JP2022022666A - バタフライバルブ及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】低温時に凍結によって弁体の動作が妨げられることを効果的に抑制することができるバタフライバルブ及び燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システム10は、燃料電池スタック12に接続されたカソード系流路46に設けられたバタフライバルブ60を備える。バタフライバルブ60は、ハウジング72と、弁体74と、弁体74を回動させるための回動軸76と、を有し、回動軸76の軸線は、水平方向に延在し、ハウジング72の下側内面92には、下方から上方に向かって突出して弁体74の閉状態で弁体74の外周端が着座する下側シート部100が設けられた突起部94が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、バタフライバルブ及び燃料電池システムに関する。
例えば、特許文献1には、燃料電池に接続された酸化剤ガス排出流路にバタフライバルブを設けた構成が開示されている。
特許第4905330号公報
上述した従来技術では、燃料電池の発電時に発生した生成水や凝縮水等の液水が酸化剤ガス排出流路を流れてバタフライバルブの弁体に付着することがある。そうすると、低温時に、弁体を閉弁した状態で当該弁体に付着した液水が凍結した場合に、弁体の動作が妨げられるという問題がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、低温時に凍結によって弁体の動作が妨げられることを効果的に抑制することができるバタフライバルブ及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、燃料電池に接続されるとともに酸化剤ガスが流通するカソード系流路に設けられたバタフライバルブであって、前記酸化剤ガスが流通する流路が形成された筒状のハウジングと、前記流路を開閉するための弁体と、前記弁体を回動させるための回動軸と、を備え、前記回動軸の軸線は、水平方向に延在し、前記ハウジングの内面には、下方から上方に向かって突出して前記弁体の閉状態で当該弁体の外周端が着座するシート部が設けられた突起部が形成されている、バタフライバルブである。
本発明の他の態様は、燃料電池に接続されるとともに酸化剤ガスが流通するカソード系流路にバタフライバルブを設けた燃料電池システムであって、前記バタフライバルブは、上述したバタフライバルブである、燃料電池システムである。
本発明によれば、ハウジングの内面に下方から上方に向かって突出した突起部を設けているため、燃料電池からハウジング内に導かれた液水が弁体に付着する量を抑えることができる。これにより、低温時に凍結によって弁体の動作が妨げられることを効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの概略構成説明図である。 図1のバタフライバルブの正面図である。 図2のバタフライバルブの一部断面斜視図である。 図3のバタフライバルブの一部拡大断面図である。 ハウジングの流路に液水が流入した状態を示す断面説明図である。 バタフライバルブが水平方向に対して傾斜した状態を示す断面説明図である。
以下、本発明に係るバタフライバルブ及び燃料電池システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示す燃料電池システム10は、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両(図示せず)に搭載される。ただし、燃料電池システム10は、定置型としても用いることができる。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池スタック12(燃料電池)、燃料ガス装置14及び酸化剤ガス装置16を備える。なお、図示は省略するが、燃料電池システム10は、燃料電池スタック12を冷却するための冷却媒体供給装置、バッテリ等をさらに備えている。
燃料電池スタック12は、燃料ガス(例えば、水素ガス)と酸化剤ガス(例えば、空気)との電気化学反応により発電する。燃料電池スタック12は、水平方向に積層される複数の発電セル18を備える。発電セル18は、電解質膜・電極構造体20を第1セパレータ22及び第2セパレータ24で挟持して構成されている。第1セパレータ22及び第2セパレータ24のそれぞれは、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
電解質膜・電極構造体20は、電解質膜26と、電解質膜26を挟持するアノード電極28及びカソード電極30とを備える。電解質膜26は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜26は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
第1セパレータ22と電解質膜・電極構造体20との間には、アノード電極28に燃料ガスを導くための燃料ガス流路32が設けられている。第2セパレータ24と電解質膜・電極構造体20との間には、カソード電極30に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路34が設けられている。
燃料電池スタック12には、燃料ガス入口36a、燃料ガス出口36b、酸化剤ガス入口38a及び酸化剤ガス出口38bが設けられる。燃料ガス入口36aは、各発電セル18を積層方向に貫通するとともに、各発電セル18の燃料ガス流路32の供給側に連通する。燃料ガス出口36bは、各発電セル18を積層方向に貫通するとともに、各発電セル18の燃料ガス流路32の排出側に連通する。
酸化剤ガス入口38aは、各発電セル18を積層方向に貫通するとともに、各発電セル18の酸化剤ガス流路34の供給側に連通する。酸化剤ガス出口38bは、各発電セル18を積層方向に貫通するとともに、各発電セル18の酸化剤ガス流路34の排出側に連通する。
燃料ガス装置14は、燃料ガス入口36aに連通する燃料ガス供給路40と、燃料ガス出口36bに連通する燃料ガス排出路42とを有する。燃料ガス供給路40には、燃料ガス供給部44が設けられている。燃料ガス供給部44は、高圧の燃料ガス(高圧水素ガス)を貯留する図示しない燃料ガスタンク(水素ガスタンク)等を含む。燃料ガス供給部44の燃料ガスは、燃料ガス供給路40及び燃料ガス入口36aを介して燃料ガス流路32に供給される。燃料ガス排出路42は、アノード電極28で少なくとも一部が使用された燃料ガス(燃料排ガス)を燃料ガス出口36bから排出する。
酸化剤ガス装置16は、燃料電池スタック12に接続されるとともに酸化剤ガスが流通するカソード系流路46を備える。カソード系流路46は、酸化剤ガス入口38aに連通する酸化剤ガス供給路48と、酸化剤ガス出口38bに連通する酸化剤ガス排出路50と、酸化剤ガス供給路48と酸化剤ガス排出路50とを互いに接続するスタックバイパス流路52とを有する。
酸化剤ガス供給路48には、酸化剤ガス供給部54と加湿器56とが設けられている。酸化剤ガス供給部54は、例えば、大気から空気を圧縮して供給するエアポンプを含む。加湿器56は、燃料電池スタック12から排出された水分を含む酸化剤ガス(酸化剤排ガス)により燃料電池スタック12に供給する酸化剤ガスを加湿する。
酸化剤ガス供給路48において、酸化剤ガス供給部54と加湿器56との間の部分には、入口側封止弁58が設けられている。入口側封止弁58は、酸化剤ガス供給路48を開閉するバタフライバルブ60である。
酸化剤ガス排出路50において、加湿器56よりも下流側には、出口側封止弁66が設けられている。出口側封止弁66は、酸化剤ガス排出路50を開閉するバタフライバルブ60である。出口側封止弁66は、酸化剤ガスの圧力調整用の背圧弁としての機能も有する。ただし、出口側封止弁66と背圧弁は、それぞれ別々に設けられてもよい。
スタックバイパス流路52の一端は、酸化剤ガス排出路50の背圧弁68よりも下流側の部分に接続されている。スタックバイパス流路52の他端は、酸化剤ガス供給路48における酸化剤ガス供給部54と入口側封止弁58との間の部分に接続されている。スタックバイパス流路52には、スタックバイパス流路52を開閉するスタックバイパス弁70が設けられている。
図2及び図3に示すように、バタフライバルブ60は、ハウジング72、弁体74、回動軸76及び駆動源78を備える。ハウジング72は、円筒状に形成されている。ハウジング72に形成された流路80(内孔)は、酸化剤ガスが流通するカソード系流路46の一部(酸化剤ガス供給路48の一部又は酸化剤ガス排出路50の一部)を形成する。ハウジング72の流路80は、水平方向に延在している。ハウジング72は、弁体74を収容する。
ハウジング72は、ハウジング72の上側部分を形成する円弧状の上壁部82と、ハウジング72の下側部分を形成する円弧状の下壁部84とを有する。上壁部82の両端部は、回動軸76よりも下方に位置している。すなわち、上壁部82は、ハウジング72の周方向に180°以上の範囲に亘って延在している。下壁部84は、ハウジング72の周方向に180°未満の範囲に亘って延在している。ただし、ハウジング72の周方向に沿った上壁部82及び下壁部84のそれぞれの長さは、適宜設定可能である。
上壁部82の内面(上側内面86)は、円弧状に延在している。ハウジング72の延在方向(酸化剤ガスの流通方向、矢印X方向)における上側内面86の中央には、弁体74が着座する上側シート部88が設けられている。上側シート部88は、ゴム等の弾性部材により構成されるとともにハウジング72の周方向に延在している。
下壁部84は、下壁部本体90と、下壁部本体90の内面(下側内面92)から内方に突出した突起部94とを含む。下側内面92は、回動軸76よりも下方に位置している。上側内面86は、下側内面92の上方に位置している。下壁部本体90のうちハウジング72の周方向の両端部は、上壁部82の外周部に連結している。下側内面92は、連結面96を介して上側内面86に連なっている。連結面96は、上側内面86から下側内面92に向かってハウジング72の径方向外方に傾斜している。
突起部94は、下方から上方に向かって突出している。突起部94は、回動軸76の下方に位置している。突起部94及び下側内面92は、ハウジング72の延在方向の中央を中心に左右対称形状である。突起部94は、ハウジング72の周方向において、下壁部本体90(下側内面92)の全長に亘って延在している。すなわち、ハウジング72の内面(下側内面92)の少なくとも最下部には、上方に向かって突出した突起部94が設けられている。
下側内面92は、第1傾斜部92aと第2傾斜部92bとを含む。第1傾斜部92aは、突起部94の基端から下壁部本体90の一端面90a(矢印X1方向の端面)までハウジング72の径方向外方に直線状に傾斜している。第2傾斜部92bは、突起部94の基端から下壁部本体90の他端面90b(矢印X2方向の端面)までハウジング72の径方向外方に傾斜している。第1傾斜部92a及び第2傾斜部92bのそれぞれは、突起部94からハウジング72の延在方向に離間するに従って径方向外方に直線状に傾斜している。
図4に示すように、水平方向に延在した第1線分L1に対する第1傾斜部92aの第1傾斜角度θ1は、例えば、5°以上30°以下に設定されるのが好ましく、10°以上20°以下に設定されるのがより好ましい。水平方向に延在した第2線分L2に対する第2傾斜部92bの第2傾斜角度θ2は、第1傾斜角度θ1と同様に設定されるのが好ましい。
これにより、燃料電池車両が坂道に停車してハウジング72の延在方向に沿った線分L5が水平方向に延在した線分L0に対して傾斜した場合に、ハウジング72内にある液水Wが弁体74に導かれることが効果的に抑えられる(図6参照)。ただし、第1傾斜角度θ1及び第2傾斜角度θ2のそれぞれは、適宜設定可能である。第1傾斜部92a及び第2傾斜部92bのそれぞれは、ハウジング72の延在方向(矢印X方向)に沿って湾曲状又は階段状に傾斜してもよい。
突起部94には、第1傾斜部92aに連なる第1側面98aと、第2傾斜部92bに連なる第2側面98bと、突起部94の上端に位置する凸状湾曲面98cとを含む。第1側面98a及び第2側面98bは、突起部94の上端から下側内面92に向かって互いに離間する方向に傾斜している。
換言すれば、第1側面98aは、凸状湾曲面98c(突起部94の上端)から第1傾斜部92aに向かって第2側面98bとは反対側(矢印X1方向)に傾斜している。第2側面98bは、凸状湾曲面98cから第2傾斜部92bに向かって第1側面98aとは反対側(矢印X2方向)に傾斜している。すなわち、突起部94は、突起部94の突出端に向かって幅狭に形成されている。
図4に示すように、鉛直方向に延在した第3線分L3に対する第1側面98aの第3傾斜角度θ3は、例えば、5°以上30°以下に設定されるのが好ましく、10°以上20°以下に設定されるのがより好ましい。鉛直方向に延在した第4線分L4に対する第2側面98bの第4傾斜角度θ4は、第3傾斜角度θ3と同様に設定されるのが好ましい。
これにより、燃料電池車両が坂道に停車してハウジング72の延在方向に沿った線分L5が線分L0に対して傾斜した場合に、ハウジング72内にある液水Wが弁体74に導かれること効果的に抑えられる(図6参照)。ただし、第3傾斜角度θ3及び第4傾斜角度θ4のそれぞれは、適宜設定可能である。
凸状湾曲面98cは、円弧状の横断面を有する。突起部94の突出端(凸状湾曲面98c)は、上側内面86に対して段差なく連なっている(図2及び図3参照)。凸状湾曲面98cには、弁体74が着座する下側シート部100が設けられている。下側シート部100は、ゴム等の弾性部材により構成されるとともに、ハウジング72の周方向において凸状湾曲面98cの全長に亘って延在している。
図2及び図3に示すように、弁体74は、ハウジング72の流路80を開閉する。弁体74は、円形状に形成されている。弁体74は、回動軸76が挿通する軸部102と、軸部102の両側に設けられた第1平板部104a及び第2平板部104bとを有する。軸部102は、弁体74の中心を通るとともに上下方向と矢印X方向とに直交する矢印Y方向(水平方向)に延在した円筒部である。軸部102の両端面は、上側内面86に接触している。
第1平板部104aは、円形の板を円の弦に沿って切り欠いたような形状を有している。第1平板部104aは、軸部102の全長に亘って延在している。第1平板部104aの外周面は、弁体74の閉状態で上側シート部88に対して略気密に着座(接触)する。弁体74の閉状態で、第1平板部104aの外周面と上側シート部88との間には、僅かな隙間が形成されてもよい。
第2平板部104bは、円形の板を円の弦に沿って切り欠いたような形状を有している。第2平板部104bは、軸部102の全長に亘って延在している。すなわち、第2平板部104bは、第1平板部104aと同様に形成されている。第1平板部104aと第2平板部104bとは、軸部102を中心に上下対称形状である。つまり、第2平板部104bは、軸部102の周方向に第1平板部104aを180°回転させたような形状に形成されている。第2平板部104bの外周面は、弁体74の閉状態で下側シート部100に対して略気密に着座(接触)する。弁体74の閉状態で、第2平板部104bの外周面と下側シート部100との間には、僅かな隙間が形成されてもよい。
回動軸76は、水平方向(矢印Y方向)に延在している。回動軸76は、弁体74の軸部102の内面に対して固定されている。つまり、弁体74は、回動軸76の回動に伴って回動する。回動軸76は、上壁部82及び下壁部84に対して回動可能に支持されている。駆動源78は、回動軸76を回動動作させるためのモータである(図2参照)。
次に、燃料電池システム10の動作について説明する。
図1に示すように、燃料ガス装置14では、燃料ガス供給部44から燃料ガス供給路40に送られた燃料ガス(例えば、水素ガス)は、燃料電池スタック12の燃料ガス入口36aに供給される。燃料ガス入口36aに供給された燃料ガスは、燃料ガス流路32に導入され、燃料ガス流路32に沿って移動することにより、電解質膜・電極構造体20のアノード電極28に供給される。
酸化剤ガス装置16では、酸化剤ガス供給部54から酸化剤ガス供給路48に送られた酸化剤ガス(例えば、圧縮空気)は、加湿器56を通過する際に加湿された後、燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口38aに供給される。酸化剤ガス入口38aに供給された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路34に導入され、酸化剤ガス流路34に沿って移動することにより、電解質膜・電極構造体20のカソード電極30に供給される。
従って、各発電セル18では、アノード電極28に供給される燃料ガス(水素ガス)とカソード電極30に供給される酸化剤ガス中の酸素とが、電気化学反応に消費されて発電が行われる。この際、アノード電極28ではプロトンが生成され、このプロトンが電解質膜26内を伝導してカソード電極30に移動する。一方、カソード電極30では、プロトン、電子、酸化剤ガス中の酸素によって水が発生する。
アノード電極28に供給されて一部が消費された燃料ガス(燃料排ガス)は、燃料ガス出口36bから燃料ガス排出路42に排出される。カソード電極30に供給されて一部が消費された酸化剤ガス(酸化剤排ガス)は、カソード電極30で発生した生成水とともに酸化剤ガス出口38bから酸化剤ガス排出路50に排出される。そのため、酸化剤ガス排出路50には、生成水や凝縮水等を含む液水Wが酸化剤排ガスとともに流通することになる。
酸化剤ガス排出路50に排出された酸化剤排ガス及び液水Wは、加湿器56を介して出口側封止弁66に導かれる。図5に示すように、出口側封止弁66(バタフライバルブ60)に導かれた液水Wは、下側内面92の第1傾斜部92aを流れて突起部94に当たる。そのため、例えば、燃料電池車両の停車時に出口側封止弁66の弁体74を閉状態にした場合であっても、弁体74に液水Wが付着することが抑えられる。従って、低温時に液水Wが凍結して出口側封止弁66の弁体74の動作が妨げられることが抑制される。
出口側封止弁66の下流にバタフライバルブを用いた背圧弁を設けた場合、同様の効果が得られる。
酸化剤ガス供給部54から酸化剤ガス供給路48に導出された酸化剤ガスは、スタックバイパス弁70が開放されていた場合、スタックバイパス流路52を介して酸化剤ガス排出路50に導かれる。入口側封止弁58には、大気中に水分が導かれる。しかしながら、入口側封止弁58は、出口側封止弁66と同様の構成のバタフライバルブ60である。そのため、低温時に液水Wが凍結して背圧弁68の弁体74の動作が妨げられることが抑制される。
また、図6に示すように、燃料電池車両が坂道等に停車した場合、ハウジング72の延在方向に沿った線分L5は、水平方向に延在した線分L0に対して傾斜することがある。しかしながら、本実施形態では、第1傾斜部92a及び第2傾斜部92bのそれぞれは、突起部94からハウジング72の延在方向に離間するに従って径方向外方に傾斜している。そのため、液水Wが突起部94(弁体74)に導かれることが効果的に抑制される。
本実施形態に係るバタフライバルブ60及び燃料電池システム10は、以下の効果を奏する。
ハウジング72の内面には、下方から上方に向かって突出して弁体74の閉状態で弁体74の外周端が着座する下側シート部100が設けられた突起部94が形成されている。このような構成によれば、燃料電池スタック12からハウジング72内に導かれた液水Wが弁体74に付着する量を抑えることができる。これにより、低温時に凍結によって弁体74の動作が妨げられることを効果的に抑制することができる。
突起部94は、ハウジング72の内面の少なくとも最下部に位置している。
このような構成によれば、ハウジング72の内面の最下部を流通する液水Wが弁体74に付着することを突起部94によって抑えることができる。
突起部94の上端には、凸状湾曲面98cが形成され、凸状湾曲面98cには、下側シート部100が設けられている。
このような構成によれば、弁体74(第2平板部104b)に付着した液水Wを、凸状湾曲面98cを介して下側内面92に導くことができるため、低温時に凍結によって弁体74の動作が妨げられることを一層効果的に抑制することができる。
突起部94は、回動軸76よりも下方のみに設けられている。
このような構成によれば、回動軸76よりも上方に突起部94が設けられないため、酸化剤ガスの流通抵抗を小さくすることができる。
ハウジング72の内面は、回動軸76よりも下方に位置する下側内面92と、下側内面92よりも上方に位置する上側内面86と、を含む。突起部94は、ハウジング72の周方向において、下側内面92の全長に亘って延在している。
このような構成によれば、ハウジング72の下側内面92を流れる液水Wが弁体74に付着することを一層効果的に抑えることができる。
下側内面92は、突起部94からハウジング72の延在方向に離間するに従って径方向外方に傾斜した第1傾斜部92a及び第2傾斜部92bを含んでいる。
このような構成によれば、ハウジング72の下側内面92を流通する液水Wが弁体74に付着することをより一層効果的に抑えることができる。
突起部94の2つの側面(第1側面98a及び第2側面98b)は、当該突起部94の上端から下側内面92に向かって互いに離間する方向に傾斜している。
このような構成によれば、弁体74に付着した液水Wを第1側面98a又は第2側面98bを介して下側内面92に円滑に導くことができる。
カソード系流路46は、燃料電池スタック12から排出された酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス排出路50を有する。バタフライバルブ60によって、酸化剤ガス排出路50に設けられた出口側封止弁66が構成されている。
このような構成によれば、出口側封止弁66において、低温時に凍結によって弁体74の動作が妨げられることを効果的に抑制することができる。
カソード系流路46は、燃料電池スタック12に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給路48を有する。バタフライバルブ60によって、酸化剤ガス供給路48に設けられた入口側封止弁58が構成されている。
このような構成によれば、入口側封止弁58において、低温時に凍結によって弁体74の動作が妨げられることを効果的に抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、燃料電池(12)に接続されるとともに酸化剤ガスが流通するカソード系流路(46)に設けられたバタフライバルブ(60)であって、前記酸化剤ガスが流通する流路(80)が形成された筒状のハウジング(72)と、前記流路を開閉するための弁体(74)と、前記弁体を回動させるための回動軸(76)と、を備え、前記回動軸の軸線は、水平方向に延在し、前記ハウジングの内面には、下方から上方に向かって突出して前記弁体の閉状態で当該弁体の外周端が着座するシート部(100)が設けられた突起部(94)が形成されている、バタフライバルブを開示している。
上記のバタフライバルブにおいて、前記突起部は、前記ハウジングの内面の少なくとも最下部に位置してもよい。
上記のバタフライバルブにおいて、前記突起部の上端には、凸状湾曲面(98c)が形成され、前記凸状湾曲面には、前記シート部が設けられてもよい。
上記のバタフライバルブにおいて、前記突起部は、前記回動軸よりも下方のみに設けられてもよい。
上記のバタフライバルブにおいて、前記ハウジングの内面は、前記回動軸よりも下方に位置する下側内面(92)と、前記下側内面よりも上方に位置する上側内面(86)と、を含み、前記突起部は、前記ハウジングの周方向において、前記下側内面の全長に亘って延在してもよい。
上記のバタフライバルブにおいて、前記下側内面は、前記突起部から前記ハウジングの延在方向に離間するに従って径方向外方に傾斜した傾斜部(92a、92b)を含んでもよい。
上記のバタフライバルブにおいて、前記突起部の2つの側面(98a、98b)は、当該突起部の上端から前記下側内面に向かって互いに離間する方向に傾斜してもよい。
上記実施形態は、燃料電池に接続されるとともに酸化剤ガスが流通するカソード系流路にバタフライバルブを設けた燃料電池システム(10)であって、前記バタフライバルブは、上述したバタフライバルブである、燃料電池システムを開示している。
上記の燃料電池システムにおいて、前記カソード系流路は、前記燃料電池から排出された前記酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス排出路(50)を有し、前記バタフライバルブによって、前記酸化剤ガス排出路に設けられた出口側封止弁(66)が構成されてもよい。
上記の燃料電池システムにおいて、前記カソード系流路は、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給路(48)を有し、前記バタフライバルブによって、前記酸化剤ガス供給路に設けられた入口側封止弁(58)が構成されてもよい。
10…燃料電池システム 12…燃料電池スタック(燃料電池)
16…酸化剤ガス装置 46…カソード系流路
48…酸化剤ガス供給路 50…酸化剤ガス排出路
52…スタックバイパス流路 58…入口側封止弁
60…バタフライバルブ 66…出口側封止弁
68…背圧弁 72…ハウジング
74…弁体 76…回動軸
80…流路 86…上側内面
92…下側内面 92a…第1傾斜部(傾斜部)
92b…第2傾斜部(傾斜部) 94…突起部
98a…第1側面(側面) 98b…第2側面(側面)
98c…凸状湾曲面 100…下側シート部(シート部)

Claims (10)

  1. 燃料電池に接続されるとともに酸化剤ガスが流通するカソード系流路に設けられたバタフライバルブであって、
    前記酸化剤ガスが流通する流路が形成された筒状のハウジングと、
    前記流路を開閉するための弁体と、
    前記弁体を回動させるための回動軸と、を備え、
    前記回動軸の軸線は、水平方向に延在し、
    前記ハウジングの内面には、下方から上方に向かって突出して前記弁体の閉状態で当該弁体の外周端が着座するシート部が設けられた突起部が形成されている、バタフライバルブ。
  2. 請求項1記載のバタフライバルブであって、
    前記突起部は、前記ハウジングの内面の少なくとも最下部に位置している、バタフライバルブ。
  3. 請求項1又は2に記載のバタフライバルブであって、
    前記突起部の上端には、凸状湾曲面が形成され、
    前記凸状湾曲面には、前記シート部が設けられている、バタフライバルブ。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のバタフライバルブであって、
    前記突起部は、前記回動軸よりも下方のみに設けられている、バタフライバルブ。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のバタフライバルブであって、
    前記ハウジングの内面は、
    前記回動軸よりも下方に位置する下側内面と、
    前記下側内面よりも上方に位置する上側内面と、を含み、
    前記突起部は、前記ハウジングの周方向において、前記下側内面の全長に亘って延在している、バタフライバルブ。
  6. 請求項5記載のバタフライバルブであって、
    前記下側内面は、前記突起部から前記ハウジングの延在方向に離間するに従って径方向外方に傾斜した傾斜部を含んでいる、バタフライバルブ。
  7. 請求項5又は6に記載のバタフライバルブであって、
    前記突起部の2つの側面は、当該突起部の上端から前記下側内面に向かって互いに離間する方向に傾斜している、バタフライバルブ。
  8. 燃料電池に接続されるとともに酸化剤ガスが流通するカソード系流路にバタフライバルブを設けた燃料電池システムであって、
    前記バタフライバルブは、請求項1~7のいずれか1項に記載のバタフライバルブである、燃料電池システム。
  9. 請求項8記載の燃料電池システムであって、
    前記カソード系流路は、前記燃料電池から排出された前記酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス排出路を有し、
    前記バタフライバルブによって、前記酸化剤ガス排出路に設けられた出口側封止弁が構成されている、燃料電池システム。
  10. 請求項8記載の燃料電池システムであって、
    前記カソード系流路は、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給路を有し、
    前記バタフライバルブによって、前記酸化剤ガス供給路に設けられた入口側封止弁が構成されている、燃料電池システム。
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