JP2022054227A - 酸性染毛料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期保存後における染毛時の毛髪の色調安定性に優れる染毛料組成物を提供する。【解決手段】酸性染毛料組成物は、(A)紫401を含有する。また、酸性染毛料組成物は、(B)黒401を含有しないか、又は、(B)黒401を含有し、かつ、酸性染毛料組成物中における(B)黒401の含有量に対する酸性染毛料組成物中における(A)紫401の含有量の質量比(A)/(B)が15以上か、である。また、酸性染毛料組成物は、(C)酸を含有する。【選択図】なし

Description

本開示は、酸性染毛料組成物に関する。
半永久染毛料として使用される染毛料組成物には、毛髪を所望の色調に染めるための染料として、主として酸性染料が配合される。酸性染料のうち、暗めの色、例えば茶色~黒色等に染毛する用途の染毛料組成物には、特許文献1~3に示すように黒401が使用される。
特許第5931378号公報 特許第5495475号公報 特許第4361197号公報
本発明者の検討によれば、より鮮やかな色調を達成するため、黒401の他に他の酸性染料が併用されることが多い。上記特許文献1~3でも、黒401に対して紫401が併用されている。
しかし、黒401と紫401とを含有する染毛料組成物は、長期保存により染毛時の毛髪の色調が変化する場合があることが判明した。
本開示の一局面は、長期保存後における染毛時の毛髪の色調安定性に優れる染毛料組成物を提供する。
本開示の一態様は、酸性染毛料組成物であって、(A)紫401を含有する。また、酸性染毛料組成物は、(B)黒401を含有しないか、又は、(B)黒401を含有し、かつ、酸性染毛料組成物中における(B)黒401の含有量に対する酸性染毛料組成物中における(A)紫401の含有量の質量比(A)/(B)が15以上か、である。また、酸性染毛料組成物は、(C)酸を含有する。
本開示の一態様では、(C)酸が、レブリン酸、コハク酸、リン酸、及びピロリドンカルボン酸からなる群より選択される少なくとも一つを含有してもよい。
本開示の一態様では、(C)酸が、レブリン酸を含有してもよい。
本開示の一態様では、酸性染毛料組成物中における(C)酸の含有量に対する酸性染毛料組成物中における(A)紫401の含有量の質量比(A)/(C)が0.01以上0.2以下であってもよい。
本開示の一態様では、さらに、(D)HC黄2、HC黄4、HC橙1、HC赤1、HC赤3、4-アミノ-3-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、ヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、及び4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールからなる群より選択される少なくとも一つを含有してもよい。
本開示の一態様によれば、長期保存後における染毛時の毛髪の色調安定性に優れる染毛料組成物が提供される。
本開示の一態様の酸性染毛料組成物は、(A)紫401を含有し、(B)黒401を含有しないか、又は、(B)黒401を含有し、かつ、酸性染毛料組成物中における(B)黒401の含有量に対する酸性染毛料組成物中における(A)紫401の含有量の質量比(A)/(B)が15以上か、であり、(C)酸を含有する。
このような染毛料組成物は、以下に述べるように長期保存後における染毛時の毛髪の色調安定性に優れる。
本発明者の検討によれば、(A)紫401と(B)黒401とを含有する染毛料組成物において、長期保存により色調が変化するのは、(B)黒401が染料としての安定性が良好でないためであることが判明している。
そのため、暗めの色調を達成するためによく使用される(B)黒401をあえて含有させないことにより、長期保存後の色調安定性に優れた染毛料組成物を得ることができる。
一方、(B)黒401を含有する場合であっても、染毛料組成物中における(B)黒401の含有量に対する染毛料組成物中における(A)紫401の含有量の質量比(A)/(B)(以下、単に「質量比(A)/(B)」という。)を15以上とし、(B)黒401の含有量に比べて(A)紫401の含有量をかなり多くすることにより、長期保存後の色調安定性に優れた染毛料組成物を得ることができる。
また、上記染毛料組成物は、(C)酸を含有する酸性の染毛料組成物である。(C)酸の存在によって、及び、染毛料組成物が酸性に調整されることによって、(A)紫401、(B)黒401等の酸性染料の、染料としての安定性が向上する。その結果、得られる染毛料組成物が長期保存後の色調安定性に優れたものとなる。
さらに、上記染毛料組成物は、以下に述べるように所望の色調を達成しやすいものである。
(A)紫401は発色が強いため、後述する(D)成分等の他の染料と併用する場合に、他の染料による発色が(A)紫401による発色に負けてしまい、(A)紫401による紫色~青色の色味が強く出てしまう傾向にある。特に、染毛料組成物が(B)黒401を含有しない場合にその傾向が強い。
しかし、(C)酸、特に、後述するように、レブリン酸、コハク酸、リン酸、及びピロリドンカルボン酸は、(A)紫401について、(D)成分等の他の染料に対する相対的な発色を抑制することができる。そのため、(A)紫401による紫色~青色の色味が抑制されて、(D)成分等の他の染料の色味を出すことができ、所望の色調を達成しやすい。
以下、本開示の一態様の酸性染毛料組成物について詳細に説明する。
[(A)紫401]
(A)成分である紫401(C.I.60730)は、紫色系の酸性染料である。
染毛料組成物中における(A)紫401の含有量は、0.01質量%以上、特には0.05質量%以上であることが好ましい。(A)紫401の含有量が0.01質量%以上であると、染毛料組成物が染毛力に優れる。また、(A)紫401は染料としての安定性が高いため、(A)紫401の含有量が0.01質量%以上であると、染毛料組成物の色調安定性が一層向上する。また、(A)紫401の含有量は、0.3質量%以下、特には0.2質量%以下であることが好ましい。(A)紫401の含有量が0.3質量%以下であると、(A)紫401による紫色~青色の色味が一層抑制され、所望の色調を一層達成しやすい。
[(B)黒401]
(B)成分である黒401(C.I.20470)は、黒色系の酸性染料である。
(B)黒401は、上述のとおり、染毛料組成物中に含有されないか、含有される場合には、質量比(A)/(B)が15以上になるように含有される。染毛料組成物の色調安定性が特に優れることから、(B)黒401は染毛料組成物中に含有されないことが好ましい。
(B)黒401が染毛料組成物中に含有される場合において、質量比(A)/(B)は、上述のとおり15以上である。質量比(A)/(B)は、20以上であることがより好ましい。質量比(A)/(B)が20以上であると、染毛料組成物の色調安定性が一層向上する。
(B)黒401が染毛料組成物中に含有される場合において、染毛料組成物中における(B)黒401の含有量は、0.2質量%以下、特には0.1質量%以下であることが好ましい。(B)黒401の含有量が0.2質量%以下であると、染毛料組成物の色調安定性が一層向上する。
[(C)酸]
(C)成分である酸は、(A)紫401、(B)黒401等の酸性染料の、染料としての安定性を向上させ、染毛料組成物の色調安定性を向上させる。また、(C)酸は、酸性染料の発色を良くする一方で、(A)紫401については、上述のとおり、(D)成分等の他の染料に対する相対的な発色を抑制することができる。そのため、(A)紫401による紫色~青色の色味が抑制されて、他の染料の色味を出すことができ、所望の色調を達成しやすい。
(C)酸としては、有機酸及び無機酸が挙げられる。無機酸としては、例えば、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸、ホウ酸、炭酸等が挙げられる。なお、リン酸には、オルトリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、メタリン酸等が含まれる。有機酸としては、例えば、ヒドロキシ酸、ケト酸、ジカルボン酸等が挙げられる。有機酸としては、炭素数6以下の有機酸が好ましい。ヒドロキシ酸としては、例えば、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、グリコール酸、安息香酸、グルコン酸、グルクロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられる。ケト酸としては、例えば、レブリン酸、ピルビン酸、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。ジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、マロン酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸等が挙げられる。
(C)酸は、(A)紫401による紫色~青色の色味を抑制する効果が高いことから、ヒドロキシ酸、ケト酸、及びリン酸からなる群より選択される少なくとも一つを含有することが好ましく、レブリン酸、コハク酸、リン酸、及びピロリドンカルボン酸からなる群より選択される少なくとも一つを含有することがより好ましい。染毛料組成物の色調安定性に特に優れ、かつ、(A)紫401による紫色~青色の色味を抑制する効果が一層高いことから、(C)酸はレブリン酸を含有することが好ましい。また、レブリン酸単独の場合よりも染毛料組成物のpHが安定しやすいことから、(C)酸は、レブリン酸及びピロリドンカルボン酸を含有することが好ましい。
染毛料組成物中における(C)酸の含有量に対する染毛料組成物中における(A)紫401の含有量の質量比(A)/(C)(以下、単に「質量比(A)/(C)」という。)は、0.01以上、特には0.02以上であることが好ましい。(C)酸の含有量が(A)紫401の含有量に比べて過度に多いと、(C)酸による(A)紫401の発色が強くなりすぎ、(A)紫401による紫色~青色の色味が強く出てしまう傾向にある。質量比(A)/(C)が0.01以上であると、(A)紫401と(C)酸との配合バランスが良く、(A)紫401による紫色~青色の色味が抑えられ、所望の色調を一層達成しやすい。
また、質量比(A)/(C)は、0.2以下、特には0.15以下であることが好ましい。(C)酸の含有量が(A)紫401の含有量に比べて過度に少ない場合においても、(A)紫401について(D)成分等の他の染料に対する相対的な発色を(C)酸が抑制する効果が低下することで、(A)紫401による紫色~青色の色味が強く出てしまう傾向にある。質量比(A)/(C)が0.2以下であると、(A)紫401と(C)酸との配合バランスが良く、(A)紫401による紫色~青色の色味が抑えられ、所望の色調を一層達成しやすい。なお、ここでいう染毛料組成物中における(C)酸の含有量とは、染毛料組成物中における(C)酸全体の含有量の合計をいう。
染毛料組成物中における(C)酸の含有量は、0.3質量%以上、特には0.5質量%以上であることが好ましい。(C)酸の含有量が0.3質量%以上であると、酸性染料の発色が一層良くなるとともに、染毛料組成物の色調安定性が一層向上する。また、(C)酸の含有量は、5質量%以下、特には2質量%以下であることが好ましい。(C)酸の含有量が5質量%以下であると、酸性染料の過度な発色が一層抑制される。その結果、(A)紫401による紫色~青色の色味が一層抑えられ、所望の色調を一層達成しやすい。
[(D)成分]
染毛料組成物は、さらに、(D)成分として、HC黄2(HC Yellow No.2)、HC黄4(HC Yellow No.4)、HC橙1(HC Orange No.1)、HC赤1(HC Red No.1)、HC赤3(HC Red No.3)、4-アミノ-3-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、ヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、及び4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールからなる群より選択される少なくとも一つを含有してもよい。
(D)成分は、いずれも非イオン性の染料である。(D)成分は、頭皮又は皮膚等の地肌へ染着しにくいため、比較的地肌へ染着しやすい酸性染料単独で所望の色調に調整する場合よりも、酸性染料と(D)成分とを併用して所望の色調に調整する方が、得られる染毛料組成物において地肌汚れが抑制される。
また、(A)紫401に対して(D)成分を併用することで、暗めの色、特に、茶色~黒色系の色調を容易に達成することができる。一例として茶色~黒色系の色調を達成するためには、染毛料組成物は、上記(D)成分のうち、HC黄2、HC黄4、及びヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジンからなる群より選択される少なくとも一つの黄色系の染料と、HC橙1、HC赤1、HC赤3、4-アミノ-3-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、及び4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールからなる群より選択される少なくとも一つの赤色~橙色系の染料と、を含有することが好ましい。なお、赤色~橙色系の染料として挙げた染料のうち、HC橙1、4-アミノ-3-ニトロフェノール、及び2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノールが橙色系の染料であり、それ以外が赤色系の染料である。
染毛料組成物中における(A)紫401の含有量に対する染毛料組成物中における(D)成分の含有量の質量比(D)/(A)(以下、単に「質量比(D)/(A)」という。)は、0.2以上、特には0.5以上、更には0.7以上であることが好ましい。質量比(D)/(A)が0.2以上であると、地肌汚れが一層抑制される。また、質量比(D)/(A)は、5以下、特には2以下、更には1.5以下であることが好ましい。質量比(D)/(A)が5以下であると、(A)紫401と(D)成分との配合バランスが良く、所望の色調を一層達成しやすい。なお、ここでいう染毛料組成物中における(D)成分の含有量とは、染毛料組成物中における(D)成分全体の含有量の合計をいう。
染毛料組成物中における(D)成分の含有量は、0.01質量%以上、特には0.02質量%以上、更には0.03質量%以上であることが好ましい。(D)成分の含有量が質量0.01質量%以上であると、地肌汚れが一層抑制される。また、(D)成分の含有量は、1質量%以下、特には0.8質量%以下、更には0.6質量%以下であることが好ましい。(D)成分の含有量が1質量%以下であると、(A)紫401と(D)成分との配合バランスが良く、所望の色調を一層達成しやすい。
[染毛料組成物のpH]
染毛料組成物のpHは、5以下、特には4以下であることが好ましい。染毛料組成物のpHが5以下であると、染毛料組成物の染毛力が向上する。また、染毛料組成物のpHが5以下であると、(A)紫401、(B)黒401等の酸性染料の、染料としての安定性が一層向上し、染毛料組成物の色調安定性が一層向上する。また、染毛料組成物のpHは、2.5以上、特には3以上であることが好ましい。染毛料組成物のpHが2.5以上であると、地肌への刺激が抑制される。
なお、染毛料組成物のpHは、染毛料組成物を水に10質量%の濃度で溶解した際の、25℃におけるpHである。
[上記以外の染料]
染毛料組成物は、(A)紫401、(B)黒401、(D)成分以外の染料を、上記効果を阻害しない範囲で含有してもよい。染料としては、例えば、酸性染料((A)紫401、及び(B)黒401を除く)、ニトロ染料(上記(D)成分として挙げたものを除く)、塩基性染料(カチオン染料)、分散染料等が挙げられる。
酸性染料としては、例えば、赤2、赤3、赤102、赤104(1)、赤105(1)、赤106、赤201、赤227、赤230(1)、赤230(2)、赤231、赤232、赤401、赤502、赤503、赤504、赤506、黄4、黄5、黄202(1)、黄202(2)、黄203、黄402、黄403(1)、黄406、黄407、橙205、橙207、橙402、緑3、緑204、緑205、緑401、緑402、青1、青2、青202、青203、青205、褐201、アシッドブルー1、アシッドブルー3、アシッドブルー62、アシッドブラック52、アシッドブラウン13、アシッドグリーン50、アシッドオレンジ6、アシッドレッド14、アシッドレッド35、アシッドレッド73、アシッドレッド184、ブリリアントブラック1等が挙げられる。
ニトロ染料としては、例えば、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、N,N’-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩、HC Blue No.2、HC Blue No.4、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.8、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Blue No.14、HC Blue No.15、HC Blue No.16、HC Blue No.18、HC Blue No.19、HC Brown No.1、HC Brown No.2、HC Green No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Orange No.5、HC Orange No.7、HC Red No.7、HC Red No.8、HC Red No.9、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Red No.18、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Violet No.3、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.7、HC Yellow No.8、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15、HC Yellow No.16、HC Yellow No.18等が挙げられる。
塩基性染料(カチオン染料)としては、例えば、赤213、赤214、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 75、Basic Blue 99、Basic Blue 124、Basic Brown 1、Basic Brown 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 118、Basic violet 2、Basic Violet 10、Basic Violet 11:1、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等が挙げられる。
分散染料としては、例えば、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等が挙げられる。
また、これら以外の染料としては、例えば、1-アミノ-4-メチルアントラキノン、1,4-ジアミノアントラキノン、及びそれらの塩類、並びに「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた染料等が挙げられる。
[他の成分]
染毛料組成物は、上記成分以外にも、必要に応じて他の成分を含有してもよい。
上記他の成分としては、例えば、溶剤、油性成分、多価アルコール、界面活性剤、水溶性ポリマー、pH調整剤、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、アミノ酸、無機塩、動植物又は微生物の抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。これらの他の成分のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記溶剤は、例えば、染毛料組成物を、液状、乳化状等の所望の性状にするために配合することができる。溶剤としては、例えば、精製水等の水、有機溶媒等が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェネチルアルコール、γ-フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p-メチルベンジルアルコール、α-ジメチルフェネチルアルコール、α-フェニルエタノール、エチレングリコールフェニルエーテル、フェノキシイソプロパノール、2-ベンジルオキシエタノール、N-アルキルピロリドン、炭酸アルキレン等が挙げられる。これらの溶剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらのうち、溶剤として水が含有されていることが好ましい。水の含有量は、例えば、50質量%以上である。
上記油性成分としては、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン等が挙げられる。
油脂としては、例えば、アルガニアスピノサ核油、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油、杏仁油、パーシック油、桃仁油、パーム油、卵黄油等が挙げられる。
ロウとしては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
炭化水素としては、例えば、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、合成スクワラン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、2-ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2-オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2-エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10~30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、2-エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油等が挙げられる。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650~10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
これらの油性成分のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記多価アルコールとしては、例えば、グリコール、グリセリン等が挙げられる。グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリンとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。これらの多価アルコールのうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸アルカノールアミド型ノニオン界面活性剤、エステル型ノニオン界面活性剤、アルキルグルコシド等が挙げられる。
脂肪酸アルカノールアミド型ノニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。脂肪酸アルカノールアミドとしては、例えば、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミドとしては、POEヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、POEラウリン酸モノエタノールアミド、POPミリスチン酸モノエタノールアミド、POPヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド等が挙げられる。なお、化合物名中、POEはポリオキシエチレンの略であり、POPはポリオキシプロピレンの略である。
エステル型ノニオン界面活性剤としては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。
また、アルキルグルコシドとしては、例えば、アルキル(C8~16)グルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。
これらのノニオン界面活性剤のうち、染毛料組成物の染毛力が向上することから、脂肪酸アルカノールアミド型ノニオン界面活性剤が含有されることが好ましい。また、これらのノニオン界面活性剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル、N-アルキロイルメチルタウリン塩、及びこれらの誘導体等が挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアミン等が挙げられる。より具体的には、アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、例えば、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウムが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム等が挙げられる。アルキル硫酸塩の誘導体としては、例えば、POEラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。スルホコハク酸エステルとしては、例えば、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等が挙げられる。N-アルキロイルメチルタウリン塩としては、例えば、N-ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
これらのアニオン界面活性剤のうち、乳化状態の安定性が向上することから、アルキル硫酸塩を含有することが好ましい。また、これらのアニオン界面活性剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアルミニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。これらのカチオン界面活性剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
両性界面活性剤としては、例えば、ココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの両性界面活性剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
水溶性ポリマーとしては、例えば、天然高分子、半合成高分子、合成高分子、及び無機物系高分子が挙げられる。
天然高分子としては、例えば、デンプン、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、デキストリン、プルラン等が挙げられる。
半合成高分子としては、例えば、結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、デンプンリン酸エステル、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等が挙げられる。
合成高分子としては、例えば、ポリビニルカプロラクタム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリウレタン、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、イタコン酸とPOEアルキルエーテルとの半エステル、又はメタクリル酸とPOEアルキルエーテルとのエステルと、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらのアルキルエステルから選ばれる少なくとも一つの単量体と、からなる共重合体が挙げられる。
これらの水溶性ポリマーのうち、1種のみが単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記pH調整剤は、染毛料組成物のpH調整するために配合することができる。pH調整剤としては、例えば、有機酸の塩等が挙げられる。有機酸としては、例えば、ヒドロキシ酸、ジカルボン酸等が挙げられる。塩としては、例えば、ナトリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらのpH調整剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記糖としては、例えば、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、N-アセチルグルコサミン等が挙げられる。これらの糖のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。これらの防腐剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記キレート化剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩等が挙げられる。ヒドロキシエタンジホスホン酸塩としては、例えば、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸ナトリウム等が挙げられる。これらのキレート化剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記安定剤としては、例えば、フェナセチン、8-ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの安定剤のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記アミノ酸としては、トレオニン、テアニン、タウリン等が挙げられる。これらのアミノ酸のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
上記無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。これらの無機塩のうち、1種が単独で含有されてもよいし、2種以上が組み合わされて含有されてもよい。
[染毛料組成物の剤型]
染毛料組成物の剤型は、特に限定されないが、例えば、液体状、乳化状(油中水型乳化状、水中油型乳化状、多重乳化状)、粉末状、タブレット状、ジェル状、泡状等が挙げられる。なお、泡状の剤型の場合は、公知のフォーマー用具により泡状とすることができる。公知のフォーマー用具としては、例えば、ノンエアゾール型フォーマー、エアゾール型フォーマー、シェーカー等が挙げられる。エアゾール型フォーマーの場合、公知の噴射剤及び発泡剤を適用することができる。また、固形状の剤型の場合、染毛料組成物に分散剤を配合してもよい。
[染毛料組成物の用途]
染毛料組成物が毛髪を何色に染める用途として用いられるかは特に限定されないが、毛髪を暗めの色に染める用途、特に毛髪を茶色~黒色の色調に染める用途として好適に用いることができる。
また、染毛料組成物は、いわゆる白髪染めとして好適に用いられるが、ブリーチにより脱色した毛髪を染めるのに用いてもよく、髪色を問わず毛髪を染めるのに用いてもよい。
染毛料組成物の製品形態は特に限定されないが、染毛料組成物は、ヘアマニキュア、カラートリートメント、カラーシャンプー等として好適に用いることができる。
[染毛料組成物の調製]
表1に示す各実施例及び各比較例に係る染毛料組成物を、それぞれ常法に従い乳化状の組成物として調製した。なお、表1中の各成分の含有量を示す数値は質量%である。
[色調安定性の評価]
以下の手順により、調製した各染毛料組成物をそのまま用いて染毛処理をした毛束と、各染毛料組成物を60℃で1週間保存した後に用いて染毛処理をした毛束とを作製し、両者の色調を比較することにより、長期保存後の色調安定性について評価した。
まず、シャンプー「ビゲントリートメントシャンプー」(ホーユー株式会社製)にて、長さ10cmの人毛白髪毛束(株式会社ビューラックス製)を洗髪処理した。次いで、各染毛料組成物、及び、ポリエチレン製容器に入れ60℃で1週間保存した各染毛料組成物を、それぞれ刷毛で毛束1gに対して1g塗布し、30℃で10分放置した。次いで、水で染毛料組成物を洗い流し、毛束を乾燥させた。
各染毛料組成物をそのまま用いて染毛処理をした毛束と、各染毛料組成物を保存した後に用いて染毛処理をした毛束とを、専門のパネラー10人が標準光源下で目視にて観察することにより、色調の変化が十分に抑制されているか否かを評価した。(B)黒401を含有する染毛料組成物においては、長期保存後に染毛すると、通常、毛髪の色調が赤色がかった色調に変化する。そのため、各パネラーは、主に赤色がかった色調への変化が抑制されているかに基づき、色調安定性が「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価した。
10人中、色調安定性が「良い」と回答したパネラーが8人以上であった場合には「非常に良好:5」、6~7人であった場合には「良好:4」、4~5人であった場合には「可:3」、2~3人であった場合には「やや不良:2」、1人以下であった場合には「不良:1」とする5段階の評価を下した。評価結果を表1に示す。
[他の評価]
各染毛料組成物について、地肌汚れ、及び色調の観点からそれぞれ以下のとおり評価を行った。評価結果を表2に示す。
(地肌汚れ)
各染毛料組成物0.1gを、実験者の腕の内側部分に直径1cmの円形状に塗布し、10分間放置した後、水洗いした。次いで、腕の内側部分を専門のパネラー10人が標準光源下で目視にて観察し、通常の地肌汚れの評価感覚を念頭に、皮膚への着色が「少ない」、「少ないとは言えない」の二者択一で評価した。10人中、皮膚への着色が「少ない」と回答したパネラーが8人以上であった場合には「非常に良好:5」、6~7人であった場合には「良好:4」、4~5人であった場合には「可:3」、2~3人であった場合には「やや不良:2」、1人以下であった場合には「不良:1」とする5段階の評価を下した。
(色調)
シャンプー「ビゲントリートメントシャンプー」(ホーユー株式会社製)にて、長さ10cmの人毛白髪毛束(株式会社ビューラックス製)を洗髪処理した。次いで、各染毛料組成物を、それぞれ刷毛で毛束1gに対して1g塗布し、30℃で10分放置した。次いで、水で染毛料組成物を洗い流し、毛束を乾燥させた。
作製した毛束について、専門のパネラーが標準光源下で目視にて観察することにより、目標とする色調、例えば黒色に対して紫色~青色がかっているか否かに基づいて、以下の基準による5段階の評価を下した。
5:非常に良好(紫色~青色がかっておらず、目標の色調どおりである)。
4:良好(わずかに紫色~青色がかっているが、目標の色調どおりである)。
3:可(目標の色調よりもやや紫色~青色がかっているが、許容範囲内である)。
2:やや不良(紫色~青色がかっている)。
1:不良(紫色~青色の色味が強い)。
[表1]
Figure 2022054227000001
[表2]
Figure 2022054227000002
[考察]
実施例1~7に示すように、(A)紫401を含有し、(B)黒401を含有せず、(C)酸を含有する、酸性の染毛料組成物は、いずれも色調安定性に優れていた。また、実施例8に示すように、(B)黒401を含有する場合であっても質量比(A)/(B)が15以上である場合には、色調安定性に優れていた。
一方、比較例1に示すように、質量比(A)/(B)が15未満である場合には、色調安定性が良好でなかった。また、比較例2~5に示すように、(B)黒401を含有し(A)紫401を含有しない場合には、目標の色調どおりであるものの、色調安定性が良好でなかった。また、比較例6に示すように、(B)黒401を含有しない場合であっても(C)酸を含有しない場合には、色調安定性が良好でなかった。なお、比較例6では、染毛料組成物の染毛力が低く毛束が染まりにくかったため、目標とする色調どおりかという観点では評価することが難しかった。
また、実施例1~7を比較すると、レブリン酸を含有する場合の方が、他の酸を含有する場合よりも色調安定性に優れていた。
また、実施例1、3~8に係る、(D)成分を含有する染毛料組成物は、実施例2に係る、(D)成分を含有しない染毛料組成物よりも、地肌汚れが抑制されていた。
また、実施例1、2、5~8に係る、質量比(A)/(C)が0.01以上0.2以下の範囲である染毛料組成物は、実施例3~5に係る、質量比(A)/(C)が0.01以上0.2以下の範囲でない染毛料組成物よりも、(A)紫401による紫色~青色の色味が抑制されていた。

Claims (5)

  1. 酸性染毛料組成物であって、
    (A)紫401を含有し、
    (B)黒401を含有しないか、又は、(B)黒401を含有し、かつ、前記酸性染毛料組成物中における前記(B)黒401の含有量に対する前記酸性染毛料組成物中における前記(A)紫401の含有量の質量比(A)/(B)が15以上か、であり、
    (C)酸を含有する、酸性染毛料組成物。
  2. 前記(C)酸が、レブリン酸、コハク酸、リン酸、及びピロリドンカルボン酸からなる群より選択される少なくとも一つを含有する、請求項1に記載の酸性染毛料組成物。
  3. 前記(C)酸が、レブリン酸を含有する、請求項1又は請求項2に記載の酸性染毛料組成物。
  4. 前記酸性染毛料組成物中における前記(C)酸の含有量に対する前記酸性染毛料組成物中における前記(A)紫401の含有量の質量比(A)/(C)が0.01以上0.2以下である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の酸性染毛料組成物。
  5. さらに、(D)HC黄2、HC黄4、HC橙1、HC赤1、HC赤3、4-アミノ-3-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、ヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、及び4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールからなる群より選択される少なくとも一つを含有する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の酸性染毛料組成物。
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