JP2022041531A - 画像形成装置および照射方法 - Google Patents

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【課題】記録媒体に転写される画像の品質の不均一を抑制することが可能な画像形成装置および照射方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、活性エネルギー線硬化性を有するインク液滴をインクジェットヘッドから吐出することによって、転写体20上に画像を形成し、転写ニップにおいて記録媒体に当該画像を転写する画像形成部と、転写体の移動方向における転写ニップの上流側において、転写体を張架する張架部と、転写体のうち張架部により張架される張架領域において、インク液滴に活性エネルギー線を照射する照射部25と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置および照射方法に関する。
近年、紙、布帛等の種々の記録媒体に対して高精細な画像を形成(記録)する装置として、インクジェットヘッドからインク液滴を吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット方式による画像形成装置が広く普及している。
上記画像形成装置においては、インクジェットヘッドから吐出されるインク液滴を中間転写ベルトなどの転写体に画像として形成させ、形成された画像を転写ニップで記録媒体に転写する中間転写方式のものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この中間転写方式の画像形成装置により、予めインク液滴の量を抑制し、転写ニップの転写圧でインク液滴(インクドット)を潰し所望の大きさ(ドット径)に拡張することができる。言い換えると、少ないインク液滴量で画像カバレッジの高い画像を形成することができる。
中間転写方式の画像形成装置においては、記録媒体に対する画像の転写性を確保するため、活性エネルギー線(例えば、紫外線)で硬化(増粘)するインクを用い、活性エネルギー線透過性を有する転写体を使用する構成が挙げられる。この構成では、転写ニップの上流側における転写体上の画像(インク液滴)、および転写ニップにおいて挟持かつ押圧(ニップ)される画像(インク液滴)に対して、転写体の内周面側から活性エネルギー線を照射して当該インク液滴の粘度を調整する。これにより、記録媒体と接触するインク液滴の濡れ性を保ったまま、当該インク液滴が潰れない程度の粘度を確保して転写性を向上させることができる。
特開2012-91342号公報
上記画像形成装置においては、転写体上の画像(インク液滴)が転写ニップに突入する前に、適度なインク粘度となるように、活性エネルギー線を照射することが重要である。具体的に説明すると、活性エネルギー線の照射量が高すぎる場合(すなわち、記録媒体と接触するインク液滴のインク粘度が高くなりすぎる場合)、当該インク液滴の濡れ性を十分に保つことができず、記録媒体に対するインク液滴の転写性が低下する結果、記録媒体に転写される画像の品質が低下してしまう。また、活性エネルギー線の照射量が低すぎる場合(すなわち、記録媒体と接触するインク液滴のインク粘度が低くなりすぎる場合)、転写ニップの転写圧でインク液滴が過剰に潰されて拡大し、記録媒体に転写される画像の品質が低下してしまう。
ところで、可撓性を有する転写体を使用した場合には、転写体面の傾きが時々刻々と変化するたるみ(波打ち)が発生しやすい。波打ちが発生した場合には、転写体上の画像(インク液滴)に対する活性エネルギー線の単位面積あたりの照射量は場所ごと時間ごとに異なり、当該インク液滴に対する照射ムラひいては当該インク液滴のインク粘度のムラが発生する。その結果、記録媒体に転写される画像の品質が不均一になってしまうという問題があった。
本発明は、記録媒体に転写される画像の品質の不均一を抑制することが可能な画像形成装置および照射方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
活性エネルギー線硬化性を有するインク液滴をインクジェットヘッドから吐出することによって、転写体上に画像を形成し、転写ニップにおいて記録媒体に当該画像を転写する画像形成部と、
前記転写体の移動方向における前記転写ニップの上流側において、前記転写体を張架する張架部と、
前記転写体のうち前記張架部により張架される張架領域において、前記インク液滴に活性エネルギー線を照射する照射部と、
を備える。
本発明に係る照射方法は、
活性エネルギー線硬化性を有するインク液滴をインクジェットヘッドから吐出することによって、転写体上に画像を形成し、転写ニップにおいて記録媒体に当該画像を転写する画像形成部を備える画像形成装置の照射方法であって、
前記転写体の移動方向における前記転写ニップの上流側において、前記転写体を張架し、
前記転写体のうち張架される張架領域において、前記インク液滴に活性エネルギー線を照射する。
本発明によれば、記録媒体に転写される画像の品質の不均一を抑制することができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る活性エネルギー線の照射構成を説明する図である。 本実施の形態に係る張架部材を移動させる構成を説明する図である。 本実施の形態に係る張架動作例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る活性エネルギー線の照射構成の変形例を説明する図である。 本実施の形態に係る活性エネルギー線の照射構成の変形例を説明する図である。 本実施の形態に係る活性エネルギー線の照射構成の変形例を説明する図である。
まず、本実施の形態における画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。また、図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、インクジェットヘッド102(図2を参照)が搭載されたヘッドユニット10と、転写ベルト20と、転写ベルト20を回転可能に張架する従動ローラー21,22および駆動ローラーとしての転写ローラー23と、記録媒体Pを搬送する搬送ドラム24と、装置全体の制御を行う制御部40(図2を参照)とを備える。
なお、ヘッドユニット10、転写ベルト20および転写ローラー23は、本発明の「画像形成部」として機能する。また、転写ベルト20は、本発明の「転写体」として機能する。
また、画像形成装置1は、転写ベルト20に吐出されたインク液滴の粘度を調整する第1照射部25と、記録媒体Pに転写されたインクを硬化させる第2照射部26と、転写ベルト20の表面をクリーニングするクリーニング部27と、転写ローラー23および搬送ドラム24を駆動する搬送駆動部51とを備える。
なお、図示しないが、画像形成装置1は、記録媒体Pを積載して搬送ドラム24に給送する給送部、画像が転写された記録媒体Pを搬送ドラム24の搬送方向下流側に排出する排出部、装置の状態を表示する表示部、等を備える。これらは公知の構成であるため、図示および説明を省略する。
記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった用紙の他、布帛またはシート状の樹脂等、転写ベルト20の表面に着弾したインク液滴を転写させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
転写ベルト20は、上方に配置された従動ローラー21,22と、下方に配置された転写ローラー23(駆動ローラー)とに架け渡されており、搬送駆動部51の転写モーター(図示せず)の駆動力が転写ローラー23に伝達されることにより、図1中の時計周り方向に回転(移動)する。
本実施の形態では、転写ベルト20は、可撓性および活性エネルギー線透過性を有し、ポリイミド(PI)の基材上に、シリコンゴムの弾性層と、ポリプロピレン(PP)の表層とが積層された無端ベルトが用いられる。転写ベルト20における活性エネルギー線(中心波長:420nm)の透過率は90%以上である。
また、転写ローラー23は、転写ベルト20と同様に、活性エネルギー線透過性を有し、例えば直径が100mmで、表層のゴム厚が30mmであるゴムローラーが用いられる。なお、基材については、ポリイミド(PI)等の樹脂材料が使用されても良いし、ステンレス材料が使用されても良い。
画像形成装置1において、転写ベルト20は、制御部40の制御信号に基づいて上記の転写モーターが駆動され転写ローラー23が図1中の時計周り方向に回転することによって、時計周り方向に回転駆動される。本実施の形態では、制御部40の制御の下、転写ベルト20が例えば1000mm/secの速さ(印画速度)で回転するように、転写ローラー23の回転速度が制御される。
搬送ドラム24は、円柱面状の外周曲面(搬送面)上に記録媒体Pを保持した状態で図1の図面に垂直な方向(以下、「直交方向」と称する)に延びた回転軸の回りで回転することで、搬送面に沿った搬送方向に記録媒体Pを例えば1000mm/secの速さ(搬送速度)で搬送する。
具体的には、搬送ドラム24は、搬送ドラムモーター(図示せず)を備え、制御部40の制御により搬送ドラムモーターが駆動されることにより、図1中の反時計周り方向に回転する。本実施の形態では、搬送ドラム24として、大型(例えば印刷機用3倍胴)の金属製ドラムが用いられる。
上述した転写ベルト20、転写ローラー23および搬送ドラム24は、800mmの幅すなわち軸方向の長さを有する。
転写ローラー23は、搬送ドラム24の上部に対向して配置され、転写ベルト20を介して搬送ドラム24を加圧する。また、転写ベルト20を挟んで、搬送ドラム24が転写ローラー23に圧接されることにより、転写ベルト20から記録媒体Pへ画像を転写する転写ニップNPが形成される。本実施の形態では、転写ニップNPにおける転写荷重の値は、例えば300~1200Nに設定されている。
ヘッドユニット10は、転写ベルト20に対向するインク吐出面に設けられたノズル開口部から転写ベルト20に対してインク液滴を吐出して転写ベルト20上に画像を形成する。搬送ドラム24は、転写ベルト20上に形成された画像が転写ニップNPで記録媒体Pの所定の位置に転写されるように、記録媒体Pを搬送する。
本実施の形態における画像形成装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット10が転写ベルト20の回転方向(移動方向)の上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
各ヘッドユニット10は、インクジェットヘッド102(図2を参照)を備える。インクジェットヘッド102には、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、ノズルとを各々有する複数の記録素子が設けられている。この記録素子は、圧電素子を変形動作させる駆動信号が入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインク液滴を吐出する。
インクジェットヘッド102に含まれるノズルの直交方向についての配置範囲は、搬送ドラム24により搬送される記録媒体Pのうち画像が形成される領域の直交方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット10は、画像の形成時には搬送ドラム24の回転軸に対して位置が固定されて用いられる。すなわち、画像形成装置1は、シングルパス形式の画像形成装置である。
本実施の形態では、インクジェットヘッド102から転写ベルト20に吐出されるインクとして、紫外線の照射を受けて硬化する紫外線硬化性を有するインクが使用される。より具体的には、転写ベルト20に供給される活性エネルギー線の量(第1照射部25から出力される紫外線(UV:ultra violet)の光量)に応じて粘度が変化するインクが用いられる。第1照射部25から照射される活性エネルギー線の光量が多いほど、粘度が高くなる性質のインクが用いられる。すなわち、画像形成装置1の画像形成部は、UV硬化型インクジェット方式を採用している。
第1照射部25は、転写ベルト20の内周面側に配置され、制御部40の制御の下、転写ニップNPの上流側における転写ベルト20上のインク液滴、および、転写ニップNPにおける転写ベルト20上のインク液滴に対して活性エネルギー線を照射して当該インク液滴を硬化させる。本実施の形態では、第1照射部25は、波長420nmのUV光を出力するUV光源を備え、通常の印刷ジョブにおける照射強度のデフォルト値が2.0W/cmに設定されている。なお、本実施の形態において、第1照射部25は、本発明の「照射部」として機能する。
第2照射部26は、転写ニップNPの下流側に搬送される記録媒体Pに活性エネルギー線を照射するように配置されており、制御部40の制御の下、転写ニップNPにより転写された画像(インク液滴)を本硬化させる。本実施の形態では、第2照射部26は、波長420nmのUV光を出力するUV光源を備え、通常の印刷ジョブにおける照射強度のデフォルト値が5.0W/cmに設定されている。
クリーニング部27は、転写ベルト20の移動方向(回転方向)において従動ローラー21と転写ローラー23との間における転写ベルト20の表面に対向配置され、転写ベルト20の表面をクリーニングするドライウェブ(ウェブローラー)を備える。
クリーニング部27のドライウェブは、転写ベルト20に対して接触離間可能、かつ、回転可能に構成されており、制御部40の制御により転写ベルト20に対して接触して回転することにより、転写ベルト20の表面をクリーニングして当該表面に付着した異物(転写残やミストによる不要なインクや紙粉)を除去する。これにより、転写ベルト20を透過する活性エネルギー線の光量を一定量確保して、画像形成時に転写ベルト20に吐出されたインクを所望の状態にすることができる。言い換えると、転写ベルト20の表面に異物が付着(固着)している場合に、インクに対して適切な量の活性エネルギー線が照射されず、当該インクを所望の硬化状態にすることができない事態を回避することができる。
次に、主として図2を参照して、画像形成装置1における他の主要な機能構成を説明する。画像形成装置1は、ヘッドユニット10が有するヘッド駆動部101およびインクジェットヘッド102と、制御部40と、搬送駆動部51と、入出力インターフェース52とを備える。
ヘッド駆動部101は、制御部40の制御に基づいてインクジェットヘッド102の記録素子に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電素子を変形動作させる駆動信号を出力することにより、インクジェットヘッド102のノズルから画像データの画素値に応じた量のインク液滴を吐出させる。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)および記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種の演算処理を行う。また、CPU41は、画像形成装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。なお、RAM42は、不揮発性メモリーを含んでも良い。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部44には、入出力インターフェース52を介して外部装置2から入力された印刷ジョブ(具体的には、印刷枚数などの種々のユーザー設定情報を含む画像形成指示)および当該印刷ジョブに係る画像データが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて搬送ドラム24の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して搬送ドラム24を所定の速度およびタイミングで回転させる。また、搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて転写ローラー23のモーターに駆動信号を供給して、転写ベルト20を所定の速度およびタイミングで回転させる。
入出力インターフェース52は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース52は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか、または、これらの組み合わせで構成される。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース52を介して印刷ジョブおよび画像データ等を制御部40に供給する。
ところで、画像形成装置1においては、転写ベルト20上の画像(インク液滴)が転写ニップNPに突入する前に、適度なインク粘度となるように、活性エネルギー線を照射することが重要である。具体的に説明すると、活性エネルギー線の照射量が高すぎる場合(すなわち、記録媒体Pと接触するインク液滴のインク粘度が高くなりすぎる場合)、当該インク液滴の濡れ性を十分に保つことができず、記録媒体Pに対するインク液滴の転写性が低下する結果、記録媒体Pに転写される画像の品質が低下してしまう。また、活性エネルギー線の照射量が低すぎる場合(すなわち、記録媒体Pと接触するインク液滴のインク粘度が低くなりすぎる場合)、転写ニップNPの転写圧でインク液滴が過剰に潰されて拡大し、記録媒体Pに転写される画像の品質が低下してしまう。
上述したように本実施の形態では、可撓性を有する転写ベルト20を使用している。そのため、転写ベルト20面の傾きが時々刻々と変化するたるみ(波打ち)が発生しやすい。波打ちが発生した場合には、転写ベルト20上の画像(インク液滴)に対する活性エネルギー線の単位面積あたりの照射量は場所ごと時間ごとに異なり、当該インク液滴に対する照射ムラひいては当該インク液滴のインク粘度のムラが発生する。その結果、記録媒体Pに転写される画像の品質が不均一になってしまう。
そこで、画像形成装置1は、転写ベルト20の移動方向における転写ニップNPの上流側において、転写ベルト20を張架する張架部28を備える。そして、第1照射部25は、転写ベルト20のうち張架部28により張架される張架領域において、インク液滴に活性エネルギー線を照射する。
図3は、本実施の形態に係る活性エネルギー線の照射構成を説明する図である。図3に示すように、張架部28は、活性エネルギー線透過性を有し、転写ベルト20の内周面側から転写ベルト20を張架する張架部材30を有する。張架部材30における活性エネルギー線(中心波長:420nm)の透過率は70%以上である。
張架部材30は、ローラー形状を有する張架ローラーである。張架部材30は、転写ベルト20上のインク液滴に活性エネルギー線(図3では、太線矢印で示す)が照射される際に、転写ベルト20のうち活性エネルギー線が照射される照射領域を適切な付勢力(図3では、付勢方向を細線矢印で示す)で張架するために設けられる。なお、張架部材30としては例えば、ゴムローラーを用いることができる。また、張架部材30は、PTFEコート、PFAチューブ、シリコンゴムなどによって表層を設けてもよい。
張架部28は、転写ベルト20の張架態様(具体的には、転写ベルト20に対する張架部材30の付勢力)を変更することによって転写ベルト20の張力を調整することができる。また、張架部28は、転写ベルト20の張力を増大させる第1の位置と、転写ベルト20の張力を減少させる第2の位置との間で張架部材30を移動させることができる。図4は、本実施の形態に係る張架部材30を移動させる構成を説明する図である。
図4に示すように、張架部材30は、張架部材30の軸30aに当接する偏心カム29の回転角度に応じて、転写ベルト20に対する相対的な位置を制御することが可能に構成されている。偏心カム29は、制御部40の制御の下、図示しない駆動部(例えば、モーター)によって回転駆動される。
図4Aは、偏心カム29が反時計回り方向(細線矢印で示す方向)に回転することによって、転写ベルト20の張力を増大させる第1の位置に張架部材30が移動(移動方向を太線矢印で示す)する様子を示している。偏心カム29が反時計回り方向に回転する量が増大することによって、転写ベルト20に対する張架部材30の付勢力ひいては転写ベルト20の張力は増大する。転写ベルト20に対する張架部材30の最大付勢力は、例えば100kPaである。
図4Bは、偏心カム29が時計回り方向(細線矢印で示す方向)に回転することによって、転写ベルト20の張力を減少させる第2の位置に張架部材30が移動(移動方向を太線矢印で示す)する様子を示している。偏心カム29が時計回り方向に回転する量が増大することによって、転写ベルト20に対する張架部材30の付勢力ひいては転写ベルト20の張力は減少する。なお、第2の位置は、転写ベルト20から張架部材30が離間することによって転写ベルト20の張力を減少させる位置でも良い。
なお、張架部材30を移動させる構成としては、電磁力を利用して、電気エネルギーを機械的運動に変換するソレノイドを使用しても良い。この場合、ソレノイドの通電によって戻しバネ(図示しない)の付勢力に抗して可動鉄芯(プランジャー)に接続された張架部材30を転写ベルト20側に移動させる一方、ソレノイドの非通電によって戻しバネの付勢力によって可動鉄芯(プランジャー)に接続された張架部材30を転写ベルト20とは反対側に移動させる。
次に、図5のフローチャートを参照して、画像形成装置1における張架動作の例について説明する。なお、図5に示す処理は、印刷ジョブに係る画像データが制御部40に供給されてインクジェットヘッド102のノズルから画像データの画素値に応じた量のインク液滴が吐出される前(すなわち印刷ジョブの実行前)に実行される。
まず、制御部40は、偏心カム29を回転させることによって、転写ベルト20の張力を増大させる第1の位置に張架部材30を移動させる(ステップS100)。偏心カム29の回転量が増大することによって、転写ベルト20に対する張架部材30の付勢力ひいては転写ベルト20の張力は増大する。
次に、制御部40は、印刷ジョブの実行が終了したか否かについて判定する(ステップS120)。判定の結果、印刷ジョブの実行が終了していない場合(ステップS120、NO)、処理はステップS120の前に戻る。
一方、印刷ジョブの実行が終了した場合(ステップS120、YES)、制御部40は、偏心カム29を回転させることによって、転写ベルト20の張力を減少させる第2の位置に張架部材30を移動させる(ステップS140)。偏心カム29の回転量が増大することによって、転写ベルト20に対する張架部材30の付勢力ひいては転写ベルト20の張力は減少する。
ステップS140の処理が完了することによって、画像形成装置1は、図5における処理を終了する。図5に示すフローチャートでは、印刷ジョブが実行されている場合(すなわち、張架部28により張架される張架領域において活性エネルギー線が照射される場合)、印刷ジョブが実行されていない場合(すなわち、張架部28により張架される張架領域において活性エネルギー線が照射されない場合)と比べて、転写ベルト20の張力が大きくなるように転写ベルト20の張架態様を変更する。これにより、印刷ジョブが実行されていない場合、不必要に転写ベルト20の張力が大きくなり、長期的に転写ベルト20が伸びて耐久性が低下してしまうことを抑制することができる。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、画像形成装置1は、活性エネルギー線硬化性を有するインク液滴をインクジェットヘッド102から吐出することによって、可撓性を有する転写体(転写ベルト20)上に画像を形成し、転写ニップNPにおいて記録媒体Pに当該画像を転写する画像形成部(ヘッドユニット10、転写ベルト20および転写ローラー23)と、転写体の移動方向における転写ニップNPの上流側において、転写体を張架する張架部28と、転写体のうち張架部28により張架される張架領域において、インク液滴に活性エネルギー線を照射する照射部(第1照射部25)とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、転写体のうち張架部28により張架される張架領域、つまり波打ちの発生が抑制される領域において、インク液滴に活性エネルギー線が照射される。そのため、転写体上の画像(インク液滴)に対する活性エネルギー線の単位面積あたりの照射量は場所ごと時間ごとに異なることなく、当該インク液滴に対する照射ムラひいては当該インク液滴のインク粘度のムラの発生が抑制される。その結果、記録媒体Pに転写される画像の品質の不均一を抑制することができる。
なお、上記実施の形態においては、極力波打ちの発生が抑制される領域において、インク液滴に活性エネルギー線が照射されることが望ましい。そのため、転写ベルト20の移動方向において、活性エネルギー線の照射領域は、張架部28により張架される張架領域に含まれることが望ましい。ここで、照射領域が張架領域に含まれるとは、転写ベルト20の移動方向において、照射領域の位置が張架領域の位置と同等であるか、または、照射領域の位置が張架領域の位置の内側であることを意味する。
例えば、図6に示すように、転写ベルト20の移動方向における転写ニップNPの上流側において、転写ベルト20を張架する張架部材として、ローラー形状を有する複数の張架部材30,31,32を使用しても良い。この場合、活性エネルギー線の照射領域は、複数の張架部材30,31,32により張架される張架領域(波打ちの発生が抑制される領域)に確実に含まれる。
また、図7に示すように、転写ベルト20の移動方向における転写ニップNPの上流側において、転写ベルト20を張架する張架部材33はブロック形状を有しても良い。この場合も、活性エネルギー線の照射領域は、ブロック形状の張架部材33により張架される張架領域(波打ちの発生が抑制される領域)に確実に含まれる。
また、上記実施の形態において、図8に示すように、転写ベルト20を張架する張架部材34を転写ローラー23に隣接して配置させても良い。この場合、第1照射部25は、張架部材34により張架される張架領域および転写ニップNPにおいて、インク液滴に活性エネルギー線を照射する。このように、転写ベルト20を張架する張架部材として転写ローラー23も使用することによって、転写ベルト20の移動方向において、張架部材34および転写ローラー23により張架される張架領域は、張架部材34により張架される張架領域よりも長くなる。その結果、活性エネルギー線の照射領域は、張架部材34および転写ローラー23により張架される張架領域(波打ちの発生が抑制される領域)に確実に含ませることができる。
また、上記実施の形態では、第1照射部25により照射される活性エネルギー線は、紫外線である例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、活性エネルギー線は、電子線であっても良い。この場合、電子線に応じて粘度が変化するインクが用いられることが好ましい。
また、上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
2 外部装置
10 ヘッドユニット
20 転写ベルト
21,22 従動ローラー
23 転写ローラー
24 搬送ドラム
25 第1照射部
26 第2照射部
27 クリーニング部
28 張架部
29 偏心カム
30,31,32,33,34 張架部材
30a 軸
40 制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 記憶部
51 搬送駆動部
52 入出力インターフェース
101 ヘッド駆動部
102 インクジェットヘッド
NP 転写ニップ
P 記録媒体

Claims (12)

  1. 活性エネルギー線硬化性を有するインク液滴をインクジェットヘッドから吐出することによって、転写体上に画像を形成し、転写ニップにおいて記録媒体に当該画像を転写する画像形成部と、
    前記転写体の移動方向における前記転写ニップの上流側において、前記転写体を張架する張架部と、
    前記転写体のうち前記張架部により張架される張架領域において、前記インク液滴に活性エネルギー線を照射する照射部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記転写体の移動方向において、前記活性エネルギー線の照射領域は、前記張架領域に含まれる、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記照射部は、前記張架領域および前記転写ニップにおいて、前記インク液滴に前記活性エネルギー線を照射する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記張架部は、前記転写体の張架態様を変更することによって前記転写体の張力を調整する、
    請求項1~3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記張架部は、前記張架領域において活性エネルギー線が照射される場合、前記張架領域において活性エネルギー線が照射されない場合と比べて、前記転写体の張力が大きくなるように前記転写体の張架態様を変更する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記張架部は、前記転写体の張力を増大させる第1の位置と、前記転写体の張力を減少させる第2の位置との間で移動して前記転写体を張架する張架部材を有する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記張架部材は、ローラー形状を有する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記張架部材は、複数のローラーである、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記張架部材は、ブロック形状を有する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  10. 前記転写体は、活性エネルギー線透過性を有し、
    前記張架部材は、活性エネルギー線透過性を有し、前記転写体の内周面側から前記転写体を張架し、
    前記照射部は、前記転写体の内周面側から前記活性エネルギー線を照射する、
    請求項6~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記転写体は、可撓性を有する、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 活性エネルギー線硬化性を有するインク液滴をインクジェットヘッドから吐出することによって、転写体上に画像を形成し、転写ニップにおいて記録媒体に当該画像を転写する画像形成部を備える画像形成装置の照射方法であって、
    前記転写体の移動方向における前記転写ニップの上流側において、前記転写体を張架し、
    前記転写体のうち張架される張架領域において、前記インク液滴に活性エネルギー線を照射する、
    照射方法。
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