JP2022048504A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

インクジェット印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022048504A
JP2022048504A JP2020154357A JP2020154357A JP2022048504A JP 2022048504 A JP2022048504 A JP 2022048504A JP 2020154357 A JP2020154357 A JP 2020154357A JP 2020154357 A JP2020154357 A JP 2020154357A JP 2022048504 A JP2022048504 A JP 2022048504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
head
port
circulation pipe
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020154357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7327331B2 (ja
Inventor
誠治 後藤
Seiji Goto
邦男 岩越
Kunio Iwakoshi
紗百理 山川
Sayuri Yamakawa
幸人 西村
Yukito Nishimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2020154357A priority Critical patent/JP7327331B2/ja
Priority to CN202110957487.2A priority patent/CN114179523B/zh
Publication of JP2022048504A publication Critical patent/JP2022048504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7327331B2 publication Critical patent/JP7327331B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16502Printhead constructions to prevent nozzle clogging or facilitate nozzle cleaning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 ヘッドのノズルなどの詰まりによる印刷不能や、インク濃度の変動、インクへの気泡の侵入、ヘッドのノズルからのインクの漏れなどによる印刷品質の低下が抑制されたインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】 第1タンク1と、ヘッド2と、第1ポンプ3と、第1ポンプ3とヘッド2とを接続する第1ヘッド循環用配管8と、ヘッド2と第1ポンプ3とを接続する第2ヘッド循環用配管9と、第1タンク1と第2ヘッド循環用配管9とを接続する供給用配管12と、供給用配管12に配置された第1フィルタ5と、を備え、第2ヘッド循環用配管9にフィルタが配置されていないものとする。【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘッドのノズルからインクを吐出させて印刷をおこなうインクジェット印刷装置に関する。
粒子成分(顔料、金属粒子等)が分散されたインクを使用して、インクジェット印刷装置によって印刷をおこなう場合、インクジェット印刷装置内でのインクの粒子成分の沈降や凝集を抑制することが重要な課題になる。インクの粒子成分の沈降や凝集は、粗大粒子の発生や、インク濃度の変動の原因になり、粗大粒子がヘッドのノズルに詰まって印刷不能になったり、インク濃度が変動して印刷品質が低下したりする虞があるからである。
特許文献1に、インクの粒子成分の沈降や凝集を抑制したインクジェット印刷装置が開示されている。図13に、特許文献1のインクジェット印刷装置1000を示す。
インクジェット印刷装置1000は、タンク101と、ヘッド102と、ポンプ103とを備えている。ヘッド102は、インクを導入する導入口102aと、インクを吐出するノズル102bと、ノズル102bから吐出されなかったインクを排出する排出口102cを備えている。ヘッド循環用配管104に、ヘッド102とポンプ103とが配置されている。タンク101とヘッド循環用配管104とが、供給用配管105によって接続されている。
ポンプ103を駆動させることによって、タンク101に貯留されたインク106aが、供給用配管105を経由してヘッド循環用配管104に供給される。ヘッド循環用配管104に供給されたインク106bは、ポンプ103を駆動させることによってヘッド循環用配管104を循環し、ヘッド102のノズル102bから吐出されて印刷される。
インクジェット印刷装置1000は、インク106aを、ヘッド循環用配管104において循環させることによって、インクに分散された粒子成分の沈降や凝集を抑制している。
特開2012-139949号公報
インクジェット印刷装置1000では、ヘッド循環用配管104を循環しているインクにおいて、新たに粒子成分の沈降や凝集が発生することは抑制される。しかしながら、タンク101や供給用配管105において粒子成分の沈降や凝集が発生した場合には、インクから粗大粒子を取り除くことができず、ヘッド循環用配管104を循環しているインクに粗大粒子が含まれることになり、ヘッド102のノズル102bが詰まって印刷不能になったり、インク濃度が変動して印刷品質が低下したりする虞があった。
本発明は上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明の第1実施態様にかかるインクジェット印刷装置は、第1インク供給口と、第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、第1ポンプの第1吐出口と、ヘッドの導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、ヘッドの排出口と、第1ポンプの第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、第1タンクの第1インク導出口と、第1ポンプの第1吸引口、および、第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、第1上流口と第1下流口とを有し、第1上流口から第1下流口へ通過するインクを濾過する、供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、第2ヘッド循環用配管にフィルタが配置されていないものとする。
本発明の第2実施態様にかかるインクジェット印刷装置は、第1インク供給口と、第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、第1ポンプの第1吐出口と、ヘッドの導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、ヘッドの排出口と、第1ポンプの第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、第1タンクの第1インク導出口と、第1ポンプの第1吸引口、および、第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、第1上流口と第1下流口とを有し、第1上流口から第1下流口へ通過するインクを濾過する、供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、ヘッドの排出口から第1ポンプの第1吸引口までの流路抵抗を、第1流路抵抗とし、第1タンクの第1インク導出口から第1ポンプの第1吸引口までの流路抵抗を、第2流路抵抗としたとき、第2流路抵抗が第1流路抵抗の10倍以上の大きさであるものとする。
本発明の第3実施態様にかかるインクジェット印刷装置は、第1インク供給口と、第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、第1ポンプの第1吐出口と、ヘッドの導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、ヘッドの排出口と、第1ポンプの第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、インクを吸引する第2吸引口と、インクを吐出する第2吐出口と、を有する第2ポンプと、第1タンクの第1インク導出口と、第2ポンプの第2吸引口と、を接続する第1タンク循環用配管と、第2ポンプの第2吐出口と、第1タンクの第1インク供給口と、を接続する第2タンク循環用配管と、第1タンク循環用配管の任意の位置と、第1ポンプの第1吸引口、および、第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、第1上流口と第1下流口とを有し、第1上流口から第1下流口へ通過するインクを濾過する、供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、第2ヘッド循環用配管に、フィルタが配置されておらず、第1のタンク循環用配管のうち、第1タンクの第1インク導出口から、供給用配管が接続される部分まで、の位置に、フィルタが配置されていないものとする。
本発明の第4実施態様にかかるインクジェット印刷装置は、第1インク供給口と、第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、第1ポンプの第1吐出口と、ヘッドの導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、ヘッドの排出口と、第1ポンプの第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、インクを吸引する第2吸引口と、インクを吐出する第2吐出口と、を有する第2ポンプと、第1タンクの第1インク導出口と、第2ポンプの第2吸引口と、を接続する第1タンク循環用配管と、第2ポンプの第2吐出口と、第1タンクの第1インク供給口と、を接続する第2タンク循環用配管と、第1タンク循環用配管の任意の位置と、第1ポンプの第1吸引口、および、第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、第1上流口と第1下流口とを有し、第1上流口から第1下流口へ通過するインクを濾過する、供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、ヘッドの排出口から第2ポンプの第2吸引口までの流路抵抗を、第3の流路抵抗とし、第1タンクの第1インク導出口から第2ポンプの第2吸引口までの流路抵抗を、第4流路抵抗としたときに、第3流路抵抗が第4流路抵抗の、10倍以上の値であるものとする。
本発明のインクジェット印刷装置は、ヘッドのノズルなどの詰まりによる印刷不能や、インク濃度の変動、インクへの気泡の侵入、ヘッドのノズルからのインクの漏れなどによる印刷品質の低下が、抑制されている。
第1実施形態にかかるインクジェット印刷装置100を示す説明図である。 第1実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置110を示す説明図である。 第1実施形態の変形例2にかかるインクジェット印刷装置120を示す説明図である。 第1実施形態の変形例3にかかるインクジェット印刷装置130を示す説明図である。 第1実施形態の変形例4にかかるインクジェット印刷装置140を示す説明図である。 第2実施形態にかかるインクジェット印刷装置200を示す説明図である。 第2実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置210を示す説明図である。 第3実施形態にかかるインクジェット印刷装置300を示す説明図である。 第3実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置310を示す説明図である。 第4実施形態にかかるインクジェット印刷装置400を示す説明図である。 第4実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置410を示す説明図である。 第4実施形態の変形例2にかかるインクジェット印刷装置420を示す説明図である。 特許文献1に開示されたインクジェット印刷装置1000を示す説明図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態にかかるインクジェット印刷装置100を示す。ただし、図1は、インクジェット印刷装置100の説明図である。
以下においては、まず、インクジェット印刷装置100の概要を説明し、その後に、各構成要素の詳細な説明をおこなう。
なお、インクジェット印刷装置100は、(a)後述する供給用配管12に第1フィルタ5を設けたこと、(b)後述する第2ヘッド循環用配管9にフィルタを設けていないこと、を重要な特徴にしている。
インクジェット印刷装置100は、第1タンク1と、ヘッド2と、第1ポンプ3と、第1フィルタ5と、ステージ7とを備えている。なお、図1には、インク50、被印刷物60も示している。
第1タンク1は、第3インク供給口1cと、第1インク貯留部1dと、第1インク導出口1eとを備えている。また、第3インク供給口1cは、蓋1fによって閉じられている。なお、タンクは第1タンク1だけには限られず、別のタンクを備えていてもよい。たとえば、第1タンク1をサブタンクとして、別にメインタンクを備えていてもよい。
ヘッド2は、インクを導入する導入口2aと、インクを吐出する複数のノズル2bと、ノズル2bから吐出されなかったインクを排出する排出口2cとを備えている。ヘッド2のノズル2bに対向する位置に、ステージ7が配置されている。ステージ7に、被印刷物60が載置されている。
第1ポンプ3は、インクを吸引する第1吸引口3aと、インクを吐出する第1吐出口3bとを備えている。
第1フィルタ5は、第1上流口5aと第1下流口5bとを有し、第1上流口5aから第1下流口5bへ通過するインクを濾過する。
第1ポンプ3の第1吐出口3bと、ヘッド2の導入口2aとが、第1ヘッド循環用配管8によって接続されている。ヘッド2の排出口2cと、第1ポンプ3の第1吸引口3aとが、第2ヘッド循環用配管9によって接続されている。
第1タンク1の第1インク導出口1eと、第2ヘッド循環用配管9とが、供給用配管12によって接続されている。供給用配管12の第2ヘッド循環用配管9への接続点を第1接続点J1とする。ただし、供給用配管12は、第2ヘッド循環用配管9に接続されるのに代えて、第1ポンプ3の第1吸引口3aに直接に接続されてもよい。
供給用配管12に、第1フィルタ5が配置されている。第1フィルタ5は、第1上流口5aを第1タンク1側にして、第1下流口5bを第2ヘッド循環用配管9側にして配置されている。
インクジェット印刷装置100は、たとえば、次のように使用する。
まず、第1タンク1の第3インク供給口1cから、第1インク貯留部1dにインク50を充填し、貯留する。インク50には、顔料、金属粒子等の粒子成分が分散されていてもよい。なお、以下の説明においては、煩雑になるのを避けるため、インク50の符号「50」を省略する場合がある。
次に、第1ポンプ3を駆動させる。この結果、第1インク導出口1eから、第1インク貯留部1dに貯留されていたインクが、供給用配管12、第1フィルタ5、再び供給用配管12、第2ヘッド循環用配管9をこの順番に経由して、第1ポンプ3の第1吸引口3aに吸引される。第1ポンプ3の駆動力(吸引力、吐出力)は、適宜、調整される。第1ポンプ3は、第1タンク1からインクを吸引するポンプであり、かつ、後述する、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)にインクを循環させるポンプである。すなわち、第1ポンプ3の第1吸引口3aには、第1タンク1から供給用配管12を経由して供給されたインクと、ヘッド2でノズル2bから吐出されず排出口2cから排出されたインクとが、第2ヘッド循環用配管9の第1接続点J1で足し合わされて吸引される。
供給用配管12を経由して、第1タンクから第2ヘッド循環用配管9に流れるインクに、顔料や金属粒子などの粒子成分が沈降や凝集して発生した粗大粒子が含まれている場合には、第1フィルタ5で除去される。
一方、第1ポンプ3の第1吸引口3aに吸引されたインクは、第1吐出口3bから吐出され、第1ヘッド循環用配管8、ヘッド2、第2ヘッド循環用配管9をこの順番に経由して、再び第1ポンプ3の第1吸引口3aに吸引される。すなわち、インクが、常時、第1ポンプ3、第1ヘッド循環用配管8、ヘッド2、第2ヘッド循環用配管9、第1ポンプ3をこの順番に循環する。したがって、インクに顔料や金属粒子などの粒子成分が分散されていても、粒子成分が沈降や凝集することが抑制される。なお、第1ヘッド循環用配管8および第2ヘッド循環用配管9からなるインクの循環経路を、ヘッド循環経路と呼ぶ場合がある。
ヘッド2において、ノズル2bから被印刷物60に向ってインクが吐出されて、印刷がおこなわれる。印刷によって減少したインクは、第1タンク1から、第1タンク循環用配管10、供給用配管12を経由して、第2ヘッド循環用配管9に供給される。
次に、各構成要素の詳細について説明する。
第1タンク1の材質は任意であるが、たとえば、第1インク貯留部1dの内部の材質には、ステンレス等の金属やポリプロピレン等の樹脂を使用することができる。第1タンク1の容量も任意であるが、たとえば、500mL~4000mLとすることができる。第1タンク1の形状も任意であるが、たとえば、第1インク貯留部1dの内部の形状を、円筒形状の底面に、すり鉢形状または円錐形状の傾斜部分を足し合わせたものとすることができる。この形状であれば、第1インク導出口1eから、スムースにインクを排出することができる。第1タンク1が、内部の気圧調整機構、インク量センサ、温度制御機構、攪拌機構等を備えることも好ましい。
第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9、供給用配管12の配管の材質は任意であるが、たとえば、ステンレス等の金属やテフロン(登録商標)等の樹脂を使用することができる。配管の形状や寸法も任意であるが、たとえば、内径が1mm~20mm程度の円筒形状のものを使用することができる。なお、内面に、角部や凹部など、インクが滞留しやすい部分がないことが好ましい。
第1ポンプ3には、たとえば、チューブポンプ、回転ポンプ、往復ポンプ等を使用することができる。流量は調整できることが好ましく、たとえば、1mL/分~50mL/分程度の吸引、吐出能力があることが好ましい。
第1フィルタ5の材質は任意であるが、たとえば、ステンレス等の金属や、セルロース等の樹脂を使用することができる。第1フィルタ5のメッシュサイズも任意であるが、たとえば、0.01μm~100μm程度とすることができる。第1フィルタ5の断面積も任意であるが、たとえば、10mm~10000mm程度とすることができる。第1フィルタ5は、容易に取り外して、適宜、洗浄できることが好ましい。
ヘッド2には、複数のノズル2bが、整列状態で設けられている。ここで整列状態とは、少なくとも、各々のノズル2bがインクを吐出する方向がほぼ同一方向になるよう配置されており、かつ、各々のノズル2bがインクを吐出する方向に直交する平面において、任意の一方向に沿う、1つ、または、複数の直線上に、ほぼ等間隔に配置されていることをいう。1つのヘッド2のノズル2bの個数は任意であるが、たとえば、1個~1000個程度とすることができる。ノズル2bのピッチ(隣接するノズル2bの中心間の距離)も任意であるが、たとえば、1μm~1000μm程度とすることができる。ヘッド2の解像度も任意であるが、たとえば、50dpi~10000dpi程度とすることができる。
ヘッド2のインク吐出方式は任意であるが、たとえば、ピエゾ方式、サーマル方式、静電方式等を使用することができる。ヘッド2の駆動周波数も任意であるが、たとえば、100Hz~200kHz程度とすることができる。1つのノズル2bの1回あたりのインクの吐出量も任意であるが、たとえば、0.001pL~100pL程度とすることができる。1台のインクジェット印刷装置100に、複数のヘッド2を搭載してもよい。1台のインクジェット印刷装置100で、複数の種類のインクを印刷したい場合は、それぞれのインクに対応した複数のヘッド2を搭載してもよい。
吐出方向に沿ってヘッド2のノズル2bと対向するように、被印刷物60を支持するステージ7が配置されている。ステージ7に支持された被印刷物60に対し、ノズル2bから吐出されたインクが付着することで、インクが被印刷物60に印刷される。
ヘッド2のノズル2bと、ステージ7(被印刷物60)との、ノズル2bの吐出方向に直交する相対位置が変化するように、ヘッド2とステージ7の少なくとも一方を駆動させる駆動機構(図示せず)が設けられている。なお、吐出方向に直交する相対位置が変化する際に、吐出方向に沿う相対位置が変化してもよい。ヘッド2のノズル2bと、ステージ7(被印刷物60)との相対位置を認識する、認識機能を設けることも好ましい。
その他、インクジェット印刷装置100には、ヘッド2を洗浄するヘッド洗浄機構、印刷予定位置と被印刷物60との位置を合わせる位置合わせ機構、被印刷物60を乾燥させる乾燥機構等を設けることも好ましい。
上述したとおり、インクジェット印刷装置100は、(a)供給用配管12に第1フィルタ5を設けたこと、(b)第2ヘッド循環用配管9にフィルタを設けていないこと、を特徴にしている。次に、この理由について説明する。
優れた印刷品質を得るためには、インクに粗大粒子が含まれていないこと、インクに気泡が含まれていないこと、ヘッドのノズルからインクの漏れがないこと、が必要になる。
本発明においては、循環経路(ヘッド循環経路やタンク循環経路)においてインクを循環させることによって、粒子成分の沈降や凝集してインクに粗大粒子が発生することを抑制するとともに、フィルタでインクに発生した粗大粒子を取り除くようにしている。
循環経路において、循環するインクのスピードは重要である。循環するインクのスピードが速いと、粒子成分の沈降や凝集が起こりにくく粗大粒子が発生しにくいが、ヘッドのノズルからインクに気泡が侵入しやすい。一方、循環するインクのスピードが遅いと、ヘッドのノズルからインクへの気泡の侵入は抑制できるが、粒子成分が沈降や凝集して粗大粒子が発生しやすい。そこで、ポンプの駆動力(吸引力、吐出力)を調整して、循環経路を循環するインクのスピードを、粒子成分の沈降や凝集による粗大粒子の発生が抑制され、かつ、ヘッドのノズルからインクへの気泡の侵入が抑制された、スピードに保つことが重要である。
しかしながら、本件出願人の研究の結果、インクの経路にフィルタを設けると、フィルタを設ける位置によっては、インクの流れが影響を受けて、インクのスピードを維持することができなくなったり、流れるインクの圧力が局所的に変化したりして、インクに粗大粒子が発生したり、インクに気泡が侵入したり、ヘッドのノズルからインクが漏れたりする場合があることが分かった。
本件出願人は、次の実験1を実施して、フィルタを配置する適正な位置を調べた。実験1の装置には、インクジェット印刷装置100を使用した。ただし、実験1においては、供給用配管12に第1フィルタ5を設けない場合がある。なお、本実験に使用したインクジェット印刷装置100は、ヘッド2の排出口2cから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第1流路抵抗を約150Paとし、第1タンク1の第1インク導出口1eから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第2流路抵抗を約880Paとした。
流路抵抗は、たとえば、配管の内径、配管の長さ、配管の内面の粗さ、配管の材質、などの1つまたは複数を選定することにより、適宜、設定することができる。なお、配管の内径を、一部分において、小さくしたり、大きくしたりしても、流路抵抗を変化させることができる。
実験1においては、供給用配管12と、第2ヘッド循環用配管9におけるヘッド2と第1接続点J1の間との、両方にフィルタを設けるか、どちらか一方にフィルタを設けるか、両方にフィルタを設けないかの、いずれかにした。具体的には、試料1は、供給用配管12と、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間と、の両方にフィルタを設けた。試料2は、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間にフィルタを設け、供給用配管12にフィルタを設けなかった。試料3は、供給用配管12にフィルタを設け、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間にフィルタを設けなかった。試料4は、供給用配管12と、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間と、の両方にフィルタを設けなかった。
第1ポンプ3の駆動力(吸引力、吐出力)を、インクにおいて粒子成分の沈降、凝集が発生せず、かつ、ヘッドからインクへ気泡が侵入しない大きさに調整したうえで、各試料につき、ヘッド2のノズル2bからのインク漏れの有無を確認した。結果を、表1に示す。
Figure 2022048504000002
表1に示すように、供給用配管12にフィルタを設け、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間にフィルタを設けなかった試料3だけが、ヘッド2のノズル2bからインク漏れが発生せず、試料1、2、4はインク漏れが発生した。
インクジェット印刷装置100は、実験1の結果に基づき、(a)供給用配管12に第1フィルタ5を設け、(b)第2ヘッド循環用配管9にフィルタを設けないこととした。そのため、インクジェット印刷装置100は、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)を循環するインクにおいて粒子成分の沈降、凝集が発生しない、ヘッド2のノズル2bからインクに気泡が侵入しない、ヘッド2のノズル2bからインクが漏れないという、3つの要件を同時に満たすことが可能である。
インクジェット印刷装置100は、第1ポンプ3を駆動させることにより、常時、インクが、ヘッド循環経路である、第1ポンプ3、第1ヘッド循環用配管8、ヘッド2、第2ヘッド循環用配管9、第1ポンプ3を順番に循環するため、ヘッド循環経路における粒子成分の沈降や凝集が抑制されている。
インクジェット印刷装置100は、ヘッド2のノズル2bから吐出されたインクを補うために、第1タンク1から、供給用配管12を経由してヘッド循環経路に供給されるが、第1タンク1に貯蔵されたインクに粗大粒子が含まれていても、第1フィルタ5で取り除くことができる。
インクジェット印刷装置100は、ヘッド2のノズル2bからインクへの気泡の侵入や、ヘッド2のノズル2bからのインクの漏れが抑制されている。
インクジェット印刷装置100は、ヘッド2の排出口2cから排出されたインクと供給用配管12から供給されたインクとを合わせて第1ポンプ3の第1吸引口3aで吸引し、第1吐出口3bから吐出して、インクをヘッド2に送って印刷しているため、安定して印刷をおこなうことができる。すなわち、このような方法を取らず、第1ポンプ3の第1吐出口3bから吐出されたインクと、供給用配管12から供給されたインクとを合わせてヘッド2に送り、印刷した場合には、ヘッド2のノズル2bから気泡が入りやすく印刷が不安定化するが、インクジェット印刷装置100はこのようなことがない。
(第1実施形態の変形例1:インクジェット印刷装置110)
図2に、第1実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置110を示す。
インクジェット印刷装置110は、インクジェット印刷装置100の第1ヘッド循環用配管8に第2フィルタ6を配置した。第2フィルタ6は、第2上流口6aを第1ポンプ3側にして、第2下流口6bをヘッド2側にして配置されている。第2フィルタ6には、第1フィルタ5と同じものを使用した。
インクジェット印刷装置110では、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)を循環するインクに、顔料や金属粒子などの粒子成分が沈降や凝集して粗大粒子が含まれている場合には、第2フィルタ6で取り除くことができる。
(第1実施形態の変形例2:インクジェット印刷装置120)
図3に、第1実施形態の変形例2にかかるインクジェット印刷装置120を示す。インクジェット印刷装置120は、変形例1にかかるインクジェット印刷装置110に、さらに変更を加えた。
インクジェット印刷装置120は、インクジェット印刷装置110の第1ヘッド循環用配管8の第1ポンプ3と第2フィルタ6との間に、鉛直方向上向きに延びる大気解放型のエア抜き流路13を設けた。インクジェット印刷装置120は、エア抜き流路13によって、第1ヘッド循環用配管8を流れるインクから不要な気泡を取り除くことができる。
なお、エア抜き流路13に収容されたインクの上面は、インクの自重と、第1ポンプ3がインクを吐出させる圧力とがバランスすることによって一定の範囲に保たれる。したがって、大気解放されたエア抜き流路13からインクが溢れ出すことなく、エア抜き流路13の先端から不要な気泡が大気に放出される。
エア抜き流路13の材質、寸法等は任意であるが、エア抜き流路13の長さは10mm以上であることが好ましい。エア抜き流路13の先端からインクが溢れ出すことを防止するためである。本変形例においては、エア抜き流路13に、第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9、供給用配管12の配管と同じ材質、同じ内径のものを使用した。
インクジェット印刷装置120は、第2フィルタ6を通過して圧力が低下する前に、第1ヘッド循環用配管8を流れるインクから不要な気泡を取り除くため、気泡を取り除く効率が高い。
(第1実施形態の変形例3:インクジェット印刷装置130)
図4に、第1実施形態の変形例3にかかるインクジェット印刷装置130を示す。インクジェット印刷装置130も、変形例1にかかるインクジェット印刷装置110に、さらに変更を加えた。
インクジェット印刷装置130は、インクジェット印刷装置110の第1ヘッド循環用配管8の第2フィルタ6とヘッド2の間に、鉛直方向上向きに延びる大気解放型のエア抜き流路13を設けた。インクジェット印刷装置130は、エア抜き流路13によって、第1ヘッド循環用配管8を流れるインクから不要な気泡を取り除くことができる。
インクジェット印刷装置130は、第1ヘッド循環用配管8のヘッド2の直前で不要な気泡を取り除くため、ヘッド2の導入口2aに導入されるインクから確実に気泡を取り除くことができる。
(第1実施形態の変形例4:インクジェット印刷装置140)
図5に、第1実施形態の変形例4にかかるインクジェット印刷装置140を示す。インクジェット印刷装置140は、変形例2にかかるインクジェット印刷装置120に、さらに変更を加えた。
インクジェット印刷装置140は、第1タンク1に第2インク供給口1bを設け、エア抜き流路13の先端を第2インク供給口1bに接続した。
インクジェット印刷装置140は、エア抜き流路13からインクが溢れ出しても、溢れたインクを第1タンク1の第1インク貯留部1dに戻すことができる。したがって、インクジェット印刷装置140は、インクを無駄にすることがなく、また溢れ出たインクの汚れを清掃する等の不要な作業が発生しない。
[第2実施形態]
図6に、第2実施形態にかかるインクジェット印刷装置200を示す。ただし、図6は、インクジェット印刷装置200の説明図である。
インクジェット印刷装置200は、(c)供給用配管12に第1フィルタ5を設けたこと、(d)第1タンク1の第1インク導出口1eから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第2流路抵抗を、ヘッド2の排出口2cから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第1流路抵抗の10倍以上としたこと、を重要な特徴にしている。
なお、本明細書において、フィルタが設けられた流路の流路抵抗は、フィルタを含めた状態での流路抵抗を指すものとする。
上述した実験1では、供給用配管12と、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間との、両方にフィルタを設けると(試料1)、ヘッド2のノズル2bからインク漏れが発生した。ただし、実験1では、第1タンク1の第1インク導出口1eから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第2流路抵抗は、ヘッド2の排出口2cから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第1流路抵抗の約5.9倍程度であった。
本件出願人は、試行錯誤の結果、供給用配管12と、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間との、両方にフィルタを設けた場合であっても、第1タンク1の第1インク導出口1eから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第2流路抵抗を、ヘッド2の排出口2cから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第1流路抵抗の10倍以上とすれば、ヘッド2のノズル2bからのインク漏れを抑制できることを見出した。
通常、ヘッド2の排出口2cから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第1流路抵抗は、10Pa~400Pa程度に設定される。一方、第1タンク1の第1インク導出口1eから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第2流路抵抗は、50Pa~2000Pa程度に設定される。これらの範囲内で、第2流路抵抗を、第1流路抵抗の10倍以上にすれば、供給用配管12と、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間との、両方にフィルタを設けた場合であっても、ヘッド2のノズル2bからのインク漏れを抑制することができる。
この知見が正しいことを裏付けるため、次の実験2を実施した。実験2の装置には、供給用配管12に第1フィルタ5が設けられた第1実施形態のインクジェット印刷装置100を使用し、さらに第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間にフィルタを追加して設けた。
試料11は、第2流路抵抗を第1流路抵抗の2倍にした。試料12は、第2流路抵抗を第1流路抵抗の8倍にした。試料13は、第2流路抵抗を第1流路抵抗の10倍にした。そして、第1ポンプ3の駆動力(吸引力、吐出力)を、インクにおいて粒子成分の沈降、凝集が発生せず、かつ、ヘッドからインクへ気泡が侵入しない大きさに調整したうえで、各試料につき、ヘッド2のノズル2bからのインクの漏れの有無を確認した。結果を、表2に示す。
Figure 2022048504000003
表2に示すように、第2流路抵抗を第1流路抵抗の10倍とした試料13だけがヘッド2のノズル2bからのインク漏れが発生せず、試料11、12はインク漏れが発生した。
第2実施形態にかかるインクジェット印刷装置200は、実験2の結果に基づき、第1実施形態にかかるインクジェット印刷装置100の基本的な構成を踏襲したうえで、(c)供給用配管12に第1フィルタ5を設け、(d)第1タンク1の第1インク導出口1eから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第2流路抵抗を、ヘッド2の排出口2cから第1ポンプ3の第1吸引口3aまでの流路抵抗である第1流路抵抗の10倍以上とした。そのため、インクジェット印刷装置200も、ヘッド循環(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)を循環するインクにおいて粒子成分の沈降、凝集が発生しない、ヘッド2のノズル2bからインクに気泡が侵入しない、ヘッド2のノズル2bからインクが漏れないという、3つの要件を同時に満たすことが可能である。
なお、インクジェット印刷装置200は、第2ヘッド循環用配管9にフィルタを設けない場合においても、ヘッド2のノズル2bからのインク漏れが確実に抑制されたインクジェット印刷装置であるといえる。
(第2実施形態の変形例1:インクジェット印刷装置210)
図7に、第2実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置210を示す。
インクジェット印刷装置210は、第2ヘッド循環用配管9のヘッド2と第1接続点J1の間に、第3フィルタ14を追加した。第3フィルタ14は、第3上流口14aをヘッド2側にして、第3下流口14bを第1接続点J1側にして配置されている。
インクジェット印刷装置210では、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)を循環するインクに、顔料や金属粒子などの粒子成分が沈降や凝集して粗大粒子が含まれている場合には、第3フィルタ14で取り除くことができる。
[第3実施形態]
図8に、第3実施形態にかかるインクジェット印刷装置300を示す。ただし、図8は、インクジェット印刷装置300の説明図である。
インクジェット印刷装置300は、第1実施形態にかかるインクジェット印刷装置100に、タンク循環経路を追加したものである。具体的には、第1タンク1の第1インク導出口1eを起点にし、第1タンク1に新たに設けた第1インク供給口1aを終点にして、両者の間に、第1タンク循環用配管10と、第2ポンプ4と、第2タンク循環用配管11とからなるタンク循環経路を追加した。
インクジェット印刷装置100では、供給用配管12の一端を第1タンク1の第1インク導出口1eに接続していたが、インクジェット印刷装置300では、これに代えて、供給用配管12の一端を、第1タンク循環用配管10に設けた第2接続点J2に接続している。
インクジェット印刷装置300は、(e)供給用配管12に第1フィルタ5を設けたこと、(f)第2ヘッド循環用配管9にフィルタを設けていないこと、(g)第1タンク循環用配管10のうち、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2接続点J2までの位置にフィルタを設けていないこと、を重要な特徴にしている。
第2ポンプ4には、第1ポンプ3と同じものを使用した。第2ポンプ4は、第2吸引口4aを第1タンク循環用配管10側にして、第2吐出口4bを第2タンク循環用配管11側にして、タンク循環経路に設けられている。
第1タンク循環用配管10、第2タンク循環用配管11には、第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9、供給用配管12と同じ材質、同じ内径のものを使用した。
インクジェット印刷装置300は、第2ポンプ4を駆動させることにより、常時、インクが、タンク循環経路(第1タンク循環用配管10、第2タンク循環用配管11)を循環するため、タンク循環経路における粒子成分の沈降や凝集が抑制される。
インクジェット印刷装置300において、(f)第2ヘッド循環用配管9にフィルタを設けない理由は、第1実施形態の実験1で説明したとおり、ヘッド2のノズル2bからのインク漏れを抑制するためである。
次に、インクジェット印刷装置300において、(e)供給用配管12に第1フィルタ5を設け、(g)第1タンク循環用配管10のうち、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2接続点J2までの位置にフィルタを設けないこと、にした理由を説明する。
第1タンク1の貯留されたインクに、粒子成分が沈降や凝集して発生した粗大粒子が含まれる場合、インクがヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)に供給される前に、フィルタによって取り除く必要がある。
しかしながら、本件出願人の研究の結果、インクジェット印刷装置に、タンク循環経路(第1タンク循環用配管10、第2タンク循環用配管11)および第2ポンプ4を設けた場合、フィルタの設置位置を適正に選定しないと、第2ポンプ4の影響により、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)に供給されるインクが不足し、ヘッド2のノズル2bからインクに気泡が侵入することがわかった。
本件出願人は、次の実験3を実施して、フィルタを配置する適正な位置を調べた。実験3の装置には、インクジェット印刷装置300を使用した。ただし、実験3においては、供給用配管12に第1フィルタ5を設けない場合がある。なお、本実験に使用したインクジェット印刷装置300は、ヘッド2の排出口2cから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第3流路抵抗を約880Paとし、第1タンクの第1インク導出口1eから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第4流路抵抗を約110Paとした。
実験3においては、供給用配管12と、第1タンク循環用配管10における第1タンク1の第1インク導出口1eと第2接続点J2の間との、両方にフィルタを設けるか、どちらか一方にフィルタを設けるか、両方にフィルタを設けないかの、いずれかにした。具体的には、試料21は、供給用配管12と、第1タンク循環用配管10における第1タンク1の第1インク導出口1eと第2接続点J2の間と、の両方にフィルタを設けた。試料22は、第1タンク循環用配管10における第1タンク1の第1インク導出口1eと第2接続点J2の間にフィルタを設け、供給用配管12にフィルタを設けなかった。試料23は、供給用配管12にフィルタを設け、第1タンク循環用配管10における第1タンク1の第1インク導出口1eと第2接続点J2の間にフィルタを設けなかった。試料24は、供給用配管12と、第1タンク循環用配管10における第1タンク1の第1インク導出口1eと第2接続点J2の間と、の両方にフィルタを設けなかった。
まず、第1ポンプ3の駆動力(吸引力、吐出力)を、ヘッド循環経路において粒子成分の沈降、凝集が発生せず、かつ、ヘッドからインクへ気泡が侵入しない大きさに調整した。次に、第2ポンプ4の駆動力(吸引力、吐出力)を、タンク循環経路において粒子成分の沈降、凝集が発生しない大きさに調整した。そして、各試料につき、ヘッド2のノズル2bからインクへの気泡の侵入の有無を確認した。結果を、表3に示す。
Figure 2022048504000004
表3に示すように、供給用配管12にフィルタを設け、第1タンク循環用配管10の第1タンクの第1インク導出口1eから第2接続点J2の間にフィルタを設けなかった試料23だけが、ヘッド2のノズル2bからインクへの気泡の侵入が発生せず、試料21、22、24は気泡の侵入が発生した。試料21、22、24は、第2ポンプ4の影響により、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)に供給されるインクが不足し、ヘッド2のノズル2bからインクに気泡が侵入したものと考えられる。
インクジェット印刷装置300は、実験3の結果に基づき、(e)供給用配管12に第1フィルタ5を設け、(g)第1タンク循環用配管10のうち、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2接続点J2までの位置にフィルタを設けないこととした。そのため、インクジェット印刷装置300は、ヘッド循環経路に供給されるインクが不足せず、ヘッド2のノズル2bからインクに気泡が侵入しにくい。
また、インクジェット印刷装置300は、インクが、常時、ヘッド循環経路およびタンク循環経路を循環しているため、ヘッド循環経路およびタンク循環経路において、粒子成分の沈降や凝集が抑制されている。また、ヘッド循環経路からタンク循環経路に供給されるインクに粗大粒子が含まれている場合は、第1フィルタ5によって取り除かれる。
(第3実施形態の変形例1:インクジェット印刷装置310)
図9に、第3実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置310を示す。
インクジェット印刷装置310は、第1ヘッド循環用配管8に第2フィルタ6を配置した。
また、インクジェット印刷装置310は、第1ヘッド循環用配管8の第1ポンプ3と第2フィルタ6との間に、エア抜き流路13を設けた。そして、エア抜き流路13の先端を第1タンク1の第2インク供給口1bに接続した。
インクジェット印刷装置310は、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)を循環するインクに、顔料や金属粒子などの粒子成分が沈降や凝集して粗大粒子が含まれている場合には、第2フィルタ6で取り除くことができる。
また、インクジェット印刷装置310は、エア抜き流路13によって、第1ヘッド循環用配管8を流れるインクから不要な気泡を取り除くことができる。なお、インクジェット印刷装置310は、エア抜き流路13からインクが溢れ出しても、溢れたインクを第1タンクの第1インク貯留部1dに戻すことができ、インクを無駄にすることがない。
[第4実施形態]
図10に、第4実施形態にかかるインクジェット印刷装置400を示す。ただし、図10は、インクジェット印刷装置400の説明図である。
インクジェット印刷装置400は、(h)供給用配管12に第1フィルタ5を設けたこと、(i)ヘッド2の排出口2cから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第3流路抵抗を、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第4流路抵抗の10倍以上としたこと、を重要な特徴にしている。
上述した実験3では、供給用配管12と、第1タンク循環用配管10において第1タンクの第1インク導出口1eと第2接続点J2の間と、の両方にフィルタを設けると(試料21)、ヘッド2のノズル2bからインクへの気泡の侵入が発生した。ただし、実験3では、ヘッド2の排出口2cから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第3流路抵抗は、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第4流路抵抗の約8倍程度であった。
本件出願人は、試行錯誤の結果、第1タンク循環用配管10の第1タンクの第1インク導出口1eから第2接続点J2の間と、供給用配管12との、両方にフィルタを設けた場合であっても、ヘッド2の排出口2cから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第3流路抵抗を、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第4流路抵抗の10倍以上とすれば、ヘッド2のノズル2bからのインクへの気泡の侵入を抑制できることを見出した。
通常、ヘッド2の排出口2cから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第3流路抵抗は、50Pa~2000Pa程度に設定される。一方、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第4流路抵抗は、10Pa~400Pa程度に設定される。これらの範囲内で、第3流路抵抗を、第4流路抵抗の10倍以上にすれば、供給用配管12と、第1タンク循環用配管10における第1タンク1の第1インク導出口1eと第2接続点J2の間との、両方にフィルタを設けた場合であっても、ヘッド2のノズル2bからのインクへの気泡の侵入を抑制することができる。
この知見が正しいことを裏付けるため、次の実験4を実施した。実験4の装置には、供給用配管12に第1フィルタ5が設けられた第3実施形態のインクジェット印刷装置300を使用し、さらに第1タンク循環用配管10における第1タンク1の第1インク導出口1eと第2接続点J2の間にフィルタを追加して設けた。
試料31は、第3流路抵抗を第4流路抵抗の2倍にした。試料32は、第3流路抵抗を第4流路抵抗の8倍にした。試料33は、第3流路抵抗を第4流路抵抗の10倍にした。そして、各試料につき、ヘッド2のノズル2bからインクへの気泡の侵入の有無を確認した。結果を、表4に示す。
Figure 2022048504000005
表4に示すように、第3流路抵抗を第4流路抵抗の10倍とした試料33だけがヘッド2のノズル2bからインクへ気泡が侵入せず、試料31、32は気泡が侵入した。
第4実施形態にかかるインクジェット印刷装置400は、実験4の結果に基づき、第3実施形態にかかるインクジェット印刷装置300の基本的な構成を踏襲したうえで、(h)供給用配管12に第1フィルタ5を設け、(i)ヘッド2の排出口2cから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第3流路抵抗を、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第4流路抵抗の10倍以上とした。そのため、インクジェット印刷装置400も、ヘッド循環経路およびタンク循環経路における粒子成分の沈降や凝集が抑制され、かつ、ヘッド2のノズル2bからの気泡のインクへ侵入が抑制されている。
また、インクジェット印刷装置400においても、ヘッド循環経路からタンク循環経路に供給されるインクに粗大粒子が含まれている場合は、第1フィルタ5によって取り除かれる。
なお、インクジェット印刷装置400は、第1タンク循環用配管10の第1タンク1と第2接続点J2との間にフィルタを設けない場合においても、ヘッド2のノズル2bからインクへの気泡の侵入が確実に抑制されたインクジェット印刷装置であるといえる。
(第4実施形態の変形例1:インクジェット印刷装置410)
図11に、第4実施形態の変形例1にかかるインクジェット印刷装置410を示す。
インクジェット印刷装置410は、第1タンク循環用配管10の第1タンク1と第2接続点J2の間に、第4フィルタ15を追加した。なお、第4フィルタ15は、第4上流口15aを第1タンク1側にして、第4下流口15bを第2接続点J2側にして配置されている。
インクジェット印刷装置410は、ヘッド2の排出口2cから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第3流路抵抗を、第1タンク1の第1インク導出口1eから第2ポンプ4の第2吸引口4aまでの流路抵抗である第4流路抵抗以上としているため、第4フィルタ15を追加しても、ヘッド2のノズル2bからインクへの気泡の侵入が抑制されている。
インクジェット印刷装置410では、タンク循環経路(第1タンク循環用配管10、第2タンク循環用配管11)を循環するインクに、顔料や金属粒子などの粒子成分が沈降や凝集して粗大粒子が含まれている場合には、第4フィルタ15で取り除くことができる。
(第4実施形態の変形例2:インクジェット印刷装置420)
図12に、第4実施形態の変形例2にかかるインクジェット印刷装置420を示す。インクジェット印刷装置420も、インクジェット印刷装置400に変更を加えたものである。
インクジェット印刷装置420は、第1ヘッド循環用配管8に第2フィルタ6を配置した。
また、インクジェット印刷装置420は、第1ヘッド循環用配管8の第1ポンプ3と第2フィルタ6との間に、エア抜き流路13を設けた。
インクジェット印刷装置420は、ヘッド循環経路(第1ヘッド循環用配管8、第2ヘッド循環用配管9)を循環するインクに、顔料や金属粒子などの粒子成分が沈降や凝集して粗大粒子が含まれている場合には、第2フィルタ6で取り除くことができる。
また、インクジェット印刷装置420は、エア抜き流路13によって、第1ヘッド循環用配管8を流れるインクから不要な気泡を取り除くことができる。なお、インクジェット印刷装置420は、エア抜き流路13からインクが溢れ出しても、溢れたインクを第1タンクの第1インク貯留部1dに戻すことができ、インクを無駄にすることがない。
以上、第1実施形態~第4実施形態にかかるインクジェット印刷装置、および、それらの変形例について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って種々の変更をなすことができる。
たとえば、上記の実施形態においては、インクジェット印刷装置に第1タンク1のみを設けたが、タンクの個数は任意であり、たとえば、第1タンク1をサブタンクとして、別に設けたメインタンクからインクを供給するようにしてもよい。
また、上記の実施形態においては、最小限のフィルタを示しており、発明の主旨に反しない限りにおいて、配管のその他の位置に、フィルタを追加して設けてもよい。
また、各実施形態のインクジェット印刷装置のヘッド2に、ヘッド洗浄機構を付加してもよい。ヘッド洗浄機構としては、たとえば、ノズル開口部拭き取りタイプや、ヘッド内部洗浄タイプなどを採用することができる。
ノズル開口部拭き取りタイプのヘッド洗浄機構は、印刷動作の前後や合間に、拭き取り部材をヘッド2のノズル2bの開口部とその近傍に接触させ、相対平行に動かして拭き取ることで、付着物を除去する洗浄機構である。
拭き取り部材の、ヘッド2のノズル2bの開口部とその近傍に接触させる部分の材質は、たとえば、ウエスなどの布、紙、樹脂、ゴムのうち、少なくとも1つを含むものとすることができる。拭き取り部材は、少なくとも表面が、凹凸状、網目状、スポンジ状であってもよい。拭き取り部材の形状は、たとえば、平面状、ブレード状、ローラー状など、拭き取り易い任意の形状にすることができる。シート状の拭き取り部材をローラーなどに巻き掛けて使用し、使用後に巻き取ることで、拭き取り部材からヘッド2のノズル2bの開口部に、付着物が再付着することを抑制するようにしてもよい。
ヘッド2は、複数のノズル2bが整列状態で設けられているが、拭き取り部材による拭き取りの方向は、直交方向でもあってもよいし、平行方向であってもよい。ヘッド2が複数ある場合には、1つのヘッド洗浄機構で順次洗浄してもよいし、複数のヘッド洗浄機構を備えてもよい。また、1つのヘッド洗浄機構で複数のヘッドを同時に洗浄できるように、複数の拭き取り部材を備えてもよいし、1つの拭き取り部材に複数の突起部を備える形状とし、それぞれの突起部で別のヘッドを洗浄するようにしてもよい。
ヘッド洗浄に先立ち、予め拭き取り部材に洗浄液を付着させてもよい。あるいは、拭き取り部材が接触する前の、ヘッドのノズル開口部とその近傍に対し、浸漬やスプレーなどの方法で、洗浄液を付着させてもよい。洗浄液には、たとえば、水、酸性あるいはアルカリ性の水溶液、アルコールなどの有機溶剤などを使用することができる。
拭き取り部材に代えて、吸引機構をヘッド2のノズル2bの開口部とその近傍に、接触あるいは離間配置させ、付着物を吸引して除去するようにしてもよい。また、拭き取り部材が網目状やスポンジ状の場合は、拭き取り部材越しに吸引機構を接触あるいは離間配置させて、付着物を吸引して拭き取り部材に乗り移らせ、除去するようにしてもよい。
一方、ヘッド内部洗浄タイプのヘッド洗浄機構は、印刷動作をしていない時に、ヘッド2の導入口2aおよび排出口2cのうち少なくとも1つから、ヘッド2の内部に洗浄液を導入し、ノズル2bから排出することで、ヘッド2の内部の付着物を除去するものである。ヘッド2の内部の洗浄液をノズル2bから排出する手段は、インク吐出と同じ手段でもよいし、ポンプなどで洗浄液をヘッドに送り込み、加圧することで排出するのでもよい。洗浄液には、たとえば、水、酸性あるいはアルカリ性の水溶液、アルコールなどの有機溶剤などを使用することができる。
各実施形態のインクジェット印刷装置のヘッド2に、ノズル開口部拭き取りタイプのヘッド洗浄機構と、ヘッド内部洗浄タイプのヘッド洗浄機構との両方を付加してもよい。
また、各実施形態のインクジェット印刷装置のステージ7に、被印刷物60を固定する固定機構を設けてもよい。固定の方法としては、たとえば、真空吸着、機械的な保持、静電吸着などを採用することができる。また、ステージ7に、被印刷物60を加熱する加熱機構を設けてもよい。加熱温度としては、たとえば、10℃~100℃とすることができる。また、1台のインクジェット印刷装置に、複数のステージ7を設けてもよい。
また、各実施形態のインクジェット印刷装置に、ステージ7およびヘッド2の少なくとも一方を駆動させる、駆動機構を設けてもよい。駆動機構は、ヘッド2のノズル2bからのインクの吐出方向に対して略垂直な1つの方向に、ステージ7およびヘッド2の少なくとも一方を駆動させる。走査の際のヘッド2とステージ7との相対移動の速度は、たとえば、1mm/秒~2000mm/秒程度とする。また、駆動機構によりヘッド2が駆動される場合には、タンク(メインタンク、サブタンク)、ポンプ、フィルタおよび配管のうち、少なくとも1つが、ヘッド2と一体に、駆動されるようにしてもよい。
また、各実施形態のインクジェット印刷装置に、ステージ7に被印刷物60を供給する供給機構を設けてもよい。印刷をおこなう前の被印刷物60は、カセット等の容器に貯留されているか、前の工程で所定の処理をおこなった後、搬送機構によって搬送されてくる。印刷をおこなう前のステージ7は、走査によって駆動する範囲のいずれか、あるいは、走査によって駆動する範囲とは別に設定された、供給位置まで移動して停止している。供給機構は、真空吸引保持機能や機械保持機能によって、被印刷物60を保持し、被印刷物60をステージ7まで搬送した後、保持を解除する。
また、各実施形態のインクジェット印刷装置に、ステージ7から被印刷物を排出する排出機構を設けてもよい。印刷をおこなった後の被印刷物60は、カセット等の容器に収容するか、後の工程で所定の処理をおこなうため、搬送機構に受け渡す必要がある。印刷をおこなった後のステージ7は、走査によって駆動する範囲のいずれか、あるいは、走査によって駆動する範囲とは別に設定された、排出位置まで移動して停止している。排出機構は、真空吸引保持機能や機械保持機能によって被印刷物60を保持し、被印刷物60を容器または搬送機構まで搬送した後、保持を解除する。
また、各実施形態のインクジェット印刷装置に、位置合わせ機構を設けてもよい。位置合わせ機構は、たとえば、レンズとカメラと照明とを含む。レンズには、たとえば、0.5倍~10倍の拡大率のものを使用することができる。カメラには、たとえば、10万~1000万画素の、CCDカメラや、CMOSカメラなどを使用することができる。照明には、たとえば、LED照明を使用することができる。
位置合わせ機構は、たとえば、被印刷物60に予め位置合わせマークを設けておき、位置合わせマークに照明を照射し、カメラで撮像することで、ワークの位置を認識する。被印刷物60に対して複数回の印刷をおこなう場合や、予め別の工程で印刷をおこなった場合は、既に形成された印刷パターンの一部または全部を位置合わせマークに用いてもよい。位置合わせ機構は、認識した被印刷物60の位置と、印刷予定位置を近付けるように、駆動機構を動作させる。
また、各実施形態のインクジェット印刷装置に、乾燥機構、脱脂機構、合成機構などを設けてもよい。乾燥機構は、被印刷物60に付着、印刷されたインクを乾燥させる。脱脂機構は、被印刷物60に付着、印刷されたインクが樹脂成分を含む場合に、加熱などによってその樹脂成分を削減あるいは除去する。合成機構は、被印刷物60に付着、印刷されたインクが前駆体からなる粒子を含む場合に、加熱などによってその粒子から所望の材質を合成する。なお、乾燥機構、脱脂機構、合成機構のうちの2つ、または、3つを、1つの機構で兼用させてもよい。
乾燥、脱脂、合成の手法としては、たとえば、熱風、ワークの加熱、雰囲気の減圧、可視光、紫外線、赤外線またはレーザー光の照射のうち、1つまたは複数の手法を用いることができる。
乾燥機構、脱脂機構、合成機構は、たとえば、印刷をおこなったステージ7上で、印刷後のインクを乾燥、脱脂、合成させる。あるいは、別途設けた乾燥部等に被印刷物60を移動させ、印刷後のインクを乾燥、脱脂、合成させる。乾燥を加熱によりおこなう場合は、たとえば、最高温度を、30℃以上、150℃以下程度にする。脱脂を加熱によりおこなう場合は、たとえば、最高温度を、150℃以上、800℃以下程度にする。合成を加熱によりおこなう場合は、たとえば、最高温度を、800℃以上、1500℃以下程度にする。
本発明の第1実施態様~第4実施態様にかかるインクジェット印刷装置は、「課題を解決するための手段」の欄に記載したとおりである。
これらのインクジェット印刷装置において、第2上流口と第2下流口とを有し、第2上流口から第2下流口へ通過するインクを濾過する、第1ヘッド循環用配管に配置された、第2フィルタを備えることも好ましい。この場合には、第2フィルタによって、ヘッド循環経路を循環するインクから粗大粒子を取り除くことができる。
また、これらのインクジェット印刷装置において、一端が第1ヘッド循環用配管に接続された、エア抜き流路を備えることも好ましい。この場合には、エア抜き流路によって、ヘッド循環経路を循環するインクに含まれる気泡を取り除くことができる。
また、これらのインクジェット印刷装置において、第2上流口と第2下流口とを有し、第2上流口から第2下流口へ通過するインクを濾過する、第1ヘッド循環用配管に配置された、第2フィルタと、一端が第1ヘッド循環用配管に接続された、第1ヘッド循環用配管を通過するインクに含まれる気泡を取り除く、エア抜き流路と、を備え、第1ヘッド循環用配管において、第1ポンプに近い位置に、エア抜き流路が接続され、ヘッドに近い位置に、第2フィルタがあることも好ましい。この場合には、第2フィルタを通過して圧力が低下する前に、第1ヘッド循環用配管を流れるインクから不要な気泡を取り除くため、気泡を取り除く効率が高くなる。
あるいは、これらのインクジェット印刷装置において、第2上流口と第2下流口とを有し、第2上流口から第2下流口へ通過するインクを濾過する、第1ヘッド循環用配管に配置された、第2フィルタと、一端が第1ヘッド循環用配管に接続された、第1ヘッド循環用配管を通過するインクに含まれる気泡を取り除く、エア抜き流路と、を備え、第1ヘッド循環用配管において、第1ポンプに近い位置に、第2フィルタがあり、ヘッドに近い位置に、エア抜き流路が接続されていることも好ましい。この場合には、第1ヘッド循環用配管のヘッドの直前で不要な気泡を取り除くため、ヘッドの導入口に導入されるインクから確実に気泡を取り除くことができる。
エア抜き流路の他端は、大気解放であってもよいし、あるいは、第1タンクに接続されてもよい。前者の場合は、構成が簡易になる。後者の場合は、エア抜き流路からインクが溢れ出しても、溢れたインクを第1タンク1の第1インク貯留部1dに戻すことができ、インクを無駄にしたり装置を汚したりすることがない。
1・・・第1タンク
1a・・・第1インク供給口
1b・・・第2インク供給口
1c・・・第3インク供給口
1e・・・第1インク導出口
1f・・・蓋
2・・・ヘッド
2a・・・導入口
2b・・・ノズル
2c・・・排出口
3・・・第1ポンプ
3a・・・第1吸引口
3b・・・第1吐出口
4・・・第2ポンプ
4a・・・第2吸引口
4b・・・第2吐出口
5・・・第1フィルタ
5a・・・第1上流口
5b・・・第1下流口
6・・・第2フィルタ
6a・・・第2上流口
6b・・・第2下流口
7・・・ステージ
8・・・第1ヘッド循環用配管
9・・・第2ヘッド循環用配管
10・・・第1タンク循環用配管
11・・・第2タンク循環用配管
12・・・供給用配管
13・・・エア抜き流路
14・・・第3フィルタ
14a・・・第3上流口
14b・・・第3下流口
15・・・第4フィルタ
15a・・・第4上流口
15b・・・第4下流口

Claims (10)

  1. 第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、
    インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、前記ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、
    インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、
    前記第1ポンプの前記第1吐出口と、前記ヘッドの前記導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、
    前記ヘッドの前記排出口と、前記第1ポンプの前記第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、
    前記第1タンクの前記第1インク導出口と、前記第1ポンプの前記第1吸引口、および、前記第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、
    第1上流口と第1下流口とを有し、前記第1上流口から前記第1下流口へ通過するインクを濾過する、前記供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、
    前記第2ヘッド循環用配管にフィルタが配置されていない、
    インクジェット印刷装置。
  2. 第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、
    インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、前記ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、
    インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、
    前記第1ポンプの前記第1吐出口と、前記ヘッドの前記導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、
    前記ヘッドの前記排出口と、前記第1ポンプの前記第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、
    前記第1タンクの前記第1インク導出口と、前記第1ポンプの前記第1吸引口、および、前記第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、
    第1上流口と第1下流口とを有し、前記第1上流口から前記第1下流口へ通過するインクを濾過する、前記供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、
    前記ヘッドの前記排出口から前記第1ポンプの前記第1吸引口までの流路抵抗を、第1流路抵抗とし、
    前記第1タンクの前記第1インク導出口から前記第1ポンプの前記第1吸引口までの流路抵抗を、第2流路抵抗としたとき、
    前記第2流路抵抗が前記第1流路抵抗の10倍以上の値である、
    インクジェット印刷装置。
  3. 第1インク供給口と、第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、
    インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、前記ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、
    インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、
    前記第1ポンプの前記第1吐出口と、前記ヘッドの前記導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、
    前記ヘッドの前記排出口と、前記第1ポンプの前記第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、
    インクを吸引する第2吸引口と、インクを吐出する第2吐出口と、を有する第2ポンプと、
    前記第1タンクの前記第1インク導出口と、前記第2ポンプの前記第2吸引口と、を接続する第1タンク循環用配管と、
    前記第2ポンプの前記第2吐出口と、前記第1タンクの前記第1インク供給口と、を接続する第2タンク循環用配管と、
    第1タンク循環用配管の任意の位置と、前記第1ポンプの前記第1吸引口、および、前記第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、
    第1上流口と第1下流口とを有し、前記第1上流口から前記第1下流口へ通過するインクを濾過する、前記供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、
    前記第2ヘッド循環用配管に、フィルタが配置されておらず、
    前記第1タンク循環用配管のうち、第1タンクの前記第1インク導出口から、前記供給用配管が接続される部分まで、の位置に、フィルタが配置されていない、
    インクジェット印刷装置。
  4. 第1インク供給口と、第1インク貯留部と、第1インク導出口と、を有する第1タンクと、
    インクを導入する導入口と、インクを吐出するノズルと、前記ノズルから吐出されなかったインクを排出する排出口と、を有するヘッドと、
    インクを吸引する第1吸引口と、インクを吐出する第1吐出口と、を有する第1ポンプと、
    前記第1ポンプの前記第1吐出口と、前記ヘッドの前記導入口と、を接続する第1ヘッド循環用配管と、
    前記ヘッドの前記排出口と、前記第1ポンプの前記第1吸引口と、を接続する第2ヘッド循環用配管と、
    インクを吸引する第2吸引口と、インクを吐出する第2吐出口と、を有する第2ポンプと、
    前記第1タンクの前記第1インク導出口と、前記第2ポンプの前記第2吸引口と、を接続する第1タンク循環用配管と、
    前記第2ポンプの前記第2吐出口と、前記第1タンクの前記第1インク供給口と、を接続する第2タンク循環用配管と、
    第1タンク循環用配管の任意の位置と、前記第1ポンプの前記第1吸引口、および、前記第2ヘッド循環用配管の任意の位置、の少なくとも1つと、を接続する供給用配管と、
    第1上流口と第1下流口とを有し、前記第1上流口から前記第1下流口へ通過するインクを濾過する、前記供給用配管に配置された第1フィルタと、を備え、
    前記ヘッドの前記排出口から前記第2ポンプの前記第2吸引口までの流路抵抗を、第3の流路抵抗とし、
    前記第1タンクの前記第1インク導出口から前記第2ポンプの前記第2吸引口までの流路抵抗を、第4流路抵抗としたときに、
    前記第3流路抵抗が前記第4流路抵抗の、10倍以上の値である、
    インクジェット印刷装置。
  5. 第2上流口と第2下流口とを有し、前記第2上流口から前記第2下流口へ通過するインクを濾過する、前記第1ヘッド循環用配管に配置された、第2フィルタを備えた、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置。
  6. 一端が第1ヘッド循環用配管に接続された、第1ヘッド循環用配管を通過するインクに含まれる気泡を取り除く、エア抜き流路を備えた、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置。
  7. 第2上流口と第2下流口とを有し、前記第2上流口から前記第2下流口へ通過するインクを濾過する、前記第1ヘッド循環用配管に配置された、第2フィルタと、
    一端が第1ヘッド循環用配管に接続された、第1ヘッド循環用配管を通過するインクに含まれる気泡を取り除く、エア抜き流路と、を備え、
    前記第1ヘッド循環用配管において、
    前記第1ポンプに近い位置に、前記エア抜き流路が接続され、
    前記ヘッドに近い位置に、前記第2フィルタがある、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置。
  8. 第2上流口と第2下流口とを有し、前記第2上流口から前記第2下流口へ通過するインクを濾過する、前記第1ヘッド循環用配管に配置された、第2フィルタと、
    一端が第1ヘッド循環用配管に接続された、第1ヘッド循環用配管を通過するインクに含まれる気泡を取り除く、エア抜き流路と、を備え、
    前記第1ヘッド循環用配管において、
    前記第1ポンプに近い位置に、前記第2フィルタがあり、
    前記ヘッドに近い位置に、前記エア抜き流路が接続されている、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置。
  9. 前記エア抜き流路の他端が、大気解放である、
    請求項6ないし8のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置。
  10. 前記エア抜き流路の他端が、前記第1タンクに接続された、
    請求項6ないし8のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置。
JP2020154357A 2020-09-15 2020-09-15 インクジェット印刷装置 Active JP7327331B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020154357A JP7327331B2 (ja) 2020-09-15 2020-09-15 インクジェット印刷装置
CN202110957487.2A CN114179523B (zh) 2020-09-15 2021-08-19 喷墨印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020154357A JP7327331B2 (ja) 2020-09-15 2020-09-15 インクジェット印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022048504A true JP2022048504A (ja) 2022-03-28
JP7327331B2 JP7327331B2 (ja) 2023-08-16

Family

ID=80601013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020154357A Active JP7327331B2 (ja) 2020-09-15 2020-09-15 インクジェット印刷装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7327331B2 (ja)
CN (1) CN114179523B (ja)

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH068465A (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置及び操作方法
JP2006088492A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JP2008188963A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Roland Dg Corp インクジェットプリンタにおけるインク供給システム
JP2012091420A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッド及び印字装置
JP2012139949A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Murata Mfg Co Ltd インク吐出方法、インク循環方法、及びインク吐出装置
JP2013208762A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Seiko Epson Corp 描画装置
JP2014065241A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Fujifilm Corp インク充填方法及び画像形成方法
JP2018099890A (ja) * 2013-03-29 2018-06-28 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2019018565A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2019130898A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
JP2019147304A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 セイコーエプソン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
US20200180322A1 (en) * 2018-12-10 2020-06-11 Gosantech Co., Ltd. Ink container for inkjet printer
JP2020093438A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 ローランドディー.ジー.株式会社 インク供給システムおよびインクジェットプリンタ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110115844A1 (en) * 2008-06-24 2011-05-19 Chizuo Ozawa Printing device
JP2016182725A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷装置におけるインク加熱方法
JP6679174B2 (ja) * 2016-08-22 2020-04-15 住友重機械工業株式会社 インクジェット装置
JP2018158557A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 東芝テック株式会社 インク循環装置
CN109130523B (zh) * 2018-07-10 2021-01-15 广州精陶机电设备有限公司 一种墨水循环方法及其系统
JP7138059B2 (ja) * 2019-01-31 2022-09-15 理想科学工業株式会社 撹拌装置および印刷装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH068465A (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置及び操作方法
JP2006088492A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JP2008188963A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Roland Dg Corp インクジェットプリンタにおけるインク供給システム
JP2012091420A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッド及び印字装置
JP2012139949A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Murata Mfg Co Ltd インク吐出方法、インク循環方法、及びインク吐出装置
JP2013208762A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Seiko Epson Corp 描画装置
JP2014065241A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Fujifilm Corp インク充填方法及び画像形成方法
JP2018099890A (ja) * 2013-03-29 2018-06-28 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2019018565A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2019130898A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
JP2019147304A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 セイコーエプソン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
US20200180322A1 (en) * 2018-12-10 2020-06-11 Gosantech Co., Ltd. Ink container for inkjet printer
JP2020093438A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 ローランドディー.ジー.株式会社 インク供給システムおよびインクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP7327331B2 (ja) 2023-08-16
CN114179523B (zh) 2023-04-28
CN114179523A (zh) 2022-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019018388A (ja) 記録装置
US8020982B2 (en) Bubble removing apparatus for inkjet printer and method of removing air bubbles using the same
CN101100137A (zh) 墨水循环装置及具有该墨水循环装置的喷墨打印机
JP2001018409A (ja) インクジェットプリンタの印刷ヘッドを洗浄する方法と装置
JP2008188963A (ja) インクジェットプリンタにおけるインク供給システム
JP2021535014A (ja) 印刷機械
JP2010201797A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP2022048504A (ja) インクジェット印刷装置
JP5860778B2 (ja) ノズル面清掃装置および画像記録装置
JP2011067964A (ja) 液体噴射装置、液体噴射方法
JP2004351641A (ja) インクジェット記録装置
JP5756593B2 (ja) 液体噴射装置
JP4154585B2 (ja) 液体ミストの排除装置及び液体ミストの排除方法
JP2010017684A (ja) 液滴噴射塗布装置及び塗布体の製造方法
JP2015136887A (ja) 液滴吐出装置、脱気方法、ノズルの洗浄方法、及び画像形成装置
US6905189B1 (en) Wet capping tray for ink jet printheads
JP2011121295A (ja) 流体噴射装置
JP2007125752A (ja) 液体噴射装置
JP2006240158A (ja) 液体吐出方法及び装置
US7806509B2 (en) Ink-jet image forming apparatus and waste-ink processing method
JP2008246953A (ja) インクジェット記録装置
JP2004284210A (ja) インクジェットプリンタ
JP7323029B2 (ja) 液体噴射装置、液体噴射装置のメンテナンス方法
JP2023009394A (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出方法
JP2009056752A (ja) 親水処理化方法、親水化処理装置、及び流体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7327331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150