JP2022080677A - 配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線基板の品質向上。【解決手段】実施形態の配線基板の製造方法は、交互に積層されている絶縁層と導体層とを含んでいて一方の表面に導体パッド251を備える積層基板100を用意することと、積層基板100の所定の領域を除去することによって凹部4を形成することと、凹部4の形成の前に導体パッド251を保護材71で覆うことと、凹部4の形成の後に保護材71を除去することと、を含んでいる。【選択図】図2I
Description
本発明は、配線基板の製造方法に関する。
特許文献1には、キャビティの形成を含む配線板の製造方法が開示されている。特許文献1に開示の配線板の製造方法では、電子部品実装用の接続端子となるパッドを表面に備えるビルドアップ部の上層側からレーザ光を照射することによってビルドアップ部の一部がその周りの部分から切り取られる。切り取られた部分を除去することによってキャビティが形成される。
特許文献1に開示の配線板の製造方法では、ビルドアップ部の表面に形成されたパッドに、後工程で汚れが付着したり、レーザ光の照射時に生じる加工屑が付着したりする可能性がある。パッドに付着した汚れや加工屑は、配線板に実装される電子部品とパッドとの接続を妨げることがある。
本発明の配線基板の製造方法は、交互に積層されている絶縁層と導体層とを含んでいて一方の表面に第1導体パッドを備える積層基板を用意することと、前記積層基板の所定の領域を除去することによって凹部を形成することと、前記凹部の形成の前に前記第1導体パッドを第1保護材で覆うことと、前記凹部の形成の後に前記第1保護材を除去することと、を含んでいる。
本発明の実施形態によれば、表面に接続される部品との間の適切な接続が得られ易い、凹部を有する配線基板を製造することができると考えられる。
本発明の一実施形態の配線基板の製造方法が図面を参照しながら説明される。図1には、一実施形態の配線基板の製造方法によって製造される配線基板の一例である配線基板1の断面図が示されている。図2A~図2Mには、図1の配線基板1を例に、本実施形態の配線基板の製造方法による製造工程中の配線基板が示されている。まず図1を参照して配線基板1の構造が説明される。
図1に示されるように、配線基板1は、コア基板10と、それぞれコア基板10の表面上に積層されているビルドアップ層2、3を含んでいる。コア基板10は、絶縁層12と、絶縁層12の両面それぞれに形成されている導体層11とを含んでいる。絶縁層12には、絶縁層12の両面の導体層11同士を接続するスルーホール導体13が形成されている。コア基板10は、コア基板10の厚さ方向と直交する2つの主面(第1面10a及び第2面10b)を有している。コア基板10の第1面10a上にビルドアップ層2が形成され、第2面10b上にビルドアップ層3が形成されている。第1面10aは、絶縁層12のビルドアップ層2側の表面及びその表面上に形成されている導体層11のビルドアップ層2側の表面によって構成されている。第2面10bは、絶縁層12のビルドアップ層3側の表面及びその表面上に形成されている導体層11のビルドアップ層3側の表面によって構成されている。
ビルドアップ層2は絶縁層2a~2e及び導体層21~25を含んでいる。絶縁層2a~2eそれぞれと導体層21~25それぞれとが交互に積層されている。ビルドアップ層3も同様に、交互に積層されている絶縁層3a及び導体層31によって構成されていて、6つの絶縁層3a及び6つの導体層31を含んでいる。絶縁層2a~2eそれぞれには、絶縁層2a~2eそれぞれを挟む導体層同士を接続するビア導体2vが形成されている。各絶縁層3aには、各絶縁層3aを挟む導体層同士を接続するビア導体3vが形成されている。
図1の例の配線基板1は、さらに、ビルドアップ層2におけるコア基板10側と反対側の表面20上にソルダーレジスト層61を備えている。ビルドアップ層2の表面20は、ビルドアップ層2の最外層の導体層及び絶縁層である導体層25及び絶縁層2eそれぞれにおけるコア基板10側と反対側の表面によって構成されている。ビルドアップ層3におけるコア基板10と反対側の表面上にはソルダーレジスト層62が設けられている。ソルダーレジスト層61には開口6aが形成されている。ソルダーレジスト層62には、ビルドアップ層3の最外層の導体層31の一部を露出させる開口6bが形成されている。
図1に示されるように、配線基板1は、配線基板1の使用時に部品E2を収容する凹部4を有している。すなわち配線基板1は、凹部4によって構成されていて部品E2が配置されるキャビティを有している。凹部4はビルドアップ層2内に位置しており、凹部4の底面は、絶縁層2bにおけるコア基板10と反対側の表面によって構成されている。すなわち凹部4は、ソルダーレジスト層61を貫通し、さらに、ビルドアップ層2をその厚さ方向において部分的に貫通している。凹部4の底面には導体層22の一部が露出している。なお、凹部4の底面は、絶縁層22などのビルドアップ層2内の絶縁層の表面ではなくビルドアップ層2内の導体層の表面によって構成されていてもよい。
図1の例において、凹部4の内壁面41は、凹部4の底面に近づくほど、平面視で凹部4の中央部側に向かうように、配線基板1の厚さ方向に対して傾斜している。すなわち、凹部4は底面側に向かって先細りとなるテーパー形状を有していて、凹部4の開口面積はソルダーレジスト層61側ほど広がっている。凹部4への部品E2の配置が容易であると考えられる。凹部4は平面視で任意の形状を有し得る。例えば、凹部4は正方形及び長方形などの平面形状を有し得る。なお「平面視」は、配線基板1をその厚さ方向に沿った視線で見ることを意味する。
絶縁層12、絶縁層2a~2e、及び絶縁層3aは、それぞれ、例えばエポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)又はフェノール樹脂などの絶縁性樹脂を用いて形成される。各絶縁層は、ガラス繊維などの補強材及び/又はシリカなどの無機フィラーを含んでいてもよい。図1の例では、絶縁層12は、ガラス繊維を含む補強材12aを含んでいる。ソルダーレジスト層61、62は、例えばエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂などを用いて形成される。
導体層11、導体層21~25、導体層31、ビア導体2v、3v、及びスルーホール導体13は、銅又はニッケルなどの任意の金属を用いて形成され、例えば、銅箔などの金属箔、及び/又は、めっき若しくはスパッタリングなどで形成される金属膜によって構成される。図1の例において、2つの導体層11は、それぞれ、金属箔、無電解めっき膜、及び電解めっき膜を含む3層構造を有している。一方、導体層21~25、導体層31、ビア導体2v、3v、及びスルーホール導体13は、無電解めっき膜及び電解めっき膜を含む2層構造を有している。
各導体層は、所定の導体パッド及び/又は配線パターンを有するようにパターニングされている。導体層25は、導体パッド251(第1導体パッド)を有している。導体パッド251は、配線基板1と接続される部品E1と電気的に接続される導体パッドである。導体パッド251は、配線基板1に電子部品を搭載するための実装パッドであってもよい。例えば導体パッド251は、配線基板1に搭載される部品E1の電極E11と直接的又は間接的に連結され、電極E11と電気的に接続される。
一方、導体層22は導体パッド221(第2導体パッド)を有している。導体パッド221は、凹部4の底面(絶縁層22における凹部4側の表面)に露出している。導体パッド221は、凹部4に収容される部品E2と接続されるべき実装パッドである。例えば導体パッド221は、図1に示されるように部品E2が備える電極E21と接続される。
部品E1及び部品E2としては、例えば、半導体集積回路装置やトランジスタなどの能動部品、及び、電気抵抗などの受動部品のような電子部品が例示される。部品E1、E2は、半導体基板上に形成された微細配線を含む配線材であってもよい。しかし、部品E1、E2はこれらに限定されない。
ビルドアップ層2の表面20は凸部20aを有している。凸部20aは導体パッド251上に設けられている。凸部20aは、配線基板1に搭載される部品E1の電極E11と接続される。すなわち配線基板1では、導体パッド251は凸部20aを介して部品E1の電極E11と電気的及び機械的に接続される。部品E1が導体パッド251上に直接接続されずに凸部20a上に搭載されると、電極E11間の短絡が抑制されることがある。
凸部20aは、導電性ピラー又は導電性ポストとも称される導電性の柱状体又は台状体であって、銅又はニッケルなどの任意の金属を用いて形成されている。図1の例において凸部20aは、導体パッド251側に位置する金属膜20bと、金属膜20b上に形成されている電解めっき膜20cとを含む2層構造を有している。
図1に示される配線基板1は、さらに、接続バンプ5を備えている。接続バンプ5は、ビルドアップ層2の表面20の凸部20a上に設けられている。接続バンプ5は、部品E1を凸部20aに接合する接合材として機能する。接続バンプ5は、例えば、はんだ又は錫などの金属や、導電性粒子を含む樹脂で構成される導電性ペーストなどを用いて形成されている。図1において接続バンプ5は、曲面の露出面を有しており、全体として半球状の形状を有している。
図1に示される配線基板1を例に、一実施形態の配線基板の製造方法が図2A~図2Mを参照して以下に説明される。
本実施形態の配線基板の製造方法は、図2A~図2Eに示されるように、絶縁層と導体層とを交互に積層することによって積層基板100(図2E参照)を用意することを含んでいる。先ず図2Aに示されるように、コア基板10が用意される。例えば、絶縁層12となる絶縁層と、この絶縁層の両面に積層されている銅箔とを備えている両面銅張積層板が用意され、例えばレーザー加工などによってスルーホール導体13の形成位置に貫通孔が形成される。そして、両面銅張積層板の銅箔上に、例えば、無電解めっき又はスパッタリングと、電解めっきとによって、それぞれ銅からなる、無電解めっき膜又はスパッタリング膜、及び電解めっき膜が形成される。その結果、3層構造の導体層11が絶縁層12の両面それぞれに形成され、貫通孔内には2層構造のスルーホール導体13が形成される。
その後、導体層11は、例えばテンティング法を用いて、所望の導体パターンを有するようにパターニングされる。その結果、それぞれが所望の導体パターンを含む2つの導体層11、及び、2つの導体層11に挟まれる絶縁層12を含むコア基板10が用意される。なお、導体層11及びスルーホール導体13は、両面銅張積層板を用いずに、銅箔を用いるセミアディティブ法によって絶縁層12の両面に形成されてもよい。
図2Bに示されるように、コア基板10の第1面10a上に、絶縁層2a、導体層21、絶縁層2b(第1絶縁層)、及び導体層22(第1導体層)が交互に形成される。コア基板10の第2面10b側には、2つの絶縁層3aそれぞれと2つの導体層31それぞれとが交互に形成される。各絶縁層及び各導体層は、例えば、一般的なビルドアップ基板の製法を用いて形成される。例えばフィルム状のエポキシ樹脂を、コア基板10の第1面10a上に積層して熱圧着することによって絶縁層2aが形成される。同様の方法で、コア基板10の第2面上に絶縁層3aが形成される。絶縁層2a、3aは、エポキシ樹脂に限らず、前述したようにBT樹脂などの任意の樹脂を用いて形成され得る。
絶縁層2a、3aそれぞれにビア導体2v又はビア導体3v用の貫通孔が、レーザー加工又はドリル加工などによって形成される。そして例えばセミアディティブ法を用いて、所望の導体パターンを有する導体層21、及び導体層21と導体層11とを接続するビア導体2vが形成される。コア基板10の第2面10b側には、導体層21及びビア導体2vの形成方法と同様の方法で、導体層31及びビア導体3vが形成される。導体層21、導体層31、及びビア導体2v、3vは、前述したように銅やニッケルなどの任意の金属を用いて形成され得る。さらに、絶縁層2a、導体層21、及びビア導体2vそれぞれの形成方法と同様の方法及び材料を用いて、絶縁層2b、導体層22、及び絶縁層2bを貫通するビア導体2vが形成される。コア基板10の第2面10b側には、さらに絶縁層3a、導体層31、及びビア導体3vが形成される。
導体層22は、導体パッド(第2導体パッド)221を含むように形成される。導体パッド221は、後工程で形成される凹部4(図2I参照)が形成されるべき領域(以下、単に「領域A」とも称される)内に設けられる。導体パッド221は、前述したように凹部4に収容される部品と接続されるべき実装パッドである。
図2A~図2Eに示される例では、図2C及び図2Dに示されるように、導体パッド221を覆う保護材(第2保護材)72が形成される。図2Dは、図2Cの状態の工程中の配線基板を導体層22側から見た平面図を示している。図2C及び図2Dの例では保護材72は、導体パッド221を覆うと共に、領域A全体を覆うように形成されている。
保護材72は、後工程における凹部4の形成時の導体層22や絶縁層2bへのストレスを軽減し得る任意の材料で形成される。保護材72は、例えば任意の種類の金属で形成されてもよい。保護材72は、好ましくは、導体パッド221を構成する材料、すなわち導体層22を構成する材料と異なる種類の金属で形成される。例えば導体層22が銅で形成される場合、保護材72はニッケルで形成されてもよい。
保護材72は任意の方法で形成され得る。例えば、保護材72は無電解めっきによって形成されてもよい。一例として、先ず絶縁層2b及び導体層22の露出面の全面に無電解めっきによってニッケル膜が形成される。そして導体層22を腐食させない薬液及び適切な開口を有するマスクを用いる選択エッチングによってニッケル膜の不要部分が除去されてもよい。また、保護材72の形成領域に対応する領域に開口を有するめっきレジストを用いて、所定の部分だけにニッケル膜などの金属膜からなる保護材72が無電解めっきによって形成されてもよい。
図2Eに示されるように、導体パッド221を含む導体層22、及び保護材72を覆う絶縁層(第2絶縁層)2cが形成される。絶縁層2cは、例えば絶縁層2aの形成と同様の材料を用いて同様の方法で形成される。すなわち、導体層22及び保護材72が、例えばエポキシ樹脂やBT樹脂などのような、絶縁層2cとなる絶縁体で覆われる。そして絶縁層2c上に、例えば導体層21の形成と同様の材料を用いて同様の方法で導体層23が形成される。コア基板10の第2面10b側には、さらに絶縁層3a及び導体層31が形成される。
そして、絶縁層2c及び導体層23の上に、順に絶縁層2d、導体層24、絶縁層2e、及び導体層25が順に形成される。絶縁層2d、2eそれぞれは、例えば絶縁層2aの形成と同様の材料を用いて同様の方法で形成される。導体層24、25は、例えば導体層21の形成と同様の材料を用いて同様の方法で形成される。導体層25は、導体パッド(第1導体パッド)251を含むように形成される。導体パッド251は、領域A以外の領域に設けられる。導体パッド251は、前述したように、電子部品と接続される実装パッドであり得る。コア基板10の第2面10b側には、さらに2つの絶縁層3aそれぞれと2つの導体層31それぞれとが交互に形成される。
図2A~図2Eに示されるように絶縁層12、導体層11、絶縁層2a~2e、及び5つの絶縁層3a、並びに導体層11、導体層21~25、及び5つの導体層31を形成することによって、絶縁層及び導体層を含む積層基板100が用意される。積層基板100は、その一方の表面20(絶縁層2e及び導体層25それぞれにおけるコア基板10と反対側の表面によって形成される表面)に、部品搭載用の実装パッドとなり得る導体パッド251を備えている。本実施形態の配線基板の製造方法は、このように、交互に積層されている絶縁層と導体層とを含んでいて一方の表面20に導体パッド251を備える積層基板100を用意することを含んでいる。また、本実施形態の配線基板の製造方法において積層基板100を用意することは、積層基板100を構成する導体層22に導体パッド221を形成することを含み得る。さらに積層基板100を用意することは、導体パッド221を保護材72で覆うことと、導体パッド221を含む導体層22及び保護材72を絶縁層2cとなる絶縁体で覆うこととを含み得る。
図2Eに示されるように、本実施形態の配線基板の製造方法は、さらに、導体パッド251を露出させる開口6aを有するソルダーレジスト層61を、積層基板100の表面20上に形成することを含み得る。図2Eの例では、積層基板100の表面20と反対側の表面には、開口6bを有するソルダーレジスト層62が形成されている。ソルダーレジスト層61、62は、それぞれ、例えば、感光性のエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂などを塗布したり噴霧したりすることによって形成される。そして、例えば露光及び現像、又はレーザー加工などによって、開口6a、6bが、それぞれ形成される。
図2Fに示されるように、本実施形態の配線基板の製造方法は、金属膜20bを形成することを含み得る。なお、図2F~図2Mに例示される工程では、コア基板10の第1面10a側と反対側の部分に対する加工は特に必要とされないので、図2F~図2Mでは第1面10a側と反対側の図示は省略されている。図2F~図2Mに例示される工程では、積層基板100における表面20と反対側の表面は、例えばポリエチレンテレフタレートなどからなる保護層を設けることによって保護されてもよい。
金属膜20bは、ソルダーレジスト層61の表面、並びにその開口6aの内壁面及び底面に形成される。金属膜20bは、任意の方法で形成され得るが、例えば、無電解めっき又はスパッタリングによって形成される。金属膜20bは、例えば、銅又はニッケルなどの任意の金属を用いて形成される。
図2Gに示されるように、本実施形態の配線基板の製造方法は、積層基板100の表面20の凸部20aを導体パッド251上に形成することを含み得る。凸部20aは、後述される凹部4(図2I参照)の形成の前に形成される。凸部20aは、例えば完成後の配線基板に搭載される部品の電極と接続される部分である。凸部20aは、前述したように、導電性ピラー又は導電性ポストとも称される、搭載部品との接続部として機能し得るように形成される。
凸部20aは、例えば所定の部分に電解めっきによるめっき膜が形成されるパターンめっきによって形成される。その場合、凸部20aを形成することは、図2Gに示されるように、導体パッド251上に開口70aを有するめっきレジスト70を金属膜20b上に形成することを含み得る。めっきレジスト70は、例えば、ドライフィルムレジストと一般的に称される感光性の樹脂フィルムを金属膜20b上の全面に積層し、開口70aに対応する適切な開口パターンを有する露光マスクを用いる露光、及びその後の現像を行うことによって形成され得る。
めっきレジスト70の形成後、めっきレジスト70の開口70a内への電解めっきによるめっき膜(電解めっき膜20c)の析出によって凸部20aが形成される。金属膜20bが、電解めっき時のめっき電流の給電層として用いられる。凸部20aは、めっきレジスト70の開口70a内に露出する、ソルダーレジスト層61の開口6a内の金属膜20b上に形成される。図2Gの例では、凸部20aによって開口6aが充填される。このように図2Gの例では、凸部20aはソルダーレジスト層61の開口6aと金属膜20bとを用いて形成される。従って本実施形態において凸部20aを形成することは、めっきレジスト70の形成及び凸部20aそのものの形成に加えて、ソルダーレジスト層61を形成することと金属膜20bを形成することとを含み得る。
図2Gの例では、凸部20aにおける導体パッド251と反対側の端面20dの近傍の部分は、めっきレジスト70の開口70a内に露出する、ソルダーレジスト層61の表面上の金属膜20b上にも形成されている。すなわち、凸部20aは、ソルダーレジスト層61の開口6aからソルダーレジスト層61の表面上に広がっていて端面20dを含むフランジ状の部分を有するように形成されている。
さらに、本実施形態の配線基板の製造方法は、図2Gに示されるように、接続バンプ5を形成することを含み得る。図2Gの例の接続バンプ5は、めっきレジスト70の開口70a内に露出する凸部20aの端面20d上に形成されている。すなわち、接続バンプ5を形成することは、はんだや錫などの金属からなるめっき膜を開口70a内に形成することを含み得る。例えば、金属膜20bを給電層として用いる電解めっきによって接続バンプ5となるめっき膜が析出される。接続バンプ5は、印刷や滴下などの方法を用いて導電性の粒子を含む導電性ペーストを凸部20aの端面20d上に供給することによって形成されてもよい。
はんだなどの金属からなる接続バンプ5が電解めっきで形成される場合、接続バンプ5を形成することは、さらに、凸部20aの端面20d上に形成されているめっき膜を加熱により融解させることを含み得る。その場合、接続バンプ5を構成するめっき膜は、後工程におけるめっきレジスト70の除去の前に融解され得る。すなわち、めっきレジスト70を備えた工程中の配線基板全体が、凸部20a上のめっき膜の加熱のために加熱されてもよい。凸部20上のめっき膜の加熱は、例えば、工程中の配線基板をリフロー炉に通すことや、加熱炉内に保管することによって行われる。このめっき膜の加熱によって、図2Gに示されるような曲面の露出面を有していて全体として半球状の形状を有している接続バンプ5が得られることがある。
図2Hに示されるように、本実施形態の配線基板の製造方法は、導体パッド251を保護材(第1保護材)71で覆うことを含んでいる。導体パッド251は、後述される凹部4(図2I参照)の形成の前に保護材71で覆われる。図2Hの例のように、積層基板100の表面20の凸部20aが形成されている場合は、導体パッド251を保護材71で覆うことは、保護材71で凸部20aを覆うことを含んでいる。さらに、図2Hの例のように、接続バンプ5が凸部20a上に形成されている場合は、保護材71で凸部20aを覆うことは、保護材71で接続バンプ5を覆うことを含み得る。
図2Hの例において保護材71は、開口70aを有するめっきレジスト70上に積層されている。すなわち、本実施形態において導体パッド251を保護材71で覆うことは、めっきレジスト70の開口70aを塞ぐように保護材71をめっきレジスト70の上に積層することを含み得る。図2Hの例では、保護材71は、接続バンプ5との間に隙間が形成されるようにめっきレジスト70上に積層されている。換言すると、接続バンプ5の表面が到達し得ない高さを有するようにめっきレジスト70が形成されている。
図2Hに示される保護材71は、めっきレジスト70側に向けられる第1層711と、第1層711上に積層されている第2層712とを含む2層構造を有している。第1層711は、任意の材料からなる膜状体によって構成され、好ましくは、めっきレジスト70と同種の材料で構成される。第1層711は、例えば、めっきレジスト70の形成に用いられるドライフィルムレジストなどの樹脂フィルムであってもよい。第1層711にめっきレジスト70と同種の材料が用いられると、保護材71とめっきレジスト70とが良好に密着し得ると考えられる。
保護材71の第2層712の材料には、第1層711の材料と異なる材料が用いられ得る。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの任意の樹脂からなる樹脂フィルムが第2層712として用いられてもよい。好ましくは、このように第1層711の材料と異なる材料、例えば、めっきレジスト70の材料と異なる材料を含む第2層712が保護材71に設けられる。その場合、導体パッド251、表面20の凸部20a、及び接続バンプ5が、より確実に、それらに加わり得るストレスから機械的及び/又は化学的に保護されると考えられる。なお保護材71は、2層構造ではなく、例えばPET樹脂からなる樹脂フィルム、又はめっきレジスト70と同種の材料からなる樹脂フィルムで構成される単層構造を有していてもよく、3層以上の積層構造を有していてもよい。
図2Iに示されるように、本実施形態の配線基板の製造方法は、さらに、積層基板100の所定の領域(領域A)を除去することによって積層基板100に凹部4を形成することを含んでいる。図2Iの例では、絶縁層2c~2e及び導体層23~25における領域A内の部分が除去されている。また、ソルダーレジスト層61、金属膜20b、めっきレジスト70、及び保護材71における領域A内の部分も除去されている。その結果、凹部4内に保護材72(第2保護材)が露出している。
凹部4は、例えば、ドリル加工やルーター加工のような切削加工、又はレーザー光の照射によって形成される。例えば、図2Jに示されるように、領域Aの全域をドリル刃やルーター刃のような加工ツールDのいずれかの部分が一度は通過するように加工ツールDを動かすことによって凹部4が形成される。図2Jは、凹部4の形成時の工程中の配線基板を保護材71側から見た平面図である。レーザー光(図示せず)を照射しながらその照射位置を領域Aの全域にわたって移動させることによって凹部4が形成されてもよい。加工ツールDの側面の角度や、図示されないレーザー光の集光条件を調整することによって、形成される凹部4の内壁面の傾斜角度が調整され得る。凹部4の形成において保護材72は、加工ツールDやレーザー光によって絶縁層22及び導体層2aに加わり得るストレスを軽減すると共に、加工ツールDやレーザー光のストッパとして機能し得る。
積層基板100の領域A内の部分が除去された後、好ましくは、凹部4内に残存する樹脂残渣(スミア)が、プラズマ処理、又は過マンガン酸塩などを含む薬液を用いた処理によって除去(デスミア処理)される。
デスミア処理の前または後に、保護材71を備えた工程中の配線基板から、凹部4の底面に露出する保護材72が除去される。すなわち、本実施形態の配線基板の製造方法は、後工程で行われる保護材71の除去の前に保護材72を除去することを含み得る。保護材72の除去の際に接続バンプ5などに加わり得るストレスが保護材71によって軽減されることがある。保護材72は、例えばエッチングによって除去される。保護材72が導体パッド221を構成する材料と異なる、例えばニッケルなどの金属で形成されている場合、導体パッド221を腐食させないエッチング液を用いる選択エッチングによって容易に保護材72を除去することができる。
保護材72の除去によって、図2Kに示されるように、導体層22に設けられている導体パッド221(第2導体パッド)が凹部4の底面に露出する。導体パッド221が形成されている場合、凹部4を形成することは、凹部4の底面に導体パッド221を露出させることを含み得る。
凹部4の形成後、保護材71及びめっきレジスト70が除去される。このように本実施形態の配線基板の製造方法は、凹部4の形成の後に保護材71を除去することを含んでいる。また本実施形態の配線基板の製造方法は、図2Kの例のように接続バンプ5が形成される場合は、接続バンプ5の形成後に、凸部20aの形成に用いためっきレジスト70を除去することを含み得る。従って本実施形態において凸部20aを形成することは、めっきによる凸部20aそのものの形成の後にそのめっきに用いられためっきレジスト70を除去することも含み得る。
めっきレジスト70は、例えばアルカリ性の溶剤などを用いて除去される。保護材71はめっきレジスト70上に積層されているので、保護材71もめっきレジスト70と共に除去される。
保護材71及びめっきレジスト70の除去によって、図2Lに示されるように、接続バンプ5及び金属膜20bが、ソルダーレジスト層61の表面上に露出する。そして、金属膜20bの露出部分が、例えばエッチングなどによって除去される。このように本実施形態の配線基板の製造方法は、凸部20aの形成に用いられて保護材71の除去後に露出する金属膜20bの露出部分を除去することを含み得る。従って本実施形態において凸部20aを形成することは、電解めっきによる凸部20aの形成に用いられた金属膜20bを除去することも含み得る。
金属膜20bの露出部分の除去の結果、図2Mに示されるように、接続バンプ5に覆われていないソルダーレジスト層61の表面が露出する。また、複数の凸部20aそれぞれ同士が電気的に分離される。以上の工程を経ることによって図1に示される配線基板1が完成する。
なお、前述した保護材72の除去は、保護材71の除去後に行われてもよく、さらに金属膜20bの露出部分の除去後に行われてもよい。
図2H~図2Lを参照して説明されたように、本実施形態の配線基板の製造方法は、少なくとも、凹部4の形成の前に導体パッド251を保護材71で覆うことと、凹部4の形成の後に保護材71を除去することと、を含んでいる。そのため、ドリル加工やレーザー光の照射による凹部4の形成時に発生する加工屑が導体パッド251や接続バンプ5に付着することが抑制される。また、凹部4の形成後のデスミア処理に用いられる薬液によって、導体パッド251や接続バンプ5が化学的なストレスを受けることが抑制される。さらに、導体パッド251や接続バンプ5の形成後の工程において、導体パッド251や接続バンプ5に汚れが付着したりすることも抑制されることがある。そのため、配線基板1の表面に接続される部品との接続において不具合が生じ難い、清浄な表面を有する導体パッド251及び接続バンプ5を得ることができる。このように本実施形態によれば、凹部を有していて、凹部以外の表面に接続される部品との間の適切な接続が得られ易い配線基板を製造することができると考えられる。
なお、凹部4の形成後又はデスミア処理後に、積層基板100の表面20の凸部20aや接続バンプ5が形成されると、少なくとも凸部20aや接続バンプ5への凹部4の形成時の加工屑の付着やデスミア処理によるストレス付加が回避され得る。しかし、凹部4の形成後に、めっきレジスト70(図2G参照)を、凹部4を跨いで適切に設けることは困難なことがある。例えば、めっきレジスト70において凹部4を覆っている部分が凹部4内に垂れ下がり、その結果、開口70a(図2G参照)が凸部20aの形成位置に位置付けられないことがある。そのため、本実施形態では、凹部4の形成前に凸部20a及び接続バンプ5が形成される。そして凹部4の形成時には、導体パッド251、凸部20a、及び接続バンプ5が保護材71によって保護される。
図3A及び図3Bには、一実施形態の配線基板の製造方法の変形例が示されている。図3A及び図3Bに示される変形例では、先に参照された図2Gに示される接続バンプ5の形成後の状態から、めっきレジスト70が除去され、さらに、めっきレジスト70の除去によって露出する金属膜20bの露出部分が除去される。すなわち、保護材71(図2H参照)が形成されることなく、めっきレジスト70及び金属膜20bの露出部分が除去される。その結果、図3Aに示されるように、凹部4の形成前に、接続バンプ5に覆われていないソルダーレジスト層61の表面が露出する。
その後、図3Bに示されるように、保護材(第1保護材)71aがソルダーレジスト層61上に形成される。保護材71aによって導体パッド251及び接続バンプ5が保護される。保護材71aは、積層基板100側に向けられる第1層71a1と、第1層71a1上に積層されている第2層71a2とを有している。第1層71a1は、例えば、積層基板100の表面20の凸部20aの形成に用いられためっきレジスト70(図2G参照)と同様に感光性の樹脂を用いて形成される。また第2層71a2は、先に参照された図2Hに示される保護材71の第2層712と同様に、PETなどの任意の樹脂からなる樹脂フィルムによって構成され得る。
図3Bに示される変形例では、例えば、凹部4の形成の前に、先ず第1層71a1となる感光性を有する液状樹脂が、ソルダーレジスト層61上に塗布され、加熱などによって半硬化状態まで硬化される。そして、適切な開口を有する露光マクスを用いる露光、及び現像によって、接続バンプ5を露出させる開口70bが形成される。開口70bの形成によって、第1層71a1における積層基板100と反対側の表面が平坦になることがある。そして、第1層71a1上に、PETなどの任意の樹脂からなる樹脂フィルムを積層することによって第2層71a2が第1層71a1上に設けられる。例えば、表面に粘着性を有する樹脂フィルムを、その粘着性を有する面を第1層71a1側に向けて積層することによって、第1層71a1と第2層71a2とが密着している保護材71aが形成され得る。
保護材71aの形成後、凹部4が例えばドリル加工などの切削加工によって形成される。そして凹部4の形成後、又は凹部4の形成後のデスミア処理の後、保護材71aが除去される。例えば、アルカリ性の溶剤などを用いて保護材71aの第1層71a1が除去される。第1層71a1上に形成されている第2層71a2も第1層71a1の除去と共に除去される。保護材71aは、保護材72の除去前に除去されてもよく、保護材72の除去後に除去されてもよい。本変形例においても、導体パッド251、積層基板100の表面20の凸部20a、及び接続バンプ5への凹部4の形成時の加工屑の付着やデスミア処理によるストレス付加が抑制されると考えられる。
図4には、一実施形態の配線基板の製造方法によって製造され得る配線基板の変形例である配線基板1aが示されている。配線基板1aは、先に参照された図1に示される配線基板1が備える接続バンプ5、及び導体パッド251上に形成されている凸部20aを備えていない。一方、配線基板1aはビルドアップ層2全体を貫通する凹部4aを備えている。凹部4aの底面は、コア基板10の第1面10a側の導体層11によって構成されている。図4に示される配線基板1aは、凹部4aがビルドアップ層2全体を貫通している点と、図1の配線基板1における凸部20a及び接続バンプ5が形成されていない点を除いて、図1に示される配線基板1と同様の構造を有している。図4の配線基板1aにおける図1の配線基板1と同様の構成要素には図1に付されている符号と同じ符号が付されるか適宜省略され、同様の構成要素に関する説明は省略される。
図5には、図4に示される配線基板1aが製造される場合の工程中の配線基板の一例が示されている。図5の例では、ソルダーレジスト層61の形成後に保護材(第1保護材)71bがソルダーレジスト層61上に形成され、凹部4a(図4参照)の形成領域B(以下、単に「領域B」とも称される)の周縁に沿って溝4a1が形成されている。領域Bにおけるコア基板10の第1面10a側の導体層11と絶縁層2aとの間には、剥離膜8が設けられている。換言すると、凹部4aの底面を構成すべき表面と凹部4aの形成のために除去されるべき部分(剥離部R)との間に剥離膜8が設けられている。
すなわち、図5に示される本実施形態の配線基板の製造方法の例では、先に参照された図2Bに示される絶縁層2aの積層の前にコア基板10の第1面10a上に剥離膜8が設けられる。そして剥離膜8及びコア基板10の第1面10a上に絶縁層2aが積層される。またソルダーレジスト層61の形成後、図2F及び図2Gに示されるような金属膜20b、凸部20a、及び接続バンプ5は形成されずに、ソルダーレジスト層61上に保護材71bが形成される。保護材71bは、例えば、表面に粘着性を有するPETなどの任意の樹脂からなる樹脂フィルムを、その粘着性を有する面をソルダーレジスト層61側に向けてソルダーレジスト層61上に積層することによって形成される。保護材71bの形成後、領域Bの周囲に、例えばレーザー光の照射によって溝4a1が形成される。その結果、剥離部Rと剥離部R以外の部分とは剥離膜8を介する界面だけで接している。
図5の例の剥離膜8は、コア基板10側に向けられる粘着層81と、粘着層81に積層された接合層82とを有している。粘着層81は、導体層11及び絶縁層12と強固に接着せず、しかし、導体層11及び絶縁層12と密着し得る材料を用いて形成される。すなわち、剥離膜8とコア基板10との界面への各種溶剤など(製造工程で用いられるめっき液及びエッチング液など)の浸透が粘着層81の密着性によって防がれる。しかし剥離膜8とコア基板10とは比較的弱い力で容易に分離され得る。
一方、接合層82は、銅などの金属及びエポキシ樹脂などに対して十分な接着性を発現し得る材料で形成される。例えばこのような剥離膜8を設けることによって、剥離部Rの除去、すなわち凹部4aの形成が容易になる。粘着層81の材料としてはアクリル樹脂が例示される。接合層82の材料としてはポリイミド樹脂が例示される。剥離膜8は、例えば、粘着層81と接合層82とを有していて所望の形状及び大きさに成形された樹脂膜をコア基板10の第1面10a上に載置することによって設けられる。剥離膜8は、コア基板10の第1面10aの全面に、粘着層81及び接合層82それぞれの材料からなる樹脂層を順次形成し、その樹脂膜の不要部分を除去することによって形成されてもよい。
図5に示される工程中の配線基板では、このような剥離膜8を介する界面だけで剥離部Rと剥離部R以外の部分とが接しているので、剥離部Rは、積層基板100から引き離す方向の力を加えるだけで容易に除去され得る。その結果、図4の例における凹部4aが形成される。凹部4aの形成後、アルカリ性の溶剤などを用いて保護材71bが除去される。図5に示される例においても、保護材71bによって導体パッド251が覆われている状態で凹部4aが形成されるので、導体パッド251への凹部4aの形成時の加工屑の付着やデスミア処理によるストレス付加が抑制されると考えられる。
実施形態の配線基板の製造方法では、図5に示されるように搭載部品との接続に用いられる導電性ピラーや導電性ポストなどと称される接続部、及び接続バンプのいずれも備えていない導体パッド251が、保護材71bのような保護材で覆われてもよい。また、剥離膜8のように積層基板内の特定の層間の部分的な剥離を容易にする部材を凹部の底面となる表面上に配置し、その部材上に積層される部分を溝の形成によって周囲と分離させてから剥離することによって凹部が形成されてもよい。また、実施形態の配線基板の製造方法において形成される凹部は、図1の例のようにビルドアップ層内に底面を有していてもよく、図4の例のようにビルドアップ層を貫通していてもよい。また、図示されていないが、コア基板を挟む2つのビルドアップ層の一方と共にコア基板も貫通して他方のビルドアップ層内に底面を有する凹部が形成されてもよい。
実施形態の配線基板の製造方法は、各図面を参照して説明された方法に限定されない。例えば、各絶縁層は、フィルム状のエポキシ樹脂に限らず、例えばプリプレグなどの任意の形態及び種類の樹脂を用いて形成され得る。また、凹部の底面に導体パッドが形成されなくてもよい。ソルダーレジスト層も設けられなくてもよく、その場合、積層基板の表面の導体パッド上の凸部は、積層基板上にめっきレジストを設けてその開口内にめっき膜を析出することによって形成され得る。本実施形態の配線基板の製造方法は、任意の層数の多層配線基板の製造に用いることができる。また実施形態の配線基板の製造方法では、コア基板を含まない積層基板が用意されてもよい。実施形態の配線基板の製造方法には、前述された各工程以外に任意の工程が追加されてもよく、前述された工程のうちの一部が省略されてもよい。
1、1a 配線基板
100 積層基板
2、3 ビルドアップ層
20 表面
20a 凸部
20b 金属膜
20d 凸部の端面
21~25、31 導体層
221 導体パッド(第2導体パッド)
251 導体パッド(第1導体パッド)
2a~2e、3a 絶縁層
4、4a 凹部
5 接続バンプ
61、62 ソルダーレジスト層
6a、6b 開口
70 めっきレジスト
70a、70b 開口
71、71a、71b 保護材(第1保護材)
72 保護材(第2保護材)
E1、E2 部品
100 積層基板
2、3 ビルドアップ層
20 表面
20a 凸部
20b 金属膜
20d 凸部の端面
21~25、31 導体層
221 導体パッド(第2導体パッド)
251 導体パッド(第1導体パッド)
2a~2e、3a 絶縁層
4、4a 凹部
5 接続バンプ
61、62 ソルダーレジスト層
6a、6b 開口
70 めっきレジスト
70a、70b 開口
71、71a、71b 保護材(第1保護材)
72 保護材(第2保護材)
E1、E2 部品
Claims (9)
- 交互に積層されている絶縁層と導体層とを含んでいて一方の表面に第1導体パッドを備える積層基板を用意することと、
前記積層基板の所定の領域を除去することによって凹部を形成することと、
前記凹部の形成の前に前記第1導体パッドを第1保護材で覆うことと、
前記凹部の形成の後に前記第1保護材を除去することと、
を含んでいる配線基板の製造方法。 - 請求項1記載の配線基板の製造方法であって、
前記積層基板を用意することは、前記凹部に収容される部品と接続されるべき第2導体パッドを、前記積層基板を構成する導体層に形成することを含み、
前記凹部を形成することは、前記凹部の底面に前記第2導体パッドを露出させることを含んでいる。 - 請求項2記載の配線基板の製造方法であって、
前記積層基板を用意することは、さらに、前記第2導体パッドを第2保護材で覆うことと、前記第2導体パッドを含む導体層及び前記第2保護材を、前記積層基板を構成する絶縁層となる絶縁体で覆うことと、を含んでいる。 - 請求項3記載の配線基板の製造方法であって、さらに、前記第1保護材の除去の前に前記第2保護材を除去することを含んでいる。
- 請求項3記載の配線基板の製造方法であって、
前記第2保護材は、前記第2導体パッドの構成材料と異なる種類の金属で構成される。 - 請求項1記載の配線基板の製造方法であって、さらに、前記配線基板に搭載される部品と接続される前記表面の凸部を前記第1導体パッド上に形成することを含み、
前記導体パッドを前記第1保護材で覆うことは、前記第1保護材で前記凸部を覆うことを含んでいる。 - 請求項6記載の配線基板の製造方法であって、
前記凸部を形成することは、
前記第1導体パッドを露出させる開口を有するソルダーレジスト層を前記表面上に形成することと、
前記ソルダーレジスト層上及び前記開口内に金属膜を形成することと、
前記第1導体パッド上に開口を有するめっきレジストを前記金属膜上に形成することと、
前記金属膜を給電層として用いる電解めっきによって前記凸部を形成することと、
前記めっきレジストを除去することと、
前記金属膜の露出部分を除去することと、を含み、
前記第1導体パッドを前記第1保護材で覆うことは、前記第1保護材を前記めっきレジストの上に積層することを含んでいる。 - 請求項7記載の配線基板の製造方法であって、さらに、前記凸部の端面上に接続バンプを形成すること
を含んでいる。 - 請求項8記載の配線基板の製造方法であって、
前記接続バンプを形成することは、前記めっきレジストの前記開口内にめっき膜を形成することと、前記めっきレジストの除去の前に加熱により前記めっき膜を融解させることと、を含んでいる。
Priority Applications (1)
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JP2020191880A JP2022080677A (ja) | 2020-11-18 | 2020-11-18 | 配線基板の製造方法 |
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JP2020191880A Pending JP2022080677A (ja) | 2020-11-18 | 2020-11-18 | 配線基板の製造方法 |
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