JP2022018886A - 平屋建て木造住宅 - Google Patents
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Description
一方、一般的な木造住宅では次のような問題がある。
木材という素材の強度上、大空間を作ることは難しく、特に多雪エリアにあっては屋根加重が増すので更に難しくなる。木造で大空間を作る際には間取りを区画する各壁に構造上必要な柱や耐力壁を設けることが多く、間取りを変更する場合、この柱や耐力壁を除去することが難しいため間取り変更の自由度が低くなる。
また、構造上必要な柱や耐力壁を設けた壁の直下に基礎の立ち上がりを作ることが一般的であるため、図14に示すように基礎内部は多くの立ち上がりが入り組んで迷路のようになる事が多い。したがって、水回りの位置を変更しようとすると水回り器材や配管のルートが立ち上がりに干渉する確率が高くなり、これにより間取り変更の自由度が低くなったり、作業性が低下したりする問題もある。
また、前記外壁の下方と前記コアの下方のみに基礎の立ち上がりを備えることを特徴とする。
また、前記基礎が長方形であり、前記基礎の外周の前記立ち上がりのうち長辺側の前記立ち上がりの長手方向の中央部分に水回り用の複数のさや管を備えることを特徴とする。
また、複数の前記さや管の直径が同一であることを特徴とする。
また、前記コアが水平方向に開口した開口部を備えていることを特徴とする。
また、前記開口部の内部が収納スペースであることを特徴とする。
リビング、寝室、水回り等の居住スペースはフロアのコア以外の空間を間仕切り壁で区画して形成する。間仕切り壁は構造体の一部として耐力を分担する部材ではなく、簡易な材料で制作できる。したがって、構造強度を気にせず容易に取り外すことが可能で、間取り変更の自由度が高まり、且つ間取り変更を容易に行うことができるようになった。
特に、水回り用の複数のさや管を基礎の長辺側の立ち上がりの中央部分に配置することで、従来と比較して水回りの位置を変更する際に水回り器材や配管のルートが立ち上がりに干渉する確率が大幅に低くなる。また、配管が長くなりすぎることを防ぎ、配管の勾配を確保することが容易になる。
更に、複数のさや管を同一径にすれば、間取り変更の際のさや管の差し替えを容易に行うことができる。
このように水回りの位置を大きく移動させることができるのでライフスタイルに合わせた大幅な間取り変更が可能となった。
コアが開口部を備えることにすれば空間を有効利用でき、デッドスペースを少なくすることができる。
特に、平屋建ての住宅は複数階建ての住宅と比較して空間が狭くなり、収納スペースを確保するのが難しいが、コアの開口部の内部を収納スペースとして利用することでこの問題を解消できる。また、コアの周囲に配置されるリビング、寝室、水回り等からコア内部の収納スペースに容易にアクセスできるので利便性が向上する。
図1~図3に示すように平屋建て木造住宅1は外壁10、コア20及び屋根面30を備えている。
外壁10はフロア40の外周部に配置される。フロア40の形状は特に限定されないが、長方形や正方形が好ましい。外壁は耐力壁及び柱で構成される。耐力壁とは「建物の壁のうち、構造体の一部として耐力を分担する壁面」(広辞苑)を指し、水平力及び建物の自重等による鉛直力に対抗する壁体である。耐力壁の構造は特に限定されず、例えば軸組において隣接する柱材間の開口部全面を覆うように構造用合板を張り付けた構造や、軸組において隣接する柱材間の開口部に筋交いを架け渡した構造が挙げられる。
外壁の材料は木材であればよい。外壁の外表面には化粧板が張り付けられる。
コア20の開口部21の内部は主に収納スペース22として使用する。平屋建ての住宅は複数階建ての住宅と比較して空間が狭くなり、収納スペース22を確保するのが難しいが、本発明ではコア20の内部を収納スペース22として利用することでこの問題を解消している。また、コア20の周囲に配置するリビング、寝室、水回り等から収納スペース22に容易にアクセスできて利便性を向上させることができる。図5及び図6に示したコア20の場合、2つのコア20の間を通路(動線)23として使用することもできる。なお、コア20が開口部21を備えないことにしてもよい。
基礎50を長方形にした場合、図10(a)に示すように従来同様にキッチン、トイレ、洗面、浴槽の水回り用の複数のさや管60をそれぞれキッチン、トイレ、洗面所、浴室に近くなるように配置すると、図10(b)に示すように間取り変更の際に配管61同士が交差してしまったり、配管61の長さLが長くなり勾配が小さくなってしまったりする等の問題が生じる。また、各さや管60の直径を異ならせていた場合(例えば50φと75φ)、間取り変更の際に配管61の差し替えができないおそれが生じる。
更に、各さや管60の直径を同一にしておけば、間取り変更の際にさや管60の差し替えを容易に行うことができる。さや管60の直径を可能な限り大きく(例えば100φ)することがさや管60の差し替えを更に容易にする観点から好ましい。
図13に示すように平屋建て木造住宅2が小屋裏収納70を備えていてもよい。建築確認申請では小屋裏収納70の平均天井高さが1.4mを超えると2階建て住宅として申請することになるが、本明細書においては小屋裏収納の平均天井高さが1.4mを超えており、建築確認申請では2階建て住宅に該当する場合であっても居室が1階部分のみに存在する場合は「平屋建て」に含むものとする。
2 平屋建て木造住宅
10 外壁
20 コア
21 開口部
22 収納スペース
23 通路(動線)
30 屋根面
40 フロア
41 間仕切り壁
50 基礎
51 立ち上がり
60 さや管
61 配管61
70 小屋裏収納
また、前記基礎が長方形であり、前記基礎の外周の前記立ち上がりのうち長辺側の前記立ち上がりの長手方向の中央部分に水回り用の複数のさや管を備えることを特徴とする。
また、複数の前記さや管の直径が同一であることを特徴とする。
また、前記コアが水平方向に開口した開口部を備えていることを特徴とする。
また、前記開口部の内部が収納スペースであることを特徴とする。
Claims (6)
- フロアの外周部に配置される外壁と、前記フロアの中央に配置されるコアと、前記外壁及び前記コアに支持される屋根面とを備えており、
前記フロアの前記コア以外の空間を間仕切り壁で区画することで居住スペースとすることを特徴とする平屋建て木造住宅。
- 前記外壁の下方と前記コアの下方のみに基礎の立ち上がりを備えることを特徴とする請求項1に記載の平屋建て木造住宅。
- 前記基礎が長方形であり、前記基礎の外周の前記立ち上がりのうち長辺側の前記立ち上がりの長手方向の中央部分に水回り用の複数のさや管を備えることを特徴とする請求項2に記載の平屋建て木造住宅。
- 複数の前記さや管の直径が同一であることを特徴とする請求項3に記載の平屋建て木造住宅。
- 前記コアが水平方向に開口した開口部を備えていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の平屋建て木造住宅。
- 前記開口部の内部が収納スペースであることを特徴とする請求項5に記載の平屋建て木造住宅。
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JP2020122309A JP6913408B1 (ja) | 2020-07-16 | 2020-07-16 | 平屋建て木造住宅 |
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JP2020122309A JP6913408B1 (ja) | 2020-07-16 | 2020-07-16 | 平屋建て木造住宅 |
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- 2020-07-16 JP JP2020122309A patent/JP6913408B1/ja active Active
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