JP2022035658A - 芳香性水性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】香料とカチオン性界面活性剤を含む芳香性水性組成物において、カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤や水溶性溶剤の添加量を低減させて香料をより安定に可溶化する。【解決手段】(a)界面活性剤[以下(a)成分という]、(b)香料[以下(b)成分という]、(c)炭素数6以上10以下のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル[以下(c)成分という]、及び水を含有し、(a)成分として、(a1)カチオン性界面活性剤[以下(a1)成分という]を含有し、(a)成分の全量中、(a1)成分の割合が60質量%以上であり、(a1)成分と(b)成分の含有量の質量比(b)/(a1)が0.05以上0.5以下であり、(a1)成分と(c)成分の含有量の質量比(c)/(a1)が0.05以上0.5以下である、芳香性水性組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、芳香性水性組成物に関する。
カチオン性界面活性剤は洗浄効果に加えて殺菌効果を有するため洗浄剤や除菌剤に通常汎用される界面活性剤である。また、香料成分も嗜好性や消臭効果の点から汎用される成分である。しかしながらカチオン性界面活性剤は、香料などの油性成分の可溶化力が他の界面活性剤と比べて低いため、他の界面活性剤や水溶性溶剤と併用することで、香料成分を安定に配合することが行われる。
特許文献1には、陽イオン界面活性剤やアミンオキシド型界面活性剤などの界面活性剤とエタノールなどの水溶性溶剤を含有する消臭剤組成物が例示されており、2-エチルヘキシルグリセリルエーテルなどを含有する組成が例示されている。
特許文献2には、陽イオン界面活性剤及びオクチルグリセリルエーテルを含有する殺菌洗浄剤組成物が開示されており、ボディーシャンプーやシャンプーなどに香料を応用する技術が記載されている。
特許文献3には、香料とグリコール系溶剤を含有する組成物に陽イオン界面活性剤が応用されており、グリコール系溶剤はグリセリルエーテルを用いることが記載されている。
特開2007-284538号公報 特開2006-249124号公報 特開2007-14749号公報
しかしながら、従来の技術は、カチオン性界面活性剤以外にも溶剤や界面活性剤を応用して香料などを安定化するものであり、カチオン性界面活性剤が主基剤であり、しかも水溶性溶剤が少ない組成物において香料を安定に可溶化する技術を開示するものではない。
香料を可溶化させるために添加されるカチオン性界面活性剤以外の界面活性剤や水溶性溶剤などの添加量は、カチオン性界面活性剤の効果の観点からは少ない方がよい。しかし、界面活性剤のうちカチオン性界面活性剤の割合が増加すると、香料を安定に可溶化することが困難となる。そこで、本発明は、カチオン性界面活性剤と香料を含有する芳香性水性組成物において、カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤や水溶性溶剤を低減して香料をより安定に可溶化する技術を提供する。
本発明は、(a)界面活性剤[以下(a)成分という]、(b)香料[以下(b)成分という]、(c)炭素数6以上10以下のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル[以下(c)成分という]、及び水を含有し、(a)成分として、(a1)カチオン性界面活性剤[以下(a1)成分という]を含有し、(a)成分の全量中、(a1)成分の割合が60質量%以上であり、(a1)成分と(b)成分の含有量の質量比(b)/(a1)が0.05以上0.5以下であり、(a1)成分と(c)成分の含有量の質量比(c)/(a1)が0.05以上0.5以下である、芳香性水性組成物に関する。
本発明によれば、カチオン性界面活性剤と香料を含む芳香性水性組成物において、カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤や水溶性溶剤を低減して香料をより安定に可溶化する技術が提供される。
本発明の効果を発現する機構は不明であるが、香料((b)成分)と、(b)成分とは親水性の異なる低水溶性の化合物((c)成分)が水性組成物中に併存することで、(b)成分の分子集合体であるミセルの粒径が(c)成分を含まない場合と比較して増大し、(b)成分の可溶化量が増えたと推測される。
<芳香性水性組成物>
本発明の芳香性水性組成物は、(a)界面活性剤、(b)香料、(c)炭素数6以上10以下のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル、及び水を含有する。そして、(a)成分として、(a1)カチオン性界面活性剤を含有する。本発明の芳香性水性組成物は、それ自体が芳香を放つ組成物であること、他の対象物に芳香を付与できる組成物であること、これらの両方であること、を満たすものであってよい。
<(a)成分>
(a)成分は、界面活性剤である。本発明の芳香性水性組成物は、(a)成分として、(a1)カチオン性界面活性剤[以下、(a1)成分という]を含有する。(a)成分は、(a1)成分以外の界面活性剤[以下、(a2)成分という]を含んでもよい。
(a1)成分としては下記一般式(a1-1)で表される化合物及び一般式(a1-2)で表される化合物から選ばれるカチオン性界面活性剤が好ましい。
Figure 2022035658000001
〔式中、R1a及びR2aから選ばれる少なくとも一つは、炭素数8以上18以下のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示し、残余は、炭素数1以上3以下のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R3a及びR4aは、同一又は異なって、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Yはハロゲン原子、又は炭素数1以上5以下のスルホン酸エステルもしくは硫酸エステルのアニオン残基を示す。〕
Figure 2022035658000002
〔式中、R5aは、炭素数8以上18以下のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R6a、R7aは、同一又は異なって、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R8aは、炭素数1以上3以下のアルキレン基を示す。Zはハロゲン原子、又は炭素数1以上5以下のスルホン酸エステルもしくは硫酸エステルのアニオン残基を示す。〕
モノ長鎖アルキル型第4級アンモニウム塩である場合、一般式(a1-1)において、好ましくは、R1aは、炭素数8以上16以下のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基であり、R2a、R3a及びR4aは、同一又は異なって、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以下のポリオキシエチレン基である。
ジ長鎖アルキル型第4級アンモニウム塩である場合、一般式(a1-1)において、好ましくは、R1a及びR2aは、同一又は異なって、それぞれ、炭素数8以上16以下のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基であり、R3a及びR4aは、同一又は異なって、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以下のポリオキシエチレン基である。
一般式(a1-2)において、R5aは、炭素数12以上16以下の直鎖アルキル基が好ましく、R6a、R7aは、それぞれ、メチル基が好ましく、R8aはメチレン基が好ましく、Zはハロゲンイオン、更に塩化物イオン(Cl)が好ましい。
(a1)成分は、上記一般式(a1-1)で表される化合物から選ばれるカチオン性界面活性剤が好ましく、モノ長鎖アルキル型第4級アンモニウム塩であることがより好ましい。
(a2)成分としては両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤から選ばれる一種以上の界面活性剤が挙げられる。(a2)成分は、除菌性の観点から、両性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤から選ばれる一種以上の界面活性剤が好ましい。
[両性界面活性剤]
両性界面活性剤としては、洗浄力及び起泡性の観点から、アミンオキサイド、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤を含むことが好ましい。
スルホベタインとしては、アルキル基の炭素数が、洗浄力の観点から、好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN-アルキル-N,N-ジメチル-N-スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルキル基の炭素数が、洗浄力の観点から、好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN-アルキル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が、洗浄力の観点から、好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が、洗浄力の観点から、好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインが挙げられる。
カルボベタインとしては、アルキル基の炭素数が、洗浄力の観点から、好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN-アルキル-N,N-ジメチル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタインや下記一般式(a2-1)で表される化合物が挙げられ、洗浄力の観点から下記一般式(a2-1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2022035658000003
〔式中、R9aは炭素数7以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R10aはプロピレン基を示し、R11a及びR12aは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。〕
一般式(a2-1)中、R9aは、好ましくは9以上、より好ましくは11以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは13以下のアルキル基又はアルケニル基であり、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基が好ましい。
一般式(a2-1)中、R11a及びR12aは、好ましくはメチル基である。
一般式(a2-1)で表される化合物としては、アーモンドアミドプロピルベタイン、アプリコットアミドプロピルベタイン、アボカドアミドプロピルベタイン、ババスアミドプロピルベタイン、ベヘナミドプロピルベタイン、キャノーラアミドプロピルベタイン、カプリル/カプラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルカルボベタイン、ミルクアミドプロピルベタイン、ミンクアミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、オリーブアミドプロピルベタイン、パルマムアミドプロピルベタイン、パルミタムアミドプロピルベタイン、リシノール酸アミドプロピルベタイン、セサミドプロピルベタイン、ソイアミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、牛脂アミドプロピルベタイン、ウンデシレンアミドプロピルベタイン、及び小麦胚芽アミドプロピルベタインが挙げられる。
これらの中では、ラウラミドプロピルカルボベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、及びコカミドプロピルベタインから選ばれる1種以上が好ましい。これらは、一般式(a2-1)中のR11a及びR12aは、それぞれメチル基の化合物である。
アミンオキサイドとしては、下記一般式(a2-2)の化合物が好適である。
Figure 2022035658000004
〔式中、R13aは炭素数8以上22以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基を示し、R14a及びR15aは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Dは-NHC(=O)-基又は-C(=O)NH-基を示し、Eは炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。m及びpは、m=0かつp=0又はm=1かつp=1を示す。〕
上記一般式(a2-2)において、R13aは、洗浄力の観点から、好ましくは炭素数10以上18以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数12のアルキル基である。R14a及びR15aは、洗浄力の観点から、好ましくは炭素数1のメチル基である。
アミンオキサイドの好ましい具体例としては、
(1)カプリルジメチルアミンオキサイド、カプリンジメチルアミンオキサイド、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ミリスチルジメチルアミンオキサイド等のアルキル(炭素数8以上22以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド、
(2)ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド等の脂肪酸(炭素数8以上22以下)アミドプロピルジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイドが挙げられ、洗浄力の観点から(1)アルキル(炭素数8以上22以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイドがより好ましい。
[ノニオン性界面活性剤]
ノニオン性界面活性剤としては、洗浄力及び起泡性の観点から、(a2-3)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル〔以下、(a2-3)成分という〕、(a2-4)アルキルポリグリコシド(グリコシド型ノニオン性界面活性剤)〔以下、(a2-4)成分という〕、(a2-5)ソルビタン系ノニオン性界面活性剤〔以下、(a2-5)成分という〕、(a2-6)脂肪族アルカノールアミド〔以下、(a2-6)成分という〕、(a2-7)脂肪酸モノグリセライド〔以下、(a2-7)成分という〕、及び(a2-8)蔗糖脂肪酸エステル〔以下、(a2-8)成分という〕からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、これらは2種以上を用いても良い。
(a2-3)成分は、ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテルである。
(a2-3)成分のノニオン性界面活性剤において、アルキル基又はアルケニル基の炭素数は、洗浄力の観点から、好ましくは6以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは10以上、より更に好ましくは12以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは22以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは14以下である。
(a2-3)成分のノニオン性界面活性剤において、アルキレンオキサイドの平均付加モル数は、洗浄力の観点から、好ましくは0超、より好ましくは1以上、更に好ましくは3以上、そして、同様の観点から、好ましくは50以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは10以下である。
アルキレンオキサイドは、洗浄力の観点から、好ましくはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、及びブチレンオキサイドから選ばれる1種以上であり、より好ましくはエチレンオキサイド、及びプロピレンオキサイドから選ばれる1種以上である。
(a2-3)成分のノニオン性界面活性剤の好ましい例として、下記一般式(a2-3)で表されるノニオン性界面活性剤を挙げることができる。
16aO[(CO)/(CO)]H (a2-3)
〔式中、R16aは炭素数6以上22以下の炭化水素基を示す。l、jは平均付加モル数を示し、lは0以上30以下となる数を示し、jは0以上30以下となる数を示し、lとjが同時に0になることはない。“/”はオキシエチレン基及びオキシプロピレン基が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
(a2-3)成分であるポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル、更に一般式(a2-3)で表されるノニオン性界面活性剤のHLB値は、洗浄力の観点から、好ましくは5以上、より好ましくは7以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは19以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは13以下である。
ここで、HLB値は、下記に示すグリフィンの式で定義される。
HLB値=20×Mw/M
(式中、Mはノニオン性界面活性剤の分子量であり、Mwは該ノニオン性界面活性剤の親水性部分の分子量である。)
尚、一般式(a2-3)中、親水性部分とは、オキシエチレン基とオキシプロピレン基の合計部分である。
(a2-4)成分は、アルキルポリグリコシド(グリコシド型ノニオン性界面活性剤)である。
(a2-4)成分のノニオン性界面活性剤は、下記の一般式(a2-4)で表されるノニオン性界面活性剤が好ましい。
17a(OR18a (a2-4)
〔式中、R17aは、直鎖又は分岐鎖の炭素数8以上18以下、好ましくは12以上14以下のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基、好ましくはアルキル基を示し、R18aは炭素数2以上4以下のアルキレン基を示し、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基を示す。sは平均付加モル数を示し、0以上5以下の数である。tはその平均値が1以上5以下となる数を示す。〕
一般式(a2-4)中、R17aは、洗浄力の観点から、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、18以下、好ましくは14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
一般式(a2-4)中、sは、洗浄力の観点から、好ましくは0以上、2以下であり、より好ましくは0である。tは、洗浄力の観点から、好ましくは1.1以上、そして、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.4以下である。尚、tはプロトンNMR法による測定値である。
一般式(a2-4)中、Gは、それらの入手容易性及びコストの点から、グルコース及びフルクトースから選ばれる1種以上の単糖類に由来する残基が挙げられる。また、Gは、マルトース及びスクロースから選ばれる1種以上の多糖類に由来する残基が挙げられる。Gは、グルコースの単糖類に由来する残基が好ましい。
(a2-5)成分~(a2-8)成分
(a2-5)ソルビタン系ノニオン性界面活性剤、(a2-6)脂肪族アルカノールアミド、(a2-7)脂肪酸モノグリセライド、及び(a2-8)蔗糖脂肪酸エステルは、好ましくは炭素数8以上18以下、より好ましくは炭素数12以上14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するものが好ましい。
[アニオン性界面活性剤]
アニオン性界面活性剤は、硫酸エステル基、リン酸エステル基、ホスホン酸基、スルホン酸基又はカルボキシ基を有するアニオン性界面活性剤が好ましい。
アニオン性界面活性剤が有する炭化水素基としては、洗浄力の観点から、炭素数が好ましくは5以上、より好ましくは6以上、更に好ましくは7以上、より更に好ましくは8以上、より更に好ましくは10以上、より更に好ましくは12以上、そして、好ましくは21以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは14以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルキレン基又はアリール基が好ましい。
アニオン性界面活性剤は、(a2-9)炭素数5以上18以下の炭化水素基を有する、スルホコハク酸エステル又はその塩〔以下、(a2-9)成分という〕、(a2-10)炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン性界面活性剤〔但し、(a2-9)成分を除く〕〔以下、(a2-10)成分という〕、(a2-11)炭素数8以上21以下の炭化水素基と、カルボキシ基とを有するアニオン性界面活性剤〔以下、(a2-11)成分という〕、並びに(a2-12)炭素数8以上21以下の炭化水素基と、リン酸エスエル基とを有するアニオン性界面活性剤〔以下、(a2-12)成分という〕からなる群から選ばれる1種以上のアニオン性界面活性剤が好ましく、これらは2種以上を用いても良い。
本発明に用いられる(a2-10)成分は、炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン性界面活性剤〔但し、(a2-9)成分を除く〕である。
(a2-10)成分の炭化水素基は、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下である。(a2-10)成分の炭化水素基は、アルキル基又はアリール基が好ましい。
(a2-10)成分のアニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩及びアルカンスルホン酸塩から選ばれる1種以上が好ましい。
硫酸エステル基を有する前記アニオン性界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸エステル塩が好適である。
また、硫酸エステル基及びポリオキシアルキレン基を有する前記アニオン性界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数は、8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、炭素数2以上3以下のオキシアルキレン基の平均付加モル数が好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは4以下であるポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。
また、スルホン酸基を有する前記アニオン性界面活性剤として、洗浄力の観点から、(1)炭素数6以上15以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩及び、(2)炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルカンスルホン酸塩から選ばれる1種以上のアニオン性界面活性剤が好適である。
(a2-10)成分のアニオン性界面活性剤の塩として、ナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等から選ばれる無機塩、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、モルホリニウム塩等から選ばれる有機アンモニウム塩が好適である。
本発明に用いられる(a2-11)成分は、炭素数8以上21以下の炭化水素基と、カルボキシ基とを有するアニオン性界面活性剤である。
具体的には、高級脂肪酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、N-アシルアミノ酸又はその塩が挙げられる。
高級脂肪酸又はその塩としては、次の一般式(a2-11)で表されるものが好ましい。
19a-COOX (a2-11)
〔式中、R19aは炭素数8以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、Xは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム又は塩基性アミノ酸を示す。〕
高級脂肪酸又はその塩としては、より具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、及びこれらの塩等が挙げられる。これらのうち、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びこれらの塩が好ましい。
(a)成分は、除菌性の観点から、(a)成分の全量中、(a1)成分の割合が60質量%以上、好ましくは、70質量%以上、より好ましくは、75質量%以上、そして、 100質量%以下が好ましい。
(a)成分は、(a)成分の全量中、(a1)成分の割合が100質量%であってもよい。すなわち、(a)成分は、カチオン性界面活性剤であってもよい。
<(b)成分>
(b)成分は、香料である。(b)香料は、天然香料でも合成香料でも構わない。(b)香料は、「香料の化学」(赤星亮一著,日本化学会編,産業化学シリーズ,昭和58年9月16日発行)や「合成香料 化学と商品知識」(印藤 元一著,化学工業日報社,1996年3月6日発行)や「香料と調香の実際知識」(中島 基貴著,産業図書(株),1995年6月21日発行)に記載の香料成分を1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。
(b)成分は具体的には、炭化水素系香料、アルコール系香料、エーテル系香料、アルデヒド系香料、ケトン系香料、エステル系香料、ラクトン系香料、環状ケトン系香料などを挙げることができる。
〔炭化水素系香料〕
炭素系香料としては、α-ピネン、β-ピネン、カンフェン、リモネン、ターピネオール、ターピノレン、γ-ターピネン、オレンジペラなどが挙げられる。
〔アルコール系香料〕
アルコール系香料としては、トランス-2-ヘキセノール、シス-3-ヘキセノール、3-オクタノール、リナロール、ゲラニオール、β-フェニルエチルアルコール、ネロール、シトロネロール、ロジノール、ミルセノール、ラバンジュロール、テトラヒドロリナロール、ターピネオール、l-メントール、ボルネオール、イソプレゴール、ノポール、p-t-ブチルシクロヘキサノール、o-t-ブチルシクロヘキサノール、アンブリノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエタノール、ジメチルベンジルカルビノール、オイゲノール、ポリサントール、フェニルヘキサノール、ジヒドロミルセノールなどが挙げられる。
〔エーテル系香料〕
エーテル系香料としては、ネロールオキサイド、1,8-シネオール、ローズオキサイド、リメトールメントフラン、リナロールオキサイド、ブチルジメチルジヒドロピラン、セドリルメチルエーテル、メトキシシクロドデカン、1-メチル-1-メトキシシクロドデカン、アニソール、アセトアニソール、アネトール、ジヒドロアネトール、メチルオイゲノール、フェニルエチルイソアミルエーテル、β-ナフチルメチルエーテル、β-ナフチルエチルエーテル、エストラゴールなどが挙げられる。
〔アルデヒド系香料〕
アルデヒド系香料としては、ヘキシルアルデヒド、ノニルアルデヒド、デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、トリデシルアルデヒド、2,6-ノナジエノール、シス-4-デセナール、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、センテナール、ボロナール、セトナール、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリンなどが挙げられる。
〔ケトン系香料〕
ケトン系香料としては、アセトイン、ジアセチル、メチルアミルケトン、エチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルノニルケトン、α-イオノン、β-イオノン、メチルイオノン、α-イロン、α-ダマスコン、ジヒドロジャスモン、シス-ジャスモン、アセトフェノン、p-メチルアセトフェノン、ベンジルアセトン、カローン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノンなどが挙げられる。
〔エステル系香料〕
エステル系香料としては、ベンジルアセテート、ギ酸エチル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸リナリル、酪酸エチル吉草酸プロピル、イソ吉草酸シトロネリル、イソ吉草酸ゲラニル、桂皮酸エチル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンナミル、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、フルテート、シクロヘキシルサリチレートなどが挙げられる。
〔ラクトン系香料、環状ケトン系香料、その他〕
その他の香料としては、γ-オクタラクトン、γ-ノナラクトン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、δ-デカラクトン、クマリン、ジャスモノラクトン、ジャスミンラクトン、ムスコン、8-シクロヘキサデセン-1-オン(Symrise社製品名、グロバノン)、9-シクロヘプタデセン-1-オン(Firmenich社製品名、シベトン)、シクロペンタデカノン、パーライド、アンバーコア、メチルジヒドロジャスモネート、グルクロノラクトン、メントン、カルボン、ガラクソリッド、ムスクケトンなどが挙げられる。
〔天然香料〕
天然香料としては、植物性や動物性の天然精油や天然抽出物が挙げられる。
これらのなかでも、植物精油が好ましく、例えば、シトラス系香料(オレンジ、レモン、ライム、ベルガモットなど)、ペチグレン、ネロリ、バニラ、マンダリン、ミント系香料(ペパーミント、スペアミントなど)、ラベンダー、ラバンジン、カモミル、ローズマリー、ユーカリ、セージ、バジル、ローズ、ロックローズ、ゼラニウム、ジャスミン、イランイラン、アニス、クローブ、ジンジャー、ナツメグ、カルダモン、セダーウッド、ヒノキ、ベチバー、グアイヤックウッド、パチュリ、レモングラス、ラブダナム、ガルバナム、オリバナム、ガージャンバルサム、フェンネルなどが挙げられる。
<(c)成分>
(c)成分は、炭素数6以上10以下のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテルである。(c)成分は、炭素数6以上10以下のアルキル基を有するアルキルモノグリセリルエーテルが好ましい。該アルキルグリセリルエーテルのアルキル基は、直鎖、分岐鎖、いずれでもよいが、分岐鎖が好ましい。前記アルキル基の炭素数は7以上9以下がより好ましい。
なお、本発明では、(c)成分は、(a)成分の界面活性剤には該当しないものとする。
(c)成分は、水酸基を1つまたは2つ有するアルキルグリセリルエーテルが好ましく、水酸基を2つ有するアルキルグリセリルエーテルがより好ましい。
<組成、任意成分など>
本発明の芳香性水性組成物は、(b)成分可溶化の観点から、(a)成分の含有量が、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
本発明の芳香性水性組成物は、芳香性の観点から、(b)成分の含有量が、好ましくは0.06質量%以上、より好ましくは0.08質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上である。
本発明の芳香性水性組成物は、(b)成分可溶化の観点から、(c)成分の含有量が、好ましくは0.06質量%以上、より好ましくは0.08質量%以上、更に好ましくは 0.1質量%以上、そして、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の芳香性水性組成物は、(d)成分として、有機の電解質及び/又は無機の電解質を含有することができる。
(d)成分については、20℃における水への溶解度が5以上であるものであってよい。ここで、水への溶解度は、20℃の水100gに溶解する最大量(g)であり、以下、特記しない限り、本発明での水への溶解度はこの意味である。
有機の電解質としては、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、エチレンジアミン四酢酸などの有機酸とアルカリ金属、アンモニウム等との塩が挙げられる。有機の電解質としては、前記の有機酸とのナトリウム塩が好ましく、クエン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムなどが挙げられる。
無機の電解質としては、ハロゲン、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸と、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、あるいはアンモニウム、アルミニウム等との塩が挙げられる。無機の電解質としては、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物が好ましく、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸カリウム、塩化カリウムなどが挙げられる。
本発明の芳香性水性組成物が(d)成分として有機の電解質を含有する場合、配合安定性の観点から、該組成物中の(d)成分の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
本発明の芳香性水性組成物は、(d)成分として無機の電解質を含有する場合、配合安定性の観点から、該組成物中の(d)成分の含有量は、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
本発明の芳香性水性組成物は、(e)成分として、水溶性溶剤を含有することができる。
(e)成分について、水溶性とは、20℃における水への溶解度が10を超えることであってよい。
(e)成分としては、グリコール系溶剤、アルコール、ジオール、トリオールなどが挙げられ、グリコール系溶剤、アルコールが好ましい。
グリコール系溶剤としては、下記一般式(d-1)で表される化合物が挙げられる。
1dO-(R2dO)-H (d-1)
(式中、R1dは炭素数1以上4以下のアルキル基であり、R2dは炭素数2又は3のアルキレン基であり、nは1以上3以下の整数である。)
アルコールとしては、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、2-ブタノールなどが挙げられる。
本発明の芳香性水性組成物が(e)成分を含有する場合、配合安定性の観点から、該組成物中の(e)成分の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
本発明の芳香性水性組成物は、芳香性の観点から、(a1)成分と(b)成分の含有量の質量比(b)/(a1)が0.05以上、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、そして、(b)成分可溶化の観点から、0.5以下、好ましくは0.4以下、より好ましくは0.3以下である。
この質量比を満たした上で、本発明の水性組成物は、(b)成分の含有量が前記範囲にあることが好ましい。
本発明の芳香性水性組成物は、(b)成分可溶化の観点から、(a1)成分と(c)成分の含有量の質量比(c)/(a1)が0.05以上、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、そして、0.5以下、好ましくは0.4以下、より好ましくは0.3以下である。
本発明の芳香性水性組成物が(e)成分を含む場合、配合安定性の観点から、(a1)成分と(e)成分の含有量の質量比(e)/(a1)は、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.8以上、更に好ましくは1.0以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは5以下である。
更に、本発明の芳香性水性組成物が(e)成分としてエタノールを含有する場合、エタノール刺激臭低減の観点から、(a1)成分と(e)成分の含有量の質量比(e)/(a1)は、好ましくは0.8以上、より好ましくは1.2以上、更に好ましくは1.5以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは12以下、更に好ましくは8以下である。
本発明の芳香性水性組成物が(e)成分を含む場合、配合安定性の観点から、(b)成分と(e)成分の含有量の質量比(e)/(b)が、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、更に好ましくは3以上、そして、好ましくは40以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下である。
本発明の芳香性水性組成物は、水を含有する。すなわち、前記(a)~(e)成分及び任意成分以外の残部が水である。水は、イオン交換水、滅菌イオン交換水などを使用することが好ましい。
本発明の芳香性水性組成物において、水の含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、そして、好ましくは98質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは95質量%以下、更に好ましくは93質量%以下である。
本発明の芳香性水性組成物は、20℃のpHが、好ましくは4以上、より好ましくは5以上、更に好ましくは6以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは9以下、更に好ましくは8以下である。
本発明の芳香性水性組成物には、本発明の目的を阻害しない範囲で、粘度調整剤、pH調整剤、保湿剤、ビルダー、防汚剤、酵素、色素、防腐・防かび剤などを添加することができる。
<芳香性水性組成物の製造方法>
本発明は、(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び水を混合して芳香性水性組成物を製造する、芳香性水性組成物の製造方法であって、
(a)成分として、(a1)成分を用い、
(a)成分の全量中、(a1)成分の割合が60質量%以上、
(a1)成分と(b)成分の混合量の質量比(b)/(a1)を0.05以上0.5以下、
(a1)成分と(c)成分の混合量の質量比(c)/(a1)を0.05以上0.5以下
とする、
芳香性水性組成物の製造方法を提供する。この製造方法は、本発明の芳香性水性組成物の製造方法として好適である。この製造方法では、本発明の芳香性水性組成物で述べた任意成分を混合することができる。
本発明の芳香性水性組成物の製造方法には、本発明の芳香性水性組成物で述べた事項を適宜適用することができる。本発明の芳香性水性組成物の製造方法、及び本発明の芳香性水性組成物の製造方法で製造される芳香性水性組成物において、(a)~(c)成分及び(d)~(e)成分の具体例、好ましい例などは、前記した本発明の芳香性水性組成物と同じである。本発明の芳香性水性組成物における含有量は、混合量に置き換えて本発明の製造方法に適用できる。
製造時間を短縮する観点から、芳香性水性組成物に混合される水の一部の水と(a)~(e)成分を混合したのち、残部の水を添加する順序が好ましい。
<香料の可溶化方法>
本発明は、香料[(b)成分]に(a)成分及び(c)成分を特定条件で組み合わせることで、(b)成分を水に可溶化できることを見出したものである。本発明でいう可溶化は、溶解だけでなく分散を含んでもよい。
本発明により、水に(b)香料[以下(b)成分という]を可溶化させる香料の可溶化方法であって、
(b)成分と、(a)成分及び(c)成分とを、水と混合し、
(a)成分~(c)成分を、
(a)成分として、(a1)成分を含有し、
(a)成分の全量中、(a1)成分の割合が60質量%以上、
(a1)成分と(b)成分を、(b)/(a1)の質量比が0.05以上0.5以下、
(a1)成分と(c)成分を、(c)/(a1)の質量比が0.05以上0.5以下、
の条件で用いる、
香料の可溶化方法が提供される。
本発明の可溶化方法には、本発明の芳香性水性組成物及び芳香性水性組成物の製造方法で述べた事項を適宜適用することができる。本発明の可溶化方法において、(a)~(c)成分及び(d)~(e)成分の具体例、好ましい例などは、前記した本発明の芳香性水性組成物と同じである。本発明の芳香性水性組成物における含有量は、混合量に置き換えて本発明の可溶化方法に適用できる。
可溶化に要する時間を短縮する観点から、芳香性水性組成物に混合される水の一部の水と(a)~(e)成分、その他の任意成分を混合したのち、残部の水を添加する順序が好ましい。
本発明の香料の可溶化方法により、水に(b)成分が可溶化した芳香性水性組成物が得られる。芳香性水性組成物は、本発明の芳香性水性組成物であってよい。芳香性水性組成物は、(b)成分の他に、(a)成分及び(c)成分、その他の(d)~(e)成分及び任意成分を含みうる。
表1~表3に示す実施例と比較例の芳香性水性組成物を調製し、調製後20℃の恒温槽にて1日保存した組成物の外観を目視観察し、無色透明の場合を〇、濁りや分離が認められる場合を×として評価した。結果を表1~表3に示した。表1~表3中の成分は以下のものである。
(a)成分
・カチオン性界面活性剤:ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド(花王株式会社製)
・アニオン性界面活性剤:ポリオキシエチレン(4.5)ドデシルエーテル酢酸ナトリウム(商品名 カオーアキポ RLM-45NV、花王株式会社製)、カッコ内は、EO平均付加モル数を表す
・ノニオン性界面活性剤:アルキルポリグリコシド、アルキル(炭素数12~16)ポリグルコース(平均糖縮合度1~2)(花王株式会社製)
・両性界面活性剤:ラウリン酸アミドプロピルベタイン(アンヒトール 20AB、花王株式会社製)
(b)成分
・ミント系香料: l-メントール40質量%、メントン25質量%、カルボン20質量%、リモネン10質量%、シネオール5質量%(質量%は香料組成物中の割合)
(c)成分
・2-エチルヘキシルグリセリルエーテル(花王株式会社製)
(c’)成分
・イソステアリルグリセリルエーテル(商品名:ペネトール GE-IS、花王株式会社製)
・C5グリセリルエーテル(ペンチルグリセリルエーテルと2-メチルブチルグリセリルエーテルの混合物(花王株式会社製)
Figure 2022035658000005
表1の参考例1-1、1-2に示したように、界面活性剤中のカチオン性界面活性剤の割合が50質量%では(c)成分の有無にかかわらず香料を可溶化することができることがわかる。しかし、比較例1-1、1-2で示したように、界面活性剤中のカチオン性界面活性剤の割合が60質量%以上になると、香料は可溶化できなくなる。そのようなカチオン性界面活性剤の割合であっても、実施例1-1~1-3で示したように、(c)成分を用いることで香料を可溶化できることがわかる。
Figure 2022035658000006
Figure 2022035658000007

Claims (3)

  1. (a)界面活性剤[以下(a)成分という]、(b)香料[以下(b)成分という]、(c)炭素数6以上10以下のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル[以下(c)成分という]、及び水を含有し、(a)成分として、(a1)カチオン性界面活性剤[以下(a1)成分という]を含有し、(a)成分の全量中、(a1)成分の割合が60質量%以上であり、(a1)成分と(b)成分の含有量の質量比(b)/(a1)が0.05以上0.5以下であり、(a1)成分と(c)成分の含有量の質量比(c)/(a1)が0.05以上0.5以下である、芳香性水性組成物。
  2. (d)有機の電解質及び/又は無機の電解質を含有する、請求項1に記載の芳香性水性組成物。
  3. (e)水溶性溶剤[以下(e)成分という]を含有し、(b)成分と(e)成分の含有量の質量比(e)/(b)が50以下である、請求項1又は2に記載の芳香性水性組成物。
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