JP2022096823A - 直列軸流ファン - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、直列軸流ファンに関する。
従来、2つの軸流ファンを軸方向に連結することで、PQ特性を向上させた直列軸流ファンが知られている。2つのファンの間には、複数の整流翼片を有する気流整流装置が連結される。上流のファンが回転する際、気流は、上流のファンのブレードから静翼、そして整流翼片に流れる。(たとえば特開2008-144748号公報参照)
しかしながら、整流装置に整流翼片が用いられた直列軸流ファンのPQ特性は、サージングにより中間領域で右上がりの特性になることがある。このような領域では、サージングにより圧力差と風量の両方が低下するので、圧力差によって風量が安定せず大きく変化する虞がある。
本発明は、直列軸流ファンのPQ特性を向上することを目的とする。
本発明の例示的な直列軸流ファンは、第1インペラを有する第1軸流ファンと、第2インペラを有する第2軸流ファンと、整流部と、を備える。前記第1インペラは、第1動翼を有する。前記第1動翼は、軸方向に延びる中心軸を中心にして周方向一方側に回転可能である。前記第2インペラは、第2動翼を有する。前記第2動翼は、前記中心軸を中心にして回転可能である。前記第2軸流ファンは、前記第1軸流ファンよりも軸方向一方に配置されるとともに、前記整流部を挟んで前記第1軸流ファンと直列に接続される。前記整流部は、筐体と、整流翼部と、空送空間と、を有する。前記筐体と、前記中心軸を囲む筒状である。前記整流翼部は、前記筐体の径方向内側面から径方向内方に延びる。前記空送空間は、前記整流翼部の径方向内方に設けられる。前記整流翼部は、少なくとも軸方向に延びて、軸方向他方から軸方向一方に向かうにつれて周方向他方に傾く。前記空送空間は、前記整流翼部の径方向内方において気流が流通可能な一体の空間である。
本発明の例示的な直列軸流ファンによれば、PQ特性を向上することができる。
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
なお、本明細書では、直列軸流ファン100において、中心軸CAと平行な方向を「軸方向」と呼ぶ。軸方向のうち、後述する第1軸流ファン1から第2軸流ファン2への向きを「軸方向一方Da1」と呼び、第2軸流ファン2から第1軸流ファン1への向きを「軸方向他方Da2」と呼ぶ。各々の構成要素において、軸方向一方Da1における端部を「軸方向一方端部」と呼び、軸方向他方Da2における端部を「軸方向他方端部」と呼ぶ。また、各々の構成要素の表面において、軸方向一方Da1を向く面を「軸方向一方端面」と呼び、軸方向他方Da2を向く面を「軸方向他方端面」と呼ぶ。
また、中心軸CAに直交する方向を「径方向」と呼ぶ。径方向のうち、中心軸CAへと近づく向きを「径方向内方」と呼び、中心軸CAから離れる向きを「径方向外方」と呼ぶ。各々の構成要素において、径方向内方における端部を「径方向内端部」と呼び、径方向外方における端部を「径方向外端部」と呼ぶ。また、各々の構成要素の側面において、径方向内方を向く側面を「径方向内側面」と呼び、径方向外方を向く側面を「径方向外側面」と呼ぶ。
また、中心軸CAを中心とする回転方向を「周方向」と呼ぶ。各々の構成要素において、周方向における端部を「周方向端部」と呼ぶ。また、周方向一方Dc1における端部を「周方向一方端部」と呼び、周方向他方Dc2における端部を「周方向他方端部」と呼ぶ。また、各々の構成要素の側面において、周方向を向く側面を「周方向側面」と呼ぶ。さらに、周方向一方Dc1を向く側面を「周方向一方側面」と呼び、周方向他方Dc2を向く側面を「周方向他方側面」と呼ぶ。
また、本明細書において、「環状」は、中心軸CAを中心とする周方向の全域に渡って切れ目の無く連続的に一繋がりとなる形状のほか、中心軸CAを中心とする全域の一部に1以上の切れ目を有する形状を含む。また、中心軸CAを中心として、中心軸CAと交差する曲面において閉曲線を描く形状も含む。
また、方位、線、及び面のうちのいずれかと他のいずれかとの位置関係において、「平行」は、両者がどこまで延長しても全く交わらない状態のみならず、実質的に平行である状態を含む。また、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者が互いに90度で交わる状態のみならず、実質的に垂直である状態及び実質的に直交する状態を含む。つまり、「平行」、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者の位置関係に本発明の主旨を逸脱しない程度の角度ずれがある状態を含む。
なお、これらは単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係、方向、及び名称などを限定する意図はない。
<1.実施形態>
図1は、実施形態に係る直列軸流ファン100の構成例を示す断面図である。図2は、直列軸流ファン100の斜視図である。なお、図1は、図2の二点鎖線A-Aを含み且つ軸方向と垂直な仮想の平面で切断した直列軸流ファン100の断面構造を示す。
図1は、実施形態に係る直列軸流ファン100の構成例を示す断面図である。図2は、直列軸流ファン100の斜視図である。なお、図1は、図2の二点鎖線A-Aを含み且つ軸方向と垂直な仮想の平面で切断した直列軸流ファン100の断面構造を示す。
<1-1.直列軸流ファンの構成>
図1に示すように、直列軸流ファン100は、第1インペラ11を有する第1軸流ファン1と、第2インペラ21を有する第2軸流ファン2と、整流部3と、を備える。直列軸流ファン100は、前段の第1軸流ファン1と後段の第2軸流ファン2とが整流部3を挟んで直列に連結された送風装置である。直列軸流ファン100は、第1軸流ファン1の軸方向他方端部の開口から気流Fを吸気し、第2軸流ファン2の軸方向一方端部の開口から気流Fを送出する。第2軸流ファン2は、第1軸流ファン1よりも軸方向一方Da1に配置されるとともに、整流部3を挟んで第1軸流ファン1と直列に接続される。
図1に示すように、直列軸流ファン100は、第1インペラ11を有する第1軸流ファン1と、第2インペラ21を有する第2軸流ファン2と、整流部3と、を備える。直列軸流ファン100は、前段の第1軸流ファン1と後段の第2軸流ファン2とが整流部3を挟んで直列に連結された送風装置である。直列軸流ファン100は、第1軸流ファン1の軸方向他方端部の開口から気流Fを吸気し、第2軸流ファン2の軸方向一方端部の開口から気流Fを送出する。第2軸流ファン2は、第1軸流ファン1よりも軸方向一方Da1に配置されるとともに、整流部3を挟んで第1軸流ファン1と直列に接続される。
整流部3は、第1軸流ファン1から軸方向一方Da1に送出される気流Fを整流する。第2軸流ファン2は、整流部3により整流された気流Fを吸引する。整流された気流Fは、旋回成分が少なく、第2軸流ファン2にて軸方向に流れ易い。これにより、第2軸流ファン2から送出される気流Fの圧力及び風量が、増加する。その結果、直列軸流ファン100が吸引又は送出する空気の量を増加させることができる。従って、直列軸流ファン100の送風効率をさらに向上させることができる。
<1-2.第1軸流ファン>
次に、図1及び図2を参照して、第1軸流ファン1の構成を説明する。
次に、図1及び図2を参照して、第1軸流ファン1の構成を説明する。
前述の如く、第1軸流ファン1は、第1インペラ11を有する。第1インペラ11は、第1モータ部12の後述する第1ロータ121に取付けられる。たとえば、第1インペラ11は、有蓋筒状の第1インペラベース112を有する。第1インペラベース112は、第1ロータ121の軸方向他方端部及び径方向外側面を覆う。また、第1インペラ11は、第1動翼111をさらに有する。第1動翼111は、軸方向に延びる中心軸CAを中心にして周方向一方Dc1側に回転可能である。つまり、第1軸流ファン1の駆動時において、第1インペラ11は、周方向一方Dc1に回転する。
第1動翼111は、本実施形態では、第1インペラベース112の径方向外側面から径方向外方に延びる。なお、この例示に限定されず、第1インペラ11は、第1インペラベース112を有さず、第1動翼111は第1ロータ121の径方向外側面に配置されてもよい。
軸方向において、第1動翼111は、軸方向他方Da2に向かうにつれて回転方向前方(つまり周方向一方Dc1)に向かって延びる。また、第1動翼111の少なくとも軸方向他方Da2側の部分において、第1動翼111の径方向外端部は、軸方向他方Da2に向かうにつれて径方向内方に向かう。つまり、軸方向から見て、第1動翼111の最も軸方向他方Da2側の部分は、第1動翼111の最も径方向外方側の部分よりも径方向内方にある。
また、第1軸流ファン1は、第1モータ部12と、第1ハウジング13と、をさらに有する。
第1モータ部12は、第1シャフト1211と、第1ロータ121と、第1ステータ122と、を有する。第1シャフト1211は、中心軸CAに沿って軸方向に延びる。第1シャフト1211の軸方向他方端部には、第1ロータ121が取り付けられる。第1ロータ121は、第1シャフト1211とともに、中心軸CAを中心として回転可能である。第1ステータ122は、第1ロータ121と径方向に対向し、通電に応じて第1ロータ121を回転させる。
第1モータ部12が第1ロータ121とともに第1インペラ11を回転させることにより、第1動翼111は、中心軸CAを中心に回転する。これにより、第1軸流ファン1は、直列軸流ファン100の軸方向他方Da2側の空気を第1軸流ファン1の軸方向他方端部にて吸引する。また、第1軸流ファン1は、軸方向一方Da1側へと流れる気流Fを発生させ、この気流Fを第1軸流ファン1の軸方向一方端部から送出する。
次に、第1ハウジング13は、第1ブラケット部131と、第1ベアリングホルダ132と、第1ハウジング筒部133と、第1静翼134と、を有する。
第1ブラケット部131は、第1軸流ファン1の軸方向一方端部に配置される。第1ブラケット部131は、第1底蓋部1311と、第1ベアリングホルダ保持部1312と、第1外壁部1313と、を有する。第1底蓋部1311は、中心軸CAを囲む環状であり、径方向に延びる。第1底蓋部1311の径方向内端部には、第1ベアリングホルダ保持部1312が配置される。第1ベアリングホルダ保持部1312は、軸方向他方Da2に延びる筒状であり、第1ベアリングホルダ132を保持する。第1底蓋部1311の径方向外端部には、軸方向他方Da2に突出する環状の第1外壁部1313が設けられる。第1底蓋部1311の軸方向他方端部は、第1ロータ121の軸方向一方端部と軸方向に対向する。
第1ベアリングホルダ132は、軸方向に延びる筒状であり、第1ベアリングホルダ保持部1312の内側に挿通されて固定される。第1ベアリングホルダ132は、第1モータ部12及び基板(符号省略)を支持する。たとえば、第1ベアリングホルダ132の径方向外側面には、第1ステータ122が固定される。また、第1ベアリングホルダ132は、複数の第1ベアリング1321を介して、第1シャフト1211を回転可能に支持する。たとえば、第1ベアリングホルダ132の径方向内側面には、複数の第1ベアリング1321の外輪が固定される。複数の第1ベアリング1321の内輪は、第1シャフト1211の径方向外側面に固定される。
第1ハウジング筒部133は、軸方向に延びる筒状であり、第1インペラ11及び第1モータ部12を内部に収容する。また、第1ブラケット部131及び第1ベアリングホルダ132は、第1ハウジング筒部133よりも径方向内方に配置される。第1ハウジング筒部133の軸方向一方端部は、整流部3を介して、第2ハウジング筒部233の軸方向他方端部と軸方向に連結される。
第1静翼134は、第1ブラケット部131よりも径方向外方に配置され、第1ハウジング筒部133よりも径方向内方に配置される。第1静翼134の径方向内端部は第1外壁部1313の径方向外側面に接続され、第1静翼134の径方向外端部は第1ハウジング筒部133の径方向内側面に接続される。第1静翼134は、第1動翼111よりも軸方向一方Da1側に配置され、且つ、整流部3の後述する整流翼部32よりも軸方向他方Da2側に配置される。第1軸流ファン1は、第1静翼134を有する。軸方向において、第1静翼134は、少なくとも軸方向に延び、軸方向一方Da1に向かうにつれて第1動翼111の回転方向前方(つまり周方向一方Dc1)に向かって延びる。軸方向から見て、第1静翼134は、第1動翼111とは逆方向に傾く。これにより、第1軸流ファン1での騒音の発生を抑制できる。
<1-3.第2軸流ファン>
次に、図1及び図2を参照して、第2軸流ファン2の構成を説明する。
次に、図1及び図2を参照して、第2軸流ファン2の構成を説明する。
前述の如く、第2軸流ファン2は、第2インペラ21を有する。第2インペラ21は、第2モータ部22の後述する第2ロータ221に取付けられる。たとえば、第2インペラ21は、有蓋筒状の第2インペラベース212を有する。第2インペラベース212は、第2ロータ221の軸方向他方端部及び径方向外側面を覆う。また、第2インペラ21は、第2動翼211をさらに有する。第2動翼211は、中心軸CAを中心にして周方向一方Dc1側に回転可能である。つまり、第2軸流ファン2の駆動時において、第2インペラ21は、周方向一方Dc1に回転する。周方向において、第2インペラ21を第1インペラ11と同じ向きに回転させることにより、直列軸流ファン100がタンデムファンとして機能できる。但し、この例示に限定されず、第2軸流ファン2の駆動時において、第2インペラ21は、周方向他方Dc2に回転してもよい。周方向において、第2インペラ21を第1インペラ11とは逆の向きに回転させることにより、直列軸流ファン100が反転ファンとして機能できる。
第2動翼211は、第2インペラベース212の径方向外側面から径方向外方に延びる。なお、本実施形態の例示に限定されず、第2インペラ21は第2インペラベース212を有さず、第2動翼211は第2ロータ221の径方向外側面に配置されてもよい。
軸方向において、第2動翼211は、軸方向他方Da2に向かうにつれて回転方向前方(つまり周方向一方Dc1)に向かって延びる。また、第2動翼211の少なくとも軸方向他方Da2側の部分において、第2動翼211の径方向外端部は、軸方向他方Da2に向かうにつれて径方向内方に向かう。つまり、第2動翼211の最も軸方向他方Da2側の部分は、第2動翼211の最も径方向外方側の部分よりも径方向内方にある(後述する図6及び図7の破線L1,L2参照)。
また、第2軸流ファン2は、第2モータ部22と、第2ハウジング23と、をさらに有する。
第2モータ部22は、第2シャフト2211と、第2ロータ221と、第2ステータ222と、を有する。第2シャフト2211は、中心軸CAに沿って軸方向に延びる。第2シャフト2211の軸方向他方端部には、第2ロータ221が取り付けられる。第2ロータ221は、第2シャフト2211とともに、中心軸CAを中心として回転可能である。第2ステータ222は、第2ロータ221と径方向に対向し、通電に応じて第2ロータ221を回転させる。
第2モータ部22が第2ロータ221とともに第2インペラ21を回転させることにより、第2動翼211は、中心軸CAを中心に回転する。これにより、第2軸流ファン2は、整流部3内の気流Fを第2軸流ファン2の軸方向他方端部にて吸引する。第2軸流ファン2は、軸方向一方Da1側へと流れる気流Fを発生させ、この気流Fを第2軸流ファン2の軸方向一方端部から送出する。
次に、第2ハウジング23は、第2ブラケット部231と、第2ベアリングホルダ232と、第2ハウジング筒部233と、第2静翼234と、を有する。
第2ブラケット部231は、第2軸流ファン2の軸方向一方端部に配置される。第2ブラケット部231は、第2底蓋部2311と、第2ベアリングホルダ保持部2312と、第2外壁部2313と、を有する。第2底蓋部2311は、中心軸CAを囲む環状であり、径方向に延びる。第2底蓋部2311の径方向内端部には、第2ベアリングホルダ保持部2312が配置される。第2ベアリングホルダ保持部2312は、軸方向他方Da2に延びる筒状であり、第2ベアリングホルダ232を保持する。第2底蓋部2311の径方向外端部には、軸方向他方Da2に突出する環状の第2外壁部2313が設けられる。第2底蓋部2311の軸方向他方端部は、第2ロータ221の軸方向一方端部と軸方向に対向する。
第2ベアリングホルダ232は、軸方向に延びる筒状であり、第2ベアリングホルダ保持部2312の内側に挿通されて固定される。第2ベアリングホルダ232は、第2モータ部22及び基板(符号省略)を支持する。たとえば、第2ベアリングホルダ232の径方向外側面には、第2ステータ222が固定される。また、第2ベアリングホルダ232は、複数の第2ベアリング2321を介して、第2シャフト2211を回転可能に支持する。たとえば、第2ベアリングホルダ232の径方向内側面には、複数の第2ベアリング2321の外輪が固定される。複数の第2ベアリング2321の内輪は、第2シャフト2211の径方向外側面に固定される。
第2ハウジング筒部233は、軸方向に延びる筒状であり、第2インペラ21及び第2モータ部22を内部に収容する。また、第2ブラケット部231及び第2ベアリングホルダ232は、第2ハウジング筒部233よりも径方向内方に配置される。第2ハウジング筒部233の軸方向一方端部は、整流部3を介して、第2ハウジング筒部233の軸方向他方端部と軸方向に連結される。
第2静翼234は、第2ブラケット部231よりも径方向外方に配置され、第2ハウジング筒部233よりも径方向内方に配置される。第2静翼234の径方向内端部は第2外壁部2313の径方向外側面に接続され、第2静翼234の径方向外端部は第2ハウジング筒部233の径方向内側面に接続される。第2静翼234は、第2動翼211よりも軸方向一方Da1に配置される。第2静翼234は、少なくとも軸方向に延び、軸方向一方Da1に向かうにつれて第2動翼211の回転方向前方(つまり周方向一方Dc1)に向かって延びる。軸方向から見て、第2静翼234は、第2動翼211とは逆方向に傾く。これにより、第2軸流ファン2での騒音の発生を抑制できる。
<1-4.整流部>
次に、図1から図3を参照して、整流部3の構成を説明する。図3は、整流部3の構成例を示す斜視図である。
次に、図1から図3を参照して、整流部3の構成を説明する。図3は、整流部3の構成例を示す斜視図である。
整流部3は、第1軸流ファン1の第1ハウジング13と第2軸流ファン2の第2ハウジング23との連結部に配置される。整流部3の材料は、本実施形態ではアルミニウムであるが、この例に限定されず、他の金属材料、セラミック材料、樹脂材料などであってもよい。
整流部3は、筐体31と、整流翼部32と、空送空間33と、を有する。筐体31は、中心軸CAを囲む筒状である。整流翼部32は、筐体31の径方向内側面から径方向内方に延びる。空送空間33は、整流翼部32の径方向内方に設けられる。整流翼部32は、少なくとも軸方向に延びて、軸方向他方Da2から軸方向一方Da1に向かうにつれて周方向他方Dc2に傾く。空送空間33は、整流翼部32の径方向内方において気流Fが流通可能な一体の空間である。
第1軸流ファン1と第2軸流ファン2との間に配置される整流部3の筐体31の径方向内側面に整流翼部32を設けることにより、整流翼部32が設けられない構成と比べて、直列軸流ファン100のPQ特性及び送風効率が向上する。また、整流翼部32よりも径方向内方に空送空間33を設けることで、直列軸流ファン100のPQ特性をさらに向上できる。
筐体31は、第1軸流ファン1の第1ハウジング13と第2軸流ファン2の第2ハウジング23との間に配置される。筐体31の軸方向他方端部は第1ハウジング13の軸方向一方端部に接続され、筐体31の軸方向一方端部は第2ハウジング23の軸方向他方端部に接続される。筐体31、第1ハウジング13、及び第2ハウジング23は、軸方向において連続的に繋がる風洞を形成する。
本実施形態では、整流部3は、第1軸流ファン1の一部ではなく、且つ、第2軸流ファン2の一部でもない。但し、この例示に限定されず、整流部3は、第1軸流ファン1及び第2軸流ファン2のうちの一方のファンの一部ではないが、他方のファンの一部であってもよい。言い換えると、好ましくは、整流部3は、第1軸流ファン1及び第2軸流ファン2のうちの少なくともいずれかとは別の部材であればよい。こうすれば、直列軸流ファン100の部品を複雑化させないようにすることができる。従って、直列軸流ファン100の設計の自由度を向上できる。
<1-4-1.整流翼部>
次に、図3から図7を参照して、整流翼部32の詳細を説明する。図4は、軸方向から見た整流翼部32の配置例を示す概念図である。図5は、軸方向から見た整流翼部32の他の配置例を示す概念図である。図6は、径方向から見た整流翼部32の構成例を示す断面図である。図7は、径方向から見た整流翼部32の他の構成例を示す断面図である。なお、図4及び図5において、円形の荒い破線L1は、第2インペラ21の回転時における第2動翼211の最も径方向外方側の部分の軸方向から見た軌跡を示す。破線L1よりも細かい円形の破線L2は、第2インペラ21の回転時における第2動翼211の最も軸方向他方Da2側の部分の軸方向から見た軌跡を示す。すなわち、第2動翼211の最も軸方向他方Da2側の部分は、第2動翼211の最も径方向外方側の部分よりも径方向内方にある。
次に、図3から図7を参照して、整流翼部32の詳細を説明する。図4は、軸方向から見た整流翼部32の配置例を示す概念図である。図5は、軸方向から見た整流翼部32の他の配置例を示す概念図である。図6は、径方向から見た整流翼部32の構成例を示す断面図である。図7は、径方向から見た整流翼部32の他の構成例を示す断面図である。なお、図4及び図5において、円形の荒い破線L1は、第2インペラ21の回転時における第2動翼211の最も径方向外方側の部分の軸方向から見た軌跡を示す。破線L1よりも細かい円形の破線L2は、第2インペラ21の回転時における第2動翼211の最も軸方向他方Da2側の部分の軸方向から見た軌跡を示す。すなわち、第2動翼211の最も軸方向他方Da2側の部分は、第2動翼211の最も径方向外方側の部分よりも径方向内方にある。
図4及び図5において、整流翼部32の径方向内端部は、破線L1よりも径方向内方にあり、つまり、第2動翼211の最も径方向外方側の部分よりも径方向内方に配置される。但し、この例示に限定されず、整流翼部32の径方向内端部は、第2動翼211の最も径方向外方側の部分と同じ径方向位置であってよいし、第2動翼211の最も径方向外方側の部分よりも径方向外方に配置されてもよい。
また、図4及び図5において、整流翼部32は、破線L2よりも径方向外方にある。つまり、整流翼部32は、第2動翼211の最も軸方向他方Da2側の部分よりも径方向外方に配置される。こうすれば、空送空間33内の気流Fの乱れを抑制できるので、PQ特性のサージングが発生し難くなる。さらに、PQ特性を向上できる。なお、サージングは、軸流ファンの排気側と吸気側との圧力差、及び風量の両方が低下する現象である。
整流翼部32は、複数であり、筐体31の径方向内側面において周方向に並ぶ。本実施形態では図4に示すように、複数の整流翼部32が周方向において等間隔に並ぶ。こうすれば、少なくとも軸方向一方Da1に向かう整流翼部32間の気流Fを、周方向において偏りなく整流できる。従って、気流Fが乱れ難くなる。
但し、整流翼部32の配列は、図4の例示に限定されない。たとえば、図5に示すように、周方向に並ぶ複数の整流翼部32の少なくとも一部が他の一部とは異なる間隔で並んでもよい。整流翼部32が等間隔に並ぶ場合、各々の整流翼部32にて同じタイミングで騒音が発生すると、共振によって騒音が整流翼部32の数に応じて増大することがある。従って、周方向に並ぶ整流翼部32の少なくとも一部の間隔を他の一部とは異なる間隔にして、騒音が発生するタイミングをずらすことにより、上述のような騒音の共振を抑制できる。
好ましくは、整流翼部32の数は、第1静翼134の数以上である。整流翼部32をより多く設けることで、整流部3における気流Fの整流効果をより高くすることができる。なお、整流翼部32は、中心軸CAを囲む筒状の筐体31の径方向内側面に設けられるため、中心軸CAから離れている。従って、整流翼部32の配置数を増やすことは容易である。但し、この例示は、整流翼部32の数が第1静翼134の数未満である構成を排除しない。
また、好ましくは、整流翼部32の数は、第1動翼111及び第2動翼211のうちの少なくともどちらかの翼部の数と素である。2つ以上の整流翼部32が上記少なくともどちらかの翼部と同じタイミングで周方向に交差する場合、2つ以上の整流翼部32にて同じタイミングで騒音が発生する。同じタイミングで発生した騒音は、共振によって増大することがある。従って、第1動翼111及び第2動翼211のうちの少なくともどちらかの翼部の数と整流翼部32の数とを互いに素にして、騒音が発生するタイミングをずらすことにより、上述のような騒音の共振を抑制できる。但し、この構成は、整流翼部32の数が第1動翼111の数及び第2動翼211の数の両方と素でない構成を排除しない。
次に、前述の如く、整流翼部32は、少なくとも軸方向に延びる。本実施形態では、全ての整流翼部32の軸方向における長さは、筐体31の軸方向における長さ未満である(図1参照)。たとえば軸方向において、整流翼部32の軸方向他方端部の位置は、筐体31の軸方向他方端部の位置と同じである。整流翼部32の軸方向一方端部は、筐体31の軸方向一方端部よりも軸方向一方Da1にある。
整流翼部32の軸方向一方Da1側の部分は、第1静翼134と同じ方向に傾く。たとえば、第1静翼134は、少なくとも軸方向に延びて、軸方向他方Da2から軸方向一方Da1に向かうにつれて周方向他方Dc2に傾く。第1静翼134及び整流翼部32が軸方向において同じ周方向に傾くので、第1静翼134で整流された気流Fは、整流翼部32に当たって乱れることなく、整流翼部32に沿って流れる。そして、気流Fは、第2インペラ21によって軸方向一方Da1に加速される。従って、より高いPQ特性が得られる。
また、整流翼部32は、図3などに示すように、筐体31の径方向内側面から径方向内方に延びる。整流翼部32の周方向幅は、径方向外方から径方向内方に向かうにつれて徐々に狭くなる。こうすれば、整流翼部32付近を流れる気流Fに乱れが生じ難くなるので、PQ特性の向上に寄与できる。
また、図6及び図7に示すように、整流翼部32は、第1湾曲部321を有する。第1湾曲部321は、整流翼部32の軸方向一方端部に配置される。第1湾曲部321は、径方向から見た断面視において、軸方向一方Da1且つ周方向他方Dc2に向かって突出する曲面を有する。整流翼部32の軸方向一方Da1側の先端部が径方向から見て丸みを帯びることにより、PQ特性を向上できる。但し、図6及び図7の例示は、整流翼部32が第1湾曲部321を有さない構成を排除しない。
好ましくは図7に示すように、整流翼部32は、第2湾曲部322を有する。第2湾曲部322は、整流翼部32の軸方向他方端部に配置される。第2湾曲部322は、径方向から見た断面視において、軸方向他方Da2に向かって突出する曲面を有する。整流翼部32の軸方向他方端部が径方向から見て丸みを帯びることにより、PQ特性をさらに向上できる。
<2.実施形態の変形例>
次に、図8及び図9を参照して、実施形態の第1変形例及び第2変形例を説明する。図8は、実施形態の第1変形例に係る直列軸流ファン100の構成例を示す断面図である。図9は、実施形態の変形例に係る直列軸流ファン100の構成例を示す断面図である。なお、図8及び図9はそれぞれ、図2の二点鎖線A-Aを含み且つ軸方向と垂直な仮想の平面で切断した直列軸流ファン100の断面構造に対応する。また、以下では、上述の実施形態と異なる構成について説明する。また、上述の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
次に、図8及び図9を参照して、実施形態の第1変形例及び第2変形例を説明する。図8は、実施形態の第1変形例に係る直列軸流ファン100の構成例を示す断面図である。図9は、実施形態の変形例に係る直列軸流ファン100の構成例を示す断面図である。なお、図8及び図9はそれぞれ、図2の二点鎖線A-Aを含み且つ軸方向と垂直な仮想の平面で切断した直列軸流ファン100の断面構造に対応する。また、以下では、上述の実施形態と異なる構成について説明する。また、上述の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
<2-1.第1変形例>
第1変形例では、少なくとも1つの整流翼部32の軸方向における長さは、筐体31の軸方向における長さよりも長い。たとえば、図8に示すように、整流翼部32の軸方向における長さは、筐体31の軸方向における長さよりも長くてもよい。また、整流翼部32の軸方向一方端部は、筐体31の軸方向一方端部よりも軸方向一方Da1にあってもよい。また、整流翼部32の軸方向他方端部は、筐体31の軸方向他方端部よりも軸方向他方Da2にあってもよい。なお、これらの関係は、図8では全ての整流翼部32に適用されている。但し、図8の例示に限定されず、上述の関係は、一部の整流翼部32に適用され、残りの一部の整流翼部32には適用されなくてもよい。上述の少なくとも1つの整流翼部32の軸方向端部を第1軸流ファン1及び/又は第2軸流ファン2の内部に入れ込むことができる。これにより、整流翼部32から第1軸流ファン1への気流Fの乱れ、及び/又は、第2軸流ファン2から整流翼部32への気流Fの乱れが生じ難くなる。従って、直列軸流ファン100のPQ特性の向上に寄与できる。
第1変形例では、少なくとも1つの整流翼部32の軸方向における長さは、筐体31の軸方向における長さよりも長い。たとえば、図8に示すように、整流翼部32の軸方向における長さは、筐体31の軸方向における長さよりも長くてもよい。また、整流翼部32の軸方向一方端部は、筐体31の軸方向一方端部よりも軸方向一方Da1にあってもよい。また、整流翼部32の軸方向他方端部は、筐体31の軸方向他方端部よりも軸方向他方Da2にあってもよい。なお、これらの関係は、図8では全ての整流翼部32に適用されている。但し、図8の例示に限定されず、上述の関係は、一部の整流翼部32に適用され、残りの一部の整流翼部32には適用されなくてもよい。上述の少なくとも1つの整流翼部32の軸方向端部を第1軸流ファン1及び/又は第2軸流ファン2の内部に入れ込むことができる。これにより、整流翼部32から第1軸流ファン1への気流Fの乱れ、及び/又は、第2軸流ファン2から整流翼部32への気流Fの乱れが生じ難くなる。従って、直列軸流ファン100のPQ特性の向上に寄与できる。
但し、実施形態(図1参照)及びその第1変形例(図8参照)の例示に限定されず、少なくとも1つの整流翼部32の軸方向における長さは、筐体31の軸方向における長さと同じであってもよい。また、軸方向において、整流翼部32の軸方向一方端部の位置は、筐体31の軸方向一方端部の位置と同じであってもよい。
<2-2.第2変形例>
第2変形例では、直列軸流ファン100は、内壁部41をさらに備える。たとえば図9では、第1軸流ファン1は、内壁部41を有する。内壁部41は、軸方向に延びる筒状である。内壁部41は、第1ブラケット部131の軸方向一方端面に取り付けられる。内壁部41は、筐体31に収容され、整流翼部32よりも径方向内方に配置される。空送空間33は、内壁部41よりも径方向外方に設けられる。第2変形例では、空送空間33は、整流翼部32よりも径方向内方において環状に広がる。なお、図9では、内壁部41の全体が筐体31に収容される。但し、この例示に限定されず、筐体31には、内壁部41の一部が収容されてもよい。つまり、軸方向において、内壁部41の軸方向一方端部及び軸方向他方端部のうちの少なくとも一方は、筐体31からはみ出てもよい。この場合、たとえば、内壁部41の軸方向他方端部は、第1軸流ファン1の第1ハウジング筒部133に収容されてもよい。また、内壁部41の軸方向一方端部は、第2軸流ファン2の第2ハウジング筒部233に収容されてもよい。こうすれば、第1軸流ファン1から第2軸流ファン2に向かう気流Fの一部が、整流部3の筐体31内にて径方向内方に流れ込むことを抑制できる。従って、気流Fは、その一部が中心軸CA付近で滞ることなく、第2軸流ファン2に向けて流れることができる。
第2変形例では、直列軸流ファン100は、内壁部41をさらに備える。たとえば図9では、第1軸流ファン1は、内壁部41を有する。内壁部41は、軸方向に延びる筒状である。内壁部41は、第1ブラケット部131の軸方向一方端面に取り付けられる。内壁部41は、筐体31に収容され、整流翼部32よりも径方向内方に配置される。空送空間33は、内壁部41よりも径方向外方に設けられる。第2変形例では、空送空間33は、整流翼部32よりも径方向内方において環状に広がる。なお、図9では、内壁部41の全体が筐体31に収容される。但し、この例示に限定されず、筐体31には、内壁部41の一部が収容されてもよい。つまり、軸方向において、内壁部41の軸方向一方端部及び軸方向他方端部のうちの少なくとも一方は、筐体31からはみ出てもよい。この場合、たとえば、内壁部41の軸方向他方端部は、第1軸流ファン1の第1ハウジング筒部133に収容されてもよい。また、内壁部41の軸方向一方端部は、第2軸流ファン2の第2ハウジング筒部233に収容されてもよい。こうすれば、第1軸流ファン1から第2軸流ファン2に向かう気流Fの一部が、整流部3の筐体31内にて径方向内方に流れ込むことを抑制できる。従って、気流Fは、その一部が中心軸CA付近で滞ることなく、第2軸流ファン2に向けて流れることができる。
好ましくは、直列軸流ファン100は、内翼部42をさらに備える。たとえば図9では、第1軸流ファン1は、内翼部42をさらに有する。内翼部42は、内壁部41の径方向外側面から径方向外方に延びる。内翼部42は、整流翼部32よりも径方向内方に配置される。内翼部42は、複数であり、内壁部41の径方向外側面において周方向に並ぶ。内翼部42は、少なくとも軸方向に延びる。好ましくは、内翼部42は、径方向から見て整流翼部32と同じ方向に傾く。たとえば、内翼部42は、軸方向他方Da2から軸方向一方Da1に向かうにつれて周方向他方Dc2に傾く。また、径方向において、内翼部42と整流翼部32との間には、空送空間33が設けられる。こうすれば、気流Fを第1軸流ファン1から第2軸流ファン2に向けてスムーズに流すことができる。なお、図9の例示に限定されず、内翼部42は、省略されてもよい。
なお、上述の第2変形例では、内壁部41及び内翼部42は、第1軸流ファン1の一部である。但し、この例示に限定されず、内壁部41及び内翼部42は、第2軸流ファン2の一部であってもよい。たとえば、内壁部41は、図示しない支持部を介して第2ハウジング筒部233に接続されてもよい。或いは、内壁部41及び内翼部42は、整流部3の一部であってもよい。たとえば、内壁部41は、図示しない支持部を介して筐体31に接続されてもよい。
<3.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
本発明は、2つの軸流ファンが直列に連結される装置に有用である。
100・・・直列軸流ファン、1・・・第1軸流ファン、11・・・第1インペラ、111・・・第1動翼、112・・・第1インペラベース、12・・・第1モータ部、121・・・第1ロータ、1211・・・第1シャフト、122・・・第1ステータ、13・・・第1ハウジング、131・・・第1ブラケット部、1311・・・第1底蓋部、1312・・・第1ベアリングホルダ保持部、1313・・・第1外壁部、132・・・第1ベアリングホルダ、1321・・・第1ベアリング、133・・・第1ハウジング筒部、134・・・第1静翼、2・・・第2軸流ファン、21・・・第2インペラ、211・・・第2動翼、212・・・第2インペラベース、22・・・第2モータ部、221・・・第2ロータ、2211・・・第2シャフト、222・・・第2ステータ、23・・・第2ハウジング、231・・・第2ブラケット部、2311・・・第2底蓋部、2312・・・第2ベアリングホルダ保持部、2313・・・第2外壁部、232・・・第2軸受ホルダ、2321・・・ベアリング、233・・・第2ハウジング筒部、234・・・第2静翼、3・・・整流部、31・・・筐体、32・・・整流翼部、321・・・第1湾曲部、322・・・第2湾曲部、33・・・空送空間、41・・・内壁部、42・・・内翼部、CA・・・中心軸、F・・・気流、Da1・・・軸方向一方、Da2・・・軸方向他方、Dc1・・・周方向一方、Dc2・・・周方向他方
Claims (15)
- 第1インペラを有する第1軸流ファンと、第2インペラを有する第2軸流ファンと、整流部と、を備え、
前記第1インペラは、軸方向に延びる中心軸を中心にして周方向一方側に回転可能な第1動翼を有し、
前記第2インペラは、前記中心軸を中心にして回転可能な第2動翼を有し、
前記第2軸流ファンは、前記第1軸流ファンよりも軸方向一方に配置されるとともに、前記整流部を挟んで前記第1軸流ファンと直列に接続され、
前記整流部は、
前記中心軸を囲む筒状の筐体と、
前記筐体の径方向内側面から径方向内方に延びる整流翼部と、
前記整流翼部の径方向内方に設けられる空送空間と、
を有し、
前記整流翼部は、少なくとも軸方向に延びて、軸方向他方から軸方向一方に向かうにつれて周方向他方に傾き、
前記空送空間は、前記整流翼部の径方向内方において気流が流通可能な一体の空間である、直列軸流ファン。 - 前記第1軸流ファンは、前記第1動翼よりも軸方向一方側且つ前記整流翼部よりも軸方向他方側に配置される静翼をさらに有し、
前記静翼は、少なくとも軸方向に延びて、軸方向他方から軸方向一方に向かうにつれて周方向他方に傾く、請求項1に記載の直列軸流ファン。 - 前記整流翼部の数は、前記静翼の数以上である、請求項2に記載の直列軸流ファン。
- 前記整流翼部は、前記整流翼部の軸方向一方端部に配置される第1湾曲部を有し、
前記第1湾曲部は、径方向から見た断面視において、軸方向一方且つ周方向他方に向かって突出する曲面を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。 - 前記整流翼部は、前記整流翼部の軸方向他方端部に配置される第2湾曲部を有し、
前記第2湾曲部は、径方向から見た断面視において、軸方向他方に向かって突出する曲面を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。 - 前記整流翼部の周方向幅は、径方向外方から径方向内方に向かうにつれて徐々に狭くなる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
- 前記整流翼部の数は、前記第1動翼の数と前記第2動翼の数とのうちの少なくともどちらかの翼部と素である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
- 複数の前記整流翼部が周方向において等間隔に並ぶ、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
- 周方向に並ぶ複数の前記整流翼部の少なくとも一部が他の一部とは異なる間隔で並ぶ、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
- 前記整流翼部は、前記第2動翼の最も軸方向他方側の部分よりも径方向外方に配置される、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
- 前記整流部は、前記第1軸流ファン及び前記第2軸流ファンのうちの少なくともいずれかとは別の部材である、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
- 少なくとも1つの前記整流翼部の軸方向における長さは、前記筐体の軸方向における長さよりも長い、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
- 前記第1軸流ファンは、軸方向に延びる筒状の内壁部をさらに有し、
前記内壁部は、前記筐体に収容され、前記整流翼部よりも径方向内方に配置され
前記空送空間は、前記内壁部よりも径方向外方に設けられる、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。 - 前記第1軸流ファンは、前記内壁部の径方向外側面から径方向外方に延びる内翼部をさらに有し、
前記内翼部は、前記整流翼部よりも径方向内方に配置される、請求項13に記載の直列軸流ファン。 - 前記第2インペラは、周方向一方に回転する、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の直列軸流ファン。
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