JP5896888B2 - エレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法 - Google Patents

エレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物の揺れに共振して、エレベータのロープ類またはケーブル類等(以降、長尺物と称す)が振れた場合に、これら長尺物の振れを早期に検出するとともに、建物の揺れが収束した場合に、エレベータの運転を早期に通常運転に復旧することを可能とするエレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法に関するものである。
一般に、長周期地震における地表の加速度が数gal程度であっても、地震の周期および建物(例えば、高層ビル等)の固有周期が近接した場合には、建物が共振し、建物揺れが数分以上継続して発生する。また、建物は、長周期地震の影響だけでなく、台風の接近、通過などによる強風の影響によっても、固有周期でゆっくり揺れるので、建物揺れが長時間に渡って発生する。
また、建物に設置された高揚程のエレベータの長尺物は、わずかな建物揺れに対しても影響を受けやすいので、エレベータのかごの位置によっては、長尺物が建物揺れに共振し、振れてしまう。したがって、長尺物が振れた場合に、昇降路内機器との接触または引掛り等が発生してしまい、エレベータに被害を発生させる。
このような建物揺れが発生した場合の被害を防止するために、昇降路内に設置された光電センサによって長尺物の振れ量を直接的に検出し、検出した長尺物の振れ量に基づいて、エレベータの管制運転を行う技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、気象庁が配信する緊急地震速報によって、長周期地震が到達する前に、建物揺れの影響を受けない階床(以降では、非共振階と称す)にかごを移動させるといったエレベータの管制運転を行うことにより、長尺物が可能な限り、振れないようにする。そして、建物上部の機械室に設置したペンデュラムセンサによって、建物揺れが収束したことを確認した場合に、エレベータの運転を管制運転から通常運転に復帰させる技術がある(例えば、特許文献2参照)。
また、昇降路上部または建物上部に設置された振動センサによって、所定時間の経過毎に、長尺物の振れ量を演算し、演算した長尺物の振れ量が所定値以上の場合に、目的階または最寄階にかごを移動させ、エレベータの運転を停止させる。さらに、振れ量の大きさを「小」、「中」、「大」の三段階に分け、「小」の場合には、速度制限運転を行い、「中」の場合には、運転停止を継続し、「大」の場合には、運転を休止するといったように、段階毎にエレベータの管制運転を行う技術がある(例えば、特許文献3参照)。
実開昭60−003764号公報 特開2007−153520号公報 特開2008−230771号公報
しかしながら、従来技術には以下のような課題がある。
特許文献1に記載の従来技術では、長尺物の振れ量を直接的に検出しているので、長尺物の振れ量を精度良く検出することができる。しかしながら、建物自体がどの程度揺れているかを示す建物の揺れ量を検出することはできない。
そのため、建物揺れが発生した場合においても、長尺物の振れ量が検出されなければ、エレベータの通常運転が継続して行われてしまう。したがって、長尺物の振れ量をより確実に検出するためには、かご内に乗客がいない待機状態において、あらかじめ長尺物が振れやすい階床(共振階に相当)にかごを移動させる必要があり、運行効率の低下を招くという問題点があった。
また、特許文献2に記載の従来技術では、ペンデュラムセンサによって、建物自体の揺れ量を直接検出する。しかしながら、長尺物の振れ量が直接検出されないので、長尺物の振れが発生しているか否かを正確に確認することができない。したがって、例えば、実際には長尺物の振れが発生していない場合でも、非共振階にかごを移動させてしまう可能性があり、適切な管制運転を行うことが困難という問題点があった。
さらに、特許文献3に記載の従来技術では、振動センサによって、建物自体の揺れ量を直接検出するために、高精度な振動センサが必要となる。したがって、多大なコストがかかるとともに、取り扱いにも多大な注意を要するという問題点があった。さらに、建物の高さが300mを超えるような高層建物においては、建物の揺れ量を正確に検出することが困難であるので、この従来技術が適用できなかった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、運行効率の低下を抑制するとともに、長尺物の振れを正確に確認した上で、適切な管制運転を行うことのできるエレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法を得ることを目的とする。
本発明におけるエレベータ制御システムは、複数のエレベータをそれぞれ個別に制御する複数のエレベータ制御装置と、複数のエレベータ制御装置のそれぞれと通信を行うことで、複数のエレベータを群管理制御する群管理装置と、複数のエレベータが設置された建物の揺れに影響を及ぼす外部情報を取得し、取得した外部情報に基づいて、建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあるか否かを判定し、揺れが発生するおそれがあると判断した場合には、建物揺れ条件が成立したとして群管理装置に揺れ発生予測情報を通報する監視装置とを備えたエレベータ制御システムであって、複数のエレベータは、昇降路内を通過する長尺物の振れ量を検出するために、それぞれの昇降路内の共振階に設置された長尺物振れ検出装置をそれぞれ有し、群管理装置は、監視装置から揺れ発生予測情報を受信した場合には、複数のエレベータのうち、1台の非サービス中のエレベータを振れ量測定用エレベータとして選択し、選択した振れ量測定用エレベータの運転モードを通常運転から管制運転へと切り替え、振れ量測定用エレベータを共振階に移動させるとともに、振れ量測定用エレベータ以外のエレベータは通常運転を継続するように、複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御し、振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置は、群管理装置による制御に基づいて、運転モードを通常運転から管制運転へと切り替え、振れ量測定用エレベータを共振階まで移動させた後、共振階に設置されている長尺物振れ検出装置により検出された長尺物の振れ量を一定時間監視し、長尺物の振れ量があらかじめ設定された許容振れ量を超過した場合には、振れ検出情報として群管理装置に通報し、長尺物の振れ量が許容振れ量を超過しない場合には、運転モードを管制運転から通常運転に復帰させ、群管理装置は、振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置から振れ検出情報を受信した場合には、振れ量測定用エレベータを非共振階へ移動させるとともに、振れ量測定用エレベータ以外のエレベータを通常運転のサービスが完了した後に管制運転に切り替えて非共振階へ移動させるように、複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御するものである。
また、本発明におけるエレベータ制御方法は、複数のエレベータをそれぞれ個別に制御する複数のエレベータ制御装置と、複数のエレベータ制御装置のそれぞれと通信を行うことで、複数のエレベータを群管理制御する群管理装置と、複数のエレベータが設置された建物の揺れに影響を及ぼす外部情報を取得し、取得した外部情報に基づいて、建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあるか否かを判定し、揺れが発生するおそれがあると判断した場合には、建物揺れ条件が成立したとして群管理装置に揺れ発生予測情報を通報する監視装置とを備えたエレベータ制御システムに適用されるエレベータ制御方法であって、複数のエレベータは、昇降路内を通過する長尺物の振れ量を検出するために、それぞれの昇降路内の共振階に設置された長尺物振れ検出装置をそれぞれ有し、群管理装置において、監視装置から揺れ発生予測情報を受信した場合には、複数のエレベータのうち、1台の非サービス中のエレベータを振れ量測定用エレベータとして選択し、選択した振れ量測定用エレベータの運転モードを通常運転から管制運転へと切り替え、振れ量測定用エレベータを共振階に移動させるとともに、振れ量測定用エレベータ以外のエレベータは通常運転を継続するように、複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御する振れ量測定処理ステップと、振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置において、群管理装置による振れ量測定処理ステップに基づいて、運転モードを通常運転から管制運転へと切り替え、振れ量測定用エレベータを共振階まで移動させた後、共振階に設置されている長尺物振れ検出装置により検出された長尺物の振れ量を一定時間監視し、長尺物の振れ量があらかじめ設定された許容振れ量を超過した場合には、振れ検出情報として群管理装置に通報し、長尺物の振れ量が許容振れ量を超過しない場合には、運転モードを管制運転から通常運転に復帰させる振れ量判断処理ステップと、群管理装置において、振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置から振れ検出情報を受信した場合には、振れ量測定用エレベータを非共振階へ移動させるとともに、振れ量測定用エレベータ以外のエレベータを通常運転のサービスが完了した後に管制運転に切り替えて非共振階へ移動させるように、複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御する振れ検出後処理ステップとを備えるものである。
本発明によれば、外部情報に基づいて所定値以上の建物揺れが発生するおそれがあると判定した場合には、非サービス中の1台のエレベータのみを通常運転から管制運転に切り替えて共振階に移動させて長尺物の振れ量を監視し、監視中の振れ量が許容振れ量を超過した場合には、非サービス中の1台のエレベータ以外も通常運転から管制運転に切り替え、管制運転中の全てのエレベータを非共振階へ退避移動させることにより、運行効率の低下を抑制するとともに、長尺物の振れを正確に確認した上で、適切な管制運転を行うことのできるエレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御システムに具備される複数機あるエレベータうち、1台のエレベータの全体構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態1において、先の図1に示したエレベータ用の昇降路内の平面図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御システムの機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御システムの動作手順を示したフローチャートである。
以下、本発明のエレベータ制御システムおよびエレベータ制御方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御システムに具備される複数機あるエレベータうち、1台のエレベータの全体構成を示した構成図である。本実施の形態1におけるエレベータ制御システムは、複数機のエレベータ、群管理装置(図示せず)および監視装置(図示せず)から構成される。また、複数機のエレベータのそれぞれは、図1に示すように、エレベータ用の昇降路1、かご2、釣合錘3、そらせ車4、メインロープ5、巻上機6、乗場7として乗場7(1)、7(2)、7(3)、エレベータ制御装置100、第1光電センサ200、第2光電センサ300を備える。また、図示していないが、それぞれのエレベータは、第1光電センサ200および第2光電センサ300の検出結果に基づいて長尺物の振れ量を検出する長尺物振れ検出装置を有している。
エレベータ用の昇降路1内を上下に移動させるかご2および釣合錘3は、そらせ車4を介して、メインロープ5に吊下げられている。このメインロープ5を巻き掛けた巻上機6を回転させることにより、かご2および釣合錘3が釣瓶式に昇降するようになっている。なお、ここでは、建物揺れに共振して振れる長尺物のうち、メインロープ5が振れる場合について具体的に例示しながら説明し、他の長尺物については、メインロープ5と同様であるので、説明を省略する。
乗場7の一例として、図1に示した乗場7(1)から7(3)は、1階から3階までの各階床の乗場である。エレベータ制御装置100は、群管理装置からの制御指令に基づき、かご2がエレベータの昇降路1内を昇降するように、巻上機6の回転を制御する。長尺物振れ検出装置は、位置センサにより長尺物(ここでは、メインロープ5)の振れ量を直接検出する。なお、この図1には、位置センサの具体例として、第1光電センサ200および第2光電センサ300が示されている。
第1光電センサ200および第2光電センサ300のそれぞれは、光を出射する投光器および光を受光する受光器から構成される。また、第1光電センサ200は、投光器および受光器がエレベータ用の昇降路1の前後方向に対になるように設置される。さらに、第2光電センサ300は、投光器および受光器がエレベータ用の昇降路1の左右方向に対になるように設置される。したがって、長尺物振れ検出装置は、第1光電センサ200および第2光電センサ300の動作信号を検出することにより、長尺物の振れ量を直接検出することができる。
また、具体的には、第1光電センサ200および第2光電センサ300は、図1に示すように、エレベータ用の昇降路1内に設置され、一般的には、長尺物が振れやすい階床に相当する共振階に設置される。図2は、本発明の実施の形態1において、先の図1に示したエレベータ用の昇降路1内の平面図である。なお、第1光電センサ200および第2光電センサ300のそれぞれは、複数の光電センサから構成されており、ここでは、具体的に例示して説明するために、2個の光電センサによりメインロープ5の振れを検出する場合を想定する。
第1光電センサ200は、メインロープ5の左右方向の振れを検出するために用いられ、投光器201(P)および受光器201(R)から構成される光電センサ201と、投光器202(P)および受光器202(R)から構成される光電センサ202と、の2個の光電センサを有する。
また、光電センサ201は、図2に示すように、前後方向に位置する投光器201(P)および受光器201(R)を結んだ線分をメインロープ5から第1所定距離だけ離して、エレベータの昇降路1内に設置される。さらに、光電センサ202は、図2に示すように、前後方向に位置する投光器202(P)および受光器202(R)を結んだ線分をメインロープ5から第2所定距離だけ離して、エレベータの昇降路1内に設置される。なお、第2所定距離は、第1所定距離よりも長い。
また、メインロープ5が左右に振れ、光電センサ201の検出範囲を通過すると、長尺物振れ検出装置は、光電センサ201が出力するレベル1動作信号に基づいて、メインロープ5の振れ量を直接検出する。また、長尺物振れ検出装置は、メインロープ5の振れ量がレベル1であると判定し、振れレベル情報(振れ検出情報に相当)がレベル1であるとして、エレベータ制御装置100に出力する。
さらに、メインロープ5の左右の振れがだんだん大きくなっていき、光電センサ202の検出範囲を通過すると、長尺物振れ検出装置は、光電センサ202が出力するレベル2動作信号に基づいて、メインロープ5の振れ量を直接検出する。また、長尺物振れ検出装置は、メインロープ5の振れ量がレベル2であると判定し、振れレベル情報がレベル2であるとして、エレベータ制御装置100に出力する。このように、長尺物振れ検出装置は、第1光電センサ200の動作信号に基づいて、メインロープ5の左右方向に対する振れ量をレベル毎に判定することができる。
なお、第1所定距離および第2所定距離は、レベル毎に判定するメインロープ5の振れ量に応じてあらかじめ規定すればよい。例えば、第1所定距離は、メインロープ5からエレベータ用の昇降路1内に位置する昇降路機器(図示せず)までの距離の50%程度が好ましく、第2所定距離は、メインロープ5から昇降路機器までの距離の90%程度が好ましい。
同様に、第2光電センサ300は、メインロープ5の前後方向の振れを検出するために用いられ、投光器301(P)および受光器301(R)から構成される光電センサ301と、投光器302(P)および受光器302(R)から構成される光電センサ302と、の2個の光電センサを有する。
また、光電センサ301は、図2に示すように、左右方向に位置する投光器301(P)および受光器301(R)を結んだ線分をメインロープ5から第1所定距離だけ離して、エレベータの昇降路1内に設置される。さらに、光電センサ302は、図2に示すように、左右方向に位置する投光器302(P)および受光器302(R)を結んだ線分をメインロープ5から第2所定距離だけ離して、エレベータの昇降路1内に設置される。なお、第2所定距離は、第1所定距離よりも長い。
また、長尺物振れ検出装置は、先と同様の動作を行うことにより、第2光電センサ300の動作信号に基づいて、メインロープ5の前後方向に対する振れ量をレベル毎に判定することができる。
なお、エレベータの昇降路1内には、第1光電センサ200および第2光電センサ300が設置されるが、必ずしも両方が設置される必要はなく、いずれか一方のみが設置されてもよい。また、図1におけるエレベータの長尺振れ検出装置が行うメインロープ5の振れ量のレベル毎の判定をさらに細かくする場合に、第1光電センサ200および第2光電センサ以外の他の光電センサが複数設置されてもよい。
群管理装置は、エレベータ制御装置100に対して、後述する監視装置から入力された揺れ発生予測情報に基づいて、エレベータが通常運転または管制運転を行うように制御指令を出力する。また、この群管理装置は、エレベータ制御装置100に対してだけでなく、複数機のエレベータのそれぞれに具備されるエレベータ制御装置に対しても、同様の制御指令を出力し、複数機のエレベータのそれぞれの運転を管理する。
監視装置は、例えば、建物の防災センターなどに設置されており、監視装置には、建物揺れの発生をあらかじめ予測するための外部情報(換言すると、建物の揺れに影響を及ぼす外部情報に相当し、以降、単に、外部情報と称す)が入力される。また、監視装置は、この外部情報に基づいて、エレベータが設置されている建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあるか否かを判定することで、建物揺れの発生を予測するための建物揺れ条件が成立するか否かを判定する。さらに、監視装置は、建物揺れ条件が成立するか否かによって、揺れ発生予測情報を群管理装置に出力する。なお、ここでいう外部情報とは、例えば、建物に設置された風速計(図示せず)が計測した風速、または気象庁から配信される緊急地震速報および強風警報といった気象データなどが挙げられる。
次に、複数機のエレベータのそれぞれに具備されるエレベータ制御装置および長尺物振れ検出装置と、群管理装置と、監視装置と、から構成されるエレベータ制御システムの機能構成の詳細について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御システムの機能構成を示したブロック図である。
この図3には、複数機あるエレベータのうち、2機のエレベータ(ここでは、エレベータA、Bと称す)のそれぞれに具備されるエレベータ制御装置100(エレベータ制御装置100A、100Bと称す)と、第1光電センサ200(第1光電センサ200A、200Bと称す)と、第2光電センサ300(第2光電センサ300A、300Bと称す)と、長尺物振れ検出装置(長尺物振れ検出装置400A、400Bと称す)と、が示されている。
また、この図3には、群管理装置500、監視装置600および外部情報700が併せて示されている。なお、エレベータAおよびエレベータBの各部の機能・構成については、同等であるので、エレベータAについて説明し、エレベータBについては説明を省略する。
エレベータ制御装置100Aは、運転制御部101Aおよびかご位置検出部102Aを有する。運転制御部101Aは、群管理装置500から入力された制御指令に基づいて、エレベータの運転制御を行う。また、かご位置検出部102Aは、エレベータAのかご2がエレベータの昇降路1内のどの場所に位置するかを示したかご位置情報を検出し、運転制御部101Aに出力する。
第1光電センサ200Aは、前述した第1光電センサ200と同様に、光電センサ201Aおよび光電センサ202Aを有する。また、第2光電センサ300Aは、前述した第2光電センサ300と同様に、光電センサ301Aおよび光電センサ302Aを有する。
長尺物振れ検出装置400Aは、レベル1検知部401Aおよびレベル2検知部402Aを有する。また、レベル1検知部401Aは、光電センサ201Aまたは光電センサ301Aからレベル1動作信号が入力される場合に、メインロープ5の振れ量がレベル1であると判定する。また、レベル2検知部402Aは、光電センサ202Aまたは光電センサ302Aからレベル2動作信号が入力される場合に、メインロープ5の振れ量がレベル2であると判定する。また、運転制御部101Aに対して、メインロープ5の振れ量がレベル1である場合には、レベル1検知部401Aが振れレベル情報(振れ検出情報に相当)を出力し、メインロープ5の振れ量がレベル2である場合には、レベル2検知部402Aが振れレベル情報(振れ検出情報に相当)を出力する。
群管理装置500は、管制運転制御部501および共振階割当部502を有する。管制運転制御部501は、運転制御部101Aから入力される運行情報および監視装置600から入力される揺れ発生予測情報に基づいて、運転制御部101Aに対して、制御指令を出力する。すなわち、管制運転制御部501は、運転制御部101Aに対して、管制運転の移行、通常運転の継続、または建物揺れの収束による通常運転への復帰を行うように制御指令を出力する。なお、ここでいう運転制御部101Aから入力される運行情報とは、かご位置検出部102Aから入力されたエレベータAのかご位置情報と、長尺物振れ検出装置400Aから入力されることにより検出したメインロープ5の振れレベル情報等である。
また、同様に、管制運転制御部501は、エレベータA以外の複数機あるエレベータの各エレベータ制御装置の運転制御部に対しても、運転制御部101Aに対する同様の動作を行うことにより、制御指令を出力する。
また、共振階割当部502は、バンク内の非サービス中のエレベータのうち、1台のエレベータを振れ量測定用エレベータとして選択し、選択した振れ量測定用エレベータにおけるエレベータ制御装置の運転制御部に対して、共振階に移動して待機するように制御指令を出力する。
監視装置600は、エレベータ制御部601を有する。エレベータ制御部601は、入力された外部情報700に基づいて、建物揺れが発生する条件である建物揺れ条件が成立するか否かを判定し、判定結果を揺れ発生予測情報として管制運転制御部501に出力する。なお、図3には、外部情報700の一例として、建物に設置された風速計が計測した風速情報701、気象庁から配信される緊急地震速報702および強風警報703が示されている。
次に、先の図3におけるエレベータ制御システムの動作手順について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御システムの動作手順を示したフローチャートである。なお、ここでは、具体的に例示して説明するために、先の図3におけるエレベータBがサービス中のエレベータであり、エレベータAが非サービス中のエレベータであり、エレベータの通常運転が行われている場合を想定する。
また、ステップ監視装置600から入力される揺れ発生予測情報に基づき、群管理装置500が建物揺れの発生を予測した場合に行う管制運転は、第1管制運転および第2管制運転から構成される。ここで、本実施の形態1におけるエレベータ制御システムは、以下のような技術的特徴を有する。
(特徴1)群管理装置500は、監視装置600が建物揺れ条件が成立すると判定した場合に、第1管制運転として、通常運転を行うエレベータのうち、非サービス中であるエレベータAを選択し、エレベータ制御装置100Aに対して、エレベータAを共振階に待機させるように制御指令を出力し、共振階に待機させたエレベータAの長尺物検出装置400Aによる振れ量の監視結果が、長尺物の所定の振れ量を検出した場合(すなわち、検出した振れ量が許容振れ量を超過した場合)に、さらに、エレベータAを共振階から非共振階に待機させるように制御指令を出力する。
(特徴2)群管理装置500は、エレベータA以外のエレベータ(ここでは、エレベータB)が第2管制運転を行うように制御指令を出力し、監視装置が建物揺れ条件が成立しないと判定した場合に、管制運転から通常運転に復帰させるように制御指令を出力する。
なお、第2管制運転の具体的な運転内容は、図4に示したフローチャートの一例に限定されず、監視装置600が建物揺れ条件が成立しないと判定した場合に、エレベータAおよびエレベータBが通常運転に復帰すれば、どのような運転内容であってもよい。
この図4におけるフローチャートでは、ステップS401において、監視装置600のエレベータ制御部601は、入力される外部情報700に基づいて、建物揺れ条件が成立するか否かを判定する。
なお、ここでいう建物揺れ条件とは、外部情報700の内容に基づいて、ユーザがあらかじめ規定すればよい。すなわち、例えば、外部情報700が風速情報701である場合には、入力される風速情報における風速が所定風速値以上(例えば、計測風速15m以上)であれば、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立したと判定する。また、外部情報700が緊急地震速報702である場合には、入力される震度情報が所定震度値以上(例えば、震度4以上など)であれば、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立したと判定する。また、外部情報700が強風警報703である場合には、強風警報が発令されれば、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立したと判定する。
ステップS401において、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立していない(すなわち、No)と判定すれば、ステップS402において、群管理装置500の管制運転制御部501に、揺れ発生予測情報として、建物揺れが発生しない旨の情報を出力する。
また、ステップS402において、管制運転制御部501は、エレベータ制御部601から入力された情報に基づいて、エレベータ制御装置100A、100Bの運転制御部101A、101Bに対して、通常運転の継続を行うように制御指令を出力する。さらに、エレベータ制御システムは、エレベータ制御部601および管制運転制御部501がステップS402の処理を実行した後、再び、ステップS401に戻り、フローチャートの一連の処理を実行する。なお、この場合に、非サービス中のエレベータAは、乗場呼びが発生し易い階床に配置されるようにしておけば、運行効率がより効率的となる。
一方、ステップS401において、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立した(すなわち、Yes)と判定すれば、ステップS403において、管制運転制御部501に、揺れ発生予測情報として、建物揺れが発生する旨の情報を出力する。なお、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立していると判定した場合のみ揺れ発生予測情報を出力し、建物揺れ条件が成立していないと判定した場合には揺れ発生予測情報を出力しないことも可能である。
また、ステップS403において、管制運転制御部501は、エレベータ制御部601から入力された情報に基づいて、共振階割当部502に対して、以下の動作を行うように指令する。すなわち、共振階割当部502は、第1管制運転として、非サービス中のエレベータのうち、1台のエレベータ(ここでは、エレベータA)を選択し、共振階に移動させ待機させるように、運転制御部101Aに対して、制御指令を出力する。なお、非サービス中のエレベータがない場合には、サービス中から非サービス中となった最初のエレベータを共振階に移動させ待機させる。
次に、ステップS404において、管制運転制御部501は、共振階に待機中のエレベータAの運転制御部101Aが長尺物の所定の振れ量として、メインロープ5の振れ量がレベル1であることを示した振れレベル情報(以降では、単にレベル1と称す)を検出したか否かを判定する。
ステップS404において、管制運転制御部501は、運転制御部101Aがレベル1を検出していない(すなわち、No)と判定すれば、ステップS405において、エレベータ制御部601が外部情報700に基づいて、建物揺れ条件成立の判定を継続しているか否かを判定する。
ステップS405において、管制運転制御部501は、エレベータ制御部601が建物揺れ条件成立の判定を継続していない(すなわち、No)と判定した場合には、ステップ402に戻り、運転制御部101Aに対して、非共振階の待機から通常運転に復帰するように制御指令を出力する。
すなわち、例えば、外部情報700が風速情報701である場合には、入力される風速情報における風速が所定風速値未満(例えば、計測風速15m未満)であれば、建物揺れが収束するので、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立しないと判定する。また、外部情報700が緊急地震速報702である場合には、エレベータ制御部601は、地震到達予想時刻から十分に時間を確保した後(例えば、10分後)に建物揺れが収束するので、建物揺れ条件が成立しないと判定する。また、外部情報700が強風警報703である場合には、強風警報が解除されれば、建物揺れが収束するので、エレベータ制御部601は、建物揺れ条件が成立しないと判定する。そして、これらのような場合に、管制運転制御部501は、エレベータ制御部601が建物揺れ条件成立の判定を継続していない(建物揺れ条件不成立)と判定する。
これに対して、ステップS405において、管制運転制御部501は、エレベータ制御部601が建物揺れ条件成立の判定を継続している(すなわち、Yes)と判定した場合には、ステップ403に戻り、運転制御部101Aに対して、非共振階の待機を継続するように制御指令を出力する。すなわち、建物揺れ条件成立の判定を継続している一定時間は、ステップS403、S404の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS404において、管制運転制御部501は、運転制御部101Aがレベル1を検出した(すなわち、Yes)と判定すれば、ステップS406において、運転制御部101Aに対して、共振階に待機中のエレベータAを非共振階に走行させ待機させるように制御指令を出力する。
次に、ステップS407において、管制運転制御部501は、第2管制運転として、非共振階に待機させたエレベータA以外の通常運転を継続しているエレベータ(ここでは、エレベータB)の運転制御部101Bに対して、新規の乗場呼び登録を禁止するように制御指令を出力する。すなわち、運転制御部101Bは、乗場にいる利用者からの新たな呼びに応答せず、乗場の利用者がエレベータBを利用することを禁止する。
また、ステップS407において、管制運転制御部501は、運転制御部101Bに対して、すでに登録済みのかご内の呼びについては、サービスをそのまま継続し、かご内の利用者がエレベータBを継続して利用できるように制御指令を出力する。一方、すでに登録済みの乗場呼びに関しては、キャンセルすることができる。
なお、ステップS407における管制運転制御部501の動作は、ステップS401においてYesと判定された後に、行われるようにしてもよいし、ステップS404においてYesと判定された後に、行われるようにしてもよい。
次に、ステップS408において、管制運転制御部501は、エレベータBが登録済みのかごの呼びに対してすべて応答し、サービスを完了したか否かを判定する。ステップS408において、管制運転制御部501は、エレベータBがサービスを完了していない(すなわち、No)と判定すれば、ステップS407に戻る。
一方、ステップ408において、管制運転制御部501は、エレベータBがサービスを完了した(すなわち、Yes)と判定すれば、ステップS409において、サービスが完了したエレベータBの運転制御部101Bに対して、非共振階に走行させ待機させるように制御指令を出力し、一連の動作を終了する。
また、管制運転制御部501は、この図4におけるフローチャートに従って、エレベータAおよびエレベータBを第1管制運転および第2管制運転といった管制運転に移行した後に、建物揺れが収束すれば、管制運転から通常運転に復帰する。すなわち、管制運転制御部501は、ステップS405と同様の動作を行うことにより、エレベータ制御部601が建物揺れ条件成立の判定を継続していないと判定した場合には、管制運転から通常運転に復帰させる。
以上、本発明の実施の形態1によれば、建物揺れの発生をあらかじめ予測するための外部情報に基づいて、建物揺れが発生すると判定した場合には、複数機あるエレベータのうち、非サービス中の1台のエレベータを共振階に移動させ、長尺物の所定の振れ量を検出すれば、エレベータの管制運転を行うとともに、建物揺れが収束すると判定した場合には、エレベータの管制運転から通常運転に復帰させる。
さらに、非サービス中の1台のエレベータ以外は、共振階に移動した非サービス中の1台のエレベータにより、長尺物の所定の振れ量が検出されるまでは、通常運転を継続し、長尺物の所定の振れ量が検出された場合には、登録済みの呼び登録のサービスを実行後、管制運転に切り替わり、非共振階へと移動する。これにより、運行効率の低下を抑制するとともに、長尺物の振れを正確に確認した上で、適切な管制運転を行うことができる。
さらに、外部情報に基づいて、建物揺れが収束すると判定することができるので、管制運転から通常運転への復帰時に、長尺物が振れやすい階床にエレベータを所定時間だけ待機させることにより建物揺れの収束を確認するための確認運転が不要となり、より効率的に通常運転へ復帰することが可能となる。
1 エレベータの昇降路、2 かご、3 釣合錘、4 そらせ車、5 メインロープ、6 巻上機、7 乗場、100、100A、100B エレベータ制御装置、101A、101B 運転制御部、102A、102B かご位置検出部、200 第1光電センサ、300 第2光電センサ、201、201A、201B、202、202A、202B、301、301A、301B、302、302A、302B 光電センサ、400A、400B 長尺物振れ検出装置、401A、401B レベル1検知部、402A、402B レベル2検知部、500 群管理装置、501 管制運転制御部、502 共振階割当部、600 監視装置、601 エレベータ制御部、700 外部情報、701 風速情報、702 緊急地震速報、703 強風警報。

Claims (6)

  1. 複数のエレベータをそれぞれ個別に制御する複数のエレベータ制御装置と、
    前記複数のエレベータ制御装置のそれぞれと通信を行うことで、前記複数のエレベータを群管理制御する群管理装置と、
    前記複数のエレベータが設置された建物の揺れに影響を及ぼす外部情報を取得し、取得した前記外部情報に基づいて、前記建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあるか否かを判定し、前記揺れが発生するおそれがあると判断した場合には、建物揺れ条件が成立したとして前記群管理装置に揺れ発生予測情報を通報する監視装置と
    を備えたエレベータ制御システムであって、
    前記複数のエレベータは、前記昇降路内を通過する長尺物の振れ量を検出するために、それぞれの昇降路内の共振階に設置された長尺物振れ検出装置をそれぞれ有し、
    前記群管理装置は、前記監視装置から前記揺れ発生予測情報を受信した場合には、前記複数のエレベータのうち、1台の非サービス中のエレベータを振れ量測定用エレベータとして選択し、選択した前記振れ量測定用エレベータの運転モードを通常運転から管制運転へと切り替え、前記振れ量測定用エレベータを前記共振階に移動させるとともに、前記振れ量測定用エレベータ以外のエレベータは通常運転を継続するように、前記複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御し、
    前記振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置は、前記群管理装置による制御に基づいて、前記運転モードを前記通常運転から前記管制運転へと切り替え、前記振れ量測定用エレベータを前記共振階まで移動させた後、前記共振階に設置されている前記長尺物振れ検出装置により検出された長尺物の振れ量を一定時間監視し、前記長尺物の振れ量があらかじめ設定された許容振れ量を超過した場合には、振れ検出情報として前記群管理装置に通報し、前記長尺物の振れ量が前記許容振れ量を超過しない場合には、前記運転モードを前記管制運転から前記通常運転に復帰させ、
    前記群管理装置は、前記振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置から前記振れ検出情報を受信した場合には、前記振れ量測定用エレベータを非共振階へ移動させるとともに、前記振れ量測定用エレベータ以外のエレベータを前記通常運転のサービスが完了した後に前記管制運転に切り替えて非共振階へ移動させるように、前記複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御する
    エレベータ制御システム。
  2. 請求項1に記載のエレベータ制御システムにおいて、
    前記群管理装置は、前記振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置から前記振れ検出情報を受信した場合には、前記通常運転を継続している前記振れ量測定用エレベータ以外のエレベータに対して、新たな呼び登録を禁止させ、すでに登録済みのかご内の呼びに対応するサービスを完了した後に、前記非共振階に移動させるように、それぞれのエレベータ制御装置を制御する
    エレベータ制御システム。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータ制御システムにおいて、
    前記監視装置は、前記建物の外部の風速を計測する風速計からの風速情報を前記外部情報として取得し、前記風速情報における風速が所定風速値以上の場合には、前記建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあると判定し、前記群管理装置に前記揺れ発生予測情報を通報する
    エレベータ制御システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベータ制御システムにおいて、
    前記監視装置は、気象庁から配信される緊急地震速報を前記外部情報として取得し、前記緊急地震速報の震度が所定震度値以上の場合には、前記建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあると判定し、前記群管理装置に前記揺れ発生予測情報を通報する
    エレベータ制御システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のエレベータ制御システムにおいて、
    前記監視装置は、気象庁から配信される暴風警報を前記外部情報として取得し、前記暴風警報が発令されている状態の場合には、前記建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあると判定し、前記群管理装置に前記揺れ発生予測情報を通報する
    エレベータ制御システム。
  6. 複数のエレベータをそれぞれ個別に制御する複数のエレベータ制御装置と、
    前記複数のエレベータ制御装置のそれぞれと通信を行うことで、前記複数のエレベータを群管理制御する群管理装置と、
    前記複数のエレベータが設置された建物の揺れに影響を及ぼす外部情報を取得し、取得した前記外部情報に基づいて、前記建物に所定値以上の揺れが発生するおそれがあるか否かを判定し、前記揺れが発生するおそれがあると判断した場合には、建物揺れ条件が成立したとして前記群管理装置に揺れ発生予測情報を通報する監視装置と
    を備えたエレベータ制御システムに適用されるエレベータ制御方法であって、
    前記複数のエレベータは、前記昇降路内を通過する長尺物の振れ量を検出するために、それぞれの昇降路内の共振階に設置された長尺物振れ検出装置をそれぞれ有し、
    前記群管理装置において、前記監視装置から前記揺れ発生予測情報を受信した場合には、前記複数のエレベータのうち、1台の非サービス中のエレベータを振れ量測定用エレベータとして選択し、選択した前記振れ量測定用エレベータの運転モードを通常運転から管制運転へと切り替え、前記振れ量測定用エレベータを前記共振階に移動させるとともに、前記振れ量測定用エレベータ以外のエレベータは通常運転を継続するように、前記複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御する振れ量測定処理ステップと、
    前記振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置において、前記群管理装置による前記振れ量測定処理ステップに基づいて、前記運転モードを前記通常運転から前記管制運転へと切り替え、前記振れ量測定用エレベータを前記共振階まで移動させた後、前記共振階に設置されている前記長尺物振れ検出装置により検出された長尺物の振れ量を一定時間監視し、前記長尺物の振れ量があらかじめ設定された許容振れ量を超過した場合には、振れ検出情報として前記群管理装置に通報し、前記長尺物の振れ量が前記許容振れ量を超過しない場合には、前記運転モードを前記管制運転から前記通常運転に復帰させる振れ量判断処理ステップと、
    前記群管理装置において、前記振れ量測定用エレベータに対応するエレベータ制御装置から前記振れ検出情報を受信した場合には、前記振れ量測定用エレベータを非共振階へ移動させるとともに、前記振れ量測定用エレベータ以外のエレベータを前記通常運転のサービスが完了した後に前記管制運転に切り替えて非共振階へ移動させるように、前記複数のエレベータ制御装置のそれぞれを制御する振れ検出後処理ステップと
    を備えるエレベータ制御方法。
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