JP2022041212A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流電圧入力部に、直流電流が入力される場合であっても画像形成装置の加熱装置に備わるヒータへの通電を遮断する技術を実現する。【解決手段】画像形成装置の制御部(39)は、交流電圧入力部(37)に直流電圧が印加された場合、交流電圧異常検出部(38)で直流電圧を検知し、切替部(35)を非接続から接続状態に接続命令を出力する。切替部(35)は接続されて、ヒューズ(36)が溶断し、ヒータ(31)への通電は遮断される。【選択図】図3

Description

本発明は加熱装置及び画像形成装置に関する。
従来、加熱装置のヒータの加熱を制御するトライアックをオフできなくなってヒータの温度が異常上昇してしまうことがないように、電源異常を検知するとヒータに通電しないようにリレーを切り離すことができる画像形成装置がある。
インバータ装置の故障時に、直流電圧が出力されて加熱装置に印加されると、リレーを切り離そうとしてもリレー接点でのアーク放電によってリレー接点が溶着し、切り離しができなくなる虞があった。その問題を解消するために特許文献1の画像形成装置では、ヒューズをリレーに並列に接続し、電源からの直流電圧を検出した場合にリレーをオフし、ヒューズ側に電流を流す構成にすることで、ヒューズを溶断させてヒータに連続的に通電することを防止する。
特開2015-173001号公報(2015年10月1日公開)
しかしながら特許文献1の従来技術の画像形成装置の加熱装置では、交流電圧の異常時にはヒューズが溶断でき、交流電圧が異常でない時にはヒューズが溶断しない条件を満たすヒューズの溶断特性を考慮したヒューズの設定をすることが必ずしも容易ではないという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みたものであり、交流電圧異常発生時にヒューズを確実に溶断させて、ヒータへの通電を停止させることができる加熱装置、または画像形成装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の態様1に係る加熱装置は、第1端子と第2端子との間を通電することにより発熱するヒータと、第1入力端子と第2入力端子との間に交流電圧が印加される交流電圧入力部と、前記ヒータの前記第1端子と前記第1入力端子との間に配置されるヒューズと、前記ヒータの前記第1端子と前記ヒューズとの間にある第1接続点と、前記ヒータの前記第2端子と前記第2入力端子との間にある第2接続点との間に配置され、前記第1接続点と前記第2接続点との接続/非接続の状態を切り替える切替部と、前記交流電圧の異常を検出するための交流電圧異常検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記切替部において前記第1接続点と前記第2接続点との非接続の状態において、前記ヒータを通電させるヒータ通電動作を実行し、前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記切替部において前記第1接続点と前記第2接続点との接続の状態に切り替える接続処理を実行する。
本発明の態様1によれば、制御部は、交流電圧異常検出部において、交流電圧異常を検出した場合に、切替部において、第1接続点と第2接続点との接続の状態に切り替えることによって、第1入力端子と第2入力端子との間をヒューズを介して短絡し、ヒューズを溶断させる。これにより、交流電圧異常発生時にヒータへの通電を停止させることができる。
本発明の態様2に係る加熱装置は、上記態様1において、更に、前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との間に配置され、前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との接続/非接続の状態を切り替えるリレーを備え、前記制御部は、前記リレーにおいて前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との接続の状態として、前記ヒータ通電動作を実行し、前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記接続処理前に、前記リレーに対して前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との非接続の状態にさせる遮断命令を出力する。
本発明の態様2によれば、交流電圧異常検出時に、制御部は、第1接続点と第2接続点との接続の状態に切り替える接続処理前に、まずリレーに遮断状態へ切り替える遮断命令を発する。交流電圧異常の場合に、リレーにおいて遮断状態への切替を行う際に、リレー接点が溶着してしまうことがある。リレーへの遮断命令の結果、ヒータへの通電が停止していなければ、制御部は、切替部において第1接続点と第2接続点との接続の状態にさせてヒューズを溶断させ、ヒータへの通電を停止させることができるようになる。また、リレーへの遮断命令の結果、ヒータへの通電が停止していれば、切替部において第1接続点と第2接続点との接続の状態にはさせず、ヒューズの溶断を回避することもできるようになる。
本発明の態様3に係る加熱装置は、上記態様2において、更に、前記ヒータの前記第2端子と前記第2接続点との間に配置され、スイッチング動作を行うスイッチング素子を備え、前記制御部は、前記スイッチング素子に前記スイッチング動作をさせて、前記ヒータ通電動作を実行させ、前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記接続処理前に、前記スイッチング素子に対して前記スイッチング動作の停止を指示する。
本発明の態様3によれば、交流電圧異常検出時に、制御部は、第1接続点と第2接続点との接続の状態に切り替える接続処理前に、まずスイッチング動作の停止を指示する。交流電圧異常の場合に、スイッチング素子においてオフできずにオンの状態が継続してしまうことがある。スイッチング動作の停止指示の結果、ヒータへの通電が停止していなければ、制御部は、切替部において第1接続点と第2接続点との接続の状態にさせてヒューズを溶断させ、ヒータへの通電を停止させることができるようになる。また、スイッチング動作の停止指示の結果、ヒータへの通電が停止していれば、切替部において第1接続点と第2接続点との接続の状態にはさせず、ヒューズの溶断を回避することもできるようになる。
本発明の態様4に係る加熱装置は、上記態様3において、更に、前記ヒータの温度を検知するサーミスタを備え、前記制御部は、前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記ヒータの温度が所定温度以上であるか否かの判断を行い、前記ヒータの温度が所定温度以上であると判断すると、前記接続処理を実行する。
本発明の態様4によれば、ヒータへの通電が停止していないことの判断を、サーミスタが検知するヒータの温度が所定値以上であるか否かによって、具体的に実現することができるようになる。
本発明の態様5に係る加熱装置は、上記態様4において、前記制御部は、前記遮断命令を出力後、または、前記スイッチング動作の停止を指示後、所定時間が経過してから、前記ヒータの温度が前記所定温度以上であるか否かの前記判断を行う。
本発明の態様5によれば、ヒータへの通電が停止していないことの前記判断をより適切に行うことができるようになる。
本発明の態様6に係る加熱装置は、上記態様3から5のいずれかにおいて、前記接続処理を実行するための前記交流電圧の異常は、直流電圧の印加であり、前記制御部は、前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において、直流電圧の印加以外の前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記リレーに対して前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との非接続の状態にさせる命令を出力し、前記スイッチング素子に対して前記スイッチング動作の停止を指示する。
本発明の態様6によれば、交流電圧異常検出時に、制御部は、交流電圧の異常が、直流電圧の印加である場合以外には、リレー遮断とスイッチング動作停止を行い、切替部において第1接続点と第2接続点との接続の状態にさせることによるヒューズの溶断を極力回避することができるようになる。
本発明の態様7に係る加熱装置は、上記態様1から6のいずれかにおいて、前記切替部が、リレー部品からなる。本発明の態様7によれば、切替部の構成をより具体化できる。
本発明の態様8に係る加熱装置は、上記態様1から6のいずれかにおいて、前記切替部が、トライアックからなる。本発明の態様8によれば、切替部の構成をより具体化できる。
本発明の態様9に係る画像形成装置は、画像データに基づいて現像剤像を被記録媒体上に形成するプロセス部と、上記態様1から8のいずれかの加熱装置を有し、前記加熱装置を利用して前記プロセス部で形成された現像剤像を前記被記録媒体上に定着させる定着装置と、を備えている。本発明の態様9によれば、交流電圧異常発生時にヒューズを確実に溶断させて、ヒータへの通電を停止させることができる画像形成装置を実現することができる。
本発明の一態様によれば、交流電圧異常発生時にヒューズを確実に溶断させて、ヒータへの通電を停止させることができる加熱装置、または画像形成装置を実現することができる。
実施形態1に係る画像形成装置の概略構成を示す側断面図である。 実施形態1に係る加熱装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 実施形態1に係る加熱装置の回路構成図である。 交流電圧入力部への入力電圧Vinが正弦波電圧であるときの、交流電圧異常検出部の整流回路の整流信号Vsおよび交流電圧異常検出部の出力信号電圧Voutの波形図である。 交流電圧入力部の入力電圧Vinが矩形波交流電圧であるときの、交流電圧異常検出部の整流回路の整流信号Vsおよび交流電圧異常検出部の出力信号電圧Voutの波形図である。 交流電圧入力部の入力電圧Vinが直流電圧であるときの、交流電圧異常検出部の整流回路の整流信号Vsおよび交流電圧異常検出部の出力信号電圧Voutの波形図である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作のフローチャートである。 実施形態1における異常検知処理のフローチャートである。 実施形態1の変形例に係る加熱装置の構成図である。 実施形態2における異常検知処理のフローチャートである。 実施形態3における異常検知処理のフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
<画像形成装置の構成>
図1は、実施形態1の画像形成装置1の縦断面を概略的に表した図である。
画像形成装置1は、本体筐体2内の下部に配置されたトレイ3または手差しトレイ4から供給される用紙5に対し、プロセス部6にてトナー像を形成する。その後、画像形成装置1は、定着装置7にてそのトナー像が形成された用紙5を過熱して定着処理を行い、最後に画像形成装置1は、排紙ローラにてその用紙を本体筐体2内の上部に位置する排紙トレイ8に排紙する。
プロセス部6は、スキャナ部10、現像カートリッジ13、感光ドラム17、帯電装置18、転写装置19等を備えている。
スキャナ部10は、本体筐体2内の上部に配置されており、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー11、複数の反射鏡12および図示しない複数のレンズ等を備えている。スキャナ部10では、レーザ発光部から発射されたレーザ光を、ポリゴンミラー11、反射鏡12、レンズを介して一点鎖線で示すように感光ドラム17の表面上に高速走査にて照射させる。
現像カートリッジ13は、本体筐体2に着脱可能に装着されており、その内部には、トナーが収容されている。また、現像カートリッジ13のトナー供給口には、現像ローラ14、供給ローラ15が互いに対向した状態で配置されている。現像カートリッジ13内のトナーは、供給ローラ15の回転により現像ローラ14に供給され、現像ローラ14に担持される。
感光ドラム17の上方には、帯電装置18が間隔を隔てて配置されている。また、感光ドラム17の下方には、転写装置19が感光ドラム17に対向して配置されている。感光ドラム17の表面は回転されつつ、まず帯電装置18によって一様に、例えば、正極性に帯電される。次いで、スキャナ部10からのレーザ光により感光ドラム17上に静電潜像が形成される。
その後、感光ドラム17が現像ローラ14と接触して回転するときに、現像ローラ14上に担持されているトナーが感光ドラム17の表面上の静電潜像に供給されて担持されることによってトナー像が形成される。その後、トナー像は、用紙5が感光ドラム17と転写装置19との間を通る間に、転写装置19に印加される転写バイアスによって、用紙5に転写される。
定着装置7は、プロセス部6に対して用紙搬送方向の下流側に配置され、定着ローラ22、定着ローラ22を押圧する加圧ローラ23、および定着ローラ22を加熱するヒータ31等を備える。ヒータ31は回路基板25に接続され、回路基板25からの信号によって通電制御される。加熱装置30は、ヒータ31と回路基板25とを備える。また、画像形成装置1は、印刷情報等を表示する表示部27を備える。
<加熱装置の構成>
図2は加熱装置30の概略構成を示す機能ブロック図である。図3は、加熱装置30の回路構成を示す。図2および図3に示すように、加熱装置30は、ヒータ31、サーミスタ32、制御部39、スイッチング素子34、リレー33、切替部35、および交流電圧異常検出部38を備えている。更に図3に示すように、加熱装置30は、電力を受け入れるための交流電圧入力部37と、ヒータ31への通電を遮断できるヒューズ36とを備えている。制御部39、スイッチング素子34、リレー33、切替部35、および交流電圧異常検出部38は、図1の回路基板25上に配置される。
制御部39は、図2に示すように、CPU391(Central Processing Unit)と、ROM392(Read Only Memory)と、RAM393(Random Access Memory)と、NVRAM394(不揮発性RAM)とを備えている。ROM392には、加熱装置30を制御するための各種制御プログラムや各種設定、初期値、特に、ヒータ制御処理などのプログラム、ヒータ制御処理を行うためのテーブル等が記憶されている。
RAM393およびNVRAM394は、図2に示すように、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU391は、ROM392から読み出した制御プログラムに従って、その処理結果をRAM393またはNVRAM394に記憶させながら、加熱装置30の各構成要素を制御する。
交流電圧入力部37は、図3に示すように、加熱装置30外部にある図示しない交流電源から電力を受電し、加熱装置30内部に交流電圧を供給する。交流電圧入力部37は、第1入力端子A1と、第2入力端子A2とからなる。交流電源の一方の端子が第1入力端子A1に接続され、第2入力端子A2は、交流電源の他方の端子と接続される。
図3に示すように加熱装置30において、第1入力端子A1から第2入力端子A2にかけて、ヒューズ36、リレー33、ヒータ31、スイッチング素子34がこの順に直列に接続される。ヒューズ36とリレー33との間には、第1接続点J1が配置される。スイッチング素子34と第2入力端子A2との間には、第2接続点J2が配置される。
ヒータ31は、定着装置7を構成する定着ローラ22を加熱する機能を果たすものである。ヒータ31は定着ローラ22の中心軸方向に延びる姿勢で定着ローラ22の内部に収容されている。ヒータ31の一例としては、ハロゲンヒータが挙げられる。ヒータ31は、第1端子H1と第2端子H2を備える。第1端子H1はリレー33側の端子であり、第2端子H2はスイッチング素子34側の端子である。ヒータ31は、第1端子H1と第2端子H2との間を通電することにより発熱する。ヒータ31は、定着装置7を構成する定着ローラ22を加熱して、トナーを用紙5に定着させる。
サーミスタ32は、ヒータ31の近傍に配置されている。サーミスタ32は、ヒータ31の温度を検出して、検出した温度情報を、制御部39に出力する。交流電圧入力部37の第1入力端子A1と第1接続点J1の間に配置されるヒューズ36は、加熱装置30に定格電流以上の電流が流れると溶断する設定となっている。
第2端子H2と第2接続点J2の間に配置されるスイッチング素子34は、制御部39からの指令に基づいて、ヒータ31に印加する交流電圧をスイッチング動作させる。例えば、スイッチング素子34としてトライアックが挙げられる。トライアックは、半導体素子であり、正極性と負極性とを含む電圧波形を示す交流電圧をスイッチングするスイッチング素子である。
交流電圧異常検出部38は、図3に示すように、ゼロクロス検出回路である。交流電圧異常検出部38は、ヒータ31の第1端子H1と第2接続点J2との間に配置され、ヒータ31と並列接続される。入力電圧Vinは、交流電圧入力部37の第1入力端子A1と第2入力端子A2に印加される電源電圧である。入力電圧Vinが交流電圧入力部37に印加されると、後述するように交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutとして、交流電圧異常検出部38は、入力電圧Vinに応じて特徴的な波形を出力する。出力信号電圧Voutは、ゼロクロス検出回路が出力するゼロクロス信号である。
入力電圧Vinが、交流電圧である場合、矩形波交流電圧である場合または直流電圧である場合のそれぞれに対して、交流電圧異常検出部38は出力信号電圧Voutとして、それぞれに対応する電圧波形を出力する。したがって、制御部39は出力信号電圧Voutの電圧波形を識別することによって、交流電圧入力部37にどのような電圧が印加されているか判断することができる。
第1接続点J1とヒータ31の第1端子H1の間に配置されるリレー33は、制御部39の指令によりヒータ31への通電を可能とし、または遮断する機能を有する。リレー33としては、例えば、有接点リレーなどが挙げられる。
切替部35は、第1接続点J1と第2接続点J2との間に配置される。切替部35は、制御部39の指令により第1接続点J1と第2接続点J2との間を短絡させる機能を有する。切替部35により短絡された場合、交流電圧入力部37に接続される電源の電流は、抵抗値が極めて小さい切替部35を導通することになり、ヒューズ36に大電流が流れるのでヒューズ36は溶断する。例えば、切替部35として、リレーが挙げられる。
ヒータ制御処理として、制御部39は、トライアックカプラを用いた公知の回路を介してトライアック(スイッチング素子34)の点弧を行い、所要のスイッチング動作を実行させる、また、制御部39は、リレー33、切替部35の開閉を制御する。その際、制御部39は、サーミスタ32により検出されたヒータ31の温度情報および交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutに基づいて、これらの制御を実行する。
<交流電圧異常検出部の回路動作>
商用電力系統による電力供給が必ずしも安定していない地域等において、画像形成装置1に電力を供給する電源として、商用電力のバックアップ用にインバータ装置を用いた電源が用いられることがある。交流電圧入力部37に印加される電圧は、本来商用周波数の正弦波交流電圧であるべきところ、インバータ装置の設定誤りや、故障等により、直流電圧、あるいは電圧の立ち上がり速度の速い矩形波交流電圧が、印加される場合がある。交流電圧異常検出部38は、交流電圧入力部37に印加される電圧の、このような異常を検出するための回路である。
図3に、交流電圧異常検出部38であるゼロクロス検出回路の回路構成を示す。ゼロクロス検出回路は、電圧値の絶対値が閾値電圧Vthを下回ったタイミングで、ゼロクロス信号をHighレベルからLowレベルに切り替えて出力する。交流電圧異常検出部38は、整流回路、フォトカプラおよびトランジスタを備えている。入力電圧Vinは、整流回路によって全波整流されて整流信号Vsとなる。整流信号Vsは、入力電圧Vinが、整流回路によって出力された信号である。整流信号Vsは、フォトカプラの発光ダイオードで光信号に変換される。そして整流信号Vsが、閾値電圧Vth以上であった場合、フォトカプラの発光ダイオードの光信号に、フォトカプラの受光素子が反応し、受光素子に電流が流れる。フォトカプラに電流が流れることによって、トランジスタのエミッタコレクタ間に電流が流れなくなり、出力信号電圧VoutはHighレベルの電圧を制御部39に伝送する。一方、整流信号Vsが、閾値電圧Vthより小さい場合、フォトカプラの発光ダイオードの光信号に、フォトカプラの受光素子が反応せず、受光素子に電流は流れない。これによって、トランジスタにベース電流が流れるので、トランジスタのエミッタコレクタ間に電流が流れ、出力信号電圧VoutはLowレベルの電圧を制御部39に伝送する。
交流電圧異常検出部38に各種の入力電圧が印加されたときの、出力波形を図4、5、6に示す。
図4は、入力電圧Vinが正弦波であるときの、整流回路の整流信号Vsおよび交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutの波形を示す。整流信号Vsは、入力電圧が全波整流された波形である。整流信号Vsの波形図の横点線は、フォトカプラの動作する閾値電圧Vthを示す。整流信号Vsは、正弦波のゼロからの立ち上がりから閾値電圧Vth以下では、フォトカプラに電流は流れないが、閾値電圧Vth以上の電圧になるとフォトカプラに電流が流れる。
これによって、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutには、デューティ比が所定値より小さいパルス信号が出力される。このような出力信号電圧Voutは、交流電圧入力部37に印加される電圧が正常であることを表している。
図5は、入力電圧Vinが矩形波交流電圧であるときの、整流回路の整流信号Vsおよび交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutの波形を示す。この場合。矩形波交流電圧のゼロからの立ち上がり速度が速いので、フォトカプラがオンとなる閾値電圧Vthに至るまでの時間が極めて速い。
これによって、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutは、デューティ比が極めて1に近いパルス信号になる。このような出力信号電圧Voutは、交流電圧入力部37に印加される電圧が異常であることを表している。
図6は、入力電圧Vinが直流電圧であるときの、整流回路の整流信号Vsおよび交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutの波形を示す。この場合、整流回路の整流信号Vsは、直流電圧を示す。フォトカプラの動作する閾値電圧Vth以上の電圧が常に、フォトカプラに印加されるので、フォトカプラは、常にオンになる。
これによって、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutは、デューティ比が1である直流電圧が検出される。このような出力信号電圧Voutは、交流電圧入力部37に印加される電圧が異常であることを表している。
制御部39は、交流電圧異常検出部38の検出する出力信号電圧Voutに基づいて、交流電圧入力部37に印加される入力電圧Vinの波形異常を検出する。図5に示すように、電圧の立ち上がり速度の速い矩形波を出力する電源が交流電圧入力部37に接続された場合、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのデューティ比は、正常範囲より大きくなる。そのため、制御部39にて、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのデューティ比を検出して、デューティ比が正常範囲かを判定することによって、矩形波交流電圧を電源波形の異常として検出することができる。
また、図6に示すように、直流電圧を出力する電源が交流電圧入力部37に接続された場合、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのデューティ比は、1となる。そのため、制御部39にて、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのパルス信号の出現周期であるデューティ比が、正常範囲かを判定することで直流電圧を電源波形の異常として検出することができる。
<画像形成装置の動作>
以下に、画像形成装置1の特徴的な動作が示される。画像形成装置1が起動すると、図7のフローチャートに示される動作のフローを実行する。以下では、図7のフローチャートに沿って、画像形成装置1の動作を説明する。
ステップS1:画像形成装置1が電源オンされた時点の初期状態を規定する。電源オンされた時点においては、リレー33は非接続状態であり、スイッチング素子34はスイッチング動作停止状態であり、切替部35は非接続状態である。この状態では、ヒータ31に電流は流れずヒータ31が加熱することはない。
ステップS2:続いて、制御部39は画像形成命令が出力されたか否かを判断する。画像形成命令が出力された場合(S2でYES)、フローはステップS3に進む。それ以外の場合(S2でNO)、フローはS2のままであり、画像形成命令が出力されるまで待機状態となる。
ステップS3:制御部39は、リレー33に接続状態へ切り替える接続命令を出力する。すると、リレー33が接続状態となる。また、スイッチング素子34をスイッチング動作させる。これにより、ヒータ31に電流が通電されて、ヒータ31は加熱する。次に、フローはステップS4に進む。
ステップS4:続いて、ヒータ31で定着ローラ22が加熱されてトナーが用紙5に定着できる状態であるので画像形成装置1は、画像形成を開始する。次に、フローは、ステップS5に進む。
ステップS5:続いて、制御部39は、電源の異常を検知したか否かを判断する。制御部39が、電源の異常を検知するのは、前述した交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのパルス信号のデューティ比が正常範囲内であるかにより判断される。電源の異常を検知した場合(S5でYES)、フローはステップS6に進む。それ以外の場合(S5でNO)、フローは、ステップS7に進む。
ステップS6:電源の異常を検知したので、異常検知処理が行われる。この異常検知処理によって、ヒータ31に異常な電流は通電されなくなり、画像形成装置1の安全性が保持される。次に、画像形成装置1の処理のフローは終了する。
ステップS7:制御部39は、画像形成が終了したか否かを判断する。画像形成が終了した場合(S7でYES)、次に、フローはステップS8に進む。それ以外の場合(S7でNO)、フローは、ステップS5に戻る。
ステップS8:制御部39は、リレー33に非接続状態へ切り替える遮断命令を出力して、リレー33を非接続状態にさせる。そして、スイッチング素子34にスイッチング動作停止命令を出力して、スイッチング素子34のスイッチング動作を停止させる。すなわち、スイッチング素子34(トライアック)の点弧を行わないようにする。そして、画像形成装置1の処理のフローは終了する。
<異常検知処理>
図8は、画像形成装置1が実行する、異常検知処理を示すフローチャートである。図8に示される異常検知処理は、図7に示される画像形成装置1の画像形成動作時のフロー中のサブルーチンである。以下に、図8のフローチャートを参照しつつ、異常検知処理を説明する。
ステップSD101:制御部39は、メインフローのステップS5において交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのデューティ比により、電源の異常を検知している。このステップではさらに、交流電圧異常検出部38が直流電圧を検知したかを判断する。制御部39は、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのデューティ比が1であるかを検知することによって、電源が直流電圧であるかを判断する。電源が直流電圧でない場合(SD101でNO)、フローはステップSD102に進む。それ以外の場合(SD101でYES)、フローはステップSD103に進む。
ステップSD102:制御部39は、リレー33に非接続状態へ切り替えさせる遮断命令を出力する。リレーには交流電流が流れていたので、接点が溶着することなく遮断でき、リレー33は非接続状態になる。また、制御部39は、スイッチング素子34に、スイッチング動作停止命令を出力する。すなわち、スイッチング素子34(トライアック)の点弧を行わないようにする。スイッチング素子34には交流電圧が印加されていたので、スイッチング素子34(トライアック)はオフとなる。次に、異常検知処理のサブルーチンは終了し、メインフローへ戻る。
ステップSD103:制御部39は、切替部35に接続状態に切り替える接続命令を出力して、切替部35を接続させる。これにより、加熱装置30の交流電圧入力部37の第1入力端子A1と第2入力端子A2の間は、ヒューズ36を介して切替部35により短絡される。ヒューズ36には、電源から定格電流以上の大電流が流れて溶断し、ヒータ31に通電できなくなる。そして、異常検知処理のフローは終了し、メインフローへ戻る。
ステップSD101によって入力電圧Vinが直流電圧である場合と、交流電圧の場合に制御部39の制御方法を分けているのは、直流電圧である場合、リレー33に接続から非接続状態へ遮断命令を出力しても、リレー33の接点がアーク放電によって溶着し、ヒータ31に通電され続けるからである。また直流電圧である場合には、スイッチング動作停止命令を出力しても、スイッチング素子34(トライアック)がオフできないからである。
これに対して、入力電圧Vinが交流電圧である場合には、リレー33に接続から非接続状態に切り替える遮断命令を出力すれば、リレー33の接点は溶着せずに、非接続状態に切り替えられる。よって、ヒータ31への通電が遮断されることになる。スイッチング素子34においても同様に、交流電圧である場合には、スイッチング動作停止命令を出力、すなわち点弧を行わなければ、スイッチング素子34(トライアック)はオフとなり、ヒータ31への通電が遮断される。
<作用・効果>
交流電圧入力部37に、正弦波電圧ではない、矩形波交流電圧、または直流電圧が印加された場合、制御部39は、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのデューティ比から電源の異常を検知する。電源が矩形波交流電圧である場合には、制御部39は、加熱装置30のリレー33を接続から非接続状態にさせる遮断命令を出力してリレー33を非接続状態にさせる。そして、制御部39は、スイッチング素子34のスイッチング動作停止命令を出力してスイッチング動作を停止させる。
これによって、加熱装置30は、ヒータ31の通電を遮断させることができるので、画像形成装置1の安全性を高めることができる。
電源が、直流電圧である場合には、制御部39は、加熱装置30の切替部35を非接続から接続状態に接続命令を出力して切替部35を接続させる。
これによって、加熱装置30の交流電圧入力部37の第1入力端子A1と第2入力端子A2の間は、ヒューズ36を介して切替部35により短絡されてヒューズ36が溶断し、ヒータ31の通電を遮断させることができるので、画像形成装置1の安全性を高めることができる。
〔実施形態1の変形例〕
図9は、実施形態1の変形例である加熱装置30Aの構成を示す。実施形態1との違いは、切替部35Aがトライアックで構成されていることである。切替部35Aがトライアックである場合においても、実施形態1の画像形成装置1の動作のステップS1および異常検知処理のステップSD103の切替部35Aの非接続が、トライアックのスイッチング動作を停止している状態であること、および切替部35Aの接続が、トライアックのスイッチング動作を実行している状態であること以外は実施形態1と同じである。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態2は、実施形態1の異常検知処理が異なる点以外は同じである。図10は、実施形態2に係る画像形成装置1が実行する、異常検知処理のフローチャートである。図10に示される異常検知処理は、図7に示される画像形成装置1の画像形成動作時のフロー中のサブルーチンである。以下に、図10のフローチャートを参照しつつ、異常検知処理を説明する。
ステップSD201:制御部39は、交流電圧異常検出部38が直流電圧を検知したかを判断する。直流電圧でない場合(SD201でNO)、フローは、SD202に進む。それ以外の場合(SD201でYES)、フローは、SD203に進む。
ステップSD202:制御部39は、リレー33に非接続状態へ切り替えさせる遮断命令を出力する。リレーには交流電流が流れていたので、接点が溶着することなく遮断でき、リレー33は非接続状態になる。また、制御部39は、スイッチング素子34に、スイッチング動作停止命令を出力する。すなわち、スイッチング素子34(トライアック)の点弧を行わないようにする。スイッチング素子34には交流電圧が印加されていたので、スイッチング素子34(トライアック)はオフとなる。次に、異常検知処理のサブルーチンは終了し、メインフローへ戻る。
ステップSD203:制御部39は、リレー33に非接続状態へ切り替えさせる遮断命令を出力する。ここで、制御部39が遮断命令を出力しても、アーク放電によって接点が溶着し、リレー33が接続状態のままであることがある。また、制御部39は、スイッチング素子34にスイッチング動作停止命令を出力する。すなわち、スイッチング素子34(トライアック)の点弧を行わないようにする。しかしスイッチング素子34には直流電圧が印加されていたのでリレー33が接続状態のままであれば、スイッチング素子34(トライアック)がオフできない。すると、ヒータ31は通電され続けることとなる。
ステップSD204:続いて、制御部39は、切替部35に接続状態へ切り替える接続命令を出力する。これによって、切替部35が接続状態となってヒューズ36は溶断する。次に、異常検知処理のサブルーチンは終了し、メインフローへ戻る。
<作用・効果>
交流電圧入力部37に、正弦波電圧ではない、矩形波交流電圧、または直流電圧が印加された場合、制御部39は、交流電圧異常検出部38の出力信号電圧Voutのデューティ比から電源の異常を検知する。電源が矩形波交流電圧である場合には、制御部39は、加熱装置30のリレー33を接続から非接続状態にさせる遮断命令を出力してリレー33を非接続状態にさせる。そして、制御部39は、スイッチング素子34のスイッチング動作停止命令を出力してスイッチング動作を停止させる。
これによって、加熱装置30は、ヒータ31の通電を遮断させることができるので、画像形成装置1の安全性を高めることができる。
入力電圧Vinが、直流電圧である場合には、制御部39は、リレー33を接続から非接続状態へ遮断命令を出力する。遮断命令によってリレー33の接点がアーク放電によって溶着しても、溶着しなくても、制御部39は、加熱装置30の切替部35を非接続から接続状態に接続命令を出力して切替部35を接続状態にさせる。スイッチング素子34についても同様に、制御部39は、スイッチング動作停止命令を出力する。この命令によって、スイッチング素子34(トライアック)をオフできても、オフできなくても、制御部39は、加熱装置30の切替部35を非接続から接続状態に接続命令を出力して切替部35を接続状態にする。
これによって、加熱装置30の交流電圧入力部37の第1入力端子A1と第2入力端子A2の間は、ヒューズ36を介して切替部35により短絡されてヒューズ36が溶断し、ヒータ31の通電を遮断させることができるので、画像形成装置1の安全性を高めることができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図11に、実施形態3に係る画像形成装置1が実行する、異常検知処理のフローチャートである。実施形態3は、その異常検知処理が実施形態1の異常検知処理と異なる点以外は実施形態1と同じである。図11に示される異常検知処理は、図7に示される画像形成装置1の画像形成動作時のフロー中のサブルーチンである。以下に、図11のフローチャートを参照しつつ、異常検知処理を説明する。
ステップSD301:制御部39は、入力電圧Vinが直流電圧を検知したかを判断する。入力電圧Vinが直流電圧でない場合(SD301でNO)、フローは、SD302に進む。それ以外の場合(SD301でYES)、フローは、S303に進む。
ステップSD302:制御部39は、リレー33に非接続状態へ切り替えさせる遮断命令を出力する。リレーには交流電流が流れていたので、接点が溶着することなく遮断でき、リレー33は非接続状態になる。また、制御部39は、スイッチング素子34に、スイッチング動作停止命令を出力する。すなわち、スイッチング素子34(トライアック)の点弧を行わないようにする。スイッチング素子34には交流電圧が印加されていたので、スイッチング素子34(トライアック)はオフとなる。次に、異常検知処理のサブルーチンは終了し、メインフローへ戻る。
ステップSD303:制御部39は、リレー33に非接続状態へ切り替えさせる遮断命令を出力する。そして、制御部39は、スイッチング素子34にスイッチング動作停止命令を出力する。次に、フローは、SD304に進む。
ステップSD304:所定時間が経過するまで制御部39は、待機する。ヒータ31が通電され続け次に、フローは、ステップSD305に進む。
ステップSD305:制御部39は、サーミスタ32の温度が所定温度以上か否かを判断する。サーミスタ32の温度が所定温度以上である場合(SD305でYES)、フローは、ステップSD306に進む。それ以外の場合(SD305でNO)、異常検知処理のフローは終了し、メインフローへ戻る。ステップS303での処理によって、ヒータ31への通電が停止したと判断されるからである。
ステップSD306:ステップS303での処理によって、ヒータ31への通電が停止していないと、ヒータ31は所定温度以上の状態が維持されて、フローがステップSD306に至る。制御部39は、切替部35を接続状態に切り替える接続命令を出力し、切替部35は接続される。これによって、ヒューズ36は溶断し、ヒータ31は通電が遮断される。次に、異常検知処理のサブルーチンは終了し、メインフローへ戻る。
<作用・効果>
実施形態3によれば、交流電圧入力部37に直流電圧が印加された場合であっても、制御部39は、リレー33への非接続状態へ切り替えさせる遮断命令、あるいはスイッチング素子34のスイッチング動作を停止させる命令の結果、ヒータ31への通電が停止したかを、ヒータ31の温度から判断する。そうして、ヒータ31への通電が停止している場合には、ヒューズ36を溶断させることがない。従って、ヒータ36を溶断させる事態を極力回避しつつ、画像形成装置1の安全性を高めることができるようになる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
加熱装置30の制御ブロック(特に制御部39)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、加熱装置30は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
30、30A 加熱装置
31 ヒータ
32 サーミスタ
33 リレー
34 スイッチング素子
35、35A 切替部
36 ヒューズ
37 交流電圧入力部
38 交流電圧異常検出部
39 制御部
A1 第1入力端子
A2 第2入力端子
H1 第1端子
H2 第2端子
J1 第1接続点
J2 第2接続点

Claims (9)

  1. 第1端子と第2端子との間を通電することにより発熱するヒータと、
    第1入力端子と第2入力端子との間に交流電圧が印加される交流電圧入力部と、
    前記ヒータの前記第1端子と前記第1入力端子との間に配置されるヒューズと、
    前記ヒータの前記第1端子と前記ヒューズとの間にある第1接続点と、前記ヒータの前記第2端子と前記第2入力端子との間にある第2接続点との間に配置され、前記第1接続点と前記第2接続点との接続/非接続の状態を切り替える切替部と、
    前記交流電圧の異常を検出するための交流電圧異常検出部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記切替部において前記第1接続点と前記第2接続点との非接続の状態において、前記ヒータを通電させるヒータ通電動作を実行し、
    前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記切替部において前記第1接続点と前記第2接続点との接続の状態に切り替える接続処理を実行する、加熱装置。
  2. 更に、前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との間に配置され、前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との接続/非接続の状態を切り替えるリレーを備え、
    前記制御部は、
    前記リレーにおいて前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との接続の状態として、前記ヒータ通電動作を実行し、
    前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記接続処理前に、前記リレーに対して前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との非接続の状態にさせる遮断命令を出力する、請求項1に記載の加熱装置。
  3. 更に、前記ヒータの前記第2端子と前記第2接続点との間に配置され、スイッチング動作を行うスイッチング素子を備え、
    前記制御部は、
    前記スイッチング素子に前記スイッチング動作をさせて、前記ヒータ通電動作を実行させ、
    前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記接続処理前に、前記スイッチング素子に対して前記スイッチング動作の停止を指示する、請求項2に記載の加熱装置。
  4. 更に、前記ヒータの温度を検知するサーミスタを備え、
    前記制御部は、
    前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記ヒータの温度が所定温度以上であるか否かの判断を行い、前記ヒータの温度が所定温度以上であると判断すると、前記接続処理を実行する、請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記制御部は、
    前記遮断命令を出力後、または、前記スイッチング動作の停止を指示後、所定時間が経過してから、前記ヒータの温度が前記所定温度以上であるか否かの前記判断を行う、請求項4に記載の加熱装置。
  6. 前記接続処理を実行するための前記交流電圧の異常は、直流電圧の印加であり、
    前記制御部は、
    前記ヒータ通電動作中に、前記交流電圧異常検出部において、直流電圧の印加以外の前記交流電圧の異常を検出した場合に、前記リレーに対して前記ヒータの前記第1端子と前記第1接続点との非接続の状態にさせる命令を出力し、前記スイッチング素子に対して前記スイッチング動作の停止を指示する、請求項3から5のいずれか1項に記載の加熱装置。
  7. 前記切替部が、リレー部品からなる、請求項1から6のいずれか1項に記載の加熱装置。
  8. 前記切替部が、トライアックからなる、請求項1から6のいずれか1項に記載の加熱装置。
  9. 画像データに基づいて現像剤像を被記録媒体上に形成するプロセス部と、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の加熱装置を有し、前記加熱装置を利用して前記プロセス部で形成された現像剤像を前記被記録媒体上に定着させる定着装置と、
    を備えている画像形成装置。
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