JP2004517094A - ジベンゾイルメタンから誘導されたタイプの遮蔽剤と4,4−ジアリールブタジエンタイプの遮蔽剤を含有する遮蔽組成物 - Google Patents

ジベンゾイルメタンから誘導されたタイプの遮蔽剤と4,4−ジアリールブタジエンタイプの遮蔽剤を含有する遮蔽組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、化粧品的に許容可能な担体に:(a)少なくとも一のジベンゾイルメタンから誘導されたタイプのUV遮蔽剤と、(b)少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエン化合物とを含有し、ジベンゾイルメタン誘導体に対する4,4―ジアリールブタジエン化合物の重量比が2.5より大きく、かつシンナマート誘導体を含有しないことを特徴とする、局所使用のための化粧品用又は皮膚用組成物に関する。また本発明は、少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体を、少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエン化合物と有効量組み合わせることからなる、該ジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善するための方法に関する。

Description

【発明の開示】
【0001】
本発明は、4,4―ジアリールブタジエン化合物とジベンゾイルメタン誘導体のUV遮蔽剤を組み合わせて含有する、皮膚及び毛髪を光保護することを意図した、局所使用される化粧品用又は皮膚用組成物に関する。
また本発明は、少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体に、少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエン化合物を有効量組み合わせることからなる、該ジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善するための方法に関する。
【0002】
280nmと400nmの間の波長の光線によりヒトの表皮はサンタン状態となり、特にUV―B線として知られている280nmと320nmの間の波長の光線により、皮膚は、自然なサンタン状態の形成に対して有害なサンバーン状態となったり、紅斑が形成されたりすることが知られている。これらの理由並びに美観的理由から、自然なサンタンを調節して皮膚の色をコントロールする手段が変わらず必要とされている;よって、UV―B線は遮蔽すべきである。
【0003】
また、皮膚を褐色化する320nmと400nmの間の波長を有するUV―A線が皮膚に好ましくない変化を引き起こすおそれがあることが知られており、特に敏感肌又は太陽光線に絶えずさらされている皮膚の場合にしかりである。UV―A線は、特に、皮膚の弾力性を喪失させ、しわを出現せしめ、皮膚を時期尚早の老化に導く原因となるものである。UV―A線は、紅斑反応の惹起を促進したり、ある個人においてはこの反応を増幅させ、光毒性又は光アレルギー反応の原因にさえなる。従って、例えば皮膚本来の弾力性を保持するという美観的及び美容的理由から、益々多くの人々が皮膚へのUV―A線の影響をコントロールすることを望んでいる。よって、UV―A線も遮蔽することが望ましい。
かかる点に関し、現在特に有効な種類のUV―A遮蔽剤は、高い固有の吸収力を有する、特に4―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタンのようなジベンゾイルメタン誘導体からなるとされる。これらジベンゾイルメタン誘導体は、それ自体UV―A領域に活性のある遮蔽剤としてよく知られている生成物であり、特に仏国特許出願公開第2326405号及び仏国特許出願公開第2440933号、並びに欧州特許出願公開第0114607号に記載されている;さらに、4―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタンは、ホフマン・ラロシュ社(HoffmannLaRoche)から「パルソール(Parsol)1789」の商品名で現在市販されている。
【0004】
しかし残念なことに、ジベンゾイルメタン誘導体は紫外線(特にUV―A)に比較的敏感な生成物であることが見出されており、すなわち特に、この光線の作用下では、多かれ少なかれ素早く分解するという困った傾向を有している。よって、ジベンゾイルメタン誘導体が本来被ることになる紫外線に対して、該誘導体は光化学的安定性を大幅に欠くので、長時間日光に暴露されている間、一定の保護性を保証することができず、その結果、UV線から皮膚を効果的に保護するためには、使用者は規則的な短い間隔で繰り返し適用しなければならない。
欧州特許出願第0967200号、独国特許出願第19746654号、独国特許出願第19755649号、欧州特許出願第1008586号、独国特許出願第10007017号、欧州特許出願第1133980号及び欧州特許出願第1133981号には、4,4―ジアリールブタジエン類をベースとし、ジベンゾイルメタン誘導体等の他の付加的な遮蔽剤を含有する抗日光組成物が開示されている。
【0005】
よって、本発明の主題の一つでは、化粧品的に許容可能な担体中に、少なくとも:
(c)少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体型のUV遮蔽剤と、
(d)少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエン化合物とを含有し、
ジベンゾイルメタン誘導体に対する4,4―ジアリールブタジエン化合物の重量比が2.5より大きく、かつシンナマート誘導体を含有しないことを特徴とする、局所使用のための新規の化粧品用又は皮膚用組成物が提案される。
また本発明の主題は、有効量の少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエン化合物を少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体と組合せることからなる、該ジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善する方法にある。
本発明において「有効量の4,4―ジアリールブタジエン」なる表現は、光保護のための化粧品用組成物におけるジベンゾイルメタン誘導体又は誘導体群の光安定性が顕著にかつ有意に改善されるのに十分な量を意味する。使用される光安定剤のこの最小量は、組成物のために選択される化粧品的に許容可能な担体の性質に依存して変化し得、光安定性を測定するための標準的なテストにより、何ら困難なく決定することができる。
本発明において、「4,4―ジアリールブタジエン化合物」なる用語は、少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエン発色団を有する任意の分子を意味する。この分子は、鎖に発色団を含有するグラフトを有するポリマー、オリゴマー又は単純化合物の形態であってよい。
【0006】
最後に、本発明の主題は、また、ジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善するための、少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体を含有する化粧品用又は皮膚用組成物の調製における4,4―ジアリールブタジエン化合物の使用にある。
本発明の他の特徴、側面及び利点は、以下の詳細な記載を読むことにより、明らかになるであろう。
【0007】
選択することができる本発明における好ましい4,4―ジアリールブタジエン化合物は、次の式(I):
【化1】
Figure 2004517094
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C12アルコキシ基;C―C10シクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;直鎖状又は分枝状のC―C20アルコキシカルボニル基;直鎖状又は分枝状のC―C12モノアルキルアミノ基;直鎖状又は分枝状のC―C12ジアルキルアミノ基;アリール;ヘテロアリール又はカルボキシラート基、スルホナート基及びアンモニウム残基から選択される水可溶化(hydro―solubilizing)置換基を示し;
− Rは、基COOR;COR;CONR;CN;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;C―C10ビシクロアルケニル基;C―C18アリール;C―Cヘテロアリールを示し;
− Rは、基COOR;COR;CONR;CN;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;C―C10ビシクロアルケニル基;アリール;ヘテロアリールを示し;
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―POY;C―C―アルキレン―N(R ;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10ビシクロアルケニル基;C―C10シクロアルケニル基;アリール;ヘテロアリールを示し;
− Xは、基―CH―CH―Z―、―CHCHCH―Z―、―CH(CH)―CH―Z―、―CH―CH―CH―CH―Z―又は―CH―CH(CHCH)―Z―を示し;
− Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
− Zは、O又はNHを示し;
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基;直鎖状又は分枝状のC―Cアルケニル基;直鎖状又は分枝状のC―Cアシル基を示し;
− Rは、水素、直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基;C―Cアルケニル基を示し;
− nは1〜3の範囲であり;
− pは0〜150の範囲である]
に相当する化合物である。
【0008】
―C20アルキル基の例としては:メチル、エチル、n―プロピル、1―メチルエチル、n―ブチル、1―メチルプロピル、2―メチルプロピル、1,1―ジメチルエチル、n―ペンチル、1―メチルブチル、2―メチルブチル、3―メチルブチル、2,2―ジメチルプロピル、1―エチルプロピル、n―ヘキシル、1,1―ジメチルプロピル、1,2―ジメチルプロピル、1―メチルペンチル、2―メチルペンチル、3―メチルペンチル、4―メチルペンチル、1,1―ジメチルブチル、1,2―ジメチルブチル、1,3―ジメチルブチル、2,2―ジメチルブチル、2,3―ジメチルブチル、3,3―ジメチルブチル、1―エチルブチル、2―エチルブチル、1,2,2―トリメチルプロピル、1―エチル―1―メチルプロピル、1―エチル―2―メチルプロピル、n―ヘプチル、n―オクチル、n―ノニル、n―デシル、n―ウンデシル、n―ドデシル、n―トリデシル、n―テトラデシル、n―ペンタデシル、n―ヘキサデシル、n―ヘプタデシル、n―オクタデシル、n―ノナデシル又はn―エイコシルを挙げることができる。
【0009】
―C10アルケニル基の例としては:エテニル、n―プロペニル、1―メチルエテニル、n―ブテニル、1―メチルプロペニル、2―メチルプロペニル、1,1―ジメチルエテニル、n―ペンテニル、1―メチルブテニル、2―メチルブテニル、3―メチルブテニル、2,2―ジメチルプロペニル、1―エチルプロペニル、n―ヘキセニル、1,1―ジメチルプロペニル、1,2―ジメチルプロペニル、1―メチルペンテニル、2―メチルペンテニル、3―メチルペンテニル、4―メチルペンテニル、1,1―ジメチルブテニル、1,2―ジメチルブテニル、1,3―ジメチルブテニル、2,2―ジメチルブテニル、2,3―ジメチルブテニル、3,3―ジメチルブテニル、1―エチルブテニル、2―エチルブテニル、1,1,2―トリメチルプロペニル、1,2,2―トリメチルプロペニル、1―エチル―1―メチルプロペニル、1―エチル―2―メチルプロペニル、n―ヘプテニル、n―オクテニル、n―ノネニル、n―デセニルを挙げることができる。
―C12アルコキシ基としては:メトキシ、n―プロポキシ、1―メチルプロポキシ、1―メチルエトキシ、n―ペントキシ、3―メチルブトキシ、2,2―ジメチルプロポキシ、1―メチル―1―エチルプロポキシ、オクトキシ、エトキシ、n―プロポキシ、n―ブトキシ、2―メチルプロポキシ、1,1―ジメチルプロポキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、2―エチルヘキソキシを挙げることができる。
【0010】
―C10シクロアルキル基の例としては:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、1―メチルシクロプロピル、1―エチルシクロプロピル、1―プロピルシクロプロピル、1―ブチルシクロプロピル、1―ペンチルシクロプロピル、1―メチル―1―ブチルシクロプロピル、1,2―ジメチルシクロプロピル、1―メチル―2―エチルシクロプロピル、シクロオクチル、シクロノニル又はシクロデシルを挙げることができる。
一又は複数の二重結合を有するC―C10シクロアルケニル基としては:シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、1,3―シクロヘキサジエニル、1,4―シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクテニル、1,5―シクロオクタジエニル、シクロオクタテトラエニル、シクロノネニル又はシクロデセニルを挙げることができる。
シクロアルキル又はシクロアルケニル基は、例えば塩素、フッ素又は臭素等のハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C―Cアルキルアミノ;C―Cジアルキルアミノ;C―Cアルキル;C―Cアルコキシ;ヒドロキシルから選択される一又は複数(好ましくは1〜3)の置換基を有し得る:それらは、1〜3のヘテロ原子、例えば硫黄、酸素又は窒素で、そのフリーの結合価が水素又はC―Cアルキル基により飽和していてもよいものをさらに有してもよい。
【0011】
挙げることのできるアシル基の例には、ホルミル、アセチル、プロピオニル及びn―ブチリルが含まれる。
ビシクロアルキル又はビシクロアルケニル基は、例えば、二環式テルペン類、例えばピナン、ボルナン、ピネン、ショウノウ又はアダマンタン誘導体から選択される。
アリール基は、好ましくは、例えば塩素、フッ素又は臭素等のハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C―Cアルキルアミノ;C―Cジアルキルアミノ;C―Cアルキル;C―Cアルコキシ;ヒドロキシルから選択される一又は複数(好ましくは1〜3)の置換基を有し得るフェニル及びナフチル環から選択される。特に好ましくは、フェニル、メトキシフェニル及びナフチルである。
ヘテロアリール基は、一般的に、硫黄、酸素及び窒素から選択される一又は複数のヘテロ原子を含有する。
【0012】
水可溶化基は、例えばカルボキシラート又はスルホナート基であり、特に、それらの生理学的に許容可能なカチオンとの塩、例えばアルカリ金属塩又はトリアルキルアンモニウム塩、例えばトリス(ヒドロキシアルキル)アンモニウム又は2―メチル―1―プロパノール―2―アンモニウム塩である。さらに、アンモニウム基、例えばアルキルアンモニウム、及びそれらの生理学的に許容可能なアニオンとの塩の形態を挙げることもできる。
【0013】
式(I)の好ましい化合物は、次の式(Ia):
【化2】
Figure 2004517094
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―Cアルキル基;C―Cアルコキシ基;カルボキシラート基、スルホナート基及びアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
− Rは、基COOR;CONR;CNを示し;
− Rは、基COOR;CONRを示し;
− Rは、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
− Rは、[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
− Xは、―CH―CH―O―、―CHCHCHO―、―CH(CH)―CH―O―基を示し;
− Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
− R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素又は直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基を示し;
− nは1〜3の範囲であり;
− pは0〜50の範囲である]
のものから選択される。
【0014】
式(I)の好ましい化合物は、次の式(Ib):
【化3】
Figure 2004517094
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―Cアルキル基;C―Cアルコキシ基を示し;
− Rは、基COOR;CONR;CNを示し;
− Rは、基COOR;CONRを示し;
− Rは、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
− Rは、[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
− Xは、―CH―CH―O―、―CHCHCHO―、―CH(CH)―CH―O―基を示し;
− Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
− R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素又は直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基を示し;
− pは0〜50の範囲である]
に相当するものから選択される。
【0015】
式(I)の好ましい化合物は、次の式(Ic):
【化4】
Figure 2004517094
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―Cアルキル基;C―Cアルコキシ基を示し;
− Rは、基COOR;CONR;CNを示し;
− Rは、基COOR;CONRを示し;
− Rは、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
− Rは、[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
− Xは、―CH―CH―O―、―CHCHCHO―、―CH(CH)―CH―O―基を示し;
− Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
− Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
− R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素又は直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基を示し;
− pは0〜50の範囲である]
に相当するものから選択される。
【0016】
特に好ましい式(I)の化合物は、次の化合物:
【化5】
Figure 2004517094
Figure 2004517094
から選択される。
上述した式(I)の化合物はそれ自体公知であり、それらの構造及び合成方法は、欧州特許出願第0967200号、独国特許出願第19746654号及び独国特許出願第19755649号(記載の内容の主要部分を形成)に記載されている。
【0017】
本発明において好ましい4,4―ジアリールブタジエン化合物としては、次の式(II):
【化6】
Figure 2004517094
[上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
− R、R、R及びnは、上述した式(I)と同様の定義を有し;
− Y´は、基―O―又は―NR10―を示し;
− R10は、水素;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;C―C10ビシクロアルケニル基;アリール;ヘテロアリールを示し;
− X´は、結合価qと、2〜10のヒドロキシル基を有する脂肪族又は脂環式で、直鎖状又は分枝状のポリオール残基を示し;該残基の炭素ベース鎖は一又は複数の硫黄又は酸素原子;一又は複数のイミン基;一又は複数のC―Cアルキルイミノ基が挿入されていてもよく;
− qは2〜10の範囲である]
に相当するオリゴマーを挙げることができる。
【0018】
X´は2〜10のヒドロキシル基を有するポリオール残基、特に:
【化7】
Figure 2004517094
のものである。
【0019】
好ましい式(II)の化合物は:
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―C12アルキル基;C―Cアルコキシ基;カルボキシラート基、スルホナート基及びアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
− Rは、基COOR;CONR;CN;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基を示し;
− R及びRは同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;置換されていてもよいナフチル又はフェニルを示し;
− X´は、2〜6、特に2〜4のヒドロキシル基を有するポリオール残基を示す;
ものである。
より好ましい式(II)の化合物は:
− X´がエタノール又はペンタエリトロール残基を示す;
ものである。
【0020】
さらに好ましい式(II)の化合物は、次の化合物:
【化8】
Figure 2004517094
から選択される。
上述した式(II)の化合物はそれ自体公知であり、それらの構造及び合成方法は、欧州特許出願公開第1008586号(記載の内容の主要部分を形成)に記載されている。
本発明において、4,4―ジアリールブタジエン化合物は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.5重量%〜15重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の範囲の割合で、本発明の組成物中に存在する。
【0021】
上述したように、本発明の範囲内において光安定化されることを意図したジベンゾイルメタン誘導体は、それ自体既によく知られている生成物であり、特に、上述した仏国特許第2326405号、仏国特許第2440933号及び欧州特許第0114607号公報に記載されており、該公報の教示は、これらの生成物の実際の定義に関して、全体が本明細書に出典明示によって含まれるものである。
【0022】
もちろん本発明においては、一又は複数のジベンゾイルメタン誘導体を使用することができる。
本発明の範囲に入るジベンゾイルメタン誘導体としては、これらに限定されるものではないが、特に:
− 2―メチルジベンゾイルメタン、
− 4―メチルジベンゾイルメタン、
− 4―イソプロピルジベンゾイルメタン、
− 4―tert―ブチルジベンゾイルメタン、
− 2,4―ジメチルジベンゾイルメタン、
− 2,5―ジメチルジベンゾイルメタン、
− 4,4´―ジイソプロピルジベンゾイルメタン、
− 4,4´―ジメトキシジベンゾイルメタン、
− 4―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
− 2―メチル―5―イソプロピル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
− 2―メチル―5―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
− 2,4―ジメチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
− 2,6―ジメチル―4―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
を挙げることができる。
【0023】
上述したジベンゾイルメタン誘導体の中でも、特にホフマン・ラロシュ社から「パルソール1789」の商品名で販売されている4―(tert―ブチル)―4´―メトキシジベンゾイルメタンが本発明において最も好ましく使用され、この遮蔽剤は次の構造式:
【化9】
Figure 2004517094
に相当するものである。
【0024】
本発明の他の好ましいジベンゾイルメタン誘導体は4―イソプロピルジベンゾイルメタンで、この遮蔽剤はメルク社(Merck)から「ユーソレックス(Eusolex)8020」の名前で販売されており、次の構造式:
【化17】
Figure 2004517094
に相当するものである。
ジベンゾイルメタン誘導体(類)は、組成物の全重量に対して0.5重量%〜15重量%、特に1重量%〜10重量%の範囲の含有量で本発明の組成物中に存在する。
【0025】
本発明の組成物は、UV―A及び/又はUV―B領域に活性のある他の付加的な有機UV遮蔽剤(吸収剤)をさらに含有可能であり、該遮蔽剤は、水溶性、又は脂溶性、又は一般的に使用されている化粧品用溶媒に不溶である。
付加的な有機UV遮蔽剤は、特にアントラニラート類;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;トリアジン誘導体、例えば米国特許第4367390号、欧州特許出願第863145号、欧州特許出願第517104号、欧州特許出願第570838号、欧州特許出願第796851号、欧州特許出願第775698号、欧州特許出願第878469号及び欧州特許出願第933376号に記載されているもの;ベンゾフェノン誘導体;β,β―ジフェニルアクリラート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;p―アミノ安息香酸(PABA)誘導体;米国特許第5237071号、米国特許第5166355号、英国特許出願第2303549号、独国特許出願第19726184号及び欧州特許出願第893119号に記載されているメチレンビス(ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール誘導体;遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン類、例えば特に国際公開第93/04665号に記載されているもの;α―アルキルスチレンから誘導される二量体、例えば独国特許出願第19855649号に記載されているものから選択される。
【0026】
有機遮蔽剤の例としては、INCI名で以下に示すものが挙げられる:
パラ―アミノ安息香酸誘導体
− PABA、
− エチルPABA、
− エチル―ジヒドロキシプロピルPABA、
− 特に、ISP社から「エスカロール(Escalol)507」の名称で販売されているエチルヘキシル―ジメチルPABA、
− グリセリルPABA、
− BASF社から「ユビヌル(Uvinul)P25」の名称で販売されているPEG―25―PABA。
【0027】
サリチル酸誘導体
− ロナ(Rona)/EMインダストリーズ社から「ユーソレックス(Eusolex)HMS」の名称で販売されているホモサラート(homosalate)、
− ハーマンアンドレイマー社(HaarmannandReimer)から「ネオ・ヘリオパン(NeoHeliopan)OS」の名称で販売されているサリチル酸エチルヘキシル、
− スケル社(Scher)から「ディプサル(Dipsal)」の名称で販売されているジプロピレングリコールサリチラート、
− ハーマンアンドレイマー社から「ネオ・ヘリオパンTS」の名称で販売されているTEAサリチラート。
【0028】
ジベンゾイルメタン誘導体
− 特にホフマン・ラロシュ社から「パルソール1789」の商品名で販売されているブチルメトキシジベンゾイルメタン、
− イソプロピルジベンゾイルメタン。
β,β´―ジフェニルアクリラート誘導体
− 特にBASF社から「ユビヌルN539」の商品名で販売されているオクトクリレン(Octocrylene)、
− 特にBASF社から「ユビヌルN35」の商品名で販売されているエトクリレン(Etocrylene)。
【0029】
ベンゾフェノン誘導体
− BASF社から「ユビヌル400」の商品名で販売されているベンゾフェノン―1、
− BASF社から「ユビヌルD50」の商品名で販売されているベンゾフェノン―2、
− BASF社から「ユビヌルM40」の商品名で販売されているベンゾフェノン―3又はオキシベンゾン、
− BASF社から「ユビヌルMS40」の商品名で販売されているベンゾフェノン―4、
− ベンゾフェノン―5、
− ノーケイ社(Norquay)から「ヘリソーブ(Helisorb)11」の商品名で販売されているベンゾフェノン―6、
− アメリカン・シアナミド社(AmericanCyanamid)から「スペクトラ―ソーブ(Spectra―Sorb)UV―24」の商品名で販売されているベンゾフェノン―8、
− BASF社から「ユビヌルDS―49」の商品名で販売されているベンゾフェノン―9、
− ベンゾフェノン―12。
【0030】
ベンジリデンショウノウ誘導体
− シメックス社(Chimex)から「メギゾリル(Mexoryl)SD」の名称で製造されている3―ベンジリデンショウノウ、
− メルク社(Merck)「ユーソレックス6300」の名称で販売されている4―メチルベンジリデンショウノウ、
− シメックス社から「メギゾリルSL」の名称で製造されているベンジリデンショウノウスルホン酸、
− シメックス社から「メギゾリルSO」の名称で製造されているメト硫酸ショウノウベンザルコニウム、
− シメックス社から「メギゾリルSX」の名称で製造されているテレフタリリデンジショウノウスルホン酸、
− シメックス社から「メギゾリルSW」の名称で製造されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ。
フェニルベンゾイミダゾール誘導体
− 特にメルク社から「ユーソレックス232」の商品名で販売されているフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
− ハーマンアンドレイマー社から「ネオ・ヘリオパンAP」の商品名で販売されているベンゾイミダジラート(benzimidazilate)。
【0031】
トリアジン誘導体
− チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(CibaSpecialtyChemicals)から「チノソーブ(Tinosorb)S」の商品名で販売されているアニソトリアジン、
− 特にBASF社から「ユビヌルT150」の商品名で販売されているエチルヘキシルトリアゾン、
− シグマ3V社(Sigma3V)から「ユバソーブ(Uvasorb)Heb」の商品名で販売されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
− 2,4,6―トリス(ジイソブチル―4´―アミノベンザルマロナート)―s―トリアジン。
フェニルベンゾトリアゾール誘導体
− ロ−ディア・シミー社(RhodiaChimie)から「シラトリゾール(Silatrizole)」の名称で販売されているドロメトリゾール(Drometrizole)トリシロキサン、
− チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社から「チノソーブM」の商品名で水性分散液として微小化形態で、もしくはフェアマウント・ケミカル社(FairmountChemical)から「ミキシム(MIXXIM)BB/100」の商品名で固形形態で販売されているメチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール。
【0032】
アントラニル誘導体
− ハーマンアンドレイマー社から「ネオ・ヘリオパンMA」の商品名で販売されているアントラニル酸メンチル。
イミダゾリン誘導体
− エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナート。
ベンザルマロナート誘導体
− ホフマン・ラロシェ社から「パルソールSLX」の商品名で販売されているベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン。
及びそれらの混合物。
【0033】
特に好ましい有機UV遮蔽剤は次の化合物:
− サリチル酸エチルヘキシル、
− オクトクリレン、
− フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
− テレフタリリデンジショウノウスルホン酸、
− ベンゾフェノン―3、
− ベンゾフェノン―4、
− ベンゾフェノン―5、
− 4―メチルベンジリデンショウノウ、
− フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
− アニソトリアジン、
− エチルヘキシルトリアゾン、
− ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
− 2,4,6―トリス(ジイソブチル―4´―アミノベンザルマロナート)―s―トリアジン、
− メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、
− ドロメトリゾールトリシロキサン、
及びそれらの混合物、
から選択される。
【0034】
さらに本発明の化粧品用組成物は、被覆又は非被覆の金属酸化物の顔料又はナノ顔料(一次粒子の平均粒径:一般的に5nm〜100nm、好ましくは10nm〜50nm)、例えば、それ自体、UV光保護剤としてよく知られている酸化チタン(アモルファス、又はルチル及び/又はアナターゼ型の結晶)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化セリウムのナノ顔料をさらに含有してもよい。また、標準的なコーティング剤は、アルミナ及び/又はステアリン酸アルミニウムである。このような、被覆又は非被覆の金属酸化物のナノ顔料としては、特に、欧州特許出願公開第0518772号及び欧州特許出願公開第0518773号に記載されているものがある。
また、本発明の組成物は、皮膚を人工的にサンタン状態にする、及び/又は褐色にするための薬剤(自己サンタン剤)、例えばジヒドロキシアセトン(DHA)をさらに含有してもよい。
【0035】
また本発明の組成物は、特に、脂肪物質、有機溶媒、イオン性又は非イオン性の増粘剤、柔軟剤、酸化防止剤、フリーラジカル捕捉剤、乳白剤、安定剤、エモリエント、シリコーン類、α―ヒドロキシ酸、消泡剤、保湿剤、ビタミン類、昆虫忌避剤、香料、防腐剤、界面活性剤、抗炎症剤、サブスタンスPアンタゴニスト、フィラー、ポリマー類、噴霧剤、酸性化又は塩基性化剤、着色料、又は化粧品、特にエマルションの形態の抗日光組成物の製造において通常使用されている任意の他の成分から選択される標準的な化粧品用アジュバントをさらに含有してもよい。
【0036】
脂肪物質は油又はロウ又はそれらの混合物からなり得る。「油」という用語は、室温で液状の化合物を意味する。「ロウ」という用語は、室温で固体又は実質的に固体であり、その融点が一般的に35℃を越える化合物を意味する。それらは、直鎖状又は環状の脂肪酸、脂肪アルコール、及び脂肪酸エステル、例えば安息香酸、トリメリト酸及びヒドロキシ安息香酸の誘導体を含み得る。
挙げることのできる油には、鉱物性油(パラフィン);植物性油(スイートアルモンド油、マカダミア油、クロフサグスリ種油又はホホバ油);合成油、例えばペルヒドロスクワレン、脂肪アルコール、脂肪酸又は脂肪エステル(例えばファインテックス社(Finetex)から「フィンソルブ(Finsolv)TN」の商品名で販売されているC12―C15安息香酸アルキル、パルミチン酸オクチル、ラノリン酸イソプロピル、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリドを含むトリグリセリド類)、オキシエチレン化又はオキシプロピレン化された脂肪エステル及びエーテル;シリコーン油(シクロメチコーン、及びポリジメチルシロキサン又はPDMS類);フッ化油;及びポリアルキレン類が含まれる。
挙げることのできるロウ状化合物には、パラフィンロウ、カルナウバロウ、ミツロウ及び硬化ヒマシ油が含まれる。
【0037】
有機溶媒としては、低級アルコール及びポリオールを挙げることができる。
言うまでもなく、当業者であれば、本発明の組成物に固有の有利な特性、特に光安定性が、考えられる添加により悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、これらの任意の付加的な化合物(類)及び/又はその量を選択するであろう。
【0038】
本発明の組成物は、当業者によく知られた技術、特に、水中油型又は油中水型のエマルションの調製のための技術により調製され得る。
これらの組成物は、特に、単一エマルション又は複合エマルション(O/W、W/O、O/W/O又はW/O/W)の形態、例えばクリーム、ミルク、ゲル又はクリームゲル;パウダー又は固形チューブの形態であってもよく、また、任意にエアゾールとして包装されてもよく、ムース又はスプレーの形態であってもよい。
エマルションである場合、このエマルションの水相は、公知の方法[バンガム(Bangham)、スタンディッシュ(Standish)及びワトキンス(Watkins)、J.Mol.Biol.13,238(1965)、仏国特許第2315991号及び仏国特許第2416008号]により調製される非イオン性の小胞体分散液を含有してもよい。
【0039】
本発明の化粧品用組成物は、紫外線からヒトの表皮又は毛髪を保護するための組成物として、抗日光組成物として又はメークアップ製品として使用することができる。
本発明の化粧品用組成物が、UV線からヒトの表皮を保護するため、あるいは抗日光組成物として使用される場合、組成物は、脂肪物質又は溶媒に分散又は懸濁した形態、非イオン性の小胞体分散液の形態、又はエマルション、好ましくは水中油型エマルションの形態、例えばミルク又はクリーム、又は膏薬、ゲル、クリームゲル、固形チューブ、パウダー、スティック、エアゾールムース又はスプレーの形態にすることができる。
【0040】
本発明の化粧品用組成物が、UV線から毛髪を保護するために使用される場合、それは、シャンプー、ローション、ゲル、エマルション又は非イオン性の小胞体分散液の形態にすることができ、また、例えばシャンプーの前又は後、染色又は脱色の前又は後、パーマネントウエーブ又は毛髪のストレート化処理の前、処理中又は処理後に適用されてすすがれる組成物、スタイリング又はトリートメント用のローション又はゲル、ブロー乾燥又は毛髪のセット用のローション又はゲル、又はパーマネントウエーブ処理、毛髪のストレート化、染色又は脱色のための組成物を構成し得る。
組成物が、まつげ、眉毛又は皮膚用のメークアップ製品、例えば、表皮用トリートメントクリーム、ファンデーション、口紅チューブ、アイシャドウ、フェイスパウダー、マスカラ又はアイライナーとして使用される場合、それは固体状又はペースト状、無水又は水性の形態、例えば、水中油型又は油中水型のエマルション、非イオン性の小胞体分散液又は懸濁液であり得る。
【0041】
指針として、水中油型エマルション型の担体を有する本発明の抗日光組成物において、水相(特に親水性の遮蔽剤を含有する)は、全組成物に対して、一般的に50重量%〜95重量%、好ましくは70重量%〜90重量%、油相(特に親油性の遮蔽剤を含有する)は、全組成物に対して5重量%〜50重量%、好ましくは10重量%〜30重量%、(共)乳化剤(類)は、全組成物に対して0.5重量%〜20重量%、好ましくは2重量%〜10重量%である。
【0042】
本記載の最初に挙げたように、本発明の主題の一つは、紫外線、特に太陽光線から皮膚及び/又は毛髪を保護することを意図した化粧品用又は皮膚用組成物の調製における上述した組成物の使用にある。
本発明の他の主題は、少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体と、上述した少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエンを有効量組み合わせることからなる、該ジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善するための方法にある。
本発明の他の主題は、ジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善する目的で、少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体型のUV遮蔽剤を含有する化粧品用又は皮膚用組成物の調製における、上述した4,4―ジアリールブタジエン型のUV遮蔽剤の使用からなる。
【0043】
以下に、本発明を例証するものであって限定するものではない具体例を付与する。
【表1】
Figure 2004517094
【0044】
【表2】
Figure 2004517094

Claims (30)

  1. 化粧品的に許容可能な担体中に、
    (a)少なくとも1種のジベンゾイルメタン誘導体型のUV遮蔽剤と、
    (b)少なくとも1種の4,4―ジアリールブタジエン化合物と
    を含有し;ジベンゾイルメタン誘導体に対する4,4―ジアリールブタジエン化合物の重量比が2.5より大きく、かつシンナマート誘導体を含有していないことを特徴とする、局所使用のための化粧品用又は皮膚用組成物。
  2. 4,4―ジアリールブタジエン化合物が、次の式(I):
    Figure 2004517094
    [上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C12アルコキシ基;C―C10シクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;直鎖状又は分枝状のC―C20アルコキシカルボニル基;直鎖状又は分枝状のC―C12モノアルキルアミノ基;直鎖状又は分枝状のC―C12ジアルキルアミノ基;アリール;ヘテロアリール又はカルボキシラート基、スルホナート基及びアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
    − Rは、基COOR;COR;CONR;CN;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;C―C10ビシクロアルケニル基;C―C18アリール;C―Cヘテロアリールを示し;
    − Rは、基COOR;COR;CONR;CN;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;C―C10ビシクロアルケニル基;アリール;ヘテロアリールを示し;
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―POY;C―C―アルキレン―N(R ;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;C―C10ビシクロアルケニル基;アリール;ヘテロアリールを示し;
    − Xは、基―CH―CH―Z―、―CHCHCHZ―、―CH(CH)―CH―Z―、―CH―CH―CH―CH―Z―又は―CH―CH(CHCH)―Z―を示し;
    − Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
    − Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
    − Zは、O又はNHを示し;
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基;直鎖状又は分枝状のC―Cアルケニル基;直鎖状又は分枝状のC―Cアシル基を示し;
    − Rは、水素、直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基;C―Cアルケニル基を示し;
    − nは1〜3の範囲であり;
    − pは0〜150の範囲である]
    に相当する、請求項1に記載の組成物。
  3. 式(I)の化合物が、次の式(Ia):
    Figure 2004517094
    [上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―Cアルキル基;C―Cアルコキシ基;カルボキシラート基、スルホナート基及びアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
    − Rは、基COOR;CONR;CNを示し;
    − Rは、基COOR;CONRを示し;
    − Rは、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
    − Rは、[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
    − Xは、―CH―CH―O―、―CHCHCHO―、―CH(CH)―CH―O―基を示し;
    − Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
    − Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
    − R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素又は直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基を示し;
    − nは1〜3の範囲であり;
    − pは0〜50の範囲である]
    のものから選択される、請求項2に記載の組成物。
  4. 式(I)の化合物が、次の式(Ib):
    Figure 2004517094
    [上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―Cアルキル基;C―Cアルコキシ基を示し;
    − Rは、基COOR;CONR;CNを示し;
    − Rは、基COOR;CONRを示し;
    − Rは、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
    − Rは、[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
    − Xは、―CH―CH―O―、―CHCHCHO―、―CH(CH)―CH―O―基を示し;
    − Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
    − Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
    − R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素又は直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基を示し;
    − pは0〜50の範囲である]
    に相当するものから選択される、請求項3に記載の組成物。
  5. 式(I)の化合物が、次の式(Ic):
    Figure 2004517094
    [上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―Cアルキル基;C―Cアルコキシ基を示し;
    − Rは、基COOR;CONR;CNを示し;
    − Rは、基COOR;CONRを示し;
    − Rは、水素;[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
    − Rは、[X]―R;C―C―アルキレン―SOY;C―C―アルキレン―N(R を示し;
    − Xは、―CH―CH―O―、―CHCHCHO―、―CH(CH)―CH―O―基を示し;
    − Aは、Cl、Br、I又はSOを示し;
    − Yは、水素、Na、K、Mg2+、Ca2+、Li、Al3+又は―N(R を示し、
    − R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素又は直鎖状又は分枝状のC―Cアルキル基を示し;
    − pは0〜50の範囲である]
    に相当するものから選択される、請求項4に記載の組成物。
  6. 式(I)の化合物が、次の化合物:
    Figure 2004517094
    Figure 2004517094
    から選択される、請求項4又は5に記載の組成物。
  7. 4,4―ジアリールブタジエン化合物が、次の式(II):
    Figure 2004517094
    [上式中、ジエン系はZ,Z;Z,E;E,Z又はE,E立体配置又は該立体配置の混合物であり、ここで:
    − R、R、R及びnは、請求項2に記載の式(I)におけるものと同じ定義を有し;
    − Y´は、基―O―又は―NR10―を示し;
    − R10は、水素;直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10アルケニル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;C―C10シクロアルケニル基;C―C10ビシクロアルケニル基;アリール;ヘテロアリールを示し;
    − X´は、結合価qと、2〜10のヒドロキシル基を有する脂肪族又は脂環式で、直鎖状又は分枝状のポリオール残基を示し;該残基の炭素ベース鎖は一又は複数の硫黄又は酸素原子;一又は複数のイミン基又は一又は複数のC―Cアルキルイミノ基が挿入されていてもよく;
    − qは2〜10の範囲である]
    に相当するオリゴマーである、請求項1に記載の組成物。
  8. 式(II)の化合物が:
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素、C―C12アルキル基;C―Cアルコキシ基;カルボキシラート基、スルホナート基及びアンモニウム残基から選択される水可溶化置換基を示し;
    − Rは、基COOR;CONR;CN;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基を示し;
    − R及びRは同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状のC―C20アルキル基;C―C10シクロアルキル基;C―C10ビシクロアルキル基;置換されていてもよいナフチル又はフェニルを示し;
    − X´は、2〜6、特に2〜4のヒドロキシル基を有するポリオール残基を示す;
    ものから選択される、請求項7に記載の組成物。
  9. 式(II)の化合物が:
    − X´がエタノール又はペンタエリトロール残基を示す;
    ものから選択される、請求項8に記載の組成物。
  10. 式(II)の化合物が、次の化合物:
    Figure 2004517094
    から選択される、請求項9に記載の組成物。
  11. ジベンゾイルメタン誘導体が:
    − 2―メチルジベンゾイルメタン、
    − 4―メチルジベンゾイルメタン、
    − 4―イソプロピルジベンゾイルメタン、
    − 4―tert―ブチルジベンゾイルメタン、
    − 2,4―ジメチルジベンゾイルメタン、
    − 2,5―ジメチルジベンゾイルメタン、
    − 4,4´―ジイソプロピルジベンゾイルメタン、
    − 4,4´―ジメトキシジベンゾイルメタン、
    − 4―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
    − 2―メチル―5―イソプロピル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
    − 2―メチル―5―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
    − 2,4―ジメチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
    − 2,6―ジメチル―4―tert―ブチル―4´―メトキシジベンゾイルメタン、
    から選択されることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. ジベンゾイルメタン誘導体が、4―(tert―ブチル)―4´―メトキシジベンゾイルメタンであることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
  13. ジベンゾイルメタン誘導体が4―イソプロピルジベンゾイルメタンであることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
  14. 4,4―ジアリールブタジエン化合物が、組成物の全重量に対して0.5重量%〜15重量%の範囲の含有量で存在している、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 4,4―ジアリールブタジエン化合物が、組成物の全重量に対して1重量%〜10重量%の範囲の含有量で存在している、請求項14に記載の組成物。
  16. ジベンゾイルメタン誘導体が、組成物の全重量に対して0.5重量%〜15重量%の範囲の含有量で存在している、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
  17. ジベンゾイルメタン誘導体が、組成物の全重量に対して1重量%〜10重量%の範囲の含有量で存在している、請求項16に記載の組成物。
  18. UV―A活性及び/又はUV―B活性の他の有機遮蔽剤をさらに含有していることを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 付加的な有機UV遮蔽剤が、アントラニラート類;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;ベンゾフェノン誘導体;β,β´―ジフェニルアクリラート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロナート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;ビス―ベンザゾリル誘導体;p―アミノ安息香酸(PABA)誘導体;メチレンビス(ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール誘導体;遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン類;α―アルキルスチレンから誘導された二量体から選択される、請求項16に記載の組成物。
  20. 有機UV遮蔽剤が次の化合物:
    − サリチル酸エチルヘキシル、
    − オクトクリレン、
    − フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
    − テレフタリリデンジショウノウスルホン酸、
    − ベンゾフェノン―3、
    − ベンゾフェノン―4、
    − ベンゾフェノン―5、
    − 4―メチルベンジリデンショウノウ、
    − フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
    − アニソトリアジン、
    − エチルヘキシルトリアゾン、
    − ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
    − 2,4,6―トリス(ジイソブチル―4´―アミノベンザルマロナート)―s―トリアジン、
    − メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、
    − ドロメトリゾールトリシロキサン、
    及びそれらの混合物、
    から選択されることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
  21. 被覆又は非被覆の金属酸化物の顔料又はナノ顔料をさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 前記顔料又はナノ顔料が、被覆又は非被覆の酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム及び酸化セリウム及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項19に記載の組成物。
  23. 皮膚を人工的にサンタン状態にする、及び/又は褐色にするための少なくとも一の薬剤をさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 脂肪物質、有機溶媒、イオン性又は非イオン性の増粘剤、柔軟剤、酸化防止剤、フリーラジカル捕捉剤、乳白剤、安定剤、エモリエント、シリコーン類、α―ヒドロキシ酸、消泡剤、保湿剤、ビタミン類、昆虫忌避剤、香料、防腐剤、界面活性剤、抗炎症剤、サブスタンスPアンタゴニスト、フィラー、ポリマー類、噴霧剤、酸性化又は塩基性化剤及び着色料から選択される少なくとも一のアジュバントをさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし23のいずれか1項に記載の組成物。
  25. ヒトの表皮を保護するための組成物又は抗日光組成物であり、非イオン性の小胞体分散液、水中油型エマルション等のエマルション、クリーム、ミルク、ゲル、クリームゲル、懸濁液、分散液、パウダー、固形チューブ、ムース又はスプレーの形態であることを特徴とする請求項1ないし24のいずれか1項に記載の組成物。
  26. まつげ、眉毛又は皮膚をメークアップするための組成物であり、固体状又はペースト状、無水又は水性の形態、又はエマルション、懸濁液又は分散液の形態であることを特徴とする請求項1ないし24のいずれか1項に記載の組成物。
  27. 紫外線から毛髪を保護するための組成物であり、シャンプー、ローション、ゲル、エマルション又は非イオン性の小胞体分散液の形態であることを特徴とする請求項1ないし24のいずれか1項に記載の組成物。
  28. 太陽光線等の紫外線から皮膚及び/又は毛髪を保護するための化粧品用又は皮膚用組成物の調製における、請求項1ないし24のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  29. 少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善するための方法であって、請求項1ないし28のいずれか1項に記載の少なくとも一の4,4―ジアリールブタジエン化合物を有効量、該ジベンゾイルメタン誘導体と組み合わせることからなることを特徴とする方法。
  30. 少なくとも一のジベンゾイルメタン誘導体型のUV遮蔽剤を含有する化粧品用又は皮膚用組成物の調製における、該ジベンゾイルメタン誘導体のUV線に対する安定性を改善するための、請求項1ないし29のいずれか1項に記載の4,4―ジアリールブタジエン化合物の使用。
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