JP2022069760A - 包装機 - Google Patents
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Abstract
【課題】被包装物の種類に応じて適切なガスを充填できる包装機を提供する。
【解決手段】包装機10は、被包装物を入れた包装袋を収容するためのチャンバ20と、包装袋の開口周縁部を封止する封止装置30と、包装袋内にガスを供給するガス供給部60と、封止装置30とガス供給部60の作動を制御する制御装置70とを備え、ガス供給部60は複数種のガス供給源G1~G3に対応して設けられた複数のガス供給管63a~63cと、複数のガス供給管63a~63cに対応して設けられた複数のガス供給弁64a~64cを備え、複数のガス供給弁64a~64cを選択的に開放することによって複数種のガス供給源G1~G3から1種以上のガスを選択的に供給可能とした。
【選択図】図4
【解決手段】包装機10は、被包装物を入れた包装袋を収容するためのチャンバ20と、包装袋の開口周縁部を封止する封止装置30と、包装袋内にガスを供給するガス供給部60と、封止装置30とガス供給部60の作動を制御する制御装置70とを備え、ガス供給部60は複数種のガス供給源G1~G3に対応して設けられた複数のガス供給管63a~63cと、複数のガス供給管63a~63cに対応して設けられた複数のガス供給弁64a~64cを備え、複数のガス供給弁64a~64cを選択的に開放することによって複数種のガス供給源G1~G3から1種以上のガスを選択的に供給可能とした。
【選択図】図4
Description
本発明は、被包装物を入れた包装袋内にガスを供給するようにしてガスを充填した状態で密閉する包装機に関する。
下記の特許文献1には食材、調理物等の被包装物を入れた包装袋を真空包装する真空包装機が開示されている。この真空包装機は、被包装物を入れた包装袋を収容するためのチャンバと、チャンバ内の密閉空間を脱気して負圧化させる真空ポンプと、チャンバ内に設けられて包装袋の開口周縁部を封止する封止装置とを備えている。この真空包装機で包装袋を脱気した状態で包装する包装プログラムを実行すると、チャンバ内は真空ポンプによって設定した真空度まで脱気されることによりチャンバ内の包装袋内も脱気され、脱気した包装袋の開口周縁部を封止装置によって熱溶着により封止することにより、被包装物は包装袋内で脱気された状態で真空包装される。
また、この真空包装機のチャンバには、包装袋内に窒素ガス等の不活性ガスを充填するガス充填管が設けられている。チャンバ内を真空ポンプによって設定した真空度まで脱気することによりチャンバ内の包装袋内も脱気したあとで、ガス充填管から窒素ガス等の不活性ガスを包装袋内に充填してから包装袋の開口周縁部を封止装置によって熱溶着により封止すると、包装袋内の被包装物は封入された不活性ガスによってチャンバ内を大気圧に戻したとき潰れないようにすることができる。
青果物を鮮度保持した状態で貯蔵する冷蔵庫としてCA冷蔵庫(Controlled Atmosphere冷蔵庫)が一般的に用いられている。CA冷蔵庫は庫内に例えば窒素ガスを供給するようにして庫内を低酸素状態とすることで、青果物が酸素によって劣化するのを防ぐようにしている。しかし、CA冷蔵庫は一般的に大型であるので高額であるとともに設置スペースを広く占有することになるだけでなく、庫内を低酸素状態としていることにより、庫内のメンテナンス作業が面倒であった。
また、リンゴ、キウイ等の果物はエチレンガスにより追熟することが知られており、ジャガイモはエチレンガスにより発芽が抑制されることが知られている。このため、リンゴ、キウイ等の果物を追熟させるときや、ジャガイモの発芽を抑制した状態で保存するときには庫内にエチレンガスを供給した状態で保存するのが好ましい。しかし、エチレンガスは青果物の鮮度に影響を与えることも知られており、リンゴ、キウイ等の果物を追熟させるときやジャガイモの発芽を抑制するときに青果物を同じ庫内で保存するのに適さず、青果物は果物の追熟やジャガイモの発芽抑制を目的としたときに同じ庫内で保存できなかった。
これに対し、上記の真空包装機を用いて、青果物を入れた包装袋内をチャンバ内を負圧吸引することで脱気させた後で、青果物を入れた包装袋内に窒素ガス等の不活性ガスを充填した後で、包装袋の開口周縁部を熱溶着して封止することで、CA冷蔵庫を用いなくても青果物を包装袋内の不活性ガスによって長く保存することができるようになる。
また、青果物の種類によっては窒素ガスに二酸化炭素の混合した混合ガスを包装袋に充填した方が、青果物を長持ちさせることができることが知られ、さらに、野菜の種類に応じて混合ガスのガス組成を変えるようにすると、青果物をさらに長持ちさせることができることが知られている。しかし、上記の真空包装機は、ガス充填管に1つのガスボンベがガス供給管によって接続されたものであるので、包装袋内に窒素ガスまたは混合ガスのような1種類のガスしか供給することができず、青果物等の被包装物の種類に応じて適切な混合ガスのガス組成に変えることができなかった。本発明は、被包装物の種類に応じて適切なガスを充填できる包装機を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、被包装物を入れた包装袋を収容するためのチャンバと、包装袋の開口周縁部を封止する封止装置と、包装袋内にガスを供給するガス供給部と、封止装置とガス供給部の作動を制御する制御装置とを備えた包装機であって、ガス供給部は複数種のガス供給源から1種以上のガスを選択的に供給可能としたことを特徴とする包装機を提供するものである。
上記のように構成した包装機においては、包装袋内にガスを供給するガス供給部は、複数種のガス供給源から1種以上のガスを選択的に供給可能としたものであるので、包装袋には複数種のガス供給源から被包装物の性質に応じた1種以上のガスを選択的に供給することができる。
上記のように構成した包装機においては、ガス供給部は、複数種のガス供給源に対応して設けられた複数のガス供給管と、複数のガス供給管に対応して設けられた複数のガス供給弁を備え、複数のガス供給弁を選択的に開放することによって複数種のガス供給源から1種以上のガスを選択的に供給可能とするのが好ましい。
上記のように構成した包装機においては、制御装置は、ガス供給部により包装袋内にガスを供給後に封止装置によって包装袋の開口周縁部を封止するように制御する包装プログラムを備え、包装袋内に入れる被包装物に応じて封入されるガス組成が異なるようにガス供給部の制御が異なる複数の包装プログラムを備えるのが好ましい。このようにしたときには、複数の包装プログラムから被包装物の性質に応じた一つの包装プログラムを選択することで、包装袋には被包装物の性質に応じたガスを選択的に供給することができる。
上記のように構成した包装機においては、チャンバは包装袋を密閉状態で収容する密閉空間を有し、チャンバ内の密閉空間を脱気して負圧化させるポンプと、チャンバ内の真空度を検出する真空センサとを備え、制御装置は、真空センサの検出真空度に基づきポンプを作動させることで包装袋内に空気が残存する真空度でチャンバ内を脱気した後で、ガス供給部によって包装袋内にガスを供給するように制御するのが好ましい。このようにしたときには、ポンプによってチャンバ内を負圧化することで包装袋内の空気を吸引した後で、ガス供給部によって包装袋内にガスを供給することで、包装袋へのガスの置換の効率を高くすることができる。また、包装袋内に空気が残存する真空度でチャンバ内を脱気した後で、ガス供給部によって包装袋内にガスを供給するように制御しているので、包装袋内には適度に残存する空気の成分にガス供給部から供給されるガスが加えられて、包装袋内のガス組成は空気に含まれる成分が調整された状態で被包装物に適したガス組成とすることができる。
上記のように構成した包装機においては、制御装置は、真空センサの検出真空度に基づきポンプを作動させることで包装袋内に空気が残存する所定の真空度でチャンバ内を脱気した後で、ガス供給部により包装袋内にガスを供給後に封止装置によって包装袋の開口周縁部を封止するように制御する包装プログラムを備え、包装袋内に入れる被包装物に応じて封入されるガス組成が異なるように、包装袋内に空気を残存させる所定の真空度とガス供給部の制御との少なくとも一方が異なる複数の包装プログラムを備えるのが好ましい。このようにしたときには、複数の包装プログラムから被包装物の性質に応じた一つの包装プログラムを選択することで、包装袋内には適度に残存する空気の成分にガス供給部から供給されるガスが加えられて、包装袋内のガス組成は空気に含まれる成分が適度に残存する被包装物に適したガス組成となって、被包装物を包装袋内に包装することができるようになる。
以下、本発明の包装機の一実施形態である真空包装機を添付図面を参照して説明する。図1~図3に示したように、この実施形態の真空包装機10は、チャンバ20内に収容した包装袋の開口周縁部を封止装置30によって封止することにより、包装袋を密封した状態で被包装物を包装するものであり、さらに、チャンバ20内を真空ポンプ(ポンプ)40により脱気して負圧化させ、チャンバ20内に収容した包装袋の開口周縁部を封止装置30によって封止することにより、包装袋を脱気した状態で密封することで被包装物を真空包装するものである。また、この真空包装機10は、包装袋内にガスを充填するガス供給部60のガス充填管61を備えており、包装袋にはガス充填管61からガスが供給可能となっている。
真空包装機10は、ケーシング11の上部に設けられたチャンバ20と、チャンバ20内に収容した包装袋の開口周縁部を密封する封止装置30と、ケーシング11でチャンバ20の下側となる下部にチャンバ20内を脱気して負圧化させる真空ポンプ40と、チャンバ20内に収容した包装袋の膨らみを検知する膨らみ検知部50と、チャンバ20内に収容した包装袋内にガスを供給するガス供給部60を備えている。
図1~図3に示したように、ケーシング11は略直方体形状をし、ケーシング11の上部にはチャンバ20が設けられている。チャンバ20は、包装袋B(図3にのみ二点鎖線で示した)を収容するものである。チャンバ20は、ケーシング11の上部に設けたチャンバベース21と、チャンバベース21の上側で水平軸線回りに回動可能に支持されたチャンバカバー22とを備え、チャンバベース21の上側をチャンバカバー22により開閉自在に塞ぐことで内部に包装袋を収容する密閉空間Sが形成されている。
図2に示したように、チャンバベース21は、ステンレス等の板金部材をプレス加工によって上面が開口した浅い箱形に形成したものである。図3に示したように、チャンバベース21の前部には他の部分より浅く形成された段部21aが形成されており、段部21aの上側には後述する封止装置30を構成する下側ブロック31が上下に移動可能に設けられている。
図1及び図2に示したように、チャンバカバー22は、チャンバベース21の上面開口を開閉自在に塞ぐものであり、チャンバベース21との間に包装袋を収容する密閉空間Sを形成している。チャンバカバー22は、耐圧性のポリカーボネイト等の透明性のある樹脂材料を成型加工した蓋体である。チャンバカバー22の後端部はケーシング11の後端部に水平軸線回りに回動可能に軸支されており、チャンバカバー22の前部は上下に回動可能となっている。図1に示したように、チャンバカバー22は水平位置にあるときにはチャンバベース21の上面開口を塞ぐ閉塞位置となっている。図2に示したように、チャンバカバー22の前部を上側に回動させると、チャンバカバー22は傾斜位置になってチャンバベース21の上面を開放する開放位置となる。
図2及び図3に示したように、チャンバカバー22の下面の周縁部にはシール部材としてゴム製のパッキン23が設けられており、パッキン23はチャンバカバー22を閉じて閉塞位置としたときにチャンバベース21とチャンバカバー22との間を気密にシールする。図3に示したように、ケーシング11の後部にはガススプリング(付勢部材)12が設けられている。ガススプリング12は、チャンバカバー22の前部を上方に付勢しており、チャンバカバー22をチャンバベース21から開放する開放位置に付勢している。ケーシング11の右側面の前端部にはストッパ13が水平軸線回りに回動可能に設けられており、ストッパ13はチャンバカバー22の前部上面に係止して、チャンバカバー22が開放位置に回動するのを防ぐ機能を有している。
図4に示したように、ケーシング11の後部にはチャンバカバー22の開閉状態を検知する開閉検知器14が設けられている。開閉検知器14はリードスイッチ等の近接スイッチを用いたものであり、チャンバカバー22の後部には開閉検知器14によりチャンバカバー22が閉塞状態であることを検知させる磁石15が設けられている。チャンバカバー22がチャンバベース21の上面開口を塞ぐ閉塞位置にあるときには、磁石15は開閉検知器14に近接して、開閉検知器14は近接する磁石15によってオン信号を出力することで閉止状態を検知する。チャンバカバー22がチャンバベース21の上面開口を開放する開放位置にあるときには、磁石15は開閉検知器14から離間し、開閉検知器14は離間する磁石15によってオフ信号を出力することで開放状態を検知する。
図3及び図4に示したように、チャンバ20の前部には封止装置30が設けられている。封止装置30はチャンバ20内に収容した包装袋の開口周縁部を熱溶着によって封止して包装袋を密封するものである。封止装置30は包装袋の開口周縁部を挟持する下側及び上側ブロック31,32を備えている。下側ブロック31はアルミニウム製の角パイプ部材よりなり、チャンバベース21の段部21aの上側に着脱可能かつ上下に移動可能に支持されている。下側ブロック31の上面にはニクロム材よりなる帯板形状のヒータ33が設けられている。上側ブロック32は弾性変形可能なシリコーン製のブロック体よりなり、下側ブロック31の上側に対向する位置にて、チャンバカバー22の下面前部に取り付けられている。
図3及び図4に示したように、チャンバベース21の段部21aの下面には下側ブロック31を上下に昇降させる左右一対の昇降機構34が設けられている。各昇降機構34はチャンバベース21の段部21aの底壁を貫通する支持軸35と、支持軸35を上下動させる昇降シリンダ36とを備えている。図4に示したように、支持軸35の軸方向の中間部には鍔部37が設けられており、鍔部37は昇降シリンダ36内を上部空間36aと下部空間36bとに気密に仕切っている。昇降シリンダ36の上部空間36aには支持軸35の外周にばね部材38が介装されており、ばね部材38は鍔部37を介して支持軸35を下側に付勢している。
図3及び図4に示したように、ケーシング11内の下部には真空ポンプ(ポンプ)40が設けられている。真空ポンプ40は、主としてチャンバ20内を吸引し、チャンバ20内の密閉空間Sの空気を排気して、チャンバ20内を負圧吸引するものである。真空ポンプ40は油によりロータ、ステータ、翼板等の部品の間の気密及び無効空間の減少を図っている容積位相式真空ポンプである。
図4に示したように、ケーシング11内には真空ポンプ40とチャンバ20とを接続する吸引管(吸引経路)41が設けられており、吸引管41には真空弁42が介装されている。チャンバ20内の空気は真空弁42の開放によって真空ポンプ40により吸引可能となる。吸引管41にはチャンバ20と真空弁42との間に外気を導入する外気導入管43が接続されており、外気導入管43は第1管部43aと、第1管部43aから分岐した第2管部43bとを備えている。第1及び第2管部43a,43bにはこれらを開閉する第1及び第2外気導入弁44,45が介装されている。第1外気導入弁44は第2外気導入弁45より弁口径が大きく形成されており、第1外気導入弁44を開放したときにはチャンバ20内に速く外気が導入され、第2外気導入弁45を開放したときには、第1外気導入弁44を開放したときよりもチャンバ20内にゆっくりと外気が導入される。
吸引管41には外気導入管43の第1管部43aを介して圧力検出管46が接続されており、圧力検出管46にはチャンバ20の圧力を検出する真空センサ47が設けられている。チャンバ20内を真空ポンプ40により脱気していないときには、真空センサ47により検出されるチャンバ20内の圧力は大気圧と同じ100kPa(abs)であり、このときの真空度は0%である。チャンバ20内を真空ポンプ40により脱気して負圧化させ、真空センサ47により検出されるチャンバ内の圧力が0kPa(abs)であるときには、真空度は100%である。なお、真空センサ47によって直接検出されるのはチャンバ20内の圧力であるが、この明細書では、真空センサ47によって検出された圧力をチャンバ20内の真空度Pに置き換えて説明をする。
吸引管41には真空ポンプ40と真空弁42との間からシリンダ管48が分岐しており、シリンダ管48は昇降シリンダ36の上部空間36aに接続されている。シリンダ管48には三方弁49が介装されており、三方弁49の2つのポートはシリンダ管48の真空ポンプ40側と昇降シリンダ36側に接続され、三方弁49の残る1つのポートは外気側に開放されている。三方弁49の真空ポンプ40側と昇降シリンダ36側を連通状態で真空ポンプ40を作動させると、昇降シリンダ36の上部空間36aは負圧化され、支持軸35はばね部材38の付勢力に抗して上昇する。三方弁49の昇降シリンダ36側と外気側とを連通状態にすると、昇降シリンダ36の上部空間36aは負圧化されないようになり、支持軸35はばね部材38の付勢力によって下降する。
図3及び図4に示したように、チャンバ20には収容した包装袋の膨らみを検知する膨らみ検知部50が設けられている。膨らみ検知部50はチャンバカバー22の下面前部に水平軸線回りに回動可能に支持された膨らみ検知板51と、膨らみ検知板51の後端に固定した磁石52と、磁石52を介して膨らみ検知板51の位置を検出するリードスイッチ等の近接スイッチよりなる膨らみ検知器53とを備えている。
膨らみ検知板51は下側及び上側ブロック31,32と同様に左右方向に広がる帯板形状をしている。膨らみ検知板51は、チャンバカバー22の下面の上側ブロック32の直ぐ後側に配置され、後側が上下動するように前部が水平軸線回りに回動可能に支持されている。膨らみ検知板51の左端部の後端には磁石52が固定されており、磁石52は膨らみ検知板51の回動によって上下動する。チャンバ20内に収容した包装袋が膨らんでいないときには、膨らみ検知板51は斜め下方に傾斜しており、膨らみ検知板51の後端の磁石52はチャンバ20内の下部に位置(下位置)する(図3及び図4の実線にて示した)。チャンバ20内に収容した包装袋が膨らんだときには、膨らみ検知板51は膨らんだ包装袋によって持ち上げられて回動し、膨らみ検知板51の後端の磁石52はチャンバ20内の上部に位置(上位置)する(図3及び図4の二点鎖線で示した)。
膨らみ検知器53は、包装袋が膨らんだときに上側に回動する膨らみ検知板51の後端の磁石52の位置を検知することで包装袋の膨らみを検知するものである。膨らみ検知器53はチャンバベース21の外側にて上位置となった膨らみ検知板51の磁石52に対向する位置に配置されている。包装袋が膨らんでなくて膨らみ検知板51の磁石52が下位置にあるときには、膨らみ検知器53は下位置にある磁石52が離間していることでオフ信号を出力する。包装袋が膨らんで膨らみ検知板51の磁石52が上位置にあるときには、膨らみ検知器53は上位置にある磁石52が近接することでオン信号を出力する。
図4に示したように、チャンバ20には収容した包装袋にガスを供給するガス供給部60が設けられている。ガス供給部60はチャンバベース21の前部に設けられたガス充填管61と、3種(複数種)のガス供給源Gから供給される3種(複数種)のガスから1種以上のガスを選択的に通過させるガス選択部62とを備えている。図2~図4に示したように、ガス充填管61は、チャンバベース21の前部から下側ブロック31の前側に延出しており、図3に示したように、チャンバベース21に収容した包装袋Bの開口部から包装袋B内に挿入可能となっている。
図4に示したように、ガス選択部62は、3種のガス供給源G1~G3に対応して設けられて、3種のガス供給源G1~G3の3種のガスを供給するための第1~第3ガス供給管63(63a~63c)と、第1~第3ガス供給管63(63a~63c)に対応して設けられた第1~第3ガス供給弁64(64a~64c)とを備えている。第1~第3ガス供給管63a~63cは互いに性質の異なるガスが封入されているガス供給源G1~G3に接続されている。この実施形態では、第1ガス供給管63aはガス供給源G1として窒素ガスボンベに接続され、第2ガス供給管63bはガス供給源G2として二酸化炭素ガスボンベに接続され、第3ガス供給管63cはガス供給源G3としてエチレンガスボンベに接続されている。また、第1~第3ガス供給管63aのガスの導出端部は合流管部63dを介してガス送出管65に接続され、ガス送出管65はさらにガス充填管61に接続されている。第1~第3ガス供給管63a~63cはガス送出管65及びガス充填管61に対して並列に接続されている。
第1~第3ガス供給弁64a~64cはガス供給源G1~G3のガスが第1~第3ガス供給管63a~63cを通過または遮断させるものである。この実施形態の第1~第3ガス供給弁64a~64cは開度を調整することによってガスの流量を調整可能な流量調整弁が用いられているが、開放または閉止することでガスを通過または遮断(通過停止)させる開閉弁であってもよい。第1ガス供給弁64aを開放(開度を高くする)と、ガス供給源G1のガスは第1ガス供給管63a及びガス送出管65を通ってガス充填管61に送られる。第2ガス供給弁64bを開放(開度を高くする)と、ガス供給源G2のガスは第2ガス供給管63b及びガス送出管65を通ってガス充填管61に送られる。第3ガス供給弁64cを開放(開度を高くする)と、ガス供給源G3のガスは第3ガス供給管63c及びガス送出管65を通ってガス充填管61に送られる。このように、第1~第3ガス供給弁64a~64cの1つまたは複数を選択的に開放することで、ガス充填管61から包装袋内に1種以上のガスを選択的に供給することができる。
真空包装機10は制御装置70を備えており、図5に示したように、この制御装置70は開閉検知器14と、ヒータ33と、真空ポンプ40と、真空弁42と、第1及び第2外気導入弁44,45と、真空センサ47と、三方弁49と、膨らみ検知器53と、ガス選択部62の第1~第3ガス供給弁64a~64cと、ケーシング11の前面に設けた操作パネル71とに接続されている。制御装置70はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。
制御装置70は、被包装物を包装袋内に包装する包装プログラムがROMに記憶されている。制御装置70のROMには、常温以下の温度の食材及び調理物よりなる被包装物を入れた包装袋内を脱気した状態で密封するのに適した通常の包装プログラムと、常温より温度の高い食材及び調理物よりなる被包装物を入れた包装袋内を脱気した状態で密封するのに適したホットパック用の包装プログラムと、青果物や果物よりなる被包装物を入れた包装袋にガスを充填後に密封するガス充填用の包装プログラムが記憶されている。通常の包装プログラムとホットパック用の包装プログラムの各々は真空度等の制御条件の異なる複数の包装プログラムが設定されており、真空度等の制御条件を調理物に応じて変更可能としている。同様に、ガス充填用の包装プログラムは真空度及び充填するガスの種類及びガスの充填度の異なる複数の包装プログラムが設定されており、真空度及び充填するガスの種類及びガスの充填度等の制御条件を調理物に応じて変更可能としている。
操作パネル71には各種操作スイッチが設けられており、各種操作スイッチを操作することで、複数の通常の包装プログラム、複数のホットパック用の包装プログラム及び複数のガス充填用の包装プログラムから所望の包装プログラムを選択して実行させることができる。
通常の包装プログラムは、真空ポンプ40を作動させることによってチャンバカバー22をガススプリング(付勢部材)12の付勢力に抗してチャンバベース21に負圧吸引させた状態でチャンバ20内を負圧化させ、チャンバ20内が設定真空度Px以上(設定圧力以下)となると、封止装置30により包装袋の開口周縁部を封止するように制御して包装袋を真空包装するものである。
通常の包装プログラムを図6に示したフローチャートにより説明する。図6に示したように、制御装置70は、ステップ101において、開閉検知器14からオン信号が入力されたか否かを判定している。チャンバカバー22が閉じられるまでは、開閉検知器14からオン信号が入力されないので、制御装置70はステップ101にてNOと判定して包装プログラムを終了する。チャンバカバー22が閉じられるまで、制御装置70がステップ101の判定処理でNOの判定を繰り返し実行しており、包装袋の開口周縁部が下側ブロック31の上側に載るようにして、包装袋をチャンバベース21に寝かせて置き、チャンバカバー22が閉じられて磁石15が開閉検知器14に接近すると、開閉検知器14から制御装置70にオン信号が入力され、制御装置70はステップ101にてYESと判定してステップ102に進める。
制御装置70は、ステップ102にて、真空弁42を開放させ、第1外気導入弁44を閉止させるとともに真空ポンプ40を作動させると、チャンバカバー22がガススプリング12の付勢力に抗してチャンバベース21に負圧吸引され、チャンバ20内は真空ポンプ40によって脱気されて負圧化していく。制御装置70は、ステップ103にて、真空センサ47によって検出されるチャンバ20内の真空度Pが予め設定された真空度Pxとして99%以上(所定圧力以下)となったか否かを繰り返し判定する。チャンバ20内の圧力が徐々に低下し、真空センサ47によって検出されるチャンバ20内の真空度Pが予め設定された真空度Pxとして99%以上(所定圧力以下)となると、制御装置70は、ステップ103にてYESと判定してステップ104に進める。制御装置70は、ステップ104にて、真空弁42を閉止させてチャンバ20内の脱気を中止してステップ105に進める
制御装置70は、ステップ105にて、三方弁49の昇降シリンダ36側と真空ポンプ40側とを連通させる(外気側を閉止状態とする)と、昇降シリンダ36の上部空間36aは真空ポンプ40によって負圧化され、支持軸35はばね部材38の付勢力に抗して上昇し、下側ブロック31は上昇する支持軸35によって上昇する。下側ブロック31は上昇する支持軸35によって上側ブロック32に押しつけられ、包装袋の開口周縁部は下側ブロック31と上側ブロック32とによって挟持される。制御装置70は、ステップ106において、ヒータ33に通電させて発熱させると、包装袋の開口周縁部は熱溶着によって閉じられて、包装袋が脱気された状態(真空状態)で密封される。
制御装置70は、ステップ107にて、真空ポンプ40の作動を停止させるとともに第1外気導入弁44を開放し、ステップ108にて、三方弁49の昇降シリンダ36側と外気側とを連通させる(真空ポンプ40側を閉止状態とする)。チャンバ20内は第1外気導入弁44から導入される外気によって大気圧に戻され、チャンバカバー22は負圧吸引されずにガススプリング12の付勢力によって開放される。また、三方弁49の昇降シリンダ36側と外気側とを開放させたことで、昇降シリンダ36の上部空間36aに外気が導入されて負圧状態が解除され、支持軸35はばね部材38の付勢力によって下降し、下側ブロック31は上側ブロック32から離間し、包装袋の開口周縁部は下側及び上側ブロック31,32から挟持された状態が解除される。このようにして、被包装物は脱気された包装袋内に真空包装される。
次に、ガス充填用の包装プログラムを図7に示したフローチャートにより説明する。これから説明するガス充填用の包装プログラムは、レタスをカットしたカットレタスを鮮度を保持にした状態で保存するのに適した包装プログラムであり、包装袋内に酸素が3~5%、二酸化炭素が0~2%で含まれるように、チャンバ20内の真空度を低い状態で脱気して空気中に含まれる酸素が少し残るようにするとともに、窒素ガスと二酸化炭素ガスを封入してカットレタスを包装する包装プログラムである。図7に示したように、制御装置70は、ステップ201において、開閉検知器14からオン信号が入力されたか否かを判定している。チャンバカバー22が閉じられるまでは、開閉検知器14からオン信号が入力されないので、制御装置70はステップ201にてNOと判定して包装プログラムを終了する。チャンバカバー22が閉じられるまで、制御装置70がステップ201の判定処理でNOの判定を繰り返し実行しており、包装袋の開口周縁部が下側ブロック31の上側に載るようにして、包装袋をチャンバベース21に寝かせて置き、チャンバカバー22が閉じられて磁石15が開閉検知器14に接近すると、開閉検知器14から制御装置70にオン信号が入力され、制御装置70はステップ201にてYESと判定してステップ202に進める。
制御装置70は、ステップ202にて、真空弁42を開放させ、第1外気導入弁44を閉止させるとともに真空ポンプ40を作動させると、チャンバカバー22がガススプリング12の付勢力に抗してチャンバベース21に負圧吸引され、チャンバ20内は真空ポンプ40によって脱気されて負圧化していく。制御装置70は、ステップ203にて、真空センサ47によって検出されるチャンバ20内の真空度Pが予め設定された真空度Pyとして90%以上(所定圧力以下)となったか否かを繰り返し判定する。上述したように、包装袋内には空気中に含まれる酸素が残存するように、真空包装するための通常の包装プログラムよりも真空度が低く設定されている。チャンバ20内の圧力が徐々に低下し、真空センサ47によって検出されるチャンバ20内の真空度Pが予め設定された真空度Pyとして90%以上(所定圧力以下)となると、制御装置70は、ステップ203にてYESと判定してステップ204に進める。制御装置70は、ステップ204にて、真空弁42を閉止させてチャンバ20内の脱気を中止してステップ205に進める。
制御装置70は、ステップ205にて、包装袋内のガスの組成が上述した酸素ガスが3~5%、二酸化炭素ガスが0~2%で含まれるように、ガス選択部62の第1及び第2ガス供給弁64a,64bを開放するように制御する。真空度が90%に脱気された包装袋内に、ガス選択部62の第1及び第2ガス供給弁64a,64bの開度及び開放時間を制御して、ガスの組成が窒素ガスが98.75%、二酸化炭素ガスが1.25%となる混合ガスをガス充填管61から45%のガス充填度で充填すると、包装袋内のガスの組成は酸素が4.2%、二酸化炭素が1%、窒素が94.8%となる。
制御装置70は、ステップ206にて、三方弁49の昇降シリンダ36側と真空ポンプ40側とを連通させる(外気側を閉止状態とする)と、昇降シリンダ36の上部空間36aは真空ポンプ40によって負圧化され、支持軸35はばね部材38の付勢力に抗して上昇し、下側ブロック31は上昇する支持軸35によって上昇する。下側ブロック31は上昇する支持軸35によって上側ブロック32に押しつけられ、包装袋の開口周縁部は下側ブロック31と上側ブロック32とによって挟持される。制御装置70は、ステップ207において、ヒータ33に通電させて発熱させると、包装袋の開口周縁部は熱溶着によって閉じられて、包装袋が脱気された状態(真空状態)で密封される。
制御装置70は、ステップ208にて、真空ポンプ40の作動を停止させるとともに第1外気導入弁44を開放し、ステップ209にて、三方弁49の昇降シリンダ36側と外気側とを連通させる(真空ポンプ40側を閉止状態とする)。チャンバ20内は第1外気導入弁44から導入される外気によって大気圧に戻され、チャンバカバー22は負圧吸引されずにガススプリング12の付勢力によって開放される。また、三方弁49の昇降シリンダ36側と外気側とを開放させたことで、昇降シリンダ36の上部空間36aに外気が導入されて負圧状態が解除され、支持軸35はばね部材38の付勢力によって下降し、下側ブロック31は上側ブロック32から離間し、包装袋の開口周縁部は下側及び上側ブロック31,32から挟持された状態が解除される。このようにして、カットレタスよりなる被包装物はガス充填された包装袋内に包装される。
上記のガス充填用の包装プログラムは、レタスを保存するのに適したガス組成となるようにしたガス充填用の包装プログラムである。他の野菜等の青果物または果物を保存するのに適したガス組成となる他のガス充填用の包装プログラムも設定されており、この実施形態では、例えば、キャベツを保存するのに適したガス充填用の包装プログラムや、キウイ等のエチレンガスにより追熟する果物を追熟させるときや、ジャガイモの発芽抑制をさせた状態で保存することを目的としたガス充填用の包装プログラムも設定されている。なお、操作パネル71を操作することにより、他のの野菜等の青果物または果物を保存するのに適したガス組成となる他のガス充填用の包装プログラムも設定可能である。
上述したレタスを保存するのに適したガス組成となるようにしたガス充填用の包装プログラムは、包装袋内に酸素が3~5%、二酸化炭素が0~2%で含まれるように、包装袋内に空気が残存する真空度として真空度を90%でチャンバ20内を脱気した後で、ガス選択部62の第1及び第2ガス供給弁64a,64bの開度及び開放時間を制御して窒素ガスと二酸化炭素ガスを充填するように設定されている。キャベツを保存するのに適したガス組成となるようにしたガス充填用包装プログラムは、包装袋内に酸素ガスが5~6%、二酸化炭素ガスが3~5%で含まれるように、包装袋内に空気が残存する真空度として真空度を90%でチャンバ20内を脱気した後で、ガス選択部62の第1及び第2ガス供給弁64a,64bの開度及び開放時間を制御して窒素ガスと二酸化炭素ガスを充填するように設定されている。また、キウイ等のエチレンガスにより追熟する果物を追熟させるときや、ジャガイモの発芽抑制をさせた状態で保存することを目的としたエチレンガスを充填するガス充填用の包装プログラムは、包装袋内にエチレンガスが0より大きく30%以下で含まれるように、包装袋内に空気が残存する真空度として真空度を30~90%でチャンバ20内を脱気した後で、ガス選択部62の第3ガス供給弁64cの開度及び開放時間を制御してエチレンガスを充填するように設定されている。なお、必要に応じて第1ガス供給弁64aを開放して窒素ガスも充填するようにしてもよい。
上記のように構成した真空包装機(包装機)10は、被包装物を入れた包装袋を収容するためのチャンバ20と、包装袋の開口周縁部を封止する封止装置30と、包装袋内にガスを供給するガス供給部60と、封止装置30とガス供給部60の作動を制御する制御装置70とを備えている。この真空包装機10においては、ガス供給部60はチャンバ20内の包装袋に対して3種(複数種)のガスボンベ(ガス供給源)G1~G3から1種以上のガスを選択的に供給可能としている。この実施形態では、ガス供給部60は、3種(複数種)のガスボンベ(ガス供給源)G1~G3に対応して設けられた3つ(複数)のガス供給管63a~63cと、3つのガス供給管63a~63cに対応して設けられた3つのガス供給弁64a~64cを備え、3つのガス供給弁64a~64cを選択的に開放することによって3種のガス供給源G1~G3から1種以上のガスを選択的に供給可能としている。これによって、包装袋には複数種のガス供給源から被包装物の性質に応じた1種以上のガスを選択的に供給することができる。特に、青果物(野菜)や果物を包装袋内で保存するときには、包装袋内の最適なガス組成がレタス、キャベツ及びブロッコリー等の青果物や果物毎で異なっているが、ガス供給弁64a~64cの1つ以上を選択的に開放するように制御することで、包装袋内を青果物や果物等の被包装物に最適なガス組成とすることができる。
また、この真空包装機10は、チャンバ20は包装袋を密閉状態で収容する密閉空間Sを有し、チャンバ20内の密閉空間Sを脱気して負圧化させる真空ポンプ(ポンプ)40と、チャンバ20内の真空度を検出する真空センサ47とを備えている。この真空包装機10の制御装置70は、真空センサ47の検出真空度に基づき真空ポンプ40を作動させることで包装袋内に空気が残存する真空度でチャンバ20内を脱気した後で、ガス供給部60によって包装袋内にガスを供給するように制御している。真空ポンプ40によってチャンバ20内を負圧化することで包装袋内の空気を吸引した後で、ガス供給部60によって包装袋内にガスを供給しているため、包装袋へのガスの置換の効率を高くすることができる。また、包装袋内に空気が残存する真空度でチャンバ20内を脱気した後で、ガス供給部60によって包装袋内にガスを供給するように制御しているので、包装袋内には適度に残存する空気の成分にガス供給部60から供給されるガスが加えられて、包装袋内のガス組成は空気に含まれる成分が調整された状態で被包装物に適したガス組成とすることができる。
また、この真空包装機10においては、制御装置70は、ガス供給部60により包装袋内にガスを供給後に封止装置30によって包装袋の開口周縁部を封止するように制御する包装プログラムを備え、包装袋内に入れる被包装物に応じて封入されるガス組成が異なるようにガス供給部60の制御が異なる複数の包装プログラムを備えている。これにより、複数の包装プログラムから被包装物の性質に応じた一つの包装プログラムを選択することで、包装袋には被包装物の性質に応じたガスを選択的に供給することができる。
さらに、この真空包装機10においては、制御装置70は、真空センサ47の検出真空度に基づき真空ポンプ40を作動させることで包装袋内に空気が残存する所定の真空度でチャンバ20内を脱気した後で、ガス供給部60により包装袋内にガスを供給後に封止装置30によって包装袋の開口周縁部を封止するように制御する包装プログラムを備え、包装袋内に入れる被包装物に応じて封入されるガス組成が異なるように、包装袋内に空気を残存させる所定の真空度とガス供給部60の制御との少なくとも一方を変えた複数の包装プログラムを備えている。これにより、複数の包装プログラムから被包装物の性質に応じた一つのガス充填用の包装プログラムを選択することで、包装袋内には適度に残存する空気の成分にガス供給部60から供給されるガスが加えられて、包装袋内のガスの組成は空気に含まれる成分が適度に残存する被包装物に適したガス組成となって、被包装物を包装袋内に包装することができる。
上記の実施形態の真空包装機10においては、チャンバ20は包装袋を密閉状態で収容する密閉空間Sを有しているが、本発明はこれに限られるものではなく、チャンバ20内に密閉空間Sを有さずに、包装袋内を脱気することなくガス供給部60によって包装袋内にガスを供給するようにしたものであってもよい。また、上記の実施形態の真空包装機10においては、ガス供給部60はガス充填管61から包装袋にガスを供給するようにしたものであるが、これに限られるものではなく、ガス供給部60は密閉状態にしたチャンバ20内を脱気した後でチャンバ20内にガスを供給するようにして、チャンバ20を介して間接的に包装袋にガスを供給するようにしたものであってもよい。
上記の実施形態の真空包装機10においては、複数種のガス供給源として、窒素ガスボンベ、二酸化炭素ボンベ及びエチレンガスボンベを用いたが、これらの3種のガスボンベに限られるものではなく、複数種として2種以上のガス供給源からガスを供給するようにしたものであってもよい。
10…包装機(真空包装機)、20…チャンバ、30…封止装置、40…ポンプ(真空ポンプ)、60…ガス供給部、63(63a~63c)…ガス供給管、64(64a~64c)…ガス供給弁、70…制御装置、S…密閉空間、G1~G3…ガス供給源。
Claims (5)
- 被包装物を入れた包装袋を収容するためのチャンバと、
前記包装袋の開口周縁部を封止する封止装置と、
前記包装袋内にガスを供給するガス供給部と、
前記封止装置と前記ガス供給部の作動を制御する制御装置とを備えた包装機であって、
前記ガス供給部は複数種のガス供給源から1種以上のガスを選択的に供給可能としたことを特徴とする包装機。 - 請求項1に記載の包装機において、
前記ガス供給部は、前記複数種のガス供給源に対応して設けられた複数のガス供給管と、前記複数のガス供給管に対応して設けられた複数のガス供給弁を備え、前記複数のガス供給弁を選択的に開放することによって前記複数種のガス供給源から1種以上のガスを選択的に供給可能としたことを特徴とする包装機。 - 請求項1または2に記載の包装機において、
前記制御装置は、前記ガス供給部により前記包装袋内にガスを供給後に前記封止装置によって前記包装袋の開口周縁部を封止するように制御する包装プログラムを備え、前記包装袋内に入れる被包装物に応じて封入されるガス組成が異なるように前記ガス供給部の制御が異なる複数の前記包装プログラムを備えたことを特徴とする包装機。 - 請求項1~3の何れか1項に記載の包装機において、
前記チャンバは前記包装袋を密閉状態で収容する密閉空間を有し、
前記チャンバ内の密閉空間を脱気して負圧化させるポンプと、
前記チャンバ内の真空度を検出する真空センサとを備え、
前記制御装置は、前記真空センサの検出真空度に基づき前記ポンプを作動させることで前記包装袋内に空気が残存する真空度で前記チャンバ内を脱気した後で、前記ガス供給部によって前記包装袋内にガスを供給するように制御したことを特徴とする包装機。 - 請求項4に記載の包装機において、
前記制御装置は、前記真空センサの検出真空度に基づき前記ポンプを作動させることで前記包装袋内に空気が残存する所定の真空度で前記チャンバ内を脱気した後で、前記ガス供給部により前記包装袋内にガスを供給後に前記封止装置によって前記包装袋の開口周縁部を封止するように制御する包装プログラムを備え、前記包装袋内に入れる被包装物に応じて封入されるガス組成が異なるように、前記包装袋内に空気を残存させる前記所定の真空度と前記ガス供給部の制御との少なくとも一方が異なる複数の前記包装プログラムを備えたことを特徴とする包装機。
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