JP3826091B2 - 情報処理装置、及び情報処理方法、プリント装置、及びプリント方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタにプリント動作を行わせる情報処理装置、及び情報処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子データとしての画像データには、各色の透明度を制御するためのアルファブレンドデータというものがある。このアルファブレンドデータを含むカラー画像データに基づいた画像をモノクロ画像としてプリンタに出力(プリント)させる場合、このプリンタ、そしてこのプリンタにプリントを行わせるコンピュータが行う処理形態には従来では以下の2つがあった。
【0003】
1つ目の処理形態として、コンピュータでは、アルファブレンドデータを含むカラー画像データをPDL(Printer Description Language)に変換し、これをプリンタに送信する。プリンタはこれを受信し、受信したPDLからカラー画像のビットマップを生成する。そして生成したカラー画像のビットマップをモノクロのビットマップに変換し、これをプリントする。
【0004】
2つ目の処理形態として、コンピュータでは、アルファブレンドデータを含むカラー画像データからアルファブレンドデータを含まないモノクロ画像データを生成し、生成したアルファブレンドデータを含まないモノクロ画像データをPDL(Printer Description Language)に変換し、これをプリンタに送信する。プリンタはこれを受信し、受信したPDLからアルファブレンドデータを含まないモノクロ画像のビットマップを生成する。そして生成したモノクロ画像のビットマップをプリントする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記2つの処理形態はいずれも問題があった。例えば、アルファブレンドデータを含むカラー画像データから生成されるPDLのデータ量は比較的大きいため、上記第1の処理形態ではコンピュータからプリンタへのPDLの送信時間が長くなってしまう。
【0006】
また上記第2の処理形態では、アルファブレンドデータを含むカラー画像データをアルファブレンドデータを含まないモノクロ画像データに変換しているので、アルファブレンドデータが欠落したことにより、意図しないモノクロ画像がプリントされることがあった。
【0007】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、アルファブレンドデータを含むカラー画像データを適切なモノクロ画像としてプリンタから出力させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。
【0009】
すなわち、プリンタにプリント動作を行わせる情報処理装置であって、
当該プリンタに第1のカラー画像に重ねて描画させるための第2のカラー画像の透明度を定義する透明度定義データ及び当該第2のカラー画像の色を定義する色データを含むアルファブレンドデータと、前記第1のカラー画像のデータとを含むカラー画像データにおいて、前記第1のカラー画像のデータをモノクロ画像データに変換すると共に、前記アルファブレンドデータに含まれる色データをモノクロのデータに変換することで、アルファブレンドデータを含むモノクロ画像データを生成する生成手段と、
当該モノクロ画像データをプリントデータに変換する変換手段と、
当該プリントデータを前記プリンタに送信する送信手段とを備え、
前記プリンタは、
前記送信手段により送信されたプリントデータを受信する受信手段と、
受信したプリントデータを解析する解析手段と、
解析した結果、プリントデータに前記アルファブレンドデータが含まれている場合、前記モノクロ画像データに透明度定義データに基づいた透明度で前記モノクロのデータに従った画像を重ねて描画する描画手段と、
当該描画手段が描画したビットマップをプリントするプリント手段と
を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。なお、以下ではプリンタをレーザ・ビーム・プリンタ(以下、LBPと略す)に適用した実施形態について説明するが、本発明はプリンタがこれ以外のプリンタ、例えばカラーインクジェットプリンタ、カラー熱転写プリンタ等であっても良い。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は本実施形態に係るLBPの内部構造を示す断面図である。同図において100はLBP本体であり、外部に接続されている不図示のホストコンピュータから送信されるプリントデータに含まれる文字印字命令、各種図形描画命令、イメージ描画命令及び色指定命令等に従って対応する文字パターンや図形、イメージ等を作成し、記録媒体である記録用紙上に像を形成する。
【0012】
151は操作のためのスイッチ及びLBPの状態を表示するLED表示器やLCD表示器等が配されている操作パネルである。101はLBP100全体の制御及びホストコンピュータから送信される文字印字命令等を解析するプリンタ制御ユニットである。
【0013】
尚、本実施形態に係るLBPは、RGBの各色をM(マゼンタ)C(シアン)Y(イエロー)K(クロ)に変換し、それらを並列で像形成・現像するため、MCYKの夫々に対応する像形成・現像機構を持つ。プリンタ制御ユニット101はMCYKそれぞれの印字イメージを生成し、ビデオ信号に変換してMCYKそれぞれのレーザ・ドライバに出力する。
【0014】
図1において、M(マゼンタ)のレーザ・ドライバ110は半導体レーザ111を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ111から発射されるレーザ光112をオン・オフ切り替えする。レーザ光112は回転多面鏡113で左右方向に振られて静電ドラム114上を走査する。これにより、静電ドラム114上には文字や図形のパターンの静電潜像が形成される。この潜像は静電ドラム114周囲の現像ユニット(トナーカートリッジ)115によって現像された後、記録用紙に転写される。
【0015】
LBP100はC(シアン)、Y(イエロー)、K(クロ)に関してもM(マゼンタ)と同様の像形成・現像機構を持ち、120、121、122、123、124、125はC(シアン)用の像形成・現像機構、130、131、132、133、134、135はY(イエロー)用の像形成・現像機構、140、141、142、143、144、145はK(クロ)用の像形成・現像機構である。個々の機能はM(マゼンタ)の像形成・現像機構と同じであるので説明は省略する。
【0016】
記録用紙にはカット・シートを用い、カット・シート記録紙はLBPに装着した給紙カセット102に収納され、バネ103で一定の高さに保たれており、給紙ローラ104及び搬送ローラ105、106によりLBP100の装置内に取り込まれ、用紙搬送ベルト107に乗せられてMCYKの各像形成・現像機構の位置を通過する。記録用紙に転写されたMCYKの各トナー(粉末インク)は定着器108で熱と圧力により記録用紙に固定され、記録用紙は搬送ローラ109、150によってLBP本体上部に出力される。
【0017】
図2は図1に示したLBP100の制御系であるプリンタ制御ユニット101の概略構成を示すブロック図である。同図に示したプリンタ制御ユニット101は、外部のホストコンピュータより送られてきた文字、図形、イメージの各描画命令及び色情報等からなるプリントデータ218を入力し、ページ単位で文書情報等の画像をプリントするようにしている。
【0018】
202はホストコンピュータと各種データを送受信するための入出力インターフェース部、203は入出力インターフェース部202を介して入力された各データを一時記憶する入力バッファメモリである。204は文字パターン発生器で、文字の幅や高さ等の属性や実際の文字パターンのアドレスが格納されているフォント情報部222、文字パターン自身が格納されている文字パターン部223から成る。
【0019】
219はROMで、フォント情報部222や文字パターン部223に格納されている上記情報を読み出すプログラムを格納しており、このプログラムを実行させることで、上記プリントデータに含まれる文字コードを入力するとそのコードに対応する文字パターンのアドレスを算出するコード・コンバート機能を実現する。なお、このアドレスに対応する文字パターンは、上記フォント情報部222を参照することで文字パターン部223におけるアドレスを特定することができるので、これにより特定したアドレスに格納されている文字パターンを指す。
【0020】
205はRAMで、文字パターン発生器204より出力された文字パターンを記憶するフォントキャッシュ領域207、ホストコンピュータより送られてきた外字フォントやフォーム情報及び現在の印字環境等を記憶する記憶領域206を含んでいる。このように、一旦文字パターンに展開したパターン情報をフォントキャッシュとしてフォントキャッシュ領域207に記憶しておくことにより、同じ文字をプリントする時に再度同じ文字を復号してパターン展開する必要がなくなるため、文字パターンへの展開が速くなる。
【0021】
208はプリンタ制御ユニット101全体を制御するためのCPUで、ROM219に記憶された各種のプログラムを実行することで、LBP100全体の制御を行うと共に、後述のLBP100が行う処理を実行する。209はプリントデータ218を元に生成される内部的なデータ群(中間データ)を格納する中間バッファである。
【0022】
1ページ分のプリントデータの受信が完了し、それらが中間データに変換されて中間バッファ209に蓄えられた後、レンダラ210により数ライン単位でレンダリングされ、ビットマップデータとしてバンドバッファ211に出力される。
【0023】
尚、レンダラ210は、数ライン単位にRGB各色8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを生成し、同時に各ピクセルが文字か図形かイメージかを示す3ビット/ピクセルと、R=G=Bの時にK(黒)のみで印刷するかYMCKの混色で印刷するかを示す1ビット/ピクセルとの合計4ビット/ピクセルの属性ビットマップイメージを生成することができる。よってバンドバッファ211には少なくとも8ライン分の描画ビットマップイメージ、属性ビットマップイメージを格納することができる。
【0024】
バンドバッファ211に出力された夫々のビットマップデータは圧縮部212により数スキャンライン単位に圧縮され、ページメモリ213に格納される。なお夫々のビットマップデータは別々に圧縮される。
【0025】
1ページ分の描画ビットマップデータ、属性ビットマップデータの圧縮データがページメモリ213に格納されると、伸長部214は夫々の圧縮データを数ライン単位で読み出し、伸長する。なお伸張処理も、上記圧縮処理と同様に、夫々の圧縮データは別々に伸張される。
【0026】
次に、伸長された描画ビットマップデータ(RGB各色8ビット/ピクセルのビットマップイメージ)は色変換部215に入力され、色変換部215はYMCK各色4ビット/ピクセルのビットマップイメージに変換(色変換)する。より詳細には、RGB各色8ビット/ピクセルのビットマップイメージをYMCK各色10ビット/ピクセルに変換し、YMCK各色10ビット/ピクセルのビットマップイメージにガンマ補正を用いてYMCK各色10ビット/ピクセルに変換し、YMCK各色10ビット/ピクセルのビットマップイメージにハーフトーニング処理を用いてYMCK各色4ビット/ピクセルに変換する。このとき、描画ビットマップイメージの各ピクセルを色変換する際に、対応する属性ビットマップデータの種類によって、色変換方法を切り替える。
【0027】
具体的には、まず、各ピクセルのRGB各色8ビット/ピクセルのデータを、対応するピクセルの属性ビットマップデータに含まれる上述の「KのみでプリントするかYMCKの混色でプリントするかを示す1ビット/ピクセルのデータ」を用いてYMCK各色10ビット/ピクセルに変換する。次に、各ピクセルのYMCK各色10ビット/ピクセルのデータを、対応するピクセルの属性ビットマップデータに含まれる上記「文字か図形かイメージかを示す3ビット/ピクセルのデータ」を用いてYMCK4ビット/ピクセルのデータに変換する。
【0028】
次に、出力インターフェース部216で夫々の描画ビットマップデータはビデオ信号に変換されてプリンタ印字部217に出力される。プリント部217は出力インターフェース部216からのビデオ信号に基づいた画像情報を記録媒体上にプリントするページ・プリンタの印刷機構部分である。
【0029】
先に図2を用いて説明したように本実施形態に係るLBPでは、MCYKの像形成・現像を並列で行うため、出力インターフェース部216はM出力インターフェース部、C出力インターフェース部、Y出力インターフェース部、K出力インターフェース部の4つのインターフェース部で構成され、夫々のインターフェース部は色変換部215から対応する色の描画ビットマップデータを受け、これをビデオ信号に変換して各色のレーザ・ドライバ110、120、130、140へ出力する。
【0030】
220は一般のEEPROM等で構成する不揮発性メモリであり、以後NVRAM(Non Volatile RAM)と称す。NVRAM220には操作パネル151で指定されるパネル設定値などが記憶される。221はLBPからホストコンピュータに送信されるデータである。尚、ROM215にはホストコンピュータから入力されるデータの解析、中間データの生成、プリント部217の制御プログラム、及びYMCK各色8ビット/ピクセルからYMCK各色4ビット/ピクセルへの色変換時に使用するテーブル等も含まれる。
【0031】
なお、レンダラ210は、RGB各色8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを生成するとしたが、レンダラ210は、数ライン単位にYMCK各色8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを生成してもよい。また、レンダラ210は、数ライン単位にグレイ8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを生成してもよい。また、各色のビット/ピクセルはどのような値であっても良い。この場合、バンドバッファ211、圧縮部212、ページメモリ213、伸長部214は、レンダラ210が生成する色空間、ビット/ピクセルに対応していれば良い。
【0032】
さらに、伸長されたデータは色変換部215において、レンダラ210で生成されたデータを出力インターフェース部216に対応する色空間、ビット/ピクセルに変換するものであれば良い。
【0033】
なお、レンダラ210がグレイ8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを生成する場合は、圧縮部212、伸張部214はグレイ8ビット/ピクセルデータを圧縮、伸張し、色変換部215は、グレイ8ビット/ピクセルデータをK4ビット/ピクセルデータに変換する。
【0034】
図3Aは、中間バッファ209に格納される3つのオブジェクトの中間データを示す図である。同図の通り、中間データに含まれるコマンドが文字コマンドか、図形コマンドか、イメージコマンドか、Kのみで印刷するかYMCKの混色で印刷するかを示す各情報が中間バッファ209に格納される。具体的には、object1の各情報は以下のようなものがある。
【0035】
属性:文字、色属性:K、プリント位置(x、y)、フォント名、サイズ、文字コード=(A、B、C)、色=黒=YMCK=(0,0,0,255)、描画論理=上書き
またobject2の各情報は以下のようなものがある。
【0036】
属性:図形、色属性:K、プリント位置(x、y)、形状=円、半径、色=赤=YMCK=(255,255,0,0)、描画論理=上書き
またobject3の各情報は以下のようなものがある。
【0037】
属性:イメージ、色属性:YMCK、プリント位置(x、y)、イメージの幅、高さ、イメージの実体へのポインタ、描画論理=上書き
このように中間データは、それぞれの描画オブジェクトの形、色、印字位置の情報を含んでいる。
【0038】
図3Bは、図3Aに示した各オブジェクトの中間データに基づいてレンダラ210で生成されるRGB各色8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを示す図である。図3Aに示した中間データを用いてレンダラ210がレンダリングを行うと、図3Bに示した各オブジェクトの描画ビットマップが生成される。生成された描画ビットマップはバンドバッファ211に格納される。
【0039】
また、レンダラ211は上記中間データを用いて、属性ビットマップも生成する。図3Cは、レンダラ210で生成される4ビット/ピクセルの属性ビットマップイメージを示す図である。
【0040】
具体的には、各ピクセルの4ビットの各ビットが表現する内容は以下の通りである。
【0041】
ビット0:色属性がKなら1、YMCKなら0
ビット1:属性がイメージなら1、その他なら0
ビット2:属性が図形なら1、その他なら0
ビット3:属性が文字なら1、その他なら0
よって、文字領域の属性ビットマップデータは0x9、図形領域の属性ビットマップデータは0x5、イメージ領域の属性ビットマップデータは0x2として描画される。
【0042】
図3Dは、色変換部215で生成される第2のビットマップイメージを示す図である。色変換部215は図3Aに示した描画ビットマップを図3Bに示した属性ビットマップデータに従って変換し、図3Dに示す第2のビットマップを生成する。
【0043】
具体的には色変換部215は、属性ビットマップイメージのビット0(KのみでプリントするかYMCKの混色でプリントするかを示す1ビット/ピクセルの情報)を用いて、RGB各色8ビット/ピクセルをYMCK各色10ビット/ピクセルに変換する。
【0044】
ここで、属性ビットマップイメージのビット0がKであるピクセルに相当する描画ビットマップイメージのピクセルは、R=G=Bの時にY=M=C=0を保証するLook Up Tableを用いて色変換部215によりRGBからYMCKに変換される。
【0045】
属性ビットマップイメージのビット0がYMCKであるピクセルに相当する描画ビットマップイメージのピクセルは、R=G=Bの時にY=M=C=0を保証しないLook Up Tableを用いて色変換部215によりRGBからYMCKに変換される。
【0046】
次に、属性ビットマップイメージのビット1からビット3(各ピクセルが文字か図形かイメージかを示す3ビット/ピクセルの情報)を用いて、色変換部215によりYMCK各色10ビット/ピクセルをYMCK4ビット/ピクセルに変換する。
【0047】
ここで、属性ビットマップイメージのビット1が1であるピクセルに相当する描画ビットマップイメージのピクセルは、イメージ用のハーフトーンパラメータを用いてYMCK各色10ビット/ピクセルをYMCK4ビット/ピクセルに変換する。属性ビットマップイメージのビット2が1であるピクセルに相当する描画ビットマップイメージのピクセルは、図形用のハーフトーンパラメータを用いてYMCK各色10ビット/ピクセルをYMCK4ビット/ピクセルに変換する。属性ビットマップイメージのビット3が1であるピクセルに相当する描画ビットマップイメージのピクセルは、文字用のハーフトーンパラメータを用いてYMCK各色10ビット/ピクセルをYMCK4ビット/ピクセルに変換する。このようにして第2のビットマップイメージを生成することができる。
【0048】
なお、レンダラ210がグレイ8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを生成する場合は、色変換部215は属性ビットマップイメージのビット0は無視して、グレイ8ビット/ピクセルからK10ビット/ピクセルに変換する。さらに、属性ビットマップイメージのビット1からビット3(各ピクセルが文字か図形かイメージかを示す3ビット/ピクセルの情報)を用いて、K各色10ビット/ピクセルをK4ビット/ピクセルに変換する。
【0049】
図4は、図2に示したホストコンピュータ201が保持するソフトウェアの機能構成を示すブロック図である。402はホストシステムであり、アプリケーションやOS(Operating System)を含む。403はプリンタドライバである。404はGDI(Graphics Device Interface)であり、アプリケーションからプリントする対象のデータや描画コマンドを受け取り、プリンタドライバ403に渡すインターフェースモジュールである。405は受信部であり、GDI404からデータやコマンドを受け取り、後段のPDL変換部406に渡す。406はPDL変換部であり、受信部405から渡されたデータやコマンドをLBP100が解析可能なプリンタコマンドに変換する。変換したコマンド群がPDLデータである。407は送信部であり、PDL変換部406が生成したPDLデータをLBP100に送信する。
【0050】
図9にホストコンピュータの基本構成を示す。901はCPUで、RAM902やROM903に格納されているプログラムやデータを用いて本装置全体の制御を行うと共に、I/F910に接続されているLBPに対するプリント制御も行う。902はRAMで、ネットワークI/F906を介してネットワークに接続された他の装置から送信されてきたデータやプログラム、外部記憶装置908や記憶媒体ドライブ909からロードされたプログラムやデータを記憶するエリアを備えると共に、CPU901が各種の処理を行うために使用するワークエリアも備える。
【0051】
903はROMで、本装置全体の制御を行うためのプログラムやデータを格納する。904、905はキーボード、マウスで、夫々ポインティングデバイスとして用いられ、各種の指示をCPU901に入力するために使用され、例えば上記アプリケーションを操作してプリントする画像を生成、編集したり、プリント指示を入力したりすることができる。906はネットワークI/Fで、ホストコンピュータをネットワークに接続するためのインターフェースで、ネットワークに接続された他の装置とのデータ通信はこのネットワークI/F906を介して行われる。907は表示部で、CRTや液晶画面などにより構成されており、画像や文字などを表示することができる。例えばプリントする画像を生成したり、編集したりする上記アプリケーション画面を表示する。
【0052】
908は外部記憶装置で、ハードディスクドライブなどの大容量情報記憶装置であって、記憶媒体ドライブ909からロードされたプログラムやデータを保存することができ、例えば図4に示した各ソフトウェア群を保存することができる。909は記憶媒体ドライブで、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されているプログラムやデータを読み出して、RAM902や外部記憶装置908に出力する。910はホストコンピュータと上記LBPとを接続するためのインターフェースで、LBPとのデータ通信はI/F910を介して行われる。911は上述の各部を繋ぐバスである。
【0053】
以上のホストコンピュータとLBPとを用いて、ホストコンピュータが保持するアルファブレンドデータを含むカラー画像データを、アルファブレンドデータを含むモノクロ画像としてLBPによってプリントさせる場合に、ホストコンピュータ、プリンタの夫々が行う処理について説明する。
【0054】
まず図5A、5B、5Cを用いて、プリンタのレンダラ210がアルファブレンドデータを有するカラー画像データをバンドバッファ211に描画する描画ビットマップについて説明する。
【0055】
図5Aは、アルファブレンドデータを描画する前のページ全体を示すビットマップを示す図である。同図のビットマップを構成する各ピクセルはRGB各色8bit/pixelで青(RGB=(0x00,0x00,0xff))である。以下の説明ではこのビットマップを下地として、この下地にアルファブレンドデータで定義されるビットマップを重ねる処理について説明するので、図5Aに示したビットマップを以下、下地ビットマップと呼称する。
【0056】
図5Bは、アルファブレンドデータの例を示す図である。アルファブレンドデータには同図に示す500から502のデータが含まれている。500は下地ビットマップに重ねて描画するビットマップデータを示している。このビットマップ500は下地ビットマップと重ねたときに下地ビットマップがある程度の透明度で透過して見えるように、ビットマップ500の全てのピクセルには一様の透明度を与えるデータ502であるConstantAlpha(0から255までの値を取る)が定義されている。データ502が定義するConstantAlphaの値0xc0は透明度を表す。この値についての詳細は後述する。
【0057】
データ501は、ビットマップ500が使用する色のRGB夫々の値を登録したテーブル群のデータであって、例えばインデックス番号0に対応するRGBは夫々(0xff,0x00,0x00)であるのでIndex[0]が示す色は赤、インデックス番号1に対応するRGBは夫々(0x00,0x00,0x00)であるのでIndex[1]が示す色は黒となる。
【0058】
ビットマップ500の各ピクセルには0のインデックス値が付けられている。すなわちデータ501を参照すると、このインデックス値に対応する色(Index[0]が示す色)は赤であるので、ビットマップ500は赤の画像となる。また上述の通り、このビットマップ500にはデータ502で定義される透明度が与えられている。
【0059】
図5Cは、下地ビットマップにビットマップ500を重ねて描画した場合のビットマップを示す図である。510の領域が下地ビットマップに上記ビットマップ500を描画した部分であるが、この領域510の色はビットマップ500の色と、透過して見える下地ビットマップの色とが混在した色となる。すなわちアルファブレンディングした色となっている。この混在している色は以下の式に基づいて求められる。
【0060】
Dst2.Red=Round(((Src.Red×ConstantAlpha)+((255−ConstantAlpha)×Dst.Red))/255) (式1)
Dst2.Green=Round(((Src.Green×ConstantAlpha)+((255−ConstantAlpha)×Dst.Green))/255) (式2)
Dst2.Blue=Round(((Src.Blue×ConstantAlpha)+((255−ConstantAlpha)×Dst.Blue))/255) (式3)
Src.Red、Src.Green、Src.Blueは夫々ビットマップ500のR、G、Bの値を表す変数で、Dst.Red、Dst.Green、Dst.Blueは夫々下地ビットマップのR、G、Bの値を表す変数、Dst2.Red、Dst2.Green、Dst2.Blueは夫々アルファブレンディング後の領域510のR、G、Bの値を表す変数である。またRound(x)はxが0以下になった場合にはxを0に、xが255以上になった場合にはxを255に、またxが実数となった場合にはxを整数に補正するための関数である。
【0061】
即ちこの式により領域510の色は、ConstantAlphaの値の分だけビットマップ500の色を使用し、(255−ConstantAlpha)の分だけ下地ビットマップの色を使用した色となる。結果、領域510の色を示すR、G、Bの夫々の値はRGB=(0xc0,0x00,0x3f)となる。よって透明度とは、ビットマップ500の色がどの程度反映されるのかを示す割合を指す。
【0062】
レンダラ210はカラー画像データにアルファブレンドデータが含まれていた場合には、以上のようにしてアルファブレンディング処理を行い、アルファブレンディングされたビットマップを生成する。
【0063】
一方、本実施形態ではホストコンピュータ内でアルファブレンドデータを残したままカラー画像データをモノクロ画像データに変換する。その場合にホストコンピュータが行う処理について説明する。図6はホストコンピュータがアルファブレンドデータを有するカラー画像データから、アルファブレンドデータを有するモノクロ画像データを生成する処理のフローチャートである。なお、同図のフローチャートに従ったプログラムはRAM902に以上の説明のようにしてロードされ、CPU901により実行されることで、ホストコンピュータは以下説明する処理を行うことができる。またプリント対象のカラー画像データはRAM902にロードされているものとする。
【0064】
ユーザはキーボード904やマウス905を用いてプリント指示を入力すると、プリント対象のカラー画像データと描画コマンドがGDI403から受信部405に送られる(ステップS601)。PDL変換部406は受信した描画コマンドを解析する(ステップS602)。そしてPDL変換部406はカラー画像のままプリントするか、モノクロ画像でプリントするかを、ユーザが予め設定したプリンタドライバのモードに基づいて判別する(ステップS603)。なお、LBP100がモノクロ画像のみプリント可能である場合には本ステップにおける処理は省略され、必ずステップS604に処理を進めるものとする。
【0065】
カラー画像のままプリントする場合には処理をステップS607に進め、PDL変換部406は従来の処理と同じようにしてPDLデータに変換し(ステップS607)、送信部407はこのPDLデータをLBP100に出力する(ステップS608)。
【0066】
一方、モノクロ画像でプリントする場合、処理をステップS604に進め、アルファブレンドデータが含まれているか否かをステップS602で解析した描画コマンドから判別する(ステップS604)。アルファブレンドデータが含まれていない場合には、処理をステップS605に進め、カラー画像を以下の式
Gray=0.3xR+0.59xG+0.11xB (式4)
に基づいてモノクロ画像に変換する(ステップS605)。即ち変換する注目ピクセルのR、G、Bの値を用いて、注目ピクセルの画素値Grayを求める。なお、R、G、Bの値を用いて、Grayの値を求める式はこれに限定されるものではない、
そして、変換したモノクロ画像のデータに基づいてPDL変換部406はPDLデータを生成し(ステップS607)、送信部407はこのPDLデータをLBP100に出力する(ステップS608)。
【0067】
一方、アルファブレンドデータが含まれていた場合には、処理をステップS606に進め、ステップS605と同様にカラー画像データをモノクロ画像データに変換すると共に、アルファブレンドデータに含まれるデータ501のR、G、BのテーブルをGrayの値のテーブルに変換する。R、G、Bの値を用いてGrayの値を生成する方法はステップS605における方法と同じである。よってステップS606における処理により、アルファブレンドデータによって下地ビットマップに重ねられるビットマップ(図5Bではビットマップ500)をモノクロの画像に変換することができる。
【0068】
そして変換したモノクロ画像のデータに基づいてPDL変換部406はPDLデータを生成し(ステップS607)、送信部407はこのPDLデータをLBP100に出力する(ステップS608)。
【0069】
次に、上記処理により生成されたアルファブレンドデータを含むモノクロ画像データのPDLデータを受信したLBP100のレンダラ210がバンドバッファ211に描画するビットマップについて説明する。
【0070】
図7Aはアルファブレンドデータを描画する前のページ全体を示すビットマップ(下地ビットマップ)を示す図で、下地ビットマップはGray8bit/pixelでGray=(0x1c)のピクセル群で構成されている。図5Aに示した下地ビットマップの各ピクセルのRGB値である(0x00,0x00,0xff)を(式4)に従ってモノクロ変換(カラー画像データからモノクロ画像データへの変換)した値と同じである。
【0071】
図7BはステップS606でモノクロ変換されたアルファブレンドデータを示す図である。700は図7Aに示す下地ビットマップに重ねて描画するビットマップデータを示している。ビットマップ700の各ピクセルに付けられたインデックス番号は変わらずに、このインデックス番号が指す色はステップS606でモノクロ変換されている。即ちデータ701はデータ501をモノクロ変換したものであり、データ501のR、G、Bを(式4)に従ってGrayの値に変換している。よってIndex[0]が示す色は0x4cで定義されるGrayレベルとなっている。またデータ702はデータ502と同じものであり、変化はない。
【0072】
図7Cは図7Aに示す下地ビットマップにビットマップ700を重ねて描画した場合のビットマップを示す図である。710の領域が下地ビットマップに上記ビットマップ700を描画した部分であるが、この領域710の色はビットマップ500の色と、透過して見える下地ビットマップの色とが混在した色となる。すなわちアルファブレンディングした色となっている。この混在している色は以下の式に基づいて求められる。
【0073】
Dst2.Gray=Round(((Src.Gray×ConstantAlpha)+((255−ConstantAlpha)×Dst.Gray))/255) (式5)
Src.Grayはビットマップ700のGrayの値を表す変数で、Dst.Grayは図7Aに示す下地ビットマップのGrayの値を表す変数、Dst2.Grayはアルファブレンディング後の領域710のGrayの値を表す変数である。またRound(x)はxが0以下になった場合にはxを0に、xが255以上になった場合にはxを255に、またxが実数となった場合にはxを整数に補正するための関数である。
【0074】
即ちこの式により領域710の色は、ConstantAlphaの値の分だけビットマップ700の色を使用し、(255−ConstantAlpha)の分だけ下地ビットマップの色を使用した色となる。結果、領域710の色を示すGrayの値はGray=(0x28)となる。
【0075】
レンダラ210はモノクロ画像データにアルファブレンドデータが含まれていた場合には、以上のようにしてアルファブレンディング処理を行い、アルファブレンディングされたビットマップを生成する。
【0076】
以上の説明によって、プリンタでアルファブレンドデータが含まれたモノクロ画像をプリントする場合、ホストコンピュータでアルファブレンドデータが含まれたモノクロ画像データを生成することができる。一般にプリンタに比べてホストコンピュータの方が処理速度が速いため、プリンタでモノクロ変換を行うよりもホストコンピュータがモノクロ変換を行う方が、プリントアウトするまでの時間をより短縮することができる。
【0077】
また、アルファブレンドデータを破棄しないので、ユーザの意図しない結果をプリントさせることはない。
【0078】
[第2の実施形態]
第1の実施形態に係る情報処理装置では、カラー画像データに含まれているアルファブレンドデータは図5Bに示す構成とした。すなわち、ビットマップ500の色を示すデータ501とConstantAlphaを示すデータ502とは別個のデータとした。しかしこれらのデータの表現方法はこれに限定されるものではない。
【0079】
図8Aに本実施形態に係るアルファブレンドデータの構成を示す。図5Bと同じ部分については同じ番号を付けておりのその説明を省略する。データ801は上位データ501とデータ502とを一緒に表現したデータで、例えばIndex[0]はRGB=(0xff,0x00,0x00)で、ConstantAlphaは0xc0である。またIndex[1]はRGB=(0x00,0x00,0x00)で、ConstantAlphaは0x00である。このようにすることで、各テーブルで異なるConstantAlphaを設定できると共に、それらをインデックス番号を用いて特定することができる。
【0080】
この場合、カラー画像におけるアルファブレンディングの式は以下の式に従って行われる。
【0081】
Dst2.Red=Src.Red+Round(((255−Src.Alpha)×Dst.Red)/255) (式6)
Dst2.Green=Src.Green+Round(((255−Src.Alpha)×Dst.Green)/255) (式7)
Dst2.Blue=Src.Blue+Round(((255−Src.Alpha)×Dst.Blue)/255) (式8)
Src.Alphaは各テーブルの4番目の要素の値を示す変数である。なおアルファブレンディングに用いる式はこれに限定されることなく、(式1)、(式2)、(式3)を用いても良い。その場合、ConstantAlphaをSrc.Alphaに置き換える必要がある。
【0082】
図8Bに図8Aに示したアルファブレンドデータをモノクロ変換した結果のアルファブレンドデータを示す。同図において図7Bと同じ部分については同じ番号を付けており、その説明を省略する。同図においてデータ820はデータ701とデータ702とを一緒に表現したデータとなっている。例えばIndex[0]はGray=(0x4cf)で、ConstantAlphaは0xc0である。またIndex[1]はGray=(0x00)で、ConstantAlphaは0x00である。
【0083】
またこの場合のアルファブレンディングの式は以下のように表現される。
【0084】
Dst2.Gray=Src.Gray+Round(((255−Src.Alpha)×Dst.Gray)/255) (式9)
なおアルファブレンディングに用いる式はこれに限定されることなく、(式5)を用いても良い。その場合、ConstantAlphaをSrc.Alphaに置き換える必要がある。
【0085】
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態ではアルファブレンドデータには、下地ビットマップに重ねるビットマップのデータ(インデックス番号の集合)と、このビットマップの色のデータと、透明度のデータとが個別に定義されていた。よって例えばビットマップの色を指定するにはインデックス番号を参照する必要がある。
【0086】
また、上記第2の実施形態ではビットマップの色を示すデータと透明度を示すデータとが一緒に表現されているが、ビットマップの色を指定するにはやはりインデックス番号を参照する必要があった。本実施形態ではビットマップの色を指定するためにインデックス番号を必要としないだけでなく、アルファブレンドデータに含まれる上記3種のデータをまとめて表現するアルファブレンドデータを示す。
【0087】
例えば透明度は0xc0で、下地ビットマップに重ねるビットマップが2ピクセル×2ピクセルのサイズで、全てのピクセルの色が青である場合、全てのピクセルに対するデータRGBAを、
RGBA[1]={0,0,255,0xc0}
RGBA[2]={0,0,255,0xc0}
RGBA[3]={0,0,255,0xc0}
RGBA[4]={0,0,255,0xc0}
と表現し、このテーブルRGBAの集合をアルファブレンドデータとする。このようにすることで、インデックス番号を用いずにビットマップの色を指定することが出来る。また、このアルファブレンドデータをモノクロ変換した結果のアルファブレンドデータは、
GrayA[1]={28,0xc0}
GrayA[2]={28,0xc0}
GrayA[3]={28,0xc0}
GrayA[4]={28,0xc0}
となる。
【0088】
[他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には先に説明した(図6に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0091】
【発明の効果】
以上の説明により、本発明によって、アルファブレンドデータを含むカラー画像データを適切なモノクロ画像としてプリンタから出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るLBPの内部構造を示す断面図である。
【図2】図1に示したLBP100の制御系であるプリンタ制御ユニット101の概略構成を示すブロック図である。
【図3A】中間バッファ209に格納される3つのオブジェクトの中間データを示す図である。
【図3B】図3Aに示した各オブジェクトの中間データに基づいてレンダラ210で生成されるRGB各色8ビット/ピクセルの描画ビットマップイメージを示す図である。
【図3C】レンダラ210で生成される4ビット/ピクセルの属性ビットマップイメージを示す図である。
【図3D】色変換部215で生成される第2のビットマップイメージを示す図である。
【図4】図2に示したホストコンピュータ201が保持するソフトウェアの機能構成を示すブロック図である。
【図5A】アルファブレンドデータを描画する前のページ全体を示すビットマップを示す図である。
【図5B】アルファブレンドデータの例を示す図である。
【図5C】下地ビットマップにビットマップ500を重ねて描画した場合のビットマップを示す図である。
【図6】ホストコンピュータがアルファブレンドデータを有するカラー画像データから、アルファブレンドデータを有するモノクロ画像データを生成する処理のフローチャートである。
【図7A】アルファブレンドデータを描画する前のページ全体を示すビットマップ(下地ビットマップ)を示す図である。
【図7B】ステップS606でモノクロ変換されたアルファブレンドデータを示す図である。
【図7C】図7Aに示す下地ビットマップにビットマップ700を重ねて描画した場合のビットマップを示す図である。
【図8A】本発明の第2の実施形態に係るアルファブレンドデータの構成を示す図である。
【図8B】図8Aに示したアルファブレンドデータをモノクロ変換した結果のアルファブレンドデータを示す図である。
【図9】ホストコンピュータの基本構成を示すブロック図である。
Claims (14)
- プリンタにプリント動作を行わせる情報処理装置であって、
当該プリンタに第1のカラー画像に重ねて描画させるための第2のカラー画像の透明度を定義する透明度定義データ及び当該第2のカラー画像の色を定義する色データを含むアルファブレンドデータと、前記第1のカラー画像のデータとを含むカラー画像データにおいて、前記第1のカラー画像のデータをモノクロ画像データに変換すると共に、前記アルファブレンドデータに含まれる色データをモノクロのデータに変換することで、アルファブレンドデータを含むモノクロ画像データを生成する生成手段と、
当該モノクロ画像データをプリントデータに変換する変換手段と、
当該プリントデータを前記プリンタに送信する送信手段とを備え、
前記プリンタは、
前記送信手段により送信されたプリントデータを受信する受信手段と、
受信したプリントデータを解析する解析手段と、
解析した結果、プリントデータに前記アルファブレンドデータが含まれている場合、前記モノクロ画像データに透明度定義データに基づいた透明度で前記モノクロのデータに従った画像を重ねて描画する描画手段と、
当該描画手段が描画したビットマップをプリントするプリント手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記生成手段は、前記第1のカラー画像のデータを構成するピクセルのRの値、Gの値、Bの値の夫々に所定の比率を掛けた結果を加算する処理を全てのピクセルに対して行うことで、前記第1のカラー画像をモノクロ画像データに変換することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記生成手段は、前記色データに含まれるRの値、Gの値、Bの値の夫々に所定の比率を掛けた結果を加算することで、前記色データをモノクロのデータに変換することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記プリントデータはPDLデータであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 請求項1に記載の情報処理装置から送信されたプリントデータに基づいてプリントを行うプリント装置であって、
前記送信手段により送信されたプリントデータを受信する受信手段と、
受信したプリントデータを解析する解析手段と、
解析した結果、プリントデータに前記アルファブレンドデータが含まれている場合、前記モノクロ画像データに透明度定義データに基づいた透明度で前記モノクロのデータに従った画像を重ねて描画する描画手段と、
当該描画手段が描画したビットマップをプリントするプリント手段と
を備えることを特徴とするプリント装置。 - 前記プリント装置は予めモノクロ画像データをプリントするモードに設定されていることを特徴とする請求項5に記載のプリント装置。
- プリンタにプリント動作を行わせる情報処理装置が行う情報処理方法であって、
当該プリンタに第1のカラー画像に重ねて描画させるための第2のカラー画像の透明度を定義する透明度定義データ及び当該第2のカラー画像の色を定義する色データを含むアルファブレンドデータと、前記第1のカラー画像のデータとを含むカラー画像データにおいて、前記第1のカラー画像のデータをモノクロ画像データに変換すると共に、前記アルファブレンドデータに含まれる色データをモノクロのデータに変換することで、アルファブレンドデータを含むモノクロ画像データを生成する生成工程と、
当該モノクロ画像データをプリントデータに変換する変換工程と、
当該プリントデータを前記プリンタに送信する送信工程とを備え、
前記プリンタは、
前記送信工程で送信されたプリントデータを受信する受信手段と、
受信したプリントデータを解析する解析手段と、
解析した結果、プリントデータに前記アルファブレンドデータが含まれている場合、前記モノクロ画像データに透明度定義データに基づいた透明度で前記モノクロのデータに従った画像を重ねて描画する描画手段と、
当該描画手段が描画したビットマップをプリントするプリント手段と
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - 請求項7に記載の情報処理方法によって送信されたプリントデータに基づいてプリントを行うプリント装置が行うプリント方法であって、
前記送信工程で送信されたプリントデータを受信する受信工程と、
受信したプリントデータを解析する解析工程と、
解析した結果、プリントデータに前記アルファブレンドデータが含まれている場合、前記モノクロ画像データに透明度定義データに基づいた透明度で前記モノクロのデータに従った画像を重ねて描画する描画工程と、
当該描画工程で描画されたビットマップをプリントするプリント工程と
を備えることを特徴とするプリント方法。 - コンピュータを請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
- プリント装置を請求項5又は6に記載のプリント装置として機能させることを特徴とするプログラム。
- コンピュータに請求項7に記載の情報処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
- プリント装置に請求項8に記載のプリント方法を実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項9乃至12の何れか1項に記載のプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
- プリンタと、当該プリンタにプリント動作を行わせる情報処理装置と、で構成されているシステムであって、
前記情報処理装置は、
当該プリンタに第1のカラー画像に重ねて描画させるための第2のカラー画像の透明度を定義する透明度定義データ及び当該第2のカラー画像の色を定義する色データを含むアルファブレンドデータと、前記第1のカラー画像のデータとを含むカラー画像データにおいて、前記第1のカラー画像のデータをモノクロ画像データに変換すると共に、前記アルファブレンドデータに含まれる色データをモノクロのデータに変換することで、アルファブレンドデータを含むモノクロ画像データを生成する生成手段と、
当該モノクロ画像データをプリントデータに変換する変換手段と、
当該プリントデータを前記プリンタに送信する送信手段とを備え、
前記プリンタは、
前記送信手段により送信されたプリントデータを受信する受信手段と、
受信したプリントデータを解析する解析手段と、
解析した結果、プリントデータに前記アルファブレンドデータが含まれている場合、前記モノクロ画像データに透明度定義データに基づいた透明度で前記モノクロのデータに従った画像を重ねて描画する描画手段と、
当該描画手段が描画したビットマップをプリントするプリント手段と
を備えることを特徴とするシステム。
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