JP2022071707A - 搬送機構、インクジェットプリンタ、および乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送ベルトを従来と比較して効率的に加温する。【解決手段】 搬送機構3は、記録媒体5を外面20bに載置して搬送する無端式の搬送ベルト20と、搬送ベルト20を洗浄する洗浄槽10と、洗浄された搬送ベルト20にエアを吹き付けるブロワユニット13と、ブロワユニットによってエアが吹き付けられた搬送ベルト20を加熱するヒータユニット16と、ヒータユニット16で加温されたエアをブロワユニット13に供給する供給管42とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は記録媒体を搬送する搬送機構、この搬送機構を備えたインクジェットプリンタ、および乾燥装置に関するものである。
近年、記録媒体を洗浄する機能を備えたインクジェット記録装置が普及している。このようなインクジェット記録装置は、インクが吐出される記録媒体を搬送するための搬送機構を備え、この搬送機構は例えば記録媒体を搬送するための搬送ベルトを備えている。
搬送ベルトは例えば無端状であり、一定の区間で記録媒体を搬送しこの区間内で記録ヘッドを用いて記録媒体にインクを吐出する。記録媒体へのインクの吐出において、記録媒体として例えば布帛が用いられる場合では、インクが布帛から搬送ベルトに染み込むなどすることがあり、これにより搬送ベルトが汚れたり、搬送ベルトに付着したインクにゴミや塵などがさらに付着してしまうことがある。このため記録媒体を搬送し終えた搬送ベルトはいったん洗浄され、洗浄後に再度、記録媒体の搬送に供される。
搬送ベルトは例えば無端状であり、一定の区間で記録媒体を搬送しこの区間内で記録ヘッドを用いて記録媒体にインクを吐出する。記録媒体へのインクの吐出において、記録媒体として例えば布帛が用いられる場合では、インクが布帛から搬送ベルトに染み込むなどすることがあり、これにより搬送ベルトが汚れたり、搬送ベルトに付着したインクにゴミや塵などがさらに付着してしまうことがある。このため記録媒体を搬送し終えた搬送ベルトはいったん洗浄され、洗浄後に再度、記録媒体の搬送に供される。
記録媒体を確実に搬送するために、搬送ベルトの表面には例えば地張り剤として粘着性材料(以降、粘着剤という)を塗布することがある。この粘着剤によって記録媒体がしっかりと搬送ベルトに着接し、搬送ベルトとともに確実に移動することができる。この粘着剤の粘着性を維持するためにも搬送ベルト上のインクやゴミは洗浄して落とす必要がある。
搬送ベルトの洗浄では、例えばロール状に形成された洗浄用のブラシやローラが使用され、これらブラシやローラの表面を洗浄液とともに搬送ベルトに擦りつけるなどして搬送ベルトを洗浄する。近年では洗浄機能を高めるために特許文献1に記載された発明のように、洗浄温度を高めるためのヒータを設け、このヒータによってローラ等を加熱して洗浄するものも考案されている。
搬送ベルトの洗浄では、例えばロール状に形成された洗浄用のブラシやローラが使用され、これらブラシやローラの表面を洗浄液とともに搬送ベルトに擦りつけるなどして搬送ベルトを洗浄する。近年では洗浄機能を高めるために特許文献1に記載された発明のように、洗浄温度を高めるためのヒータを設け、このヒータによってローラ等を加熱して洗浄するものも考案されている。
上記のように搬送ベルトを洗浄して繰り返して記録媒体の搬送に供する搬送機構では、搬送ベルトの粘着性を維持するために、洗浄された搬送ベルトを確実に乾燥させ加温することが望ましい。
しかしながら、従来の構成では洗浄された搬送ベルトが乾ききらず、このためにベルト表面の温度が上がらず搬送ベルト上に記録媒体をしっかりと保持できないことがあった。
しかしながら、従来の構成では洗浄された搬送ベルトが乾ききらず、このためにベルト表面の温度が上がらず搬送ベルト上に記録媒体をしっかりと保持できないことがあった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、搬送ベルトを従来と比較してより確実に加熱することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
記録媒体を外面に載置して搬送する無端式の搬送ベルトと、
搬送ベルトを洗浄する洗浄槽と、
洗浄された前記搬送ベルトに、予め昇温されたエアを吹き付けるブロワと、
ブロワによってエアが吹き付けられた搬送ベルトを加熱するヒータと、
ヒータの熱を受けて昇温されたエアを生成してブロワに供給する供給機構と、を備えることを特徴とする。
本発明では、供給機構がヒータで発生した熱を利用して昇温されたエアをブロワに供給する。ブロワはこの予め昇温されたエアを搬送ベルトに吹き付けることを特徴の一つとする。
このように、ブロワが搬送ベルトに吹き付けるエアとしてヒータで昇温されたエアを用いることで従来よりも温度の高いエアによってベルトを乾燥しやすくでき、このエアを吹き付けた後の搬送ベルトの外面をヒータで加熱するため、記録媒体が載置される搬送ベルトの外面をより確実に加温することができる。
記録媒体を外面に載置して搬送する無端式の搬送ベルトと、
搬送ベルトを洗浄する洗浄槽と、
洗浄された前記搬送ベルトに、予め昇温されたエアを吹き付けるブロワと、
ブロワによってエアが吹き付けられた搬送ベルトを加熱するヒータと、
ヒータの熱を受けて昇温されたエアを生成してブロワに供給する供給機構と、を備えることを特徴とする。
本発明では、供給機構がヒータで発生した熱を利用して昇温されたエアをブロワに供給する。ブロワはこの予め昇温されたエアを搬送ベルトに吹き付けることを特徴の一つとする。
このように、ブロワが搬送ベルトに吹き付けるエアとしてヒータで昇温されたエアを用いることで従来よりも温度の高いエアによってベルトを乾燥しやすくでき、このエアを吹き付けた後の搬送ベルトの外面をヒータで加熱するため、記録媒体が載置される搬送ベルトの外面をより確実に加温することができる。
また本発明では、ヒータと供給機構とをユニット化し、
ヒータは、搬送ベルトの外面と対面配置された熱源を備え、
供給機構は、
熱源を介して搬送ベルトと反対側に熱源と隣合わせて配置された熱交換流路と、
熱交換流路内で昇温されたエアを前記ブロワに供給する供給路と、を備えることを特徴とする。
これにより、熱源からの熱エネルギーを利用して熱交換流路内で昇温されたエアを、供給路を介してブロワに供給しつつ、ヒータによってベルトを加温することができるユニットを提供する。
ヒータは、搬送ベルトの外面と対面配置された熱源を備え、
供給機構は、
熱源を介して搬送ベルトと反対側に熱源と隣合わせて配置された熱交換流路と、
熱交換流路内で昇温されたエアを前記ブロワに供給する供給路と、を備えることを特徴とする。
これにより、熱源からの熱エネルギーを利用して熱交換流路内で昇温されたエアを、供給路を介してブロワに供給しつつ、ヒータによってベルトを加温することができるユニットを提供する。
また、上述の熱源は、搬送ベルトに沿って配列された複数の電熱管であり、
熱交換流路は、電熱管がなす平面と略平行をなして繰り返し曲折した蛇行形状に形成することが望ましい。
搬送ベルトに沿って配列された複数の電熱管と略平行をなして熱交換流路を蛇行させたことにより、効率よく電熱管からの熱エネルギーを熱交換流路内に取り込むことができ、これにより熱交換流路内のエアをより高い効率で昇温させることができる。
熱交換流路は、電熱管がなす平面と略平行をなして繰り返し曲折した蛇行形状に形成することが望ましい。
搬送ベルトに沿って配列された複数の電熱管と略平行をなして熱交換流路を蛇行させたことにより、効率よく電熱管からの熱エネルギーを熱交換流路内に取り込むことができ、これにより熱交換流路内のエアをより高い効率で昇温させることができる。
また本発明は、ブロワが吹き付けるエアの吹き出し量を制御するフロー制御バルブを備えてもよい。
このようにフロー制御バルブを設けることにより、ブロワが搬送ベルトに吹き付けるエアの風量を調整することができる。
このようにフロー制御バルブを設けることにより、ブロワが搬送ベルトに吹き付けるエアの風量を調整することができる。
また本発明は、フロー制御バルブによってブロワが吹きつけるエアから分流された分岐エアをヒータ側に導く還流流路を備えてもよい。
このような構成にすることにより、ヒータ側に還流するエアを増やしてより効率的にエアを昇温させることができる。また、ヒータ側に還流するエアを減らしてより効率的にエアを降温させることもできる。
このような構成にすることにより、ヒータ側に還流するエアを増やしてより効率的にエアを昇温させることができる。また、ヒータ側に還流するエアを減らしてより効率的にエアを降温させることもできる。
また本発明は、搬送ベルトに吹き付けるエアの温度を検出するための温度検出センサを備え、
フロー制御バルブがこの温度検出センサからの検出信号に基づき、吹き付けるエアの流量を制御するとともに還流流路に分流するエアの流量を制御するようにしてもよい。
このような構成を用いることで、搬送ベルトに吹き付けるエアの流量ならびに温度をコントロールすることができる。
また、上述したいずれかの搬送機構を備えたプリンタも本発明の範囲である。上述の搬送機構を、記録ヘッドを備えたプリンタに設けることにより、予め昇温されたエアを吹き付けた後の搬送ベルトの外面をヒータで加熱するため、記録媒体が載置される搬送ベルトの外面をより確実に加温することができる。これにより搬送ベルトの外面に塗布される張り剤をより確実に加熱でき、記録媒体を搬送ベルトの外面によりしっかりと保持することができる。
フロー制御バルブがこの温度検出センサからの検出信号に基づき、吹き付けるエアの流量を制御するとともに還流流路に分流するエアの流量を制御するようにしてもよい。
このような構成を用いることで、搬送ベルトに吹き付けるエアの流量ならびに温度をコントロールすることができる。
また、上述したいずれかの搬送機構を備えたプリンタも本発明の範囲である。上述の搬送機構を、記録ヘッドを備えたプリンタに設けることにより、予め昇温されたエアを吹き付けた後の搬送ベルトの外面をヒータで加熱するため、記録媒体が載置される搬送ベルトの外面をより確実に加温することができる。これにより搬送ベルトの外面に塗布される張り剤をより確実に加熱でき、記録媒体を搬送ベルトの外面によりしっかりと保持することができる。
また、別の観点からなされた本発明の乾燥装置は、
予め昇温されたエアを乾燥対象に吹き付けるブロワと、
ブロワによってエアが吹き付けられる前の乾燥対象、もしくはブロワによってエアが吹き付けられた後の乾燥対象を加熱するヒータと、
ヒータの熱を受けて昇温されたエアを生成してブロワに供給する供給機構と、を備える。
この構成により、ヒータの熱を利用して生成された昇温エアを乾燥対象に吹き付け、ヒータによって乾燥対象を加熱でき、より確実に乾燥対象を乾燥させることができる。乾燥対象としては記録媒体や搬送ベルトなどがあげられる。
予め昇温されたエアを乾燥対象に吹き付けるブロワと、
ブロワによってエアが吹き付けられる前の乾燥対象、もしくはブロワによってエアが吹き付けられた後の乾燥対象を加熱するヒータと、
ヒータの熱を受けて昇温されたエアを生成してブロワに供給する供給機構と、を備える。
この構成により、ヒータの熱を利用して生成された昇温エアを乾燥対象に吹き付け、ヒータによって乾燥対象を加熱でき、より確実に乾燥対象を乾燥させることができる。乾燥対象としては記録媒体や搬送ベルトなどがあげられる。
また、本発明の乾燥装置は、
ヒータと供給機構とをユニット化し、
ヒータは、乾燥対象と対面配置される熱源を備え、
供給機構は、
熱源を介して乾燥対象と反対側に熱源と隣合わせて配置される熱交換流路と、
熱交換流路内で昇温されたエアを前記ブロワに供給する供給路と、を備える。
これにより、熱源からの熱エネルギーを利用して熱交換流路内で昇温されたエアを、供給路を介してブロワに供給しつつ、ヒータによって乾燥対象を加温することができるユニットを提供できる。
ヒータと供給機構とをユニット化し、
ヒータは、乾燥対象と対面配置される熱源を備え、
供給機構は、
熱源を介して乾燥対象と反対側に熱源と隣合わせて配置される熱交換流路と、
熱交換流路内で昇温されたエアを前記ブロワに供給する供給路と、を備える。
これにより、熱源からの熱エネルギーを利用して熱交換流路内で昇温されたエアを、供給路を介してブロワに供給しつつ、ヒータによって乾燥対象を加温することができるユニットを提供できる。
また、本発明の乾燥装置は、
前記熱源は乾燥対象に沿って配列される複数の電熱管であり、
前記熱交換流路を、配列された複数の前記電熱管と略平行をなして蛇行するように形成することが望ましい。
この構成により、乾燥対象に沿って配列された複数の電熱管と略平行をなして熱交換流路を蛇行させたことにより、効率よく電熱管からの熱エネルギーを熱交換流路内に取り込むことができ、これにより熱交換流路内のエアをより高い効率で昇温させることができる。
前記熱源は乾燥対象に沿って配列される複数の電熱管であり、
前記熱交換流路を、配列された複数の前記電熱管と略平行をなして蛇行するように形成することが望ましい。
この構成により、乾燥対象に沿って配列された複数の電熱管と略平行をなして熱交換流路を蛇行させたことにより、効率よく電熱管からの熱エネルギーを熱交換流路内に取り込むことができ、これにより熱交換流路内のエアをより高い効率で昇温させることができる。
本発明によれば、ブロワが搬送ベルトに吹き付けるエアとしてヒータの熱を受けて予め昇温されたエアを用いることで従来よりも搬送ベルトに吹き付けるエアの温度を上げてベルトを乾燥しやすくでき、この昇温されたエアを吹き付けた後の搬送ベルトをヒータで加熱するため、記録媒体が載置される搬送ベルトをより確実に加温することができる。
図1に本発明の搬送機構を備えたインクジェットプリンタの斜視図を例示する。インクジェットプリンタ1は、搬送機構3、搬送機構3によって搬送される記録媒体5にインクジェットプリントする記録ヘッド7を備える。搬送機構3は洗浄槽10、ブロワユニット(ブロワ)13、ヒータユニット16、搬送ベルト20、搬送ローラ24、25、テンションローラ28などを備える。
なお、ここではインクジェットプリンタを例示したが、本発明の搬送機構はインクジェットプリンタに限らず、塗布用のノズルを備えた塗布装置などに備えてもよい。
なお、ここではインクジェットプリンタを例示したが、本発明の搬送機構はインクジェットプリンタに限らず、塗布用のノズルを備えた塗布装置などに備えてもよい。
搬送ベルト20は無端状に形成されており、搬送ベルト20の内面20aに搬送ローラ24、25、テンションローラ28が接している。搬送ローラ24、25の一方が駆動ローラとなっており、これにより搬送ベルト20の動きが制御されている。搬送ローラ24、25の間にはテンションローラ28が設けられ、これにより搬送ベルト20は予め定められたテンション範囲内で維持される。
搬送ベルト20の外面20bには例えば地張り剤である粘着剤が塗布されており、この粘着剤の粘着性により布帛などの記録媒体5を搬送ベルト20の外面20bに粘着させて搬送することができる。粘着剤としては比較的高めの温度にすることで粘着効果が高まる特性を有する粘着剤を用いてもよい。なお粘着剤を塗布する以外にも、例えば基材の上に粘着性材料を層設した構造を有する搬送ベルトを用いるなどしてもよい。この粘着性材料層を外側にすることで記録媒体を粘着性材料層に粘着させることができ記録媒体をしっかりと搬送することができる。
記録媒体5を搬送し終えた搬送ベルト20は搬送ローラ25によって下側に送られ、下側では搬送ベルト20は上側とは逆向きに動く。下側には搬送ベルト20を洗浄する洗浄槽10、洗浄された搬送ベルト20にエアを吹き付けるブロワユニット13、搬送ベルト20を加温するヒータユニット16が上流側から下流側へ向けて順に配置されている。これらブロワユニット13とヒータユニット16とによって本発明の乾燥装置が構成される。
洗浄槽10は、例えば、搬送ベルト20の洗浄に用いる洗浄液が貯留されたタンク(図示省略)と洗浄液を用いて搬送ベルト20を洗浄するブラシ(図示省略)とを備える。
搬送ベルト20は洗浄液に浸されたブラシ等によって表面が擦過されることにより洗浄され、これにより搬送ベルト20の外面20bに付着したインクや塵などが除去される。なお除去されたインクは洗浄液とともに図示しない廃液タンクに貯留/廃棄される。なお搬送ベルトの種類によってはブラシに代えてより柔軟なスポンジ等を用いるなど適宜変更するとよい。
搬送ベルト20は洗浄液に浸されたブラシ等によって表面が擦過されることにより洗浄され、これにより搬送ベルト20の外面20bに付着したインクや塵などが除去される。なお除去されたインクは洗浄液とともに図示しない廃液タンクに貯留/廃棄される。なお搬送ベルトの種類によってはブラシに代えてより柔軟なスポンジ等を用いるなど適宜変更するとよい。
図2に示すように、ブロワユニット13は洗浄槽10の下流側に隣り合って配置され、洗浄槽10で洗浄された搬送ベルト20にエアを吹き付けて乾燥させる。
ブロワユニット13は、ブロワ本体30、吹出しノズル31、フロー制御バルブ34、温度検出センサ35、還流管36を備える。ブロワ本体30は送風ファンを備え、この送風ファンによって後述する予め昇温されたエア(以降、昇温エアという)を吹出しノズル31側に送り出すことが可能となっている。
還流管36の内側にはフロー制御バルブ34によって分流された昇温エアをヒータユニット16側に導く還流流路が形成されており、この還流流路を介してフロー制御バルブ34によって分流された昇温エアをヒータユニット16側に送ることができる。
ブロワユニット13は、ブロワ本体30、吹出しノズル31、フロー制御バルブ34、温度検出センサ35、還流管36を備える。ブロワ本体30は送風ファンを備え、この送風ファンによって後述する予め昇温されたエア(以降、昇温エアという)を吹出しノズル31側に送り出すことが可能となっている。
還流管36の内側にはフロー制御バルブ34によって分流された昇温エアをヒータユニット16側に導く還流流路が形成されており、この還流流路を介してフロー制御バルブ34によって分流された昇温エアをヒータユニット16側に送ることができる。
ブロワ本体30によって送り出された昇温エアはフロー制御バルブ34によってエアの一部または全部が吹出しノズル31に送られる。吹出しノズル31は温度検出センサ35を備え、フロー制御バルブ34は温度検出センサ35からの検出信号に基づいてバルブの開閉を制御する。
例えば、昇温エアの温度が低い場合は還流管36を介してヒータユニット16に戻す昇温エア(以降、分岐昇温エアという)の流量を増やし、昇温エアの温度が高い場合は還流管36を介してヒータユニット16に戻す分岐昇温エアの流量を減らして後述する外気の割合を増やす。このようにすることで吹出しノズル31から吹き出す昇温エアの温度を調節することができる。なお吹出しノズル31から吹き出す昇温エアの風圧はブロワ本体30の送風ファンによって制御する。
例えば、昇温エアの温度が低い場合は還流管36を介してヒータユニット16に戻す昇温エア(以降、分岐昇温エアという)の流量を増やし、昇温エアの温度が高い場合は還流管36を介してヒータユニット16に戻す分岐昇温エアの流量を減らして後述する外気の割合を増やす。このようにすることで吹出しノズル31から吹き出す昇温エアの温度を調節することができる。なお吹出しノズル31から吹き出す昇温エアの風圧はブロワ本体30の送風ファンによって制御する。
吹出しノズル31は所定の角度をなして搬送ベルト20と対向しており、吹出しノズル31から吹き出された昇温エアは搬送ベルト20に吹き付けられる。これにより洗浄槽10で洗浄された搬送ベルト20の外面20b上の洗浄液を飛ばし、より早期に乾燥することが可能となる。
なお、この実施形態では温度検出センサからの検出信号に基づきフロー制御バルブの開度を制御したが、温度検出センサを省いてフロー制御バルブの開度を手動で調整するようにしてもよい。このように機構を簡略化しても昇温エアの温度をコントロールすることは十分に可能である。
なお、この実施形態では温度検出センサからの検出信号に基づきフロー制御バルブの開度を制御したが、温度検出センサを省いてフロー制御バルブの開度を手動で調整するようにしてもよい。このように機構を簡略化しても昇温エアの温度をコントロールすることは十分に可能である。
フロー制御バルブ34によって吹出しノズル31に送られる昇温エアから分流された分岐昇温エアは還流管36によってヒータユニット16に送られる。還流管36の一端はフロー制御バルブ34に接続され、還流管36の他端は後述する熱交換部41に接続されている。この構造によりフロー制御バルブで分流された分岐昇温エアをヒータユニット16に送ることができる。
図3に示すようにヒータユニット16はヒータ部40、熱交換部41、および供給管42を有する。ヒータ部40は枠状のケーシング50、複数の電熱管51、およびケーシング50と熱交換部との間に介装される熱伝導板60とを備える。昇温エアを上述のブロワユニット13に供給する供給機構は熱交換部41、供給管42、および熱伝導板60によって構成されている。
ケーシング50は上流側端部壁50a、下流側端部壁50b、および、これら上流側端部壁50aと下流側端部壁50bとを一体に連ねる側壁50cによって枠状に形成され、上流側端部壁50aと下流側端部壁50bとは互いに略平行をなしている。
ケーシング50は上流側端部壁50a、下流側端部壁50b、および、これら上流側端部壁50aと下流側端部壁50bとを一体に連ねる側壁50cによって枠状に形成され、上流側端部壁50aと下流側端部壁50bとは互いに略平行をなしている。
上流側端部壁50a、下流側端部壁50b、および側壁50cの一方の端(下端)には熱伝導板60が取り付けられ、他方の端(上端)は開放され開口50dが形成されている。熱伝導板60は、例えば熱伝導性の良好な銅や銅系の合金によって形成され、これにより電熱管51で発生した熱エネルギーの一部を後述する熱交換部41側に効率よく伝達することができる。
なお、ケーシング50の材質としては断熱性に優れた材料を用いるとよい。これにより電熱管51で発生した熱の外部への放出を低減することができる。またケーシングも熱伝導性に優れた素材で形成し、その上流側端部壁、下流側端部壁、および側壁の外側を断熱材で覆うようにしてもよい。
なお、ケーシング50の材質としては断熱性に優れた材料を用いるとよい。これにより電熱管51で発生した熱の外部への放出を低減することができる。またケーシングも熱伝導性に優れた素材で形成し、その上流側端部壁、下流側端部壁、および側壁の外側を断熱材で覆うようにしてもよい。
電熱管51としては例えば石英管の内部にフィラメントを有する既存のものを用いることができる。それぞれの電熱管51は、上流側端部壁50aもしくは下流側端部壁50bと平行をなしつつ、ケーシング50の上流側端部壁50aから下流側端部壁50bに向けて配列されている。これにより、複数の電熱管51は開口50dを通して搬送ベルト20と略平行をなしながら対向し、より均一に搬送ベルト20に対して熱をあびせることがきる。
なお、使用する電熱管としては特に制限はないが、フィラメントとしてカーボン、タングステン、鉄とクロムの合金を用いたもの等があり、所望する発熱量に応じて選択するとよい。また放射する赤外線もフィラメントにより異なるため、記録媒体、搬送ベルト、粘着剤などの種類に鑑みて選択するとよい。
なお、使用する電熱管としては特に制限はないが、フィラメントとしてカーボン、タングステン、鉄とクロムの合金を用いたもの等があり、所望する発熱量に応じて選択するとよい。また放射する赤外線もフィラメントにより異なるため、記録媒体、搬送ベルト、粘着剤などの種類に鑑みて選択するとよい。
熱交換部41は有底の筐体70、筐体70内において蛇行流路(熱交換流路)を形成する複数の仕切り62~65などにより構成されている。
筐体70は、上流側端部壁70a、この上流側端部壁70aと略平行な下流側端部壁70b、上流側端部壁70aと下流側端部壁70bとに連なる側壁70c、これら上流側端部壁70a、下流側端部壁70b、側壁70cに連なる底70dで構成され、例えば断熱性に優れた材料で一体形成されている。
筐体70は、上流側端部壁70a、この上流側端部壁70aと略平行な下流側端部壁70b、上流側端部壁70aと下流側端部壁70bとに連なる側壁70c、これら上流側端部壁70a、下流側端部壁70b、側壁70cに連なる底70dで構成され、例えば断熱性に優れた材料で一体形成されている。
筐体70内には仕切り62が上流側端部壁70aと略平行をなして配置され、残りの仕切り63~65はそれぞれ仕切り62と略平行をなしており、これら複数の仕切り62~65、底70d、および熱伝導板60によって筐体70内で熱交換流路である蛇行流路Fが形成されている。蛇行流路Fは上流側端部壁70aと下流側端部壁70bとの間において仕切り62~65によって繰り返し曲折した形状に形成されている。
上流側端部壁70aにはブロワ側から還流された分岐昇温エアを取り入れるための吸入開口72が形成され、この吸入開口72の近傍に位置する側壁70cには外気を取り込むための取入れ開口74が形成されている。この取入れ開口74から取り込まれた外気は、上流側端部壁70aと仕切り62との間で吸入開口72から流入する分岐昇温エアと合流し、合流したエアは蛇行流路F内を下流側端部壁70bに向かって流動する。
下流側端部壁70bには筐体70内で加温された昇温エアを排気するための導出口78が形成されており、筐体70内で生成された昇温エアはこの導出口78から排出することができる。なお、外気の取入れ開口74にはフィルタ76を設け、これにより外気中の塵や埃を除去して外気を蛇行流路内に導入している。
このように、蛇行流路Fは電熱管51が配列する方向に沿いながら上流側端部壁70aから下流側端部壁70bに向かって蛇行しており、これにより電熱管51から効率よく熱を受けて昇温エアを生成することができる。なお、ここでは熱交換流路として蛇行流路Fを例示したが、熱交換流路の曲折パタンはこれに限らず目的に応じて適宜変更してかまわない。
上流側端部壁70aにはブロワ側から還流された分岐昇温エアを取り入れるための吸入開口72が形成され、この吸入開口72の近傍に位置する側壁70cには外気を取り込むための取入れ開口74が形成されている。この取入れ開口74から取り込まれた外気は、上流側端部壁70aと仕切り62との間で吸入開口72から流入する分岐昇温エアと合流し、合流したエアは蛇行流路F内を下流側端部壁70bに向かって流動する。
下流側端部壁70bには筐体70内で加温された昇温エアを排気するための導出口78が形成されており、筐体70内で生成された昇温エアはこの導出口78から排出することができる。なお、外気の取入れ開口74にはフィルタ76を設け、これにより外気中の塵や埃を除去して外気を蛇行流路内に導入している。
このように、蛇行流路Fは電熱管51が配列する方向に沿いながら上流側端部壁70aから下流側端部壁70bに向かって蛇行しており、これにより電熱管51から効率よく熱を受けて昇温エアを生成することができる。なお、ここでは熱交換流路として蛇行流路Fを例示したが、熱交換流路の曲折パタンはこれに限らず目的に応じて適宜変更してかまわない。
仕切り62~65は熱伝導板60と一体成形してより効率よく電熱管51の熱を筐体70内のエアに伝導するようにすることも可能であるが、仕切り62~65を熱伝導板60と別体にして仕切り62~65と熱伝導板60とを互いに当接させる構造としてもよい。
また、この実施形態では仕切り62~65の材質として銅を例示したが、電熱管51で生じた熱の筐体70側への伝導を抑えたいときは、熱伝導板60や仕切り62~65の材質を比較的に熱伝導性の低いアルミニウムなどにかえるとよい。電熱管51で発生した熱のうち、どの程度を搬送ベルト20側もしくは筐体70側に付与するかに応じて材料や構造を適宜選択するとよい。
また、この実施形態では仕切り62~65の材質として銅を例示したが、電熱管51で生じた熱の筐体70側への伝導を抑えたいときは、熱伝導板60や仕切り62~65の材質を比較的に熱伝導性の低いアルミニウムなどにかえるとよい。電熱管51で発生した熱のうち、どの程度を搬送ベルト20側もしくは筐体70側に付与するかに応じて材料や構造を適宜選択するとよい。
上述したとおり蛇行流路Fを形成する仕切り62~65は熱伝導性の良好な銅などの材質で形成され、これにより、蛇行流路F内のエアの温度を上げて昇温エアを生成することができる。
蛇行流路F内ではブロワ本体30の送風ファンによって流れが形成されており、この流れにより蛇行流路Fで生成された昇温エアは導出口78に向けて流れる。導出口78は供給管42と連通しており、蛇行流路F内の昇温エアは導出口78を介して供給管42内に導かれる。供給管42は内側にブロワ本体30と連通した供給路を備えており、供給管42内の昇温エアはブロワユニット13のブロワ本体30に送られる。
蛇行流路F内ではブロワ本体30の送風ファンによって流れが形成されており、この流れにより蛇行流路Fで生成された昇温エアは導出口78に向けて流れる。導出口78は供給管42と連通しており、蛇行流路F内の昇温エアは導出口78を介して供給管42内に導かれる。供給管42は内側にブロワ本体30と連通した供給路を備えており、供給管42内の昇温エアはブロワユニット13のブロワ本体30に送られる。
ブロワ本体30に送られた昇温エアは送風ファンによって吹出しノズル31側に送られ吹出しノズル31から搬送ベルト20に吹き付けられる。ヒータユニット16で搬送ベルト20を加熱する前に、ヒータユニット16で予熱された昇温エアを搬送ベルト20に吹き付けて搬送ベルト20の外面20bの洗浄液を飛ばしさらに乾燥させることができるため、従来よりも効率よく搬送ベルト20をヒータで加熱することができる。また、吹出しノズル31で吹き付けるエアを加熱するための専用のヒータを必要としない等のメリットもある。
次に本発明の作用について説明する。上述したように、本発明の搬送機構3は無端式の搬送ベルト20を備え、この搬送ベルト20の外面20bに布帛などの記録媒体5が支持される。搬送ベルト20は搬送ローラ24、25によって動きが制御されており、搬送ベルト20の移動に伴い、搬送ベルト20上に粘着された記録媒体5も移動する。
搬送ベルト20の外面20bと対面して記録ヘッド7が配置されており、記録ヘッド7から吐出されたインク滴が記録媒体5に着弾する。このとき記録媒体5に染み込んだインクや記録媒体5から外れたインクが搬送ベルト20に付着することがある。
記録媒体5を搬送し終えた搬送ベルト20は搬送ローラ25によって下側に向けられ、次いで反対方向に向けられ、洗浄槽10に送られる。
記録媒体5を搬送し終えた搬送ベルト20は搬送ローラ25によって下側に向けられ、次いで反対方向に向けられ、洗浄槽10に送られる。
洗浄槽10に送られた搬送ベルト20はここでブラシ、洗浄液等によって洗浄され、洗浄された後の搬送ベルト20はブロワユニット13に送られて搬送ベルト20の外面20bに吹出しノズル31から昇温エアが吹き付けられる。吹出しノズル31から吹き付けられた昇温エアによって搬送ベルト20の外面20bに残存した洗浄液が吹き飛ばされさらに乾燥される。
ここで、ブロワユニット13に備えられたフロー制御バルブ34はブロワ本体30から吹出しノズル31に送られる昇温エアの温度や流量を制御しており、ブロワ本体30からの昇温エアの一部ないし全部を、還流管36をとおしてヒータユニット16側に還流することができる。
ここで、ブロワユニット13に備えられたフロー制御バルブ34はブロワ本体30から吹出しノズル31に送られる昇温エアの温度や流量を制御しており、ブロワ本体30からの昇温エアの一部ないし全部を、還流管36をとおしてヒータユニット16側に還流することができる。
ヒータユニット16に還流された分岐昇温エアはヒータユニット16に備えられた熱交換部41に送られる。熱交換部41には分岐昇温エアに加えて、取入れ開口74を介して外気も取り込まれており、熱交換部41の蛇行流路Fに導き入れられた分岐昇温エアは外気と合流する。外気と分岐昇温エアとが混合されたエアは蛇行流路F内を徐々に温度を上げながら導出口78に向かって流動する。
蛇行流路Fは熱伝導性の比較的高い銅ないし銅系素材でできた熱伝導板60および仕切り62~65によって形成されており、これによりヒータ部40に備えられた電熱管51からの熱を蛇行流路F内のエアに伝熱することができ、これにより温度が高められた昇温エアが生成される。生成された昇温エアは導出口78を介して供給管42に送られ、供給管42に送られた昇温エアはブロワユニット13側に送られる。
このような仕組みによりブロワユニット13に供給される昇温エアをヒータユニット16によって生成することができる。また、吹出しノズル31から吹き出される昇温エアの温度や流量を温度検出センサ35やこの温度検出センサ35からの信号に基づき制御されるフロー制御バルブ34によって適切に制御することで、洗浄された搬送ベルト20をより確実に乾燥させることができる。
このような仕組みによりブロワユニット13に供給される昇温エアをヒータユニット16によって生成することができる。また、吹出しノズル31から吹き出される昇温エアの温度や流量を温度検出センサ35やこの温度検出センサ35からの信号に基づき制御されるフロー制御バルブ34によって適切に制御することで、洗浄された搬送ベルト20をより確実に乾燥させることができる。
昇温エアが吹き付けられた搬送ベルト20はヒータユニット16に送られ、ヒータ部40に配列された複数の電熱管51から供給される熱によって加温される。搬送ベルト20の外面20bは昇温エアによって既に乾燥しており、電熱管51からの熱による加温によって搬送ベルト20の外面の粘着剤の粘着性が増強される。ヒータユニット16によって加温された搬送ベルト20は搬送ローラ24によって上に向けられ、次いで反対方向に向けられ、再度、記録媒体5の搬送に供される。このとき搬送ベルト20の外面20bは加温されて粘着性が増しているため、より確実に布帛などの記録媒体5を粘着保持することができる。なお、ベルトをどの程度加温するかはベルト表面に塗布する粘着剤に応じて適切に定めればよい。
上記の実施形態では熱伝導板および仕切りなどによって蛇行流路Fを形成するヒータユニットを説明したが、蛇行流路の形成態様はこれに限らない。例えば図4に示すように、熱伝導板を省いたヒータユニットを用いてもよい。
フレーム150は上流側端部壁150a、下流側端部壁150b、および側壁150cによって枠状に形成され、フレーム150内には複数の電熱管51が搬送ベルト20に沿って配列している。フレーム150の下側には筐体170が組み付けられるようになっている。フレーム150の上側には搬送ベルト20が位置し、フレーム150の下側には熱交換部141が組み付けられる。
フレーム150は上流側端部壁150a、下流側端部壁150b、および側壁150cによって枠状に形成され、フレーム150内には複数の電熱管51が搬送ベルト20に沿って配列している。フレーム150の下側には筐体170が組み付けられるようになっている。フレーム150の上側には搬送ベルト20が位置し、フレーム150の下側には熱交換部141が組み付けられる。
熱交換部141は筐体170、蛇行管180などによって構成される。筐体170内には熱伝導性材料で形成された蛇行管180が設けられ、蛇行管180の一端は吸入開口172、および外気の取入れ開口174を有し、蛇行管180の他端は導出口178を有する。
蛇行管180内には一端から他端に向けて蛇行流路F2が形成されており、吸入開口172から流れ込む分岐昇温エア、およびフィルタ176を通して外気の取入れ開口174から吸入した外気がこの蛇行流路F2によって徐々に加熱され昇温エアが形成される。生成された昇温エアは導出口178を介して供給管42内に排出されブロワ側に送られる。
このように熱伝導板を省き蛇行管180を用いた構成としてもヒータ部140で生成された熱を利用して昇温エアを生成することができる。
蛇行管180内には一端から他端に向けて蛇行流路F2が形成されており、吸入開口172から流れ込む分岐昇温エア、およびフィルタ176を通して外気の取入れ開口174から吸入した外気がこの蛇行流路F2によって徐々に加熱され昇温エアが形成される。生成された昇温エアは導出口178を介して供給管42内に排出されブロワ側に送られる。
このように熱伝導板を省き蛇行管180を用いた構成としてもヒータ部140で生成された熱を利用して昇温エアを生成することができる。
また、上記の実施形態ではフロー制御バルブ34を用いてブロワ本体30からの昇温エアの配分をコントロールしたが、常時一定の割合を吹出しノズルから吹き付けるようにし、残りの昇温エアをヒータユニットに還流するようにしてもよい。このようにフロー制御バルブを省くことで構造をより簡便にしながらも、洗浄直後の搬送ベルトに昇温エアを吹き付けることができる。また昇温エアの温度を検出するための温度検出センサなども省くことができ、機構を簡略化してコスト低減することが可能となる。
また、上記の実施形態ではそれぞれの電熱管51の長手方向が搬送ベルト20の移動方向と略垂直をなすようにそれぞれの電熱管を配置したが、搬送ベルトの移動方向に長手方向を合わせて複数の電熱管を配置してもよい。このように複数の電熱管を配列することによっても搬送ベルトに熱を付与することはできる。
また、上記の実施形態では、フロー制御バルブ34と還流管36とを設けて吹出しノズル31に供給される昇温エアから分流された分岐昇温エアを還流管36によってヒータユニット16側に戻したが、フロー制御バルブや還流管を省いた構成としてもよい。
フロー制御バルブや還流管を省くことで構造を簡略化しながら、周囲の環境温度よりも高い温度のエアをブロワユニットに供給することができる。
フロー制御バルブや還流管を省くことで構造を簡略化しながら、周囲の環境温度よりも高い温度のエアをブロワユニットに供給することができる。
次に本発明の第2実施形態について図5および図6を用いて説明する。図5に示すように、プリンタ201は記録ヘッド207、本発明の乾燥装置209を備え、上流側に記録ヘッド207、下流側に乾燥装置209が配置されている。乾燥装置209はブロワユニット(ブロワ)213とヒータユニット216とを備え、ヒータユニット216はヒータ部240および熱交換部241とから構成される。なお、ブロワユニット213、ヒータ部240および熱交換部241の構成については第1実施形態の構成と等しいため詳しい説明は割愛する。
記録ヘッド207によって記録媒体220上にインクが吐出され、インクが吐出された記録媒体220は乾燥装置209側に送られる。乾燥装置209に送られた記録媒体220にはブロワユニット213に備えられた吹出しノズル231から昇温エアが吹き付けられる。
記録ヘッド207によって記録媒体220上にインクが吐出され、インクが吐出された記録媒体220は乾燥装置209側に送られる。乾燥装置209に送られた記録媒体220にはブロワユニット213に備えられた吹出しノズル231から昇温エアが吹き付けられる。
図6に示すように、ヒータユニット216はヒータ部240、熱交換部241、および供給管242を有し、ヒータ部240は枠状のケーシング250、複数の電熱管251、およびケーシング250と熱交換部241との間に介装される熱伝導板260とを備える。昇温エアを上述のブロワユニット213に供給する供給機構は熱交換部241、供給管242、および熱伝導板260によって構成される。
熱交換部241はフィルタ276および取入れ開口274を介して外気を取り込み、熱交換部241の蛇行流路F3に導き入れられたエアは蛇行流路F3内を徐々に温度を上げながら導出口278に向かって流動する。
蛇行流路F3は熱伝導性の比較的高い銅系素材でできた熱伝導板260および仕切り262~265によって形成されており、これによりヒータ部240に備えられた電熱管251からの熱を蛇行流路F3内のエアに伝熱することができ、これにより温度が高められた昇温エアが生成される。生成された昇温エアは導出口278、供給管42を介してブロワユニット213に送られる。このようにブロワユニット213に供給される昇温エアをヒータユニット216によって生成することができる。
熱交換部241はフィルタ276および取入れ開口274を介して外気を取り込み、熱交換部241の蛇行流路F3に導き入れられたエアは蛇行流路F3内を徐々に温度を上げながら導出口278に向かって流動する。
蛇行流路F3は熱伝導性の比較的高い銅系素材でできた熱伝導板260および仕切り262~265によって形成されており、これによりヒータ部240に備えられた電熱管251からの熱を蛇行流路F3内のエアに伝熱することができ、これにより温度が高められた昇温エアが生成される。生成された昇温エアは導出口278、供給管42を介してブロワユニット213に送られる。このようにブロワユニット213に供給される昇温エアをヒータユニット216によって生成することができる。
昇温エアが吹き付けられた記録媒体220はヒータユニット216に送られ、ケーシング250内に配列された複数の電熱管251から開口250dをとおして供給される熱により加熱される。記録媒体220は昇温エアによって既にある程度乾燥されており、電熱管251からの熱により記録媒体220はより確実に乾燥されることとなる。
図5および図6ではブロワによって昇温エアが吹き付けられた記録媒体220にヒータ部240から熱を付与する構成としたが、本発明はこれに限らず、記録媒体に対してヒータから熱を付与した後に、ブロワで昇温エアを吹き付ける構成としてもよい。この場合、上流側にヒータを配置し、下流側にブロワを配置し、このように構成しても記録媒体を効率よく乾燥させることは可能である。
なお、第1実施形態のようにフロー制御バルブ、還流管などを設けた構成にしてもよい。この場合、乾燥装置のサイズはより大きくなるが、昇温エアの温度や吹き出し量をコントロールでき、記録媒体の乾燥をより細やかに制御することができる。また、記録媒体の幅が広い場合には、記録媒体の幅方向に複数の乾燥装置を並べることで対応できる。
なお、第1実施形態のようにフロー制御バルブ、還流管などを設けた構成にしてもよい。この場合、乾燥装置のサイズはより大きくなるが、昇温エアの温度や吹き出し量をコントロールでき、記録媒体の乾燥をより細やかに制御することができる。また、記録媒体の幅が広い場合には、記録媒体の幅方向に複数の乾燥装置を並べることで対応できる。
1 インクジェットプリンタ
3 搬送機構
7 記録ヘッド
10 洗浄槽
13 ブロワユニット(ブロワ)
16 ヒータユニット
20 搬送ベルト
30 ブロワ本体
31 吹出しノズル
34 フロー制御バルブ
36 還流管
40 ヒータ部(ヒータ)
41 熱交換部
42 供給管
51 電熱管(熱源)
72 吸入開口
74 取入れ開口
78 導出口
150 フレーム
170 筐体
180 蛇行管
201 プリンタ
209 乾燥装置
F 蛇行流路(熱交換流路)
F2 蛇行流路(熱交換流路)
3 搬送機構
7 記録ヘッド
10 洗浄槽
13 ブロワユニット(ブロワ)
16 ヒータユニット
20 搬送ベルト
30 ブロワ本体
31 吹出しノズル
34 フロー制御バルブ
36 還流管
40 ヒータ部(ヒータ)
41 熱交換部
42 供給管
51 電熱管(熱源)
72 吸入開口
74 取入れ開口
78 導出口
150 フレーム
170 筐体
180 蛇行管
201 プリンタ
209 乾燥装置
F 蛇行流路(熱交換流路)
F2 蛇行流路(熱交換流路)
Claims (9)
- 記録媒体を外面に載置して搬送する無端式の搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを洗浄する洗浄槽と、
洗浄された前記搬送ベルトに、予め昇温されたエアを吹き付けるブロワと、
前記ブロワによってエアが吹き付けられた前記搬送ベルトを加熱するヒータと、
前記ヒータの熱を受けて昇温されたエアを生成して前記ブロワに供給する供給機構と、
を備えた搬送機構。 - 前記ヒータと前記供給機構とをユニット化し、
前記ヒータは、前記搬送ベルトの外面と対面配置された熱源を備え、
前記供給機構は、
前記熱源を介して搬送ベルトと反対側に前記熱源と隣合わせて配置された熱交換流路と、
前記熱交換流路内で昇温されたエアを前記ブロワに供給する供給路と、
を備える請求項1に記載の搬送機構。 - 前記熱源は前記搬送ベルトに沿って配列された複数の電熱管であり、
前記熱交換流路が、配列された複数の前記電熱管と略平行をなして蛇行するように形成された請求項2に記載の搬送機構。 - 前記ブロワが吹き付けるエアの吹き出し量を制御するフロー制御バルブを備える請求項1~3のいずれかに記載の搬送機構。
- 前記ブロワが吹きつけるエアから前記フロー制御バルブによって分流された分岐エアを前記ヒータ側に導く還流流路を備える請求項4に記載の搬送機構。
- 記録媒体を外面に載置して搬送する無端式の搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを洗浄する洗浄槽と、
洗浄された前記搬送ベルトに、予め昇温されたエアを吹き付けるブロワと、
前記ブロワによってエアが吹き付けられた前記搬送ベルトを加熱するヒータと、
前記ヒータの熱を受けて昇温されたエアを生成して前記ブロワに供給する供給機構と、
前記搬送ベルトの外面に載置された記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 予め昇温されたエアを乾燥対象に吹き付けるブロワと、
前記ブロワによってエアが吹き付けられる前の前記乾燥対象、もしくは前記ブロワによってエアが吹き付けられた後の前記乾燥対象を加熱するヒータと、
前記ヒータの熱を受けて昇温されたエアを生成して前記ブロワに供給する供給機構と、
を備えた乾燥装置。 - 前記ヒータと前記供給機構とをユニット化し、
前記ヒータは、前記乾燥対象と対面配置された熱源を備え、
前記供給機構は、
前記熱源を介して前記乾燥対象と反対側に前記熱源と隣合わせて配置された熱交換流路と、
前記熱交換流路内で昇温されたエアを前記ブロワに供給する供給路と、
を備える請求項7に記載の乾燥装置。 - 前記熱源は前記乾燥対象に沿って配列される複数の電熱管であり、
前記熱交換流路が、配列された複数の前記電熱管と略平行をなして蛇行するように形成された請求項8に記載の乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020180807A JP2022071707A (ja) | 2020-10-28 | 2020-10-28 | 搬送機構、インクジェットプリンタ、および乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020180807A JP2022071707A (ja) | 2020-10-28 | 2020-10-28 | 搬送機構、インクジェットプリンタ、および乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022071707A true JP2022071707A (ja) | 2022-05-16 |
Family
ID=81594007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020180807A Pending JP2022071707A (ja) | 2020-10-28 | 2020-10-28 | 搬送機構、インクジェットプリンタ、および乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022071707A (ja) |
-
2020
- 2020-10-28 JP JP2020180807A patent/JP2022071707A/ja active Pending
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