JP2022034546A - 弾性波素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特定のオイラー角に基づく回転角を加えた回転Yカットの水晶基板において、主振動より低位相速度側にある振動モードの電気機械結合係数K2を主振動よりも小さく、且つ主振動の1次及び2次の温度係数を略ゼロ値にした上で、よりゼロ値に近い3次の温度係数を得ることのできる弾性波素子を提供する。【解決手段】 右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角によってカットされた水晶基板12と、この水晶基板12に板波を励振させる少なくとも1つの櫛形励振電極15,16とを備える弾性波素子11であって、水晶基板12は、回転角がφ=0±2°、θ=16.0°~20.0°、Ψ=0±2°の範囲でカットされ、板波は、位相速度が3500~4000m/sの範囲の振動モードが選択され、水晶基板12の板厚をH、板波の波長をλとした場合に、規格化板厚H/λを1.5<H/λ<2.0の範囲に規定した。【選択図】 図1

Description

本願は、コンピュータや通信機器等における高周波発振源に用いられる弾性波素子に関するものである。
現在、各種の電子機器、特に無線用基準信号として搭載されている発振源としては、主にATカットの水晶振動子が多く用いられ、高周波で使用する場合はPLLによって所定の周波数に逓倍して使用している。また、高周波でノイズ等の少ない信号を必要とする場合は、弾性表面波を利用した弾性表面波素子を直接発振源として使用する場合もある。
ATカットによる水晶振動子は、安定した広い温度範囲で周波数特性が得られることから、多くの電子機器の発振源として用いられているが、高周波発振源として用いる場合は、厚みを薄くしたり、平坦度を上げたりするなどの高精度の加工技術が必要とされている。
一方、弾性表面波は、圧電(水晶)基板の表層面に発生する縦波あるいは横波を利用したものであり、その周波数は位相速度に比例し、波長に反比例する特性を有している。この弾性表面波を用いた弾性表面波素子は、所定のカット角で形成された水晶基板の表面に複数の電極指を櫛形状に配置してなる励振電極を形成し、この励振電極の厚みや各電極指のピッチを調整することによって、所定の発振周波数を得るようになっている。
特許文献1に開示されている圧電デバイスは、回転Yカットの水晶基板に生じる弾性波モードを用いたものであり、水晶基板の表面に櫛形状の励振電極を有し、裏面に周波数調整用の薄膜を有した構造となっている。
特許文献2,3には、弾性波を発振させるための振動子が開示されている。特に、特許文献3における振動子は、周波数温度特性が25℃付近に変曲点を有する3次の曲線となっている。
特許文献4には、オイラー角表示で規定された回転Yカットの水晶基板を用いて構成された高周波型の振動子が開示されている。
特許文献5には、所定のオイラー角によってカットされた水晶基板において、水晶基板の板厚及び水晶基板に形成する電極膜の厚みを特定した弾性波素子が開示されている。
特開昭57-68925号公報 特開2003-258596号公報 特許第4465464号公報 特許第4306668号 特許第5563378号
上記ATカットによる水晶振動子にあっては、発振周波数の精度は高いが、所定の周波数に逓倍する際に、位相雑音や信号の時間的なズレや揺らぎなどによるジッタが発生するなどの課題がある。一方、弾性表面波素子では、高周波を直接発振することが可能であるため、位相雑音やジッタなどは問題にならないが、発振周波数の精度がATカット水晶振動子に比べて改善の余地がある。
特許文献1乃至4に記載の従来の板波を利用した振動子にあっては、オイラー角によって示される所定の回転角を規定してカットされたものである。特許文献2,3に記載の振動子は、水晶基板のカット角が2軸の回転角度によって規定されているものであることから、製造のしやすさや周波数温度特性のバラツキ等に課題がある。なお、特許文献2乃至4に開示されている振動子は、圧電基板の表面に櫛形状の励振電極を配置した構造となっており、水晶基板の裏面には周波数を調整するための薄膜等は設けられていない。
一方、板波を利用する弾性波素子の場合、ここで発生する振動波(板波)は横波と縦波とが結合した振動モードとなり、横波と縦波の結合度合いによって、複数の振動モードが存在することが知られている。このような板波による振動モードは、従来のレイリー波とは異なり、弾性波素子として使用したい振動モード(以下、主振動という)以外にも、位相速度が異なる振動モード(以下、不要振動という)が存在する場合がある。この不要振動における電気信号から機械的振動への変換効率(以下、電気機械結合係数Kという)が大きく、主振動と反射係数の符号が等しい場合、弾性波素子を構成した際に不要振動のフィガーオブメリットが2以上、且つ、等価直列抵抗R1が主振動の等価直列抵抗R1よりも低くなる場合がある。なお、フィガーオブメリット(Figure of Merit)とは、弾性波素子のQ値を容量比γで除したもので、機械的な弾性波素子を電気端子から見たときの振動の強度を示す。これによって、発振回路にて発振させた際に異常発振の原因となっていた。また、通常よく使われるコルピッツ発振回路においては上記不要振動が主振動より低周波側にある場合、異常発振する可能性がある。
特許文献5に記載の弾性波素子にあっては、特定されたオイラー角や水晶基板の板厚等によって、1次及び2次における温度係数をゼロ値に近づけることが可能となっている。しかしながら、前記範囲のオイラー角では、3次の温度係数をゼロ値に近づけるには限界がある。このような弾性波素子は、主振動より低周波側に電気機械結合係数Kの大きな不要振動が存在する。そのため、前記コルピッツ発振回路において主振動より低周波側の振動モードで発振してしまうという問題がある。
そこで、本願の目的は、特定のオイラー角に基づく回転角を加えた回転Yカットの水晶基板において、主振動より低位相速度側にある振動モードの電気機械結合係数Kを主振動よりも小さく、且つ主振動の1次及び2次の温度係数を略ゼロ値にした上で、よりゼロ値に近い3次の温度係数を得ることのできる弾性波素子を提供することにある。
また、高周波を直接発振させることができると共に、広い温度範囲においてATカット振動子より優れた発振周波数の精度が得られ、不要振動による異常発振を防止することのできる弾性波素子を提供することにある。
本願に開示の弾性波素子は、X軸、Y軸及びZ軸からなる三次元の結晶方位を有する水晶体からY軸及びZ軸をX軸の周りに回転させて切り出され、右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角によってカットされた水晶基板と、この水晶基板に板波を励振させる少なくとも1つの櫛形励振電極とを備える弾性波素子であって、前記右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角がφ=0±2°、θ=16.0°~20.0°、Ψ=0±2°の範囲内であり、前記板波は、位相速度が3500~4000m/sの範囲の振動モードが選択され、前記水晶基板の板厚をH、板波の波長をλとした場合に、規格化された板厚H/λが1.5<H/λ<2.0の範囲である。
ここで、規格化(正規化(Normalization)ともいう)された板厚H/λとは、水晶基板の板厚H(単位m)を波長λ(単位m)で除することで、設計周波数(=λ)に関係なくH寸法を規定するために定義したものであり、以下、規格化板厚H/λと記す。また、後述する規格化励振電極膜厚Hs/λについても同様である。
本願に開示の弾性波素子によれば、従来特定されなかった回転角θによる右手系のオイラー角(φ=0±2°、θ=16.0°~20.0°、Ψ=0±2°)によってカットされた水晶基板によって構成されている。このようなオイラー角によってカットされた水晶基板において、位相速度が3500~4000m/sの範囲に設定され、規格化された板厚H/λが、1.5<H/λ<2.0の範囲である板波を選択することによって、25℃でテイラー展開したときの1次温度係数α、2次温度係数β、3次温度係数γをそれぞれゼロ値に近づけることが可能となった。以下に、α,β,γと周波数偏差Δf/fとの関係におけるテイラー展開式を示す。
Δf/f=α(t-t)+β(t-t+γ(t-t
:基準温度
これによって、従来の弾性波素子やATカット振動子より広い範囲で発振周波数の精度が高められ、且つ、高周波の発振を基本波で得ることができる。さらに、位相雑音やジッタの少ない良好な周波数特性を備えた弾性波素子が得られた。また、前記構成とすることで、主振動より低い位相速度Vのすべての不要振動の電気機械結合係数Kを主振動よりも非常に小さくすることができる。これによって、従来の弾性波共振子やATカット振動子より広い範囲で発振周波数の精度が高められ、且つ、不要振動による異常発振を抑えることができる。
本願の一実施形態に係る弾性波素子の外観を示す斜視図である。 図1に示す弾性波素子のカット角を説明するための右手系のオイラー角座標図である。 図1に示す弾性波素子において発生する複数の板波の振動モードによる位相速度Vの分散を示すグラフである。 回転角θと1次温度係数αとの関係を所定の規格化板厚H/λに対して計算によって求めたグラフである。 回転角θと2次温度係数βとの関係を所定の規格化板厚H/λに対して計算によって求めたグラフである。 回転角θと3次温度係数γとの関係を所定の規格化板厚H/λに対して計算によって求めたグラフである。 H/λとαとの関係を所定のHs/λに対して計算によって求めたグラフである。 H/λとβとの関係を所定のHs/λに対して計算によって求めたグラフである。 H/λとγとの関係を所定のHs/λに対して計算によって求めたグラフである。 位相速度VとアドミタンスYとの関係を示すグラフである。 各振動モードにおける位相速度Vを計算値及び実験値によって示した表である。 θ=18.5°~20.5°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.5°~20.5°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.5°~20.5°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとαとの関係を所定のHs/λに対して計算値と実験値とによって比較したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとβとの関係を所定のHs/λに対して計算値と実験値とによって比較したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとγとの関係を所定のHs/λに対して計算値と実験値とによって比較したグラフである。 θ=17.4°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.4°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.4°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.7°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.7°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.7°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.0°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.0°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.0°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=19.5°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=19.5°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=19.5°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.5°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.5°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.5°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0017におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0017におけるH/λとβとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0017におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0034におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0034におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0034におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0068におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0068におけるH/λとβとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0068におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0085におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0085におけるH/λとβとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0085におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 α,β=0となる組み合わせの1例としての実測データを示すグラフである。 別の実施形態における弾性波素子の外観を示す斜視図である。 Hs/λ=0.0013における最大周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0034における最大周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0051における最大周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0068における最大周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0085における最大周波数偏差Δf/fの等高線図である。 励振電極構造における耐熱試験結果を示す比較表である。 裏面電極を設けた弾性波素子の外観を示す斜視図である。
以下、本願に開示の弾性波素子の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の弾性波素子11は、図1に示すように、薄板状の水晶基板12と、この水晶基板12の表面12aに形成される励振電極13と、を備えている。
水晶基板12は、X軸、Y軸及びZ軸からなる三次元の結晶方位を有する水晶体からY軸及びZ軸をX軸の周りに回転させて切り出されており、回転後のY軸をY’軸、回転後のZ軸をZ’軸とする。
前記水晶基板12は、右手系のオイラー角(φ=0±2°,θ=16.0°~20.0°,Ψ=0±2°)によって、所定の板厚にカット形成されている。また、水晶基板の結晶の対称性から所定の回転角θに対して、φまたはΨ=0でのα、β、γのφおよびΨの微分値はゼロ値になるため、φ=0±2°、Ψ=0±2°であれば周波数温度特性の変化は極めて小さい。オイラー角の許容される幅について±2.0°の範囲が周波数温度特性にほとんど影響を与えないことは特許文献3にも記載されている。
前記励振電極13は、櫛形励振電極15,16を対にして構成される。前記櫛形励振電極15,16は、水晶基板12の長手方向に沿って、互いに平行して延びるベース電極部15a,16aと、このベース電極部15a,16aそれぞれの一側面から対向する長手方向に向かい延びる複数の電極指15b,16bと、を備えている。このように、励振電極13は、一方のベース電極部15aから延びる電極指15bと、他方のベース電極部16aから延びる電極指16bとが非接触状態となるように配置される。前記電極指15bと電極指16bとの間の距離(ピッチ)は、励振させる板波の波長λに合わせて設定される。また、前記ピッチは、前記波長λに対してλ/2程度である。この励振電極13は、櫛形励振電極15と16の極性が異なるように電圧を印加することによって、隣接する電極指との間に交番電界が発生し、板波が水晶基板12内に励起される。
前記水晶基板12は、回転Yカットによって、板厚Hが励振させる板波の波長λと略同程度まで薄く形成されている。前記板厚Hは、励振電極13の厚みの関係に基づいて主振動が所定の周波数温度特性を満たすように調整される。同時に主振動より低位相速度側の不要振動の電気機械結合係数Kが主振動よりも小さくなるように設定される。
前記励振電極13は、図1に示されるように、水晶基板12の表面12aの略中央部に形成される金(Au)あるいはアルミニウム(Al)を主成分とする金属膜であり、所定の厚みとなるように成膜して形成される。また、前記励振電極13を挟んだ長手方向の両側に反射器(図示せず)を設けることもできる。反射器を設けることで、前記励振電極13で励起させた板波を両側に設けた反射器の間に閉じ込めて大きな共振を得ることができる。
前記励振電極13とは反対側の水晶基板12の裏面12bには、図51に示すような発振周波数調整用の裏面電極を設けることができる。詳細は後述する。
図2は右手系のオイラー角の座標系(φ,θ,Ψ)を示したものである。ここで、φはZ軸周りの回転角、θはX'軸(X軸をZ軸周りにφ回転したもの)周りの回転角、ΨはZ''軸(Z軸をX'軸周りにθ回転したもの)周りの回転角を示す。また、オイラー角(φ=0°,θ=0°,Ψ=0°)で表される水晶基板は、水晶のZ軸(光軸)に垂直な主面を有するZ板となる。以下、弾性波素子11の各種解析に関してはこの座標系を用いて説明する。図3はオイラー角(φ=0°,θ=20.0°,Ψ=0°)によってカットされた水晶基板12内を伝搬する板波について、波長λと櫛形励振電極の厚みHsで表される規格化励振電極膜厚(Hs/λ)=0における分散曲線を示したものである。
図3は、横軸を波数kと板厚Hとの積とし、縦波、速い横波、遅い横波、電磁波が結合した板波の分散曲線を示したものである。板波は前記それぞれの波が複雑に結合した波であり、位相速度Vが10000m/s以上の速い振動モードから3000m/s程度の遅い振動モードまでの多様な振動モードが無数に存在する。本願に開示の弾性波素子においては、前記複数の振動モードの中から、電気機械結合係数Kが大きく、所定の周波数温度特性を満たすような振動モードを選択して使用する。図3において本願で使用する振動モードを実線で、不要振動モードを破線で示してある。本願では、実線で示されるkhが5.0~7.5にて位相速度Vが3500~4500m/sの振動モードを選択している。この選択された振動モードは、板波振動のうち位相速度Vが低い方から数えて、電気機械結合係数Kが最も大きくなる振動モードであり、さらに板波振動のうち位相速度Vが低い方から数えてフィガーオブメリットが2以上となる最初の振動モードでもある。前記振動モードより位相速度Vが遅いすべての振動モードの電気機械結合係数Kは0.02%以下と非常に小さいため、主振動より位相速度Vの低い側に現れる振動モードのフィガーオブメリットが2以上になることはない。
図4乃至図17は、以下の条件が有効であることを証明するための計算値及び実験値による結果を示したものである。
条件1:右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角がφ=0±2°、θ=17.5°~19.5°、Ψ=0±2°の範囲内であり、位相速度が3500~4000m/sの範囲の板波の振動モードが選択され、水晶基板の板厚をH、板波の波長をλとした場合に、規格化された板厚H/λが1.5<H/λ<2.0の範囲であること。
条件2:少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚をHs、板波の波長をλとした場合に、前記少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚Hs/λが0.0013<Hs/λ<0.0065の範囲で規格化されること。
図4乃至図6は、オイラー角(0°,θ,0°)、規格化板厚(H/λ)で規定された水晶基板内を伝わる板波について、本願で使用する振動モードにおける周波数温度特性(1次温度係数α、2次温度係数β、3次温度係数γ)、回転角θ、H/λとの関係を示したグラフである。このグラフに示す曲線は、H/λが1.63、1.70、1.77の3条件において、θを16°から21°の範囲として計算した値である。また、Hs/λ=0.0027とし、電極材料にはAuを用いている。図4に示したように、H/λ=1.7の場合、θ=18.3付近でαが略ゼロ値となり、図5及び図6に示したように、β,γは、全θ範囲において略ゼロ値となっている。
図7乃至図9は、オイラー角(0°,18.5°,0°)の水晶基板を用い、Hs/λごとに、H/λを変化させたときの弾性波素子の周波数温度特性(1次温度係数α、2次温度係数β、3次温度係数γ)の関係を計算によって求めたものである。Hs/λの設定はAuを用いており、0.0013、0.0026、0.0039、0.0052、0.0065の5条件によって行った。前記5条件のHs/λに対するαは、図7に示したように、H/λ=1.65~1.75近辺で略ゼロ値となる。βは、図8に示したように、H/λが1.5~1.8の範囲でゼロ値近辺に分布している。γは、図9に示したように、H/λが1.5~2.0の範囲で略ゼロ値となっている。また、図8及び図9において、H/λの下限及び上限付近で大きな跳ね上がりや跳ね下がり現象が見られる。これは主振動に隣接する振動モードとの結合に起因しており、Hs/λによってH/λが変化するからである。このような変化をする範囲では、製造時における弾性波素子の周波数温度特性のバラツキが大きくなりやすいため、生産上あまり好ましくない。したがって、上記計算結果から、前記5条件のHs/λに対するH/λを1.5~2.0の範囲に設定することで所定の周波数温度特性を満たすことができる。
図10はオイラー角(0°,20.0°,0°)、H/λ=1.7、Hs/λ=0.0027、櫛形励振電極を300対(600本)にて弾性波素子を構成した場合におけるアドミタンスY特性を一例として示したものである。図11は前記弾性波素子について波形が観測される振動モードについて位相速度Vを計算値と比較したものである。これによれば、位相速度Vは略一致しており、十分な解析精度が得られていることがわかる。また図10及び図11から明らかなように主振動より低速度側の不要振動はすべて励振レベルが非常に小さくなっている。主振動以外で波形の大きいモードが位相速度V=5700m/s付近のところ(振動モードS9)にある。この振動モードは電気機械結合係数Kが主振動よりも小さく、等価直列抵抗R1が主振動より高く、さらに周波数が主振動より高いため、発振回路での発振に影響はない。
図12乃至図14は、電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0027にて弾性波素子を構成し、θ=18.5、19.5、20.0、20.5の4条件において、H/λを変化させたときのα、β、γの関係を計算値と実験値について比較したものである。実験値と計算値は概ね良く一致しており、αについては、図12に示したように、4つのθにおけるH/λが1.4~1.7の範囲においてそれぞれ略ゼロ値となる。βについては、図13に示したように、θ=18.5、19.5、20.0、20.5が略重なった曲線となり、H/λが1.6~1.7の範囲において略ゼロ値となっている。実験値も同様の傾向を示す。γについては、図14に示したように、θ=18.5、19.5、20.0、20.5が略重なった曲線となり、H/λが1.3~2.0の範囲において略ゼロ値となっている。実験値は計算値よりも若干大きい値ではあるが約0.4×10-10程度であり、非常に小さな値となる。各θに対してβ、γについては変動が少なく、αのみ大きく補正することができる。このため、所定の周波数温度特性を満たすには、β=0となるH/λにてカット角を補正することでα=0とすればよい。したがって、図12乃至図14から示されるように、θ=18.5、H/λ=1.67とすることで、所定の周波数温度特性を満たした弾性波素子が得られる。ただし、上記条件は電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0027とした場合であり、電極材料やHs/λに応じてα=β=0となるそれぞれ最適な組み合わせとする必要がある。なお、実験ではAu電極の下にコンタクトメタルとしてCrを使用しているが、Crの厚みは極めて薄いため、周波数温度特性の検証には影響を与えない。前記コンタクトメタルには、他にニッケル(Ni)、チタン(Ti)、またはこれらの合金なども使用することができる。
図15乃至図17は、電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.00266、0.00532にて、H/λを変化させたときのα、β、γの関係を計算値と実験値について比較したものである。図15乃至図17から、Hs/λに対してはαとβが変動し、γの変動は非常に小さい。したがって、前述したようにHs/λに応じてβ=0となるH/λにおいて、θをα=0となるように補正することで小さなγを維持したままα=β=0とすることができるため、所定の周波数温度特性を満たすことができる。
以上説明したように、本願に開示の弾性波素子によれば、高周波の基本波が発振可能で、且つ、ATカットの水晶振動子と同等以上の周波数温度特性を有していることが確認された。また、本願開示で使用する主振動より低い位相速度Vのすべての不要振動の電気機械結合係数Kは0.02以下と非常に小さい。このため、図10で示されるように、不要振動の等価直列抵抗R1は非常に高く、フィガーオブメリットも2を超えることはない。したがって、一般的なラム波で問題となっている主振動より低周波側の不要振動による発振エラーを防止することができる。このため、発振回路に周波数特性調整回路(LCフィルタ回路等)を必要とせず、標準的なコルピッツ発振回路等の簡単な回路を使用することができる。図48に弾性波素子の周波数温度特性の最適結果の一例を示す。製造条件はオイラー角(0°,17.7°,0°)、H/λ=1.87、Hs/λ=0.005である。電極材料にはAuを用いている。製造された弾性波素子は、α=-0.30×10-6、β=-0.12×10-8、γ=0.52×10-10となる周波数温度特性が得られている。
また、図1には反射器を省略しているが、反射器を設けることなく、波長λの板波が水晶基板12の長手方向の両端面を境界として定在波を発生させるように水晶基板12の寸法を設定して、大きな共振を得ることもできる。例えば、図49(a)に示したように、水晶基板12のX軸方向の長さを波長λに対して整数N倍に設定したり、図49(b)に示したように、対向する一方の電極指の数を減らし、波長λに対して(N-0.5倍)に設定したりすることで、共振を大きくすることができる。前記水晶基板12は水晶のZ軸(光軸)に垂直な主面を有するZ板に近いものであり、板波の伝搬方向がX軸に並行であることから、水晶基板12の両端面を境界として定在波を発生させる場合に両端面は水晶結晶の+X面、-X面となる。この面はエッチング抜き打ち加工した時に最も垂直に安定した側面ができる面であるため、略垂直な反射面を形成することができ、安定した定在波を発生させることができる。
本願に開示の板波の振動モードは、フィガーオブメリットが2を超える前記振動モードのうち、最も低い周波数モードであり、α、β、γが略ゼロ値になるようにオイラー角、H/λ、Hs/λを設定している。このため、標準的なコルピッツ発振回路で安定発振させることができる。また、前述したように、本願開示で使用する主振動より低い位相速度Vのすべての不要振動の電気機械結合係数Kは0.02以下と非常に小さいことから、広い温度範囲で位相雑音やジッタの少ない良好な周波数特性が得られることとなる。一般的に、フィガーオブメリットが2以上であれば、インダクティブになるため、コルピッツ発振回路による発振が可能となるが、逆に2より小さくなると、リアクタンス成分が正、すなわちインダクティブとはならないため、コルピッツ発振回路を用いた発振ができなくなる。
本願に開示の弾性波素子11を製造する工程において、主振動のフィガーオブメリットが2以上、且つ、不要振動のフィガーオブメリットが2未満となる条件を設定し、この条件の下で水晶基板の板厚を決定することで、不要振動による発振が効果的に抑えられ、より安定した発振特性を得ることができる。
また、前記板波は、横波と縦波とが結合した振動モードとなり、この横波と縦波の結合度合いによって、図3に示したような複数の振動モードが存在することとなる。このような板波による振動モードは、従来のレイリー波とは異なり、必要な主振動以外にも、位相速度が異なり、且つ、電気機械結合係数Kの大きな振動モード(不要振動)が存在する場合がある。この主振動と不要振動の反射係数の符号が等しくなるように、弾性波素子を構成した際に、不要振動の等価直列抵抗R1が主振動モードの等価直列抵抗R1よりも低くなる場合がある。これによって、発振回路にて発振させた際に異常発振の原因となっていた。
しかしながら、図11に示したように、本願に開示の弾性波素子において選択された板波の振動モード(S3)は、複数の振動モードのうち、電気機械結合係数Kが最も大きく、且つ、選択された振動モードより位相速度Vの低い振動モードの電気機械結合係数
(X)に対して、K>K(X)の関係にある。このため、発振回路にて発振させた際の異常発振を抑えることができる。
図18乃至図48は、θの範囲及びHs/λの上限値を拡張した以下の条件が有効であることを証明するための計算値及び実験値による結果を示したものである。
条件1:右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角がφ=0±2°、θ=16.0°~20.0°、Ψ=0±2°の範囲内であり、板波は、位相速度が3500~4000m/sの範囲の振動モードが選択され、水晶基板の板厚をH、板波の波長をλとした場合に、規格化された板厚H/λが1.5<H/λ<2.0の範囲であること。
条件2:少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚をHs、板波の波長をλとした場合に、前記少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚Hs/λが0.0013<Hs/λ<0.0085の範囲で規格化されること。
なお、以下に示すデータは、上記図3乃至図17に示した範囲を包含するものであり、さらに、中間のサンプリングデータを追加したものとなっている。
図18乃至図35は、電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0034又は0.0027で弾性波素子を構成し、θ=17.4°、17.7°、18.0°、19.5°、20.0°、20.5°の6条件において、H/λを変化させたときのα、β、γの関係を計算値と実験値について比較したものである。この結果から、概ね、計算値と実験値の傾向は一致していることがわかる。H/λの値が大きくなるとα、βはマイナス側に変化する傾向がある。また、α、βの変化は、Hs/λによって影響を受けるが、θにおける影響は少ないものとなっている。γ値の変化を示す図20,23,26,29,32,35によれば、H/λが1.5近辺と2.0近辺に跳ね下がり、跳ね上がりの変化がみられる。これはH/λの変化により、隣接している振動モードの周波数が主振動に近接し、主振動と結合することで、温度特性に変動が生じているからである。このような振動モード間の結合は温度特性だけではなく、電気機械結合係数にも影響し周波数ジャンプの原因となる。このことから、H/λが1.5~2.0の範囲であることが好ましい。本発明では、解析誤差等も考慮して、規格化された板厚H/λを1.5<H/λ<2.0と規定している。
図36乃至図47は、電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0017、0.0034、0.0068、0.0085で弾性波素子を構成し、θ=15.5°、16.5°、17.5°の3条件において、H/λを変化させたときのα、β、γの関係を計算したものである。H/λの値が大きくなるとα、βはマイナス側に変化する傾向がある。また、α、βの変化は、Hs/λによって影響を受けるが、θにおける影響は少ないものとなっている。γ値の変化を示す図38,41,44,47によれば、H/λが1.9~2.1近辺に変化がみられる。これは隣接している振動モードが主振動に結合することで、温度特性に変動が生じているものと考えられる。このため、H/λが1.5~2.0以下の範囲であることが求められる。また、前記振動モードの結合によって電気機械結合係数も変動するため、温度特性だけではなくその他の特性にも影響する。
図50乃至図54は、電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0013、0.0034、0.0051、0.0068、0.0085の各条件において弾性波素子を構成し、θを15.0°~22.0°、H/λを1.3~2.4の範囲で変化させたときの-40℃~+85℃における最大周波数偏差Δf/fを計算によって求めた等高線図である。基準温度は25℃である。図50乃至図54中の白色で表した箇所は、温度特性が±50ppm以内となる範囲である。Hs/λが大きくなると±50ppm以内となる範囲はH/λが大きい方向に移動していき、Hs/λ=0.0085では±50ppm以内となる範囲はH/λ=2.0付近にあり、その範囲は非常に狭くなる。これは前述したように、H/λ=2.0近辺で他の振動モードとの結合が生じるためである。したがって、Hs/λは、電極のAuの厚みが薄すぎると特性や信頼性が低下するため、Hs/λの下限値を0.0013とし、上限値については図54で示されるように、Hs/λ=0.0085が限界となる。これより、Hs/λが大きい場合は、±50ppm以内となる範囲が存在しなくなる。H/λとθとの関係については、図50乃至図54から示されるように、Hs/λの各条件において、1.5<H/λ<2.0及び16.0°<θ<20.0°の範囲内であれば、-40℃~+85℃の環境下において、±50ppm以内となる温度特性を得ることが可能となる。上記結果から、θについては16.0°<θ<20.0°の範囲、H/λについては1.5<H/λ<2.0の範囲、Hs/λについては0.0013<Hs/λ<0.0085の範囲内で設計することが好ましい。
上記励振電極13(図1参照)については、クロム(Cr)膜、ルテニウム(Ru)膜、金(Au)膜からなる3層励振電極とすることによって、耐熱性を高めることができる。前記3層励振電極は、水晶基板12の表面12aにCr膜を成膜し、その上にRu膜、Au膜の順にスパッタリング等を用いて成膜することによって形成することができる。前記Ru膜をCr膜とAu膜との間に挟むことによって、高真空状態で封止する際に水晶基板12が高温度となった場合であっても、Cr膜がAu膜に拡散するのを防止することができる。これによって、良好な励振振動特性を得ることができる。
図55はRu膜の有無やCr膜とRu膜の比率によって、弾性波素子の耐熱試験を行った結果である。これによれば、試験1のように、Ru膜がない2層の電極構造では、耐熱試験を行った後100時間又は200時間経過後の周波数変動率が20ppmと高くなっている。これに対して、Cr,Ru,Auの3層構造の場合は、全体的に周波数変動率が低く抑えられる。特にCr膜/Ru膜の比率が1以下である場合は、周波数変動率が1ケタとなり周波数変動の少ない良好な振動特性が得られる。
図56は上記弾性波素子の他の実施形態を示したものである。本実施形態の弾性波素子は、励振電極13とは反対側の水晶基板12の裏面12bに発振周波数の微調整用としての裏面電極14を設けている。前記裏面電極14は、水晶基板12の裏面12bにAuなどの金属材料、あるいは、誘電材料を所定の厚みとなるように成膜して形成される。前記金属材料は、Au以外にAl、Ta、Cuなどが使用でき、誘電材料にはSiO、ZnO、Taなどが使用できる。このような材料で形成される裏面電極14は、厚みを変えることで発振周波数の微調整を行うと共に、前記板厚H及び前記励振電極13との厚みとの関係によって、主振動における3次温度特性を保持することができる。
α 1次温度係数
β 2次温度係数
γ 3次温度係数
λ 波長
V 位相速度
Y アドミタンス
H/λ 規格化板厚
Hs/λ 規格化励振電極膜厚
11 弾性波素子
12 水晶基板
13 励振電極
14 裏面電極
15,16 櫛形励振電極
15a,16a ベース電極部
15b,16b 電極指

本願の一実施形態に係る弾性波素子の外観を示す斜視図である。 図1に示す弾性波素子のカット角を説明するための右手系のオイラー角座標図である。 図1に示す弾性波素子において発生する複数の板波の振動モードによる位相速度Vの分散を示すグラフである。 回転角θと1次温度係数αとの関係を所定の規格化板厚H/λに対して計算によって求めたグラフである。 回転角θと2次温度係数βとの関係を所定の規格化板厚H/λに対して計算によって求めたグラフである。 回転角θと3次温度係数γとの関係を所定の規格化板厚H/λに対して計算によって求めたグラフである。 H/λとαとの関係を所定のHs/λに対して計算によって求めたグラフである。 H/λとβとの関係を所定のHs/λに対して計算によって求めたグラフである。 H/λとγとの関係を所定のHs/λに対して計算によって求めたグラフである。 位相速度VとアドミタンスYとの関係を示すグラフである。 各振動モードにおける位相速度Vを計算値及び実験値によって示した表である。 θ=18.5°~20.5°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.5°~20.5°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.5°~20.5°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとαとの関係を所定のHs/λに対して計算値と実験値とによって比較したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとβとの関係を所定のHs/λに対して計算値と実験値とによって比較したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとγとの関係を所定のHs/λに対して計算値と実験値とによって比較したグラフである。 θ=17.4°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.4°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.4°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.7°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.7°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=17.7°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.0°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.0°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=18.0°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=19.5°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=19.5°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=19.5°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.0°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.5°におけるH/λとαとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.5°におけるH/λとβとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=20.5°におけるH/λとγとの関係を計算値及び実験値で示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0017におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0017におけるH/λとβとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0017におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0034におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0034におけるH/λとβとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0034におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0068におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0068におけるH/λとβとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0068におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0085におけるH/λとαとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0085におけるH/λとβとの関係を示したグラフである。 θ=15.5°、16.5°、17.5°、Hs/λ=0.0085におけるH/λとγとの関係を示したグラフである。 α,β=0となる組み合わせの1例としての実測データを示すグラフである。 別の実施形態における弾性波素子の外観を示す斜視図である。 Hs/λ=0.0013における周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0034における周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0051における周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0068における周波数偏差Δf/fの等高線図である。 Hs/λ=0.0085における周波数偏差Δf/fの等高線図である。 励振電極構造における耐熱試験結果を示す比較表である。 裏面電極を設けた弾性波素子の外観を示す斜視図である。
前記励振電極13とは反対側の水晶基板12の裏面12bには、図5に示すような発振周波数調整用の裏面電極を設けることができる。詳細は後述する。
図4乃至図17は、以下の条件が有効であることを証明するための計算値及び実験値による結果を示したものである。
条件1:右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角がφ=0±2°、θ=17.5°~19.5°、Ψ=0±2°の範囲内であり、位相速度が3500~4000m/sの範囲の板波の振動モードが選択され、水晶基板の板厚をH、板波の波長をλとした場合に、規格化された板厚H/λが1.5<H/λ<2.0の範囲であること。
条件2:少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚をHs、板波の波長をλとした場合に、前記少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚Hs/λが0.0013<Hs/λ<0.0065の範囲で規格化されること。
図4乃至図6は、オイラー角(0°,θ,0°)、規格化板厚(H/λ)で規定された水晶基板内を伝わる板波について、本願で使用する振動モードにおける周波数温度特性(1次温度係数α、2次温度係数β、3次温度係数γ)、回転角θ、H/λとの関係を示したグラフである。このグラフに示す曲線は、H/λが1.63、1.70、1.77の3条件において、θを16°から21°の範囲として計算した値である。また、Hs/λ=0.0027とし、電極材料にはAuを用いている。図4に示したように、H/λ=1.7の場合、θ=18.3°付近でαが略ゼロ値となり、図5及び図6に示したように、β,γは、全θ範囲において略ゼロ値となっている。
図12乃至図14は、電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0027にて弾性波素子を構成し、θ=18.5、19.5、20.0、20.5の4条件において、H/λを変化させたときのα、β、γの関係を計算値と実験値について比較したものである。実験値と計算値は概ね良く一致しており、αについては、図12に示したように、4つのθにおけるH/λが1.4~1.7の範囲においてそれぞれ略ゼロ値となる。βについては、図13に示したように、θ=18.5°、19.5°、20.0°、20.5°が略重なった曲線となり、H/λが1.6~1.7の範囲において略ゼロ値となっている。実験値も同様の傾向を示す。γについては、図14に示したように、θ=18.5°、19.5°、20.0°、20.5°が略重なった曲線となり、H/λが1.3~2.0の範囲において略ゼロ値となっている。実験値は計算値よりも若干大きい値ではあるが約0.4×10-10程度であり、非常に小さな値となる。各θに対してβ、γについては変動が少なく、αのみ大きく補正することができる。このため、所定の周波数温度特性を満たすには、β=0となるH/λにてカット角を補正することでα=0とすればよい。したがって、図12乃至図14から示されるように、θ=18.5、H/λ=1.67とすることで、所定の周波数温度特性を満たした弾性波素子が得られる。ただし、上記条件は電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0027とした場合であり、電極材料やHs/λに応じてα=β=0となるそれぞれ最適な組み合わせとする必要がある。なお、実験ではAu電極の下にコンタクトメタルとしてCrを使用しているが、Crの厚みは極めて薄いため、周波数温度特性の検証には影響を与えない。前記コンタクトメタルには、他にニッケル(Ni)、チタン(Ti)、またはこれらの合金なども使用することができる。
図50乃至図54は、電極材料にAuを用い、Hs/λ=0.0013、0.0034、0.0051、0.0068、0.0085の各条件において弾性波素子を構成し、θを15.0°~22.0°、H/λを1.3~2.4の範囲で変化させたときの-40℃~+85℃における周波数偏差Δf/fを計算によって求めた等高線図である。基準温度は25℃である。図50乃至図54中の白色で表した箇所は、温度特性が±50ppm以内となる範囲である。Hs/λが大きくなると±50ppm以内となる範囲はH/λが大きい方向に移動していき、Hs/λ=0.0085では±50ppm以内となる範囲はH/λ=2.0付近にあり、その範囲は非常に狭くなる。これは前述したように、H/λ=2.0近辺で他の振動モードとの結合が生じるためである。したがって、Hs/λは、電極のAuの厚みが薄すぎると特性や信頼性が低下するため、Hs/λの下限値を0.0013とし、上限値については図54で示されるように、Hs/λ=0.0085が限界となる。これより、Hs/λが大きい場合は、±50ppm以内となる範囲が存在しなくなる。H/λとθとの関係については、図50乃至図54から示されるように、Hs/λの各条件において、1.5<H/λ<2.0及び16.0°<θ<20.0°の範囲内であれば、-40℃~+85℃の環境下において、±50ppm以内となる温度特性を得ることが可能となる。上記結果から、θについては16.0°<θ<20.0°の範囲、H/λについては1.5<H/λ<2.0の範囲、Hs/λについては0.0013<Hs/λ<0.0085の範囲内で設計することが好ましい。

Claims (7)

  1. X軸、Y軸及びZ軸からなる三次元の結晶方位を有する水晶体からY軸及びZ軸をX軸の周りに回転させて切り出され、
    右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角によってカットされた水晶基板と、この水晶基板に板波を励振させる少なくとも1つの櫛形励振電極とを備える弾性波素子であって、
    前記右手系のオイラー角(φ,θ,Ψ)で規定される回転角がφ=0±2°、θ=16.0°~20.0°、Ψ=0±2°の範囲内であり、
    前記板波は、位相速度が3500~4000m/sの範囲の振動モードが選択され、
    前記水晶基板の板厚をH、板波の波長をλとした場合に、規格化された板厚H/λが1.5<H/λ<2.0の範囲である弾性波素子。
  2. 前記水晶基板は、板波を励振させる前記少なくとも1つの櫛形励振電極を表面側に備え、周波数調整用の裏面電極を裏面側に備えた請求項1に記載の弾性波素子。
  3. 前記少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚をHs、板波の波長をλとした場合に、前記少なくとも1つの櫛形励振電極の膜厚Hs/λが0.0013<Hs/λ<0.0085の範囲で規格化される請求項2に記載の弾性波素子。
  4. 前記選択された板波の振動モードは、フィガーオブメリットが2を超える複数の板波の振動モードのうち、最も低い周波数である請求項1に記載の弾性波素子。
  5. 前記選択された振動モードは、位相速度が3500~4000m/sの範囲の複数の振動モードのうち、電気機械結合係数が最も大きく、且つ、選択された板波の振動モードより位相速度の低い板波の振動モードの電気機械結合係数よりも大きい請求項1又は4に記載の弾性波素子。
  6. 前記少なくとも1つの櫛形励振電極は、金又はアルミニウムを主成分とした金属膜である請求項1乃至3のいずれかに記載の弾性波素子。
  7. 前記少なくとも1つの櫛形励振電極は、前記水晶基板上に形成されるクロム膜、該クロム膜の上に形成されるルテニウム膜、該ルテニウム膜の上に形成される金膜の3層構造からなり、前記クロム膜に対する前記ルテニウム膜の膜厚比が1以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の弾性波素子。
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