JP2022042521A - シート状部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造ラインにおいて、基材シートに形成された塗布層の塗布状態の検査精度を向上できる、安定的なシート状部材の製造方法を提供する。【解決手段】シート状部材の製造方法であって、一方向に移送中の基材シート51上に塗布層52を形成する工程と、前記塗布層の検査位置における塗布層表面に対する垂線LPに対して斜め方向から該検査位置の前記塗布層に向けて複数のパターン光を照射する工程と、前記垂線に対して前記斜め方向とは異なる別の斜め方向から前記検査位置の前記塗布層を撮像する工程と、前記撮像する工程で取得した複数の画像から正反射成分を抽出して合成し、検査画像を生成する工程と、前記検査画像に対し、少なくとも1つ以上の検査領域を設定し、前記塗布層の塗布状態を示す測定値を算出する工程と、前記測定値と予め設定した閾値とを比較して、前記塗布層の塗布状態の良否を判定する工程とを含む、シート状部材の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、基材シートに塗布層を設けたシート状部材の製造方法に関する。
従来、基材に塗布層を形成すると共にインラインで検査を行って、所望の塗布層を備えた部材を製造するための技術が種々提案されてきた。
例えば、特許文献1には、箱体に塗布した複数のホットメルト接着剤の良否検査を行う装置が記載されている。前記ホットメルト接着剤には、紫外光により発光する発光材が含まれていて、前記装置は、前記箱体のホットメルト接着剤塗布面に対し紫外光を照射し、垂直方向から撮像する。撮像された画像に基づき、ホットメルト接着剤の塗布部同士の画素数の相対的な比又は差分を求めて、ホットメルトの良否を判定する。
特許文献2には、基材上に設けた透明な塗布層の表面状態を検査する装置が記載されている。該装置は、塗布層の表面に全反射する角度で照射光を照射する光源と、この光源に対向する位置に、照射光が全反射した反射光を受光する観察装置を有する。前記照射光の照射角度(塗布層に対する垂線との角度)は85°~87°と、塗布層の表面に殆ど平行に入射するようにされている。
特許文献3には、基板に塗布された接着剤のエッジデータを2種類取得して検査する接着剤塗布部抽出方法が記載されている。該方法では、被検査対象物に対し、その上方に設置された高さの異なる2つのリング照明によって光を照射する。更に上方から撮像を行って画像データを取得し、該画像データに基づいて上記2種類のエッジデータを取得する。
特許文献4には、基板の粗面に塗布された透明な接着剤の検査方法が記載されている。この検査方法では、基板表面に沿う水平方向に光を照射し、照射した光の拡散反射光を利用して、上方から垂直方向に撮像を行っている。
特開2015-137953号公報 特開2003-247950号公報 特開2006-162274号公報 特開2011-102759号公報
基材シートに塗布層を設けて得られるシート状部材は、様々な物品に組み込まれるなどして所望の性能を発揮するようにされている。その性能保持の観点から、塗布層を所定の位置に均質に形成する必要がある。前記塗布層の形成は、基材シートを連続搬送(移送)する製造ラインにおいて連続的に行われる場合が一般的であり、該塗布層の形成の良否をインラインで精度よく検知することが求められる。また、塗布層の塗布材料には様々なものがあり、いずれにも対応できる検査、制御が必要となる。
この点、特許文献1記載の技術では、紫外光により発光する発光材が入っていないホットメルト接着剤に対しては検査ができず、検査対象が限られる。また、該検査には強い紫外光が必要であり、良好な検査の実現には制約がある。
紫外光を利用しない、全反射光を利用した特許文献2記載の検査技術では、照射光の照射角度のみならず、撮像角度も塗布層の表面に殆ど平行にする必要がある。しかし、製造ラインにおいては、連続搬送される加工対象物と照明や撮像の装置との接触を回避する必要があり、撮像角度や照射角度等の条件は最適化が困難な場合が多い。最適化できても、塗布層の領域とそれ以外の基材領域の画像上の濃淡差が十分に出ずに、塗布状態によっては誤検出の可能性もあり得る。濃淡差が十分に出ないという問題は、特許文献4記載の拡散反射光を利用した検査技術においても同様である。また、特許文献3記載の技術では、接着剤のエッジデータしか抽出できないため、塗布層の領域内における塗布状態の把握が困難である。
本発明は、上記の点を鑑み、製造ラインにおいて、基材シートに形成された塗布層の塗布状態の検査精度を向上できる、安定的なシート状部材の製造方法に関する。
本発明は、シート状部材の製造方法であって、一方向に移送中の基材シート上に塗布層を形成する工程と、前記塗布層の検査位置における塗布層表面に対する垂線に対して斜め方向から該検査位置の前記塗布層に向けて複数のパターン光を照射する工程と、前記垂線に対して前記斜め方向とは異なる別の斜め方向から前記検査位置の前記塗布層を撮像する工程と、前記撮像する工程で取得した複数の画像から正反射成分を抽出して合成し、検査画像を生成する工程と、前記検査画像に対し、少なくとも1つ以上の検査領域を設定し、前記塗布層の塗布状態を示す測定値を算出する工程と、前記測定値と予め設定した閾値とを比較して、前記塗布層の塗布状態の良否を判定する工程とを含む、シート状部材の製造方法を提供する。
また、本発明は、シート状部材の製造装置であって、一方向に移送中の基材シート上に塗布層を形成する塗布装置と、前記塗布層の検査位置における塗布層表面に対する垂線に対して斜め方向から該検査位置に向けて複数のパターン光を照射する照明装置と、前記垂線に対して前記斜め方向とは異なる別の斜め方向から前記検査位置の前記塗布層を撮像する撮像装置と、前記撮像装置で撮像して得た前記複数のパターン光を照射した前記検査位置における画像データから正反射成分を抽出して処理し、塗布状態の良否を判定する画像処理装置を含む、シート状部材の製造装置を提供する。
本発明のシート状部材の製造方法によれば、基材シートに形成された塗布層の塗布状態の検査精度を向上でき、安定的にシート状部材を製造することができる。
本発明に係るシート状部材の製造方法を実施するのに好ましいシート状部材の製造装置の一例を示した装置構成図である。 縞状パターン照明の一例として、1ラインで照射する8パターンの縞状パターン光の例を示した照明パターン図である。 ロール表面上の検査位置における照明装置と撮像装置とを示した概略構成図である。 検査画像(正反射成分合成画像)の例を模式的に示した平面図である。 基材シート上にホットメルト接着剤を塗布した一例を示した平面図である。 照明装置の照明光の照射角度θ及び撮像装置の撮像角度θが15°((A)図)、30°((B)図)、45°((C)図)の各場合について、検査画像(各図上段)を模式的に示した平面図、及び基材シートとホットメルト接着剤の度数(Frequency)(縦軸)と256階調のグレイスケール(横軸)とによって示した濃淡図(各図下段)である。 検査工程の好ましい一例を示したフローチャートである。 図4の検査画像に配した検査領域の一例を示した平面図である。 閾値の設定方法を説明する図面であり、(A)図は、縦軸に基材シートの特性値を示し、横軸にホットメルト接着剤の坪量を示しており、(B)図は、縦軸に白画素の面積値を示し、横軸にホットメルト接着剤の坪量を示している。 (A)図は、縦軸に白画素の面積値を示し、横軸に検査回数を示した測定測値の動向を示したグラフであり、(B)図は、紙粉による汚染が原因の不良部分を含んだ検査画像を模式的に示した平面図であり、(C)図は、エア噛みが原因の不良部分を含んだ検査画像を模式的に示した平面図である。
本発明のシート状部材の製造方法の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
本発明のシート状部材の製造方法には、種々の素材の基材シートを用いることができる。例えば、前記基材シートの素材としては、ポリマーシート、不織布、台紙(紙)、樹脂フィルム等が挙げあれる。塗布層の形成に用いられる塗布材料は、前記基材シートに塗布し得る種々のものを用いることができる。例えば、前記塗布材料としては、接着剤(ホットメルト接着剤やその他種々の接着剤)、ローションやスキンケア剤等の機能剤が挙げられる。また、塗布層は、照明光が正反射するものであればよく、透明のものであってもよく、有色(有彩色及び無彩色)のものであってもよい。
本発明のシート状部材の製造方法は、下記(I)~(VI)の工程(以下、単に工程(I)~(VI)とそれぞれ言う)を有する。
(I)一方向に移送中の基材シート上に塗布層を形成する工程。
(II)前記塗布層の検査位置における塗布層表面に対する垂線に対して斜め方向から該検査位置の前記塗布層に向けて複数のパターン光を照射する工程。
(III)前記垂線に対して前記斜め方向とは異なる別の斜め方向から前記検査位置の前記塗布層を撮像する工程。
(IV)前記撮像する工程で取得した複数の画像から正反射成分を抽出して合成し、検査画像を生成する工程。
(V)前記検査画像に対し、少なくとも1つ以上の検査領域を設定し、前記塗布層の塗布状態を示す測定値を算出する工程。
(VI)前記測定値と予め設定した閾値とを比較して、前記塗布層の塗布状態の良否を判定する工程。
上記工程を経ることにより、塗布層における反射光の正反射成分を好適に発生させ捉えることができ、取得した画像データにおける塗布層と基材シートとの画像上の濃淡差を大きくできる。これを基に、塗布層の領域全体における塗布状態の検査精度を向上でき、安定的なシート状部材を製造することができる。
本発明のシート状部材の製造方法は、上記の正反射成分を利用するものであるため、様々な塗布層に対応することができ、塗布層が透明であっても、有色のものであっても上記の効果が実現され得る。
このような工程を有する本発明のシート状部材の製造方法は、例えば、図1に示すような製造装置1を用いて実施することができる。
まず、製造装置1の上流には、原反ロールから基材シート51を一方向に連続的に移送し、該移送中に塗布材料を基材シートに塗布し、塗布層52を形成する(工程(I)を行う)機構を備える(図示せず)。
そして、製造装置1は図1に示すように、塗布層52が形成された基材シート51を一方向に移送する移送機構10、製造ライン制御部20、塗布層52の検査位置において検査を行う検査システム30を有する。これらにより前記工程(II)~(VI)が行われる。
更に製造装置1は、検査後に、シート状部材を所望の大きさに裁断する切断部41、不良部材の排出装置46を有する。これにより、前記工程(VI)で塗布層の良否判断をしたシート状部材のうち、不良と判断されたシート状部材を製造ラインから排除し、良品と判断されたシート状部材をそのまま下流の工程へと移送することができる。このように良品として製造されたシート状部材は他の部材と共に組み込まれて、所定の製品(シート状物品)が製造される。例えば、シート状部材は必要により、他の部材との積層や接合、裁断等を行って、所定の製品(シート状物品)に組み込まれる。
移送機構10は、基材シート51を検査位置53に移送するものであれば、移送機構10の構成は問わない。例えば、移送機構10は、2本のロール11、12と、それらに巻きつけられ、回動可能に配されたコンベアベルト13とを含む。少なくともいずれか一方のロール、例えばロール12にはロールを回動させる駆動装置としてのモータ14が配されることが好ましい。モータ14による駆動方式は、図示したように、モータ軸(図示せず)とロール軸(図示せず)とを結ぶベルト駆動であっても、ロール軸をモータ軸によって直接駆動するダイレクト駆動であっても、又は他の駆動方式であってよい。
モータ14は、モータ制御部21からの駆動信号によって駆動される。駆動信号を適切な駆動電圧に増幅するモータアンプ16がモータ制御部21とモータ14との間に配されることが好ましい。モータ14には更に、エンコーダ15が接続されている。
エンコーダ15は、機械的な位置の変化を電気信号として出力する。例えば、モータ14の回転に合わせてパルス信号Sを出力する。また、エンコーダ15は、モータ14の駆動軸(図示せず)の回転位置(例えば回転角度)や回転速度(例えば角速度)をセンサ(図示せず)で測定して、測定結果を電気信号として出力するものであってもよい。モータ14の回転位置や回転速度が測定できれば、モータ14と連動して動く移送機構10のコンベアベルト13上の基材シート51に塗布された塗布層52の位置や移送速度を求めることができる。エンコーダ15には例えばロータリエンコーダを用いることができる。
モータアンプ16は、後述の製造ライン制御部20が有するモータ制御部21からの動作信号を受けて、モータ14を駆動させる適切な電圧に増幅し、その電圧をモータ14に送る。更にモータアンプ16は、エンコーダ15が出力する電気信号(パルス信号)Sを、後述する検査システム30が有する画像処理装置31に送信する。
製造ライン制御部20は、モータ制御部21、タイミング制御部22、排出制御部23を有する。
モータ制御部21は、前述のとおり、モータ14の回転数や回転速度等の目標値の動作信号をモータアンプ16に送る。
タイミング制御部22は、後述の位置検出器45から物品1枚毎の加工に対して生成される信号を受信し、検査開始の信号であるトリガ信号Sとして画像処理装置31へ発信する。画像処理装置31では、このトリガ信号Sを受信した後、パルス信号Sを受信して撮像が行われる。すなわち、物品1枚毎に発信されるトリガ信号Sが入った後から、パルス信号Sに応じて撮像が行われる。パルス信号Sは、基材シート51が予め設定された距離進む度にエンコーダ15から発信され、物品1枚分の相当する長さに対して複数回発信される。後述のようにラインスキャンカメラが用いられる場合、撮像は予め設定したライン数だけ行われ、このライン数に合うようパルス信号Spが設定される。
排出制御部23は、画像処理装置31による判定信号Sの送信の有無(ONとOFF)に基づき、画像処理装置31によって塗布層52が不良と判断されたシート状部材54の排出信号Sを排出装置46に送信する。また、排出制御部23は、画像処理装置31による判定信号Sの送信の有無(ONとOFF)に基づき、検査した場所から排出装置46までの距離と製造ラインの搬送速度から、何個部材が通過したら排出するかを判断する。
検査システム30は、検査位置53の塗布層52を照明する照明装置32と、照明した検査位置53の塗布層52を撮像する撮像装置33と、撮像装置33で撮像して得た画像データから正反射成分を抽出して処理し、塗布層52の良否を判定する画像処理装置31とを有する。
<照明装置>
照明装置32は、前記工程(II)を実施する。
照明装置32は、基材シート51上の塗布層52の検査位置53における塗布層表面に対する垂線Lに対して斜め方向(垂線Lに対して角度θ傾けた方向)から照明光を照射するように配される。この角度θを照射角度θともいう。角度θは、使用する材料に応じて適宜設定されるものであるが、次のような範囲にあることが好ましい。すなわち、角度θは、照明光が塗布層51の表面で反射する光の正反射成分を効果的に生じさせることができる角度として設定される。角度θは、垂線Lpに対して0度超90度未満の範囲で設定される。角度θは、正反射成分を効果的に生じさせ、後述する取得した画像データから生成する検査画像において塗布層52と基材シート51との画像上の濃淡差をより明確にする観点から、15度以上が好ましく、25度以上がより好ましい。また、角度θは、後述する取得した画像データから生成する検査画像において、塗布層52及び基材シート51の高さ(厚み)方向の情報の割合が増え過ぎないようにする観点から、45度以下が好ましく、35度以下がより好ましい。
また、照明装置32の位置は、検査位置53の塗布層52に対し的確に照射できる位置であれば特に制限なく決められる。塗布層52の幅方向(移送方向に直交する方向。以下、X方向ともいう。)全体の塗布状態を好適に把握する観点から、移送方向(以下、Y方向ともいう。)と同じ方向に沿って照射することが好ましい。
なお、図1に示す平面上の検査位置53における垂線Lは、検査位置53における平面に対して垂直な線になる。
照明装置32は、複数のパターン光(異型パターンの光)からなる照明光を順次照射することができる。例えば、縞状の照度分布を持つパターン光を、該照度分布の位相を変化させながら順次照射することが可能な縞状パターン照明装置を用いることができる。この縞状パターン照明装置は、毎秒2万ライン以上の撮像に同期して位相を変えながら発光することができる。そして、検査位置53における幅方向(X方向)の1ラインに対し、全ての照度分布のパターン光を照射することができるようにされている。
上記のような複数のパターン光を塗布層53に照射し、正反射成分を生じさせ、これを後述の撮像装置33が撮像を行うことにより、塗布層52と基材シート51との画像上の濃淡差を領域全体で均一に発生させることができる。
縞状パターン照明装置の一例として、例えば図2に示すような、1ラインで8パターンの縞状パターン光を照射することができるものが挙げられる。パターン1~4は、基材シート51の幅方向(X方向)に、縞状の照度分布の位相を変化させたものである。パターン5~8は、基材シート51の移送方向(Y方向)に縞状の照度分布の位相を変化させたものである。このような照明装置の一例として、キーエンス社製の縞状パターン照明装置CA-DZW30Xが挙げられる。この縞状パターン照明装置は、幅方向(X方向)に延びるライン照明が移送方向(Y方向)に複数本配されているものであり、上記図2に示した縞状パターン光によって照明するものである。
照明装置32の発光のタイミングは、製造ライン制御部20が有するタイミング制御部22によって制御される。すなわち、タイミング制御部22からのトリガ信号Sを契機として発光するよう画像処理装置31において制御される。同時に、パルス信号Sに応じて、前記発光のタイミングに撮像のタイミングが同期するよう画像処理装置31において制御される。
<撮像装置>
撮像装置33は、前記工程(III)を実施する。
撮像装置33は、基材シート51上の塗布層52の検査位置53における塗布層表面に対する垂線Lに対して斜め方向(垂線Lに対して角度θ傾けた方向)から塗布層52の反射光を撮像するように配されている。この斜め方向(垂線Lに対して角度θ傾けた方向)は、照明装置32の斜め方向(垂線Lに対して角度θ傾けた方向)とは異なる別の斜め方向である。この角度θを撮像角度θともいう。
撮像装置33における角度θは、照明装置32の照射によって塗布層51の表面で反射する正反射成分を好適に捉え、他の反射成分の捕捉を抑えるようにできる角度として設定される。角度θは、使用する材料に応じて適宜設定されるものであるが、次のような範囲にあることが好ましい。すなわち、角度θは、垂線Lpに対して0度超90度未満の範囲で設定される。角度θは、正反射成分を効果的に捉え、後述する取得した画像データから生成する検査画像において塗布層52と基材シート51との画像上の濃淡差をより明確にする観点から、15度以上が好ましく、25度以上がより好ましい。また、θは、後述する取得した画像データから生成する検査画像において、塗布層52及び基材シート51の高さ(厚み)方向の情報の割合が増え過ぎないようにする観点から、45度以下が好ましく、35度以下がより好ましい。
撮像装置33は、検査位置53の塗布層52を明瞭に撮像する観点から、図1に示すように、検査位置53における垂線Lを挟んで照明装置32とは反対側の位置に配置されることが好ましい。また、撮像装置33は、塗布層52の幅方向(移送方向に直交する方向。以下、X方向ともいう。)全体の塗布状態を好適に把握する観点から、移送方向(以下、Y方向ともいう。)と同じ方向に沿って撮像することが好ましい。
撮像装置33は、複数のパターン光からなる反射光を順次撮像することができるものである。例えば、ラインスキャンカメラ(ラインセンサ)からなる。このようなラインスキャンカメラの一例として、キーエンス社製のラインスキャンカメラCA-HL02MXが挙げられる。
照明装置32における角度(照射角度)θと撮像装置33における角度(撮像角度)θとは、その値が等しいことが好ましい。等しいとは、角度の差Δθ(=|θ-θ|)が5度以下を意味し、1度以下が好ましく、0度が更に好ましい。これにより、撮像装置33の撮像角度θは、照明装置32の照射角度θにおける塗布層52からの正反射成分の正反射角度に一致させることができ、該正反射成分をより好適に捉えることができる。また、後述する取得した画像データから生成する検査画像において塗布層52と基材シート51との画像上の濃淡差を明確にすることができる。
検査位置53は、コンベアベルト13の平面上よりもロール周面の曲面上のほうが好ましい。例えば、図3に示すように、ロール70の周面上を移送される基材シート51の塗布層52の検査位置53は、移送方向に曲面上に配される。曲面上に配された基材シート51は、テンション(張力)がかかった状態であるため、基材シートにしわが生じにくい。また、ロールの頂点でのみ照明光が反射するため、迷光が生じにくい。そのため、検査位置53における塗布層52の正反射成分を、撮像装置33がより好適に捉えることができる。この観点から、検査位置53は、ロール周面の曲面上にあることが好ましい。
検査位置53が曲面上にある場合、図3に示したように、ロール70の表面70S(ロール面)上の検査位置53における垂線Lは、検査位置53におけるロール周面(ロールの回転方向に沿う周面)の接線Lに対して垂直な線になる。
<画像処理装置>
画像処理装置31は、前記工程(IV)~工程(VI)を実施する。
画像処理装置31は、検査位置53において撮像装置33で取得した、複数のパターン光に対応する複数の画像を生成する。この複数の画像は、パルス信号Sに応じて連続的に生成されるライン画像(一次元画像)を組み合わせることで生成される二次元画像である。より具体的には、ライン画像(一次元画像)は1ラインに対してパターン光の数だけ撮像され、該ライン画像を組わせた二次元画像はパターン光の数だけ複数生成される。この複数の画像(二次元画像)から、正反射成分を抽出する。そして、個々に抽出した正反射成分を合成し、正反射成分合成画像を生成する。この正反射成分合成画像が検査画像となる。例えば図4に示すような検査画像(正反射成分合成画像)を生成する。
なお、図4に示す検査画像は、図5に示すように、基材シート51上にホットメルト接着剤を移送方向(Y方向)に沿って帯状に、かつ、幅方向(X方向)に間欠に塗布して塗布層52を形成したものを塗布層52側から撮像して得た画像である。ただし、図5に示す塗布層52の配置構成は1例に過ぎず、本発明においてはこれに限定されず、様々な配置構成を取り得る。また、図4~6、8~10は、基材シート51としてのポリマーシートを用い、塗布層52としてのホットメルト接着剤を用いた例を示している。ただし、これは1例に過ぎず、本発明においては種々の材料に用いることができる。
また、画像処理装置31は、測定値算出手段(図示せず)を備える。この測定値算出手段は、検査画像に対し、少なくとも1つ以上の検査領域を設定し、2値化処理を行った後、塗布層の塗布状態を示す測定値を算出するものである。例えば、検査画像の検査領域における塗布層52に相当する白画素数(面積や幅(X方向の長さ))を測定値として算出することができる。このとき、基材シート51に相当する部分は黒色画素数となる。
さらに、画像処理装置31は、良否(測定値)判定手段(図示せず)を備える。この良否判定手段は、測定値と予め設定した閾値とを比較することで、塗布層52の塗布状態の良否を判定するものである。
このように画像処理装置31は、撮像装置33にて撮像した複数のパターン光の反射光から正反射成分を抽出して、検査画像を生成することができる。さらに検査画像に対して検査領域を設定して2値化処理を行い、その検査領域内の例えば白画素数を測定して、塗布層52を示す測定値を得ることができる。この測定値と予め設定した閾値とを比較して、検査領域の良否を判定することができる。例えば、検査画像を複数の検査領域に区分し該検査領域毎に閾値を設定し、1枚の検査画像の中で、複数箇所の検査領域の良否判定を個別に行うことができる。このときの検査領域は、適宜任意に設定でき、例えば塗布層52の配置に応じて設定することができる。
本発明のシート状部材の製造方法においては、前述のとおり反射光の正反射成分を好適に発生させ捉えて撮像を行っているので、前記測定値の算出にあたって、基材シート51と塗布層52との画像上の濃淡差を大きくすることができる。濃淡差が大きいほど、2値化処理などをより正確に行いやすく、それにより得られる検査画像を基にした検査が高精度かつ安定的になる。
この観点から、照射角度θ及び撮像角度θは、使用される材料に応じて適宜設定され、前述した範囲にあることがより好ましい。例えば、図6に示すように、θ=θ=15°の場合((A)図)に比べ、θ=θ=30°の場合((B)図)やθ=θ=45°の場合((C)図)の場合、塗布層52を示す画素数がピークとなるグレースケールの値と、基材シート51を示す画素数がピークとなるグレースケールの値との差が大きく、濃淡差がより大きくなっている。なお、図6において、PSは基材シート51としてのポリマーシートを意味し、HMは、塗布層52としてのホットメルト接着剤の層を示す。
濃度差をより大きくする観点から、基材シート51の塗布面とは反対面側(裏面側)に、塗布層52部分の反射率よりも低い低反射材料を配して撮像することが好ましい。これにより、基材シート51の背景の反射の影響を小さく抑えることができ、最表面の情報を好適に取得することができる。反射材料の光反射率は、30%以下が好ましく、10%以下がより好ましく、5%以下が更に好ましく、0%が特に好ましい。この光反射率は、使用する照明光の波長帯で構成された光(例えば白色光)を当てた場合の低反射材料の光反射率をいう。具体的には、低反射材料は、例えば、光沢の無い材質のもの、黒色のものなどが挙げられる。また、黒色として黒褐色、濃い灰色であってもよい。
また、濃度差をより大きくする観点から、基材シート51に比べて塗布層52の表面の凹凸が少ないことが好ましい。これにより、基材シートの表面に比べて塗布層52の表面における反射光の正反射成分がより強くなり、検査画像において塗布層52の領域がより白くなる。一方、塗布層52の表面に比べて基材シート51の表面における反射光は拡散反射成分が支配的となって、検査画像において基材シート51の領域がより黒くなる。その結果、検査画像において、基材シート51と塗布層52の画像上の濃淡差がより大きくなる。
このことから、塗布層52は、基材シート51の表面において、基材シート51の凹凸を埋めるようにして平滑に形成されることが好ましい。そのため、基材シート51の密度にもよるが、塗布層52は粘度が高いほうが基材シート51表面に留まりやすく、上記の検査画像の濃淡差を高めるのに効果的である。例えば、ホットメルト接着剤の場合、1000~50000MPa・s程度の粘度を有することが好ましい。
更に製造装置1は、基材シート51に塗布層52を形成したシート状部材の連続体を、上記の検査を終えた後、個々のシート状部材54に裁断する切断部41を有する。切断部41としては、ロータリーカッター等が挙げられる。ロータリーカッターは、対向するロール42、43で構成され、一方のロール43にカッター44が配される。カッター44を有するロール43には位置検出器45が接続されている。位置検出器45は、物品1枚毎の加工に対して生成される信号をタイミング制御部22に発信する。
次に、図1に示す製造装置1を用いた、本発明のシート状部材の製造方法の好ましい一例についてより具体的に説明する。
まず、前述の工程(I)において、図5に示すように、基材シート51上にホットメルト接着剤を塗布して塗布層52を形成する。
次いで、図7に示すフローチャートに沿って、前述の工程(II)~(IV)を実施する。
最初に「撮像工程」を行う。「撮像工程」では、前述の工程(II)と工程(III)を行う。具体的には、物品1枚毎の加工に対して生成されるトリガ信号S(図1参照)を契機として、基材シート51の移送距離に対応して生成されるパルス信号S(図1参照)に応じて、検査位置53に対して、複数のパターン光を順に照射し撮像を行う。ここでは、検査位置53における幅方向(X方向)の1ラインに対し8つのパターン光を照射し、ラインスキャンカメラによって撮像する。
このときの照射角度θ、撮像角度θは、それぞれ検査位置53における塗布層表面に対する垂線Lに対して斜め方向となる角度としている。照射する斜め方向と撮像する斜め方向とは、互いに異なる方向である。互いに異なる方向でありながら、照射角度θと撮像角度θとは等しいことが好ましい。また、照射角度θ及び撮像角度θはそれぞれ、前述の好ましい範囲に設定することが好ましい。
次に「画像生成工程」を行う。これにより前述の工程(IV)を行う。具体的には、「画像生成工程」にて、複数のパターン光を照射した検査位置53の塗布層52を撮像して得られる複数の画像から正反射成分を抽出して合成し、正反射成分合成画像を生成する。
次に「測定工程」を行う。「測定工程」では、前述の工程(V)を行う。具体的には、検査画像に対し、例えば、図8に示したように塗布パターンに合わせて、幅方向(X方向)に区分した検査領域A1~A9を設定し、検査領域毎に2値化処理を行った後、塗布層の塗布状態を示す測定値を算出する。図示例では各検査領域の面積を基に測定値を算出する。この場合、2値化処理された検査領域A1~A9それぞれの領域内に存在する白画素の画素数を計測する。すなわち、白画素の画素数で白画像の総面積を求める。この白画像の総面積が、各検査領域における塗布層52の面積の測定値となる。塗布層52の面積ではなく幅を測定値とする場合には、例えば、検査領域内の白画像のエッジ部分を抽出し、各エッジ幅を算出することで塗布幅を計測する。白画素の代わりに黒画素を計測してもよい。
次に「判定工程」を行う。「判定工程」では、前述の工程(VI)を行う。具体的には、上記の測定値と予め設定した閾値とを比較して、塗布層52の塗布状態の良否を判定する。良否判定の基準値となる閾値は、検査領域毎に設定することが検査精度を高める点で好ましい。
この閾値は、各検査領域と塗布層52の特性値との相対関係に応じて適宜設定される。前記特性値は、シート状部材が適用される物品に求められる機能条件を満たす値である。例えば、塗布層52がホットメルト接着剤の層である場合、基材シートに対して十分な接着強度を与えるという機能条件を満たす特性値である。
また、塗布層52が接着剤ではなく機能剤(例えばスキンケア剤)である場合、肌に対して与える作用として求められる機能条件を満たす値を特性値とすることができる。
このようにして良否判定の閾値を設定し、測定値(白画素数)が閾値を超えれば良品と判定し、閾値以下であれば不良と判断する。
例えば、図8に示す検査画像の例では次のようにして閾値を設定することができる。
すなわち、図9(A)に示すように、基材シート51に塗布したホットメルト接着剤の塗布層の坪量が80g/m超であれば、シート状部材における特性値を満たす。このことから、図9(B)に示すように、前記特性値を満たすホットメルト接着剤の坪量の境界80g/mに対応する白画素面積値4×10pixelを閾値として設定することができる。図9(B)のグラフに示されるように、閾値として設定する白画素面積値4×10pixelを超える白画素面積値であれば、ホットメルト接着剤の坪量は十分高く、塗布状態が良好であることを示している。
このように、特性値に基づいて閾値を設定し、該閾値を超えたか否かによって塗布状態の良否を判断することにより、実際に良好な塗布層が形成されたシート状部材が製造されたか否かを判断することができる。
不良の判定が出された場合、検査を終えて個々に切断されたシート状部材54の中から、不良と判定されたシート状部材54NGを特定し、次のようにして製造ラインから排出することが好ましい。
まず、良品と判断されると、画像処理装置31は判定信号Sを「ON」にする。判定信号Sは、検査システム30の画像処理装置31から製造ライン制御部20の排出制御部23に送信される。すなわち、信号を発信して「OK」の情報を排出制御部23伝達する。一方、不良と判断されれば、画像処理装置31は判定信号Sを「OFF」にする。すなわち、信号を発信しないことで、「NG」の情報を排出制御部23に伝達する。
「ON」にされた判定信号Sを排出制御部23が受信すると、排出装置46は作動せず、良品として判断されたシート状部材54OKは次の工程に流される。判定信号Sが「OFF」にされた場合、排出制御部23は排出装置46に排出信号Sを送信し、排出装置46は不良のシート状部材54NGを特定して排出する。排出は、不良部材を集めるラインに不良部材を流すことによって行われることが好ましい。
この判定工程において、測定値に基づいて検知した不良判定(判定信号が「OFF」)が多発するようであれば、塗布異常を知らせる警報を、例えば、画像表示装置34に出力することができる。更に続くようであれば、製造装置1を停止させることができる。
上記のように不良と判断される事象は、製造ラインにおける連続移送及び連続塗工の工程において、図10(A)のグラフの符号91及び92で示した部分に見られるように、白画素の面積値の減少として現れる。
例えば、基材シートの種類によっては紙粉が発生しやすいシートがあり、そのようなシートでは、ホットメルトガン(図示せず)の先端に紙粉が溜まり、ホットメルト接着剤の塗布抜けが連続的に発生することがある(図10(B)の検査画像における符号91の領域参照)。
また、ホットメルトガンのホース内におけるエア噛みにより、ホットメルト接着剤の抜けが大面積で発生することがある(図10(C)の検査画像における符号92の領域参照)。この場合の抜けは、紙粉汚染のような詰まりとは違い、突発的に発生する。
このような異常が発生した場合は、前述のとおり良否判定により不良品を検出する。この検出結果に基づいて不良品を排出することができる。また、不良判定が多発する場合には、詰まり警報やエア噛み警報などの異常を知らせる警報を出力することができる。更に続くようであれば、製造装置1を停止させて確認をすることができる。
本発明のシート状部材の製造方法によれば、塗布層における反射光の正反射成分を好適に発生させ捉えることができ、取得した画像データにおける塗布層と基材シートとの画像上の濃淡差を大きくできる。これを基に、塗布層の領域全体における塗布状態の検査精度を向上でき、安定的なシート状部材の製造を製造することができる。また、上記の正反射成分を利用するものであるため、紫外光により発光する発光材の有無に拘らず様々な塗布層に対応することができ、検査が可能な塗布層の範囲(種類)を広げることができる。
また、本発明のシート状部材の製造装置によれば、上記の本発明のシート状部材の製造方法を好適に実施することができる。
1 製造装置
10 移送機構
20 製造ライン制御部
21 モータ制御部
22 タイミング制御部
23 排出制御部
30 検査システム
31 画像処理装置
32 照明装置
33 撮像装置
34 画像表示装置
41 切断部
42、43 ロール
44 カッター
51 基材シート
52 塗布層
53 検査位置
54 シート状部材
54OK 良品のシート状部材
54NG 不良のシート状部材
A1~A9 検査領域
垂線
接線
θ 照射角度
θ 撮像角度

Claims (10)

  1. シート状部材の製造方法であって、
    一方向に移送中の基材シート上に塗布層を形成する工程と、
    前記塗布層の検査位置における塗布層表面に対する垂線に対して斜め方向から該検査位置の前記塗布層に向けて複数のパターン光を照射する工程と、
    前記垂線に対して前記斜め方向とは異なる別の斜め方向から前記検査位置の前記塗布層を撮像する工程と、
    前記撮像する工程で取得した複数の画像から正反射成分を抽出して合成し、検査画像を生成する工程と、
    前記検査画像に対し、少なくとも1つ以上の検査領域を設定し、前記塗布層の塗布状態を示す測定値を算出する工程と、
    前記測定値と予め設定した閾値とを比較して、前記塗布層の塗布状態の良否を判定する工程とを含む、
    シート状部材の製造方法。
  2. 前記良否を判定する工程により前記塗布層の塗布状態が不良と判定されたシート状部材を排出する工程を含む、請求項1に記載のシート状部材の製造方法。
  3. 前記塗布層は接着剤である、請求項1又は2に記載のシート状部材の製造方法。
  4. 前記パターン光を照射する前記斜め方向の前記垂線に対する角度と前記撮像を行う前記別の斜め方向の前記垂線に対する角度が等しい、請求項1~3のいずれかに記載のシート状部材の製造方法。
  5. 前記基材シートの前記塗布面とは反対面側に、前記塗布層部分の反射率よりも低い低反射材料を配して撮像する、請求項1~4のいずれかに記載のシート状部材の製造方法。
  6. 前記測定値の算出には、前記検査画像の検査領域における塗布層の面積及び幅のいずれか一つ以上を用いる、請求項1~5のいずれかに記載のシート状部材の製造方法。
  7. 前記良否を判定する工程において、不良を検知した場合に、塗布異常を知らせる警報を出力する、又は、該製造装置を停止させる、請求項1~6のいずれかに記載のシート状部材の製造方法。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のシート状物品製造方法によって得たシート状部材を組み込んでシート状物品を製造する、シート状物品の製造方法。
  9. シート状部材の製造装置であって、
    一方向に移送中の基材シート上に塗布層を形成する塗布装置と、
    前記塗布層の検査位置における塗布層表面に対する垂線に対して斜め方向から該検査位置に向けて複数のパターン光を照射する照明装置と、
    前記垂線に対して前記斜め方向とは異なる別の斜め方向から前記検査位置の前記塗布層を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置で撮像して得た前記複数のパターン光を照射した前記検査位置における画像データから正反射成分を抽出して処理し、塗布状態の良否を判定する画像処理装置を含む、
    シート状部材の製造装置。
  10. 前記画像処理装置は、
    前記撮像装置で取得した複数のライン画像からなる前記画像データから正反射成分を抽出して合成し、検査画像を生成する検査画像生成手段と、
    前記検査画像に対し、少なくとも1つ以上の検査領域を設定し、前記塗布層の塗布状態を示す測定値を算出する測定値算出手段と、
    前記測定値と予め設定した閾値とを比較することで、前記塗布層の塗布状態の良否を判定する良否判定手段とを含む、
    請求項9記載にシート状部材の製造装置。
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