JP2022061782A - 手押し式運搬車 - Google Patents

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Mitsutaka Teramoto
亮 砂塚
Akira Sunatsuka
知之 沓名
Tomoyuki Kutsuna
晋 加藤
Susumu Kato
知伸 梨本
Tomonobu Nashimoto
敏裕 冨田
Toshihiro Tomita
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Abstract

【課題】手押し式運搬車を利用する際の安全性を向上させることができる技術を提供する。【解決手段】本明細書が開示する手押し式運搬車は、前輪と、後輪と、支持フレームと、支持フレームに対して回動可能な荷台と、後輪に加わる荷重を検出する荷重センサと、制御装置と、を備えている。制御装置は、荷重センサによって検出される荷重が所定荷重以下となる場合に、後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されている。【選択図】図10

Description

本明細書で開示する技術は、手押し式運搬車に関する。
特許文献1には、前輪と、後輪と、支持フレームと、支持フレームに対して回動可能な荷台と、制御装置と、を備える手押し式運搬車が開示されている。
米国特許第4645264号明細書
特許文献1の手押し式運搬車では、支持フレームに対して荷台を傾けていくことで、荷台に積まれている物体(例えば、砂等)を下ろしている。荷台に積まれている物体が、荷台に付着しにくい物(例えば、乾いた砂)であれば、支持フレームに対して荷台を傾けることで、荷台に積まれている物体は荷台から下ろされる。しかしながら、荷台に積まれている物体が、荷台に付着しやすい物(例えば、粘土質の土)である場合、支持フレームに対して荷台を傾けても、荷台に積まれている物体の一部が荷台から下りない。具体的には、荷台の下部等において荷台に付着している物体が荷台から下りない。この場合、支持フレームに対して荷台を傾けていくにつれて、手押し式運搬車の重心の位置が大きく前方に移動する。手押し式運搬車の重心の位置の前方への移動量が大きいと、手押し式運搬車の後輪が地面から浮いてしまう可能性がある。
本明細書では、手押し式運搬車を利用する際の安全性を向上させることができる技術を提供する。
本明細書が開示する手押し式運搬車は、前輪と、後輪と、前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、前記後輪に加わる荷重を検出する荷重センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記荷重センサによって検出される前記荷重が所定荷重以下となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、制御装置は、荷重センサによって検出される荷重を利用することで、後輪が地面から浮くことが予測されると判断することができる。このため、荷台に積まれている物体が荷台に付着しやすい物である場合に、手押し式運搬車の後輪が地面から浮いてしまうほど、手押し式運搬車の重心の位置が大きく前方に移動することを抑制することができる。従って、手押し式運搬車の後輪が地面から浮いてしまうことを抑制することができ、手押し式運搬車を利用する際の安全性を向上させることができる。
本明細書によって開示される別の手押し式運搬車は、前輪と、後輪と、前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、基準面に対する、前記支持フレームの前後方向の角度を検出する角度センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記角度センサによって検出される前記角度が所定角度以上となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、制御装置は、角度センサによって検出される角度を利用することで、後輪が地面から浮くことが予測されると判断することができる。このため、荷台に積まれている物体が荷台に付着しやすい物である場合に、手押し式運搬車の後輪が地面から浮いてしまうほど、手押し式運搬車の重心の位置が大きく前方に移動することを抑制することができる。従って、手押し式運搬車の後輪が地面から浮いてしまうことを抑制することがで、手押し式運搬車を利用する際の安全性を向上させることができる。
本明細書によって開示される別の手押し式運搬車は、前輪と、後輪と、前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、前記後輪の変位量を特定するための変位量検出部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記変位量が所定量以下となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、制御装置は、後輪の変位量を利用することで、後輪が地面から浮くことが予測されると判断することができる。このため、荷台に積まれている物体が荷台に付着しやすい物である場合に、手押し式運搬車の後輪が地面から浮いてしまうほど、手押し式運搬車の重心の位置が大きく前方に移動することを抑制することができる。従って、手押し式運搬車の後輪が地面から浮いてしまうことを抑制することがで、手押し式運搬車を利用する際の安全性を向上させることができる。
第1、第2、第3実施例に係る運搬車2を前方右方上方から見た斜視図である。 第1、第2、第3実施例に係る車台ユニット4を前方右方上方から見た斜視図である。 図1の状態の運搬車2の右側面図である。 第1、第2、第3実施例において、回動フレーム34が固定フレーム30に対して傾斜している状態の運搬車2を前方右方上方から見た斜視図である。 図4の状態の運搬車2の右側面図である。 第1、第2、第3実施例において、回動フレーム34が固定フレーム30に対して傾斜しており、かつ、荷台フレーム38が回動フレーム34に対して傾斜している状態の運搬車2を前方右方上方から見た斜視図である。 図6の状態の運搬車2の右側面図である。 第1、第2、第3実施例に係る荷台ユニット6を後方左方上方から見た斜視図である。 第1、第2、第3実施例に係る運搬車2の制御系の構成を表わすブロック図である。 第1実施例に係る検知処理のフローチャートを示す図である。 第1実施例において、後側荷重Fと回動角度との関係を表わす図である。 第2実施例に係るフレーム角度Aを示す図である。 第2実施例において、フレーム角度Aと回動角度との関係を表わす図である。 第3実施例に係る基準距離Lを示す図である。 第3実施例において、変位量Sと回動角度との関係を表わす図である。
本発明の代表的かつ非限定的な具体例について、図面を参照して以下に詳細に説明する。この詳細な説明は、本発明の好ましい例を実施するための詳細を当業者に示すことを単純に意図しており、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、開示された追加的な特徴ならびに発明は、さらに改善された着用型機器を提供するために、他の特徴や発明とは別に、又は共に用いることができる。
また、以下の詳細な説明で開示される特徴や工程の組み合わせは、最も広い意味において本発明を実施する際に必須のものではなく、特に本発明の代表的な具体例を説明するためにのみ記載されるものである。さらに、以下の代表的な具体例の様々な特徴、ならびに、特許請求の範囲に記載されるものの様々な特徴は、本発明の追加的かつ有用な実施形態を提供するにあたって、ここに記載される具体例のとおりに、あるいは列挙された順番のとおりに組合せなければならないものではない。
本明細書及び/又は特許請求の範囲に記載された全ての特徴は、実施例及び/又は特許請求の範囲に記載された特徴の構成とは別に、出願当初の開示ならびに特許請求の範囲に記載された特定事項に対する限定として、個別に、かつ互いに独立して開示されることを意図するものである。さらに、全ての数値範囲及びグループ又は集団に関する記載は、出願当初の開示ならびに特許請求の範囲に記載された特定事項に対する限定として、それらの中間の構成を開示する意図を持ってなされている。
1つまたはそれ以上の実施形態において、手押し式運搬車は、前輪と、後輪と、前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、前記後輪に加わる荷重を検出する荷重センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記荷重センサによって検出される前記荷重が所定荷重以下となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されていてもよい。
1つまたはそれ以上の実施形態において、手押し式運搬車は、前輪と、後輪と、前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、基準面に対する、前記支持フレームの前後方向の角度を検出する角度センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記角度センサによって検出される前記角度が所定角度以上となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されていてもよい。
1つまたはそれ以上の実施形態において、手押し式運搬車は、前輪と、後輪と、前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、前記後輪の変位量を特定するための変位量検出部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記変位量が所定量以下となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されていてもよい。
1つまたはそれ以上の実施形態において、手押し式運搬車は、さらに、報知部を備えてもよい。制御装置は、後輪が地面から浮くことが予測されると判断する場合に、報知部を動作させてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、支持フレームに対して荷台を回動させることで、後輪が地面から浮いてしまう可能性があることを知ることができる。従って、手押し式運搬車を利用する際の安全性を向上させることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、手押し式運搬車は、さらに、支持フレームに対して荷台を回動させるアクチュエータを備えてもよい。制御装置は、アクチュエータの動作を制御するように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、手動で、支持フレームに対して荷台を回動させなくてもよい。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、制御装置は、アクチュエータを動作させている状態において、後輪が地面から浮くことが予測されると判断する場合に、アクチュエータの動作を停止させてもよい
上記の構成によれば、アクチュエータの動作が停止されるために、後輪が地面から浮くことを抑制することができる。従って、手押し式運搬車を利用する際の安全性を向上させることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、制御装置は、アクチュエータを動作させており、かつ、支持フレームと荷台との間の角度が第1の角度である状態において、後輪が地面から浮くことが予測されると判断する場合に、支持フレームと荷台との間の角度が第1の角度よりも小さい第2の角度となるように、アクチュエータの動作を制御してもよい。
上記の構成によれば、制御装置は、後輪が地面から浮くことが予測されると判断する場合に、支持フレームと荷台との間の角度を小さくする。この場合、手押し式運搬車の重心の位置が後方に移動する。従って、後輪が地面から浮くことをより確実に防止することができる。
(第1実施例)
図1~図9を参照して、運搬車2について説明する。運搬車2は、手押し式の運搬車である。図1~図9に示すように、運搬車2は、車台ユニット4と、荷台ユニット6を備えている。
(車台ユニット4の構成)
図2に示すように、車台ユニット4は、ハンドルユニット10と、バッテリボックス12と、車台フレーム14と、前輪ユニット16と、後輪ユニット18を備えている。
(車台フレーム14の構成)
図2に示すように、車台フレーム14は、フレームプレート80と、右側フレームパイプ82と、左側フレームパイプ84と、中央フレームパイプ86を備えている。フレームプレート80には、後輪ユニット18が取り付けられている。右側フレームパイプ82と左側フレームパイプ84は、後端がフレームプレート80に溶接されており、前方に向けて伸びている。右側フレームパイプ82と左側フレームパイプ84の間隔は、後方から前方に向かうにつれて広がっている。右側フレームパイプ82の前端と左側フレームパイプ84の前端には、前輪ユニット16が取り付けられている。中央フレームパイプ86は、前輪ユニット16の近傍に配置されており、右端が右側フレームパイプ82に溶接されており、左端が左側フレームパイプ84に溶接されている。右側フレームパイプ82には、バッテリボックス12と、右前照灯116及び左前照灯118と、を接続する給電ケーブル(図示省略)や、バッテリボックス12と、モータ110と、を接続する電力ケーブル(図示省略)を保護するケーブルカバー88が取り付けられている。
(前輪ユニット16の構成)
図2に示すように、前輪ユニット16は、右側前輪100と、左側前輪102と、右側前輪ブレーキ104と、左側前輪ブレーキ106と、ブレーキイコライザ108と、モータ110と、ギヤボックス112と、右前照灯116と、左前照灯118を備えている。右側前輪100は、右側駆動シャフト(図示省略)を介して、ギヤボックス112に接続している。左側前輪102は、左側駆動シャフト(図示省略)を介して、ギヤボックス112に接続している。右側前輪ブレーキ104、左側前輪ブレーキ106は、それぞれ、右側前輪100、左側前輪102の動作を停止させるためのディスクブレーキである。ブレーキイコライザ108は、ブレーキケーブルBCを介して、右側前輪ブレーキ104、及び、左側前輪ブレーキ106に接続されている。ギヤボックス112は、モータ110に接続されている。ギヤボックス112は、モータ110からの動力を右側駆動シャフト及び左側駆動シャフトに伝達する。
(後輪ユニット18の構成)
図2に示すように、後輪ユニット18は、ベースプレート130と、ヒンジ132と、右側後輪134と、左側後輪136と、後側荷重センサ138(図9参照)を備えている。ベースプレート130の右端部には、右側後輪134が接続されており、左端部には、左側後輪136が接続されている。ヒンジ132は、ベースプレート130の上面に溶接されている。以下では、ベースプレート130とヒンジ132を合わせて、後輪フレーム140と記載することがある。後側荷重センサ138は、ヒンジ132に設けられている。変形例では、後側荷重センサ138は、ベースプレート130に設けられていてもよい。
(ハンドルユニット10の構成)
図2に示すように、ハンドルユニット10は、ハンドルベース20と、右側ハンドル22と、左側ハンドル24を備えている。右側ハンドル22、及び、左側ハンドル24は、ハンドルベース20にネジ止めされている。ハンドルベース20は、車台フレーム14のフレームプレート80にネジ止めされている。ハンドルベース20には、バッテリボックス12がネジ止めされている。右側ハンドル22には、スイッチボックス26が設けられている。スイッチボックス26には、主電源スイッチ26a(図9参照)、前進/後退切替スイッチ26b(図9参照)等が配されている。
(バッテリボックス12の構成)
バッテリボックス12には、バッテリパック(図示省略)、及び、制御装置150(図9参照)が収容されている。図2に示すように、バッテリボックス12には、後述するアクチュエータ32(図6参照)を操作するための荷台操作スイッチ12a、バッテリパックの残量を表示する残量表示部(図示省略)等が配されている。また、バッテリボックス12の前面には、ブザー12bが設けられている。
(荷台ユニット6の構成)
図8に示すように、荷台ユニット6は、固定フレーム30と、アクチュエータ32と、回動フレーム34と、支持アーム36と、荷台フレーム38と、バケット39を備えている。バケット39は、上方が開口した箱型形状を有している。
図6に示すように、固定フレーム30は、右側チャネル40と、左側チャネル42と、前側プレート44と、後側プレート46と、補強フレーム48を備えている。右側チャネル40と左側チャネル42は、前後方向に伸びている。前側プレート44は、右側チャネル40の前端と、左側チャネル42の前端に、それぞれ溶接されている。後側プレート46は、右側チャネル40の後端と、左側チャネル42の後端に、それぞれ溶接されている。前側プレート44、後側プレート46は、車台フレーム14にネジ止めされている。補強フレーム48は、左右方向に伸びており、右端において右側チャネル40に溶接されているとともに、左端において左側チャネル42に溶接されている。補強フレーム48の前面には、アクチュエータ32が接続されている。
図8に示すように、回動フレーム34は、右側フレーム50と、左側フレーム52と、前側フレーム54と、後側フレーム56と、ラッチ受け58を備えている。右側フレーム50と左側フレーム52は、前後方向に伸びている。右側フレーム50の前端と、左側フレーム52の前端は、固定フレーム30の前側プレート44の前端及び後述する荷台フレーム38の下側フレーム66の前端に、左右方向に沿った回動軸A1(図5、図7参照)周りに回動可能に連結している。回動軸A1は、右側前輪100の回転軸C1よりも前方に位置する。前側フレーム54は、右側フレーム50の前端近傍と左側フレーム52の前端近傍の間で左右方向に伸びている。後側フレーム56は、右側フレーム50の後端と左側フレーム52の後端の間で左右方向に伸びている。ラッチ受け58は、後側フレーム56の中央近傍に固定されている。ラッチ受け58は、後述する荷台フレーム38のラッチ機構70に対応する位置に配置されている。
図8に示すように、荷台フレーム38は、ベースプレート60と、ベースパイプ62と、上側フレーム64と、下側フレーム66と、ユーザが把持可能なハンドル68と、ラッチ機構70を備えている。ベースプレート60は、前後方向および左右方向に沿って配置されている。ベースパイプ62は、バケット39の前下部の下面に沿って伸びているとともに、ベースプレート60の下面に沿って前後方向に伸びている。ベースパイプ62は、バケット39の前下部にネジ止めされているとともに、ベースプレート60にネジ止めされている。上側フレーム64は、バケット39の後下部の下面とベースプレート60の上面の間で、前後方向および上下方向に沿って配置されている。上側フレーム64は、バケット39の後下部にネジ止めされているとともに、ベースプレート60にネジ止めされている。下側フレーム66は、ベースプレート60の下面に沿って前後方向に伸びている。下側フレーム66の前端は、固定フレーム30の前側プレート44の前端に、左右方向に沿った回動軸A2(図5、図7参照)周りに回動可能に連結している。図5、図7に示すように、回動軸A2は、回動軸A1と略一致する。図8に示すように、ハンドル68は、バケット39より後方に配置されている。ハンドル68は、下側フレーム66にネジ止めされている。ラッチ機構70は、ハンドル68の下方に設けられている。ラッチ機構70は、ベースプレート60と下側フレーム66に固定されている。ラッチ機構70は、ラッチ解除ノブ70aを備えている。荷台フレーム38が回動フレーム34に対して、荷台フレーム38の後端が回動フレーム34の後端に近づく方向に傾動すると、ラッチ機構70がラッチ受け58に係合する。ラッチ機構70がラッチ受け58に係合している状態で、ユーザがラッチ解除ノブ70aを操作すると、ラッチ機構70とラッチ受け58の係合が解除される。なお、ラッチ機構70がラッチ受け58に係合している状態において、荷台フレーム38は回動フレーム34上に載置されている。
図8に示す支持アーム36の上端は、荷台フレーム38の下側フレーム66の前端近傍に連結されている。支持アーム36の下端は、ローラ36a、36bを備えている。ローラ36a、36bは、固定フレーム30の右側チャネル40内と左側チャネル42内を前後方向に移動可能に保持されている。右側チャネル40内には、固定フレーム30の前側プレート44の前ストッパ部44aが設けられている。また、右側チャネル40内において、前ストッパ部44aよりも後方側に後ストッパ部37が設けられている。前ストッパ部44a及び後ストッパ部37によって、ローラ36aの前後方向の移動範囲が規制される。図示省略しているが、左側チャネル42内にも、ローラ36bの前後方向の移動範囲を規制する前ストッパ部及び後ストッパ部が設けられている。図4、図5に示すように、ラッチ機構70がラッチ受け58に係合している状態において、回動フレーム34及び荷台フレーム38は、固定フレーム30に対して一体的に回動する。また、図6、図7に示すように、ラッチ機構70とラッチ受け58の係合が解除されている状態において、荷台フレーム38は、固定フレーム30及び回動フレーム34に対して回動する。
図8に示すアクチュエータ32は、短縮動作と伸長動作が可能なリニアアクチュエータであり、例えば油圧シリンダである。アクチュエータ32は、油圧ポンプ(図示省略)に接続されている。アクチュエータ32の一端は、固定フレーム30の補強フレーム48に、左右方向を回動軸として回動可能に保持されている。アクチュエータ32の他端は、回動フレーム34の前側フレーム54に、左右方向を回動軸として回動可能に保持されている。アクチュエータ32は、図示しない電力ケーブルを介して、車台ユニット4のバッテリボックス12に接続されている。アクチュエータ32には、バッテリボックス12内のバッテリパック(図示省略)から電力が供給される。アクチュエータ32の動作は、制御装置150(図9参照)によって制御される。
図1、図3~図5を参照して、アクチュエータ32の短縮動作及び伸長動作による回動フレーム34の動作について説明する。図3に示す状態において、アクチュエータ32が伸長動作すると、回動フレーム34が固定フレーム30に対して、回動フレーム34の後端が固定フレーム30の後端から離れる方向D1に回動する。また、図5に示す状態において、アクチュエータ32が短縮動作すると、回動フレーム34が固定フレーム30に対して、回動フレーム34の後端が固定フレーム30の後端に近づく方向D2に回動する。アクチュエータ32が最も伸びている状態において、回動フレーム34と、荷台フレーム38は、固定フレーム30に対して傾斜した状態であり、固定フレーム30と回動フレーム34との間の角度は、第1回動角度α1である。また、固定フレーム30と荷台フレーム38との間の角度は、第1回動角度α1と略等しい。
図5に示すように、第1回動角度α1は、固定フレーム30に対する回動フレーム34及び荷台フレーム38の回動角度が第1回動角度α1である状態において、運搬車2の重心Gの前後方向の位置が、右側前輪16aの回転軸C1よりも後方側に位置する角度である。なお、図5に示す運搬車2の重心Gは、バケット39内が空の状態である場合の運搬車2の重心である。
また、図4、図5に示す状態から、ユーザがラッチ解除ノブ70aを操作してラッチ機構70とラッチ受け58の係合を解除すると、荷台フレーム38を回動フレーム34及び固定フレーム30に対して、方向D3に回動させることができるようになる。図6、図7に示すように、ユーザは、固定フレーム30と荷台フレーム38との間の角度が第2回動角度α2となるまで、荷台フレーム38を回動させることができる。第2回動角度α2は、第1回動角度α1よりも第3回動角度α3だけ大きい角度である。固定フレーム30に対する荷台フレーム38の回動範囲は、固定フレーム30の右側チャネル40内の前ストッパ部44a、後ストッパ部37、及び、左側チャネル42内の前ストッパ部、後ストッパ部によって規定される。
(運搬車2の制御構成;図9)
続いて、図9を参照して、運搬車2の制御構成について説明する。バッテリボックス12に収容されている制御装置150は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータを備えている。制御装置150には、主電源スイッチ26a、前進/後退切替スイッチ26b、荷台操作スイッチ12a、後側荷重センサ138、アクチュエータ32、モータ110、及び、ブザー26cが接続されている。制御装置150は、ユーザが荷台操作スイッチ12aの上側を押している間は、アクチュエータ32を制御して伸長動作を実行させる。また、制御装置150は、ユーザが荷台操作スイッチ12aの下側を押している間は、アクチュエータ32を制御して短縮動作を実行させる。以下では、ユーザが荷台操作スイッチ12aの上側を押す操作、ユーザが荷台操作スイッチ12aの下側を押す操作を、それぞれ、「上昇操作」、「下降操作」と記載することがある。
(検知処理;図10)
続いて、図10を参照して、運搬車2の制御装置150によって実行される検知処理について説明する。制御装置150は、運搬車2の電源がONとなっている場合に、図10の処理を実行する。図10の開始時点において、アクチュエータ32の動作は停止している。
S10において、制御装置150は、荷台操作スイッチ12aの上側が操作されているのか否か、即ち、上昇操作が実行されているのか否かを判断する。制御装置150は、上昇操作が実行されている場合に、S10でYESと判断し、処理はS12に進む。一方、制御装置150は、上昇操作が実行されていない場合に、S10でNOと判断し、処理はS50に進む。
S12において、制御装置150は、アクチュエータ32を制御して伸張動作を実行させる。
S20において、制御装置150は、後側荷重センサ138によって検出される荷重F(以下では、「後側荷重F」と記載することがある)を特定する。
S22において、制御装置150は、後側荷重Fが所定荷重Fp以下であるのか否かを判断する。所定荷重Fpは、アクチュエータ32の伸張動作が継続されると、右側後輪134及び左側後輪136が地面P(図12参照)から浮いてしまうことを予測するための荷重である。制御装置150は、後側荷重Fが所定荷重Fp以下である場合に、S22でYESと判断し、処理はS24に進む。一方、制御装置150は、後側荷重Fが所定荷重Fpよりも大きい場合に、S22でNOと判断し、処理はS30に進む。
S24において、制御装置150は、アクチュエータ32の動作を伸張動作から短縮動作に切替える。本実施例において、制御装置150は、S22でYESと判断してから、所定時間の間、短縮動作を実行する。所定時間は、例えば、固定フレーム30と回動フレーム34との間の回動角度を、現在の回動角度よりも10[度]小さくするのに必要な時間である。
S26において、制御装置150は、アクチュエータ32の短縮動作を停止させる。
S28において、制御装置150は、ブザー26cを鳴動させる。これにより、ユーザは、右側後輪134及び左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことを防止するために、短縮動作が実行されたこと、及び、アクチュエータ32の動作が停止されたことを知ることができる。S28が終了すると、図10の処理が終了する。
また、制御装置150は、S30において、上昇操作が終了されたのか否かを判断する。制御装置150は、上昇操作が終了される場合に、S30でYESと判断し、処理はS32に進む。一方、制御装置150は、上昇操作が継続されている場合に、S30でNOと判断し、処理はS12に戻る。
S32において、制御装置150は、アクチュエータ32の伸張動作を停止させる。S32が終了すると、図10の処理が終了する。
また、制御装置150は、S10でNOと判断される場合に、S50において、荷台操作スイッチ12aの下側が操作されているのか否か、即ち、下降操作が実行されているのか否かを判断する。制御装置150は、下降操作が実行されている場合に、S50でYESと判断し、処理はS52に進む。一方、制御装置150は、下降操作が実行されていない場合に、S50でNOと判断し、処理はS10に戻る。
S52において、制御装置150は、アクチュエータ32を制御して短縮動作を実行させる。
S54において、制御装置150は、下降操作が終了されることを監視する。制御装置150は、下降操作が終了される場合に、S54でYESと判断し、処理はS56に進む。
S56において、制御装置150は、アクチュエータ32の短縮動作を停止させる。S56が終了すると図10の処理が終了する。
(運搬車2の動作)
続いて、図11を参照して、粘土質の土がバケット39に積まれている場合の運搬車2の動作を説明する。図11の縦軸は、後側荷重センサ138によって検出される後側荷重Fを表し、横軸は、固定フレーム30と回動フレーム34との間の回動角度を表している。
運搬車2は、ユーザによる上昇操作を受付けると(図10のS10でYES)、アクチュエータ32に伸張動作を実行させる(S12)。この場合、回動角度が大きくなるにつれて、バケット39に積まれている土が前方側に移動していくとともに、バケット39から下ろされていく。これにより、(バケット39に積まれている土を含む)運搬車2の重心が前方に移動していくために、右側前輪100、左側前輪102に係る荷重が大きくなり、右側後輪134、左側後輪136に加わる荷重が小さくなっていく。即ち、後側荷重が小さくなっていく。回動角度が角度Aaである時点において、バケット39の下部には、少量の土が残っている。この少量の土は、バケット39に付着している。このため、回動角度が角度Aaよりも大きくなっても、バケット39に付着している土はバケット39から下ろされない。この場合、回動角度が角度Aaよりも大きくなるにつれて、運搬車2の重心がさらに前方に移動し、後側荷重Fは、さらに小さくなっていく。そして、回動角度が角度Abとなった時点において、後側荷重Fが所定荷重Fpとなる。この場合、運搬車2は、後側荷重Fが所定荷重Fp以下であると判断し(S22でYES)、所定時間の間、アクチュエータ32に短縮動作を実行させる。これにより、回動角度が小さくなり、後側荷重Fが大きくなる。そして、運搬車2は、アクチュエータ32に短縮動作を実行させてから、所定時間が経過すると、アクチュエータ32の短縮動作を停止させ(S26)、ブザー26cを鳴動させる(S28)。その後、ユーザは、スコップ等を用いて、バケット39に付着している土をバケット39から下ろす。なお、乾いた砂がバケット39に積まれている場合、後側荷重Fが所定荷重Fp以下となる前に、砂がバケット39から完全に下ろされる。
仮に、後側荷重Fが所定荷重Fp以下となっても、アクチュエータ32の上昇動作が継続される場合、図11の2点鎖線に示されるように、後側荷重Fが、さらに小さくなっていく。そして、回動角度が角度Acとなった時点において、右側後輪134、及び、左側後輪136が地面Pから離れてしまう。
以上のように、一実施形態に係る運搬車2は、図1~図9に示すように、右側前輪100、左側前輪102と、右側後輪134、左側後輪136と、固定フレーム30と、固定フレーム30に対して回動可能なバケット39と、右側後輪134、左側後輪136に加わる荷重を検出する後側荷重センサ138と、制御装置150と、を備える。制御装置150は、後側荷重センサ138によって検出される後側荷重Fが所定荷重Fp以下となる場合(図10のS22でYES)に、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断するように構成されている。上記の構成によれば、制御装置150は、後側荷重センサ138によって検出される後側荷重Fを利用することで、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断することができる。このため、バケット39に積まれている物体がバケット39に付着しやすい物である場合に、運搬車2の右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうほど、運搬車2の重心の位置が前方に移動することを抑制することができる。従って、運搬車2の右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことを抑制することができ、運搬車2を利用する際の安全性を向上させることができる。
一実施形態に係る運搬車2は、図9に示すように、ブザー26cを備えている。図10に示すように、制御装置150は、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断する場合(S22でYES)に、ブザー26cを鳴動させる。上記の構成によれば、ユーザは、固定フレーム30に対してバケット39を回動させることで、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまう可能性があることを知ることができる。従って、運搬車2を利用する際の安全性を向上させることができる。
一実施形態に係る運搬車2は、さらに、図6に示すように、固定フレーム30に対してバケット39を回動させるアクチュエータ32を備えている。制御装置150は、アクチュエータ32の動作を制御するように構成されている。上記の構成によれば、ユーザは、手動で、固定フレーム30に対してバケット39を回動させなくてもよい。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
一実施形態に係る運搬車2の制御装置150は、図10に示すように、アクチュエータ32を動作させている状態において、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことが予測されると判断する場合(S22でYES)に、アクチュエータ32の動作を停止させる(S26)。上記の構成によれば、アクチュエータ32の動作が停止されるために、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことを抑制することができる。従って、運搬車2を利用する際の安全性を向上させることができる。
一実施形態に係る運搬車2の制御装置150は、図10に示すように、アクチュエータ32を動作させており、かつ、固定フレーム30とバケット39との間の角度が角度Abである状態において、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことが予測されると判断する場合(S22でYES)に、固定フレーム30とバケット39との間の角度が角度Abよりも小さい角度となるように、アクチュエータ32の動作を制御する(S24)。上記の構成によれば、制御装置150は、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断する場合に、固定フレーム30とバケット39との間の角度を小さくする。この場合、運搬車2の重心の位置が後方に移動する。従って、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことをより確実に防止することができる。
(対応関係)
運搬車2が、「手押し式運搬車」の一例である。固定フレーム30が、「支持フレーム」の一例である。バケット39が、「荷台」の一例である。後側荷重センサ138が、「荷重センサ」の一例である。ブザー26cが、「報知部」の一例である。角度Abが、「第1の角度」の一例である。
(第2実施例)
本実施例の運搬車2は、角度センサ238(図9参照)を備えており、後側荷重センサ138を備えていない点が、第1実施例の運搬車2と異なる。図12に示すように、角度センサ238は、地面P(「基準面」の一例)に対する固定フレーム30の前後方向の角度であるフレーム角度Aを検出する。
本実施例の制御装置150は、図10のS22において、角度センサ238によって検出されるフレーム角度Aが所定角度Ap以上であるのか否かを判断する。所定角度Apは、アクチュエータ32の伸張動作が継続されると、右側後輪134及び左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことを予測するための角度である。そして、制御装置150は、フレーム角度Aが所定角度Ap以上である場合に、S22でYESと判断し、処理はS24に進む。一方、制御装置150は、フレーム角度Aが所定角度Ap未満である場合に、S22でNOと判断し、処理はS30に進む。
図13を参照して、本実施例において、粘土質の土がバケット39に積まれている場合の運搬車2の動作について説明する。図13の縦軸は、角度センサ238によって検出されるフレーム角度Aを表し、横軸は、固定フレーム30と回動フレーム34との間の回動角度を表している。なお、粘土質の土がバケット39に積まれている状態において、右側前輪100、左側前輪102、右側後輪134、及び、左側後輪136の地面Pと接触している部分は、わずかに変形している。
運搬車2は、ユーザによる上昇操作を受付けると(図10のS10でYES)、アクチュエータ32に伸張動作を実行させる(S12)。この場合、回動角度が大きくなるにつれて、バケット39に積まれている土が前方側に移動していくとともに、バケット39から下ろされていく。これにより、(バケット39に積まれている土を含む)運搬車2の重心が前方に移動していくために、右側前輪100、左側前輪102に係る荷重が大きくなり、右側後輪134、左側後輪136に加わる荷重が小さくなっていく。この場合、右側後輪134、左側後輪136の下部の変形量が小さくなっていく。これにより、ベースプレート130の後部が高くなり、フレーム角度Aが大きくなっていく。回動角度が角度Aaである時点において、バケット39の下部に残っている土は、バケット39に付着している。このため、回動角度が角度Aaよりも大きくなっても、バケット39に付着している土はバケット39から下ろされない。この場合、回動角度が角度Aaよりも大きくなるにつれて、運搬車2の重心がさらに前方に移動し、右側後輪134、左側後輪136に加わる荷重がさらに小さくなっていき、右側後輪134、及び、左側後輪136の変形量が小さくなっていく。このため、フレーム角度Aが大きくなっていく。そして、回動角度が角度Abとなった時点において、フレーム角度Aが所定角度Apとなる。この場合、運搬車2は、フレーム角度Aが所定角度Ap以上であると判断し(S22でYES)、所定時間の間、アクチュエータ32に短縮動作を実行させる。これにより、回動角度が小さくなり、フレーム角度Aが小さくなる。そして、運搬車2は、アクチュエータ32に短縮動作を実行させてから、所定時間が経過すると、アクチュエータ32の短縮動作を停止させ(S26)、ブザー26cを鳴動させる(S28)。その後、ユーザは、スコップ等を用いて、バケット39に付着している土をバケット39から下ろす。
仮に、フレーム角度Aが所定角度Ap以上となっても、アクチュエータ32の上昇動作が継続される場合、図13の2点鎖線に示されるように、フレーム角度Aが、さらに大きくなっていく。そして、回動角度が角度Acとなった時点において、右側後輪134、及び、左側後輪136が地面Pから離れてしまう。
以上のように、一実施形態に係る運搬車2は、図1~図9に示すように、右側前輪100、左側前輪102と、右側後輪134、左側後輪136と、固定フレーム30と、固定フレーム30に対して回動可能なバケット39と、地面Pに対する固定フレーム30の前後方向のフレーム角度Aを検出する角度センサ238と、制御装置150と、を備える。制御装置150は、角度センサ238によって検出されるフレーム角度Aが所定角度Ap以上となる場合(図10のS22でYES)に、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断するように構成されている。上記の構成によれば、制御装置150は、地面Pに対する固定フレーム30の前後方向のフレーム角度Aを利用することで、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断することができる。このため、バケット39に積まれている物体がバケット39に付着しやすい物である場合に、運搬車2の右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうほど、運搬車2の重心の位置が移動することを抑制することができる。従って、運搬車2の右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことを抑制することができ、運搬車2を利用する際の安全性を向上させることができる。
(第3実施例)
本実施例の運搬車2は、距離センサ338(図9参照)を備えており、後側荷重センサ138を備えていない点が、第1実施例の運搬車2と異なる。距離センサ338は、例えば、ベースプレート130の下面に設けられている。図14に示すように、距離センサ338は、ベースプレート130と地面Pとの間の距離L1を検出可能に構成されている。制御装置150は、距離L1を利用して、右側後輪134、及び、左側後輪136の変位量Sを特定する。制御装置150は、右側後輪134、及び、左側後輪136の地面Pと接触している部分が変形していない場合のベースプレート130と地面との間の距離である基準距離Lを記憶している。制御装置150は、基準距離Lから、距離センサ338によって検出される距離を減算することによって変位量Sを特定する。
本実施例の制御装置150は、図10のS22において、右側後輪134、及び、左側後輪136の変位量Sが所定量Sp以上であるのか否かを判断する。所定量Spは、アクチュエータ32の伸張動作が継続されると、右側後輪134及び左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことを予測するための値である。そして、制御装置150は、変位量Sが所定量Sp以下である場合に、S22でYESと判断し、処理はS24に進む。一方、制御装置150は、変位量Sが所定量Spよりも大きい場合に、S22でNOと判断し、処理はS30に進む。
図15を参照して、本実施例において、粘土質の土がバケット39に積まれている場合の運搬車2の動作について説明する。図15の縦軸は、右側後輪134、左側後輪136の変位量Sを表し、横軸は、固定フレーム30と回動フレーム34との間の回動角度を表している。なお、粘土質の土がバケット39に積まれている状態において、右側前輪100、左側前輪102、右側後輪134、及び、左側後輪136の地面Pと接触している部分は、わずかに変形している。
運搬車2は、ユーザによる上昇操作を受付けると(図10のS10でYES)、アクチュエータ32に伸張動作を実行させる(S12)。この場合、回動角度が大きくなるにつれて、バケット39に積まれている土が前方側に移動していくとともに、バケット39から下ろされていく。これにより、(バケット39に積まれている土を含む)運搬車2の重心が前方に移動していくために、右側前輪100、左側前輪102に係る荷重が大きくなり、右側後輪134、左側後輪136に加わる荷重が小さくなっていく。この場合、右側後輪134、左側後輪136の下部の変形量が小さくなっていく。これにより、右側後輪134の上端と地面Pとの間の距離が大きくなっていき、変位量Sが小さくなっていく。回動角度が角度Aaである時点において、バケット39の下部に残っている土は、バケット39に付着している。このため、回動角度が角度Aaよりも大きくなっても、バケット39に付着している土はバケット39から下ろされない。この場合、回動角度が角度Aaよりも大きくなるにつれて、運搬車2の重心がさらに前方に移動し、右側後輪134、左側後輪136に加わる荷重がさらに小さくなっていき、右側後輪134、及び、左側後輪136の変形量が小さくなっていく。この場合、変位量Sが小さくなっていく。そして、回動角度が角度Abとなった時点において、変位量Sが所定量Spとなる。この場合、運搬車2は、変位量Sが所定量Sp以下であると判断し(S22でYES)、所定時間の間、アクチュエータ32に短縮動作を実行させる。これにより、回動角度が小さくなり、変位量Sが大きくなる。そして、運搬車2は、アクチュエータ32に短縮動作を実行させてから、所定時間が経過すると、アクチュエータ32の短縮動作を停止させ(S26)、ブザー26cを鳴動させる(S28)。その後、ユーザは、スコップ等を用いて、バケット39に付着している土をバケット39から下ろす。
仮に、変位量Sが所定量Sp以下となっても、アクチュエータ32の上昇動作が継続される場合、図15の2点鎖線に示されるように、変位量Sが、さらに小さくなっていく。そして、回動角度が角度Acとなった時点において、右側後輪134、及び、左側後輪136が地面Pから離れてしまう。
以上のように、一実施形態に係る運搬車2は、図1~図9に示すように、右側前輪100、左側前輪102と、右側後輪134、左側後輪136と、固定フレーム30と、固定フレーム30に対して回動可能なバケット39と、右側後輪134の変位量を検出するために利用される距離センサ338と、制御装置150と、を備える。制御装置150は、変位量Sが所定量Sp以下となる場合(図10のS22でYES)に、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断するように構成されている。上記の構成によれば、制御装置150は、右側後輪134の変位量を利用することで、右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮くことが予測されると判断することができる。このため、バケット39に積まれている物体がバケット39に付着しやすい物である場合に、運搬車2の右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうほど、運搬車2の重心の位置が移動することを抑制することができる。従って、運搬車2の右側後輪134、左側後輪136が地面Pから浮いてしまうことを抑制することができ、運搬車2を利用する際の安全性を向上させることができる。
(第1変形例)第1実施例の運搬車2の前輪ユニット16は、前側荷重センサを備えていてもよい。前側荷重センサは、例えば、右側駆動シャフト、右側駆動シャフト等に設けられているとよい。本変形例では、制御装置150は、例えば、後側荷重Fが所定荷重Fp以下であり、かつ、前側荷重センサによって検出される前側荷重が第2の所定荷重以上である場合に、S24~S26の処理を実行してもよい。また、制御装置150は、例えば、前側荷重から後側荷重Fを減算した値が所定値よりも大きい場合に、S24~S26の処理を実行してもよい。
(第2変形例)図10のS28を省略可能である。本変形例では、「報知部」を省略可能である。
(第3変形例)「報知部」は、ブザー12bに限定されず、スピーカ、ディスプレイなどであってもよい。
(第4変形例)運搬車2は、アクチュエータ32を備えていなくてもよい。
(第5変形例)図10のS24、S26の少なくとも一方の処理を省略可能である。
(第6変形例)「手押し式運搬車」は、3輪タイプ等の運搬車であってもよい。
2:運搬車、4:車台ユニット、6:荷台ユニット、10:ハンドルユニット、12:バッテリボックス、12a:荷台操作スイッチ、14:車台フレーム、16:前輪ユニット、16a:右側前輪、18:後輪ユニット、20:ハンドルベース、22:右側ハンドル、24:左側ハンドル、26:スイッチボックス、26a:主電源スイッチ、26b:後退切替スイッチ、26c:ブザー、30:固定フレーム、32:アクチュエータ、34:回動フレーム、36:支持アーム、36a:ローラ、36b:ローラ、37:後ストッパ部、38:荷台フレーム、39:バケット、40:右側チャネル、42:左側チャネル、44:前側プレート、44a:前ストッパ部、46:後側プレート、48:補強フレーム、50:右側フレーム、52:左側フレーム、54:前側フレーム、56:後側フレーム、58:ラッチ受け、60:ベースプレート、62:ベースパイプ、64:上側フレーム、66:下側フレーム、68:ハンドル、70:ラッチ機構、70a:ラッチ解除ノブ、80:フレームプレート、82:右側フレームパイプ、84:左側フレームパイプ、86:中央フレームパイプ、88:ケーブルカバー、100:右側前輪、102:左側前輪、104:右側前輪ブレーキ、106:左側前輪ブレーキ、108:ブレーキイコライザ、110:モータ、112:ギヤボックス、116:右前照灯、118:左前照灯、130:ベースプレート、132:ヒンジ、134:右側後輪、136:左側後輪、138:後側荷重センサ、140:後輪フレーム、150:制御装置、238:角度センサ、338:距離センサ

Claims (7)

  1. 前輪と、
    後輪と、
    前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、
    前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、
    前記後輪に加わる荷重を検出する荷重センサと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記荷重センサによって検出される前記荷重が所定荷重以下となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されている、手押し式運搬車。
  2. 前輪と、
    後輪と、
    前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、
    前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、
    基準面に対する、前記支持フレームの前後方向の角度を検出する角度センサと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記角度センサによって検出される前記角度が所定角度以上となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されている、手押し式運搬車。
  3. 前輪と、
    後輪と、
    前記前輪と前記後輪とを支持する支持フレームと、
    前記支持フレームに対して回動可能な荷台と、
    前記後輪の変位量を特定するための変位量検出部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記変位量が所定値以下となる場合に、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断するように構成されている、手押し式運搬車。
  4. 前記手押し式運搬車は、さらに、
    報知部を備えており、
    前記制御装置は、
    前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断する場合に、前記報知部を動作させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の手押し式運搬車。
  5. 前記手押し式運搬車は、さらに、
    前記支持フレームに対して前記荷台を回動させるアクチュエータを備え、
    前記制御装置は、前記アクチュエータの動作を制御するように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の手押し式運搬車。
  6. 前記制御装置は、前記アクチュエータを動作させている状態において、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断する場合に、前記アクチュエータの動作を停止させる、請求項5に記載の手押し式運搬車。
  7. 前記制御装置は、前記アクチュエータを動作させており、かつ、前記支持フレームと前記荷台との間の角度が第1の角度である状態において、前記後輪が地面から浮くことが予測されると判断する場合に、前記支持フレームと前記荷台との間の角度が前記第1の角度よりも小さい第2の角度となるように、前記アクチュエータの動作を制御する、請求項5に記載の手押し式運搬車。
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