JP2022073337A - 燃料電池セパレータ及び燃料電池セパレータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022073337000001
【課題】製造工程の効率化が図られ、耐酸性が充分に図られた燃料電池セパレータ及び燃料電池セパレータの製造方法を提供すること。
【解決手段】燃料電池を構成する燃料電池セパレータ1であって、ステンレスにより構成される基材11と、発電部を有する中央部30と、未発電部を有する外周部20と、を有し、中央部30は、前記基材上に形成された、基材11を構成するステンレスとは異なる異種金属層12と、前記異種金属層上に形成された、カーボン層13とを有し、外周部20は、異種金属層12とカーボン層13と、前記カーボン層上に形成された樹脂層14とを有する部分と、異種金属層12及びカーボン層13を有しておらず、前記基材上に形成された樹脂層14を有する部分とを有する燃料電池セパレータ1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池セパレータ及び燃料電池セパレータの製造方法に関する。
従来より、固体高分子型の燃料電池においては、固体高分子膜の両側に、空気電極、水素電極がそれぞれ接合され、更に、空気電極、水素電極のそれぞれにセパレータか対向して配置される構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。酸素又は空気が通過する空気電極側は、酸性度がpH2~3の酸性の雰囲気となる。このため、セパレータは、ステンレス鋼板等の基材となる金属板の表面に、防食用の表面処理が施されて構成される。より具体的には、ステンレス鋼板の表面に、Ta,Zr,Nb,Ti,Ni-Cr合金から選ばれた耐酸性皮膜が形成され、更に耐酸性皮膜の上に、Au,Pt,Pdから選ばれた導電性皮膜が形成される。
特開2001-93538号公報
上記公報記載の従来のセパレータの製造工程では、PVD法等によりステンレス鋼板等の基材となる金属板の表面に耐酸性皮膜が形成された後に、更に、PVD法等により導電性皮膜が形成される。これをステンレス鋼板の表面と裏面との両方に行うのであるが、耐酸性皮膜の形成、及び、導電性皮膜の形成、という処理を、1枚のセパレータに対して行う必要があり、製造工程の効率化が求められていた。
本発明は、製造工程の効率化が図られ、耐酸性が充分に図られた燃料電池セパレータ及び燃料電池セパレータの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、燃料電池を構成する燃料電池セパレータ(例えば、後述の燃料電池セパレータ1)であって、ステンレスにより構成される基材(例えば、後述の基材11)と、発電部を有する中央部(例えば、後述の中央部30)と、未発電部を有する外周部(例えば、後述の外周部20)と、を有し、前記中央部は、前記基材上に形成された、前記基材を構成するステンレスとは異なる異種金属層(例えば、後述の異種金属層12)と、前記異種金属層上に形成された、カーボン層(例えば、後述のカーボン層13)とを有し、前記外周部は、前記異種金属層と前記カーボン層と、前記カーボン層上に形成された樹脂層とを有する部分(例えば、後述の部分21)と、前記異種金属層及び前記カーボン層を有しておらず前記基材上に形成された前記樹脂層を有する部分(例えば、後述の部分22)とを有する燃料電池セパレータを提供する。
これにより、外周部を連続して覆うようにして樹脂層を形成することが可能となり、強酸性の雰囲気に曝される外周部において、基材、異種金属層が強酸性の雰囲気に曝されることを防ぐことが可能となる。特に、耐酸性のCrにより構成される被膜が形成されていない基材の外周部の部分が、樹脂層により覆われているため、基材が強酸性の雰囲気に曝されることを防ぐことが可能となる。この結果、耐酸性が充分に図られた燃料電池セパレータとすることができる。
また、前記外周部が、前記樹脂層を有する部分を有する構成であるため、当該部分を治具により支持することを可能とし(又は支持した状態で)、基材の他の部分の表面及び裏面に対して、同時に、異種金属層及び前記カーボン層が形成された燃料電池セパレータとすることが可能となる。この結果、燃料電池セパレータの製造工程の効率化が図られた燃料電池セパレータとすることが可能となる。
この場合、前記異種金属層は、Cr、Ti、Nbの内の少なくとも1つにより構成されることが好ましい。これにより、基材が溶出することを抑えることが可能となる。
また、本発明は、燃料電池を構成する燃料電池セパレータ(例えば、後述の燃料電池セパレータ1)の製造方法であって、ステンレスにより構成される基材(例えば、後述の基材11)の外周部を支持した状態で、前記基材の表面及び裏面に、前記基材を構成するステンレスとは異なる異種金属層(例えば、後述の異種金属層12)を形成する工程と、前記基材の外周部(例えば、後述の外周部20)を支持した状態で、前記基材の表面及び裏面の前記異種金属層上に、カーボン層(例えば、後述のカーボン層13)を形成する工程と、前記基材の外周部に樹脂層(例えば、後述の樹脂層14)を形成することにより、前記基材の外周部に、前記異種金属層と前記カーボン層と樹脂層とを有する部分(例えば、後述の部分21)と、前記異種金属層及び前記カーボン層を有しておらず前記樹脂層を有する部分(例えば、後述の部分22)とを形成する工程と、を有する燃料電池セパレータの製造方法を提供する。
これにより、ステンレス鋼板により構成される基材の表面及び裏面に対して、同時に異種金属層上にカーボン層を形成することが可能となり、燃料電池セパレータの製造工程の効率化が図られた燃料電池セパレータとすることが可能となる。
また、前記基材の外周部に樹脂層を形成することにより、前記基材の外周部に、前記異種金属層と前記カーボン層と樹脂層とを有する部分と、前記異種金属層及び前記カーボン層を有しておらず前記樹脂層を有する部分とを形成する工程と、を有するため、基材の外周部の内、異種金属層やカーボン層を形成する際に、基材を支持していたため前記異種金属層及び前記カーボン層が形成されていない部分(例えば後述の部分22)が樹脂層により覆われているため、基材が強酸性の雰囲気に曝されることを防ぐことが可能となる。この結果、耐酸性が充分に図られた燃料電池セパレータとすることができる。
本発明によれば、製造工程の効率化が図られ、耐酸性が充分に図られた燃料電池セパレータ及び燃料電池セパレータの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態としての燃料電池セパレータを示す平面図である。 本発明の一実施形態としての燃料電池セパレータの製造方法において、カーボン層を形成した後であって樹脂層を形成する前の状態の燃料電池セパレータの基材の様子を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、燃料電池セパレータ1を示す平面図である。
燃料電池セパレータ1を備える燃料電池は、電解質膜・電極構造体と、電解質膜・電極構造体を挟持するカソード側の燃料電池セパレータ1及びアノード側の燃料電池セパレータ1とを備えている。複数の燃料電池は、積層されて燃料電池スタックを構成する。以下、説明の便宜上、カソード側の燃料電池セパレータ1と、アノード側の燃料電池セパレータ1とを特に区別せずに、燃料電池セパレータ1として説明する。
燃料電池セパレータ1は、長方形状のステンレス(SUS)鋼板により構成される基材11と、基材11を構成するステンレスとは異なる異種金属層12と、カーボン層13と、樹脂層14とを有している。基材11は、平面視で外形が矩形状を有している。基材11の中央部30は、波形状にプレス加工されて表面が凹凸形状に成形されており、また、基材11の外周部20には、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔や、水素含有ガス等の燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔等を構成する貫通孔111、112、113、114が複数形成されている。中央部30は、燃料電池において電解質膜・電極構造体の電極に対向して配置される発電部を有する。外周部20は、燃料電池において電解質膜・電極構造体の電極に対向しておらず、発電を行わない未発電部を構成する。
中央部30は、基材11上に形成された異種金属層12と、異種金属層12上に形成されたカーボン層13とを有している。外周部20は、基材11上に形成された異種金属層12と、異種金属層12上に形成されたカーボン層13と、カーボン層13上に形成された樹脂層14とを有する部分21と、異種金属層12及びカーボン層13を有しておらず基材11上に形成された樹脂層14を有する部分22とを有している。
中央部30及び外周部20の異種金属層12は、基材11の表面と裏面に形成された、Cr、Ti、Nbの内の少なくとも1つにより構成される耐酸性の皮膜の層により構成される。本実施形態では、異種金属層12は、Crにより構成される耐酸性の皮膜の層により構成される。中央部30及び外周部20のカーボン層13は、基材11の表面と裏面に形成された異種金属層12上に積層されて形成された、カーボンの皮膜の層により構成される。
外周部20の部分21の樹脂層14は、基材11の表面と裏面に形成されたカーボン層13上に積層されて形成された樹脂の層により構成される。また、外周部20の部分22の樹脂層14は、異種金属層12及びカーボン層13が設けられていない基材11の表面の部分、裏面の部分に形成された樹脂(本願においては、「樹脂」は、広義の樹脂を意味し、ゴムも含むことを意味する)により構成される層により構成される。外周部20の部分21の樹脂層14及び外周部20の部分22の樹脂層14は、連続して外周部20をコーティングするように覆っており、酸素含有ガスや水素含有ガス等が漏れないようにシールをする。即ち、連続して外周部20をコーティングする樹脂層14は、外周部20の部分21においては、基材11上に形成された異種金属層12の更にその上に形成されたカーボン層13をコーティングしており、外周部20の部分22においては、異種金属層12及びカーボン層13が形成されていない基材11をコーティングしており、このため外周部20においては、基材11、異種金属層12、及び、カーボン層13は、樹脂層14によってコーティングされている。
燃料電池セパレータ1は、矩形状の燃料電池セパレータ1の一対の短辺の一方の短辺の部分に、外周部20の部分22を有している。より詳細には、外周部20の部分22は、基材11における酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔や、水素含有ガス等の燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔等を構成する貫通孔の周縁部の、左右方向における中央の部分に位置している。この位置において、後述のように治具9により支持することで、安定して支持することが可能となる。外周部20の部分22は、基材11の表面と裏面とを同時に、PVDコーティングにより異種金属層12、カーボン層13をそれぞれ形成しているときに、基材11を支持する後述の治具9(図2参照)が基材11に当接している部分であり、当該当接している治具9の部分の形状と同一の形状を有している。
次に、上記燃料電池セパレータ1を製造するための燃料電池セパレータの製造方法について説明する。図2は、燃料電池セパレータの製造方法において、カーボン層13を形成した後であって樹脂層14を形成する前の状態の燃料電池セパレータ1の基材11の様子を示す平面図である。
燃料電池セパレータの製造方法では、PVDコーティングが行われて燃料電池セパレータ1が製造される。具体的には、先ず、表面及び裏面の外周部20にプライマーを塗布した基材11を、治具9によって把持することにより支持する。治具9により把持する基材11の部分は、図1、図2に示すように、外周部20の部分22となる部分である。
次に、治具9により把持した状態で基材11を処理炉に入れて密閉し、所定の圧力に至るまで真空排気する。以下、基材11が処理炉から取り出されるまで、治具9により基材11が把持されることにより支持された状態は維持される。次に、処理炉内の温度を上昇させて基材11を十分に加熱する。これにより、基材11の表面に付着している水分等の不純物を蒸発させる。次に、基材11の表面にアルゴンイオンを衝突させて、酸化膜等の不純物を除去する。
次に、異種金属層12を構成する金属材料と処理炉との間でアーク放電を行うことにより、金属材料を気化させてプラズマ状態としてイオン化する。そして、基材11にマイナスの電圧を印加して、イオン化した金属材料を基材11に高速で衝突させて、基材11の表面及び裏面上に異種金属層12を同時に形成する。
次に、カーボン層13を構成するカーボン材料と処理炉との間でアーク放電を行うことにより、カーボン材料を気化させてプラズマ状態としてイオン化する。そして、基材11にマイナスの電圧を印加して、イオン化したカーボン材料を基材11に高速で衝突させて、基材11の表面及び裏面上に形成された異種金属層12上に、カーボン層13を同時に形成する。カーボン層13を形成後に、処理炉内に窒素またはヘリウムを注入し、異種金属層12及びカーボン層13を形成した基材11を冷却する。
次に、異種金属層12及びカーボン層13を形成した基材11を、処理炉から取り出し、治具9から取り外す。そして基材11を、射出成形するための金型のキャビティにセットし、溶融した樹脂により射出成形して、基材11の外周部20を覆うように基材11の外周部20に樹脂を成形させる。このとき、外周部20の部分21においては、基材11上に形成された異種金属層12及びカーボン層13を覆うようにして樹脂層14が形成され、外周部20の部分22においては、治具9の基材11への当接により異種金属層12及びカーボン層13が形成されていない基材11の部分を覆うようにして樹脂層14が形成される。そして、外周部20の樹脂を硬化させることにより、燃料電池セパレータ1は製造される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、外周部20は、異種金属層12とカーボン層13と樹脂層14とを有する部分と、異種金属層12及びカーボン層13を有しておらず樹脂層14を有する部分とを有する。
これにより、外周部20を連続して覆うようにして樹脂層14を形成することが可能となり、強酸性の雰囲気に曝される外周部20において、基材11、異種金属層12が強酸性の雰囲気に曝されることを防ぐことが可能となる。特に、外周部20の部分22においては、耐酸性のCrにより構成される被膜が形成されていないが、基材11の外周部20の部分22は樹脂層14により覆われているため、基材11が強酸性の雰囲気に曝されることを防ぐことが可能となる。この結果、耐酸性が充分に図られた燃料電池セパレータ1とすることができる。
また、外周部20が、樹脂層14を有する部分を有する構成であるため、当該部分を治具9により支持することを可能とし、又は、このように支持した状態で、基材11の他の部分の表面及び裏面に対して、同時に、異種金属層12及びカーボン層13が形成された燃料電池セパレータ1とすることが可能となる。この結果、燃料電池セパレータ1の製造工程の効率化が図られた燃料電池セパレータ1とすることが可能となる。
また、本実施形態では、異種金属層12は、Cr、Ti、Nbの内の少なくとも1つにより構成される。これにより、ステンレス鋼板である基材11から鉄が溶出することを抑えることが可能となる。
また、本実施形態では、ステンレスにより構成される基材11の外周部20を支持した状態で、基材11の表面及び裏面に、基材11を構成するステンレスとは異なる異種金属層12を形成する工程と、基材11の外周部20を支持した状態で、基材11の表面及び裏面の異種金属層12上に、カーボン層13を形成する工程と、を有する。
これにより、ステンレス鋼板により構成される基材11の表面及び裏面に対して、同時に異種金属層12上にカーボン層13を形成することが可能となり、燃料電池セパレータ1の製造工程の効率化が図られた燃料電池セパレータ1とすることが可能となる。
また、基材11の外周部20に樹脂層14を形成することにより、基材11の外周部20に、異種金属層12とカーボン層13と樹脂層14とを有する部分と、異種金属層12及びカーボン層13を有しておらず樹脂層14を有する部分とを形成する工程と、を有する。
これにより、基材11の外周部20の内、異種金属層12やカーボン層13を形成する際に、基材11を治具9が支持していたため異種金属層12及びカーボン層13が形成されていない部分22が樹脂層14により覆われているため、基材11が強酸性の雰囲気に曝されることを防ぐことが可能となる。この結果、耐酸性が充分に図られた燃料電池セパレータ1とすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、基材、異種金属層、カーボン層、樹脂層、治具等の構成は、本実施形態による基材11、異種金属層12、カーボン層13、樹脂層14、治具9等の構成に限定されない。
また、例えば、樹脂層14は、連続して外周部20をコーティングしており、外周部20の部分21においては、基材11上に形成された異種金属層12の更にその上に形成されたカーボン層13をコーティングしていたが、この構成に限定されない。基材11の最外周部に、樹脂層14が連続してコーティングされていれば、前記最外周部の内側の外周部において、基材11上に異種金属層12が形成されている部分であれば、その部分を樹脂層14が部分的に覆っていない部分があってもよい。
1…燃料電池セパレータ
11…基材
12…異種金属層
13…カーボン層
20…外周部
21、22…部分
30…中央部

Claims (3)

  1. 燃料電池を構成する燃料電池セパレータであって、
    ステンレスにより構成される基材と、
    発電部を有する中央部と、
    未発電部を有する外周部と、を有し、
    前記中央部は、前記基材上に形成された、前記基材を構成するステンレスとは異なる異種金属層と、前記異種金属層上に形成された、カーボン層とを有し、
    前記外周部は、前記異種金属層と前記カーボン層と、前記カーボン層上に形成された、樹脂層とを有する部分と、前記異種金属層及び前記カーボン層を有しておらず、前記基材上に形成された前記樹脂層を有する部分とを有する燃料電池セパレータ。
  2. 前記異種金属層は、Cr、Ti、Nbの内の少なくとも1つにより構成される請求項1記載の燃料電池セパレータ。
  3. 燃料電池を構成する燃料電池セパレータの製造方法であって、
    ステンレスにより構成される基材の外周部を支持した状態で、前記基材の表面及び裏面に、前記基材を構成するステンレスとは異なる異種金属層を形成する工程と、
    前記基材の外周部を支持した状態で、前記基材の表面及び裏面の前記異種金属層上に、カーボン層を形成する工程と、
    前記基材の外周部に樹脂層を形成することにより、前記基材の外周部に、前記異種金属層と前記カーボン層と樹脂層とを有する部分と、前記異種金属層及び前記カーボン層を有しておらず前記樹脂層を有する部分とを形成する工程と、を有する燃料電池セパレータの製造方法。
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