JP2022091735A - Spfブースターとしてのリポアミノ酸アルキルエステル - Google Patents
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Abstract
【課題】SPFブースターとして使用でき、異なる有利な特性、特に入手および/または合成の容易さ;非常に自然であるという特徴;サンフィルターの必要量をかなり低減できるといった高い有効性;組成物の種類に依存して困難な適用研究を行う必要なく、多様な化粧品組成物において容易に使用できるようにするための、可能な限り処方に依存しない有効性を組み合わせた新しい物質を提供する。【解決手段】サンフィルターを含む化粧品組成物におけるSPF(サン・プロテクション・ファクター)ブースターとしてのリポアミノ酸アルキルエステルの使用を提供する。【選択図】なし
Description
本発明は、光保護作用および光保護を高める活性のある分子を有する化粧品に関する(SPFブースター)。
化粧品は、人の表面(皮膚、ケラチンなど)に適用され、それゆえ普通は太陽放射にさらさせる。太陽照射、特に紫外線照射は有機組織の劣化/老化プロセスに関わっているため、化粧品は、サンフィルター、すなわち当該放射を吸収および/または反射することのできる分子を含み得;これらの物質は、使用されている製品の具体的な化粧効果と共同することにより有機組織の老化を抑える。その結果、サンフィルターの使用は、例えば日焼け止めクリームなどの光保護を特に目的とした化粧品の場合に一般的である。
サンフィルターおよびそれを含む組成物により得られる保護の程度は、一般にパラメータSPF(サン・プロテクション・ファクター)により表される。これは、保護されなかった皮膚の最小の紅斑を生成するために必要なUVエネルギー(最小紅斑量、MED)に対する保護された皮膚のMEDの比率として定義できる。
インビボでのSPFを決定する欧州の公式な方法は、EN ISO 24444:2020に報告されている。
サンフィルターに加えて、光保護ブースター(SFPブースター)として活性な分子が知られている。これらの物質は、一般にそれら自体では光保護剤として不活性であるが、サンフィルターの存在下においてその光保護活性を高めることができる。今日、ブースターの使用は、サンフィルターがますます人の健康およびそれらの環境への影響に関する議論のテーマになっているため特に関心を集めている。例えば、2020年1月1日以降、パラオ共和国での日焼け止め製品(solar products)の販売と使用の禁止令により、海洋生態系(サンゴ)に危険であるとみなされている、ベンゾフェノン-3、エチルヘキシルメトキシシンナメート、4-メチルベンジリデンカンファ-などの物質の使用が禁止されている。2021年には、ハワイの禁止令により、ベンゾフェノン-3およびエチルヘキシルメトキシシンナメートが禁止される。それゆえ、ブースト効果を有する物質の調査は、化粧品を実現するための新しい展望である。当該調査は、特に、物理的および化学的サンフィルターの両方と相乗効果を発揮することができ、それにより処方中のそれらの濃度を減らすことのできる原料に向けたものである。
SPFブースターは、異なる機序で作用することができる。それらの多くは、UV吸収および皮膚上の保護膜の厚さを増加させ、他は、サンフィルターの散乱特性を増加させ、またその他はUV-A吸収およびλcrを強化するか、または光安定性を向上させる。
天然や合成起源のSPFブースターが知られている。天然起源のもののなかには次のものが挙げられる:グルコリムナンチンに富む生成物が得られる、リムナンタンテス・アルバ(Limnanthantes alba);ゼラニウムおよびカレンデュラのエッセンシャルオイル;ルチンのオイル(パシフロラ・インカルナタ・L(Passiflora incarnata L.)およびプランタゴ・ランセオラタ(Plantago lanceolata)の抽出物の組合せ;甘草の根(Glycyrrhiza inflata);地衣類から得られるギロホール酸;ポルフィラ・ウンビリカリス(Porphyra umbilicalis)(紅藻)、ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)などの藻類;ドゥナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)など。
合成SPFブースターは、特に特許文献より公知である。特許文献1には、アロエベラ(Aloe vera)のオリゴ糖を含む「コールドプレス(Cold Pressed)」組成物とそれらの利点が報告されている。「SPFおよび/またはPPDブースターとしてのメチルセルロースを組み込んだ日焼け止め組成物および方法」と題された2つの特許のうち、1つ(特許文献2)は粒子状有機フィルターを含む組成物を報告しており;もう1つ(特許文献3/特許文献4)は、金属酸化物とメチルセルロースを含む組成物を報告している。特許文献5は、1~30μmの直径および1~2.5の分布を有する粒子の平均数を有する球晶構造を有する微細な多孔質ポリアミド粒子の散乱によるブースター効果を説明している。「改善された日焼け止め組成物」と題された特許文献6は、乳化剤および耐水性およびカラギーナン(ιまたはλ)を増加させるためのアクリレート、クロトネート、ポリウレタンなどのフィルム状ポリマーを含むO/Wエマルジョンを記載している。「SPFブースターとしての特定のアクリレートコポリマーの使用」と題された特許文献7は、選択された有機フィルター(オクトクリレン、アボベンゾン、オキシベンゾン、オクチサレート、ホモサレート)および最大分子量が140,000のポリアクリレート-アクリレートコポリマーに基づくブースターを含み、さらにミネラルUVフィルター、顔料およびナノ顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛など)を含む組成物を記載している。具体的なブースターは、スプレー製品に使用することができる、1)コア、2)内殻、3)外殻からなる「多段」ポリマー粒子に関する特許文献8「アルコールベースの日焼け止め製剤で使用するためのSPFブースター」に報告されている。特許文献9には、重合性「UV放射散乱体」、たとえばアクリル共重合体/スチレンスフェアを含む組成物が見られる。最近のいくつかの特許出願は、高いSPFと同時に軽量化効果(特許文献10「肌のホワイトニングのためのサンケア組成物、そのサンケア組成物の使用および製造方法」)または時間的および良好な適用特性(テクスチャー)の安定性(特許文献11)を実現することを目的とし;最後に、(特許文献12「肌の外観を保護および改善する方法」)では、SPFおよびUVA-PFを増加させ、同時に肌の外観を改善する方法が記載され;その方法は、皮膚上で「パーフェクティング組成物」と日焼け止め組成物(solar composition)をその順序は関係なく層別化することからなり;パーフェクティング組成物(フィルム状のポリマーと接着剤、および「ソフトフォーカス」パウダーを含む)は、日焼け止め組成物のSPFおよびUVA-PFを増加させ;代わりに、この2つの組成物を事前に混合し、その混合物を皮膚に塗布した場合には、同じSPFブースター効果は得ることができない。特許文献13は、アゼリーナ(ニオイヒツジグサ(Nymphaea odorata)の成分)のブースター効果が報告されており、有機および無機フィルターとアゼリーナとを0.01~5重量%含む組成物が報告されており、0.01%未満の濃度ではブースター効果を得るのに十分ではなく、5%を超える濃度では処方の安定性が保証されない。
太陽照射に対する有効な保護効果にかかわらず、SPFブースターには制限がある。特に、天然のブースターは、安定性、効果の再現性/範囲、取得/精製のコストに問題がある。合成ブースターは、それらが天然でないという事実や、それらの合成のために使用される有毒試薬の痕跡量が残留する可能性に関係するいくつかのリスクを伴う。ゆえに、SPFブースターとして使用でき、異なる有利な特性、特に入手および/または合成の容易さ;非常に自然であるという特徴;サンフィルターの必要量をかなり低減できるといった高い有効性;組成物の種類に依存して困難な適用研究を行う必要なく、多様な化粧品組成物において容易に使用できるようにするための、可能な限り処方に依存しない有効性を組み合わせた新しい物質が強く求められている。また、特に光保護物質および/またはそこに含まれるブースターに関して、非常に自然かつ安全に使用できる、光保護効果を有する化粧品組成物も求められている。
上記要求に対処するため、本発明は、サン・プロテクション・ファクター(SPF)ブースターとしてのリポアミノ酸アルキルエステルの使用に関する。実際、当該化合物が、サンフィルターを含む任意の化粧品組成物に添加した場合に、SPF値の予想外の大幅な増加を引き起こし、50%を超えることが実験的に観察された。したがって、所望のSPFに必要とされるサンフィルターの量を有意に減少させることができ、それにより環境への影響および消費者が大量のそのような物質にさらされることに関した考えられるリスクを制限することができる。本発明の化合物はアミノ酸および脂質構造に基づくものであり、強く自然を暗示し、有機組織を重視する。好ましい変形例において、本発明の同じSPFブースターは、環境を非常に尊重し、最終化粧品に痕跡を残す可能性のある攻撃的な試薬を使用しない「グリーン」合成法により得ることができ:これはさらにブースターの、およびそれを含む組成物の本来的な性質および安全性に寄与する。追加的な利点として、本発明のリポアミノ酸アルキルエステルのブースター効果は、非常に広いレベル、すなわち使用されているサンフィルターの種類、量、賦形剤、化粧品の化学的-物理的形態およびクラス、例えばエマルジョン、ディスパージョン、軟膏、オイルなどが互いに異なる多くの化粧品組成物について観察された。これは、有意な光保護レベルを有することが要求されるあらゆる化粧品組成物における本ブースターの幅広い使用を支持する。本発明はまた、サンフィルターと関連して本ブースターを含む相対的な化粧品組成物を包含する。
本発明によれば、用語「SPFブースター」、「光保護ブースター」または単に「ブースター」は、単独で使用した場合には光保護剤として不活性またはほとんど活性がないが、サンフィルターの存在下、例えばサンフィルターを含む化粧品組成物に処方された場合、SPFなどで表される光保護の有意な増加を達成する物質を意味する。当該光保護の増加、特に太陽保護(solar protection)の増加は、本発明の欠くことのできない部分であり、本明細書において使用される用語「SPFブースター」に含まれる。
本明細書において使用される「サン・プロテクション・ファクター(SPF)を増加させるためのリポアミノ酸アルキルエステルの使用」との表現は、「SPFブースターとしてのリポアミノ酸アルキルエステルの使用」と同義/置換可能である。
本発明によるSPFブースターとして使用される物質は、リポアミノ酸アルキルエステルである。「リポアミノ酸」は、本明細書において、アミノ酸と脂肪酸との間、具体的には、アミノ酸のアミノ基と脂肪酸のアシル基との間で形成されるアミドとして定義され;複数のアミノ基を含むアミノ酸(例えば、リジン、ヒスチジン)の場合、リポアミノ酸という用語は、上記の対応するモノまたはポリアミドに含まれる当該アミノ酸にも適用される。
本リポアミノ酸のアミノ酸部分は、特定の制限を受けるものではなく、天然アミノ酸:アラニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、グリシン、ヒスチジン、ロイシン、イソロイシン、リジン、 メチオニン、アスパラギン、ピロリシン、プロリン、グルタミン、アルギニン、セリン、スレオニン、セレノシステイン、バリン、トリプトファン、チロシンから広く選択することができ、後者のそれぞれは、L-体、D-体、またはラセミ体を特に区別することはなく;本発明による好ましいアミノ酸は非環状アミノ酸であり;中でもグリシンが特に好ましい。上記のアミノ酸の誘導体または合成アミノ酸(アルファ、ベータなど)も使用することができる。
本リポアミノ酸アルキルエステルのアルキルエステル部分は、典型的には、直鎖または分岐アルキルエステルC1-24、好ましくはエチルまたはメチルからなり、当該アルキルエステルは、リポアミノ酸のカルボキシル基上に形成される。アミノ酸部分が複数のカルボキシル基を含む場合、当該1つ以上のカルボキシル基が、対応するモノまたはポリアルキルエステルの形成に関与することができる。
本リポアミノ酸の脂質部分は、特別な制限を受けるものではなく、任意の脂肪酸、すなわち、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和の長鎖脂肪族モノカルボン酸のアシルにより表され;典型的には、脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの、C4-24、好ましくはC8-24、より好ましくはC16-18の脂肪酸である。2つ以上の脂肪酸、例えば植物油または植物脂(butter)に存在する脂肪酸の混合物などを使用することもでき;植物油の例は、カシューナッツ油、ピーナッツ油、アルガン油、アボカド油、オオミテングヤシ果実油、コーヒー油、ベニバナ油、ココナツ油、菜種油、米ぬか油、コーン油、マカダミア油、アーモンド油、クルミ油、ブラジルナッツ油、ヘーゼルナッツ油、オリーブ油、パーム油、ピーカン油、ピスタチオ油、セサミ油、大豆油、綿実油、ヒマワリ種油、パンプキン種油、ブドウ(vine)種油、大麻油などであり;本発明によれば、好ましい油は、オリーブ油、米ぬか油、オオミテングヤシ果実油、大麻油、コーヒー油である。植物脂の例は、カカオ豆脂、シア脂、クプアス脂、オリーブ脂、マンゴー脂、アプリコット脂、ムルムル脂、アーモンド脂、ライス脂などである。上に定義した「脂肪酸」との用語は、遊離の脂肪酸に限定されるものではなく、エステルやさらに高次の構造、典型的には、(モノ/ジ/トリ)グリセリドの一部である脂肪酸も含むものであり:この場合、アミノ酸のアミノ基は対応するグリセリドのアシル基とアミドを形成する。
本発明で使用するためのリポアミノ酸アルキルエステルの好ましい例は、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、植物油(オリーブ油、米ぬか油、オオミテングヤシ果実油、コーヒー油、大麻油)由来の脂肪酸のアシルとのアミドの形態のグリシンエチルエステルである。アミノ酸アルキルエステルは、対応する塩酸塩の形で使用することもできる。
本リポアミノ酸アルキルエステルは、合成によって生成することができ:この目的のために、(a)検討される脂肪酸とアミノ酸との間のアミドの形成をもたらす任意の反応/プロセス、および(b)対応するアミノ酸アルキルエステルの形成をもたらす任意の反応/プロセスを使用することができる。反応(a)および(b)は、連続して(順序は関係なく)または同時に実行され得る。あるいは、アミノ酸アルキルエステルを出発物質として使用し、反応(a)によって対応するリポアミノ酸を形成することや;または、出発物質としてリポアミノ酸を使用し、反応(b)によって対応するアルキルエステルを形成することもできる。好ましくは、このプロセスは「グリーン」プロセス、すなわち、環境に優しく、最終製品に痕跡を残す可能性のある攻撃的な化学試薬を使用しないプロセスである。「グリーン」プロセスの好ましい例は、本出願人の名前で上記の同時係属中の出願PCT/IT2019/000045に記載されており、参照により本明細書に組み込まれ、(a)アミノ酸アルキルエステルおよび(b)脂肪酸および/または植物油および/または植物脂を含む混合物にマイクロ波を照射することを含む。アミノ酸アルキルエステルおよび脂肪酸は、広範囲の重量比、例えば、1:1から1:3の間で使用することができ;植物油または植物脂を使用する場合、アミノ酸アルキルエステルと植物油および/または植物脂との重量比は、広く、例えば、0.2:1から1:1の間であり得る。アミノ酸アルキルエステルと脂肪酸または植物油および/または植物脂を適切な反応器で混合し、その後、混合物を撹拌しながらマイクロ波照射にかける。
この反応により、アミノ酸アルキルエステルのアミノ基と脂肪酸のアシルとの間にアミドが形成され、この問題のアシルは、遊離またはエステル化された形で、特に植物油および/または植物脂が使用される場合にトリグリセリドとして使用される脂肪酸を構成するものである。照射は、反応混合物を80~120℃の間で、可変時間、例えば、15、20、または30分間、室温で加熱することにより実施される。反応収率(アミノ酸アルキルエステルのアミドの形成のパーセンテージとして解される)を増加させる目的で、得られた混合物を、上記の条件において1つまたは複数のさらなる照射サイクル、例えば2または3サイクルに供することによってプロセスを実施することが可能であり;特に、120℃で2回の30分のプロセスサイクルにより高収率が得られた。代替的に、またはさらなるサイクルの適用に加えて、さらなるリサイクルを実施することも可能であり:この場合、反応混合物は、最初に新しいアミノ酸アルキルエステルを追加され、次に上記の条件でさらなる照射に供される。当該手順は、実施されることが意図されているリサイクルの回数に応じて繰り返される。スケールアッププロセスによっては、照射時間を延長することにより、単サイクルでも反応を行うことができる。上記で組み込まれた出願PCT/IT2019/000045はまた、本発明で使用することができるリポアミノ酸アルキルエステルの例も記載している。
本リポアミノ酸アルキルエステルにおいて、アミノ酸の利用可能なアミノ基に関連して存在するアミドの量として解される純度のパーセンテージは、高い必要はない。かなりの量の未反応の脂肪酸、油または脂を含むリポアミノ酸にもSPFブースター効果が存在することが実際に確認された。当該物品は、互換性の問題を伴わず、本発明の目的のために協働することができる。
本組成物において、サンフィルターは、基本的な光保護作用を発揮し、それは、本発明によれば上述のSPFブースターにより有意に増加される。サンフィルターが皮膚を太陽のダメージから保護し、メラノーマなどの皮膚がんや日焼け、早期の皮膚の老化、または日焼けによるシミのリスクを防ぐことは周知である。各サンフィルターは、特定の種類の保護を提供するため、通常サン・プロテクション製品は広範な保護を保証するためにフィルターの組合せを利用する。2つ以上のフィルターによる当該組合せは、本発明において同等に使用可能であり、本明細書に使用される一般的な用語「サンフィルター」に含まれる。サンフィルターは、有機または無機構造を有することができ;有機フィルターは通常UVAおよびUVB線を吸収し、無機フィルター(または鉱物フィルター)は、UVB放射(二酸化チタン)やUVA放射(酸化亜鉛)を反射する。使用されるサンフィルターは、世界中の様々な国の法律により許可されているものである。非限定的な方法において、サンフィルターは次のクラスに属することができる:ケイヒ酸エステル(例えば、メトキシケイヒ酸DEA、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、ジイソプロピルケイヒ酸エチル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸ジメトキシケイヒ酸グリセリル、パラメトキシケイヒ酸イソアミル、トリメトキシケイヒ酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル(Isopentyl Trimethoxycinnamate Trisiloxane)、メトキシケイヒ酸イソプロピル、シノキサート)、トリアジン(例えば、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、トリスビフェニルトリアジン)、トリアゾン(例えば、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン)、ベンズイミダゾール(例えば、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸2Na、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸)、カンフル誘導体(例えば、3-ベンジリデンカンフル、4-メチルベンジリデンカンフル、ベンジリデンカンフルスルホン酸、カンフルベンザルコニウムメソ硫酸塩、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンフル、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸)、ベンゾオキサゾール、ジアリールブタジエン、ベンゾトリアゾール(例えば、ビソクトリゾール、ドロメトリゾール、ゾロメトリゾールトリシロキサン)、ベンジリデンマロン酸、ベンザルマロン酸(例えば、ポリシリコーン-15)、サリチレート(例えば、サリチル酸エチル、サリチル酸イソプロピルベンジル、トロラミンサリチル酸塩、ホモサレート)、ベンゾエート(例えば、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、PABA、エチルPABA、ブチルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシルジメチルPABA、グリセリルPABA、アミル-p-ジメチルアミノベンゾエート(Amyl-p-dimethylaminobenzoate)、PEG-25 PABA)、ベンゾフェノン(例えば、ベンゾフェノン1、ベンゾフェノン2、ベンゾフェノン3、ベンゾフェノン4、ベンゾフェノン5、ベンゾフェノン6、ベンゾフェノン7、ベンゾフェノン8、ベンゾフェノン9、4-プロポキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン)、ジベンゾイルメタン(例えば、アボベンゾン)、ジフェニルアクリレート(例えば、オクトクリレン)、アントラニレート(例えば、アントラニル酸メチル)、フェルラ酸、ジガロイルトリオレート、金属酸化物、金属酸化物と脂質との混合物など。ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン;ブチルメトキシジベンゾイルメタン;ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル;メトキシケイヒ酸エチルヘキシル;オクトクリレン;二酸化チタン(および)カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(および)アルミナ(および)イソステアリン酸(および)ポリヒドロキシステアリン酸(および)ステアリン酸(および)ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3(および)レシチン;二酸化チタン(および)シリカ;酸化亜鉛(および)カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(および)ポリヒドロキシステアリン酸(および)イソステアリン酸(および)レシチン(および)ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3;酸化亜鉛(および)ゴマ種子油(Sesamum Indicum (Sesame) Seed Oil)(および)ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2(および)ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3が特に好ましい。
本ブースターは、サンフィルターを含むあらゆる化粧品に使用することができる。化粧品は、溶液、懸濁液、乳液、ジェル、ハイドロゲル、クリーム、軟膏、オイル、スプレー、フォーム、パウダーなどから幅広く選択できる。適用の観点からは、スキンケア製品、美容パック、ファンデーション、パウダー、タルカムパウダー、石鹸、香水、オードトワレ、オーデコロン、入浴およびシャワー用製品、脱毛製品、デオドラント、制汗剤、染毛剤、ヘアウェーブ、矯正および固定製品、ヘアセット製品、ヘアクリーニング製品(ローション、パウダー、シャンプー)、髪の形を保つ製品、ヘアスタイリング製品(ローション、ヘアスプレー、整髪用オイル(brilliantines))、シェービング製品、メイクアップ製品、メイクアップ除去製品、唇に塗布することを意図した製品、ネイルケア製品およびネイルポリッシュ、日焼け止め製品、セルフ・タンニング製品、美白(skin-lightening)製品および抗しわ製品などから選択することができる。ある非限定的な変形例において、化粧品組成物はクリームを含まず;ある非限定的な変形例において、化粧品組成物は乳濁液を含まない。ある非限定的な変形例において、化粧品組成物はタンニング製品を含まない。別の非限定的な変形例では、化粧品組成物は、液体、クリーム状、またはペースト状の組成物である。別の非限定的な変形例では、化粧品組成物は、エマルジョン、ディスパージョン、オイルおよび軟膏から選択される。
当該化粧品において、リポアミノ酸アルキルエステルは、好ましくは組成物の重量の0.5~20重量%、より好ましくは0.5~15重量%の範囲の量で存在することができる。サンフィルターは、組成物の重量の5~80重量%の範囲の量で存在し得、特に、本発明のリポアミノ酸アルキルエステルのブースター効果は、高いSPF値を維持しながら、5から30重量%の間のより好ましい範囲でサンフィルターの量を有利に減らすことを可能にする。さらに、ブースターとサンフィルターとの間にバランスがあることが好ましく:特に、サンフィルターに対するリポアミノ酸アルキルエステルの重量比は、1:0.2から1:8の間であり得る。
本発明は、ここで非限定的な実施例により説明される。
実験の部
材料および方法
物理的および化学的フィルターを含むさまざまな化粧製品、W/Oエマルジョン、O/Wエマルジョン、油性ディスパージョン、サンオイル、リップクリームなどを製造した。
材料および方法
物理的および化学的フィルターを含むさまざまな化粧製品、W/Oエマルジョン、O/Wエマルジョン、油性ディスパージョン、サンオイル、リップクリームなどを製造した。
製剤の製造に使用されたフィルターは、以下のとおりである。
・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン;
・ブチルメトキシジベンゾイルメタン;
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル;
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル;
・オクトクリレン;
・二酸化チタン(および)カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(および)アルミナ(および)イソステアリン酸(および)ポリヒドロキシステアリン酸(および)ステアリン酸(および)ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3(および)レシチン;
・二酸化チタン(および)シリカ;
・酸化亜鉛(および)カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(および)ポリヒドロキシステアリン酸(および)イソステアリン酸(および)レシチン(および)ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3;
・酸化亜鉛(および)ゴマ種子油(Sesamum Indicum (Sesame) Seed Oil)(および)ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2(および)ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3
・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン;
・ブチルメトキシジベンゾイルメタン;
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル;
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル;
・オクトクリレン;
・二酸化チタン(および)カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(および)アルミナ(および)イソステアリン酸(および)ポリヒドロキシステアリン酸(および)ステアリン酸(および)ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3(および)レシチン;
・二酸化チタン(および)シリカ;
・酸化亜鉛(および)カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(および)ポリヒドロキシステアリン酸(および)イソステアリン酸(および)レシチン(および)ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3;
・酸化亜鉛(および)ゴマ種子油(Sesamum Indicum (Sesame) Seed Oil)(および)ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2(および)ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3
使用されたブースターは次のとおりである:
ブースター1(オリーブオイルおよびグリシンエチルエステルから得られる混合物);
ブースター2(大麻油およびグリシンエチルエステルから得られる混合物);
ブースター1および2の1H-NMR(600MHz)スペクトルを図1および2にそれぞれ示す。CDCl3溶媒に記録された対応する値を報告した。
ブースター1(オリーブオイルおよびグリシンエチルエステルから得られる混合物);
ブースター2(大麻油およびグリシンエチルエステルから得られる混合物);
ブースター1および2の1H-NMR(600MHz)スペクトルを図1および2にそれぞれ示す。CDCl3溶媒に記録された対応する値を報告した。
アミド含量は、グリセロールのCH2のプロトンの積分とアミドのCH2のプロトンの積分との比較に基づく。
グリセロールのCH2はすべての開始トリグリセリド分子に存在し:したがって、100%を表す;グリセロールのCH2の積分値が1に設定される場合(100%開始トリグリセリド分子)、アミドのCH2の積分値は、直接アミド鎖を有する分子の割合を提供する。
ブースター1に存在するアミド%:約50%
ブースター2に存在するアミド%:約36%
ブースター1に存在するアミド%:約50%
ブースター2に存在するアミド%:約36%
SPF値は、以下の方法にしたがい測定された。インビトロにおいて、日焼け止め製品を横切るUV放射の拡散透過率に基づいてデータを提供することができる分光器Labsphere 2000Sを用いて決定した。
SPF値の計算は、ディフェイ(Diffey’s)方程式にしたがう(Diffley B., Stokes R.P., Serge F., Mazilier C., Rougier A. Suncare product photostability: a key parameter for a more realistic in vitro efficacy evaluation. Eur. J. Dermatol., 7, 226-228 (1987)):
式中:
E(λ)は、分光ソーラー照射であり;
B(λ)はエリテマトーデス作用のスペクトルであり;
T(λ)は試料透過率である。
式中:
E(λ)は、分光ソーラー照射であり;
B(λ)はエリテマトーデス作用のスペクトルであり;
T(λ)は試料透過率である。
決定には、W/Oエマルジョン、ディスパージョン、オイルおよびリップクリームの場合にPMMA(ポリ(メチルメタクリレート));O/Wエマルジョンの場合にTranspore(商標)を基質として使用した。
化粧品処方
実施例1-W/Oエマルジョン
実施例1-W/Oエマルジョン
実施例2-O/Wエマルジョン
2F-2G:市販のO/Wエマルジョン(ブースター1)
高いSPFを有するエマルジョンとして処方された市販製品へのブースター混合物1の添加も評価された。
高いSPFを有するエマルジョンとして処方された市販製品へのブースター混合物1の添加も評価された。
以下、パッケージに記載されているINCI成分の組成が報告される。この場合も、ブースターの添加は、インビトロでSPFの増加を引き起こしている。
成分:水、ホモサレート、サリチル酸エチルヘキシル、グリセリン、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ジメチコン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(ナノ)、トリスビフェニルトリアジン(ナノ)、セチルリン酸K、カプリル酸プロピルヘプチル、ヒアルロン酸Na、ブチレングリコール、カプリリルグリコール、カルボマー、セチルアルコール、クエン酸、デシルグルコシド、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、リン酸二ナトリウム、(水添ダイマージリノレイル/炭酸ジメチル)コポリマー、パルファム、ラウリン酸PEG-8、テトラ(ジ-t-ブチルヒドロキシヒドロケイヒ酸)ペンタエリスルチル、フェノキシエタノール、ポリアクリレートクロスポリマー-6、ポリメチルメタクリレート、プロピレングリコール、シリカ、デヒドロ酢酸ナトリウム、(スチレン/アクリレート)コポリマー、t-ブチルアルコール、タピオカデンプン、酢酸トコフェロール、エチレンジアミンジコハク酸3Na、キサンタンガム
SPFエマルジョン:35.01±0.57
ブースター1混合物5%を加えたSPFエマルジョン:45.98±0.34
ブースター1混合物5%を加えたSPFエマルジョン:45.98±0.34
実施例3-ディスパージョン
3G-3H:市販のディスパージョン(ブースター1)
高いSPFを有するディスパージョンとして処方された市販製品へのブースター1混合物の添加も評価された。
高いSPFを有するディスパージョンとして処方された市販製品へのブースター1混合物の添加も評価された。
以下、パッケージに記載されているINCI成分の組成が報告される。この場合もブースターの添加は、インビトロでSPFの増加を引き起こしている。
成分:炭酸ジカプリリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、二酸化チタン、アルガニアスピノサ核油(Argania Spinosa Kernel Oil)、水酸化アルミニウム、ステアリン酸、ジイソステアリン酸ポリグ7リセリル-3、オレイルアルコール、フユザンショウエキス(Zanthoxylum Alatum Fruit Extract)、ハイブリッドヒマワリ油(Helianthus Annuus Hybrid Oil)、オリーブ果実油(Olea Europaea (Olive) Fruit Oil)、プロポリスエキス、花粉エキス(Pollen Extract)
SPF市販ディスパージョン:52.37±0.63
ブースター1混合物5%を加えたSPF市販ディスパージョン:67.81±1.00
SPF市販ディスパージョン:52.37±0.63
ブースター1混合物5%を加えたSPF市販ディスパージョン:67.81±1.00
実施例4-サンオイル
実施例5-リップバーム
結果の要約
以下、上述した様々な実施例において得られた結果をまとめる。
以下、上述した様々な実施例において得られた結果をまとめる。
表は、使用したブースターおよびフィルターの量、得られたSPF値、およびブースターによるSPF値の増加割合の表示と共に処方例を示す。
実施例1-W/Oエマルジョン
実施例5-リップバーム
リポ-アミノ酸アルキルエステルの合成
1.材料および方法
1.材料および方法
グリシンエチルエステルを実施例として選択した。合成は、有機溶媒の非存在下、マイクロ波照射で行った。収率および収率の差を、試薬として脂肪酸または、代替として植物油を用いて評価した。反応収率は、水で洗浄後の反応原料におけるアミドの百分率として評価した。
方法1:温度120℃;オイル:アミノ酸エステル重量比=5:1(すなわち、1:0.2);マイクロ波(MW)照射:60分(継続時間各30分の2サイクル)
方法2:温度120℃;オイル:アミノ酸エステル(塩酸塩)重量比=5:1;アミノ酸エステル(塩酸塩):酢酸ナトリウム比=1:1モル。
-MW照射:60分(継続時間各30分の2サイクル)
-MW照射:60分(継続時間各30分の2サイクル)
特徴付け:
反応生成物は、原料(水で洗浄後)として、および純粋な生成物(層またはカラムクロマトグラフィーでの精製後)としての両方を1H-NMRで分析した。
反応生成物は、原料(水で洗浄後)として、および純粋な生成物(層またはカラムクロマトグラフィーでの精製後)としての両方を1H-NMRで分析した。
HPLC分析により、オレイン酸およびリノール酸のアミドを同定および定量した。2つのアミド間の収率の違いは、開始オイルにおける酸性成分の割合を反映している。合成された化合物は、脂溶性の特徴を示している。
Claims (13)
- サンフィルターを含む化粧品のサン・プロテクション・ファクター(SPF)を増加させるためのリポアミノ酸アルキルエステルの使用。
- 前記アルキルエステルが直鎖または分岐鎖のC1-C24アルキルエステルである請求項1記載の使用。
- 前記リポアミノ酸が、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和のC4-C24脂肪族モノカルボン酸のアシル基を含む請求項1または2記載の使用。
- 前記アルキルエステルがC1-C4エステルである請求項1~3のいずれか1項に記載の使用。
- 前記アルキルエステルがC2エステルである請求項1~4のいずれか1項に記載の使用。
- 前記リポアミノ酸がグリシン構造を含む請求項1~5のいずれか1項に記載の使用。
- リポアミノ酸アルキルエステルが、(a)アミノ酸アルキルエステルおよび(b)遊離またはエステル化した脂肪酸および/または植物油および/または植物脂を含む混合物にマイクロ波を照射することにより有機溶媒の不存在下で得られる請求項1~6のいずれか1項に記載の使用。
- リポアミノ酸アルキルエステルが0.5重量%および20重量%の間の量で化粧品中に存在する請求項1~7のいずれか1項に記載の使用。
- サンフィルターが5重量%および80重量%の間の量で化粧品中に存在する請求項1~8のいずれか1項に記載の使用。
- 化粧品中のサンフィルターに対するリポアミノ酸アルキルエステルの重量比が1:0.2および1:8の間である請求項1~9のいずれか1項に記載の使用。
- 前記サンフィルターが、ケイヒ酸エステル、トリアジン、ベンズイミダゾール、ベンジリデンカンフル、ベンゾオキサゾール、ジアリールブタジエン、フェニルベンゾトリアゾール、ベンジリデンマロン酸、ベンザルマロン酸、サリチル酸エステル、ベンゾエート、ベンゾフェノン、ジベンゾイルメタン、ジフェニルアクリレート、アントラニレート、金属酸化物、金属酸化物と脂質との混合物、およびそれらの誘導体から選択される請求項1~10のいずれか1項に記載の使用。
- 前記化粧品が、スキンケア製品、美容パック、ファンデーション、パウダー、タルカムパウダー、石鹸、香水、オードトワレ、オーデコロン、入浴およびシャワー用製品、脱毛製品、デオドラント、制汗剤、染毛剤、ヘアウェーブ、矯正および固定製品、ヘアセット製品、ヘアクリーニング製品(ローション、パウダー、シャンプー)、髪の形を保つ製品、ヘアスタイリング製品(ローション、ヘアスプレー、整髪用オイル(brilliantines))、シェービング製品、メイクアップ製品、メイクアップ除去製品、唇に塗布することを意図した製品、ネイルケア製品およびネイルポリッシュ、日焼け止め製品、セルフ・タンニング製品、美白(skin-lightening)製品および抗しわ製品から選択される請求項1~11のいずれか1項に記載の使用。
- 請求項1~12に記載されたようにサンフィルターおよびリポアミノ酸アルキルエステルを含む光保護化粧品。
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