JP2022063098A - プレス機械の駆動装置 - Google Patents

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和彦 岩本
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Abstract

【課題】 駆動装置内の位相差を抑制し、きめ細かなプレス制御を実現でき延いては高品質なプレス製品を生産することができる電動サーボプレスマシンの駆動装置を提供する。【解決手段】 本発明は、電動サーボプレスマシンの駆動装置100であって、左右の電動サーボモータにより回転駆動される左右のドライブシャフト103A,103Bと、これらに設けられた各メインピニオンギヤ104A,104B、108A,108Bと、これらに噛合する各メインギヤ107A,107B,111A,112Bと、これらに接続される各コネクティングロッド113A,113B,114A、114Bと、これらに指示されるスライド117と、を含んで構成される。また、各メインギヤの間には、アイドルギヤ120A、120B、121A,121Bを備えることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、プレス機械(プレスマシン)の駆動装置(機構)に関する。
従来、プレス機械の駆動装置(機構)としては、例えば、図3(A)、図3(B)に示すようなものがある。
このプレス機械の駆動装置(機構)30は、所謂機械式プレスマシンと称されるものであり、図3(A)、図3(B)に示したように、駆動源であるメインモータ1の回転出力をV-ベルト2を介してフライホイール3に伝達して回転駆動するように構成されている。なお、符号31は左右方向に延在されるフレーム(プレス機械のクラウン)、符号32は重力方向に延在されるフレーム(プレス機械のコラム)である。
フライホイール3にはクラッチ機構4を介してドライブシャフト5が回転接続され、クラッチ機構4によりフライホイール3とドライブシャフト5との回転接続を接続状態/切断状態を切り替え可能に構成されている。なお、ドライブシャフト5のフライホイール3とは反対側には、ドライブシャフト5の回転を停止させるためのブレーキ装置22が配設されている。
フライホイール3の回転動力が伝達されたドライブシャフト5は、クラッチ機構4側の基端側から反対側の先端側に向けて延在されており、先端側にはドライブシャフト5と同軸的かつ略一体的にフロント用駆動ギヤ6が備えられていると共に、基端側にはリヤ用駆動ギヤ7がドライブシャフト5と同軸的かつ略一体的に備えられている。なお、ドライブシャフト5は、クラウン31やコラム32に対して回転自在に支持されている。
フロント用駆動ギヤ6の外周ギヤには、左フロント用中間ギヤ8Aが噛合され回転接続(或いは回転連結)されている。また、この左フロント用中間ギヤ8Aには、右フロント用中間ギヤ8Bが噛合され回転接続されている。なお、ここで説明するギヤは、外周ギヤであると共に、クラウン31やコラム32に対して回転自在に支持されている。
左フロント用中間ギヤ8Aには同軸的かつ略一体的に左フロント用メインピニオンギヤ9Aが備えられ、同様に、右フロント用中間ギヤ8Bには同軸的かつ略一体的に右フロント用メインピニオンギヤ9Bが備えられている。
そして、左フロント用メインピニオンギヤ9Aには、左フロント用メインギヤ10Aが噛合され、右フロント用メインピニオンギヤ9Bには、右フロント用メインギヤ10Bが噛合されている。
左フロント用メインギヤ10A、右フロント用メインギヤ10Bには、その回転軸Z1、Z2からオフセット(偏心)されたクランクピン14A、14Bが略一体的に備えられ、このクランクピン14A、14Bには左フロント用コネクティングロッド15A、右フロント用コネクティングロッド15Bの基端側が回転自在に支持されている。
そして、左フロント用コネクティングロッド15A、右フロント用コネクティングロッド15Bの先端側の支持部19A,19Bを介してスライド21が支持されている。なお、スライド21は、クラウン31、コラム32に対して上下動自在に支持されている。
同様に、リヤ用駆動ギヤ7には、左リヤ用中間ギヤ11Aの外周ギヤが噛合され回転接続されている。また、この左リヤ用中間ギヤ11Aの外周ギヤには、右リヤ用中間ギヤ11Bが噛合され回転接続されている。
左リヤ用中間ギヤ11Aには同軸的かつ略一体的に左リヤ用メインピニオンギヤ12Aが備えられ、同様に、右リヤ用中間ギヤ11Bには同軸的かつ略一体的に右リヤ用メインピニオンギヤ12Bが備えられている。
左リヤ用メインギヤ13A、右リヤ用メインギヤ13Bには、その回転軸Z1、Z2からオフセット(偏芯)されたクランクピン14A,14Bが略一体的に備えられ、このクランクピン14A、14Bには左リヤ用コネクティングロッド16A、右リヤ用コネクティングロッド16Bの基端側が回転自在に支持されている。
そして、左リヤ用コネクティングロッド16A、右リヤ用コネクティングロッド16Bの先端側の支持部20A,20Bを介してスライド21が支持されている。
このような構成においては、メインモータ1を回転駆動すると、V-ベルト2、フライホイール3、クラッチ機構4、ドライブシャフト5、各ギヤを介して、その回転駆動力が、各メインギヤ10A,10B,13A,13Bに伝達され、クランクピン14A,14Bを介して、その回転力がスライド21の上下動に変換されて、スライド21の下面に設置される金型などにより、プレス加工がなされるように構成されている。
ところで、近年では、自由なスライドのモーションを実現可能な電動サーボプレスマシンが採用されているが、電動サーボプレスマシンの場合は、スライドモーションやプレス圧力(加圧力)、電磁ブレーキ力などの各種の運転状態をソフトウェアで比較的自由度高く制御可能であるという利点と、装置コストの低減、小型化等を促進するなどの観点から、従来の機械式プレスに備えられるフライホイールやクラッチ・ブレーキ装置を一掃化し、サーボモータとクランク機構とが常に回転連結状態として駆動源(サーボモータ)と稼動部(スライド)との回転連結を物理的(或いは機械的)に切り離すことができない構成が採用されるのが一般的である。
すなわち、図3(A)、(B)のフライホイール3、クラッチ機構4を省略して、直接的にドライブシャフト5を電動サーボモータにより回転駆動することになるが、このとき、図3(A)の左側の駆動経路では、ドライブシャフト5と一体的なフロント用駆動ギヤ6(或いはリヤ用駆動ギヤ7)と左フロント用中間ギヤ8A(或いは左リヤ用中間ギヤ11A)とが噛合するポイントP1と、左フロント用メインピニオンギヤ9A(或いは左リヤ用メインピニオンギヤ12A)と左フロント用メインギヤ10A(或いは左リヤ用メインギヤ13A)とが噛合するポイントP2と、があり、噛合ポイントが合計で2つある。
この一方で、図3(A)の右側の駆動経路では、ドライブシャフト5と一体的なフロント用駆動ギヤ6(或いはリヤ用駆動ギヤ7)と左フロント用中間ギヤ8A(或いは左リヤ用中間ギヤ11A)とが噛合するポイントQ1(=P1)と、左フロント用中間ギヤ8A(或いは左リヤ用中間ギヤ11A)と右フロント用中間ギヤ8B(或いは右リヤ用中間ギヤ11B)とが噛合するポイントQ2と、右フロント用メインピニオンギヤ9B(或いは右リヤ用メインピニオンギヤ12B)と右フロント用メインギヤ10B(或いは右リヤ用メインギヤ13B)とが噛合するポイントQ3と、があり、噛合ポイントが合計で3つある。
これら噛合ポイントは、ギヤ同士が噛み合うポイントであるため、ギヤのバックラッシュの影響を受けて各ギヤの回転方向への遊動を招くポイントであり、左右でその数が異なると、左右間において位相がずれ、サーボモータによりきめ細かな制御を行なおうとする場合に支障を来すおそれがある。
本発明は、電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンにおいて、駆動装置内の位相差を抑制し、きめ細かなプレス制御を実現でき、延いては高品質なプレス製品を生産することができる電動サーボプレスマシンの駆動装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、
駆動源として少なくとも左右一対の電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンの駆動装置であって、
左右一対の左側の電動サーボモータにより直接回転駆動される左用ドライブシャフトと、
左右一対の右側の電動サーボモータにより直接回転駆動される右用ドライブシャフトと、
前記左用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の左フロント用駆動ギヤ及び左リヤ用駆動ギヤと、
前記右用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の右フロント用駆動ギヤ及び右リヤ用駆動ギヤと、
前記左フロント用駆動ギヤ及び左リヤ用駆動ギヤにそれぞれ噛合される同一仕様の左フロント用中間ギヤ及び左リヤ用中間ギヤと、
前記右フロント用駆動ギヤ及び右リヤ用駆動ギヤにそれぞれ噛合される同一仕様の右フロント用中間ギヤ及び右リヤ用中間ギヤと、
前記左フロント用中間ギヤ及び左リヤ用中間ギヤにそれぞれ同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤと、
前記右フロント用中間ギヤ及び右リヤ用中間ギヤにそれぞれ同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤと、
前記左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤと、
前記右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤと、
前記左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる左用クランクピンと、
前記右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる右用クランクピンと、
前記左用クランクピンに回転自在に基端側が支持される左フロント用コネクティングロッド及び左リヤ用コネクティングロッドと、
前記右用クランクピンに回転自在に基端側が支持される右フロント用コネクティングロッド及び右リヤ用コネクティングロッドと、
前記左フロント用コネクティングロッド、左リヤ用コネクティングロッド、及び前記右フロント用コネクティングロッド、右リヤ用コネクティングロッドのそれぞれの先端側に支持されて上下動可能に構成されたスライドと、
を含んで構成されたことを特徴とする。
また、本発明は、
駆動源として少なくとも左右一対の電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンの駆動装置であって、
左右一対の左側の電動サーボモータによりギヤを介して回転駆動される左用ドライブシャフトと、
左右一対の右側の電動サーボモータによりギヤを介して回転駆動される右用ドライブシャフトと、
前記左用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤと、
前記右用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤと、
前記左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤと、
前記右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤと、
前記左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる左用クランクピンと、
前記右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる右用クランクピンと、
前記左用クランクピンに回転自在に基端側が支持される左フロント用コネクティングロッド及び左リヤ用コネクティングロッドと、
前記右用クランクピンに回転自在に基端側が支持される右フロント用コネクティングロッド及び右リヤ用コネクティングロッドと、
前記左フロント用コネクティングロッド、左リヤ用コネクティングロッド、及び前記右フロント用コネクティングロッド、右リヤ用コネクティングロッドのそれぞれの先端側に支持されて上下動可能に構成されたスライドと、
を含んで構成されたことを特徴とする。
本発明において、前記左フロント用メインギヤに噛合される左フロント用アイドルギヤと、該左フロント用アイドルギヤに噛合すると共に前記右フロント用メインギヤに噛合される右フロント用アイドルギヤと、を含んで構成したことを特徴とすることができる。
本発明において、前記左フロント用コネクティングロッド及び左リヤ用コネクティングロッド側と、前記右フロント用コネクティングロッド及び右リヤ用コネクティングロッド側と、により支持されるスライドの左右方向において異なるプレス能力発生点位置とし、その異なるプレス能力発生点位置での伝達トルクを、電動サーボモータの能力の範囲内において左右方向で振り分けるように各電動サーボモータの駆動を制御することを特徴とすることができる。
本発明において、前記電動サーボモータの出力回転軸に作用してブレーキをかける摩擦式ブレーキ装置が備えられ、当該摩擦式ブレーキ装置をパーキングブレーキ及び急停止用ブレーキとして機能させると共に、
急停止用ブレーキとして機能させる場合に、制御装置は、正常である場合において回転停止制御の実行により電動サーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近において実際に摩擦要素が接触を開始して制動が開始されるように当該摩擦式ブレーキ装置を制御することを特徴とすることができる。
本発明によれば、電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンにおいて、駆動装置内の位相差を抑制し、きめ細かなプレス制御を実現でき、延いては高品質なプレス製品を生産することができる電動サーボプレスマシンの駆動装置を提供することができる。
(A)は、本発明の実施の形態に係る実施例1の電動サーボプレスマシンの駆動装置(機構)の本発明に関連する部分を抜き出して示した正面図であり、(B)は(A)の駆動装置(機構)に係る部分の上面図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係る実施例2の電動サーボプレスマシンの駆動装置(機構)の本発明に関連する部分を抜き出して示した正面図であり、(B)は(A)の駆動装置(機構)に係る部分の上面図である。 (A)は、従来の機械式プレスマシンの駆動装置(機構)の正面図であり、(B)は(A)の駆動装置(機構)に係る部分の上面図である。
以下に、本発明に係る電動サーボプレスマシンの駆動装置(機構)の一例を示す実施の形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
図1(A)は、本実施の形態に係る実施例1の電動サーボプレスマシンの駆動装置(機構)100の正面図で、本発明に関連する部分を抜き出してその他の部分は省略して示している。図1(B)は、図1(A)の駆動装置(機構)に係る部分の上面図である。
なお、ここでは、左は図1(A)、(B)に示す中心線CL1より左側を指し、右は同中心線CL1より右側を指すものとする。また、フロントは図1(B)に示す中心線CL2より図において下側を指し、リヤは同中心線CL2より図において上側を指すものとする。
図1(A)、(B)に示すように、駆動源であるサーボモータ101A、102Aが、それぞれ共通の左用ドライブシャフト103Aの一端(フロント側)、他端(リヤ側)に連結され回転駆動するように構成されている。右側も同様に、駆動源であるサーボモータ101B、102Bが、それぞれ共通の右用ドライブシャフト103Bの一端(フロント側)、他端(リヤ側)に連結され回転駆動するように構成されている。但し、サーボモータ101A(102A)と、左用ドライブシャフト103Aと、の間にギアを介在させた構成とすることもできる。同様に、サーボモータ101B(102B)と、右用ドライブシャフト103Bと、の間にギアを介在させた構成とすることもできる。
サーボモータ101A、101B,102A、102Bの駆動は、制御装置であるコントロールユニット150からの駆動制御信号に基づいて制御される。
なお、符号131は左右方向に延在されるフレーム(プレスマシンのクラウン)、符号132は重力方向に延在されるフレーム(プレスマシンのコラム)であり、後述するものも含めて実施例1に係る各サーボモータは、クラウン131に固定的に取り付けられている。また、後述するものも含めて実施例1に係る各ドライブシャフトは、クラウン131やコラム132に対して軸受等を介して回転自在に支持されている。
左用ドライブシャフト103Aのフロント側には、左フロント用駆動ギヤ104Aが左用ドライブシャフト103Aと同軸的かつ略一体的に備えられていると共に、左用ドライブシャフト103Aのリヤ側には、左リヤ用駆動ギヤ108Aが左用ドライブシャフト103Aと同軸的かつ略一体的に備えられている。なお、後述するギヤも含めて、実施例1に係る各ギヤは、外周ギヤを例示していると共に、クラウン131やコラム132に対して軸受等を介して回転自在に支持されている。
ところで、本実施例に係る電動サーボプレスマシンの駆動装置100は、一部の非対称である部分を除き、基本的に、左右対称、フロント・リヤ対称(前後対称)の構造であるため、非対称である部分を除き、対称の位置にあるギヤ、シャフトなどの構成要素は少なくとも相互に同一仕様とすることができる。
左フロント用駆動ギヤ104Aには、左フロント用中間ギヤ105Aが噛合され回転接続(回転連結)されている。同様に、左リヤ用駆動ギヤ108Aには、左リヤ用中間ギヤ109Aが噛合され回転接続(回転連結)されている。
左フロント用中間ギヤ105Aには同軸的かつ略一体的に左フロント用メインピニオンギヤ106Aが備えられている。同様に、左リヤ用中間ギヤ109Aには同軸的かつ略一体的に左リヤ用メインピニオンギヤ110Aが備えられている。
そして、左フロント用メインピニオンギヤ106Aには、左フロント用メインギヤ107Aが噛合されている。同様に、左リヤ用メインピニオンギヤ110Aには、左リヤ用メインギヤ111Aが噛合されている。
左フロント用メインギヤ107A、左リヤ用メインギヤ111Aには、その共通の回転軸X1からオフセット(偏心)されたクランクピン112Aが略一体的に備えられ、このクランクピン112Aには左フロント用コネクティングロッド113A、左リヤ用コネクティングロッド114Aの基端側が回転自在に支持されている。
左フロント用コネクティングロッド113A、左リヤ用コネクティングロッド114Aの先端側の支持部115A,116Aを介してスライド117の左側のフロント側とリヤ側が支持されている。
同様に、右フロント用駆動ギヤ104Bには、右フロント用中間ギヤ105Bが噛合され回転接続(回転連結)されている。また、右リヤ用駆動ギヤ108Bには、右リヤ用中間ギヤ109Bが噛合され回転接続(回転連結)されている。
右フロント用中間ギヤ105Bには同軸的かつ略一体的に右フロント用メインピニオンギヤ106Bが備えられている。同様に、右リヤ用中間ギヤ109Bには同軸的かつ略一体的に右リヤ用メインピニオンギヤ110Bが備えられている。
そして、右フロント用メインピニオンギヤ106Bには、右フロント用メインギヤ107Bが噛合されている。同様に、右リヤ用メインピニオンギヤ110Bには、右リヤ用メインギヤ111Bが噛合されている。
右フロント用メインギヤ107B、右リヤ用メインギヤ111Bには、その共通の回転軸X2からオフセット(偏心)されたクランクピン112Bが略一体的に備えられ、このクランクピン112Bには右フロント用コネクティングロッド113B、右リヤ用コネクティングロッド114Bの基端側が回転自在に支持されている。
右フロント用コネクティングロッド113B、右リヤ用コネクティングロッド114Bの先端側の支持部115B,116Bを介してスライド117の右側のフロント側とリヤ側が支持されている。
なお、スライド117は、クラウン131、コラム132に対して上下動自在に支持されている。
このような構成においては、各サーボモータ101A,102A(101B,102B)をコントロールユニット150からの駆動信号に基づき回転駆動すると、左用ドライブシャフト103A(右用ドライブシャフト103B)と一体的な左フロント用駆動ギヤ104A、左リヤ用駆動ギヤ108A(右フロント用駆動ギヤ104B、右リヤ用駆動ギヤ108B)、左フロント用中間ギヤ105A、左リヤ用中間ギヤ109A(右フロント用中間ギヤ105B、右リヤ用中間ギヤ109B)、左フロント用メインピニオンギヤ106A、左リヤ用メインピニオンギヤ110A(右フロント用メインピニオンギヤ106B、右リヤ用メインピニオンギヤ110B)、左フロント用メインギヤ107A、左リヤ用メインギヤ111A(右フロント用メインギヤ107B、右リヤ用メインギヤ111B)へとこの順番で回転力が伝達され、当該回転力が、左フロント用コネクティングロッド113A、左リヤ用コネクティングロッド114A(右フロント用コネクティングロッド113B、右リヤ用コネクティングロッド114B)を含んで構成されるクランク機構(回転-往復直線運動変換機構)を介してスライド117の上下動に変換されて、スライド117の下面に設置される金型などにより、プレス加工がなされるように構成されている。
かかる実施例1の構成によれば、左用ドライブシャフト103Aから左フロント用メインギヤ107Aまでの左フロント側の駆動経路(駆動装置)におけるギヤの噛合ポイントはA1,A2の合計2つである。左用ドライブシャフト103Aから左リヤ用メインギヤ111Aまでの左リヤ側の駆動経路(駆動装置)においても同様に噛合ポイントは合計2つである。
また、右用ドライブシャフト103Bから右フロント用メインギヤ107Bまでの右フロント側の駆動経路(駆動装置)におけるギヤの噛合ポイントはB1,B2の合計2つである。右用ドライブシャフト103Bから右リヤ用メインギヤ111Bまでの右リヤ側の駆動経路(駆動装置)においても同様に噛合ポイントは合計2つである。
従って、かかる実施例1の構成によれば、各電動サーボモータの回転位相差をなくすようにコントロールユニット150が同期(同調)制御を行うことで、駆動装置の右側、左側、フロント側、リヤ側の全てのメインギヤ107A,111A,107B,111Bの回転の位相差、延いては、左フロント用コネクティングロッド113A、左リヤ用コネクティングロッド114A、右フロント用コネクティングロッド113B、右リヤ用コネクティングロッド114Bの全ての動き(上下動)に関して位相差を抑制することができる。
また、実施例1では、左用ドライブシャフト103Aと、右用ドライブシャフト103Bを独立とし、それぞれを電動サーボモータ101A,102Aと、電動サーボモータ101B,102Bにより駆動する構成としているので、スライド117の左右で、すなわち、「左フロント用コネクティングロッド113A及び左リヤ用コネクティングロッド114A側」と「右フロント用コネクティングロッド113B及び右リヤ用コネクティングロッド114B側」とで、能力発生点位置(下死点付近)におけるプレス能力を異ならせることができる。
すなわち、スライド117の左右方向におけるプレス能力を異ならせることができるため、左右非対称な部品をプレスする場合や、左右方向に沿って複数の金型が備えられそれぞれ必要なプレス能力が異なる部品(プレスの際に偏心荷重が生じる部品)をプレスする場合などにおいて、左右方向において適切なプレス能力を付与することができ、以って高品質なプレス成型品を生産することができる。
また、本実施の形態においては、図1(A)、図1(B)に示したように、左フロント用メインギヤ107A(左リヤ用メインギヤ111A)と右フロント用メインギヤ107B(右リヤ用メインギヤ111B)との間に、2つの(一対の)アイドルギヤ120A、120B(或いは121A、121B)を介装する構成とすることができる。
アイドルギヤ120A、121Aは、左フロント用メインギヤ107A、左リヤ用メインギヤ111Aにそれぞれ噛合していると共に、アイドルギヤ120B,121Bにそれぞれ噛合している。
そして、アイドルギヤ120B,121Bは、右フロント用メインギヤ107B、右リヤ用メインギヤ111Bにそれぞれ噛合している。
なお、アイドルギヤ120Aが本発明に係る左フロント用アイドルギヤ、アイドルギヤ121Aが本発明に係る左リヤ用アイドルギヤ、アイドルギヤ120Bが本発明に係る右フロント用アイドルギヤ、アイドルギヤ121Bが本発明に係る右リヤ用アイドルギヤに相当している。
このように、左フロント用メインギヤ107A(或いは左リヤ用メインギヤ111A)と、右フロント用メインギヤ107B(或いは右リヤ用メインギヤ111B)と、の間に、アイドルギヤ120A(121A)及びアイドルギヤ120B(121B)を介在させる構成とすれば、「左フロント用メインギヤ107A(或いは左リヤ用メインギヤ111A)」と「右フロント用メインギヤ107B(或いは右リヤ用メインギヤ111B)」の動きを機械的に(構造的に)同期(同調)させることができる。延いては、「左フロント用コネクティングロッド113A及び左リヤ用コネクティングロッド114A側」と「右フロント用コネクティングロッド113B及び右リヤ用コネクティングロッド114B側」の動きを機械的に(構造的に)同期(同調)させることができる。
従って、コントロールユニット150によるソフトウェア的な同期(同調)制御の簡略化や低コスト化に貢献可能である。
また、左フロント用メインギヤ107A(或いは左リヤ用メインギヤ111A)と右フロント用メインギヤ107B(或いは右リヤ用メインギヤ111B)の左右のメインギヤ間に、アイドルギヤ120A(或いは121A)及びアイドルギヤ120B(或いは121B)を介在させる本構成とすれば、これらのアイドルギヤを介して、左右のメインギヤ間においてトルクを伝達させることが可能となる。
これにより、従来は、メインピニオンギヤとメインギヤの間の1つの噛合ポイント(トルク伝達経路)によってメインピニオンギヤからメインギヤまでトルクを伝達させていたが、本構成によれば、「メインピニオンギヤとメインギヤの噛合ポイント」と「アイドルギヤとメインギヤの噛合ポイント」の2つの噛合ポイント(トルク伝達経路)によって、トルクをメインギヤへ伝達することができる。
このため、必要となるメインギヤの回転軸廻りのトルクが、アイドルギヤを介在させない構成例と同じ場合、本構成では、メインギヤへの伝達トルクを2つの噛合ポイント(トルク伝達経路)で分散させることができるので、各噛合ポイント(トルク伝達経路)に作用する負荷(伝達トルク)を低く抑えることができる。このため、本構成によれば、各ギヤの強度を低くすることができるため、プレスマシンの駆動装置の小型化や軽量化など促進することに貢献可能である。
逆に、各ギヤの強度を同じにした場合には、本構成によれば、メインギヤへの伝達トルクを2つの噛合ポイント(トルク伝達経路)で分散させることができるので、メインギヤへのトータルとしての伝達トルクを大きくすることができる。このため、本構成によれば、電動サーボプレスマシンのプレス能力を大きくすることに貢献可能である。
更に、本構成では、左フロント用メインギヤ107A(或いは左リヤ用メインギヤ111A)と右フロント用メインギヤ107B(或いは右リヤ用メインギヤ111B)の左右のメインギヤ間で必要なトルクを互いに補填することが可能であるため、左右のメインギヤ(或いはコンロッド)において、延いてはスライドの左右方向において異なる能力発生点位置(下死点付近)とし、その異なる能力発生点位置(下死点付近)での伝達トルクもプレスマシン全体の許容トルク(電動サーボモータ能力)内において左右で振り分けることが可能である。
このため、左右非対称な部品をプレスする場合や、左右方向に沿って複数の金型が備えられそれぞれ必要なプレス能力が異なる部品(プレスの際に偏心荷重が生じる部品)をプレスする場合などにおいて、プレスマシン全体の許容トルク(電動サーボモータ能力)内で左右方向において適切なプレス能力を振り分けて付与することができ、以って高品質なプレス成型品を生産することができる。
以上のように、本実施の形態の実施例1によれば、電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンにおいて、駆動装置内の位相差を抑制し、きめ細かなプレス制御を実現でき、延いては高品質なプレス製品を生産することができる電動サーボプレスマシンの駆動装置を提供することができる。
なお、実施例1では、左フロント用中間ギヤ105A、右フロント用中間ギヤ105B、左リヤ用中間ギヤ109A、右リヤ用中間ギヤ109Bには、これらに噛合するブレーキ装置118A,118B,119A,119Bが配設され、各メインギヤ107A,107B,111A,111Bの回転を停止させるようにブレーキをかけることができるように構成されている。これらブレーキ装置118A,118B,119A,119Bは、コントロールユニット150からの制御信号によりその駆動(制動動作)を制御可能に構成されている。
電動サーボモータ101A,101B,102A,102Bの制御系の異常に対応するため、ブレーキ装置118A,118B,119A,119Bは摩擦式(機械式)の摩擦ブレーキを採用し、回転停止中に不意な回転を防止するためのパーキングブレーキとして機能させることができる。また、安全面での非常時や暴走時などに急停止させる場合には、ブレーキ装置118A,118B,119A,119Bを急停止用ブレーキとして機能させることもできる。
そのような場合には、危険からの回避と摩擦要素の摩耗抑制などの両立の観点から、コントロールユニット150は、正常である場合において回転停止制御(例えば、電磁ブレーキ制御)の実行により電動サーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近において実際に摩擦要素が相手部材に接触を開始して制動を開始するような制御を行なうことができる。
すなわち、急停止指令が生じた場合に、電動サーボモータ101A,101B,102A,102Bの制御を所定のモーション(例えば、振動や騒音が大きくならない範囲での最大加速度で停止させるモーション)に切り替え、かつモータの回転停止制御を積極的に行い正常時におけるプレス停止までの時間を最短的時間に抑える制御を行なう。また、モータ回転が正常・異常いずれであるか否かに拘わらず、かつその判断もせずに最短的な設定時間が経過した時に、回転停止制御を解除してモータ回転自由状態に切り替え、この状態でブレーキ装置118A,118B,119A,119Bを実際にブレーキ作動させる(実際に制動を行わせる)ように制御する。
このような構成によれば、過酷な摩擦式(機械式)ブレーキ作動を回避しつつ、急停止指令に対して短時間で安全確実に急停止させることができると共に、サーボモータの暴走等が発生した場合でも確実かつ迅速に停止させることができ、更には操作性や作業効率に優れた低コストな電動サーボプレスの駆動装置を提供することに貢献可能である。
続いて、本実施の形態に係る実施例2の電動サーボプレスマシンの駆動装置(機構)200について説明する。
図2(A)は、実施例2の電動サーボプレスマシンの駆動装置200の正面図で、本発明に関連する部分を抜き出してその他の部分は省略して示している。図2(B)は、図2(A)の駆動装置に係る部分の上面図である。
なお、ここでは、左は図2(A)、(B)に示す中心線CL1より左側を指し、右は同中心線CL1より右側を指すものとする。また、フロントは図2(B)に示す中心線CL2より図において下側を指し、リヤは同中心線CL2より図において上側を指すものとする。
図2(A)、(B)に示すように、駆動源であるサーボモータ201A、202Aが、それら出力ギヤが噛合する共通の左用ドライブギヤ203Aを回転駆動するように構成されている。この左用ドライブギヤ203Aは、左用中間ギヤ204Aに噛合されこれを回転駆動するように構成されている。右側も同様に、駆動源であるサーボモータ201B、202Bが、それらの出力ギヤが噛合する共通の右用ドライブギヤ203Bを回転駆動するように構成されている。この右用ドライブギヤ203Bは、右用中間ギヤ204Bに噛合されこれを回転駆動するように構成されている。サーボモータ201A、201B,202A、202Bの駆動は、制御装置であるコントロールユニット250からの駆動制御信号に基づいて制御される。
なお、符号231は左右方向に延在されるフレーム(プレスマシンのクラウン)、符号232は重力方向に延在されるフレーム(プレスマシンのコラム)であり、後述するものも含めて実施例2に係る各サーボモータは、クラウン231に固定的に取り付けられている。また、後述するものも含めて実施例2に係る各ギヤは、外周ギヤを例示していると共に、クラウン231やコラム232に対して軸受等を介して回転自在に支持されている。
ところで、本実施例に係る電動サーボプレスマシンの駆動装置(駆動機構)200は、一部の非対称である部分を除き、基本的に、左右対称、フロント・リヤ対称(前後対称)の構造であるため、非対称である部分を除き、対称の位置にあるギヤ、シャフトなどの構成要素は少なくとも相互に同一仕様とすることができる。
左用中間ギヤ204Aは、左用ドライブシャフト205Aに同軸的かつ略一体的に備えられていると共に、当該左用ドライブシャフト205Aには左フロント用メインピニオンギヤ206A及び左リヤ用メインピニオンギヤ207Aが同軸的かつ略一体的に備えられている。なお、後述するドライブシャフトを含めて、実施例2に係る各ドライブシャフトは、クラウン231やコラム232に対して軸受等を介して回転自在に支持されている。
左フロント用メインピニオンギヤ206Aには、左フロント用メインギヤ208Aが噛合され回転接続(回転連結)されている。同様に、左リヤ用メインピニオンギヤ207Aには、左リヤ用メインギヤ209Aが噛合され回転接続(回転連結)されている。
一方、右用中間ギヤ204Bは、右用ドライブシャフト205Bに同軸的かつ略一体的に備えられていると共に、右用ドライブシャフト205Bに設けられている右フロント用メインピニオンギヤ206Bには、右フロント用メインギヤ208Bが噛合され回転接続(回転連結)されている。同様に、右リヤ用メインピニオンギヤ207Bには、右リヤ用メインギヤ209Bが噛合され回転接続(回転連結)されている。
左フロント用メインギヤ208A、左リヤ用メインギヤ209Aには、その共通の回転軸Y1からオフセット(偏心)されたクランクピン210Aが略一体的に備えられ、このクランクピン210Aには左フロント用コネクティングロッド211A、左リヤ用コネクティングロッド212Aの基端側が回転自在に支持されている。
左フロント用コネクティングロッド211A、左リヤ用コネクティングロッド212Aの先端側の支持部215A,216Aを介してスライド217の左側のフロント側とリヤ側が支持されている。
同様に、右フロント用メインギヤ208B、右リヤ用メインギヤ209Bには、その共通の回転軸Y2からオフセット(偏心)されたクランクピン210Bが略一体的に備えられ、このクランクピン210Bには右フロント用コネクティングロッド211B、右リヤ用コネクティングロッド212Bの基端側が回転自在に支持されている。
右フロント用コネクティングロッド211B、右リヤ用コネクティングロッド212Bの先端側の支持部215B,216Bを介してスライド217の右側のフロント側とリヤ側が支持されている。
なお、スライド217は、クラウン231やコラム232に対して上下動自在に支持されている。
このような構成においては、各サーボモータ201A,201B(202A,202B)をコントロールユニット250からの駆動信号に基づき回転駆動すると、左用ドライブギヤ203A(右用ドライブギヤ203B)、左用中間ギヤ204A(右用中間ギヤ204B)、左フロント用メインピニオンギヤ206A(右フロント用メインピニオンギヤ206B)、左リヤ用メインピニオンギヤ207A(右リヤ用メインピニオンギヤ207B)、左フロント用メインギヤ208A、左リヤ用メインギヤ209A(右フロント用メインギヤ208B、右リヤ用メインギヤ209B)へとこの順番で回転力が伝達され、当該回転力が、左フロント用コネクティングロッド211A、左リヤ用コネクティングロッド212A(右フロント用コネクティングロッド211B、右リヤ用コネクティングロッド212B)を含んで構成されるクランク機構(回転-往復直線運動変換機構)を介してスライド217の上下動に変換されて、スライド217の下面に設置される金型などにより、プレス加工がなされるように構成されている。
かかる実施例2の構成によれば、左用ドライブギヤ203Aから左フロント用メインギヤ208A(左リヤ用メインギヤ209A)までの左フロント側(左リヤ側)の駆動経路(駆動装置)におけるギヤの噛合ポイントはC1,C2の合計2つである。
また、右用ドライブギヤ203Bから右フロント用メインギヤ208B(右リヤ用メインギヤ209B)までの右フロント側(右リヤ側)の駆動経路(駆動装置)におけるギヤの噛合ポイントはD1,D2の合計2つである。
従って、かかる実施例2の構成によれば、各電動サーボモータの回転位相差をなくすようにコントロールユニット250が同期(同調)制御を行うことで、駆動装置の右側、左側、フロント側、リヤ側の全てのメインギヤ208A,209A,208B,209Bの回転の位相差、延いては、左フロント用コネクティングロッド211A、左リヤ用コネクティングロッド212A、右フロント用コネクティングロッド211B、右リヤ用コネクティングロッド212Bの全ての動き(上下動)に関して位相差を抑えることができる。
また、実施例2では、左用ドライブシャフト205A、右用ドライブシャフト205Bを独立とし、それぞれを電動サーボモータ201A,202Aと、電動サーボモータ201B,202Bにより駆動する構成としているので、スライド217の左右で、すなわち、「左フロント用コネクティングロッド211A及び左リヤ用コネクティングロッド212A側」と「右フロント用コネクティングロッド211B及び右リヤ用コネクティングロッド212B側」とで、能力発生点位置(下死点付近)における加圧力を異ならせることができる。
すなわち、スライド217の左右方向におけるプレス能力を異ならせることができるため、左右非対称な部品をプレスする場合や、左右方向に沿って複数の金型が備えられそれぞれ必要なプレス能力が異なる部品(プレスの際に偏心荷重が生じる部品)をプレスする場合などにおいて、左右方向において適切なプレス能力を付与することができ、以って高品質なプレス成型品を生産することができる。
また、実施例2においては、図2(A)、図2(B)に示したように、左フロント用メインギヤ208A(左リヤ用メインギヤ209A)と右フロント用メインギヤ208B(右リヤ用メインギヤ209B)との間に、2つの(一対の)アイドルギヤ220A(或いは221A)及びアイドルギヤ220B(或いは221B)を介装する構成とすることができる。
アイドルギヤ220A、221Aは、左フロント用メインギヤ208A、左リヤ用メインギヤ209Aにそれぞれ噛合していると共に、アイドルギヤ220B,221Bにそれぞれ噛合している。
そして、アイドルギヤ220B,221Bは、右フロント用メインギヤ208B、右リヤ用メインギヤ209Bにそれぞれ噛合している。
なお、アイドルギヤ220Aが本発明に係る左フロント用アイドルギヤ、アイドルギヤ221Aが本発明に係る左リヤ用アイドルギヤ、アイドルギヤ220Bが本発明に係る右フロント用アイドルギヤ、アイドルギヤ221Bが本発明に係る右リヤ用アイドルギヤに相当している。
このように、左フロント用メインギヤ208A(或いは左リヤ用メインギヤ209A)と、右フロント用メインギヤ208B(或いは右リヤ用メインギヤ209B)と、の間に、アイドルギヤ220A(或いは221A)及びアイドルギヤ220B(或いは221B)を介在させる構成とすれば、「左フロント用メインギヤ208A(或いは左リヤ用メインギヤ209A)」と「右フロント用メインギヤ208B(或いは右リヤ用メインギヤ209B)」の動きを機械的に(構造的に)同期(同調)させることができる。延いては、「左フロント用コネクティングロッド211A及び左リヤ用コネクティングロッド212A側」と「右フロント用コネクティングロッド211B及び右リヤ用コネクティングロッド212B側」の動きを機械的に(構造的に)同期(同調)させることができる。
従って、コントロールユニット250によるソフトウェア的な同期(同調)制御の簡略化や低コスト化に貢献可能である。
また、左フロント用メインギヤ208A(或いは左リヤ用メインギヤ209A)と右フロント用メインギヤ208B(或いは右リヤ用メインギヤ209B)の左右のメインギヤ間に、アイドルギヤ220A(或いは221A)及びアイドルギヤ220B(或いは221B)を介在させる本構成とすれば、これらのアイドルギヤを介して、左右のメインギヤ間においてトルクを伝達させることが可能となる。
これにより、従来は、メインピニオンギヤとメインギヤの間の1つの噛合ポイント(トルク伝達経路)によってメインピニオンギヤからメインギヤまでトルクを伝達させていたが、本構成によれば、「メインピニオンギヤとメインギヤの噛合ポイント」と「アイドルギヤとメインギヤの噛合ポイント」の2つの噛合ポイント(トルク伝達経路)によって、トルクをメインギヤへ伝達することができる。
このため、必要となるメインギヤの回転軸廻りのトルクが、アイドルギヤを介在させない構成例と同じ場合、本構成では、メインギヤへの伝達トルクを2つの噛合ポイント(トルク伝達経路)で分散させることができるので、各噛合ポイント(トルク伝達経路)に作用する負荷(伝達トルク)を低く抑えることができる。このため、本構成によれば、各ギヤの強度を低くすることができるため、プレスマシンの駆動装置の小型化や軽量化など促進することに貢献可能である。
逆に、各ギヤの強度を同じにした場合には、本構成によれば、メインギヤへの伝達トルクを2つの噛合ポイント(トルク伝達経路)で分散させることができるので、メインギヤへのトータルとしての伝達トルクを大きくすることができる。このため、本構成によれば、電動サーボプレスマシンのプレス能力を大きくすることに貢献可能である。
更に、本構成では、左フロント用メインギヤ208A(或いは左リヤ用メインギヤ209A)と右フロント用メインギヤ208B(或いは右リヤ用メインギヤ209B)の左右のメインギヤ間で必要なトルクを互いに補填することが可能であるため、左右のメインギヤ(或いはコンロッド)において、延いてはスライドの左右方向において異なる能力発生点位置(下死点付近)とし、その異なる能力発生点位置(下死点付近)での伝達トルクもプレスマシン全体の許容トルク(電動サーボモータ能力)内において左右で振り分けることが可能である。
このため、左右非対称な部品をプレスする場合や、左右方向に沿って複数の金型が備えられそれぞれ必要なプレス能力が異なる部品(プレスの際に偏心荷重が生じる部品)をプレスする場合などにおいて、プレスマシン全体の許容トルク(電動サーボモータ能力)内で左右方向において適切なプレス能力を振り分けて付与することができ、以って高品質なプレス成型品を生産することができる。
以上のように、本実施の形態の実施例2によれば、電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンにおいて、駆動装置内の位相差を抑制し、きめ細かなプレス制御を実現でき、延いては高品質なプレス製品を生産することができる電動サーボプレスマシンの駆動装置を提供することができる。
なお、実施例2では、駆動源であるサーボモータ201A、202Aの出力回転軸と同軸的にブレーキ装置230A、231Aが配置され、サーボモータ201A、202Aの回転にブレーキをかけることができるように構成されている。また、同様に、サーボモータ201B、202Bの出力回転軸と同軸的にブレーキ装置230B、231Bが配置され、サーボモータ201B、202Bの回転にブレーキをかけることができるように構成されている。これらブレーキ装置230A、231A、230B、231Bは、コントロールユニット250からの制御信号によりその駆動(制動動作)を制御可能に構成されている。なお、ブレーキ装置230A、231A、230B、231Bは、実施例1で説明したブレーキ装置と同様の構成とすることができる。
従って、実施例1において説明したと同様に、実施例2においても、摩擦式(機械式)ブレーキ装置であるブレーキ装置230A、231A、230B、231Bをパーキングブレーキとしても、急停止用ブレーキとしても機能させることもできる。
そのような場合には、危険からの回避と摩擦要素の摩耗抑制などの両立の観点から、コントロールユニット250は、正常である場合において回転停止制御(例えば電磁ブレーキ制御)の実行によりサーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近において実際に摩擦要素が相手部材に接触を開始して制動を開始するような制御を行なうことができる。
すなわち、急停止指令が生じた場合に、電動サーボモータ201A,201B,202A,202Bの制御を所定のモーション(例えば、振動や騒音が大きくならない範囲での最大加速度で停止させるモーション)に切り替え、かつモータの回転停止制御を積極的に行い正常時におけるプレス停止までの時間を最短的時間に抑える制御を行なう。また、モータ回転が正常・異常いずれであるか否かに拘わらず、かつその判断もせずに最短的な設定時間が経過した時に、回転停止制御を解除してモータ回転自由状態に切り替え、この状態でブレーキ装置230A、231A、230B、231Bを実際にブレーキ作動させる(実際に制動を行わせる)ように制御する。
このような構成によれば、過酷な摩擦式(機械式)ブレーキ作動を回避しつつ、急停止指令に対して短時間で安全確実に急停止させることができると共に、サーボモータの暴走等が発生した場合でも確実かつ迅速に停止させることができ、更には操作性や作業効率に優れた低コストな電動サーボプレスの駆動装置を提供することに貢献可能である。
なお、上述した各実施例では、各電動サーボモータの出力ギヤと、各メインギヤと、の間に、各中間ギヤ及び各ピニオンギヤを介装する構成としたので、各電動サーボモータの出力ギヤと各メインギヤとの間の減速比を、仕様の異なる各中間ギヤ及び各ピニオンギヤに交換するだけで、比較的容易に、かつ、様々な態様に変更可能であるため、ユーザーの種々の要求に応じて最適な減速比を選択して設定することができ、延いては低コストで設定自由度の高いユーザーフレンドリーな電動サーボプレスマシンの駆動装置を提供することができる。
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得るものである。
本発明によれば、電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンにおいて、駆動装置内の位相差を抑制し、きめ細かなプレス制御を実現でき、延いては高品質なプレス製品を生産することができる電動サーボプレスマシンの駆動装置を提供することができ有益である。
100 電動サーボプレスマシンの駆動装置(実施例1)
101A、102A サーボモータ(電動サーボモータ)
101B、102B サーボモータ(電動サーボモータ)
103A 左用ドライブシャフト
103B 右用ドライブシャフト
104A 左フロント用駆動ギヤ
104B 右フロント用駆動ギヤ
105A 左フロント用中間ギヤ
105B 右フロント用中間ギヤ
106A 左フロント用メインピニオンギヤ
106B 右フロント用メインピニオンギヤ
107A 左フロント用メインギヤ
107B 右フロント用メインギヤ
108A 左リヤ用駆動ギヤ
108B 右リヤ用駆動ギヤ
109A 左リヤ用中間ギヤ
109B 右リヤ用中間ギヤ
110A 左リヤ用メインピニオンギヤ
110B 右リヤ用メインピニオンギヤ
111A 左リヤ用メインギヤ
111B 右リヤ用メインギヤ
112A、112B クランクピン
113A 左フロント用コネクティングロッド
113B 右フロント用コネクティングロッド
114A 左リヤ用コネクティングロッド
114B 右リヤ用コネクティングロッド
115A,116A 支持部
115B,116B 支持部
117 スライド
118A,118B,119A,119B ブレーキ装置
120A、120B アイドルギヤ
121A、121B アイドルギヤ
150 コントロールユニット(制御装置)
200 電動サーボプレスマシンの駆動装置(実施例2)
201A、202A サーボモータ(電動サーボモータ)
201B、202B サーボモータ(電動サーボモータ)
203A 左用ドライブギヤ
203B 右用ドライブギヤ
204A 左用中間ギヤ
204B 右用中間ギヤ
205A 左用ドライブシャフト
205B 右用ドライブシャフト
206A 左フロント用メインピニオンギヤ
206B 右フロント用メインピニオンギヤ
207A 左リヤ用メインピニオンギヤ
207B 右リヤ用メインピニオンギヤ
208A 左フロント用メインギヤ
208B 右フロント用メインギヤ
209A 左リヤ用メインギヤ
209B 右リヤ用メインギヤ
210A、210B クランクピン
211A 左フロント用コネクティングロッド
211B 右フロント用コネクティングロッド
212A 左リヤ用コネクティングロッド
212B 右リヤ用コネクティングロッド
215A,216A 支持部
215B,216B 支持部
217 スライド
220A、221A アイドルギヤ
220B、221B アイドルギヤ
230A、231A ブレーキ装置
230B、231B ブレーキ装置
250 コントロールユニット(制御装置)

Claims (5)

  1. 駆動源として少なくとも左右一対の電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンの駆動装置であって、
    左右一対の左側の電動サーボモータにより直接或いはギヤを介して回転駆動される左用ドライブシャフトと、
    左右一対の右側の電動サーボモータにより直接或いはギヤを介して回転駆動される右用ドライブシャフトと、
    前記左用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の左フロント用駆動ギヤ及び左リヤ用駆動ギヤと、
    前記右用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の右フロント用駆動ギヤ及び右リヤ用駆動ギヤと、
    前記左フロント用駆動ギヤ及び左リヤ用駆動ギヤにそれぞれ噛合される同一仕様の左フロント用中間ギヤ及び左リヤ用中間ギヤと、
    前記右フロント用駆動ギヤ及び右リヤ用駆動ギヤにそれぞれ噛合される同一仕様の右フロント用中間ギヤ及び右リヤ用中間ギヤと、
    前記左フロント用中間ギヤ及び左リヤ用中間ギヤにそれぞれ同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤと、
    前記右フロント用中間ギヤ及び右リヤ用中間ギヤにそれぞれ同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤと、
    前記左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤと、
    前記右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤと、
    前記左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる左用クランクピンと、
    前記右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる右用クランクピンと、
    前記左用クランクピンに回転自在に基端側が支持される左フロント用コネクティングロッド及び左リヤ用コネクティングロッドと、
    前記右用クランクピンに回転自在に基端側が支持される右フロント用コネクティングロッド及び右リヤ用コネクティングロッドと、
    前記左フロント用コネクティングロッド、左リヤ用コネクティングロッド、及び前記右フロント用コネクティングロッド、右リヤ用コネクティングロッドのそれぞれの先端側に支持されて上下動可能に構成されたスライドと、
    を含んで構成されたことを特徴とする電動サーボプレスマシンの駆動装置。
  2. 駆動源として少なくとも左右一対の電動サーボモータを備えた電動サーボプレスマシンの駆動装置であって、
    左右一対の左側の電動サーボモータによりギヤを介して回転駆動される左用ドライブシャフトと、
    左右一対の右側の電動サーボモータによりギヤを介して回転駆動される右用ドライブシャフトと、
    前記左用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤと、
    前記右用ドライブシャフトに同軸的かつ一体的に備えられる同一仕様の右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤと、
    前記左フロント用メインピニオンギヤ及び左リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤと、
    前記右フロント用メインピニオンギヤ及び右リヤ用メインピニオンギヤにそれぞれ噛合すると共に、相互に同軸上に設けられる同一仕様の右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤと、
    前記左フロント用メインギヤ及び左リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる左用クランクピンと、
    前記右フロント用メインギヤ及び右リヤ用メインギヤの共通の回転中心軸から所定にオフセットされた位置にこれらと一体的に設けられる右用クランクピンと、
    前記左用クランクピンに回転自在に基端側が支持される左フロント用コネクティングロッド及び左リヤ用コネクティングロッドと、
    前記右用クランクピンに回転自在に基端側が支持される右フロント用コネクティングロッド及び右リヤ用コネクティングロッドと、
    前記左フロント用コネクティングロッド、左リヤ用コネクティングロッド、及び前記右フロント用コネクティングロッド、右リヤ用コネクティングロッドのそれぞれの先端側に支持されて上下動可能に構成されたスライドと、
    を含んで構成されたことを特徴とする電動サーボプレスマシンの駆動装置。
  3. 前記左フロント用メインギヤに噛合される左フロント用アイドルギヤと、該左フロント用アイドルギヤに噛合すると共に前記右フロント用メインギヤに噛合される右フロント用アイドルギヤと、を含んで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動サーボプレスマシンの駆動装置。
  4. 前記左フロント用コネクティングロッド及び左リヤ用コネクティングロッド側と、前記右フロント用コネクティングロッド及び右リヤ用コネクティングロッド側と、により支持されるスライドの左右方向において異なるプレス能力発生点位置とし、その異なるプレス能力発生点位置での伝達トルクを、電動サーボモータの能力の範囲内において左右方向で振り分けるように各電動サーボモータの駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の電動サーボプレスマシンの駆動装置。
  5. 前記電動サーボモータの出力回転軸に作用してブレーキをかける摩擦式ブレーキ装置が備えられ、当該摩擦式ブレーキ装置をパーキングブレーキ及び急停止用ブレーキとして機能させると共に、
    急停止用ブレーキとして機能させる場合に、制御装置は、正常である場合において回転停止制御の実行により電動サーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近において実際に摩擦要素が接触を開始して制動が開始されるように当該摩擦式ブレーキ装置を制御することを特徴とする請求項1~請求項4の何れか一つに記載の電動サーボプレスマシンの駆動装置。
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