JP2022035210A - 保線作業車運搬用台車および保線作業車の運搬方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明に係る保線作業車運搬用台車では、前記作業車積載部材は、レールの長手方向に所定間隔を空けて前記作業車通し空間の左右両側の前記運搬台車本体のフレームに着脱可能に架け渡される少なくとも2本の棒状の保線作業車積載バーであることも特徴とする。
また、本発明に係る保線作業車運搬用台車では、前記車輪支持フレーム部と前記作業車支持フレーム部とは、前記車輪支持フレーム部から前記車輪支持フレーム部に向かって上昇する程、当該車輪支持フレーム部に支持された前記車輪の方へ近付くように、斜めに延びる傾斜接合部材によって接合されていることも特徴とする。
また、本発明に係る保線作業車の運搬方法は、上述のいずれかの保線作業車運搬用台車にミニバックホウ等の保線作業車を積載して運搬するための保線作業車の運搬方法であって、レール間に置かれた保線作業車の上方から前記作業車積載部材を取り外した状態の前記保線作業車運搬用台車の台車フレームを、その作業車通し空間に当該保線作業車が通るように被せて台車フレームの車輪をレールの上に置く工程と、前記台車フレームの作業車通し空間に当該保線作業車を位置させた状態で当該台車フレームの車輪をレールの上に置いた後、保線作業車のアームを操作して保線作業車のクローラの前後それぞれを浮かしながらそのクローラの下に前記作業車積載部材を入れて前記運搬台車本体の前記作業車支持フレーム部に装着することにより、当該作業車積載部材を介して前記運搬台車本体の上に前記保線作業車を積載する工程とを有することを特徴とする。
また、ミニバックホウ等の保線作業車を台車フレーム中央の作業車通し空間に収めて保線作業車運搬用台車をレール上に設置した後に、車輪支持フレーム部よりも低い作業車支持フレーム部に作業車積載部材を渡して保線作業車の下に作業車積載部材を入れることにより、保線作業車を保線作業車運搬用台車に積載するように構成したため、ミニバックホウ等の保線作業車を容易に積載して運搬することができる。
実施形態の保線作業車運搬用台車1は、図1に示すようにミニバックホウ3等の保線作業車を積載して鉄道のレールR,R上を走行し運搬する台車であって、図2や図3(a),(b)に示すように構成された運搬台車本体11と、運搬台車本体11に着脱可能に取り付けられる図4(a)~(c)に示すような2本の作業車積載バー12,12等から構成される。尚、実施形態の保線作業車運搬用台車1を使用してミニバックホウ3等の保線作業車を積載したり、降ろす場合、本実施形態では、補助板として図5~図7にそれぞれ示す水平補助板2aや中間補助板2b、傾斜補助板2cを使用するが、これらの補助板2a~2cは本発明に必須のものではない。
運搬台車本体11は、図2および図3に示すように、ミニバックホウ3等の保線作業車を上下方向に通す大きさの作業車通し空間11aを有する台車フレーム11bに前輪11cおよび後輪11dが設けられ、レールR,R上を走行するように構成されている。
2本の作業車積載バー12は、図4(a)~(c)に示すように断面が長方形の鋼管等から構成された作業車積載バー本体12aと、作業車積載バー本体12aの両端部の下側面に設けられ、作業車支持フレーム部11b3の幅W1(図3(a)参照。)と同じか、わずかに大きい幅W2で下方へ開口したコ字形状のチャネル部材で作業車支持フレーム部11b3に上方から嵌合する嵌合部12b,12bとで構成されており、図1や図2に示すように運搬台車本体11の左右の作業車支持フレーム部11b3,11b3に着脱可能に装着することができる。
水平補助板2aは、図5(a)~(c)に示すようにレールRの高さ程度の高さを有する平面視、長方形の木製または構成の板材で、レールR、R間に収まる幅を有すると共に、ミニバックホウ3等の小型の保線作業車の重量に耐える強度を有し、表面には例えばゴム等の滑り止めが設けられている。
中間補助板2bは、後述する図8等に示すようにレールRの外側に設置する補助板で、図6(a)~(c)に示すように水平補助板2aと同じ幅を有し、正面視、上面の1/2は水平補助板2aと同じ高さで、残りの1/2の上面は傾斜面を有しており、水平補助板2aと同様にミニバックホウ3等の小型の保線作業車の重量に耐える強度を有し、表面には例えばゴム等の滑り止めが設けられている。
傾斜補助板2cは、後述する図8等に示すように中間補助板2bに連結して使用する補助板で、図7(a)~(c)に示すように正面視、上面が全て傾斜面で、水平補助板2aや中間補助板2bと同様にミニバックホウ3等の小型の保線作業車の重量に耐える強度を有し、表面には例えばゴム等の滑り止めが設けられている。
次に、以上のように構成された実施形態の保線作業車運搬用台車1を使用したミニバックホウ3の運搬方法について説明する。
まずは、図8に示すように、水平補助板2aをレールR,R間である軌間内へ設置すると共に、傾斜補助板2cおよび中間補助板2bを鉄道レールRの外側に横着けして、ミニバックホウ3を傾斜補助板2cおよび中間補助板2bの上を走行させ、鉄道レールR,Rの軌間外から軌間内の水平補助板2aの上へ移動させる。尚、図8等では、レールRとマクラギMは図示しているが、路盤の砕石等は図示を省略している。
ミニバックホウ3の軌間内の水平補助板2aへの移動が完了すると、続いて図9に示すように、運転席3aをアーム3bやバケット3cと共に90度回転させ、運転席3aやアーム3b、バケット3c等を鉄道レールR,R間である軌間内に収める。
次に、図示しない作業員2名が保線作業車運搬用台車1を持ち上げ、例えば、図10および図11に示すように、ミニバックホウ3のバケット3cやアーム部3b等の方から実施形態の保線作業車運搬用台車1の運搬台車本体11を被せて、作業車通し空間11aにミニバックホウ3を通し、図12に示すように保線作業車運搬用台車1の作業車通し空間11aにミニバックホウ3を位置させ、かつ、運搬台車本体11の前輪11cおよび後輪11dをレールR,R上に位置する運搬台車本体11を置く。
次に、図示しない作業員がミニバックホウ3を運転して、例えば、図13に示すようにアーム3b先端のバケット3cを軌間内のマクラギMやバラスト等に押し付けて、ミニバックホウ3のクローラ3dの前側を浮かせ、クローラ3dの前側と作業車支持フレーム部11b3との間に1本目の作業車積載バー12を挿入し、ミニバックホウ3のクローラ3dの前側を1本目の作業車積載バー12上に上げる。尚、先にニバックホウ3のクローラ3dの後側を浮かせて、クローラ3dの後側と作業車支持フレーム部11b3との間に1本目の作業車積載バー12を挿入してクローラ3dの後側を1本目の作業車積載バー12上に上げるようにしても勿論良い。
ミニバックホウ3のクローラ3dの前側の1本目の作業車積載バー12への乗り上げが完了すると、続いてミニバックホウ3のクローラ3dの後側を2本目の作業車積載バー12へ乗り上げさせるため、例えば、図14に示すように運転席3aをアーム3bやバケット3cと共に90度回転させる。
そして、クローラ3dの前側を作業車積載バー12の上に上げた場合と同様に、図15に示すようにアーム3b先端のバケット3cを軌間内のマクラギMやバラスト等に押し付けて、ミニバックホウ3のクローラ3dの後側を浮かせ、クローラ3dの後側と作業車支持フレーム部11b3との間に2本目の作業車積載バー12を挿入して、アーム3bを上昇させると、図22(a)に示すように、ミニバックホウ3を実施形態の保線作業車運搬用台車1の2本の作業車積載バー12,12の上に載せることが出来る。
以上説明したように、本発明に係る実施形態の保線作業車運搬用台車1は、ミニバックホウ3等の保線作業車を上下方向に通す作業車通し空間11aを有する台車フレーム11bに前輪11cおよび後輪11dが設けられレールR,R上を走行する運搬台車本体11と、作業車通し空間11aを横切るように台車フレーム11bに着脱可能に設けられ、保線作業車2を積載する作業車積載バー12,12とを備え、台車フレーム11bは、前輪11cおよび後輪11dを回転可能に支持する前輪支持フレーム部11b1と、作業車積載バー12,12が着脱可能に取り付けられ、前輪支持フレーム部11b1よりも低い位置に設けられた作業車支持フレーム部11b3とを設けている。
11 運搬台車本体
11a 作業車通し空間
11b 台車フレーム
11b1 前輪支持フレーム部
11b2 後輪支持フレーム部
11b3 作業車支持フレーム部
11b4 前側傾斜接合部材
11b5 後側傾斜接合部材
11c 前輪
11d 後輪
12 作業車積載バー(作業車積載部材)
12a 作業車積載バー本体
12b 嵌合部
3a 第1踏み台
3b 第2踏み台
3c 第3踏み板
3 ミニバックホウ(保線作業車)
3a 運転席
3b アーム
3c バケット
3d クローラ
Claims (4)
- 台車フレームに設けられた車輪によってレール上を走行する運搬台車本体と、
前記台車フレームに着脱可能に設けられ、前記保線作業車を積載する作業車積載部材とを備え、
前記台車フレームは、
前記車輪を回転可能に支持する車輪支持フレーム部と、
前記車輪支持フレーム部よりも低い位置に設けられ、中央にはレールの間隔よりも狭い幅を有するミニバックホウ等の保線作業車を上下方向に通す作業車通し空間が設けられると共に、その作業者通し空間を横切るように前記作業車積載部材が着脱可能に取り付けられる作業車支持フレーム部とを有することを特徴とする保線作業車運搬用台車。 - 請求項1記載の保線作業車運搬用台車において、
前記作業車積載部材は、レールの長手方向に所定間隔を空けて前記作業車通し空間の左右両側の前記運搬台車本体のフレームに着脱可能に架け渡される少なくとも2本の棒状の保線作業車積載バーであることを特徴とする保線作業車運搬用台車。 - 請求項1または請求項2記載の保線作業車運搬用台車において、
前記車輪支持フレーム部と前記作業車支持フレーム部とは、前記車輪支持フレーム部から前記車輪支持フレーム部に向かって上昇する程、当該車輪支持フレーム部に支持された前記車輪の方へ近付くように、斜めに延びる傾斜接合部材によって接合されていることを特徴とする保線作業車運搬用台車。 - 請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載の保線作業車運搬用台車にミニバックホウ等の保線作業車を積載して運搬するための保線作業車の運搬方法であって、
レール間に置かれた保線作業車の上方から前記作業車積載部材を取り外した状態の前記保線作業車運搬用台車の台車フレームを、その作業車通し空間に当該保線作業車が通るように被せて台車フレームの車輪をレールの上に置く工程と、
前記台車フレームの作業車通し空間に当該保線作業車を位置させた状態で当該台車フレームの車輪をレールの上に置いた後、保線作業車のアームを操作して保線作業車のクローラの前後それぞれを浮かしながらそのクローラの下に前記作業車積載部材を入れて前記運搬台車本体の前記作業車支持フレーム部に装着することにより、当該作業車積載部材を介して前記運搬台車本体の上に前記保線作業車を積載する工程とを有することを特徴とする保線作業車の運搬方法。
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