JP2015000463A - ワークパレット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成の加圧エア供給系により、当接面の基準座面への密着と環状係合部材が基準部材に密着状に係合したことを確認可能なワークパレットを提供する。【解決手段】パレット本体2とワーク固定用のクランプ装置3を備えベース部材6上に位置決めして固定されるワークパレット1において、パレット本体2は、ベース部材6の基準座面6aに着座する当接面2aと、ベース部材6に設けた基準部材10に密着状にテーパ係合可能な環状係合部材11と、加圧エアをクランプ装置3の動作確認機構43の検出部44に供給する為のエア通路46とを備え、パレット本体2に、エア通路46から分岐した第1分岐エア通路46aと、この第1分岐エア通路46aに連通し且つ当接面2aに開口された第1エア噴出孔とを含むパレット着座検知機構17を設け、エア通路46に供給される加圧エアのエア圧から当接面2aが基準座面6aに密着状に着座したことを検知する。【選択図】図2

Description

本発明は、ワークパレットに関し、特にクランプ装置の動作確認機構に供給する加圧エアを活用してワークパレットの位置決め状態を確認するように構成したワークパレットに関するものである。
ワークを着脱可能に固定するワークパレットであって、工作機械のテーブル等のベース部材に位置決めし固定機構で固定した状態でワークを機械加工に供する種々のワークパレットが実用化されている。この種のワークパレットに装備した複数のクランプ装置においては、ワークがクランプ装置の着座面に着座したことを検知する着座検知機構を夫々設けるケースも多い。
特許文献1に記載のクランプ装置は、クランプ本体の上端側部分に装備したグリップ部材と、その内側のテーパ軸部を含むクランプロッドと、グリップ部材を支持するサポート機構と、クランプロッドを昇降駆動する油圧シリンダとを有し、グリップ部材とクランプロッドの上半部をワークの穴に挿入した状態で、油圧シリンダによってクランプロッドを介してグリップ部材を拡径させることで、ワークの穴の内周面をグリップ部材でグリップしてクランプする装置である。
このクランプ装置においては、クランプ本体の上端にワークを着座させる着座面が形成され、ワークが着座面に着座したことを検知する加圧エア方式の着座検知機構が設けられている。この動作確認機構としての着座検知機構は、クランプ本体内に形成されて加圧エア供給源に接続されたエア通路と、エア通路の下流端の着座面に開口したエア噴出孔と、エア通路のエア圧を検知する圧力スイッチ(又は圧力センサ)とを備え、圧力スイッチの検出信号を受ける制御ユニットにおいてエア通路内の加圧エアの圧力からワークの着座を検知するようになっている。
特許文献1のクランプ装置はベース部材上に装備されているが、ベース部材がワークパレットである場合も少なくない。前記クランプ装置がワークパレットに装備される場合、前記クランプ装置のエア通路へ加圧エアを供給するエア通路をワークパレット内に形成し、ワークパレットを工作機械のテーブル等に位置決め固定する際にワークパレット内のエア通路をテーブル側のエア通路に接続することになる。
特許文献2に記載のワークパレット位置決め固定装置は、ベース部材上にワークパレットを位置決めして固定する装置である。ベース部材の上面にはワークパレットの下面を着座させる基準座面が形成されている。ベース部材にはテーパ係合部を有する1対の基準部材が設けられ、ワークパレットには、1対の基準部材のテーパ係合部に夫々係合する1対の環状係合部材が設けられている。
4本の固定ボルトでワークパレットをベース部材に固定することにより、1対の環状係合部材を1対の基準部材に係合させると共にワークパレットを基準座面に着座させると共に、ワークパレットをベース部材に対して上下方向と水平方向に位置決めする。
特開2012−101345号公報 WO2011/105208号公報
特許文献2に記載のようなワークパレットをベース部材に上下方向及び水平方向に位置決めする場合に、正規の状態に位置決めしたか否かを確認する位置決め確認機構を設けることが望ましく、その位置決め確認機構を着座検知機構のように加圧エアのエア圧を介して検知する構成にすることが考えられる。しかし、その場合、位置決め確認機構用のエア通路をベース部材に設けなければならないため、この加圧エア供給系の為の設計・製作費が高価になる。
しかも、ワークパレットには、その他の加圧エア供給系も必要であり、複数のクランプ装置の為の複数の油圧供給系(又は加圧エア供給系)も設けられるため、ワークパレット内の複数の流体圧供給系が複雑になるため、ワークパレット内のスペース上の制約から前記の位置決め確認機構用の加圧エア供給系を設けることが困難になる場合もある。
本発明の目的は、簡単な構成の加圧エア供給系によりワークパレット当接面の基準座面への密着を確認可能なワークパレットを提供すること、簡単な構成の加圧エア供給系によりワークパレットの環状係合部材が基準部材に密着状に係合したことを確認可能なワークパレットを提供すること等である。
請求項1のワークパレットは、パレット本体とこのパレット本体にワークを固定するクランプ装置を備えベース部材上に位置決めされて固定機構により固定されるワークパレットにおいて、前記パレット本体は、前記ベース部材の基準座面に密着状に着座する当接面と、前記ベース部材に設けた基準部材に密着状にテーパ係合可能な環状係合部材と、加圧エア供給源から供給される加圧エアを前記クランプ装置の動作確認機構の検出部に供給する為のエア通路とを備え、前記パレット本体に、前記エア通路から分岐した第1分岐エア通路と、この第1分岐エア通路に連通し且つ前記当接面に開口された第1エア噴出孔とを含むパレット着座検知機構を設け、前記エア通路に供給される加圧エアのエア圧から、前記当接面が基準座面に密着状に着座したことを検知可能に構成したことを特徴としている。
請求項2のワークパレットは、請求項1の発明において、前記パレット本体に、前記エア通路又は第1分岐エア通路から分岐した第2分岐エア通路と、この第2分岐エア通路に連通し且つ前記環状係合部材が装着された装着穴の外周面に開口された第2エア噴出孔と含むテーパ係合部密着検知機構を設け、前記エア通路に供給される加圧エアのエア圧から、前記環状係合部材が前記基準部材に密着状にテーパ係合したことを検知可能に構成したことを特徴としている。
請求項3のワークパレットは、請求項1又は2の発明において、前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、クランプ装置のクランプ本体に対するワークの着座を検知する為にクランプ本体に形成された着座検知用エア噴出孔であることを特徴としている。
請求項4のワークパレットは、請求項1又は2の発明において、前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、クランプ装置のワーク支持部材に対するワークの着座を検知する為に前記ワーク支持部材に形成された着座検知用エア噴出孔であることを特徴としている。
請求項5のワークパレットは、請求項1 又は2の発明において、前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、前記クランプ装置のクランプ検出用又はアンクランプ検出用の開閉弁機構であることを特徴としている。
請求項6のワークパレットは、請求項1又は2の発明において、前記エア通路に開閉弁を設けたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前記ワークパレットのパレット本体に、加圧エア供給源から供給される加圧エアをクランプ装置の動作確認機構の検出部に供給する為のエア通路を設け、このエア通路から分岐した第1分岐エア通路と、この第1分岐エア通路に連通し且つ前記当接面に開口された第1エア噴出孔とを含むパレット着座検知機構を設け、前記エア通路に供給される加圧エアのエア圧から、前記ワークパレットの当接面がベース部材の基準座面に密着状に着座したことを検知可能に構成したので、動作確認機構のエア通路から第1分岐エア通路を介して第1エア噴出孔に加圧エアを供給し、前記動作確認機構の為のエア圧検知手段を用いてエア通路のエア圧を検知することで、前記当接面がベース部材の基準座面に密着状に着座したことを検知可能になる。それ故、パレット本体の当接面の基準座面に対する着座を検知する為の構成を著しく簡単にし、その設計・製作コストを節減することができる。
請求項2の発明によれば、前記パレット本体に、ベース部材に設けた基準部材に密着状にテーパ係合可能な環状係合部材を設けると共に、前記エア通路又は第1分岐エア通路から分岐した第2分岐エア通路と、この第2分岐エア通路に連通し且つ前記環状係合部材が装着された装着穴の外周面に開口された第2エア噴出孔とを含むテーパ係合部密着検知機構を設け、前記エア通路に供給される加圧エアのエア圧から、前記環状係合部材が前記基準部材に密着状にテーパ係合したことを検知可能に構成したため、環状係合部材が基準部材に密着状にテーパ係合したことを検知する為の構成を著しく簡単にし、その設計・製作コストを節減することができる。
請求項3の発明によれば、前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、クランプ装置のクランプ本体に対するワークの着座を検知する為にクランプ本体に形成された着座検知用エア噴出孔であるから、ワークの着座を同時に検知することができる。
請求項4の発明によれば、前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、クランプ装置のワーク支持部材に対するワークの着座を検知する為に前記ワーク支持部材に形成された着座検知用エア噴出孔であるから、ワークの着座を同時に検知することができる。
請求項5の発明によれば、前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、前記クランプ装置のクランプ検出用又はアンクランプ検出用の開閉弁機構であるから、クランプ装置のクランプ状態の検出又はアンクランプ状態の検出を同時に行うことができる。
請求項6の発明によれば、前記エア通路に開閉弁を設けたため、開閉弁を閉止状態に切換えて動作確認機構を機能停止状態にして、請求項1,2の検知を行うことができる。
本発明の実施例のワークパレットの平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のA部拡大図である。 図2のB部拡大図である。 実施例2のワークパレットの図2相当図である。 実施例3のワークパレットの図2相当図である。 図6のC部拡大図である。 実施例4のワークパレットの図2相当図(図10のVIII−VIII線断面図) である。 図8のピストンの要部正面図である。 図8のX−X線断面図である。
本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
実施例1のワークパレット1について図1〜図4に基づいて説明する。
ワークパレット1は、パレット本体2と、このパレット本体2上に固定された例えば4組のクランプ装置3と、第1,第2位置決め機構4A,4Bと、4本の固定用ボルト5と、複数のエア通路46,46a,46b、複数の油路37,38などを備えている。パレット本体2は、平面視長方形の厚鋼板で構成されており、その下面にはベース部材6の上面の基準座面6aに密着状に着座する平面状の水平な当接面2aが形成されている。ベース部材6は、パレット本体2と同様の形状の厚鋼板で構成されており、ベース部材6の上面には平面状の水平な基準座面6aが形成されている。
次に、クランプ装置3について簡単に説明する。
クランプ装置3は、上部本体31と下部本体32からなるクランプ本体30と、グリップ部材33 と、クランプロッド34と、グリップ部材33を支持するサポート機構35と、クランプロッド34を昇降駆動する油圧シリンダ36とを備えている。クランプ本体30の上端部には、ワークWを着座させる着座面30aが形成されている。
パレット本体2には、油圧シリンダ36のクランプ用油室36aに加圧油を供給/排出する油路37とアンクランプ用油室36bに加圧油を供給/排出する油路38とが形成され、これら油路37,38は油圧供給源39に接続されている。
サポート機構35は、環状受圧部材40と、サポート部材41とを有する。環状受圧部材40は、中段油室40aに油路38から図示外の油路を介して供給されるアンクランプ用加圧油を中段部に受圧可能であり、クランプ用油室36aのクランプ用加圧油を下端部に受圧可能である。サポート部材41の下端が環状受圧部材40で支持され、グリップ部材33の下端フランジ部33aがサポート部材41の上端壁で支持されている。
クランプロッド34の下端部は油圧シリンダ36のピストン部材42のロッド部42aの上端部分に連結され、油圧シリンダ36によりクランプロッド34を下降駆動すると、クランプロッド34のテーパ軸部によりグリップ部材33が拡径駆動され、グリップ部材33がワークWの穴の内周面をグリップしてワークWをクランプする。
次に、クランプ装置3の動作確認機構であるワーク着座検知機構43について説明する。ワーク着座検知機構43はワークWをクランプ状態にしたとき、ワークWが着座面30aに面接触的に着座しているか否か検知するものである。
この着座面30aに開口した着座検知用エア噴出孔44が形成され、このエア噴出孔44に加圧エアを供給するエア通路45がクランプ本体30内に形成され、このエア通路45は、パレット本体2内のエア通路46に接続されており、このエア通路46はベース部材6内のエア通路47に接続され、エア通路47は外部エア通路48を介して加圧エア供給源49に接続され、外部エア通路48には圧力スイッチ50(又は圧力センサ)が接続され、加圧エア供給源49と圧力スイッチ50は制御ユニット51に電気的に接続されている。尚、前記エア噴出孔44が動作確認機構の検出部である。
図2、図3に示すように、クランプ本体30の上部本体31にはエア通路45を開閉する開閉弁52が設けられている。この開閉弁52は、軸穴53に挿入された軸部54と、この軸部54と一体の頭部55と、軸部54に横断的に形成された通路孔56とを有し、頭部55はネジ穴57に螺合され、頭部55にはレンチで操作する為の六角穴55aが形成されている。頭部55の表面には通路孔56と平行な開弁方向指示マークが印されている。尚、シール部材58も設けられている。エア通路45を遮断する場合には、レンチにより開閉弁52を反時計回りに90°回すと、通路孔56が紙面と直交する方向に向いてエア通路45が遮断される。
エア噴出孔44から加圧エアがリークしている間は圧力スイッチ50が圧力「低」を検出し、ワークWが着座面30aに着座してクランプ状態になると、エア噴出孔44から加圧エアがリークしなくなって圧力スイッチ50が圧力「高」を検出するため、圧力スイッチ50の検出信号を受ける制御ユニット51においてワークWの着座状態を検知することができる。このように、ワーク着座検知機構43が、エア噴出孔44と、エア通路45〜48と、開閉弁52と、加圧エア供給源49と、圧力スイッチ50と、制御ユニット51とで構成されている。
次に、ワークパレット1をベース部材6に対して上下方向と水平方向とに位置決めする機構について説明する。パレット本体2の当接面2aを基準座面6aに密着させることにより、ワークパレットWが上下方向に位置決めされる。
ワークパレットWの第1の隅近傍部2bを位置決めする第1位置決め機構4Aと、この第1の隅近傍部2bに対して対角関係にある第2の隅近傍部2cを位置決めする第2位置決め機構4Bが設けられている。
図2、図4に示すように、第1位置決め機構4Aは、ベース部材6に固定された第1基準部材10と、パレット本体2に固定された第1環状係合部材11とを有する。第2位置決め機構4Bは、ベース部材6に固定された第2基準部材20と、パレット本体2に固定された第2環状係合部材21とを有する。第1基準部材10は、ベース部材6の嵌合穴12に気密に嵌合された嵌合筒部10aと、この嵌合筒部10aの上端から上方へ連なり基準座面6a上に突出したテーパ係合部10bと、ボルト挿通孔10cとを有する。テーパ係合部10bの下端面は基準座面6aに密着している。テーパ係合部10bの外周には上方ほど小径化するテーパ係合面が形成されている。
第1環状係合部材11はパレット本体2に形成された装着穴13に嵌合され、第1環状係合部材11の上半部の外周面は装着穴13の壁面に気密に嵌合され、第1環状係合部材11の下半部の外周面と装着穴13の壁面との間に微小な環状隙間が形成されている。第1環状係合部材11は、固定用ボルト5が締結された際に、弾性変形により微小に径が拡大して第1基準部材10のテーパ係合面に密着する。第1位置決め機構4Aは、ベース部材6に対してワークパレット1を水平方向の全方向に位置決めすることができる。
次に、第2位置決め機構4Bについて説明する。
ベース部材6とワークパレット1の製作誤差を吸収するため、第2位置決め機構4Bは、ベース部材6に対してワークパレット1を、図1のラインL(第1,第2基準部材10,20の軸心を結ぶライン)に直交する方向にのみ位置決めすることができ、ラインLと平行方向に対しては微小な相対移動を許容するようになっている。それ故、第2基準部材20のテーパ係合面はラインLに直交する部分だけに形成された1対の円弧状テーパ係合面で構成されている。第2環状係合部材21は第1環状係合部材11と同様のものである。
こうして、第1基準部材10の軸心と第1環状係合部材11の軸心とを一致させ、第2基準部材20と第2環状係合部材21により第2環状係合部材21の軸心をラインL上に位置させることにより、ベース部材6に対してワークパレット1を水平方向の全方向へ位置決めすることができる。
次に、パレット本体2をベース部材6に固定する固定機構について説明する。
第1位置決め機構4Aにおいて、パレット本体2のボルト挿通孔14に挿通させたボルト5を第1基準部材10の貫通穴10cを通してベース部材6のボルト穴16に螺合させることによりパレット本体2をベース部材6に固定する。第2位置決め機構4Bにおいても、上記と同様にボルト5によりパレット本体2をベース部材6に固定する。
第3の隅近傍部2d及び第4の隅近傍部2eにおいて、夫々、パレット本体2のボルト挿通孔14に挿通させたボルト5を、ベース部材6のボルト穴に螺合させることで、パレット本体2をベース部材6に固定する。尚、固定機構はボルト方式の固定機構に限定されるものではなく、ベース部材6側に設けた油圧シリンダによりパレット本体2をベース部材6に固定することも可能である。
次に、第1位置決め機構4Aの近傍部において、パレット本体2の当接面2aが基準座面6aに密着状に着座したことを検知するパレット着座検知機構17について説明する。
図2、図4に示すように、パレット本体2にはエア通路46から分岐した第1分岐エア通路46aと、この第1分岐エア通路46aに連通し且つ当接面2aに開口された第1エア噴出孔17aとが形成されている。当接面2aが基準座面6aに密着した場合には第1エア噴出孔17aが気密状に閉鎖されるが、密着していない場合には第1エア噴出孔17aが閉鎖されない。
次に、第1位置決め機構4Aの近傍部において第1環状係合部材11が第1基準部材10に密着状に係合したことを検知するテーパ係合部密着検知機構18について説明する。 パレット本体2に第1分岐エア通路46aから分岐した第2分岐エア通路46bが形成され、この第2分岐エア通路46bに連通し且つ装着穴13の下半部の外周面に開口された第2エア噴出孔18aが形成されている。パレット本体2には装着穴13の上側近傍においてボルト挿通孔14を外界に開放する開放通路19が形成されている。
第1環状係合部材11が第1基準部材10に密着状に係合した場合には、第2エア噴出孔18aから装着穴13に供給される加圧エアのリークが生じないが、第1環状係合部材11と第1基準部材10との間に異物が噛み込まれて第1環状係合部材11が第1基準部材10に密着していない場合には、第2エア噴出孔18aから装着穴13に供給される加圧エアのリークが生じ、そのリークした加圧エアはボルト挿通孔14と開放通路19から外界へ放出される。
尚、第2位置決め機構4Bの近傍部において、パレット本体2の当接面2aが基準座面6aに密着状に着座したことを検知するパレット着座検知機構(図示略)が設けられている。但し、第2位置決め機構4Bの第2基準部材20に第2環状係合部材21が密着したとしても、気密状態にならないためテーパ係合部密着検知機構は省略されている。
次に、上記のワークパレット1の作用、効果について説明する。
ワークパレット1をベース部材6上に固定すると共に位置決めした際に、クランプ装置3のエア通路45の開閉弁52を閉弁状態に切換えてから、加圧エア供給源49からエア通路47,48を介してエア通路45,46、第1,第2分岐エア通路46a,46bに加圧エアを供給する。
当接面2aが基準座面6aに密着し且つ第1環状係合部材11が第1基準部材10に密着状に係合している場合には、第1エア噴出孔17a及び第2エア噴出孔18aからの加圧エアのリークが生じないため、圧力スイッチ50が圧力「高」を検出するから、制御ユニット51においてワークパレット1がベース部材6に対して正規の状態に位置決めされたことを確認することができる。この場合、制御ユニット51の表示部に「位置決め正常」の旨の表示が表示される。
上記とは逆に、第1,第2分岐エア通路46a,46bに加圧エアを供給しても、圧力スイッチ50が圧力「低」を検出する場合には、第1エア噴出孔17a又は第2エア噴出孔18aからの加圧エアのリークが生じており、制御ユニット51においてワークパレット1がベース部材6に対して正規の状態に位置決めされていないことを検知することができる。この場合、制御ユニット51の表示部に「位置決め不良」の旨の表示が表示される。
この場合、ボルト5の締結不良があるか否かチェックし、ボルト5の締結不良がないにもかかわらず「位置決め不良」である場合には、ワークパレット1を取り外し、基準座面6aと当接面2aと第1,第2基準部材10,20の外面、第1,第2環状係合部材11,21の内面をエアブローによりクリーニングしてから再度ワークパレット1をベース部材6上に4つのボルト5により固定すると共に位置決めし、圧力スイッチ50が圧力「高」を検出することを確認する。
ワークパレット1が正規の状態に固定されて位置決めされた状態において、ワークWをワークパレット1上に投入してクランプ装置3によりクランプすると共に、クランプ装置3の開閉弁52を開弁状態に切換えて、エア通路45とエア噴出孔44に加圧エアを供給し、圧力スイッチ50と制御ユニット51により、ワークWが正常に着座したか否か確認する。
第1,第2位置決め機構4A,4Bに対応するパレット着座検知機構17を設け、動作確認機構(ワーク着座検知機構43)の検出部(エア噴出孔44)に加圧エアを供給するエア通路46から第1分岐エア通路46aを介して第1エア噴出孔17aに加圧エアを供給し、前記動作確認機構の圧力スイッチ50を用いてエア通路46のエア圧を検知することで、当接面2aがベース部材6の基準座面6aに密着状に着座したことを検知可能になる。 しかも、パレット本体2の当接面2aの基準座面6aに対する着座を検知する為の構成を著しく簡単にし、その設計・製作コストを節減することができる。
第1,第2位置決め機構4A,4Bに対応するテーパ係合部密着検知機構18を設け、動作確認機構(ワーク着座検知機構)の検出部(エア噴出孔44)に加圧エアを供給するエア通路46から第1,第2分岐エア通路46a,46bを介して第2エア噴出孔18aに加圧エアを供給し、前記動作確認機構の圧力スイッチ50を用いてエア通路46のエア圧を検知することで、第1,第2環状係合部材11,21が第1,第2基準部材10,20に密着状にテーパ係合したことを検知可能になる。しかも、第1,第2環状係合部材11,21が第1,第2基準部材10,20に密着状にテーパ係合したことを検知する為の構成を著しく簡単にし、その設計・製作コストを節減することができる。
エア通路45を開閉する開閉弁52を設けたため、ワークWを投入しない状態において、パレット着座検知機構17とテーパ係合部密着検知機構18により、ワークパレット1が正規の状態に位置決めされたか否か確認することができる。
実施例2のワークパレット1Aについて図5に基づいて説明する。
但し、実施例1に記載した構成要素(部材、部品)と同様のものに同一の符号を付して説明を省略する。このワークパレット1Aは、パレット本体2Aと、複数のクランプ装置3Aと、ベース部材6の基準座面6aに当接する当接面2aと、第1位置決め機構4Aと、この第1位置決め機構4Aに対応するパレット着座検知機構17及びテーパ係合部密着検知機構18と、第2位置決め機構などを備えている。
このワークパレット1Aに装備されるクランプ装置3Aは、クランプアーム3aを昇降駆動する際にクランプアーム3aが90°スイングするスイングクランプである。このクランプ装置3Aは、クランプ本体30A内に形成された縦型の油圧シリンダのピストン部材のピストンロッド3bがクランプ本体30A外まで延び、ピストンロッド3bの上端部に水平方向へ張り出したクランプアーム3aがナット3cで固定されている。
クランプ装置3Aの近傍位置にワーク支持部材60が配置され、クランプアーム3aでワークWをワーク支持部材60に押圧してクランプする。ピストン部材が下降したクランプ状態ではクランプアーム3aが図5に示す第1スイング位置に位置し、ピストン部材が上限位置まで上昇したアンクランプ状態では、クランプアーム3aがピストンロッド3bを中心として90°旋回した第2スイング位置に位置する。
クランプ本体30A内において、クランプ本体30Aとピストン部材には、ピストン部材の昇降動作と連動してピストン部材をその軸心回りに90°旋回させる旋回機構が設けられている。尚、クランプ装置3Aのクランプ油室に加圧油を供給/排出する油路と、アンクランプ油室に加圧油を供給/排出する油路とは図示省略してある。
次に、ワーク着座検知機構43A(動作確認機構)について説明する。
ワーク支持部材60の上端にはワークWを着座させる水平な着座面60aが形成されている。ワーク支持部材60には、パレット本体2A内のエア通路46に連通した鉛直のエア通路45Aが形成され、このエア通路45Aの上端部には着座面60aに開口したエア噴出孔44A(検出部)が形成されている。エア通路46に連通したエア通路47、外部エア通路48、加圧エア供給源49、圧力スイッチ50、制御ユニット51については実施例1と同様である。
ワーク支持部材60にはエア通路45Aを開閉する開閉弁52Aが設けられている。この開閉弁52Aは、実施例1の開閉弁52と同様の構成のものである。開閉弁52Aは、軸部54Aと、この軸部54Aと一体の頭部55Aと、通路孔56Aとを備えており、頭部55Aはネジ穴57Aに螺合され、頭部55Aには六角穴が形成されている。
図示の状態では開閉弁52Aが開弁し、エア通路45Aが遮断されていない。頭部55Aを反時計回り方向へ90°回すと、通路孔56Aが紙面直交方向に向いて開閉弁52Aが閉弁し、エア通路45Aが遮断される。尚、第1位置決め機構4Aと、これに対応するパレット着座検知機構17及びテーパ係合部密着検知機構18と、第2位置決め機構は実施例1と同様のものである。
このワークパレット1 Aは、実施例1のワークパレット1の作用、効果と同様の作用、効果を奏するのでその説明を省略する。
実施例3のワークパレット1Bについて図6、図7に基づいて説明する。
但し、実施例1に記載した構成要素(部材,部品)と同様のものに同一の符号を付して説明を省略する。このワークパレット1Bは、パレット本体2Bと、複数のクランプ装置3Bと、ベース部材6の基準座面6aに当接する当接面2aと、第1位置決め機構4Aと、この第1位置決め機構4Aに対応するパレット着座検知機構17及びテーパ係合部密着検知機構18と、第2位置決め機構などを備えている。
クランプ装置3Bは、実施例2のクランプ装置3Aと同様のものであり、クランプ装置3Bは、クランプ本体30B、油圧シリンダ36B、油圧シリンダ36Bのピストン部材61のロッド部61aの上端部に固定されたクランプアーム62、クランプ用油室63、アンクランプ用油室64、ピストン部材 をその軸心回りに旋回させる旋回機構65、実施例1の動作確認機構とは別の動作確認機構の検出部であるアンクランプ検出用開閉弁機構70などを備えている。クランプ装置3Bの近傍位置にはワーク支持部材60Bが配置されている。クランプ本体30Bは、アンクランプ油室64の下端を仕切る端壁部材30bを備えている。
油圧シリンダ36Bのピストン部材61の昇降動作と連動してピストン部材61を90°旋回(スイング)させる旋回機構65は、ピストン部材61のピストン部61bから下方へ延びた補助ロッド61cであって端壁部材30bのガイド穴66に挿入された補助ロッド61cと、ガイド穴66の上端近傍位置において端壁部材30bに装着された3つの鋼球67と、補助ロッド61cに3つ鋼球67の半分を夫々受容可能に形成された3つのガイド溝68とを有する。各ガイド溝68は、ピストン部材61を90°旋回させる螺旋溝と、この螺旋溝の上端に連なるストレート溝とからなる。
アンクランプ検出用開閉弁機構70は、アンクランプ油室64に連通するように端壁部材30bに縦向きに形成された装着穴71と、この装着穴71に昇降可能に装着された弁体72と、弁体72の上部に形成された環状溝72aと、装着穴71とガイド穴66の間の壁部に形成された保持穴73と、ピストン部材61がアンクランプ位置(上限位置)にあるときに保持穴73に対面するように補助ロッド61cに形成された部分球状の凹部74と、環状溝72aと保持穴73と凹部74とに可動に装着された鋼球75と、装着穴71の底部の側部に連通するようにクランプ本体30Bに形成され且つエア通路46cに接続されたエア導入路76と、装着穴71の底面中央から下方へ延びるようにクランプ本体30Bに形成されたエア排出通路77と、エア排出通路77の下流端に連通するようにパレット本体2Bとベース部材6に形成され且つ大気中へ開放されたエア排出通路78などを備えている。
前記エア通路46cは、ベース部材6内のエア通路47と、外部のエア通路48を介して加圧エア供給源49に接続され、エア通路48には圧力スイッチ50が接続され、加圧エア供給源49と圧力スイッチ50は制御ユニット51に電気的に接続されている。
前記弁体72の下端部にはエア排出通路77の上端を開閉可能な弁部72aが形成されている。図示のアンクランプ状態のとき、鋼球75の一部が凹部74側へ退避するため、弁体72が鋼球75で上方へ押圧されなくなって下降し閉弁状態となる。この閉弁状態のときエア導入通路76とエア排出通路77の間は遮断される。クランプ状態のときは鋼球75が凹部74から外れて補助ロッド61cで弁体72側へ押動されるため、鋼球75により弁体72が微小距離だけ押し上げられて開弁状態になる。開弁状態になると、エア通路46cからエア導入通路76に供給される加圧エアがエア排出通路77へ排出される。それ故、圧力スイッチ50と制御ユニット51によりエア通路46のエア圧からクランプ装置3Bがアンクランプ状態になったこと検知することができる。
このワークパレット1 Bにおいては、パレット着座検知機構17が、アンクランプ検出用開閉弁機構70に加圧エアを供給するエア通路46cから分岐した分岐エア通路46dと、この分岐エア通路46dの下流端に形成されたエア噴出孔17aを備えている。テーパ係合部密着検知機構18は、分岐エア通路46dから分岐した分岐エア通路46eと、この分岐エア通路46eの下流端に形成されたエア噴出孔18aとを備えている。
第1位置決め機構4Aと、この第1位置決め機構4Aに対応するパレット着座検知機構17及びテーパ係合部密着検知機構18と、第2位置決め機構は、実施例1のものと同様のものである。
このワークパレット1Bにおいては、アンクランプ検出用開閉弁機構70によりアンクランプ状態を確認することができ、パレット本体2Bの当接面2aの基準着座面6aへの着座を確認することができ、第1,第2位置決め機構4A,4Bのテーパ係合部の密着状態を確認することができる。
開閉弁機構70に加圧エアを供給するエア通路46cから分岐したエア通路46dと、このエア通路46dの下流端に形成したエア噴出孔17aとでパレット着座検知機構17を構成するため、パレット着座検知機構17の為の加圧エア供給系を簡単化し、製作費を節減できる。同様に、エア通路46dから分岐したエア通路46eと、このエア通路46eの下流端に形成したエア噴出孔18aとでテーパ係合部密着検知機構18を構成するため、テーパ係合部密着検知機構18の為の加圧エア供給系を簡単化し、製作費を節減できる。
実施例4のワークパレット1Cについて図8〜図10に基づいて説明する。
但し、実施例1に記載した構成要素(部材,部品)と同様のものに同一の符号を付して説明を省略する。このワークパレット1Cは、パレット本体2Cと、複数のクランプ装置3Cと、ベース部材6の基準座面6aに当接する当接面2aと、第1位置決め機構4Aと、この第1位置決め機構4Aに対応するパレット着座検知機構17及びテーパ係合部密着検知機構18と、第2位置決め機構などを備えている。
クランプ装置3Cは、実施例2のクランプ装置3Aと同様のものであるが、種々の厚さのワークWをクランプできるように、ピストン部材82の昇降ストロークは大きく設定されている。クランプ装置3Cは、クランプ本体80、油圧シリンダ81、油圧シリンダ81のピストン部材82のロッド部82aの上端部に固定されたクランプアーム83、クランプ用油室84、アンクランプ用油室85、ピストン部材82をその軸心回りに旋回させる旋回機構86、動作確認機構の検出部であるクランプ検出用開閉弁機構90及びアンクランプ検出用開閉弁機構70Cなどを備えている。クランプ装置3Cの近傍位置にはワーク支持部材(図示略)が配置されている。クランプ本体80は、アンクランプ油室85の下端を仕切る端壁部材80aを備えている。尚、油室84,85に加圧油を供給/排出する油路については図示省略した。
油圧シリンダ81のピストン部材82の昇降動作と連動してピストン部材82を90°旋回させる旋回機構86は、ピストン部材82のピストン部82bから下方へ延びた補助ロッド82cであって端壁部材80aのガイド穴87に挿入された補助ロッド82cと、ガイド穴87の上端近傍位置において端壁部材80aに装着された3つの鋼球88と、補助ロッド82cに3つ鋼球88の半分を夫々受容可能に形成された3つのガイド溝89とを有する。
各ガイド溝89は、下部縦溝89aと、ピストン部材82を90°旋回させる螺旋溝89bと、この螺旋溝89bの上端に連なる上部縦溝89cとからなる(図9、図10参照)。ピストン部材82がアンクランプ位置(上限位置)のとき、クランプアーム83は紙面と直交状の第1スイング位置になり、鋼球88が下部縦溝89aの上端部に位置する。 ピストン部材82がアンクランプ位置から螺旋溝89bの上下長だけ下降中に、ピストン部材82が90°旋回して図8に示す第2スイング位置になり、ピストン部材82が更に下降する間はクランプアーム83が第2スイング位置を保持する。ピストン部材82が上昇する際には上記とは逆になる。
アンクランプ検出用開閉弁機構70Cは、実施例3の開閉弁機構70と同様のものであり、エア通路76aに連通したエア導入通路76Cと、エア排出通路78Cに連通したエア排出通路77Cとに接続され、エア通路76aは圧力スイッチが接続されたエア通路を介して加圧エア供給源に接続され、加圧エア供給源と圧力スイッチは制御ユニットに電気的に接続されている。
ピストン部材82が第1スイング位置で且つアンクランプ位置に達した際に、鋼球75Cの一部が補助ロッド82cに形成された半球状の凹部(図示略)に係合し、弁体72Cが微小距離下降して閉弁する。また、ピストン部材82がアンクランプ位置から移動した際に、鋼球75Cが前記の凹部から外れて弁体72C側へ移動するため、弁体72Cが鋼球75Cで上方へ押されて開弁する。
クランプ検出用開閉弁機構90は、アンクランプ検出用開閉弁機構70Cと類似の構造のものである。このクランプ装置3Cでは、クランプ検出用開閉弁機構90は、ピストン部材82がアンクランプ位置から螺旋溝89bの上下長以上の任意のストローク下降した広い範囲のクランプ位置を検出可能に構成されている。
この開閉弁機構90は、端壁部材80aの装着穴91に装着された弁体92と、弁体92の環状溝93と保持穴94に保持された鋼球95と、弁体92を下方へ付勢する圧縮スプリング96と、加圧エアが供給されるエア通路98に連通されたエア導入通路97と、エア排出通路78Cに連通されたエア排出通路99とを備えている。
弁体92の上下方向途中部にテーパ状の弁部が形成され、この弁部から下方へ延びる小径軸92aはエア排出通路99に導入され、弁体92の下端に固定されたスリーブ部材100を介して弁体92は圧縮スプリング96により下方へ付勢されている。ピストン部材82が第2スイング位置で且つ上記の広い範囲のクランプ位置にあるときに、鋼球95の一部を受容する縦溝101が補助ロッド82cに形成されている。
ピストン部材82が第2スイング位置でないとき、鋼球95は補助ロッド82cの外周面で弁体92側へ押圧されるため、弁体92が鋼球95で上方へ微小距離押し上げられて開弁状態になる。ピストン部材82が第2スイング位置で且つ上記の広い範囲のクランプ位置にあるとき、鋼球95の一部が縦溝101に退避するため、弁体92は鋼球95で押されなくなって下方へ移動し、閉弁状態を維持する。
エア通路98は、エア通路102を介して加圧エア供給源103に接続され、そのエア通路102には圧力スイッチ104(又は圧力センサ)が接続され、加圧エア供給源103を制御する制御ユニット105が設けられ、圧力スイッチ104の検出信号は制御ユニット105に供給される。クランプ状態でないとき圧力スイッチ104が圧力「低」を検出し、クランプ状態のとき圧力スイッチ104が圧力「高」を検出するため、開閉弁機構90と圧力スイッチ104と制御ユニット105によりクランプ状態を検知することができる。
第1位置決め機構4Aに対応するパレット着座検知機構17は、エア通路98から分岐する分岐エア通路98aと、この分岐エア通路98aの下流端に形成されて当接面2aに開口するエア噴出孔17aとを備えている。
第1位置決め機構4Aに対応するテーパ係合部密着検知機構18は、分岐エア通路98aから分岐した分岐エア通路98bと、この分岐エア通路98bの下流端に開口したエア噴出孔18aとを備えている。
このワークパレット1Cにおいては、開閉弁機構90へ加圧エアを供給するエア通路98から分岐した分岐エア通路98aと、その下流端に形成したエア噴出孔17aとでパレット着座検知機構17を構成するため、パレット着座検知機構17の為の加圧エア供給系を簡単化して製作費を節減することができる。同様に、分岐エア通路98aから分岐した分岐エア通路98bと、その下流端のエア噴出孔18aとでテーパ係合部密着検知機構18を構成するため、テーパ係合部密着検知機構18の為の加圧エア供給系を簡単化して製作費を節減することができる。
前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)ワークパレットに装備するクランプ装置は前記実施例のものに限定されるものではなく、種々のクランプ装置を適用可能である。また、クランプ装置を駆動するのに加圧油を適用したが、加圧エアで駆動するクランプ装置でもよく、種々の流体圧クランプ装置を適用可能である。
2)ワークパレットの形状、構造も前記実施例のワークパレットに限定されるものではなく、種々の形状、構造のワークパレットにも本発明を適用可能である。
3)エア通路を開閉する開閉弁として開閉弁52,52A以外の種々の構造の開閉弁を適用することができる。
4)クランプ装置の動作確認機構は前記実施例のものに限定されず、種々の動作確認機構の検出部に供給する加圧エアを利用してパレット着座検知と、テーパ係合部密着確認を行うように構成することができる。
W ワーク
1,1A〜1C ワークパレット
2,2A〜2C パレット本体
2a 当接面
3,3A〜3C クランプ装置
4A,4B 第1,第2位置決め機構
5 ボルト
6 ベース部材
6a 基準座面
10,20 第1,第2基準部材
11,21 第1,第2環状係合部材
14 ボルト挿通孔
16 ボルト穴
17 パレット着座検知機構
17a 第1エア噴出孔
18 テーパ係合部密着検知機構
18a 第2エア噴出孔
43,43A ワーク着座検知機構(動作確認機構)
44,44A 着座検知用エア噴出孔(検出部)
46,46c エア通路
46a,46b,46d,46e 分岐エア通路
49 加圧エア供給源
50 圧力スイッチ
52,52A 開閉弁
60,60B ワーク支持部材
70,70C アンクランプ検出用開閉弁機構(検出部)
90 クランプ検出用開閉弁機構(検出部)
98 エア通路
98a,98b 分岐エア通路

Claims (6)

  1. パレット本体とこのパレット本体にワークを固定するクランプ装置を備えベース部材上に位置決めされて固定機構により固定されるワークパレットにおいて、
    前記パレット本体は、前記ベース部材の基準座面に密着状に着座する当接面と、前記ベース部材に設けた基準部材に密着状にテーパ係合可能な環状係合部材と、加圧エア供給源から供給される加圧エアを前記クランプ装置の動作確認機構の検出部に供給する為のエア通路とを備え、
    前記パレット本体に、前記エア通路から分岐した第1分岐エア通路と、この第1分岐エア通路に連通し且つ前記当接面に開口された第1エア噴出孔とを含むパレット着座検知機構を設け、
    前記エア通路に供給される加圧エアのエア圧から、前記当接面が基準座面に密着状に着座したことを検知可能に構成したことを特徴とするワークパレット。
  2. 前記パレット本体に、前記エア通路又は第1分岐エア通路から分岐した第2分岐エア通路と、この第2分岐エア通路に連通し且つ前記環状係合部材が装着された装着穴の外周面に開口された第2エア噴出孔とを含むテーパ係合部密着検知機構を設け、
    前記エア通路に供給される加圧エアのエア圧から、前記環状係合部材が前記基準部材に密着状にテーパ係合したことを検知可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のワークパレット。
  3. 前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、クランプ装置のクランプ本体に対するワークの着座を検知する為にクランプ本体に形成された着座検知用エア噴出孔であること特徴とする請求項1又は2に記載のワークパレット。
  4. 前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、クランプ装置のワーク支持部材に対するワークの着座を検知する為に前記ワーク支持部材に形成された着座検知用エア噴出孔であること特徴とする請求項1又は2に記載のワークパレット。
  5. 前記クランプ装置の動作確認機構の検出部は、前記クランプ装置のクランプ検出用又はアンクランプ検出用の開閉弁機構であることを特徴とする請求項1 又は2に記載のワークパレット。
  6. 前記エア通路に開閉弁を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のワークパレット。
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