JP2022040922A - 無人搬送車制御システム、搬送システム、無人搬送車、及び作業内容決定方法 - Google Patents

無人搬送車制御システム、搬送システム、無人搬送車、及び作業内容決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のパレットが隣接して配置される場合において、無人搬送車の作業効率を向上させることが可能な無人搬送車制御システム等を提供する。【解決手段】無人搬送車制御システムは、複数のパレットの各々へのアプローチパスを含む作業内容を一以上の無人搬送車に対して指示する無人搬送車制御システムである。無人搬送車制御システムは、一以上の無人搬送車の何れかである第1搬送車から、第1搬送車の荷役対象である対象パレットに隣接する隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果を受信する検出結果受信部と、隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果に基づき、一以上の無人搬送車の何れかである第2搬送車の隣接パレットに関する作業内容を決定する作業内容決定部と、作業内容を第2搬送車に送信する作業内容送信部と、を備える。【選択図】 図3

Description

本開示は、無人搬送車制御システム、搬送システム、無人搬送車、及び作業内容決定方法に関する。
パレットの孔にフォークを差し込んで荷物の搬送を行う無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)が普及している。無人搬送車は、作業場の地図作成時等に予め生成された既定のアプローチパスに従ってパレットにアプローチする構成が一般的である。なお、無人搬送車の一種として無人フォークリフト((AGF:Automated Guided Forklift))も知られている。
パレットが予め定められた位置及び姿勢(平面視における回転角度)で置かれている場合には、無人搬送車は既定のアプローチパスに従って、フォークをパレットの孔に差し込むことができる。しかし、実際のパレットは、所定エリア(スロット)内に収まるように配置されるものの、スロット内における位置及び姿勢は配置のたびに変動する。そのため、既定のアプローチパスに追従するだけでは、フォークをパレットの孔に差し込めない場合がある。
このような問題を解決するための手法が提案されている。例えば、特許文献1には、レーザセンサを用いて、パレットの3次元データを取得し、パレットの位置及び姿勢を検出する手法が開示されている。特許文献2には、パレットの位置及び姿勢を検出して、そのパレットへのアプローチパスを演算する手法が提案されている。
特開2016-204067公報 特開2017-182502公報
ところで、作業場における荷物の仮置き場のレイアウトによっては、複数のパレットが隣接して配置される場合がある。このような場合において、荷役搬送の対象となるパレット(対象パレット)へのアプローチ時に逐一位置及び姿勢を検出してアプローチパスを生成する構成では、作業全体における作業効率が低下する。
例えば、各パレットにアプローチするたびに移動速度を低下させてパレットの位置及び姿勢を検出する必要があるため、作業全体として、パレットの位置及び姿勢の検出に伴う時間が長くなる。また、精度上の理由から、パレットの位置及び姿勢の検出をするためには、パレットに接近(すなわちアプローチ)しなければならない。そのため、アプローチして対象パレットの位置及び姿勢の検出結果を得た後に、その検出結果から無人搬送車が方向転換をしてアプローチをやり直さないと荷役搬送できないことが判明する場合がある。方向転換するためのスペースが周囲に無い場合には、大回りして方向転換を行うため、特に無駄が生じる。
上述の事情に鑑みて、本開示は、複数のパレットが隣接して配置される場合において、無人搬送車の作業効率を向上させることが可能な無人搬送車制御システム等を提供することを目的とする。
本開示に係る無人搬送車制御システムは、
複数のパレットの各々へのアプローチパスを含む作業内容を一以上の無人搬送車に対して指示する無人搬送車制御システムであって、
前記一以上の無人搬送車の何れかである第1搬送車から、前記第1搬送車の荷役対象である対象パレットに隣接する隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果を受信する検出結果受信部と、
前記隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果に基づき、前記一以上の無人搬送車の何れかである第2搬送車の前記隣接パレットに関する作業内容を決定する作業内容決定部と、
前記作業内容を前記第2搬送車に送信する作業内容送信部と、
を備える。
本開示に係る搬送システムは、
上記の無人搬送車制御システムと、
前記無人搬送車制御システムと通信するように構成された一以上の無人搬送車と、
を備える。
本開示に係る無人搬送車は、
上記の無人搬送車制御システムと通信するための通信部と、
前記無人搬送車制御システムから受信した作業内容に基づいてパレットの搬送を行うための制御を実行するように構成された制御部と、
を備える。
本開示に係る作業内容決定方法は、
複数のパレットの各々への一以上の無人搬送車のアプローチパスを含む作業内容を決定する作業内容決定方法であって、
前記一以上の無人搬送車の何れかである第1搬送車から、前記第1搬送車の荷役対象である対象パレットに隣接する隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果を受信するステップと、
前記隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果に基づき、前記一以上の無人搬送車の何れかである第2搬送車の前記隣接パレットに関する作業内容を決定するステップと、
を含む。
本開示によれば、複数のパレットが隣接して配置される場合において、無人搬送車の作業効率を向上させることが可能な無人搬送車制御システム等を提供することができる。
一実施形態に係る搬送システムの構成の一例を模式的に示す平面図である。 一実施形態に係る無人搬送車及びパレットを模式的に示す側面図である。 一実施形態に係る無人搬送車制御システムのハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。 一実施形態に係る無人搬送車制御システムの地上システムの機能的構成を概略的に示すブロック図である。 一実施形態に係る無人搬送車の機能的構成を概略的に示すブロック図である。 一実施形態に係る複数のパレットが配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 一実施形態に係る複数のパレットが配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 一実施形態に係る無人搬送車制御システムが実行する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 一実施形態に係る複数のパレットが配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 一実施形態に係る無人搬送車(第1搬送車)が第1隣接パレットの位置及び姿勢を検出する場合の一例を模式的に示す平面図である。 一実施形態に係る無人搬送車(第1搬送車)が第2隣接パレットの位置及び姿勢を検出する場合の一例を模式的に示す平面図である。 図9に示す隣接パレットへのアプローチに失敗する場合の一例を示す概略図である。 図9に示す隣接パレットへのアプローチに成功する場合の一例を示す概略図である。 一実施形態に係る複数のパレットが配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。 図12に示す対象パレットへのアプローチに失敗する場合の一例を示す概略図である。 一実施形態に係る無人搬送車が第1隣接パレットに対する荷役動作と第2隣接パレットに対する荷役動作とのどちらを先に実行するかの判別が必要な作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。
以下、添付図面を参照して幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
(搬送システム)
一実施形態に係る搬送システム300の全体構成を説明する。図1は、一実施形態に係る搬送システム300の構成の一例を模式的に示す平面図である。図1に示すように搬送システム300は、無人搬送車制御システム100(100A、100B)と、無人搬送車制御システム100(100A、100B)の指示に応じて動作するように構成された一以上の無人搬送車200と、を備える。
搬送システム300は、複数のパレット10が隣接して配置される作業場において適用される。作業場は、例えば、倉庫内、軒下、屋外等の荷物の搬送作業が行われる場所である。荷物が載置されたパレット10は、作業場における搬入場所(仮置き場)において、例えば、予め定められた領域(スロット20)に配置される。例えば、図1に示す一例では、#1、#2、#3の符号を付した3つのスロット20の中にそれぞれパレット10(10A、10B、10C)が配置されている。
複数のパレット10は、例えば、床面、地面等に配置される。各パレット10は、平面視において、スロット20の中心に対する並進変位と回転角度が一定の制限範囲内に収まるように配置される。しかし、制限範囲内での位置ずれと角度ずれによっては、無人搬送車200が従来技術のように既定のアプローチパスでアプローチしてもパレット10を荷役できない場合がある。
無人搬送車200は、無人で荷役搬送を行うように構成された車両(AGV、AGF等)である。図1では、一つの無人搬送車200を3つの過程ごとに図示している。具体的には、図中左側に向かって前進していく過程における無人搬送車200と、対象パレット10(10A)にアプローチするための方向転換を実行している過程における無人搬送車200と、対象パレット10(10A)にアプローチしていく過程における無人搬送車200とが示されている。ここで、方向転換を実行している過程における無人搬送車200を代表例として無人搬送車200の構成を説明する。なお、図示の例では、無人搬送車200は、フォーク210とは反対側に進行して方向転換(切り返し)を実行することでパレット10にアプローチしている。しかし、無人搬送車200は、フォーク210側に進行して旋回することでパレット10にアプローチしてもよい。
無人搬送車200は、レーザー誘導、磁気誘導などの誘導方式で車両の現在地を認識するものであってもよいし、レーザーSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)などの自己位置推定技術を用いるものであってもよい。図2は、一実施形態に係る無人搬送車200及びパレット10を模式的に示す側面図である。例えば、図1及び図2に示すように、無人搬送車200は、2つのフォーク210を備える無人フォークリフト(AGF)であってもよい。フォーク210は、荷役時に対象パレット10の孔11に差し込まれる。無人搬送車200は、パレット10の位置及び姿勢を検出するための一以上の測距装置30を備える。ここでパレット10の位置とは、例えば、平面視におけるパレット10の中心位置の絶対座標系での(x、y)座標を意味する。また姿勢とは、平面視における回転角を意味し、例えば、ある軸を0度とした場合に、その軸に対してパレット10の前面を示す線分がなす角度を意味する。
測距装置30は、一定の計測空間領域内における計測対象物までの距離や方向を計測するように構成される。測距装置30は、例えば2D-LiDAR(LiDAR:Light Detection And Ranging)等の二次元レーザスキャナであり、測定光を水平方向に走査して反射光を受光することによって計測を行う構成であってもよい。なお、測距装置30は、2D-LiDARに限られず、3D-LiDAR、3次元カメラ、ステレオカメラ等であってもよい。測距装置30としてのLiDARは、図1に点線で示すように、パレット10に向かうように測定光(例えばレーザビーム)を照射して、さらに水平方向に走査する。パレット10の前面は、図中下側の端面である。LiDARは水平方向の計測空間領域が広いため(例えば、250度以上)、図示のように対象パレット10(10A)とともに対象パレット10(10A)に隣接する隣接パレット10(10B)の位置及び姿勢を検出する場合に適している。
通常、AGF等の無人搬送車には、安全のための規格により、障害物検知機能及び緊急停止機能を有する安全用のセンサ(2D-LiDAR)を備えている。測距装置30は、このような安全用のセンサ(2D-LiDAR)であってもよい。
測距装置30としてのLiDARは、例えば、図1及び図2に示すように、無人搬送車200においてフォーク210側の左右の位置(例えば左右のストラドルアームの先端)に2つ設けられ、フォーク210とは反対側の中央の位置に1つ設けられる。これらのLiDARは、パレット10の高さ以下の位置に設けられる。無人搬送車200は、これらの組み合わせによってパレット10の位置及び姿勢の検出を行うように構成されてもよい。なお、LiDARの位置及び数は、図示の例に限定されず、適宜変更可能である。
無人搬送車制御システム100(100A、100B)は、例えば、無人搬送車200に搭載される車上システム100A、及び無人搬送車200から離れた位置に設けられる地上システム100Bから構成されていてもよい。以下説明する幾つかの実施形態では、各々の無人搬送車200(車上システム100A)への作業内容の指示は、地上システム100Bが担う。地上システム100Bは複数の無人搬送車200の位置及びその作業内容を管理している。無人搬送車制御システム100の地上システム100Bは、複数のパレット10の各々へのアプローチパスを含む作業内容を一以上の無人搬送車200の車上システム100Aに対して指示するように構成される。
ここでアプローチパスとは、無人搬送車200が各々のパレット10に接近(アプローチ)する際に通過する、絶対座標系上で定義される複数の点または線分(曲線の一部を含む)を意味する。地上システム100Bは、これら複数の点または線分を接続することで、作業場において無人搬送車200が進行すべきルートを決定する。以下、単にアプローチパスと言うときは、複数のアプローチパスを接続したルートを含むものとして説明する。
車上システム100Aは、複数のパレット10の各々へのアプローチパスを含む作業内容を地上システム100Bから受信し、地上システム100Bが生成したアプローチパスに追従するように、無人搬送車200を制御する。なお、絶対座標系上のアプローチパスに対して無人搬送車200を追従させる場合、SLAM等の自己位置推定技術により車両の自己位置が推定されるが、そこには一般的に推定誤差が生じる。そのため最終的にパレット10の孔11にフォーク210を差す直前では、相対座標系(パレット対無人搬送車)上での相対誤差をゼロにするように無人搬送車200を移動させるための狭域的なアプローチパスが必要になる。
このような相対座標系上のアプローチパスは車上システム100Aが生成するが、以下の説明において単にアプローチパスと言うときは、地上システム100Bが生成する絶対座標系上のアプローチパスを意味するものとする。地上システム100Bは、図中実線で示すように、サーバ装置として無人搬送車200から離れた位置に配置されるサーバ装置であってもよい。無人搬送車制御システム100の地上システム100Bは、一以上の無人搬送車200に対して無線通信によって指示を送信し、各無人搬送車200を制御可能な構成を有してもよい。
無人搬送車制御システム100は、一台の無人搬送車200のみを制御する構成を有していてもよい。また、無人搬送車制御システム100は、無人搬送車200による隣接パレットの検知結果を使用してその無人搬送車200の作業内容を決定するように構成されてもよいし、無人搬送車200による隣接パレットの検知結果を使用して他の無人搬送車200(不図示)の作業内容を決定するように構成されてもよい。
このように、無人搬送車制御システム100と無人搬送車200との対応関係は、適宜変形可能である。また、無人搬送車制御システム100における車上システム100Aと地上システム100Bとの役割分担は適宜変更可能である。以下説明する幾つかの実施形態では、無人搬送車制御システム100は、車上システム100Aと地上システム100Bを備え、両者の協働関係によってその機能を実現するように構成される。しかし、無人搬送車制御システム100は車上システム100Aのみで構成されてもよいし、地上システム100Bのみで構成されてもよい。例えば、無人搬送車制御システム導入の際の負担を軽減する為の地上システムレス構成という観点で地上システム100Bを省略し、いずれかの無人搬送車200の車上システム100Aがアプローチパス生成まで担う構成であってもよい。
(無人搬送車制御システム及び無人搬送車の構成)
以下、一実施形態に係る無人搬送車制御システム100の構成について説明する。図3は、一実施形態に係る無人搬送車制御システム100のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
例えば、図3に示すように、無人搬送車制御システム100(100A、100B)は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ72と、RAM(Random Access Memory)74と、ROM(Read Only Memory)76と、HDD(Hard Disk Drive)78と、入力I/F80と、出力I/F82と、を含み、これらがバス84を介して互いに接続されたコンピュータを用いて構成される。無人搬送車制御システム100のプロセッサ72がROM76やRAM74等のメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、後述する各種機能を実現する。なお、無人搬送車制御システム100が車上システム100Aと地上システム100Bを備える場合、各々のシステムが図3に示すハードウェア構成と同様のハードウェア構成を有するコンピュータを備えていてもよい。
図4は、一実施形態に係る無人搬送車制御システム100の地上システム100Bの機能的構成を概略的に示すブロック図である。図4に示すように、無人搬送車制御システム100の地上システム100Bは、機能的には、ワークリストを取得するように構成されたリスト取得部101と、パレット10の位置及び姿勢の検出結果を受信するように構成された検出結果受信部102と、アプローチパス(例えば車上システム100Aに相対座標系上のアプローチパスを生成させるための絶対座標系上のアプローチパス)を含む作業内容を決定するように構成された作業内容決定部103と、決定した作業内容を送信するための作業内容送信部104と、を備える。
また、無人搬送車制御システム100の地上システム100Bは、初期作業内容を決定するように構成された初期作業内容決定部105と、決定した初期作業内容を送信するための初期作業内容送信部106と、パレット10の位置及び姿勢を検出させる指示を送信するように構成された検出指示部107と、初期検出結果を受信するように構成された初期検出結果受信部108と、暫定アプローチパスを決定するように構成された初期パス決定部109と、作業内容にアプローチパスに関する情報を設定するように構成されたパス設定部110と、を備える。初期作業内容は、後述すように、第1搬送車としての無人搬送車200の対象パレット10に関する作業内容である。
図5は、一実施形態に係る無人搬送車200の機能的構成を概略的に示すブロック図である。図5に示すように、無人搬送車200は、無人搬送車制御システム100の車上システム100Aを備える。車上システム100Aは、無人搬送車制御システム100の地上システム100Bから受信した指示に応じてパレット10の位置及び姿勢の検出を実行するように構成された検出実行部201と、無人搬送車制御システム100から受信した作業内容に基づいてパレット10の搬送を行うための制御を実行するように構成された制御部202と、無人搬送車制御システム100の地上システム100Bと通信するための通信部203と、を備える。制御部202は、一以上のLiDAR30によって隣接パレットの位置及び姿勢を検知した検知結果を、通信部203を介して無人搬送車制御システム100の地上システム100Bに送信するように構成される。
(作業場の具体例)
図6は、一実施形態に係る複数のパレット10が配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。なお、以下説明する幾つかの図面では、図1及び図2に示す無人搬送車200の測距装置30やフォーク210側に突き出した脚部等を省略して、フォーク210によって無人搬送車200の向きがわかる程度に簡略化している。
図6に示す作業場では、人が搬入した荷物の仮置き場として6つのスロット20が横一列に配列される。搬入した荷物は、例えば、読取装置1によってバーコードやRFIDタグなどが読み取られ、読み取られた情報が倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)(不図示)に通知される。倉庫管理システムは、例えば、荷物の入荷・出荷・在庫管理などを行うものであり、仮置き場に置かれた荷物をラック40のどの位置に配置するかを決定し、後述するワークリストを生成する。無人搬送車制御システム100の地上システム100Bは、倉庫管理システムから取得したワークリストに基づき、パレット10へのアプローチパスを生成する。
6つのスロット20には、それぞれ荷物を載せたパレット10が配置され、3つの無人搬送車200(200A、200B、200C)がそれらの荷役搬送を行う。例えば、無人搬送車200(200A、200B、200C)は、仮置き場のスロット20からラック40の指定位置に既定のアプローチパスAP1に沿って荷役搬送する。なお、パレット10の位置及び姿勢によっては、無人搬送車200は、既定のアプローチパスAP1ではなく、パレット10の位置及び姿勢に応じたアプローチパスに沿って移動する。既定のアプローチパスAP1は、作業場のレイアウトにおいて壁Wやラック40等の障害物に接触しないように設定される。
図7は、一実施形態に係る複数のパレット10が配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図7に示す作業場では、人が搬入した荷物の仮置き場として奥行方向に4つずつ幅方向に3つずつの計12個のスロット20(20A)が配列される。スロット20(20A)は、床又は地面に設けられた白線WLで仕切られていてもよい。
この仮置き場は、いわゆる先置き先出し方式である。具体的には、仮置き場のスロット20(A)において奥行方向の手前側から順にパレット10が置かれていき、奥行方向の手前側から順にパレット10が荷役搬送される。無人搬送車200は、スロット20(A)に置かれたパレット10をラック40の指定位置に搬送してもよいし、別の仮置き場の4つのスロット20(20B)のうち何れかの空いているスロット20(20B)に搬送してもよい。
(処理の流れ)
以下、一実施形態に係る無人搬送車制御システム100が実行する処理の流れについて説明する。図8は、一実施形態に係る無人搬送車制御システム100が実行する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図8に示すように、リスト取得部101は、倉庫管理システムからワークリストを取得する(ステップS1)。ワークリストとは、搬入された荷物に関する情報とその荷物をどこからどこへ搬送すべきか(仮置き場のどの位置の荷物をラック40のどの位置に搬送すべきか)を示す情報とを含むリストである。
初期作業内容決定部105は、取得したワークリストに基づき、初期作業内容を決定する(ステップS2)。この際、初期作業内容決定部105は、初期作業内容を実行する第1搬送車も決定する。第1搬送車は、荷役搬送を行う無人搬送車として作業場に存在する一以上の無人搬送車200から選択される。作業場に1台の無人搬送車200しか存在しない場合には、それが第1搬送車である。作業場に複数の無人搬送車200が存在する場合、第1搬送車として一台の無人搬送車200が選択されてもよいし、第1搬送車として複数の無人搬送車200が選択されてもよい。初期作業内容は、第1搬送車が荷役搬送を行う対象パレット10をどこからどこへ搬送するかを示す情報と対象パレット10へのアプローチパスに関する情報とを含む。初期作業内容に含まれるアプローチパスは、SLAM等の自己位置推定技術に基づく作業場の地図作成時に地上システム100Bによって情報であり、パレット10の位置ずれや角度ずれは考慮されていない。
初期作業内容決定部105は、複数のパレット10のレイアウトに基づいて、第1搬送車を選択し、対象パレット10に関する初期作業内容を決定してもよい。初期作業内容決定部105は、第1搬送車による対象パレット10の荷役動作に付随して位置及び姿勢を検出可能な隣接パレット10の数に基づいて、初期作業内容を決定してもよい。以下、初期作業内容の決定方法について一例を説明する。
図9は、一実施形態に係る複数のパレット10が配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図9に示す例では、横一列に#1~#6のスロット20が配列され、各スロット20にパレット10が位置している。また、作業場には、2つの無人搬送車200(200D、200E)が存在している。
このような場合において、初期作業内容決定部105は、まず、作業場のレイアウトにおける無人搬送車200と各スロット20に配置されたパレット10との相対位置からアプローチパスを求める。次に、そのアプローチパスを無人搬送車200が前進速度又は後進速度で移動する場合の移動時間を求める。初期作業内容決定部105は、移動時間を含めて荷役搬送の実行に要する時間を算出する。無人搬送車では一般的に、前進速度は後進速度よりも高速である。前進速度は、例えば、フォーク210と反対側に進む場合の移動速度(ドライブ側走行速度)であり、後進速度は、例えば、フォーク210側に進む場合の移動速度(フォーク側走行速度)である。初期作業内容決定部105は、これらの情報を考慮して第1搬送車を選択する。
ここで、#1のパレット10を対象パレットとして初期作業内容を決定する場合、第1搬送車による対象パレット10の荷役動作に付随して位置及び姿勢を検出可能な隣接パレット10は、#2のスロット20に位置する1つのパレット10だけである。一方、#2のパレット10を対象パレットとして初期作業内容を決定する場合、第1搬送車による対象パレット10の荷役動作に付随して位置及び姿勢を検出可能な隣接パレット10は、#1、#3のスロット20に位置する2つのパレット10である。そのため、#2のパレット10を対象パレットにすれば、位置及び姿勢を検出可能な隣接パレット10の数が多いため、作業効率が向上し得る。
したがって、初期作業内容決定部105は、#2、#5のスロット20に位置するパレット10のように両側に隣接パレット10がある対象パレット10を優先的に選択して初期作業内容を決定する。また、#2のスロット20の近くに位置する無人搬送車200(200D)と#5の近くに位置する無人搬送車200(200E)が存在する。そのため、初期作業内容決定部105は、無人搬送車200(200D)を#2のスロット20に位置するパレット10を荷役搬送する第1搬送車として選択し、無人搬送車200(200E)を#5のスロット20に位置するパレット10を荷役搬送する第1搬送車として選択する。
これにより、#1~#6のすべてのスロット20に位置するパレット10の位置及び姿勢が2回の荷役搬送で検出可能となる。なお、初期作業内容決定部105は、2つの無人搬送車200(200D)、200(200E)の何れか一方のみを#2、#5のスロット20のパレット10を荷役搬送する第1搬送車として選択し、その無人搬送車200にすべてのパレット10の位置及び姿勢を検出させてもよい。
初期作業内容送信部106は、決定した初期作業内容を第1搬送車に送信する(ステップS3)。第1搬送車の車上システム100Aは、初期作業内容を受信する(ステップS4)。初期作業内容を受信した第1搬送車の車上システム100Aは、地上システム100Bから受信したアプローチパスに追従して対象パレット10の近くまで移動するように第1搬送車である無人搬送車200を駆動制御し、対象パレット10及び隣接パレット10の位置及び姿勢の検出を実行する(ステップS5)。第1搬送車の車上システム100Aは、移動途中で位置及び姿勢を検出可能な他のパレット10がある場合に、その検出も実行してもよい。初期作業内容を送信する際に、地上システム100Bの検出指示部107は、第1搬送車に隣接パレット10の位置及び姿勢を検出させるように検出指示を送信してもよい。
例えば、検出指示部107は、第1搬送車が対象パレット10の所定距離範囲内に位置する時に、又は第1搬送車が対象パレット10にアプローチするための方向転換時(図1参照)に、対象パレット10及び隣接パレット10の位置及び姿勢を検出させるように指示する。この場合、無人搬送車200の低速時に検出を行うため、精度が向上する。第1搬送車として選択された無人搬送車200は、初期作業内容に応じて、対象パレット10にアプローチすると共に隣接パレット10の位置及び姿勢を検出する。なお、車上システム100Aは、検出指示部107の指示によらず、第1搬送車が対象パレット10にアプローチする時に自動的に対象パレット10及び隣接パレット10の位置及び姿勢を検出する構成であってもよい。すなわち、検出指示部107は車上システム100Aに設けられ、無人搬送車200が自身で検出を実行するように構成されてもよい。
図10Aは、一実施形態に係る無人搬送車200(第1搬送車)が第1隣接パレット10(10F、10H)の位置及び姿勢を検出する場合の一例を模式的に示す平面図である。図10Bは、一実施形態に係る無人搬送車200(第1搬送車)が第2隣接パレット10(10J)の位置及び姿勢を検出する場合の一例を模式的に示す平面図である。これらの図は、図7に示す先置き先出し方式の仮置き場のようにパレット10が配置された状態を示している。
複数のパレット10(10F、10G、10H、10I、10J、10K)が幅方向且つ奥行方向に隣接して配置されている場合、検出指示部107は、図10Aに示すように、第1搬送車である無人搬送車200に、対象パレット10(10G)の位置及び姿勢に加えて、対象パレット10(10G)の幅方向に隣接する少なくとも一つの第1隣接パレット10(例えば、2つのパレット10F、10H)の位置及び姿勢を検出させるように検出指示を送信する。
また、図10Bに示すように、検出指示部107は、第1搬送車である無人搬送車200に、対象パレット10(10G)の奥行方向に隣接する第2隣接パレット10(10J)の位置及び姿勢を検出させるように検出指示を送信する。この場合において、検出指示部107は、第1搬送車である無人搬送車200が対象パレット10(10G)を持ち上げた状態で、第1搬送車である無人搬送車200に第2隣接パレット10(10J)の位置及び姿勢を検出させるように検出指示を送信する。
第1搬送車である無人搬送車200の車上システム100Aは、検出結果を地上システム100Bに送信する(ステップS6)。地上システム100Bの検出結果受信部102は、第1搬送車である無人搬送車200の車上システム100Aから、第1搬送車の荷役対象である対象パレット10及び対象パレット10に隣接する隣接パレット10の位置及び姿勢の検出結果を受信する(ステップS7)。地上システム100Bは、対象パレット10の位置及び姿勢の検出結果に基づいて絶対座標系上でのアプローチパスを決定し、決定したアプローチパスを第1搬送車の車上システム100Aに送信する(ステップS8)。第1搬送車の車上システム100Aは、地上システム100Bから対象パレット10へのアプローチパスを受信する(ステップS9)。第1搬送車の車上システム100Aは相対座標系上でのアプローチパスを生成して、第1搬送車は、そのアプローチパスに応じて対象パレット10の荷役搬送を実行する(ステップS10)。作業内容決定部103は、隣接パレット10の位置及び姿勢の検出結果及びワークリストに基づき、第2搬送車を選択し、その第2搬送車の隣接パレット10に関する作業内容を決定する(ステップS11)。
作業内容決定部103が選択する第2搬送車は、隣接パレット10の荷役搬送を行う無人搬送車として作業場に存在する一以上の無人搬送車200から選択される。なお、第2搬送車は、第1搬送車と同じ無人搬送車200であってもよいし、第1搬送車とは別の無人搬送車200であってもよい。作業場に1台の無人搬送車200しか存在しない場合には、それが第2搬送車である。作業場に複数の無人搬送車200が存在する場合、第2搬送車として一台の無人搬送車200が選択されてもよいし、第2搬送車として複数の無人搬送車200が選択されてもよい。したがって、図8のフローチャートでは、車上システム100Aを無人搬送車200ごとに区別せずに記載している。作業内容は、第2搬送車が荷役搬送を行う隣接パレット10をどこからどこへ搬送するかを示す情報と隣接パレット10へのアプローチパスに関する情報とを含む。この作業内容に基づいて車上システム100Aが無人搬送車200の荷役動作を制御する。なお、上述の通り、最終的には車上システム100Aが相対座標上の狭域的アプローチパスを生成し、サーボ機構等によって無人搬送車200の荷役動作を制御する。
作業内容決定部103は、ワークリストで規定された隣接パレット10を含む残りのパレット10に関する作業が終了するまでに要する残り作業時間に基づいて、作業内容を決定してもよい。すなわち、ワークリストで規定された残りの作業を完了させるまでの作業時間が短くなるように作業内容が決定されてもよい。また、作業内容決定部103は、一以上の無人搬送車200のうち複数の候補機の中から、隣接パレット10に関する作業内容の実行に要する時間が短い候補機を優先的に第2搬送車として選択してもよい。この場合において、作業内容決定部103は、複数の候補機の各々の隣接パレット10に対する相対位置と、各候補機の前進速度又は後進速度とに基づいて、作業内容の実行に要する時間を算出してもよい。
作業内容決定部103は、複数のパレット10が配置される作業場のレイアウトと、隣接パレット10の位置及び姿勢の検出結果とに基づいて、第2搬送車が障害物と干渉しないように、第2搬送車の作業内容を決定してもよい。作業場のレイアウトは、例えば通路幅に関する情報や壁Wやラック40等の障害物に関する情報を含む。作業内容決定部103は、第2搬送車の最小旋回半径に関する情報を使用して、作業内容を決定してもよい。また、作業内容決定部103は、第1隣接パレット10の位置及び姿勢の検出結果と、第2隣接パレット10の位置及び姿勢の検出結果とに基づき、第1隣接パレット10に対する荷役動作と、第2隣接パレット10に対する荷役動作とのどちらを先に実行させるかを決定してもよい。このような決定方法によれば、障害物や他のパレット10等との接触が予防可能となる。以下、作業内容の決定方法について具体例を説明する。
例えば、図9において、#6のスロット20に位置するパレット10が作業内容の対象とする隣接パレット10であるとする。この場合、作業内容決定部103は、まず、レイアウトにおける相対位置からアプローチパスを求める。相対位置を考慮すると、第2搬送車の候補機である2つの無人搬送車200(200D、200E)のうち#6のスロット20に近いのは、無人搬送車200(200E)であることがわかる。そのため、無人搬送車200(200E)が第2搬送車として選択される。
図11Aは、図8に示す隣接パレット10(第2搬送車から見て対象パレット10)へのアプローチに失敗する場合の一例を示す概略図である。図11Bは、図9に示す隣接パレット10(第2搬送車から見て対象パレット10)へのアプローチに成功する場合の一例を示す概略図である。
例えば、図11Aに示すようにフォーク210と反対側に進む場合、前進速度であるため高速移動が可能である。しかし、対象パレット10を荷役搬送するために最終的にはフォーク210側から接近するように方向転換する必要がある。#6のスロット20は壁Wに近いため、壁Wが邪魔となって方向転換のスペースがない。そのため、壁Wと接触しないようにするためには、図11Bに示すように、無人搬送車200(200E)が最初からフォーク210側からアプローチする必要がある。その結果、作業内容に含まれるアプローチパスは図8に示すアプローチパスAP2に決定される。
図9とは別の例を説明する。図12は、一実施形態に係る複数のパレット10が配置される作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。図13は、図12に示す対象パレット10へのアプローチに失敗する場合の一例を示す概略図である。
図12に示す例では、壁Wとスロット20が近いために無人搬送車200が方向転換(切り返し)をせずに旋回しながらアプローチできるほどの通路幅がない。例えば、図13に示すように、無人搬送車200が、アプローチパスAP5に沿って方向転換しないで旋回する場合には、壁Wが邪魔となり、アプローチに失敗する。このことは、最小旋回半径に関する情報や通路幅に関する情報から判別可能である。
そこで、例えば、図12において隣接パレット10(10D)が第2搬送車の対象パレット10である場合、その作業内容に含まれるアプローチパスとしてアプローチパスAP3が決定される。第2搬送車である無人搬送車200は、図中左側からアプローチパスAP3に沿って図中右側に向かい、フォーク210とは反対側から進行して方向転換してフォーク210側から隣接パレット10(10D)にアプローチする。これにより、アプローチが成功する。
例えば、図12において隣接パレット10(10E)が第2搬送車の対象パレット10である場合、その作業内容に含まれるアプローチパスとしてアプローチパスAP4が決定される。第2搬送車である無人搬送車200は、図中右側からアプローチパスAP4に沿って図中左側に向かい、フォーク210とは反対側から進行して方向転換してフォーク210側から隣接パレット10(10E)にアプローチする。これにより、アプロ―チが成功する。
図12に示すようなレイアウトでは、平面視においてパレット10が時計回りに回転している場合、図中右側からアプローチするようにアプローチパスが決定される。一方、平面視においてパレット10が反時計回りに回転している場合、図中左側からアプローチするようにアプローチパスが決定される。
さらに、別の例を説明する。図14は、一実施形態に係る無人搬送車200が第1隣接パレット10(10M)に対する荷役動作と第2隣接パレット10(10L)に対する荷役動作とのどちらを先に実行するかの判別が必要な作業場のレイアウトの一例を模式的に示す平面図である。この図は、対象パレット10(不図示)を荷役搬送した後の状態を示している。この例において、対象パレット10(不図示)の幅方向に隣接する第1隣接パレット10(10M)を取らずに、対象パレット10(不図示)の奥行方向の奥側に隣接する第2隣接パレットに対する荷役動作を実行すると図示のように第1隣接パレット10(10M)にぶつかってしまう。そのため、作業内容決定部103は、第1隣接パレット10(10M)に対する荷役動作を先に実行するように作業内容を決定する。作業内容決定部103は、第1隣接パレットと第2隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果に基づいて、このような決定を行う。
図14において、第2隣接パレット10(10L)のさらに奥側に隣接する第2隣接パレット10(10N)が作業内容の荷役対象パレット10である場合、作業内容決定部103は、第2隣接パレット10(10L)の幅方向に隣接する2つの第1隣接パレット10(10O、10P)の位置及び姿勢の検出結果に基づいて、アプローチ時にそれらに接触しないかを判別してもよい。
作業内容決定部103は、ステップS11において、上述した手法以外の手法でアプローチパスを含む作業内容を決定してもよい。例えば、初期パス決定部109が無人搬送車200の各パレット10に対する暫定アプローチパスを決定する。初期パス決定部109は、複数のパレット10のレイアウト及び/又は作業場のレイアウトに基づいて暫定アプローチパスを決定してもよい。すなわち、初期パス決定部109は、既定のアプローチパス(AP1)を決定してもよい。パス設定部110は、暫定アプローチパスと、隣接パレット10の位置及び姿勢の検出結果とに基づいて、作業内容にアプローチパスに関する情報を設定する。この場合、作業内容決定部103は、パス設定部110が設定したアプローチパスを含む作業内容を決定してもよい。同様に、ステップS8において、地上システム100Bは、暫定アプローチパス及び対象パレット10の位置及び姿勢の検出結果に基づいて、アプローチパスを決定してもよい。
初期パス決定部109は、初期検出結果受信部108が受信した一以上のパレット10の位置及び姿勢の検出結果に基づいて暫定アプローチパスを決定してもよい。初期検出結果受信部108は、パレット10の位置及び姿勢を検出するように構成されたセンシングカー又は無人搬送車200が複数のパレット10のうち一以上のパレット10のそばを通過する間に検出した一以上のパレット10の位置及び姿勢の検出結果を受信してもよい。
センシングカー等が取得した初期検出結果に含まれる隣接パレット10の位置及び姿勢の検知結果よりも、無人搬送車200が対象パレット10を実際に荷役する際に取得した隣接パレット10の位置及び姿勢の検知結果の方が基本的に高精度である。そのため、例えば、パス設定部110は、暫定アプローチパスで荷役搬送できる場合には暫定アプローチパスをアプローチパスとして作業内容に設定し、暫定アプローチパスで荷役搬送できない場合には隣接パレット10の位置及び姿勢の検出結果に基づくアプローチパスをアプローチパスとして作業内容に設定してもよい。
作業内容送信部104は、決定された作業内容を第2搬送車に送信する(ステップS12)。第2搬送車の車上システム100Aは,作業内容を受信する(ステップS13)。これにより第2搬送車の車上システム100Aは、ステップS5、S6、S9、S10の処理を実行して、隣接パレット10に対する荷役搬送を行う。なお、地上システム100B又は車上システム100Aは、第2搬送車が荷役搬送する隣接パレット10に対して隣接している未検出のパレット10が存在するか否かを判別し、判別結果に応じてステップS5、S6の処理をスキップするように構成されてもよい。
この判別処理は省略されてもよい。すなわち、図8に示すフローチャートは、隣接パレット10の荷役搬送時に必ずその隣接パレット10に隣接する隣接パレット10の検出を行うように変更されてもよい。地上システム100Bは、残り作業があるか否かを判別する(ステップS14)。地上システム100Bは、残り作業があると判別した場合(ステップS14;Yes)、ステップS7に戻って処理を継続する。一方、地上システム100Bは、残り作業がないと判別した場合(ステップS14;No)、処理を終了する。なお、処理の終了の判別タイミングは、これに限られず、適宜変更可能である。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、複数の実施形態を適宜組み合わせた形態も含む。
(まとめ)
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本開示に係る無人搬送車制御システム(100)は、
複数のパレット(10)の各々へのアプローチパスを含む作業内容を一以上の無人搬送車(200)に対して指示する無人搬送車制御システム(100)であって、
前記一以上の無人搬送車(200)の何れかである第1搬送車から、前記第1搬送車の荷役対象である対象パレット(10)に隣接する隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果を受信する検出結果受信部(102)と、
前記隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果に基づき、前記一以上の無人搬送車(200)の何れかである第2搬送車の前記隣接パレット(10)に関する作業内容を決定する作業内容決定部(103)と、
前記作業内容を前記第2搬送車に送信する作業内容送信部(104)と、
を備える。
上記構成では、第1搬送車の対象パレット(10)へのアプローチ時に隣接パレット(10)の位置及び姿勢が検出され、その検出結果が作業内容に含まれるアプローチパスに反映される。そのため、第2搬送車は隣接パレット(10)の位置及び姿勢を検出しなくてもスムーズに隣接パレット(10)にアクセスして作業内容を実行することができる。そのため、作業全体における作業効率が向上する。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、
前記複数のパレット(10)のレイアウトに基づいて、前記第1搬送車の前記対象パレット(10)に関する初期作業内容を決定する初期作業内容決定部(105)と、
前記初期作業内容を前記第1搬送車に送信する初期作業内容送信部(106)と、
を備える。
上記構成によれば、適切に初期作業内容を決定し、第1搬送車へ指示することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の構成において、
前記初期作業内容決定部(105)は、前記第1搬送車による前記対象パレット(10)の荷役動作に付随して位置及び姿勢を検出可能な前記隣接パレット(10)の数に基づいて、前記初期作業内容を決定する。
上記構成によれば、対象パレット(10)の荷役動作に付随して位置及び姿勢を検出可能な隣接パレット(10)の数が多くなるように初期作業内容を決定して作業効率を向上させることが可能となる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか一つに記載の構成において、
前記作業内容決定部(103)は、前記隣接パレット(10)を含む残りの前記パレット(10)に関する作業が終了するまでに要する残り作業時間に基づいて、前記作業内容を決定する。
上記構成によれば、隣接パレット(10)を含む残りのパレット(10)に関する作業が終了するまでに要する残り作業時間が短くなるように作業内容を決定して作業効率を向上させることが可能となる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れか一つに記載の構成において、
前記作業内容決定部(103)は、前記一以上の無人搬送車(200)のうち複数の候補機の中から、前記隣接パレット(10)に関する作業内容の実行に要する時間が短い候補機を優先的に前記第2搬送車として選択する。
上記構成によれば、作業内容の実行に要する時間が短くなるように第2搬送車を決定することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載の構成において、
前記作業内容決定部(103)は、前記複数の候補機の各々の前記隣接パレット(10)に対する相対位置と、各候補機の前進速度又は後進速度とに基づいて、前記実行に要する時間を算出する。
上記構成によれば、相対位置や前進速度か後進速度かの違いを考慮して実行に要する時間が短くなるように作業内容を決定することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れか一つに記載の構成において、
前記作業内容決定部(103)は、前記複数のパレット(10)が配置される作業場のレイアウトと、前記隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果とに基づいて、前記第2搬送車が障害物と干渉しないように、前記第2搬送車の前記作業内容を決定する。
上記構成によれば、第2搬送車が障害物と干渉するリスクを低減できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れか一つに記載の構成において、
前記作業内容決定部(103)は、前記第2搬送車の最小旋回半径に関する情報を使用して、前記作業内容を決定する。
上記構成によれば、第2搬送車が旋回によって障害物と干渉するリスクを低減できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れか一つに記載の構成において、
前記第1搬送車が前記対象パレット(10)の所定距離範囲内に位置する時に、又は前記第1搬送車が前記対象パレット(10)にアプローチするための方向転換時に、前記第1搬送車に前記隣接パレット(10)の位置及び姿勢を検出させるように検出指示を送信する検出指示部(107)を備える。
上記構成によれば、低速時や接近時に隣接パレット(10)の位置及び姿勢を検出するため、検出精度が向上する。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れか一つに記載の構成において、
前記複数のパレット(10)が幅方向且つ奥行方向に隣接して配置されている場合、前記第1搬送車に、前記対象パレット(10)の位置及び姿勢に加えて、前記対象パレット(10)の幅方向に隣接する少なくとも一つの第1隣接パレット(10)の位置及び姿勢と、前記対象パレット(10)の奥行方向に隣接する第2隣接パレット(10)の位置及び姿勢とを検出させるように検出指示を送信する検出指示部(107)を備える。
上記構成によれば、位置及び姿勢を検出可能な隣接パレット10の数が多くなるため、作業効率が向上する。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)に記載の構成において、
前記検出指示部(107)は、前記第1搬送車が前記対象パレット(10)を持ち上げた状態で、前記第1搬送車に前記第2隣接パレット(10)の位置及び姿勢を検出させるように前記検出指示を送信する。
上記構成によれば、対象パレット(10)の存在が第2隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出に影響するリスクを低減できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(10)又は(11)に記載の構成において、
前記作業内容決定部(103)は、前記第1隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果と、前記第2隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果とに基づき、前記第1隣接パレット(10)に対する荷役動作と、前記第2隣接パレット(10)に対する荷役動作とのどちらを先に実行させるかを決定する。
上記構成によれば、一方の隣接パレット(10)の荷役動作が他方の隣接パレット(10)によって干渉されるリスクを低減できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(12)の何れか一項に記載の構成において、
前記無人搬送車(200)の各パレット(10)に対する暫定アプローチパスを決定する初期パス決定部(109)と、
前記暫定アプローチパスと、前記隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果とに基づいて、前記アプローチパスに関する情報を前記作業内容に設定するパス設定部(110)と、
を備える。
上記構成によれば、暫定アプローチパスを利用することによって、アプローチパスを設定するための演算処理量を低減することができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)に記載の構成において、
前記初期パス決定部(109)は、前記複数のパレット(10)のレイアウト及び/又は前記複数のパレット(10)が配置される作業場のレイアウトに基づいて前記暫定アプローチパスを決定する。
上記構成によれば、レイアウトに応じて適切な暫定アプローチパスを決定することができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(13)又は(14)に記載の構成において、
前記パレット(10)の位置及び姿勢を検出するように構成されたセンシングカー又は前記無人搬送車(200)が前記複数のパレット(10)のうち一以上のパレット(10)のそばを通過する間に検出した前記一以上のパレット(10)の位置及び姿勢の検出結果を受信するように構成された初期検出結果受信部(108)を備え、
前記初期パス決定部(109)は、前記一以上のパレット(10)の位置及び姿勢の検出結果に基づいて前記暫定アプローチパスを決定する。
上記構成によれば、複数のパレット(10)の位置及び姿勢をまとめて取得して、それを用いて暫定アプローチパスを決定するため、初期アプローチとしての精度を確保するとともに、作業効率を向上させることができる。
(16)本開示に係る搬送システム(300)は、
上記(1)乃至(15)の何れか一つに記載の無人搬送車制御システム(100)と、
前記無人搬送車制御システム(100)と通信するように構成された一以上の無人搬送車(200)と、
を備える。
上記構成によれば、無人搬送における作業効率を向上させることができる。
(17)本開示に係る無人搬送車(200)は、
上記(1)乃至(15)の何れか一つに記載の無人搬送車制御システム(100)と通信するための通信部(203)と、
前記無人搬送車制御システム(100)から受信した作業内容に基づいてパレット(10)の搬送を行うための制御を実行するように構成された制御部(202)と、
を備える。
上記構成によれば、無人搬送における作業効率を向上させることができる。
(18)幾つかの実施形態では、上記(17)に記載の構成において、
前記パレット(10)の位置及び姿勢を検出するための一以上のLiDAR(30)を備え、
前記制御部(202)は、前記一以上のLiDAR(30)によって隣接パレット(10)の位置及び姿勢を検知した検知結果を、前記通信部(203)を介して前記無人搬送車制御システム(100)に送信する。
上記構成によれば、LiDARは水平方向の計測空間領域が広いため、対象パレット10とともに対象パレット10に隣接する隣接パレット10の位置及び姿勢を検出する場合に適している。
(19)本開示に係る作業内容決定方法は、
複数のパレット(10)の各々への一以上の無人搬送車(200)のアプローチパスを含む作業内容を決定する作業内容決定方法であって、
前記一以上の無人搬送車(200)の何れかである第1搬送車から、前記第1搬送車の荷役対象である対象パレット(10)に隣接する隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果を受信するステップと、
前記隣接パレット(10)の位置及び姿勢の検出結果に基づき、前記一以上の無人搬送車(200)の何れかである第2搬送車の前記隣接パレット(10)に関する作業内容を決定するステップと、
を含む。
上記方法によれば、第1搬送車の対象パレット(10)へのアプローチ時に隣接パレット(10)の位置及び姿勢が検出され、その検出結果が作業内容に含まれるアプローチパスに反映される。そのため、第2搬送車は隣接パレット(10)の位置及び姿勢を検出しなくてもスムーズに隣接パレット(10)にアクセスして作業内容を実行することができる。そのため、作業全体における作業効率が向上する。
1 読取装置
10 パレット
11 孔
20 スロット
30 測距装置
72 プロセッサ
74 RAM
76 ROM
78 HDD
80 入力I/F
82 出力I/F
84 バス
100 無人搬送車制御システム
101 リスト取得部
102 検出結果受信部
103 作業内容決定部
104 作業内容送信部
105 初期作業内容決定部
106 初期作業内容送信部
107 検出指示部
108 初期検出結果受信部
109 初期パス決定部
110 パス設定部
200 無人搬送車
200 搬送車
201 検出実行部
202 制御部
203 通信部
210 フォーク
300 搬送システム

Claims (19)

  1. 複数のパレットの各々へのアプローチパスを含む作業内容を一以上の無人搬送車に対して指示する無人搬送車制御システムであって、
    前記一以上の無人搬送車の何れかである第1搬送車から、前記第1搬送車の荷役対象である対象パレットに隣接する隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果を受信する検出結果受信部と、
    前記隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果に基づき、前記一以上の無人搬送車の何れかである第2搬送車の前記隣接パレットに関する作業内容を決定する作業内容決定部と、
    前記作業内容を前記第2搬送車に送信する作業内容送信部と、
    を備える無人搬送車制御システム。
  2. 前記複数のパレットのレイアウトに基づいて、前記第1搬送車の前記対象パレットに関する初期作業内容を決定する初期作業内容決定部と、
    前記初期作業内容を前記第1搬送車に送信する初期作業内容送信部と、
    を備える請求項1に記載の無人搬送車制御システム。
  3. 前記初期作業内容決定部は、前記第1搬送車による前記対象パレットの荷役動作に付随して位置及び姿勢を検出可能な前記隣接パレットの数に基づいて、前記初期作業内容を決定する
    請求項2に記載の無人搬送車制御システム。
  4. 前記作業内容決定部は、前記隣接パレットを含む残りの前記パレットに関する作業が終了するまでに要する残り作業時間に基づいて、前記作業内容を決定する
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の無人搬送車制御システム。
  5. 前記作業内容決定部は、前記一以上の無人搬送車のうち複数の候補機の中から、前記隣接パレットに関する作業内容の実行に要する時間が短い候補機を優先的に前記第2搬送車として選択する
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の無人搬送車制御システム。
  6. 前記作業内容決定部は、前記複数の候補機の各々の前記隣接パレットに対する相対位置と、各候補機の前進速度又は後進速度とに基づいて、前記実行に要する時間を算出する
    請求項5に記載の無人搬送車制御システム。
  7. 前記作業内容決定部は、前記複数のパレットが配置される作業場のレイアウトと、前記隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果とに基づいて、前記第2搬送車が障害物と干渉しないように、前記第2搬送車の前記作業内容を決定する
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の無人搬送車制御システム。
  8. 前記作業内容決定部は、前記第2搬送車の最小旋回半径に関する情報を使用して、前記作業内容を決定する
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の無人搬送車制御システム。
  9. 前記第1搬送車が前記対象パレットの所定距離範囲内に位置する時に、又は前記第1搬送車が前記対象パレットにアプローチするための方向転換時に、前記第1搬送車に前記隣接パレットの位置及び姿勢を検出させるように検出指示を送信する検出指示部を備える
    請求項1乃至8の何れか一項に記載の無人搬送車制御システム。
  10. 前記複数のパレットが幅方向且つ奥行方向に隣接して配置されている場合、前記第1搬送車に、前記対象パレットの位置及び姿勢に加えて、前記対象パレットの幅方向に隣接する少なくとも一つの第1隣接パレットの位置及び姿勢と、前記対象パレットの奥行方向に隣接する第2隣接パレットの位置及び姿勢とを検出させるように検出指示を送信する検出指示部を備える
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の無人搬送車制御システム。
  11. 前記検出指示部は、前記第1搬送車が前記対象パレットを持ち上げた状態で、前記第1搬送車に前記第2隣接パレットの位置及び姿勢を検出させるように前記検出指示を送信する
    請求項10に記載の無人搬送車制御システム。
  12. 前記作業内容決定部は、前記第1隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果と、前記第2隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果とに基づき、前記第1隣接パレットに対する荷役動作と、前記第2隣接パレットに対する荷役動作とのどちらを先に実行させるかを決定する
    請求項10又は11に記載の無人搬送車制御システム。
  13. 前記無人搬送車の各パレットに対する暫定アプローチパスを決定する初期パス決定部と、
    前記暫定アプローチパスと、前記隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果とに基づいて、前記アプローチパスに関する情報を前記作業内容に設定するパス設定部と、
    を備える
    請求項1乃至12の何れか一項に記載の無人搬送車制御システム。
  14. 前記初期パス決定部は、前記複数のパレットのレイアウト及び/又は前記複数のパレットが配置される作業場のレイアウトに基づいて前記暫定アプローチパスを決定する
    請求項13に記載の無人搬送車制御システム。
  15. 前記パレットの位置及び姿勢を検出するように構成されたセンシングカー又は前記無人搬送車が前記複数のパレットのうち一以上のパレットのそばを通過する間に検出した前記一以上のパレットの位置及び姿勢の検出結果を受信するように構成された初期検出結果受信部を備え、
    前記初期パス決定部は、前記一以上のパレットの位置及び姿勢の検出結果に基づいて前記暫定アプローチパスを決定する
    請求項13又は14に記載の無人搬送車制御システム。
  16. 請求項1乃至15の何れか一項に記載の無人搬送車制御システムと、
    前記無人搬送車制御システムと通信するように構成された一以上の無人搬送車と、
    を備える搬送システム。
  17. 請求項1乃至15の何れか一項に記載の無人搬送車制御システムと通信するための通信部と、
    前記無人搬送車制御システムから受信した作業内容に基づいてパレットの搬送を行うための制御を実行するように構成された制御部と、
    を備える無人搬送車。
  18. 前記パレットの位置及び姿勢を検出するための一以上のLiDARを備え、
    前記制御部は、前記一以上のLiDARによって隣接パレットの位置及び姿勢を検知した検知結果を、前記通信部を介して前記無人搬送車制御システムに送信する
    請求項17に記載の無人搬送車。
  19. 複数のパレットの各々への一以上の無人搬送車のアプローチパスを含む作業内容を決定する作業内容決定方法であって、
    前記一以上の無人搬送車の何れかである第1搬送車から、前記第1搬送車の荷役対象である対象パレットに隣接する隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果を受信するステップと、
    前記隣接パレットの位置及び姿勢の検出結果に基づき、前記一以上の無人搬送車の何れかである第2搬送車の前記隣接パレットに関する作業内容を決定するステップと、
    を含む作業内容決定方法。
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