JP2022074015A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022074015000001
【課題】容易に開封可能な包装袋を提供する。
【解決手段】多重に積層されたフィルムで構成される包装袋であって、前記包装袋は、前記フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体と、上側横シール部と、下側横シール部と、開封部を備え前記上側横シール部は、前記筒体の上側を閉塞させるように設けられ、前記下側横シール部は、前記筒体の下側を閉塞させるように設けられ、前記縦シール部に沿った縦方向における前記フィルムの引張弾性率をVeとし、前記横シール部に沿った横方向における前記フィルムの引張弾性率をHeとすると、Ve<Heの関係が満たされ、前記開封部は、前記横方向に沿って形成されている、包装袋が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋に関する。
特許文献1には、接着層を有する積層フィルムを過酸化水素水からなる殺菌剤に接触させることによって殺菌した後に、積層フィルムに対して製袋充填を行う方法が開示されている。
特開2015-81142号公報
特許文献1のように、従来の製袋充填による包装袋は、容易に開封できないという不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、容易に開封可能な包装袋を提供するものである。
本発明によれば、多重に積層されたフィルムで構成される包装袋であって、前記包装袋は、前記フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体と、上側横シール部と、下側横シール部と、開封部を備え前記上側横シール部は、前記筒体の上側を閉塞させるように設けられ、前記下側横シール部は、前記筒体の下側を閉塞させるように設けられ、前記縦シール部に沿った縦方向における前記フィルムの引張弾性率をVeとし、前記横シール部に沿った横方向における前記フィルムの引張弾性率をHeとすると、Ve<Heの関係が満たされ、前記開封部は、前記横方向に沿って形成されている、包装袋が提供される。
このような構成とすることにより、縦方向の引張弾性率が横方向の引張弾性率よりも低くなり、横シール部の開封部で開封する際に縦方向にフィルムが伸びることが抑制され、開封が容易となる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記開封部は、前記上側横シール部に形成されている。
好ましくは、前記上側横シール部には、前記開封部としてミシン目が形成されている。
好ましくは、前記上側横シール部の前記開封部が延びる方向の位置には、ヒートシールされていない非シール部が形成されている。
好ましくは、前記フィルムの横方向における引張弾性率Heの上限値は1000MPaである。
実施形態における包装袋1の平面図である。 変形例としての包装袋1の平面図である。 インフレーション成形を説明するための説明図である。 製袋充填の方法を説明するための説明図である。 実施例における包装袋1の縦方向における引張弾性率Veと、横方向における引張弾性率Heを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.包装袋1
図1に示すように、本発明の一実施形態の包装袋1は、多重に積層されたフィルム2に縦シール部7を形成して構成された筒体3と、上側横シール部4と、下側横シール部5を備える。各種シール部は、フィルム2の対向する内面同士をヒートシールすることによって形成することができる。包装袋1内には、通常、内容物が充填されているが、図1では、便宜上、内容物が充填されていない状態の包装袋1を示している。内容物の例としては、牛乳、豆乳などの乳製品、フラワーペースト、ジャム、餡等の食品が挙げられる。
以下、図1の上下左右を包装袋1の上下左右として説明を進める。具体的には、筒体3の軸方向が上下方向であり、縦シール部7を手前側に配置したときの左右が包装袋1の左右である。また、縦シール部7側の面を前面とし、その対向する面を背面とする。
包装袋1の左右方向の長さは、例えば、140~400mmであり、160~300mmが好ましい。この長さは、具体的には例えば、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この値が小さすぎると、製袋充填の際に内容物が包装袋1の内面に付着してしまって充填しにくくなる場合がある。この問題は、内容物の粘稠性が高い場合に顕著である。[包装袋1の上下方向の長さ/包装袋1の左右方向の長さ]の値は、例えば、1.1~5であり、2~4が好ましい。この値は、具体的には例えば、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
上側横シール部4及び下側横シール部5は、それぞれ、筒体3の上側及び下側を閉塞させるように設けられる。上側横シール部4及び下側横シール部5は、それぞれ、筒体3の上端及び下端に沿って形成することが好ましい。上側横シール部4及び下側横シール部5は、縦シール部7に直交するように形成することが好ましい。
縦シール部7は、フィルム2を筒状に湾曲させて、フィルム2の両側縁部の内面同士を重ね合わせた合掌部8に設けられる。合掌部8は、一方の側縁1aに向けて倒されている。以下において、平面視とは、図1に示すように、包装袋1内に内容物が含まれていない状態で包装袋1を平たくし、その状態で包装袋1の主面1bに垂直な方向から見ることを意味する。
包装袋1の左右方向の長さをLとし、合掌部8の左右方向の長さをL1とすると、L1/Lは0.3~0.1が好ましい。L1/Lは、具体的には例えば、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
上側横シール部4には、開封部6が設けられている。開封部6は、包装袋1の開封を容易にするように加工された部位であり、例えば、フィルム2がすでにカットされている部位(例:切り込み、切り欠き)であるか、フィルム2がカットしやすくなるように加工されている部位(例:ハーフカット、ミシン目)である。開封部6が前者の場合、開封部6で不意にフィルム2の引き裂きが進行してしまう虞があるので、開封部6が後者であることが好ましく、ミシン目は容易に形成可能であるので、開封部6はミシン目であることがさらに好ましい。
上側横シール部4において、開封部6の左右方向における左側(すなわち、包装袋1の左右方向における中央側、以下単に中央側ともいう)には、ヒートシールされていない非シール部9が、開封部6が延びる方向の位置に形成されている。このように非シール部9を開封部6が延びる方向の位置に形成することにより、開封部6から開封した際に、非シール部9の中央側端部9aで開封が止められ、開口の大きさを制限することが可能となる。なお、開封部6と非シール部9とは離間していることが好ましい。このように開封部6と非シール部9とを離間させることにより、包装袋1に外部からの衝撃等が加えられた際に上側横シール部4の開封部6近傍が破損して内容物が漏れ出すことを防ぐことができる。
開封部6の左右方向の長さをL3とし、非シール部9の左右方向の長さをL4とすると、L3/3は0.7~1.2が好ましい。L3/L4は、具体的には例えば、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
縦シール部7は、合掌部8の全体に設けてもよいが、縦シール部7の面積が増大するにつれて、縦シール部7を形成するためのヒートシールにかかる時間が長くなってしまうという問題がある。このため、縦シール部7は、合掌部8の一部に設けることが好ましい。縦シール部7の左右方向の長さをL2とすると、L2/L1は、1.0以下が好ましく、例えば0.1~1.0であり、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。なお、L2/L1が1.0となるように、合掌部8を左右方向においてすべてヒートシールしてもよい。縦シール部7の左右方向の長さL2は、30mm以下が好ましい。
フィルム2は、基材層とシーラント層を有する積層フィルムであることが好ましく、基材層とシーラント層の間に接着層を備えることがさらに好ましい。本実施形態では、一例として、基材層をシーラント層で挟み、基材層とシーラント層の間に接着層を備えた5層構造としている。シーラント層同士がヒートシールされることによって、シール部が形成される。この場合、包装袋1の内側となるシーラント層と、外側となるシーラント層は異なる材質でもよい。
シーラント層は、ヒートシール性に優れた樹脂で形成可能である。シーラント層としては、例えば、ポリエチレン(例:直鎖状低密度ポリエチレン)で形成することができる。シーラント層を構成するフィルムとしては、縦シール方向の直線カット性を有するものが好ましい。
また、シーラント層は、複数樹脂を混合させて構成してもよい。特に、相溶性の低い樹脂を組み合わせることで、易開封性(イージーピール性)を付与することができる。具体的には、以下の樹脂組成物Aと樹脂組成物Bとを組み合わせることが考えられる。
樹脂組成物A:主成分として、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体およびこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である樹脂組成物。
樹脂組成物B:主成分がポリプロピレンまたはポリブチレンである樹脂組成物。
基材層は、強度に優れて高い耐衝撃性を有する素材により形成されている。基材層としては、例えば、ポリアミド(ナイロン)、ポリオレフィン、ポリエチレン等が用いられる。接着層は、基材層とシーラント層を互いに積層するように接着するための層であり、接着層としては、例えば、ポリエチレン等が用いられる。
基材層のポリアミドは、芳香族ポリアミドを含むものが好ましい。この場合、基材層が縦シール方向の直線カット性を有し、かつバリア性に優れるからである。芳香族ポリアミドとしては、特に制限はないが、キシリレンジアミンと炭素数が6~12のα,ω脂肪族ジカルボン酸とからなるポリアミド構成単位を分子鎖中に70モル%以上含有している樹脂等が使用できる。
具体的には、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリレンピメラミド、ポリメタキシリレンアゼラミド、ポリパラキシリレンアゼラミド、ポリパラキシリレンデカナミドなどの単独重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンピメラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアゼラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンセパカミド共重合体などの共重合体が挙げられるが、ポリメタキシリレンアジパミド(以下、「MXD6」という)が強度やガスバリア性等の基本特性に優れ、工業的にも比較的入手しやすい点から好ましい。
フィルム2を用いて製袋充填したときに、基材層は内容物に接触することがなく、シーラント層は内容物に接触する。このため、内容物へ添加剤が移行することを抑制すべく、シーラントを構成する材料は無添加であることが好ましい。特に、内容物が、牛乳のように、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」の対象となっているものである場合には、シーラント層を構成する材料を無添加にする技術的意義が顕著である。一方、フィルム2の柔軟性を向上させる等の目的で、基材層には柔軟剤などの添加剤を添加してもよい。
また、基材層とシーラント層の少なくとも一方が直線カット性を有することが好ましい。この場合、フィルム2を引き裂く際にまっすぐに引き裂きやすいからである。シーラント層の厚さは、基材層の厚さの2倍以上であることが好ましく、フィルム2全体の厚さの半分以上であることが好ましい。
フィルム2は、厚さ10μm~20μm、例えば15μmの基材層と、厚さ10μm~30μm、例えば20μmの接着層と、厚さ30μm~50μm、例えば40μmのシーラント層を積層して形成することができ、フィルム2として、通常は50μm~100μmの厚さを有することとなる。
2.変形例
図2は、変形例としての包装袋1を示す。変形例においては、開封部6の中央側に形成された非シール部9は、包装袋1の側縁1aまで達している。このような構成とした場合には、開封部6から開封した際に、合掌部8の側縁8aで開封が止められ、開口の大きさが制限される。
3.フィルム2の製造方法
図3は本発明の多重袋に使用されるフィルム2を得るインフレーション成形を例示する図である。図3において、30は共押出成形を行う押出機、31はインフレーション用ダイである。押出機30からダイ31を経てチューブ状に押し出された複数の溶融樹脂は垂直方向に引き上げられる過程でエア供給パイプ32から供給される空気により膨らませる。膨らまされた溶融樹脂は、空冷用エアリング34によって空冷され、ガイドローラ35、ガイド板38、ピンチロール37の順に通過し、フラットにされて巻取装置33に巻き取られ、チューブ状のフィルムを扁平状に巻いてあるロール状原反Fが得られる。そのため、以下に説明する製袋充填方法では、ロール状原反Fが巻き戻されてフィルム2が供給される。このように、本実施形態では、チューブ状のフィルムが扁平化されることによって、幅方向の両縁がつながった外側フィルムと内側フィルムが積層されたフィルム2が得られる。外側フィルムと内側フィルムは、それぞれ、ロール状原反Fの外側及び内側になるフィルムである。なお、多重に積層されたフィルム2は、別の方法によって製造してもよく、例えば、独立した複数のフィルムを積層して押圧することによって製造してもよい。
このように、本実施形態におけるフィルム2は、共押出成形により押し出された筒状パリソンに対してインフレーション成形を行っており、延伸工程を備えていない。そのため、引張弾性率が低いフィルムが形成される。ここで、本実施形態では、インフレーション成形時のブロー比を大きくするともに、押出速度を低く設定している。
具体的には、ブロー比は、1.0以上が好ましく、より好ましくは1.5以上である。引取速度は、100m/分以下が好ましく、より好ましくは60m/分以下である。このように設定することにより、フィルム2の縦シール方向である縦方向の引張弾性率Veと、横シール方向である横方向の引張弾性率Heについて、Ve<Heの関係が満たされる。このような条件でフィルム2を形成することにより、上側横シール部4に設けられた開封部6で包装袋1を開封する際に、フィルム2が伸びて開封しにくくなることを防ぐことができる。なお、フィルムの横方向における引張弾性率Heの上限値は1000MPaが好ましい。このように引張弾性率が低い(すなわち、やわらかい)フィルムについては、開封時にフィルムが伸びてしまうことがあるため、本願発明の効果を顕著に得ることができる。
He-Veの値は、1MPa以上が好ましく、3MPa以上がさらに好ましい。この値は、例えば1~100MPaであり、具体的には例えば、1、2、3、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内又は何れか以上であってもよい。He,Veは、それぞれ、例えば、300~1000MPaであり、具体的には例えば、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
4.製袋充填方法
次に、図4を用いて、フィルム2を用いた製袋充填方法について説明する。この方法は、殺菌装置13と、乾燥装置17と、製袋充填装置18を有する製袋充填システム100を用いて実施可能である。本実施形態の製袋充填方法は、殺菌工程と、乾燥工程と、製袋充填工程を備える。以下、各工程について詳細に説明する。
4-1.殺菌工程
殺菌工程は、殺菌装置13を用いて実施することができる。殺菌工程では、ロール状原反Fから繰り出されたフィルム2を殺菌剤に接触させることによってフィルム2を殺菌する。
具体的には、まず、ロール状原反Fから繰り出されたフィルム2は、ローラ14aを経て殺菌装置13に導かれる。ロール状原反Fから殺菌装置13までの経路途中にはセンサ119が配されており、フィルム2に長さ方向において一定間隔で印刷されたレジマークを検知して、製袋充填システム100の軌道上に一定の長さのフィルム2を一定の時間間隔で送り出せるようになっている。また、ロール状原反Fと殺菌装置13の間に横シール機を配置し、フィルム2の長手方向(フィルム2の流れ方向)の端部を横シールするようにしてもよい。一方、フィルム2の長手方向の端部が殺菌剤に接触しないようにフィルム2を製袋充填システム100に設置してもよい。この場合、ロール状原反Fと殺菌装置13の間の横シール機が不要である。
殺菌装置13は、フィルム2の殺菌が可能な装置であり、殺菌剤を含む液体である殺菌液13a中にフィルム2を浸漬させることによってフィルム2を殺菌するものであってもよく、殺菌剤のミスト又はガスをフィルム2に接触させることによってフィルム2を殺菌するものであってもよい。殺菌剤としては、過酸化水素が例示される。殺菌装置13内では、フィルム2は、ローラ14b,14cによってガイドされ、乾燥装置17に向かって移動する。
殺菌工程の後であって製袋充填工程の前に、フィルム2を圧着する圧着工程を行う。この工程は、具体的には、一対の圧着部材(例:ローラ)15でフィルム2を挟むことによって行うことができる。圧着工程を行うことによって製袋の際の不具合の発生を低減することができる。本実施形態では、一対の圧着部材15を二箇所に設けているが、一箇所又は三箇所以上に設けてもよい。
4-2.乾燥工程
殺菌工程の後であって製袋充填工程の前に乾燥工程を行う。この工程を行うことによって、殺菌工程においてフィルム2に水分や殺菌剤が付着した場合でも、包装袋1内に意図しない水分や殺菌剤が混入することを抑制することができる。
本実施形態では、乾燥工程は、ブロー装置16と、乾燥装置17によって行われる。ブロー装置16では、エア16aをフィルム2に吹き付けることによって、フィルム2の表面の水滴を吹き飛ばして除去する。ブロー装置16は、フィルム2の両側のそれぞれに設けられており、フィルム2の両面の水滴除去が可能になっている。
乾燥装置17の内部空間17aは、乾燥装置17の外部よりも高温になっており、フィルム2が内部空間17aを通過する間に乾燥するようになっている。フィルム2は、入口17bを通じて内部空間17a内に入り、内部空間17a内ではローラ14d,14e,14fによって案内されて、出口17cを通じて内部空間17aから出るようになっている。
乾燥装置17から出たフィルム2は、ローラ14gによってフォーマ112に導かれる。
4-3.製袋充填工程
製袋充填工程は、製袋充填装置18を用いて実施することができる。製袋充填工程では、殺菌後のフィルム2をヒートシールすることによって下端が閉じた筒状にして形成した筒状体39内に内容物Wを充填した後に筒状体39の上端をヒートシールして密閉する。以下、この工程を詳細に説明する。
<フィルム2を筒状にする第1工程>
フィルム2は、フォーマ112を通過する間に筒状に湾曲されて、湾曲した先端の両側縁部が重ね合わされた形態となる。重ね合わされた部分には合掌部8が形成される。
<縦シール部7を形成する第2工程>
次に、フィルム2の合掌部8を縦シール機113にてヒートシールし、縦シール部7を形成する。縦シール機113は、一対のシールバーを備え、フィルム2が一定の時間間隔で移動するタイミングに合わせて、合掌部8を一対のシールバーで所定時間挟持することでヒートシールを行う。
<下側横シール部5を形成する第3工程>
次に、開閉自在なしごきロール115を閉じて、フィルム2から形成された筒状体39をしごく。これにより筒状体39が扁平化する。そして、扁平化した筒状体39の所定位置を横シール機116にてヒートシールし、下側横シール部5を形成する。横シール機116は、一対のシールバーを備え、上記所定位置を一対のシールバーで所定時間挟持することでヒートシールを行う。これによって、筒状体39の下端が閉じられる。
<内容物を充填する4工程>
次に、しごきロール115を開いたのち、ホッパ111により所定量の内容物Wを投入して筒状体39に充填する。
<上側横シール部4を形成する第5工程>
次に、送りロール114を回転させることで、分離前の包装袋1とともに筒状体39及びこれに続くフィルム2を所定の長さだけ繰り出す。横シール機116の一対のシールバーを所定時間閉じて、所定位置をヒートシールすることで、上側横シール部4を形成して包装袋1を密閉するとともに、これに連なる軌道上の上流に位置する次の包装袋の下側横シール部5を形成する。この工程において、形成された上側横シール部4に開封部6を形成する。なお、開封部6は、下側横シール部5及びそれに連続する上側横シール部4の境界を切断する第6工程と同時に形成してもよい。
<連続状の袋の境界線を切断する第6工程>
プレス兼カッター118を閉じて分離前の包装袋1の下側の下側横シール部5及びそれに連続する上側横シール部4を挟圧するとともに、カッター刃118aで両者の境界を切断して包装袋1をコンベア130上へ落下させる。これにより、内容物Wが充填された包装袋1が製造される。
5.実施例
図5に実施例の包装袋1および比較例の包装袋についての縦方向の引張弾性率Veと、横方向の引張弾性率Heとを示す(単位はMPa)。実施例及び比較例の包装袋は、「3.フィルム2の製造方法」で説明した方法で製造したものであり、ブロー比を変更することによって、Ve及びHeを変化させた。引張弾性率は、JIS K 7127に準拠して引張試験を行うことによって求めた。試験温度は23.5℃、引張の試験速度は、50mm/minとし、試験用のダンベル形状は5号形とした。図5に示すように、実施例1~実施例5については、引張弾性率Ve<引張弾性率Heの関係が満たされている。これに対して、比較例に示す例では、引張弾性率Ve>引張弾性率Heとなっている。これら実施例および比較例の包装袋に対して、容易に開封できるか否かの実験を行った。
被験者が実施例1~実施例5の包装袋1を開封すると、開封部6で容易に開封することが可能であった。これに対して、比較例に示す袋の場合は、開封部周辺のフィルムが切れずに伸びてしまい、被験者が容易に開封することが難しい結果となった。
6.その他の実施形態
・フィルム2の層構成は、適宜変更可能である。上記実施形態では、フィルム2は、接着層を含めて5層構成であるが、これよりも少なくても多くてもよい。
・包装袋1の縦シール部7のシール方式は、適宜変更可能である。上記実施形態では、合掌貼り形式の合掌部8が形成されているが、封筒貼り形式を採用してもよい。
・殺菌工程および乾燥工程は不要な場合には省略可能である。また、乾燥工程は、ブロー装置16と乾燥装置17のうちの一方のみを用いて行ってもよく、自然乾燥によって行ってもよい。
・上記実施形態では、開封部は上側横シール部4に形成されているが、この態様に限定されることはない。例えば、上下方向における上側横シール部4と下側横シール部5との間に横方向に延びる開封シール部を設け、当該開封シール部に開封部を設けてもよい。
1 :包装袋
2 :フィルム
3 :筒体
4 :上側横シール部
5 :下側横シール部
6 :開封部
7 :縦シール部
8 :合掌部
9 :非シール部
13 :殺菌装置
15 :圧着部材
16 :ブロー装置
17 :乾燥装置
18 :製袋充填装置
30 :押出機
31 :ダイ
32 :エア供給パイプ
33 :巻取装置
34 :空冷用エアリング
35 :ガイドローラ
37 :ピンチロール
38 :ガイド板
39 :筒状体
100 :製袋充填システム
111 :ホッパ
112 :フォーマ
113 :縦シール機
114 :送りロール
115 :ロール
116 :横シール機
118 :プレス兼カッター
119 :センサ
130 :コンベア

Claims (5)

  1. 多重に積層されたフィルムで構成される包装袋であって、
    前記包装袋は、
    前記フィルムに縦シール部を形成して構成された筒体と、
    上側横シール部と、
    下側横シール部と、
    開封部を備え
    前記上側横シール部は、前記筒体の上側を閉塞させるように設けられ、
    前記下側横シール部は、前記筒体の下側を閉塞させるように設けられ、
    前記縦シール部に沿った縦方向における前記フィルムの引張弾性率をVeとし、前記横シール部に沿った横方向における前記フィルムの引張弾性率をHeとすると、Ve<Heの関係が満たされ、
    前記開封部は、前記横方向に沿って形成されている、包装袋。
  2. 請求項1に記載の包装袋であって、
    前記開封部は、前記上側横シール部に形成されている、包装袋。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の包装袋であって、
    前記上側横シール部には、前記開封部としてミシン目が形成されている、包装袋。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の包装袋であって、
    前記上側横シール部の前記開封部が延びる方向の位置には、ヒートシールされていない非シール部が形成されている、包装袋。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の包装袋であって、
    前記フィルムの横方向における引張弾性率Heの上限値は1000MPaである、包装袋。
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