JP2022029279A - 画像形成装置、情報処理装置、それらの制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、情報処理装置、それらの制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ページ内に含まれる色数が多いページの色変換を行ったとしても、色変換後における画像の弁別性を好適に維持する仕組みを提供する。【解決手段】本画像形成装置は、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶部に記憶し、情報処理装置から印刷指示とともに画像データを受信する。また、本画像形成装置は、受信した画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する。さらに、本画像形成装置は、解析の結果及び記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて画像データから中間データを生成し、シートに画像を形成する。【選択図】 図6

Description

本発明は、カラー原稿のグレースケール出力又はCUDカラー化出力等を実現する画像形成装置、情報処理装置、それらの制御方法、及びプログラムに関する。
印刷装置において、RGB形式などで表現されたカラー原稿をグレースケール形式で出力する場合、入力されるRGB値を、全カラー値を対象とする一律の変換式(NTSC変換など)を用いてグレースケールに変換して出力することが一般的である。全カラーを対象として行われる色変換(以下、全カラー対象の色変換と称する。)は、階調性が求められている原稿には有効である。
しかし、全カラー対象の色変換では、RGB(3チャネル)をグレー(1チャネル)に変換する過程で色情報が欠落する。そのため、異なるRGB値(色)で表現されている複数色が、全カラー対象の色変換によって同じ又は近いグレー値に変換され、複数色間における色の違いが識別不能になってしまう場合がある。特に、円グラフなど、二つの異なる色が部分的に重なるように、或いは接するように描画されている画像においては、二つの色の境界線が消滅してしまう。したがって、そのようにして生成された画像をモノクロ出力した場合、カラー出力した場合に比べて弁別性が悪くなる可能性があった。
また、色弱者にとっては、異なるRGB値(色)で表現されている各色が、同じ(或いは近い)色に見えてしまう場合がある。したがって、RGB形式などで表現されたカラー原稿をカラー出力した場合でも、色弱者にとっては色の違いが識別できなかったり、一般色覚者と色弱者との間で見え方が異なったりするなど、弁別性が悪くなる可能性があった。現在、誰が見ても理解できる配色を用いて視覚バリアフリーを実現するカラーユニバーサルデザイン(CUD)の取り組みが進められている。
特許文献1には、出力画像の弁別性を高めるための方法として、原稿で使用されている色数に応じて色変換を行う方法が提案されている。具体的には、印刷ジョブからページ内で使用されている色やオブジェクトなどを解析してページ内に含まれる色数の情報を取得し、その情報に基づいて、使用色のみを対象とした色変換テーブルを生成して色変換を行う方法が記載されている。以下では、このような色変換を特定色対象の色変換と称する。
特開2017-38242号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。上記従来技術は、弁別性を考慮して特定色対象の色変換を行い、印刷ジョブからページ内で使用されている色やオブジェクトなどを解析して、ページ内の色数から階調性が求められている場合には、全カラー対象の色変換に切り替えて色変換を実行する。これにより、階調性が必要なページは階調性を考慮した全カラー対象の色変換を行い、弁別性が求められているページには弁別性を考慮した特定色対象の色変換を行うことができる。つまり、ページ内で使用されている色数に従って、特定色対象の色変換を行うか、全カラー対象の色変換を行うかを切り替えている。
しかし、このような構成では、例えば色の異なる円グラフがページ内に多数含まれるページの処理を行うと、色数が所定の閾値を超えることとなり、全カラー対象の色変換を行うよう判断する。そのため、弁別性が良い画像(円グラフ)を取得したい場合においても、ページ内の色数が多い場合には、意図した弁別性の良い画像を取得することができないという課題が存在する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一つに鑑みて成されたものであり、ページ内に含まれる色数が多いページの色変換を行ったとしても、色変換後における画像の弁別性を好適に維持する仕組みを提供する。
本発明は、画像形成装置であって、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶手段と、情報処理装置から印刷指示とともに画像データを受信する受信手段と、受信した前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析手段と、前記解析手段による解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データから中間データを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された中間データを用いてシートに画像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置と通信可能な情報処理装置であって、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶手段と、ユーザから印刷指示とともに印刷対象の画像データの指定を受け付ける受付手段と、受け付けた前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析手段と、前記解析手段による解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データからPDLデータを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成されたPDLデータを前記画像形成装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ページ内に含まれる色数が多いページの色変換を行ったとしても、色変換後における画像の弁別性を好適に維持することができる。
一実施形態に係る情報処理装置及び画像形成装置のハードウェア構成を示す図。 一実施形態に係る印刷処理のシーケンスの一例を示す図。 一実施形態に係る画像形成装置のソフトウェア構成を示す図。 一実施形態に係るPDLの印刷処理の一連の処理のフローチャート。 一実施形態に係る中間データ処理(S402)の詳細なフローを示す図。 一実施形態に係る特定色変換の中間データ生成処理(S503)の詳細なフローを示す図。 一実施形態に係るPDLとPDLそれに応じて生成する中間データを説明する概念図。 一実施形態に係る色テーブル800を説明する図。 一実施形態に係るユーザインタフェースの画面の一例を示す図。 一実施形態に係る印刷処理のシーケンスの一例を示す図。 一実施形態に係る情報処理装置のソフトウェア構成を示す図。 一実施形態に係る印刷指示処理の一連の処理のフローチャート。 一実施形態に係る印刷PDL生成処理(S1203)の詳細なフローチャート。 一実施形態に係る特定色変換PDL生成処理(S1403)の詳細なフローチャート。 一実施形態に係る印刷データと印刷データに応じて生成するPDLを説明する概念図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1の実施形態>
<システムのハードウェア構成>
以下では本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係るシステムのハードウェア構成について説明する。本システムでは、情報処理装置100と画像形成装置110とがLAN108経由で接続される構成とする。
本システムにおいて、色変換処理を実行して印刷を行う際の大まかな処理手順について説明する。ユーザは画像形成装置110の操作部113を介して、色変換方法の設定を行う。ここでの色変換とは、カラー画素(カラー画像)をモノクロ画素(モノクロ画像)へ変換するモノクロ変換処理やCUD(カラーユニバーサルデザイン)変換処理を示す。詳細については後述する。画像形成装置110は、ユーザから色変換を指示されると、指定された色変換方法の設定を内部で保持する。その後、ユーザが印刷指示を行うと、情報処理装置100は、印刷するページ情報を示すPDL(Page Description Language)を生成し、画像形成装置110に転送する。画像形成装置110は、転送されたPDLに基づき、印刷処理を実行する。本画像形成装置110は、MFP(Multi Function Printer)、SFP(Single Function Printer )のうち、いずれのプリンタであってもよい。
続いて、情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。情報処理装置100は、CPU101、主記憶装置102、入力I/F(インタフェース)103、出力I/F104、補助記憶装置105、及び通信I/F106を備える。CPU101は主記憶装置102のROM1021若しくはRAM1022又は補助記憶装置105に格納されたプログラムに従って、装置全体の制御を行う。RAM1022はCPU101が各種処理を行う際のワークエリアとしても使用される。補助記憶装置105はオペレーティングシステム(OS)1053やアプリケーションソフト1051、プリンタユーティリティソフト1052等を記憶する。マウス、タッチパネル等に代表されるポインティングデバイス1032やキーボード1031などの入力機器は、入力I/F103を通じて接続される、コンピュータに対して、ユーザが各種指示を与えるためのデバイスである。出力I/F104は、データを外部に出力するためのインタフェースであり、モニタ1041やプリンタ1042などの出力機器に対してデータを出力する。また、107は共通データシステムバスであり、I/Fやモジュール間でのデータのやり取りを行う。加えて、CPU101が補助記憶装置105に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、情報処理装置100の印刷指示が実現される。
続いて、画像形成装置110のハードウェア構成について説明する。画像形成装置110は、画像出力デバイスであるプリンタ部111を保持する。また、画像形成装置110は、LAN108と接続することで、PDLやデバイス情報をLAN108経由で入出力するための制御を行う。プリンタ部111はデバイスI/F232と結合され、画像形成装置110で生成された画像データを紙等の記録媒体(シート)に出力する。CPU220は画像形成装置全体を制御するための中央処理部である。RAM222は、CPU220が動作するためのシステムワークメモリである。またRAM222は送信されたPDLや印刷処理のため画像形成装置内で生成する中間データや、入力された画像データを一時記憶するためのメモリであり、レンダリング処理を行う際のワーク領域でもある。ROM221はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。記憶装置223はハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び送信されたPDLを格納する構成である。
操作部I/F225は、各種メニューや印刷データ情報等を表示可能な表示画面を有する操作部113に対するインタフェース部であり、操作部113に対して操作画面データを出力する。また、操作部I/F225は、操作部113から操作者が入力した情報をCPU220に伝える役割をする。ネットワークI/F226は、LAN108に接続して外部装置との間で情報の入出力を行う。以上のユニットがシステムバス227上に配置されている。イメージバスI/F228は、システムバス227と画像データを高速で転送する画像バス230と接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス230上には、RIP(ラスタイメージプロセッサ)231、デバイスI/F232が接続される。RIP231は、ページ記述言語(PDL)に基づき生成される中間データ(ディスプレイリスト)を解析しイメージに展開する。RIP231は、ソフトウェア及びハードウェアのどちらで実現されてもよい構成とする。デバイスI/F232は、プリンタ部111と画像形成装置110とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
<印刷処理のシーケンス>
次に、図2を参照して、本実施形態に係るシステムにおける印刷処理のシーケンスについて説明する。まず、ユーザが画像形成装置110上の操作部113を介して、色変換方法の設定を行う。S241で、画像形成装置110はユーザからの色変換方法の設定を受け付ける。ここで、画像形成装置110は、色変換方法の設定する際、操作部113に表示される図9の印刷処理設定画面902を操作部113に表示させ、実際に色変換の設定を可能とする「色変換設定」のタブを表示する。そして、ユーザは表示される色変換方法、例えば、「自動」、「特定色変換」、「全カラー変換」を、当該画面を介して選択して設定することができる。ここで、ユーザ入力により「全カラー変換」が選択された場合には後述するS502で通常のデータ生成処理(S504)が選択され、ページごとに一律に全カラー変換が行われる。一方、ユーザ入力により「特定色変換」が選択された場合には後述するS502で特定色変換処理(S1303)が選択され、ページごとに含まれる1以上のオブジェクトを解析して重複又は隣接しているオブジェクトがグループ化される。そして、グループごとに特定色変換又は全カラー色変換が選択されて実行される。また、ユーザ入力により「自動」が選択された場合には、装置に予め設定されたデフォルト値が選択されるようにしてもよい。或いは、基本的には全カラー変換を実施し、色変換時(印刷時)に弁別性が失われる可能性がある場合にはユーザに対して警告を行うようにし、特定色変換を設定するように促してもよい。その後、S242で、画像形成装置110は、S241でユーザから受け付けた色変換方法の設定に基づき、設定された色変換方法の情報を画像形成装置110の内部で保持する処理を実行する。
次に、S243で、情報処理装置100は、情報処理装置100上のプリンタユーティリティソフト1052を介して、ユーザから画像形成装置110への印刷指示を受け付ける。続いて、S244で、情報処理装置100は、S243で印刷指示された印刷データの取得処理を実行する。印刷データを取得すると、S245で、情報処理装置100は、取得した印刷データに基づき、印刷PDLの生成処理を実行する。その後、S246で、情報処理装置100は、S245で生成した印刷PDLを画像形成装置110に送信することで、印刷指示を行う。
次に、S401で、画像形成装置110は、S246で情報処理装置100から送信される印刷PDLを受信し、解析する処理を実行する。続いて、S402で、画像形成装置110は、中間データの生成処理を実行し、S403でレンダリング処理を実行する。その後、S247で、画像形成装置110は、生成された最終画像の印刷処理を実行する。これにより、印刷成果物を取得することができる。
<画像形成装置のソフトウェア構成>
次に、図3を参照して、本実施形態に係る画像形成装置110のソフトウェア構成を説明する。画像形成装置110は、ソフトウェア構成として、PDLデータ処理部301、中間データ処理部302、及び画像形成処理部303を含む。また、中間データ処理部302は、中間データ生成部310、色変換対象解析部311、対象領域解析部312、特定色変換部313、及び全カラー変換部314を含む。また、320は中間データ生成部310によって生成される中間データを示し、321は特定色変換部313や全カラー変換部314で生成される色変換データを示す。これらのデータは画像形成装置110のRAM222や記憶装置223に格納されるデータである。
PDLデータ処理部301は、画像形成装置110で受信したPDLから、ページ情報の取得処理及びページ情報に含まれるオブジェクトの取得処理を実行し、中間データ処理部302に渡す処理を実行する(S401)。中間データ処理部302は、PDLデータ処理部301から渡されるページ情報及び描画オブジェクトの情報を元に、画像形成処理に利用する中間データ320の生成処理を実行する(S402)。画像形成処理部303は、中間データ処理部302が生成した中間データ320を元に、ビットマップデータを生成する処理を実行する(S403)。そして、画像形成処理部303は、生成したビットマップデータを、プリンタ部111に転送し、印刷処理を実行させるものとする。
中間データ生成部310は、PDLデータ処理部301から渡される描画オブジェクトの情報を元に、中間データ320の生成処理を実行する(S402)。また、中間データ生成部310は、デバイスの設定やPDLデータへの設定値に応じて、色変換処理が必要であれば、色変換対象解析部311に対して、実行する色変換処理を選択させる処理を実行する。ここで、デバイスの設定や、PDLデータへの設定値とは、例えばデバイスや印刷ジョブデータに対して設定されるモノクロ出力を指示する印刷設定や、前述したCUD向けの色変換の設定指示などが該当する。モノクロ出力や、CUD向けの印刷出力以外にも様々な出力指定があり、どの変換が指示されても本発明を適用することができる。
色変換対象解析部311は、中間データ生成部310から渡される描画オブジェクトの情報から、色変換処理が必要であるか否かを判断する処理を行う。例えばデバイスに対して、モノクロ出力の印刷設定がされている際に、描画オブジェクトの情報の色形式の設定が、RGB形式が設定されている場合、RGB形式をグレー形式に変換する必要がある。そのため、色変換対象解析部311はこのような場合において色形式の変換が必要であると判断する。また、色変換対象解析部311は、色形式の変換が必要であると判断した際、上記S242で保持した色変換方法情報が、特定色対象の色変換か全カラー対象の色変換であるかを判断する。特定色対象の色変換を示す情報が保持されている場合、対象領域解析部312に対して、さらに描画オブジェクトの解析処理を指示する。また、全カラー対象の色変換を示す情報が保持されている場合、全カラー変換部314に色変換処理を指示する。
対象領域解析部312は、渡される描画オブジェクトの領域情報を解析し、描画オブジェクトに対して、特定色対象の色変換を行うか、全カラー対象の色変換を行うかを判断する。この判断処理の詳細については図6を用いて後述する。対象領域解析部312は、特定色対象の色変換を行うべきと判断した場合、特定色変換部313に色形式の変換を指示する。また、対象領域解析部312は、全カラー対象の色変換を行うべきと判断した場合、全カラー変換部314に色形式の変換を指示する。
特定色変換部313は、色形式の変換指示に応じて、特定色対象の色変換を行う。詳細については図6を用いて後述する。一方、全カラー変換部314は、色形式の変換指示に応じて、全カラー対象の色変換を行う。全カラー変換部314は、予め定めた一律の変換式を利用して、色形式又は色値の変換を行うものとし、例えば、グレー形式への変換処理の場合、NTSC変換などを用いてグレースケールに変換する処理を実行する。
<PDLの印刷処理>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る画像形成装置110における情報処理装置100から受信したPDLの印刷処理の一連の処理について説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU220がROM221に予め格納されている制御プログラムをRAM222に読み出して実行することにより実現される。これにより、画像形成装置110はCPU220に対し、前述したPDLの印刷処理の一連の処理を実行させることになる。またCPU220は、RIP231で実行させるためのプログラムをROM221からRAM222へロードし、同様に実行させる構成をとる。
まず、シーケンスを用いて上述したように、 S246でホストコンピュータから画像形成装置110にPDLが送信される。そして、S401で、CPU220は、受信したPDLを解析する処理を実行する。続いて、S402で、CPU220は、PDLを取得/解析したPDLの情報を元に、ビットマップ画像の生成のために必要な中間データ320の生成処理を実行する。この中で、CPU220は、必要に応じて色変換処理を実行する。詳細については図6で説明する。
次に、S403で、CPU220は、RIP231に対して、生成した中間データ320に基づいてレンダリング処理を行わせ、ページ画像を表すビットマップデータの生成を行う。CPU220は、RIP231が生成したビットマップデータを所定の画像処理を施した後、プリンタ部111に転送し、処理を終了する。
<中間データ処理(S402)の詳細>
次に、図5を参照して、本実施形態における中間データ処理(S402)の詳細な処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU220がROM221に予め格納されている制御プログラムをRAM222に読み出して実行することにより実現される。
まず、S501で、CPU220は、デバイスの設定やPDLデータへの設定を確認し、当該設定に基づいて色変換処理が必要であるか否かを判断する。デバイスの設定や、PDLデータへの設定とは、例えばデバイスや印刷ジョブデータに対して設定されるモノクロ出力を示す印刷設定や、前述したCUD向けの印刷設定等の印刷出力時の色形式の設定指示などが該当する。色変換処理が必要であると判断した場合はS502に進み、必要ないと判断した場合はS504に進む。
S502で、CPU220は、S242で保持した色変換方法に、特定色対象の色変換方法が指定されているか否かを判断する。指定されていると判断するとS503に進み、指定されていないと判断するとS504に進む。
S503で、CPU220は、S401で取得した描画オブジェクトの中間データ320を、特定色変換の中間データ生成処理を用いて生成する。本処理では、弁別性が良いページ画像を取得するため、描画オブジェクト毎の領域の重複又は隣接するかを解析し、オブジェクト毎に特定色変換の中間データの生成を行うか否かを判断する。そして、特定色変換の中間データの生成が必要であると判断した場合において、特定色変換の中間データの生成を行う。一方、特定色変換の中間データの生成が必要ないと判断した場合は任意の手法を用いた中間データの生成を行う。詳細については図6を用いて後述する。S503の処理を終了すると本処理を終了する。
一方、S504で、CPU220は、S401で取得した描画オブジェクトの中間データ320を生成する処理を実行する。S504の処理は、取得された描画オブジェクトはモノクロ変換や、CUD変換、或いは特定色対象の色変換が不要若しくは任意の手法で行うと判断された場合の処理である。従って、CPU220は、取得した描画オブジェクトを、一般的な任意の手法で、中間データ320を生成し、処理を終了する。
<特定色変換の中間データ生成処理(S503)の詳細>
次に、図6を参照して、本実施形態に係る特定色変換の中間データ生成処理(S503)の詳細な処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU220がROM221に予め格納されている制御プログラムをRAM222に読み出して実行することにより実現される。
まず、S601で、CPU220は、特定色変換の中間データを生成する際に利用する、特定色変換の管理情報の初期化処理を実行する。特定色変換の管理情報とは、色変換データ321内のデータであり、grp_bbox、cnt_color、色テーブルから構成するものとする。
Bboxとは、バウンディングボックスの略称であり、一般的には左上端座標と、右下端座標とで示される領域情報である。ここで、図7を参照して管理情報として管理するPDLデータの情報について説明する。図7は、PDLデータ700に対応するイメージと、当該イメージに含まれるオブジェクトの属性情報を示す。当該属性情報が管理情報として管理される。図7に示すPDLデータ700においてオブジェクト3(703)のBboxは、点線で示される領域に対応する領域情報であり、オブジェクト自体を含む左上端座標を示す(300,300)と右下端座標を示す(1300,1300)で囲まれる矩形領域を示す。また、grp_bboxに格納されるオブジェクト1(701)と、オブジェクト2(702)のBboxは、オブジェクト1(701)とオブジェクト2(702)の双方を含む左端上座標(100,100)と右端下座標(1500,1500)とを示す。このように、grp_bboxは、特定色変換の中間データ生成処理(S503)内で管理する複数のオブジェクトを包含するグループのBbox情報である。
また、cnt_colorはgrp_bboxに含まれる色の数を示し、CPU220は上記S601において0で初期化する。また、色テーブルはgrp_bboxに含まれる色を保持するためのテーブルを示し、図8に示す色テーブル800のようなフォーマットとする。図8に示すように、色テーブル800は、オブジェクトごとに、固有の識別子(obj_id)と、合成種別(comp_kind)と、色値との情報を含む。CPU220は上記S601において色テーブルを何も格納されていない状態に初期化する処理を行う。
図6の説明に戻る。S602で、CPU220は、PDLデータ700から図7を用いて説明した属性情報を描画オブジェクトの情報として取得する。続いて、S603で、CPU220は、S602で取得した描画オブジェクトの情報から、取得した描画オブジェクトの領域情報であるBbox情報(obj_bbox)を取得する。Bbox情報は、図7に示す各描画オブジェクト701~711の属性情報として保持されるため、ここでは各描画オブジェクトに含まれるBbox情報の取得処理が行われる。また、PDLの種別によっては、Bbox情報自体を属性として保持しないPDLもあるため、その際は描画オブジェクトの輪郭情報から、そのBbox情報を算出し、取得する構成であってもよい。なお、詳細な方法については一般的な任意の手法を利用することができるため割愛する。
次に、S604で、CPU220は、S603で取得したobj_bboxが、grp_bboxの範囲内であるか、又は隣接するかを判断する。つまり、ここでは、対象オブジェクトがグループオブジェクトの範囲内であるか又は隣接しているかを判断している。なお、ここでは対象オブジェクトが既に認識しているグループオブジェクトに含まれるかどうかを判断しているが、グループオブジェクト以外の他の単一のオブジェクトの範囲内であるか隣接しているかも判断してもよい。つまり、グループオブジェクトを新たに探索することも可能である。S604で対象オブジェクトがグループオブジェクトの範囲内又は隣接する場合はS614に進み、範囲内ではなく隣接もしない場合はS605に進む。
S614で、CPU220は、対象オブジェクトがグループオブジェクトの範囲内又は隣接しているため、grp_bboxをS603で取得したobj_bboxを含むようなBbox情報に更新する。例えば、grp_bboxがオブジェクト1(701)を処理した後の、grp_bbox=((100,100),(1100,1100))であった際について説明する。このとき、次のオブジェクト2(702)のobj_bbox=((500,500),(1500,1500)を処理する際は、オブジェクト1(701)及びオブジェクト2(702)の双方を包含するように処理する。詳細には、CPU220は、グループオブジェクトとしてgrp_bbox=((100,100),(1500,1500))に更新する。CPU220は、逐次、PDLデータに含まれる全てのオブジェクトについてグループオブジェクトを更新するか否かを判断し、Bboxを生成する処理を行う。このように、S614では、重複又は隣接しているオブジェクトのグループ化を行っている。
次に、S615で、CPU220は、生成したgrp_bboxが示す領域の色数(cnt_color)をインクリメントする。続いて、S616で、CPU220は、S602で取得した描画オブジェクトの色情報を、色テーブルに追加する。色テーブルに関しては、図8に示す色テーブル800のようなフォーマットであり、オブジェクト2(702)を格納する場合、IDが1の領域から空いている領域に順次色値を格納する。その後S612に進む。
一方、S604でNoと判断した場合、S605で、CPU220は、grp_bboxが示す領域の色数であるcnt_colorが、所定の閾値以下であるか否かを判断する。例えば、本実施形態では閾値を7と想定する。その場合、オブジェクト1,2,3(701,702,703)の順に処理を行う場合、即ち、オブジェクト1~3を含むグループではcnt_colorは最大でも3であるため、閾値を超えず、S606~S610の処理が実行される。また、オブジェクト4~11(704,711)の順に処理を行う場合、即ち、オブジェクト4~14を含むグループではcnt_colorは最大で8になり、閾値を超えるためS613の処理が実行される。
S606で、CPU220は、grp_bboxが示す領域の色数であるcnt_colorの値が、0であるか否かを判断する。ここで、0であると判断される場合はS611に進み、0ではないと判断された場合はS607に進む。S607で、CPU220は、色テーブル内の色が、全カラー対象の色変換をすると、弁別性が失われるか否かを検証する。詳細には、CPU220は色テーブルに登録されている全ての色に対して、まず全カラー対象の色変換を施す。そして、CPU220は変換処理を施した色が、ある閾値未満の色差であるか否かを判断することにより、弁別性が失われるか否かを検証する。例えば、CPU220は、NTSC変換によるグレー形式への色変換を行った際、各オブジェクトのモノクロの色値が、例えば所定の閾値未満の色差しかない場合は、弁別性が失われていると判断してS608に進む。一方、閾値以上の色差がある場合は、弁別性が失われていない判断し、S613に進む。
S608で、CPU220は、色テーブル内の合成種別が、所定の組み合わせであるか否かを判断する。ここで判断する合成方法としては、ROP(ラスタオペレーション)種別又は透過指定を示すAlpha指定を判断する。所定の合成種別とは、本実施形態では、色テーブル800上にROPの完全上書きであるCOPYPENしかない場合を所定の合成種別とする。所定の組み合わせとは、色テーブル800上に、もう一つXORPEN-MASKPEN-XORPEN又はXORPEN-MERGEPEN-XORPENの組み合わせか、所定の合成種別(COPYPEN)しかない場合の組み合わせを示す。このとき、CPU220は、所定の組み合わせであると判断した場合はS609に進み、所定の組み合わせでないと判断した場合はS613に進む。
次に、S609で、CPU220は、grp_bboxが示す領域の色テーブルの色を、弁別性のある色に変換する。ここで、CPU220が行う弁別性のある色への変換処理は、任意の手法を用いて行ってよい。当該変換処理では、例えば任意の手法を用いることによって色テーブルの色の濃度を分散させた補正後の濃度を決定し、その濃度で色変換処理を実行する。また、その他の弁別性を良くする任意の手法について何れの手法を適用してもよい。続いて、S610で、CPU220は、grp_boxに含まれるオブジェクトの色情報をS609で変換処理を行った色情報で、中間データを生成する。実際には、オブジェクト1~3(701~703)に対して、全カラー対象の色変換を行うと、図7の730のオブジェクト1~3(731~733)のように、弁別性が良くない色の画像となる。そこで、本実施形態によれば、重複又は隣接する閾値以下の複数のオブジェクトに対しては、弁別性のある色変換を行うことで、図7の760で示すオブジェクト1~3(761~763)のように変換することを可能とする。比較例として、ページ内のオブジェクト数で色変換処理を切り替える場合には、本実施形態のように変換できなかったが、本実施形態のように重複又は隣接する領域の色数で判断することで、760のような弁別性の良い画像を取得することができる。
一方、S605、S607又はS608でNoと判断した場合はS613に進み、CPU220は、grp_bboxの領域の色テーブルに登録されるオブジェクトに対して、全カラー対象の色変換を用いて、色変換を行い、中間データを生成する。これは、色数が多い領域は本来の自然な階調性が滑らかな色を出力したいことが多い。そのため、本実施形態によれば、色数が多い領域に対しては、全カラー対象の色変換を用いて色変換を行うこととする。
次に、S611で、CPU220は、色テーブル800に、S602で取得した描画オブジェクトの色を追加する。また、CPU220は、grp_bboxにobj_bboxの値を格納する。さらに、CPU220は、cnt_colorに1を加える。続いて、S612で、CPU220は、ページに含まれるPDLを全て解析完了したか否かを判断する。解析完了していないと判断した場合はS602に進んで処理を継続し、解析完了したと判断した場合は本処理を終了する。このように、本実施形態によればグループごとに特定色対象の色変換(第1色変換)を行うか、全色対象の色変換(第2色変換)を行うかを当該グループに含まれる色数、弁別性、合成種別等に応じて選択して処理する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置は、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶部に記憶し、情報処理装置から印刷指示とともに画像データを受信する。また、本画像形成装置は、受信した画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する。さらに、本画像形成装置は、解析の結果及び記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて画像データから中間データを生成し、シートに画像を形成する。このように、本実施形態によれば、ページごとに特定色変換又は全カラー変換を切り替えて実施するのではなく、ページ内に含まれるグループごとに切り分けて、グループごとの色数、色値、合成情報に従って色変換方法を切り替えて適用する。これにより、グループごとに、例えば円グラフなどのより高い弁別性が要求されるような領域には特定色変換を割り当て、それ以外の領域には階調性を考慮した全カラー変換を割り当てることができる。これにより、本実施形態によれば、ページ内に含まれる色数が多いページの色変換を行ったとしても、色変換後における画像の弁別性を好適に維持することができる。
<第2の実施形態>
以下では、本発明の第2の実施形態について図面を用いて説明する。上記第1の実施形態ではユーザが色変換方法の設定を画像形成装置110に対して行い、情報処理装置100を介して印刷指示が行われると当該色変換を画像形成装置110で行う形態について説明した。本実施形態では、ユーザが色変換方法の設定についても情報処理装置100を介して行い、当該色変換を情報処理装置100で行う形態について説明する。
<印刷処理のシーケンス>
まず、図10を参照して、本実施形態に係るシステムにおける印刷処理のシーケンスを説明する。なお、図2と同様の処理シーケンスについては同一の番号を付し説明を省略する。
本実施形態によれば、ユーザは情報処理装置100上のプリンタユーティリティソフト1052を用いて、ユーザが印刷指示を行うドキュメントの色変換方法の設定を行う。S1041で、情報処理装置100は、プリンタユーティリティソフト1052が提示する設定画面を介して入力した色変換方法を受け付ける。具体的には、情報処理装置100は、モニタ1041にプリンタユーティリティソフト1052が表示する図9の印刷設定画面901を表示する。印刷設定画面901には、印刷指示を行うための印刷ボタン911、印刷を行う画像形成装置を選択するためのプルダウンメニュー912、及び選択した画像形成装置の詳細な設定画面を表示するためのプロパティボタン913の表示が含まれる。さらに、印刷設定画面901には、印刷物のプレビューを示すプレビュー画面914が含まれる。ユーザは印刷設定画面901から、印刷指示を行う画像形成装置をプルダウンメニュー912から選択し、画像形成装置のプロパティボタン913を押下する。するとプリンタユーティリティソフト1052は、印刷処理設定画面902を表示する。印刷処理設定画面902には、色変換方法の選択ボタン921と、選択した色変換方法での色変換後を示すプレビュー922の表示を含んで構成される。ユーザは、印刷処理設定画面902の「色変換設定」タブをクリックし、所望の色変換処理を選択する。ここで、ユーザ入力により「全カラー変換」が選択された場合には後述するS1302で通常のデータ生成処理(S1304)が選択され、ページごとに一律に全カラー変換が行われる。一方、ユーザ入力により「特定色変換」が選択された場合には後述するS1302で特定色変換処理(S1303)が選択され、ページごとに含まれる1以上のオブジェクトを解析して重複又は隣接しているオブジェクトをグループ化する。そして、グループごとに特定色変換又は全カラー色変換を選択して実行される。また、ユーザ入力により「自動」が選択された場合には、装置に予め設定されたデフォルト値が選択されるようにしてもよい。或いは、基本的には全カラー変換を実施し、色変換時(印刷時)に弁別性が失われる可能性がある場合にはユーザに対して警告を行うようにし、特定色変換を設定するように促してもよい。
S1042で、情報処理装置100は、プリンタユーティリティソフト1052が提示した印刷処理設定画面902を介して選択された色変換処理方法を受け付けて、内部情報として例えばRAM1022に保持する。その後、図2を用いて説明したように、S243で印刷指示を受け付けると、S245で印刷PDLの生成処理を実行する。この印刷PDLの生成処理では、S1042でRAM1022に保持しておいた色変換方法情報に基づいて行われる。詳細については図13及び図14を用いて後述する。その後の処理については上記第1の実施形態と同様であるため省略する。
<情報処理装置におけるソフトウェア構成>
次に、図11を参照して、本実施形態における情報処理装置100のソフトウェア構成例を説明する。情報処理装置100は、ソフトウェア構成として、印刷データ取得部1101、印刷PDL転送部1102、及びプリンタユーティリティソフト1052を含む。また、プリンタユーティリティソフト1052は、印刷データ処理部1150、色変換対象解析部1151、対象領域解析部1152、特定色変換部1153、全カラー変換部1154、及び印刷PDL生成部を含む。また、1120はユーザによって指定された印刷データを示し、1122は特定色変換部1153や全カラー変換部1154で生成される色変換データを示し、1121は画像形成装置110へ転送される印刷PDL生成部1155によって生成される印刷PDLを示す。これらのデータは、情報処理装置100の主記憶装置102や補助記憶装置105に記憶される。
印刷データ取得部1101は、受付手段として機能し、印刷指示や印刷データの指定を受け付け、図10の印刷データ取得処理(S244)を行う。印刷データ処理部1150は、ユーザから受け付けた印刷指示(S243)について、印刷データ1120の取得処理を行う(S244)。また、印刷データ処理部1150は、印刷指示時のユーザからの設定や印刷データ1120への設定値に応じて、色変換処理が必要な場合に、色変換対象解析部1151に対して、色変換の必要性及び色変換処理を選択させる処理を行わせる。ここで、印刷指示時のユーザからの設定や、印刷データ1120への設定値とは、例えば印刷時に設定されるモノクロ出力を示す印刷設定や、前述したCUD向けの印刷設定等の印刷出力時の色形式の設定指示などが該当する。モノクロ出力や、CUD向けの印刷出力以外にも様々な出力指定があり、どの変換が指示されても本発明を適用することができる。
色変換対象解析部1151は、印刷データ処理部1150から渡される印刷データに含まれる描画オブジェクトの情報から、色変換処理が必要であるか否かを判断する。例えば印刷データ対して、モノクロ出力の印刷設定がされている際に、描画オブジェクトの情報の色形式の設定が、RGB形式が設定されている場合、RGB形式をグレー形式に変換する必要がある。そのため、色変換対象解析部1151は、このような場合に色形式の変換が必要であると判断する。また、色変換対象解析部1151は、色形式の変換が必要であると判断した際、色変換方法の情報を保持した(S1042)色変換方法が、特定色対象の色変換か全カラー対象の色変換であるかを判断する。特定色対象の色変換を示す情報が保持されている場合、色変換対象解析部1151は、対象領域解析部1152に対して、さらに描画オブジェクトの解析処理を指示する。また、全カラー対象の色変換を示す情報が保持されている場合、色変換対象解析部1151は、全カラー変換部1154に対して色変換処理を指示する。
対象領域解析部1152は、渡される描画オブジェクトの領域情報を解析し、描画オブジェクトに対して、特定色対象の色変換を行うか、全カラー対象の色変換を行うかを判断する。この判断処理の詳細に関しては、図14を用いて後述する。対象領域解析部1152は、特定色対象の色変換を行うべきと判断すると、特定色変換部1153に色形式の変換を指示する。また、対象領域解析部1152は、全カラー対象の色変換を行うべきと判断すると、全カラー変換部1154に色形式の変換を指示する。
特定色変換部1153は、色形式の変換指示に応じて、特定色対象の色変換を行う。詳細に関しては、図14を用いて後述する。一方、全カラー変換部1154は、色形式の変換指示に応じて、全カラー対象の色変換を行う。全カラー変換部1154は、予め定めた一律の変換式を利用して、色形式又は色値の変換を行うものとし、例えば、グレー形式への変換処理の場合、NTSC変換などを用いてグレースケールに変換する処理を実行する。
印刷PDL生成部1155は、前述の処理で適切な色変換処理がされた描画オブジェクトの情報を受け取り、画像形成装置110に印刷指示を行うための印刷PDL1121の生成処理を実行する。詳細については後述する。印刷PDL転送部1102は、印刷PDL生成部1155が生成した印刷PDL1121を画像形成装置110に転送する処理を実行する。
<情報処理装置における印刷指示処理>
次に、図12を参照して、本実施形態に係る情報処理装置100によって実行される印刷指示処理の処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU101が補助記憶装置105に予め格納されている制御プログラム(例えば、プリンタユーティリティソフト1052)をRAM1022へロードし、実行することにより実現される。これにより、情報処理装置100はCPU101に対し、前述した印刷指示処理の一連の処理を実行させる。
まず、S244で、CPU101は、ユーザからの印刷指示(S243)とともに、ユーザによって指定された印刷に用いる画像データ(印刷データ)1120の取得を行う。ここでの指定は例えば情報処理装置100に予め格納された文書ファイルや画像ファイル等の印刷対象の電子データを示す。続いて、S1202で、CPU101は、S1042で保持した色変換方法の情報を取得する。続いて、S1203で、CPU101は、S1202で取得した色変換法の情報に基づき、印刷PDL1121の生成処理を実行し、処理を終了する。
<印刷PDLの生成処理(S1203)の詳細>
次に、図13は、本実施形態に係る情報処理装置100が行う印刷PDLの生成処理(S403)の詳細な処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU101が補助記憶装置105に予め格納されている制御プログラム(例えば、プリンタユーティリティソフト1052)をRAM1022へロードし、実行することにより実現される。
まず、S1301で、CPU101は、印刷指示時のユーザからの設定や、印刷データ1120への設定値を確認し、色変換処理が必要であるか否かを判断する。ここで、印刷指示時のユーザからの設定や、印刷データ1120への設定値とは、例えば印刷ジョブデータに対して設定されるモノクロ出力を示す印刷設定や、前述したCUD向けの印刷設定等の印刷出力時の色形式の設定指示などが該当する。当該設定に基づき、CPU101は色変換が必要であるか否かを判断する。必要であると判断した場合はS1302に進み、必要でないと判断した場合はS1304に進む。S1302で、CPU101は、S1042で保持した色変換方法に、特定色対象の色変換方法が指定されているか否かを判断する。指定されていると判断した場合はS1303に進み、指定されていないと判断した場合はS1304に進む。
S1303で、CPU101は、S244で取得した印刷データ1120の印刷PDL1121を、特定色変換のPDLデータ生成処理を用いて生成する。本処理は、弁別性が良いページ画像を取得するため、描画オブジェクト毎の領域の重複又は隣接するかを解析し、オブジェクト毎に特定色変換PDLの生成を行うか否か判断する。そして、特定色変換のPDLの生成が必要であると判断した場合、特定色変換のPDLデータの生成を行う。また、特定色変換のPDLデータの生成が必要ないと判断した場合、一般的な任意の手法を利用してPDLの生成を行う。詳細に関しては、図14を用いて後述する。
一方、S1304で、CPU101は、S244で取得した描画オブジェクトの印刷PDL1121を生成する。S1304の処理は、取得された描画オブジェクトはモノクロ変換や、CUD変換、或いは特定色対象の色変換が不要であると判断された場合である。従って、CPU101は、取得した描画オブジェクトを、一般的な任意の手法で、印刷PDL1121を生成し、処理を終了する。
<特定色変換のPDL生成処理(S1303)の詳細>
次に、図14を参照して、本実施形態係る特定色変換のPDLデータ生成処理(S1303)の詳細な処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU101が補助記憶装置105に予め格納されている制御プログラム(例えば、プリンタユーティリティソフト1052)をRAM1022へロードし、実行することにより実現される。
まず、S1401で、CPU101は、特定色変換のPDLデータを生成する際に利用する、特定色変換の管理情報の初期化処理を実行する。特定色変換の管理情報とは、色変換データ1122内のデータであり、grp_bbox、cnt_color、色テーブルから構成するものとする。
Bboxとは、バウンディングボックスの略称であり、一般的には左上端座標と、右下端座標とで示される領域情報である。ここで、図15を参照して管理情報として管理する印刷データの情報について説明する。図15は、印刷データ1500に対応するイメージと、当該イメージに含まれるオブジェクトの属性情報を示す。当該属性情報が管理情報として管理される。例えば、図15に示す印刷データ1500においてオブジェクト3(1503)のBboxは、点線で示される領域に対応する領域情報である。当該領域情報は、オブジェクト自体を含む左上端座標を示す(300,300)と右下端座標を示す(1300,1300)で囲まれる矩形領域を示す。また、grp_bboxに格納されるオブジェクト1(1501)と、オブジェクト2(1502)のBboxは、オブジェクト1(1501)とオブジェクト2(1502)の双方を含む左端上座標(100,100)の右端下座標(1500,1500)とを示す。このように、grp_bboxは、特定色変換のPDL生成処理(S1303)内で管理する複数のオブジェクトを包含するグループのBbox情報である。
また、cnt_colorはgrp_bboxに含まれる色の数を示し、CPU101は上記S1401において0で初期化する。また、色テーブルはgrp_bboxに含まれる色を保持するためのテーブルを示し、図8に示す色テーブル800のようなフォーマットとする。ここでは何も格納されていない状態に初期化する処理を行う。
次に、S1402で、CPU101は、印刷データ1120から図15を用いて説明した属性情報を描画オブジェクトの情報として取得する。続いて、S1403で、CPU101は、S1402で取得した描画オブジェクトの情報から、取得した描画オブジェクトの領域情報であるBbox情報(obj_bbox)を取得する。Bbox情報は、図15に示す各描画オブジェクト1501~1511の属性情報として保持されるため、ここでは各描画オブジェクトに含まれるBbox情報の取得処理が行われる。また、印刷データの種別によっては、Bbox情報自体を属性として保持しないものもあるため、その際は描画オブジェクトの輪郭情報から、そのBbox情報を算出し、取得する構成であってもよい。なお、詳細な方法については一般的な任意の手法を利用することができるため割愛する。
次に、S1404で、CPU101は、S1403で取得したobj_bboxが、grp_bboxの範囲内であるか、又は隣接するかを判断する。つまり、ここでは、対象オブジェクトがグループオブジェクトの範囲内であるか又は隣接しているかを判断している。なお、ここでは対象オブジェクトが既に認識しているグループオブジェクトに含まれるかどうかを判断しているが、グループオブジェクト以外の他の単一のオブジェクトの範囲内であるか隣接しているかも判断してもよい。つまり、グループオブジェクトを新たに探索することも可能である。S1404で対象オブジェクトがグループオブジェクトの範囲内又は隣接する場合はS1414に進み、範囲内ではなく隣接もしない場合はS1405に進む。
S1414で、CPU101は、対象オブジェクトがグループオブジェクトの範囲内又は隣接しているため、grp_bboxをS1403で取得したobj_bboxを含むようなBbox情報に更新する。例えば、grp_bboxがオブジェクト1(1501)を処理した後の、grp_bbox=((100,100),(1100,1100))であった際について説明する。このとき、次のオブジェクト2(1502)のobj_bbox=((500,500),(1500,1500)を処理する際は、オブジェクト1(1501)及びオブジェクト2(1502)の双方を包含するように処理する。詳細には、CPU101は、grp_bbox=((100,100),(1500,1500))に更新する。CPU101は、逐次、印刷データに含まれる全てのオブジェクトについてグループオブジェクトを更新するか否かを判断し、Bboxを生成する処理を行う。このように、S1414では、重複又は隣接しているオブジェクトのグループ化を行っている。
次に、S1415で、CPU101は、生成したgrp_bboxが示す領域の色数(cnt_color)をインクリメントする。続いて、S1416で、CPU101は、S1402で取得した描画オブジェクトの色情報を、色テーブルに追加する。色テーブルに関しては、図8に示す色テーブル800のようなフォーマットであり、オブジェクト2(1502)を格納する場合、IDが1の領域から空いている領域に順次色値を格納する。その後S1412に進む。
一方、S1404でNoと判断した場合、S1405で、CPU101は、grp_bboxが示す領域の色数であるcnt_colorが、所定の閾値以下であるか否かを判断する。例えば、本実施形態では閾値が7と想定する。その場合、オブジェクト1,2,3(1501,1502,1503)の順に処理を行う場合、即ち、オブジェクト1~3を含むグループではcnt_colorは最大でも3であるため、閾値を超えず、S1406~S1410の処理が実行される。また、オブジェクト4~11(1504,1511)の順に処理を行う場合、即ち、オブジェクト4~14を含むグループではcnt_colorは最大で8になるため、S1413の処理が実行される。
S1406で、CPU101は、grp_bboxが示す領域の色数であるcnt_colorの値が、0であるか否かを判断する。ここで、0であると判断される場合はS1411に進み、0ではないと判断された場合S1407に進む。S1407で、CPU101は、色テーブル内の色が、全カラー対象の色変換をすると、弁別性が失われるか否かを検証する。詳細には、CPU101は色テーブルに登録される全ての色に対して、まず全カラー対象の色変換を施す。そして、CPU101は変換処理を施した色が、ある閾値未満の色差であるかを判断することにより、弁別性が失われるか否かを検証する。例えば、CPU101は、NTSC変換によるグレー形式への色変換を行った際、各モノクロの色値が、例えば所定の閾値未満の色差しかない場合は、弁別性が失われていると判断してS1408に進む。一方、閾値以上の色差がある場合は、弁別性が失われていない判断し、S1413に進む。
S1408で、CPU101は、色テーブル内の合成種別が、所定の組み合わせであるか否かを判断する。ここで判断する合成方法としては、ROP(ラスタオペレーション)種別又は透過指定を示すAlpha指定を判断する。所定の合成種別とは、本実施形態では、色テーブル800上にROPの完全上書きであるCOPYPENしかない場合を所定の合成種別とする。所定の組み合わせとは、色テーブル800上に、もう一つXORPEN-MASKPEN-XORPEN又はXORPEN-MERGEPEN-XORPENの組み合わせか、所定の合成種別(COPYPEN)しかない場合の組み合わせを示す。このとき、CPU101は、所定の組み合わせであると判断した場合はS1409に進み、所定の組み合わせでないと判断した場合はS1413に進む。
次に、S1409で、CPU101は、grp_bboxが示す領域の色テーブルの色を、弁別性のある色に変換する。ここで、CPU101が行う弁別性のある色への変換処理は、任意の手法を用いて行ってよい、当該変換処理では、例えば任意の処理を用いてことによって色テーブルの色の濃度を分散させた補正後の濃度を決定し、その濃度で色変換処理を実行する。また、その他の弁別性を良くする任意の手法について何れの手法を適用してもよい。続いて、S1410で、CPU101は、grp_boxに含まれるオブジェクトの色情報をS1409で変換処理を行った色情報で、PDLを生成する。実際には、オブジェクト1~3(1501~1503)に対して、全カラー対象の色変換を行うと、図15の1530のオブジェクト1~3(1531~1533)のように、弁別性が良くない色の画像となる。そこで、本実施形態によれば、重複又は隣接する閾値以下の複数のオブジェクトに対しては、弁別性のある色変換を行うことで、図15の1560で示すオブジェクト1~3(1561~1563)のように変換することを可能とする。比較例として、ページ内のオブジェクト数で色変換処理を切り替える場合には、本実施形態のように変換できなかったが、本実施形態のように重複又は隣接する領域の色数で判断することで、1560のような弁別性の良い画像を取得することができる。
一方、S1405、S1407又はS1408でNoと判断した場合はS1413に進み、CPU101は、grp_bboxの領域の色テーブルに登録されるオブジェクトに対して、全カラー対象の色変換を用いて、色変換を行い、PDLを生成する。これは、色数が多い領域は本来の自然な階調性が滑らかな色を出力したいことが多い。そのため、本実施形態によれば、色数が多い領域に対しては、全カラー対象の色変換を用いて色変換を行うこととする。
次に、S1411で、CPU101は、色テーブル800に、S1402で取得した描画オブジェクトの色を追加する。また、CPU101は、grp_bboxにobj_bboxの値を格納する。さらに、CPU101は、cnt_colorに1を加える。続いて、S1412で、CPU101は、ページに含まれる印刷データを全て解析完了したか否かを判断する。解析完了していないと判断した場合はS1402に進んで処理を継続し、解析完了したと判断した場合は本処理を終了する。このように、本実施形態によればグループごとに特定色対象の色変換(第1色変換)を行うか、全色対象の色変換(第2色変換)を行うかを当該グループに含まれる色数、弁別性、合成種別等に応じて選択して処理する。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置は、画像形成装置と通信可能であり、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶部に記憶し、ユーザから印刷指示とともに印刷対象の画像データの指定を受け付ける。また、本情報処理装置は、受け付けた画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する。さらに、本情報処理装置は、解析の結果及び記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて画像データからPDLデータを生成する。その後、生成したPDLデータを画像形成装置へ送信する。このように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態においては画像形成装置で処理した色変換を、画像形成装置へ印刷指示を行う情報処理装置で行うことができる。従って、上記第1の実施形態と同様に、本実施形態では、ページごとに特定色変換又は全カラー変換を切り替えて実施するのではなく、ページ内に含まれるグループごとに切り分けて、グループごとの色数、色値、合成情報に従って色変換方法を切り替えて適用する。これにより、グループごとに、例えば円グラフなどのより高い弁別性が要求されるような領域には特定色変換を割り当て、それ以外の領域には階調性を考慮した全カラー変換を割り当てることができる。これにより、本実施形態によれば、ページ内に含まれる色数が多いページの色変換を行ったとしても、色変換後における画像の弁別性を好適に維持することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:情報処理装置、108:LAN、110:画像形成装置

Claims (18)

  1. 画像形成装置であって、
    予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶手段と、
    情報処理装置から印刷指示とともに画像データを受信する受信手段と、
    受信した前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データから中間データを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された中間データを用いてシートに画像を形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記解析手段は、
    各グループの領域の画像データにおける色数が所定の閾値を超えるか否かを判断し、該所定の閾値以下の場合には前記第1色変換を用いることを決定し、該所定の閾値を超える場合には前記第2色変換を用いることを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記解析手段は、さらに、前記色数が前記所定の閾値以下の場合に、色変換後に弁別性が失われるか否かを検証し、弁別性が失われる場合には前記第1色変換を用いることを決定し、弁別性が失われない場合には前記第2色変換を用いることを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記解析手段は、色変換後の所定のグループに含まれる各オブジェクトの色差が所定の閾値以上あれば弁別性が失われないと判断することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. ユーザ入力に従って、色変換方法として前記第1色変換を行うか前記第2色変換を行うかを設定する設定手段をさらに備え、
    前記設定手段は、設定した色変換方法を設定情報として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 色変換方法として前記第1色変換が設定されている場合には前記解析手段によって解析が行われ、色変換方法として前記第2色変換が設定されている場合には前記解析手段による解析が行われることなくページごとに一律に前記第2色変換を用いて色変換が行われることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1色変換及び前記第2色変換は、カラー画像をグレースケール又はCUD(カラーユニバーサルデザイン)カラーに変換する色変換であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置と通信可能な情報処理装置であって、
    予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザから印刷指示とともに印刷対象の画像データの指定を受け付ける受付手段と、
    受け付けた前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データからPDLデータを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成されたPDLデータを前記画像形成装置へ送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. 前記解析手段は、
    各グループの領域の画像データにおける色数が所定の閾値を超えるか否かを判断し、該所定の閾値以下の場合には前記第1色変換を用いることを決定し、該所定の閾値を超える場合には前記第2色変換を用いることを決定することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記解析手段は、さらに、前記色数が前記所定の閾値以下の場合に、色変換後に弁別性が失われるか否かを検証し、弁別性が失われる場合には前記第1色変換を用いることを決定し、弁別性が失われない場合には前記第2色変換を用いることを決定することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記解析手段は、色変換後の所定のグループに含まれる各オブジェクトの色差が所定の閾値以上あれば弁別性が失われないと判断することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. ユーザ入力に従って、色変換方法として前記第1色変換を行うか前記第2色変換を行うかを設定する設定手段をさらに備え、
    前記設定手段は、設定した色変換方法を設定情報として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
  13. 色変換方法として前記第1色変換が設定されている場合には前記解析手段によって解析が行われ、色変換方法として前記第2色変換が設定されている場合には前記解析手段による解析が行われることなくページごとに一律に前記第2色変換を用いて色変換が行われることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記第1色変換及び前記第2色変換は、カラー画像をグレースケール又はCUD(カラーユニバーサルデザイン)カラーに変換する色変換であることを特徴とする請求項8乃至13の何れか1項に記載の情報処理装置。
  15. 画像形成装置の制御方法であって、
    記憶手段が、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶工程と、
    受信手段が、情報処理装置から印刷指示とともに画像データを受信する受信工程と、
    解析手段が、受信した前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析工程と、
    生成手段が、前記解析工程での解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データから中間データを生成する生成工程と、
    画像形成手段が、前記生成工程で生成された中間データを用いてシートに画像を形成する画像形成工程と
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  16. 画像形成装置と通信可能な情報処理装置の制御方法であって、
    記憶手段が、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶工程と、
    受付手段が、ユーザから印刷指示とともに印刷対象の画像データの指定を受け付ける受付工程と、
    解析手段が、受け付けた前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析工程と、
    生成手段が、前記解析工程での解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データからPDLデータを生成する生成工程と、
    送信手段が、前記生成工程で生成されたPDLデータを前記画像形成装置へ送信する送信工程と
    を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  17. 画像形成装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
    記憶手段が、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶工程と、
    受信手段が、情報処理装置から印刷指示とともに画像データを受信する受信工程と、
    解析手段が、受信した前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析工程と、
    生成手段が、前記解析工程での解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データから中間データを生成する生成工程と、
    画像形成手段が、前記生成工程で生成された中間データを用いてシートに画像を形成する画像形成工程と
    を含むことを特徴とするプログラム。
  18. 画像形成装置と通信可能な情報処理装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
    記憶手段が、予め設定された色変換方法の設定情報を記憶する記憶工程と、
    受付手段が、ユーザから印刷指示とともに印刷対象の画像データの指定を受け付ける受付工程と、
    解析手段が、受け付けた前記画像データに含まれる1以上のオブジェクトを、重複又は隣接する2以上のオブジェクトをグループ化して解析する解析工程と、
    生成手段が、前記解析工程での解析の結果及び前記記憶手段に記憶されている設定情報に従って、グループごとに特定色を対象とした色変換を行う第1色変換又は全色を対象とした色変換を行う第2色変換を用いて前記画像データからPDLデータを生成する生成工程と、
    送信手段が、前記生成工程で生成されたPDLデータを前記画像形成装置へ送信する送信工程と
    を含むことを特徴とするプログラム。
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