JP2022064196A - 蓋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉性に優れた蓋体を提供する。【解決手段】 蓋体が、天面部と周面部とを一体的に有する天蓋と、紙系素材で形成され前記天蓋を囲繞する環状の外壁材とを備え、前記天面部は、該天面部の外周縁に折り曲げ部を有し、且つ、該折り曲げ部で前記周面部に連なっており、前記外壁材は、前記周面部の外周面に接合される外壁部を有し、且つ、前記外壁部の下端位置から前記周面部の内周面に折り曲げられた折り返し部を延設しており、前記折り返し部の延出端は、前記周面部の前記内周面に向き合い、且つ、前記天面部に対して離間しており、前記周面部には、容器に装着された場合に容器の開口端縁に係止する係止部が、前記延出端に向き合う対向部の上方側の領域に形成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、蓋体に関する。
コーヒーなどの飲料、乾物又は総菜などの内容物を収容する容器に装着可能な蓋体として、紙系素材からなる蓋体が提案されている。
蓋体としては、天蓋を有し天蓋の外周に環状の壁材を取り付けた構造を有するものが知られている。通常、こうした蓋体が、容器に着脱自在に取り付けられる。蓋体が容器に取り付けられた状態では、容器の開口部が天蓋で覆われ、容器の胴部の開口縁部は壁材に接触する。壁材と開口縁との接触部分で係止部が形成される。
蓋体に用いられる環状の壁材としては、例えば、特許文献1に示すように、帯状の紙系素材からなるブランク材を環状に巻いてブランク材の端部同士を重ね合わせて重なり部を形成し、重なり部を構成するブランク材の端部同士を接合したものが提案されている。しかしながら重なり部で段差が形成されるため、壁材の重なり部付近において蓋体と容器との係止部に隙間が生じ、容器を傾斜させた際等にその隙間から意図せず内容物が漏れ出る事態を生じることがある。
そこで、蓋体を容器に装着した状態で、重なり部の段差と容器との間に生じる隙間を低減することが要請される。
このような隙間を軽減する方法としては、例えば、特許文献2に示すように、重なり部の段差を含む部分に樹脂を塗布して段差を埋める技術が提案されている。
特表2015-529602号公報 特開2015-227170号公報
特許文献2に提案された技術では、重なり部上に樹脂が塗布されてしまうと、樹脂を塗布された部分とそれ以外の部分との間で壁材の保形性の強弱差が大きくなりやすい。したがって樹脂で段差を埋めた蓋体を容器に装着する場合に、壁材における保形性の強い部分と弱い部分の境界で歪みや折れを生じる可能性があり、蓋体を取り付けた容器を傾斜させた際に蓋体の歪み部分から内容物が漏れ出ることを抑制する点で、さらなる密閉性の改善の余地がある。
本発明の目的は、密閉性に優れた蓋体を提供することにある。
本発明は、(1)天面部と周面部とを一体的に有する天蓋と、紙系素材で形成され前記天蓋を囲繞する環状の外壁材とを備え、
前記天面部は、該天面部の外周縁に折り曲げ部を有し、且つ、該折り曲げ部で前記周面部に連なっており、
前記外壁材は、前記周面部の外周面に接合される外壁部を有し、且つ、前記外壁部の下端位置から前記周面部の内周面に折り曲げられた折り返し部を延設しており、
前記折り返し部の延出端は、前記周面部の前記内周面に向き合い、且つ、前記天面部に対して離間しており、
前記周面部には、容器に装着された場合に容器の開口端縁に係止する係止部が、前記延出端に向き合う対向部の上方側の領域に形成されている、
蓋体、
(2)前記天蓋の中心を通り前記天蓋の厚み方向に沿った中心線を含む平面で係止部を切断した切断面を想定した場合に、前記切断面では、前記中心線から前記対向部までの距離よりも、前記中心線から前記周面部の上端までの距離のほうが長い、
上記(1)に記載の蓋体、
(3)前記係止部に、外方向に張り出した張出部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(4)前記係止部は、前記周面部の上端まで形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(5)前記係止部は、さらに前記折り曲げ部の領域に形成されている、
上記(4)に記載の蓋体、
(6)前記折り曲げ部の領域は、上方向又は斜め上方向に張り出した天面張出部を形成している、
上記(1)に記載の蓋体、
(7)前記周面部には、前記係止部と前記対向部との間の位置に突起部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(8)前記折り返し部に、膨出部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(9)前記折り返し部には、前記膨出部の周囲に圧縮部が形成されている、
上記(8)に記載の蓋体、
(10)前記天蓋は、プレス成型体である、
上記(1)に記載の蓋体、
(11)前記外壁材は、前記紙系素材からなるブランク材を環状に巻いた構造を有する、
上記(1)に記載の蓋体、
(12)前記天面部の上面には、該天面部の前記外周縁から中央に向う傾斜面が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(13)前記天面部よりも下側に、前記天面部の面方向に圧縮加工された圧縮凹部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、を要旨とする。
本発明によれば、蓋体に天蓋を囲繞する外壁材が設けられており、外壁材の内側に天蓋の周面部が配置される。また、外壁材は、前記周面部の外周面に接合される外壁部を有し、且つ、外壁部の下端位置から前記周面部の内周面に折り曲げられた折り返し部を延設している。さらに、折り返し部の延出端は、周面部の内周面に向き合っている。周面部には、容器に装着された場合に容器の開口端縁に係止する係止部が、前記延出端に向き合う対向部の上方側の領域に形成されている。すなわち、蓋体の係止部は、折り返し部の上側の周面部に形成される。このため外壁材や折り返し部に重なり部が形成された場合においても、外壁材の重なり部は周面部で隠ぺいされ、折り返し部は係止部の外側に位置するようになり、蓋体の係止部にて蓋体を容器に対してより密接に装着することができるようになる。
本発明においては、係止部で、外方向に向かって張り出された張出部が形成されている場合、係止部の内面側に皺が生じにくくなり、蓋体を容器に対してより密接に装着されるようになる。この点においても、本発明によれば、密閉性に優れた蓋体を得ることができる。
また、本発明によれば、蓋体は、周面部の外周面に環状の外壁材を配置し、さらに外壁材の下端に折り返し部を形成している。このため、外壁材を外周面側に積層し内周面側を露出させた周面部の部分(第1の部分)と、外壁材と折り返し部で周面部を挟んだ部分(第2の部分)が形成される。第1の部分よりも第2の部分の方が多くの層を積層しているため第2の部分の保形性が高められ、外壁材や周面部に歪みや折れを生じにくくなり、蓋体全体としても保形性が向上する。また、第2の部分よりも上側に第2の部分に比べて柔軟な第1の部分が形成されており、そして第1の部分に係止部が位置している。蓋体を容器に装着する場合においては、蓋体は第1の部分の係止部で容器の開口縁部と密接に固定される。そして、蓋体を容器に装着した後においては、その装着状態を第2の部分で保持することができる。したがって、蓋体を容器に装着した場合に、周面部に対して容器から外方向に力が付与されても周面部の形状が保持されやすく、周面部の係止部と開口縁部との係止状態が意図せずに解除されてしまう事態を抑制することができる。また、第2の部分により外壁材や周面部に歪みや折れを生じにくくなっていることから、蓋体の歪み部分から内容物が漏れ出る事態を抑制することも可能となる。
図1は、第1の実施形態の一実施例を説明するための斜視図である。 図2は、図1のA-A線断面の状態を示す横断面図及び一点鎖線で囲まれた領域S1の部分拡大図である。 図3は、図1のB-B線断面の状態を示す縦断面図である。 図4は、第1の実施形態にかかる蓋体を容器に取り付けた状態の例を示す断面図及び一点鎖線で囲まれた領域S2の部分拡大図である。 図5は、第1の実施形態の他の一実施例を説明するための部分縦断面図である。 図6A,図6Bは、第1の実施形態の変形例を説明するための部分縦断面図である。 図7は、第1の実施形態の変形例を説明するための部分縦断面図である。 図8は、第1の実施形態の変形例を説明するための部分縦断面図である。 図9A、図9Bは、第2の実施形態の一実施例を説明するための斜視図である。 図10は、第2の実施形態にかかる蓋体を容器に取り付けた状態の例を示す要部断面図である 図11は、第3の実施形態の一実施例を説明するための斜視図である。 図12は、第3の実施形態にかかる蓋体を容器に取り付けた状態の例を示す要部断面図である。 図13A、図13B、図13C、図13D、図13E、図13Fは、第5の実施形態の一実施例を説明するための断面図である。 図14は、第5の実施形態の変形例の一実施例を説明するための断面図である。 図15Aは、第5の実施形態の変形例の一例を説明するための断面図である。図15Bは、第5の実施形態の変形例にかかる蓋体を容器に取り付けた状態の例を示す要部断面図である。 図16Aから図16Dは、第4の実施形態の一実施例を説明するための断面図である。
以下、本発明にかかる一実施例等について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下の説明は本発明の好適な具体例であり、本発明の内容は、これらの実施の形態等に限定されるものではない。また、以下の説明において、説明の便宜を考慮して前後、左右、上下等の方向を示すが、本発明の内容はこれらの方向に限定されるものではない。図1から図12の例では、Z軸方向を上下方向(上側が+Z方向、下側が-Z方向)、X軸方向を前後方向(前側が+X方向、後ろ側が-X方向)、Y軸方向を左右方向(右側が+Y方向、左側が-Y方向)であるものとし、これに基づき説明を行う。図1から図16の各図に示す各部の大きさや厚みの相対的な大小比率は、特に定められていない限り、便宜上の記載であり、実際の大小比率を限定するものではない。
[1 第1の実施形態]
[1-1 構成]
本発明の第1の実施形態にかかる蓋体1は、図1、図2、図3に示すように、天蓋2と外壁材3とを備える。蓋体1は、図4等を用いて後述するように、例えば上端側を開口させた有底の容器Tの開口縁部130に対して装着させることができる。このとき、容器Tとしては、特に開口縁部130に可撓性を有するものが好適に用いられる。ただし、このことは容器Tが、金属製の容器など可撓性の少ないあるいはほとんど認められないような容器であることを禁止するものではない。蓋体1は、可撓性の少ない容器に対しても装着することが可能である。なお、図4では、後述する開口縁部130に容器カール部150が形成されている場合を例示している。
(天蓋)
天蓋2は、天面部4と周面部5とを一体的に有している。天蓋2は、後述する天蓋形成用のブランク材の一体成型によって折り曲げ部6を形成することにより天面部4と周面部5とを一体的に形成したものである。一体成型としては、後述するように曲げ成型を例示することができる。曲げ成型としてはプレス成型等を挙げることができる。すなわち、天蓋2は、例えば、曲げ成型体で形成されてもよいし、プレス成型体で形成されてもよい。
(天面部)
天面部4は、蓋体1を容器Tに装着した状態で、容器Tの開口部140を覆う部分となる。天面部4の形状は、容器Tの形状に応じて定められてよく、円形状、楕円形状、三角形状、矩形状、多角形状、面取り形状などを例示することができる。また図1、図2に示す例では、天面部4は、後述する折り曲げ部6の内側領域では、水平面(X軸とY軸で張られるXY平面に平行な面)で構成されている。
(折り曲げ部)
天面部4は、その外周縁4aに折り曲げ部6を有する。天面部4は、折り曲げ部6で周面部5に連なる。折り曲げ部6は、屈曲形状であってもよいし、湾曲形状であってもよく、折り返し形状であってもよい。図1の例では、折り曲げ部6は、やや湾曲形状となっている。なお、天面部4の外周縁4aは、天面部4の外周端40aと外周端40aから所定の距離だけ内側に向かった位置までの所定の領域で定められる。
また、折り曲げ部6は、容器Tに装着された場合に容器Tの開口縁部130に接触可能に形成されていてもよい。すなわち、蓋体1が容器Tに装着された場合に、蓋体1の折り曲げ部6と容器Tが接触してもよい。
(周面部)
周面部5は、天面部4の外周縁4aに形成された折り曲げ部6で周面部5の上端50a側に連続する。また、周面部5は、図1から図3の例では、周面部5の上端50aからやや斜めに下方向に延びる。
周面部5は、少なくとも、外壁材3の重なり部9に向かい合う位置に形成されていればよいが、蓋体1の全体構造の強度を向上させ、容器Tの開口縁部130に対して蓋体1をより緊密に係止した状態を実現する点で、周面部5は、図1等に示すように、天面部4の外周端40aの全周に形成されていることが好適である。なお、容器Tに蓋体1を係止するとは、容器Tに対して蓋体1を着脱自在に固定できることを示す。
(側面接合部)
周面部5の外周面5bは、図1から図3等の例では、外壁材3の所定位置で、外壁材3の内周面3aに接合されている。この場合、周面部5と外壁材3は面接合していることが好適である。周面部5と外壁材3の接合部分を側面接合部8とよぶ。側面接合部8は、周面部5と外壁材3とを接合する部分となっていればその構造を特に限定されず、例えば、周面部5と外壁材3との間に接着剤を塗布して形成される接着剤層であってもよい。また、周面部5と外壁材3の少なくとも一方が表面に樹脂等をコーティングしたコート紙であるような場合に、側面接合部8は、周面部5と外壁材3をヒートシール等によって直接接合した場合に形成される接合部であってもよい。なお、このことは側面接合部8の形成方法を限定するものではない。
(係止部)
周面部5は、蓋体1を容器Tに装着した場合に、容器Tの開口縁部130に係止する部分を有する。この部分が係止部15となる。図1から図3に示す例では、係止部15は、後述する折り返し部33の延出端33aに向き合う部分(対向部16)の上方側の領域に形成されている。図1から図3の例では、係止部15は、蓋体1の縦断面(Z軸方向に切断した断面)での傾斜がおおむね一定となるような形状に形成されている。
係止部15の下端15bは、図1から図4等の例では、対向部16の上方側に位置しているが、対向部16に位置していてもよい。したがって、折り返し部33の延出端33aに容器Tの開口縁部130が接触してもよい。また、蓋体1を容器Tに装着させた場合に開口縁部130は、係止部15だけでなく折り返し部33の内周面側にも接触してよい。
係止部15の上端15aは、対向部16の上方側に位置して容器Tの開口縁部130との係止を実現することができれば、その上端15aの位置を特に限定されない。係止部15の上端15aは、図1から図3の例に示すように周面部5の上端50aよりも下側の位置でもよいし、周面部5の上端50aでもよい。また、係止部15は、後述する第3の実施形態でも示すように、さらに天面部4に形成されてもよい。
(係止部の上下端の位置関係)
天蓋2の中心Kを通り天蓋の厚み方向(Z軸方向)に沿った中心線mを含む平面αを想定し、平面αで周面部5の内周面5aを切断した切断面(図3に該当する)を想定した場合に、図3に示すようにその切断面では、中心線mから対向部16までの距離よりも、中心線mから周面部5の上端50aまでの距離のほうが長いことが好ましい。すなわち、対向部16に対応する位置A1は、天面部4の厚み方向を視線方向とする場合(-Z方向)に、周面部5の上端50aに対応する位置A2よりも天面部4の中心寄り(蓋体1の内外方向において蓋体1の内側寄り)に位置していることが好ましい。
また、後述する外壁材3についても周面部5に追従していることが好ましい。この場合、図4にも示すように、位置A1に向かい合う外壁材3の位置B1と位置A2に向かい合う外壁材3の位置B2を比較した場合に、位置B1のほうが位置B2よりも蓋体1の内外方向において蓋体1の内側寄りにあるほうが好ましい。この場合、外壁材3が、周面部5の位置A2よりも位置A1のほうが蓋体1の内側寄りにある状態を維持させやすくなる。
周面部5の位置A2よりも位置A1のほうが蓋体1の内側寄りにある場合、蓋体1の周面部5の内周面5aでは係止部15が斜め上方向に向けられた形成されやすくなっている。すなわち、位置A1と位置A2を通過する直線mpに直交する線Lの向きが中心線mに向かって斜め上方向を向きやすくなる。このような場合に、容器Tの開口縁部130が蓋体1の係止部15に押し付けられることにより、容器Tの開口縁部130の復元力の作用で開口縁部130が外方向に向かおうとして周面部5の係止部15に外方向に向かう力が作用しても、開口縁部130の斜め下側に対して係止部15から押し圧力を受け、開口縁部130は上方側により一層押し圧力を受けやすくなり、開口縁部130と係止部15との係止状態が強まる方向に作用しやすくなる。
ただし、このことは、図7に示すように、周面部5の位置A1から中心線mまでの距離と位置A2から中心線mまでの距離がおおよそ同じである場合(周面部5が真下方向に延びる場合)を禁止するものではない。容器Tの形状などの諸条件に応じて周面部5の位置A1から中心線mまでの距離と位置A2から中心線mまでの距離がおおよそ同じであってもよい。
(天蓋を構成する材料)
天蓋2を構成する材料は特に限定されるものではない。例えば、紙系素材、非紙系素材やこれらの組み合わせや積層体等を挙げることができる。紙系素材としては、植物繊維、その他の繊維を膠着させて製造される、いわゆる紙類の他、化学繊維紙、合成紙、耐水紙、コート紙、代替紙、羊皮紙、羊毛紙、ガラス繊維紙、ストーンペーパー、陶紙等が挙げられる。非紙系素材としては、布巾系素材(織布素材や不織布素材)、樹脂系素材、金属系素材、木材系素材、ガラス系素材等を挙げることができる。紙系素材と非紙系素材とを組み合わせた場合とは、紙系素材からなるシートの一部に孔部を形成してその孔部に非紙系素材を取り付けたものなどを挙げることができる。不織布素材としては、例えば、空気流によって積繊した粉砕パルプを結合してシート状に形成したいわゆるエアレイドシート、パルプ系素材、天然繊維素材や合成繊維等の繊維の不織布を挙げることができる。樹脂系素材としては、樹脂フィルム・シート材を挙げることができ、例えば、合成樹脂や天然樹脂、生分解性樹脂のフィルムやシートを挙げることができる。樹脂系素材としては、中でも生分解性樹脂のフィルムやシートを好ましく用いることができる。
天蓋2を形成する材料は、天面部4と周面部5で同じであっても異なっていてもよい。天面部4においても、折り曲げ部6と折り曲げ部6以外の部分で材料が異なっていてもよい。
環境負荷の観点と取り扱いの容易性の観点からは、天蓋2を構成する材料は、天面部4と周面部5いずれの部分も全体として紙系素材で形成されていることが好ましい。ただし、このことは、天蓋2を構成する材料の全てが同一素材である場合に天蓋2を構成する材料の全てを紙系素材に限定するものではない。例えば、天蓋2を構成する材料について、天蓋2を構成する材料の一部又は全てが樹脂製のフィルムであってもよい。
より効果的に外壁材3の段差11を隠ぺいできるようにする観点からは、少なくとも周面部5を構成する材料については、紙系素材が用いられることが好ましい。紙系素材としては、植物繊維、その他の繊維を膠着させて製造される、いわゆる紙類の他、化学繊維紙、合成紙、耐水紙、コート紙、代替紙、羊皮紙、羊毛紙、ガラス繊維紙、ストーンペーパー、陶紙等が挙げられる。ただし、周面部5を構成する材料がフィルム材であっても、外壁材3の重なり部9の段差11による密閉困難性を和らげることは可能である。
天蓋2は、後述するように、例えば、原反材を打ち抜き加工等することで形成された天蓋形成用のブランク材に曲げ成型を施すことによって得ることができる。天蓋形成用のブランク材の原反材(天蓋形成用の原反材)は、上記天面部4や周面部5として適用可能な各種の素材を用いることができる。
(外壁材)
蓋体1は、外壁材3を有する。外壁材3は、紙系素材で形成され且つ環状に形成されている。蓋体1において、外壁材3は、天蓋2を囲繞する。
外壁材3は、所定形状を有する壁材形成用のブランク材300の2つの端部31、32を重ねた重なり部9と、その重なり部9で端部31、32を互いに接合する壁材接合部10とを備える。外壁材3は、ブランク材300を環状に巻いた構造を有する。
壁材形成用のブランク材300を形成するための原反材としては、紙系素材が用いられる。したがって、ブランク材300としては、紙系素材が用いられる。紙系素材としては、周面部5を構成する材料に関して上述したような各種の紙系素材を適宜用いることができる。図1から図3の例では、壁材形成用のブランク材300として扇形状に形成された紙系素材を用い、ブランク材300を環状に巻く。このときブランク材300の円周方向に沿って離間した2つの端部31、32を互いに重ねあわせ重なり部9が形成されている。ここにいう端部31、32とは、ブランク材300の端縁から内側方向に向かった所定の位置までの部分を示す。
(壁材接合部)
壁材接合部10は、図2に示すように、重なり部9の少なくとも一部、好ましくは重なり部9の全体で2つの端部31、32を互いに接合することで形成される。2つの端部31、32の接合方法としては、接着剤やホットメルト接着剤、二液型接着剤、ヒートシール、超音波接合等の方法が挙げられるが、ヒートシールや超音波接合が好適に用いられている。なお、符号11は、重なり部9に形成された段差である。
(外壁部)
外壁材3は、周面部5の外周面5bに向かい合う外壁部34を有しており、外壁部34の内周面(外壁材3の内周面3a)側で周面部5の外周面5bに接合される。図1から図3の例では、外壁部34は、周面部5に面接合される。外壁部34が周面部5の外周面5b側に配置されることで蓋体1の強度を向上させることができ、外壁部34が周面部5に面接合されることで周面部5の保形性が向上する。
(外壁部34の周面形状)
外壁材3の外壁部34の周面(内周面3a、外周面3b)の面方向形状は、周面部5の外周面5bに外壁部34を密接に面接合させる観点からは、図1から図3の例に示すように、外壁材3の外壁部34の形状が天蓋2の周面部5の外周面5bの形状に追従するような形状であることが好ましい。
(折り返し部)
外壁材3は、その下端30bの位置に折り返し部33を延設している。折り返し部33は、外壁材3の下端30bから周面部5の内周面5aに折り返された構造を有する。したがって、外壁材3は、外壁部34と折り返し部33とで周面部5の下端50b側を覆うように構成される。また、折り返し部33の延出端33aは、周面部5の内周面5aに向き合っている。また、折り返し部33の延出端33a側の所定部分は、天面部4よりも下方に位置しており、天面部4に対して離間している。
折り返し部33は、周面部5の下端50b全体を覆うように周面部5の下端50bに沿って連続的に形成されていることが好ましい。
なお、折り返し部33は、図1から図3の例に示すようにほぼ全面的に周面部5に向かい合わせとしてもよいし、折り返し部33の一部の領域が周面部5に向かい合っていてもよい。
(外壁材の上端の位置)
外壁材3の上端30aの位置(外壁部34の上端の位置)は、特に限定されず、図1の例に示すように、周面部5の上端50aに対応した位置でもよいし、周面部5の上端50aよりも下側(-Z側)の位置でもよい。また、後述の第4の実施形態でも述べるように、外壁材3の上端30a側が、周面部5の上端50aよりも上側(+Z側)に延び出ていてもよい。
[1-2 作用効果]
第1の実施形態にかかる蓋体1は、図4に示すように、上端側を開口させた有底の容器Tの開口縁部130に対して装着させることができるものと考えられる。なお、容器Tは、底面部120と、筒状の胴材110とを備える。容器Tは、底面部120の周囲に筒状の胴材110の内周面を接合させて、内容物を収容するための空間部160を形成している。容器Tは、空間部160の上側を開口させており開口部140を形成している。胴材110の上端側の縁にそって開口部140を定める開口縁部130が形成されている。容器Tとしては、開口縁部130に可撓性を有するものが好適に用いられる。図4の例では、開口縁部130において係止用の容器カール部150が外巻きに形成されている。容器カール部150は、胴材110を形成するためのブランク材のうち開口縁部130に対応した端部の部分を外方向に巻くことで形成することができる。なお、図4に示す容器Tは一例であり、蓋体1を装着することができる容器を限定するものではない。また、図4においては、周面部5の係止部15の上端50aに対応する位置A2と容器カール部150と天面部4の下面との間に隙間SPが形成されているが、容器カール部150と蓋体1との位置関係は、図4の例に限定されない。隙間SPは、より小さいことが好ましく、容器Tに蓋体1を装着した際に隙間SPが消滅していることがより好ましい。すなわち、係止部15が周面部5の上端まで形成されていることが好ましい。また、図5に示すように容器カール部150に対して天面部4が面接触していることが、蓋体1を容器Tに密接に装着する観点からは、より好ましい。
蓋体1を容器Tに装着する際には、容器Tの開口部140に対して相対的に蓋体1を斜めに傾斜させ、容器Tの開口縁部130の所定の位置(接触開始点)に蓋体1の係止部15の内周面5a側を当接させる。次に、開口縁部130と係止部15との接触状態を維持しながら、蓋体1の傾斜を水平に近づけていく。これに伴い、開口縁部130と係止部15との接触領域は、接触開始点から開口縁部130に沿って拡大し、やがて開口縁部130の所定の部分(はみ出し部)のみが係止部15の外側に位置した状態が形成される。周面部5は、はみ出し部の上側近傍に位置する部分が局所的に変形されながら開口縁部130のはみ出し部の外側に広げられる。そして開口縁部130は、はみ出し部についても蓋体1内に押し込まれ、周面部5の係止部15で係止される。
蓋体1は、周面部5の外周面5bに環状の外壁材3を配置し、さらに外壁材3の下端30bに折り返し部33を形成しているため、外壁材3を外周面5b側に積層し内周面5a側を露出させた周面部5の部分(第1の部分500a)と、外壁材3の外壁部34と折り返し部33で周面部5を挟んだ部分(第2の部分500b)が形成される。第1の部分500aよりも第2の部分500bの方が多くの層を積層しているため第2の部分500bの保形性が高められ、蓋体1全体としても保形性が向上する。また、第2の部分500bよりも上側にその第2の部分500bよりも柔軟な第1の部分500aが形成されており、第1の部分500aに係止部15が形成されている。このため、蓋体1は第1の部分500aの係止部15で容器Tの開口縁部130と密接に接合した接合状態を形成でき、その接合状態が第2の部分500bで強く保持される。したがって、蓋体1を容器Tに装着する場合には、周面部5は、第1の部分500aで局所変形しながら、係止部15で開口縁部130を係止することが可能となる。蓋体1を容器Tに装着した後には、第2の部分500bによる優れた保形性により、周面部5に対して容器Tから外方向に力が付与されても周面部5の形状が保持されやすいことから、開口縁部130が蓋体1に押し込まれた状態が保持されやすくなる。こうして、蓋体1によれば周面部5の係止部15と開口縁部130との係止状態が意図せずに解除されてしまう事態を抑制することができる。また、第2の部分500bによる優れた保形性により外壁材3や周面部5には歪みや折れを生じにくくなっていることから、蓋体1を容器Tに装着した後に蓋体1の歪み部分から内容物が漏れ出る事態を抑制することも可能となる。
また、第1の実施形態にかかる蓋体1においては、天蓋2を囲繞する外壁材3が設けられており、外壁材3の内周面3a側に天蓋2の周面部5が配置される。また、外壁材3は、周面部5の外周面5bに接合される外壁部34を有し、且つ、外壁部34の下端30b位置から周面部5の内周面5a側に折り曲げられた折り返し部33を延設している。さらに、折り返し部33の延出端33aは、周面部5の内周面5aに向き合っている。周面部5には、蓋体1を容器Tに装着した場合に容器Tの開口縁部130に係止する係止部15が、延出端33aに向き合う対向部16の上方側の領域に形成されている。すなわち、蓋体1の係止部15は、折り返し部33の上側の周面部5の部分に形成される。このため外壁材3に重なり部9が形成されることで外壁部34や折り返し部33に重なり部9が形成された場合においても、外壁部34の重なり部9は周面部5で隠ぺいされ、折り返し部33は係止部15から外れた位置に形成されるようになり、蓋体1の係止部15にて蓋体1を容器Tに対してより密接に装着することができるようになる。
[1-3 変形例]
(変形例1)
蓋体1の周面部5には、図6Aに示すように、係止部15と対向部16との間の位置又は係止部15に突起部350が形成されてもよい(変形例1)。図6Aの例では、係止部15と対向部16との間の位置に突起部350が形成されている。突起部350は、周面部5の周方向に沿って延びた状態にて形成されている。突起部350は、その形成方法や素材を特に限定されない。例えば、突起部350は、周面部5の内周面5aの所定位置に塗られた樹脂などで形成されてもよい。また、突起部350は、周面部5の内周面5aの所定位置に貼付された紙系素材からなる細条片部で形成されてもよい。変形例1の蓋体1によれば、係止部15と対向部16との間の位置又は係止部15に突起部350が形成されていることで、開口縁部130の下方への移動が突起部350で妨げられるため、周面部5の係止部15と開口縁部130との係止状態が意図せずに解除されてしまう事態をより強く抑制することができる。
(変形例2)
蓋体1においては、図6Bに示すように、折り返し部33に、膨出部360が形成されていてもよい(変形例2)。膨出部360は、形成方法や素材を特に限定されない。例えば、膨出部360は、折り返し部33における所定の領域を圧縮することで形成することができる。すなわち、図6Bに示すように、折り返し部33において圧縮された領域には圧縮部370が形成される。圧縮された領域外の非圧縮部380の厚みは、圧縮部370の厚みよりも相対的に厚くなる。このとき図6Bに示すように、非圧縮部380で膨出部360が形成され、非圧縮部380の周囲に(図6Bの例では上下に)圧縮部370が形成される。
変形例2の蓋体1によれば、折り返し部33に膨出部360が形成されていることで、開口縁部130の下方への移動が膨出部360で妨げられるため、周面部5の係止部15と開口縁部130との係止状態が意図せずに解除されてしまう事態をより強く抑制することができる。また、膨出部360の周囲に圧縮部370が形成されていることで、折り返し部33の構造を強固にするによることができ蓋体1の保形性をより高めることができる。
(変形例3)
天面部4は、図8に示すように、天蓋2の天面部4の外周縁4aから中央に向かって下り傾斜する傾斜面250を形成してもよい(変形例3)。この場合、天蓋2の所定位置に流出口200となる開口が形成されていることが好ましい。このような蓋体1によれば、コーヒー等の液体(飲料)を内容物として収容した容器Tに蓋体1を装着した状態で、使用者が容器T内の内容物を飲もうとする場合に、流出口200から天蓋2の外部に出された内容物が傾斜面250を通って効率的に、使用者の口内へと流下しやすくなる。また、流出口200にストローを入れて、ストローで内容物を吸い出すことができる。なお、図8の例に示すように、流出口200の位置を覆うようにシール材210が貼付されていてもよい。シール材210としては、樹脂フィルムの一方面側に粘着層を形成したものなどを用いることができ、粘着層を流出口200の周囲に向い合せてシール材210を天面部4の表面に貼付することができる。
[2 第2の実施形態]
[2-1 構成]
上記第1の実施形態にかかる蓋体1では、上述した平面αで切断した切断面において周面部5がおおむね上下方向に一定の傾きを有するように下方向に延びていたが、図9A、図9Bに示すように、蓋体1において周面部5に張出部7が形成されてもよい(第2の実施形態)。この場合、図9A、図9Bに示すように、周面部5の係止部15に張出部7が形成されていることが好適である。
(張出部)
第2の実施形態にかかる蓋体1において、周面部5の係止部15には、上記したように外方向に向かって張り出された張出部7が形成されている。ただし、天面部4の中央から外周縁4aに向かう方向が外方向であるものとする。天面部4の中央は、天面部4を平面視した場合における天面部4の形状における幾何中心となる位置(図1においては位置K)を示す。図9A等の例では、張出部7は、周面部5の係止部15全体が外方向に張り出された状態で形成されており、周面部5の内周面5a側が凹状湾曲面となり、周面部5の外周面5b側が凸状湾曲面となっている。内周面5aの凹状湾曲面と外周面5bの凸状湾曲面は、互いに対応した凹凸面形状となっている。
ただし、上記図9Aの例は、張出部7の形成範囲を係止部15のみに限定するものではない。たとえば、図9Bに示すように、張出部7は、係止部15を含む周面部5全体が外方向に張り出された状態で形成されていてもよい。また、張出部7は、係止部15の一部分に形成されてもよい。
蓋体1においては、係止部15は、張出部7の凹状湾曲面によって、容器Tの開口縁部130の形状に合わせた形状に形成されていることが好ましい。この場合、図10に示すように、蓋体1は、それを容器Tに装着した場合に係止部15が容器Tの開口縁部130に面接触可能となるように形成できる。なお図9Aの例では、係止部15が張出部7の凹状湾曲面で容器カール部150の形状に合わせた形状に形成されている。
第2の実施形態においては、外壁材3の外壁部34は、周面部5の形状に追従して外方向に張り出された状態で形成されていることが好ましい。この場合、外周面5bのうち張出部7に対応する領域に外壁材3を面接合させることが容易となり、容器Tに蓋体1を装着する場合に容器Tと蓋体1との固定状態より強めることができる。
(皺)
天蓋形成用のブランク材の曲げ加工によって天蓋2を得る場合、天面部4の外周縁4aの折り曲げ部6から周面部5にかけて皺が生じることがある。この点、周面部5では、張出部7が形成されていることで皺が引き延ばされた状態が形成されやすい。張出部7の形状を調整する等により、周面部5の係止部15内に皺が形成されたとしても、係止部15に張出部7が形成されていることで、皺の形成数が、係止部15の端部(上端15a及び下端15b)から張出部7の中央に向かって少なくなるようにすることができる。
[2-2 作用効果]
第2の実施形態にかかる蓋体1によれば、第1の実施形態と同様に、外壁材3の重なり部9は周面部5で隠ぺいされ、折り返し部33は係止部15の外側に位置するようになり、蓋体1の係止部15にて蓋体1を容器Tに対してより密接に装着することができるようになる。
また、第2の実施形態にかかる蓋体1は、図9A,図9B、図10等に示すように周面部5の縦断面において周面部5の張出部7の内面側が湾曲面となっているため、容器Tに蓋体1を装着した場合に、周面部5から開口縁部130が意図せずに簡単に脱離する事態が生じにくくなる。
特に、容器Tが開口縁部130に可撓性を有する場合には、係止部15に形成された張出部7に押し込まれた開口縁部130が外向きの復元力を張出部7に作用させようとすることがあるが、張出部7の内面側が湾曲面となっているため、開口縁部130が張出部7内により一層押し込まれ、開口縁部130と張出部7との係止状態が強まる方向に作用しやすくなる。また、係止部15が張出部7で開口縁部130に面接触可能に形成されるため、開口縁部130と係止部15との係止状態がより強められる。特に、外壁材3が紙系素材で形成されており且つ周面部5に整合した形状に形成されている場合には、張出部7の湾曲面の状態がより安定化することから、開口縁部130を張出部7内に押し込んだ状態の安定性が向上しやすくなり、周面部5の張出部7から開口縁部130が意図せずに簡単に脱離する事態が生じにくくなる。
[3 第3の実施形態]
[3-1 構成]
上記第2の実施形態にかかる蓋体1では、周面部5の係止部15に張出部7が形成されていたが、図11に示すように、蓋体1においては、さらに天面部4の折り曲げ部6の領域に天面張出部70が形成されてもよい(第3の実施形態)。
(天面張出部)
蓋体1の天面部4においては、折り曲げ部6の領域に、上方向又は斜め上方向に張り出した天面張出部70が形成されている。図11の例では、天面張出部70は、天面部4を上方向に張り出した状態にて形成されており、天面部4の下面側に凹状湾曲面が形成され、その凹状湾曲面に対応する凸状湾曲面が、天面部4の上面側に形成されている。天面部4の天面張出部70に形成される凹状湾曲面は、周面部5の張出部7に形成される凹状湾曲面に対して連続面となっている。また、天面張出部70の凹状湾曲面と張出部7の凹状湾曲面とで、容器Tの開口縁部130の形状に合わせた形状に形成されており、すなわち蓋体1は、それを容器Tに装着した場合に容器Tの開口縁部130に面接触可能に形成される。図11の例では、天面張出部70の凹状湾曲面と張出部7の凹状湾曲面とで、容器カール部150の形状に合わせた形状に形成されている。
(係止部)
第3実施形態にかかる蓋体1における係止部15は、図11、図12の例に示すように、周面部5の上端50aまで形成されているだけでなく、さらに天面部4の折り曲げ部6の領域にも形成されている。図11、図12の例では、係止部15は、周面部5の上端50aから周面部5の下端50b側の所定領域(領域K1)及び折り曲げ部6の領域(領域K2)を合わせた領域にわたって形成されている。領域K1には張出部7が形成され、領域K2には天面張出部70が形成されている。
[3-2 作用効果]
第3の実施形態にかかる蓋体1によれば、第1の実施形態と同様に、外壁材3の重なり部9は周面部5で隠ぺいされ、折り返し部33は係止部15の外側に位置するようになり、蓋体1の係止部15にて蓋体1を容器Tに対してより密接に装着することができるようになる。
また、第3の実施形態にかかる蓋体1は、第2の実施形態と同様に、容器Tに蓋体1を装着した場合に、周面部5の張出部7から開口縁部130が意図せずに簡単に脱離する事態が生じにくくなる。
特に、容器Tが開口縁部130に可撓性を有する場合には、張出部7と天面張出部70を形成した係止部15に押し込まれた開口縁部130が外向きの復元力を係止部15に作用させようとすることがあるが、張出部7の内面側が湾曲面となっているため、開口縁部130が張出部7内により一層押し込まれるとともに、開口縁部130に対して張出部7の下端側から上方向に押圧力が加わる。そして第3の実施形態では、天面張出部70が形成されるため、開口縁部130が天面張出部70内に向けても一層押し込まれるようになる。このため、開口縁部130と係止部15との係止状態が強まる方向に作用しやすくなる。また、係止部15が張出部7と天面張出部70で開口縁部130に面接触可能に形成されるため、開口縁部130と係止部15との係止状態がより強められる。特に、外壁材3が紙系素材で形成されており且つ周面部5に整合した形状に形成されている場合には、張出部7の湾曲面の状態がより安定化することから、係止部から開口縁部130が意図せずに簡単に脱離する事態が生じにくくなる。
[4 第4の実施形態]
[4-1 構成]
図16A等に示すように、第1の実施形態の蓋体1に関しては、蓋体1において天面部4の下側に圧縮凹部700が形成されてもよい(第4の実施形態)。図16Aの例では、周面部5の係止部15に圧縮凹部700が形成されている。
(圧縮凹部)
第4の実施形態にかかる蓋体1において、図16Aの例では、圧縮凹部700は、周面部5において相対的に周面部5の厚み方向に圧縮された部分として形成されている。図16A等の例では、周面部5の係止部15全体が係止部15の外側よりも圧縮されて周面部5の内周面5a側に凹面が形成されており、周面部5において係止部15をなす部分が圧縮凹部700となっている。
また、この図16Aの例では、圧縮凹部700は、周面部5の内周面5a側を凹状湾曲面としており、周面部5の外周面5b側を凹凸の非形成面としている。ただし、このことは、圧縮凹部700を、周面部5の外周面5b側を凹凸の非形成面とする場合に限定するものではない。例えば、図16Dに示すように、周面部5の外周面5bに凸状湾曲面が形成されてもよい。この場合、外壁材3の外壁部34が圧縮されて、外壁部34側に圧縮凹部720が形成されていることが好ましい。図16Dでは、外壁部34側の圧縮凹部720において、内周面3a側が凹状湾曲面とされている。この場合、圧縮凹部720に形成される内周面3aの凹状湾曲面は、周面部5の外周面5bに形成された凸状湾曲面に追従した形状であることが好ましい。これは、例えば、周面部5の内周面5aから外壁部34に向かって周面部5の内周面5aの所定位置に圧力が加えられることで実現することができる。周面部5の内周面5aの所定位置に圧力が加えられた際、所定位置から周面部5を介して外壁部34まで圧力を受け、外壁部34が圧縮されるとともに外壁部34において圧力を受けた位置で凹面が形成され、すなわち圧縮凹部720が形成される。また、このとき圧縮凹部720の凹面に対応した凸面が周面部5の外周面5b側に形成される。そして、周面部5の内周面5aの所定位置に凹面が形成される。凹面を形成した部分(内周面5aの所定位置)では、周面部5が圧縮されて圧縮凹部700が形成されてもよいし、非圧縮部となっていてもよい。また、その凹面を形成した内周面5aの所定位置では、周面部5が圧縮されずに延伸されてもよい。たとえば、天蓋2の素材として樹脂製のフィルム材が採用されている場合、フィルム材の圧延性により、周面部5の内周面5aにおいて凹面を形成した位置では、周面部5に圧力が付与された際に天蓋2を形成するフィルム材が延伸されることで凹面が形成される。なお、天蓋2がフィルム材で形成されている場合、天蓋2が肉厚なシート材で形成されている場合よりも周面部5の厚みをより薄くすることが可能となるため、図16Dに示すように、外壁部34側の圧縮凹部720を形成することが容易となる。なお、図16Dでは、外壁部34の外周面3bについては、圧縮凹部720の位置で凹凸の非形成面となっているが、これは一例であり、圧縮凹部720の位置でやや凸状の面を形成していてもよい。
また、圧縮凹部700は、図16Aの例では係止部15に1つ形成されているが、図16Bに示すように、複数形成されてもよい。圧縮凹部700が複数形成される場合には、上下方向に並んで形成されていることが好ましい。図16Bの例では、係止部15には、複数の圧縮凹部700で、上下方向に連続した凹凸面を形成した凹凸部710が形成される。なお、凹凸部710に形成される凹凸面は、波状でもよいし連続山形状でもよく、不均一な凹凸面でもよい。
また、圧縮凹部700や圧縮凹部720は、第1の実施形態だけでなく、第2から第3の実施形態や後述の第5の実施形態に組み合わされてもよい。例えば、図16Cでは、後述の第5の実施形態の変形例にかかる蓋体1に圧縮凹部700が形成されている例が示されている。
圧縮凹部700は、接合工程で使用されるローラとして、周面に圧縮凹部700に対応した凹凸を形成したものを使用することで、実現することができる。なお、接合工程は、蓋体1について後述する製造方法において詳述するように、外壁材3と周面部5と折り返し部33を接合する工程である。
[4-2 作用効果]
第2から第3の実施形態でも述べたように、天蓋形成用のブランク材の曲げ加工によって天蓋2を得る場合、天面部4の外周縁4aの折り曲げ部6から周面部5にかけて皺が生じることがある。この点、周面部5に連続する折り曲げ部6では、圧縮凹部700(外壁部34では圧縮凹部720)が形成されていることで折り曲げ部6から周面部5にかけての皺が引き延ばされた状態が形成されやすい。特に、周面部5の係止部15内に皺が形成されたとしても、圧縮凹部700(外壁部34では圧縮凹部720)が形成されていることで周面部5における係止部15での皺の形成数をより少ない状態にすることができる。
[5 第5の実施形態]
[5-1 構成]
図13A、図13C等に示すように、第1の実施形態から第4の実施形態の蓋体1においては、外壁材3の上端30aが天面部4の上面よりも上方側に延設されていてもよい(第5の実施形態)。外壁材3のうち、天面部4の上面よりも上方側の部分を上側外壁部35と呼ぶ。
[5-2 作用効果]
第5の実施形態によれば、上側外壁部35が形成されていることで、蓋体1を取り付けた容器Tから蓋体1の着脱を行うことが容易となる。また、天面部4に図8に例示するような流出口200が形成されている場合には、蓋体1を取り付けた容器Tに対して上側外壁部35に口をつけた状態で容器Tを傾斜させることで、流出口200から天面部4の上面に流れ出て上側外壁部35上を流れた内容物を口から飲み込むことが容易となる。
[5-3 変形例]
(変形例1)
第5の実施形態においては、上側外壁部35の上端(外壁材3の上端30a)に沿って外巻きに形成された環状のカール部100が形成されてもよい(図13B)。この例では、蓋体1における外壁材3の上端30a側に、カール部100で囲まれた開口が形成される。
蓋体1において、外壁材3にカール部100が形成されていると、外壁材3の形状が一層安定化しやすくなり、容器Tを蓋体1に取り付ける際に開口縁部130を蓋体1内に押し込んだ状態の安定性が向上しやすくなる。このため周面部5の係止部15から開口縁部130が意図せずに簡単に脱離する事態が生じにくくなる。また、蓋体1の天面部4の一部に流出口200となる開口が形成されている場合には、外壁材3を形成するためのブランク材300の端面が外壁材3の上端30aに露出することを避けることができるため、流出口200から天面部4の表面上に流れ出た内容物を使用者が摂取する際に、カール部100に口をあてても、外壁材3を形成するためのブランク材300の端面が口に直接接触した状態となることを避けることができ、外壁材3の口触りを良好にすることができる。
なお、上記したような外壁材3を形成するためのブランク材300の端面が外壁材3の上端30aに露出することを避ける構造の観点から、図13Dから図13Fに示すような、上側外壁部35の上端(外壁材3の上端30a)には、カール部100とは異なる構造部が形成されてもよい。図13Dから図13Fでは、外壁材3の上端30a側でブランク材300の端面近傍の所定部分が下方向に折り返されて上側折り返し部101が形成されている。上側折り返し部101の折り返し方向は、外周面3b側でもよいし(図13D)、内周面3a側でもよい。ブランク材300の端面近傍の所定部分が内周面側3aに折り返されている場合、ブランク材300の端面(上端折り返し部101の下端)は、天面部4に到達してもよいし(図13E)、天面部4から離間してもよい(図13F)。
(変形例2)
上記第5の実施形態にかかる蓋体1では、図14、図15A、図15Bに示すように、天面部4の外周縁4aの外周端40aに沿って上方側に隆起した隆起部71が形成されてもよい。隆起部71は天面部4の外周縁4aのなかでもより外周端40aに近い位置に形成されていることが好ましい。
(隆起部)
蓋体1の天面部4において、図14、図15A、図15Bに示すように、折り曲げ部6と周面部5との境界により近い位置に、上方向に隆起部71が形成されている。図14の例では、隆起部71の下面側に凹状湾曲面が形成され、その凹状湾曲面に対応する凸状湾曲面が、隆起部の上面側に形成されている。また図15Aの例では、蓋体1には、隆起部71に加え、第1の実施形態における変形例2で述べたような膨出部360が折り返し部33に形成されている。
(作用効果)
このような蓋体1によれば、天面部4の外周縁4aの外周端40aに沿って上方側に隆起した隆起部71が形成されていることで、上側外壁部35上を流下した内容物が天面部4と外壁材3との境界にたまる現象が生じる事態の発生を効果的に抑制することができる。
天蓋形成用のブランク材の曲げ加工によって天蓋2を得る場合、天面部4の外周縁4aの折り曲げ部6から周面部5にかけて皺が生じることがある。この点、周面部5に連続する折り曲げ部6では、隆起部71が形成されていることで折り曲げ部6から周面部5にかけての皺が引き延ばされた状態が形成されやすい。特に、周面部5の係止部15内に皺が形成されたとしても、隆起部71が形成されていることで周面部5における係止部15での皺の形成数をより少ない状態にすることができる。このため、周面部5に形成された係止部15を開口縁部130に対してより密接に面接触させることができる。
例えば、図15Aの例に示す蓋体1では、図15Bに示すように、蓋体1を容器Tに装着した場合に、折り返し部33に形成された膨出部360と、折り返し部33における膨出部360の上側部分と、周面部5に形成された係止部15とで容器Tの開口縁部130を係止することができる。この場合、周面部5に形成された係止部15が、隆起部71が形成されていることで開口縁部130とより密接に面接触することができ、折り返し部33に形成された膨出部360と、折り返し部33における膨出部360の上側部分とが開口縁部130の下側に接触し、開口縁部130の脱離を抑制することができる。したがって、蓋体1を容器Tに密接に装着することができるとともに意図しない容器Tからの蓋体1の脱離を抑制することができる。
次に、本発明の蓋体の製造方法について、詳細に説明する。上記第1の実施形態にかかる蓋体を製造する場合であって、且つ、蓋体1全体が紙系素材で形成されている場合を一例として、以下に説明する。
[7 製造方法]
[7-1 製造方法の内容]
まず、紙系素材からなる原反材を円形状に打ち抜き加工して天蓋形成用のブランク材の一体形成を行うことで折り曲げ部6を形成し、その際に、天面部4と周面部5が形成される。一体成型は、曲げ加工を例示することができる。具体的には、紙系素材からなるブランク材の外周縁部を固定した状態でブランク材が曲げ加工されることで、折り曲げ部6で連続する天面部4と周面部5とを有する天蓋2を一体的に形成する(賦形工程)。
曲げ加工は、例えばプレス加工処理を実施することで実現可能である。プレス加工処理は、例えば次に示すように実施することができる。
まず天蓋形成用のブランク材の外周縁部がブランクホルダーで固定される。この状態で、天蓋2の形状に対応した形状を有する金型でブランク材を挟みこみ、金型でブランク材が加圧される。このとき、ブランク材が天蓋2の形状に賦形される。プレス加工処理の温度、圧力、湿度などの諸条件は特に限定されず、天蓋2の形状やブランク材の材質などの条件に応じて定められてよい。したがって、プレス加工処理は、非加熱状態で実施されてもよいし、加熱状態で実施されてもよい。また、加湿状態で実施されてもよいし、非加湿状態で実施されてもよい。プレス加工処理で、より緻密な賦形を実現する観点からは、プレス加工処理が、加熱状態且つ加湿状態下で実施されていることが好ましい。
賦形工程で天蓋2が製造される場合、外壁材3における重なり部9による段差11に対応した構成が周面部5に形成されることを回避することができる。また、ブランクホルダーでブランク材を予め固定した後に、プレス加工処理が実施されることで、周面部5における皺の形成を抑制することができる。皺の形成を一層抑制する観点からは、ブランクホルダーは、ブランク材の全周囲を固定するように配置されていることが好ましい。
壁材形成用のブランク材を準備する。壁材形成用のブランク材としては、例えば、紙系素材からなる原反材を扇形状に打ち抜き加工したものを用いることができる。壁材形成用のブランク材の端部31、32を重ね合わせて重なり部9を形成し、重なり部9で壁材接合部10を形成する。壁材接合部10の形成方法は、既述したように特に限定されず、例えば超音波溶着などの方法を採用することができる。これにより環状の外壁材3が形成される。
天蓋2の周面部5の外周面5bに環状の外壁材3の内周面を当接させ、外壁材の下端側を周面部の内周面側に折り返して折り返し部33を形成する。このとき、外壁材のうち周面部の外周面に向かい合う部分が外壁部となる。そして、外壁材3と周面部5と折り返し部33を接合する(接合工程)。接合工程では、外壁材3の内周面3aと周面部5の外周面5bが接合処理され、折り返し部33と周面部の内周面が接合処理される。接合処理には、ヒートシールなどを用いることができる。具体的な処理の例としては、周面部5の外周面5bに、に予め接着剤を塗布しておき天蓋2の周面部5を外壁材3の内周面3aに押し当てた状態で、周面部5の内周面5a側からローラを押し当て加圧する。ローラは、自転しながら周面部5の内周面5a側に沿って回動する。このとき、ローラは加熱状態とされていることが好ましい。なお上記した接合処理は、一例であり、接合処理はこの方法に限定されるものではない。たとえば、天蓋形成用のブランク材と壁材形成用のブランク材として樹脂などで表面にコート層を形成したコート紙を用い、天蓋2の周面部5、外壁材3の内周面3aについてそれぞれコート層を向い合せてローラを押し当てて加熱及び加圧してもよい。このほかの接合方法が用いられてもよい。折り返し部33と周面部5についても同様の処理を行うことができる。なお、ローラとして、周面に凹凸形状に対応した形状を形成したものが用いられてもよい。賦形工程において周面部5に皺が形成されていたとしても、周面部5の皺が押し広げられ、周面部5の皺をより少ない状態にすることも可能となる。
また、第2の実施形態のように周面部5に張出部7が形成される場合には、ローラとして、周面に張出部7の形状に対応した形状を形成したものが用いられることが好ましい。この場合、接合工程で周面部5に張出部7を形成することも可能となる。例えば、張出部7が凸状の湾曲面を形成している場合には、ローラとして、その周面に凸状の湾曲面を形成したものが用いられることが好ましい。張出部7が形成されると、賦形工程において周面部5に皺が形成されていたとしても、周面部5の皺が押し広げられ、周面部5の皺をより少ない状態にすることも可能となる。
[7-2 作用効果]
上記した蓋体の製造方法によれば、密閉性に優れるとともに側面部における皺の発生をより規制された蓋体を製造することができる。
本発明の一実施形態およびそれらの変形例について具体的に説明したが、本発明は、上述の一実施形態およびそれらの変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能であり、例えば、各実施形態およびそれらの変形例は互いに組み合わせることが可能である。また例えば、上述の一実施形態およびそれらの変形例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値等はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値等を用いてもよい。
1 蓋体
2 天蓋
3 壁材
3a 壁材の内周面
3b 壁材の外周面
4 天面部
4a 天面部の外周縁
40a 天面部の外周端
5 側面部
5a 側面部の内周面
5b 側面部の外周面
6 折り曲げ部
7 張出部
8 側面接合部
9 重なり部
10 壁材接合部
11 段差
15 係止部
16 対向部
31、32 ブランク材の端部
33 折り返し部
33a 延出端
34 外壁部
35 上側外壁部
70 天面張出部
71 隆起部
100 カール部
200 流出口
210 シール材
250 傾斜面
350 突起部
360 膨出部
500a 第1の部分
500b 第2の部分
T 容器
SP 隙間

Claims (13)

  1. 天面部と周面部とを一体的に有する天蓋と、紙系素材で形成され前記天蓋を囲繞する環状の外壁材とを備え、
    前記天面部は、該天面部の外周縁に折り曲げ部を有し、且つ、該折り曲げ部で前記周面部に連なっており、
    前記外壁材は、前記周面部の外周面に接合される外壁部を有し、且つ、前記外壁部の下端位置から前記周面部の内周面に折り曲げられた折り返し部を延設しており、
    前記折り返し部の延出端は、前記周面部の前記内周面に向き合い、且つ、前記天面部に対して離間しており、
    前記周面部には、容器に装着された場合に容器の開口端縁に係止する係止部が、前記延出端に向き合う対向部の上方側の領域に形成されている、
    蓋体。
  2. 前記天蓋の中心を通り前記天蓋の厚み方向に沿った中心線を含む平面で係止部を切断した切断面を想定した場合に、前記切断面では、前記中心線から前記対向部までの距離よりも、前記中心線から前記周面部の上端までの距離のほうが長い、
    請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記係止部に、外方向に張り出した張出部が形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  4. 前記係止部は、前記周面部の上端まで形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  5. 前記係止部は、さらに前記折り曲げ部の領域に形成されている、
    請求項4に記載の蓋体。
  6. 前記折り曲げ部の領域は、上方向又は斜め上方向に張り出した天面張出部を形成している、
    請求項1に記載の蓋体。
  7. 前記周面部には、前記係止部と前記対向部との間の位置に突起部が形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  8. 前記折り返し部に、膨出部が形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  9. 前記折り返し部には、前記膨出部の周囲に圧縮部が形成されている、
    請求項8に記載の蓋体。
  10. 前記天蓋は、プレス成型体である、
    請求項1に記載の蓋体。
  11. 前記外壁材は、前記紙系素材からなるブランク材を環状に巻いた構造を有する、
    請求項1に記載の蓋体。
  12. 前記天面部の上面には、該天面部の前記外周縁から中央に向う傾斜面が形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  13. 前記天面部よりも下側に、前記天面部の面方向に圧縮加工された圧縮凹部が形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。


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