JP2020086468A - 画像処理装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置とその制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数ページの印刷データを印刷する際、1ページ目がモノクロの文字のみで構成されている場合や、1ページ目が色覚型色変換に影響しない色で構成されている場合は、1ページ目の印刷データからは、どのユーザ向けの印刷物か判断できない。【解決手段】特定のユーザに対する印刷物を識別可能に排紙する画像処理装置であって、印刷ジョブに基づく印刷物の配布先に前記特定のユーザが含まれる場合、前記印刷ジョブの印刷データに対して色変換処理を行い、特定のユーザに対する印刷物の印刷条件、及び排紙条件の少なくともいずれかを設定して、前記色変換手段により色変換処理された印刷データに基づく印刷処理を実行するとともに、前記特定のユーザでないユーザに対しては前記印刷ジョブの印刷データに基づく印刷を行う。【選択図】 図4

Description

本発明は、画像処理装置とその制御方法、及びプログラムに関するものである。
プリンタを使用して印刷する際、配布対象となるグループの人数分の部数で印刷し、その印刷物を、そのグループの各ユーザに配布する場合がある。カラープリンタで印刷されたカラーの印刷物を配布する際、グループの中に色覚にハンディキャップのあるユーザが含まれている場合、そのユーザはカラーの印刷物の中で特定の色の組合わせの識別が難しくなる場合がある。例えば、CUDO(カラーユニバーサルデザイン機構)が提案している色覚型で、D型色覚に該当するユーザがいる場合、赤と緑のように2色以上の組合わせた色を使用していると、そのユーザは、それらの色の識別が難しくなる場合がある。その結果、グラフや文字で識別が難しい色同士を組み合わせた画像データをフルカラー設定で印刷すると、そのユーザは、その画像の内容を正しく理解することができなくなる。CUDOが提案している色覚型の種類として、C型、P型、D型、A型、T型があり、C型以外の色覚型のユーザは、特定の色の識別が難しいユーザである。
C型以外の色覚型のユーザに対してもカラーの印刷物の特定の色同士の識別の難しさを軽減する方法として、画像データの中で識別の難しい色を検出し、その検出した色を見分けやすい色に変換する方法がある。しかしながら、グループの中にC型以外の色覚型のユーザが含まれる場合、その印刷を行うジョブを、C型色覚のユーザ向けのジョブと、C型以外の色覚型のユーザ向けのジョブというように、複数のジョブに分けて作成しなければならない。そのため、印刷に要する操作が増えてしまい、印刷者への負荷が発生してしまう。
このような印刷者への負荷を軽減するために、例えば特許文献1には、グループ毎に色覚型を分類分けした情報を予め保持しておき、設定されたグループの印刷物を作成する際に、分類分けした情報に対応した色覚型のユーザ向け色変換処理(以下、色覚型色変換)を実行して印刷する技術が記載されている。
また特許文献2には、ユーザ毎に色覚型等に関する視覚特性情報を予め保持し、配布予定となる複数のユーザを設定して印刷する際、ユーザの視覚特性情報に対応した色覚型色変換や印刷設定を実行して印刷する技術が記載されている。
いずれの特許文献に記載の技術においても、一度の印刷設定で、C型以外の色覚型のユーザも考慮したグループごとの印刷が可能となる。
特開2008−90721号公報 特開2009−199262号公報
しかしながら、こうして得られた印刷物が、色覚型のユーザ向けに設定されているものかどうか1ページ目の印刷物から判断できない場合がある。例えば、複数ページの印刷データを印刷する際、1ページ目がモノクロの文字のみで構成されている場合や、1ページ目が色覚型色変換に影響しない色で構成されている場合は、1ページ目の印刷データからは、どのユーザ向けの印刷物か判断できない。従って、そのような印刷物を各ユーザに配布する際、印刷者又は配布者が、各ユーザの視覚情報を把握したり、色覚型色変換が行われた印刷物の内容を確認しなければならず、配布するための作業負荷がかかってしまうという課題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、色覚型のユーザ向けの印刷物かどうかを容易に判定できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
特定のユーザに対する印刷物を識別可能に排紙する画像処理装置であって、
印刷ジョブに基づく印刷物の配布先に前記特定のユーザが含まれる場合、前記印刷ジョブの印刷データに対して色変換処理を行う色変換手段と、
前記特定のユーザに対する印刷物の印刷条件、及び排紙条件の少なくともいずれかを設定して、前記色変換手段により色変換処理された印刷データに基づく印刷処理を実行するとともに、前記特定のユーザでないユーザに対しては前記印刷ジョブの印刷データに基づく印刷を行うように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、色覚型のユーザ向けの印刷物かどうかを容易に判定できるため、印刷物を配布するための作業負荷を軽減できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
実施形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図。 実施形態に係る画像処理装置が、受信した印刷データに対して実行する画像処理を説明するフローチャート。 図2のS203の色覚型色解析処理を説明するフローチャート。 実施形態に係る画像処理装置が実行するS314の印刷制御変更処理を説明するフローチャート。 実施形態において、ユーザごとに色覚型を登録しているユーザデータベースの一例を説明する図。 実施形態において、ユーザのグループを登録しているデータベースの一例を説明する図。 実施形態で抽出した色覚型情報の例を示す図。 実施形態におけるジョブの分割及び色覚型色変換に伴う印刷制御を行ったときのジョブの順番や部数、設定の一例を示す図。 実施形態に係る画像処理装置がジョブの分割及び色覚型色変換に伴う印刷制御を行った結果をユーザへ通知するUIの一例を示す図。 実施形態に係る画像処理装置がジョブの分割及び色覚型色変換に伴う印刷制御を行った結果をユーザへ通知するUIの一例を示す図。 実施形態における仕切紙の挿入及び設定するためのUIの一例を示す図。 実施形態のS307で分析した画素値をxy色度図で表現した例を示す図。 実施形態におけるPCのプリンタドライバからグループ設定するUIの一例を説明する図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでするものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
実施形態では、印刷物の配布先として指定されたグループにC型(一般色覚)以外のユーザが含まれる場合に、色覚型色変換が必要とする印刷ジョブであるか判断し、排紙トレイや給紙する用紙設定等の印刷設定を切り替える方法を説明する。
図1は、実施形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。この印刷システムは、画像処理装置100と情報処理装置115を有している。
画像処理装置100は、装置制御部102、ユーザインターフェース104、画像読取部108、表示部109、画像出力部110、給紙部112、排紙部113を有している。装置制御部102は、CPU105、RAM106、記憶部107、画像データを処理するASICなどで構成される画像処理部103を有している。また画像出力部110はCPU111、RAM114を備えている。この画像処理装置100は、ネットワーク101を介して、外部の情報処理装置115と接続されている。
ユーザインターフェース104は、例えばキーボード、ポインティングデバイス、その他の入出力装置を有し、各種の設定値又は指定値を入力することができる。CPU105は、記憶部107に記憶されている初期プログラムを実行して、メインプログラムを記憶部107より読出してRAM106に展開する。RAM106はプログラム格納用やワーク用のメインメモリとして使用される。そしてCPU105は、メインプログラムに従って装置制御部102を制御する。装置制御部102はコントローラ基板上にCPU105、RAM106,記憶部107、画像処理部103の各デバイスを実装して形成されており、この画像処理装置100の動作を制御している。
画像読取部108は、束状、或いは一枚の原稿画像を図示しない光源で照射し、原稿からの反射光をレンズでCCD(Charge Coupled Device)センサ等の固体撮像素子上に結像する。そして、固体撮像素子から得られた画像読み取り信号を画像データとして得る。画像処理部103は、ネットワーク101を介してPCなどのプリンタドライバから送信された印刷データや、画像読取部108で取得した画像データに対して画像処理を行う。画像処理部103について詳細は後述する。記憶部107は、画像処理部103で処理された画像データやPCのプリンタドライバから送信された印刷データ、後述するユーザ毎の色覚情報DB(データベース)及びユーザ毎のグループ設定情報DB等を保存する。
画像出力部110は、装置制御部102と接続されており、画像処理部103で処理された画像データに基づいて、C,M,Y,K等の有色トナーを用いてシート上に画像を形成するプリンタである。CPU111は画像出力部110の動作を制御する。画像出力部110は、シートの給紙を行う給紙部112と、印刷されたシートを排出する排紙部113を有している。
情報処理装置115の制御部120は、画像処理部116、CPU117、RAM118、記憶部119を備えている。CPU117は、記憶部119に記憶されている初期プログラムを実行してメインプログラムを記憶部119より読出し、RAM118に展開する。RAM118はプログラム格納用や、ワーク用のメインメモリとして使用される。そしてCPU117は、RAM118に展開されたメインプログラムに従って制御部120を制御する。尚、画像処理装置100の一部の機能を、ネットワーク101を介して通信を相互に行うことにより、この情報処理装置115で実行することが可能である。
以上説明した画像処理装置100は一例であり、画像読取部108を有さない構成の画像処理装置100であってもよい。また画像処理装置100の一部機能を、ネットワークを介して通信を相互に行うことにより情報処理装置115で実行するようにしても構わない。情報処理装置115は、サーバ等のコンピュータ装置で実装してもよいし、インターネット上のクラウドサーバで実装してもよい。その他必要に応じて、その他の構成を備えるものであってもよい。
図2は、実施形態に係る画像処理装置100が、受信した印刷データに対して実行する画像処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU105がRAM106に展開したプログラムを実行することにより実現される。この処理は、PCのプリンタドライバから印刷データを受信することにより起動される。尚、処理中に作成されたデータは、記憶部107に一時的に保存されるものとする。
まずS201でCPU105は、受信した印刷データのPDL(ページ記述言語)部分と、印刷部数、用紙トレイ、カラーモード等の印刷制御命令を解釈し、印刷ジョブとそれに対応する中間言語データを生成する。尚、実施形態における印刷制御命令の解釈は、ユーザによって印刷部数、用紙トレイ、カラーモード等の印刷設定が指定されている場合は、その設定値を反映するが、設定値が指定されていない印刷設定項目は、予め決められた初期値を設定するものとする。また実施形態におけるカラーモードは、フルカラー指定でカラー印刷するモードと、モノクロ指定でモノクロ印刷するモード、C型色覚以外のユーザ向けに各色覚型に対応した色覚型色変換で印刷するモードがあるものとする。
次にS202に進みCPU105は、S201で生成した中間言語データにレンダリング処理を行ってビットマップ展開したラスタ画像データを生成する。次にS203に進みCPU105は、S202で生成したラスタ画像データとジョブの設定情報、ユーザ情報に基づいて、色覚型色変換が必要な印刷ジョブであるか判定する。そして、色覚型色変換を行う場合は、印刷制御方法の切り替え処理を行う。尚、色覚型色解析処理の詳細は後述する。
次にS204に進みCPU105は、S202で生成したラスタ画像データの色変換処理を行ってCMYK画像データを生成する。尚、実施形態に限らず、S201後の中間言語データに対してプロファイルとCMS(Color Management System)を用いたCMYK色空間への色変換を行ってもよいものとする。尚、ハーフトーン処理は、画像処理部103内にある不図示のASIC(Application Specific Integrated Circuit)が実行することにより実現される。
次にS205に進みCPU105は、スクリーン処理や誤差拡散処理のような画像処理を行って、2値化されたCMYK画像データを作成する。尚、ハーフトーン処理は画像処理部103内にある不図示のASICが実行することにより実現される。
以上が実施形態に係る画像処理装置100の全体フローの説明である。
次にS203における色覚型色解析処理の詳細を図3のフローチャートを参照して説明する。
図3は、図2のS203の色覚型色解析処理を説明するフローチャートである。
まずS301でCPU105は、記憶部107に登録されているユーザ毎の色覚情報を取得する。
実施形態で登録されているユーザ毎の色覚情報を図5を参照して説明する。
図5は、実施形態において、ユーザごとに色覚型を登録しているユーザデータベースの一例を説明する図である。尚、このユーザデータベースは記憶部107に記憶されている。
ここでは、各ユーザのユーザIDと、ユーザ名に紐づけて色覚型に関する情報を保持したデータベースとなっている。例えば、ユーザIDが「001」のユーザは、ユーザ名が「AAA」でC型色覚の色覚型となっている。ユーザIDが「001」のユーザと同様に、ユーザIDが「002」、「004」、「006」、「007」のユーザもC型色覚の色覚型である。ユーザIDが「003」のユーザは、D型色覚の色覚型である。更に、ユーザIDが「005」のユーザはP型色覚の色覚型となっている。尚、実施形態において、このデータベースは記憶部107に記憶されているとするが、サーバ等のコンピュータ装置やインターネット上のクラウドサーバー上に保存されているユーザ情報を取得してもよい。
次にS302に進みCPU105は、ログインしたユーザにより設定されているグループ情報を取得する。実施形態におけるログインしたユーザにより設定されているグループ情報について、図6を参照して説明する。
図6は、実施形態において、ユーザのグループを登録しているデータベースの一例を説明する図である。
ここでは3つのグループが設定されていて、グループ1で設定されているユーザは、ユーザIDが「001」、「002」、「003」、「004」のユーザである。同様にグループ2に設定されているユーザは、ユーザIDが「001」、「004」、「005」、「007」のユーザである。同様に、グループ3に設定されているユーザは、ユーザIDが「001」、「003」、「006」のユーザである。尚、ここでは各ユーザに共通にグループを登録しているが、例えば各ユーザごとに、このグループ設定をカスタマイズできるようにしても良い。
次に、実施形態におけるPCのプリンタドライバからグループを設定するUI(ユーザインタフェース)を図13を参照して説明する。
図13は、実施形態におけるPCのプリンタドライバからグループ設定するUIの一例を説明する図である。
図13(A)のUI1301は、ユーザIDが「001」のユーザでログインした時に表示されるPCのプリンタドライバから印刷設定を行うためのUIの一例であり、ユーザによりドライバの印刷設定のページ設定に関する詳細を設定する場合に表示される。原稿サイズ1302は、原稿サイズに関する設定をプルダウン形式で表示するUIで、予め決められている原稿サイズの設定項目から選択可能である。出力用紙サイズ1303は、出力する用紙サイズに関する設定をプルダウン形式で表示するUIで、予め決められている用紙サイズの設定項目から選択可能である。部数1304は、印刷部数に関する設定を特定の範囲の数値から入力するためのUIで、予め決められている範囲内で印刷部数を増減させることが可能である。
グループ印刷1305は、グループ印刷を行う場合に設定するためのUIで、チェックボックス形式で表示され、チェックが入った場合にグループ印刷を行う。この時、グループ印刷1305のチェックが入っていない場合は、部数1304による設定が可能となる。そして、後述するボックス1306、ボックス1307はグレーアウト表示され、ユーザにより押下されても設定及び選択が行えない状態となる。
これに対して、例えば図13(A)のように、グループ印刷1305のチェックが入っている場合は、部数1304はグレーアウト表示され、部数1304がユーザにより指示されても設定及び選択が行えない状態となる。そしてボックス1306、ボックス1307はグレーアウト表示が解除され、これらボックスを介して、ユーザによるグループ印刷の設定や、そのグループ設定情報の確認を行うことが可能となる。
ボックス1306は、グループ印刷する際に印刷するグループの設定をプルダウン形式で表示しているUIで、グループ設定DBを取得し、設定されているグループ情報の設定項目から選択可能である。ボックス1307は、ボックス1306で選択されているグループに関するユーザ情報を表示するためのボタンで、ユーザによりボックス1307のボタンが押下されるとUI1310が表示される。OKボタン1308は、ユーザによる印刷設定が終了した時に押下されるボタンで、ユーザによりOKボタン1308が押下されると各印刷項目の設定が反映されて印刷を実行する。キャンセルボタン1309は、印刷設定をキャンセルする時に押下されるボタンで、ユーザによりキャンセルボタン1309が押下されると各印刷項目の設定を反映させずに印刷が中断される。
図13(B)は、ボックス1306で選択されているグループに関するユーザ情報を表示するためのUI1310の一例を示し、ユーザによりボックス1307が押下された時に表示される。
リスト1311は、ユーザがログインして、ボックス1306でグループ3を選択したときの、グループ3のユーザIDとユーザ名の一覧を表示した例を示す。この時、リスト1311は、グループ設定DB及びユーザ情報DBを取得し、ログインしたユーザの設定されているグループ情報から該当するユーザ情報を抽出し、ユーザIDとユーザ名を表示する。ユーザ通知1312は、設定されているグループにユーザを追加したいときに使用するボタンで、ボタン1312を押下されると選択されたユーザが、グループ設定DBのグループ設定に追加される。これと同時に、リスト1311のテーブルにも、そのユーザのユーザ情報が追加される。ユーザ削除1313は、設定されているグループのユーザを削除したいときに使用するボタンで、ユーザによりボタン1313が押下されると、選択されたユーザがグループ設定DBのグループ設定から削除され、リスト1311のテーブルからも、そのユーザのユーザ情報が削除される。
OKボタン1314は、ユーザによるグループ設定が終了した時に押下されるボタンで、ユーザによりOKボタン1314が押下されると設定されたグループのユーザ情報が反映されてUI1310の表示を終了する。キャンセルボタン1315は、ユーザによるグループ設定をキャンセルする時に押下されるボタンで、ユーザによりキャンセルボタン1315が押下されると、この画面での指示を反映させずにUI1310の表示を終了する。
次にS303に進みCPU105は、S301で取得したユーザ毎の色覚情報と、S302で取得したユーザのグループ情報を用いて、設定されているグループ内のユーザの色覚型情報を抽出する。実施形態におけるグループ内のユーザの色覚型情報の抽出方法について図7を参照して説明する。
図7は、実施形態で抽出した色覚型情報の例を示す図である。
図7(A)は、ユーザIDが「001」のユーザにより、印刷時にグループ3が設定された場合に、該当するユーザIDと、それに対応するユーザの色覚型を抽出したデータベースとなっている。そのため、実施形態で抽出されるDBは、図6のグループ3で設定されているユーザIDが「001」、「003」、「006」のユーザだけ抽出し、図5のユーザ毎の色覚情報でユーザIDに対応する色覚情報を取得したデータベースとなる。
図7(B)は、図7(A)で抽出したグループ内のユーザを色覚型別に分類分けしたもので、印刷部数と色覚型色変換の判定が必要となる色覚型かまとめたデータベースである。
図7(A)からC型色覚の色覚型のユーザは、ユーザIDが「001」、「006」の2人のユーザであるため2部印刷する必要がある。C型色覚の場合、他の色覚型のように識別の難しい色相がないため、色覚型色変換を行う必要がない。
また図7(A)からD型色覚の色覚型のユーザは、ユーザIDが「003」のユーザだけであるため、1部だけ印刷する必要がある。D型色覚の場合、赤系と緑系の識別が難しいことが特徴であるため、画像データに識別の難しい色が2色以上使われている場合、色覚型色変換が必要となる。尚この例では、P型、T型、A型の色覚型のユーザが含まれていないため、それら色覚型に対する印刷部数は0部である。P型、T型、A型の色覚型のユーザが含まれる場合は、それぞれの特徴に応じて識別できない色があるため、色覚型色変換が必要となる。
次にS304に進みCPU105は、S304で抽出された設定されたグループ内の全てのユーザの色覚型がC型色覚のみか否か判定する。S304で全てのユーザの色覚型がC型色覚と判定された場合は、色覚型色変換と色覚型色変換に伴う印刷制御の切り替えが必要なくなるため、この色覚型解析処理を終了する。
一方、S304で、CPU105は、いずれかのユーザがC型色覚以外、即ち、D型、P型、T型、A型の色覚型のいずれかであると判定した場合はS305に進みCPU105は、印刷設定されているカラーモードがフルカラーかどうか判定する。S305で、印刷設定されているカラーモードがフルカラーでない場合は、色覚型色変換と色覚型色変換に伴う印刷制御の切り替えが必要なくなるため、そのままこの色覚型解析処理を終了する。
一方、S305でCPU105は、フルカラーであると判定した場合はS306に進みCPU105は、図2のS202で生成されたラスタ画像データを取得する。次にS307に進みCPU105は、S306で取得したラスタ画像データの色値(色情報)の構成を分析する。
実施形態に係る色値構成の分析方法は、ラスタ画像データの各ページで文字領域、グラフィック領域、背景領域の画素値を抽出し、画素値毎にXYZ表色系の三刺激値X,Y,Zに変換し、式(1)及び式(2)を用いて色度値(x,y)を算出する方法である。
x=X/(X+Y+Z) …式(1)
y=Y/(X+Y+Z) …式(2)
実施形態における三刺激値X,Y,Zへの変換方法は、入力値の組み合わせに対応した出力値を算出するルックアップテーブルを用いて色変換する方法とするが、三刺激値X,Y,Zを算出できればどのような方法でもよい。また実施形態では、文字やグラフィックの内容を認識するために色覚型色変換を行うため、写真等のイメージ領域に対して処理を行わないものとしている。しかし、写真等のイメージ領域に対して処理を適用してもよいものとする。
次にS308に進みCPU105は、S307で分析した色値の構成から、S304で抽出された色覚型毎に色覚型色変換処理が必要になるかどうか判定する。実施形態における色覚型色変換処理の必要性の判定方法を、図12を参照して説明する。
図12は、実施形態のS307で分析した画素値をxy色度図で表現した例を示す図である。
色度値1202及び色度値1203は、分析した画素値から算出している。2色以上の色値が混同色中心1201を中心とした混同色線と呼ばれる直線上にある場合、その色同士の識別が難しくなる。また色覚型毎に混同色中心1201は異なるため、色覚型に対応した混同色中心1201を用いて色覚型色変換処理の必要性の判定方法を行う。例えば、D型色覚のユーザの場合、混同色中心1201の色度値(x,y)は、(1.40,−0.40)となる。色度値1202の色度値(x,y)が(0.20,0.40)、色度値1203の色度値(x,y)が(0.50,0.20)となる場合、混同色中心1201と色度値1202と色度値1203は、全て直線上にある色度値となる。そのため、色度値1202及び色度値1203に対応する画素値同士の識別が難しくなることから、色覚型色変換処理の必要と判定する。実施形態では、色度値(x,y)と混同色線を用いて色覚型色変換処理の必要性を判定しているが、これに限らず色覚型色変換処理が必要と判定できる手段であればどのような方法でもよい。
次にS309に進みCPU105は、S308の色覚型色変換処理の必要性の判定結果に基づいて、覚型色変換処理が必要かどうか判定する。S309でCPU105が色覚型色変換処理が必要でないと判定した場合はS311に進みCPU105は、S304で抽出された全ての色覚型に対して処理が完了したかどうか判定する。一方、S309でCPU105が、色覚型色変換処理が必要と判定した場合はS310に進みCPU105は、カラーモードを、該当する色覚型向けの色覚型色変換のカラーモードに設定して色覚型色変換処理を実行する。
次に、実施形態における色覚型色変換処理の方法を図12を参照して説明する。
C,M,Y、R,G,Bの色相の中で変換する候補の色度値(x,y)を予め用意し、S307で分析した色度値の中で使われていない色相の中から候補の色度値1204を抽出する。そして、混同色線上にある色度値1202及び色度値1203のいずれかの色度値を、抽出した色度値1204に置き換えることで色覚型色変換を行う。図12の例では、色度値1203の色度値を、抽出した色度値1204に置き換えている。色度値1204の色度値(x,y)が(0.20,0.10)の場合、混同色中心1201と色度値1202からなる混同色線上に色度値1204が存在しないため、色度値1202及び色度値1204に対応する画素値同士の識別が可能となる。
尚、実施形態では、混同色線上にあった色度値(x,y)の1色を、予め用意された混同色線上にならない色度値(x,y)に置き換えることで色覚型色変換した。しかし本発明はこれに限らず、色を識別できる色に変換する方法であれば、どのような方法でもよい。例えば、予めC,M,Y,R,G,Bの中で、変換する候補の色度値(x,y)が、S307で分析した色度値で全て使われている場合、輝度にあたる三刺激値Yを変化させる方法を行ってもよい。三刺激値Yが異なる場合、2つの色が混同色線上にある場合でも、輝度の違いから色の判別が可能となる。
こうしてS311でCPU105は、S304で抽出された全ての色覚型が処理されたか否か判定する。S311でCPU105が、全ての色覚型が処理されていないと判定した場合はS308に戻り、S304で抽出された全ての色覚型の処理が完了するまで、上記処理を繰り返し処理する。一方、S311で全ての色覚型が処理されたと判定した場合はS312に進みCPU105は、S310での色覚型色変換処理が実行されたか判定する。S312における色覚型色変換処理を実行していない場合、色覚型色変換に伴う印刷制御の切り替えが必要なくなるため、この色覚型解析処理を終了する。
一方、S312で色覚型色変換処理を実行していると判定した場合はS313に進みCPU105は、色覚型色変換処理を含めたカラーモードが2パターン以上あるかどうか判定する。S313でCPU105は、カラーモードが1パターンと判定した場合は、色覚型色変換に伴う印刷制御の切り替えが必要なくなるため、そのままこの色覚型解析処理を終了する。一方、S313でCPU105は、カラーモードが2パターン以上あると判定した場合はS314に進み、後述する色覚型色変換に伴う印刷制御の切り替え処理を行って、この色覚型解析処理を終了する。
以上が実施形態に係る色覚型解析処理の説明である。
次にS314の印刷制御変更処理及び印刷制御方法の詳細、及びUIによる印刷制御方法の通知例を図4と図8、図9及び図10を参照して説明する。
図4は、実施形態に係る画像処理装置100が実行するS314の印刷制御変更処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU105がRAM106に展開したプログラムを実行することにより実現される。
図8は、実施形態におけるジョブの分割及び色覚型色変換に伴う印刷制御を行ったときのジョブの順番や部数、設定の一例を示す図である。
図9及び図10は、実施形態に係る画像処理装置100がジョブの分割及び色覚型色変換に伴う印刷制御を行った結果をユーザへ通知するUIの一例を示す図である。このUIは、表示部109に表示される。
まずS401でCPU105は、画像出力部110の給紙部112に設定されている用紙情報を取得する。実施形態における取得する用紙情報とは、用紙名、用紙サイズ及び用紙向き、坪量、表面性などの同じ種類の用紙が給紙カセット設定されているか判断するための情報のことである。次にS402に進みCPU105は、画像出力部110の排紙部113から排紙先として設定できる排出トレイに関する排紙部情報を取得する。次にS403に進みCPU105は、S310で実行された色覚型色変換処理の部数が1部かどうか判定する。S403で色覚型色変換処理の部数が1部であると判定した場合はS404に進みCPU105は、S201で生成されたジョブの分割及びジョブの順番に関する設定変更を行う。実施形態におけるジョブの順番の入れ替えとは、色覚型色変換処理の部数が1部となるジョブを、ジョブの最初もしくはジョブの最後に入れ替える処理である。そしてS405に進みCPU105は、表示部109を用いてユーザへジョブの変更結果をUIで通知する。
実施形態におけるS404のジョブの順番の設定変更処理について、図8(A)及び図8(B)及び図9、図10を参照して説明する。
図8では、S201で生成したジョブ毎に、印刷部数、色覚型色変換を含めたカラーモード、用紙種類、ヘッダ部分への付加の有無及び付加する場合の文字列、排紙先の排紙トレイ設定、仕切り紙の設定に関する印刷設定情報を保持している。
図8(A)は、図7(A)のように、ユーザID順にジョブが実行された場合のジョブ順及び印刷設定の一例を示す。ジョブの1番目とジョブの3番目は、C型色覚のユーザのジョブであるため、色覚型色変換は行わない。このため、カラーモードはフルカラーとなる。一方、2番目のジョブはD型色覚のユーザのジョブであるため、カラーモードをD型色覚のユーザ向けの色覚型色変換に変更したものとなる。
図8(B)は、図7(A)のようにグループ設定されたジョブに対して、S404のジョブの順番の設定変更処理を適用した後のジョブの設定例を示す。ここではC型色覚のユーザのジョブとしてフルカラー設定で2部、D型色覚のユーザのジョブとしてD型色覚向けの色覚型色変換設定で1部印刷する必要があるため、D型色覚のユーザのジョブを最後に印刷する。実施形態では、D型色覚のユーザのジョブをジョブの最後に印刷しているが、ジョブの最初に印刷してもよい。
図9(A)のUI901は、S404のジョブの順番の設定変更処理(印刷条件の変更)を適用した結果をユーザへ通知するUIの例であり、S405でユーザへジョブの変更結果をUIで通知するタイミングでポップアップ表示する。UI902は、S404のジョブの順番の設定変更処理を適用した結果、ジョブの最後の印刷物が色覚型色変換したユーザ向けの印刷物であることを通知するための文言を表示している。ここでは、ユーザIDに対応したユーザ名を表示してもよく、或いはユーザID等の色覚型色変換したユーザ向けであることを通知できる方法であればどのような文言でもよい。OKボタン903がユーザにより押下されるとUI901の表示が終了する。
S403でCPU105は、色覚型色変換処理の部数が2部以上と判定したときはS406に進みCPU105は、S402で取得した排紙部情報を用いて、S201で生成したジョブの分割及びジョブの排出先に関する設定変更を行う。この排紙先の設定変更とは、排紙先となる排紙トレイが複数ある場合に、色覚型向けジョブ別に排紙トレイを割り当てる処理のことである。
実施形態におけるS406のジョブの排紙先の設定変更処理(排紙条件の変更)について、図8(C)、図9(B)を参照して説明する。
図8(C)は、図7(A)のようにグループ設定されたジョブに対して、S406のジョブの排紙先の設定変更処理を適用した後のジョブの設定例を示す。ここでは排紙先情報として、デフォルト設定の排紙トレイ1と、排紙トレイ2が登録されている場合、C型色覚向けユーザのジョブは排紙トレイ1、D型色覚のユーザ向けジョブは排紙トレイ2に設定している。
図9(B)のUI904は、S406のジョブの排紙先の設定変更処理を適用した結果をユーザへ通知するUIの一例を示し、S405のユーザへジョブの変更結果をUIで通知するタイミングでポップアップ表示する。UI905は、S406のジョブの排紙先の設定変更処理を適用した結果、変更した排紙トレイ2の印刷物が色覚型色変換したユーザ向けの印刷物であることを通知する文言を示す。ここでは、「排紙トレイ2の印刷物がD型色覚のユーザ向けジョブの排紙先である」旨が表示されている。尚、ここでは、ユーザIDに対応したユーザ名を表示してもよく、或いはユーザID等の色覚型色変換したユーザ向けの印刷を通知できる方法であればどのような文言でもよい。OKボタン906がユーザにより押下されるとUI904の表示が終了する。
尚、ここではD型色覚向けユーザのジョブのみの設定に関して説明したが、排紙トレイが3個以上ある場合は、3種類以上の色覚型ユーザ向けの印刷を行う場合、各排紙トレイを各色覚型ユーザ向けのジョブに割り当てるものとする。
次にS407に進みCPU105は、S406でジョブの排紙先の設定変更処理した結果、カラーモードのパターン数と排出先の設定を行って分割して設定したジョブのパターン数の比較を行う。S407で、設定したジョブのパターン数の方が、カラーモードのパターン数以上となる場合、排紙先の設定変更によって全ての色覚型向けユーザのジョブの判断が可能となる。そのためS405に進みCPU105は、ユーザへジョブの変更結果をUIで通知する。
一方、S407で、設定したジョブのパターン数の方が、カラーモードのパターン数よりも少ない場合、排紙先の設定では、全ての色覚型ユーザ向けジョブの判断ができなくなる。そのためS408に進みCPU105は、S401で取得した用紙情報を用いて、S201で生成したジョブの分割及びジョブの用紙設定に関する設定変更を行う。ここでの用紙変更処理とは、同一の用紙サイズ及び種類で、用紙向きの異なる用紙が給紙トレイにある場合、色覚型ユーザ向けのジョブに対しては、用紙向きの異なる用紙に設定変更する処理である。
実施形態におけるS408のジョブの順番の設定変更処理について、図8(D)、図9(C)を参照して説明する。
図8(D)は、図7(A)のようにグループ設定されたジョブに対して、S408のジョブの用紙の設定変更処理を適用した後のジョブの設定例を示す。デフォルト設定のA4(普通紙)とA4R(普通紙)が給紙部112の給紙カセットにセットされている場合、C型色覚ユーザのジョブはA4(普通紙)、D型色覚ユーザのジョブはA4R(普通紙)に設定している。
図9A(C)のUI907は、S408のジョブの用紙の設定変更処理を適用した結果をユーザへ通知するUIの例を示し、S405のユーザへジョブの変更結果をUIで通知するタイミングでポップアップ表示する。UI908は、S408のジョブの用紙の設定変更処理を適用した結果、用紙を変更した印刷物が色覚型色変換したユーザ向けの印刷物であることを通知する文言を示す。ここでは、「A4Rの印刷物がD型色覚のユーザ向けジョブの印刷物である」旨が表示されている。尚、ここでは、ユーザIDに対応したユーザ名を表示してもよく、或いはユーザID等の色覚型色変換したユーザ向けの印刷を通知できる方法であればどのような文言でもよい。OKボタン909がユーザにより押下されるとUI907の表示が終了する。
ここで、同一の用紙の種類かどうかの判定は、坪量、表面性に関する用紙情報が、給紙カセットに対応する用紙情報の同一かどうかにより判定する。そして、例えば、A4とA4Rのように同一の用紙サイズで、用紙向きだけが異なる用紙がある場合に、S406で、その排紙期先に設定変更処理を行う。また実施形態では、S201で生成したジョブを分割した場合で説明しているが、S406で設定変更したジョブに対してS408のジョブの分割を行ってもよい。それにより、S406のジョブの排紙先の設定変更処理による排紙先の設定と、S408のジョブの用紙の設定変更処理による用紙設定を組み合わせた設定が可能となる。
次にS409に進みCPU105は、S408でジョブの用紙の設定変更処理した後、設定したジョブのパターン数とカラーモードのパターン数とを比較する。ここで設定したジョブのパターン数の方が、カラーモードのパターン数以上となる場合、全ての色覚型向けジョブの切り分けが可能となるためS405に進みCPU105は、ユーザへジョブの変更結果をUIで通知する。
一方、S409で設定したジョブのパターン数の方が、カラーモードのパターン数よりも少ない場合は、排紙先と用紙の変更だけでは、全ての色覚型ユーザ向けジョブの判定ができなくなる。そのため、S410に進みCPU105は、更に、用紙を区別するための仕切紙を挿入する設定が有効かどうか判定を行う。
図11は、実施形態における仕切紙の挿入及び設定するためのUI1101の一例を示す図である。
有効ボタン1102は、仕切紙の挿入設定を有効にする場合に押下されるボタンである。無効ボタン1103は、仕切紙の挿入設定を無効にする場合に押下されるボタンである。ここで選択されているボタンはボタンの背景領域の色が変化しているものとする。実施形態で、有効ボタン1102が選択されている。UI1104は、給紙カセット1を仕切紙として使用する場合に押下されるボタンで、UI1105は給紙カセット2を仕切紙として使用する場合に押下されるボタンである。実施形態では、UI1105の給紙カセット2が給紙元として選択されている。実施形態に限らず、給紙カセットの数に合わせて、UI1104のようなボタンを増やしてもよい。ここでOKボタン1106がユーザにより押下されると、この画面での仕切紙の挿入設定を反映してUI1101の表示が終了する。
また、S410で仕切紙の挿入設定が有効であると判定したときはS411に進みCPU105は、S201で生成したジョブの分割及びジョブの仕切紙に関する設定変更を行う。
実施形態におけるS411の仕切紙の挿入設定処理について、図8(E)、図10(A)を参照して説明する。
図8(E)は、図7(A)のようにグループ設定されたジョブに対して、S411の仕切紙の挿入設定処理を適用した後のジョブの設定例を示す。図11のUI1101で設定されている仕切紙の場合、C型色覚ユーザ向けのジョブは仕切紙なし、D型色覚ユーザ向けジョブは仕切紙ありで、用紙の種類はA4Rとなる。
図10(A)のUI1000は、S411の仕切紙の挿入設定処理を適用した結果をユーザへ通知するUIの例を示し、S405のユーザへジョブの変更結果をUIで通知するタイミングでポップアップ表示される。UI1001は、S411の仕切紙の挿入設定処理を適用した結果、仕切紙の位置にある印刷物が色覚型色変換したユーザ向けの印刷物であることを通知するための文言を示す。ここでは、「仕切り紙のある印刷物がD型色覚のユーザ向けジョブの印刷物である」旨が表示されている。尚、ここでは、ユーザIDに対応したユーザ名を表示してもよく、或いはユーザID等の色覚型色変換したユーザ向けの印刷を通知できる方法であればどのような文言でもよい。OKボタン1002がユーザにより押下されるとUI1000の表示が終了する。
また、S410で仕切紙の挿入設定が無効の場合はS412に進みCPU105は、S201で生成したジョブの分割及びヘッダ部分への文字列付加に関する設定変更を行う。
実施形態におけるS412のヘッダの設定処理について、図8(F)、図10(B)を用いて説明する。
図8(F)は、図7(A)のようにグループ設定されたジョブに対して、S412のヘッダ設定処理を適用した後のジョブの設定例となる。グループ設定されている各ユーザのジョブに対してヘッダを付加する設定を有効とし、各ユーザのユーザIDもしくはユーザIDに対応したユーザ名をヘッダに付加する文字列として設定する。そして、ヘッダ設定処理によってヘッダを付加する場合は、ジョブの1ページ目のみヘッダを付加するものとする。また、予めヘッダに付加する文字が設定されている場合は、予め設定された文字列の前後に今回付加する文字列を挿入するものとする。図9A(A)のOKボタン903の文言は、ジョブにヘッダ付加した内容を記載した文言に変更する。
図10(B)のUI1010は、S412のヘッダ設定処理を適用した結果をユーザへ通知するUIの例を示し、S405のユーザへジョブの変更結果をUIで通知するタイミングでポップアップ表示される。UI1011は、S412のヘッダ設定処理を適用した結果、1ページ目のヘッダ部分に各ユーザ名が記載されていることを通知するための文言を示す。ここでは、「1ページ目のヘッダに、どのユーザ向けの印刷物かを記載している」旨が表示されている。尚、ここでは、ユーザIDに対応したユーザ名を表示してもよい。またユーザID等の色覚型色変換したユーザ向けの印刷を通知できる方法であればどのような文言でもよい。OKボタン1012がユーザにより押下されるとUI1010の表示が終了する。
次にS405に進みCPU105は、ユーザへジョブの変更結果をUIで通知する。そしてS413に進みCPU105は、S404、S406、S408、S411、S412のいずれかで行ったジョブの変更結果を反映させる。実施形態におけるジョブの変更結果の反映方法は、S201で生成したジョブの設定から、変更のあるジョブをS201からやり直すことである。その際、設定変更したジョブに対応する、S310で色覚型色変換を行ったページの画像データは、色覚型色変換前の画像データから差し替える。
最後にS414に進みCPU105は、分割した各ジョブの印刷時の仕上げ設定をソートに変更し、印刷制御変更処理を終了する。実施形態におけるソート設定とは、複数ページの原稿データを複数部印刷する際に、1部ずつまとめて印刷する設定のことである。1部ずつまとめて印刷することで、それぞれのユーザで最適に設定された印刷物を配りやすくすることができる。
以上説明したように実施形態によれば、特定の色覚型のユーザに対する印刷物の印刷条件或いは排紙条件などを変更して印刷処理を実行することにより、特定の色覚型のユーザに対する印刷物を容易に識別できるようにしている。また例えば、印刷された印刷物の1ページ目や、印刷された状態から、色覚型のユーザ向けの印刷物かどうか容易に識別可能となり、印刷物を各ユーザに配布する際の作業負荷を軽減することができる。
また原稿データの色値構成やユーザの色覚型に関する情報、カラーモードの設定を考慮して色覚型色変換を実行するか判定し、色覚型色変換を行う必要がない場合は、排紙トレイや、給紙する用紙設定等の印刷設定を切り替えない。そのため、色覚型色変換を行う必要がない場合は、色覚型のユーザ向けであるかどうか意識することなく印刷できるため、大きく作業負荷を軽減できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…画像処理装置、102…装置制御部、103…画像処理部、105…CPU、107…記憶部、109…表示部、112…給紙部、113…排紙部

Claims (18)

  1. 特定のユーザに対する印刷物を識別可能に排紙する画像処理装置であって、
    印刷ジョブに基づく印刷物の配布先に前記特定のユーザが含まれる場合、前記印刷ジョブの印刷データに対して色変換処理を行う色変換手段と、
    前記特定のユーザに対する印刷物の印刷条件、及び排紙条件の少なくともいずれかを設定して、前記色変換手段により色変換処理された印刷データに基づく印刷処理を実行するとともに、前記特定のユーザでないユーザに対しては前記印刷ジョブの印刷データに基づく印刷を行うように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色変換手段は、前記印刷ジョブの印刷データがフルカラーの場合に、前記印刷ジョブの印刷データに対して色変換処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記印刷条件は、前記特定のユーザに対する印刷物の最初のページに、前記特定のユーザである旨を印刷する条件を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記印刷条件は、前記特定のユーザに対する印刷データの印刷の順番の変更を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記印刷条件は、前記特定のユーザに対する印刷物を排紙する順番の変更を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記特定のユーザに対する印刷物の順番をユーザに通知する手段を、更に有することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記印刷条件は、前記特定のユーザに対する印刷物の用紙の設定を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記特定のユーザに対する印刷物の用紙の設定をユーザに通知する手段を、更に有することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記排紙条件は、前記特定のユーザに対する印刷物の排紙先の変更を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記特定のユーザに対する印刷物の用紙の排紙先をユーザに通知する手段を、更に有することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記排紙条件は、前記特定のユーザに対する印刷物を識別するための仕切り紙の設定を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記特定のユーザに対する印刷物に対する前記仕切り紙を位置をユーザに通知する手段を、更に有することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記仕切り紙の設定を有効或いは無効に設定する画面を表示する表示手段を、更に有し、
    前記仕切り紙の設定を有効に設定された場合、前記画面を介して、前記仕切り紙の給紙元を設定できることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理装置。
  14. 各ユーザの色覚型を含むユーザ情報を取得する取得手段と、
    前記印刷ジョブに基づく印刷物の配布先に設定されているユーザの色覚型を前記ユーザ情報から取得し、前記ユーザの色覚型と前記印刷ジョブの印刷データの色情報とに基づいて、前記色変換手段による色変換処理が必要かどうか判定する判定手段を、更に有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記判定手段は、前記ユーザの色覚型の混同色中心と、前記印刷データの色値を結ぶ直線上に2色以上が含まれている場合に前記色変換処理が必要と判定することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記色変換手段は、前記ユーザの色覚型の混同色中心と、前記印刷データの色値を結ぶ直線上に2色以上が含まれている場合に、予め用意している候補となる色値で使われていない色値を抽出し、前記直線上にある色値のいずれかを、前記抽出した色値で置き換えることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 特定のユーザに対する印刷物を識別可能に排紙する画像処理装置を制御する制御方法であって、
    印刷ジョブに基づく印刷物の配布先に前記特定のユーザが含まれる場合、前記印刷ジョブの印刷データに対して色変換処理を行う色変換工程と、
    前記特定のユーザに対する印刷物の印刷条件、及び排紙条件の少なくともいずれかを設定して、前記色変換工程で色変換処理された印刷データに基づく印刷処理を実行するとともに、前記特定のユーザでないユーザに対しては前記印刷ジョブの印刷データに基づく印刷を行うように制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  18. コンピュータを、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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