JP2022043434A - 車両用バッテリパックの支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動トラックのフレーム間よりも車幅方向のサイズが大きいバッテリパックをフレーム下方に配置する場合において、バッテリパックの側突安全性を向上させること。【解決手段】車両1の車両前後方向に延びる一対のサイドレール3R、3Lの下方に搭載され、車両前後方向にそれぞれ向く一対の側面を有し、側面の長辺が車両前後方向と直交しながらサイドレール3R、3Lよりも車幅方向外側に延びている車両用バッテリパック2の支持装置10であって、バッテリパック2を収容するバッテリ側ブラケット20と、サイドレール3R、3Lの車幅方向外側に配置されバッテリ側ブラケット20を連結するフレーム側ブラケット30と、バッテリ側ブラケット20の上面において、車両前後方向に延び、かつ、車幅方向において、サイドレール3R、3L及び/又はフレーム側ブラケット30と少なくとも一部が対向するように設けられる突出部50L、50Rと、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、車両用バッテリパックの支持装置に関する。
近年、環境負荷の観点から、トラックなどの商用車の分野においても電動車両の開発が行われている(特許文献1)。このような電動トラックにおいては、搭載されるバッテリパックの側突安全性確保の観点から、バッテリパックをフレーム間に配置することが望ましい。
しかしながら、走行用として用いられるバッテリパックのサイズは様々であり、電動トラックの一対のフレーム間に収まらない大きなサイズのものも存在する。電動トラックのフレーム間よりもサイズが大きいバッテリパックを搭載しようとした場合、バッテリパックをフレームよりも下方に配置する必要がある。このような場合、車両側突時には、バッテリパックが物理入力によって車幅方向に移動する。この際の移動量が多いと、バッテリパックの落下の虞がある。また、高電圧ケーブルの断線や、バッテリパックのハウジングの破損によりバッテリ内部の露出による、感電・火災等の二次災害のリスクも上昇する。すなわち、バッテリパックの側突安全性が低下しているといえる。
そこで、本願の解決すべき課題は、電動トラックのフレーム間よりも車幅方向のサイズが大きいバッテリパックをフレーム下方に配置する場合において、バッテリパックの側突安全性を向上させることができる車両用バッテリパックの支持装置を提供することとする。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係る車両用バッテリパック支持装置は、車両の車両前後方向に延びる一対のサイドレールの下方に搭載され、車両前後方向にそれぞれ向く一対の側面を有し、側面の長辺が車両前後方向と直交しながらサイドレールよりも車幅方向外側に延びている車両用バッテリパックの支持装置であって、バッテリパックを収容するバッテリ側ブラケットと、サイドレールの車幅方向外側に配置されバッテリ側ブラケットを連結するフレーム側ブラケットと、バッテリ側ブラケットの上面において、車両前後方向に延び、かつ、車幅方向において、サイドレール及び/又はフレーム側ブラケットと少なくとも一部が対向するように設けられる突出部と、を備える。
このように車両用バッテリパック支持装置は、バッテリ側ブラケットの上面において、車両前後方向に延び、かつ、車幅方向において、サイドレール及び/又はフレーム側ブラケットと少なくとも一部が対向するように突出部が設けられることにより、車両側突時に突出部がサイドレール及び/又はフレーム側ブラケットと当接することで移動量を低減できる。その結果、バッテリパックの落下が発生することを抑制する。また、高電圧ケーブルの断線や、バッテリパックのハウジングの破損によりバッテリ内部の露出による、感電・火災等の二次災害のリスクも抑制する。すなわち、バッテリパックの側突安全性を向上させることができる。
(2)また、本適用例に係る車両用バッテリパック支持装置は、上記(1)において、突出部は一対の突出部であり、一対のサイドレール間を車幅方向において等分する仮想線を仮想中央線とした場合、一対の突出部は、上方視において仮想中央線と一方のサイドレールとの間と、仮想中央線と他方のサイドレールとの間にそれぞれ配置されていてもよい。
これにより、車幅方向のいずれの方向から他の車両に側突された場合であっても、仮想中央線と一方のサイドレールの間にのみ突出部が設けられているのに比して、移動量が低減される。
(3)また、本適用例に係る車両用バッテリパック支持装置は、上記(1)又は(2)において、バッテリ側ブラケットの上面側に高圧電装部が設けられ、高圧電装部は、車幅方向において、一対の突出部の間に配置されていてもよい。
これにより、車両側突時において高圧電装部を一対の突出部によってより確実に保護することができる。また、万が一側突時の荷重が大きく、突出部のみでは移動量を十分に抑制できない場合であっても、高圧電装部がサイドレールに当接することで、二次的な突出部として機能することができ、バッテリパックが落下するというより深刻な被害を防止することができる。
(4)また、本適用例に係る車両用バッテリパック支持装置は、上記(1)から(3)のいずれかにおいて、バッテリ側ブラケットは、バッテリパックの側面と、側面と連続する上面の少なくとも一部と、側面と連続する下面の少なくとも一部とを覆う第1ブラケットと、第1ブラケットの車幅方向における端部を覆い、かつフレーム側ブラケットと連結する第2ブラケットと、を有し、突出部は、第1ブラケットに設けられていてもよい。
これにより、車幅方向側方からの衝撃があっても、バッテリパックに直接衝撃が伝わらない構造となっている。加えて、第2ブラケットが第1ブラケットの車幅方向端部を覆っていることにより、バッテリ側ブラケットのねじり剛性が向上する上、車幅方向側方から物体が衝突した場合でも、破片等が直接バッテリパックに到達するのを防ぐことができる。
(5)また、本適用例に係る車両用バッテリパック支持装置は、上記(4)において、第1ブラケットは一対のブラケットであり、一対の突出部の各々が連続して第1ブラケットの各々に接続されていてもよい。
これにより、別々の部材である一対の第1ブラケットの剛性も向上し、より側突安全性を高めることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。なお、図面は必ずしも縮尺に従っていない。図1は本実施形態に係る車両用バッテリパック支持装置を備えた車両の全体構成を示す概略上面図である。以下で説明する構成は、基本的には車両1の車幅方向(紙面Y方向)の中央を中心として左右対称な形状である。そのため、以下の説明では、基本的には左右いずれかの構成についてのみ説明するが、対称となる形状も同様の構成である。
車両1は走行用動力源として不図示のモータ(電動機)を備えるものであり、例えばいわゆる電気自動車である。本実施形態では特に、車両1は、シャシフレーム上に、運転者が搭乗可能なキャブ4と、キャブ4の後方に荷役を積載可能に構成された荷箱6とが搭載されたトラック車両である。この図において、キャブ4と荷箱6の外郭は点線で示している。
ただし、走行用動力源としてのモータの他にさらにエンジンを備えるハイブリッド自動車であってもよい。また、トラック車両に限定されることなく、車両を駆動するためのバッテリを備える他の商用車であってもよい。
シャシフレームは車両前後方向(紙面X方向)に沿って延びる、一対のサイドレール3L、3Rと、これらのサイドレール3L、3R間に車幅方向(紙面Y方向)に沿って配置された複数のクロスメンバ3a、3cおよび3dを備えた、いわゆるラダーフレーム型のものである。サイドレール3L、3Rの左右を特定せず単にサイドレール3とも称する。このような構成のシャシフレームはトラック車両の重量に耐える静的な強度と、走行中に路面振動などから発生する繰り返し荷重に耐える動的な強度(疲労強度)とを両立することが可能である。
また、シャシフレームの前方には前輪7が懸架され、後方には後輪8が懸架されている。これらの車輪に対し不図示のモータにより駆動力が伝達され走行可能に構成されている。車両1には、そのような走行用動力源としてのモータに、電力を供給するためのバッテリが支持装置10を介して搭載されている。
バッテリは複数の二次電池セルからなるバッテリユニット(不図示)が、筐体であるハウジングに収容されている。バッテリパックのハウジングは図1に示すようにシャシフレームを構成するサイドレール3R、3Lに支持装置10を介して支持されている。
支持装置10は、バッテリ側ブラケット20とフレーム側ブラケット30とを備えている。
バッテリ側ブラケット20は、前後一対の前側第1ブラケット21A、後側第1ブラケット21B(併せて第1ブラケット21A、21Bとも称する)と、左右一対の左側第2ブラケット22L、右側第2ブラケット22R(併せて第2ブラケット22L、22Rとも称する)を有している。
バッテリ側ブラケット20の第2ブラケット22L、22Rは、それぞれ前部及び後部にてフレーム側ブラケット30を介してサイドレール3L、3Rに連結されて支持されている。
図2には、バッテリパック及びバッテリ側ブラケットの分解斜視図が示されている。バッテリパック2は直方体形状をなしており、車両前方向に向く矩形状の車両前側矩形側面である前側面2aと車両後方に向く矩形状の後側面2bを有している。そしてバッテリパック2は、前側面2a及び後側面2bの長辺が、車両前後方向(紙面X方向)と直交するように、車幅方向(紙面Y方向)に沿って配置されている。バッテリパック2は車幅方向の両端部がサイドレール3L、3Rの車幅方向外側面を超えて延びているサイズのものである。前側面2a及び後側面2bの長辺の長さL2は、サイドレール3L、3R間の長さL1よりも長い。
アンダーカバー23はバッテリパック2を直接載置するものであり、例えばプレート状の部材により構成される。このアンダーカバー23は単にバッテリパック2の下面を覆うだけのカバーであって、バッテリパック2の直接的な保持は第1ブラケット21A、21Bが担っている。
前側第1ブラケット21Aは、この図面においてバッテリパック2の前側面2aを覆うための第1のウェブ21Awを備える。また、バッテリパック2の前側面2aと連続する上面の一部、及び前側面2aと連続する下面の一部を覆うための第1の上側フランジ21At、及び第1の下側フランジ21Abが、前面第1のウェブ21Awと垂直に連続して形成されている。すなわち、第1の上側フランジ21Atと第1の下側フランジ21Abは車高方向(紙面Z方向)で平面部が対向するように配置されている。これにより、前側第1ブラケット21Aはその断面が車両後側に開放された略U字状に形成されている。
後側第1ブラケット21Bも同様に、バッテリパック2の後側面2bを覆うための第1のウェブ21Bwを備える。また、バッテリパック2の後側面2bと連続する上面の一部、及び後側面2bと連続する下面の一部を覆うための第1の上側フランジ21Bt、及び第1の下側フランジ21Bbを備えている。すなわち、後側第1ブラケット21Bの第1の上側フランジ21Btと第1の下側フランジ21Bbは車高方向(紙面Z方向)で平面部が対向するように配置されている。これにより、後側第1ブラケット21Bはその断面が車両前側に開放された略U字状に形成されている。
これらの第1ブラケット21A、21Bは、その開放側が互いに対向して、バッテリパック2を前後で挟み込む形で、バッテリパック2を支持する。
左側第2ブラケット22Lは、第1ブラケット21A、21Bの車幅方向左端部の開口面を覆う第2のウェブ22Lwを備えている。また、この第2のウェブ22Lwの上端からは第1ブラケット21A、21Bの各第1の上側フランジ21At、21Bt間に亘っていて、第1ブラケット21A、21Bの第1の上側フランジ21At、21Btの外側に連結される第2の上側フランジ22Ltが形成されている。同様に、第2のウェブ22Lwの下端からは第1ブラケット21A、21Bの第1の下側フランジ21Ab、21Bb間に亘っていて、第1ブラケット21A、21Bの第1の下側フランジ21Ab、21Bbの外側に連結される第2の下側フランジ22Lbが形成されている。
また、右側第2ブラケット22Rについては、左側第2ブラケット22Lと左右対称で同様の構成であり、説明を省略する。
この図において一点鎖線で結ばれている部分が合わせられることで、バッテリ側ブラケット20は、バッテリパック2の四側面と上面及び下面の一部を囲んで箱状に包囲するようになっている。そして、このようにバッテリパック2を囲んだバッテリ側ブラケット20は、フレーム側ブラケット30を介してサイドレール3L、3Rに連結されている。
図3は、実施形態に係る車両用バッテリパックの支持装置の上面図であり、図4は図3におけるA-A´線断面図である。以下これらの図に基づき車両用バッテリパックの支持装置について説明する。
図3に示すように、支持装置10は、上記で説明したバッテリ側ブラケット20と、フレーム側ブラケット30を備えており、内部にバッテリパック2を収納している。また、支持装置10の上面の中央領域には、このバッテリパック2から供給される電力について、管理や制御等を行うバッテリパックシステムのサブユニットである、HVボックスとも言われる高圧電装部40が配置されている。高圧電装部40は、この図において示す。車両の仮想中央線AXに対して略中心に配置されている。より具体的には、仮想中央線AXは、車両の上方視において、一対のサイドレール3L、3R間を車幅方向において等分する仮想線である。支持装置10が配置される位置は、この仮想中央線AXが通る位置であってよい。高圧電装部40の車幅方向の両外側には、後述する一対の突出部50L、50Rが設けられており、そのさらに外側にサイドレール3L、3Rが位置する。より具体的には、一対の突出部50L、50Rは、上方視において、仮想中央線AXと一方のサイドレールとの間にそれぞれ配置されていてよい。すなわち、一対の突出部の一方である突出部50Rは、上方視において中央仮想線AXとサイドレール3Rの間に配置され、同様に一対の突出部の一方である突出部50Lは、上方視において中央仮想線AXとサイドレール3Lの間に配置される。この図においてサイドレール3L、3Rの位置は点線により示している。サイドレール3L、3Rの車幅方向外側にはバッテリ側ブラケットと連結するためのフレーム側ブラケットが連結されている。
このような高圧電装部40は、バッテリパックシステムの管理・制御にあたり必要であり、かつ高電圧が印加される部分であるため安全性に対する配慮が必要である。ところで、バッテリパックは多数のセルがスタックされた状態とされサイズと電気容量の最適化が行われているために、矩形状となることが多い。そのために、このような高圧電装部40は、バッテリパックからは突出した構造となり、例えば上面部に設置するか、前面部に設置するかなど、設置個所の問題が生じる。まず、側突安全性の観点から車幅方向の側面に設置することができないし、下面にも設置することができない。また、前面に設けると車両前後方向に高圧電装部40が突出した状態となり、車両前後方向へこのバッテリパックを複数並べて配置しようとするときに、スペースを最大限に活用することができない。このような点を鑑みて、高圧電装部40は、バッテリパック2の上面側に配置されていてよい。
図4に示すように、バッテリパック2は、アンダーカバー23上に載置されており、前部及び後部が第1ブラケット21A、21B(21Bはこの図において不図示、以下略)により覆われている。さらに、バッテリパック2の車幅方向に隙間を空けて第2ブラケット22L、22Rが、アンダーカバー23及び第1ブラケット21A、21Bより外側から覆っている。
また、第2ブラケット22L、22Rは、第1ブラケット21A、21Bの第1の上側面と、フレーム側ブラケット30と当接し、連結されている。
フレーム側ブラケット30は、例えば図示の様に断面S字状の部材であり、強度向上のため不図示のリブが側面に設けられている。このフレーム側ブラケット30の上部がマウント31に複数のボルトによって連結されている。
マウント31は、フレーム側ブラケット30とサイドレール3Lとを接続する部材であり、例えばサイドレール3Lに複数のボルトによって連結されている。マウント31は例えばラバーマウントであり、内部にゴムなどの弾性体を備えていて、フレーム側ブラケット30をサイドレール3Lに対して弾性的に保持する。
このように支持装置10は、シャシフレーム相当の剛性を持っている第1ブラケット21A、21Bが、バッテリパック2の長辺より長く、その側面を覆っていることで、車幅方向側方からの衝撃があっても、バッテリパック2に直接衝撃が伝わらない構造となっている。加えて、第2ブラケット22L、22Rが第1ブラケット21A、21Bの車幅方向端部を覆っていることにより、バッテリ側ブラケット20のねじり剛性が向上する上、車幅方向側方から物体が衝突した場合でも、破片等が直接バッテリパック2に到達するのを防ぐことができる。また、バッテリパック2の形状に合わせて容易に形成可能である。そして、フレーム側ブラケット30を介してサイドレール3L、3Rと連結し、支持することで、電動トラックのサイドレール3L、3R間よりもサイズが大きいバッテリパック2を容易に搭載可能である。
高圧電装部40は、この支持装置のトップカバー24上に配置されている。図4において、断面の切断面の矢視方向において高圧電装部40が配置されている位置を点線で示す。高圧電装部40の車幅方向両側には一対の突出部50L、50Rが設けられている。一対の突出部50L、50Rは、突出部50とも称する。
一対の突出部50L、50Rは、バッテリブラケットと同様の金属等により形成された、車両前後方向に延びる断面L字状の突条部材である。突出部50L、50Rは、車両前後方向に対して略平行、かつ車幅方向に対して略垂直な対向面部50Rw、50Lwを各々備えている。
仮想中央線AZは、この断面視における一対のサイドレール間を車幅方向において等分する仮想線である。一対の突出部50L、50Rは、車幅方向における仮想中央線AZに対して、一対のサイドレール3L、3Rよりも内側に配置されている。より具体的には、一対の突出部50L、50Rは、この断面視において、仮想中央線AZと一方のサイドレールとの間にそれぞれ配置されていてよい。すなわち、一対の突出部の一方である突出部50Rは、断面視において中央仮想線AZとサイドレール3Rの間に配置され、同様に一対の突出部の一方である突出部50Lは、断面視において中央仮想線AZとサイドレール3Lの間に配置される。
図4に開示した例においては特に、突出部50の上端が、サイドレール3の下端より上方に位置している。このような構成により、他の車両による側突時において、バッテリパック2に物理入力があり車幅方向に移動する場合でも、サイドレール3に突出部50がと当接することで、移動量が低減され、バッテリパック2の落下が発生することを抑制する。
ここで、突出部50とサイドレール3との距離を調節することにより、他の車両による側突時における移動量の許容幅を調整することができる。
ここで、突出部50とサイドレール3との距離を調節することにより、他の車両による側突時における移動量の許容幅を調整することができる。
また、一対の突出部50L、50Rの各々は、サイドレール3に加えてフレーム側ブラケット30とも対向するように配置されている。特に、車幅方向に対して垂直な面を持ち、外側を向く対向面部50Lw、50Rwが、車幅方向において、フレーム側ブラケット30と対向している。このように、突出部50が、サイドレール3に加えてフレーム側ブラケットと車幅方向において対向するように配置されていることで、他の車両による側突時における耐荷重性が向上し、バッテリパック2に物理入力があり車幅方向に移動する場合でも、フレーム側ブラケット30と突出部50が当接することで移動量がより低減され、バッテリパック2の落下が発生することを抑制する。
これにより、車両1に対して側突があった際でも、フレーム側ブラケット30の車幅方向への移動を抑制し、バッテリ側ブラケット20の上面側に配置されている高圧電装部40への干渉による破損を防止することができる。
また、突出部50の実施形態にかかる他の例について説明する。図5は、他の例について説明するための実施形態に係る車両用バッテリパックのA-A´線断面図であり、突出部50とサイドレール3の構成を除くその他の構成については図4と同様であるから説明を省略する。
この図において、突出部50が、サイドレール3とは対向せず、フレーム側ブラケット30のみと車幅方向において対向するように配置されている。より具体的には、一対の突出部50L、50Rは、上方視において、サイドレール3の下方または車両外側におけるバッテリ上面に配置されていてよい。このような場合であっても、フレーム側ブラケット30と突出部50とが当接することで側突時におけるバッテリパックの移動量を低減でき、バッテリパック2が落下することを防止することができる。
そして、再び図3に戻り、この図において示すように、一対の突出部50L、50Rは、バッテリ側ブラケットを構成する第1ブラケット21A、21Bに対して、架橋するようにそれぞれ接続され連結されている。例えば第1ブラケット21A、21Bに対して突出部50Lがボルト等を締結して接続されており、同様に1ブラケット21A、21Bの車幅方向で異なる位置に、突出部50Rがボルト等を締結して接続されている。
これにより、別々の部材である一対の第1ブラケット21A、21Bの剛性も向上し、より側突安全性を高めることができる。
以上説明したように、本適用例に係る車両用バッテリパック支持装置10は、車両1の車両前後方向に延びる一対のサイドレール3R、3Lの下方に搭載され、車両前後方向にそれぞれ向く一対の側面を有し、側面の長辺が車両前後方向と直交しながらサイドレール3R、3Lよりも車幅方向外側に延びている車両用バッテリパック2の支持装置10であって、バッテリパック2を収容するバッテリ側ブラケット20と、サイドレール3R、3Lの車幅方向外側に配置されバッテリ側ブラケット20を連結するフレーム側ブラケット30と、バッテリ側ブラケット20の上面において、車両前後方向に延び、かつ、車幅方向において、サイドレール3R、3L及び/又はフレーム側ブラケット30と少なくとも一部が対向するように設けられる突出部50L、50Rと、を備える。
これにより、車両側突時に突出部がサイドレール及び/又はフレーム側ブラケットと当接することで移動量を低減できる。その結果、バッテリパックの落下が発生することを抑制する。また、高電圧ケーブルの断線や、バッテリパック2のハウジングの破損によりバッテリ内部の露出による、感電・火災等の二次災害のリスクも抑制する。すなわち、バッテリパック2の側突安全性を向上させることができる。
また、突出部50L、50Rは一対の突出部であり、一対のサイドレール3L、3R間を車幅方向において等分する仮想線を仮想中央線AXとした場合、一対の突出部50L、50Rは、上方視において仮想中央線Aと一方のサイドレール3L、3Rとの間と、仮想中央線AXと他方のサイドレールとの間にそれぞれ配置されていることにより、車幅方向のいずれの方向から他の車両に側突された場合であっても、仮想中央線AXと一方のサイドレールの間にのみ突出部が設けられているのに比して、移動量が低減される。
また、バッテリ側ブラケット20の上面側に高圧電装部40が設けられ、高圧電装部40は、車幅方向において、一対の突出部50L、50Rの間に配置されていることにより、万が一側突時の荷重が大きく、突出部のみでは移動量を十分に抑制できない場合であっても、高圧電装部がサイドレールに当接することで、二次的な突出部として機能することができる。
また、バッテリ側ブラケット20は、バッテリパックの側面と、側面と連続する上面の少なくとも一部と、側面と連続する下面の少なくとも一部とを覆う第1ブラケット21と、第1ブラケットの車幅方向における端部を覆い、かつフレーム側ブラケットと連結する第2ブラケット22と、を有し、突出部50は、第1ブラケット21に設けられていることにより、車幅方向側方からの衝撃があっても、バッテリパック2に直接衝撃が伝わらない構造となっている。加えて、第2ブラケット22が第1ブラケット21の車幅方向端部を覆っていることにより、バッテリ側ブラケット20のねじり剛性が向上する上、車幅方向側方から物体が衝突した場合でも、破片等が直接バッテリパック2に到達するのを防ぐことができる。
また、第1ブラケット21は一対のブラケットであり、一対の突出部50の各々が連続して第1ブラケット21A、21Bの各々に接続されていることにより、別々の部材である一対の第1ブラケットの21の剛性も向上し、より側突安全性を高めることができる。
以上で本発明に係る車両用バッテリパック支持装置の一実施形態についての説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行う事ができる。これら実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 車両
2 バッテリパック
3L、3R サイドレール
10支持装置
20 バッテリ側ブラケット
21A、21B 第1ブラケット
22L、22R 第2ブラケット
23 アンダーカバー
24 トップカバー
30 フレーム側ブラケット
31 マウント
40 高圧電装部
50L、50R 突出部
2 バッテリパック
3L、3R サイドレール
10支持装置
20 バッテリ側ブラケット
21A、21B 第1ブラケット
22L、22R 第2ブラケット
23 アンダーカバー
24 トップカバー
30 フレーム側ブラケット
31 マウント
40 高圧電装部
50L、50R 突出部
Claims (5)
- 車両の車両前後方向に延びる一対のサイドレールの下方に搭載され、前記車両前後方向にそれぞれ向く一対の側面を有し、前記側面の長辺が前記車両前後方向と直交しながら前記サイドレールよりも車幅方向外側に延びている車両用バッテリパックの支持装置であって、
前記バッテリパックを収容するバッテリ側ブラケットと、
前記サイドレールの前記車幅方向外側に配置され前記バッテリ側ブラケットを連結するフレーム側ブラケットと、
前記バッテリ側ブラケットの上面において、前記車両前後方向に延び、かつ、前記車幅方向において、前記サイドレール及び/又は前記フレーム側ブラケットと少なくとも一部が対向するように設けられる突出部と、を備える車両用バッテリパックの支持装置。 - 前記突出部は一対の突出部であり、前記一対のサイドレール間を前記車幅方向において等分する仮想線を仮想中央線とした場合、前記一対の突出部は、上方視において前記仮想中央線と一方の前記サイドレールとの間と、前記仮想中央線と他方の前記サイドレールとの間にそれぞれ配置される、請求項1に記載の車両用バッテリパックの支持装置。
- 前記バッテリ側ブラケットの上面側に高圧電装部が設けられ、
前記高圧電装部は、車幅方向において、前記一対の突出部の間に配置される、請求項2に記載の車両用バッテリパックの支持装置。 - 前記バッテリ側ブラケットは、前記バッテリパックの前記側面と、前記側面と連続する上面の少なくとも一部と、前記側面と連続する下面の少なくとも一部とを覆う第1ブラケットと、
前記第1ブラケットの前記車幅方向における端部を覆い、かつ前記フレーム側ブラケットと連結する第2ブラケットと、を有し、
前記突出部は、前記第1ブラケットに設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用バッテリパックの支持装置。 - 前記第1ブラケットは一対のブラケットであり、前記一対の突出部の各々が連続して前記第1ブラケットの各々に接続されている、請求項4に記載の車両用バッテリパックの支持装置。
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