JP2022078582A - クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動圧を常時供給する必要なく引込力を維持することができるクランプ装置を提供する。【解決手段】テーパ軸部40を有するプラグ部材42と、テーパ軸部40と同軸かつ相補形状のテーパ穴部44を有するリング部材46とが、係合するクランプ装置10において、一方の部材に、同軸固定されたプルボルト52と、他方の部材に、同軸固定され、プルボルト52を収容可能なコレット56と、コレット56の外周側に、往復移動可能に嵌合され、内周側にテーパ内周面84を有するくさびスリーブ74と、コレット56の側部に、径方向に沿って貫通形成されたボール穴部68に、径方向に移動可能に配置され、くさびスリーブ74のテーパ内周面84に当接したときに、プルボルト52を径方向内側に押圧する、複数のボール54と、くさびスリーブ74の後端部側に、ばね96を有して設けられた付勢手段92と、を具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、クランプ装置に関する。
特許文献1には、工作機械のテーブルに載置されるパレット着座ユニットにワークパレットを固定するためのクランプ装置が開示されている。クランプ装置は、伝動部材をクランプ駆動することによって、伝動部材が、ワークパレットをパレット着座ユニット側へ引き込むように構成されている。クランプ駆動するための駆動手段には、一般的には、油圧ピストンからの作動圧が用いられている。しかしながら、ワークパレットを引き込むための引込力を維持するためには、常に作動圧を供給する必要があり、例えば、回転体上にクランプ装置を配置した場合には、回転継手等を介して作動圧を供給し続けることとなり、油圧ピストン内の油の摩擦抵抗が増加する。これによって、クランプされた回転テーブルを所定の角度ずつ間欠的に回転させる、いわゆる、回転割出しの精度の低下や、発熱及び作動圧の漏れ等が生じるリスクが高くなる。従って、作動圧を常時供給する必要なく引込力を維持できることが望ましい。
特許第4108356号公報
本発明の目的は、作動圧を常時供給する必要なく引込力を維持することができるクランプ装置を提供することである。
本発明によれば、テーパ状に形成されたテーパ軸部を有する第1部材と、テーパ軸部と同軸かつ相補形状のテーパ穴部を有する第2部材とを、係合することによってクランプするクランプ装置において、第1部材、又は、第2部材の何れか一方の部材に、テーパ軸部又はテーパ穴部と同軸に固定されたプルボルトと、他方の部材において、テーパ軸部又はテーパ穴部と同軸に固定されており、プルボルトを軸線方向に沿って収容可能に形成された、略円筒形状のコレットと、コレットの外周側に、軸線方向に沿って往復移動可能に嵌合されており、先端部の内周側において、テーパ状に形成されたテーパ内周面を有するくさびスリーブと、コレットの側部において、周方向に沿って複数形成されており、軸線方向と直交するコレットの径方向に沿って貫通形成されたボール穴部に、径方向に沿って移動可能に配置されると共に、径方向の外側において、往復運動するくさびスリーブのテーパ内周面に当接したときに、コレットに収容されたプルボルトを径方向の内側に押圧する、略球形状の複数のボールと、くさびスリーブの後端部側に、ばねを有して設けられ、くさびスリーブを前記プルボルトの側へ付勢する付勢手段と、を具備するクランプ装置が提供される。
クランプ装置は、先端部の内周側において、テーパ状に形成されたテーパ内周面を有するくさびスリーブを備えている。くさびスリーブは、後端部側に設けられた付勢手段に付勢されることによって往復運動したときに、ボール穴部に、径方向に沿って移動可能に配置された略球形状の複数のボールに、テーパ内周面を当接させることができる。テーパ内周面は、テーパ状に形成されているため、ボールとテーパ内周面との間に摩擦力を生じさせることができ、摩擦力の一部をコレットの径方向に沿ってボールを押圧する力とすることができる。このため、くさびスリーブとプルボルトとの間にボールを密着させるだけの構成と比較して、ボールをコレットの径方向内側にさらに強く押圧することができ、さらに、ボールを介して、コレットに収容されたプルボルトを径方向内側に強く押圧することができる。これによって、くさびスリーブとボールとを一旦当接させると、ボールによってプルボルトを押圧する状態を維持することができ、追加的に力を加えることなく、第1部材と第2部材との係合を維持することができる。また、プルボルトとコレット及びくさびスリーブとは、同軸に設けられていることから、くさびスリーブとボールとの間に生じる摩擦力の一部を効率よくコレットに伝達することができる。以上のことから、くさびスリーブとボールとを用いて第1部材と第2部材とをクランプすることができ、作動圧を常時供給する必要なくプルボルトを引き込むための引込力を維持することができる。
本発明に係るクランプ装置によって、作動圧を常時供給する必要なく引込力を維持することができる。
図1は、本実施形態に係るクランプ装置を備えた工作機械の全体構成図を示す。 図2は、本実施形態に係るアンクランプ状態のクランプ装置の断面図を示す。 図3は、本実施形態に係るクランプ状態のクランプ装置の断面図を示す。 図4は、図3におけるボールとくさびスリーブとの係合部分の拡大図を示す。 図5は、本実施形態に係るクランプ装置の空気回路図を示す。 図6は、本実施形態に係る制御部によるフローチャートを示す。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係るクランプ装置を説明する。同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。理解を容易にするために、図の縮尺を変更して説明する場合がある
図1は、本実施形態に係るクランプ装置10を備えた工作機械12の構成図が示されている。図中には、工作機械12を水平面上に配置したときの装置上下方向及び装置前後方向を矢印で示す。図中のYは、装置上方側を示しており、Zは、装置前後方向を示す。また、ここでは、水平面において、装置前後方向と直交する方向を装置横方向(紙面に対して垂直方向)と称する。
工作機械12は、ベッド14上に支持されたコラム16と、コラム16上に支持され主軸18を回転可能に支持する主軸頭20と、ベッド14上に支持されたテーブル22と、を備える。テーブル22上には、平面視で略四角形状に形成されたパレット着座ユニット26が固設されている。略四角形状のパレット着座ユニット26の4つの角部には、クランプ装置10がそれぞれ設けられている。パレット着座ユニット26上には、平面視で略四角形状に形成されたワークパレット24が配置されており、ワークパレット24は、クランプ装置10によって、パレット着座ユニット26にクランプされている。ワークパレット24の上面には、ワークWが取り付けられている。
コラム16は、ベッド14に対して装置横方向(X軸方向、図1では、紙面に垂直な方向)に移動可能とされており、主軸頭20はコラム16に対して装置上下方向(Y軸方向)に移動可能とされている。さらに、テーブル22は、ベッド14に対して装置前後方向(Z軸方向、図1では左右方向)に移動可能とされている。このため、テーブル22上にワークパレット24を介して固定されたワークWと主軸頭20に支持された主軸18とをX、Y、Zの直交3軸方向に相対的に移動させることによって、ワークWを加工することができる。
工作機械12による加工の開始及び終了後に、ワークパレット24へのワークWの着脱等の段取り作業をテーブル22上で行うと、その間、工作機械12で加工を行うことができなくなり、稼働効率を低下させることになる。このため、工作機械12の本体部と近接して、パレットローディングステーション27を配置し、工作機械12による加工中に、パレットローディングステーション27上でワークパレット24及びワークWの段取り作業を行えるように構成されている。また、工作機械12の本体部とパレットローディングステーション27との間にパレット交換装置28を設置して、テーブル22とパレットローディングステーション27との間でワークパレット24の交換を自動的に行えるように構成されている。
パレットローディングステーション27には、工作機械12のテーブル22側へ延在する第1のアーム30Aと、パレットローディングステーション27側へ延在するアーム30Bと、からなる一対のアーム30を備えたパレット交換装置28が示されている。このパレット交換装置28を用いたパレット交換は、例えば、以下のように行われる。
加工が終了したワークWが取り付けられているワークパレット24は、これを載置したテーブル22が装置前方側へ移動されると共に、装置下方側に、テーブル22側のアーム30Aが配置される。一方、パレットローディングステーション27上に載置されている、段取り済みの別個のワークパレット24Aの装置下方側には、パレットローディングステーション27側のアーム30Bが配置される。ワークパレット24、24Aは、一対のアーム30A、30B上に、それぞれ載置されると共に、テーブル22及びパレットローディングステーション27上から持ち上げられる。それから、一対のアーム30が装置上下方向(鉛直方向)に延在する旋回軸線回りに旋回されることによって、テーブル22側のワークパレット24は、パレットローディングステーション27側へ、パレットローディングステーション27側のワークパレット24Aは、テーブル22側へ、移動される。ワークパレット24、24Aが移動されると、一対のアーム30は、それぞれ下降し、各ワークパレット24、24Aは、パレットローディングステーション27及びパレット着座ユニット26の上に載置される。パレット着座ユニット26の上に載置された、テーブル22側のワークパレット24Aは、クランプ装置10によってクランプされる。これによって、ワークパレット24、24Aのパレット交換が完了する。
なお、ここでは、パレット交換装置28は、一対のアーム30を用いてワークパレット24を交換するとして説明するが、これに限らず、他の態様でワークパレットを交換するパレット交換装置が用いられてもよい。
工作機械12のコラム16側の端部には、例えば、工場内のサービスエアSA(図5参照)等から取り込んだ空気を増圧(圧縮)し、クランプ装置10へ供給する、クランプ用空気増圧部としての第1エアブースタ32が設けられている。また、以下に説明するエアブロー装置124へ増圧した空気を供給する、ブロー用空気増圧部としての第2エアブースタ34が設けられている。さらに、第1エアブースタ32及び第2エアブースタ34には、クランプ装置10及びエアブロー装置124へ供給した空気量を計測するための流量計を備えた、第1監視部としての空気モニタ装置33、35が、それぞれ設けられている。
工作機械12のコラム16の下方側には、エア管理機構としての制御部36が設けられている。制御部36は、クランプ装置10及びエアブロー装置124と電気的に接続されており、第1エアブースタ32及び第2エアブースタ34からクランプ装置10及びエアブロー装置124への空気の供給/停止を制御するように構成されている。また、制御部36は、空気モニタ装置33、35とも電気的に接続されている。さらに、工作機械12のコラム16の下方側には、クランプ装置10及びエアブロー装置124を含む工作機械12に配設された各装置の消費電力をモニタするために、例えば、電力メータを備えた、第2監視部としての電力モニタ装置37が設けられている。第1エアブースタ32及び第2エアブースタ34並びに電力モニタ装置37は、それぞれ制御部36と電気的に接続されている。
図2には、本実施形態に係るクランプ装置10を立面視の断面図(装置上下方向に切断した断面図)で示す。図2に示されたクランプ装置10は、ワークパレット24がクランプされていないアンクランプ状態を表す。工作機械12のテーブル22の上面に固設されたパレット着座ユニット26は、その装置上方側に載置されたワークパレット24を、クランプ装置10によって、位置決め固定するように構成されている。
図3に示されるように、クランプ装置10は、パレット着座ユニット26側に設けられ、装置上方側へ向けてテーパ状に形成されると共に、略円錐台形状のテーパ軸部40を有する第1部材としてのプラグ部材42と、ワークパレット24側に設けられ、テーパ軸部40と同軸かつ相補形状のテーパ穴部44を有する第2部材としてのリング部材46と、を有する。クランプ装置10は、プラグ部材42とテーパ穴部44とが係合した状態で、ワークパレット24をクランプするように構成されている。
テーパ穴部44の軸中心には、リング部材46を貫通するように、内周部の形状が略円筒状のリング穴部46Aが形成されている。また、リング部材46の装置下方側には、略中空円板状の外縁部46Bが形成されている。ワークパレット24の下部には、その内周形状が、リング部材46の装置上方側の外側形状と略同一形状の取付部48が形成されており、リング部材46は、取付部48に当接すると共に、図示しないボルト等を介して取付部48に固定されている。
ワークパレット24において、取付部48のリング穴部46Aに対向する部分には、ワークパレット24の厚さ方向(装置上下方向)に沿って、内周部の形状が略円筒状の取付穴部50が形成されている。リング部材46が固定されたワークパレット24には、リング穴部46Aと取付穴部50とを通じて、略円柱状に形成されたプルボルト52が固定されている。プルボルト52の装置上方側は、リング穴部46A及び取付穴部50の内径と略同一の外径に形成されたボルト軸部52Aとされている。また、ボルト軸部52Aの軸線方向に沿った装置下方側には、径方向に沿った断面の直径がボルト軸部52Aよりも大きくなるように形成された、略円錐台形状のボルト頭部52Bが形成されている。さらに、ボルト軸部52Aとボルト頭部52Bとの接続部分には、後述するボール54の表面が当接できるように、立面視の断面形状がボール54の外周形状と略同一の係止部52Cが、プルボルト52の外周に沿って形成されている。
パレット着座ユニット26の内部には、略円筒状に形成されたコレット軸部58を有するコレット56が固定されている。コレット軸部58は、パレット着座ユニット26の厚さ方向に沿って配置されると共に、コレット軸部58の先端部(装置上方側端部)が、パレット着座ユニット26の上面26Aよりも装置上方側に延出するように配置されている。コレット56は、プルボルト52を内周部60に挿入できるように、リング部材46及びプルボルト52と同軸に配置されている。コレット56の内周部60の内径は、プルボルト52が挿入できる程度に、ボルト頭部52Bの外径と略同一に形成されている。コレット56の装置下方側には、略中空円板状に形成されたコレット台座部62が形成されている。また、コレット軸部58の装置上下方向略中間部には、外周に沿ってコレット溝部64が形成されており、コレット溝部64には、気密性確保のためのOリングORが取り付けられている。さらに、コレット軸部58の後端部側において、コレット溝部64の装置下方側の部分には、コレット軸部58の先端部側よりも大きい外径を有する、コレット下側軸部66が形成されている。
図4に示されるように、コレット軸部58の先端部側には、コレット軸部58の周方向に沿ってボール穴部68が複数箇所形成されている。ボール穴部68は、周方向に沿って等間隔で形成されており、ここでは、例えば、約60度ずつの間隔で6箇所に形成されている。なお、以下の説明では、ボール穴部68は、6箇所に形成されているとして説明するが、これに限らず、例えば、10箇所や4箇所といった様に、6箇所よりも多数又は少数形成されてもよい。ボール穴部68は、コレット56の軸線方向と直交するコレット56の径方向に沿って貫通形成されており、コレット軸部58の外周面58Aにおける、ボール穴部68の内径は、ボール54の外径と略同一とされている。ボール穴部68は、ここでは、その内周形状がコレット56の径方向内側へ向かうにつれて内径が縮小する、略半球状に形成されている。なお、以下の説明では、ボール穴部68は、略半球状に形成されているとして説明するが、これに限らず、例えば、内周形状は、略円筒状のようなコレットの径方向に沿って内径が変わらない形状に形成されてもよい。
図3に示されるように、コレット56の内周部60側には、軸線方向に沿って蓋用ばね70が配置されている。蓋用ばね70の装置上方側端部には、コレット56の内径と略同一の外径を有する、平面視で略円形状の蓋部材72が配置されている。このため、蓋部材72は、蓋用ばね70に軸線方向に沿って装置上方側へ向けて付勢されており、蓋部材72の先端は、皿ばね70以外から力が加えられていない状態で、コレット56の先端と略同一の装置上下方向位置(高さ)となるように構成されている。これにより、コレット56の内部に異物が侵入することを防ぐことができる。また、蓋部材72の先端は、コレット56に、プルボルト52が挿入された際に、ボルト頭部52Bと当接すると共に、プルボルト52を装置下方側から支持するように構成されている。
コレット56の外周側には、略円筒状に形成されたスリーブ軸部76を有する、くさびスリーブ74が、軸線方向に沿って往復移動可能に嵌合されている。このため、くさびスリーブ74は、コレット56及びプルボルト52と同軸に配置されている。また、スリーブ軸部76の内径は、コレット軸部58の外周面58Aに対して摺動可能な程度に、コレット軸部58の外径と略同一に形成されている。スリーブ軸部76の装置下方側には、略中空円板状に形成されたスリーブ円板部78が形成されている。スリーブ円板部78は、アンクランプ状態では、その内周部側は、コレット下側軸部66の上面66Aに載置され、ワークパレット24がクランプされたクランプ状態では、スリーブ円板部78の内周側が、コレット溝部64と対向するように形成されている。くさびスリーブ74の装置上下方向略中間部には、外周に沿ってスリーブ溝部80が形成されており、スリーブ溝部80には、気密性確保のためにOリングORが取り付けられている。
図4に示されるように、スリーブ軸部76は、その先端部82が、コレット軸部58の先端よりも装置下方側に位置するように構成されている。また、先端部82の内周側には、テーパ状に形成されたテーパ内周面84が設けられている。テーパ内周面84は、くさびスリーブ74の先端から装置下方側(後端部側)へ向かうにつれて、コレット56側(径方向内側)へ向けて傾斜するように形成された第1内周面86を有する。さらに、第1内周面86の下端部から装置下方側へ向けて、第1内周面86と連続して第2内周面88が形成されている。第2内周面88は、コレット軸部58の外周面58Aとの間に形成される第2傾斜角度D2が、第1内周面86と外周面58Aとの間に形成される第1傾斜角度D1よりも小さくなるように形成されている。
コレット56の6箇所のボール穴部68と、くさびスリーブ74の先端部82と、によって形成される部分には、略球形状のボール54が、それぞれ配置されている。このため、クランプ状態において、ボール54は、コレット56側(径方向内側)では、プルボルト52の係止部52Cに当接し、くさびスリーブ74側(径方向外側)では、第2内周面88に当接する。これによって、ボール54は、プルボルト52及びくさびスリーブ74に挟まれることによって係止(固定)する。係止されたボール54は、ボルト頭部52Bを押圧するため、プルボルト52が、係止(固定)される。
図3に示されるように、コレット56及びくさびスリーブ74の外周側かつ装置上方側には、テーパ軸部40を有するプラグ部材42が配置されている。プラグ部材42のテーパ軸部40の装置下方側には、略中空円板状に形成されたプラグ台座部90が形成されている。テーパ軸部40は、プラグ台座部90の外縁部(径方向外側部分)をパレット着座ユニット26の上面26Aに載置させた状態で、パレット着座ユニット26に固定されている。
くさびスリーブ74のスリーブ円板部78の装置下方側には、くさびスリーブ74を装置上方側へ付勢するための、付勢手段としての第1付勢手段92が設けられている。具体的には、パレット着座ユニット26と、スリーブ円板部78と、コレット下側軸部66と、コレット台座部62と、によって囲まれた閉鎖空間に、ばねを有する第1付勢手段92を設けた第1付勢部94が形成されている。第1付勢手段92は、第1付勢部94内に、装置上下方向に沿って複数個配置された皿ばね96によって構成されている。なお、以下の説明では、第1付勢部94に設けられたばねは、皿ばね96であるとして説明するが、これに限らず、コイルばね等の他の種類のばねが用いられてもよい。
第1付勢手段92は、さらに、空気圧によって、くさびスリーブ74をプルボルト52の側(装置上方側)へ付勢するための、クランプエア機構98が設けられている。具体的には、クランプエア機構98は、第1付勢部94に増圧した空気を流入させることによって、くさびスリーブ74を装置上方側へ押圧するように構成されている。
図5に示されるように、第1付勢部94には、第1エアブースタ32において増圧(圧縮)された空気が、パレット着座ユニット26内に配管された第1配管100を通じて供給される。第1配管100の第1エアブースタ32側には、第1エアブースタ32内の空気を解放するための第1電磁弁102が設けられている。第1エアブースタ32及び第1電磁弁102は、制御部36と電気的に接続されており、第1電磁弁102は、制御部36からの信号によって作動し、第1電磁弁102を開閉するように構成されている。また、第1配管100の第1電磁弁102よりも第1付勢部94側には、空気圧が所定の圧力を超えないように調節するための第1レギュレータ104と、空気圧が所定の圧力を超えた場合に、第1配管100の空気の流れを遮断するための第1圧力スイッチ106と、が設けられている。第1レギュレータ104及び第1圧力スイッチ106は、それぞれ制御部36と電気的に接続されており、これらが作動した際に、制御部36は、第1電磁弁102を作動して(閉鎖して)、空気の流れを調整するように構成されている。さらに、第1配管100の第1電磁弁102と第1レギュレータ104との間には、逆流防止のための逆止弁108が設けられている。
図3に示されるように、くさびスリーブ74のスリーブ円板部78の上面側には、パレット着座ユニット26と、スリーブ円板部78と、プラグ台座部90と、によって囲まれた閉鎖空間に第2付勢部110が形成されている。第2付勢部110には、くさびスリーブ74を装置下方側へ付勢するための、付勢手段としての第2付勢手段112が設けられている。具体的には、第2付勢手段112は、空気圧によって、くさびスリーブ74を装置下方側へ付勢するアンクランプエア機構114を備える。アンクランプエア機構114は、第1エアブースタ32において増圧された空気を、第2付勢部110へ流入させることによって、くさびスリーブ74を装置下方側へ付勢するように構成されている。
図5に示されるように、第2付勢部110には、第1エアブースタ32において増圧(圧縮)された空気が、パレット着座ユニット26内に配管された第2配管116を通じて供給される。第2配管116の第1エアブースタ32側には、第1エアブースタ32内の空気を解放するための第2電磁弁118が設けられている。第2電磁弁118は、制御部36と電気的に接続されており、第2電磁弁118は、制御部36からの信号によって作動し、第2電磁弁118を開閉するように構成されている。また、第2配管116の第2電磁弁118よりも第2付勢部110側には、空気圧が所定の圧力を超えないように調節するための第2レギュレータ120と、空気圧が所定の圧力を超えた場合に、第2配管116の空気の流れを遮断するための第2圧力スイッチ122と、が設けられている。第2レギュレータ120及び第2圧力スイッチ122は、それぞれ制御部36と電気的に接続されており、これらが作動した際に、制御部36は、第2電磁弁118を作動して(閉鎖して)、空気の流れを調整するように構成されている。
図3に示されるように、パレット着座ユニット26には、プラグ部材42とリング部材46との嵌合面42P、46Pをクリーニングするためのエアブロー装置124を設けることができる。クランプ装置10のコレット台座部62の内周部は、エアブロー装置124から供給される圧縮空気(クリーニング流体)を流入させるための供給口126とされている。
図5に示されるように、エアブロー装置124は、第2エアブースタ34と、第2エアブースタ34によって増圧された空気を貯蔵する貯蓄部としての貯蔵タンク128と、を有する。供給口126と貯蔵タンク128とは、パレット着座ユニット26内に配管された第3配管130を介して接続されている。これにより、コレット56の内周部60と、第3配管130とは連通するように構成されている。貯蔵タンク128は、パレット着座ユニット26内部において、第3配管130に沿って配置できるように小型に形成されている。また、貯蔵タンク128と供給口126との間には、貯蔵タンク128内の空気を開放するための第3電磁弁132が設けられている。第3電磁弁132は、第3配管130に物理的に配置することができる部分のうち、最も供給口126に近接する部分に設けられている。
図3に示されるように、第3電磁弁132を開放することによって貯蔵タンク128から放出された空気は、供給口126を通って、コレット56の内周部60の先端部側へ向けて流れる。コレット56から流出した空気は、プラグ部材42とリング部材46との嵌合面42P、46Pを通過して、クランプ装置10の外側へと流出する。これにより、嵌合面42P、46Pに付着した異物やごみを吹き流すことができる。
図5に示されるように、パレット着座ユニット26内には、検知用流路134を設けることができる。検知用流路134の一方の端部は、プラグ部材42の嵌合面42Pから開放されている。このため、プラグ部材42とリング部材46との嵌合が不十分である場合に、検知用流路134には、嵌合面42P側から空気が流入するように構成されている。また、検知用流路134の嵌合面42Pに近接する位置には、圧力センサ136と、ギャップセンサ138と、が設けられている。圧力センサ136は、検知用流路134に流入した空気による圧力変化を検知するために設けられている。ギャップセンサ138は、例えば、変位センサとされており、プラグ部材42に対するリング部材46の変位を検出するように構成されている。また、圧力センサ136及びギャップセンサ138は、制御部36と接続されている。制御部36は、ギャップセンサ138の信号から、パレット着座ユニット26からワークパレット24が取り外されたと判断したときは、エアブロー装置124を作動させるように構成されている。さらに、プラグ部材42とリング部材46との嵌合が不十分である場合に、例えば、図示しないランプ又はブザーを作動して警告を表示させるように構成されている。
図1に示されるように、制御部36は、空気モニタ装置33、35で計測された空気量と電力モニタ装置37により計測された消費電力との関係をデータ化すると共に,制御部36に設けた図示しない記憶装置に蓄積し、第1エアブースタ32の作動が、データ化した空気量と消費電力との関係から、所定の差異を有する場合は、警告を発するように構成されている。
本実施形態に係るクランプ装置10の作用及び効果について説明する。
クランプ装置10は、先端部82の内周側において、テーパ状に形成されたテーパ内周面84を有するくさびスリーブ74を備えている。図4に示されるように、くさびスリーブ74は、後端部側に設けられた皿ばね96による付勢力とクランプエア機構98による空気圧との合力である装置上向きの力FSによって装置上方側へ摺動し、複数のボール54に、テーパ内周面84の第2内周面88を当接させることができる。第2内周面88は、コレット56に対して傾斜するように形成されているため、ボール54と第2内周面88との間に摩擦力を生じさせることができ、摩擦力の一部をコレット56の径方向に沿ってボール54を押圧する力とすることができる。このため、くさびスリーブ74とプルボルト52との間にボール54を密着させるだけの構成と比較して、ボール54をコレット56の径方向内側にさらに強い力FTで押圧することができ、さらに、ボール54を介して、コレット56に収容されたプルボルト52を径方向内側に強く押圧することができる。これによって、くさびスリーブ74とボール54とを一旦当接させると、ボール54によってプルボルト52を押圧する状態を維持することができ、追加的に力を加えることなく、プラグ部材42とリング部材46との係合を維持することができる。また、プルボルト52とコレット56及びくさびスリーブ74とは、同軸に設けられていることから、くさびスリーブ74とボール54との間に生じる摩擦力の一部を効率よくコレット56に伝達することができる。以上のことから、くさびスリーブ74とボール54とを用いてプラグ部材42とリング部材46とをクランプすることができ、作動圧を常時供給する必要なくプルボルト52を引き込むための引込力を維持することができる。
また、テーパ内周面84は、コレット軸部58の外周面58Aとの間に形成される第2傾斜角度D2が、第1内周面86と外周面58Aとの間に形成される第1傾斜角度D1よりも小さくなるように形成された第2内周面88を有する。このため、くさびスリーブ74を、コレット56により近い位置でボール54に当接させることができ、より強い力で、ボール54を介してプルボルト52を押圧することができる。また、第2内周面88の装置上方側に形成された第1内周面86によって、コレット軸部58の径方向外側との間の空間を広く形成することができるため、アンクランプの際に、テーパ内周面84からの反力を抑えた上で、ボール54を円滑に移動させることができる。
さらに、スリーブ軸部76の先端部82は、テーパ内周面84を形成することによって、スリーブ軸部76の他の部分と比較して、薄く形成されており、ボール54を押圧した際の反力によって径方向外側へ向けて変形する(撓む)ように構成されている。これにより、スリーブ軸部76の先端部82は、プラグ台座部90と強く当接するため、プラグ台座部90からの径方向内向きの反力を生じさせるように構成されているため、反力をプルボルト52と係合するボール54に作用させることができる。
また、クランプエア機構98は、プルボルト52を係止するために、くさびスリーブ74を装置上方側へ移動させるときに、第1付勢部94に高圧で空気を注入する。このため、皿ばね96によるばね力と空気圧との合力によって、くさびスリーブ74を装置上下方向へ向けて押すことができ、ワークパレット24をクランプする際のくさびスリーブ74の摺動を安定させることができる。さらに、ワークパレット24をクランプした後も、第1付勢部94には、増圧した空気が、一定量留まるため、皿ばね96と共にくさびスリーブ74のスリーブ円板部78を押圧し続けることができ、クランプ状態をより安定させることができる。
一般的には、ばね又は空気圧だけで、油圧と同程度の作動圧を発生させようとすると、ばねを大型化する、又は、空気圧を付加する空気室の体積を大型にする必要が生じる。このため、このような付勢手段を有するクランプ装置は、油圧を用いる場合と比べて大型に構成する必要が生じる。しかしながら、本実施形態に係るクランプ装置10によれば、常時くさびスリーブ74を付勢する必要がないため、油圧力を用いない場合であっても、クランプ装置10を小型に構成することができる。
なお、ここでは、ワークパレット24をクランプした後も、スリーブ円板部78は、皿ばね96と空気圧によって装置上方側へ向けて押圧されているものとして説明したが、これに限らず、ワークパレットのクランプ後は、ばね力だけで押圧されてもよい。
また、アンクランプエア機構114は、プルボルト52の係止を解除する際に、第2付勢部110に増圧した空気を注入する。このため、スリーブ円板部78の上面には、装置下方側へ向けた空気圧が作用して、ボール54のくさびスリーブ74の先端部82及びプルボルト52に対する係止が解除され、ボール54との係合が解除されたくさびスリーブ74は、装置下方側へ移動する。また、ワークパレット24のアンクランプ後も、第2付勢部110には、増圧した空気が、一定量留まるため、くさびスリーブ74のスリーブ円板部78の上面を押圧し続けることができ、アンクランプ状態をより安定させることができる。
なお、くさびスリーブ74は、その自重が、皿ばね96のばね力よりも、所定の量だけ大きくなるように設定されてもよく、この場合は、装置下方側へ移動されて、アンクランプ状態に置かれたくさびスリーブは、空気圧によって装置下方側へ付勢することなく、アンクランプ状態を維持することができる。
さらに、クランプ装置10は、エアブロー装置124と一体で構成されている。エアブロー装置124は、増圧された空気を貯蔵する貯蔵タンク128を、供給口126の近傍に設けることによって、清掃すべき嵌合面42P、46Pまでの流路を短く設定することができる。これにより、ワークパレット24が、アンクランプされるタイミング(清掃するタイミング)に合わせて、コレット56の内周部60の先端から迅速に空気を噴出することができる。また、貯蔵タンク128から解放された空気が、内周部60の先端に到達するまでの間の圧力損失を抑制又は防止することができる。
さらに、第3電磁弁132は、第3配管130に物理的に配置することができる部分のうち、最も供給口126に近接する部分に設けられている。また、貯蔵タンク128は、パレット着座ユニット26内部において、供給口126の近傍に設けられると共に、第3配管130に沿って配置できるように小型に形成されている。このため、第3電磁弁132及び貯蔵タンク128のメンテナンスを容易にすることができる。
エア管理機構としての制御部36の作用及び効果について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
工作機械12の稼働開始に先立ち、ステップS10において、電力及び空気量のサイクル間の誤差(何%)の許容値又は最大使用量を設定する。設定後、ステップS20において、工作機械12の最初の(第1の)稼働サイクルを開始する。稼働を開始すると、ステップS30において、空気モニタ装置33、35によって空気量をモニタすると共に、ステップS40において、電力モニタ装置によって消費電力をモニタする。制御部36は、最初の稼働サイクルが終了すると、ステップS50において、空気量及び消費電力が、最大使用量を超えていないか確認する。これにより、空気漏れや工作機械12の異常作動等に起因して、空気量及び消費電力が最大使用量を超えるような状態を検出することができる。このように、空気漏れや工作機械12の異常作動等を検出した場合は、ステップS60へ移行し、制御部36は、警告を発するように、図示しないアラーム等を作動する。
ステップS50において、空気量及び消費電力が、最大使用量を超えない場合は、ステップS70へ移行し、工作機械12の2度目(第2)以降の稼働サイクルを開始する。ステップS80において、制御部36は、最初の稼働サイクル及び前後の稼働サイクルと空気量及び消費電力を比較し、最大使用量及び設定した許容値を超えていないか確認する。これにより、連続する稼働サイクルの途中における、空気漏れや工作機械12の異常作動等の発生を確認することができる。確認した結果、許容値を超えていない場合は、次の稼働サイクルへと移行し、超えている場合は、ステップS90へ移行し、制御部36は、警告を発するように、図示しないアラーム等を作動する。所定の稼働サイクルが終了すると、ステップS100へ移行して、工作機械12の作動を完了する。
本実施形態に係るクランプ装置10によれば、第1エアブースタ32及び第2エアブースタ34を備えたクランプ装置10及びエアブロー装置124を設けた工作機械12において、クランプ装置10及びエアブロー装置124と工作機械12とが、制御部36を介して通信可能に構成されている。このため、1稼働サイクル当たりに生成消費した空気量と消費電力とをデータ化し、同じ稼働サイクルを再度実施した際に、以前の稼働サイクルと比べて空気量や消費電力に差異がある場合は、空気漏れや昇圧不足等の可能性があるとして警告を出すことができる。また、データ化することによって、機械動作に消費した空気量と消費電力とを一元管理し、さらに、機械の稼働サイクルを監視することによって、機械保守作業の容易化も実現することができる。これによって、第1エアブースタ32及び第2エアブースタ34を備えたクランプ装置10並びにエアブロー装置124の故障等のトラブルを未然に抑制又は防止することができる。さらに、使用する空気の圧力損失及び装置の性能低下を防止又は抑制することができるため、稼働コストが増加することを防止又は抑制することができる。
以上の説明のとおり、本実施形態に係るクランプ装置10によって、作動圧を常時供給する必要なく引込力を維持することができる。
クランプ装置10の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。当業者が想到する範囲において、上記の実施形態の様々な変形が本発明の実施形態に含まれる。
なお、ここでは、クランプ装置10は、ワークパレット24、24Aをクランプするために、パレット着座ユニット26に設けられているとして説明したが、これに限らず、例えば、ワークをテーブルにクランプするためのクランパや工具をクランプするための装置に設けられてもよい。
さらに、ここでは、第1エアブースタ32と、第2エアブースタ34とは、別個に設けられているとして説明したが、これに限らず、例えば、1台のエアブースタによって、クランプ装置とエアブロー装置の両方に空気が供給されてもよい。
また、ここでは、パレット着座ユニット26内には、クランプ装置10と、エアブロー装置124と、検知用流路134と、が設けられているとして説明したが、これに限らず、例えば、クランプ装置だけが別個に設けられる等の本実施形態とは異なる態様でパレット着座ユニットが構成されてもよい。
10 クランプ装置
32 第1エアブースタ(クランプ用空気増圧部)
33 空気モニタ装置(第1監視部)
34 第2エアブースタ(ブロー用空気増圧部)
35 空気モニタ装置(第1監視部)
36 制御部(エア管理機構)
38 電力モニタ装置(第2監視部)
40 テーパ軸部
42 プラグ部材(第1部材)
44 テーパ穴部
46 リング部材(第2部材)
52 プルボルト
56 コレット
68 ボール穴部
74 くさびスリーブ
82 先端部
84 テーパ内周面
86 第1内周面(テーパ内周面)
88 第2内周面(テーパ内周面)
92 第1付勢手段(付勢手段)
96 皿ばね(ばね)
98 クランプエア機構
114 アンクランプエア機構
124 エアブロー装置
128 貯蔵タンク(貯蓄部)
132 第3電磁弁(電磁弁)
本発明によれば、テーパ状に形成されたテーパ軸部を有する第1部材と、テーパ軸部と同軸かつ相補形状のテーパ穴部を有する第2部材とを、係合することによってクランプするクランプ装置において、第1部材、又は、第2部材の何れか一方の部材に、テーパ軸部又はテーパ穴部と同軸に固定されたプルボルトと、他方の部材の内部において、テーパ軸部又はテーパ穴部と同軸に固定されており、プルボルトを軸線方向に沿って収容可能に形成された、略円筒形状のコレットと、コレットの外周側と他方の部材の内周側との間で、軸線方向に沿って往復移動可能に嵌合されており、先端部の内周側において、先端部側へ向かうにつれて肉厚が薄くなるように、テーパ状に形成されたテーパ内周面を有するくさびスリーブと、コレットの側部において、周方向に沿って複数形成されており、軸線方向と直交するコレットの径方向に沿って貫通形成されたボール穴部に、径方向に沿って移動可能に配置されると共に、前記径方向の外側において、往復運動するくさびスリーブのテーパ内周面に当接したときに、コレットに収容されたプルボルトを径方向の内側に押圧する、略球形状の複数のボールと、くさびスリーブの後端部側に、ばねを有して設けられ、くさびスリーブをプルボルトの側へ付勢する第1付勢手段と、を具備するクランプ装置が提供される。
クランプ装置は、先端部の内周側において、先端部側へ向かうにつれて肉厚が薄くなるように、テーパ状に形成されたテーパ内周面を有するくさびスリーブを備えている。くさびスリーブは、後端部側に設けられた付勢手段に付勢されることによって往復運動したときに、ボール穴部に、径方向に沿って移動可能に配置された略球形状の複数のボールに、テーパ内周面を当接させることができる。テーパ内周面は、テーパ状に形成されているため、ボールとテーパ内周面との間に摩擦力を生じさせることができ、摩擦力の一部をコレットの径方向に沿ってボールを押圧する力とすることができる。このため、くさびスリーブとプルボルトとの間にボールを密着させるだけの構成と比較して、ボールをコレットの径方向内側にさらに強く押圧することができ、さらに、ボールを介して、コレットに収容されたプルボルトを径方向内側に強く押圧することができる。これによって、くさびスリーブとボールとを一旦当接させると、ボールによってプルボルトを押圧する状態を維持することができ、追加的に力を加えることなく、第1部材と第2部材との係合を維持することができる。また、プルボルトとコレット及びくさびスリーブとは、同軸に設けられていることから、くさびスリーブとボールとの間に生じる摩擦力の一部を効率よくコレットに伝達することができる。以上のことから、くさびスリーブとボールとを用いて第1部材と第2部材とをクランプすることができ、作動圧を常時供給する必要なくプルボルトを引き込むための引込力を維持することができる。

Claims (6)

  1. テーパ状に形成されたテーパ軸部を有する第1部材と、前記テーパ軸部と同軸かつ相補形状のテーパ穴部を有する第2部材とを、係合することによってクランプするクランプ装置において、
    前記第1部材、又は、前記第2部材の何れか一方の部材に、前記テーパ軸部又は前記テーパ穴部と同軸に固定されたプルボルトと、
    他方の部材において、前記テーパ軸部又は前記テーパ穴部と同軸に固定されており、前記プルボルトを軸線方向に沿って収容可能に形成された、略円筒形状のコレットと、
    前記コレットの外周側に、前記軸線方向に沿って往復移動可能に嵌合されており、先端部の内周側において、テーパ状に形成されたテーパ内周面を有するくさびスリーブと、
    前記コレットの側部において、周方向に沿って複数形成されており、前記軸線方向と直交する前記コレットの径方向に沿って貫通形成されたボール穴部に、前記径方向に沿って移動可能に配置されると共に、前記径方向の外側において、往復運動する前記くさびスリーブの前記テーパ内周面に当接したときに、前記コレットに収容された前記プルボルトを前記径方向の内側に押圧する、略球形状の複数のボールと、
    前記くさびスリーブの後端部側に、ばねを有して設けられ、前記くさびスリーブを前記プルボルトの側へ付勢する付勢手段と、
    を具備することを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記付勢手段は、前記くさびスリーブが前記プルボルトの側へ移動するときに、空気圧によって前記くさびスリーブを付勢する、クランプエア機構を有することを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記付勢手段は、前記くさびスリーブが前記プルボルトと離間する側へ移動するときに、空気圧によって前記くさびスリーブを付勢する、アンクランプエア機構を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のクランプ装置。
  4. 前記テーパ内周面は、
    前記くさびスリーブの前記先端部側から前記後端部側へ向かうにつれて、前記径方向の内側へ向けて傾斜する第1内周面と、
    前記第1内周面と連続して形成されると共に、前記先端部側から前記後端部側へ向かうにつれて、前記径方向の内側へ向けて傾斜しており、前記コレットの外周面との間に形成される傾斜角度が、前記第1内周面と前記コレットの外周面との間に形成される傾斜角度よりも小さい第2内周面と、を有しており、
    前記複数のボールは、前記径方向の内側へ向けて前記プルボルトを押圧するときに、前記第2内周面と当接することを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のクランプ装置。
  5. 前記コレットの後端部側に、前記クランプ装置と一体で設けられており、
    空気を増圧するためのブロー用空気増圧部と、
    前記ブロー用空気増圧部によって増圧された空気を貯蔵する貯蓄部と、
    前記貯蓄部の側に設けられており、弁を開放することによって、前記コレットの該後端部側から先端部側へ向けて、前記貯蓄部の内部の空気を解放する電磁弁と、
    を有するエアブロー装置を、
    さらに備える、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のクランプ装置。
  6. 前記クランプ装置と一体で設けられており、
    空気を増圧すると共に、前記付勢手段に供給するクランプ用空気増圧部と、
    前記クランプ用空気増圧部に設けられており、前記付勢手段に供給する空気量を監視する第1監視部と、
    前記クランプ用空気増圧部に設けられており、前記クランプ用空気増圧部の消費電力を監視する第2監視部と、
    該空気量と該消費電力との関係をデータ化すると共に蓄積し、前記クランプ用空気増圧部の作動が、データ化した該関係から、所定の差異を有する場合は、警告を発するように前記クランプ装置を制御する制御部と、
    を有するエア管理機構を、
    さらに備える、請求項2から請求項5の何れか1項に記載のクランプ装置。
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