JP2022061591A - 記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理能力を向上できる記憶装置を提供する。【解決手段】一実施形態の記憶装置は、基板20に直交する第1方向に積層され、少なくとも3個の抵抗状態RSを持つ記憶素子MR及び記憶素子MRと並列に接続されたセレクタSWをそれぞれ含む複数のメモリセルMCと、複数のメモリセルMCと電気的に接続され、第1方向と交差する第2方向に延伸するビット線BLと、ビット線BLの電圧と複数の参照電圧とを比較して、メモリセルMCが保持するデータをセンスするセンスアンプSAとを備える。【選択図】図9

Description

実施形態は、記憶装置に関する。
半導体基板上に、ReRAM(Resistive Random Access Memory)素子、合金型PCM(Phase Change Memory)素子、iPCM(Interfacial Phase Change Memory)素子、及びCBRAM(Conduction Bridge RAM)素子等の抵抗変化型記憶素子が集積化された記憶装置(半導体集積回路装置)が提案されている。
米国特許第5894447号明細書 米国特許第9025369号明細書 米国特許第9966136号明細書
‘Scalable 3-D vertical chain-cell-type phase-change memory with 4F2 poly-Si diodes" M. Kinoshita, et.al. HITACHI Sympo. On VLSI Tech.2012 p35-36
処理能力を向上できる記憶装置を提供する。
実施形態に係る記憶装置は、基板に直交する第1方向に積層され、少なくとも3個の抵抗状態を持つ記憶素子及び記憶素子と並列に接続されたセレクタをそれぞれ含む複数のメモリセルと、複数のメモリセルと電気的に接続され、第1方向と交差する第2方向に延伸するビット線と、ビット線の電圧と複数の参照電圧とを比較して、メモリセルが保持するデータをセンスするセンスアンプとを備える。
図1は、第1実施形態に係るメモリチップを含むメモリシステムの全体構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるメモリセルアレイの回路図である。 図3は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるメモリセル内のセレクタがオン状態である場合におけるメモリセル内を流れる電流の経路を示す回路図である。 図4は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるメモリセル内のセレクタがオフ状態である場合におけるメモリセル内を流れる電流の経路を示す回路図である。 図5は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるメモリセルアレイの断面図である。 図6は、図5のA-A線に沿った断面図である。 図7は、図5のB-B線に沿った断面図である。 図8は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプの構成を示すブロック図である。 図9は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示すブロック図である。 図10は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるメモリセルアレイ内の1つのメモリセルストリングの回路図である。 図11は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるメモリセルアレイ内の1つのメモリセルストリングの断面図である。 図12は、第1実施形態に係るメモリチップのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図13は、第1実施形態に係るメモリチップにおける、選択ビット線への読み出し電圧印加後の、ビット線の電圧と時間との関係を示す図である。 図14は、第1実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作を示すフローチャートである。 図15は、第1実施形態の変形例に係るメモリチップが備えるメモリセルアレイの回路図である。 図16は、第1実施形態の変形例に係るメモリチップが備えるメモリセルアレイの断面図である。 図17は、第1実施形態の変形例に係るメモリチップが備えるメモリセルアレイ内の1つのメモリセルストリングの回路図である。 図18は、第1実施形態の変形例に係るメモリチップのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図19は、第2実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示すブロック図である。 図20は、第2実施形態に係るメモリチップにおける、選択ビット線への読み出し電圧印加後の、ビット線の電圧と時間との関係を示す図である。 図21は、第2実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作を示すフローチャートである。 図22は、第3実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示すブロック図である。 図23は、第3実施形態に係るメモリチップにおける、選択ビット線への読み出し電圧印加後の、ビット線の電圧と時間との関係を示す図である。 図24は、第3実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプのセンス動作を示すフローチャートである。 図25は、第3実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプのセンス動作を示すフローチャートである。 図26は、第3実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内の論理演算回路の演算動作を示すフローチャートである。 図27は、第3実施形態に係るメモリチップにおける、記憶素子の抵抗状態と、2個のオペアンプのセンス結果との関係を示す図である。 図28は、第4実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示すブロック図である。 図29は、第4実施形態に係るメモリチップにおける、選択ビット線への読み出し電圧印加後の、ビット線の電圧と時間との関係を示す図である。 図30は、第4実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作を示すフローチャートである。 図31は、第4実施形態に係るメモリチップにおける、記憶素子の抵抗状態と、抵抗状態を特定可能なオペアンプのセンス結果との関係を示す図である。 図32は、第5実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示す回路図である。 図33は、第5実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のイコライザの構成を示す回路図である。 図34は、第5実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプの構成を示す回路図である。 図35は、第5実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図36は、第5実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作を示すフローチャートである。 図37は、第6実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプの構成を示す回路図である。 図38は、第6実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図39は、第7実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示す回路図である。 図40は、第7実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のフリップ・フロップ回路の構成を示す回路図である。 図41は、第7実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図42は、第7実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作を示すフローチャートである。 図43は、第8実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示す回路図である。 図44は、第8実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のゲート電圧生成回路の構成を示す回路図である。 図45は、第8実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図46は、第8実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作を示すフローチャートである。 図47は、第8実施形態に係るメモリチップにおける、選択ビット線への読み出し電圧印加後の、記憶素子の抵抗状態と、クロック数と、フリップ・フロップ回路の出力電圧との関係を示す図である。 図48は、第9実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示す回路図である。 図49は、第9実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図50は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプ内のセンスアンプモジュールの構成を示すブロック図である。 図51は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図52は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプのセンス動作を示すフローチャートである。 図53は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプのセンス動作を示すフローチャートである。 図54は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュールのセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。 図55は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプのセンス動作を示すフローチャートである。 図56は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内のオペアンプのセンス動作を示すフローチャートである。 図57は、第10実施形態に係るメモリチップが備えるセンスアンプモジュール内の論理演算回路の演算動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する構成要素については、共通する参照符号を付す。
<1>第1実施形態
第1実施形態に係るメモリチップについて説明する。以下では、記憶装置として、メモリシステムに含まれるメモリチップを例に挙げて説明する。
<1-1>構成
<1-1-1>メモリシステムの全体構成
まず、本実施形態に係るメモリチップを含むメモリシステムの全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るメモリチップを含むメモリシステムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、メモリシステム1は、メモリチップ100及びコントローラ200を含む。メモリチップ100とコントローラ200とは、例えばそれらの組み合わせにより一つの半導体装置を構成しても良く、その例としてはSDTMカードのようなメモリカードや、SSD(solid state drive)等が挙げられる。
メモリチップ100は、複数のメモリセルを備え、データを不揮発に記憶する。コントローラ200は、メモリバスによってメモリチップ100に接続され、メモリチップ100を制御する。メモリバスは、メモリインターフェースに従った信号の送受信を行う。また、コントローラ200は、ホストバスによってホスト300に接続され、ホスト300から受信したホストコマンドに応答して、メモリチップ100にアクセスする。ホスト300は、例えばデジタルカメラやパーソナルコンピュータ等である。ホストバスは、例えばSDTMインターフェースに従ったバスである。
<1-1-2>コントローラ200の構成
引き続き図1を用いて、コントローラ200の構成の詳細について説明する。
図1に示すように、コントローラ200は、ホストインターフェース回路(ホストI/F)210、内蔵メモリ(RAM:Random Access Memory)220、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)230、バッファメモリ240、メモリインターフェース回路(メモリI/F)250、及びECC(Error Checking and Correcting)回路260を含む。
ホストインターフェース回路210は、ホストバスを介してホスト300と接続され、ホスト300から受信したホストコマンド及びデータを、それぞれプロセッサ230及びバッファメモリ240に転送する。また、ホストインターフェース回路210は、プロセッサ230の命令に応答して、バッファメモリ240内のデータをホスト300に転送する。
内蔵メモリ220は、例えばDRAMやSRAM等の半導体メモリであり、プロセッサ230の作業領域として使用される。内蔵メモリ220は、例えばメモリチップ100を管理するためのファームウェアや各種の管理テーブル等を保持する。
プロセッサ230は、コントローラ200全体の動作を制御する。例えば、プロセッサ230は、ホスト300から読み出しに関するホストコマンドを受信した際には、それに応答して、メモリインターフェース回路250にメモリチップ100へ読み出しコマンド(メモリコマンド)を発行させる。プロセッサ230は、ホスト300から書き込みに関するホストコマンドを受信した際も、同様の動作を行う。また、プロセッサ230は、メモリチップ100を管理するための様々な処理(ウェアレベリング等)を実行する。
バッファメモリ240は、メモリチップ100への書き込みデータやメモリチップ100からの読み出しデータを一時的に保持する。
メモリインターフェース回路250は、メモリバスを介してメモリチップ100と接続され、メモリチップ100との通信を司る。より具体的には、メモリインターフェース回路250は、プロセッサ230から受信した命令に基づき、種々の信号をメモリチップ100へ送信し、またメモリチップ100から種々の信号を受信する。
ECC回路260は、メモリチップ100に記憶されるデータに関する誤り検出及び誤り訂正処理を行う。より具体的には、ECC回路260は、データの書き込み時には誤り訂正符号を生成して、これを書き込みデータに付与し、データの読み出し時にはこれを復号する。
<1-1-3>メモリチップ100の構成
次に、図1を用いて、メモリチップ100の構成の詳細について説明する。
図1に示すように、メモリチップ100は、メモリセルアレイ110、ロウデコーダ120、ドライバ回路130、センスアンプ140、データレジスタ150、アドレスレジスタ160、コマンドレジスタ170、及びシーケンサ180を含む。
メモリセルアレイ110は、ロウ(ワード線)及びカラム(ビット線)に対応付けられた複数の不揮発性のメモリセルを含む複数のブロックBLKを含んでいる。図1では、一例として4つのブロックBLK0~BLK3が図示されている。メモリセルアレイ110は、コントローラ200から与えられたデータをメモリセルに記憶する。
ロウデコーダ120は、アドレスレジスタ160内のブロックアドレスBAに基づいて、ブロックBLK0~BLK3のいずれかを選択し、更に選択したブロックBLKにおけるワード線を選択する。
ドライバ回路130は、アドレスレジスタ160内のページアドレスPAに基づいて、選択されたブロックBLKに対して、ロウデコーダ120を介して電圧を供給する。ドライバ回路130は、例えばソース線ドライバ等も含む。
センスアンプ140は、ビット線BL毎に設けられるセンスアンプモジュールSAを含む。センスアンプ140は、データの読み出し時には、メモリセルアレイ110から読み出されたデータをセンスし、必要な演算を行う。そして、センスアンプ140は、その演算されたデータDATをデータレジスタ150に送信する。また、センスアンプ140は、データの書き込み時には、データレジスタ150から受信した書き込みデータDATを、メモリセルアレイ110に転送する。
データレジスタ150は、1個以上のラッチ回路を備える。ラッチ回路は、読み出しデータまたは書き込みデータを保持可能である。例えば、データレジスタ150は、読み出し時には、センスアンプ140から受信したデータDATを一時的に保持し、コントローラ200に出力する。データレジスタ150は、書き込み時には、コントローラ200から受信した書き込みデータDATを一時的に保持し、センスアンプ140に送信する。
アドレスレジスタ160は、コントローラ200から受信したアドレスADDを保持する。このアドレスADDには、前述のブロックアドレスBA及びページアドレスPAが含まれる。
コマンドレジスタ170は、コントローラ200から受信したコマンドCMDを保持する。
シーケンサ180は、メモリチップ100全体の動作を制御する。より具体的には、シーケンサ180は、コマンドレジスタ170に保持されたコマンドCMDに基づき、例えばロウデコーダ120、ドライバ回路130、センスアンプ140、及びデータレジスタ150等を制御し、読み出し動作及び書き込み動作等を実行する。
<1-1-4>メモリセルアレイ110の回路構成
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110の回路(等価回路)構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110の回路構成の一例を、メモリセルアレイ110に含まれる複数のブロックBLKのうち1個のブロックBLKを抽出して示している。
図2に示すように、メモリセルアレイ110内の各ブロックBLKは、例えば4つのストリングユニットSU(SU0~SU3)を含む。なお、各ブロックBLKに含まれるストリングユニットSUの個数は任意である。また、各ストリングユニットSUは、複数のメモリセルストリングMSを含む。
各メモリセルストリングMSは、例えば16個のメモリセルMC(MC0~MC15)、及び選択トランジスタST1を含んでいる。以下、メモリセルMC0~MC15のそれぞれを区別しない場合は、単にメモリセルMCと表記する。なお、各メモリセルストリングMSに含まれるメモリセルMCの個数は、8個、32個、48個、64個、96個、または128個等であってもよく、その数は限定されるものではない。また、各メモリセルストリングMSに含まれる選択トランジスタST1の個数は任意であり、少なくとも1個以上あればよい。
メモリセルMCは、記憶素子(抵抗変化記憶領域/抵抗変化層/抵抗変化素子)MR、及びセレクタSWを含む。記憶素子MRの一例としては、合金型相転移素子(GeSbTe)が挙げられる。本実施形態の記憶素子MRは、結晶状態が変化することにより、結晶状態に応じた抵抗の状態になる。以下では、記憶素子MRが8個の抵抗状態RS(RS0~RS7)をとる場合を例に挙げて説明する。以下、抵抗状態RS0~RS7の抵抗値を、それぞれ抵抗値R0~R7(但しR0<R1<R2<R3<R4<R5<R6<R7)と表記する。なお、記憶素子MRがとる抵抗状態RSの個数は、2個、4個、または16個等であってもよく、その数は限定されるものではない。例えば、記憶素子MRが2個の抵抗状態RSをとる場合、記憶素子MRが低抵抗状態(LRS)にある場合を「セット状態」と称し、高抵抗状態(HRS)にある場合を「リセット状態」と称する。また、本実施形態のセレクタSWは、半導体層、ゲート絶縁膜、及びゲート電極を含む。メモリセルMCにおいて、記憶素子MR、及びセレクタSWは並列に接続されている。
上記8個の抵抗状態の各々には、例えば以下のように3ビットの値が割り当てられる。
状態RS0:“000”
状態RS1:“001”
状態RS2:“010”
状態RS3:“011”
状態RS4:“100”
状態RS5:“101”
状態RS6:“110”
状態RS7:“111”
なお、各抵抗状態への3ビットの値の割り当て方は、上記割り当て方に限定されるものではない。
メモリセルMCが非選択である場合、セレクタSWはオン状態(導通状態)とされる。図3に示すように、セレクタSWがオン状態である場合、セレクタSWの半導体層に反転層(チャネル層)ができるため、電流は反転層を流れる。なお、例えば、記憶素子MRの最も低い抵抗状態RS0における抵抗値R0は、セレクタSWのオン状態における半導体層の抵抗値よりも10倍(一桁)以上高い。そのため、並列に接続された記憶素子MRには電流が流れない。記憶素子MRにデータが記憶されている。従って、記憶素子MRに電流が流れないということは、メモリセルMCは選択されないことを意味する。
一方、メモリセルMCが選択である場合、セレクタSWはオフ状態(非導通状態)とされる。図4に示すように、セレクタSWがオフ状態である場合、セレクタSWの半導体層に反転層(チャネル層)ができないため、電流は半導体層を流れない。なお、例えば、記憶素子MRの最も高い抵抗状態RS7における抵抗値R7は、セレクタSWのオフ状態における半導体層の抵抗値よりも10倍(一桁)以上低い。そのため、並列に接続された記憶素子MRに電流が流れる。記憶素子MRに電流が流れるということは、メモリセルMCは選択されることを意味する。
図2に戻って、メモリセルアレイ110の説明を続ける。各メモリセルストリングMSに含まれるメモリセルMC0~MC15は、選択トランジスタST1とソース線SLとの間に直列接続される。なお、選択トランジスタST1と並列に接続された記憶素子MRが設けられてもよい。この場合、選択トランジスタST1と記憶素子MRとが並列に接続された構成は、メモリセルMCと同じ構成であってもよい。同一のブロックBLKに含まれる各メモリセルストリングMSのメモリセルMC0の制御ゲート(複数の制御ゲート)は、ワード線WL0に共通に接続される。同様に、同一のブロックBLKに含まれる各メモリセルストリングMSのメモリセルMC1~MC15の制御ゲートは、それぞれワード線WL1~WL15に共通に接続される。以下、ワード線WL0~WL15のそれぞれを区別しない場合は、単にワード線WLと表記する。なお、各ストリングユニットSU内で共通のワード線WLに接続された複数のメモリセルMCの集合をセルユニットCUと称する。
本実施形態では、1つのメモリセルMCが3ビットデータを保持可能である。この3ビットデータを、下位ビットからそれぞれlowerビット、middleビット、及びupperビットと呼ぶ。そして、セルユニットCU内の各メモリセルMCが保持するlowerビットの集合をlowerページと呼び、middleビットの集合をmiddleページと呼び、upperビットの集合をupperページと呼ぶ。つまり、各セルユニットCUには3ページが割り当てられる。
各ストリングユニットSU内の複数の選択トランジスタST1のゲートは、セレクトゲート線SGDに共通に接続される。より具体的には、ストリングユニットSU0内の複数の選択トランジスタST1のゲートは、セレクトゲート線SGD0に共通に接続される。同様に、ストリングユニットSU1内の複数の選択トランジスタST1のゲートは、セレクトゲート線SGD1に共通に接続される。ストリングユニットSU2及びSU3においても同様である。以下、セレクトゲート線SGD(SGD0、SGD1、…)のそれぞれを区別しない場合は、単にセレクトゲート線SGDと表記する。
セレクトゲート線SGD、及びワード線WLの各々は、ロウデコーダ120によって独立に制御される。
また、メモリセルアレイ110内で同一列にある複数のメモリセルストリングMS内の選択トランジスタST1のドレインは、ビット線BL(BL0~BLm、但しmは1以上の自然数)に共通に接続される。すなわち、ビット線BLは、複数のブロックBLK間で各ストリングユニットSUのメモリセルストリングMSを共通に接続する。以下、ビット線BL0~BLmのそれぞれを区別しない場合は、単にビット線BLと表記する。更に、メモリセルアレイ110内にある複数のメモリセルストリングMS内のメモリセルMC15のソースは、ソース線SLに共通に接続される。
このように、各ストリングユニットSUは、異なるビット線BLに接続され、且つ同一のセレクトゲート線SGDに接続されたメモリセルストリングMSを複数含む。各ブロックBLKは、ワード線WLを共通にするストリングユニットSUを複数含む。メモリセルアレイ110は、ビット線BLを共通にするブロックBLKを複数含む。
<1-1-5>メモリセルアレイ110の構造
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110の構造について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110の断面構造の一例を示している。以下で参照される図面において、X方向はビット線BLの延伸方向に対応し、Y方向はワード線WLの延伸方向に対応し、Z方向はメモリセルアレイ110が形成される半導体基板20の表面に対する鉛直方向に対応している。なお、以下、各図では、図を見やすくするために絶縁体層(層間絶縁膜)、配線、及びコンタクト等の構成要素が適宜省略されている。
図5に示すように、メモリセルアレイ110は、例えば導電体層21~24を含んでいる。導電体層21~24は、半導体基板20の上方に設けられる。
より具体的には、半導体基板20のZ方向における上方に、図示せぬ絶縁体層を介して導電体層(電圧印加電極)21が設けられる。半導体基板20と導電体層21との間の絶縁体層には、例えばセンスアンプ140等の回路が設けられてもよい。導電体層21は、例えばXY平面に沿って広がった板状に形成され、ソース線SLとして使用される。また、導電体層21は、ビット線BLから電流を流し込むために、一定の低電圧に設定される。導電体層21は、例えばシリコン(Si)を含む。
導電体層21のZ方向における上方に、図示せぬ複数の絶縁体層と、複数の導電体層(電圧印加電極)22とが交互に積層される。導電体層22は、例えばXY平面に沿って広がった板状に形成される。積層された複数の導電体層22は、例えば半導体基板20側から順に、それぞれワード線WL15~WL0として使用される。導電体層22は、例えばタングステン(W)を含む。
Z方向における最上層の導電体層22(WL0)の上方に、図示せぬ絶縁体層を介して複数の導電体層(電圧印加電極)23が設けられる。導電体層23は、Y方向に延伸し、X方向において、後述するセレクトピラーSPごとに設けられている。各導電体層23は、それぞれセレクトゲート線SGD0~SGD3として使用される。導電体層23は、例えばタングステン(W)を含む。
導電体層23のZ方向における上方に、図示せぬ絶縁体層を介して導電体層(電圧印加電極)24が設けられる。導電体層24は、例えばX方向に沿って延伸したライン状に形成され、ビット線BLとして使用される。導電体層24は、例えば銅(Cu)を含む。
メモリピラーMPは、例えばZ方向に沿って延伸する円柱形状であり、導電体層22及び図示せぬ絶縁体層を貫通し、底部が導電体層21に達している。また、メモリピラーMPは、例えばコア部材30、抵抗変化層31、半導体層32、及び絶縁体層33を含む。
メモリピラーMP上には、導電体層23及び図示せぬ絶縁体層を貫通し、上部が導電体層24に達する円柱形状のセレクトピラーSPが設けられる。セレクトピラーSPは、例えば半導体層32、及び絶縁体層33を含む。
なお、メモリピラーMPとセレクトピラーSPとの境界を含む層は、最上層の導電体層22と導電体層23との間の層に含まれる。
コア部材30は、例えばZ方向に延伸する円柱形状である。コア部材30は、例えば窒化シリコン(SiN)等の絶縁体を含む。
抵抗変化層31は、コア部材30の側面(外周)を覆っている(コア部材30に接している)。抵抗変化層31は、例えばZ方向に延伸し、円筒形状に設けられる。抵抗変化層31の底部は、導電体層21に接している。抵抗変化層31の材質の一例としては、例えば合金型相転移素子(GeSbTe)が挙げられる。
メモリピラーMPにおける半導体層32は、抵抗変化層31の側面(外周)を覆っている(抵抗変化層31に接している)。メモリピラーMPにおける半導体層32は、例えばZ方向に延伸し、円筒形状に設けられる。メモリピラーMPにおける半導体層32の底部は、導電体層21に接している。
セレクトピラーSPにおける半導体層32は、例えばZ方向に延伸する円柱形状である。セレクトピラーSPの半導体層32の上部は、導電体層24に接している。セレクトピラーSPの半導体層32の底部は、メモリピラーMPの半導体層32、抵抗変化層31、及びコア部材30に接している。
絶縁体層33は、半導体層32の側面(外周)を覆っている(半導体層32に接している)。絶縁体層33は、例えばZ方向に延伸し、円筒形状に設けられる。また、メモリピラーMPにおける絶縁体層33の側面の一部は、導電体層22に覆われている(導電体層22に接している)。セレクトピラーSPにおける絶縁体層33の側面の一部は、導電体層23に覆われている(導電体層23に接している)。絶縁体層33は、例えば酸化シリコン(SiO)等の絶縁体を含む。
選択トランジスタST1は、導電体層23、半導体層32、及び絶縁体層33を含む。選択トランジスタST1と並列に接続された記憶素子MRが設けられてもよい。この場合、選択トランジスタST1と記憶素子MRとが並列に接続された構成は、メモリセルMCと同じ構成であってもよい。より具体的には、例えば、図5において、コア部材30及び抵抗変化層31の上部が、導電体層23よりも上方(ビット線BL側)に位置するように、コア部材30及び抵抗変化層31が設けられてもよい。コア部材30及び抵抗変化層31の上部は、導電体層24に接していてもよい。
次に、導電体層23の断面図について、図6を用いて説明する。図6は、図5のA-A線に沿った、Z方向に垂直な断面図である。
図6に示すように、半導体層32、及び半導体層32の側面を覆う絶縁体層33は、導電体層23を貫通している。導電体層23は、選択トランジスタST1のセレクトゲート線SGD0~SGD3として機能する。絶縁体層33は、選択トランジスタST1のゲート絶縁膜として機能する。半導体層32は、選択トランジスタST1の半導体層として機能する。選択トランジスタST1を用いることで、1本のワード線WL毎にメモリピラーMPを選択することができる。より具体的には、選択トランジスタST1をオン状態にすることで、メモリピラーMPの抵抗変化層31に接する半導体層32に反転層が形成され、反転層を介して電流を流すことにより、メモリピラーMPを選択することができる。
次に、導電体層22の断面図について、図7を用いて説明する。図7は、図5のB-B線に沿った、Z方向に垂直な断面図である。
図7に示すように、メモリセルMCは、板状のワード線WLと、メモリピラーMPとの交点に設けられる。より具体的には、図7に示すように、コア部材30、コア部材30の側面を覆う抵抗変化層31、抵抗変化層31の側面を覆う半導体層32、及び半導体層32の側面を覆う絶縁体層33は、導電体層22を貫通している。導電体層22は、メモリセルMCのセレクタSWのワード線WLとして機能する。絶縁体層33は、メモリセルMCのセレクタSWのゲート絶縁膜として機能する。半導体層32は、メモリセルMCのセレクタSWの半導体層として機能する。抵抗変化層31は、メモリセルMCの記憶素子MRとして機能する。
<1-1-6>センスアンプ140の構成
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140の構成の詳細について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140の構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、センスアンプ140は、ビット線BLの本数と同じ個数のセンスアンプモジュールSA(SA0~SAm、但しmは1以上の自然数)を含む。以下、センスアンプモジュールSA0~SAmのそれぞれを区別しない場合は、単にセンスアンプモジュールSAと表記する。センスアンプモジュールSA0~SAmは、それぞれビット線BL0~BLmに接続される。また、センスアンプモジュールSA0~SAmは、データレジスタ150に接続される。
センスアンプモジュールSAは、データの読み出し時には、ビット線BLの電圧をセンスし、センスした結果に基づいて演算を行い、演算されたデータDATをデータレジスタ150に送信する。また、センスアンプモジュールSAは、データの書き込み時には、データレジスタ150からの書き込みデータDATを受信し、受信した書き込みデータDATをビット線BLに送信する。
<1-1-7>センスアンプモジュールSAの構成
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示すブロック図である。なお、図9では、データレジスタ150からビット線BLに書き込みデータDATを送信するための機能ブロック及び配線等の構成要素は省略されている。
センスアンプモジュールSAは、オペアンプOA0~OA6、電圧検知回路SC0~SC6、ラッチ回路LC0~LC6、及び論理演算回路141を含む。以下、オペアンプOA0~OA6のそれぞれを区別しない場合は、単にオペアンプOAと表記する。電圧検知回路SC0~SC6のそれぞれを区別しない場合は、単に電圧検知回路SCと表記する。ラッチ回路LC0~LC6のそれぞれを区別しない場合は、単にラッチ回路LCと表記する。
本実施形態では、1つのメモリセルMCが3ビット(8値)データを保持可能である。1回のセンスで8値のデータを判別するために7つの参照電圧が設定されている。よって、センスアンプモジュールSAは、7つの参照電圧に対応するため、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ7個ずつ含む。なお、1つのメモリセルMCが2ビット(4値)データを保持可能である場合には、センスアンプモジュールSAは、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ3個ずつ含む。また、1つのメモリセルMCが4ビット(16値)データを保持可能である場合には、センスアンプモジュールSAは、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ15個ずつ含む。
オペアンプOA0~OA6は、それぞれビット線BLの電圧VBLを参照電圧VREF0~VREF6(VREF0<VREF1<VREF2<VREF3<VREF4<VREF5<VREF6)と比較し、それぞれ比較結果をVOUT0~VOUT6として出力する。より具体的には、電圧VBLが参照電圧以上の場合、オペアンプOA0~OA6は、Hレベルの電圧をVOUT0~VOUT6として出力する。電圧VBLが参照電圧未満の場合、オペアンプOA0~OA6は、Lレベルの電圧をVOUT0~VOUT6として出力する。なお、本明細書では、オペアンプOAに印加される参照電圧以上の電圧をHighレベル(Hレベル)の電圧、オペアンプOAに印加される参照電圧未満の電圧をLowレベル(Lレベル)の電圧と定義する。
電圧検知回路SC0~SC6は、それぞれオペアンプOA0~OA6から供給された電圧VOUT0~VOUT6がLレベルかどうかを検知し、それぞれ検知結果をラッチ回路LC0~LC6に送信する。より具体的には、電圧VOUT0~VOUT6がHレベルである場合、電圧検知回路SC0~SC6は、それぞれHレベルの信号をラッチ回路LC0~LC6に送信する。電圧VOUT0~VOUT6がLレベルである場合、電圧検知回路SC0~SC6は、それぞれLレベルの信号をラッチ回路LC0~LC6に送信する。
ラッチ回路LC0~LC6は、それぞれ電圧検知回路SC0~SC6から受信した信号を保持する。
論理演算回路141は、ラッチ回路LC0~LC6の値(Hレベル/Lレベル)を用いて論理演算を行い、演算結果をデータレジスタ150に送信する。
<1-2>動作
<1-2-1>読み出し動作の概要
次に、本実施形態に係るメモリチップ100の読み出し動作の概要について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100の読み出し動作は、ビット線BLとソース線SLとの間に電流を流し、読み出し対象のメモリセルMCを選択した後、ビット線BLの電圧をセンスすることによって行う。
まず、読み出し対象のメモリセルMCを選択する方法について、図10及び図11を用いて概略的に説明する。図10は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110内の1つのメモリセルストリングMSの回路図である。図11は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110内の1つのメモリセルストリングMSの断面図である。以下では、読み出し動作時にメモリセルMC2を選択する場合を例に挙げて説明する。
図10に示すように、シーケンサ180は、選択トランジスタST1をオン状態にする。そして、シーケンサ180は、読み出し対象のメモリセルMC2(以下、「選択メモリセル」と表記する)のセレクタSWをオフ状態にする。更に、シーケンサ180は、非選択メモリセルMC0、MC1、及びMC3~MC15のセレクタSWをオン状態にする。これにより、選択トランジスタST1、非選択メモリセルMC0及びMC1のセレクタSW、選択メモリセルMC2の記憶素子MR、及び非選択メモリセルMC3~MC15のセレクタSWを介して、ビット線BLからソース線SLに電流が流れる。
図11に示すように、シーケンサ180は、選択メモリセルMC2が属するメモリピラーMPに接する選択トランジスタST1のセレクトゲート線SGDにHレベルの電圧(所定の電圧(正の電圧))を印加する。これにより、選択トランジスタST1の半導体層32に反転層が形成され、選択トランジスタST1は、電流が流れることができる状態となる(オン状態)。これにより、ビット線BLと、選択トランジスタST1と、選択トランジスタST1に接するメモリピラーMPの半導体層32と、が導通される。更に、シーケンサ180は、選択メモリセルMC2に対応するワード線WL2には、半導体層32に反転層が形成されないように、Lレベルの電圧(例えば0[V])を印加する。シーケンサ180は、非選択メモリセルMC0、MC1、及びMC3~MC15に対応するワード線WL0、WL1、及びWL3~WL15には、半導体層32に反転層が形成されるように、Hレベルの電圧を印加する。これにより、ビット線BLとソース線SLとの間を流れる電流パスは、選択メモリセルMC2においては、記憶素子MRを流れ、非選択のメモリセルMC0、MC1、及びMC3~MC15においては、セレクタSWの半導体層32を流れる。図11に示すように、メモリピラーMPの中心部分には絶縁体層であるコア部材30が設けられているので、選択メモリセルMC2において、電流はコア部材30を取り囲む抵抗変化層31を流れる。このようにすることで、読み出し動作時にメモリセルMC2の記憶素子MRを選択することができる。
<1-2-2>センス動作
次に、ビット線BLの電圧をセンスする方法について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態に係るメモリチップ100のセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。
図12に示すように、時刻T0において、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGDの電圧、ビット線BLの電圧、及びソース線SLの電圧をLレベルに維持し、非選択ワード線WLの電圧をHレベル(VMON)に維持し、選択ワード線WLの電圧をHレベル(VMON)からLレベル(VSS)に立ち下げる。VSSは、メモリセルMCのセレクタSW、または選択トランジスタST1をオフ状態にする電圧である。換言すると、VSSは、ビット線BLの電圧の伝送をストップできる電圧である。VMONは、メモリセルMCのセレクタSW、または選択トランジスタST1の半導体層にチャネルを形成できる(強反転する)電圧である。VSSは、例えば0[V]であり、VMONは、例えば2[V]である。
時刻T1~時刻T4の期間、シーケンサ180は、選択ワード線WLの電圧をLレベルとする。これにより、時刻T1~時刻T4の期間においては、選択されたメモリセルストリングMS内のメモリセルMCのうち、非選択メモリセルMCのセレクタSWがオン状態となり、選択メモリセルMCのセレクタSWがオフ状態となる。時刻T1において、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGDの電圧をLレベルからHレベルに立ち上げ、選択ビット線BLの電圧をLレベルからHレベル(読み出し電圧Vread)に立ち上げる。Vreadは、例えば0.3[V]である。
時刻T2~時刻T3の期間、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGDの電圧をHレベルとする。これにより、選択トランジスタST1はオン状態となり、ビット線BLとメモリセルストリングMSとが電気的に接続される。
時刻T2において、シーケンサ180は、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadを印加した後に、センスアンプ140と選択ビット線BLとを電気的に非接続状態にする。これにより、時刻T2~時刻T3の期間に、選択ビット線BLの電圧は、選択したメモリセルMCの記憶素子MRの抵抗状態に応じて立ち下がる(減衰する)。選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加されて一定時間経過した後、シーケンサ180は、センスアンプ140内のオペアンプOAと選択ビット線BLと電気的に接続し、センスアンプ140は、センス動作として、選択ビット線BLの電圧をセンスする。そして、センスアンプ140は、センス結果をデータレジスタ150に送信する。
時刻T3において、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGDの電圧をHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、選択トランジスタST1はオフ状態となる。時刻T4以降の期間、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGDの電圧をLレベルとする。
時刻T4において、シーケンサ180は、選択ワード線WLの電圧をLレベル(VSS)からHレベル(VMON)に立ち上げ、選択ビット線BLの電圧をLレベルにする。
時刻T5以降の期間、シーケンサ180は、選択ワード線WLの電圧をHレベル(VMON)とする。これにより、全てのメモリセルMCのセレクタSWがオン状態となる。時刻T5以降の期間、シーケンサ180は、選択ビット線BLの電圧をLレベルとする。
<1-2-3>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図13及び図14を用いて説明する。
図13は、本実施形態に係るメモリチップ100における、選択ビット線BLへの読み出し電圧Vread印加後の、選択ビット線BLの電圧と時間との関係の一例を示す図である。図13において、縦軸はビット線BLの電圧VBLを示し、横軸はビット線BLに電圧Vreadが印加されてからの経過時間を示している。横軸の時刻T2~時刻T3は、図12における時刻T2~時刻T3に対応している。
図13に示すように、時刻T2において、シーケンサ180は、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadを印加した後に、センスアンプ140と選択ビット線BLとを電気的に非接続状態にする。これにより、ビット線BLの電圧は、抵抗状態RS0~RS7に応じて減衰する。以下、抵抗状態RS0~RS7に対応するビット線BLの電圧を、それぞれ電圧VBL(RS0)~VBL(RS7)と表記する。上述のように、抵抗状態RS0~RS7は、抵抗状態RS0が最も低い抵抗状態であり、抵抗状態RS7が最も高い抵抗状態である。このため、抵抗状態RS0の場合にビット線BLの電圧が減衰するスピードが最も速く、抵抗状態RS7の場合にビット線BLの電圧が減衰するスピードが最も遅くなる。よって、時刻T2以降、同じ時刻における電圧VBL(RS0)~VBL(RS7)の大小関係は、VBL(RS0)<VBL(RS1)<VBL(RS2)<VBL(RS3)<VBL(RS4)<VBL(RS5)<VBL(RS6)<VBL(RS7)<Vreadとなる。センスアンプモジュールSA内のオペアンプOA0~OA6は、例えば時刻Tsにおいて、減衰した電圧をセンスする。
参照電圧VREF0~VREF6、及び時刻Tsは、例えばセンスアンプ140が抵抗状態RS0~RS7を判別可能な(誤認識しない)電圧差と時間の十分なマージンを確保できるように設定される。これらの値は、例えば実測とシミュレーションによって決めることができる。
より具体的には、時刻Tsは、時刻T2と時刻T3の間に設定される。
また、参照電圧VREF0は、時刻Tsにおける、VBL(RS0)とVBL(RS1)の間に設定される。参照電圧VREF1は、時刻Tsにおける、VBL(RS1)とVBL(RS2)の間に設定される。参照電圧VREF2は、時刻Tsにおける、VBL(RS2)とVBL(RS3)の間に設定される。参照電圧VREF3は、時刻Tsにおける、VBL(RS3)とVBL(RS4)の間に設定される。参照電圧VREF4は、時刻Tsにおける、VBL(RS4)とVBL(RS5)の間に設定される。参照電圧VREF5は、時刻Tsにおける、VBL(RS5)とVBL(RS6)の間に設定される。参照電圧VREF6は、時刻Tsにおける、VBL(RS6)とVBL(RS7)の間に設定される。参照電圧VREF0~VREF6の大小関係は、VSS<VREF0<VREF1<VREF2<VREF3<VREF4<VREF5<VREF6<Vreadである。
図14は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下、「センスタイミング」とは、オペアンプOAがセンスする時刻Tsを意味し、本実施形態ではセンスタイミングは1つである。また、「センス回数」とは、オペアンプOAがセンスする回数を意味し、本実施形態ではオペアンプOA0~OA6のセンス回数の合計は7回である。
図14に示すように、時刻T2において、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加された後、シーケンサ180は、センスタイミング(時刻Ts)かどうかを判断する(ステップS10)。時刻T2~時刻Tsの期間は、例えば0.75[μs]である。時刻Tsである場合(ステップS10、Yes)、オペアンプOA0~OA6は、ビット線BLの電圧VBLをそれぞれセンスする(ステップS11)。より具体的には、オペアンプOA0~OA6は、それぞれ電圧VBLを参照電圧VREF0~VREF6と比較し、それぞれ比較結果をVOUT0~VOUT6として出力する。例えば、VREF0は0.07[V]、VREF1は0.11[V]、VREF2は0.145[V]、VREF3は0.18[V]、VREF4は0.21[V]、VREF5は0.24[V]、VREF6は0.265[V]である。他方で、時刻Tsではない場合(ステップS10、No)、シーケンサ180は、前述のステップS10を実施する。
次に、電圧検知回路SC0~SC6は、オペアンプOA0~OA6からそれぞれ供給された電圧VOUT0~VOUT6がLレベルかどうかをそれぞれ検知する(ステップS12)。続いて、電圧検知回路SC0~SC6は、ラッチ回路LC0~LC6に検知結果をそれぞれ送信する(ステップS13)。より具体的には、電圧VOUT0がLレベルである場合、電圧検知回路SC0は、ラッチ回路LC0にLレベルの信号を送信し、ラッチ回路LC0は、Lレベルの信号を格納する。他方で、電圧VOUT0がHレベルである場合、電圧検知回路SC0は、ラッチ回路LC0にHレベルの信号を送信し、ラッチ回路LC0は、Hレベルの信号を格納する。電圧VOUT1~VOUT6が「Lレベル/Hレベル」である場合の電圧検知回路SC1~SC6の動作も同様である。
次に、論理演算回路141は、ラッチ回路LC0~LC6の値を用いて論理演算を行い(ステップS14)、演算結果を出力する(ステップS15)。
より具体的には、例えば、ラッチ回路LC0~LC6の値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS0を示す値“000”をデータレジスタ150に送信する。ラッチ回路LC0の値がHレベル、ラッチ回路LC1~LC6の値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS1を示す値“001”をデータレジスタ150に送信する。ラッチ回路LC0及びLC1の値がHレベル、ラッチ回路LC2~LC6の値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS2を示す値“010”をデータレジスタ150に送信する。ラッチ回路LC0~LC2の値がHレベル、ラッチ回路LC3~LC6の値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS3を示す値“011”をデータレジスタ150に送信する。ラッチ回路LC0~LC3の値がHレベル、ラッチ回路LC4~LC6の値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS4を示す値“100”をデータレジスタ150に送信する。ラッチ回路LC0~LC4の値がHレベル、ラッチ回路LC5及びLC6の値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS5を示す値“101”をデータレジスタ150に送信する。ラッチ回路LC0~LC5の値がHレベル、ラッチ回路LC6の値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS6を示す値“110”をデータレジスタ150に送信する。ラッチ回路LC0~LC6の値がHレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS7を示す値“111”をデータレジスタ150に送信する。
<1-3>効果
本実施形態に係るメモリチップ100は、センスアンプモジュールSA内に、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ複数個含む。各オペアンプOAには、異なる参照電圧VREFを印加できる。そして、複数個のオペアンプOAがそれぞれ同じセンスタイミングで1回ずつセンスすることにより、選択メモリセルMCの記憶素子MRの抵抗状態(RS0~RS7のいずれか)を判別することができる。
本実施形態に係る構成であれば、複数の参照電圧に対応する複数個のオペアンプOAを用いてデータをセンスできるため、記憶装置の処理能力を向上できる。
<1-4>変形例
第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100について、図15~図18を用いて説明する。本変形例に係るメモリチップ100は、メモリセルアレイ110内の各メモリセルストリングMSが、記憶素子MRが並列に接続された選択トランジスタST2を含む点で第1実施形態と異なる。
<1-4-1>メモリセルアレイ110の回路構成
図15は、本変形例に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110の回路構成の一例を、メモリセルアレイ110に含まれる複数のブロックBLKのうち1個のブロックBLKを抽出して示している。
図15に示すように、図2に示す回路と比較し、各メモリセルストリングMSは、例えば16個のメモリセルMC(MC0~MC15)、及び選択トランジスタST1に加え、記憶素子MRが並列に接続された選択トランジスタST2を更に含んでいる。選択トランジスタST2と記憶素子MRとが並列に接続された構成は、メモリセルMCと同じ構成であってもよい。
各メモリセルストリングMSに含まれるメモリセルMC0~MC15は、選択トランジスタST1と選択トランジスタST2(及び選択トランジスタST2と並列に接続された記憶素子MR)との間に直列接続される。なお、選択トランジスタST1と並列に接続された記憶素子MRが設けられてもよい。この場合、選択トランジスタST1と記憶素子MRとが並列に接続された構成は、メモリセルMCと同じ構成であってもよい。
各ブロックBLK内の複数の選択トランジスタST2のゲートは、セレクトゲート線SGSに共通に接続される。なお、セレクトゲート線SGSは、ストリングユニットSU毎に設けられてもよい。
また、選択トランジスタST2のドレインは、各メモリセルストリングMS内のメモリセルMC15のソースに接続され、選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに共通に接続される。同様に、選択トランジスタST2と並列に接続された記憶素子MRの一端は、メモリセルMC15のソースに接続され、記憶素子MRの他端は、ソース線SLに共通に接続される。
セレクトゲート線SGD及びSGSの各々、並びにワード線WLの各々は、ロウデコーダ120によって独立に制御される。
<1-4-2>メモリセルアレイ110の構造
図16は、本変形例に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110の断面構造の一例を示している。
図16に示すように、図5に示す構造と比較し、メモリセルアレイ110は、例えば導電体層21~24に加え、導電体層25を更に含んでいる。導電体層25は、ソース線SLとして機能する導電体層21と最下層の導電体層22(WL15)との間に設けられる。
より具体的には、導電体層21のZ方向における上方に、図示せぬ絶縁体層を介して導電体層(電圧印加電極)25が設けられる。導電体層25は、例えばXY平面に沿って広がった板状に形成され、セレクトゲート線SGSとして使用される。導電体層25は、例えばタングステン(W)を含む。
導電体層25のZ方向における上方に、図示せぬ絶縁体層を介して最下層の導電体層22(WL15)が設けられる。
メモリピラーMPは、例えばZ方向に沿って延伸する円柱形状であり、導電体層22、図示せぬ絶縁体層、及び導電体層25を貫通し、底部が導電体層21に達している。
選択トランジスタST2は、導電体層25、コア部材30、抵抗変化層31、半導体層32、及び絶縁体層33を含む。選択トランジスタST2をオン状態にすることで、半導体層32に反転層が形成され、反転層を介して電流を流すことが可能となる。
最下層の導電体層22(WL15)の上方の構造は、図5の構造と同様である。
<1-4-3>読み出し動作の概要
次に、本変形例に係るメモリチップ100の読み出し動作の概要について説明する。本変形例に係るメモリチップ100の読み出し動作は、第1実施形態と同様に、ビット線BLとソース線SLとの間に電流を流し、読み出し対象のメモリセルMCを選択した後、ビット線BLの電圧をセンスすることによって行う。
まず、読み出し対象のメモリセルMCを選択する方法について、図17を用いて概略的に説明する。図17は、本変形例に係るメモリチップ100が備えるメモリセルアレイ110内の1つのメモリセルストリングMSの回路図である。以下では、読み出し動作時にメモリセルMC2を選択する場合を例に挙げて説明する。
図17に示すように、シーケンサ180は、選択トランジスタST1及びST2をオン状態にする。そして、シーケンサ180は、選択メモリセルMC2のセレクタSWをオフ状態にする。更に、シーケンサ180は、非選択メモリセルMC0、MC1、及びMC3~MC15のセレクタSWをオン状態にする。これにより、選択トランジスタST1、非選択メモリセルMC0及びMC1のセレクタSW、選択メモリセルMC2の記憶素子MR、非選択メモリセルMC3~MC15のセレクタSW、及び選択トランジスタST2を介して、ビット線BLからソース線SLに電流が流れる。
<1-4-4>センス動作
次に、ビット線BLの電圧をセンスする方法について、図18を用いて説明する。図18は、本変形例に係るメモリチップ100のセンス動作における、各種信号のタイミングチャートである。
図18に示すように、時刻T0において、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGD及びSGSの電圧、ビット線BLの電圧、並びにソース線SLの電圧をLレベルに維持し、非選択ワード線WLの電圧をHレベル(VMON)に維持し、選択ワード線WLの電圧をHレベル(VMON)からLレベル(VSS)に立ち下げる。
時刻T1~時刻T4の期間、シーケンサ180は、選択ワード線WLの電圧をLレベルとする。これにより、時刻T1~時刻T4の期間においては、選択されたメモリセルストリングMS内のメモリセルMCのうち、非選択メモリセルMCのセレクタSWがオン状態となり、選択メモリセルMCのセレクタSWがオフ状態となる。時刻T1において、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGD及びSGSの電圧をLレベルからHレベルに立ち上げ、選択ビット線BLの電圧をLレベルからHレベル(読み出し電圧Vread)に立ち上げる。
時刻T2~時刻T3の期間、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGD及びSGSの電圧をHレベルとする。これにより、選択トランジスタST1及びST2はオン状態となり、ビット線BLとメモリセルストリングMSとが電気的に接続される。
時刻T2において、シーケンサ180は、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadを印加した後に、センスアンプ140と選択ビット線BLとを電気的に非接続状態にする。これにより、時刻T2~時刻T3の期間に、選択ビット線BLの電圧は、選択したメモリセルMCの記憶素子MRの抵抗状態に応じて立ち下がる(減衰する)。選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加されて一定時間経過した後、シーケンサ180は、センスアンプ140内のオペアンプOAと選択ビット線BLと電気的に接続し、センスアンプ140は、センス動作として、選択ビット線BLの電圧をセンスする。そして、センスアンプ140は、センス結果をデータレジスタ150に送信する。
時刻T3において、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGD及びSGSの電圧をHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、選択トランジスタST1及びST2はオフ状態となる。時刻T4以降の期間、シーケンサ180は、セレクトゲート線SGD及びSGSの電圧をLレベルとする。
時刻T4において、シーケンサ180は、選択ワード線WLの電圧をLレベル(VSS)からHレベル(VMON)に立ち上げ、選択ビット線BLの電圧をLレベルにする。
時刻T5以降の期間、シーケンサ180は、選択ワード線WLの電圧をHレベル(VMON)とする。これにより、全てのメモリセルMCのセレクタSWがオン状態となる。時刻T5以降の期間、シーケンサ180は、選択ビット線BLの電圧をLレベルとする。
<1-4-5>効果
本変形例に係る構成によれば、第1実施形態と同様に記憶装置の処理能力を向上できる。
<2>第2実施形態
第2実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第1実施形態と異なり、センスアンプモジュールSA内に、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ1個ずつ設けたものである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<2-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示すブロック図である。なお、図19では、データレジスタ150からビット線BLに書き込みデータDATを送信するための機能ブロック及び配線等の構成要素は省略されている。
センスアンプモジュールSAは、オペアンプOA、電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141を含む。なお、オペアンプOA、電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141は、第1実施形態の図9に示すオペアンプOA、電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141と同じである。
<2-2>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図20及び図21を用いて説明する。
図20は、本実施形態に係るメモリチップ100における、選択ビット線BLへの読み出し電圧Vread印加後の、選択ビット線BLの電圧と時間との関係の一例を示す図である。図20において、縦軸はビット線BLの電圧VBLを示し、横軸はビット線BLに電圧Vreadが印加されてからの経過時間を示している。横軸の時刻T2~時刻T3は、第1実施形態の図12における時刻T2~時刻T3に対応している。
本実施形態では、1つのメモリセルMCが3ビットデータを保持可能である。1つの参照電圧を用いて8値のデータを判別するために7つのセンスタイミングが設定されている。よって、オペアンプOAは1つの参照電圧を用いて最大7回センスを行う。なお、1つのメモリセルMCが2ビットデータを保持可能である場合には、3つのセンスタイミングが設定されている。そして、オペアンプOAは最大3回センスを行う。また、1つのメモリセルMCが4ビットデータを保持可能である場合には、15個のセンスタイミングが設定されている。そして、オペアンプOAは最大15回センスを行う。
図21は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートである。なお、図21では、オペアンプOAのセンス回数をi(iは1以上7以下の自然数)と表記している。iは、例えばシーケンサ180によってインクリメントされる。iの上限は、1つのメモリセルMCが保持可能なビット数によって異なり、例えば3ビットの場合は7、2ビットの場合は3、4ビットの場合は15である。
図20に示すように、オペアンプOAは、例えば時刻Ts0~Ts6において、減衰した電圧をセンスする。
参照電圧VREF、及び時刻Ts0~Ts6は、第1実施形態と同様に、例えばセンスアンプ140が抵抗状態RS0~RS7を判別可能な電圧差と時間の十分なマージンを確保できるように設定される。
より具体的には、参照電圧VREFは、電圧VSSと電圧Vreadの間に設定される。
また、時刻Ts0は、VBL(RS0)が参照電圧VREFと等しくなる時刻と、VBL(RS1)が参照電圧VREFと等しくなる時刻との間に設定される。時刻Ts1は、VBL(RS1)が参照電圧VREFと等しくなる時刻と、VBL(RS2)が参照電圧VREFと等しくなる時刻との間に設定される。時刻Ts2は、VBL(RS2)が参照電圧VREFと等しくなる時刻と、VBL(RS3)が参照電圧VREFと等しくなる時刻との間に設定される。時刻Ts3は、VBL(RS3)が参照電圧VREFと等しくなる時刻と、VBL(RS4)が参照電圧VREFと等しくなる時刻との間に設定される。時刻Ts4は、VBL(RS4)が参照電圧VREFと等しくなる時刻と、VBL(RS5)が参照電圧VREFと等しくなる時刻との間に設定される。時刻Ts5は、VBL(RS5)が参照電圧VREFと等しくなる時刻と、VBL(RS6)が参照電圧VREFと等しくなる時刻との間に設定される。時刻Ts6は、VBL(RS6)が参照電圧VREFと等しくなる時刻と、VBL(RS7)が参照電圧VREFと等しくなる時刻との間に設定される。時刻Ts0~Ts6の大小関係は、T2<Ts0<Ts1<Ts2<Ts3<Ts4<Ts5<Ts6<T3である。
図21に示すように、時刻T2において、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加された後、シーケンサ180は、i=1を設定する(ステップS20)。続いて、シーケンサ180は、i回目のセンスタイミング(時刻Ts(i-1))かどうかを判断する(ステップS21)。例えば、時刻T2~時刻Ts0の期間は0.6[μs]、時刻T2~時刻Ts1の期間は0.8[μs]、時刻T2~時刻Ts2の期間は1.2[μs]、時刻T2~時刻Ts3の期間は1.6[μs]、時刻T2~時刻Ts4の期間は2.4[μs]、時刻T2~時刻Ts5の期間は3.6[μs]、時刻T2~時刻Ts6の期間は6.5[μs]である。時刻Ts(i-1)である場合(ステップS21、Yes)、オペアンプOAは、ビット線BLの電圧VBLをセンスする(ステップS22)。より具体的には、オペアンプOAは、電圧VBLを参照電圧VREFと比較し、比較結果をVOUTとして出力する。VREFは、例えば0.1[V]である。他方で、時刻Ts(i-1)ではない場合(ステップS21、No)、シーケンサ180は、前述のステップS21を実施する。
次に、電圧検知回路SCは、オペアンプOAから供給された電圧VOUTがLレベルかどうかを検知する(ステップS23)。続いて、電圧検知回路SCは、ラッチ回路LCに検知結果を送信する(ステップS24)。ステップS23及びS24の詳細は、第1実施形態のステップS12及びS13と同じである。
次に、シーケンサ180は、ラッチ回路LCの値がLレベルかどうかを判断する(ステップS25)。ラッチ回路LCの値がLレベルである場合(ステップS25、Yes)、論理演算回路141は、ラッチ回路LCの値を用いて論理演算を行い(ステップS26)、演算結果を出力する(ステップS27)。
より具体的には、例えば、時刻Ts0におけるセンスの結果、ラッチ回路LCの値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS0を示す値“000”をデータレジスタ150に送信する。時刻Ts1におけるセンスの結果、ラッチ回路LCの値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS1を示す値“001”をデータレジスタ150に送信する。時刻Ts2におけるセンスの結果、ラッチ回路LCの値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS2を示す値“010”をデータレジスタ150に送信する。時刻Ts3におけるセンスの結果、ラッチ回路LCの値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS3を示す値“011”をデータレジスタ150に送信する。時刻Ts4におけるセンスの結果、ラッチ回路LCの値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS4を示す値“100”をデータレジスタ150に送信する。時刻Ts5におけるセンスの結果、ラッチ回路LCの値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS5を示す値“101”をデータレジスタ150に送信する。時刻Ts6における(最後の)センスの結果、ラッチ回路LCの値がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS6を示す値“110”をデータレジスタ150に送信する。
他方で、ラッチ回路LCの値がLレベルではない場合(ステップS25、No)、シーケンサ180は、iが最後の値(i=7)かどうかを判断する(ステップS28)。iが最後の値である場合(ステップS28、Yes)、論理演算回路141は、ラッチ回路LCの値を用いて論理演算を行い(ステップS26)、演算結果を出力する(ステップS27)。より具体的には、例えば、時刻Ts6におけるセンスの結果、ラッチ回路LCの値がHレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS7を示す値“111”をデータレジスタ150に送信する。他方で、iが最後の値ではない場合(ステップS28、No)、シーケンサ180は、iをインクリメントしてi=i+1とし(ステップS29)、前述のステップS21を実施する。
<2-3>効果
本実施形態に係るメモリチップ100は、センスアンプモジュールSA内に、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ1個ずつ含み、1つのオペアンプOAが複数回センスすることにより、1個のオペアンプOAで選択メモリセルMCの記憶素子MRの抵抗状態(RS0~RS7のいずれか)を判別することができる。
本実施形態に係る構成であれば、センスアンプモジュールSAに含まれるオペアンプOAの個数をセンス回数よりも少なくできる。このため、チップ面積の増加を抑制できる。もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<3>第3実施形態
第3実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第1実施形態と異なり、センスアンプモジュールSA内に、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びレジスタREGをそれぞれ2個ずつ設けたものである。以下では、第1実施形態及び第2実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<3-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図22を用いて説明する。図22は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示すブロック図である。なお、図22では、データレジスタ150からビット線BLに書き込みデータDATを送信するための機能ブロック及び配線等の構成要素は省略されている。
センスアンプモジュールSAは、オペアンプOA_L及びOA_H、電圧検知回路SC_L及びSC_H、レジスタREG_L及びREG_H、並びに論理演算回路141を含む。レジスタREG_Lは、複数のラッチ回路LC_Lを含み、レジスタREG_Hは、複数のラッチ回路LC_Hを含む。なお、オペアンプOA_L及びOA_H、電圧検知回路SC_L及びSC_H、ラッチ回路LC_L及びLC_H、並びに論理演算回路141は、第1実施形態の図9に示すオペアンプOA、電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141と同じである。
<3-2>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図23~図26を用いて説明する。
図23は、本実施形態に係るメモリチップ100における、選択ビット線BLへの読み出し電圧Vread印加後の、選択ビット線BLの電圧と時間との関係の一例を示す図である。図23において、縦軸はビット線BLの電圧VBLを示し、横軸はビット線BLに電圧Vreadが印加されてからの経過時間を示している。横軸の時刻T2~時刻T3は、第1実施形態の図12における時刻T2~時刻T3に対応している。
本実施形態では、1つのメモリセルMCが3ビットデータを保持可能である。これに対応する7回のセンスをオペアンプOA_LまたはオペアンプOA_Hのいずれかで行うことができる。換言すれば、センス回数(7回)を、オペアンプOA_LとオペアンプOA_Hとに任意に振り分けることができる。以下では、センス回数を、オペアンプOA_Lに4回、オペアンプOA_Hに3回に振り分ける場合について説明する。この場合、オペアンプOA_Lは4回センスを行い、オペアンプOA_Hは3回センスを行う。レジスタREG_Lは、オペアンプOA_Lのセンス回数と同じ数(4個)のラッチ回路LC_L(以下、「ラッチ回路LC_L0~LC_L3」と表記する)を含み、レジスタREG_Hは、オペアンプOA_Hのセンス回数と同じ数(3個)のラッチ回路LC_H(以下、「ラッチ回路LC_H0~LC_H2」と表記する)を含む。なお、センス回数の振り分けは、オペアンプOA_Lに4回、オペアンプOA_Hに3回に振り分ける場合に限定されるものではない。1つのメモリセルMCが2ビットデータを保持可能である場合には、センス回数(3回)を、オペアンプOA_LとオペアンプOA_Hとに任意に振り分けることができる。また、1つのメモリセルMCが4ビットデータを保持可能である場合には、センス回数(15回)を、オペアンプOA_LとオペアンプOA_Hとに任意に振り分けることができる。
図23に示すように、オペアンプOA_Lは、例えば時刻TsL0~TsL3において、参照電圧VREF_Lを用いて、抵抗値Rの比較的低い(VreadからのVBLの減衰が比較的多い)4つの抵抗状態RS0~RS3をセンスする。オペアンプOA_Hは、例えば時刻TsH0~TsH2において、参照電圧VREF_Hを用いて、抵抗値Rの比較的高い(VreadからのVBLの減衰が比較的少ない)4つの抵抗状態RS4~RS7をセンスする。
参照電圧VREF_L及びVREF_H、並びに時刻TsL0~TsL3、及び時刻TsH0~TsH2は、第1実施形態と同様に、例えばセンスアンプ140が抵抗状態RS0~RS7を判別可能な電圧差と時間の十分なマージンを確保できるように設定される。
より具体的には、参照電圧VREF_L及びVREF_Hは、電圧VSSと電圧Vreadの間に設定される。参照電圧VREF_L及びVREF_Hの大小関係は、VSS<VREF_L<VREF_H<Vreadである。
時刻TsL0は、VBL(RS0)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻と、VBL(RS1)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻との間に設定される。時刻TsL1は、VBL(RS1)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻と、VBL(RS2)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻との間に設定される。時刻TsL2は、VBL(RS2)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻と、VBL(RS3)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻との間に設定される。時刻TsL3は、VBL(RS3)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻と、VBL(RS4)が参照電圧VREF_Lと等しくなる時刻との間に設定される。抵抗状態RS0~RS3の場合、参照電圧VREF_Hでは抵抗状態を判別可能な電圧差と時間の十分なマージンを確保できないため、参照電圧VREF_Lが適用される。
時刻TsH0は、VBL(RS4)が参照電圧VREF_Hと等しくなる時刻と、VBL(RS5)が参照電圧VREF_Hと等しくなる時刻との間に設定される。時刻TsH1は、VBL(RS5)が参照電圧VREF_Hと等しくなる時刻と、VBL(RS6)が参照電圧VREF_Hと等しくなる時刻との間に設定される。時刻TsH2は、VBL(RS6)が参照電圧VREF_Hと等しくなる時刻と、VBL(RS7)が参照電圧VREF_Hと等しくなる時刻との間に設定される。抵抗状態RS4~RS7の場合、参照電圧VREF_Lでは時刻T2からの経過時間が長くなるため、参照電圧VREF_Hが適用される。抵抗状態RS4~RS7の場合、参照電圧VREF_Hでも抵抗状態を判別可能な電圧差と時間の十分なマージンを確保できる。
また、時刻TsL0~TsL3、及び時刻TsH0~TsH2は、時刻T2と時刻T3の間に設定される。時刻TsL0~TsL3の大小関係は、T2<TsL0<TsL1<TsL2<TsL3<T3である。時刻TsH0~TsH2の大小関係は、T2<TsH0<TsH1<TsH2<T3である。
まず、オペアンプOA_Lのセンス動作について、図24を用いて説明する。図24は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA_Lのセンス動作の一例を示すフローチャートである。なお、図24では、オペアンプOA_Lのセンス回数をi(iは1以上4以下の自然数)と表記している。iは、例えばシーケンサ180によってインクリメントされる。
図24に示すように、時刻T2において、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加された後、シーケンサ180は、i=1を設定する(ステップS30)。続いて、シーケンサ180は、オペアンプOA_Lのi回目のセンスタイミング(時刻TsL(i-1))かどうかを判断する(ステップS31)。例えば、時刻T2~時刻TsL0の期間は0.45[μs]、時刻T2~時刻TsL1の期間は0.7[μs]、時刻T2~時刻TsL2の期間は0.95[μs]、時刻T2~時刻TsL3の期間は1.4[μs]である。時刻TsL(i-1)である場合(ステップS31、Yes)、オペアンプOA_Lは、ビット線BLの電圧VBLをセンスする(ステップS32)。より具体的には、オペアンプOA_Lは、電圧VBLを参照電圧VREF_Lと比較し、比較結果をVOUT_Lとして出力する。VREF_Lは、例えば0.11[V]である。他方で、時刻TsL(i-1)ではない場合(ステップS31、No)、シーケンサ180は、前述のステップS31を実施する。
次に、電圧検知回路SC_Lは、オペアンプOA_Lから供給された電圧VOUT_LがLレベルかどうかを検知する(ステップS33)。続いて、電圧検知回路SC_Lは、レジスタREG_Lのラッチ回路LC_L(i-1)に検知結果を送信する(ステップS34)。ステップS33及びS34の詳細は、第1実施形態のステップS12及びS13と同じである。ステップS34が実施されると、オペアンプOA_Lの1回目のセンス結果はラッチ回路LC_L0に格納され、オペアンプOA_Lの2回目のセンス結果はラッチ回路LC_L1に格納され、オペアンプOA_Lの3回目のセンス結果はラッチ回路LC_L2に格納され、オペアンプOA_Lの4回目のセンス結果はラッチ回路LC_L3に格納される。
次に、シーケンサ180は、iが最後の値(i=4)かどうかを判断する(ステップS35)。iが最後の値である場合(ステップS35、Yes)、オペアンプOA_Lはセンス動作を終了する。他方で、iが最後の値ではない場合(ステップS35、No)、シーケンサ180は、iをインクリメントしてi=i+1とし(ステップS36)、前述のステップS31を実施する。
次に、オペアンプOA_Hのセンス動作について、図25を用いて説明する。図25は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA_Hのセンス動作の一例を示すフローチャートである。なお、図25では、オペアンプOA_Hのセンス回数をj(jは1以上3以下の自然数)と表記している。jは、例えばシーケンサ180によってインクリメントされる。i及びjの上限は、1つのメモリセルMCが保持可能なビット数によって異なり、例えば3ビットの場合はi+j=7、2ビットの場合はi+j=3、4ビットの場合はi+j=15を満たす値に決めることができる。
図25に示すように、時刻T2において、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加された後、シーケンサ180は、j=1を設定する(ステップS40)。続いて、シーケンサ180は、オペアンプOA_Hのj回目のセンスタイミング(時刻TsH(j-1))かどうかを判断する(ステップS41)。例えば、時刻T2~時刻TsH0の期間は0.6[μs]、時刻T2~時刻TsH1の期間は0.95[μs]、時刻T2~時刻TsH2の期間は1.7[μs]である。時刻TsH(j-1)である場合(ステップS41、Yes)、オペアンプOA_Hは、ビット線BLの電圧VBLをセンスする(ステップS42)。より具体的には、オペアンプOA_Hは、電圧VBLを参照電圧VREF_Hと比較し、比較結果をVOUT_Hとして出力する。VREF_Hは、例えば0.225[V]である。
他方で、時刻TsH(j-1)ではない場合(ステップS41、No)、シーケンサ180は、前述のステップS41を実施する。
次に、電圧検知回路SC_Hは、オペアンプOA_Hから供給された電圧VOUT_HがLレベルかどうかを検知する(ステップS43)。続いて、電圧検知回路SC_Hは、レジスタREG_Hのラッチ回路LC_H(j-1)に検知結果を送信する(ステップS44)。ステップS43及びS44の詳細は、第1実施形態のステップS12及びS13と同じである。ステップS44が実施されると、オペアンプOA_Hの1回目のセンス結果はラッチ回路LC_H0に格納され、オペアンプOA_Hの2回目のセンス結果はラッチ回路LC_H1に格納され、オペアンプOA_Hの3回目のセンス結果はラッチ回路LC_H2に格納される。
次に、シーケンサ180は、jが最後の値(j=3)かどうかを判断する(ステップS45)。jが最後の値である場合(ステップS45、Yes)、オペアンプOA_Hはセンス動作を終了する。他方で、jが最後の値ではない場合(ステップS45、No)、シーケンサ180は、jをインクリメントしてj=j+1とし(ステップS46)、前述のステップS41を実施する。
続いて、論理演算回路141の演算動作について、図26を用いて説明する。図26は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内の論理演算回路141の演算動作の一例を示すフローチャートである。
図26に示すように、シーケンサ180は、オペアンプOA_L及びOA_Hのセンスが終了したかどうかを判断する(ステップS50)。オペアンプOA_L及びOA_Hのセンスが終了している場合(ステップS50、Yes)、シーケンサ180は、ラッチ回路LC_L3の値(オペアンプOA_Lの4回目のセンス結果)がLレベルかどうかを判断する(ステップS51)。ラッチ回路LC_L3の値がLレベルである場合(ステップS51、Yes)、論理演算回路141は、ラッチ回路LC_L0~LC_L3の値を用いて論理演算を行い(ステップS52)、演算結果を出力する(ステップS54)。以下、図27を用いてより具体的に説明する。図27は、本実施形態に係るメモリチップ100における、記憶素子MRの抵抗状態RS0~RS7と、オペアンプOA_L及びOA_Hのセンス結果との関係の一例を示す図である。
図27に示すように、オペアンプOA_Lの1回目のセンス結果(ラッチ回路LC_L0の値)がLレベル、オペアンプOA_Lの2回目のセンス結果(ラッチ回路LC_L1の値)がLレベル、オペアンプOA_Lの3回目のセンス結果(ラッチ回路LC_L2の値)がLレベル、及びオペアンプOA_Lの4回目のセンス結果(ラッチ回路LC_L3の値)がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS0を示す値“000”をデータレジスタ150に送信する。
オペアンプOA_Lの1回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Lの2回目のセンス結果がLレベル、オペアンプOA_Lの3回目のセンス結果がLレベル、及びオペアンプOA_Lの4回目のセンス結果がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS1を示す値“001”をデータレジスタ150に送信する。
オペアンプOA_Lの1回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Lの2回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Lの3回目のセンス結果がLレベル、及びオペアンプOA_Lの4回目のセンス結果がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS2を示す値“010”をデータレジスタ150に送信する。
オペアンプOA_Lの1回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Lの2回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Lの3回目のセンス結果がHレベル、及びオペアンプOA_Lの4回目のセンス結果がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS3を示す値“011”をデータレジスタ150に送信する。
他方で、ラッチ回路LC_L3の値がLレベルではない場合(ステップS51、No)、論理演算回路141は、ラッチ回路LC_H0~LC_H2の値を用いて論理演算を行い(ステップS53)、演算結果を出力する(ステップS54)。以下、図27を用いてより具体的に説明する。
オペアンプOA_Hの1回目のセンス結果(ラッチ回路LC_H0の値)がLレベル、オペアンプOA_Hの2回目のセンス結果(ラッチ回路LC_H1の値)がLレベル、及びオペアンプOA_Hの3回目のセンス結果(ラッチ回路LC_H2の値)がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS4を示す値“100”をデータレジスタ150に送信する。
オペアンプOA_Hの1回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Hの2回目のセンス結果がLレベル、及びオペアンプOA_Hの3回目のセンス結果がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS5を示す値“101”をデータレジスタ150に送信する。
オペアンプOA_Hの1回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Hの2回目のセンス結果がHレベル、及びオペアンプOA_Hの3回目のセンス結果がLレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS6を示す値“110”をデータレジスタ150に送信する。
オペアンプOA_Hの1回目のセンス結果がHレベル、オペアンプOA_Hの2回目のセンス結果がHレベル、及びオペアンプOA_Hの3回目のセンス結果がHレベルの場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS7を示す値“111”をデータレジスタ150に送信する。
他方で、オペアンプOA_L及びOA_Hのセンスが終了していない場合(ステップS50、No)、シーケンサ180は、前述のステップS50を実施する。
<3-3>効果
本実施形態に係るメモリチップ100は、センスアンプモジュールSA内に、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びレジスタREGをそれぞれ複数個含む。各オペアンプOAには、異なる参照電圧VREFを印加できる。そして、複数個のオペアンプOAが、各々に振り分けられたセンス回数センスすることにより、選択メモリセルMCの記憶素子MRの抵抗状態(RS0~RS7のいずれか)を判別することができる。
本実施形態に係る構成であれば、センスアンプモジュールSAに含まれるオペアンプOAの個数をセンス回数よりも少なくできる。このため、チップ面積の増加を抑制できる。また、本実施形態に係る構成であれば、複数の参照電圧に対応する複数個のオペアンプOAを用いてデータをセンスできるため、記憶装置の処理能力を向上できる。
もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<4>第4実施形態
第4実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第1実施形態と異なり、センスアンプモジュールSA内に、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ5個ずつ設け、センスタイミングを2つにしたものである。以下では、第1実施形態~第3実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<4-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図28を用いて説明する。図28は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示すブロック図である。なお、図28では、データレジスタ150からビット線BLに書き込みデータDATを送信するための機能ブロック及び配線等の構成要素は省略されている。
センスアンプモジュールSAは、オペアンプOA0~OA4、電圧検知回路SC0~SC4、ラッチ回路LC0~LC4、及び論理演算回路141を含む。なお、オペアンプOA0~OA4、電圧検知回路SC0~SC4、ラッチ回路LC0~LC4、及び論理演算回路141は、第1実施形態の図9に示すオペアンプOA、電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141と同じである。また、センスアンプモジュールSAに含まれるオペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCの個数は、5個に限定されるものではない。1つのメモリセルMCが2ビットデータを保持可能である場合には、センスアンプモジュールSAに含まれるオペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCの個数を、それぞれ3個よりも少ない個数にする。また、1つのメモリセルMCが4ビットデータを保持可能である場合には、センスアンプモジュールSAに含まれるオペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCの個数を、それぞれ15個よりも少ない個数にする。
<4-2>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図29及び図30を用いて説明する。
図29は、本実施形態に係るメモリチップ100における、選択ビット線BLへの読み出し電圧Vread印加後の、選択ビット線BLの電圧と時間との関係の一例を示す図である。図29において、縦軸はビット線BLの電圧VBLを示し、横軸はビット線BLに電圧Vreadが印加されてからの経過時間を示している。横軸の時刻T2~時刻T3は、第1実施形態の図12における時刻T2~時刻T3に対応している。
本実施形態では、1つのメモリセルMCが3ビットデータを保持可能である。これに対応する7回のセンスを2つのセンスタイミングで行うことができる。換言すれば、センス回数(7回)を、2つのセンスタイミング(以下、「第1センスタイミング」、及び「第2センスタイミング」ということもある)に任意に振り分けることができる。以下では、センス回数を、第1センスタイミングに3回、第2センスタイミングに4回に振り分ける場合について説明する。より具体的には、第1センスタイミングでは、オペアンプOA0~OA2に1回ずつ(合計3回)振り分けられ、第2センスタイミングでは、オペアンプOA1~OA4に1回ずつ(合計4回)振り分けられる。この場合、オペアンプOA0は最大1回センスを行い、オペアンプOA1及びOA2は最大2回センスを行い、オペアンプOA3及びOA4は最大1回センスを行う。なお、センス回数の振り分けは、第1センスタイミングに3回、第2センスタイミングに4回に振り分ける場合に限定されるものではない。1つのメモリセルMCが2ビットデータを保持可能である場合には、センス回数(3回)を、第1センスタイミングと第2センスタイミングとに任意に振り分けることができる。また、1つのメモリセルMCが4ビットデータを保持可能である場合には、センス回数(15回)を、第1センスタイミングと第2センスタイミングとに任意に振り分けることができる。
図29に示すように、オペアンプOA0~OA2は、例えば時刻Ts0において、参照電圧VREF0~VREF2を用いて、抵抗値Rの比較的低い(VreadからのVBLの減衰が比較的多い)3つの抵抗状態RS0~RS2をセンスする。オペアンプOA1~OA4は、例えば時刻Ts1において、参照電圧VREF1~VREF4を用いて、抵抗値Rの比較的高い(VreadからのVBLの減衰が比較的少ない)5つの抵抗状態RS3~RS7をセンスする。
参照電圧VREF0~VREF4、並びに時刻Ts0及びTs1は、第1実施形態と同様に、例えばセンスアンプ140が抵抗状態RS0~RS7を判別可能な電圧差と時間の十分なマージンを確保できるように設定される。
より具体的には、時刻Ts0及びTs1は、時刻T2と時刻T3の間に設定される。時刻Ts0及びTs1の大小関係は、T2<Ts0<Ts1<T3である。
参照電圧VREF0は、時刻Ts0における、VBL(RS0)とVBL(RS1)の間に設定される。参照電圧VREF1は、時刻Ts0における、VBL(RS1)とVBL(RS2)の間に設定される。参照電圧VREF2は、時刻Ts0における、VBL(RS2)とVBL(RS3)の間に設定される。抵抗状態RS0~RS2の場合、時刻Ts1では抵抗状態を判別可能な電圧差と時間の十分なマージンを確保できないため、時刻Ts0が適用される。
参照電圧VREF1はまた、時刻Ts1における、VBL(RS3)とVBL(RS4)の間に設定される。参照電圧VREF2はまた、時刻Ts1における、VBL(RS4)とVBL(RS5)の間に設定される。参照電圧VREF3は、時刻Ts1における、VBL(RS5)とVBL(RS6)の間に設定される。参照電圧VREF4は、時刻Ts1における、VBL(RS6)とVBL(RS7)の間に設定される。抵抗状態RS3~RS7の場合、時刻Ts0では抵抗状態を判別可能な電圧差と時間の十分なマージンを確保できないため、時刻Ts1が適用される。時刻Ts1であれば時刻T2からの経過時間が比較的短くなる。
また、参照電圧VREF0~VREF4は、電圧VSSと電圧Vreadの間に設定される。参照電圧VREF0~VREF4の大小関係は、VSS<VREF0<VREF1<VREF2<VREF3<VREF4<Vreadである。
図30は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートである。
図30に示すように、時刻T2において、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加された後、シーケンサ180は、1回目のセンスタイミング(時刻Ts0)かどうかを判断する(ステップS70)。時刻T2~時刻Ts0の期間は、例えば0.75[μs]である。時刻Ts0である場合(ステップS70、Yes)、オペアンプOA0~OA2は、それぞれビット線BLの電圧VBLをセンスする(ステップS71)。より具体的には、オペアンプOA0~OA2は、それぞれ電圧VBLを参照電圧VREF0~VREF2と比較し、それぞれ比較結果をVOUT0~VOUT2として出力する。例えば、VREF0は0.07[V]、VREF1は0.11[V]、VREF2は0.145[V]である。他方で、時刻Ts0ではない場合(ステップS70、No)、シーケンサ180は、前述のステップS70を実施する。
次に、電圧検知回路SC0~SC2は、オペアンプOA0~OA2からそれぞれ供給された電圧VOUT0~VOUT2がLレベルかどうかをそれぞれ検知する(ステップS72)。続いて、電圧検知回路SC0~SC2は、ラッチ回路LC0~LC2に検知結果をそれぞれ送信する(ステップS73)。ステップS72及びS73の詳細は、第1実施形態のステップS12及びS13と同じである。
次に、シーケンサ180は、ラッチ回路LC0~LC2のうちの少なくとも1つの値がLレベルかどうかを判断する(ステップS74)。ラッチ回路LC0~LC2のうちの少なくとも1つの値がLレベルである場合(ステップS74、Yes)、論理演算回路141は、ラッチ回路LC0~LC2の値を用いて論理演算を行い(ステップS75)、演算結果を出力する(ステップS76)。以下、図31を用いてより具体的に説明する。図31は、本実施形態に係るメモリチップ100における、記憶素子MRの抵抗状態RS0~RS7と、抵抗状態RS0~RS7を特定可能なオペアンプOA0~OA4のセンス結果との関係の一例を示す図である。
図31に示すように、時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0~LC2の値がLレベルの場合、抵抗状態RS0が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS0を示す値“000”をデータレジスタ150に送信する。
時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0の値がHレベル、ラッチ回路LC1及びLC2の値がLレベルの場合、抵抗状態RS1が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS1を示す値“001”をデータレジスタ150に送信する。
時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0及びLC1の値がHレベル、ラッチ回路LC2の値がLレベルの場合、抵抗状態RS2が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS2を示す値“010”をデータレジスタ150に送信する。
上述のように、抵抗状態RS0~RS2は、時刻Ts0にオペアンプOA0~OA2が1回ずつセンスすることにより特定可能である。
他方で、ラッチ回路LC0~LC2のうちの少なくとも1つの値がLレベルではない場合(ステップS74、No)、シーケンサ180は、2回目のセンスタイミング(時刻Ts1)かどうかを判断する(ステップS77)。時刻T2~時刻Ts1の期間は、例えば1.5[μs]である。時刻Ts1である場合(ステップS77、Yes)、オペアンプOA1~OA4は、それぞれビット線BLの電圧VBLをセンスする(ステップS78)。より具体的には、オペアンプOA1~OA4は、それぞれ電圧VBLを参照電圧VREF1~VREF4と比較し、それぞれ比較結果をVOUT1~VOUT4として出力する。例えば、VREF1は0.11[V]、VREF2は0.145[V]、VREF3は0.185[V]、VREF4は0.225[V]である。他方で、時刻Ts1ではない場合(ステップS77、No)、シーケンサ180は、前述のステップS77を実施する。
次に、電圧検知回路SC1~SC4は、オペアンプOA1~OA4からそれぞれ供給された電圧VOUT1~VOUT4がLレベルかどうかをそれぞれ検知する(ステップS79)。続いて、電圧検知回路SC1~SC4は、ラッチ回路LC1~LC4に検知結果をそれぞれ送信する(ステップS80)。ステップS79及びS80の詳細は、前述のステップS72及びS73と同じである。
次に、論理演算回路141は、ラッチ回路LC1~LC4の値を用いて論理演算を行い(ステップS81)、演算結果を出力する(ステップS76)。以下、図31を用いてより具体的に説明する。
図31に示すように、時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0~LC2の値がHレベル、且つ時刻Ts1におけるオペアンプOA1~OA4のセンスの結果、ラッチ回路LC1~LC4の値がLレベルの場合、抵抗状態RS3が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS3を示す値“011”をデータレジスタ150に送信する。
時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0~LC2の値がHレベル、時刻Ts1におけるオペアンプOA1~OA4のセンスの結果、ラッチ回路LC1の値がHレベル、且つラッチ回路LC2~LC4の値がLレベルの場合、抵抗状態RS4が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS4を示す値“100”をデータレジスタ150に送信する。
時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0~LC2の値がHレベル、時刻Ts1におけるオペアンプOA1~OA4のセンスの結果、ラッチ回路LC1及びLC2の値がHレベル、且つラッチ回路LC3及びLC4の値がLレベルの場合、抵抗状態RS5が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS5を示す値“101”をデータレジスタ150に送信する。
時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0~LC2の値がHレベル、時刻Ts1におけるオペアンプOA1~OA4のセンスの結果、ラッチ回路LC1~LC3の値がHレベル、且つラッチ回路LC4の値がLレベルの場合、抵抗状態RS6が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS6を示す値“110”をデータレジスタ150に送信する。
時刻Ts0におけるオペアンプOA0~OA2のセンスの結果、ラッチ回路LC0~LC2の値がHレベル、且つ時刻Ts1におけるオペアンプOA1~OA4のセンスの結果、ラッチ回路LC1~LC4の値がHレベルの場合、抵抗状態RS7が特定される。この場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS7を示す値“111”をデータレジスタ150に送信する。
上述のように、抵抗状態RS3~RS7は、時刻Ts0にオペアンプOA0~OA2が1回ずつセンスし、時刻Ts1にオペアンプOA1~OA4が1回ずつセンスすることにより特定可能である。
<4-3>効果
本実施形態に係るメモリチップ100は、センスアンプモジュールSA内に、オペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LCをそれぞれ複数個含み、複数個のオペアンプOAが、各々に振り分けられたセンス回数を上限としてそれぞれセンスすることにより、選択メモリセルMCの記憶素子MRの抵抗状態(RS0~RS7のいずれか)を判別することができる。
本実施形態に係る構成であれば、センスアンプモジュールSAに含まれるオペアンプOAの個数をセンス回数よりも少なくできる。このため、チップ面積の増加を抑制できる。また、本実施形態に係る構成であれば、複数の参照電圧に対応する複数個のオペアンプOAを用いてデータをセンスできるため、記憶装置の処理能力を向上できる。
もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<5>第5実施形態
第5実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第1実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA(OA0~OA6)として、カレントミラー回路C/Mを用いたものである。
<5-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図32を用いて説明する。図32は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示す回路図である。なお、図32では、センスアンプモジュールSA内の電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141は省略されている。また、以下の説明では、トランジスタのソース及びドレインを限定しない場合、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか一方を「トランジスタの一端」と表記し、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか他方を「トランジスタの他端」と表記する。
図32に示すように、センスアンプモジュールSAは、更にスイッチSWtr0及びSWtr1、並びにイコライザEQを含む。なお、スイッチSWtr0及びSWtr1、並びにイコライザEQは、オペアンプOAごとに設けられる。
スイッチSWtr0は、オペアンプOAとビット線BLとを接続する。スイッチSWtr0は、nチャネルMOSトランジスタTR0、及びpチャネルMOSトランジスタTR1を含む。
トランジスタTR0のゲートには、電圧TRX_ONが印加される。トランジスタTR0の一端は、ビット線BLに接続される。トランジスタTR0の他端は、ノードSNに接続される。
トランジスタTR1のゲートには、電圧/TRX_ONが印加される。電圧/TRX_ONは、電圧TRX_ONの論理レベルを反転させた電圧である。トランジスタTR1の一端は、ビット線BLに接続される。トランジスタTR1の他端は、ノードSNに接続される。
スイッチSWtr1は、オペアンプOAと参照電圧VREFが印加されている配線とを接続する。スイッチSWtr1は、nチャネルMOSトランジスタTR2、及びpチャネルMOSトランジスタTR3を含む。
トランジスタTR2のゲートには、電圧TRX_ONが印加される。トランジスタTR2の一端は、参照電圧VREFが印加されている配線に接続される。トランジスタTR2の他端は、ノードRNに接続される。
トランジスタTR3のゲートには、電圧/TRX_ONが印加される。トランジスタTR3の一端は、参照電圧VREFが印加されている配線に接続される。トランジスタTR3の他端は、ノードRNに接続される。
イコライザEQは、ノードSN及びRNに接続され、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧をイコライズする。イコライザEQの詳細については後述する。
オペアンプOAは、ノードSN及びRNに接続され、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧に基づく電圧VOUTを出力する。オペアンプOAの詳細については後述する。
<5-2>イコライザEQの構成
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のイコライザEQの構成の詳細について、図33を用いて説明する。図33は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のイコライザEQの構成の一例を示す回路図である。
図33に示すように、イコライザEQは、スイッチSWeq0~SWeq2を含む。
スイッチSWeq0は、ノードSNとノードENとを接続する。スイッチSWeq0は、nチャネルMOSトランジスタTR4、及びpチャネルMOSトランジスタTR5を含む。
トランジスタTR4のゲートには、電圧EQ_ONが印加される。トランジスタTR4の一端は、ノードENに接続される。スイッチSWtr0及びSWtr1がオン状態のときのノードENの電圧を、電圧VEQとする。VEQは、例えば読み出し電圧Vread/2である。この場合、VEQは、例えば0.3[V]/2=0.15[V]である。なお、VEQは、(Vread+VREF)/2[V]であってもよい。この場合、参照電圧VREFを0.11[V]とすると、VEQは、例えば(0.3[V]+0.11[V])/2=0.205[V]であってもよい。トランジスタTR4の他端は、ノードSNに接続される。
トランジスタTR5のゲートには、電圧/EQ_ONが印加される。電圧/EQ_ONは、電圧EQ_ONの論理レベルを反転させた電圧である。トランジスタTR5の一端は、ノードENに接続される。トランジスタTR5の他端は、ノードSNに接続される。
スイッチSWeq1は、ノードRNとノードENとを接続する。スイッチSWeq1は、nチャネルMOSトランジスタTR6、及びpチャネルMOSトランジスタTR7を含む。
トランジスタTR6のゲートには、電圧EQ_ONが印加される。トランジスタTR6の一端は、ノードENに接続される。トランジスタTR6の他端は、ノードRNに接続される。
トランジスタTR7のゲートには、電圧/EQ_ONが印加される。トランジスタTR7の一端は、ノードENに接続される。トランジスタTR7の他端は、ノードRNに接続される。
スイッチSWeq2は、ノードSNとノードRNとを接続する。スイッチSWeq2は、pチャネルMOSトランジスタTR8、及びnチャネルMOSトランジスタTR9を含む。
トランジスタTR8のゲートには、電圧/EQ_ONが印加される。トランジスタTR8の一端は、ノードSNに接続される。トランジスタTR8の他端は、ノードRNに接続される。
トランジスタTR9のゲートには、電圧EQ_ONが印加される。トランジスタTR9の一端は、ノードSNに接続される。トランジスタTR9の他端は、ノードRNに接続される。
<5-3>オペアンプOAの構成
続いて、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のオペアンプOAの構成の詳細について、図34を用いて説明する。図34は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOAの構成の一例を示す回路図である。
図34に示すように、オペアンプOAは、pチャネルMOSトランジスタTR10~TR12、並びにnチャネルMOSトランジスタTR13及びTR14を含む。トランジスタTR10は、駆動トランジスタであり、トランジスタTR11及びTR12は、入力トランジスタであり、トランジスタTR13及びTR14は、カレントミラートランジスタである。
トランジスタTR10のゲートには、電圧/SAPが印加される。トランジスタTR10のソースには、電圧VDDが印加される。VDDは、例えば2.5[V]である。トランジスタTR10のドレインは、ノードN0に接続される。
トランジスタTR11のゲートは、ノードSNに接続される。トランジスタTR11のソースは、ノードN0に接続される。トランジスタTR11のドレインは、ノードN1に接続される。
トランジスタTR12のゲートは、ノードRNに接続される。トランジスタTR12のソースは、ノードN0に接続される。トランジスタTR12のドレインは、ノードN2に接続される。
トランジスタTR13のゲートは、ノードN3に接続される。ノードN3は、ノードN1に接続される。トランジスタTR13のドレインは、ノードN1に接続される。トランジスタTR13のソースには、接地電圧VSSが印加される。
トランジスタTR14のゲートは、ノードN3に接続される。トランジスタTR14のドレインは、ノードN2に接続される。トランジスタTR14のソースには、接地電圧VSSが印加される。
オペアンプOAは、ノードN2の電圧をVOUTとして出力する。
<5-4>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図35及び図36を用いて説明する。図35は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作における各種信号のタイミングチャートである。図36は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートである。
以下に説明するセンスアンプモジュールSAの動作は、第1実施形態の図14に示すステップS11において行われる動作である。
図35に示すように、時刻T10において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQ内のトランジスタTR4~TR9はオン状態になる。すなわち、イコライザEQ内のスイッチSWeq0~SWeq2はオン状態になる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧をイコライズする(図36のステップS90)。
時刻T11において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQ内のトランジスタTR4~TR9はオフ状態になる。すなわち、イコライザEQ内のスイッチSWeq0~SWeq2はオフ状態になる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧のイコライズを停止する(図36のステップS91)。
時刻T12において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、トランジスタTR0~TR3はオン状態になる。すなわち、スイッチSWtr0及びSWtr1はオン状態になる。これにより、ノードSNに電圧VBLが印加され、ノードRNに参照電圧VREFが印加される(図36のステップS92)。
時刻T13において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、トランジスタTR0~TR3はオフ状態になる。すなわち、スイッチSWtr0及びSWtr1はオフ状態になる。これにより、オペアンプOAへの電圧VBL及び参照電圧VREFの印加が停止される(図36のステップS93)。
時刻T14において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA内のトランジスタTR10はオン状態になる。これにより、オペアンプOAは駆動する(図36のステップS94)。
時刻T14~時刻T15の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも高いため、オペアンプOAは、Hレベルの電圧を電圧VOUTとして出力する。
時刻T15において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、オペアンプOA内のトランジスタTR10はオフ状態になる。これにより、オペアンプOAは駆動を停止する(図36のステップS95)。
時刻T16以降のセンスアンプモジュールSAの動作は、時刻T10~時刻T15の期間の動作と同様である。
時刻T17において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに電圧VBLが印加され、ノードRNに参照電圧VREFが印加される(図36のステップS92)。時刻T17~時刻T18の期間に、電圧VBLは参照電圧VREFよりも低くなる。
時刻T18において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOAへの電圧VBL及び参照電圧VREFの印加が停止される(図36のステップS93)。
時刻T19において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOAは駆動する(図36のステップS94)。
時刻T19~時刻T20の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも低いため、オペアンプOAは、Lレベルの電圧を電圧VOUTとして出力する。
時刻T20において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、オペアンプOAは駆動を停止する(図36のステップS95)。
<5-5>効果
本実施形態に係る構成を、第1実施形態に適用できる。もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第2実施形態~第4実施形態に適用することもできる。また、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<6>第6実施形態
第6実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第5実施形態と異なり、オペアンプOA内のカレントミラートランジスタとして、2個のpチャネルMOSトランジスタを用いたものである。以下では、第5実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<6-1>オペアンプOAの構成
本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のオペアンプOAの構成の詳細について、図37を用いて説明する。図37は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOAの構成の一例を示す回路図である。
図37に示すように、オペアンプOAは、nチャネルMOSトランジスタTR15~TR17、並びにpチャネルMOSトランジスタTR18及びTR19を含む。トランジスタTR15は、駆動トランジスタであり、トランジスタTR16及びTR17は、入力トランジスタであり、トランジスタTR18及びTR19は、カレントミラートランジスタである。
トランジスタTR15のゲートには、電圧SANが印加される。トランジスタTR15のドレインは、ノードN4に接続される。トランジスタTR15のソースには、接地電圧VSSが印加される。
トランジスタTR16のゲートは、ノードSNに接続される。トランジスタTR16のドレインは、ノードN5に接続される。トランジスタTR16のソースは、ノードN4に接続される。
トランジスタTR17のゲートは、ノードRNに接続される。トランジスタTR17のドレインは、ノードN6に接続される。トランジスタTR17のソースは、ノードN4に接続される。
トランジスタTR18のゲートは、ノードN7に接続される。ノードN7は、ノードN5に接続される。トランジスタTR18のソースには、電圧VDDが印加される。VDDは、例えば2.5[V]である。トランジスタTR18のドレインは、ノードN5に接続される。
トランジスタTR19のゲートは、ノードN7に接続される。トランジスタTR19のソースには、電圧VDDが印加される。トランジスタTR19のドレインは、ノードN6に接続される。
オペアンプOAは、ノードN6の電圧をVOUTとして出力する。
<6-2>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図38を用いて説明する。図38は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作における各種信号のタイミングチャートである。なお、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートは、第5実施形態の図36と同じである。
以下に説明するセンスアンプモジュールSAの動作は、第1実施形態の図14に示すステップS11において行われる動作である。
図38に示すように、時刻T10において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧をイコライズする(図36のステップS90)。
時刻T11において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧のイコライズを停止する(図36のステップS91)。
時刻T12において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに電圧VBLが印加され、ノードRNに参照電圧VREFが印加される(図36のステップS92)。
時刻T13において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOAへの電圧VBL及び参照電圧VREFの印加が停止される(図36のステップS93)。
時刻T14において、シーケンサ180は、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、オペアンプOA内のトランジスタTR15はオン状態になる。これにより、オペアンプOAは駆動する(図36のステップS94)。
時刻T14~時刻T15の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも高いため、オペアンプOAは、Hレベルの電圧を電圧VOUTとして出力する。
時刻T15において、シーケンサ180は、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA内のトランジスタTR15はオフ状態になる。これにより、オペアンプOAは駆動を停止する(図36のステップS95)。
時刻T16以降のセンスアンプモジュールSAの動作は、時刻T10~時刻T15の期間の動作と同様である。
時刻T17において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに電圧VBLが印加され、ノードRNに参照電圧VREFが印加される(図36のステップS92)。時刻T17~時刻T18の期間に、電圧VBLは参照電圧VREFよりも低くなる。
時刻T18において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOAへの電圧VBL及び参照電圧VREFの印加が停止される(図36のステップS93)。
時刻T19において、シーケンサ180は、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、オペアンプOAは駆動する(図36のステップS94)。
時刻T19~時刻T20の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも低いため、オペアンプOAは、Lレベルの電圧を電圧VOUTとして出力する。
時刻T20において、シーケンサ180は、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOAは駆動を停止する(図36のステップS95)。
<6-3>効果
本実施形態に係る構成を、第1実施形態に適用できる。もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第2実施形態~第4実施形態に適用することもできる。また、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<7>第7実施形態
第7実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第1実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA(OA0~OA6)の代わりに、フリップ・フロップ回路F/Fを用いたものである。
<7-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図39を用いて説明する。図39は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示す回路図である。なお、図39では、センスアンプモジュールSA内の電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141は省略されている。
図39に示すように、センスアンプモジュールSAは、スイッチSWtr0及びSWtr1、イコライザEQ、並びにフリップ・フロップ回路F/Fを含む。なお、スイッチSWtr0及びSWtr1、並びにイコライザEQは、フリップ・フロップ回路F/Fごとに設けられる。
スイッチSWtr0及びSWtr1は、第5実施形態の図32に示すスイッチSWtr0及びSWtr1と同じである。イコライザEQは、第5実施形態の図33に示すイコライザEQと同じである。
フリップ・フロップ回路F/Fは、ノードSN及びRNに接続され、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧に基づく電圧VOUTを出力する。フリップ・フロップ回路F/Fの詳細は後述する。
<7-2>フリップ・フロップ回路F/Fの構成
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のフリップ・フロップ回路F/Fの構成の詳細について、図40を用いて説明する。図40は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のフリップ・フロップ回路F/Fの構成の一例を示す回路図である。
図40に示すように、フリップ・フロップ回路F/Fは、pチャネルMOSトランジスタTR20~TR22、nチャネルMOSトランジスタTR23~TR25、並びにインバータINV0及びINV1を含む。トランジスタTR20及びTR25は、駆動トランジスタであり、トランジスタTR21~TR24は、入力トランジスタである。
トランジスタTR20のゲートには、電圧/SAPが印加される。トランジスタTR20のソースには、電圧VDDが印加される。トランジスタTR20のドレインは、ノードN8に接続される。
トランジスタTR21のゲートは、ノードRNに接続される。トランジスタTR21のソースは、ノードN8に接続される。トランジスタTR21のドレインは、ノードSNに接続される。
トランジスタTR22のゲートは、ノードSNに接続される。トランジスタTR22のソースは、ノードN8に接続される。トランジスタTR22のドレインは、ノードRNに接続される。
トランジスタTR23のゲートは、ノードRNに接続される。トランジスタTR23のドレインは、ノードSNに接続される。トランジスタTR23のソースは、ノードN9に接続される。
トランジスタTR24のゲートは、ノードSNに接続される。トランジスタTR24のドレインは、ノードRNに接続される。トランジスタTR24のソースは、ノードN9に接続される。
トランジスタTR25のゲートには、電圧SANが印加される。トランジスタTR25のドレインは、ノードN9に接続される。トランジスタTR25のソースには、接地電圧VSSが印加される。
インバータ回路INV0は、ノードSNの電圧の論理レベルを反転させた電圧をインバータ回路INV1に供給する。
インバータ回路INV1は、インバータ回路INV0から供給された電圧の論理レベルを反転させた電圧をVOUTとして出力する。
フリップ・フロップ回路F/Fは、インバータ回路INV1の出力電圧をVOUTとして出力する。
<7-3>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図41及び図42を用いて説明する。図41は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作における各種信号のタイミングチャートである。図42は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートである。
以下に説明するセンスアンプモジュールSAの動作は、第1実施形態の図14に示すステップS11において行われる動作である。
図41に示すように、時刻T10において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧をイコライズする(図42のステップS100)。
時刻T11において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧のイコライズを停止する(図42のステップS101)。
時刻T12において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに電圧VBLが印加され、ノードRNに参照電圧VREFが印加される(図42のステップS102)。
時刻T13において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fへの電圧VBL及び参照電圧VREFの印加が停止される(図42のステップS103)。
時刻T14において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げ、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR20及びTR25はオン状態になる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動する(図42のステップS104)。
より具体的には、時刻T14~時刻T15の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも高いため、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR22はオフ状態であり、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR24はオン状態になる。その結果、ノードRNの電圧は電圧VSSになる。これにより、トランジスタTR21はオン状態になり、トランジスタTR23はオフ状態である。その結果、ノードSNの電圧は電圧VDDになる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは、インバータ回路INV0及びINV1を介してHレベルの電圧(VDD)を電圧VOUTとして出力する。
時刻T15において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げ、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR20及びTR25はオフ状態になる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動を停止する(図42のステップS105)。
時刻T16以降のセンスアンプモジュールSAの動作は、時刻T10~時刻T15の期間の動作と同様である。
時刻T17において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに電圧VBLが印加され、ノードRNに参照電圧VREFが印加される(図42のステップS102)。時刻T17~時刻T18の期間に、電圧VBLは参照電圧VREFよりも低くなる。
時刻T18において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fへの電圧VBL及び参照電圧VREFの印加が停止される(図42のステップS103)。
時刻T19において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げ、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動する(図42のステップS104)。
より具体的には、時刻T19~時刻T20の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも低いため、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR22はオン状態になり、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR24はオフ状態である。その結果、ノードRNの電圧は電圧VDDになる。これにより、トランジスタTR21はオフ状態であり、トランジスタTR23はオン状態になる。その結果、ノードSNの電圧は電圧VSSになる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは、インバータ回路INV0及びINV1を介してLレベルの電圧(VSS)を電圧VOUTとして出力する。
時刻T20において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げ、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動を停止する(図42のステップS105)。
<7-4>効果
本実施形態に係る構成を、第1実施形態に適用できる。もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第2実施形態~第4実施形態に適用することもできる。また、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<8>第8実施形態
第8実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第7実施形態と異なり、ビット線BLをセンスアンプモジュールSA内のノードSNに直接接続せず、参照電圧VREFをセンスアンプモジュールSA内のノードRNに直接接続しないものである。以下では、第7実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<8-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図43を用いて説明する。図43は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示す回路図である。なお、図43では、センスアンプモジュールSA内の電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141は省略されている。
図43に示すように、センスアンプモジュールSAは、スイッチSWtr0及びSWtr1、イコライザEQ、フリップ・フロップ回路F/F、並びにpチャネルMOSトランジスタTR26~TR29を含む。なお、スイッチSWtr0及びSWtr1、イコライザEQ、並びにトランジスタTR26~TR29は、フリップ・フロップ回路F/Fごとに設けられる。
スイッチSWtr0は、ノードSNとノードN10とを接続する。スイッチSWtr0は、第5実施形態の図32に示すスイッチSWtr0と同じである。トランジスタTR0の一端、及びトランジスタTR1の一端は、ノードN10に接続される。
スイッチSWtr1は、ノードRNとノードN11とを接続する。スイッチSWtr1は、第5実施形態の図32に示すスイッチSWtr1と同じである。トランジスタTR2の一端、及びトランジスタTR3の一端は、ノードN11に接続される。
イコライザEQは、第5実施形態の図33に示すイコライザEQと同じである。フリップ・フロップ回路F/Fは、第7実施形態の図40に示すフリップ・フロップ回路F/Fと同じである。
トランジスタTR26のゲートには、電圧VBLが印加される。トランジスタTR26のソースは、ノードN10に接続される。トランジスタTR26のドレインには、接地電圧VSSが印加される。
トランジスタTR27のゲートには、電圧PGATEが印加される。電圧PGATEは、後述のゲート電圧生成回路(図43に図示せず)によって生成される。電圧PGATEは、例えば2[V]である。トランジスタTR27のソースには、電圧VDDが印加される。トランジスタTR27のドレインは、ノードN10に接続される。
トランジスタTR28のゲートには、参照電圧VREFが印加される。トランジスタTR28のソースは、ノードN11に接続される。トランジスタTR28のドレインには、接地電圧VSSが印加される。
トランジスタTR29のゲートには、電圧PGATEが印加される。トランジスタTR29のソースには、電圧VDDが印加される。トランジスタTR29のドレインは、ノードN11に接続される。
<8-2>ゲート電圧生成回路の構成
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のゲート電圧生成回路の構成の詳細について、図44を用いて説明する。図44は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のゲート電圧生成回路の構成の一例を示す回路図である。
図44に示すように、ゲート電圧生成回路GCは、pチャネルMOSトランジスタTR30、及び抵抗素子REを含む。
トランジスタTR30のゲートには、電圧PGATEが印加される。トランジスタTR30のゲートは、ノードN12に接続される。トランジスタTR30のソースには、電圧VDDが印加される。トランジスタTR30のドレインは、ノードN12に接続される。
抵抗素子REの一端は、ノードN12に接続される。抵抗素子REの他端には、接地電圧VSSが印加される。抵抗素子REの抵抗値は、例えば10[MΩ]である。
メモリチップ100への電源投入後、電圧VDDが立ち上がると、抵抗素子REに電流が流れ始め、電圧PGATEはLレベルから立ち上がる。ある時間経過後、電圧PGATEは一定の電圧(例えば2[V])になる。この電圧がトランジスタTR27及びTR29のゲートにそれぞれ印加される。
<8-3>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図45及び図46を用いて説明する。図45は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作における各種信号のタイミングチャートである。図46は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートである。
以下に説明するセンスアンプモジュールSAの動作は、第1実施形態の図14に示すステップS11において行われる動作である。
図45に示すように、時刻T10において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧をイコライズする(図46のステップS110)。
時刻T11において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧のイコライズを停止する(図46のステップS111)。
時刻T12において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに、電圧VBLに基づく電圧(ノードN10の電圧VN10)が印加され、ノードRNに、参照電圧VREFに基づく電圧(ノードN11の電圧VN11)が印加される(図46のステップS112)。
より具体的には、時刻T12~時刻T13の期間において、トランジスタTR28及びTR29はオン状態である。トランジスタTR28のオン抵抗値は、参照電圧VREFに基づく。これにより、ノードN11の電圧VN11は、参照電圧VREFに依存し、電圧VSSよりも高く、電圧VDDよりも低くなる。よって、時刻T12~時刻T13の期間において、ノードRNに、電圧VSSよりも高く、電圧VDDよりも低い電圧VN11が印加される。また、時刻T12~時刻T13の期間において、電圧VBLが参照電圧VREFよりも高いため、ノードN10の電圧VN10は、電圧VBLに依存し、ノードN11の電圧VN11よりも高く、電圧VDDよりも低くなる。よって、時刻T12~時刻T13の期間において、ノードSNに、電圧VN11よりも高く、電圧VDDよりも低い電圧VN10が印加される。
時刻T13において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、ノードSNへの電圧VN10の印加及びノードRNへの電圧VN11の印加が停止される(図46のステップS113)。
時刻T14において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げ、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動する(図46のステップS114)。
より具体的には、時刻T14~時刻T15の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも高いため、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR22はオフ状態であり、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR24はオン状態になる。その結果、ノードRNの電圧は電圧VSSになる。これにより、トランジスタTR21はオン状態になり、トランジスタTR23はオフ状態である。その結果、ノードSNの電圧は電圧VDDになる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは、インバータ回路INV0及びINV1を介してHレベルの電圧(VDD)を電圧VOUTとして出力する。
時刻T15において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げ、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動を停止する(図46のステップS115)。
時刻T16以降のセンスアンプモジュールSAの動作は、時刻T10~時刻T15の期間の動作と同様である。
時刻T17において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに電圧VN10が印加され、ノードRNに電圧VN11が印加される(図46のステップS112)。
より具体的には、時刻T17~時刻T18の期間において、ノードRNに、電圧VSSよりも高く、電圧VDDよりも低い電圧VN11が印加される。また、時刻T17~時刻T18の期間において、電圧VBLが参照電圧VREFよりも低いため、ノードN10の電圧VN10は、電圧VBLに依存し、電圧VSSよりも高く、ノードN11の電圧VN11よりも低くなる。よって、時刻T17~時刻T18の期間において、ノードSNに、電圧VSSよりも高く、電圧VN11よりも低い電圧VN10が印加される。
時刻T18において、シーケンサ180は、電圧TRX_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、ノードSNへの電圧VN10の印加及びノードRNへの電圧VN11の印加が停止される(図46のステップS113)。
時刻T19において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げ、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動する(図46のステップS114)。
より具体的には、時刻T19~時刻T20の期間において、ノードSNの電圧がノードRNの電圧よりも低いため、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR22はオン状態になり、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR24はオフ状態である。その結果、ノードRNの電圧は電圧VDDになる。これにより、トランジスタTR21はオフ状態であり、トランジスタTR23はオン状態になる。その結果、ノードSNの電圧は電圧VSSになる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは、インバータ回路INV0及びINV1を介してLレベルの電圧(VSS)を電圧VOUTとして出力する。
時刻T20において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げ、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動を停止する(図46のステップS115)。
次に、フリップ・フロップ回路F/Fの出力電圧VOUTがHレベルからLレベルに切り替わるタイミングについて、図47を用いて説明する。図47は、本実施形態に係るメモリチップ100における、選択ビット線BLへの読み出し電圧Vread印加後の、記憶素子MRの抵抗状態RSと、クロック数と、フリップ・フロップ回路F/Fの出力電圧との関係の一例を示す図である。
図47において、「クロック数」とは、クロック信号CLKがLレベルからHレベルに立ち上がる回数であり、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加されたときに、クロック数のカウントが開始される。クロック信号CLKは、シーケンサ180がイコライザEQに供給する電圧EQ_ONをLレベルからHレベルに立ち上げるタイミングを決める。シーケンサ180は、例えばクロック信号CLKの立ち上がりに同期して、電圧EQ_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。「H/L」は、フリップ・フロップ回路F/Fの出力電圧VOUTの値である。なお、抵抗状態RS7については、出力電圧VOUTはHレベル(一定)であるため、出力電圧VOUTの値を「-」で示している。
また、図47では、参照電圧毎に、各抵抗状態の出力電圧VOUTがHレベルからLレベルに変わるタイミングの遷移を矢印線で示している。図47の結果から、抵抗状態が高いほど、フリップ・フロップ回路F/Fの出力電圧VOUTがHレベルからLレベルに切り替わるタイミングが遅くなることがわかる。
図47に示すように、記憶素子MRの抵抗状態が抵抗状態RS0(“000”)の場合、クロック数が3になったときにVOUTはLレベルになる。記憶素子MRの抵抗状態が抵抗状態RS1(“001”)の場合、クロック数が4になったときにVOUTはLレベルになる。記憶素子MRの抵抗状態が抵抗状態RS2(“010”)の場合、クロック数が6になったときにVOUTはLレベルになる。記憶素子MRの抵抗状態が抵抗状態RS3(“011”)の場合、クロック数が9になったときにVOUTはLレベルになる。記憶素子MRの抵抗状態が抵抗状態RS4(“100”)の場合、クロック数が5になったときにVOUTはLレベルになる。記憶素子MRの抵抗状態が抵抗状態RS5(“101”)の場合、クロック数が8になったときにVOUTはLレベルになる。記憶素子MRの抵抗状態が抵抗状態RS6(“110”)の場合、クロック数が15になったときにVOUTはLレベルになる。
<8-4>効果
本実施形態に係る構成を、第1実施形態に適用できる。
また、フリップ・フロップ回路F/Fには、ノードSN及びノードRN部分にそれぞれ寄生容量(例えば20[fF])がある可能性がある。この寄生容量があると、スイッチSWtr0がオン状態になり、ビット線BLの電圧VBLがノードSNに供給されるたびに、電圧VBLが下降または上昇する可能性がある。
本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAでは、ビット線BLがノードSNに直接接続されない。これにより、スイッチSWtr0がオン状態になることによる電圧VBLの変動を防ぐことができる。よって、記憶装置の動作信頼性を向上できる。
もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第2実施形態~第4実施形態に適用することもできる。また、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<9>第9実施形態
第9実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第8実施形態と異なり、センスアンプモジュールSA内にスイッチSWtr0及びSWtr1を設けないものである。以下では、第8実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<9-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図48を用いて説明する。図48は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示す回路図である。なお、図48では、センスアンプモジュールSA内の電圧検知回路SC、ラッチ回路LC、及び論理演算回路141は省略されている。
図48に示すように、センスアンプモジュールSAは、イコライザEQ、フリップ・フロップ回路F/F、pチャネルMOSトランジスタTR26~TR29、TR32及びTR34、並びにnチャネルMOSトランジスタTR31及びTR33を含む。なお、イコライザEQ、及びトランジスタTR26~TR34は、フリップ・フロップ回路F/Fごとに設けられる。
イコライザEQは、第5実施形態の図33に示すイコライザEQと同じである。フリップ・フロップ回路F/Fは、第7実施形態の図40に示すフリップ・フロップ回路F/Fと同じである。
トランジスタTR26のゲートには、電圧VBLが印加される。トランジスタTR26のソースは、ノードSNに接続される。トランジスタTR26のドレインは、ノードN13に接続される。
トランジスタTR27のゲートには、電圧PGATEが印加される。トランジスタTR27のソースには、電圧VDDが印加される。トランジスタTR27のドレインは、ノードN14に接続される。
トランジスタTR28のゲートには、参照電圧VREFが印加される。トランジスタTR28のソースは、ノードRNに接続される。トランジスタTR28のドレインは、ノードN15に接続される。
トランジスタTR29のゲートには、電圧PGATEが印加される。トランジスタTR29のソースには、電圧VDDが印加される。トランジスタTR29のドレインは、ノードN16に接続される。
トランジスタTR31のゲートには、電圧SWGATEが印加される。トランジスタTR31のドレインは、ノードN13に接続される。トランジスタTR31のソースには、接地電圧VSSが印加される。
トランジスタTR32のゲートには、電圧/SWGATEが印加される。電圧/SWGATEは、電圧SWGATEの論理レベルを反転させた電圧である。トランジスタTR32のソースは、ノードN14に接続される。トランジスタTR32のドレインは、ノードSNに接続される。
トランジスタTR33のゲートには、電圧SWGATEが印加される。トランジスタTR33のドレインは、ノードN15に接続される。トランジスタTR33のソースには、接地電圧VSSが印加される。
トランジスタTR34のゲートには、電圧/SWGATEが印加される。トランジスタTR34のソースは、ノードN16に接続される。トランジスタTR34のドレインには、ノードRNに接続される。
<9-2>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図49を用いて説明する。図49は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作における各種信号のタイミングチャートである。なお、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAのセンス動作の一例を示すフローチャートは、第8実施形態の図46と同じである。
以下に説明するセンスアンプモジュールSAの動作は、第1実施形態の図14に示すステップS11において行われる動作である。
図49に示すように、時刻T10において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧をイコライズする(図46のステップS110)。
時刻T11において、シーケンサ180は、電圧EQ_ONをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQは、ノードSNの電圧及びノードRNの電圧のイコライズを停止する(図46のステップS111)。
時刻T12において、シーケンサ180は、電圧SWGATEをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、トランジスタTR31及びTR32はオン状態になり、トランジスタTR33またはTR34はオン状態になる。これにより、ノードSNに、電圧VBLに基づく電圧が印加され、ノードRNに、参照電圧VREFに基づく電圧が印加される(図46のステップS112)。
より具体的には、時刻T12~時刻T13の期間において、トランジスタTR28及びTR29はオン状態である。トランジスタTR28のオン抵抗値は、参照電圧VREFに基づく。これにより、ノードRNの電圧は、参照電圧VREFに依存し、電圧VSSよりも高く、電圧VDDよりも低くなる。よって、時刻T12~時刻T13の期間において、ノードRNに、電圧VSSよりも高く、電圧VDDよりも低い電圧が印加される。また、時刻T12~時刻T13の期間において、電圧VBLが参照電圧VREFよりも高いため、ノードSNの電圧は、電圧VBLに依存し、ノードRNよりも高く、電圧VDDよりも低くなる。よって、時刻T12~時刻T13の期間において、ノードSNに、ノードRNの電圧よりも高く、電圧VDDよりも低い電圧が印加される。
時刻T13において、シーケンサ180は、電圧SWGATEをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、ノードSNへの電圧VBLに基づく電圧の印加、及びノードRNへの参照電圧VREFに基づく電圧の印加が停止される(図46のステップS113)。
時刻T14において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げ、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動する(図46のステップS114)。
より具体的には、時刻T14~時刻T15の期間において、ノードSNの電圧はノードRNの電圧よりも高いため、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR22はオフ状態であり、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR24はオン状態になる。その結果、ノードRNの電圧は電圧VSSになる。これにより、トランジスタTR21はオン状態になり、トランジスタTR23はオフ状態である。その結果、ノードSNの電圧は電圧VDDになる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは、インバータ回路INV0及びINV1を介してHレベルの電圧(VDD)を電圧VOUTとして出力する。
時刻T15において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げ、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動を停止する(図46のステップS115)。
時刻T16以降のセンスアンプモジュールSAの動作は、時刻T10~時刻T15の期間の動作と同様である。
時刻T17において、シーケンサ180は、電圧SWGATEをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSNに、電圧VBLに基づく電圧が印加され、ノードRNに、参照電圧VREFに基づく電圧が印加される(図46のステップS112)。
より具体的には、時刻T17~時刻T18の期間において、ノードRNに、電圧VSSよりも高く、電圧VDDよりも低い電圧が印加される。また、時刻T17~時刻T18の期間において、電圧VBLが参照電圧VREFよりも低いため、ノードSNの電圧は、電圧VBLに依存し、電圧VSSよりも高く、ノードRNの電圧よりも低くなる。よって、時刻T17~時刻T18の期間において、ノードSNに、電圧VSSよりも高く、ノードRNの電圧よりも低い電圧が印加される。
時刻T18において、シーケンサ180は、電圧SWGATEをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、ノードSNへの電圧VBLに基づく電圧の印加、及びノードRNへの参照電圧VREFに基づく電圧の印加が停止される(図46のステップS113)。
時刻T19において、シーケンサ180は、電圧/SAPをHレベルからLレベルに立ち下げ、電圧SANをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動する(図46のステップS114)。
より具体的には、時刻T19~時刻T20の期間において、ノードSNの電圧はノードRNの電圧よりも低いため、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR22はオン状態になり、フリップ・フロップ回路F/F内のトランジスタTR24はオフ状態である。その結果、ノードRNの電圧は電圧VDDになる。これにより、トランジスタTR21はオフ状態であり、トランジスタTR23はオン状態になる。その結果、ノードSNの電圧は電圧VSSになる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは、インバータ回路INV0及びINV1を介してLレベルの電圧(VSS)を電圧VOUTとして出力する。
時刻T20において、シーケンサ180は、電圧/SAPをLレベルからHレベルに立ち上げ、電圧SANをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、フリップ・フロップ回路F/Fは駆動を停止する(図46のステップS115)。
<9-3>効果
本実施形態に係る構成を、第1実施形態に適用できる。また、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAでは、ビット線BLがノードSNに直接接続されないため、第8実施形態と同様に電圧VBLの変動を防ぐことができる。よって、記憶装置の動作信頼性を向上できる。もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第2実施形態~第4実施形態に適用することもできる。また、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<10>第10実施形態
第10実施形態に係るメモリチップ100について説明する。本実施形態に係るメモリチップ100は、第5実施形態と異なり、第5実施形態に係るセンスアンプモジュールSAを第3実施形態に適用し、更にセンスアンプモジュールSA内に、センスタイミングを制御するためのカウンタを設けたものである。以下では、第5実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<10-1>センスアンプモジュールSAの構成
まず、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの構成の詳細について、図50を用いて説明する。図50は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSAの構成の一例を示すブロック図である。なお、図50では、データレジスタ150からビット線BLに書き込みデータDATを送信するための機能ブロック及び配線等の構成要素は省略されている。
センスアンプモジュールSAは、オペアンプOA_L及びOA_H、スイッチSWtr0_L及びSWtr0_H、スイッチSWtr1_L及びSWtr1_H、イコライザEQ_L及びEQ_H、電圧検知回路SC_L及びSC_H、レジスタREG_L及びREG_H、論理演算回路141、並びにカウンタ142を含む。
オペアンプOA_L及びOA_Hは、第5実施形態の図34に示すオペアンプOAと同じである。以下では、オペアンプOA_Lに供給される電圧/SAPを「電圧/SAP_L」と表記し、オペアンプOA_Hに供給される電圧/SAPを「電圧/SAP_H」と表記する。
スイッチSWtr0_L及びSWtr0_Hは、第5実施形態の図32に示すスイッチSWtr0と同じである。スイッチSWtr1_L及びSWtr1_Hは、第5実施形態の図32に示すスイッチSWtr1と同じである。以下では、スイッチSWtr0_L及びスイッチSWtr1_Lに供給される電圧TRX_ON及び/TRX_ONを「電圧TRX_ON_L及び電圧/TRX_ON_L」と表記し、スイッチSWtr0_H及びスイッチSWtr1_Hに供給される電圧TRX_ON及び/TRX_ONを「電圧TRX_ON_H及び電圧/TRX_ON_H」と表記する。
イコライザEQ_L及びEQ_Hは、第5実施形態の図33に示すイコライザEQと同じである。以下では、イコライザEQ_Lに供給される電圧EQ_ON及び/EQ_ONを「電圧EQ_ON_L及び/EQ_ON_L」と表記し、イコライザEQ_Hに供給される電圧EQ_ON及び/EQ_ONを「電圧EQ_ON_H及び/EQ_ON_H」と表記する。
レジスタREG_L及びREG_Hは、第3実施形態の図22に示すレジスタREG_L及びREG_Hと同じである。レジスタREG_Lは、複数のラッチ回路LC_Lを含み、レジスタREG_Hは、複数のラッチ回路LC_Hを含む。
電圧検知回路SC_Lは、オペアンプOA_Lから供給された電圧VOUT_LがLレベルかどうかを検知し、検知結果をレジスタREG_Lに送信する。電圧検知回路SC_Hは、オペアンプOA_Hから供給された電圧VOUT_HがLレベルかどうかを検知し、検知結果をレジスタREG_Hに送信する。より具体的には、電圧VOUT_LがLレベルである場合、電圧検知回路SC_Lは、電圧VOUT_LがLレベルであると検知したときのカウンタ値CNTを、レジスタREG_Lのラッチ回路LC_Lに送信し、ラッチ回路LC_Lは、カウンタ値CNTを格納する。他方で、電圧VOUT_LがHレベルである場合、電圧検知回路SC_Lは、電圧VOUT_Lを検知したときのカウンタ値CNTをラッチ回路LC_Lに送信しない。電圧VOUT_Hが「Lレベル/Hレベル」である場合の電圧検知回路SC_Hの動作も同様である。
複数のラッチ回路LC_Lの各々は、電圧検知回路SC_Lから受信したカウンタ値CNTを保持する。複数のラッチ回路LC_Hの各々は、電圧検知回路SC_Hから受信したカウンタ値CNTを保持する。
論理演算回路141は、ラッチ回路LC_L及びLC_Hの値(カウンタ値CNT)を用いて論理演算を行い、演算結果をデータレジスタ150に送信する。
カウンタ142は、一定の時間間隔でカウンタ値CNTをインクリメントする。
<10-2>センスアンプモジュールSAの動作
次に、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプ140内のセンスアンプモジュールSAの動作について、図51~図57を用いて説明する。以下では、センス回数を、オペアンプOA_Lに4回、オペアンプOA_Hに3回に振り分ける場合について説明する。この場合、レジスタREG_Lは、オペアンプOA_Lのセンス回数と同じ数(4個)のラッチ回路LC_L(以下、「ラッチ回路LC_L0~LC_L3」と表記する)を含み、レジスタREG_Hは、オペアンプOA_Hのセンス回数と同じ数(3個)のラッチ回路LC_H(以下、「ラッチ回路LC_H0~LC_H2」と表記する)を含む。
シーケンサ180は、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadを印加した後に、センスアンプ140と選択ビット線BLとを電気的に非接続状態にする。これにより、ビット線BLの電圧は、抵抗状態RS0~RS7に応じて減衰する。オペアンプOA_Lは、例えば時刻TsL0~TsL3において、参照電圧VREF_Lを用いて、抵抗状態RS0~RS3をセンスする。オペアンプOA_Hは、例えば時刻TsH0~TsH2において、参照電圧VREF_Hを用いて、4つの抵抗状態RS4~RS7をセンスする。
参照電圧VREF_L、及び時刻TsL0~TsL3、並びに参照電圧VREF_H、及び時刻TsH0~TsH2は、第3実施形態と同様に決めることができる。
まず、オペアンプOA_Lのセンス動作について、図51~図53を用いて説明する。図51は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA_Lのセンス動作における各種信号のタイミングチャートである。図52及び図53は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA_Lのセンス動作の一例を示すフローチャートである。なお、図52及び図53では、オペアンプOA_Lのセンス回数をi(iは1以上4以下の自然数)と表記している。
図52に示すように、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加された後、シーケンサ180は、i=1を設定し、レジスタREG_Lのラッチ回路LC_L0~LC_L3に初期値として0を設定する(ステップS120)。そして、シーケンサ180は、カウンタ142を起動し、カウンタ142は、一定の時間間隔でカウンタ値CNTのインクリメントを開始する。
次に、シーケンサ180は、オペアンプOA_Lのi回目のセンスタイミング(カウンタ値CNTが、シーケンサ180がイコライザEQ_Lに供給する電圧EQ_ON_LをLレベルからHレベルに立ち上げるときのカウンタ値(CntLi)と等しい)かどうかを判断する(ステップS121)。カウンタ値CNTがカウンタ値CntLiではない場合(ステップS121、No)、シーケンサ180は、前述のステップS121を実施する。
他方で、カウンタ値CNTがカウンタ値CntLiである場合(ステップS121、Yes)、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_Lの立ち上げ及び立ち下げ、電圧TRX_ON_Lの立ち上げ及び立ち下げ、並びに電圧/SAP_Lの立ち下げ及び立ち上げを順に行う。
図51に示すように、時刻T10において、オペアンプOA_Lの1回目のセンスタイミング(カウンタ値CNT=1)になると、時刻T11において、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_LをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQ_Lは、ノードSN_Lの電圧及びノードRN_Lの電圧をイコライズする(図52のステップS122)。
時刻T12において、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_LをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQ_Lは、ノードSN_Lの電圧及びノードRN_Lの電圧のイコライズを停止する(図52のステップS123)。
時刻T13において、シーケンサ180は、電圧TRX_ON_LをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSN_Lに電圧VBLが印加され、ノードRN_Lに参照電圧VREF_Lが印加される(図52のステップS124)。
時刻T14において、シーケンサ180は、電圧TRX_ON_LをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA_Lへの電圧VBL及び参照電圧VREF_Lの印加が停止される(図52のステップS125)。
時刻T15において、シーケンサ180は、電圧/SAP_LをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA_Lは駆動する(図52のステップS126)。
より具体的には、時刻T15~時刻T16の期間において、ノードSN_Lの電圧がノードRN_Lの電圧よりも高いため、オペアンプOA_Lは、Hレベルの電圧を電圧VOUT_Lとして出力する。
時刻T16において、シーケンサ180は、電圧/SAP_LをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、オペアンプOA_Lは駆動を停止する(図52のステップS127)。
時刻T17以降のセンスアンプモジュールSAの動作は、時刻T11~時刻T16の期間の動作と同様である。
時刻T18において、オペアンプOA_Lの3回目のセンスタイミング(カウンタ値CNT=9)になると、時刻T19において、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_LをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQ_Lは、ノードSN_Lの電圧及びノードRN_Lの電圧をイコライズする(図52のステップS122)。
時刻T20において、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_LをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQ_Lは、ノードSN_Lの電圧及びノードRN_Lの電圧のイコライズを停止する(図52のステップS123)。
時刻T21において、シーケンサ180は、電圧TRX_ON_LをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSN_Lに電圧VBLが印加され、ノードRN_Lに参照電圧VREF_Lが印加される(図52のステップS124)。時刻T21~時刻T22の期間に、電圧VBLは参照電圧VREF_Lよりも低くなる。
時刻T22において、シーケンサ180は、電圧TRX_ON_LをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA_Lへの電圧VBL及び参照電圧VREF_Lの印加が停止される(図52のステップS125)。
時刻T23において、シーケンサ180は、電圧/SAP_LをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA_Lは駆動する(図52のステップS126)。
より具体的には、時刻T23~時刻T24の期間において、ノードSN_Lの電圧がノードRN_Lの電圧よりも低いため、オペアンプOA_Lは、Lレベルの電圧を電圧VOUT_Lとして出力する。
時刻T24において、シーケンサ180は、電圧/SAP_LをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、オペアンプOA_Lは駆動を停止する(図52のステップS127)。
図53に示すように、オペアンプOA_Lの駆動後、電圧検知回路SC_Lは、オペアンプOA_Lから供給された電圧VOUT_LがLレベルかどうかを検知する(ステップS128)。続いて、電圧検知回路SC_Lは、レジスタREG_Lのラッチ回路LC_L(i-1)に検知結果を送信する(ステップS129)。
より具体的には、電圧VOUT_LがHレベルである場合、電圧検知回路SC_Lは、ラッチ回路LC_L(i-1)にカウンタ値CNTを送信しない。例えば、オペアンプOA_Lの1回目のセンスでは、時刻T15~時刻T16の期間において、電圧検知回路SC_Lは、電圧VOUT_LがHレベルであることを検知する。よって、電圧検知回路SC_Lは、このときのカウンタ値CNT(CNT=4)をラッチ回路LC_L0に送信しない。他方で、電圧VOUT_LがLレベルである場合、電圧検知回路SC_Lは、ラッチ回路LC_L(i-1)にカウンタ値CNTを送信し、ラッチ回路LC_L(i-1)は、カウンタ値CNTを格納する。例えば、オペアンプOA_Lの3回目のセンスでは、時刻T23~時刻T24の期間において、電圧検知回路SC_Lは、電圧VOUT_LがLレベルであることを検知する。よって、電圧検知回路SC_Lは、このときのカウンタ値CNT(CNT=12)をラッチ回路LC_L2に送信する。そして、ラッチ回路LC_L2は、カウンタ値CNTを格納する。
次に、シーケンサ180は、iが最後の値(i=4)かどうかを判断する(ステップS130)。iが最後の値である場合(ステップS130、Yes)、オペアンプOA_Lはセンス動作を終了する。他方で、iが最後の値ではない場合(ステップS130、No)、シーケンサ180は、iをインクリメントしてi=i+1とし(ステップS131)、前述のステップS121を実施する。
次に、オペアンプOA_Hのセンス動作について、図54~図56を用いて説明する。図54は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA_Hのセンス動作における各種信号のタイミングチャートである。図55及び図56は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内のオペアンプOA_Hのセンス動作の一例を示すフローチャートである。なお、図55及び図56では、オペアンプOA_Hのセンス回数をj(jは1以上3以下の自然数)と表記している。
図55に示すように、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadが印加された後、シーケンサ180は、j=1を設定し、レジスタREG_Hのラッチ回路LC_H0~LC_H2に初期値として0を設定する(ステップS140)。そして、シーケンサ180は、カウンタ142を起動し、カウンタ142は、一定の時間間隔でカウンタ値CNTのインクリメントを開始する。
次に、シーケンサ180は、オペアンプOA_Hのj回目のセンスタイミング(カウンタ値CNTが、シーケンサ180がイコライザEQ_Hに供給する電圧EQ_ON_HをLレベルからHレベルに立ち上げるときのカウンタ値(CntHj)と等しい)かどうかを判断する(ステップS141)。カウンタ値CNTがカウンタ値CntHjではない場合(ステップS141、No)、シーケンサ180は、前述のステップS141を実施する。
他方で、カウンタ値CNTがカウンタ値CntHjである場合(ステップS141、Yes)、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_Hの立ち上げ及び立ち下げ、電圧TRX_ON_Hの立ち上げ及び立ち下げ、並びに電圧/SAP_Hの立ち下げ及び立ち上げを順に行う。
図54に示すように、時刻T30において、オペアンプOA_Hの1回目のセンスタイミング(カウンタ値CNT=2)になると、時刻T31において、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_HをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、イコライザEQ_Hは、ノードSN_Hの電圧及びノードRN_Hの電圧をイコライズする(図55のステップS142)。
時刻T32において、シーケンサ180は、電圧EQ_ON_HをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、イコライザEQ_Hは、ノードSN_Hの電圧及びノードRN_Hの電圧のイコライズを停止する(図55のステップS143)。
時刻T33において、シーケンサ180は、電圧TRX_ON_HをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、ノードSN_Hに電圧VBLが印加され、ノードRN_Hに参照電圧VREF_Hが印加される(図55のステップS144)。時刻T33~時刻T34の期間に、電圧VBLは参照電圧VREF_Hよりも低くなる。
時刻T34において、シーケンサ180は、電圧TRX_ON_HをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA_Hへの電圧VBL及び参照電圧VREF_Hの印加が停止される(図55のステップS145)。
時刻T35において、シーケンサ180は、電圧/SAP_HをHレベルからLレベルに立ち下げる。これにより、オペアンプOA_Hは駆動する(図55のステップS146)。
より具体的には、時刻T35~時刻T36の期間において、ノードSN_Hの電圧がノードRN_Hの電圧よりも低いため、オペアンプOA_Hは、Lレベルの電圧を電圧VOUT_Hとして出力する。
時刻T36において、シーケンサ180は、電圧/SAP_HをLレベルからHレベルに立ち上げる。これにより、オペアンプOA_Hは駆動を停止する(図55のステップS147)。
図56に示すように、オペアンプOA_Hの駆動後、電圧検知回路SC_Hは、オペアンプOA_Hから供給された電圧VOUT_HがLレベルかどうかを検知する(ステップS148)。続いて、電圧検知回路SC_Hは、レジスタREG_Hのラッチ回路LC_H(j-1)に検知結果を送信する(ステップS149)。ステップS148及びS149の詳細は、前述したオペアンプOA_LのステップS128及びS129と同じである。例えば、オペアンプOA_Hの1回目のセンスでは、時刻T35~時刻T36の期間において、電圧検知回路SC_Hは、電圧VOUT_HがLレベルであることを検知する。よって、電圧検知回路SC_Hは、このときのカウンタ値CNT(CNT=5)をラッチ回路LC_H0に送信する。そして、ラッチ回路LC_H0は、カウンタ値CNTを格納する。
次に、シーケンサ180は、jが最後の値(j=3)かどうかを判断する(ステップS150)。jが最後の値である場合(ステップS150、Yes)、オペアンプOA_Hはセンス動作を終了する。他方で、jが最後の値ではない場合(ステップS150、No)、シーケンサ180は、jをインクリメントしてj=j+1とし(ステップS151)、前述のステップS141を実施する。
続いて、論理演算回路141の演算動作について、図57を用いて説明する。図57は、本実施形態に係るメモリチップ100が備えるセンスアンプモジュールSA内の論理演算回路141の演算動作の一例を示すフローチャートである。
図57に示すように、シーケンサ180は、オペアンプOA_L及びOA_Hのセンスが終了したかどうかを判断する(ステップS160)。オペアンプOA_L及びOA_Hのセンスが終了している場合(ステップS160、Yes)、シーケンサ180は、ラッチ回路LC_L3の値(オペアンプOA_Lの4回目のセンス結果)が0以外かどうかを判断する(ステップS161)。ラッチ回路LC_L3の値が0以外である場合(ステップS161、Yes)、論理演算回路141は、ラッチ回路LC_L0~LC_L3の値を用いて論理演算を行い(ステップS162)、演算結果を出力する(ステップS164)。
より具体的には、ラッチ回路LC_L0の値(オペアンプOA_Lの1回目のセンス結果)が0以外、ラッチ回路LC_L1の値(オペアンプOA_Lの2回目のセンス結果)が0以外、ラッチ回路LC_L2の値(オペアンプOA_Lの3回目のセンス結果)が0以外、及びラッチ回路LC_L3の値(オペアンプOA_Lの4回目のセンス結果)が0以外の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS0を示す値“000”をデータレジスタ150に送信する。
ラッチ回路LC_L0の値が0、ラッチ回路LC_L1の値が0以外、ラッチ回路LC_L2の値が0以外、及びラッチ回路LC_L3の値が0以外の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS1を示す値“001”をデータレジスタ150に送信する。
ラッチ回路LC_L0の値が0、ラッチ回路LC_L1の値が0、ラッチ回路LC_L2の値が0以外、及びラッチ回路LC_L3の値が0以外の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS2を示す値“010”をデータレジスタ150に送信する。
ラッチ回路LC_L0の値が0、ラッチ回路LC_L1の値が0、ラッチ回路LC_L2の値が0、及びラッチ回路LC_L3の値が0以外の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS3を示す値“011”をデータレジスタ150に送信する。
他方で、ラッチ回路LC_L3の値が0の場合(ステップS161、No)、論理演算回路141は、ラッチ回路LC_H0~LC_H2の値を用いて論理演算を行い(ステップS163)、演算結果を出力する(ステップS164)。
より具体的には、ラッチ回路LC_H0の値(オペアンプOA_Hの1回目のセンス結果)が0以外、ラッチ回路LC_H1の値(オペアンプOA_Hの2回目のセンス結果)が0以外、及びラッチ回路LC_H2の値(オペアンプOA_Lの3回目のセンス結果)が0以外の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS4を示す値“100”をデータレジスタ150に送信する。
ラッチ回路LC_H0の値が0、ラッチ回路LC_H1の値が0以外、及びラッチ回路LC_H2の値が0以外の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS5を示す値“101”をデータレジスタ150に送信する。
ラッチ回路LC_H0の値が0、ラッチ回路LC_H1の値が0、及びラッチ回路LC_H2の値が0以外の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS6を示す値“110”をデータレジスタ150に送信する。
ラッチ回路LC_H0の値が0、ラッチ回路LC_H1の値が0、及びラッチ回路LC_H2の値が0の場合、論理演算回路141は、抵抗状態RS7を示す値“111”をデータレジスタ150に送信する。
他方で、オペアンプOA_L及びOA_Hのセンスが終了していない場合(ステップS160、No)、シーケンサ180は、前述のステップS160を実施する。
<10-3>効果
本実施形態に係る構成を、第3実施形態に適用できる。もちろん、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第2実施形態に適用することもできる。また、本実施形態に係るセンスアンプモジュールSAは、第1実施形態の変形例に係るメモリチップ100に適用することもできる。
<11>変形例等
上記のように、実施形態に係る記憶装置は、基板(20)に直交する第1方向(Z方向)に積層され、少なくとも3個の抵抗状態(RS)を持つ記憶素子(MR)及び記憶素子と並列に接続されたセレクタ(SW)をそれぞれ含む複数のメモリセル(MC)と、複数のメモリセルと電気的に接続され、第1方向と交差する第2方向(X方向)に延伸するビット線(BL)と、ビット線の電圧(VBL)と複数の参照電圧(VREF)とを比較して、メモリセルが保持するデータをセンスするセンスアンプ(SA)とを備える。
なお、実施形態は上記説明した形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
センスアンプモジュールSA内のオペアンプOA、電圧検知回路SC、及びラッチ回路LC(レジスタREG)の個数は、1個、2個、5個及び7個に限定されるものではない。
また、センスアンプモジュールSAは、上述した構成に限定されるものではなく、センスアンプモジュールSA内のオペアンプOA、スイッチSWtr0及びSWtr1、イコライザEQ、並びにフリップ・フロップ回路F/Fも、上述した構成に限定されるものではない。
また、上記実施形態で説明したフローチャートは、その処理の順番を可能な限り入れ替えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…メモリシステム、20…半導体基板、21~25…導電体層、30…コア部材、31…抵抗変化層、32…半導体層、33…絶縁体層、100…メモリチップ、110…メモリセルアレイ、120…ロウデコーダ、130…ドライバ回路、140…センスアンプ、141…論理演算回路、142…カウンタ、150…データレジスタ、160…アドレスレジスタ、170…コマンドレジスタ、180…シーケンサ、200…コントローラ、210…ホストインターフェース回路、220…内蔵メモリ、230…プロセッサ、240…バッファメモリ、250…メモリインターフェース回路、260…ECC回路、300…ホスト

Claims (23)

  1. 基板に直交する第1方向に積層され、少なくとも3個の抵抗状態を持つ記憶素子及び前記記憶素子と並列に接続されたセレクタをそれぞれ含む複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルと電気的に接続され、前記第1方向と交差する第2方向に延伸するビット線と、
    前記ビット線の電圧と複数の参照電圧とを比較して、前記メモリセルが保持するデータをセンスするセンスアンプと
    を備える、記憶装置。
  2. 前記センスアンプは、読み出し動作において、前記ビット線の前記電圧をセンス可能なn個のセンス回路(nは2以上の整数)を備え、
    前記複数の参照電圧の数は、n個であり、
    前記n個の参照電圧は、前記n個のセンス回路にそれぞれ印加され、
    前記n個のセンス回路は、センスタイミングにおいて、前記n個の参照電圧にそれぞれ基づいて前記ビット線の前記電圧をセンスする、請求項1記載の記憶装置。
  3. 前記センスアンプは、n個の検知回路と、n個のラッチ回路と、前記n個のラッチ回路に接続された演算回路とを更に備え、
    前記n個の検知回路は、前記n個のセンス回路にそれぞれ接続され、且つ前記n個のラッチ回路にそれぞれ接続され、
    前記n個の検知回路は、前記n個のセンス回路のセンス結果をそれぞれ検知したn個の検知結果を、前記n個のラッチ回路にそれぞれ送信し、
    前記演算回路は、前記n個の検知結果を用いて論理演算を行う、請求項2記載の記憶装置。
  4. 前記n個の検知結果は、前記ビット線の前記電圧がそれぞれ前記n個の参照電圧未満である場合、それぞれLレベルであり、前記ビット線の前記電圧がそれぞれ前記n個の参照電圧以上である場合、それぞれHレベルである、請求項3記載の記憶装置。
  5. 前記センスアンプは、読み出し動作において、前記ビット線の前記電圧を複数回センス可能な第1センス回路と、前記ビット線の前記電圧を複数回センス可能であり且つ前記第1センス回路とは異なる第2センス回路とを備え、
    前記複数の参照電圧は、第1参照電圧と、前記第1参照電圧とは異なる第2参照電圧とを含み、
    前記第1センス回路は、第1センスタイミングにおいて、前記第1参照電圧に基づいて前記ビット線の前記電圧をセンスし、
    前記第2センス回路は、第2センスタイミングにおいて、前記第2参照電圧に基づいて前記ビット線の前記電圧をセンスする、請求項1記載の記憶装置。
  6. 前記センスアンプは、前記第1センス回路に接続された第1検知回路と、前記第2センス回路に接続され、且つ前記第1検知回路とは異なる第2検知回路と、前記第1検知回路に接続された第1レジスタと、前記第2検知回路に接続され、且つ前記第1レジスタとは異なる第2レジスタと、前記第1レジスタ及び前記第2レジスタに接続された演算回路とを更に備え、
    前記第1検知回路は、前記第1センス回路のセンス結果を検知した第1検知結果を前記第1レジスタに送信し、
    前記第2検知回路は、前記第2センス回路のセンス結果を検知した第2検知結果を前記第2レジスタに送信し、
    前記演算回路は、前記第1レジスタがLレベルを含む場合、前記第1レジスタの値を用いて論理演算を行い、前記第1レジスタがLレベルを含まない場合、前記第2レジスタの値を用いて論理演算を行う、請求項5記載の記憶装置。
  7. 前記センスアンプは、前記第1センス回路に接続された第1検知回路と、前記第2センス回路に接続され、且つ前記第1検知回路とは異なる第2検知回路と、前記第1検知回路に接続された第1レジスタと、前記第2検知回路に接続され、且つ前記第1レジスタとは異なる第2レジスタと、前記第1レジスタ及び前記第2レジスタに接続された演算回路と、前記第1検知回路及び前記第2検知回路に接続されたカウンタとを更に備え、
    前記第1検知回路は、前記第1センス回路のセンス結果がLレベルである場合、前記カウンタの第1カウンタ値を前記第1レジスタに送信し、
    前記第2検知回路は、前記第2センス回路のセンス結果がLレベルである場合、前記カウンタの第2カウンタ値を前記第2レジスタに送信し、
    前記演算回路は、前記第1レジスタが前記第1カウンタ値を含む場合、前記第1レジスタの値を用いて論理演算を行い、前記第1レジスタが前記第1カウンタ値を含まない場合、前記第2レジスタの値を用いて論理演算を行う、請求項5記載の記憶装置。
  8. 前記センスアンプは、読み出し動作において、前記ビット線の前記電圧を複数回センス可能なn個のセンス回路(nは2以上の整数)を備え、
    前記複数の参照電圧の数は、n個であり、
    前記n個の参照電圧は、前記n個のセンス回路にそれぞれ印加され、
    前記n個のセンス回路のうちのp個(pは2以上n以下の整数)は、第1センスタイミングにおいて、前記n個の参照電圧のうちのp個にそれぞれ基づいて前記ビット線の前記電圧をセンスし、
    前記第1センスタイミングにおける前記p個のセンス回路のセンスの結果、前記ビット線の前記電圧が、前記p個の参照電圧のうちの最大の参照電圧以上である場合、前記n個のセンス回路のうちのq個(qは1以上(n-1)以下の整数)は、前記第1センスタイミングとは異なる第2センスタイミングにおいて、前記n個の参照電圧のうちのq個にそれぞれ基づいて前記ビット線の前記電圧をセンスする、請求項1記載の記憶装置。
  9. 前記センスアンプは、n個の検知回路と、n個のラッチ回路と、前記n個のラッチ回路に接続された演算回路とを更に備え、
    前記n個の検知回路は、前記n個のセンス回路にそれぞれ接続され、且つ前記n個のラッチ回路にそれぞれ接続され、
    前記n個の検知回路は、前記n個のセンス回路のセンス結果をそれぞれ検知したn個の検知結果を、前記n個のラッチ回路にそれぞれ送信し、
    前記演算回路は、
    前記第1センスタイミングにおいて前記n個の検知回路のうちのp個がそれぞれ検知したp個の検知結果のうちの少なくとも1つがLレベルである場合、前記第1センスタイミングにおける前記p個の検知結果を用いて論理演算を行い、
    前記第1センスタイミングにおける前記p個の検知結果のいずれもLレベルではない場合、前記第2センスタイミングにおいて前記n個の検知回路のうちのq個がそれぞれ検知したq個の検知結果を用いて論理演算を行う、請求項8記載の記憶装置。
  10. 前記n個のセンス回路は、n個の第1ノードにそれぞれ接続され、且つ前記n個の第1ノードとは異なるn個の第2ノードにそれぞれ接続されており、
    前記n個のセンス回路は、前記n個の第1ノードにそれぞれ印加された前記ビット線の前記電圧と、前記n個の第2ノードにそれぞれ印加された前記n個の参照電圧とにそれぞれ基づいて、前記n個のセンス回路のセンス結果としてn個の出力電圧をそれぞれ出力する、請求項2乃至4、8乃至9のいずれか1項記載の記憶装置。
  11. 前記センスアンプは、n個の第1スイッチと、n個の第2スイッチとを更に備え、
    前記n個の第1スイッチは、前記n個の第1ノードにそれぞれ接続され、
    前記n個の第2スイッチは、前記n個の第2ノードにそれぞれ接続され、
    前記n個のセンス回路は、前記n個の第1スイッチをそれぞれ介して前記n個の第1ノードにそれぞれ印加された前記ビット線の前記電圧と、前記n個の第2スイッチをそれぞれ介して前記n個の第2ノードにそれぞれ印加された前記n個の参照電圧とにそれぞれ基づいて前記n個の出力電圧をそれぞれ出力する、請求項10記載の記憶装置。
  12. 前記n個のセンス回路は、n個の第1ノードにそれぞれ接続され、且つ前記n個の第1ノードとは異なるn個の第2ノードにそれぞれ接続されており、
    前記n個のセンス回路は、前記n個の第1ノードにそれぞれ印加された前記ビット線の前記電圧にそれぞれ基づくn個の第1電圧と、前記n個の第2ノードにそれぞれ印加された前記n個の参照電圧にそれぞれ基づくn個の第2電圧とにそれぞれ基づいて、前記n個のセンス回路のセンス結果としてn個の出力電圧をそれぞれ出力する、請求項2乃至4、8乃至9のいずれか1項記載の記憶装置。
  13. 前記センスアンプは、n個の第1スイッチと、n個の第2スイッチとを更に備え、
    前記n個の第1スイッチは、前記n個の第1ノードにそれぞれ接続され、
    前記n個の第2スイッチは、前記n個の第2ノードにそれぞれ接続され、
    前記n個のセンス回路は、前記n個の第1スイッチをそれぞれ介して前記n個の第1ノードにそれぞれ印加された前記n個の第1電圧と、前記n個の第2スイッチをそれぞれ介して前記n個の第2ノードにそれぞれ印加された前記n個の第2電圧とにそれぞれ基づいて前記n個の出力電圧をそれぞれ出力する、請求項12記載の記憶装置。
  14. 前記第1センス回路は、第1ノード及び前記第1ノードとは異なる第2ノードに接続されており、
    前記第1センス回路は、前記第1ノードに印加された前記ビット線の前記電圧と、前記第2ノードに印加された前記第1参照電圧とに基づいて、前記第1センス回路のセンス結果として第1出力電圧を出力し、
    前記第2センス回路は、第3ノード及び前記第3ノードとは異なる第4ノードに接続されており、
    前記第2センス回路は、前記第3ノードに印加された前記ビット線の前記電圧と、前記第4ノードに印加された前記第2参照電圧とに基づいて、前記第2センス回路のセンス結果として第2出力電圧を出力する、請求項5乃至7のいずれか1項記載の記憶装置。
  15. 前記センスアンプは、前記第1ノードに接続された第1スイッチと、前記第2ノードに接続され、前記第1スイッチとは異なる第2スイッチと、前記第3ノードに接続された第3スイッチと、前記第4ノードに接続され、前記第3スイッチとは異なる第4スイッチとを更に備え、
    前記第1センス回路は、前記第1スイッチを介して前記第1ノードに印加された前記ビット線の前記電圧と、前記第2スイッチを介して前記第2ノードに印加された前記第1参照電圧とに基づいて前記第1出力電圧を出力し、
    前記第2センス回路は、前記第3スイッチを介して前記第3ノードに印加された前記ビット線の前記電圧と、前記第4スイッチを介して前記第4ノードに印加された前記第2参照電圧とに基づいて前記第2出力電圧を出力する、請求項14記載の記憶装置。
  16. 前記第1センス回路は、第1ノード及び前記第1ノードとは異なる第2ノードに接続されており、
    前記第1センス回路は、前記第1ノードに印加された前記ビット線の前記電圧に基づく第1電圧と、前記第2ノードに印加された前記第1参照電圧に基づく第2電圧とに基づいて、前記第1センス回路のセンス結果として第1出力電圧を出力し、
    前記第2センス回路は、第3ノード及び前記第3ノードとは異なる第4ノードに接続されており、
    前記第2センス回路は、前記第3ノードに印加された前記ビット線の前記電圧に基づく第3電圧と、前記第4ノードに印加された前記第2参照電圧に基づく第4電圧とに基づいて、前記第2センス回路のセンス結果として第2出力電圧を出力する、請求項5乃至7のいずれか1項記載の記憶装置。
  17. 前記センスアンプは、前記第1ノードに接続された第1スイッチと、前記第2ノードに接続され、前記第1スイッチとは異なる第2スイッチと、前記第3ノードに接続された第3スイッチと、前記第4ノードに接続され、前記第3スイッチとは異なる第4スイッチとを更に備え、
    前記第1センス回路は、前記第1スイッチを介して前記第1ノードに印加された前記第1電圧と、前記第2スイッチを介して前記第2ノードに印加された前記第2電圧とに基づいて前記第1出力電圧を出力し、
    前記第2センス回路は、前記第3スイッチを介して前記第3ノードに印加された前記第3電圧と、前記第4スイッチを介して前記第4ノードに印加された前記第4電圧とに基づいて前記第2出力電圧を出力する、請求項16記載の記憶装置。
  18. 基板に直交する第1方向に積層され、少なくとも3個の抵抗状態を持つ記憶素子及び前記記憶素子と並列に接続されたセレクタをそれぞれ含む複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルと電気的に接続され、前記第1方向と交差する第2方向に延伸するビット線と、
    前記ビット線の電圧と参照電圧とを比較して、前記メモリセルが保持するデータをセンスするセンスアンプと
    を備え、
    前記センスアンプは、読み出し動作において、前記ビット線の前記電圧を複数回センス可能なセンス回路を備え、
    前記センス回路は、第1センスタイミングにおいて、前記参照電圧に基づいて前記ビット線の前記電圧をセンスし、
    前記第1センスタイミングにおけるセンスの結果、前記ビット線の前記電圧が前記参照電圧以上の場合、前記センス回路は、前記第1センスタイミングとは異なる第2センスタイミングにおいて、前記参照電圧に基づいて前記ビット線の前記電圧をセンスする、記憶装置。
  19. 前記センスアンプは、前記センス回路に接続された検知回路と、前記検知回路に接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路に接続された演算回路とを更に備え、
    前記検知回路は、前記センス回路のセンス結果を検知した検知結果を前記ラッチ回路に送信し、
    前記演算回路は、前記検知結果がLレベルである場合、前記検知結果を用いて論理演算を行う、請求項18記載の記憶装置。
  20. 前記センス回路は、第1ノード及び前記第1ノードとは異なる第2ノードに接続されており、
    前記センス回路は、前記第1ノードに印加された前記ビット線の前記電圧と、前記第2ノードに印加された前記参照電圧とに基づいて、前記センス回路のセンス結果として出力電圧を出力する、請求項18又は19記載の記憶装置。
  21. 前記センスアンプは、前記第1ノードに接続された第1スイッチと、前記第2ノードに接続され、前記第1スイッチとは異なる第2スイッチとを更に備え、
    前記センス回路は、前記第1スイッチを介して前記第1ノードに印加された前記ビット線の前記電圧と、前記第2スイッチを介して前記第2ノードに印加された前記参照電圧とに基づいて前記出力電圧を出力する、請求項20記載の記憶装置。
  22. 前記センス回路は、第1ノード及び前記第1ノードとは異なる第2ノードに接続されており、
    前記センス回路は、前記第1ノードに印加された前記ビット線の前記電圧に基づく第1電圧と、前記第2ノードに印加された前記参照電圧に基づく第2電圧とに基づいて、前記センス回路のセンス結果として出力電圧を出力する、請求項18又は19記載の記憶装置。
  23. 前記センスアンプは、前記第1ノードに接続された第1スイッチと、前記第2ノードに接続され、前記第1スイッチとは異なる第2スイッチとを更に備え、
    前記センス回路は、前記第1スイッチを介して前記第1ノードに印加された前記第1電圧と、前記第2スイッチを介して前記第2ノードに印加された前記第2電圧とに基づいて前記出力電圧を出力する、請求項22記載の記憶装置。
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