JP2022103737A - ケーブル分岐部接続構造 - Google Patents

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光司 西村
Koji Nishimura
慶紀 廣谷
Yoshinori Hirotani
昴 朝日
Subaru Asahi
和俊 田澤
Kazutoshi Tazawa
慶吾 鈴木
Keigo Suzuki
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Abstract

【課題】簡単な構造で絶縁性の高いケーブルの分岐接続を容易に行うことができる接続作業性及び接続信頼性に優れたケーブル分岐部接続構造を提供する。【解決手段】ケーブル分岐部接続構造1は、中間で複数の絶縁線心4を露出させた幹線ケーブル2と、端末で複数の絶縁線心8を露出させた分岐線ケーブル6と、幹線ケーブル2の複数の絶縁線心4を収納する幹線絶縁線心収納溝12を有すると共に、分岐線ケーブル6の複数の絶縁線心8を収納する分岐線絶縁線心収納溝22を幹線絶縁線心収納溝12に対して垂直方向に有するケーブルホルダ10と、幹線ケーブル2の複数の絶縁線心4と分岐線ケーブル6の複数の絶縁線心8とを圧接接続する圧接刃33を有する複数の圧接端子30と、を備え、分岐線絶縁線心収納溝22は、分岐線ケーブル6の複数の絶縁線心8をそれぞれ分離した位置に配置する離隔部23を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、幹線ケーブルの中間に分岐線ケーブルを圧接端子で接続するケーブル分岐部接続構造に関する。
例えば、フラットケーブルの各電線を圧接刃で接続するジョイントコネクタとして、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載のジョイントコネクタは、フラットケーブルの各電線を配置する複数の電線配置凹部と各電線配置凹部内に突設した圧接刃を有する本体と、フラットケーブルの各電線を押さえる電線押さえリブを有するカバーと、を備えている。そして、本体の電線配置凹部を覆うようにカバーが組み付けられると、カバーの電線押さえリブが電線を電線配置凹部内に押し付けることで、圧接刃が電線の被覆に食い込んで内部の導体に接触するようになっている。
特開2010-218860号公報
しかしながら、前記従来のジョイントコネクタでは、複数の圧接刃の間で高い絶縁性能を得られるようにする場合、電線配置凹部の間隔を開けたり、圧接刃間の距離を離さなければならず、本体やカバーの形状が複雑化したり、大型化する。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、簡単な構造で絶縁性の高いケーブルの分岐接続を容易に行うことができる接続作業性及び接続信頼性に優れたケーブル分岐部接続構造を提供することにある。
本発明の態様に係るケーブル分岐部接続構造は、中間のシースを皮剥きして複数の絶縁線心を露出させた幹線ケーブルと、端末のシースを皮剥きして複数の絶縁線心を露出させた分岐線ケーブルと、前記幹線ケーブルの複数の絶縁線心を収納する幹線絶縁線心収納溝を有すると共に、前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心を収納する分岐線絶縁線心収納溝を前記幹線絶縁線心収納溝に対して垂直方向に有するケーブルホルダと、前記幹線ケーブルの複数の絶縁線心と前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心とを圧接接続する圧接刃を有する複数の圧接端子と、を備え、前記分岐線絶縁線心収納溝は、前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心をそれぞれ分離した位置に配置する離隔部を有するものである。
前記離隔部は、前記分岐線ケーブルの各絶縁線心が収納される複数の分岐線絶縁線心収納溝を区画する離隔リブであることが好ましい。
前記ケーブルホルダに組み付けられるケーブルカバーを備え、前記ケーブルカバーに前記複数の圧接端子が取り付けられ、前記ケーブルホルダに前記ケーブルカバーを組み付ける際に、前記幹線ケーブルの複数の絶縁線心の各被覆と対応する前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心の各被覆を前記複数の圧接端子の各圧接刃でそれぞれ切断しながら前記対応する各絶縁線心の線心と前記各圧接刃が接触することで電気的に接続されていることが好ましい。
前記ケーブルホルダは、前記幹線ケーブルのシースを収納する幹線シース収納部を有すると共に、前記分岐線ケーブルのシースを収納する分岐線シース収納部を有し、前記ケーブルカバーの裏面の少なくとも前記幹線シース収納部に対向する位置には、前記幹線ケーブルのシースを押さえて保持する複数のシース押さえ部を有することが好ましい。
前記複数の圧接端子のうちの少なくとも中央に位置する圧接端子の圧接刃を、前記ケーブルホルダの裏面側から貫通させて前記幹線ケーブルの絶縁線心と前記分岐線ケーブルの絶縁線心とを圧接自在にしていることが好ましい。
前記複数の圧接端子のうちの少なくとも中央に位置する圧接端子の圧接刃を前記ケーブルカバーの表面側から貫通させて、前記幹線ケーブルの絶縁線心と前記分岐線ケーブルの絶縁線心とを圧接自在にしていることが好ましい。
本発明によれば、簡単な構造により絶縁性の高いケーブルの分岐接続を容易に行うことができる接続作業性及び接続信頼性に優れたケーブル分岐部接続構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るケーブル分岐部接続構造の一例を示す斜視図である。 上記ケーブル分岐部接続構造の分解斜視図である。 上記ケーブル分岐部接続構造に用いられるケーブルホルダの平面図である。 上記ケーブルホルダの底面図である。 (a)は上記ケーブルホルダの幹線絶縁線心収納溝及び幹線シース収納部の周辺部分の拡大斜視図、(b)は図3中V-V線に沿う断面図である。 上記ケーブル分岐部接続構造に用いられる圧接端子の斜視図である。 上記ケーブル分岐部接続構造に用いられるケーブルカバーの底面図である。 (a)は上記ケーブル分岐部接続構造に用いられる端子カバーの底面図、(b)は圧接端子を固定した端子カバーの平面図、(c)は圧接端子を固定した端子カバーの斜視図である。 上記ケーブルホルダに幹線ケーブルと分岐線ケーブルとをT字状に配線した状態を示す平面図である。 (a)は上記幹線絶縁線心収納溝に幹線ケーブルの絶縁線心を収納する前の状態を示す断面図である。(b)は同幹線絶縁線心収納溝に幹線ケーブルの絶縁線心を収納した状態を示す断面図である。(c)は上記ケーブルホルダの幹線シース収納部及び分岐線シース収納部における各ケーブルのシースを保持するシース保持部の断面図である。 上記ケーブルカバーの裏面に圧接端子を取り付けた状態を示す斜視図である。 上記ケーブル分岐部接続構造の分岐線ケーブルに照明機器を接続した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るケーブル分岐部接続構造の一例を示す分解斜視図である。 上記第2実施形態のケーブル分岐部接続構造に用いられるケーブルホルダの平面図である。 上記第2実施形態のケーブル分岐部接続構造に用いられるケーブルカバーの平面図である。 上記第2実施形態のケーブルカバーの底面図である。 上記第2実施形態のケーブル分岐部接続構造に用いられる圧接端子を固定した端子カバーの斜視図である。 上記第2実施形態のケーブル分岐部接続構造のシース収納部分の拡大断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係るケーブル分岐部接続構造について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るケーブル分岐部接続構造の一例を示す斜視図である。図2はケーブル分岐部接続構造の分解斜視図である。図3はケーブルホルダの平面図である。図4はケーブルホルダの底面図である。図5(a)はケーブルホルダの幹線絶縁線心収納溝と幹線シース収納部の周辺部分の拡大斜視図である。図5(b)は図3中V-V線に沿う断面図である。図6は圧接端子の斜視図である。図7はケーブルカバーの底面図である。図8(a)は端子カバーの底面図である。図8(b)は圧接端子を固定した端子カバーの平面図である。図8(c)は圧接端子を固定した端子カバーの斜視図である。図9はケーブルホルダに幹線ケーブルと分岐線ケーブルとをT字状に配線した状態を示す平面図である。図10(a)は幹線絶縁線心収納溝に幹線ケーブルの絶縁線心を収納する前の状態を示す断面図である。図10(b)は幹線絶縁線心収納溝に幹線ケーブルの絶縁線心を収納した状態を示す断面図である。図10(c)はケーブルホルダの幹線シース収納部及び分岐線シース収納部における各ケーブルのシースを保持するシース保持部の断面図である。図11はケーブルカバーの裏面に圧接端子を取り付けた状態を示す斜視図である。図12は分岐線ケーブルに照明機器を接続した状態を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、ケーブル分岐部接続構造1は、3芯の幹線ケーブル2と、3芯の分岐線ケーブル6と、平面T字形のケーブルホルダ10と、3つの圧接端子30と、ケーブルホルダ10に取り付けられる平面T字形のケーブルカバー40と、を備えている。
図2、図9、図10(a),(b)に示すように、幹線ケーブル2は、3芯の平形ケーブル(VVFケーブル)であり、その中間3aのシース3を皮剥きして3つの絶縁線心4を露出させている。この各絶縁線心4は、被覆5aで覆われた線心(導体)5bを有している。また、図2、図10(c)に示すように、分岐線ケーブル6は、3芯の平形ケーブル(VVFケーブル)であり、その端末7aのシース7を皮剥きして3つの絶縁線心8を露出させている。この各絶縁線心8は、被覆9aで覆われた線心(導体)9bを有している。
図2、図3、図5(a)に示すように、ケーブルホルダ10は、合成樹脂製で平面T字形に形成されている。すなわち、ケーブルホルダ10は、幹線ケーブル2の長手方向に延びる第1ホルダ本体11と、この第1ホルダ本体11の中央から垂直方向に一体突出形成された第2ホルダ本体21と、を有している。そして、第1ホルダ本体11の中央には、幹線ケーブル2の3つの絶縁線心4を収納する幹線絶縁線心収納溝12を有している。
図5(a),(b)、図10(a),(b)に示すように、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の幹線絶縁線心収納溝12は、幹線ケーブル2の3つの絶縁線心4をそれぞれ分離した位置に配置する一対の離隔リブ13,13を有している。この一対の離隔リブ13,13は、その各頂部から外側の中央にかけて、幹線ケーブル2の各絶縁線心4を各離隔リブ13で区画された3つの幹線絶縁線心収納溝12へ案内する傾斜面13aをそれぞれ有している。
また、図3、図4に示すように、第1ホルダ本体11の幹線絶縁線心収納溝12には、後述する3つの圧接端子30の幹線ケーブル2の絶縁線心4の接続用の各圧接刃33が収納される端の圧接刃収納溝14及び中央の圧接刃収納溝14Aが形成されている。この両側の端の圧接刃収納溝14には、両側に位置する両側の圧接端子30の各圧接刃33が収納されるようになっている。また、中央の圧接刃収納溝14Aは第1ホルダ本体11の裏面11b側まで貫通した孔状になっていて、後述するケーブルカバー40に固定された中央に位置する圧接端子30の圧接刃33が収納されるようになっている。さらに、第1ホルダ本体11の幹線絶縁線心収納溝12には、ケーブルカバー40の両側の圧接端子30の離隔用の各離隔リブ44が収納される離隔リブ収納溝15が形成されている。
さらに、図2、図3に示すように、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の両端側には、幹線ケーブル2のシース3を収納する一対の幹線シース収納部16,16を有している。この各幹線シース収納部16は、幹線ケーブル2のシース3を保持する保持アーム(シース保持部)17を有している。この保持アーム17は、図10(c)に示すように、幹線ケーブル2のシース3に合わせた形状になっており、先端内側の突起17aがシース3に噛み込むことで、機械的に保持する構造となっている。
さらに、図2、図3、図5(a)に示すように、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の中央の外側の2箇所及び保持アーム17の両外側には、後述するケーブルカバー40の爪状のロック部47が係止される係止部18がそれぞれ形成されている。
図2、図3、図5(a)に示すように、ケーブルホルダ10の第2ホルダ本体21の中央より第1ホルダ本体11側には、分岐線ケーブル6の3つの絶縁線心8を収納する3つの分岐線絶縁線心収納溝22を幹線絶縁線心収納溝12に対して垂直方向に有している。この3つの分岐線絶縁線心収納溝22は、幅広の離隔リブ23を介して分岐線ケーブル6の各絶縁線心8が収納されるように区画されている。また、3つの分岐線絶縁線心収納溝22のうちの中央に位置する分岐線絶縁線心収納溝22は、幹線絶縁線心収納溝12に対して垂直方向に一直線状に延びている。さらに、両側に位置する分岐線絶縁線心収納溝22,22は、第2ホルダ本体21の端側においてへ字状に折り曲げられ、中央から幹線絶縁線心収納溝12側にかけて中央に位置する分岐線絶縁線心収納溝22と平行になるように延びている。
また、図3に示すように、第2ホルダ本体21の3つの分岐線絶縁線心収納溝22には、後述する3つの圧接端子30の分岐線ケーブル6の絶縁線心8の接続用の各圧接刃33が収納される端の圧接刃収納溝24及び中央の圧接刃収納溝24Aが形成されている。この両側の端の圧接刃収納溝24には、両側に位置する両側の圧接端子30の各圧接刃33が収納されるようになっている。また、中央の圧接刃収納溝24Aは第2ホルダ本体21の裏面21b側まで貫通した孔状になっていて、後述するケーブルカバー40に固定された中央に位置する圧接端子30の圧接刃33が収納されるようになっている。さらに、第2ホルダ本体21の3つの分岐線絶縁線心収納溝22には、ケーブルカバー40の各圧接端子30の離隔用の各離隔リブ44が収納される離隔リブ収納溝25が形成されている。
図2、図3に示すように、ケーブルホルダ10の第2ホルダ本体21の端側には、分岐線ケーブル6のシース7を収納する分岐線シース収納部26を有している。この分岐線シース収納部26は、分岐線ケーブル6のシース7を保持する保持アーム(シース保持部)27を有している。この保持アーム27は、図10(c)に示すように、分岐線ケーブル6のシース7に合わせた形状になっており、先端内側の突起27aがシース7に噛み込むことで、機械的に保持する構造となっている。
さらに、図2、図3、図9に示すように、ケーブルホルダ10の第2ホルダ本体21の中央の両外側及び保持アーム27の両外側には、後述するケーブルカバー40の爪状のロック部47が係止される係止部28がそれぞれ形成されている。
図6に示すように、圧接端子30は、3つの固定孔32を有した天板部31と、この天板部31の両端において幹線ケーブル2の接続用と分岐線ケーブル6の接続用として直角に向くように設けられた各一対の圧接刃33,33と、を備えている。すなわち、圧接端子30は、天板部31の両端側に、幹線ケーブル2の各絶縁線心4と分岐線ケーブル6の各絶縁線心8に対して差し込むことで、それぞれの絶縁線心4,8の被覆5a,9aを切断しつつ線心(導体)5b,9bと接触する圧接刃33を設けている。天板部31の両端に設けられた各圧接刃33は、幹線ケーブル2の接続用と分岐線ケーブル6の接続用として直角に相対向するように配置されている。また、図8(c)、図11に示すように、圧接端子30の天板部31に設けられた固定孔32は、後述するケーブルカバー40及び端子カバー50に設けられた圧接端子固定部43,52に嵌め込まれて固定されるようになっている。なお、ケーブルカバー40及び端子カバー50に圧接端子30を固定する方法は、インサート成形や一体成型であっても良い。
図1、図2、図7、図11に示すように、ケーブルカバー40は、合成樹脂製で平面T字形に形成されている。すなわち、ケーブルカバー40は、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11に組み付けられる第1カバー本体41と、この第1カバー本体41の中央から垂直方向に一体突出形成され、第2ホルダ本体21に組み付けられる第2カバー本体42と、を有している。
図7、図11に示すように、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の裏面41bの中央から第2カバー本体42の裏面42bの基部側にかけて、両側の圧接端子30の各固定孔32が嵌合する円柱状の各3つの圧接端子固定部43を並列段差状に有している。また、両側の3つの圧接端子固定部43の上下両側の位置には、各圧接端子30を離隔して保護する離隔リブ44を有している。このケーブルカバー40の裏面41b,42bに固定された両側の圧接端子30の圧接刃33と離隔リブ44は、ケーブルカバー40をケーブルホルダ10に組み付けた際に、端圧接刃収納溝14,24と離隔リブ収納溝15,25に対応する位置に設けられている。
また、図7、図11に示すように、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の裏面41bの両側の幹線シース収納部16に対向する位置には、幹線ケーブル2のシース3を押さえて保持する複数のシース押さえリブ(シース押さえ部)45を有している。さらに、ケーブルカバー40の第2カバー本体42の裏面42bの端部側の分岐線シース収納部26に対向する位置には、分岐線ケーブル6のシース7を押さえて保持する複数のシース押さえリブ(シース押さえ部)46を有している。
さらに、図2、図11に示すように、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の中央の外側の2箇所及び第1カバー本体41の両端の外側には、第1ホルダ本体11の係止部18に係止される爪状のロック部47がそれぞれ一体突出形成されている。また、ケーブルカバー40の第2カバー本体42の基部の両外側及び第2カバー本体42の端部の外側には、第2ホルダ本体21の係止部28に係止される爪状のロック部47がそれぞれ一体突出形成されている。
そして、ケーブルホルダ10にケーブルカバー40を嵌合する際に、幹線ケーブル2の各絶縁線心4の被覆5aと対応する分岐線ケーブル6の各絶縁線心8の被覆9aを両側の圧接端子30の圧接刃33で切断して各絶縁線心4,8の線心5b,9bに接触する。また、ケーブルホルダ10に端子カバー50を組み付ける際に、幹線ケーブル2の絶縁線心4の被覆5aと対応する分岐線ケーブル6の絶縁線心8の被覆9aを中央の圧接端子30の圧接刃33で切断して圧接刃33が各絶縁線心4,8の線心5b,9bに接触する。これにより、幹線ケーブル2のシース3の中間3aにおいて幹線ケーブル2の3つ絶縁線心4と分岐線ケーブル6の3つ絶縁線心8とが3つの圧接端子30を介して電気的に分岐されて接続されるようになっている。この幹線ケーブル2の中間に一端側が分岐接続された分岐線ケーブル6の他端側には、図12に示すように、接続機器としての照明機器70が接続される。
図2、図8(a),(b),(c)に示すように、端子カバー50は、合成樹脂製で矩形板状に形成されている。この端子カバー50の上面(表面)51の中央から上下にかけて、中央の圧接端子30の各固定孔32が嵌合する円柱状の3つの圧接端子固定部52を一体形成してある。また、図4に示すように、端子カバー50は、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の裏面41bの中央と第2カバー本体42の裏面42bの中央に形成された端子カバー収納凹部19内に嵌合して組み付けられるようになっている。この際、端子カバー50の周囲に複数形成された爪状のロック部53が端子カバー収納凹部19の周縁に係止される。この係止により、ケーブルカバー40に固定された圧接端子30の一方の圧接刃33が第1ホルダ本体11の中央の圧接刃収納溝14A内に貫通して幹線ケーブル2の絶縁線心4を圧接接続するようになっている。さらに、ケーブルカバー40に固定された圧接端子30の他方の圧接刃33が第2ホルダ本体21の中央の圧接刃収納溝24A内に貫通して分岐線ケーブル6の絶縁線心8を圧接接続するようになっている。
以上第1実施形態のケーブル分岐部接続構造1によれば、幹線ケーブル2の中間に分岐線ケーブル6の一端側の端末を接続する場合には、まず、図2、図9に示すように、幹線ケーブル2の中間3aのシース3を皮剥きして3つの絶縁線心4を露出させておく。同様に、分岐線ケーブル6の端末7aのシース7を皮剥きして3つの絶縁線心8を露出させておく。
次に、図9に示すように、ケーブルホルダ10の幹線絶縁線心収納溝12に幹線ケーブル2の3つの絶縁線心4を収納する。同様に、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の両端側の一対の幹線シース収納部16,16に幹線ケーブル2の両側のシース3,3を収納する。さらに、ケーブルホルダ10の3つの分岐線絶縁線心収納溝22に分岐線ケーブル6の絶縁線心8を収納する。同様に、ケーブルホルダ10の分岐線シース収納部26に分岐線ケーブル6の端末7aのシース7を収納する。これにより、ケーブルホルダ10の表面に幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6はT字状に配線される。
図10(a),(b)に示すように、幹線絶縁線心収納溝12に幹線ケーブル2の絶縁線心4を収納する際に、絶縁線心4が離隔リブ13の傾斜面13aで案内されて離隔リブ13で区画された各幹線絶縁線心収納溝12内の正規の位置に簡単かつ確実に収納される。これにより、ケーブルホルダ10にケーブルカバー40を組み付ける際に、絶縁線心4をケーブルホルダ10とケーブルカバー40との間で挟み込むことが無いため、絶縁線心4の損傷を防止することができる。
また、図2、図10(c)に示すように、幹線シース収納部16に幹線ケーブル2のシース3を収納する際、及び、分岐線シース収納部26に分岐線ケーブル6のシース7を収納する際に、各シース3,7は、各保持アーム17,27で確実に保持されて固定される。このように、各ケーブル2,6のシース3,7を各保持アーム17,27でより強固に固定できるため、各ケーブル2,6に掛かる自重や引っ張りによる負荷による各シース収納部16,26からの各ケーブル2,6の離脱を防止することができる。
そして、図1に示すように、圧接端子30を固定したケーブルカバー40をケーブルホルダ10に組み付けると、両側の圧接端子30の圧接刃33が幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6の各絶縁線心4,8の被覆5a,9aを切断し線心5b,9bに接触する。同様にして、圧接端子30を固定した端子カバー50をケーブルホルダ10の裏側から組み付けると、中央の圧接端子30の圧接刃33が幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6の各絶縁線心4,8の被覆5a,9aを切断し線心5b,9bに接触する。この圧接刃33と線心(導体)5b,9bの接触により、幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6の所定の線心5b,9b間が電気的に接続される。この接続により、ケーブルの分岐接続作業を短時間で容易に行うことができる。
このように、ケーブル分岐部接続構造1において、ケーブルホルダ10と圧接端子30を取り付けたケーブルカバー40及び端子カバー50とから成る分岐接続コネクタを使用することで、図12に示すような配線が可能となる。この配線方式より、幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6を別に用意することができるため、分岐線ケーブル6のケーブルサイズは、照明機器70の許容電流に合わせて、幹線ケーブル2より小さくすることができる。すなわち、照明機器70に対して真直ぐに分岐線ケーブル6を配線することができ、照明機器70までの電線長を短くすることができる。また、照明機器70へのケーブルの接続が1箇所になるため、施工時間も短縮することができ、短時間で施工することができる。
また、ケーブルホルダ10に幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6をT字状に配線した後で、ケーブルホルダ10にケーブルカバー40等を組み付けるだけで幹線ケーブル2に分岐線ケーブル6を分岐接続できるため、接続作業に技術が要らず施工が容易である。すなわち、ケーブルカバー40の裏面と端子カバー50の上面51に圧接端子30を固定した状態でケーブルホルダ10に組み付ける時に、3つの圧接端子30の各圧接刃33を各ケーブル2,6の各線心5b,9bに接続可能となり、接続の施工性が向上する。さらに、各ケーブル2,6の各線心5b,9bに接続できるため、施工時の作業時間を削減できる。
また、図11に示すように、ケーブルカバー40の裏面41b,42bに両側の圧接端子30,30を固定した状態でケーブルホルダ10に組み付けるため、両側の圧接端子30,30間の空間距離が長くなるため、簡単な構造で絶縁性能を向上させることができる。その結果、ケーブル分岐部接続構造1が小型になり、組み付け作業性も向上する。さらに、ケーブルホルダ10の組み付け時に、ケーブルホルダ10の表側から2つの圧接端子30で、裏側から1つの圧接端子30で各ケーブル2,6を接続するため、各線心5b,9bの圧接時の挿入力を低減させることができ、接続作業性も向上する。
さらに、図12に示すように、配線された幹線ケーブル2から分岐線ケーブル6を分岐し、照明機器70と接続するため、照明機器70の設置にかかわらず、幹線ケーブル2の配線が可能となる。したがって、照明機器70の設置前に予め分岐線ケーブル6を配線することも可能になり、施工の自由度が高くなる。
さらに、図11に示すように、ケーブルカバー40の裏面には、圧接端子30を隔てる離隔リブ44が配置されているため、ケーブルホルダ10にケーブルカバー40を組み付ける前には、不意な要因による圧接端子30の損傷や変形を防ぐことができる。さらに、ケーブルホルダ10にケーブルカバー40を組み付けた後には、各圧接端子30間の空間距離を確保して絶縁性能を向上させることができる。
図13は本発明の第2実施形態に係るケーブル分岐部接続構造の一例を示す分解斜視図である。図14はケーブルホルダの平面図である。図15はケーブルカバーの平面図である。図16はケーブルカバーの底面図である。図17は圧接端子を固定した端子カバーの斜視図である。図18はケーブルのシースを収納するシース収納部分の拡大断面図である。
この第2実施形態のケーブル分岐部接続構造1は、端子カバー60をケーブルカバー40の表面側に組み付けるようにした点が、前記第1実施形態のものとは異なる。
図13に示すように、ケーブル分岐部接続構造1は、3芯の幹線ケーブル2と、3芯の分岐線ケーブル6と、平面T字形のケーブルホルダ10と、3つの圧接端子30と、ケーブルホルダ10に取り付けられる平面T字形のケーブルカバー40と、を備えている。さらに、ケーブル分岐部接続構造1は、ケーブルカバー40に組み付けられて3つの圧接端子30を固定する端子カバー60を備えている。
図13、図18に示すように、幹線ケーブル2は、3芯の平形ケーブル(VVFケーブル)であり、その中間3aのシース3を皮剥きして3つの絶縁線心4を露出させている。この各絶縁線心4は、被覆5aで覆われた線心(導体)5bを有している。また、図13、図18に示すように、分岐線ケーブル6は、3芯の平形ケーブル(VVFケーブル)であり、その端末7aのシース7を皮剥きして3つの絶縁線心8を露出させている。この各絶縁線心8は、被覆9aで覆われた線心(導体)9bを有している。
図13、図14に示すように、ケーブルホルダ10は、合成樹脂製で平面T字形に形成されている。すなわち、ケーブルホルダ10は、幹線ケーブル2の長手方向に延びる第1ホルダ本体11と、この第1ホルダ本体11の中央から垂直方向に一体突出形成された第2ホルダ本体21と、を有している。そして、第1ホルダ本体11の中央には、幹線ケーブル2の3つの絶縁線心4を収納する幹線絶縁線心収納溝12を有している。
図13、図14に示すように、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の幹線絶縁線心収納溝12は、幹線ケーブル2の3つの絶縁線心4をそれぞれ分離した位置に配置する一対の離隔リブ13,13を有している。この一対の離隔リブ13,13は、その各頂部から外側の中央にかけて、幹線ケーブル2の各絶縁線心4を各離隔リブ13で区画された3つの幹線絶縁線心収納溝12へ案内する傾斜面13aをそれぞれ有している。また、第1ホルダ本体11の幹線絶縁線心収納溝12には、後述する3つの圧接端子30の幹線ケーブル2の絶縁線心4の接続用の各圧接刃33が収納される圧接刃収納溝14が形成されている。
また、図13、図14に示すように、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の両端側には、幹線ケーブル2のシース3を収納する一対の幹線シース収納部16,16を有している。この各幹線シース収納部16の両端には、幹線ケーブル2のシース3を保持するシース押さえリブ(シース押さえ部)17bを有している。このシース押さえリブ17bは、幹線ケーブル2のシース3に食い込むように一対一体突出形状されていて、シース3を機械的に押さえて保持する構造となっている。さらに、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の中央の外側の2箇所及び幹線シース収納部16の両外側には、後述するケーブルカバー40の枠状のロック部47が係止される係止部18がそれぞれ形成されている。
図13、図14に示すように、ケーブルホルダ10の第2ホルダ本体21の中央より第1ホルダ本体11側には、分岐線ケーブル6の3つの絶縁線心8を収納する3つの分岐線絶縁線心収納溝22を幹線絶縁線心収納溝12に対して垂直方向に有している。この3つの分岐線絶縁線心収納溝22は、幅広の離隔リブ23を介して分岐線ケーブル6の各絶縁線心8が収納されるように区画されている。また、3つの分岐線絶縁線心収納溝22のうちの中央に位置する分岐線絶縁線心収納溝22は、幹線絶縁線心収納溝12に対して垂直方向に一直線状に延びている。また、両側に位置する分岐線絶縁線心収納溝22,22は、第2ホルダ本体21の端側においてへ字状に折り曲げられ、中央から幹線絶縁線心収納溝12側にかけて中央に位置する分岐線絶縁線心収納溝22と平行になるように延びている。
また、図13、図14に示すように、第2ホルダ本体21の3つの分岐線絶縁線心収納溝22には、後述する3つの圧接端子30の分岐線ケーブル6の絶縁線心8の接続用の各圧接刃33が収納される圧接刃収納溝24が形成されている。
図13、図14に示すように、ケーブルホルダ10の第2ホルダ本体21の端側には、分岐線ケーブル6のシース7を収納する分岐線シース収納部26を有している。この分岐線シース収納部26の入口端には、分岐線ケーブル6のシース7を保持するシース押さえリブ(シース押さえ部)27bを有している。このシース押さえリブ27bは、分岐線ケーブル6のシース7に食い込む半円弧状に形状されていて、シース7を機械的に押さえて保持する構造となっている。さらに、ケーブルホルダ10の第2ホルダ本体21の中央の両外側及び分岐線シース収納部26の両外側には、後述するケーブルカバー40の枠状のロック部47が係止される係止部28がそれぞれ形成されている。
図13、図17に示すように、圧接端子30は、3つの固定孔32を有した天板部31と、この天板部31の両端において幹線ケーブル2の接続用と分岐線ケーブル6の接続用として直角に向くように設けられた各一対の圧接刃33,33と、を備えている。すなわち、圧接端子30は、天板部31の両端側に、幹線ケーブル2の各絶縁線心4と分岐線ケーブル6の各絶縁線心8に対して差し込むことで、それぞれの絶縁線心4,8の被覆5a,9aを切断しつつ線心(導体)5b,9bと接触する圧接刃33を設けている。天板部31の両端に設けられた各圧接刃33は、幹線ケーブル2の接続用と分岐線ケーブル6の接続用として直角に相対向するように配置されている。また、天板部31には各圧接刃33に相対向して導体溝34が折り曲げ形成されている。この導体溝34を各絶縁線心4,8を通る際に、各絶縁線心4,8の被覆5a,9aが圧接刃33で切断され、各絶縁線心4,8の線心5b,9bが導体溝34と接触して電気的に接続されるようになっている。さらに、図17に示すように、圧接端子30の天板部31に設けられた固定孔32は、後述する端子カバー60に設けられた圧接端子固定部62に嵌め込まれて固定されるようになっている。なお、端子カバー60に圧接端子30を固定する方法は、インサート成形や一体成型であっても良い。
図13、図15、図16に示すように、ケーブルカバー40は、合成樹脂製で平面T字形に形成されている。すなわち、ケーブルカバー40は、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11に組み付けられる第1カバー本体41と、この第1カバー本体41の中央から垂直方向に一体突出形成され、第2ホルダ本体21に組み付けられる第2カバー本体42と、を有している。
図6、図10に示すように、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の表面41aの中央から第2カバー本体42の表面42aの基部側にかけて、3つの圧接端子30を固定した端子カバー60が収納される端子カバー収納凹部48を有している。この端子カバー収納凹部48には、各圧接端子30が離隔して収納される端子収容凹部49を有している。また、ケーブルカバー40の第1カバー本体41と第2カバー本体42は、収納された3つの圧接端子30の各圧接刃33に対応する位置に圧接刃33が挿通される圧接刃収納孔49aを有している。
また、図16、図18に示すように、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の裏面41bの幹線シース収納部16の端部に相対向する位置には、幹線ケーブル2のシース3を押さえて保持する一対のシース押さえリブ(シース押さえ部)44Aを有している。さらに、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の裏面41bの両側の幹線シース収納部16に対向する位置には、幹線ケーブル2のシース3を押さえて保持する複数のシース押さえリブ(シース押さえ部)45を有している。さらに、ケーブルカバー40の第2カバー本体42の裏面42bの端部には、分岐線ケーブル6のシース7を押さえて保持する半円弧状のシース押さえリブ(シース押さえ部)46Bを有している。
さらに、図13、図16に示すように、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の中央の外側の2箇所及び第1カバー本体41の両端の外側には、第1ホルダ本体11の係止部18に係止される枠状のロック部47がそれぞれ一体突出形成されている。また、ケーブルカバー40の第2カバー本体42の基部の両外側及び第2カバー本体42の端部の外側には、第2ホルダ本体21の係止部28に係止される枠状のロック部47がそれぞれ一体突出形成されている。
図13、図17に示すように、端子カバー60は、合成樹脂製で矩形板状に形成されており、その上面(表面)61の中央から上下にかけて、各圧接端子30の固定孔32が嵌合する円柱状の3つの圧接端子固定部62を並列段差状に有している。また、図13に示すように、端子カバー60は、ケーブルカバー40の第1カバー本体41の表面41aの中央と第2カバー本体42の表面42aの中央に形成された端子カバー収納凹部48内に嵌合して組み付けられるようになっている。この際、端子カバー60の周囲に複数形成されたロック突起63とロック爪64が端子カバー収納凹部48の周縁に係止された係止凹部48aに係止されるようになっている。この係止により、端子カバー60に固定された各圧接端子30の圧接刃33が圧接刃収納孔49a内に貫通して各ケーブル2,6の絶縁線心4,8をそれぞれ圧接接続するようになっている。すなわち、ケーブルホルダ10に圧接端子30をケーブルカバー40を嵌合する際に、各ケーブル2,6の各絶縁線心4,8の被覆5a,9aを圧接端子30の圧接刃33で切断して圧接刃33が各絶縁線心4,8の線心5b,9bに接触する。これにより、幹線ケーブル2のシース3の中間3aにおいて幹線ケーブル2の3つ絶縁線心4と分岐線ケーブル6の3つ絶縁線心8とが3つの圧接端子30を介して電気的に分岐されて接続されるようになっている。なお、幹線ケーブル2の中間に一端側が分岐接続された分岐線ケーブル6の他端側には、接続機器としての照明機器70が接続される。
以上第2実施形態のケーブル分岐部接続構造1によれば、幹線ケーブル2の中間に分岐線ケーブル6の一端側の端末を接続する場合には、まず、図13に示すように、幹線ケーブル2の中間3aのシース3を皮剥きして3つの絶縁線心4を露出させておく。同様に、分岐線ケーブル6の端末7aのシース7を皮剥きして3つの絶縁線心8を露出させておく。
次に、図13に示すように、ケーブルホルダ10の幹線絶縁線心収納溝12に幹線ケーブル2の3つの絶縁線心4を収納する。同様に、ケーブルホルダ10の第1ホルダ本体11の両端側の一対の幹線シース収納部16,16に幹線ケーブル2の両側のシース3,3を収納する。さらに、ケーブルホルダ10の3つの分岐線絶縁線心収納溝22に分岐線ケーブル6の絶縁線心8を収納する。同様に、ケーブルホルダ10の分岐線シース収納部26に分岐線ケーブル6の端末7aのシース7を収納する。これにより、ケーブルホルダ10の表面に幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6はT字状に配線される。
幹線絶縁線心収納溝12に幹線ケーブル2の各絶縁線心4を収納する際に、絶縁線心4が離隔リブ13の傾斜面13aで案内されて離隔リブ13で区画された各幹線絶縁線心収納溝12内の正規の位置に簡単かつ確実に収納される。これにより、ケーブルホルダ10にケーブルカバー40を組み付ける際に、絶縁線心4をケーブルホルダ10とケーブルカバー40との間で挟み込むことが無いため、絶縁線心4の損傷を防止することができる。
また、幹線シース収納部16に幹線ケーブル2のシース3を収納する際、及び、分岐線シース収納部26に分岐線ケーブル6のシース7を収納する際に、各シース3,7は、各シース押さえリブ17b,27b,45で確実に保持されて固定される。このように、各ケーブル2,6のシース3,7を各シース押さえリブ17b,27b,45でより強固に固定できるため、各ケーブル2,6に掛かる自重や引っ張りによる負荷による各シース収納部16,26からの各ケーブル2,6の離脱を防止することができる。ケーブルカバー40の組み付け中、つまり圧接端子30の各圧接刃33が各ケーブル2,6の絶縁線心4,8を切断して線心5b,9bと接触する時は、各ケーブル2,6は十分に固定され、圧接刃33の破損や線心5b,9bの損傷を確実に防ぐことができる。つまり、各ケーブル2,6が動くことによる圧接刃33の破損や線心5b,9bの損傷の発生がなくなり、圧接刃33と線心5b,9bの接点不良や導通不良等を解消することができ、安定した接続が可能となり、接続品質を高品質に保つことができる。
そして、3つの圧接端子30が固定されたケーブルカバー40をケーブルホルダ10に組み付けると、圧接端子30の圧接刃33が幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6の各絶縁線心4,8の被覆5a,9aを切断し線心(導体)5b,9bに接触する。この圧接刃33と線心5b,9bの接触により、幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6の所定の線心5b,9b間が電気的に接続される。この接続により、ケーブルの分岐接続作業を短時間で容易に行うことができる。
このように、ケーブルホルダ10に幹線ケーブル2と分岐線ケーブル6をT字状に配線した後で、ケーブルホルダ10にケーブルカバー40を組み付けるだけで幹線ケーブル2に分岐線ケーブル6を分岐接続できるため、接続作業に技術が要らず施工が容易である。すなわち、ケーブルカバー40の表面に端子カバー60を介して3つの圧接端子30を固定しておくことで、ケーブルカバー40を組み付ける時に、3つの圧接端子30の各圧接刃33を各ケーブル2,6に同時に接続可能となり、接続の施工性が向上する。さらに、各ケーブル2,6の各線心5b,9bに同時に接続できるため、施工時の作業時間を削減できる。
特に、図13、図18に示すように、シース押さえリブ17b,27b,45,46Bで各絶縁線心4,8を固定することで、圧接端子30と各線心5b,9bの位置ずれを簡単かつ確実に防止することができる。この位置ずれ防止により、圧接端子30と各線心5b,9bの接続時に各線心5b,9bの損傷や振動による各線心5b,9bの損傷等を確実に防止することができ、圧接刃33と線心5b,9bの接点不良や導通不良等を解消することができる。また、圧接端子30の組み付け時の挿入力が低減されるため、接続作業性を向上させることができる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
すなわち、前記各実施形態によれば、幹線ケーブル及び分岐線ケーブルとも3芯の平形ケーブル(VVFケーブル)を用いたが、2芯の平形ケーブルやアース線を含む4芯以上の平形ケーブルでも良く、また、ケーブルは平形でなくとも良い。4芯以上の平形ケーブルの場合は、隣り合う絶縁線心毎に圧接端子が互い違いにケーブルホルダにそれぞれ組み付けられる。
また、前記各実施形態によれば、圧接端子の圧接刃は、1本のケーブルの絶縁線心に対して2枚であるが、1枚刃若しくは3枚刃以上であっても良い。
さらに、前記各実施形態によれば、分岐線ケーブルに照明機器を接続するようにしたが、分岐線ケーブルに接続される接続機器は、照明機器に限らず、コンセント等の他の接続機器でも良い。
さらに、前記各実施形態によれば、ケーブルカバーを合成樹脂により平面T字形に形成したが、ケーブルカバーを透明な合成樹脂により平面T字形に形成して、ケーブルの配線色を確認できるような構造にしても良い。
1 ケーブル分岐部接続構造
2 幹線ケーブル
3 シース
3a 中間
4 絶縁線心
5a 被覆
5b 線心(導体)
6 分岐線ケーブル
7 シース
7a 端末
8 絶縁線心
9a 被覆
9b 線心(導体)
10 ケーブルホルダ
11b,21b 裏面
12 幹線絶縁線心収納溝
16 幹線シース収納部
22 分岐線絶縁線心収納溝
23 離隔リブ(離隔部)
26 分岐線シース収納部
30 圧接端子
33 圧接刃
40 ケーブルカバー
41a,42a 表面
41b,42b 裏面
45 シース押さえリブ(シース押さえ部)

Claims (6)

  1. 中間のシースを皮剥きして複数の絶縁線心を露出させた幹線ケーブルと、
    端末のシースを皮剥きして複数の絶縁線心を露出させた分岐線ケーブルと、
    前記幹線ケーブルの複数の絶縁線心を収納する幹線絶縁線心収納溝を有すると共に、前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心を収納する分岐線絶縁線心収納溝を前記幹線絶縁線心収納溝に対して垂直方向に有するケーブルホルダと、
    前記幹線ケーブルの複数の絶縁線心と前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心とを圧接接続する圧接刃を有する複数の圧接端子と、
    を備え、
    前記分岐線絶縁線心収納溝は、前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心をそれぞれ分離した位置に配置する離隔部を有するケーブル分岐部接続構造。
  2. 前記離隔部は、前記分岐線ケーブルの各絶縁線心が収納される複数の分岐線絶縁線心収納溝を区画する離隔リブである、請求項1に記載のケーブル分岐部接続構造。
  3. 前記ケーブルホルダに組み付けられるケーブルカバーを備え、
    前記ケーブルカバーに前記複数の圧接端子が取り付けられ、
    前記ケーブルホルダに前記ケーブルカバーを組み付ける際に、前記幹線ケーブルの複数の絶縁線心の各被覆と対応する前記分岐線ケーブルの複数の絶縁線心の各被覆を前記複数の圧接端子の各圧接刃でそれぞれ切断しながら前記対応する各絶縁線心の線心と前記各圧接刃が接触することで電気的に接続されている、請求項1又は2に記載のケーブル分岐部接続構造。
  4. 前記ケーブルホルダは、前記幹線ケーブルのシースを収納する幹線シース収納部を有すると共に、前記分岐線ケーブルのシースを収納する分岐線シース収納部を有し、
    前記ケーブルカバーの裏面の少なくとも前記幹線シース収納部に対向する位置には、前記幹線ケーブルのシースを押さえて保持する複数のシース押さえ部を有する、請求項3に記載のケーブル分岐部接続構造。
  5. 前記複数の圧接端子のうちの少なくとも中央に位置する圧接端子の圧接刃を、前記ケーブルホルダの裏面側から貫通させて前記幹線ケーブルの絶縁線心と前記分岐線ケーブルの絶縁線心とを圧接自在にしている、請求項1から4のいずれか1項に記載のケーブル分岐部接続構造。
  6. 前記複数の圧接端子のうちの少なくとも中央に位置する圧接端子の圧接刃を前記ケーブルカバーの表面側から貫通させて、前記幹線ケーブルの絶縁線心と前記分岐線ケーブルの絶縁線心とを圧接自在にしている、請求項3又は4に記載のケーブル分岐部接続構造。
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