに釣銭として出金すべき金額や顧客が支払うべき金額を送信する。また例えば、送信部1303は、レシートを印刷した回数や印刷した文字数等の保守に係る情報や、POSレジスタ13で生じたエラーに係る情報を送信する。
算出部1304は、顧客が商品の精算を行う際に、顧客が支払うべき金額や釣銭として出金する金額を算出する。例えば、算出部1304は、操作者が入力した複数の商品の価格の合計を、顧客が支払うべき金額(商品の代金)として算出する。また例えば、算出部1304は、顧客が支払うべき金額と入金された金額との差を、釣銭として出金する金額として算出する。
(操作者端末30a)
図4は、システム1が備える操作者端末30aの概略構成の一例を示す図である。
操作者端末30aは、自装置の動作を制御する制御部31aと、情報の記憶に用いられる記憶部32aと、情報の表示とユーザの操作を受け付けとを行う操作表示部33と、他装置との通信を行う通信部34とを備えている。
操作表示部33は、例えばタッチパネル等で構成され、ユーザに対する情報の表示や、ユーザの操作の受け付けを行う。なお、操作者端末30aにおいて、情報を表示する表示部と、操作を受け付ける操作部とを別々の構成としても良い。例えば、操作者端末30aは、表示部としてのディスプレイ等と操作部としてのボタン等とを有していても良い。
通信部34は、ネットワークを介して他装置との通信を行う通信インターフェース等である。通信部34は、例えば、ネットワーク20を介した釣銭機11aとの通信や、ネットワーク60を介した管理者端末40またはサーバ装置50a等との通信を行う。
記憶部32aは、例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置である。本実施形態において、記憶部32aは、貨幣処理システム10aの状態を判定するための判定用基準データ321と、対応処理および対応装置を決定するための対応決定テーブル322を記憶している。
判定用基準データ321は、後述する状態判定部314が、状態情報に基づいて貨幣処理システム10aの状態を判定する際、参照するデータである。判定用基準データ321は、例えば、釣銭機11aに収容された貨幣の量が不足または過剰であるか否かを判定するための、金種毎の貨幣の基準量である。本実施形態においては、判定用基準データ321の1つとして、小さい方から順に第2下限、第1下限、第1上限、第2上限の4つの予め定められた基準量が金種毎に記憶されている。
また、判定用基準データ321は例えば、貨幣処理システム10aに生じたエラーの種別を判定するためのデータである。本実施形態においては、判定用基準データ321の1つとして、エラーデータ1202の内容毎にエラーの種別を示すテーブルが記憶されている。
さらに、判定用基準データ321は例えば、貨幣処理システム10aの保守のために必要な作業等の種別を判定するためのデータである。本実施形態においては、判定用基準データ321の1つとして、保守用データ1203の内容毎に必要な作業等の種別を示すテーブルが記憶されている。
なお、状態判定については、詳細を後述する。
対応決定テーブル322は、後述する処理決定部315および装置決定部316が対応処理および対応装置を決定するために用いるテーブルである。ここで、「対応処理」とは、貨幣処理システム10aの状態への対応に係る処理であって、システム1が備える複数の情報処理装置のうち少なくとも1つの装置にて実行される処理を指す。また、「対応装置」とは、対応処理を実行する装置を指す。
本実施形態における対応決定テーブル322は、貨幣処理システム10aの状態毎に対応装置および対応処理を示すテーブルであるが、対応装置を示すテーブルと対応処理を示すテーブルとを別々に設けても良い。
制御部31aは、CPU、ROM、RAMにより構成される(いずれも不図示)。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(いわゆるオペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部32aから読み出した、貨幣処理システム10aの管理を支援するためのアプリケーションプログラム(以下、「管理支援プログラム」と称する場合がある。)を実行する。
制御部31aは、他装置からの情報を受信する受信部311と、他装置に対し情報または指示を送信する送信部312と、操作表示部33に表示する内容を制御する表示制御部313と、貨幣処理システム10aの状態に関わる判定を行う状態判定部314と、釣銭機11aの状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定部315と、対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定部316として機能する。
受信部311は、ネットワーク20またはネットワーク60を介して他装置からの情報を受信する。例えば、釣銭機11aから、貨幣量データ1201やエラーデータ1202、保守用データ1203等の貨幣処理システム10aの状態に係る状態情報を受信して取得する。このように、受信部311は、本実施形態における取得手段または取得部の一例である。
送信部312は、ネットワーク20またはネットワーク60を介して他装置へ情報を送信する。例えば、他装置に対して、処理決定部315が決定した対応処理の指示である対応指示を送信する。このように、送信部312は、本実施形態における指示手段または指示部の一例である。
表示制御部313は、操作表示部33が受け付けたユーザの操作や、処理決定部315が決定した対応処理の内容に従い、操作表示部33に表示する内容を制御する。
状態判定部314は、受信部311が取得した貨幣処理システム10aの状態情報に基づいて、貨幣処理システム10aの状態に係る判定を行う。
例えば、状態情報として貨幣量データ1201を取得した場合、金種毎の貨幣の量と、判定用基準データ321として記憶された基準量との比較を行い、すべての金種が基準値内であるかを判定する。
ここで、先述したように、本実施形態では、第2下限、第1下限、第1上限、第2上限の4つの予め定められた基準量が存在する。まず、状態判定部314は、釣銭収容部117に収容されている貨幣の量、例えば百円玉の枚数C100が、第1下限≦C100≦第1上限である場合には、百円玉の貨幣の量が基準値内であると判定する。貨幣の量が基準値内である場合、釣銭機11aに収容された貨幣の量は適正な状態であって、出金処理に際して不足する恐れや、入金処理に際して釣銭収容部117の許容量を超えるほど過剰となる恐れが小さい。
また、百円玉の枚数C100が基準値内でない場合には、より詳しく判定する。具体的には、百円玉の枚数C100が、C100<第2下限、第2下限≦C100<第1下限、第1上限<C100≦第2上限、第2上限<C100の何れの範囲にあるかを判定する。C100<第2下限は、釣銭等として出金するための百円玉が不足しており、直ちに補充すべき状態である。この状態を「エンプティ」と呼ぶ。第2下限≦C100<第1下限は、まもなくエンプティとなる状態であって、百円玉の補充が推奨される。この状態を「ニアエンプティ」と呼ぶ。第2上限<C100は、釣銭収容部117に収容された百円玉が過剰であり、これ以上収容できないため、直ちに回収すべき状態である。この状態を「フル」と呼ぶ。第1上限<C100≦第2上限は、まもなくフルとなる状態であって、百円玉の回収が推奨される。この状態を「ニアフル」と呼ぶ。
また、状態判定部314は、状態情報としてエラーデータ1202を取得した場合、判定用基準データ321を参照し、貨幣処理システム10aに生じたエラーが操作者によって解除できるエラーか否かを判定する。例えば、エラーデータ1202の内容毎に「操作者によって解除できるエラー」または「操作者によって解除できないエラー」を記憶したテーブルを参照して判定を行う。
さらに、状態判定部314は、状態情報として保守用データ1203を取得した場合、判定用基準データ321を参照し、貨幣処理システム10aの保守のために必要な作業等の種別を判定する。例えば、エラーデータ1202の内容毎に「作業不要」、「操作者の作業が必要」または「技術者等によるメンテナンスが必要」を記憶したテーブルを参照して判定を行う。
処理決定部315は、状態判定部314の判定結果に基づいて、貨幣処理システム10aの状態への対応である対応処理を決定する。本実施形態においては、対応決定テーブル322を参照し、対応処理を決定する。このように、処理決定部315は、本実施形態における処理決定手段の一例である。
装置決定部316は、状態判定部314の判定結果に基づいて、対応処理を実行する対応装置を決定する。本実施形態においては、対応決定テーブル322を参照し、対応装置を決定する。このように、装置決定部316は、本実施形態における装置決定手段の一例である。
図5は、システム1が備える管理者端末40およびサーバ装置50aの概略構成の一例を示す図である。
(管理者端末40)
管理者端末40は、自装置を制御する制御部41と、情報の記憶に用いられる記憶部42とを備えている。制御部41は、貨幣処理システム10aの管理支援プログラムを実行する。なお、アプリケーションはWebシステムを利用しても良い。記憶部42は、半導体メモリ等の記憶装置であることを例示することができる。また、管理者端末40は、操作受付画面や画像の表示、および、作業者の入力操作を受け付け可能な操作表示部43と、ネットワーク60を介して他装置との通信を行う通信インターフェース等の通信部44とを備えている。操作表示部43は、操作者端末30aの操作表示部33と同様に、タッチパネルであることを例示することができる。
制御部41は、他装置からの情報を受信する受信部411と、他装置に対し情報または指示を送信する送信部412と、操作表示部43に表示する内容を制御する表示制御部413として機能する。
受信部411は、例えば、操作者端末30aにより送信された対応処理の指示を受信する。
表示制御部413は、例えば、操作表示部43が受け付けたユーザの操作や、受信部411が受信した対応処理の指示に従い、操作表示部43に表示する内容を制御する。
(サーバ装置50a)
サーバ装置50aは、自装置を制御する制御部51aと、データ等の記憶に用いられる記憶部52aと、ネットワーク60を介して他装置との通信を行う通信部53とを備えている。
記憶部52aは、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であることを例示することができる。この記憶部52aは、操作者端末30aや管理者端末40等、他の装置から受信したデータを記憶する。また例えば、後述する受信部511が情報を記憶する旨の指示を受信した場合に、指示された情報を記憶する。なお、情報を記憶する処理を「記憶処理」と記載する場合がある。
制御部51aは、他装置からの情報を受信する受信部511と、他装置に対し情報送信する送信部512として機能する。
受信部511は、例えば、操作者端末30aにより送信された対応処理の指示を受信する。
なお、管理者端末40は、ネットワーク60を介してサーバ装置50aが記憶しているデータを取得することができる。従って、管理者は、サーバ装置50aに記憶されたデータを店舗の管理業務に利用することができる。このように、サーバ装置50aは、管理者によって用いられる情報処理装置の一例である。
(システム1による状態管理手順の例)
以下、管理支援システム1が行う状態管理手順の一例について説明する。
図6は、実施形態1が適用される管理支援システム1の状態管理手順の一例を示すシーケンスチャートである。
図7は、対応決定テーブルの例を示す表である。
図8は、端末における補充指示等の表示例を示す図であり、(A)は操作者端末30aにおける補充指示の表示の例、(B)は管理者端末40における補充依頼の表示の例、(C)は操作者端末30aにおける補充指示の表示の他の例である。
まず、顧客による精算や準備金の補充等により、釣銭機11aの釣銭収容部117に収容されている貨幣の量が変化すると、貨幣量取得部1101は、最新の貨幣の量に係る情報を取得して、記憶部120aに記憶された貨幣量データ1201を更新する(ステップ701)。貨幣の量に係る情報としては、例えば、釣銭収容部117に収容された貨幣の枚数を金種毎に取得する。
そして、送信部1105は、更新後の貨幣量データ1201を操作者端末30aに送信する(ステップ702)。
操作者端末30aの受信部311が貨幣量データ1201を取得すると(ステップ703)、状態判定部314は、判定用基準データ321を参照し、釣銭収容部117に収容されている金種毎の貨幣の量が基準値内であるか否かを判定する(ステップ704)。より詳しくは、すべての金種の貨幣の量が第1下限以上第1上限以下であるか否かを判定する。
すべての金種の貨幣の量が基準値内である場合(ステップ704でYES)、処理決定部315および装置決定部316は、対応決定テーブル322のT1(図7参照)を参照し、対応処理を「貨幣量データ記憶」、対応装置を「サーバ装置50a」に決定する(ステップ705、ステップ706)。
続いて、操作者端末30aの送信部312は、対応装置であるサーバ装置50aに対し、貨幣量データ1201および対応処理「貨幣量データ記憶」を指示する対応指示を送信する(ステップ707)。
ステップ708では、サーバ装置50aは、受信部511が受信した指示に基づいて、貨幣量データ1201を記憶部52aに記憶する記憶処理を行う。これにより、すべての金種が基準値内である場合の状態管理手順は終了する。
何れかの金種の貨幣の量が基準値内でない場合(ステップ704でNO)、状態判定部314は、基準値内でない金種の貨幣の量をより詳しく判定する。例えば、百円玉の枚数C100が第1下限より少なく第2下限以上であり、百円玉が「ニアエンプティ」である旨を判定する(ステップ709)。
そして、処理決定部315および装置決定部316は、対応決定テーブルT1を参照し、第1対応と第2対応とにおける対応処理および対応装置を決定する。この場合、第1対応処理を「補充指示通知」、第1対応装置を「操作者端末30a」と決定する(ステップ710)。また、第2対応処理を「第1対応情報および貨幣量データ記憶」、第2対応装置を「サーバ装置50a」と決定する(ステップ711)。なお、「対応情報」とは、対応処理の内容および対応装置に係る情報であって、例えば、「第1対応情報」は、第1対応処理の内容と第1対応装置との情報を含んでいる。
ステップ712では、操作者端末30aは、決定した第1対応処理に基づいて、貨幣の補充を指示する補充指示を通知する。本実施形態においては、図8(A)に示すように、操作表示部33にて、メッセージmsg1~msg3および応答用ボタンbtn1,btn2を表示する。メッセージmsg1は、第1対応が決定された日付および時刻を示すテキストである。メッセージmsg2は、補充が必要な金種の貨幣の量を示す情報および補充指示であり、「百円玉が「ニアエンプティ」です。包装金を開封してください。」等のテキストである。操作者端末30aのユーザである操作者は、補充指示に従い、包装金の開封等、百円玉を補充する作業を行う。
メッセージmsg3は、管理者への補充依頼を行うか否かを問う「管理者に補充を依頼しますか?」等のテキストである。操作者は、百円玉の包装金が無く補充が行えない場合や、補充により包装金が無くなった場合等、管理者による補充を要する場合に、応答用ボタンbtn1「はい」を押下する。操作表示部33が応答用ボタンbtn1を押下する操作を受け付けると、送信部312は、管理者端末40に対し補充依頼を送信する(ステップ713)。なお、操作者は、管理者による補充を要しない場合には、応答用ボタンbtn2「いいえ」を押下する。この場合、操作者端末30aは、ステップ713およびステップ714を行わず、後述するステップ715に移行する。
また、図8(C)に示すように、msg1,2のみを表示することで、管理者への補充依頼を行うか否かを問わず、操作者への補充指示のみを行っても良い。この場合にも、ステップ713およびステップ714を行わず、後述するステップ715に移行する。
ステップ714では、管理者端末40は、受信した補充依頼を通知する。例えば、図8(B)に示すように、操作表示部43にて、メッセージmsg4~msg6を表示する。メッセージmsg4は、補充依頼を受信した日付および時刻を示すテキストである。メッセージmsg5は、店舗に設けられた複数のレジから、補充が必要なレジを特定するためのテキストである。メッセージmsg6は、補充が必要な金種の貨幣の量を示す情報および補充依頼であり、「百円玉が「ニアエンプティ」です。百円玉を補充してください。」等のテキストである。管理者端末40のユーザである管理者は、補充依頼に従って貨幣入出金機から百円玉を出金し、釣銭機11aに補充する。
なお、貨幣入出金機における入出金に際し、防犯等の理由により、入出金を行う人物を識別するための識別情報の取得や権限等の認証を要する場合がある。この場合には、貨幣入出金機にコード情報を読み取る読取部を設けておき、操作表示部43にて補充依頼とともに識別情報や権限情報を含むバーコードやQRコード(登録商標)等を表示しても良い。
ステップ715では、操作者端末30aの送信部312は、第2対応装置であるサーバ装置50aに対し、貨幣量データ1201、第1対応情報および第2対応処理「第1対応情報および貨幣量データ記憶」を指示する第2対応指示を送信する。
サーバ装置50aは、受信部511が受信した指示に基づいて、第1対応情報および貨幣量データ1201の記憶処理を行う(ステップ716)。これにより、何れかの金種の貨幣の量が基準値内でない場合の状態管理手順は終了する。
上記したステップ716のように、記憶処理とは異なる処理が決定された場合には、対応情報を記憶手段にて記憶することで、実施した対応の記録が残り、状態管理が行い易くなる。また、釣銭機11aにおける貨幣の量の変動と、実施した対応とを関連付けることで、防犯や貨幣の出納管理等にも活かすことができる。
本実施形態における管理支援システム1を用いれば、管理支援装置の一例である操作者端末30aにより、貨幣処理システム10aの状態に応じた対応処理および対応装置が決定され、決定した対応処理が対応装置に対して指示されるので、貨幣処理システム10aの状態管理に係る負担が軽減される。
本実施形態では、操作者端末30aは、ネットワーク20を介して釣銭機11aから貨幣処理システム10aの状態情報を取得する構成としたが、操作者端末30aが状態情報を取得する方法は限定されない。例えば、操作者端末30aとPOSレジスタ13とを通信可能に接続し、POSレジスタ13から状態情報を取得しても良い。
また例えば、釣銭機11aとサーバ装置50aとを通信可能に接続し、操作者端末30aが、サーバ装置50aを経由して状態情報を取得する構成としても良い。この経由に際し、サーバ装置50aが状態情報を記憶することで、操作者端末30aにおける「サーバ装置50aでの状態情報記憶」の決定および指示が不要になる。ただし、サーバ装置50aがクラウドサーバ等であって店舗の外に設置された場合には、釣銭機11aが外部ネットワークに接続可能な通信手段を備えている必要があり、管理支援システムの導入に際しコストが上昇する恐れがある。本実施形態のように、状態情報が操作者端末30aにより取得され、操作者端末30aからサーバ装置50aに送信されることで、釣銭機11aは操作者端末30aと接続可能であれば良く、コストの上昇を抑制することができる。
さらに、本実施形態における操作者端末30aは、サーバ装置50a以外の装置への対応指示の送信に際し、サーバ装置50aを経由して送信しても良い。この経由に際し、サーバ装置50aが対応情報を記憶することで、操作者端末30aにおける「サーバ装置50aでの対応情報記憶」の決定および指示が不要になる。
<実施形態2>
次に、図1、図7および図9~11を参照して、本発明の実施形態2について説明する。
実施形態2が適用される管理支援システム2(以下、単に「システム2」と称する場合がある。)は、対応処理の決定および対応装置の決定がサーバ装置50bにて行われる点において、システム1と異なっている。
以下の説明において、実施形態1と同様の構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図1を参照して、システム2は、釣銭機11aを含む貨幣処理システム10aと、釣銭機11aの操作者が使用する操作者端末30bと、店舗の管理者が使用する管理者端末40と、情報を記憶するサーバ装置50bとを備えている。
システム2において、操作者端末30bは、システム1における操作者端末30aと同様に、ネットワーク20を介して釣銭機11aと互いに通信を行うことが可能となっている。
また、操作者端末30b、管理者端末40、サーバ装置50bは、ネットワーク60を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
以上のように、システム2は、釣銭機11a(貨幣処理装置の一例)を含む貨幣処理システム10aと、操作者端末30b、管理者端末40およびサーバ装置50bを含む複数の情報処理装置とにより構成されている。
(サーバ装置50b)
サーバ装置50bは、サーバ装置50aと同様に、少なくとも受信した情報を記憶する記憶手段を備えた情報処理装置であり、店舗に設置されたコンピュータ機器(ハードウェア)や、店舗の外に設置され、店舗にクラウドサーバのサービスを提供する装置であって良い。
図9は、サーバ装置50bの概略構成の一例を示す図である。
サーバ装置50bは、自装置を制御する制御部51bと、データ等の記憶に用いられる記憶部52bと、ネットワーク60を介して他装置との通信を行う通信部53とを備えている。
記憶部52bは、記憶部52aに対し、判定用基準データ521および対応決定テーブル522を記憶している点が異なっている。この判定用基準データ521の内容は、判定用基準データ321の内容と同様である。また、対応決定テーブル522の内容は、対応決定テーブル322の内容と同様である。
制御部51bは、CPU、ROM、RAMにより構成される(いずれも不図示)。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部52bから読み出した、貨幣処理システム10aの管理支援プログラムを実行する。
制御部51bは、他装置からの情報を受信する受信部511と、他装置に対し情報または指示を送信する送信部512と、貨幣処理システム10aの状態に関わる判定を行う状態判定部514と、釣銭機11aの状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定部515と、対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定部516とを備える。
受信部511は、ネットワーク60を介して他装置からの情報を受信して取得する。例えば、操作者端末30bを経由して、釣銭機11aから貨幣量データ1201やエラーデータ1202、保守用データ1203等の貨幣処理システム10aの状態に係る状態情報を取得する。このように、受信部511は、本実施形態における取得手段または取得部の一例である。
送信部512は、ネットワーク60を介して他装置へ情報を送信する。例えば、他装置に対して、処理決定部515が決定した対応処理の指示である対応指示を送信する。このように、送信部512は、本実施形態における指示手段または指示部の一例である。
状態判定部514は、受信部511が取得した貨幣処理システム10aの状態情報に基づいて、実施形態1における状態判定部314と同様の動作を行う。
また、処理決定部515は、受信部511が取得した貨幣処理システム10aの状態情報に基づいて、処理決定部315と同様の動作を行う。
さらに、装置決定部516は、受信部511が取得した貨幣処理システム10aの状態情報に基づいて、装置決定部316と同様の動作を行う。
なお、管理者は、サーバ装置50bに記憶されたデータを管理者端末40により取得し、閲覧することができる。このように、サーバ装置50bは、サーバ装置50aと同様に、管理者によって用いられる情報処理装置の一例である。
(操作者端末30b)
図10は、システム2が備える操作者端末30bおよび管理者端末40の概略構成の一例を示す図である。
操作者端末30bは、操作者端末30aと同様に、少なくとも、通信により情報を受信する受信手段と、情報を送信する送信手段とを備えた情報処理装置であり、多機能携帯電話、携帯情報端末、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC等、可搬型の端末を例示することができる。
操作者端末30bは、自装置の動作を制御する制御部31bと、情報の記憶に用いられる記憶部32bと、情報の表示とユーザの操作の受け付けとを行う操作表示部33と、他装置との通信を行う通信部34とを備えている。
制御部31bは、制御部31aに対し、状態判定部314、処理決定部315および装置決定部316を有していない点が異なっている。
記憶部32bは、記憶部32aに対し、判定用基準データ321および対応決定テーブル322を記憶していない点が異なっている。
(システム2による状態管理手順の例)
以下、図7および図11を参照し、管理支援システム2が行う状態管理手順の一例について説明する。
図11は、実施形態2が適用される管理支援システム2の状態管理手順の一例を示すシーケンスチャートである。
まず、例えば精算処理に際し、釣銭機11aまたはPOSレジスタ13にてエラーが発生すると、エラー情報取得部1102は最新のエラーに係る情報を取得して、記憶部120aに記憶されたエラーデータ1202を更新する(ステップ801)。
そして、送信部1105は、更新後のエラーデータ1202を、ネットワーク20を介して操作者端末30bに送信する(ステップ802)。
さらに、操作者端末30bの送信部312は、受信したエラーデータ1202を、ネットワーク60を介してサーバ装置50bに送信する(ステップ803)。
サーバ装置50bの受信部511がエラーデータ1202を取得すると(ステップ804)、状態判定部514は、判定用基準データ521を参照し、操作者が解除できるエラーか否かを判定する(ステップ805)。
例えば、「釣銭機11aの入金処理の際に、硬貨を一度に詰め込みすぎたため硬貨受入部112で詰まりが生じた」旨のエラーデータ1202を受け取り、操作者が解除できるエラーだと判定した場合(ステップ805でYES)、処理決定部515および装置決定部516は、対応決定テーブル522のT2(図7参照)を参照し、第1対応処理を「解除情報通知」、第1対応装置を「操作者端末30b」と決定する(ステップ806)。また、第2対応処理を「エラーデータ記憶」、第2対応装置を「サーバ装置50b」と決定する(ステップ807)。
ステップ808では、送信部512は、第1対応装置である操作者端末30bに対し、第1対応処理「解除情報通知」を指示する第1対応指示を送信する。
操作者端末30bは、受信部311が受信した第1対応指示に基づいて、エラーの解除を行うための解除情報を通知する(ステップ809)。例えば、操作表示部33にて、硬貨受入部112の詰まりを解消するための作業手順を表示する。操作者は、表示された作業手順を確認し、エラーを解除する。
なお、発生したエラーが操作者の不適切な操作によるものである場合は、このエラーを防ぐための指導的情報を表示しても良い。指導的情報としては、例えば、「一度に入れる硬貨は○枚以下にしてください」等のテキストを表示する。また、サーバ装置50bに蓄積された過去のエラーデータ1202から、エラーの発生の傾向を分析する分析手段を設け、同種のエラーが多発している場合に、指導的情報を表示しても良い。
また、解除情報に加え、管理者への対応依頼を行うか否かを問う「管理者を呼びますか?」等のテキストと、「はい」「いいえ」の応答用ボタンとを表示しても良い。操作者は、解除情報に従ってもエラーが解除されない場合等に、「はい」の応答用ボタンを押下する。「はい」が押下されると、管理者端末40は対応依頼を受信し、操作表示部43にて「1番レジ エラー発生。対応してください。」等のテキストを表示する。
ステップ810では、サーバ装置50bは、第2対応指示に基づいて、エラーデータ1202を記憶部52bに記憶する。
これにより、操作者が解除できるエラーだと判定した場合の管理手順は終了する。
また、解除のために管理者用の鍵が必要なエラー等、操作者が解除できないエラーだと判定した場合(ステップ805でNO)、処理決定部515および装置決定部516は、対応決定テーブル522のT2を参照し、第1対応処理を「対応依頼通知」、第1対応装置を「管理者端末40」と決定する(ステップ811)。また、第2対応処理を「エラーデータ記憶」、第2対応装置を「サーバ装置50b」と決定する(ステップ812)。
ステップ813では、送信部512は、第1対応装置である管理者端末40に対し、第1対応処理「対応依頼通知」を指示する第1対応指示を送信する。
管理者端末40は、受信部411が受信した第1対応指示に基づいて、対応依頼を通知する(ステップ814)。例えば、操作表示部43にて、「1番レジ エラー発生。管理者用の鍵を持って急行してください」等のテキストを表示する。管理者は、表示されたテキストに従ってエラーを解除する。
ステップ815では、サーバ装置50bは、第2対応指示に基づいて、エラーデータ1202を記憶部52bに記憶する。
これにより、操作者が解除できないエラーだと判定した場合の管理手順は終了する。
本実施形態における管理支援システム2を用いれば、管理支援装置の一例であるサーバ装置50bにより、貨幣処理システム10aの状態に応じた対応処理および対応装置が決定され、決定した対応処理が対応装置に対して指示されるので、貨幣処理システム10aの状態管理に係る負担が軽減される。
本実施形態では、サーバ装置50bは、操作者端末30bを介して貨幣処理システム10aの状態情報を取得する構成としたが、これに限られるものではない。釣銭機11aとサーバ装置50bとを通信可能に接続し、操作者端末30bを経由せずに状態情報を取得するようにしても良い。ただし、サーバ装置50bがクラウドサーバ等であって店舗の外に設置された場合には、釣銭機11aが外部ネットワークに接続可能な通信手段を備えている必要があり、管理支援システムの導入に際しコストが上昇する恐れがある。本実施形態のように、操作者端末30bを経由することで、釣銭機11aは操作者端末30bと通信可能であれば良く、コストの上昇を抑制することができる。
<実施形態3>
次に、図7および図12~15を参照して、本発明の実施形態3について説明する。
実施形態3が適用される管理支援システム3(以下、単に「システム3」と称する場合がある。)は、対応処理の決定および対応装置の決定が釣銭機11bにて行われる点において、システム1およびシステム2と異なっている。
以下の説明において、実施形態1または実施形態2と同様の構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図12は、実施形態3が適用される管理支援システム3の概略構成の一例を示す図である。
図13は、システム3が備える操作者端末30b、管理者端末40およびサーバ装置50aの概略構成の一例を示す図である。
システム3は、貨幣の出金処理を行う釣銭機11bおよびPOSレジスタ13により構成される貨幣処理システム10bと、釣銭機11bの操作者が使用する操作者端末30bと、店舗の管理者が使用する管理者端末40と、情報を記憶するサーバ装置50aとを備えている。
システム3において、釣銭機11bは、ネットワーク60を介して操作者端末30b、管理者端末40およびサーバ装置50aと互いに通信を行うことが可能となっている。
このように、システム3は、釣銭機11b(貨幣処理装置の一例)を含む貨幣処理システム10bと、操作者端末30b、POSレジスタ13、管理者端末40およびサーバ装置50aを含む複数の情報処理装置とにより構成されている。
(貨幣処理システム10b)
図14は、管理支援システム3が備える貨幣処理システム10bの概略構成の一例を示す図である。
貨幣処理システム10bは、貨幣を入金または出金する処理を行う貨幣処理装置の一例である釣銭機11bと、POSレジスタ13とにより構成されている。
釣銭機11bは、自装置の動作を制御する制御部110bと、制御部110bに接続される処理デバイスにより構成されている。なお、この処理デバイスのうち、ネットワーク用通信部119および記憶部120bを除く構成については、釣銭機11aの処理デバイスと同様であるので、説明を省略する。
ネットワーク用通信部119は、ネットワーク60を介した操作者端末30b、管理者端末40およびサーバ装置50aとの通信に用いられる通信デバイスである。
記憶部120bは、記憶部120aと同様に、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置で構成されている。この記憶部120bは、貨幣量データ1201、エラーデータ1202、保守用データ1203に加え、判定用基準データ1204と、対応決定テーブル1205とを記憶している。この判定用基準データ1204の内容は、判定用基準データ321,521の内容と同様である。また、対応決定テーブル1205の内容は、対応決定テーブル322,521の内容と同様である。
制御部110bは、制御部110aと同様に、CPUと、BIOS等が記憶されたROMと、ワークエリアとして用いられるRAM等を有している。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部120bから読み出した、貨幣処理システム10bの管理支援プログラムを実行する。
そして、制御部110bは、釣銭収容部117に収容された貨幣の量を取得する貨幣量取得部1101と、貨幣処理システム10bに生じたエラーに係る情報を取得するエラー情報取得部1102と、保守に係る情報を取得する保守情報取得部1103と、自装置とは異なる他装置から情報を受信する受信部1104と、他装置へ情報を送信する送信部1105と、操作表示部111に表示する内容を制御する表示制御部1106と、貨幣処理システム10bの状態に関わる判定を行う状態判定部1107と、釣銭機11bの状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定部1108と、対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定部1109として機能する。
貨幣量取得部1101と、エラー情報取得部1102と、保守情報取得部1103とは、貨幣量データ1201やエラーデータ1202、保守用データ1203等の貨幣処理システム10bの状態に係る状態情報を取得する。このように、貨幣量取得部1101、エラー情報取得部1102および保守情報取得部1103は、本実施形態における取得手段または取得部の一例である。
送信部1105は、ネットワーク60を介して他装置へ情報を送信する。例えば、他装置に対して、処理決定部1108が決定した対応処理の指示である対応指示を送信する。このように、送信部1105は、本実施形態における指示手段または指示部の一例である。
状態判定部1107は、貨幣処理システム10bの状態情報に基づいて、実施形態1,2における状態判定部314,514と同様の動作を行う。
また、処理決定部1108は、貨幣処理システム10bの状態情報に基づいて、処理決定部315,515と同様の動作を行う。
さらに、装置決定部1109は、貨幣処理システム10bの状態情報に基づいて、装置決定部316,516と同様の動作を行う。
(システム3による状態管理手順の例)
以下、図7および図15を参照し、管理支援システム3が行う状態管理手順の一例について説明する。
図15は、実施形態3が適用される管理支援システム3の状態管理手順の一例を示すシーケンスチャートである。
まず、例えば貨幣処理システム10bにて精算処理が行われると、保守情報取得部1103は最新の保守に係る情報を取得して、記憶部120bに記憶された保守用データ1203を更新する(ステップ901)。
保守用データ1203が更新されると、状態判定部1107は、判定用基準データ1204を参照し、保守のために必要な作業等の種別を判定する。例えば、消耗品の使用量や釣銭機11bまたはPOSレジスタ13の劣化等に問題が無く、保守のための作業を要しない場合は、作業不要と判定する(ステップ902)。
ステップ903では、処理決定部1108は、対応決定テーブル1205のT3(図7参照)を参照し、対応処理を「保守用データ記憶」と決定する。また、ステップ904では、装置決定部1109は、対応決定テーブル1205のT3を参照し、対応装置を「サーバ装置50a」と決定する。
送信部1105は、対応装置であるサーバ装置50aに対し、保守用データ1203および対応処理「保守用データ記憶」を指示する対応指示を送信する(ステップ905)。
ステップ906では、サーバ装置50aは、受信部511が受信した対応指示に基づいて、保守用データ1203を記憶部52aに記憶する。
これにより、作業不要と判定した場合の管理手順は終了する。
再び保守用データ1203が更新されると(ステップ907)、状態判定部1107は、判定用基準データ1204を参照し、保守のために必要な作業等の種別を判定する。例えば、POSレジスタ13の印刷部135においてレシート用のロール紙が少なくなっている場合のように、操作者による消耗品の交換等の作業が必要な場合は、操作者の作業が必要と判定する(ステップ908)。
ステップ909では、処理決定部1108および装置決定部1109は、対応決定テーブル1205のT3を参照し、第1対応処理を「作業指示通知」、第1対応装置を「操作者端末30b」と決定する。また、第2対応処理を「保守用データ記憶」、第2対応装置を「サーバ装置50a」と決定する(ステップ910)。
送信部1105は、第1対応装置である操作者端末30bに対し、第1対応処理「作業指示通知」を指示する第1対応指示を送信する(ステップ911)。
操作者端末30bは、受信部311が受信した第1対応指示に基づいて、保守のために必要な作業を指示する作業指示通知を通知する(ステップ912)。例えば、操作表示部33にて、「レシート用ロール紙を交換してください。」等のテキストを表示する。操作者は、通知された作業指示を確認し、レシート用ロール紙の交換等の作業を行う。なお、操作者端末30bは、作業指示に加え、作業手順等の情報を表示しても良い。
ステップ913にて、送信部1105は、第2対応装置であるサーバ装置50aに対し、保守用データ1203および第2対応処理「保守用データ記憶」を指示する第2対応指示を送信する。
サーバ装置50aは、受信部511が受信した対応指示に基づいて、保守用データ1203を記憶部52aに記憶する(ステップ914)。
これにより、操作者による作業が必要と判定した場合の管理手順は終了する。
さらに保守用データ1203が更新されると(ステップ915)、状態判定部1107は、判定用基準データ1204を参照し、保守のために必要な作業等の種別を判定する。例えば、紙幣受入部114における紙幣のパス回数が基準を超えた場合や、釣銭機11bまたはPOSレジスタ13の使用期間が基準より長くなった場合等は、劣化が進行しており、店舗の従業員ではなく、装置メーカーの技術者等によるメンテナンスが必要な場合がある。このような場合は、技術者のメンテナンスが必要と判定する(ステップ916)。
ステップ917では、処理決定部1108および装置決定部1109は、対応決定テーブル1205のT3を参照し、第1対応処理を「メンテナンス推奨通知」、第1対応装置を「管理者端末40」と決定する。また、ステップ918では、第2対応処理を「保守用データ記憶」、第2対応装置を「サーバ装置50a」と決定する。
送信部1105は、第1対応装置である管理者端末40に対し、第1対応処理「メンテナンス推奨通知」を指示する第1対応指示を送信する(ステップ919)。
管理者端末40は、受信部411が受信した第1対応指示に基づいて、技術者によるメンテナンスを推奨するメンテナンス推奨通知を通知する(ステップ920)。例えば、操作表示部43にて、「1番レジ 貨幣パス回数がXX回を超えました。技術者によるメンテナンスを実施してください。」等のテキストを表示する。管理者は、メンテナンス推奨通知を確認し、装置メーカーの技術者への依頼等を行う。
なお、釣銭機11bと装置メーカーの技術者等が保有する情報処理装置とを通信可能に接続し、この情報処理装置に対してメンテナンスを依頼する通知を指示しても良い。この場合、技術者等が保有する情報処理装置は、対応装置の一例となる。
ステップ921にて、送信部1105は、第2対応装置であるサーバ装置50aに対し、第2対応処理「保守用データ記憶」を指示する第2対応指示を送信する。
サーバ装置50aは、受信部511が受信した対応指示に基づいて、保守用データ1203を記憶部52aに記憶する(ステップ922)。
これにより、技術者のメンテナンスが必要と判定した場合の管理手順は終了する。
本実施形態における管理支援システム3を用いれば、釣銭機11bにより、貨幣処理システム10bの状態に応じた対応処理および対応装置が決定され、決定した対応処理が対応装置に対して指示されるので、貨幣処理システム10bの状態管理に係る負担が軽減される。
本実施形態では、釣銭機11bから直接、対応装置への対応指示が送信される構成としたが、操作者端末30bや管理者端末40、サーバ装置50aを経由して対応指示を送信しても構わない。また例えば、POSレジスタ13をネットワーク60に接続可能に構成し、POSレジスタ13を経由して対応指示を送信しても良い。
<他の実施形態>
上記した実施形態1~3では、複数の情報処理装置の例として、操作者端末、管理者端末、サーバ装置から対応装置を決定する例について記載した。しかしながら、対応装置の候補となる複数の情報処理装置は、これらに限られるものではなく、POSレジスタ13をネットワーク60等に接続可能に構成し、対応装置の候補となる複数の情報処理装置に含めても構わない。
さらに、操作者端末、サーバ装置、釣銭機により対応処理および対応装置を決定する例のみを示したが、これらに限られるものではない。例えば、管理者装置またはPOSレジスタにより対応処理および対応装置を決定しても構わない。
また、操作者端末を複数有していても構わない。この場合、複数の操作者端末を識別する識別手段を設けることで、装置決定手段が特定の操作者端末のみを対応装置として決定するように構成しても良い。管理者端末についても同様である。
また、実施形態1~3では、判定用基準データおよび対応決定テーブルが、管理支援装置にて記憶されている。しかしながら、判定用基準データおよび対応決定テーブルは、管理支援装置とは異なる装置にて記憶されていても良い。例えば、実施形態1のように操作者端末を管理支援端末として用いる場合に、判定用基準データおよび対応決定テーブルをサーバ装置にて記憶していても良い。この場合、対応処理および対応装置の決定に際し、操作者端末は、通信を介して判定用基準データおよび対応決定テーブルを参照する。
さらに、実施形態1~3では、操作者端末や管理者端末等における補充指示や補充依頼、作業指示、メンテナンス推奨等、対応に係る情報の通知を、操作表示部への表示により行う例を記載したが、通知の方法は特に限定されない。例えば、音声による通知等を用いても良い。
また、対応に係る情報に代えて、取得した状態情報の通知を対応処理としても良い。対応処理のユーザは、通知された状態情報を確認することで、貨幣処理システムの状態を把握して対応を行うことができる。
さらにまた、実施形態1~3では、貨幣処理システムの状態の判定と、対応処理の決定と、対応装置の決定とをすべて1つの装置にて実行する場合の例について記載したが、これらは別々の装置にて実行されても良い。例えば、状態判定部を備える釣銭機と、処理決定部および装置決定部を備える操作者端末とを含む管理支援システムを構築しても良い。この場合、釣銭機が貨幣処理システムの状態(「ニアエンプティ」等)を判定した後、操作者端末が状態判定の結果を取得して対応処理および対応装置を決定することで、貨幣処理システムの管理支援が行われる。
<他の対応について>
本発明の管理支援システム等が取得する状態情報や決定する対応処理は、実施形態1~3にて説明したものに限られない。状態情報は、貨幣処理システムの状態に係る情報であれば良く、対応処理は、この状態への対応に係る処理であれば良い。例えば、図7のT1~T4に記載の内容のすべてを含んでいる。
また、対応装置は、操作者端末や管理者端末、サーバ装置、POSレジスタに限られるものではなく、対応指示に基づいて対応処理を実行可能な情報処理装置であれば良い。
1,2,3…管理支援システム、10a,10b…貨幣処理システム、11a,11b…釣銭機、30a,30b…操作者端末、40…管理者端末、50a,50b…サーバ装置、315,515,1108…処理決定部、316,516,1109…装置決定部、321,521,1204…判定用基準データ、322,522,1205…対応決定テーブル、1201…貨幣量データ、1202…エラーデータ、1203…保守用データ

Claims (10)

  1. 貨幣処理装置を含む貨幣処理システムと、
    前記貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる複数の情報処理装置と
    を備え、
    前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記状態情報に基づいて、前記状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定手段と、
    前記状態情報に基づいて、前記複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定手段と、
    前記装置決定手段が決定した前記対応装置に対し、前記対応処理を指示する指示手段と
    を有することを特徴とする、管理支援システム。
  2. 情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記処理決定手段は、前記状態情報を記憶する記憶処理を前記対応処理として決定する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の管理支援システム。
  3. 前記処理決定手段はさらに、前記記憶処理とは異なる処理を他の対応処理として決定し、
    前記記憶処理は、前記状態情報に加え、前記他の対応処理に係る情報を記憶する処理である
    ことを特徴とする、請求項2に記載の管理支援システム。
  4. 前記取得手段は、前記貨幣処理装置に収容されている貨幣の量を前記状態情報として取得し、
    前記処理決定手段は、前記貨幣の量と予め定められた基準量とを比較した結果に基づいて、前記対応処理を決定する
    ことを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の管理支援システム。
  5. 前記取得手段は、前記貨幣処理システムに生じたエラーに係る情報を前記状態情報として取得することを特徴とする、請求項1~4の何れか1項に記載の管理支援システム。
  6. 前記取得手段は、前記貨幣処理システムが備える装置の保守に係る情報を前記状態情報として取得することを特徴とする、請求項1~5の何れか1項に記載の管理支援システム。
  7. 前記処理決定手段は、前記状態情報および/または前記対応に係る情報の通知を、前記対応処理として決定することを特徴とする、請求項1~6の何れか1項に記載の管理支援システム。
  8. 貨幣処理装置を含む貨幣処理システムと、前記貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる複数の情報処理装置とを備えたシステムにおいて、当該システムの制御部が実行する管理支援方法であって、
    前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を記憶部から取得するステップと、
    前記状態情報に基づいて、前記貨幣処理装置の前記状態への対応に係る対応処理を決定するステップと、
    前記状態情報に基づいて、前記複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定するステップと、
    前記対応装置に対し、前記対応処理を指示するステップと
    を有することを特徴とする、管理支援方法。
  9. 貨幣処理装置を含む貨幣処理システムと、前記貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる複数の情報処理装置とを備えたシステムにおいて実行されるプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を取得する機能と、
    前記状態情報に基づいて、前記状態への対応に係る対応処理を決定する機能と、
    前記状態情報に基づいて、前記複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定する機能と、
    前記対応装置に対し、前記対応処理を指示する機能と
    を実現させることを特徴とする、プログラム。
  10. 貨幣処理装置を含む貨幣処理システムの状態を管理する者によって用いられる管理支援装置であって、
    前記貨幣処理システムの状態に係る状態情報を取得する取得部と、
    前記状態情報に基づいて、前記状態への対応に係る対応処理を決定する処理決定部と、
    前記状態情報に基づいて、自装置を含む複数の情報処理装置の中から前記対応処理を実行する対応装置を決定する装置決定部と、
    前記対応装置に対し、前記対応処理を指示する指示部と
    を有することを特徴とする、管理支援装置。
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