JP2022064196A - 蓋体 - Google Patents
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Abstract
Description
前記天面部は、該天面部の外周縁に折り曲げ部を有し、且つ、該折り曲げ部で前記周面部に連なっており、
前記外壁材は、前記周面部の外周面に接合される外壁部を有し、且つ、前記外壁部の下端位置から前記周面部の内周面に折り曲げられた折り返し部を延設しており、
前記折り返し部の延出端は、前記周面部の前記内周面に向き合い、且つ、前記天面部に対して離間しており、
前記周面部には、容器に装着された場合に容器の開口端縁に係止する係止部が、前記延出端に向き合う対向部の上方側の領域に形成されている、
蓋体、
(2)前記天蓋の中心を通り前記天蓋の厚み方向に沿った中心線を含む平面で係止部を切断した切断面を想定した場合に、前記切断面では、前記中心線から前記対向部までの距離よりも、前記中心線から前記周面部の上端までの距離のほうが長い、
上記(1)に記載の蓋体、
(3)前記係止部に、外方向に張り出した張出部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(4)前記係止部は、前記周面部の上端まで形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(5)前記係止部は、さらに前記折り曲げ部の領域に形成されている、
上記(4)に記載の蓋体、
(6)前記折り曲げ部の領域は、上方向又は斜め上方向に張り出した天面張出部を形成している、
上記(1)に記載の蓋体、
(7)前記周面部には、前記係止部と前記対向部との間の位置に突起部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(8)前記折り返し部に、膨出部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(9)前記折り返し部には、前記膨出部の周囲に圧縮部が形成されている、
上記(8)に記載の蓋体、
(10)前記天蓋は、プレス成型体である、
上記(1)に記載の蓋体、
(11)前記外壁材は、前記紙系素材からなるブランク材を環状に巻いた構造を有する、
上記(1)に記載の蓋体、
(12)前記天面部の上面には、該天面部の前記外周縁から中央に向う傾斜面が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(13)前記天面部よりも下側に、前記天面部の面方向に圧縮加工された圧縮凹部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、を要旨とする。
[1-1 構成]
本発明の第1の実施形態にかかる蓋体1は、図1、図2、図3に示すように、天蓋2と外壁材3とを備える。蓋体1は、図4等を用いて後述するように、例えば上端側を開口させた有底の容器Tの開口縁部130に対して装着させることができる。このとき、容器Tとしては、特に開口縁部130に可撓性を有するものが好適に用いられる。ただし、このことは容器Tが、金属製の容器など可撓性の少ないあるいはほとんど認められないような容器であることを禁止するものではない。蓋体1は、可撓性の少ない容器に対しても装着することが可能である。なお、図4では、後述する開口縁部130に容器カール部150が形成されている場合を例示している。
天蓋2は、天面部4と周面部5とを一体的に有している。天蓋2は、後述する天蓋形成用のブランク材の一体成型によって折り曲げ部6を形成することにより天面部4と周面部5とを一体的に形成したものである。一体成型としては、後述するように曲げ成型を例示することができる。曲げ成型としてはプレス成型等を挙げることができる。すなわち、天蓋2は、例えば、曲げ成型体で形成されてもよいし、プレス成型体で形成されてもよい。
天面部4は、蓋体1を容器Tに装着した状態で、容器Tの開口部140を覆う部分となる。天面部4の形状は、容器Tの形状に応じて定められてよく、円形状、楕円形状、三角形状、矩形状、多角形状、面取り形状などを例示することができる。また図1、図2に示す例では、天面部4は、後述する折り曲げ部6の内側領域では、水平面(X軸とY軸で張られるXY平面に平行な面)で構成されている。
天面部4は、その外周縁4aに折り曲げ部6を有する。天面部4は、折り曲げ部6で周面部5に連なる。折り曲げ部6は、屈曲形状であってもよいし、湾曲形状であってもよく、折り返し形状であってもよい。図1の例では、折り曲げ部6は、やや湾曲形状となっている。なお、天面部4の外周縁4aは、天面部4の外周端40aと外周端40aから所定の距離だけ内側に向かった位置までの所定の領域で定められる。
周面部5は、天面部4の外周縁4aに形成された折り曲げ部6で周面部5の上端50a側に連続する。また、周面部5は、図1から図3の例では、周面部5の上端50aからやや斜めに下方向に延びる。
周面部5の外周面5bは、図1から図3等の例では、外壁材3の所定位置で、外壁材3の内周面3aに接合されている。この場合、周面部5と外壁材3は面接合していることが好適である。周面部5と外壁材3の接合部分を側面接合部8とよぶ。側面接合部8は、周面部5と外壁材3とを接合する部分となっていればその構造を特に限定されず、例えば、周面部5と外壁材3との間に接着剤を塗布して形成される接着剤層であってもよい。また、周面部5と外壁材3の少なくとも一方が表面に樹脂等をコーティングしたコート紙であるような場合に、側面接合部8は、周面部5と外壁材3をヒートシール等によって直接接合した場合に形成される接合部であってもよい。なお、このことは側面接合部8の形成方法を限定するものではない。
周面部5は、蓋体1を容器Tに装着した場合に、容器Tの開口縁部130に係止する部分を有する。この部分が係止部15となる。図1から図3に示す例では、係止部15は、後述する折り返し部33の延出端33aに向き合う部分(対向部16)の上方側の領域に形成されている。図1から図3の例では、係止部15は、蓋体1の縦断面(Z軸方向に切断した断面)での傾斜がおおむね一定となるような形状に形成されている。
天蓋2の中心Kを通り天蓋の厚み方向(Z軸方向)に沿った中心線mを含む平面αを想定し、平面αで周面部5の内周面5aを切断した切断面(図3に該当する)を想定した場合に、図3に示すようにその切断面では、中心線mから対向部16までの距離よりも、中心線mから周面部5の上端50aまでの距離のほうが長いことが好ましい。すなわち、対向部16に対応する位置A1は、天面部4の厚み方向を視線方向とする場合(-Z方向)に、周面部5の上端50aに対応する位置A2よりも天面部4の中心寄り(蓋体1の内外方向において蓋体1の内側寄り)に位置していることが好ましい。
天蓋2を構成する材料は特に限定されるものではない。例えば、紙系素材、非紙系素材やこれらの組み合わせや積層体等を挙げることができる。紙系素材としては、植物繊維、その他の繊維を膠着させて製造される、いわゆる紙類の他、化学繊維紙、合成紙、耐水紙、コート紙、代替紙、羊皮紙、羊毛紙、ガラス繊維紙、ストーンペーパー、陶紙等が挙げられる。非紙系素材としては、布巾系素材(織布素材や不織布素材)、樹脂系素材、金属系素材、木材系素材、ガラス系素材等を挙げることができる。紙系素材と非紙系素材とを組み合わせた場合とは、紙系素材からなるシートの一部に孔部を形成してその孔部に非紙系素材を取り付けたものなどを挙げることができる。不織布素材としては、例えば、空気流によって積繊した粉砕パルプを結合してシート状に形成したいわゆるエアレイドシート、パルプ系素材、天然繊維素材や合成繊維等の繊維の不織布を挙げることができる。樹脂系素材としては、樹脂フィルム・シート材を挙げることができ、例えば、合成樹脂や天然樹脂、生分解性樹脂のフィルムやシートを挙げることができる。樹脂系素材としては、中でも生分解性樹脂のフィルムやシートを好ましく用いることができる。
蓋体1は、外壁材3を有する。外壁材3は、紙系素材で形成され且つ環状に形成されている。蓋体1において、外壁材3は、天蓋2を囲繞する。
壁材接合部10は、図2に示すように、重なり部9の少なくとも一部、好ましくは重なり部9の全体で2つの端部31、32を互いに接合することで形成される。2つの端部31、32の接合方法としては、接着剤やホットメルト接着剤、二液型接着剤、ヒートシール、超音波接合等の方法が挙げられるが、ヒートシールや超音波接合が好適に用いられている。なお、符号11は、重なり部9に形成された段差である。
外壁材3は、周面部5の外周面5bに向かい合う外壁部34を有しており、外壁部34の内周面(外壁材3の内周面3a)側で周面部5の外周面5bに接合される。図1から図3の例では、外壁部34は、周面部5に面接合される。外壁部34が周面部5の外周面5b側に配置されることで蓋体1の強度を向上させることができ、外壁部34が周面部5に面接合されることで周面部5の保形性が向上する。
外壁材3の外壁部34の周面(内周面3a、外周面3b)の面方向形状は、周面部5の外周面5bに外壁部34を密接に面接合させる観点からは、図1から図3の例に示すように、外壁材3の外壁部34の形状が天蓋2の周面部5の外周面5bの形状に追従するような形状であることが好ましい。
外壁材3は、その下端30bの位置に折り返し部33を延設している。折り返し部33は、外壁材3の下端30bから周面部5の内周面5aに折り返された構造を有する。したがって、外壁材3は、外壁部34と折り返し部33とで周面部5の下端50b側を覆うように構成される。また、折り返し部33の延出端33aは、周面部5の内周面5aに向き合っている。また、折り返し部33の延出端33a側の所定部分は、天面部4よりも下方に位置しており、天面部4に対して離間している。
外壁材3の上端30aの位置(外壁部34の上端の位置)は、特に限定されず、図1の例に示すように、周面部5の上端50aに対応した位置でもよいし、周面部5の上端50aよりも下側(-Z側)の位置でもよい。また、後述の第4の実施形態でも述べるように、外壁材3の上端30a側が、周面部5の上端50aよりも上側(+Z側)に延び出ていてもよい。
第1の実施形態にかかる蓋体1は、図4に示すように、上端側を開口させた有底の容器Tの開口縁部130に対して装着させることができるものと考えられる。なお、容器Tは、底面部120と、筒状の胴材110とを備える。容器Tは、底面部120の周囲に筒状の胴材110の内周面を接合させて、内容物を収容するための空間部160を形成している。容器Tは、空間部160の上側を開口させており開口部140を形成している。胴材110の上端側の縁にそって開口部140を定める開口縁部130が形成されている。容器Tとしては、開口縁部130に可撓性を有するものが好適に用いられる。図4の例では、開口縁部130において係止用の容器カール部150が外巻きに形成されている。容器カール部150は、胴材110を形成するためのブランク材のうち開口縁部130に対応した端部の部分を外方向に巻くことで形成することができる。なお、図4に示す容器Tは一例であり、蓋体1を装着することができる容器を限定するものではない。また、図4においては、周面部5の係止部15の上端50aに対応する位置A2と容器カール部150と天面部4の下面との間に隙間SPが形成されているが、容器カール部150と蓋体1との位置関係は、図4の例に限定されない。隙間SPは、より小さいことが好ましく、容器Tに蓋体1を装着した際に隙間SPが消滅していることがより好ましい。すなわち、係止部15が周面部5の上端まで形成されていることが好ましい。また、図5に示すように容器カール部150に対して天面部4が面接触していることが、蓋体1を容器Tに密接に装着する観点からは、より好ましい。
(変形例1)
蓋体1の周面部5には、図6Aに示すように、係止部15と対向部16との間の位置又は係止部15に突起部350が形成されてもよい(変形例1)。図6Aの例では、係止部15と対向部16との間の位置に突起部350が形成されている。突起部350は、周面部5の周方向に沿って延びた状態にて形成されている。突起部350は、その形成方法や素材を特に限定されない。例えば、突起部350は、周面部5の内周面5aの所定位置に塗られた樹脂などで形成されてもよい。また、突起部350は、周面部5の内周面5aの所定位置に貼付された紙系素材からなる細条片部で形成されてもよい。変形例1の蓋体1によれば、係止部15と対向部16との間の位置又は係止部15に突起部350が形成されていることで、開口縁部130の下方への移動が突起部350で妨げられるため、周面部5の係止部15と開口縁部130との係止状態が意図せずに解除されてしまう事態をより強く抑制することができる。
蓋体1においては、図6Bに示すように、折り返し部33に、膨出部360が形成されていてもよい(変形例2)。膨出部360は、形成方法や素材を特に限定されない。例えば、膨出部360は、折り返し部33における所定の領域を圧縮することで形成することができる。すなわち、図6Bに示すように、折り返し部33において圧縮された領域には圧縮部370が形成される。圧縮された領域外の非圧縮部380の厚みは、圧縮部370の厚みよりも相対的に厚くなる。このとき図6Bに示すように、非圧縮部380で膨出部360が形成され、非圧縮部380の周囲に(図6Bの例では上下に)圧縮部370が形成される。
天面部4は、図8に示すように、天蓋2の天面部4の外周縁4aから中央に向かって下り傾斜する傾斜面250を形成してもよい(変形例3)。この場合、天蓋2の所定位置に流出口200となる開口が形成されていることが好ましい。このような蓋体1によれば、コーヒー等の液体(飲料)を内容物として収容した容器Tに蓋体1を装着した状態で、使用者が容器T内の内容物を飲もうとする場合に、流出口200から天蓋2の外部に出された内容物が傾斜面250を通って効率的に、使用者の口内へと流下しやすくなる。また、流出口200にストローを入れて、ストローで内容物を吸い出すことができる。なお、図8の例に示すように、流出口200の位置を覆うようにシール材210が貼付されていてもよい。シール材210としては、樹脂フィルムの一方面側に粘着層を形成したものなどを用いることができ、粘着層を流出口200の周囲に向い合せてシール材210を天面部4の表面に貼付することができる。
[2-1 構成]
上記第1の実施形態にかかる蓋体1では、上述した平面αで切断した切断面において周面部5がおおむね上下方向に一定の傾きを有するように下方向に延びていたが、図9A、図9Bに示すように、蓋体1において周面部5に張出部7が形成されてもよい(第2の実施形態)。この場合、図9A、図9Bに示すように、周面部5の係止部15に張出部7が形成されていることが好適である。
第2の実施形態にかかる蓋体1において、周面部5の係止部15には、上記したように外方向に向かって張り出された張出部7が形成されている。ただし、天面部4の中央から外周縁4aに向かう方向が外方向であるものとする。天面部4の中央は、天面部4を平面視した場合における天面部4の形状における幾何中心となる位置(図1においては位置K)を示す。図9A等の例では、張出部7は、周面部5の係止部15全体が外方向に張り出された状態で形成されており、周面部5の内周面5a側が凹状湾曲面となり、周面部5の外周面5b側が凸状湾曲面となっている。内周面5aの凹状湾曲面と外周面5bの凸状湾曲面は、互いに対応した凹凸面形状となっている。
天蓋形成用のブランク材の曲げ加工によって天蓋2を得る場合、天面部4の外周縁4aの折り曲げ部6から周面部5にかけて皺が生じることがある。この点、周面部5では、張出部7が形成されていることで皺が引き延ばされた状態が形成されやすい。張出部7の形状を調整する等により、周面部5の係止部15内に皺が形成されたとしても、係止部15に張出部7が形成されていることで、皺の形成数が、係止部15の端部(上端15a及び下端15b)から張出部7の中央に向かって少なくなるようにすることができる。
第2の実施形態にかかる蓋体1によれば、第1の実施形態と同様に、外壁材3の重なり部9は周面部5で隠ぺいされ、折り返し部33は係止部15の外側に位置するようになり、蓋体1の係止部15にて蓋体1を容器Tに対してより密接に装着することができるようになる。
[3-1 構成]
上記第2の実施形態にかかる蓋体1では、周面部5の係止部15に張出部7が形成されていたが、図11に示すように、蓋体1においては、さらに天面部4の折り曲げ部6の領域に天面張出部70が形成されてもよい(第3の実施形態)。
蓋体1の天面部4においては、折り曲げ部6の領域に、上方向又は斜め上方向に張り出した天面張出部70が形成されている。図11の例では、天面張出部70は、天面部4を上方向に張り出した状態にて形成されており、天面部4の下面側に凹状湾曲面が形成され、その凹状湾曲面に対応する凸状湾曲面が、天面部4の上面側に形成されている。天面部4の天面張出部70に形成される凹状湾曲面は、周面部5の張出部7に形成される凹状湾曲面に対して連続面となっている。また、天面張出部70の凹状湾曲面と張出部7の凹状湾曲面とで、容器Tの開口縁部130の形状に合わせた形状に形成されており、すなわち蓋体1は、それを容器Tに装着した場合に容器Tの開口縁部130に面接触可能に形成される。図11の例では、天面張出部70の凹状湾曲面と張出部7の凹状湾曲面とで、容器カール部150の形状に合わせた形状に形成されている。
第3実施形態にかかる蓋体1における係止部15は、図11、図12の例に示すように、周面部5の上端50aまで形成されているだけでなく、さらに天面部4の折り曲げ部6の領域にも形成されている。図11、図12の例では、係止部15は、周面部5の上端50aから周面部5の下端50b側の所定領域(領域K1)及び折り曲げ部6の領域(領域K2)を合わせた領域にわたって形成されている。領域K1には張出部7が形成され、領域K2には天面張出部70が形成されている。
第3の実施形態にかかる蓋体1によれば、第1の実施形態と同様に、外壁材3の重なり部9は周面部5で隠ぺいされ、折り返し部33は係止部15の外側に位置するようになり、蓋体1の係止部15にて蓋体1を容器Tに対してより密接に装着することができるようになる。
[4-1 構成]
図16A等に示すように、第1の実施形態の蓋体1に関しては、蓋体1において天面部4の下側に圧縮凹部700が形成されてもよい(第4の実施形態)。図16Aの例では、周面部5の係止部15に圧縮凹部700が形成されている。
第4の実施形態にかかる蓋体1において、図16Aの例では、圧縮凹部700は、周面部5において相対的に周面部5の厚み方向に圧縮された部分として形成されている。図16A等の例では、周面部5の係止部15全体が係止部15の外側よりも圧縮されて周面部5の内周面5a側に凹面が形成されており、周面部5において係止部15をなす部分が圧縮凹部700となっている。
第2から第3の実施形態でも述べたように、天蓋形成用のブランク材の曲げ加工によって天蓋2を得る場合、天面部4の外周縁4aの折り曲げ部6から周面部5にかけて皺が生じることがある。この点、周面部5に連続する折り曲げ部6では、圧縮凹部700(外壁部34では圧縮凹部720)が形成されていることで折り曲げ部6から周面部5にかけての皺が引き延ばされた状態が形成されやすい。特に、周面部5の係止部15内に皺が形成されたとしても、圧縮凹部700(外壁部34では圧縮凹部720)が形成されていることで周面部5における係止部15での皺の形成数をより少ない状態にすることができる。
[5-1 構成]
図13A、図13C等に示すように、第1の実施形態から第4の実施形態の蓋体1においては、外壁材3の上端30aが天面部4の上面よりも上方側に延設されていてもよい(第5の実施形態)。外壁材3のうち、天面部4の上面よりも上方側の部分を上側外壁部35と呼ぶ。
第5の実施形態によれば、上側外壁部35が形成されていることで、蓋体1を取り付けた容器Tから蓋体1の着脱を行うことが容易となる。また、天面部4に図8に例示するような流出口200が形成されている場合には、蓋体1を取り付けた容器Tに対して上側外壁部35に口をつけた状態で容器Tを傾斜させることで、流出口200から天面部4の上面に流れ出て上側外壁部35上を流れた内容物を口から飲み込むことが容易となる。
(変形例1)
第5の実施形態においては、上側外壁部35の上端(外壁材3の上端30a)に沿って外巻きに形成された環状のカール部100が形成されてもよい(図13B)。この例では、蓋体1における外壁材3の上端30a側に、カール部100で囲まれた開口が形成される。
上記第5の実施形態にかかる蓋体1では、図14、図15A、図15Bに示すように、天面部4の外周縁4aの外周端40aに沿って上方側に隆起した隆起部71が形成されてもよい。隆起部71は天面部4の外周縁4aのなかでもより外周端40aに近い位置に形成されていることが好ましい。
蓋体1の天面部4において、図14、図15A、図15Bに示すように、折り曲げ部6と周面部5との境界により近い位置に、上方向に隆起部71が形成されている。図14の例では、隆起部71の下面側に凹状湾曲面が形成され、その凹状湾曲面に対応する凸状湾曲面が、隆起部の上面側に形成されている。また図15Aの例では、蓋体1には、隆起部71に加え、第1の実施形態における変形例2で述べたような膨出部360が折り返し部33に形成されている。
このような蓋体1によれば、天面部4の外周縁4aの外周端40aに沿って上方側に隆起した隆起部71が形成されていることで、上側外壁部35上を流下した内容物が天面部4と外壁材3との境界にたまる現象が生じる事態の発生を効果的に抑制することができる。
[7-1 製造方法の内容]
まず、紙系素材からなる原反材を円形状に打ち抜き加工して天蓋形成用のブランク材の一体形成を行うことで折り曲げ部6を形成し、その際に、天面部4と周面部5が形成される。一体成型は、曲げ加工を例示することができる。具体的には、紙系素材からなるブランク材の外周縁部を固定した状態でブランク材が曲げ加工されることで、折り曲げ部6で連続する天面部4と周面部5とを有する天蓋2を一体的に形成する(賦形工程)。
上記した蓋体の製造方法によれば、密閉性に優れるとともに側面部における皺の発生をより規制された蓋体を製造することができる。
2 天蓋
3 壁材
3a 壁材の内周面
3b 壁材の外周面
4 天面部
4a 天面部の外周縁
40a 天面部の外周端
5 側面部
5a 側面部の内周面
5b 側面部の外周面
6 折り曲げ部
7 張出部
8 側面接合部
9 重なり部
10 壁材接合部
11 段差
15 係止部
16 対向部
31、32 ブランク材の端部
33 折り返し部
33a 延出端
34 外壁部
35 上側外壁部
70 天面張出部
71 隆起部
100 カール部
200 流出口
210 シール材
250 傾斜面
350 突起部
360 膨出部
500a 第1の部分
500b 第2の部分
T 容器
SP 隙間
Claims (13)
- 天面部と周面部とを一体的に有する天蓋と、紙系素材で形成され前記天蓋を囲繞する環状の外壁材とを備え、
前記天面部は、該天面部の外周縁に折り曲げ部を有し、且つ、該折り曲げ部で前記周面部に連なっており、
前記外壁材は、前記周面部の外周面に接合される外壁部を有し、且つ、前記外壁部の下端位置から前記周面部の内周面に折り曲げられた折り返し部を延設しており、
前記折り返し部の延出端は、前記周面部の前記内周面に向き合い、且つ、前記天面部に対して離間しており、
前記周面部には、容器に装着された場合に容器の開口端縁に係止する係止部が、前記延出端に向き合う対向部の上方側の領域に形成されている、
蓋体。 - 前記天蓋の中心を通り前記天蓋の厚み方向に沿った中心線を含む平面で係止部を切断した切断面を想定した場合に、前記切断面では、前記中心線から前記対向部までの距離よりも、前記中心線から前記周面部の上端までの距離のほうが長い、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記係止部に、外方向に張り出した張出部が形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記係止部は、前記周面部の上端まで形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記係止部は、さらに前記折り曲げ部の領域に形成されている、
請求項4に記載の蓋体。 - 前記折り曲げ部の領域は、上方向又は斜め上方向に張り出した天面張出部を形成している、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記周面部には、前記係止部と前記対向部との間の位置に突起部が形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記折り返し部に、膨出部が形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記折り返し部には、前記膨出部の周囲に圧縮部が形成されている、
請求項8に記載の蓋体。 - 前記天蓋は、プレス成型体である、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記外壁材は、前記紙系素材からなるブランク材を環状に巻いた構造を有する、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記天面部の上面には、該天面部の前記外周縁から中央に向う傾斜面が形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記天面部よりも下側に、前記天面部の面方向に圧縮加工された圧縮凹部が形成されている、
請求項1に記載の蓋体。
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