JP2022059561A - めっき装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022059561000001
【課題】電場遮蔽板の下面に気泡が滞留することを抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】めっき装置1000は、めっき槽10と、基板ホルダ30と、めっき槽の内部におけるアノード50と基板Wfとの間の部分に配置されて、アノードと基板との間に形成される電場の一部を遮蔽する電場遮蔽板60と、を備え、電場遮蔽板の上面視で、めっき槽の内部には、電場遮蔽板によって遮蔽されていない非遮蔽領域70が設けられ、電場遮蔽板の下面61aには、水平方向に対して傾斜するとともに、この下面に存在する気泡を非遮蔽領域に逃がすように構成された傾斜面が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、めっき装置に関する。
従来、基板にめっき処理を施すめっき装置として、いわゆるカップ式のめっき装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなめっき装置は、アノードが配置されためっき槽と、アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を、基板の被めっき面がアノードに対向するように保持する基板ホルダと、を備えている。
また、従来、ターミナルエフェクトによってめっき皮膜の外周部の膜厚が厚くなることを抑制するために、アノードと基板との間に形成される電場の一部を遮蔽する電場遮蔽板(特許文献2では、レギュレーションプレートと称されている)を、アノードと基板との間に配置する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008-19496号公報 特開2019-218618号公報
特許文献1に例示されるような従来のカップ式のめっき装置において、特許文献2に例示されるような技術を適用して、電場遮蔽板をめっき槽の内部におけるアノードと基板との間の部分に配置することが考えられる。しかしながら、このようなめっき装置の場合、めっき液中の気泡が電場遮蔽板の下面に滞留するおそれがある。このように、気泡が電場遮蔽板の下面に滞留した場合、この気泡に起因して、電場遮蔽板の機能が阻害されて、基板のめっき品質が悪化するおそれがある。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、電場遮蔽板の下面に気泡が滞留することを抑制することができる技術を提供することを目的の一つとする。
(態様1)
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るめっき装置は、めっき液が貯留されるとともに、アノードが配置されためっき槽と、前記アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を、前記基板の被めっき面が前記アノードに対向するように保持する基板ホルダと、前記めっき槽の内部における前記アノードと前記基板との間の部分に配置されて、前記アノードと前記基板との間に形成される電場の一部を遮蔽する電場遮蔽板と、を備え、前記めっき槽の内部を前記電場遮蔽板よりも上方側から視認した上面視で、前記めっき槽の内部には、前記電場遮蔽板によって遮蔽されていない非遮蔽領域が設けられ、前記電場遮蔽板の下面には、水平方向に対して傾斜するとともに、前記電場遮蔽板の下面に存在する気泡を前記非遮蔽領域に逃がすように構成された傾斜面が設けられている。
この態様によれば、電場遮蔽板の下面に存在する気泡を、傾斜面によって非遮蔽領域に効果的に逃がすことができる。これにより、電場遮蔽板の下面に気泡が滞留することを抑制することができる。この結果、電場遮蔽板の下面に滞留した気泡に起因して、電場遮蔽板の機能が阻害されることを抑制できるので、基板のめっき品質が悪化することを抑制す
ることができる。
(態様2)
上記態様1において、前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部から前記めっき槽の中心側に向かって延在していてもよい。
(態様3)
上記態様2において、前記傾斜面は、前記めっき槽の中心側に向かうにつれて、前記めっき槽の底部からの距離が大きくなるように傾斜してもよい。
(態様4)
上記態様2又は3において、前記傾斜面は、前記めっき槽の周方向で一方の側に向かうにつれて、前記めっき槽の底部からの距離が大きくなるように傾斜してもよい。
(態様5)
上記態様4において、前記傾斜面は、前記めっき槽の周方向で他方の側に向かうにつれて、前記めっき槽の底部からの距離が大きくなるように傾斜してもよい。
(態様6)
上記態様2又は3において、前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部の周方向の全体に接続されており、且つ、前記上面視でリング形状を有していてもよい。
(態様7)
上記態様2~5のいずれか1態様において、前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部の周方向の一部に接続されており、且つ、前記上面視で非リング形状を有していてもよい。
(態様8)
上記態様2~5のいずれか1態様において、前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部の周方向の全体に接続されており、且つ、前記上面視でリング形状を有するリング形状部と、前記リング形状部の周方向の一部に接続されて、前記上面視で非リング形状を有する非リング形状部と、を有していてもよい。
(態様9)
上記態様1~8のいずれか1態様は、前記めっき槽の内部において前記アノードと前記基板との間に配置された、多孔質の抵抗体をさらに備え、前記電場遮蔽板は、前記抵抗体よりも下方側、又は、前記抵抗体よりも上方側に配置されていてもよい。
(態様10)
上記態様1~5のいずれか1態様は、前記めっき槽の内部において前記アノードと前記基板との間に配置された、多孔質の抵抗体をさらに備え、前記電場遮蔽板は、前記抵抗体よりも下方側、又は、前記抵抗体よりも上方側に配置され、前記電場遮蔽板は、前記抵抗体の外周縁の周方向の全体に接続され、且つ、前記上面視でリング形状を有していてもよい。
(態様11)
上記態様1~5のいずれか1態様は、前記めっき槽の内部において前記アノードと前記基板との間に配置された、多孔質の抵抗体をさらに備え、前記電場遮蔽板は、前記抵抗体よりも下方側、又は、前記抵抗体よりも上方側に配置され、前記電場遮蔽板は、前記抵抗体の外周縁の周方向の一部に接続され、且つ、前記上面視で非リング形状を有していても
よい。
実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す平面図である。 実施形態に係るめっき装置における一つのめっきモジュールの構成を示す模式的断面図である。 実施形態に係る電場遮蔽板の模式的上面図である。 実施形態に係る電場遮蔽板を径方向切断面で切断した模式的断面図である。 実施形態の変形例1に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的断面図である。 実施形態の変形例2に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的上面図である。 実施形態の変形例3に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的上面図である。 実施形態の変形例3に係る電場遮蔽板を径方向切断面で切断した模式的断面図である。 実施形態の変形例3に係る電場遮蔽板を周方向切断面で切断した模式的断面図である。 実施形態の変形例4に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的断面図である。 実施形態の変形例5に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的断面図である。 実施形態の変形例6に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的断面図である。 実施形態の変形例7に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的上面図である。 実施形態の変形例8に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的上面図である。 実施形態の変形例9に係るめっき装置の電場遮蔽板の模式的上面図である。 実施形態の変形例10に係るめっき装置のめっき槽の周辺構成を示す模式的断面図である。 実施形態の変形例11に係るめっき装置の電場遮蔽板の周辺構成を拡大して示す模式的断面図である。 実施形態の変形例12に係るめっき装置の電場遮蔽板の周辺構成を拡大して示す模式的断面図である。 実施形態の変形例13に係るめっき装置のめっき槽の周辺構成を示す模式的断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態や実施形態の変形例では、同一又は対応する構成について同一の符号を付して説明を適宜省略する場合がある。また、図面は、実施形態の特徴の理解を容易にするために模式的に図示されており、各構成要素の寸法比率等は実際のものと同じであるとは限らない。また、いくつかの図面には、参考用として、X-Y-Zの直交座標が図示されている。この直交座標のうち、Z方向は上方に相当し、-Z方向は下方(重力が作用する方向)に相当する。
図1は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す平面図(上面図)である。図1及び図2
に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、及び、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収容された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数及び配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、及び搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110及び搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、仮置き台(図示せず)を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数及び配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数及び配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸等の処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数及び配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数及び配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数及び配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤ600が上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤ600の数及び配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収容された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収容したカセットが搬出される。
なお、図1や図2で説明しためっき装置1000の構成は、一例に過ぎず、めっき装置1000の構成は、図1や図2の構成に限定されるものではない。
続いて、めっきモジュール400について説明する。なお、本実施形態に係るめっき装置1000が有する複数のめっきモジュール400は同様の構成を有しているので、1つのめっきモジュール400について説明する。
図3は、本実施形態に係るめっき装置1000における一つのめっきモジュール400の構成を示す模式的断面図である。本実施形態に係るめっき装置1000は、カップ式のめっき装置である。めっき装置1000のめっきモジュール400は、めっき槽10と、オーバーフロー槽20と、基板ホルダ30と、回転機構40と、昇降機構45とを備えている。
本実施形態に係るめっき槽10は、上方に開口を有する有底の容器によって構成されている。具体的には、めっき槽10は、底部11と、この底部11の外周縁から上方に延在する外周部12(換言すると、外周側壁部)とを有しており、この外周部12の上部が開口している。なお、めっき槽10の外周部12の形状は特に限定されるものではないが、本実施形態に係る外周部12は、一例として円筒形状を有している。めっき槽10の内部には、めっき液Psが貯留されている。
めっき液Psとしては、めっき皮膜を構成する金属元素のイオンを含む溶液であればよく、その具体例は特に限定されるものではない。本実施形態においては、めっき処理の一例として、銅めっき処理を用いており、めっき液Psの一例として、硫酸銅溶液を用いている。
めっき槽10の内部には、アノード50が配置されている。具体的には、本実施形態に係るアノード50は、めっき槽10の底部11に配置されている。また、本実施形態に係るアノード50は、水平方向に延在するように配置されている。
アノード50の具体的な種類は特に限定されるものではなく、不溶解アノードであってもよく、溶解アノードであってもよい。本実施形態では、アノード50の一例として、不溶解アノードを用いている。この不溶解アノードの具体的な種類は特に限定されるものではなく、白金や酸化イリジウム等を用いることができる。
オーバーフロー槽20は、めっき槽10の外側に配置された、有底の容器によって構成されている。オーバーフロー槽20は、めっき槽10の外周部12の上端を超えためっき液Ps(すなわち、めっき槽10からオーバーフローしためっき液Ps)を一時的に貯留するために設けられた槽である。オーバーフロー槽20に一時的に貯留されためっき液Psは、オーバーフロー槽20用の排出口(図示せず)から排出された後に再びめっき槽10に循環される。
基板ホルダ30は、カソードとしての基板Wfを、基板Wfの被めっき面Wfaがアノード50に対向するように保持している。換言すると、基板ホルダ30は、基板Wfの被めっき面Wfaが下方を向くように、基板Wfを保持している。基板ホルダ30には、回転機構40が接続されている。回転機構40は、基板ホルダ30を回転させるための機構である。また、回転機構40には、昇降機構45が接続されている。昇降機構45は、鉛直方向(Z軸の方向)に延在する支柱46によって支持されている。昇降機構45は、基板ホルダ30及び回転機構40を鉛直方向に昇降させるための機構である。なお、基板Wf及びアノード50は、通電装置(図示せず)と電気的に接続されている。通電装置は、めっき処理の実行時に、基板Wfとアノード50との間に電流を流すための装置である。
また、めっき装置1000は、めっき槽10の内部におけるアノード50と基板Wfとの間に、電場遮蔽板60を備えている。この電場遮蔽板60は、アノード50と基板Wfとの間に形成される電場の一部を遮蔽する機能を有している。電場遮蔽板60の具体的な材質は、特に限定されるものではないが、具体例を挙げると、ポリエーテルエーテルケトンやポリ塩化ビニル等の樹脂を用いることができる。このように、めっき装置1000が電場遮蔽板60を備えることで、ターミナルエフェクトによってめっき皮膜の外周部の膜厚が厚くなることを抑制することができる。この電場遮蔽板60の詳細は後述する。
めっき処理を実行する際には、まず、回転機構40が基板ホルダ30を回転させるとともに、昇降機構45が基板ホルダ30を下方に移動させて、基板Wfをめっき槽10のめっき液Psに浸漬させる。次いで、通電装置によって、アノード50と基板Wfとの間に電流が流れる。これにより、基板Wfの被めっき面Wfaに、めっき皮膜が形成される。
ところで、めっき液Psの内部に、気泡Bu(この符号は、後述する図4Bに図示されている)が含まれる場合がある。具体的には、この気泡Buは、めっき槽10にめっき液Psを供給する際にめっき液Psに含まれた気泡Buであったり、あるいは、めっき処理の実行中にアノード50から発生した気泡Buであったりする。仮に、このめっき液Psに含まれる気泡Buが電場遮蔽板60の下面61aに滞留した場合、電場遮蔽板60の機能が阻害されて、基板Wfのめっき品質が悪化するおそれがある。そこで、この問題を解決するために、本実施形態に係るめっき装置1000は、以下に説明する構成を備えている。
図4Aは、電場遮蔽板60の模式的上面図である。図3及び図4Aを参照して、電場遮蔽板60は、めっき槽10の外周部12からめっき槽10の径方向で中心側に向かって延在するように配置されている。また、本実施形態に係る電場遮蔽板60は、一例として、めっき槽10の外周部12の周方向の全体に接続されており、上面視でリング形状を有している。具体的には、電場遮蔽板60は、その外周面61c(上面視で円形状の外周面61c)がめっき槽10の外周部12における内周面12aの周方向の全体に接続されている。また、本実施形態に係る電場遮蔽板60の内周部61dは、上面視で円形状を有している。
なお、上記の構成は電場遮蔽板60の一例であり、電場遮蔽板60は、必ずしもめっき槽10の外周部12の周方向の全体に接続されている必要はない。例えば、電場遮蔽板6
0は、めっき槽10の外周部12の周方向の一部に接続されて(又は、この外周部12の周方向に断続的に接続されて)、上面視で非リング形状を有していてもよい。
また、めっき槽10の内部を電場遮蔽板60よりも上方側から視認した上面視で、めっき槽10の内部には、電場遮蔽板60によって遮蔽されていない領域である非遮蔽領域70が設けられている。本実施形態においては、リング形状の電場遮蔽板60の内側の領域が、この非遮蔽領域70になっている。
図4Bは、電場遮蔽板60を、鉛直方向に延在するとともにめっき槽10の径方向に延在する「径方向切断面」で切断した模式的断面図である。具体的には、図4Bは、図4AのA1-A1線断面を模式的に示している。電場遮蔽板60の下面61aには、水平方向(X-Y方向)に対して傾斜した傾斜面62が少なくとも一つ設けられている。本実施形態に係る傾斜面62は、一例として、一つのみ設けられている。具体的には、本実施形態に係る電場遮蔽板60は、その下面61aが全体的に傾斜面62になっている。
傾斜面62は、電場遮蔽板60の下面61aに存在する気泡Buを非遮蔽領域70に逃がすように構成されている。具体的には、本実施形態に係る傾斜面62は、めっき槽10の中心側(径方向で中心側)に向かうにつれて、めっき槽10の底部11からの距離(h)が大きくなるように傾斜している。換言すると、本実施形態に係る傾斜面62は、電場遮蔽板60の下面61aにおける最も下方側に位置する部分(頂点63a)から非遮蔽領域70に向けて傾斜している。
また、本実施形態に係る電場遮蔽板60の上面61bは水平面になっている。これにより、本実施形態に係る電場遮蔽板60は、めっき槽10の中心側に向かうにつれて厚みが薄くなる断面形状を有している。また、本実施形態に係る電場遮蔽板60は、径方向切断面で切断した断面視で、電場遮蔽板60の上面61bと下面61a(傾斜面62)と外周面61cとが三角形の形状を呈している。
以上説明したような本実施形態によれば、電場遮蔽板60の下面61aに存在する気泡Buを、傾斜面62によって、非遮蔽領域70に効果的に逃がすことができる。これにより、電場遮蔽板60の下面61aに気泡Buが滞留することを抑制することができる。この結果、電場遮蔽板60の下面61aに滞留した気泡Buに起因して、電場遮蔽板60の機能が阻害されることを抑制することができる。これにより、基板Wfのめっき品質が悪化することを抑制することができる。
なお、上述した電場遮蔽板60は一例であり、電場遮蔽板は、電場遮蔽板の下面に存在する気泡を非遮蔽領域に逃がすように構成された傾斜面を有するものであればよく、上述した例に限定されるものではない。また、めっき装置も、このような傾斜面を有する電場遮蔽板を備えるものであればよく、上述した例に限定されるものではない。そこで、電場遮蔽板やめっき装置の種々の変形例について以下に説明する。なお、これらの変形例も、例に過ぎず、電場遮蔽板やめっき装置の構成は、これらの変形例に限定されるものではない。
(変形例1)
図5は、実施形態の変形例1に係るめっき装置1000Aの電場遮蔽板60Aの模式的断面図である。具体的には、図5は、本変形例に係る電場遮蔽板60Aについて、径方向切断面で切断した断面を模式的に示しており、より具体的には、図4Bと同様に、A1-A1線断面を模式的に示している。
本変形例に係る電場遮蔽板60Aは、傾斜面62の上方側の端部が上面61bの中心側
の端部に接続していないことで、断面視で台形の形状を呈している。この結果、電場遮蔽板60Aの内周部61dは線ではなく、面(すなわち、内周面)になっている。本変形例においても、電場遮蔽板60Aが傾斜面62を有しているので、前述しためっき装置1000と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例2)
図6は、実施形態の変形例2に係るめっき装置1000Bの電場遮蔽板60Bの模式的上面図である。本変形例に係る電場遮蔽板60Bは、上面視でリング形状を有する点においては、図4Aに示す電場遮蔽板60と同様であるが、電場遮蔽板60Bの内周部61dが円形状ではなく、トロコイド形状を有している点において、電場遮蔽板60と異なっている。本変形例においても、電場遮蔽板60Bが傾斜面62を有しているので、前述しためっき装置1000と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本変形例に係る電場遮蔽板60Bは、前述した変形例1に係る特徴をさらに備えていてもよい。
(変形例3)
図7Aは、実施形態の変形例3に係るめっき装置1000Cの電場遮蔽板60Cの模式的上面図である。本変形例に係る電場遮蔽板60Cは、めっき槽10の外周部12の内周面12aの周方向の一部に接続されており、且つ、電場遮蔽板60Cの上面視で非リング形状を有している点において、図4Aに示す電場遮蔽板60と異なっている。
電場遮蔽板60Cの非リング形状の具体例は、特に限定されるものではないが、本変形例においては、一例として、扇形の形状である。すなわち、電場遮蔽板60Cは、上面視で、特定の方角のみを遮蔽するように構成されている。なお、本変形例において、この扇形の中心は、めっき槽10の中心にまで至っていない。
図7Bは、電場遮蔽板60Cを径方向切断面で切断した模式的断面図である。具体的には、図7Bは、図7AのA2-A2線断面を模式的に示している。電場遮蔽板60Cの傾斜面62は、前述した図4Bの傾斜面62と同様の構成を有している。このため、電場遮蔽板60Cの傾斜面62の説明は省略する。
図7Cは、電場遮蔽板60Cを、鉛直方向に延在するとともにめっき槽10の周方向に延在する「周方向切断面」で切断した模式的断面図である。具体的には、図7Cは、図7AのA3-A3線断面を模式的に示している。本変形例に係る電場遮蔽板60Cは、下面61aが周方向に向かって傾斜することなく、水平になっている。
本変形例においても、電場遮蔽板60Cが傾斜面62を有しているので、前述しためっき装置1000と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例4)
図8Aは、実施形態の変形例4に係るめっき装置1000Dの電場遮蔽板60Dの模式的断面図である。具体的には、図8Aは、本変形例に係る電場遮蔽板60Dについて、径方向切断面で切断した断面を模式的に示しており、具体的には、図7Bと同様に、A2-A2線断面を模式的に示している。
本変形例に係る電場遮蔽板60Dは、図5で説明した変形例1に係る電場遮蔽板60Aと同様に、傾斜面62の上方側の端部が上面61bの中心側の端部に接続していないことで、断面視で台形の形状を呈している。この結果、電場遮蔽板60Dの内周部61dは線ではなく、面(内周面)になっている。本変形例においても、前述した変形例3に係るめ
っき装置1000Cと同様の作用効果を奏することができる。
(変形例5)
図8Bは、実施形態の変形例5に係るめっき装置1000Eの電場遮蔽板60Eの模式的断面図である。具体的には、図8Bは、電場遮蔽板60Eを、周方向切断面で切断した断面を模式的に示しており、より具体的には、A3-A3線断面を模式的に示している。
本変形例に係る電場遮蔽板60Eは、下面61aに、傾斜面62a及び傾斜面62bが設けられている点において、電場遮蔽板60Cや電場遮蔽板60Dと異なっている。
なお、図示は省略しているが、本変形例に係る電場遮蔽板60Eは、図7Bや図8Aのように、下面61aが傾斜している。但し、この構成に限定されるものではなく、電場遮蔽板60Eは、径方向切断面で切断した断面視において、図7Cのように、下面61aが水平になっていてもよい。
傾斜面62a及び傾斜面62bは、水平方向に対して傾斜するとともに、電場遮蔽板60Eの下面61aに存在する気泡Buを非遮蔽領域70に逃がすように構成された傾斜面である。具体的には、傾斜面62a及び傾斜面62bは、周方向切断面で切断した断面視で、電場遮蔽板60Eの下面61aにおける最も下方側に位置する部分(頂点63b)から非遮蔽領域70に向けて延在するように傾斜している。
より具体的には、傾斜面62aは、頂点63bから「周方向で一方の側」に向かうにつれて、めっき槽10の底部11からの距離(h)が大きくなるように傾斜している。一方、傾斜面62bは、頂点63bから「周方向で他方の側」に向かうにつれて、めっき槽10の底部11からの距離(h)が大きくなるように傾斜している。
本変形例によれば、電場遮蔽板60Eが傾斜面62a及び傾斜面62bを有しているので、電場遮蔽板60Eの下面61aに存在する気泡Buを、傾斜面62a及び傾斜面62bによって、非遮蔽領域70に効果的に逃がすことができる。
なお、本変形例において、電場遮蔽板60Eは、傾斜面62a及び傾斜面62bのうち、いずれか一方のみを備えていてもよい。
(変形例6)
図8Cは、実施形態の変形例6に係るめっき装置1000Fの電場遮蔽板60Fの模式的断面図である。具体的には、図8Cは、電場遮蔽板60Fを、周方向切断面で切断した断面を模式的に示しており、より具体的には、A3-A3線断面を模式的に示している。
本変形例に係る電場遮蔽板60Fは、傾斜面62cをさらに備えている点において、図8Bに示す電場遮蔽板60Eと異なっている。この傾斜面62cは、周方向切断面で切断した断面視(図8C)においては、傾斜していないが、径方向切断面で切断した断面視においては、図7Bや図8Aの傾斜面62と同様に傾斜している。すなわち、この傾斜面62cは、径方向切断面で切断した断面視において、めっき槽10の中心側に向かうにつれて、めっき槽10の底部11からの距離(h)が大きくなるように傾斜している。
本変形例によれば、傾斜面62a、傾斜面62b、及び、傾斜面62cを備えているので、電場遮蔽板60Fの下面61aに存在する気泡Buを、傾斜面62a、傾斜面62b、及び、傾斜面62cによって、非遮蔽領域70に効果的に逃がすことができる。
(変形例7)
図9Aは、実施形態の変形例7に係るめっき装置1000Gの電場遮蔽板60Gの模式的上面図である。本変形例に係る電場遮蔽板60Gは、上面視で、扇形の形状を有している点においては、図7Aに示す電場遮蔽板60Cと同様である。一方、本変形例に係る電場遮蔽板60Gは、この扇形の中心が、めっき槽10の中心側にさらに延在しており、具体的には、この扇形の中心がめっき槽10の中心にまで至っている点において、電場遮蔽板60Cと異なっている。
本変形例においても、図7Aで説明しためっき装置1000Cと同様の作用効果を奏することができる。
なお、本変形例に係る電場遮蔽板60Gは、前述した変形例4~6に係る特徴をさらに備えていてもよい。
(変形例8)
図9Bは、実施形態の変形例8に係るめっき装置1000Hの電場遮蔽板60Hの模式的上面図である。本変形例に係る電場遮蔽板60Hは、電場遮蔽板60Hの内周部61dが鉛直方向に延在する面(すなわち、内周面)になっている点において、図7Aに示す電場遮蔽板60Cと異なっている。すなわち、本変形例に係る電場遮蔽板60Hは、上面視で切頭扇形(頂点が切断された扇形)の形状を有している。なお、この内周部61dは、平面(非曲面)でもよく、曲面(例えば円筒状の曲面)でもよい。
本変形例においても、図7Aで説明しためっき装置1000Cと同様の作用効果を奏することができる。
なお、本変形例に係る電場遮蔽板60Hは、前述した変形例4~6に係る特徴をさらに備えていてもよい。
(変形例9)
図10は、実施形態の変形例9に係るめっき装置1000Iの電場遮蔽板60Iの模式的上面図である。本変形例に係る電場遮蔽板60Iは、リング形状部65と非リング形状部66とを備えている点において、前述した実施形態や変形例と異なっている。リング形状部65は、めっき槽10の外周部12の周方向の全体に接続されており、且つ、電場遮蔽板60Iの上面視でリング形状を有する部位である。非リング形状部66は、リング形状部65の周方向の一部に接続されて、上面視で非リング形状を有する部位である。
具体的には、本変形例に係るリング形状部65は、図4Aに示す電場遮蔽板60と同様の形状を有している。また、本変形例に係る非リング形状部66は、図7Aに示す電場遮蔽板60Cと同様の形状を有している。すなわち、本変形例に係る電場遮蔽板60Iは、電場遮蔽板60及び電場遮蔽板60Cの組み合わせによって構成されている。
なお、電場遮蔽板60Iの具体的な製造手法は、特に限定されるものではなく、例えば、リング形状部65と非リング形状部66とを別々に製作した後に、両者を接合させてもよい。あるいは、バルク状の部材から電場遮蔽板60Iを削り出すことで、リング形状部65と非リング形状部66とを有する電場遮蔽板60Iを一体的に製作してもよい。あるいは、射出成型等の塑性加工によって、リング形状部65と非リング形状部66とを有する電場遮蔽板60Iを一体的に製作してもよい。
本変形例によれば、リング形状部65の傾斜面62と、非リング形状部66の傾斜面62とによって、電場遮蔽板60Iの下面61aに存在する気泡Buを非遮蔽領域70に効果的に逃がすことができる。
なお、本変形例に係る電場遮蔽板60Iのリング形状部65は、変形例1又は変形例2に係る特徴をさらに備えていてもよい。また、非リング形状部66は、変形例4~8に係る特徴をさらに備えていてもよい。
また、上述した本変形例において、リング形状部65及び非リング形状部66の両方が傾斜面62を備えているが、本変形例はこの構成に限定されるものではない。例えば、リング形状部65及び非リング形状部66のうち、いずれか一方のみが傾斜面62を備えていてもよい。
(変形例10)
図11は、実施形態の変形例10に係るめっき装置1000Jのめっき槽10の周辺構成を示す模式的断面図である。なお、図11において、回転機構40や、昇降機構45や、支柱46等の図示は省略されている。本変形例に係るめっき装置1000Jは、抵抗体80をさらに備えている点において、図3で説明しためっき装置1000と異なっている。
抵抗体80は、めっき槽10の内部において、アノード50と基板Wfとの間に配置されている。具体的には、本変形例に係る抵抗体80は、電場遮蔽板60よりも上方側、且つ、基板Wfよりも下方側に配置されている。この結果、本変形例に係る電場遮蔽板60は、抵抗体80よりも下方側に配置されている。具体的には、本変形例に係る電場遮蔽板60は、抵抗体80の下面80aに電場遮蔽板60の上面61bが接続するように配置されている。
なお、電場遮蔽板60の具体的な製造手法は、特に限定されるものではなく、例えば、以下の手法を用いることができる。例えば、抵抗体80と電場遮蔽板60とを別々に製作した後に、両者を接合させてもよい。あるいは、バルク状の部材から抵抗体80及び電場遮蔽板60を削り出すことで、抵抗体80と電場遮蔽板60とを一体的に製造してもよい(すなわち、一体的に接続された抵抗体80及び電場遮蔽板60を製造してもよい)。あるいは、射出成型等の塑性加工によって、抵抗体80と電場遮蔽板60とを一体的に製造してもよい。
なお、上述したように電場遮蔽板60が抵抗体80と一体的に製造されていることで(すなわち、電場遮蔽板60が抵抗体80と一体化していることで)、電場遮蔽板60が抵抗体80と別体で製造されている場合に比較して、以下のメリットを得ることができる。具体的には、電場遮蔽板60が抵抗体80と一体化していることで、抵抗体80をめっき槽10に取り付ければ、同時に、電場遮蔽板60のめっき槽10への取り付けが完了し、且つ、めっき槽10の内部における電場遮蔽板60の取り付け位置を確定させることができる。この結果、電場遮蔽板60のめっき槽10への取り付け後に電場遮蔽板60と抵抗体80との位置関係を調整する手間が不要になる。このように、電場遮蔽板60が抵抗体80と一体化していることで、電場遮蔽板60のめっき槽10への取り付けを容易化することができる。
また、本変形例に係る抵抗体80は、アノード50に平行になるように配置されている。また、本変形例に係る抵抗体80は、めっき槽10の外周部12の周方向の全体に接続しており、上面視で円板状の形状を有している。
この抵抗体80は、複数の孔81を有する多孔質の部材によって構成されている。具体的には、本変形例に係る孔81は、抵抗体80よりも上方側の領域と抵抗体80よりも下方側の領域とを連通するように形成されている。なお、抵抗体80の具体的な材質は特に
限定されるものではないが、本変形例においては、一例として、ポリエーテルエーテルケトン等の樹脂を用いている。
また、本変形例に係る電場遮蔽板60は、電場遮蔽板60の上面61bが抵抗体80の外周部近傍領域(外周端から所定距離、中心側に至る領域)に存在する孔81を遮蔽するように、抵抗体80の下面80aに接続されている。
なお、本変形例に係る電場遮蔽板60は、抵抗体80の外周縁(具体的には抵抗体80の下面80aの外周縁)の周方向の全体に接続されており、上面視でリング形状を有しているが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。例えば、本変形例に係る電場遮蔽板60は、抵抗体80の外周縁の周方向の一部に接続されて(又は、この外周縁の周方向に断続的に接続されて)、上面視で非リング形状を有していてもよい。
本変形例によれば、抵抗体80を備えているので、この抵抗体80がめっき処理の実行時においてアノード50と基板Wfとの間に発生する電場の抵抗となって、基板Wfの面内における電場の均一化を図ることができる。これにより、めっき皮膜の膜厚の均一化を図ることができる。
また、本変形例においても、実施形態に係るめっき装置1000と同様に、電場遮蔽板60が傾斜面62を有しているので、実施形態に係るめっき装置1000と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本変形例に係るめっき装置1000Jは、変形例1~9に係る特徴を備えていてもよい。換言すると、変形例1~9に係るめっき装置が、本変形例に係る特徴を備えていてもよい。
(変形例11)
図12Aは、実施形態の変形例11に係るめっき装置1000Kの電場遮蔽板60の周辺構成を拡大して示す模式的断面図である。具体的には、図12Aは、図11のB1に相当する箇所を拡大して模式的に図示している。本変形例に係るめっき装置1000Kは、電場遮蔽板60の上面61bがシール部材85を介して抵抗体80の下面80aに接続されている点において、図11に示すめっき装置1000Jと異なっている。
本変形例に係るシール部材85は、抵抗体80の外周部近傍領域に存在する孔81を遮蔽するように、抵抗体80の下面80aに配置されている。
シール部材85の具体的な材質は、シール性を有するものであれば特に限定されるものではないが、本変形例においては、ある程度の弾力性を有する材質を用いている。具体的には、本変形例においては、シール部材85の材質の一例として、エラストマーを用いている。
本変形例においても、変形例10と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本変形例に係るめっき装置1000Kは、変形例1~9に係る特徴を備えていてもよい。換言すると、変形例1~9に係るめっき装置が、本変形例に係る特徴を備えていてもよい。
(変形例12)
図12Bは、実施形態の変形例12に係るめっき装置1000Lの電場遮蔽板60の周辺構成を拡大して示す模式的断面図である。具体的には、図12Bは、図12Aと同様に
、B1に相当する箇所を拡大して模式的に図示している。本変形例に係るめっき装置1000Lは、抵抗体80に代えて、抵抗体80Lを備えている。抵抗体80Lは、その外周部近傍領域に、孔81の形成されていない部分(非開口部82と称する)を備えている点において、前述した変形例10に係る抵抗体80と異なっている。本変形例に係る電場遮蔽板60は、この非開口部82の下面80aに配置されている。
本変形例においても、変形例10と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本変形例に係るめっき装置1000Kは、変形例1~9に係る特徴を備えていてもよい。換言すると、変形例1~9に係るめっき装置が、本変形例に係る特徴を備えていてもよい。
(変形例13)
図13は、実施形態の変形例13に係るめっき装置1000Mのめっき槽10の周辺構成を示す模式的断面図である。めっき装置1000Mは、電場遮蔽板60が抵抗体80よりも上方側に配置されている点において、図11に示すめっき装置1000Jと異なっている。本変形例においても、電場遮蔽板60が傾斜面62を有しているので、変形例10に係るめっき装置1000Jと同様の作用効果を奏することができる。
なお、本変形例に係る電場遮蔽板60は、抵抗体80の上面80bの外周縁の周方向の全体に接続されていてもよい(この場合、電場遮蔽板60は、上面視でリング形状を有する)。あるいは、本変形例に係る電場遮蔽板60は、抵抗体80の上面80bの外周縁の周方向の一部に接続されて(又は、この外周縁の周方向に断続的に接続されて)、上面視で非リング形状を有していてもよい。
なお、本変形例に係るめっき装置1000Kは、変形例1~9に係る特徴を備えていてもよい。換言すると、変形例1~9に係るめっき装置が、本変形例に係る特徴を備えていてもよい。
以上、本発明の実施形態や変形例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態や変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、さらなる種々の変形・変更が可能である。
10 めっき槽
11 底部
12 外周部
30 基板ホルダ
50 アノード
60 電場遮蔽板
61a 下面
62 傾斜面
65 リング形状部
66 非リング形状部
70 非遮蔽領域
80 抵抗体
1000 めっき装置
Wf 基板
Wfa 被めっき面
Ps めっき液
Bu 気泡

Claims (11)

  1. めっき液が貯留されるとともに、アノードが配置されためっき槽と、
    前記アノードよりも上方に配置されて、カソードとしての基板を、前記基板の被めっき面が前記アノードに対向するように保持する基板ホルダと、
    前記めっき槽の内部における前記アノードと前記基板との間の部分に配置されて、前記アノードと前記基板との間に形成される電場の一部を遮蔽する電場遮蔽板と、を備え、
    前記めっき槽の内部を前記電場遮蔽板よりも上方側から視認した上面視で、前記めっき槽の内部には、前記電場遮蔽板によって遮蔽されていない非遮蔽領域が設けられ、
    前記電場遮蔽板の下面には、水平方向に対して傾斜するとともに、前記電場遮蔽板の下面に存在する気泡を前記非遮蔽領域に逃がすように構成された傾斜面が設けられている、めっき装置。
  2. 前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部から前記めっき槽の中心側に向かって延在する、請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前記傾斜面は、前記めっき槽の中心側に向かうにつれて、前記めっき槽の底部からの距離が大きくなるように傾斜する、請求項2に記載のめっき装置。
  4. 前記傾斜面は、前記めっき槽の周方向で一方の側に向かうにつれて、前記めっき槽の底部からの距離が大きくなるように傾斜する、請求項2又は3に記載のめっき装置。
  5. 前記傾斜面は、前記めっき槽の周方向で他方の側に向かうにつれて、前記めっき槽の底部からの距離が大きくなるように傾斜する、請求項4に記載のめっき装置。
  6. 前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部の周方向の全体に接続されており、且つ、前記上面視でリング形状を有する、請求項2又は3に記載のめっき装置。
  7. 前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部の周方向の一部に接続されており、且つ、前記上面視で非リング形状を有する、請求項2~5のいずれか1項に記載のめっき装置。
  8. 前記電場遮蔽板は、前記めっき槽の外周部の周方向の全体に接続されており、且つ、前記上面視でリング形状を有するリング形状部と、前記リング形状部の周方向の一部に接続されて、前記上面視で非リング形状を有する非リング形状部と、を有する、請求項2~5のいずれか1項に記載のめっき装置。
  9. 前記めっき槽の内部において前記アノードと前記基板との間に配置された、多孔質の抵抗体をさらに備え、
    前記電場遮蔽板は、前記抵抗体よりも下方側、又は、前記抵抗体よりも上方側に配置されている、請求項1~8のいずれか1項に記載のめっき装置。
  10. 前記めっき槽の内部において前記アノードと前記基板との間に配置された、多孔質の抵抗体をさらに備え、
    前記電場遮蔽板は、前記抵抗体よりも下方側、又は、前記抵抗体よりも上方側に配置され、
    前記電場遮蔽板は、前記抵抗体の外周縁の周方向の全体に接続され、且つ、前記上面視でリング形状を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載のめっき装置。
  11. 前記めっき槽の内部において前記アノードと前記基板との間に配置された、多孔質の抵抗体をさらに備え、
    前記電場遮蔽板は、前記抵抗体よりも下方側、又は、前記抵抗体よりも上方側に配置され、
    前記電場遮蔽板は、前記抵抗体の外周縁の周方向の一部に接続され、且つ、前記上面視で非リング形状を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載のめっき装置。
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