JP2022096957A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動中のポリゴンミラーモータの周辺の雰囲気の温度上昇に起因する感光体上の露光位置の変動の少ない画像形成装置を提供することである。【解決手段】画像形成装置は、感光体に潜像を形成する露光装置を有する。露光装置は、光ビームを走査するポリゴンミラーモータと、光ビームを射出する光源ステーションを含むポリゴンミラー入射前光学系と、光ビームを感光体に照射する走査後光学系と、ポリゴンミラーモータとポリゴンミラー入射前光学系と走査後光学系を保持する樹脂製のハウジングを有する。ハウジングは、光源ステーションを保持する第一保持部と、ポリゴンミラーモータを保持する第二保持部と、第一保持部と第二保持部の間に形成されたスリット有する。スリットは、光源ステーションとポリゴンミラーモータの間にあたる領域において、第一保持部と第二保持部を分離している。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体を光ビームにより露光して潜像を形成し、潜像を現像して転写元画像を形成し、転写元画像を画像形成媒体に転写する。たとえば、画像形成装置は、光ビームを走査するポリゴンミラーモータと、光源からの光ビームをポリゴンミラーモータに入射させる入射前光学系と、走査後の光ビームを感光体に照射する走査後光学系とを有する。コスト削減のため、ポリゴンミラーモータと入射前光学系および走査後光学系の構成部品とを、一つの樹脂製のハウジングに固定する方式が広く採用されている。
ポリゴンミラーモータは、駆動時に、周辺の雰囲気の温度を上昇させる。この温度上昇は、樹脂製のハウジングを変形させる。ハウジングの変形は、入射前光学系および走査後光学系の構成部品を変位させ、感光体上の露光位置の変動を引き起こす要因となる。露光位置の変動は、形成画像の品質低下の原因となるため、露光位置の変動は少なく抑えられることが望まれる。
特開2004-246010号公報
本発明が解決しようとする課題は、駆動中のポリゴンミラーモータの周辺の雰囲気の温度上昇に起因する感光体上の露光位置の変動の少ない画像形成装置を提供することである。
実施形態の画像形成装置は、感光体を光ビームにより露光して潜像を形成する露光装置を有する。露光装置は、光ビームを走査する回転可能なポリゴンミラーを有するポリゴンミラーモータと、光ビームを射出する光源ステーションを含み、光ビームをポリゴンミラーに入射させるポリゴンミラー入射前光学系と、ポリゴンミラーにより走査された光ビームを感光体に照射する走査後光学系と、ポリゴンミラーモータとポリゴンミラー入射前光学系と走査後光学系とを保持する樹脂製のハウジングとを有する。ハウジングは、光源ステーションを保持する第一保持部と、ポリゴンミラーモータを保持する第二保持部と、第一保持部と第二保持部の間に形成されたスリットとを有する。スリットは、光源ステーションとポリゴンミラーモータの間にあたる領域において、第一保持部と第二保持部を分離している。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、画像形成部の概略構成を示す模式図である。 図3は、図1に示された露光装置を上方から見た外観形状を示す斜視図である。 図4は、図3に示された露光装置から上部カバーと下部カバーが取り外された斜視図である。 図5は、図4に示された露光装置から、第二折り返しミラーと第三折り返しミラーと第四折り返しミラーとポリゴンミラーモータ上シールとが取り外された斜視図である。 図6は、図3に示された露光装置を下方から見た外観形状を示す斜視図である。 図7は、図6に示された露光装置から上部カバーと下部カバーが取り外された斜視図である。 図8は、図7に示された露光装置から、ポリゴンプレートが取り外された斜視図である。 図9は、図4に示された露光装置のA-A断面図である。 図10は、図3に示された露光装置のB-B断面図であり、第一走査後光学系と第四走査後光学系の光路を示す断面図である。 図11は、図3に示された露光装置のB-B断面図であり、第二走査後光学系と第三走査後光学系の光路を示す断面図である。 図12は、図4に対応する露光装置の斜視図であり、ポリゴンミラーモータの駆動に起因する発熱によりハウジングが変形する様子を示した図である。 図13は、図12に示された露光装置のC-C断面図である。 図14は、ハウジングにスリットが形成されていない比較例に係る露光装置の断面図である。 図15は、実施形態および比較例に係る露光装置における光源ステーション内の光学素子の変位量を示すグラフである。
以下、実施形態に係る画像形成装置について図面を用いて説明する。実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。
図1は、実施形態に係る画像形成装置100の構成を概略的に示す図である。画像形成装置100は、電子写真方式によって、画像形成媒体に画像を形成する装置である。画像形成装置100は、たとえば、MFP(multifunction peripheral)、コピー機、プリンター、ファクシミリなどである。以下では、画像形成装置100はMFPであるとして説明する。
画像形成装置100は、たとえば、印刷機能、スキャン機能、コピー機能などを有する。印刷機能は、画像形成媒体Pなどに対して記録剤たとえばトナーを用いて画像を形成する機能である。画像形成媒体Pは、たとえば、シート状の紙などである。スキャン機能は、画像が形成された原稿などから画像を読み取る機能である。コピー機能は、スキャン機能を用いて原稿などから読み取った画像を、印刷機能を用いて画像形成媒体Pに印刷する機能である。
画像形成装置100は、給紙トレイ101と、手差しトレイ102と、給紙ローラ103とを有する。
給紙トレイ101は、印刷に用いる画像形成媒体Pを収容する。手差しトレイ102は、画像形成媒体Pを手差しするための台である。
給紙ローラ103は、モータの働きにより回転することで、給紙トレイ101または手差しトレイ102に収容された画像形成媒体Pを給紙トレイ101から搬出する。
給紙トレイ101と手差しトレイ102と給紙ローラ103は、画像形成媒体を供給する画像形成媒体供給装置を構成する。
画像形成装置100はまた、複数のトナーカートリッジ1041,1042,1043,1044と、複数の画像形成部1051,1052,1053,1054と、露光装置106と、転写ベルト107と、二次転写ローラ108とを有する。
画像形成装置100は、一例として、四つのトナーカートリッジ1041~1044と、四つの画像形成部1051~1054を有する。トナーカートリッジ1041~1044は、画像形成部1051~1054に供給するためのトナーを蓄える。四つのトナーカートリッジ1041~1044は、カラー画像形成のため、それぞれ、CMYKの各色に対応するトナーを蓄える。トナーカートリッジ1041は、黄(Yellow)色のトナーを蓄える。トナーカートリッジ1042は、マゼンタ(Magenta)色のトナーを蓄える。トナーカートリッジ1043は、シアン(Cyan)色のトナーを蓄える。トナーカートリッジ1044は、キープレート(Key Plate)色たとえば黒色のトナーを蓄える。
トナーカートリッジ1041~1044が蓄えるトナーの色は、CMYKの各色に限らず、その他の色であってもよい。また、トナーカートリッジ1041~1044が蓄えるトナーは、特殊なトナーであってもよい。たとえば、トナーカートリッジ1041~1044は、所定の温度よりも高い温度で消色して不可視となる消色可能なトナーを蓄えていてもよい。
画像形成部1051~1054は、それぞれ、トナーカートリッジ1041~1044からトナーの供給を受け、異なる色の画像を形成する。画像形成部1051は、黄(Y)色の画像を形成する。画像形成部1052は、マゼンタ(M)色の画像を形成する。画像形成部1053は、シアン(C)色の画像を形成する。画像形成部1054は、黒(K)色の画像を形成する。
画像形成部1051~1054は、トナーの違いを除けば、同じ構成である。ここでは、図2を参照して、代表的に画像形成部1051について説明する。図2は、画像形成部1051の概略構成を示す模式図である。
画像形成部1051は、感光体ドラム161と、帯電ユニット162と、現像装置163と、一次転写ローラ164と、クリーナ165と、除電ランプ166とを有する。
感光体ドラム161は、露光装置106から照射される光ビームYBが照射される。これにより、感光体ドラム161の表面に静電潜像が形成される。
帯電ユニット162は、感光体ドラム161の表面に所定の正電荷を帯電させる。
現像装置163は、トナーカートリッジ1041から供給されるトナーDを用いて、感光体ドラム161の表面の静電潜像を現像する。これにより、現像装置163は、感光体ドラム161の表面に、画像形成媒体Pに転写されるトナーD像である転写元画像を形成する。
一次転写ローラ164は、転写ベルト107を間に挟んで、感光体ドラム161に対向する位置に配置されている。一次転写ローラ164は、感光体ドラム161との間で転写電圧を生じさせる。これにより、一次転写ローラ164は、感光体ドラム161の表面に形成された転写元画像を、感光体ドラム161と接触している転写ベルト107に転写(一次転写)する。
クリーナ165は、感光体ドラム161の表面に残留したトナーDを除去する。
除電ランプ166は、感光体ドラム161の表面に残留した電荷を除去する。
図1において、露光装置106は、LSU(laser scanning unit)などとも呼ばれる。露光装置106は、入力される画像データに応じて、画像形成部1051,1052,1053,1054に、それぞれ、光ビームBY,BM,BC,BKを照射する。光ビームBY,BM,BC,BKは、それぞれ、Y,M,C,K色の画像を形成するためのものである。
露光装置106は、画像データのY成分に応じて、光ビームBYを制御して画像形成部1051の感光体ドラム161の表面に静電潜像を形成する。同様に、露光装置106は、画像データのM,C,K成分に応じて、光ビームBM,BC,BKを制御して画像形成部1052,1053,1054の感光体ドラム161の表面に静電潜像を形成する。
入力される画像データは、たとえば、スキャン部114によって原稿などから読み取られる画像データである。または、入力される画像データは、他の装置などから送信され、画像形成装置100によって受信される画像データである。
転写ベルト107は、たとえば無端状のベルトであり、ローラの働きにより回転可能である。転写ベルト107は、回転ことにより、画像形成部1051~1054から転写された転写元画像(一次転写画像)を二次転写ローラ108の位置に搬送する。
二次転写ローラ108は、互いに対向する二つのローラを有する。二次転写ローラ108は、転写ベルト107に形成された画像を、二次転写ローラ108間を通過する画像形成媒体Pに転写(二次転写)する。
感光体ドラム161と一次転写ローラ164と転写ベルト107と二次転写ローラ108は、転写元画像を画像形成媒体に転写する転写装置を構成する。
画像形成装置100はまた、定着部109を有する。定着部109は、画像が転写された画像形成媒体Pに対して加熱と加圧を行う。これにより、画像形成媒体Pに転写された画像が定着する。定着部109は、互いに対向する加熱部110と加圧ローラ111とを有する。
加熱部110は、たとえば、加熱部110を加熱するための熱源を有するローラである。熱源は、たとえばヒーターである。熱源によって加熱されたローラは、画像形成媒体Pを加熱する。加圧ローラ111は、加圧ローラ111と加熱部110との間を通過する画像形成媒体Pを加圧する。
画像形成装置100はまた、排紙トレイ112と、両面ユニット113と、スキャン部114と、原稿送り装置115と、コントロールパネル116とを有する。
排紙トレイ112は、印刷が終わった画像形成媒体Pが排出される台である。
両面ユニット113は、画像形成媒体Pを、裏面への印刷が可能な状態にする。たとえば、両面ユニット113は、ローラなどを用いて画像形成媒体Pをスイッチバックさせることにより、画像形成媒体Pの表裏を反転させる。
スキャン部114は、原稿から画像を読み取り、その画像データを露光装置106へ供給する。スキャン部114は、原稿から画像を読み取るためのスキャナーに相当する。スキャナーは、たとえば、CCD(charge-coupled device)イメージセンサーなどの撮像素子を有する光学縮小方式である。あるいは、スキャナーは、CMOS(complementary metal-oxide-semiconductor)イメージセンサーなどの撮像素子を有する密着センサー(CIS(contact image sensor))方式である。あるいは、スキャナーは、その他の公知の方式である。
原稿送り装置115は、たとえば、ADF(auto document feeder)などとも呼ばれる。原稿送り装置115は、原稿用のトレイに載せられた原稿を次々と搬送する。搬送された原稿は、スキャン部114によって画像が読み取られる。また、原稿送り装置115は、原稿の裏面から画像を読み取るためのスキャナーを備えていてもよい。
コントロールパネル116は、画像形成装置100の操作者が操作するためのボタンやタッチパネルなどを有する。タッチパネルは、たとえば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどのディスプレイとタッチ入力によるポインティングデバイスとが積層されたものである。したがって、ボタンとタッチパネルは、画像形成装置100の操作者による操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。また、タッチパネルが有するディスプレイは、画像形成装置100の操作者に各種情報を通知する表示デバイスとして機能する。
次に、図3~図11を参照して、露光装置106の構成について説明する。以下では、露光装置106に関して、画像形成装置100に組み込まれたときに、画像形成部1051~1054に面する側を上側と称し、給紙トレイ101に面する側を下側と称する。また、上部や上方および下部や下方などは、この上側および下側に準ずる。
図3は、図1に示された露光装置106を上方から見た外観形状を示す斜視図である。図4は、図3に示された露光装置106から上部カバー201と下部カバー202が取り外された斜視図である。図5は、図4に示された露光装置106から、第二折り返しミラー2341,2343と、第三折り返しミラー2351,2352,2353,2354と、第四折り返しミラー2361,2362,2363,2364と、ポリゴンミラーモータ上シール265とが取り外された斜視図である。図3~図5は、露光装置106の上側を紙面の上側に配置して描かれている。
図6は、露光装置106を下方から見た外観形状を示す斜視図である。図7は、図6に示された露光装置106から上部カバー201と下部カバー202が取り外された斜視図である。図8は、図7に示された露光装置106から、ポリゴンミラーモータ250の固定部品であるポリゴンプレート261が取り外された斜視図である。図6~図9は、露光装置106の下側を紙面の上側に配置して描かれている。
図9は、図4に示された露光装置106のA-A断面図である。図10は、図3に示された露光装置106のB-B断面図であり、第一走査後光学系と第四走査後光学系の光路を示す断面図である。図11は、図3に示された露光装置106のB-B断面図であり、第二走査後光学系と第三走査後光学系の光路を示す断面図である。
図3と図6に示されるように、露光装置106は、その構成部品を収容する筐体として、ハウジング270と上部カバー201と下部カバー202とを有する。ハウジング270は、露光装置106の構成部品を保持する。露光装置106の構成部品は、接着によって、またはバネやネジ等を使用して、ハウジング270に固定される。上部カバー201は、ハウジング270の上部に取り付けられ、露光装置106の構成部品の上側を覆う。下部カバー202は、ハウジング270の下部に取り付けられ、露光装置106の構成部品の下側を覆う。
ハウジング270は、上下方向を横切って広がるプレート部と、上下方向に広がる壁部と、露光装置106の構成部品が固定される固定部などを有する。ハウジング270は樹脂製であり、これらのプレート部と壁部と固定部などは一体的に形成される。
上部カバー201には、画像形成部1051,1052,1053,1054にそれぞれ入射する光ビームBY,BM,BC,BKがそれぞれ通過するスリットガラス2011,2012,2013,2014が設けられている。
図8~図11に示されるように、露光装置106は、四つの画像形成部1051,1052,1053,1054にそれぞれ入射する光ビームBY,BM,BC,BKを共通に走査する一つのポリゴンミラーモータ250を有する。
ポリゴンミラーモータ250は、回転可能なポリゴンミラー251を有する。ポリゴンミラー251は、回転軸を中心とする外周に複数の反射面を有する。ポリゴンミラー251は、入射する光ビームBY,BM,BC,BKを反射することにより、光ビームBY,BM,BC,BKを偏向する。また、ポリゴンミラー251は、回転することにより、光ビームBY,BM,BC,BKを走査する。
図7~図9に示されるように、ポリゴンミラーモータ250は、ポリゴンミラーモータ収納部260に収納されている。ポリゴンミラーモータ収納部260は、ハウジング270に保持されている。ポリゴンミラーモータ収納部260は、ポリゴンプレート261と、ポリゴンフード262を有する。
ポリゴンミラーモータ250は、ドライバIC等を搭載した基板252を備えている。ポリゴンミラーモータ250の基板252は、ポリゴンプレート261に固定されている。ポリゴンプレート261は、ポリゴンフード262に固定され、ポリゴンフード262の下部を塞いでいる。ポリゴンプレート261は、金属製である。ポリゴンフード262は、ポリゴンミラーモータ250の周囲を取り囲んでおり、ハウジング270によって保持されている。ハウジング270は、ポリゴンフード262の上部を塞いでいる。
図7に示されるように、ポリゴンフード262には、ポリゴンミラー251によって走査される光ビームBY,BM,BC,BKがそれぞれ入射する入射側カバーガラス2631,2632,2633,2634が設けられている。
図8に示されるように、ポリゴンフード262にはまた、ポリゴンミラー251によって走査された光ビームBY,BMが出射する出射側カバーガラス2641と、ポリゴンミラー251によって走査された光ビームBC,BKが通過する出射側カバーガラス2643が設けられている。
図5に示されるように、ハウジング270は、ポリゴンミラーモータ250の上方部分が開口されている。図4と図9に示されるように、この開口は、ポリゴンミラーモータ上シール265によって塞がれる。
これらポリゴンミラーモータ収納部260の構成要素、すなわち、ポリゴンプレート261とポリゴンフード262と入射側カバーガラス2631~2634と出射側カバーガラス2641,2643とポリゴンミラーモータ上シール265は、ハウジング270と協働して、密閉構造を構成している。
図4~図5と図7~図8と図10~図11に示されるように、露光装置106はまた、四つの画像形成部1051~1054に対応して、光ビームBY,BM,BC,BKをポリゴンミラー251に入射させる四系統のポリゴンミラー入射前光学系と、ポリゴンミラー251により走査される光ビームBY,BM,BC,BKを画像形成部1051~1054の感光体ドラム161に入射させる四系統の走査後光学系とを有する。ポリゴンミラー入射前光学系の構成部品と走査後光学系の構成部品はいずれもハウジング270に保持されている。
本明細書では、光ビームBYのポリゴンミラー入射前光学系および走査後光学系を、それぞれ、第一ポリゴンミラー入射前光学系および第一走査後光学系と称する。光ビームBMのポリゴンミラー入射前光学系および走査後光学系を、それぞれ、第二ポリゴンミラー入射前光学系および第二走査後光学系と称する。光ビームBCのポリゴンミラー入射前光学系および走査後光学系を、それぞれ、第三ポリゴンミラー入射前光学系および第三走査後光学系と称する。光ビームBKのポリゴンミラー入射前光学系および走査後光学系を、それぞれ、第四ポリゴンミラー入射前光学系および第四走査後光学系と称する。
第一ポリゴンミラー入射前光学系は、光ビームBYを射出する光源ステーション2111を有する。第二ポリゴンミラー入射前光学系は、光ビームBMを射出する光源ステーション2112を有する。第三ポリゴンミラー入射前光学系は、光ビームBCを射出する光源ステーション2113を有する。第四ポリゴンミラー入射前光学系は、光ビームBKを射出する光源ステーション2114を有する。光源ステーション2111~2114はいずれもハウジング270に保持されている。
光源ステーション2111~2114は、同様の構造体であり、それぞれ、レーザダイオード2121,2122,2123,2124と、コリメータレンズ2131,2132,2133,2134と、アパーチャ2141,2142,2143,2144と、シリンドリカルレンズ2151,2152,2153,2154とを有する。
レーザダイオード2121~2124は、光ビームを発する。コリメータレンズ2131~2134は、光ビームを平行光ビームに変える。アパーチャ2141~2144は、光ビームの形状を整形する。シリンドリカルレンズ2151~2154は、光ビームを扁平な光ビームに変えるとともに、ポリゴンミラー251の反射面に集光させる。
図8に示されるように、第一ポリゴンミラー入射前光学系はまた、2枚のポリゴンミラー入射前ミラー2161,2171を有する。また、第四ポリゴンミラー入射前光学系は、2枚のポリゴンミラー入射前ミラー2164,2174を有する。ポリゴンミラー入射前ミラー2161,2171,2164,2174は、ポリゴンミラーモータ収納部260の中に配置されている。
2枚のポリゴンミラー入射前ミラー2161,2171は、第一ポリゴンミラー入射前光学系の光路長を、第二ポリゴンミラー入射前光学系の光路長と合わせるために設けられている。また、2枚のポリゴンミラー入射前ミラー2161,2171は、上下方向に関して、ポリゴンミラー251に対する光ビームBYの入射位置を、ポリゴンミラー251に対する光ビームBMの入射位置に揃えるために設けられている。
同様に、2枚のポリゴンミラー入射前ミラー2164,2174は、第四ポリゴンミラー入射前光学系と第三ポリゴンミラー入射前光学系の光路長を合わせるとともに、ポリゴンミラー251に対する光ビームBKと光ビームBCの上下方向における入射位置を揃えるために設けられている。
図8において、光源ステーション2112から射出された光ビームBMは、入射側カバーガラス2632を通過してポリゴンミラーモータ収納部260の中に進入する。その後、光ビームBMは、第一ポリゴンミラー入射前光学系のポリゴンミラー入射前ミラー2171の下方(図8の上側)を通過し、ポリゴンミラー251に入射する。
光源ステーション2111から射出された光ビームBYは、入射側カバーガラス2631を通過してポリゴンミラーモータ収納部260の中に進入する。その後、光ビームBYは、2枚のポリゴンミラー入射前ミラー2161,2171によって順に反射される。これにより、光ビームBYの光路は、光ビームBMの光路と上下に揃う。その後、光ビームBYは、ポリゴンミラー251に入射する。
同様に、光源ステーション2113から射出された光ビームBCは、入射側カバーガラス2633を通過し、ポリゴンミラー入射前ミラー2174の下方(図8の上側)を通過し、ポリゴンミラー251に入射する。
光源ステーション2114から射出された光ビームBKは、入射側カバーガラス2634を通過し、2枚のポリゴンミラー入射前ミラー2164,2174によって順に反射され、ポリゴンミラー251に入射する。
ポリゴンミラー251に入射する光ビームBY,BM,BC,BKは、ポリゴンミラー251の反射面によって反射され偏向される。また、ポリゴンミラー251が回転することによって、光ビームBY,BM,BC,BKは、上下方向に垂直な平面に沿って走査される。
図10~図11に示されるように、光ビームBYの第一走査後光学系は、第一fθレンズ2311と、第一折り返しミラー2321と、第二fθレンズ2331と、第二折り返しミラー2341と、第三折り返しミラー2351と、第四折り返しミラー2361とを有する。
光ビームBMの第二走査後光学系は、第一fθレンズ2311と、第一折り返しミラー2321と、第二fθレンズ2331と、第二折り返しミラー2341と、第三折り返しミラー2352と、第四折り返しミラー2362とを有する。
すなわち、第一fθレンズ2311と第一折り返しミラー2321と第二fθレンズ2331と第二折り返しミラー2341は、第一走査後光学系と第二走査後光学系に共通に含まれる。しかし、光ビームBYと光ビームBMは、これらの光学要素の異なる領域を通る。
光ビームBCの第三走査後光学系は、第一fθレンズ2313と、第一折り返しミラー2323と、第二fθレンズ2333と、第二折り返しミラー2343と、第三折り返しミラー2353と、第四折り返しミラー2363とを有する。
光ビームBKの第四走査後光学系は、第一fθレンズ2313と、第一折り返しミラー2323と、第二fθレンズ2333と、第二折り返しミラー2343と、第三折り返しミラー2354と、第四折り返しミラー2364とを有する。
第一走査後光学系と第二走査後光学系と同様、第一fθレンズ2313と第一折り返しミラー2323と第二fθレンズ2333と第二折り返しミラー2343は、第三走査後光学系と第四走査後光学系に共通に含まれる。しかし、光ビームBCと光ビームBKは、これらの光学要素の異なる領域を通る。
第一fθレンズ2311と第二fθレンズ2331は、互いに協働して、それぞれ、光ビームBY,BMを、画像形成部1051,1052の感光体ドラム161の表面に入射させるとともに集光させる光学素子である。同様に、第一fθレンズ2313と第二fθレンズ2333は、互いに協働して、それぞれ、光ビームBC,BKを、画像形成部1053,1054の感光体ドラム161の表面に入射させるとともに集光させる光学素子である。
第一折り返しミラー2321と第二折り返しミラー2341と第三折り返しミラー2351,2352と第四折り返しミラー2361,2362は、それぞれ、光ビームBY,BMを画像形成部1051,1052に案内するための偏向素子である。同様に、第一折り返しミラー2323と第二折り返しミラー2343と第三折り返しミラー2353,2354と第四折り返しミラー2363,2364は、それぞれ、光ビームBC,BKを画像形成部1053,1054に案内するための偏向素子である。
第一fθレンズ2311,2313と第一折り返しミラー2321,2323と第二fθレンズ2331,2333と第二折り返しミラー2341,2343と第三折り返しミラー2351,2352,2353,2354と第四折り返しミラー2361,2362,2363,2364はいずれもハウジング270に保持されている。
図10に示されるように、ポリゴンミラー251によって走査される光ビームBYは、出射側カバーガラス2641を通過し、第一fθレンズ2311を通過して光学作用を受け、第一折り返しミラー2321によって上方に向けて反射され、第二fθレンズ2331を通過して光学作用を受け、第二折り返しミラー2341によって側方内側に向けて反射される。その後、光ビームBYは、第三折り返しミラー2351と第四折り返しミラー2361によって順に反射され、スリットガラス2011を通過し、画像形成部1051へ向かう。
また、ポリゴンミラー251によって走査される光ビームBKは、出射側カバーガラス2643を通過し、第一fθレンズ2313を通過して光学作用を受け、第一折り返しミラー2323によって上方に向けて反射され、第二fθレンズ2333を通過して光学作用を受け、第二折り返しミラー2343によって側方内側に向けて反射される。その後、光ビームBKは、第三折り返しミラー2354と第四折り返しミラー2364によって順に反射され、スリットガラス2014を通過し、画像形成部1054へ向かう。
図11に示されるように、ポリゴンミラー251によって走査される光ビームBMは、出射側カバーガラス2641を通過し、第一fθレンズ2311、第一折り返しミラー2321、第二fθレンズ2331を経た後、第二折り返しミラー2341によって側方内側に向けて反射される。その後、光ビームBMは、第三折り返しミラー2352と第四折り返しミラー2362によって順に反射され、スリットガラス2012を通過し、画像形成部1052へ向かう。
また、ポリゴンミラー251によって走査される光ビームBCは、出射側カバーガラス2643を通過し、第一fθレンズ2313、第一折り返しミラー2323、第二fθレンズ2333を経た後、第二折り返しミラー2343によって側方内側に向けて反射される。その後、光ビームBCは、第三折り返しミラー2353と第四折り返しミラー2363によって順に反射され、スリットガラス2013を通過し、画像形成部1053へ向かう。
図4と図5に示されるように、ハウジング270は、光源ステーション2111~2114を保持する第一保持部271と、ポリゴンミラーモータ収納部260(図6参照)を保持する第二保持部272と、第一保持部271と第二保持部272の間に形成されたスリット273とを有する。
前述したように、ハウジング270は、上下方向を横切って広がるプレート部を有する。第一保持部271と第二保持部272は、ハウジング270のプレート部の一部で構成される。スリット273は、ハウジング270のプレート部に、第一保持部271と第二保持部272の間の部分に形成されている。
スリット273は、光源ステーション2111~2114とポリゴンミラーモータ収納部260の間にあたる領域において、第一保持部271と第二保持部272を機械的または構造的に分離している。すなわち、第一保持部271と第二保持部272は、光源ステーション2111~2114とポリゴンミラーモータ収納部260の間にあたる領域では不連続となっている。このため、光源ステーション2111~2114とポリゴンミラーモータ収納部260の間にあたる領域では、第一保持部271と第二保持部272は、途切れており、ポリゴンミラーモータ収納部260の変形による応力の影響が弱められている。
スリット273は、光源ステーション2111~2114とポリゴンミラーモータ収納部260の間において、第一~第四ポリゴンミラー入射前光学系の光路を露出させる位置に形成されている。
言い換えれば、スリット273を通りハウジング270を横切る面は、光源ステーション2111~2114とポリゴンミラーモータ収納部260の間において、第一~第四ポリゴンミラー入射前光学系の光路を横切る。
つまり、第一~第四ポリゴンミラー入射前光学系の光路のハウジング270への投影において、第一~第四ポリゴンミラー入射前光学系の光路は、スリット273と交差する。
第一保持部271と第二保持部272は、ハウジング270のプレート部の一部として一体に形成されていてもよいし、それぞれ別の部材として形成されていてもよい。スリット273は第一保持部271と第二保持部272との間に第一~第四ポリゴンミラー入射前光学系の光路をハウジング270の外へ露出させるように開いていてもよいし、露出させないよう塞がっていてもよい。スリット273は第一保持部271と第二保持部272とが互いの厚さ方向において重なるような構成であってもよい。スリット273やその周辺の構成は、その両側の第一保持部271と第二保持部272とのそれぞれの変形が他方に与える影響を弱める構成であれば、2次元的な構成であっても3次元的な構成であってもよい。
図4と図5に示されたハウジング270では、ポリゴンミラーモータ収納部260と四つの光源ステーション2111~2114との間に、ただ一つのスリット273が形成されているが、四つの光源ステーション2111~2114のそれぞれに対応して四つのスリットが形成されてもよい。つまり、ハウジング270は、一つのスリット273に代えて、四系統のポリゴンミラー入射前光学系にそれぞれ対応した四つのスリットを有していてもよい。
以下、図12~図15を参照して、ハウジング270に形成されたスリット273の働きについて説明する。図12は、図4に対応する露光装置106の斜視図であり、ポリゴンミラーモータ250の駆動に起因する発熱によりハウジング270が変形する様子を示した図である。図13は、図12に示された露光装置106のC-C断面図である。図14は、ハウジング270にスリットが形成されていない比較例に係る露光装置106の断面図であり、図13の断面図に対応する断面図である。図15は、実施形態および比較例に係る露光装置106における光源ステーション内の光学素子の変位量を示すグラフである。
前述したように、ポリゴンミラーモータ250を収納したポリゴンミラーモータ収納部260(図6参照)は、ハウジング270に保持され、密閉構造を形成している。ポリゴンミラーモータ250の駆動中、ポリゴンミラー251と空気との摩擦熱と、ポリゴンミラーモータ250の基板252に搭載されたドライバICからの発熱とによって、ポリゴンミラーモータ250の周辺の雰囲気が温度上昇する。雰囲気の温度上昇は、ポリゴンミラーモータ250の周辺のハウジング270とポリゴンプレート261を温度上昇させる。
ハウジング270は、樹脂製であるため、熱伝導性が低い。このため、ポリゴンミラーモータ収納部260の付近が温度上昇する。その結果、図12に示されるように、熱膨張によるハウジング270の変形が発生する。詳しくは、曲線Laと曲線Lbによって概念的に示されるように、ハウジング270は、矢印Aによって示されるように、ポリゴンミラーモータ収納部260を保持する第二保持部272が上方向へ変位し、端部が下方向へ変位するように変形する。このような現象は、多くの画像を連続して形成する場合に特に顕著となる。
このようなハウジング270の変形は、光源ステーション2111~2114を保持する第一保持部271を傾斜させる。第一保持部271の傾斜は、光源ステーション2111~2114の光学素子、すなわち、レーザダイオード2121~2124とコリメータレンズ2131~2134とアパーチャ2141~2144とシリンドリカルレンズ2151~2154の相互間の上下方向または高さ方向の位置変位を発生させる。
光源ステーション2111~2114の光学素子の相互間に高さ方向の位置変位の発生は、光源ステーション2111~2114から射出される光ビームBY,BM,BC,BKの高さ位置と射出方向を変化させ、第一~第四走査後光学系の最下流に位置する感光体ドラム161の表面上における露光位置を変動させる。これは、最終的に画像形成媒体に形成される画像の品質低下の原因となる。また、光ビームBY,BM,BC,BKによる露光位置の相互間のずれは、感光体ドラム161の表面に形成されるCMYKの各色の画像間の色ずれの原因となる。
図14に示される比較例に係る露光装置106では、ハウジング270にスリットが形成されていない。つまり、光源ステーション2111~2114を保持する第一保持部271と、ポリゴンミラーモータ収納部260を保持する第二保持部272とが、機械的または構造的に連続している。このため、第二保持部272の変形が第一保持部271に伝わりやすく、第一保持部271は、第二保持部272の変形の影響を受けやすい。その結果、光源ステーション2111~2114を保持する第一保持部271に傾斜が生じやすい。
これに対して、図13に示される比較例に係る露光装置106では、ハウジング270にスリット273が形成されている。つまり、光源ステーション2111~2114を保持する第一保持部271と、ポリゴンミラーモータ収納部260を保持する第二保持部272とが、機械的または構造的に分離している。このため、ハウジング270の第二保持部272の変形がハウジング270の第一保持部271に伝わりにくく、第一保持部271は、第二保持部272の変形の影響を受けにくい。その結果、光源ステーション2111~2114を保持する第一保持部271に傾斜が生じにくい。
図15には、実施形態および比較例に係る露光装置106において、同じ温度上昇に対する光源ステーション内の光学素子の変位量が示されている。具体的には、レーザダイオードとコリメータレンズとアパーチャとシリンドリカルレンズの高さ方向の変位量が示されている。
図15から明らかなように、比較例に係るハウジング270に比べて、実施形態に係るハウジング270の方が、レーザダイオードとコリメータレンズとアパーチャとシリンドリカルレンズの変位量の相互間の変動が少なく抑えられている。たとえば、レーザダイオードの高さ方向変位量は約3割減となっている。また、レーザダイオードとコリメータレンズとアパーチャとシリンドリカルレンズの変位量をつないだ折れ線の全体的な傾斜は半分程度となっている。
これは、光源ステーションから射出される光ビームの高さ位置と射出方向の変化を低減させる。これにより、感光体ドラムの表面上における露光位置の変動が少なく抑えられる。また、感光体ドラムの表面に形成されるCMYKの各色の画像間の色ずれが少なく抑えられる。
したがって、実施形態によれば、駆動中のポリゴンミラーモータの周辺の雰囲気の温度上昇に起因する感光体上の露光位置の変動の少ない画像形成装置が提供される。
実施形態では、感光体ドラム161に形成された画像を転写ベルト107に一次転写し、次いで、転写ベルト107上の一次転写画像を画像形成媒体Pに二次転写する構成の転写装置を例にあげて説明した。しかし、転写装置の構成は、これに限定されるものではなく、たとえば、感光体ドラム161に形成された画像を画像形成媒体Pに直接転写する構成であってもよい。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…画像形成装置、101…給紙トレイ、102…手差しトレイ、103…給紙ローラ、106…露光装置、107…転写ベルト、108…二次転写ローラ、109…定着部、110…加熱部、111…加圧ローラ、112…排紙トレイ、113…両面ユニット、114…スキャン部、115…原稿送り装置、116…コントロールパネル、161…感光体ドラム、162…帯電ユニット、163…現像装置、164…一次転写ローラ、165…クリーナ、166…除電ランプ、201…上部カバー、202…下部カバー、250…ポリゴンミラーモータ、251…ポリゴンミラー、252…基板、260…ポリゴンミラーモータ収納部、261…ポリゴンプレート、262…ポリゴンフード、265…ポリゴンミラーモータ上シール、270…ハウジング、271…第一保持部、272…第二保持部、273…スリット、1041~1044…トナーカートリッジ、1051~1054…画像形成部、2011~2014…スリットガラス、2111~2114…光源ステーション、2121~2124…レーザダイオード、2131~2134…コリメータレンズ、2141~2144…アパーチャ、2151~2154…シリンドリカルレンズ、2161,2171,2164,2174…ポリゴンミラー入射前ミラー、2311,2313…第一fθレンズ、2321,2323…第一折り返しミラー、2331,2333…第二fθレンズ、2341,2343…第二折り返しミラー、2351~2354…第三折り返しミラー、2361~2364…第四折り返しミラー、2631~2634…入射側カバーガラス、2641,2643…出射側カバーガラス。

Claims (5)

  1. 画像形成媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    感光体を光ビームにより露光して潜像を形成する露光装置であって、
    前記光ビームを走査する回転可能なポリゴンミラーを有するポリゴンミラーモータと、
    前記光ビームを射出する光源ステーションを含み、前記光ビームを前記ポリゴンミラーに入射させるポリゴンミラー入射前光学系と、
    前記ポリゴンミラーにより走査された前記光ビームを前記感光体に照射する走査後光学系と、
    前記ポリゴンミラーモータと前記ポリゴンミラー入射前光学系と前記走査後光学系とを保持する樹脂製のハウジングであって、
    前記光源ステーションを保持する第一保持部と、
    前記ポリゴンミラーモータを保持する第二保持部と、
    前記第一保持部と前記第二保持部の間に形成された、前記光源ステーションと前記ポリゴンミラーモータの間にあたる領域において前記第一保持部と前記第二保持部を分離するスリットと
    を有するハウジングと
    を有する露光装置
    を有する画像形成装置。
  2. 前記第一保持部と前記第二保持部は、前記光源ステーションと前記ポリゴンミラーモータの間にあたる領域において、途切れている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ハウジングは、前記ポリゴンミラーモータを収納したポリゴンミラーモータ収納部を保持し、前記ポリゴンミラーモータ収納部は、前記ポリゴンミラー入射前光学系の光路上に設けられた入射側カバーガラスと、前記走査後光学系の光路上に設けられた出射側カバーガラスとを有し、
    前記スリットは、前記光源ステーションと前記ポリゴンミラーモータ収納部の間にあたる領域に位置する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記スリットを通る面は、前記ポリゴンミラー入射前光学系の光路を横切る、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記ポリゴンミラー入射前光学系の光路の前記ハウジングへの投影において、前記ポリゴンミラー入射前光学系の光路は前記スリットと交差する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
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