JP2022091655A - 加熱処理装置及びそれを用いた情報通信体の製造方法 - Google Patents

加熱処理装置及びそれを用いた情報通信体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置を通過する際に搬送物を巻き込んでジャミング等の事故を起こすことがなく、また搬送物表面のトナーによる汚損もなく、さらに搬送物の長さによる条件で限定されることがなく、極めて効率的に搬送物の加熱処理を施すことが可能な加熱処理装置とそれを用いた情報通信体の製造方法を提供する。【解決手段】搬送物に加熱処理を施す加熱処理装置Xにおいて、搬送手段を構成する複数の上下一対の搬送ローラ2a、2bの内の搬送物挿入側の上搬送ローラと排出側の上搬送ローラ間に通され循環している帯状の搬送ベルト1a、1bと、搬送物挿入側の下搬送ローラと排出側の下搬送ローラ間に通され循環している帯状の搬送ベルト間に搬送物を挟み込み、前記上下一対の搬送ベルトの回転と共に搬送される搬送物に加熱処理を施す加熱処理装置である。【選択図】図1

Description

本発明は通過する製品に加熱処理を加えることができる加熱装置に関する。詳しくは、各種搬送物をヒータパネルやヒートローラ等の加熱手段の間を通過させ加熱処理を施すことができる加熱処理装置とそれを用いた情報通信体の製造方法に関する。
従来、加熱処理を必要とする製品で厚さが薄い物は、例えば特開2002-15836号公報のヒータパネル及びそれを用いた情報通信体の製造方法に開示される加熱手段が使用されていた。この加熱手段は複数の搬送ローラと複数のヒータパネルが各々上下に対向するように、且つ両者が情報通信体の搬送方向に対して交互に配置されたものである。このような構成の加熱装置であれば情報通信体等の薄物の搬送物が、ヒータパネル間を通過する間に十分加熱することができる。また同様の加熱手段として、複数対のヒートローラを配置して加熱処理を施すと共に搬送する手段が考えられる。
先行特許文献
特開2002-15836号公報
前記ヒータパネルと搬送ローラの組み合わせによる加熱処理装置では、既述の通り一対の搬送ローラと一対のヒータパネルが交互に配置されるが、装置のスムーズな動作のためそれぞれの構成部材の配置(搬送ローラとヒータパネルの間)において必ず遊びを含めた間隙を必要とする。そうすると例えば通過する搬送物が、葉書や封書等の情報通信体のような薄物や柔軟性のある物の場合、予期せぬ外力により前記間隙に入り込んでしまいジャミング等の事故を起こす。そのため作業を中断することを余儀なくされることになり作業効率が落ちる。
また仮にヒータパネルの形状から角部を排除して滑らかな曲線で構成したとしても、通過する情報通信体等の搬送物表面に印字されたトナーが必ず接触することになり、接触により擦られたトナーは必ず搬送物表面を汚損する。結局ヒータパネルの形状で抵抗をなくしたところで、通過する搬送物の汚損は避けられず面倒なトナーの払拭作業がどこまでもつきまとう。
また搬送ローラ間のピッチよりも短い長さ、例えば名刺等の小サイズの情報通信体は搬送ローラ間の橋渡しができず装置の内部を通過することができない。それにより処理可能な搬送物の長さが限られてしまう。
なおこれらの欠点はヒートローラで構成された加熱処理装置でも同じことが言える。
本発明は、上記問題に鑑み、装置内を通過する際に情報通信体等の搬送物を巻き込んでジャミング等の事故を起こすことがなく、また搬送物表面のトナーによる汚損もなく、さらに搬送物の長さによる条件で限定されることがないと共に極めて効率的に搬送物の加熱処理を施すことが可能な加熱処理装置とそれを用いた情報通信体の製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の加熱処理装置は、搬送物に加熱処理を施す加熱処理装置において、搬送手段を構成する複数の上下一対の搬送ローラの内の搬送物挿入側の上搬送ローラと排出側の上搬送ローラ間に通され循環している帯状の搬送ベルトと、搬送物挿入側の下搬送ローラと排出側の下搬送ローラ間に通され循環している帯状の搬送ベルト間に搬送物を挟み込み、前記上下一対の搬送ベルトの回転と共に搬送される搬送物に加熱処理を施すことを特徴としている。
加熱処理装置の構造としては、例えば一対の搬送ローラと一対のヒータパネルを交互に配置しておいて、一対の搬送ローラで搬送物を挟持しながら一対のヒータパネル間を移動させる間に、通過する搬送物を上下のヒータパネルにより加熱する手段がある。
また例えば一対のヒートローラを複数対配置して、ヒートローラにより直接通過する搬送物に加熱処理を施す手段も考えられるが、本発明ではこれら公知の加熱処理装置を構成する各種ローラ類に、さらに帯状の搬送ベルトを組み合わせることで大きな効果を生み出すものである。
また上記目的を達成するために、本発明の情報通信体の製造方法は、折り線を介して横方向に連接された複数の葉片を折畳み任意の対向面間を剥離可能に接着した情報通信体の製造方法において、対向面間に疑似接着媒体が介在する構成で情報通信体シートを折畳み、既述の加熱処理装置を通過させ加熱・加圧処理を施すことにより情報通信体シートを剥離可能に一体化して情報通信体として完成させることを特徴としている。
前記帯状の搬送ベルトは例えば一対の搬送ローラの上側のローラ群に沿って連動するものと下側のローラ群に沿って連動するものに二分され、上下の搬送ベルト同士が対向する状態に配置される。そしてその対向する搬送ベルト間に搬送物を挟み込み搬送ベルトの動きに合せて共に移動する構成である。従って搬送物が搬送ローラやヒータパネル等と直接接触することはない。このような構成の搬送ベルトは搬送ローラの幅方向に蛇行して搬送ローラから外れてしまう可能性がある。従って少なくとも挿入側と排出側の搬送ローラの軸位置を調整可能にしておいて、搬送ベルトが蛇行しないように張力のバランスが取れるようにしておけば至便である。また少なくとも挿入側と排出側の搬送ローラの中央部分の径を太くして太鼓状にすることで蛇行を防いでも構わない。
前記帯状の搬送ベルトの材質には特別な制限はなく、通常の搬送ベルトとして使用されている公知の材質を使用することができるが、中でも薄い金属製のものやポリエステル帆布等からなる基材の表面に耐熱用シリコンを形成したもの等を好適に使用することができる。金属や耐熱シリコンであれば熱に強く耐久性も高く熱の伝導率も良い。またベルト表面を抵抗が少ない滑らかな状態に仕上げることもできるため挟み込まれた搬送物を傷つけることもない。さらに搬送物と接触する表面やヒータパネルと接触する内面側にフッ素処理を施して、搬送物へのトナーの転写による汚損事故や構成部材との擦れによる摩耗の進行を防止しても構わない。
前記帯状の搬送ベルトは単純に幅広のベルトでも構わないが、例えば搬送物に効率的に熱を加えることができるよう、ところどころに貫通孔が設けられた形状(例えば網状やそれに準じたデザイン等)でも構わない。
また、搬送物を上下の搬送ベルトで挟持して送り出すに際して、内部での移動、ずれ、スリップ等を防ぐために貫通孔による抵抗や、パターン状或いはランダムに配置された突起状の抵抗を形成したりしても構わない。
さらに搬送ローラは金属製のシャフトに耐熱性のシリコンゴム等を巻き付けた構成でもよく、また金属で構成されていても構わない。また搬送ベルトの蛇行調整のため挿入側及び排出側の搬送ローラのみ金属製にしても構わない。
本発明の加熱処理装置は特に用紙等を使用した薄物の搬送物に好適に使用することができる。本発明では近年採用されている情報通信体に好適に使用することができる。前記情報通信体は折り線を介して横方向に連接された複数の葉片を折畳み、前記折り畳みにより生じる対向面間を剥離可能に接着して一体化したもので、葉書、往復葉書、封書、メール便或いは名刺等に利用されている。即ち今までと同一料金でより多くの情報を隠蔽状態で受取人に届けたり、手渡しした相手にインパクトを与えたりすることができる極めて有用なアイテムである。
前記情報通信体の剥離可能な構成に使用する疑似接着媒体として、例えば全面貼り方式の疑似接着フィルムシートが使用される。この物は例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等を基材として、一方の面に感熱接着剤層を形成し残るもう一方の面に疑似接着層を形成した、サーマルラミネート法に対応したプリントラミネート用のフィルムシートで、情報通信体シートの疑似接着予定面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に接着した後に、疑似接着層同士が対向するように折り畳み、加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着するものである。
なお加熱・加圧処理により疑似接着する疑似接着媒体として、上記プリントラミネート用の疑似接着フィルムシートの他に、予め疑似接着させた2枚のフィルムシートの両外側に感熱接着剤層を形成した挟み込み方式の疑似接着フィルムシートがある。この物は折り畳んで対向する疑似接着予定面の対向面間に挟み込み加熱・加圧処理を施すと、両外側の感熱接着剤層により葉片と疑似接着フィルムシートが接着する。その後対向葉片を剥離すると予め疑似接着していた2枚のフィルム間から剥離することができる。
また他の疑似接着媒体として後糊方式がある。このものは印刷が施されている疑似接着予定面に、疑似接着性のUVニスやエマルジョン糊を塗布して乾燥することで、疑似接着性の被膜を形成するもので、前記被膜が対向するように折り畳み加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
前記情報通信体の製造方法は、例えば葉書等の情報通信体シートの疑似接着予定面に既述の疑似接着媒体を形成し、その後断裁や折り加工を施して一体化前の未接着状態の情報通信体を仕上げる。そしてその後に、本発明の加熱処理装置を通過させ加熱し、それが搬送ローラとヒータパネルの組み合わせであれば排出側に配置した加圧ローラで加圧して情報通信体として仕上げることができる。なお搬送ローラのバネ圧等が加圧ローラに匹敵するほど強くすることができるのであれば、排出側の加圧ローラを省略しても構わない。
また加熱処理装置がヒートローラによるものであれば、ヒートローラ自体にバネ圧等で加圧する機能があるため、折り畳まれた情報通信体シートが通過する際に加熱・加圧処理が同時に行われる。従って排出側に加圧ローラを設ける必要がなく至便である。なお加熱・加圧処理手段はこの他の公的な手段を採用しても構わない。
本発明の加熱処理装置は、搬送物が対向する帯状の搬送ベルト間に挟まれ保護された状態で移動するため、搬送ローラやヒータパネルの配置により生じる間隙に挟まれたり入り込んだりすることがない。従ってそれにより起こるジャミング等の紙詰まり等の事故がなくなる。
また、搬送物が対向する帯状の搬送ベルトと一緒に移動するため、仮に加熱によりトナーが融解していたとしても、移動に際して直接ローラやヒータパネルに接触して表面を擦り付けることがないので搬送物の表面を汚損することがない。またヒータパネル等にトナーが堆積することがないため定期的に清掃する必要がなく効率的である。
従来の加熱処理装置では、搬送物を搬送するに当たり搬送ローラを使用していたが、仮に搬送物が搬送ローラ間の間隔より短い長さの場合、下流の搬送ローラへ橋渡しすることができず連続的な送り出しができなくなる。それに対して本発明の加熱処理装置では、搬送物がエンドレスに移動する帯状の搬送ベルト間に挟まれて移動するため、搬送ローラのピッチによる搬送物の長さの制限はない。従っていままでできなかった短い長さの搬送物の加熱処理も可能になる。
本発明の加熱処理装置を用いた情報通信体の製造方法では、既述の通り加熱処理装置内を通過する情報通信体は、各種ローラ、各種パネル、ガイド部材等の間の間隙に巻き込まれることがなくなり作業効率が上がる。また情報通信体の表面にトナー等で印字された情報の汚損がなくなり、装置を構成する各種部材への蓄積もなくなるためここでも作業効率が向上する。また搬送ベルトに挟まれて一緒に移動するため、今まで処理することが出来なかった名刺等の小物の情報通信体でも製造することが可能になる。
本発明の加熱処理装置の基本原理を説明する要部概略図である。 本発明の加熱処理装置の基本原理を説明する要部概略斜視図である。 一対の搬送ローラ2a、2bと一対のヒータパネル3a、3b間を搬送物Vが通過する状態を示す拡大側面図である。 図3を更に拡大した側面図である。 一対の搬送ローラと一対のヒータパネルによる加熱処理装置Xと異なる態様の加熱処理装置Yの要部概略図である。 (A)は全面貼り方式の疑似接着フィルムシートG1を用いて折り畳み情報通信体を製造する基本的な流れを示す工程図、(B)は疑似接着フィルムシートG1を用いた異なる流れの工程図である。 (A)、(B)、(C)及び(D)は図6の各工程で情報通信体シートS1に印刷された単位情報通信体シートt1に施される加工の詳細を経時的に示す要部概略図である。 (A)は挟み込み方式の疑似接着フィルムシートG2を用いて折り畳み情報通信体を製造する基本的な流れを示す工程図、(B)は疑似接着フィルムシートG2を用いた異なる流れの工程図である。 (A)、(B)、(C)、(D)及び(E)は図8の各工程で情報通信体シートS2に印刷された単位情報通信体シートt2に施される加工の詳細を経時的に示す要部概略図である。 (A)は全面貼り方式の疑似接着フィルムシートG1が単位情報通信体シートt1の疑似接着予定面に感熱接着剤層32を介して被覆された状態を示す断面図、(B)は疑似接着フィルムシートG1が被覆され疑似接着層33が対向する状態に折り畳まれた単位情報通信体シートt1の断面図、(C)は挟み込み方式の疑似接着フィルムシートG2の断面図、(D)は単位情報通信体シートt2の折り畳まれた2葉片の対向面間に疑似接着フィルムシートG2が挿入された状態を示す断面図である。
[加熱処理装置]
以下、本発明の加熱処理装置を、図面に沿って分かりやすく説明する。
図1及び図2は本発明の加熱処理装置Xの原理を分かりやすく示す要部概略図である。
両図に示すように例えばシリコンゴム等からなる一対の搬送ローラ2a、2bとアルミ等金属からなる一対のヒータパネル3a、3bが搬送経路に沿って交互に配置されている。そして上側の搬送ローラ2a群とヒータパネル3a群を内包するように、例えば薄く圧延された鉄材からなるエンドレスの帯状の搬送ベルト1aが、挿入側と排出側の上方に配置されているバネ圧等により前記帯状の搬送ベルトに張りを与えるテンションローラ4aで支えられながら周回可能に設けられている。同様に下側の搬送ローラ2b群とヒータパネル3b群を内包するようにエンドレスの帯状の搬送ベルト1bが、挿入側と排出側の下方に配置されているテンションローラ4bで支えられながら周回可能に設けられている。
そして前記帯状の搬送ベルト1a及び1bとそれに内包されている各ユニットは、前記帯状の搬送ベルト1aと1bを対向した状態で上下に配置され、搬送物は図中矢印と一点鎖線で示すパスラインPに沿って対向する両搬送ベルトに挟持されながら通過することになる。なお図中帯状の搬送ベルト1a、1bは便宜上間隔を開けて記されているが通常は接触していて内部の搬送物をしっかりと保持している。また一対の搬送ローラ2a、2bも分かりやすく表現するために間隔を開けて記載されているが、基本的には通過する搬送物を挟持して送り出すために、バネ等により加圧され帯状の搬送ベルトを挟み込む状態で接触している。また一対のヒータパネル3a、3bに関しては、基本的には一点鎖線で示されるパスラインPを挟んで間隔を開けるよう配置されるが、バネ等により加圧しておいて帯状の搬送ベルトに近接させ、搬送物が通過する際にその厚みだけ押し広げられて開口する構成にしても構わない。
既述の構成の上下各ユニットは、一対の搬送ローラ2a、2bが回転すると、帯状の搬送ベルト1a、1bが上下方に配置されているテンションローラ4a、4bを周回しながら駆動する。また前記帯状の搬送ベルト1a、1bは一対の搬送ローラ1a、1bに加圧されて挟持された状態のため、仮に一方のユニットに駆動力がなく供回り状態であったとしても両者は同調して回転することになる。
そして搬送物Vが挿入側から送り込まれると帯状の搬送ベルト1a、1bに挟み込まれて図3及び図4に示すように、搬送物Vと一対の搬送ローラ2a、2b及び帯状の搬送ベルト1a、1bの三者が同調して駆動して移動する。移動する搬送物Vは一対の搬送ローラ2a、2b及び一対のヒータパネル3a、3b間を通過するが、帯状の搬送ベルト1a、1bに保護されているため直接触れることがないので擦ったり傷ついたりすることはない。
なお、上記実施例では一対の搬送ローラと一対のヒータパネルを用いた加熱処理装置Xを記載しているが、搬送及び加熱手段はこれに限られたものではない。
例えば図5に示すように一対のヒートローラ12a、12bを複数配置すると共に帯状の搬送ベルト11a、11bとテンションローラ14a、14bを用いることで加熱処理装置Yを構成することもできる。前記一対のヒートローラ12a、12bは、例えばそのローラ内にヒータを内蔵したもので、通常バネ圧等で加圧できる構造のため、通過する搬送物をローラ自体の発熱で加熱する共に加圧も同時にすることができる。
[全面貼り方式の疑似接着フィルムシートG1による情報通信体の製造方法]
既述の搬送ローラとヒータパネルの組み合わせからなる加熱処理装置の排出側下流に一対の加圧ローラを配置すれば加熱・加圧処理装置としても使用することができる。また例えば排出側の任意の搬送ローラに加圧機能を加えれば、そのまま加熱・加圧処理装置として使用することができる。さらにヒートローラを使用するものはヒートローラ自体にバネ圧等による加圧能力が備わっているため、自動的に加熱・加圧処理を行うことができる。
以下に本発明の加熱処理装置を使用した情報通信体の製造方法を分かりやすく説明する。
図6及び図7は疑似接着媒体として全面貼り方式の疑似接着フィルムシート或いは後糊方式のUVニス等を用いた場合の情報通信体の製造方法の工程図である。前記工程図は疑似接着フィルムシートG1を例にした説明であるが、後糊方式の疑似接着媒体でも全く同様の工程となる。図6(A)に示す最初の「疑似接着媒体の形成工程」で、図7(A)に示す枚葉シートS1(長尺シートでも構わない)に印刷された単位情報通信体シートt1の疑似接着予定面に、同図(B)に示すように疑似接着フィルムシートG1がその全域をカバーするように被覆される。
ここで全面貼り方式の疑似接着フィルムシートG1による単位情報通信体シートt1の疑似接着予定面への被覆状態を詳細に説明すると、図10(A)に示すように単位情報通信体シートt1の表面(疑似接着予定面)に、例えば二軸延伸ポリプロピレンからなる基材31の一方の面に公知の感熱接着剤層32が形成されると共にもう一方の面に疑似接着層33が形成された疑似接着フィルムシートG1が、前記感熱接着剤層32を介して単位情報通信体シートt1の表面に剥離不能に接着されている。既述の疑似接着フィルムシートG1の被覆作業は公知のラミネータ等により行うことができ、また後糊方式のUVニス等であれば1層からなる疑似接着性の被膜が形成されるのであるが、それにはUV印刷機やコータを使用すればよい。
疑似接着フィルムシートG1が被覆された単位情報通信体シートt1は、次の「断裁工程」で図7(C)に示すように、単位情報通信体シートt1の周囲の余白を公知の断裁機やスリッタ等により切除され、単体のシートに切り出される。
その後「折り畳み工程」で図7(D)に示すように、折り線23から二つ折りに折り畳まれる。その際の状態を詳細に説明すると図10(B)に示すように、折り線23から折り畳まれて対向する第一葉片21と第二葉片22の対向面間に、疑似接着層33が対向する状態で疑似接着フィルムシートG1が介在している。
折り畳まれた単位情報通信体シートt1は次に「加熱・加圧処理工程」を経て製品として仕上げられる。具体的には本発明の加熱処理装置の排出側に加圧ローラを配置した加熱・加圧処理装置を通過することにより、対向する疑似接着層33同士が剥離可能に接着して一体化され製品として完成するのである。このように製造された情報通信体の受取人は、対向する疑似接着層33同士の間から剥離して、内面に記載されている情報を疑似接着フィルムシートG1を通して確認することができるのである。
なお本実施例の情報通信体の製造方法であるが、図6(A)に示す工程中の「折り畳み工程」と「断裁工程」を、同図(B)に示すように入れ替えても構わない。要は加熱・加圧処理を施すまでに単体のシートに切り出され折り畳まれていることが好ましいだけで、従って断裁を折り畳み工程の前後に渡り段階的に行っても、或いは折り畳み工程を断裁工程の前後に渡り段階的に行っても構わないのである。また加熱・加圧処理を施した後に断裁工程を配置して製品として仕上げても構わない。この点については後糊方式のUVニス等に関しても同様である。
[挟み込み方式の疑似接着フィルムシートG2による情報通信体の製造方法]
なお前記実施例では全面貼り方式の疑似接着フィルムシートの場合を説明しているが、例えば挟み込み方式の疑似接着フィルムシートを使用しても製造することができる。
図8及び図9は疑似接着媒体として挟み込み方式の疑似接着フィルムシートを用いた場合の情報通信体の製造方法の工程図で、本実施例では疑似接着フィルムシートG2と称して説明する。図8(A)に示す最初の「断裁工程」で、図9(A)に示す枚葉シートS1(長尺シートでも構わない)に印刷された単位情報通信体シートt2の周囲の余白が切除され、同図(B)に示すよう単体のシートに切り出される。
切り出された単位情報通信体シートt2は続く「折り畳み工程」で図9(C)に示すように二つ折りに折り畳まれる。
そして続く「挟み込み工程」で二つ折りに折り畳まれた単位情報通信体シートt2の対向面間に、図9(D)に示すように、挟み込み方式の疑似接着フィルムシートG2が挿入され、同図(E)に示す状態とされる。なお「折り畳み工程」と「挟み込み工程」であるが、単位情報通信単シートt2を折り畳みながら疑似接着フィルムシートG2を挟み込むようにして同時に行っても構わない。
ここで前記挟み込み方式の疑似接着フィルムシートG2の構成を詳細に説明すると、図10(C)に示すように例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等からなる基材41の一方の面に、ポリエチレン等の樹脂42を剥離可能に積層した2層の積層シートの両外側に、公知の感熱接着剤層43を形成したものを好適に使用することができる。
既述の状態に仕上げられた単位情報通信体シートt2は、次に「加熱・加圧処理工程」を経て製品として仕上げられる。具体的には本願発明の加熱処理装置の排出側に加圧ローラを配置した加熱・加圧処理装置を通過する。それにより図10(D)に示すように対向する第一葉片21及び第二葉片22の表面(内面)と、疑似接着フィルムシートG2の両外側の感熱接着剤層43が剥離不能に接着して一体化され製品として完成するのである。このように製造された情報通信体の受取人は、積層シートとの基材41と樹脂42の界面から剥離して、内面に記載されている情報を確認することができるのである。
なお本実施例の情報通信体の製造方法であるが、図8(A)に示す工程中の「断裁工程」を同図(B)に示すように「挟み込み工程」の後に入れ替えても構わない。要は加熱・加圧処理を施すまでに単体のシートに切り出され折り畳まれていることが好ましいだけで、従って断裁工程を各工程の前後に渡り配置して段階的に行っても構わないのである。また加熱・加圧処理を施した後に断裁工程を配置して製品として仕上げても構わない。
X、Y 加熱処理装置
V 搬送物
P パスライン
1a、1b、11a、11b 帯状の搬送ベルト
2a、2b 一対の搬送ローラ
3a、3b 一対のヒータパネル
4a、4b、14a、14b テンションローラ
G1 G2 疑似接着フィルムシート
S1、S2 枚葉シート
t1、t2 単位情報通信体シート
21、22 葉片
23 折り線
31、41 基材
32、43 感熱接着剤層
33 疑似接着層
42 樹脂
12a、12b 一対のヒートローラ

Claims (5)

  1. 搬送物に加熱処理を施す加熱処理装置において、搬送手段を構成する複数の上下一対の搬送ローラの内の搬送物挿入側の上搬送ローラと排出側の上搬送ローラ間に通され循環している帯状の搬送ベルトと、搬送物挿入側の下搬送ローラと排出側の下搬送ローラ間に通され循環している帯状の搬送ベルト間に搬送物を挟み込み、前記上下一対の搬送ベルトの回転と共に搬送される搬送物に加熱処理を施すことを特徴とした加熱処理装置。
  2. 加熱装置の搬送ベルトの駆動手段と加熱手段が複数の一対の搬送ローラと一対のヒータパネルが交互に配置された構成であることを特徴とした請求項1に記載の加熱処理装置。
  3. 加熱装置の搬送ベルトの駆動手段と加熱手段が一対のヒートローラが複数対配置された構成であることを特徴とした請求項1に記載の加熱処理装置。
  4. 折り線を介して横方向に連接された複数の葉片を折畳み任意の対向面間を剥離可能に接着した情報通信体の製造方法において、情報通信体シートの折り畳みにより生じた対向面間に疑似接着媒体を介した状態で請求項2に記載の加熱処理装置を通過させた後に、少なくとも一対の加圧ローラで加圧処理を施すことにより情報通信体シートを剥離可能に一体化することを特徴とした加熱処理装置を用いた情報通信体の製造方法。
  5. 折り線を介して横方向に連接された複数の葉片を折畳み任意の対向面間を剥離可能に接着した情報通信体の製造方法において、情報通信体シートの折り畳みにより生じた対向面間に疑似接着媒体を介した状態で請求項3に記載の加熱処理装置を通過させ加熱・加圧処理を施すことにより情報通信体シートを剥離可能に一体化することを特徴とした加熱処理装置を用いた情報通信体の製造方法。
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