JP2022076578A - 車両用収容構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】収容物を保持している状態であっても、視認性が良好な車両用収容構造を提供する。【解決手段】車両1に設けられた凹状の収容部4と、収容部4に収容された携帯機器5に当接する一対のガイド部材7,7とを備える。一対のガイド部材7,7は、互いに離間して配置される。ガイド部材7,7は、収容部4の周壁部8のうち、支持壁10の両側に位置する一対の側壁部9,9から一つずつ突設されている。一対の側壁部9,9の間には、携帯機器5を支持する支持壁10が形成されている。支持壁10と各ガイド部材7,7との間に携帯機器5が収容される。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用収容構造に関する。
従来、車両用収容構造としては、携帯機器の挿通を可能とする貫通孔を備える車室内の意匠部材としてカバー部材と、貫通孔に対向する底壁とを備える。また、携帯機器を支持する受承部材と、スリットを有している。そして、貫通孔を覆う弾性変形可能な蓋部材と、蓋部材に設けられ、携帯機器の挿入により底壁へ向けて弾性変形する舌片部と、を備えたものが知られている(例えば特許文献1)。
このような従来の車両用収容構造では、携帯機器を貫通孔から挿通して受承部材により保持する。携帯機器を保持している状態では、携帯機器の表示が蓋部材および舌片部に隠れて見えなくなってしまう。
このため、携帯機器を保持している状態における表示の視認性にさらなる改善の余地があった。
この発明は、収容物を保持している状態であっても、視認性が良好な車両用収容構造を提供することを目的とする。
このため、携帯機器を保持している状態における表示の視認性にさらなる改善の余地があった。
この発明は、収容物を保持している状態であっても、視認性が良好な車両用収容構造を提供することを目的とする。
本発明の車両用収容構造は、車両に設けられた凹状の収容部と、収容部に収容された収容物に当接する一対のガイド部材とを備え、一対のガイド部材は、互いに離間して配置されるとともに収容部の周壁部から突設している、ことを特徴とする。
本発明の車両用収容構造によれば、収容物を保持している状態であっても、視認性が良好な車両用収容構造を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際には、特に示さない限り、基本的に運転者から見た前後,左右あるいは上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。
まず、構成から説明すると、図1に示すように本実施形態の車両用収容構造では、車両1の車室内で車幅方向中間位置にセンタコンソール2が設けられている。センタコンソール2の上面側3には、凹状の収容部4が形成されている。
本実施形態の収容部4は、収容空間を囲む周壁部8と、上面側3よりも上下方向で低い位置で前方に傾斜する略平坦な底壁12とを有している。収容部4の上面側には、上下方向へ連通する平面視略台形形状の開口部4aが開口形成されていて、上下方向に連通することにより上面側が開放された中空の箱形状を呈している(図2参照)。
本実施形態の収容部4は、収容空間を囲む周壁部8と、上面側3よりも上下方向で低い位置で前方に傾斜する略平坦な底壁12とを有している。収容部4の上面側には、上下方向へ連通する平面視略台形形状の開口部4aが開口形成されていて、上下方向に連通することにより上面側が開放された中空の箱形状を呈している(図2参照)。
開口部4aは、収容物としての携帯機器5を収容部4内に向けて上下方向に挿抜可能としている。
図2に示すように開口部4aを介して上方から携帯機器5を挿入すると、携帯機器5は、収容部4内に収容される。図5中実線部分で示す収容状態では、携帯機器5が上部を一部突出または全没させて収容される。
本実施形態では、図5に示すように、収容部4の上下方向の寸法h2は、携帯機器5の上下方向寸法h1より小さく(h1>h2)、もしくは、ほぼ同じ(h1=h2)程度となるように構成されている。
また、開口部4aの車幅方向寸法は、最も狭い車両前方側部分で携帯機器5の車幅方向寸法W2よりも大きくなるように設定されている(図1参照)。
図2に示すように開口部4aを介して上方から携帯機器5を挿入すると、携帯機器5は、収容部4内に収容される。図5中実線部分で示す収容状態では、携帯機器5が上部を一部突出または全没させて収容される。
本実施形態では、図5に示すように、収容部4の上下方向の寸法h2は、携帯機器5の上下方向寸法h1より小さく(h1>h2)、もしくは、ほぼ同じ(h1=h2)程度となるように構成されている。
また、開口部4aの車幅方向寸法は、最も狭い車両前方側部分で携帯機器5の車幅方向寸法W2よりも大きくなるように設定されている(図1参照)。
図1に示すように、周壁部8は、互いに対向して配置された左,右一対の側壁部9,9と、一対の側壁部9,9の間であって車両前方側に位置して携帯機器5を支持する支持壁10とを有している。そして、開口部4aの車幅方向寸法は、最も狭い車両前方側部分の側壁部9,9間の寸法が携帯機器5の車幅方向寸法W2よりも大きくなるように設定されている。
また、周壁部8は、支持壁10に対向する位置に収容部4の車両後側の側壁を形成する後側壁6を有している。そして、収容部4内の空間部分は、周壁部8によって囲まれている。
また、周壁部8は、支持壁10に対向する位置に収容部4の車両後側の側壁を形成する後側壁6を有している。そして、収容部4内の空間部分は、周壁部8によって囲まれている。
本実施形態の周壁部8によって周囲を囲まれた収容部4には、収容状態の携帯機器5に当接する一対のガイド部材7,7が備えられている。ガイド部材7,7は、弾性変形可能な軟質樹脂材料で構成されているガイド部材7が周壁部8の左,右の各側壁部9に一つずつ設置されている。
本実施形態では、ガイド部材7,7は、平面視略外耳形の薄板状を呈していて車外側の端部のうち、後半部分の一部7aが左,右の各側壁部9の開口部4a周縁に沿ってそれぞれ固定されている。また、ガイド部材7の車外側の端部のうち、前半部分は側壁部9に固定されていない。これにより、ガイド部材7の前端部(前半部)である端部7c(図3参照)は、固定された一部7aよりも前方に延出しており、上下方向に屈曲し易くなっている。
本実施形態では、ガイド部材7,7は、平面視略外耳形の薄板状を呈していて車外側の端部のうち、後半部分の一部7aが左,右の各側壁部9の開口部4a周縁に沿ってそれぞれ固定されている。また、ガイド部材7の車外側の端部のうち、前半部分は側壁部9に固定されていない。これにより、ガイド部材7の前端部(前半部)である端部7c(図3参照)は、固定された一部7aよりも前方に延出しており、上下方向に屈曲し易くなっている。
左,右一対のガイド部材7,7は、収容部4の周壁部8からお互いに近接する方向である収容部4の空間内に向けて内側縁を突設させている。
また、ガイド部材7,7の各内側縁は、対向する方向に凸となるように湾曲している。そして、内側縁のうち、最も内側で近接する部分は、互いに所定の寸法W1を車幅方向に有して離間されている。
本実施形態の車両用収容構造では、ガイド部材7,7間の寸法W1が携帯機器5の車幅方向寸法W2よりも小さく(W1<W2)なるように設定されている。
また、図2に示すように、ガイド部材7は、前方に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。
また、ガイド部材7,7の各内側縁は、対向する方向に凸となるように湾曲している。そして、内側縁のうち、最も内側で近接する部分は、互いに所定の寸法W1を車幅方向に有して離間されている。
本実施形態の車両用収容構造では、ガイド部材7,7間の寸法W1が携帯機器5の車幅方向寸法W2よりも小さく(W1<W2)なるように設定されている。
また、図2に示すように、ガイド部材7は、前方に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。
図2に示すように、支持壁10は、上方に向かうにつれて車両前方Fへ傾斜している。本実施形態では、図5に示すように、開口部4aの車両前後方向の寸法L1は、底壁12の車両前後方向の寸法L2より大きく(L1>L2)、収容部4の上下方向の寸法h2より小さく(h2>L1)なるように構成されている)。
そして、図1に示すように支持壁10とそれぞれのガイド部材7,7の前端部との間に携帯機器5が挿入されて収容される。
支持壁10には、携帯機器5を充電する充電装置11が設けられている。充電装置11は、非接触で携帯機器5に電力を供給できるものを用いることが好適である。
しかしながら、特にこれに限らず例えば有線で携帯機器5に電力を供給するものであってもよい。本実施形態の一対のガイド部材7,7間の空間の寸法W1は、携帯機器5の車幅方向寸法W2よりも小さくなるように設定されている。
支持壁10には、携帯機器5を充電する充電装置11が設けられている。充電装置11は、非接触で携帯機器5に電力を供給できるものを用いることが好適である。
しかしながら、特にこれに限らず例えば有線で携帯機器5に電力を供給するものであってもよい。本実施形態の一対のガイド部材7,7間の空間の寸法W1は、携帯機器5の車幅方向寸法W2よりも小さくなるように設定されている。
図2に示すように、収容部4の周壁部8のうち、支持壁10側の底壁12には、携帯機器5の移動を規制する移動規制部13が設けられている。
本実施形態の移動規制部13は、ゴム製のアンチスリップマット14を有して構成されている。アンチスリップマット14は、携帯機器5の下端5aを当接させて所望の摩擦力を生じさせる。これにより、アンチスリップマット14は、車両前後方向への携帯機器5の下端5aの移動が規制されている。本実施形態では、さらに底壁12の傾斜によって下端5aの後方へのスリップが抑制されている。
本実施形態の移動規制部13は、ゴム製のアンチスリップマット14を有して構成されている。アンチスリップマット14は、携帯機器5の下端5aを当接させて所望の摩擦力を生じさせる。これにより、アンチスリップマット14は、車両前後方向への携帯機器5の下端5aの移動が規制されている。本実施形態では、さらに底壁12の傾斜によって下端5aの後方へのスリップが抑制されている。
また、図3に示すように一対の側壁部9,9には、それぞれのガイド部材7,7の車外側の端部のうち、後半部分の一部7a,7aが固定されている。本実施形態の車両用収容構造では、ガイド部材7の車両前後方向長さ寸法のほぼ2/3の寸法を有する一部7aによって開口部4a周縁に位置する側壁部9の内側面に固定されている。
図2に示すように、ガイド部材7は、車両前方に向かうにつれて降下する傾斜角度を有して配置されている。
そして、図3に示すように、ガイド部材7の支持壁10側の端部7cは、側壁部9から所定の寸法離間している。このため、端部7cは、容易に上下方向へ弾性変形できるように構成されている。
図2に示すように、ガイド部材7は、車両前方に向かうにつれて降下する傾斜角度を有して配置されている。
そして、図3に示すように、ガイド部材7の支持壁10側の端部7cは、側壁部9から所定の寸法離間している。このため、端部7cは、容易に上下方向へ弾性変形できるように構成されている。
本実施形態のガイド部材7の端部7cには、図4に示すように傾斜部7bが形成されている。傾斜部7bは、側壁部9から離れるにつれて支持壁10から離間するように形成されている。
このため、傾斜部7bから収容されている携帯機器5に斜めに力F1が加わると、携帯機器5を車両前方F方向へ押す力F2および車幅方向中央方向へ押す力F3となって携帯機器5に作用する。
このため、傾斜部7bから収容されている携帯機器5に斜めに力F1が加わると、携帯機器5を車両前方F方向へ押す力F2および車幅方向中央方向へ押す力F3となって携帯機器5に作用する。
次に、本実施形態の車両用収容構造の作用効果について説明する。
本実施形態の車両用収容構造では、車両1に設けられた凹状の収容部4と、収容部4に収容された携帯機器5に当接する一対のガイド部材7,7とを備える。
一対のガイド部材7,7は、互いに寸法W1離間して配置されるとともに収容部4の周壁部8から突設されている。
このため、携帯機器5を保持している状態であっても、ガイド部材7,7間の空間を介して視認性を向上させた車両用収容構造が提供される。
本実施形態の車両用収容構造では、車両1に設けられた凹状の収容部4と、収容部4に収容された携帯機器5に当接する一対のガイド部材7,7とを備える。
一対のガイド部材7,7は、互いに寸法W1離間して配置されるとともに収容部4の周壁部8から突設されている。
このため、携帯機器5を保持している状態であっても、ガイド部材7,7間の空間を介して視認性を向上させた車両用収容構造が提供される。
詳しくは、図2に示すように、収容部4内に携帯機器5を収容する際、図5に示すように開口部4aに設けられた左,右一対のガイド部材7,7の上面側で携帯機器5の下端5aを車両前方Fに向けて滑らせる。携帯機器5は、支持壁10に当接すると車両前方への移動が停止する。
そして、支持壁10とガイド部材7,7との間の隙間から携帯機器5を支持壁10に沿わせて下方の収容部4に容易に挿入することができる。
このため、携帯機器5を収容部4内に挿入する際に、支持壁10とガイド部材7,7との間の隙間に対する位置決めが容易なものとなり、挿入の際の使用利便性が良好である。
そして、支持壁10とガイド部材7,7との間の隙間から携帯機器5を支持壁10に沿わせて下方の収容部4に容易に挿入することができる。
このため、携帯機器5を収容部4内に挿入する際に、支持壁10とガイド部材7,7との間の隙間に対する位置決めが容易なものとなり、挿入の際の使用利便性が良好である。
また、携帯機器5が収容部4内に収容された状態では、図3に示すように周壁部8から突設されているガイド部材7,7が携帯機器5の左,右側縁に弾接する。これにより携帯機器5は、支持壁10の内側面にほぼ均等に圧接されて安定して収容部4内に保持される。このため、振動等によっても携帯機器5が支持壁10から離れないように収容することができる。
そして、図3に示すように携帯機器5が支持壁10に支持されて収容部4内に収容されている状態では、図1に示す所定の寸法W1を有して一対のガイド部材7,7の間が離間している。このため、ガイド部材7,7の間の空間から携帯機器5の表示面に表示されている表示をユーザは視認することができる。
さらに、図2に示すように、本実施形態の収容部4は、支持壁10が上方に向かうにつれて車両前方Fへ傾斜している。このため、図5に示すように収容部4に携帯機器5が収容された状態であっても、室内側上方からガイド部材7,7間を覗くことにより、携帯機器5の表示面の下部に至るまで容易に視認することができる。
さらに、図2に示すように、本実施形態の収容部4は、支持壁10が上方に向かうにつれて車両前方Fへ傾斜している。このため、図5に示すように収容部4に携帯機器5が収容された状態であっても、室内側上方からガイド部材7,7間を覗くことにより、携帯機器5の表示面の下部に至るまで容易に視認することができる。
そして、本実施形態では、図5に示すように、開口部4aの車両前後方向の寸法L1は、底壁12の車両前後方向の寸法L2より大きく(L1>L2)設定されている。このため、さらに収容部4に携帯機器5が収容された状態における視認性が良好である。また、比較的大きな寸法L1の開口部4aによって携帯機器5を車室内側から挿入する際の作業性を良好なものとすることができる。
そして、図5中二点鎖線で示すように携帯機器5の下端5aをガイド部材7,7の上面で滑らせて支持壁10とそれぞれのガイド部材7,7との間へ位置決めが行われ、容易に携帯機器5を挿入して収容させることができる。
さらに、端部7cが容易に上下方向へ弾性変形する。このため、挿入の際および携帯機器5を収容部4から取り出す際、ユーザは少ない力で容易に装脱着作業を行うことができる。
そして、図5中二点鎖線で示すように携帯機器5の下端5aをガイド部材7,7の上面で滑らせて支持壁10とそれぞれのガイド部材7,7との間へ位置決めが行われ、容易に携帯機器5を挿入して収容させることができる。
さらに、端部7cが容易に上下方向へ弾性変形する。このため、挿入の際および携帯機器5を収容部4から取り出す際、ユーザは少ない力で容易に装脱着作業を行うことができる。
また、周壁部8は、互いに対向して配置された一対の側壁部9,9を有し、一対のガイド部材7,7は、一対の側壁部9,9に一つずつ設置されている。
このように構成された携帯機器の収容構造では、図1に示すようにガイド部材7,7が設置されている部分が明確なものとなる。さらに左,右対称に設けられた一対のガイド部材7,7間の空間から携帯機器5の表示を視認しやすい。
このように構成された携帯機器の収容構造では、図1に示すようにガイド部材7,7が設置されている部分が明確なものとなる。さらに左,右対称に設けられた一対のガイド部材7,7間の空間から携帯機器5の表示を視認しやすい。
さらに、図1に示すように、周壁部8は、一対の側壁部9,9の間に、携帯機器5を支持する支持壁10を有している。また、図2に示すように、支持壁10には、携帯機器5を充電する充電装置11が設けられている。
このように構成された携帯機器の収容構造では、携帯機器5を収容した状態(図5参照)で、携帯機器5が支持壁10の内側面に隙間なく対向して支持される。
このため、収容部4に携帯機器5が収容されている状態で効率良く携帯機器5を充電することができる。
このように構成された携帯機器の収容構造では、携帯機器5を収容した状態(図5参照)で、携帯機器5が支持壁10の内側面に隙間なく対向して支持される。
このため、収容部4に携帯機器5が収容されている状態で効率良く携帯機器5を充電することができる。
また、図2に示すように収容部4の底壁12は、携帯機器5の移動を規制するアンチスリップマット14を有している。
このため、携帯機器5の下端5aは、アンチスリップマット14との間に生じる摩擦力によって車両前後方向への移動が規制される。したがって、さらに車両1の振動などに伴う移動が生じにくい。これにより安定して携帯機器5が支持壁10から離れないようにすることができる。
このため、携帯機器5の下端5aは、アンチスリップマット14との間に生じる摩擦力によって車両前後方向への移動が規制される。したがって、さらに車両1の振動などに伴う移動が生じにくい。これにより安定して携帯機器5が支持壁10から離れないようにすることができる。
さらに、図3に示すように、周壁部8は、一対の側壁部9,9の間に、携帯機器5を支持する支持壁10を有し、一対の側壁部9,9にガイド部材7,7の一部7a,7aがそれぞれ固定されている。そして、支持壁10とガイド部材7,7との間に携帯機器5が収容される。
このように構成された携帯機器の収容構造では、ガイド部材7,7の車外側の端部のうち、後半部分の一部7a,7aが一定寸法で左,右の側壁部9,9に固定されている。ガイド部材7,7のうち一部7a,7aの反対側の支持壁10近傍に位置する端部7c,7cは、左,右の側壁部9,9に固定されていない。このため、端部7c,7cは、弾性変形を生じやすい。
したがって、携帯機器5に弾接する際、端部7cも固定されている場合と比較して、少ない押圧力で弾接される。よって、携帯機器5を収容部4へ抜き差しする際に発生する荷重を小さくすることができ、携帯機器5の装脱着に伴う作業性を向上させることができる。
このように構成された携帯機器の収容構造では、ガイド部材7,7の車外側の端部のうち、後半部分の一部7a,7aが一定寸法で左,右の側壁部9,9に固定されている。ガイド部材7,7のうち一部7a,7aの反対側の支持壁10近傍に位置する端部7c,7cは、左,右の側壁部9,9に固定されていない。このため、端部7c,7cは、弾性変形を生じやすい。
したがって、携帯機器5に弾接する際、端部7cも固定されている場合と比較して、少ない押圧力で弾接される。よって、携帯機器5を収容部4へ抜き差しする際に発生する荷重を小さくすることができ、携帯機器5の装脱着に伴う作業性を向上させることができる。
そして、図3に示すように、周壁部8は、一対の側壁部9,9の間に、携帯機器5を支持する支持壁10を有し、図4に示すように、ガイド部材7の支持壁10側の端部7cには、傾斜部7bが形成され、傾斜部7bは、側壁部9から離れるにつれて支持壁10から離間するように形成されている。
このように構成された本実施形態の車両用収容構造では、傾斜部7bが保持されている携帯機器5に弾接すると、ガイド部材7から携帯機器5に加わる斜めの力F1は、携帯機器5を車両前方F方向へ押す力F2と、中央方向へ押す力F3となって作用する。
このため、携帯機器5は、力F3によって左,右両側から中間方向へ押されてセンタリングされる。また、左,右の力F2によって携帯機器5は、車両前方の支持壁10側に沿うように押されて、充電装置11に近接した状態で固定される。
このように構成された本実施形態の車両用収容構造では、傾斜部7bが保持されている携帯機器5に弾接すると、ガイド部材7から携帯機器5に加わる斜めの力F1は、携帯機器5を車両前方F方向へ押す力F2と、中央方向へ押す力F3となって作用する。
このため、携帯機器5は、力F3によって左,右両側から中間方向へ押されてセンタリングされる。また、左,右の力F2によって携帯機器5は、車両前方の支持壁10側に沿うように押されて、充電装置11に近接した状態で固定される。
したがって、携帯機器5は、確実に収容部4の車幅方向中央で、かつ充電装置11側に保持されて、充電効率を向上させることができる。
また、携帯機器5の表示の中心は、ガイド部材7,7間の空間の位置と一致して視認性を向上させることができる。
また、携帯機器5の表示の中心は、ガイド部材7,7間の空間の位置と一致して視認性を向上させることができる。
[変形例]
また、図5に示すように、移動規制部13は、ゴム製のアンチスリップマット14に代えて断面形状を略山型とする凸形状の突条部15によって構成されていてもよい。
このように構成された変形例の車両用収容構造では、突条部15が携帯機器5の下端5aに当接する。このため、携帯機器5の下端5aが面外方向(車両前後方向)へ移動しないように規制される。
他の構成および作用効果については、実施形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
また、図5に示すように、移動規制部13は、ゴム製のアンチスリップマット14に代えて断面形状を略山型とする凸形状の突条部15によって構成されていてもよい。
このように構成された変形例の車両用収容構造では、突条部15が携帯機器5の下端5aに当接する。このため、携帯機器5の下端5aが面外方向(車両前後方向)へ移動しないように規制される。
他の構成および作用効果については、実施形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
上述してきたように、本実施形態の車両用収容構造では、一対の側壁部9,9から突設されたガイド部材7,7によって、携帯機器5が安定して保持される。しかも、ガイド部材7,7の間は、離間している。このため、保持されている携帯機器5の表示を、離間している空間から見ることが出来る。
このように携帯機器5を保持している状態であっても、視認性が良好な車両用収容構造を提供することができる。
このように携帯機器5を保持している状態であっても、視認性が良好な車両用収容構造を提供することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば、以下のようなものである。
本実施形態の収容部4は、車室内のセンタコンソール2に設けられているものを示して説明してきたが特にこれに限らない。例えば、インストルメントパネルやドアパネルあるいは、アームレスト等、車両のどの部分に設けられていてもよい。すなわち収容部4は、開口部4aから収容物を挿抜可能で収容物を収容するものであればよい。
また、支持壁の方向は、収容部のうち車両前方に限らず、収容部の車両後方や左,右の壁部等、いずれの方向の壁部に少なくとも一つずつ設定されていればよい。例えば、対向する周壁部8に二ヶ所等、一対以上の複数設けられていればよい。
すなわち、収容部4内の空間に向けてガイド部材7,7が対となって設けられていればどのような角度でどこの壁面に設けられていてもよい。たとえば、後側壁6および対向する前側壁(図1中支持壁11位置)に収容物に当接する一対のガイド部材7が固定されていてもよい。この場合左,右側壁部9,9のうち少なくとも何れか一方が支持壁として機能する。
すなわち、収容部4内の空間に向けてガイド部材7,7が対となって設けられていればどのような角度でどこの壁面に設けられていてもよい。たとえば、後側壁6および対向する前側壁(図1中支持壁11位置)に収容物に当接する一対のガイド部材7が固定されていてもよい。この場合左,右側壁部9,9のうち少なくとも何れか一方が支持壁として機能する。
さらに実施形態では、図2に示すように、移動規制部13がゴム製のアンチスリップマット14によって、あるいは図5の変形例のように断面形状を略山型とする凸形状の突条部15によって構成されているものを示して説明したが特にこれに限らない。たとえば、表面を凹凸とした合成樹脂等、携帯機器5の収容部4内の移動を規制できて、摩擦係数が高いものであればよく、移動規制部の形状、数量および材質がこれらに限定されるものではない。
1 車両
4 収容部
7 ガイド部材
8 周壁部
4 収容部
7 ガイド部材
8 周壁部
Claims (6)
- 車両に設けられた凹状の収容部と、
前記収容部に収容された収容物に当接する一対のガイド部材とを備え、
前記一対のガイド部材は、互いに離間して配置されるとともに前記収容部の周壁部から突設している、
ことを特徴とする車両用収容構造。 - 前記周壁部は、互いに対向して配置された一対の側壁部を有し、
前記一対のガイド部材は、前記一対の側壁部に少なくとも一つずつ設置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用収容構造。 - 前記周壁部は、前記一対の側壁部の間に、前記収容物を支持する支持壁を有し、
前記支持壁には、前記収容物としての携帯機器を充電する充電装置が設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用収容構造。 - 前記収容部の底壁は、前記収容物の移動を規制する移動規制部を有する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の車両用収容構造。 - 前記周壁部は、前記一対の側壁部の間に、前記収容物を支持する支持壁を有し、
前記一対の側壁部に前記ガイド部材の一部が固定され、
前記支持壁と前記ガイド部材との間に前記収容物が収容される、
ことを特徴とする請求項2~4の何れか一項に記載の車両用収容構造。 - 前記周壁部は、前記一対の側壁部の間に、前記収容物を支持する支持壁を有し、
前記ガイド部材の前記支持壁側の端部には、傾斜部が形成される、
ことを特徴とする請求項2~5の何れか一項に記載の車両用収容構造。
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JP2020187000A JP2022076578A (ja) | 2020-11-10 | 2020-11-10 | 車両用収容構造 |
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