JP2020145311A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセル周辺領域に配線層を配置するスペースを確保すること。【解決手段】実施形態の半導体記憶装置1は、基板Subと、基板Subの上方に、複数の導電層WLが絶縁層ILを介して積層され、複数のメモリセルMCが配置されるメモリ部MEM、および複数の導電層WLの端部が階段状となった階段部STRを有する積層体LMa,LMbと、メモリ部MEMでは積層体LMa,LMbの最上層の導電層WLから複数の導電層WL内を積層体LMa,LMbの積層方向に延び、階段部STRでは階段部STRにおける複数の導電層WLの少なくとも一部の層内を積層体LMa,LMbの積層方向に延び、かつ、積層体LMa,LMbの積層方向と交差する方向にメモリ部MEMから階段部STRまで延びる導電部20と、を備え、階段部STRにおける導電部20の高さは、メモリ部MEMにおける導電部20の高さよりも低い。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
3次元不揮発性メモリでは、高密度に集積化されたメモリセルの周辺領域に種々の配線が配置される。
特開2015−149413号公報
一つの実施形態は、メモリセル周辺領域に配線層を配置するスペースが確保された半導体記憶装置を提供することを目的とする。
実施形態の半導体記憶装置は、基板と、前記基板の上方に、複数の導電層が絶縁層を介して積層され、複数のメモリセルが配置されるメモリ部、および前記複数の導電層の端部が階段状となった階段部を有する積層体と、前記メモリ部に配置され、前記積層体の積層方向に延び、前記複数の導電層のうち少なくとも一部の導電層との交差部に前記複数のメモリセルを形成する複数のピラーと、前記メモリ部では前記積層体の最上層の前記導電層から前記複数の導電層内を前記積層体の積層方向に延び、前記階段部では前記階段部における前記複数の導電層の少なくとも一部の層内を前記積層体の積層方向に延び、かつ、前記積層体の積層方向と交差する方向に前記メモリ部から前記階段部まで延びる導電部と、を備え、前記階段部における前記導電部の高さは、前記メモリ部における前記導電部の高さよりも低い。
図1は、実施形態にかかる半導体記憶装置の構成例を示す図である。 図2は、実施形態にかかる半導体記憶装置の構成例を示す断面図である。 図3は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図4は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図5は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図6は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図7は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図8は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図9は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図10は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図11は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図12は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図13は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図14は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図15は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図16は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図17は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図18は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。 図19は、実施形態にかかる半導体記憶装置の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
(半導体記憶装置の構成例)
図1は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の構成例を示す図である。図1(a)は、半導体記憶装置1のX方向の断面図を示す図であり、(b)は、半導体記憶装置1の平面図である。ただし、図1においては、積層体LMa,LMb上方のプラグCH,V0等は省略されている。また、図1(b)においては、階段部STR及び周辺回路PER上方の絶縁層52等は省略されている。図2は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の構成例を示す断面図である。
図1に示すように、半導体記憶装置1は、メモリ部MEMと階段部STRとを有する積層体LMa,LMbを備える。積層体LMa,LMbは、積層体LMa,LMbを貫通し、X方向に延びる複数のコンタクトLIにより、Y方向に分割されている。積層体LMa,LMbのX方向の周辺部には、メモリ部MEMの動作に寄与する周辺回路PERが配置されている。
図2(a)は、実施形態にかかる半導体記憶装置1のメモリ部MEMのY方向の断面図である。
図1及び図2(a)に示すように、半導体記憶装置1は例えばシリコン基板等の基板Subを備える。基板Subは、表層部にnウェル11を有し、nウェル11内にpウェル12を有し、pウェル12内に複数のn拡散領域13を有する。基板Sub上には、導電層としてのワード線WLと、絶縁層ILとが交互に複数積層された積層体LMaが配置されている。積層体LMa上には、接合層Biを介して、導電層としてのワード線WLと、絶縁層ILとが交互に複数積層された積層体LMbが配置されている。ワード線WLは、例えばタングステン層またはモリブデン層等である。絶縁層IL及び接合層Biは、例えばSiO層等である。
なお、図2(a)の例では、積層体LMa,LMbはそれぞれ7層のワード線WLを有するが、ワード線WLの層数は任意である。また、積層体LMaは最下層のワード線WLの下方に選択ゲート線(不図示)を配置して構成されてもよく、積層体LMbは最上層のワード線WLの上方に選択ゲート線(不図示)を配置して構成されてもよい。
積層体LMa,LMb及び積層体LMb上層の絶縁層53を貫通し、積層体LMa,LMbをY方向に分割する複数のコンタクトLIは、基板Subのn拡散領域13上に配置されている。個々のコンタクトLIは、コンタクトLIの内壁を覆う絶縁層51を有する。コンタクトLIの絶縁層51の更に内側には、コンタクトLIの底部から順に、導電層21および導電層22が充填されている。主に導電層21と導電層22とにより導電部20が構成される。絶縁層51は例えばSiO層等である。導電層21は例えばポリシリコン層等であり、導電層22は例えばタングステン層等である。
メモリ部MEMにおけるコンタクトLIは、コンタクトLIの上端部まで充填された絶縁層51及び導電部20(導電層21,22)により構成される。このように導電部20を有するコンタクトLIが、基板Subのn拡散領域13上に配置されることで、コンタクトLIはメモリ部MEM内においてソース線コンタクトとして機能する。
2つのコンタクトLI間の積層体LMa,LMbには、複数のピラーPLが配置されている。個々のピラーPLは、積層体LMa,LMb及び接合層Biを貫通し、積層体LMa,LMbのメモリ部MEMにマトリクス状に配置されている。個々のピラーPLは、接合層Bi中に接合部Bpを有する。個々のピラーPLは、ピラーPLの外周側から順に、メモリ層ME、チャネル層CN、及びコア層CRを有する。チャネル層CNはピラーPLの底部にも配置される。メモリ層MEは例えばSiO層/SiN層/SiO層が積層された層であり、チャネル層CNは例えばアモルファスシリコン層またはポリシリコン層等であり、コア層は例えばSiO層等である。個々のピラーPLがメモリ層ME及びチャネル層CNを有することにより、ピラーPLとワード線WLとのそれぞれの交差部には複数のメモリセルMCが形成される。
このように、半導体記憶装置1は、例えばメモリ部MEM内にメモリセルMCが3次元に配置される3次元不揮発性メモリとして構成されている。
積層体LMb上には絶縁層53が配置される。絶縁層53上には絶縁層54が配置される。個々のピラーPLのチャネル層CNは、絶縁層53,54を貫通するプラグCHによりビット線等の上層配線と接続される。個々のコンタクトLIの導電部20は、絶縁層54を貫通するプラグV0により上層配線と接続される。
図2(b)は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の階段部STRのY方向の断面図である。
図1及び図2(b)に示すように、積層体LMa,LMbは、X方向の端部にワード線WL及び絶縁層ILが階段状となった階段部STRを有する。積層体LMa,LMbの上下に選択ゲート線を配置した場合には、選択ゲート線も階段部STRに含まれてよい。階段部STRの各段は、例えば図2(a)の積層体LMb上面の高さと等しい高さの絶縁層52で覆われている。階段部STRの各段は、例えば1層のワード線WLとその上層の1層の絶縁層ILとにより構成される。図2(b)は、積層体LMaの下から5段目を示す断面図である。
積層体LMa,LMbをY方向に分割する複数のコンタクトLIは、階段部STRにまで延びている。ただし、階段部STRにおける導電部20の高さは、例えば導電層22のコンタクトLI内への充填量が少ないことにより、メモリ部MEMにおける導電部20の高さよりも低い。よって、メモリ部MEMにおける導電部20が、最上層のワード線WLから積層体LMa,LMb中に配置された複数層のワード線WL内を延びるのに対し、階段部STRにおける導電部20は、積層体LMa,LMb中に配置された複数層のワード線WLの下層側の少なくとも一部の層内を延びている。
階段部STRにおけるコンタクトLIは、導電部20の高さが低い分、コンタクトLI内の導電層22上には絶縁層55が充填されている。つまり、階段部STRにおけるコンタクトLIは、コンタクトLIの上端部まで充填された絶縁層51、コンタクトLIの上端部より低く充填された導電部20(導電層21,22)、及び導電部20上にコンタクトLI上端部まで充填された絶縁層55により構成される。
2つのコンタクトLI間の積層体LMa,LMbには、複数の柱状部HRが配置されている。個々の柱状部HRは、積層体LMa,LMbの各段を貫通し、積層体LMa,LMbの階段部STRにマトリクス状に配置されている。個々の柱状部HRは、図2(a)の接合層Biと同じ高さ位置に接合部Bhを有する。個々の柱状部HRは、柱状部HRの外周側から順に、ダミー層MEd,CNd,CRdを有する。ダミー層MEd,CNdは柱状部HRの底部にも配置される。ダミー層MEdは、上述のメモリ層MEと同様、例えばSiO層/SiN層/SiO層が積層された層である。ダミー層CNdは、上述のチャネル層CNと同様、例えばアモルファスシリコン層またはポリシリコン層等である。ダミー層CRdは、上述のコア層CRと同様、例えばSiO層等である。ただし、柱状部HRは、ピラーPLと同様の層構造を備えていなくてもよく、例えばSiO層またはSiN層等の絶縁層が充填された構造であってもよい。
階段部STRの各段のワード線WLには、階段部STRを覆う絶縁層52及び接続対象のワード線WL上層の絶縁層ILを貫通してコンタクトCCが接続されている。コンタクトCCの上端部は、絶縁層52を覆う絶縁層53中に配置される配線層MXと接続される。配線層MXは、例えば少なくとも下面の高さがメモリ部MEMにおけるコンタクトLIの上端部よりも低い高さ位置に配置される。配線層MXは、より好ましくは配線層MXの上面の高さがメモリ部MEMにおけるコンタクトLIの上端部と略等しい高さ位置に配置される。
ここで、上述のように、階段部STRにおけるコンタクトLIでは、導電部20の高さ位置はコンタクトLI自体の上端部よりも低い。したがって、配線層MXとコンタクトLI(の導電部20)とは導通していない。換言すれば、導電部20及び配線層MX間に配置される絶縁層55が、導電部20及び配線層MX間の耐圧が充分確保される層厚となるよう、導電部20の上端部と配線層MXとが隔てられていることが好ましい。
またここで、配線層MXの高さ位置を上述のピラーPL上のプラグCHと比較する。プラグCHの下端が接続されるピラーPLのチャネルCN上端部は、配線層MXが配置される絶縁層53の下面に位置する。プラグCHの上端は例えば絶縁層53の上層の絶縁層54上面に位置する。したがって、プラグCHの下端部の高さは配線層MXの下面の高さより低く、プラグCHの上端部の高さは配線層MXの上面の高さより高い。
階段部STRを覆う絶縁層52上には絶縁層53が配置される。絶縁層53上には絶縁層54が配置される。個々のコンタクトCC上には例えば配線層MXが接続され、配線層MXは、絶縁層54を貫通するプラグV0により上層配線と接続される。なお、階段部STRのコンタクトLIには、メモリ部MEMのコンタクトLIのようなソース線コンタクト等としての機能は無く、階段部STRのコンタクトLIは上層配線には接続されなくともよい。
図2(c)は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の周辺回路PERのY方向の断面図である。
図1及び図2(c)に示すように、周辺回路PERは複数のトランジスタTRを有する。個々のトランジスタTRは、ゲート電極GEおよびゲート電極GE両側の基板Subに形成されたアクティブ領域AAを有する。トランジスタTRを含む周辺回路PERは、例えば図2(a)の積層体LMb上面の高さと等しい高さの絶縁層52により覆われている。
トランジスタTRのゲート電極GEには、周辺回路PERを覆う絶縁層52を貫通してコンタクトCSが接続されている。コンタクトCSは、図2(a)の接合層Biと同じ高さ位置に接合部Bcを有する。コンタクトCSの上端部は、絶縁層52を覆う絶縁層53中に配置される配線層MXと接続される。配線層MXは、階段部STRの配線層MXと略等しい高さ位置に配置される。なお、トランジスタTRの更にアクティブ領域AAに対して、絶縁層52を貫通してコンタクト(不図示)が接続されてもよい。
周辺回路PERを覆う絶縁層52上には絶縁層53が配置される。絶縁層53上には絶縁層54が配置される。コンタクトCS上には例えば配線層MXが接続され、配線層MXは、絶縁層54を貫通するプラグV0により上層配線と接続される。
(半導体記憶装置の製造処理の例)
次に、図3〜図19を用いて、実施形態の半導体記憶装置1の製造処理の例について説明する。図3〜図19は、実施形態にかかる半導体記憶装置1の製造処理の手順の一例を示すフロー図である。同一図番における(a)(b)(c)は、同じ処理工程中の異なる部位を示す。図3〜図19の(a)は図2(a)の部位に相当し、(b)は図2(b)の部位に相当し、(c)は図2(c)の部位に相当する。
図3(a)(b)(c)に示すように、表層部にnウェル11、pウェル12、及び複数のn拡散領域13等が形成された基板Sub上に、犠牲層SCと絶縁層ILとが交互に複数積層された積層体LMasを形成する。犠牲層SCは、例えばSiN層等の絶縁層で、後に導電材料と置き換えられてワード線WLとなる層である。積層体LMas上には接合層Biを形成する。
図4(b)に示すように、積層体LMasに階段部STRasを形成する。本例では、積層体LMasは例えば7層の犠牲層SCを有しており、よって積層体LMasの階段部STRasは7つの段を有する。図4(b)は、図2(b)と同様、積層体LMasの下から5段目を示す断面図であり、5段目を構成する最下層から6層目の絶縁層ILを最上面として、それより上層の犠牲層SC及び絶縁層ILが除去されている。階段部STRasは全体が、積層体LMas上の接合層Biの高さまで絶縁層52で覆われる。
図4(c)に示すように、周辺回路PERが形成される領域において基板Sub上から積層体LMasをすべて除去し、基板Subにアクティブ領域AA、ゲート電極GEを含むトランジスタTR等を形成する。トランジスタTRは全体が、積層体LMas上の接合層Biの高さまで絶縁層52で覆われる。
図5(a)に示すように、積層体LMasに、ピラーPLの下層構造に犠牲層が充填されたピラーPLsを形成する。すなわち、積層体LMas及び接合層Biを貫通するメモリホールを形成し、メモリホールの内側に、アモルファスシリコン層等の犠牲層を充填する。これにより、上端部に接合部Bpsを有するピラーPLsが形成される。
図5(b)に示すように、階段部STRの各段に、柱状部HRの下層構造に犠牲層が充填された柱状部HRsを形成する。すなわち、階段部STR上方の絶縁層52および階段部STRの各段を貫通するホールを形成し、ホールの内側に、アモルファスシリコン層等の犠牲層を充填する。これにより、上端部に接合部Bhsを有する柱状部HRsが形成される。
図5(c)に示すように、コンタクトCSの下層構造に犠牲層が充填されたコンタクトCSs及び接合部Bcsを、トランジスタTRのゲート電極GE上に形成する。すなわち、トランジスタTR上方の絶縁層52をゲート電極GE上面まで貫通するコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内にアモルファスシリコン層等の犠牲層を充填する。アモルファスシリコン層等の犠牲層は後に導電材料と置き換えられてコンタクトCS及び接合部Bcを形成することとなる層である。
図6(a)(b)(c)に示すように、各部の上層に犠牲層SCと絶縁層ILとが交互に複数積層された積層体LMbsを形成する。つまり、図6(a)に示す部位では、接合層Biを介して積層体LMas上に積層体LMbsが形成される。図6(b)に示す部位では、絶縁層52を介して階段部STRasを覆うよう積層体LMbsが形成される。図6(c)に示す部位では、絶縁層52を介してトランジスタTRを覆うよう積層体LMbsが形成される。
図7(b)に示すように、積層体LMbsに上層の階段部を形成する。本例では、積層体LMbsは例えば7層の犠牲層SCを有しており、よって積層体LMbsの階段部は7つの段を有する。これにより、積層体LMas,LMbsにそれぞれ複数の段を有する階段部STRsが形成される。階段部STRsは全体が、積層体LMbsの最上層と等しい高さまで絶縁層52で覆われる。
図7(c)に示すように、周辺回路PERを形成した領域において絶縁層52上から積層体LMbsをすべて除去した後、絶縁層52で埋め戻す。これにより、トランジスタTR全体が、積層体LMbsの最上層と等しい高さまで絶縁層52で覆われる。
図8(a)に示すように、ピラーPLを積層体LMas,LMbsに形成する。すなわち、積層体LMbsを貫通し、ピラーPLs上端の接合部Bpsに到達するメモリホールを形成し、メモリホールを介してピラーPLsの犠牲層を除去する。積層体LMas,LMbsを貫通して開口することとなったメモリホールの内壁側から順に、SiO層/SiN層/SiO層等のメモリ層ME、アモルファスシリコン層またはポリシリコン層等のチャネル層CN、及びSiO層等のコア層CRを形成する。チャネル層CNはメモリホールの底部にも形成する。これにより、中央部に接合部Bpを有するピラーPLが形成される。
図8(b)に示すように、柱状部HRを階段部STRの各段に形成する。すなわち、階段部STR上方の絶縁層52を貫通し、柱状部HRs上端の接合部Bhsに到達するホールを形成し、ホールを介して柱状部HRsの犠牲層を除去する。階段部STRの各段を貫通して開口することとなったホールの内壁側から順に、SiO層/SiN層/SiO層等のダミー層MEd、アモルファスシリコン層またはポリシリコン層等のダミー層CNd、及びSiO層等のダミー層CRdを形成する。ダミー層MEd,CNdは、ホールの底面にも形成される。これにより、中央部に接合部Bhを有する柱状部HRが形成される。
なお、図5〜図8において、ピラーPLと柱状部HRとが並行して形成される例について説明したが、ピラーPLと柱状部HRとは別々に形成されてもよい。また、ピラーPLと柱状部HRとを異なる材料で形成してもよい。
図9(a)(b)(c)に示すように、各部の上層に絶縁層53を形成する。つまり、図9(a)に示す部位では、積層体LMbs上に絶縁層53が形成される。図9(b)(c)に示す部位では、絶縁層52上に絶縁層53が形成される。
図9(a)(b)に示すように、基板Sub表層のn拡散領域13に到達するスリットSTを形成する。つまり、図9(a)に示す部位では、スリットSTは、絶縁層53、積層体LMbs、接合層Bi、積層体LMasを貫通して形成される。図9(b)に示す部位では、スリットSTは、絶縁層53,52及び階段部STRsの各段を貫通して形成される。図9(c)に示すように、スリットSTは例えばトランジスタTR近傍には形成されない。
図10(a)(b)に示すように、積層体LMas,LMbsを貫通するスリットSTを介して、積層体LMas,LMbs中の犠牲層SCを除去する。これにより、各絶縁層IL間にギャップが形成された積層体LMag,LMbgが形成される。積層体LMag,LMbgは複数のギャップを含む脆弱な構造物である。このとき、階段部STRgに配置される柱状部HRが支柱の役割を果たし、積層体LMag,LMbgが倒壊してしまうことを抑制する。
図11(a)(b)に示すように、積層体LMag,LMbgを貫通するスリットSTを介して、積層体LMag,LMbg中のギャップに導電材料を充填する。これにより、各絶縁層IL間にワード線WLが形成された積層体LMa,LMbが形成される。
図12(a)(b)に示すように、スリットSTの内壁に絶縁層51を形成する。
図13(a)(b)に示すように、スリットSTの絶縁層51の更に内側に、スリットSTの底部から、例えば積層体LMa,LMb間の接合層Biを超える高さまで、ポリシリコン層等の導電層21を充填する。また、スリットST内の導電層21上に、例えば絶縁層53の上面の高さまで、タングステン層等の導電層22を充填する。これにより、導電層21,22を含む導電部20が内部に形成されたコンタクトLIが形成される。
図14(b)に示すように、階段部STRに配置されるコンタクトLI内の導電層22の一部または全部を除去する。これにより、階段部STRにおける導電部20の高さが、少なくともメモリ部MEMにおける導電部20の高さより低くなる。階段部STRにおける導電部20の高さは、後に絶縁層53の高さに形成される配線層MXとの耐圧が充分確保できる程度に、導電部20の上端部が配線層MXと隔てられることとなるよう調整されることが好ましい。
図15(b)に示すように、階段部STRに配置されるコンタクトLI内を絶縁層55で埋め戻す。より具体的には、絶縁層55は、コンタクトLI内の空隙に充填され、かつ、絶縁層53上にも形成される。その後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等により、絶縁層55を例えばコンタクトLIの上端部まで研磨する。
これ以降に示す処理により、階段部STRのコンタクトCCとそれに接続される配線層MX、及びトランジスタTR上のコンタクトCSとそれに接続される配線層MXは、例えばそれぞれデュアルダマシン法により形成することができる。
図16(b)に示すように、階段部STR上の絶縁層53,52を貫通し、階段部STRの各段のワード線WLに到達するコンタクトホールHLcと、コンタクトホールHLcの上端部に接続される溝TRCcとを形成する。溝TRCcは、例えばコンタクトLI上にまで延び、一部分がコンタクトLIの導電部20とオーバーラップする。
図16(c)に示すように、トランジスタTR上の絶縁層53,52を貫通し、トランジスタTR上のコンタクトCSs上端部の接合部Bcsに到達するコンタクトホールHLbと、コンタクトホールHLbの上端部に接続される溝TRCsとを形成する。
図17(c)に示すように、溝TRCs及びコンタクトホールHLbを介して、接合部Bcs及びコンタクトCSsに充填されるアモルファスシリコン層等の犠牲層が除去され、ゲート電極GEに到達するコンタクトホールHLa、及びコンタクトホールHLa,HLb間に配置される空隙Babが形成される。
図18(b)に示すように、コンタクトホールHLcと溝TRCcとを導電材料で充填してコンタクトCCとそれに接続される配線層MXとを形成する。配線層MXは、例えばその一部分がコンタクトLIの導電部20とオーバーラップするように形成される。
図18(c)に示すように、コンタクトホールHLa,HLb、その間の空隙Bab、及び溝TRCsを導電材料で充填して、接合部Bcを有するコンタクトCSとそれに接続される配線層MXとを形成する。
以上のように、図16〜図18において、コンタクトCC,CSと、それらに接続される配線層MXとを一括して形成するデュアルダマシン法を用いる例を示した。ただし、コンタクトCC,CSと配線層MXとを別々に形成するシングルダマシン法等を用いてもよい。
図19(a)(b)(c)に示すように、各部の上層に絶縁層54を形成する。つまり、図19(a)に示す部位では、絶縁層53上に絶縁層54が形成される。図19(b)(c)に示す部位では、配線層MXを覆うように絶縁層53上に絶縁層54が形成される。
図19(a)に示すように、絶縁層53,54を貫通し、ピラーPLのチャネル層CNとビット線等の上層配線とを接続するプラグCHが形成される。絶縁層54を貫通し、コンタクトLIと上層配線とを接続するプラグV0が形成される。
図18(b)(c)に示すように、絶縁層54を貫通し、配線層MXと上層配線とを接続するプラグV0が形成される。
以上により、実施形態の半導体記憶装置1の製造処理が終了する。
メモリセルが3次元に配置され、高集積化された半導体記憶装置においては、種々の配線を配置するスペースを如何に確保するかが課題となる。本発明者は、積層体のワード線が引き出される階段部上方に配線層を配置することを検討した。
しかしながら、メモリ部にてソース線コンタクトとして機能するコンタクトが階段部に至るまでX方向に延びており、コンタクトと階段部上方の配線層との耐圧を充分に確保することが困難である。耐圧を確保するためには、配線層をより上層に配置することも考えられる。その場合、配線層の上層配線等も、より上層に配置されることとなる。
一方、ピラーのチャネル層に接続されるプラグにおいては、上記配線層より低い位置にあるチャネル層が上層配線に接続される。上層配線が高い位置に配置されると、プラグによるチャネル層と上層配線との接続距離が長くなり、プラグの形成処理の難度が上がり、また、プラグの配線抵抗が増大してしまう場合がある。
実施形態の半導体記憶装置1によれば、階段部STRにおけるコンタクトLI内の導電部20は、メモリ部MEMにおけるコンタクトLI内の導電部20よりも低い位置にある。これにより、階段部STRにおいてコンタクトLIの上方で配線層MXをオーバーラップさせることが許容され、階段部STR上方に配線層MXを配置するスペースを確保しやすくなる。
実施形態の半導体記憶装置1によれば、階段部STRにおける導電部20が低い位置に配置されることで、導電部20上に充分な層厚の絶縁層55を配置することができる。これにより、導電部20と配線層MXとの耐圧を確保しつつ、例えばメモリ部MEMのコンタクトLIが有する導電部20と同程度の高さに配線層MXを配置することができる。
実施形態の半導体記憶装置1によれば、配線層MXおよびそれに接続される上層配線を高い位置に配置する必要がない。これにより、ピラーPLのチャネル層CNと上層配線とを接続するプラグCHの接続距離も短くて済む。よって、プラグCHの形成処理が容易となる。また、プラグCHの配線抵抗の上昇を抑制することができる。
なお、上述の実施形態では、半導体記憶装置1が2段(2Tier)に構成された積層体LMa,LMbを備えることとしたがこれに限られない。半導体記憶装置は積層体を1段のみ備えていてもよく、また、3段以上の積層体を備えていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…半導体記憶装置、20…導電部、CC,CS…コンタクト、CH,V0…プラグ、IL…絶縁層、LI…コンタクト、LMa,LMb…積層体、MC…メモリセル、MEM…メモリ部、MX…配線層、PL…ピラー、STR…階段部、Sub…基板、WL…ワード線。

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の上方に、複数の導電層が絶縁層を介して積層され、複数のメモリセルが配置されるメモリ部、および前記複数の導電層の端部が階段状となった階段部を有する積層体と、
    前記メモリ部に配置され、前記積層体の積層方向に延び、前記複数の導電層のうち少なくとも一部の導電層との交差部に前記複数のメモリセルを形成する複数のピラーと、
    前記メモリ部では前記積層体の最上層の前記導電層から前記複数の導電層内を前記積層体の積層方向に延び、前記階段部では前記階段部における前記複数の導電層の少なくとも一部の層内を前記積層体の積層方向に延び、かつ、前記積層体の積層方向と交差する方向に前記メモリ部から前記階段部まで延びる導電部と、を備え、
    前記階段部における前記導電部の高さは、前記メモリ部における前記導電部の高さよりも低い、
    半導体記憶装置。
  2. 前記階段部の上方に配置される配線層を更に備える、
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記配線層の下面の高さは、前記メモリ部における前記導電部の上端部の高さ以下である、
    請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記配線層の上面の高さは、前記メモリ部における前記導電部の上端部の高さと略等しい、
    請求項2または請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記ピラーの上端部をビット線と接続するプラグを更に備え、
    前記プラグの下端部の高さは前記配線層の下面の高さより低く、前記プラグの上端部の高さは前記配線層の上面の高さより高い、
    請求項3または請求項4に記載の半導体記憶装置。
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