JP2018022607A - 電気コネクタ - Google Patents

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政利 武本
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Abstract

【課題】接続信頼性を保ちながら、ケーブルと回路基板との間の容易な接続を可能とする電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタ1は、プラグコネクタ2と、レセプタクルコネクタ3を有している。電気コネクタ1は、ケーブル4と電気機器を接続する部材であり、プラグコネクタ2及びレセプタクルコネクタ3を介して電気機器の回路基板に信号媒体となるケーブル4を電気的に接続する。プラグコネクタ2はケーブル4側の電気的な接点となると共に、この接点を保護する部材となっている。プラグコネクタ2は、カバー材となるプラグハウジング5と、プラグハウジング5との間でケーブル4を挟持して固定するリテーナ6を有している。レセプタクルコネクタ3は、ケーブル4を把持するレセプタクルコンタクト7を有している。レセプタクルコンタクト7は、プラグコンタクトと接触して、ケーブルと回路基板を接続する箇所となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気コネクタに関する。
従来、各種電気機器等において、ケーブルで構成される信号伝送媒体を回路基板に接続する構造として電気コネクタが広く用いられている。
電気コネクタは、例えば、回路基板上に実装されるレセプタクルコネクタに対して、ケーブルが連結されたプラグコネクタが挿入され、両コネクタ同士を嵌合させる構造となっている。
嵌合したプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタの内部では、各コネクタに設けられたコンタクト(導電端子)が接触して信号の伝送が行われる。
また、電気コネクタにおいて、ケーブルと電気コネクタとを電気的に接続する方法は種々存在するが、作業性を向上させる観点から圧接による接続が採用されている。圧接による接続では、絶縁体で被覆されたケーブルを、コンタクトに設けられた、一対の板状部材の間(スリット)に押し込み、一対の板状部材で絶縁体を剥離しながらケーブルの芯線部分を電気的に接触させるものとなっている。
この圧接による接続構造を採用した電気コネクタとして、例えば、圧接コンタクトが用いられた電気コネクタが知られている(例えば、特許文献1を参照)。圧接コンタクトでは、絶縁体で被覆されたケーブルを専用の工具で圧接スリットに押し込むと、圧接スリットを構成する圧接刃にて絶縁体が剥離され、ケーブルの芯線部分が圧接コンタクトと電気的に接続されるものとなる。
特開2014−220142号公報
ここで、特許文献1に記載の電気コネクタをはじめ、圧接によるケーブルの接続では、絶縁体を剥離する際に、ケーブルの芯線部分への圧接刃の接触が問題となる。具体的には、ケーブルが複数の導体をより合わせて構成されたより線である場合、圧接刃と接触して導体の一部に切断が生じるものとなる。
より線のケーブルにおける導体の切断は、ケーブルとコンタクトとの間の電気的接続に影響し、電気コネクタの接続信頼性を損なうおそれがある。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、接続信頼性を保ちながら、ケーブルと回路基板との間の容易な接続を可能とする電気コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の電気コネクタは、ケーブルの露出した芯線部分を固定した導電性の芯線固定部と、該芯線固定部に連設され、前記芯線部分に隣接したケーブルの外部被覆を固定した被覆固定部と、を含むプラグコンタクトと、前記被覆固定部の一方側に当接する絶縁性の第1のケース部と、前記被覆固定部の他方側に当接して、前記第1のケース部と共に前記被覆固定部を挟持して固定すると共に、前記被覆固定部及び前記芯線固定部を覆う、一部が開放された絶縁性の第2のケース部と、を含むプラグケース部と、を有するプラグコネクタと、回路基板に実装され、前記第2のケース部から露出した前記芯線固定部を把持するレセプタクルコネクタと、を備える。
ここで、プラグコンタクトの、ケーブルの露出した芯線部分を固定した導電性の芯線固定部によって、ケーブルの芯線部分を強固に保持した信号接点をプラグコネクタに設けるものとなる。
また、プラグコンタクトの、芯線固定部に連設され、芯線部分に隣接したケーブルの外部被覆を固定した被覆固定部によって、ケーブルに対するプラグコンタクトの固定度を高めることができる。
また、プラグケース部の、被覆固定部の一方側に当接する絶縁性の第1のケース部と、被覆固定部の他方側に当接して、前記第1のケース部と共に被覆固定部を挟持して固定する絶縁性の第2のケース部によって、プラグコネクタで被覆固定部を固定することができる。即ち、絶縁性を担保しながら、ケーブルをプラグコネクタで固定した構造となる。
また、第1のケース部と共に被覆固定部を挟持して固定すると共に、被覆固定部及び芯線固定部を覆う、一部が開放された絶縁性の第2のケース部によって、芯線固定部の一部がプラグケース部から露出されて、ケーブルをプラグコネクタで固定した構造となる。即ち、芯線固定部のプラグケース部から露出した部分を接点として用いることが可能となる。また、プラグケース部の外側からの埃や汚れがプラグコンタクトに付着しにくくすることができる。
また、回路基板に実装され、第2のケース部から露出した芯線固定部を把持するレセプタクルコネクタによって、芯線固定部の、プラグケース部から露出した部分を接点として用いて、プラグコネクタとレセプタクルコネクタを電気的に接続させることができる。
また、芯線固定部が芯線部分をかしめ固定した場合には、プラグコンタクトが、より強固にケーブルの芯線部分を固定するものとなる。
また、被覆固定部が、芯線固定部が延設された方向における芯線固定部の両端に設けられ、外部被覆をかしめ固定した場合には、プラグコンタクトが、より強固にケーブルの外部被覆を固定するものとなる。
また、第2のケース部が、芯線固定部に向けて突出して芯線固定部に当接する第1の凸部を有する場合には、第1の凸部が、芯線固定部とレセプタクルコネクタとが接触した部分に向けて芯線固定部を抑える構造となるため、より一層、レセプタクルコネクタに芯線固定部を把持させやすいものとなる。
また、ケーブルが複数あり、各ケーブルにプラグコンタクトが取り付けられ、複数のプラグコンタクトは単一の前記プラグケース部で固定された場合には、1つのプラグコンタクトで複数のケーブルを集約することが可能となる。
また、プラグコンタクトがケーブルの途中に取り付けられた場合には、ケーブルの途中に、電気コネクタを設けることが可能となる。
また、レセプタクルコネクタが、第2のケース部から露出した芯線固定部を把持すると共に、長手方向がケーブルと略平行に形成されたレセプタクルコンタクトを有する場合には、ケーブルの伸長方向を維持しながら、プラグコンタクトをレセプタクルコンタクトに電気的に接続可能となる。
また、レセプタクルコネクタが、レセプタクルコンタクトを支持して回路基板に固定可能にすると共に、プラグケース部の内側に配置可能な絶縁性のレセプタクルケース部を有する場合には、芯線固定部を把持したレセプタクルコネクタがプラグコンタクトと一体化した構造となる。
また、レセプタクルケース部が、レセプタクルコンタクトを圧入可能な窪み部を有する場合には、窪み部の部分でレセプタクルコンタクトとレセプタクルケース部が一体化する構造となる。
また、レセプタクルケース部が、レセプタクルコンタクトを圧入可能な窪み部を有し、レセプタクルコンタクトが、弾性変形可能に構成されると共に、窪み部の内壁間の距離よりも大きく形成されたケース係止部が設けられた場合には、窪み部の部分にケース係止部が係止された構造となる。即ち、窪み部に、ケース係止部が弾性変形して嵌まり込む構造となるため、レセプタクルコンタクトがレセプタクルケース部に係止された構造となる。
また、レセプタクルコンタクトに、把持した芯線固定部に向けて突出したケーブル固定部が設けられた場合には、レセプタクルコンタクトに芯線固定部が把持された状態を維持しやすいものとなる。即ち、ケーブルの芯線固定部がレセプタクルコンタクトから外れようとする動きをケーブル固定部で規制することができる。
また、レセプタクルケース部に、第2のケース部に形成された内部空間に配置され、第2のケース部と対向する位置に第2のケース部に向けて突出した第1の嵌合凸部が形成され、第2のケース部に、レセプタクルケース部と対向する位置にレセプタクルケース部に向けて突出した、第1の嵌合凸部と係止する第2の嵌合凸部が形成された場合には、第1の嵌合凸部及び第2の嵌合凸部の間で、レセプタクルケース部と、プラグケース部とが嵌合する構造となる。即ち、第1の嵌合凸部及び第2の嵌合凸部が嵌合することで、プラグコネクタとレセプタクルコネクタの間において分離する動きが規制され、嵌合状態が保持されるものとなる。
また、上記の目的を達成するために、本発明を適用した電気コネクタは、外部被覆と、該外部被覆から露出した導電性の芯線部分と、を有するケーブルと、前記芯線部分を固定した導電性の芯線固定部と、該芯線固定部に連設され、前記外部被覆を固定した被覆固定部と、を含むプラグコンタクトと、前記被覆固定部の一方側に当接する絶縁性の第1のケース部と、前記被覆固定部の他方側に当接して、前記第1のケース部と共に前記被覆固定部を挟持して固定すると共に、前記被覆固定部及び前記芯線固定部を覆う、一部が開放された絶縁性の第2のケース部と、を含むプラグケース部と、を有するプラグコネクタと、回路基板に実装され、前記第2のケース部から露出した前記芯線固定部を把持するレセプタクルコネクタと、を備える。
ここで、外部被覆と、外部被覆から露出した導電性の芯線部分を有するケーブルによって、信号を伝達する導体を構成するものとなる。
本発明に係る電気コネクタは、接続信頼性を保ちながら、ケーブルと回路基板との間の容易な接続を可能にするものとなっている。
本発明を適用した電気コネクタの構造を示す概略断斜視図(a)、図1(a)の構造の概略側面図(b)、図1(a)の構造の底面側からの概略断斜視図(c)及び図1(b)のX−X断面図(d)である。 プラグコネクタの構造を示す概略図である。 ケーブルの芯線部分と取付け前のプラグコンタクトの構造を示す概略図(a)及びケーブル及びプラグコンタクトの構造を示す概略図(b)である。 プラグハウジングを底面側から見た概略斜視図(a)及びプラグハウジングの底面図(b)である。 プラグハウジングの凸部がケーブルに接触した状態を示す概略断面図である。 ケーブルの末端部分とプラグコネクタの構造を示す概略図である。 ケーブルの末端部分に取り付けるプラグコネクタの構造を示す概略斜視図(a)、図6(a)の構造を底面側から見た概略斜視図(b)である。 ケーブルの途中の部分及び末端部分にプラグコネクタを配置した状態を示す概略図である。 回路基板及びレセプタクルコネクタを示す概略図(a)及びレセプタクルコネクタの各部材を示す概略図(b)である。 レセプタクルコネクタの構造を示す概略斜視図(a)、図9(a)の構造を正面側から見た概略図(b)及び図9(a)の構造を底面側から見た概略斜視図(c)である。 レセプタクルコンタクトの平面図(a)及びレセプタクルコンタクトの正面図(b)である。 ハウジング係止片の構造を示す概略斜視図である。 レセプタクルハウジング、レセプタクルコンタクト及びホールドダウンが一体化した構造を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。
図1(a)乃至図1(d)に示すように、本発明に係る電気コネクタの一例である電気コネクタ1は、プラグコネクタ2と、レセプタクルコネクタ3を有している。電気コネクタ1は、ケーブル4と電気機器を接続する部材であり、プラグコネクタ2及びレセプタクルコネクタ3を介して電気機器の回路基板に、信号媒体となるケーブル4を電気的に接続する。
プラグコネクタ2はケーブル4との電気的な接点となると共に、この接点を保護する部材となっている。プラグコネクタ2は、カバー材となるプラグハウジング5と、プラグハウジング5との間でケーブル4を挟持して固定するリテーナ6を有している。
また、プラグコネクタ2は、ケーブル4の芯線部分を把持して電気的な接点となる導電性のプラグコンタクトを有している。プラグコンタクトを含むプラグコネクタの詳細な構造は後述する。
レセプタクルコネクタ3は、電子機器の回路基板に実装される部材であり、回路基板との電気的な接点となる。図1(c)及び図1(d)で示すように、レセプタクルコネクタ3は、プラグコネクタ2の底面に嵌合する。
レセプタクルコネクタ3は、ケーブル4を把持するレセプタクルコンタクト7を有している。レセプタクルコンタクト7は、プラグコンタクト8と接触して、ケーブルと回路基板を接続する箇所となる。レセプタクルコネクタ3の詳細な構造は後述する。
ここで、電気コネクタ1が取り付けられるケーブルの本数は限定されるものではない。必要に応じて1本のケーブルや、3本以上のケーブルに取り付けが可能な構造とすることもできる。
プラグコネクタ2の構造を説明する。
図2に示すように、プラグコネクタ2は、プラグハウジング5、リテーナ6及びプラグコンタクト8で構成されている。
プラグコンタクト8は金属等の導電体で構成され、ケーブル4に取り付けられる部材である。プラグコンタクト8は、絶縁性の被覆部9が剥離したケーブル4の芯線部分を把持して固定する芯線固定部10と、芯線固定部10が延設された方向における芯線固定部10の両端で被覆部9を把持して固定する一対の被覆固定部11で構成される。
プラグコンタクト8の一対の被覆固定部11は、一部が開放された蓋状のプラグハウジング5及び板状のリテーナ6の凹部12との間に配置され、被覆固定部11は両部材によって挟持して固定される。この固定により、ケーブル4とプラグコネクタ2が一体化した構造となる。プラグハウジング5及びリテーナ6は絶縁性の樹脂で形成されている。
リテーナ6は、被覆固定部11と当接する、凹部12と凸条の仕切り部43とが交互に形成されている。仕切り部43が設けられたことで、リテーナ6と当接するケーブル4は、隣接するケーブル4同士が所定の間隔を開けて配置されるものとなる。
1つのプラグハウジング5に対して2つのリテーナ6が取り付けられ、リテーナ6は、プラグハウジング5の対向する側面の切欠きに嵌め込まれて配置される。1本のケーブル4に対して、ケーブル4が延設された方向の2か所でリテーナ6が当接するものとなる。また、ケーブル4を挟んで、プラグハウジング5及びリテーナ6が一体化した状態では、リテーナ6は、後述するプラグハウジング5の凹部に収容された状態となる(図5参照)。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ケーブル4は、信号を伝達する導電性の芯線部分13と、芯線部分13を覆う絶縁性の被覆部9で構成される。芯線部分13は、複数の導体をより合わせたより線である。被覆部9を剥離すると芯線部分13が露出する。
プラグコンタクト8の芯線固定部10及び被覆固定部11は塑性変形する金属製の部材で形成される。ケーブル4のかしめ固定前の状態で(図3(a)の状態)、芯線固定部10は、固定片14及び固定片33が離間した形状となっている。また、被覆固定部11も固定片15及び固定片16が離間した形状となっている。
より詳細には、芯線固定部10は、略半円筒状の形状を有している。また、固定片14の端部中央には突出した凸状片36が、固定片33の端部中央には凹んだ凹部37がそれぞれ形成されている。ケーブル4をかしめ固定した際に(図3(b)参照)、凸状片36と凹部37は対向して位置して、固定片14と固定片33とはケーブル4の芯線部分13の外周面を覆うものとなる。
このような構造で芯線固定部10がケーブル4の芯線部分13の外周面を固定することで、かしめ固定した状態が維持されやすいものとなる。即ち、ケーブル4の芯線部分13の外周面上で、固定片14と固定片33の対向する位置がずれ、芯線固定部10をケーブル4から取り外す力がかかった際にも、凸状片36と凹部37とは、芯線固定部10を外れにくくすることができる。
一対の被覆固定部11は、芯線固定部10が延設された方向の両側に、芯線固定部10に連設されて設けられている。被覆固定部11と芯線固定部10の間には連結片38が設けられている。被覆固定部11は、ケーブル4の被覆部9が載置される略平板状の基板片39の側部から固定片15及び固定片16が立設した形状となっている。
ここで、必ずしも被覆固定部11は一対で設けられる必要はなく、例えば、芯線固定部10が延設された方向の片側に1つ設けられる構造であってもよい。
ケーブル4をかしめ固定した際に(図3(b)参照)、固定片15及び固定片16は対向して位置して、ケーブル4の被覆部9の外周面を覆うものとなる。被覆固定部11の固定片15及び固定片16はやや幅広に形成され、ケーブル4の被覆部9を強固に固定可能な構造となっている。
芯線固定部10及び被覆固定部11の内側にケーブル4を配置して、各固定片でケーブル4の外周面を覆ってかしめ固定すると、図3(b)に示した状態となる。かしめ固定した状態では、芯線部分13が固定片14及び固定片33により硬く把持されるものとなる。また、被覆部9において被覆固定部11でかしめ固定された部分も硬く把持されるものとなる。この状態において芯線固定部10はレセプタクルコンタクト(図示せず)との接点となる。
ここで、必ずしも、ケーブル4がより線である必要はなく、例えば、単線で構成されたケーブルに対してプラグコンタクトを取り付けることも可能である。
また、必ずしも、芯線固定部10の構造として凸状片36及び凹部37が形成される必要はなく、ケーブル4の芯線部分13が固定可能な構造となっていれば充分である。但し、芯線固定部10によるケーブル4の芯線部分13の固定力を高めることができる点から、芯線固定部10の構造として凸状片36及び凹部37が形成されることが好ましい。
また、必ずしも、被覆固定部11の構造として、基板片39の側部から固定片15及び固定片16が立設した形状が採用される必要はない。ケーブル4の被覆部9が固定可能な構造となっていれば充分である。
図4(a)及び図4(b)に示すとおり、プラグハウジング5は、内側に空間を確保するための凹部40が形成された蓋状の部材である。プラグハウジング5のうち、対向する一対の側面41にはケーブル4が通る切欠き17が形成され、直線状のケーブル4が配置可能となっている。
また、プラグハウジング5の内側の面上にはケーブル4の伸長方向に沿って配置面42が設けられている。また、配置面42の端部には、外方に向けて突出した凸部18が各ケーブル4の位置に合わせて設けられている。この凸部18は、ケーブル4を把持したプラグコンタクト3の芯線固定部10に当接する部材となる。
即ち、ケーブル4をプラグハウジング5とリテーナ6で挟持して固定し、プラグコネクタ2の内部空間(プラグハウジング5の内部空間)にレセプタクルコネクタ3を嵌合させて、プラグコネクタ2とレセプタクルコネクタ3とを一体化させた状態にすると、プラグハウジング5の凸部18がケーブル4の芯線固定部10の位置に当たるものとなる。
この際、図5に示すように、ケーブル4は凸部18によって、図5における上側から下側に抑えられた構造となる。即ち、凸部18は、ケーブル4をその径方向の一方に向けて抑えつけた状態で、レセプタクルコンタクト7にケーブル4を把持させることができる。
なお、図1乃至図3では、ケーブル4の途中にプラグコネクタ2を取り付ける構造を開示して説明を行ったが、本発明を適用した電気コネクタでは、ケーブルの末端部分にプラグコネクタ2を取り付ける構造も採用しうる。
例えば、図6、図7(a)及び図7(b)に示すように、ケーブル19の末端部分20にプラグコネクタ2が取り付け可能である。ケーブル19では、末端部分20の位置でプラグコンタクト8が取り付けられている。プラグハウジング5及びリテーナ6でプラグコンタクト8の被覆固定部11を挟持して固定する点の構造は同様である。
以上のとおり、プラグコネクタ2は、同一のケーブルに対して、ケーブルの途中の部分または末端部分のいずれにも使用可能となっている(図8参照)。
レセプタクルコネクタ3の構造を説明する。
図9(a)に示すように、レセプタクルコネクタ3は、電子機器の回路基板21に実装され、プラグコネクタ2と嵌合して電気コネクタ1を構成する。
レセプタクルコネクタ3は、図9(b)、図10(a)乃至図10(c)に示すように、レセプタクルコンタクト7、レセプタクルハウジング22及びホールドダウン23で構成されている。
レセプタクルハウジング22は、レセプタクルコンタクト7の支持部材であり、上述したプラグハウジング5と嵌合する絶縁性の部材である。レセプタクルハウジング22には複数の窪み部24が形成され、この窪み部24にレセプタクルコンタクト7が圧入可能に構成されている。窪み部24へのレセプタクルコンタクト7の圧入の構造については後述する。
レセプタクルハウジング22は、複数の隔壁44と隔壁44同士の間に設けられた窪み部24で構成されている。隔壁44は、窪み部24に圧入される複数のレセプタクルコンタクト7(ケーブル4)を隔て、隣接するレセプタクルコンタクト7同士の接触を妨げるものとなっている。また、レセプタクルハウジング22には、ホールドダウン23の一部を挿入して取り付け可能な挿入孔46が設けられている。
レセプタクルハウジング22は、プラグハウジング5の凹部40(内部空間)に配置可能な形状及び大きさとなっている。
また、レセプタクルハウジング22は、隔壁44の配列方向における両側面に外方に突出した嵌合凸部31が設けられている(図1(d)、図9(b)及び図13参照)。嵌合凸部31は、プラグハウジング5の内周面に設けられた嵌合凸部32(図1(d)、図5(a)参照)と係止して、レセプタクルハウジング22とプラグハウジング5が嵌合した状態が解除される動きを規制する部分となる。
より詳細には、レセプタクルコネクタ3がプラグコネクタ2の内部空間に嵌合した状態で、レセプタクルハウジング22の嵌合凸部31が嵌合凸部32よりも回路基板21から離れた位置で当接して係止することで(図1(d)参照)、レセプタクルハウジング22がプラグハウジング5から鉛直下方(嵌合する方向とは逆方向)に分離する動きが規制されるものとなる。本構造により、レセプタクルコネクタ3とプラグコネクタ2が一体化した状態が保持されやすいものとなる。
ホールドダウン23は、例えば、図9(b)に示すように、断面が略L字形の金属片であり、レセプタクルハウジング22を回路基板21に固定する部材である。
ホールドダウン23は、平板状の固定片25と、固定片25の端部に連設された一対の平板状の取付片45から構成されている。1つのレセプタクルハウジング22の両端側に2つのホールドダウン23が位置し、取付片45がレセプタクルハウジング22の挿入孔46に挿入されている。また、固定片25が回路基板21に半田付けされて、レセプタクルハウジング22が回路基板21に固定される。
レセプタクルハウジング22に取り付けられたレセプタクルコンタクト7は、ケーブル4を把持したプラグコンタクト8と接触して、回路基板3との電気的な接続を担う部材である。レセプタクルコンタクト7は、一対の平板状の固定片26と一対の固定片26に挟まれたプラグ接続部27とで構成される(図9(b)参照)。
レセプタクルコンタクト7の固定片26は、回路基板21の回路パターン(図示せず)に半田付けされて、レセプタクルコンタクト7を回路基板21に固定する部材である。
レセプタクルコンタクト7のプラグ接続部27はプラグコンタクト8を把持して固定する部材である。また、プラグ接続部27を介して、プラグコンタクト8に把持されたケーブル4が回路基板21に電気的に接続される。
また、プラグ接続部27は、レセプタクルコンタクト7をレセプタクルハウジング22に係止させる部材である。プラグ接続部27の長手方向(一対の固定片26が配置される方向)はケーブル4と略平行に形成されている。また、プラグ接続部27は、弾性変形可能な金属で形成されている。
レセプタクルコンタクト7の詳細な構造を図11(a)、図11(b)、図12及び図13を用いて説明する。
図11(a)及び図11(b)に示すように、レセプタクルコンタクト7には一対の固定片26に挟まれて、その中央部に半円筒状(図9(b)参照)のプラグ接続部27が設けられている。
プラグ接続部27は、ケーブル固定片28と、ハウジング係止片29を有している。ケーブル固定片28は、図11(a)及び図11(b)においては、固定片26の右側に位置しており、ハウジング係止片29に向けて傾斜している。また、ケーブル固定片28には、一対の固定片26が配置される方向に沿って形成され、ハウジング係止片29に向けて突出した突出部30が形成されている。
突出部30が形成されている位置では、突出部30とハウジング係止片29との最短距離が、ケーブル4を把持したプラグコンタクト8の芯線固定部11の最大径よりも小さくなっている。そのため、プラグ接続部27の内側に芯線固定部11を挿入した状態において、プラグ接続部27は、プラグコンタクト8が挿入方向と逆方向に分離する動きを規制することができる。
なお、プラグコンタクト8をプラグ接続部27の内側に挿入する際には、プラグコンタクト8の当接によりケーブル固定片28が弾性変形して、突出部30とハウジング係止片29との距離が一時的に大きくなるため、プラグコンタクト8を挿入することが容易となる。
プラグ接続部27のハウジング係止片29は、図11(a)及び図11(b)においては、固定片26の左側に位置しており、固定片26に対して略垂直に立設されている。また、ハウジング係止片29には、固定片26に対して略垂直な方向に沿って形成され、ケーブル固定片28に向けて突出した突部29aが形成されている。突部29aは、突出部30との最短距離を形成する。
上述したケーブル固定片28とハウジング係止片29とを有するレセプタクルコンタクト7は、窪み部24に圧入され、レセプタクルハウジング22に係止される。より詳細には、ハウジング係止片27に設けられた鋸形状の係止部(図9、図11(a)、図11(b)及び図12の符号34参照)が、レセプタクルハウジング3の取付溝(図10(a)符号35参照)に圧入されて固定され、レセプタクルコンタクト7がレセプタクルハウジング3から分離しにくいものとなる。なお、図10(b)のレセプタクルコンタクト7とは左右反転した向きとなっているが、図13にレセプタクルコンタクト7がレセプタクルハウジング22に圧入された状態を断面で示している。レセプタクルハウジング22には、逃し溝47が形成されているので、プラグコンタクト8が挿入される際、ケーブル固定片28は、プラグコンタクト8と当接して弾性変形し、逃し溝47に入る。
以上で説明したように、本発明を適用した電気コネクタでは、ケーブルの芯線部分をプラグコンタクトの芯線固定部でかしめ固定した構造となっているため、ケーブルの芯線部分を固く把持することが可能となる。
また、芯線固定部を電気的な接点として用いるため、ケーブルの芯線部分に損傷が生じることなく回路基板に固定することができ、接続信頼性が向上した構造となっている。
また、本発明を適用した電気コネクタでは、ケーブルの途中の部分と末端部分の両方にプラグコネクタを取り付けることができ、汎用性が高い接続構造となっている。
以上のように、本発明に係る電気コネクタは、接続信頼性を保ちながら、ケーブルと回路基板との間の容易な接続を可能にするものとなっている。
1 電気コネクタ
2 プラグコネクタ
3 レセプタクルコネクタ
4 ケーブル
5 プラグハウジング(プラグケース部、第2のケース部)
6 リテーナ(プラグケース部、第1のケース部)
7 レセプタクルコンタクト
8 プラグコンタクト
9 被覆部
10 芯線固定部
11 被覆固定部
12 凹部
13 芯線部分
14 固定片
15 固定片
16 固定片
17 切欠き
18 凸部
19 ケーブル
20 末端部分
21 回路基板
22 レセプタクルハウジング(レセプタクルケース部)
23 ホールドダウン
24 窪み部
25 固定片
26 固定片
27 プラグ接続部
28 ケーブル固定片(ケーブル固定部)
29 ハウジング係止片(ケース係止部)
30 突出部
31 嵌合凸部
32 嵌合凸部
33 固定片
34 鋸形状の係止部
35 取付溝
36 凸状片
37 凹部
38 連結片
39 基板片
40 凹部
41 側面
42 配置面
43 仕切り部
44 隔壁
45 取付片
46 挿入孔
47 逃し溝

Claims (10)

  1. ケーブルの露出した芯線部分を固定した導電性の芯線固定部と、該芯線固定部に連設され、前記芯線部分に隣接したケーブルの外部被覆を固定した被覆固定部と、を含むプラグコンタクトと、前記被覆固定部の一方側に当接する絶縁性の第1のケース部と、前記被覆固定部の他方側に当接して、前記第1のケース部と共に前記被覆固定部を挟持して固定すると共に、前記被覆固定部及び前記芯線固定部を覆う、一部が開放された絶縁性の第2のケース部と、を含むプラグケース部と、を有するプラグコネクタと、
    回路基板に実装され、前記第2のケース部から露出した前記芯線固定部を把持するレセプタクルコネクタと、を備える
    電気コネクタ。
  2. 前記芯線固定部は前記芯線部分をかしめ固定し、
    前記被覆固定部は、前記芯線固定部が延設された方向における同芯線固定部の両端に設けられ、前記外部被覆をかしめ固定した
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記第2のケース部は、前記芯線固定部に向けて突出して同芯線固定部に当接する第1の凸部を有する
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 前記ケーブルが複数あり、各ケーブルに前記プラグコンタクトが取り付けられ、
    複数の前記プラグコンタクトは単一の前記プラグケース部で固定された
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  5. 前記プラグコンタクトは、前記ケーブルの途中に取り付けられた
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  6. 前記レセプタクルコネクタは、前記第2のケース部から露出した前記芯線固定部を把持すると共に、長手方向が前記ケーブルと略平行に形成されたレセプタクルコンタクトと、該レセプタクルコンタクトを支持して回路基板に固定可能にすると共に、前記プラグケース部の内側に配置可能な絶縁性のレセプタクルケース部と、を有する
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  7. 前記レセプタクルケース部は、前記レセプタクルコンタクトを圧入可能な窪み部を有し、
    前記レセプタクルコンタクトは、弾性変形可能に構成されると共に、前記窪み部の内壁間の距離よりも大きく形成されたケース係止部が設けられた
    請求項6に記載の電気コネクタ。
  8. 前記レセプタクルコンタクトは、把持した前記芯線固定部に向けて突出したケーブル固定部が設けられた
    請求項6に記載の電気コネクタ。
  9. 前記レセプタクルケース部は、前記第2のケース部に形成された内部空間に配置され、前記第2のケース部と対向する位置に同第2のケース部に向けて突出した第1の嵌合凸部が形成され、
    前記第2のケース部は、前記レセプタクルケース部と対向する位置に同レセプタクルケース部に向けて突出した、同第1の嵌合凸部と係止する第2の嵌合凸部が形成された
    請求項6に記載の電気コネクタ。
  10. 外部被覆と、該外部被覆から露出した導電性の芯線部分と、を有するケーブルと、
    前記芯線部分を固定した導電性の芯線固定部と、該芯線固定部に連設され、前記外部被覆を固定した被覆固定部と、を含むプラグコンタクトと、前記被覆固定部の一方側に当接する絶縁性の第1のケース部と、前記被覆固定部の他方側に当接して、前記第1のケース部と共に前記被覆固定部を挟持して固定すると共に、前記被覆固定部及び前記芯線固定部を覆う、一部が開放された絶縁性の第2のケース部と、を含むプラグケース部と、を有するプラグコネクタと、
    回路基板に実装され、前記第2のケース部から露出した前記芯線固定部を把持するレセプタクルコネクタと、を備える
    電気コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109509998A (zh) * 2018-11-30 2019-03-22 中航光电科技股份有限公司 一种带连接器的矿物绝缘线缆组件

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