JP2022047853A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より確実に積層体中の導電層を分離すること。【解決手段】実施形態の半導体記憶装置1は、第1の積層体LMa,LMbの各層の積層方向及び積層方向と交差する第1の方向に延び、積層方向及び第1の方向と交差する第2の方向における第2の積層体LMar,LMbrの両側で、それぞれ第1の積層体LMa,LMbと第2の積層体LMar,LMbrの間に配置される第1及び第2の板状部BRと、複数の導電層WL,SGD,SGSのうち少なくとも最上層の導電層SGDを貫通して第2の方向に分離する分離層SHEcと、を備え、分離層SHEcは、第2の積層体LMar,LMbrへ向かって第1の積層体LMa,LMbの部分を第1の方向に延び、第1及び第2の板状部BRの内側の第1の領域から第1の板状部BRの側面に接続する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
3次元不揮発性メモリでは、例えば複数の導電層が積層された積層体中に3次元にメモリセルが配置される。これらのメモリセルを機能させるため、複数の導電層のうち何層かの導電層が層内で分離され、幾つかの部分に区画されることがある。
1つの実施形態は、より確実に積層体中の導電層を分離することができる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
実施形態の半導体記憶装置は、複数の導電層が第1の絶縁層を介して積層される第1の積層体と、複数の第2の絶縁層が前記第1の絶縁層を介して積層され、前記第1の積層体に周囲を囲まれた第2の積層体と、前記第1及び第2の積層体の各層の積層方向及び前記積層方向と交差する第1の方向に延び、前記積層方向及び前記第1の方向と交差する第2の方向における前記第2の積層体の両側で、それぞれ前記第1の積層体と前記第2の積層体の間に配置される第1及び第2の板状部と、前記複数の導電層のうち少なくとも最上層の導電層を貫通して前記第2の方向に分離する分離層と、前記第1及び第2の板状部から前記第1の方向に離間した位置で、前記第1の積層体内を前記積層方向に延び、前記複数の導電層の少なくとも一部との交差部にメモリセルがそれぞれ形成されるピラーと、を備え、前記分離層は、前記第2の積層体へ向かって前記第1の積層体の部分を前記第1の方向に延び、前記第1及び第2の板状部の内側の第1の領域から前記第1の板状部の側面に接続する。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
(半導体記憶装置の構成例)
図1は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の概略の構成例を示す図である。図1(a)は半導体記憶装置1のレイアウトを示す模式的な平面図であり、図1(b)は半導体記憶装置1のX方向に沿う断面図である。ただし、図1においては一部の上層配線が省略されている。
図1は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の概略の構成例を示す図である。図1(a)は半導体記憶装置1のレイアウトを示す模式的な平面図であり、図1(b)は半導体記憶装置1のX方向に沿う断面図である。ただし、図1においては一部の上層配線が省略されている。
図1に示すように、半導体記憶装置1は、基板SB上に、周辺回路CUA、メモリ領域MR、貫通コンタクト領域TPc,TPb、及び階段領域SRを備える。
基板SBは、例えばシリコン基板等の半導体基板である。基板SB上にはトランジスタTR及び配線等を含む周辺回路CUAが配置されている。周辺回路CUAは、後述するメモリセルの動作に寄与する。
周辺回路CUAは絶縁層50で覆われている。絶縁層50上にはソース線SLが配置されている。ソース線SL上には複数のワード線WLが積層されている。
複数のワード線WLは、複数のコンタクトLIによってY方向に分割されている。すなわち、複数のコンタクトLIのそれぞれは、ワード線WLの面に沿うX方向に長手方向があり、ワード線WLを積層方向に貫通する。
複数のコンタクトLIの間には、複数のメモリ領域MR、複数の貫通コンタクト領域TPc,TPb、及びワード線WLの両端部に配置される階段領域SRが配置されている。
メモリ領域MRには、ワード線WLを積層方向に貫通する複数のピラーPLが配置されている。ピラーPLとワード線WLとの交差部には複数のメモリセルが形成される。これにより、半導体記憶装置1は、例えばメモリ領域MRにメモリセルが3次元に配置された3次元不揮発性メモリとして構成される。ピラーPLの上端部には、ピラーPLとビット線等の上層配線とを接続するプラグが配置されている。
階段領域SRは、複数のワード線WLが階段状に引き出された構成を有する。階段上に引き出された複数のワード線WLの個々のテラス部には、ワード線WLと上層配線等とを接続するコンタクトCCが配置されている。なお、本明細書においては、階段領域SRの各段のテラス面が向いた方向を上方向と規定する。
複数の貫通コンタクト領域TPcは、例えば2つのコンタクトLI間でX方向に並んで複数のメモリ領域MRの間に配置される。図1(b)には、貫通コンタクト領域TPc,TPbのうち1つの貫通コンタクト領域TPcを示す。図1(b)に示すように、貫通コンタクト領域TPcには、下方の基板SB上に配置された周辺回路CUAと各種の上層配線等とを接続するコンタクトC4が配置されている。コンタクトC4の周囲にはワード線WLが配置されない。
複数の貫通コンタクト領域TPbは、例えばコンタクトLIから離間した位置で、複数のコンタクトLIに沿ってX方向に延びる。貫通コンタクト領域TPbには、下方の基板SB上に配置された周辺回路CUAとビット線等の上層配線とを接続する図示しないコンタクトが配置されている。図1(b)では省略されているが、貫通コンタクト領域TPbのコンタクトの周囲にも、コンタクトC4のようにワード線WLが配置されない構成であってもよい。
以上のように、複数の貫通コンタクト領域TPc,TPbによって、ピラーPL等の各種構成は、上層配線を介して周辺回路CUAに接続される。
次に、図2を用いて、半導体記憶装置1の詳細の構成例について説明する。
図2は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の詳細の構成例を示す図である。図2(a)はメモリ領域MRおよび貫通コンタクト領域TPcを含む半導体記憶装置1の選択ゲート線SGDの面に沿う断面図である。図2(b)はメモリ領域MRのY方向に沿う断面図である。図2(c)は貫通コンタクト領域TPcのY方向に沿う断面図である。ただし、図2においては、基板SB及び周辺回路CUA等の絶縁層50下方の構造および上層配線等が省略されている。
図2(a)~(c)に示すように、半導体記憶装置1は、例えばソース線SL上に配置される積層体LMa,LMb、積層体LMa,LMbを覆う絶縁層53、及び絶縁層53を覆う絶縁層54を備える。ソース線SLは例えばポリシリコン層等である。
第1の積層体としての積層体LMa,LMbは、タングステン層またはモリブデン層等の導電層と、SiO2層等の第1の絶縁層とが1層ずつ交互に複数積層された構成を有する。
積層体LMaはソース線SL上に配置され、最下層の導電層としての選択ゲート線SGS、及びそれ以外の導電層としてのワード線WLを有する。選択ゲート線SGS及び個々のワード線WLの間には、第1の絶縁層としての絶縁層OLが配置されている。
積層体LMbは、SiO2層等の接合層JLを介して積層体LMa上に配置され、最上層の導電層としての選択ゲート線SGD、及びそれ以外の導電層としてのワード線WLを有する。選択ゲート線SGD及び個々のワード線WLの間には、第1の絶縁層としての絶縁層OLが配置されている。
なお、図2(b)(c)の例では、積層体LMa,LMbはそれぞれ1層の選択ゲート線SGS,SGD、及び6層のワード線WLを有するが、選択ゲート線SGS,SGD及びワード線WLの層数は任意である。
積層体LMa,LMbは、複数のメモリセルMCが3次元に配置された複数のメモリ領域MRと、各層のワード線WLが積層体LMa,LMbの両端部で階段状となった階段領域SR(図1(b)参照)とを備える。また、積層体LMa,LMbは、2つの板状部BRでY方向の両側を挟まれた積層体LMar,LMbrを含む複数の貫通コンタクト領域TPc、及び貫通コンタクト領域TPcとメモリ領域MRとの間に配置される中間領域IRを備える。
積層体LMa,LMbは、X方向に延びるコンタクトLIによって分割されている。2つのコンタクトLIに挟まれた領域において、メモリ領域MR、貫通コンタクト領域TPc、中間領域IR、及び階段領域SRは、ブロックと呼ばれる領域を構成する。
分割部としてのコンタクトLIは、絶縁層53、積層体LMa,LMb、及び接合層JLを、積層体LMa,LMbの積層方向に貫通してソース線SLに到達する。個々のコンタクトLIは、コンタクトLIの側壁を覆う絶縁層52を有する。絶縁層52の内側には導電層20が充填されている。絶縁層52は例えばSiO2層等である。導電層20は例えばポリシリコン層またはタングステン層等である。コンタクトLIの導電層20は、絶縁層54を貫通するプラグV0を介して上層配線と接続される。
個々のコンタクトLIが、プラグV0に接続する導電層20を有し、ソース線SL上に配置されることで、コンタクトLIは例えばソース線コンタクトとして機能する。ただし、コンタクトLIの代わりにSiO2層等の絶縁層で充填された分割部としての構造物が、積層体LMa,LMbをY方向に分割していてもよい。
2つのコンタクトLIの間には、コンタクトLIの長手方向に概ね沿う方向に長手方向があり、絶縁層53及び積層体LMbの選択ゲート線SGDを貫通する複数の分離層SHEa~SHEdが配置されている。分離層SHEa~SHEdにはSiO2層等の絶縁層57が充填され、2つのコンタクトLIの間で、積層体LMbの最上層の導電層を複数の選択ゲート線SGDに区画している。
図2(a)に示すように、複数の分離層SHEa~SHEdのうち、分離層SHEcを除く分離層SHEa,b,dは、メモリ領域MR内および貫通コンタクト領域TPc内をX方向に延びる部分SHExと、後述する積層体LMar,LMbrを避けて、積層体LMar,LMbrの外側を囲む積層体LMa,LMbへと延びる部分SHEyとを含む。
部分SHEyは、中間領域IR内に配置され、メモリ領域MR内の部分SHEx、及び貫通コンタクト領域TPc内の部分SHExにそれぞれ接続される屈曲部SHEzを両端部に有する。屈曲部SHEzにおける部分SHExと部分SHEyとのなす角度は、例えばそれぞれ鈍角である。
複数の分離層SHEa~SHEdのうち、分離層SHEcは、積層体LMar,LMbrへ向かってX方向に延び、後述する2つの板状部BRの内側領域から一方の板状部BRの側面に接続する。
分離層SHEcは、メモリ領域MR及び中間領域IR内をX方向に延びる第1の部分としての部分SHExと、2つの板状部BRの内側領域内を一方の板状部BRへ向かって延びる第2の部分としての部分SHEyとを含む。
このように分離層SHEcにおける部分SHEyは、貫通コンタクト領域TPc内に配置され部分SHExに接続される屈曲部SHEzを一端部に有し、他端部は板状部BRの側面に接続される。屈曲部SHEzにおける部分SHExと部分SHEyとのなす角度は、例えば鈍角である。部分SHEyが板状部BRの側面に接続される角度は、例えば直角よりも小さい鋭角である。ただし、分離層SHEcの屈曲部SHEzが、2つの板状部BRの内側領域内ではなく、他の分離層SHEa,SHEb,SHEdにおける部分SHEyの両端部の屈曲部SHEzと同様、中間領域IR内に配置されるレイアウトとしてもよい。
なお、図2(a)に示す貫通コンタクト領域TPcの紙面右側には、中間領域IRを介してメモリ領域MRが更に配置されており、分離層SHEa,b,dは、中間領域IRに配置される部分SHEyを介して、部分SHExがメモリ領域MRへと更に延びている。また、図2(a)に示す板状部BRの紙面右側の他端部付近には、また別の分離層SHEcの部分SHEyが接続され、その分離層SHEcの部分SHExが、その先のメモリ領域MRへと更に延びている。このように、分離層SHEa~SHEdは、貫通コンタクト領域TPcを挟んで両方向に線対称の形状を有する。
これにより、2つのコンタクトLIの間において、積層体LMbの最上層の導電層は、コンタクトLIと分離層SHEaとに挟まれた領域を含む選択ゲート線SGD、分離層SHEaと分離層SHEbとに挟まれた領域を含む選択ゲート線SGD、分離層SHEbと分離層SHEc及び板状部BRとに挟まれ、積層体LMar,LMbrを内包する領域を含む選択ゲート線SGD、分離層SHEc及び板状部BRと分離層SHEdとに挟まれた領域を含む選択ゲート線SGD、及び分離層SHEdともう一方のコンタクトLIとに挟まれた領域を含む選択ゲート線SGDに分離される。
なお、これ以降、分離層SHEa~SHEdを区別しない場合には、単に分離層SHEと記載する場合がある。
図2(a)(b)に示すように、メモリ領域MRにおいては、2つのコンタクトLI間の積層体LMa,LMbに、複数のピラーPLがマトリクス状に配置されている。個々のピラーPLは、絶縁層53の下部から、積層体LMa,LMb及び接合層JLを積層体LMa,LMbの積層方向に貫通し、ソース線SLに到達している。
ピラーPLは、積層体LMaを貫通するピラーPLaと、積層体LMbを貫通するピラーPLbとが、接合層JLの高さ位置で接合された形状を有する。ピラーPLa,PLbは、例えば上面の径に比べて底面の径が狭いテーパ形状、または上面と底面との間の所定の高さ位置で径が広がったボーイング形状等を有することがある。
個々のピラーPLは、接合層JL中の接合部分に台座PDを有する。台座PDは、積層体LMaに配置されるピラーPLaの上面よりも大きな径を有する。また、個々のピラーPLは、ピラーPLb上端部にキャップ層CPを有する。キャップ層CPは、後述するピラーPLのコア層CRの外径程度の径を有し、ピラーPLの少なくとも一部の上面を覆っている。
ピラーPLa,PLb及び台座PDは、外周側から順に、メモリ層ME、チャネル層CN、及びコア層CRを有する。チャネル層CNは、ピラーPLaの底部にも配置されてソース線SLに接続されるとともに、上記のキャップ層CPに接続される。メモリ層MEは、ピラーPLa,PLb及び台座PDの外周側から順に、ブロック絶縁層BK、電荷蓄積層CT、及びトンネル絶縁層TNが積層された層である。
ブロック絶縁層BK、トンネル絶縁層TN、コア層CRは、例えばSiO2層等である。電荷蓄積層CTは例えばSiN層等である。チャネル層CN及びキャップ層CPは、例えばアモルファスシリコン層またはポリシリコン層等である。
ピラーPLのキャップ層CPは、絶縁層53,54を貫通するプラグCHを介してビット線等の上層配線と接続される。個々のピラーPLが、メモリ層MEとチャネル層CNとを有することにより、ピラーPLとワード線WLとのそれぞれの交差部に複数のメモリセルMCが形成される。また、ピラーPLと選択ゲート線SGS,SGDとの交差部にはそれぞれ選択ゲートSTS,STDが形成される。
メモリセルMCは、電荷蓄積層CTに電荷が蓄積されること等によりデータを保持する。所定のワード線WLから、そのワード線WLの高さ位置にあるメモリセルMCに所定の電圧が印加されることで、メモリセルMCに対するデータの書き込み及び読み出しが行われる。選択ゲートSTS,STDは、それらの高さ位置にある選択ゲート線SGS,SGDから所定の電圧が印加されることでオン/オフし、それらの選択ゲートSTS,STDが属するピラーPLのメモリセルMCを選択状態または非選択状態にする。
なお、2つのコンタクトLI間に並んだ複数のピラーPLのうち、幾つかのピラーPLの上部には分離層SHEが配置され、それらのピラーPLの上端部は消失し、プラグCHは接続されない。このようなピラーPLは、複数のピラーPLの規則的な配列を維持するために配置される。それらの側面にメモリセル及び選択ゲートは形成されないか、それらのメモリセル及び選択ゲートの機能は有効ではない。
図2(a)(c)に示すように、貫通コンタクト領域TPcは、周囲を積層体LMa,LMbに囲まれ、積層体LMa,LMbが有するワード線WLの代わりに、絶縁層NLを有する積層体LMar,LMbrを備える。
すなわち、第2の積層体としての積層体LMar,LMbrは、絶縁層OLと、第2の絶縁層としての絶縁層NLとが交互に複数積層された構成を有する。絶縁層NLは例えばSiN層等である。
積層体LMar,LMbrをそれぞれ構成する絶縁層NLの層数および高さ位置は、例えば積層体LMa,LMbをそれぞれ構成するワード線WL等の導電層の層数および高さ位置と等しい。積層体LMar,LMbrをそれぞれ構成する絶縁層OLの層数および高さ位置は、例えば積層体LMa,LMbをそれぞれ構成する絶縁層OLの層数および高さ位置と等しい。積層体LMar,LMbr間には、積層体LMa,LMb間の接合層JLと等しい高さ位置に接合層JLが介在される。
積層体LMar,LMbrには、絶縁層53、積層体LMar,LMbr、接合層JL、及びソース線SLを積層方向に貫通し、基板SB上の周辺回路CUAに含まれるトランジスタTR(図1(b)参照)等に電気的に接続されるコンタクトC4が配置される。図2(c)に示す断面にはコンタクトC4は配置されないが、説明の便宜上、コンタクトC4を破線で示す。
コンタクトC4は、コンタクトC4の側壁を覆う絶縁層55と、絶縁層55の内側に充填される導電層30とを有する。絶縁層55は例えばSiO2層等である。導電層30は例えばタングステン層等である。コンタクトC4の導電層30は、絶縁層54を貫通するプラグV0を介して上層配線と接続される。
積層体LMar,LMbrは主に絶縁層NL,OLで構成されるため、積層体LMar,LMbrを貫通させてコンタクトC4を配置しても、積層体LMar,LMbrの周囲を囲む積層体LMa,LMbのワード線WL等との導通およびリーク電流の発生等を抑制することができる。
また、積層体LMar,LMbr内には複数のコンタクトC4を並べて配置することがある。そのような場合でも、複数のコンタクトC4が絶縁層NL,OLで構成される積層体LMar,LMbr内に配置されることで、複数のコンタクトC4同士における導通およびリーク電流の発生等を抑制することができる。
コンタクトC4は導電層30の周囲に絶縁層55のライナを有するため、ワード線WL及び複数のコンタクトC4間での導通およびリーク電流の発生が更に抑えられる。
積層体LMar,LMbrのY方向両側には、X方向に延びる板状部BRが配置されている。つまり、積層体LMar,LMbrの周囲を囲む積層体LMa,LMbは、少なくともY方向において、板状部BRによって積層体LMar,LMbrと隔てられている。
第1及び第2の板状部としての板状部BRは、絶縁層53、積層体LMa,LMb及び積層体LMar,LMbrとの境界部分、並びに接合層JLを、積層体LMa,LMbの積層方向に貫通してソース線SLに到達する。板状部BRの内部は例えば絶縁層で充填されている。後述するように、板状部BRは、半導体記憶装置1の製造工程にて実施される絶縁層NLからワード線WL等の導電層への置き換えを、2つの板状部BR間の領域において阻害する。
貫通コンタクト領域TPc及び中間領域IRには、複数の柱状部HRがマトリクス状に配置されている。つまり、貫通コンタクト領域TPcにおいて、柱状部HRは、コンタクトLIと板状部BRとの間、及び2つの板状部BRの間に配置される。また、中間領域IRにおいて、柱状部HRは、2つのコンタクトLIの間に配置される。
柱状部HRは、絶縁層53の下部から、積層体LMa,LMb及び接合層JLを積層体LMa,LMbの積層方向に貫通し、ソース線SLに到達する。2つの板状部BRの間に配置された一部の柱状部HRは、積層体LMa,LMbと積層体LMar,LMbrとの境界部分、または積層体LMar,LMbr内を貫通していてもよい。
より具体的には、柱状部HRは、積層体LMaまたは積層体LMarを貫通する柱状部HRaと、積層体LMbまたは積層体LMbrを貫通する柱状部HRbとが、接合層JLの高さ位置で接合された形状を有する。柱状部HRbの上端は、絶縁層53の下部に突出している。柱状部HRa,HRbは、例えば上面の径に比べて底面の径が狭いテーパ形状、または上面と底面との間の所定の高さ位置で径が広がったボーイング形状等を有することがある。
個々の柱状部HRは、接合層JL中の接合部分に台座PDrを有する。台座PDrは、積層体LMaまたは積層体LMarに配置される柱状部HRaの上面よりも大きな径を有する。
柱状部HRa,HRb及び台座PDrには絶縁材料としての絶縁層が充填されている。絶縁層は例えばSiO2層等である。
ただし、2つのコンタクトLI間に並んだ複数の柱状部HRのうち、幾つかの柱状部HRの上部には分離層SHEが配置される場合がある。このような柱状部HRの上端部は、分離層SHEが配置されることにより消失している。
なお、柱状部HRは、階段領域SR(図1(b)参照)に配置されてもよい。柱状部HRは、後述する半導体記憶装置1の製造工程で、貫通コンタクト領域TPc、中間領域IR、及び階段領域SRにおいて、製造途中の半導体記憶装置1が備える積層構造を支持する。
(半導体記憶装置の製造方法)
次に、図3~図11を用いて、実施形態の半導体記憶装置1の製造方法の例について説明する。
次に、図3~図11を用いて、実施形態の半導体記憶装置1の製造方法の例について説明する。
図3~図11は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の製造方法の手順の一例を示す図である。図3~図11の同一図番における(a)(b)(c)は、同じ処理工程中の異なる断面を示す。図3~図11の(a)は図2(a)の部位に相当し、(b)は図2(b)の部位に相当し、(c)は図2(c)の部位に相当する。
以下、基板SB上にトランジスタTRを含む周辺回路CUAを形成し、周辺回路CUAを絶縁層50で覆った後の状態から説明を開始する。
図3(a)(b)(c)に示すように、絶縁層50上にソース線SLを形成し、ソース線SL上に、絶縁層NLと絶縁層OLとが交互に複数積層された積層体LMasを形成する。犠牲層としての絶縁層NLは、例えばSiN層等であり、後に導電材料と置き換えられてワード線WL等の導電層となる。積層体LMas上には接合層JLを形成する。
図3(a)(b)に示すように、積層体LMasのメモリ領域MRに、接合層JL及び積層体LMasを貫通してソース線SLに到達し、上端が拡径されたメモリホールを形成し、メモリホール内にアモルファスシリコン層等の犠牲層を充填する。これにより、メモリホール上端の拡径された部分に台座PDsを有するピラーPLasが形成される。
図3(a)(c)に示すように、積層体LMasの貫通コンタクト領域TPc及び中間領域IRに、接合層JL及び積層体LMasを貫通してソース線SLに到達し、上端が拡径されたホールを形成し、ホール内にアモルファスシリコン層等の犠牲層を充填する。これにより、ホール上端の拡径された部分に台座PDsを有する柱状部HRasが形成される。
なお、図3には示されないが、積層体LMasを形成したタイミングで、積層体LMasに階段領域SRの一部が形成される。また、貫通コンタクト領域TPc等における柱状部HRasの形成と並行して、階段領域SRにも柱状部HRasが形成される。
図4(a)(b)(c)に示すように、各部の上層に絶縁層NLと絶縁層OLとが交互に複数積層された積層体LMbsを形成する。積層体LMbs上には各部を覆う絶縁層53を形成する。
図4(a)(b)に示すように、絶縁層53及び積層体LMbを貫通して接合層JLの各々の台座PDsに接続されるメモリホールMHbを形成する。
ピラーPLasの上面には、積層体LMas内のピラーPLasより径が大きい台座PDsが配されている。これにより、積層体LMbsにメモリホールMHbを形成する際、ピラーPLasの配置位置とメモリホールMHbの配置位置とが、合わせずれ等により上下で完全に一致しなくとも、メモリホールMHbとピラーPLasとを、台座PDsを介して接続することができる。
図4(a)(c)に示すように、絶縁層53及び積層体LMbを貫通して柱状部HRasの各々の台座PDsに接続されるホールHLbを形成する。
柱状部HRasの上面には、積層体LMas内の柱状部HRasより径が大きい台座PDsが配されている。これにより、積層体LMbsにホールHLbを形成する際、柱状部HRasの配置位置とホールHLbの配置位置とが、合わせずれ等により上下で完全に一致しなくとも、ホールHLbと柱状部HRasとを、台座PDsを介して接続することができる。
なお、図4には示されないが、積層体LMbsを形成したタイミングで、積層体LMbsに階段領域SRの残りの部分が形成される。また、貫通コンタクト領域TPc等におけるホールHLbの形成と並行して、階段領域SRにもホールHLbが形成される。
図5(a)(b)に示すように、メモリホールMHbを介してピラーPLasの犠牲層が除去されて、積層体LMbs、接合層JL、及び積層体LMasを貫通してソース線SLに到達するメモリホールMHが形成される。
図5(a)(c)に示すように、ホールHLbを介して柱状部HRasの犠牲層が除去される。これにより、積層体LMbs、接合層JL、及び積層体LMasを貫通してソース線SLに到達するホールHLが形成される。なお、図5には示されないが、階段領域SRにおいても同様の処理を経てホールHLが形成される。
図6(a)(c)に示すように、ホールHL内に絶縁層を充填して中央部に台座PDrを有する柱状部HRを形成する。このとき、メモリ領域MRに形成されたメモリホールMHは図示しないマスク膜等により覆っておく。柱状部HRの形成後、図示しないマスク膜は除去される。なお、図6には示されないが、階段領域SRにおいても同様の処理を経て柱状部HRが形成される。
図6(a)(b)に示すように、ピラーPLa,PLbを積層体LMas,LMbsに形成する。すなわち、メモリホールMHの外周側から順に、ブロック絶縁層BK、電荷蓄積層CT、及びトンネル絶縁層TN等のメモリ層ME、チャネル層CN、及びコア層CRを形成する。チャネル層CNはメモリホールMHの底部にも形成する。これにより、中央部に台座PDを有するピラーPLa,PLbが形成される。
なお、ピラーPLa,PLbの形成処理と柱状部HRの形成処理とは、処理の順序を入れ替え可能である。その場合、ピラーPLa,PLbの形成時には、貫通コンタクト領域TPc等に形成されたホールHLを図示しないマスク膜等により覆っておく。
図7(a)(b)に示すように、絶縁層53の上面に露出したコア層CRの上端をエッチバックして、ピラーPLの上端部に凹部を形成する。この凹部内に、アモルファスシリコン層またはポリシリコン層等を充填して、コア層CR上にキャップ層CPを形成する。これにより、上端部にキャップ層CPを有するピラーPLが形成される。
図7(a)(b)(c)に示すように、キャップ層CPの形成に際し、絶縁層53の全面がエッチバックされて絶縁層53が薄膜化される。
図8(a)(b)(c)に示すように、再度、絶縁層53を成膜し、各部全体を絶縁層53で覆う。これにより、ピラーPLのキャップ層CPが絶縁層53中に突出し、柱状部HRの上端部が絶縁層53に突出した状態となる。
絶縁層53、積層体LMbs、接合層JL、及び積層体LMasを貫通し、ソース線SLに到達するスリットSTを形成する。スリットSTは、例えばメモリ領域MR、中間領域IR、貫通コンタクト領域TPc、及び図示しない階段領域SRに亘り、X方向に延伸して形成される。
スリットSTの形成と並行して、絶縁層53、積層体LMbs、接合層JL、及び積層体LMasを貫通し、ソース線SLに到達するスリットSTbを形成する。スリットSTbは、貫通コンタクト領域TPcに局所的に形成される。スリットSTbの側壁にはSiO2層等の絶縁層56を形成する。
図9(a)(b)(c)に示すように、積層体LMas,LMbsを貫通するスリットSTを介して、積層体LMas,LMbs中の絶縁層NLを除去する。これにより、各絶縁層OL間にギャップGPが形成された積層体LMag,LMbgが形成される。
図9(a)(c)に示すように、このとき、側壁に絶縁層56を有するスリットSTbによって、スリットSTから流入した絶縁層NLを除去する薬液等が、スリットSTbに挟まれた領域内に流入するのが阻害される。そして、この薬液等がスリットSTbの端部を迂回して(X方向側から)スリットSTbの端部から遠方の上記領域内まで流入する前に処理を停止することで、2つのスリットSTb間の領域では絶縁層NLが除去されずに残る。これにより、スリットSTb間の領域の略中央付近に、絶縁層NLが絶縁層OL間に残ったままの積層体LMar,LMbrが形成される。
またこのとき、ギャップGPを有する脆弱な構造物である積層体LMag,LMbgを、図9(b)に示す位置ではピラーPLが支持し、図9(c)に示す位置および図示しない階段領域SRでは柱状部HRが支持する。
図10(a)(b)(c)に示すように、積層体LMag,LMbgを貫通するスリットSTを介して、積層体LMag,LMbg中のギャップGPに、タングステンまたはモリブデン等の導電材料を充填する。これにより、各絶縁層OL間にワード線WL等の導電層が形成された積層体LMa,LMbが形成される。
図10(a)(c)に示すように、このときにも、スリットSTbに挟まれた領域内へのタングステン層等の導電層を堆積させるガスの流入が、スリットSTbにより阻害される。これにより、スリットSTbに挟まれた領域内の絶縁層NLを有する積層体LMar,LMbrの状態が保たれる。
図9及び図10のように、絶縁層NLをワード線WL等の導電層に置き換える処理をリプレースと呼ぶことがある。
図11(a)(b)(c)に示すように、絶縁層53及び積層体LMbsの最上層の導電層を貫通する分離層SHEa~SHEdを形成する。
すなわち、絶縁層53及び積層体LMbsの最上層の導電層を貫通する複数の溝を形成する。このとき、これらの複数の溝の形成位置と重なる位置にあるピラーPL及び柱状部HRの上端部は消失する。これらの複数の溝内にSiO2層等の絶縁層57を充填し、分離層SHEa~SHEdを形成する。
分離層SHEa~SHEdのうち、分離層SHEa,SHEb,SHEdは、貫通コンタクト領域TPcを介して貫通コンタクト領域TPcの両側の領域へと延びる。分離層SHEcの両端部はメモリ領域MRを介して両方向に配置される貫通コンタクト領域TPcのスリットSTbにそれぞれ接続されて終端している。
この後、スリットSTb内を絶縁層で充填して板状部BRを形成する。また、スリットSTの側壁に絶縁層52を形成し、その内側に導電層20を充填してコンタクトLIを形成する。ただし、スリットST内を全て絶縁層等で充填し、ソース線コンタクトの機能を有さない構造物を形成してもよい。
また、絶縁層53、積層体LMar,LMbr、接合層JL、及びソース線SLを貫通し、周辺回路CUAのトランジスタTR等と電気的に接続されるコンタクトC4を形成する。
また、絶縁層53を覆う絶縁層54を形成した後、絶縁層54,53を貫通してピラーPLのキャップ層CPに接続するプラグCHと、絶縁層54を貫通してそれぞれのコンタクトLI,C4に接続するプラグV0と、を形成する。また、これらのプラグCH,V0に接続する上層配線等を形成する。
また、図示しない階段領域SRでは、階段領域SR各段のワード線WLに接続されるコンタクトCC(図1(b)参照)、及びコンタクトCCに接続する上層配線を形成する。
以上により、実施形態の半導体記憶装置1が製造される。
3次元不揮発性メモリ等の半導体記憶装置の製造工程において、例えば基板上に配置された周辺回路と、積層体の上方に配置された上層配線等とを接続するコンタクトを通すため、積層体の一部の領域に絶縁層を残す場合がある。
一方で、複数のメモリセルの動作を制御するため、積層体の上層が複数の選択ゲート線に分離されることがある。積層体の上層を分離するためには、例えば積層体の一端部から他端部に亘って分離層を形成する。ここで、周辺回路と上層配線とを接続するコンタクトに阻まれて、分離層が一部領域で途切れてしまう場合がある。その場合であっても、コンタクトが配置される絶縁層が残された積層体部分に分離層の端部を接続することで、積層体の上層の分離が可能となる。
しかしながら、絶縁層が残された積層体部分に分離層の端部を確実に到達させ、かつ、その積層体部分に配置されるコンタクトとの接触を避けるため、絶縁層を残す積層体部分が大きく形成される場合がある。これにより、半導体記憶装置の全体のサイズも大きくなってしまうことがある。
また、分離層を形成する際の誤差等により、絶縁層が残された積層体部分に分離層の端部が到達しなかった場合、積層体の上層を完全に分離することができず、一部の選択ゲート線同士が電気的に接続された状態となってしまう。
これらの不具合を解消するため、例えば周辺回路と上層配線とを接続するコンタクトの形成領域を板状部材等で囲ってしまう手法が考えられる。しかし、板状部材同士が直交する部分では、板状部材の寸法変換差が大きくなってしまう場合があり、望ましくない。
実施形態の半導体記憶装置1によれば、分離層SHEcは、積層体LMar,LMbrへ向かって積層体LMa,LMbの部分をX方向に延び、2つの板状部BRの内側領域から2つの板状部BRの一方の側面に接続する。
これにより、より確実に積層体LMa,LMb中の上層の導電層を選択ゲート線SGDに分離することができる。積層体LMar,LMbrのサイズも小さく抑えることができ、半導体記憶装置1の全体のサイズを小型化することができる。
実施形態の半導体記憶装置1によれば、分離層SHEcが接続される板状部BRともう1つの板状部BRは、X方向に長手方向があり、それぞれ積層体LMar,LMbrの両側の位置で、積層体LMar,LMbrの積層方向に延びる。
このように、積層体LMar,LMbrを完全に囲うことなく、積層体LMar,LMbrのY方向両側に板状部BRを配置するので、板状部BRが互いに直交することが無く、寸法変換差を小さく抑えることができる。
実施形態の半導体記憶装置1によれば、分離層SHEcは、直角よりも小さい角度で板状部BRの側面に接続する。これにより、分離層SHEcと板状部BRとが直交することがなく、分離層SHEc及び板状部BRの寸法変換差を小さく抑えることができる。
実施形態の半導体記憶装置1によれば、分離層SHEcの屈曲部SHEzにおける部分SHExと部分SHEyとがなす角度は鈍角である。これにより、部分SHExと部分SHEyとが直交することもなく、分離層SHEcにおける寸法変換差を小さく抑えることができる。
なお、上述の実施形態では、メモリ領域MR間に配置される貫通コンタクト領域TPcにおいて、板状部BRと接続される分離層SHEcを配置することとした。しかし、例えば他の貫通コンタクト領域TPb等において、ワード線WLへのリプレースを阻害する構成が採られる場合には、そのような貫通コンタクト領域TPb等においても、リプレースを阻害するための板状部と分離層とを接続する構成が採られてもよい。
上述の実施形態では、半導体記憶装置1は、2つの積層体LMa,LMbを含む2Tier(2段)構造を備えることとした。しかし、半導体記憶装置は、1Tier、または3Tier以上の構造を備えていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…半導体記憶装置、BR…板状部、CN…チャネル層、CP…キャップ層、HR…柱状部、LI…コンタクト、LMa,LMar,LMb,LMbr…積層体、MC…メモリセル、MR…メモリ領域、NL,OL…絶縁層、PL…ピラー、SB…基板、SGD,SGS…選択ゲート線、SHEa~SHEd…分離層、SR…階段領域、STD,STS…選択ゲート、WL…ワード線。
Claims (5)
- 複数の導電層が第1の絶縁層を介して積層される第1の積層体と、
複数の第2の絶縁層が前記第1の絶縁層を介して積層され、前記第1の積層体に周囲を囲まれた第2の積層体と、
前記第1及び第2の積層体の各層の積層方向及び前記積層方向と交差する第1の方向に延び、前記積層方向及び前記第1の方向と交差する第2の方向における前記第2の積層体の両側で、それぞれ前記第1の積層体と前記第2の積層体の間に配置される第1及び第2の板状部と、
前記複数の導電層のうち少なくとも最上層の導電層を貫通して前記第2の方向に分離する分離層と、
前記第1及び第2の板状部から前記第1の方向に離間した位置で、前記第1の積層体内を前記積層方向に延び、前記複数の導電層の少なくとも一部との交差部にメモリセルがそれぞれ形成されるピラーと、を備え、
前記分離層は、
前記第2の積層体へ向かって前記第1の積層体の部分を前記第1の方向に延び、前記第1及び第2の板状部の内側の第1の領域から前記第1の板状部の側面に接続する、
半導体記憶装置。 - 前記分離層は、
直角よりも小さい角度で前記第1の板状部の側面に接続する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記分離層は、
前記第1の積層体の前記ピラーが配置された第2の領域及び前記第1の領域と前記第2の領域との間の中間領域内を前記第1の方向に延びる第1の部分と、
前記第1の領域内を前記第1の板状部へ向かって延びる第2の部分と、
前記第1の部分から前記第2の部分へと屈曲する屈曲部と、を有する、
請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 前記屈曲部における前記第1の部分と前記第2の部分とがなす角度は鈍角である、
請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記屈曲部は、
前記中間領域または前記第1の領域内に配置される、
請求項3または請求項4に記載の半導体記憶装置。
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