JP2022088746A - ピアノ線の位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピアノ線の位置を従来よりも広い検出範囲をもって検出できるようにする。【解決手段】エレベーターの昇降路に垂下されるピアノ線の位置を検出する、ピアノ線の位置検出装置であって、第1の光学検出器と、第2の光学検出器と、第1の光学検出器が出力する第1の出力信号と第2の光学検出器が出力する第2の出力信号とに基づいて、ピアノ線の位置をゾーンで検出するゾーン判定部と、を備える。第1の光学検出器および第2の光学検出器は、第1の光学検出器におけるピアノ線の位置検出範囲と、第2の光学検出器におけるピアノ線の位置検出範囲とが一部重なるように配置される。ゾーン判定部は、第1の出力信号と第2の出力信号との組み合わせ、および、第1の出力信号と第2の出力信号の状態遷移に基づいて、ピアノ線の位置を5つのゾーンで検出する。【選択図】図5

Description

本発明は、ピアノ線の位置検出装置に関する。
建物の昇降路にエレベーターを据え付ける作業のなかに、乗りかごの昇降を案内するガイドレールを昇降路内に据え付ける作業がある。ガイドレールの据え付け作業では、ガイドレールを正確な位置に芯出しして固定することが求められる。このため、一般に、錘を取り付けたピアノ線を昇降路の最上部から最下部まで吊り下ろし、このピアノ線を基準にガイドレールの据え付け作業を実施している。具体的には、作業者は、ピアノ線とガイドレールとの距離をスケール等によって測定し、その測定結果を基にガイドレールの位置を調整した後、ガイドレールを固定する。このとき、スケールの目盛りとピアノ線とが重なるが、両者の重なり具合が見る角度で変わったり、スケールの当て方が悪かったりするなどの影響で、作業者による距離の読み値にばらつきが生じる。このため、ガイドレールの据え付け作業における芯出し精度が安定せず、精度不足による手直しが多く発生している。
特許文献1には、ピアノ線の位置をセンサによって検出するエレベーターの据付用測定装置に関する技術が記載されている。具体的には、特許文献1には、「水平方向に配置されるゲージに沿って摺動して目盛の読取面を設けた摺動部と、ピアノ線に対向するセンサを取付けたセンサ部と、このセンサ部に取付けられたセンサの検出動作に基づいてピアノ線の検出状態を光や音で報知する検出器とを設けたスライドブロックを備えたエレベーターの据付用測定装置を構成した」と記載されている。また、特許文献1には、「2組のセンサをスライドブロックの摺動方向に沿って位置をズラして配置し、検出器によりスライドブロックの停止位置とこの停止位置に停止させるためのスライドブロックの摺動方向を報知器で報知する」と記載されている。
特公平7-89055号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術には、次のような課題がある。
特許文献1に記載されたエレベーターの据付用測定装置は、投光用および受光用の2組のファイバセンサと、2組みのファイバセンサと接続された2つの検出器とを備え、各々の検出器の出力信号に基づいて、ピアノ線の検出状態を光や音で報知する。しかしながら、上記のファイバセンサを含めて、一般に透過型の光学センサの検出範囲は数ミリ程度と狭い。このため、特許文献1に記載された技術によって報知が行われるのは、そのような狭い検出範囲にピアノ線が存在する場合に限られる。したがって、たとえばガイドレールの芯出し作業を自動化するために、特許文献1に記載されたエレベーターの据付用測定装置を用いてピアノ線の位置を検出する場合、透過型の光学センサの検出範囲が狭いことにより、ガイドレールの調整範囲が狭い範囲に限定されてしまう。
本発明の目的は、ピアノ線の位置を従来よりも広い検出範囲をもって検出することができるピアノ線の位置検出装置技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、たとえば、特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、エレベーターの昇降路に垂下されるピアノ線の位置を検出する、ピアノ線の位置検出装置であって、第1の発光部と第1の受光部とを有する第1の光学検出器と、第2の発光部と第2の受光部とを有する第2の光学検出器と、第1の光学検出器が出力する第1の出力信号と第2の光学検出器が出力する第2の出力信号とに基づいて、ピアノ線の位置をゾーンで検出するゾーン判定部と、を備える。第1の光学検出器および第2の光学検出器は、第1の光学検出器におけるピアノ線の位置検出範囲と、第2の光学検出器におけるピアノ線の位置検出範囲とが一部重なるように配置される。ゾーン判定部は、第1の出力信号と第2の出力信号との組み合わせ、および、第1の出力信号と第2の出力信号の状態遷移に基づいて、ピアノ線の位置を5つのゾーンで検出する。
本発明によれば、ピアノ線の位置を従来よりも広い検出範囲をもって検出することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
第1実施形態に係るピアノ線の位置検出装置の構成を示す斜視図である。 X方向位置検出部の構成を説明する斜視図である。 光学検出器とスリット板の配置状態を示す図である。 X方向位置検出部とY方向位置検出部の配置状態を示す平面図である。 第1実施形態に係るピアノ線の位置検出装置の機能ブロック図である。 光学検出器の発光部と受光部との間にピアノ線が位置している状態を示す平面図である。 ピアノ線の各位置での光学検出器の出力特性を示す図である。 各々の光学検出器の発光部と受光部との間にピアノ線が位置している状態を示す平面図である。 ピアノ線の各位置での光学検出器の出力特性を示す図である。 光学検出器の出力信号の状態遷移を説明する模式図である。 報知部の一例としてインジケータの構成を示す平面図である。 第2実施形態に係るピアノ線の位置検出装置の機能ブロック図である。 ピアノ線の振動波形の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書および図面において、実質的に同一の機能または構成を有する要素については、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るピアノ線の位置検出装置の構成を示す斜視図である。図1においては、各部の位置関係を明確にするために、水平面内で直交する二方向をX方向およびY方向とし、これと直交する鉛直方向をZ方向としている。この点は、他の図でも同様である。
図1に示すように、ピアノ線の位置検出装置10は、エレベーターの昇降路に垂下されるピアノ線12の位置を検出する装置である。ピアノ線12は、建屋の最上部である昇降路の頂部から錘を付けて吊り下げられ、錘の重さで垂直に張られている。ガイドレール14は、昇降路を昇降する乗りかごの移動を案内する部材であり、乗りかごの両側面に左右一対で設けられる。ガイドレール14は、鋼鉄製のレールであり、昇降路に面する建屋の壁に固定される。ガイドレール14にはX-Z基準面14aとY-Z基準面14bとが設けられ、ガイドレール14を据え付ける場合はこれらの基準面を正確に位置合わせする必要がある。
ガイドレール14の位置は、ピアノ線12の位置を基準に調整される。具体的には、ピアノ線12を基準にガイドレール14の位置をX-Y平面内で調整し、調整後にガイドレール14を図示しないブラケットを用いて建屋の壁に固定する。ガイドレール14は、建屋の壁に対し鉛直方向に数箇所にわたって固定される。これにより、ガイドレール14は鉛直方向と平行に据え付けられる。
ピアノ線の位置検出装置10は、X方向位置検出部16と、Y方向位置検出部18と、電流調整部20と、ゾーン判定部22と、無線通信部24と、電源部26と、筐体28とを備えている。
(X方向位置検出部16)
X方向位置検出部16は、X方向におけるピアノ線12の位置を検出する部分である。X方向位置検出部16は、図2に示すように、2つの光学検出器161,162と、スリット板163とを備えている。2つの光学検出器161,162は、それぞれ透過型の光学センサによって構成されている。光学検出器161は、発光部161aと受光部161bとを有する。光学検出器161は、発光部161aと受光部161bとがY方向で向かい合うように、コの字形に形成されている。これにより、光学検出器161は、発光部161aで発光した光を受光部161bで受光する構成になっている。同様に、光学検出器162は、発光部162aと受光部162bとを有し、発光部162aと受光部162bとがY方向で向かい合うようにコの字形に形成されている。これにより、光学検出器162は、発光部162aで発光した光を受光部162bで受光する構成になっている。また、2つの光学検出器161,162は、鉛直方向(上下方向)に重ねて配置されている。2つの光学検出器161,162のうち、いずれか一方の光学検出器は第1の光学検出器に相当し、他方の光学検出器は第2の光学検出器に相当する。
光学検出器161の出力は、受光部161bの受光面に入射する光の量に応じて変化する。このため、通常は、発光部161aと受光部161bとの間に遮蔽物がない状態での光学検出器161の出力が100%、遮蔽物がある状態での光学検出器161の出力が0%となるように、発光部161aに供給する電流を調整する。そして、光学検出器161の出力を閾値50%で2値化し、光学検出器161の出力が閾値以上であるか否かによって遮蔽物の有無を検出する。このような光学検出器161として、たとえば、フォトインタラプタ、ファイバセンサなどを挙げることができる。光学検出器161にフォトインタラプタを用いることにより、装置の小型軽量化を実現することができる。フォトインタラプタは、軽量で消費電力が少なく、特別な駆動回路を必要としない。この特徴により、ピアノ線12の位置検出のためのセンサ部を非常にコンパクトに構成することができる。また、フォトインタラプタは、ゾーン判定部22に用いる組み込みマイコンとの相性がよく、出力信号をそのまま入力することができる。フォトインタラプタ、組み込みマイコン共に消費電力が少ないため、電池駆動が可能となり、システム全体として小さな筐体28内に収納することができる。
スリット板163は、Y方向において、発光部161aと受光部161bとの間、および、発光部162aと受光部162bとの間に位置するように配置されている。スリット板163は、各々の光学検出器161,162におけるピアノ線12の位置検出範囲(X方向検出幅)をX方向で制限するもので、2つのスリット孔164,165を有している。スリット孔164は、光学検出器161に対応してスリット板163の上側に配置され、スリット孔165は、光学検出器162に対応してスリット板163の下側に配置されている。スリット孔164は、発光部161aから受光部161bに向けて出射される光の一部を透過させる孔である。スリット孔165は、発光部162aから受光部162bに向けて出射される光の一部を透過させる孔である。2つのスリット孔164,165は、好ましくは、互いに同じ大きさおよび形状に形成するとよい。スリット孔164の位置とスリット孔165の位置は、X方向に所定量Δxだけずれている。
図3に示すように、光学検出器161の受光部161bには受光面161cが設けられ、光学検出器162の受光部162bにも受光面162cが設けられている。受光面161cは、発光部161aから出射される光を受光する面であり、受光面162cは、発光部162aから出射された光を受光する面である。これに対し、スリット孔164は、受光部161bの受光面161cの一部を露出させ、他の部分を遮蔽するように配置されている。同様に、スリット孔165は、受光部162bの受光面162cの一部を露出させ、他の部分を遮蔽するように配置されている。これにより、受光面161cにはスリット孔164を通過した光のみが入射し、受光面162cにはスリット孔165を通過した光のみが入射する。このため、光学検出器161におけるピアノ線12の位置検出範囲(以下、単に「検出範囲」ともいう。)と光学検出器162におけるピアノ線12の位置検出範囲(以下、単に「検出範囲」ともいう。)は、X方向に所定量Δxだけずれて設定される。
光学検出器161におけるピアノ線12の位置検出範囲と光学検出器162におけるピアノ線12の位置検出範囲は、X方向で一部重なり合っている。そして、スリット孔164とスリット孔165とのずらし量である所定量Δxは、発光部161a,162aから受光部161b,162bを見たときに、ピアノ線12が2つのスリット孔164,165に同時に重なるように、ピアノ線12の直径φd以下に設定されている。各々のスリット孔164,165の幅(以下、「スリット幅」ともいう。)wは、ピアノ線12の直径φdの1倍乃至2倍程度に設定するのがよい。その理由は、次のとおりである。
まず、スリット幅wが広すぎる場合は、ピアノ線12によって光が遮られても、ピアノ線12の脇を抜ける光が受光面161c,162cに届く。このため、ピアノ線12の存在を検出しているときの光学検出器161,162の出力を充分に下げきることができない。したがって、各々の光学検出器161,162の出力に対して閾値を設定し、ピアノ線12の位置検出を行う場合に、閾値の設定を50%より高く引き上げて、ピアノ線12による遮光状態の判別を行なわなくてはならなくなる。また、閾値の設定を高く引き上げすぎると、光学検出器161,162の出力信号のレベル判別が困難となり、誤認識等が発生しやすくなる。一方、スリット幅wが狭すぎる場合は、遮蔽物がない状態であっても、受光面161c,162cに入射する光の量が少なくなる。このため、遮蔽物がない状態での光学検出器161,162の出力を100%に設定できなくなる。また、遮蔽物がない状態での光学検出器161,162の出力を100%に設定するには、発光部161a,162aに供給する電流を増やして発光部161a,162aの発光量を増加させる必要があり、これによって消費電流が増えるなどの不都合を生じることになる。以上の理由により、スリット幅wは、ピアノ線12の直径φdの1倍乃至2倍程度に設定することが好ましい。
(Y方向位置検出部18)
Y方向位置検出部18は、Y方向におけるピアノ線12の位置を検出する部分である。Y方向位置検出部18は、X方向位置検出部16の下方に配置されている。X方向位置検出部16とY方向位置検出部18の上下方向の位置関係は逆でもよい。Y方向位置検出部18は、2つの光学検出器181,182と、スリット板183とを備えている。Y方向位置検出部18は、基本的にX方向位置検出部16と同様の構成を有する。ただし、Y方向位置検出部18とX方向位置検出部16は、図4に示すように、水平面(X-Y平面)における向きが90°異なる。具体的には、光学検出器161,162は、発光部161a,162aとこれに対応する受光部161b,162bとがY方向で対向するように配置され、光学検出器181,182は、発光部181a,182aとこれに対応する受光部181b,182bとがX方向で対向するように配置されている。また、光学検出器161,162と光学検出器181,182は、光学検出器161,162,181,182の検出範囲外から検出範囲内へとピアノ線12を矢印Aのように誘導できるように、X方向およびY方向に適宜位置をずらして配置されている。スリット板163は、X-Z平面と平行に配置され、スリット板183は、Y-Z平面と平行に配置されている。Y方向位置検出部18の詳細については、上述したX方向位置検出部16の説明内容と重複するため、説明を省略する。
(電流調整部20)
電流調整部20は、光学検出器161,162の発光部161a,162aおよび光学検出器181,182の発光部181a,182aに流す電流を調整する。電流調整部20は、たとえば、各々の発光部161a,162a,181a,182aに対して直列に可変抵抗器(後述)、あるいは固定抵抗(図示せず)を接続し、その合計の抵抗値を変えることにより、各々の発光部161a,162a,181a,182aに供給する電流を調整する。この電流調整部20を調整することで、発光部161a,162a,181a,182aの発光量を制御パラメーターとして、光学検出器161,162,182,182の出力レベルを調整することができる。
(ゾーン判定部22)
ゾーン判定部22は、各々の光学検出器161,162,181,182が出力する出力信号を取り込み、その出力信号に基づいて、ピアノ線12の位置をゾーンで検出する。光学検出器161の出力信号は、受光部161bの受光量に応じて出力される信号であり、光学検出器162の出力信号は、受光部162bの受光量に応じて出力される信号である。同様に、光学検出器181の出力信号は、受光部181bの受光量に応じて出力される信号であり、光学検出器182の出力信号は、受光部182bの受光量に応じて出力される信号である。ピアノ線12の位置をゾーンで検出するとは、単にピアノ線12の有無を検出するのではなく、複数のゾーンのなかでピアノ線12がいずれのゾーンに位置するかを検出することを意味する。以降の説明では、このようなピアノ線12の位置検出をゾーン判定ともいう。ゾーン判定部22は、ゾーン判定のための信号処理と、ゾーン判定の結果を外部へ出力する信号処理とを行う。ゾーン判定のための信号処理の詳細については後述する。ゾーン判定部22は、これを組み込みマイコンで構築することにより容易に実現することができ、他の処理との併用ができるなど自由度が高い。また、ゾーン判定部22は、これを論理回路で構築することも可能である。
(無線通信部24)
無線通信部24は、Bluetooth(登録商標)やWiFi、赤外線等を用いて外部との通信を行う無線通信手段である。無線通信部24は、ゾーン判定部22によるゾーン判定結果や、光学検出器161,162,181,182の出力信号、各種ステータスを外部の端末等に送信するために使用される。光学検出器161,162,181,182の出力信号は、ゾーン判定部22を介して外部に出力される。ゾーン判定部22によるゾーン判定結果の送信は、無線通信部24に小型の無線モジュールを搭載することによってコードレス化が可能である。これにより、ガイドレール14の芯出し作業において、操作性が良好で、且つ、作業時にコード類が邪魔になることのないピアノ線の位置検出装置10を実現することができる。また、無線通信部24は、ピアノ線の位置検出装置10に対する制御指令を外部の端末等から受信するために使用される。無線通信部24としては、組み込みマイコン用に開発されている、モジュール化された拡張基板を用いることができる。
(電源部26)
電源部26は、X方向位置検出部16(光学検出器161,162)、Y方向位置検出部18(光学検出器181,182)、電流調整部20、ゾーン判定部22、無線通信部24の駆動に必要な電力を供給する電源である。電源部26は、たとえば、乾電池や充電電池などによって構成される。この電源部26を備えることで、電源コードなどが不要になる。
(筐体28)
筐体28は、X方向位置検出部16(光学検出器161,162)、Y方向位置検出部18(光学検出器181,182)、電流調整部20、ゾーン判定部22、無線通信部24、電源部26の各構成要素を内包するように搭載する躯体である。筐体28は、ピアノ線12の位置を基準にガイドレール14の位置を調整する場合にゲージの一部となることから、剛性のある材料でかつ熱膨張係数の小さい材料、たとえばステンレス鋼などによって構成される。また、ピアノ線12と接触する筐体28の外周部は、ピアノ線12を傷つけないよう、たとえばポリアセタールなどの潤滑性の高い樹脂で覆うことが望ましい。筐体28には、光学検出器161,162,181,182の検出範囲外から検出範囲内へとピアノ線12を導入するための導入部28aが設けられている。この筐体28を備えることで、ピアノ線の位置検出装置10の取り扱いが容易になる。
筐体28は、クリップ部30によってガイドレール14に着脱可能に取り付けられる。クリップ部30は、ピアノ線の位置検出装置10を構成する要素の一つであってもよいし、ピアノ線の位置検出装置10とは別個の要素であってもよい。クリップ部30は、筐体28とクリップ部30との位置関係がX-Y平面で一定の関係となるように、筐体28に固定されている。
クリップ部30は、ガイドレール14に設けられた2つの基準面のうち、X-Z基準面14aに当接する第1の当接面30aと、Y-Z基準面14bに当接する第2の当接面30bとを有する。クリップ部30は、たとえば、第1の当接面30aに第1のマグネット(図示せず)を設けると共に、第2の当接面30bに第2のマグネット(図示せず)を設けることにより、各々のマグネットの磁気吸引力によってガイドレール14に固定される。このようにクリップ部30を固定することにより、X-Z基準面14aに対する第1の当接面30aの浮き、および、Y-Z基準面14bに対する第2の当接面30bの浮きを抑えることができる。また、筐体28やクリップ部30から手を放しても、ピアノ線の位置検出装置10およびクリップ部30は固定状態に保持される。このような固定状態は、たとえば、バイスによる固定構造を採用した場合にも得られる。具体的には、ガイドレール14のX-Z基準面14aと反対側の面にネジ等を突き当てて、ネジ等の締め付けにより、第1の当接面30aとネジ等の間にガイドレール14を挟み込む構造が考えられる。
図5は、第1実施形態に係るピアノ線の位置検出装置の機能ブロック図である。
なお、図5においては、一例として、X方向におけるピアノ線12の位置をX方向位置検出部16によって検出する場合を想定して、光学検出器161が第1の光学検出器に相当し、光学検出器162が第2の光学検出器に相当する場合を示している。Y方向におけるピアノ線12の位置をY方向位置検出部18によって検出する場合は、光学検出器181が第1の光学検出器に相当し、光学検出器182が第2の光学検出器に相当することになるが、ピアノ線12の位置検出ための構成は基本的に図5と同様の構成になる。つまり、ピアノ線の位置検出装置10は、ピアノ線12の位置を検出する方向であるX方向およびY方向ごとに、図5と同様の構成を有する。X方向におけるピアノ線12の位置検出原理と、Y方向におけるピアノ線12の位置検出原理は同様である。このため、以降ではX方向におけるピアノ線12の位置検出原理について説明し、Y方向におけるピアノ線12の位置検出原理についての説明は省略する。
図5に示すように、光学検出器161の発光部161aには第1の可変抵抗器31が電気的に接続され、光学検出器162の発光部162aには第2の可変抵抗器32が電気的に接続されている。第1の可変抵抗器31は、発光部161aに流れる電流を調整するために発光部161aに直列に接続され、第2の可変抵抗器32は、発光部162aに流れる電流を調整するために発光部162aに直列される。すなわち、第1の可変抵抗器31および第2の可変抵抗器32は、図1に示す電流調整部20を構成する可変抵抗器である。スリット板163は、上記図1に示したように、各々の光学検出器161,162の検出範囲の幅を制限し、かつ、各々の光学検出器161,162の検出範囲を所定量ΔxだけX方向にずらして設定するための部材である。
光学検出器161が出力する出力信号S1および光学検出器162が出力する出力信号S2は、ゾーン判定部22に取り込まれる。光学検出器161の出力信号S1のレベルは、受光部161bの受光量に応じて変化し、光学検出器162の出力信号S2のレベルは、受光部162bの受光量に応じて変化する。出力信号S1のレベルとは、たとえば光学検出器161がフォトインタラプタであれば出力電圧の値を意味する。この点は、出力信号S2のレベルについても同様である。
ゾーン判定部22は、各々の光学検出器161,162からゾーン判定部22へと入力される出力信号S1,S2に基づいて、ピアノ線12の位置をゾーンで検出する。セレクタ35は、ゾーン判定部22の判定結果を含む信号を、外部出力とするか、あるいは無線通信部24への出力とするかを切り替える。いずれの出力とするかは、あらかじめセレクタ35に対して設定可能である。電源部26、筐体28およびクリップ部30については、前述したとおりである。
続いて、第1実施形態に係るピアノ線の位置検出装置10を用いたピアノ線の位置検出方法について説明する。ここでは、好ましい一つの例として、X方向のずらし量Δxをピアノ線12の直径φdと同じ寸法に設定し、X方向の検出幅であるスリット幅wをピアノ線12の直径φdの2倍の寸法に設定した場合について説明する。
図6は、光学検出器161の発光部161aと受光部161bとの間にピアノ線12が位置している状態を示す平面図である。図中の符号A~Gは、それぞれピアノ線12の位置を示している。一方、図7は、ピアノ線12の各位置での光学検出器161の出力特性を示す図である。図7において、横軸はX方向におけるピアノ線12の位置、縦軸は光学検出器161の出力(%)を示し、実線は光学検出器161の出力特性を示している。
図6に示すように、光学検出器161の発光部161aから受光部161bに向けて矢印方向に出射された光は、スリット板163のスリット孔164を通して受光部162bに到達する。このため、光学検出器162を用いてピアノ線12の位置検出を行う場合は、スリット幅wの範囲の光が、ピアノ線12の位置検出のために有効な光(以下、「有効光」ともいう。)として使用される。すなわち、スリット幅wは、光学検出器161を用いてピアノ線12の位置を検出する際の検出幅に相当する。このスリット幅wと同じ幅を有する有効光の経路(以下、「光路」ともいう。)に対して、ピアノ線12が位置Aよりも図6の上方に存在する場合は、光路36がピアノ線12によって遮られないため、光学検出器161の出力は100%となる。ピアノ線12が位置Aから位置Cへと変位すると、光路36がピアノ線12によって徐々に遮られるため、光学検出器161の出力が徐々に低下していく。そして、ピアノ線12が位置Cに存在する場合は、光路36の幅wの半分がピアノ線12によって遮られるため、光学検出器161の出力は50%まで低下する。
一方、ピアノ線12が位置Cから位置Eへと変位する間は、光路36の幅wの半分がピアノ線12によって遮られる状態が続くため、光学検出器161の出力は50%のまま変化しない。ピアノ線12が位置Eから位置Gへと変位すると、ピアノ線12が徐々に光路36を外れ、これに伴って受光部161bでの受光量が増えるため、光学検出器161の出力が上昇していく。そして、ピアノ線12が位置Gよりも図6の下方に存在する場合は、光路36がピアノ線12によって遮られなくなるため、光学検出器161の出力は100%となる。
このように、光学検出器161の出力特性は、X方向におけるピアノ線12の位置の変化によりV字形の特性となる。この光学検出器161の出力特性において、閾値を75%に設定すると、光学検出器161の出力を次に述べる2つの状態に分けることができる。一つは、光学検出器161の出力が閾値超となるHigh状態(以下、「H状態」ともいう。)であり、もう一つは、光学検出器161の出力が閾値以下となるLow状態(以下、「L状態」ともいう。)である。これにより、ピアノ線12が位置Bから位置Fまでの範囲に存在する場合は、光学検出器161の出力がL状態となり、それ以外の位置にピアノ線12が存在する場合は、光学検出器161の出力がH状態となる。このように、光学検出器161の出力に対し閾値を設けて2値化することにより、ピアノ線12の位置を検出することができる。
しかしながら、ピアノ線12が図6に示す位置Bよりも図の上方に存在する場合、および、位置Fよりも図の下方に存在する場合は、いずれも、光学検出器161の出力がH状態となる。このため、ピアノ線12の位置が、光路36に対して図6の上方に外れているのか、あるいは下方に外れているのか判定することができない。つまり、ピアノ線12の位置を判定できるのは、光学検出器161の出力がL状態となる1区間に限られる。
そこで、第1実施形態においては、ピアノ線12の位置を検出できる区間を増やすために、2つの光学検出器161,162を使用するとともに、各々の光学検出器161,162の検出範囲がずれるようにスリット板163を設けて、ピアノ線12の位置検出を行なう構成を採用することとした。以下に、2つの光学検出器161,162を用いたピアノ線12の位置検出方法について説明する。
図8は、各々の光学検出器161,162の発光部161a,162aと受光部161b,162bとの間にピアノ線12が位置している状態を示す平面図である。図中の符号A~Iは、それぞれピアノ線12の位置を示している。光学検出器161の発光部161aから受光部161bへと向かう有効光の光路36と、光学検出器162の発光部162aから受光部162bへと向かう有効光の光路37とは、スリット板163のスリット孔164,165により所定量Δxだけずれている。光路36と光路37は、同じ幅wを有する。
図9は、ピアノ線12の各位置での光学検出器161,162の出力特性を示す図である。図9において、横軸はX方向におけるピアノ線12の位置、縦軸は光学検出器161の出力(%)を示し、実線は光学検出器161の出力特性、破線は光学検出器162の出力特性を示している。
光学検出器162の出力特性は、光学検出器161の出力特性と同様にV字形の特性となるが、このV字形の特性は、光学検出器161の出力特性に対してΔx分だけずれた位置に現れる。ここで、2つの光学検出器161,162の出力特性について、閾値75%で2値化を行なう。そうすると、各々の光学検出器161,162の出力信号の状態は、ピアノ線12の位置によって次のように変化する。
まず、図8においてピアノ線12が位置Bよりも図の上方に存在する場合は、光学検出器161,162の出力信号がいずれもH状態となる。また、ピアノ線12が位置Bから位置Dまでの範囲に存在する場合は、光学検出器161の出力信号がL状態、光学検出器162の出力信号がH状態となる。また、ピアノ線12が位置Dから位置Fまでの範囲に存在する場合は、光学検出器161,162の出力信号がいずれもL状態となる。また、ピアノ線12が位置Fから位置Hまでの範囲に存在する場合は、光学検出器161の出力信号がH状態、光学検出器162の出力信号がL状態となる。そして、ピアノ線12が位置Hよりも図8の下方に存在する場合は、光学検出器161,162の出力信号がいずれもH状態となる。
このように、光学検出器161,162の出力をそれぞれ閾値75%で2値化することにより、光学検出器161,162の出力信号の状態は、ピアノ線12が位置Aから位置Iへと変位する間に、HH状態→LH状態→LL状態→HL状態→HH状態と変化する。この状態の変化において、LH状態となる区間と、LL状態となる区間と、HL状態となる区間はそれぞれ1区間であるため、ピアノ線12の位置を確定することができる。しかし、HH状態となる区間は2区間存在し、ピアノ線12の位置がどちらの区間にあるのか判別ができない。このため、実質的にピアノ線12の位置を検出できるのは光学検出器161,162の出力信号の組み合わせがLH状態、LL状態、HL状態となる3つの区間に限られる。
そこで本実施形態においては、光学検出器161,162の出力信号の組み合わせのみに基づくのではなく、光学検出器161,162の出力信号の組み合わせ、および、光学検出器161,162の出力信号の状態遷移に基づいて、ピアノ線12の位置を5つのゾーン(Zone)で検出する構成を採用することとした。
図10は、光学検出器161,162の出力信号の状態遷移を説明する模式図である。
図10における丸囲いは状態を示す。図10に示すように、初期状態(Initial)とピアノ線12の位置を表す5つのゾーン(ゾーン0、ゾーン1、ゾーン2、ゾーン3およびゾーン4)の状態がある。図10における矢印は、光学検出器161,162の出力信号が、ある状態から他の状態へと遷移する方向を示している。また、矢印に付された添え字は、光学検出器161,162の出力信号の状態が遷移するきっかけを示している。ここでは、2つの光学検出器161,162の出力信号がきっかけとなることを示している。
本実施形態においては、ピアノ線の位置検出装置10の電源を投入(Power on)した際に初期状態(Initial)を設けている。初期状態において、光学検出器161,162の出力信号の状態をHH状態、すなわちゾーン0およびゾーン4と同じHHの組み合わせに設定している。また、初期状態は、光学検出器161,162の出力信号がLH、LLおよびHLに変化することによって次の状態に遷移する。初期状態を設ける理由は後述する。
ゾーン0は、上述したように光学検出器161,162の出力信号を2値化した状態がHH状態となるゾーンである。同様に、ゾーン1はLH状態、ゾーン2はLL状態、ゾーン3はHL状態、ゾーン4はHH状態となるゾーンである。また、図8および図9に示すように、光学検出器161,162の出力信号がHHの組み合わせとなるのは、ピアノ線12が位置Bよりも図8の上方、すなわちゾーン0に存在する場合、もしくは、位置Hよりも図8の下方、すなわちゾーン4に存在する場合である。また、光学検出器161,162の出力信号がLHの組み合わせとなるのは、ピアノ線12が位置Bから位置Dの範囲、すなわちゾーン1に存在する場合であり、LLの組み合わせとなるのは、ピアノ線12が位置Dから位置Fの範囲、すなわちゾーン2に存在する場合であり、HLの組み合わせとなるのは、ピアノ線12が位置Fから位置Hの範囲、すなわちゾーン3に存在する場合である。
ここで、ゾーン0およびゾーン4のいずれもHH状態となり、同じ出力信号の組み合わせである。ただし、ゾーン0のHH状態は、必ずゾーン1のLH状態から遷移する状態であるのに対し、ゾーン4のHH状態は、必ずゾーン3のHL状態から遷移する状態である。つまり、ゾーン0とゾーン4は、光学検出器161,162の出力信号の状態遷移が起こる一つ前の状態が異なる。このため、ゾーン0とゾーン4については、光学検出器161,162の出力信号の状態がHH状態となる一つ前の状態が、LH状態であるかHL状態であるかによって判別することができる。
ゾーン1、ゾーン2およびゾーン3については、光学検出器161,162の出力信号の組み合わせに基づいて、ゾーン1、ゾーン2およびゾーン3を個別に特定することができる。
以上のことから、本実施形態においては、光学検出器161,162の出力信号の組み合わせに加えて、光学検出器161,162の出力信号の状態遷移を、ピアノ線12の位置の判定に適用することとした。そのための具体的な手段として、ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号を、あらかじめ設定された閾値(本形態例では75%)で2値化する処理と、光学検出器161,162の出力信号の状態がある状態から他の状態に遷移する場合に、遷移する一つ前の状態を記憶する処理と、それらの処理結果に基づいて、ピアノ線12が位置するゾーンを判定する処理と、その判定結果を出力する処理とを行う構成となっている。これにより、ピアノ線12の一部または全部が光学検出器161,162の検出範囲(有効光の光路36,37)から外れている場合でも、図8に示す光路36,37の上方および下方のうち、いずれの方向にピアノ線12が外れているかを検出することができる。したがって、ピアノ線12の位置をより広範囲に検出することが可能となる。
次に、ゾーン判定部22の処理内容について説明する。
装置電源投入時にゾーン判定部22の判定状態は、初期状態に遷移する。初期状態においては、ピアノ線12が光学検出器161,162の検出範囲外にあるとみなし、HH状態を設定している。ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号の状態が初期状態以外(HH以外の状態)となるまでは初期状態のまま待機する。HH以外の状態が検出された場合は、ゾーン間における出力信号の状態遷移に従ってピアノ線12の位置を表す5つのゾーンに遷移し、ゾーンの判定を実施する。このゾーン判定に移行するきっかけとして、作業者は、ピアノ線12を摘まんで光学検出器161,162の検出範囲を一度くぐらせるようにする。これにより、ゾーン判定部22において、初期状態が解除され、それ以降のゾーン判定が有効に機能する。
なお、ゾーン判定部22において、ゾーン判定を実施する場合は、装置電源投入時に必ずしも初期状態に設定する必要はない。ただし、ゾーン判定部22を初期状態に設定することなくゾーン判定を適切に実施するには、ゾーン判定部22の処理回路が複雑になる。このため、ゾーン判定部22を初期状態に設定するほうが、ゾーン判定部22の処理回路を簡素化することができる。
ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号の状態としてHH以外の状態を検出すると、自身の初期状態を解除する。初期状態は、図10に示すように、光学検出器161,162の出力信号の状態が、初期状態(HH)と異なるLH、LLまたはHLとなることによって解除される。また、この初期状態を解除するために、たとえば作業者がピアノ線12を摘まんで図8の上方から下方に向けて光学検出器161,162の検出範囲をくぐらせた場合は、光学検出器161,162の出力信号の状態がHH→LH→LL→HL→HHと順に遷移する。これと反対に作業者がピアノ線12を摘まんで図8の下方から上方に向けて光学検出器161,162の検出範囲をくぐらせた場合は、光学検出器161,162の出力信号の状態がHH→HL→LL→LH→HHと順に遷移する。
その際、ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号の状態が遷移する一つ前の状態を記憶する。具体例を挙げると、ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号の状態がLHからLLに遷移した場合は、LLに遷移する一つ前の状態であるLHの状態を記憶し、HLからHHに遷移した場合は、HHに遷移する一つ前の状態であるHLの状態を記憶する。また、ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号の状態が遷移するたびに、一つ前の状態を記憶し直す。つまり、ゾーン判定部22によって記憶される「一つ前の状態」は、光学検出器161,162の出力信号の状態が遷移するたびに更新される。このような記憶処理は、初期状態を解除する場合だけでなく、初期状態を解除した後も行われる。
ゾーン判定部22は、初期状態を解除した後、ピアノ線12の位置を5つのゾーンで検出するゾーン判定処理を実施する。
まず、ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号の状態がLHである場合は、ピアノ線12がゾーン1に存在すると判定し、LLである場合はピアノ線12がゾーン2に存在すると判定し、HLである場合はピアノ線12がゾーン3に存在すると判定する。また、ゾーン判定部22は、光学検出器161,162の出力信号の状態がHHである場合は、HHの状態に遷移する一つ前の状態を確認する。そして、ゾーン判定部22は、HHの状態に遷移する一つ前の状態がLHである場合は、ピアノ線12がゾーン0に存在すると判定し、一つ前の状態がHLである場合は、ピアノ線12がゾーン4に存在すると判定する。これにより、ゾーン判定部22は、ピアノ線12の位置を5つのゾーンで検出することができる。
続いて、本実施形態に係るピアノ線の位置検出装置10を用いてガイドレール14の芯出しを行なう方法について説明する。
まず、作業者は、ピアノ線の位置検出装置10を高精度に組み立てる。その際、作業者は、ピアノ線の位置検出装置10の筐体28をゲージの一部として、クリップ部30からピアノ線12の検出位置までの距離を高精度に管理して組み立てる。距離の微調整は、スリット板163,183の位置を調整することにより実施可能である。その際、光学検出器161,162,181,182の出力信号を外部機器等に出力してモニタすることにより、ピアノ線12を合わせるべき位置がゾーン2の位置となるように、クリップ部30からピアノ線12の検出位置までの距離を調整する。
次に、作業者は、上述した距離の調整を終えたピアノ線の位置検出装置10を、クリップ部30によってガイドレール14に固定する。その際、作業者は、クリップ部30の第1の当接面30aをガイドレール14のX-Z基準面14aに接触(密着)させるとともに、第2の当接面30bをY-Z基準面14bに接触(密着)させる。この時点では、ガイドレール14の芯出しが行われていないため、ピアノ線12は、光学検出器161,162の検出範囲、および、光学検出器181,182の検出範囲から外れた位置に存在する。
次に、作業者は、ピアノ線12を手で摘まんで筐体28の導入部28aからピアノ線12を導入するとともに、光学検出器161,162の検出範囲、および、光学検出器181,182の検出範囲をピアノ線12が横切るように、当該検出範囲を一度くぐらせる。これにより、ゾーン判定部22は、自身の初期状態を解除した後、ゾーン判定処理を開始する。ゾーン判定処理の内容については前述したとおりである。
ゾーン判定処理の結果は、ゾーン判定部22からセレクタ35を介して外部に出力される。出力の方法は様々である。たとえば、セレクタ35の切り替え機能を利用することにより、有線で外部の機器に伝送する方法や、無線通信部24を介して無線で外部に送信する方法を選択することができる。また、ゾーン判定部22が判定したピアノ線12の位置を作業者が認識できるように、たとえば図11に示すように、複数のLEDランプ38を有するインジケータ39を筐体28の上面に設けてもよい。インジケータ39は、ゾーン判定部22によって検出したピアノ線12の位置を作業者等に報知する報知部に相当する。インジケータ39は、5×5のマトリクスを構成するLEDランプ38によって構成されている。インジケータ39におけるLEDランプ38の点灯位置は、ゾーン判定部22によるゾーン判定処理の結果に応じて切り替えられる。点灯位置の切り替えは、ゾーン判定部22が行ってもよいし、図示しない点灯制御部が行ってもよい。
ここで、X方向におけるゾーン0が図11の下方、X方向におけるゾーン4が図11の上方、Y方向におけるゾーン0が図11の左方、Y方向におけるゾーン4が図11の右方であるとすると、インジケータ39におけるLEDランプ38の点灯位置は、ゾーン判定処理の結果に応じて次のように制御される。
たとえば、ゾーン判定処理の結果、X方向におけるピアノ線12の位置がゾーン2で、Y方向におけるピアノ線12の位置もゾーン2である場合は、マトリクスの中央に配置されたLEDランプ38aが点灯する。また、X方向におけるピアノ線12の位置がゾーン3で、Y方向におけるピアノ線12の位置がゾーン1である場合は、マトリクスの下から4番目で且つ左方から2番目に配置されたLEDランプ38bが点灯する。このようにピアノ線12の位置をインジケータ39で表示することにより、作業者は、LEDランプ38の点灯位置を見て、ピアノ線12の位置を認識することができる。
これにより、作業者は、インジケータ39におけるLEDランプ38の点灯位置がマトリクスの中央からずれている場合は、LEDランプ38の点灯位置がマトリクスの中央に近づくようにガイドレール14の位置をずらす。そして、最終的には、インジケータ39においてLEDランプ38aのみが点灯するようにガイドレール14の位置を調整する。これにより、ガイドレール14の芯出しが完了する。
なお、作業者に対してピアノ線12の位置を報知する手段は、インジケータ39以外の表示であってもよいし、ブザーやスピーカー等が発する音で報知してもよい。音で報知する場合は、ゾーン判定処理の結果に応じて、音の長さや周波数、回数などを変えることにより、作業者にピアノ線12の位置を認識させればよい。
以上述べたように、第1実施形態に係るピアノ線の位置検出装置10は、X方向におけるピアノ線12の位置に関しては、光学検出器161,162の出力信号の組み合わせ、および、光学検出器161,162の出力信号の状態遷移に基づいて、ピアノ線12の位置を5つのゾーンで検出するゾーン判定部22を備えている。また、Y方向におけるピアノ線12の位置に関しても、光学検出器181,182の出力信号の組み合わせ、および、光学検出器181,182の出力信号の状態遷移に基づいて、ピアノ線12の位置を5つのゾーンで検出するゾーン判定部22を備えている。これにより、ピアノ線12の位置を従来よりも広い検出範囲をもって検出することができる。
また、第1実施形態においては、X方向位置検出部16の構成として、光学検出器161の位置検出範囲と光学検出器162の位置検出範囲とが、X方向においてピアノ線12の直径φdと同じ寸法であるΔx(図2および図3参照)だけずれている。同様に、Y方向位置検出部18の構成として、光学検出器181の位置検出範囲と光学検出器182の位置検出範囲とが、Y方向においてピアノ線12の直径φdと同じ寸法であるΔy(図示せず)だけずれている。これにより、X方向およびY方向の両方において、光学検出器161,162の出力信号の状態、および、光学検出器181,182の出力信号の状態を、それぞれ5つのゾーンに応じて確実に切り替えることができる。
また、第1実施形態においては、X方向位置検出部16の構成として、光学検出器161の位置検出範囲、および、光学検出器162の位置検出範囲が、X方向において、それぞれピアノ線12の直径φdの2倍の検出幅を有する構成となっている。同様に、Y方向位置検出部18の構成として、光学検出器181の位置検出範囲、および、光学検出器182の位置検出範囲が、Y方向において、それぞれピアノ線12の直径φdの2倍の検出幅を有する構成となっている。これにより、X方向位置検出部16においては、光学検出器161,162の位置検出範囲にピアノ線12が存在している状態での光学検出器161,162の出力を充分に下げることができる。また、発光部161a,162aに供給する電流を増やさなくても、光学検出器161,162の位置検出範囲に遮蔽物がない状態での光学検出器161,162の出力を100%に設定することができる。この点は、Y方向位置検出部18についても同様である。
また、第1実施形態においては、光学検出器161の発光部161aに直列に接続される第1の可変抵抗器31、および、光学検出器162の発光部162aに直列に接続される第2の可変抵抗器32を有する。これにより、発光部161a,162aに供給される電流を、それぞれに対応する可変抵抗器31,32によって簡易に調整することができる。
<第2実施形態>
図12は、第2実施形態に係るピアノ線の位置検出装置の機能ブロック図である。
なお、第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の構成要素に同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図12に示すように、ピアノ線の位置検出装置10Aは、上述した第1実施形態に係るピアノ線の位置検出装置10の構成と比較して、第2のゾーン判定部42を備える点が異なる。第2のゾーン判定部42は、ゾーン判定部22の判定結果に基づいて、5つのゾーンに関するピアノ線12の滞在時間を計測し、この計測結果に基づいて、ピアノ線12の位置をゾーンで検出する。以下、詳しく説明する。
ピアノ線12は、昇降路の最上部から錘を取り付けて吊り下げられるが、作業者がピアノ線12に触れたり、建屋が振動したり、ピアノ線12が風の影響で弦振動を生じている場合がある。そのような場合、ピアノ線12の振動はなかなか減衰せず、振動が収まるまでの時間が数分におよぶ場合がある。そうした場合、ゾーン判定部22によってピアノ線12の位置を正確に検出するには、ピアノ線12の振動が収まるまで待つ必要があり、その間、ガイドレール14の芯出し作業を中断する必要がある。
第2実施形態においては、ガイドレール14の芯出し作業の中断を避けるため、ピアノ線12が振動している場合に、振動中のピアノ線12の振動中心を、ゾーン判定部22によるゾーン判定結果を利用して求める。ピアノ線12の振動は弦振動であるため、その振動波形は図13に示すように正弦波とみなすことができる。図13において、横軸はピアノ線12の振動の位相角を示し、横軸はピアノ線12の位置を示している。
正弦波は、上振幅に要する時間と、下振幅に要する時間とが同じになる性質がある。このため、たとえば、ピアノ線12の振動振幅の中心がゾーン2に存在する場合は、ピアノ線12がゾーン0およびゾーン1に滞在する滞在時間t01と、ピアノ線12がゾーン3およびゾーン4に滞在する滞在時間t34とは、ほぼ同じ時間となる。これに対し、ピアノ線12の振動振幅の中心が、ゾーン0側またはゾーン4側に偏っている場合は、その偏り度合いに応じて、滞在時間t01と滞在時間t34に差が生じる。たとえば、図13においては、5つのゾーンの中心P1に対してピアノ線12の振動振幅の中心P2がゾーン4側に偏っているため、滞在時間t34が滞在時間t01よりも長くなっている。そこで、第2のゾーン判定部42は、ピアノ線12が振動している場合に、滞在時間t01と滞在時間t34とを計測し、この計測結果に基づく滞在時間t01,t34の差により、ピアノ線12の振動振幅の中心が、5つのゾーンのうちいずれのゾーンに存在するかを検出する。以下、具体例を挙げる。
第2のゾーン判定部42は、滞在時間t01,t34の差を滞在時間t01,t34の合算値で割った値が±5%未満の場合は、ピアノ線12の振動振幅の中心がゾーン2に存在すると判定する。また、第2のゾーン判定部42は、滞在時間t34に比べて滞在時間t01の方が長く、その時間差(t01-t34)を滞在時間t01,t34の合算値で割った値が5%以上10%未満の場合は、ピアノ線12の振動振幅の中心がゾーン1に存在すると判定し、10%以上の場合はゾーン0に存在すると判定する。また、第2のゾーン判定部42は、滞在時間t01に比べて滞在時間t34の方が長く、その時間差(t34―t01)を滞在時間t01,t34の合算値で割った値が5%以上10%未満の場合は、ピアノ線12の振動振幅の中心がゾーン3に存在すると判定し、10%以上の場合はゾーン4に存在すると判定する。なお、ピアノ線12の振動振幅の中心が存在するゾーンは、上述した正弦波の性質からして、無振動のピアノ線12が存在するゾーンと一致する。
以上説明したように、第2実施形態に係るピアノ線の位置検出装置10Aは、ゾーン判定部22の判定結果に基づいて、5つのゾーンに関するピアノ線12の滞在時間を計測し、この計測結果に基づいて、ピアノ線12の位置をゾーンで検出する第2のゾーン判定部42を備えている。これにより、ピアノ線12が振動している場合でも、振動が収まるまで待つことなく、第2のゾーン判定部42によってピアノ線12の位置を正確に検出することができる。したがって、ガイドレール14の芯出し作業を効率良く行うことができる。
<変形例等>
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。たとえば、上述した実施形態では、本発明の内容を理解しやすいように詳細に説明しているが、本発明は、上述した実施形態で説明したすべての構成を必ずしも備えるものに限定されない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、これを削除し、または他の構成を追加し、あるいは他の構成に置換することも可能である。
たとえば、ピアノ線の位置検出装置10,10Aは、ガイドレール14の芯出しに限らず、たとえば敷居などの他の据付部材の芯出しに使用することも可能である。
10,10A…ピアノ線の位置検出装置、12…ピアノ線、14…ガイドレール、16…X方向位置検出部、18…Y方向位置検出部、22…ゾーン判定部、31…第1の可変抵抗器、32…第2の可変抵抗器、42…第2のゾーン判定部、161,162,181,182…光学検出器、161a,162a,181a,182a…発光部、161b,162b,181b,182b…受光部

Claims (10)

  1. エレベーターの昇降路に垂下されるピアノ線の位置を検出する、ピアノ線の位置検出装置であって、
    第1の発光部と第1の受光部とを有する第1の光学検出器と、
    第2の発光部と第2の受光部とを有する第2の光学検出器と、
    前記第1の光学検出器が出力する第1の出力信号と前記第2の光学検出器が出力する第2の出力信号とに基づいて、前記ピアノ線の位置をゾーンで検出するゾーン判定部と、
    を備え、
    前記第1の光学検出器および前記第2の光学検出器は、前記第1の光学検出器における前記ピアノ線の位置検出範囲と、前記第2の光学検出器における前記ピアノ線の位置検出範囲とが一部重なるように配置され、
    前記ゾーン判定部は、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との組み合わせ、および、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号の状態遷移に基づいて、前記ピアノ線の位置を5つのゾーンで検出する
    ピアノ線の位置検出装置。
  2. 前記ゾーン判定部は、前記第1の出力信号および前記第2の出力信号の状態が遷移する一つ前の状態を記憶する
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
  3. 前記ゾーン判定部は、装置電源投入時に初期状態に設定され、前記第1の出力信号および前記第2の出力信号の状態が前記初期状態以外の状態になった場合に前記初期状態が解除される
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
  4. 前記第1の光学検出器の前記位置検出範囲と前記第2の光学検出器の前記位置検出範囲とが、前記ピアノ線の位置検出方向において、前記ピアノ線の直径と同じ寸法だけずれている
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
  5. 前記第1の光学検出器の前記位置検出範囲、および、前記第2の光学検出器の前記位置検出範囲は、前記ピアノ線の位置検出方向において、それぞれ前記ピアノ線の直径の2倍の検出幅を有する
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
  6. 前記第1の発光部および前記第2の発光部に流す電流を調整する電流調整部を備える
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
  7. 前記電流調整部は、前記第1の発光部および前記第2の発光部に直列に接続される可変抵抗器によって構成されている
    請求項6に記載のピアノ線の位置検出装置。
  8. 前記第1の光学検出器および前記第2の光学検出器に電力を供給する電源部を備える
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
  9. 前記第1の光学検出器、前記第2の光学検出器および前記ゾーン判定部を少なくとも内包する筐体を備える
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
  10. 前記ゾーン判定部の判定結果に基づいて、前記5つのゾーンに関する前記ピアノ線の滞在時間を計測し、この計測結果に基づいて、前記ピアノ線の位置をゾーンで検出する第2のゾーン判定部をさらに備える
    請求項1に記載のピアノ線の位置検出装置。
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