JP2022013345A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制しつつ、加熱対象物の焼けが浅くなりにくい加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器1は、加熱部26と、温度センサー46と、制御部16と、メニュー選択部170aと、を備える。制御部16は、温度センサー46にて検出した温度THに基づいて、加熱部26の加熱量を制御する。制御部16は、選択された調理メニューに係る自動調理モードの実行中に、選択された調理メニューと自動調理モードの開始時の温度THとに応じて決まる余熱開始可能時間Trh及び余熱開始温度THrhに基づいて余熱モードを実行可能である。余熱モードは、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhの経過後に、温度THが余熱開始温度THrh以上となった時に、加熱部26による加熱を停止して、余熱による加熱対象物の加熱を行うモードである。【選択図】図8

Description

本開示は、加熱調理器に関する。
特許文献1には、加熱調理器が開示されている。この加熱調理器は、温度検知部と、自動調理モード選択部と、燃焼制御部と、最小所要時間設定部と、異常過熱防止温度設定部と、早切れ防止判定部と、を有する。
最小所要時間設定部は、被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間を設定する。異常過熱防止温度設定部は、自動調理中の異常過熱時にガスバーナを強制消火するための異常過熱防止温度を設定する。早切れ防止判定部は、最小所要時間より前の所定の早切れ防止判定時間から最小所要時間までの判定時間内に、庫内温度が異常過熱防止温度より低い所定の早切れ防止判定温度以上であるかどうかを判定する。
判定時間内に、庫内温度が、異常過熱防止温度より低いが、早切れ防止判定温度以上となった場合、ガスバーナを消火し、少なくとも最小所要時間まで余熱で自動調理を継続させる。
特開2015-213554号公報
上述した加熱調理器にあっては、最小所要時間より前の判定時間内に、庫内温度が早切れ防止判定温度以上となった場合、ガスバーナを消火して少なくとも最小所要時間まで余熱で自動調理を継続させるため、被調理物の焼き過ぎを生じることがない。
しかしながら、この場合、被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間を経過する前にガスバーナを消火するため、被調理物の焼き過ぎが生じることは抑制しやすいものの、被調理物の焼けが浅くなりやすい、という問題があった。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制しつつ、加熱対象物の焼けが浅くなりにくい加熱調理器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る加熱調理器は、加熱対象物を加熱するための加熱部と、前記加熱対象物の温度を検出する温度センサーと、制御部と、メニュー選択部と、を備える。前記制御部は、前記温度センサーにて検出した温度に基づいて、前記加熱部の加熱量を制御する。前記メニュー選択部は、複数の調理メニューから一の調理メニューを選択するためのものである。前記制御部は、前記調理メニューに係る自動調理モードを実行可能である。前記制御部は、選択された前記調理メニューに係る前記自動調理モードの実行中に、前記選択された前記調理メニューと前記自動調理モードの開始時に前記温度センサーに検出された温度とに応じて決まる余熱開始可能時間及び余熱開始温度に基づいて制御を行う余熱モードを実行可能である。前記余熱モードは、前記自動調理モードの開始から前記余熱開始可能時間の経過後に、前記温度センサーに検出された温度が前記余熱開始温度以上となった時に、前記加熱部による加熱を停止して、余熱による前記加熱対象物の加熱を行うモードである。
本開示の一態様に係る加熱調理器は、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制しつつ、加熱対象物の焼けが浅くなりにくい。
図1は、第一実施形態に係る加熱調理器の斜視図である。 図2は、同上の加熱調理器が有するグリル装置を、前後方向と直交する断面で示した断面図である。 図3は、同上のグリル装置であって、一部を断面で示した斜視図である。 図4は、同上のグリル装置のガス供給路を示した図である。 図5は、同上の加熱調理器の操作パネルを示した平面図である。 図6は、同上の加熱調理器のブロック図である。 図7は、同上の加熱調理器の自動調理工程の制御方法を示したフローチャートである。 図8は、同上の加熱調理器の自動調理工程における温度センサーの検出温度のタイムチャートである。 図9は、第二実施形態に係る加熱調理器の自動調理工程の制御方法を示したフローチャートである。 図10は、同上の加熱調理器の自動調理工程における温度センサーの検出温度のタイムチャートである。
(1)概要
図1に示す第一実施形態の加熱調理器1は、グリル付きのガスコンロであって、詳しくはキッチンカウンター(図示せず)に形成された孔に上方より挿入されて設置されるドロップインコンロである。なお、本開示の技術は、グリルを備えたテーブルコンロ、又はコンロを備えないガスグリル等にも適用可能である。更に言えば、本開示の技術は、グリルを備えない加熱調理器にも適用可能であり、例えば、グリルを備えず、加熱部としてコンロバーナーを備えたガスコンロ、又は加熱対象物を電磁誘導加熱により加熱する加熱部を備えた電磁調理器等にも適用可能である。
以下、第一実施形態の加熱調理器1について、加熱調理器1の設置状態における方向を用いて説明する。具体的には、加熱調理器1から見て、設計上、利用者が位置する方向を前方と規定する。また、加熱調理器1を前方から見たときを基準にして、左右方向を規定する。
第一実施形態の加熱調理器1は、加熱対象物を加熱するための加熱部26(図3参照)と、加熱対象物の温度を検出する温度センサー46(図3参照)と、制御部16(図6参照)と、メニュー選択部170a(図5参照)と、を備える。制御部16は、温度センサー46にて検出した温度に基づいて、加熱部26の加熱量を制御する。メニュー選択部170aは、複数の調理メニューから一の調理メニューを選択するためのものである。
制御部16は、調理メニューに係る自動調理モードを実行可能である。制御部16は、選択された調理メニューに係る自動調理モードの実行中に、選択された調理メニューと自動調理モードの開始時に温度センサー46に検出された温度THとに応じて決まる余熱開始可能時間Trh及び余熱開始温度THrhに基づいて制御を行う余熱モードを実行可能である。余熱モードは、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhの経過後に、温度センサー46に検出された温度THが余熱開始温度THrh以上となった時に、加熱部26による加熱を停止して、余熱による加熱対象物の加熱を行うモードである。
第一実施形態の加熱調理器1にあっては、余熱モードによる余熱での加熱により、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制することができる。更に、余熱モードによる余熱での加熱は、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trh経過前は実行されないため、加熱対象物の焼けが浅くなることも抑制することができる。
(2)詳細
以下、加熱調理器1について詳述する。図1に示すように、第一実施形態の加熱調理器1は、ケーシング10と、グリル装置2と、複数のコンロバーナー11と、制御部16(図6参照)と、天板12とを備えている。
ケーシング10は、上方に開口した箱状に形成されている。ケーシング10の内部には、複数のコンロバーナー11が設置されている。天板12はケーシング10上に設置されている。天板12はケーシング10の上面を覆っている。複数のコンロバーナー11の各々は、天板12を貫通して上方に突出している。
加熱調理器1は、複数のコンロバーナー11にそれぞれ対応する複数のコンロ用操作部15を備えている。利用者は、各コンロ用操作部15を操作することで、対応するコンロバーナー11の点火と消火の切換え及び火力の変更を行うことができる。
グリル装置2は、加熱室20を有している。図2及び図3に示すように、第一実施形態の加熱室20は、前方に開口した箱状に形成されたグリル庫である。加熱室20は、ケーシング10と天板12とで囲まれた空間に配置されている。加熱室20は、底部200、左右の側壁部201、後壁部202及び天井部203を有している。加熱室20の内側には、底部200、左右の側壁部201、後壁部202及び天井部203で囲まれた加熱空間が形成されている。加熱空間には、肉又は魚等の調理対象物を含む加熱対象物が配置される。
図3に示すように、加熱室20の前端部には、開口部25が形成されている。加熱室20の内部空間は、開口部25を介してケーシング10(図1参照)の前方に開放される。加熱対象物は、開口部25を通して加熱室20に出し入れされる。
第一実施形態のグリル装置2は、開口部25を開閉するグリル扉22(図1参照)と、グリル扉22を支持した支持機構21(図2)とを更に有している。支持機構21は、加熱室20に設置されており、グリル扉22を前後方向に移動可能に支持している。支持機構21は、例えば、一対のスライドレールで構成される。グリル扉22を前後方向に移動することで、加熱室20の開口部25はグリル扉22によって開閉される。
後壁部202の後方には、加熱室20で発生した排気(主に後述する上バーナー260及び下バーナー261にて発生する燃焼排気)を加熱室20外に排出するための排気ダクト230が接続されている。排気ダクト230の内部に排気路23が形成される。排気路23には、燃焼排気の温度を検知する温度センサー24が設けられている。排気ダクト230の下流端の開口は、天板12の後部の下側に配置されて、下流端の開口から排出される排気は、天板12の後部に設けられた排気口(不図示)を介して天板12の上方に排出される。天板12の排気口の周縁部には、排気口を覆う排気カバー18が設置される。天板12の排気口の周縁部は、その周囲よりも低い段差部(不図示)が形成され、この段差部に排気カバー18が嵌め込まれている。
第一実施形態のグリル装置2は、図2及び図3に示す調理容器5を更に有している。グリル装置2で加熱される調理対象物は、調理容器5に載せられた状態で加熱室20内に配置される。すなわち、第一実施形態のグリル装置2で加熱される加熱対象物は、調理対象物とこれを収容する調理容器5とで構成される。調理容器5は、調理対象物を受ける調理対象物受けとして機能する。
調理容器5は、金属製である。調理容器5は、上方に開口した浅底の容器状に形成されている。調理容器5は、上方から見て矩形状で水平方向に広がった板状の底板部50と、底板部50の周縁から上方に向けて突出した周壁部51とを有している。底板部50には、上下方向に貫通する孔が形成されていない。底板部50は、調理対象物が載せられる部分である。すなわち、第一実施形態では、底板部50によって、調理対象物が載せられる板状の載置部が構成されている。
なお、調理対象物受けは、上方に開口した容器状の本体と、この本体の上開口部を塞ぐ蓋とで構成されてもよいが、本体の板状をした底部によって載置部が構成される。また、調理対象物受けは、平板状の皿等であってもよく、この場合、調理対象物受けの全体が載置部となる。更に、調理対象物受けは、焼網の上に平板状の皿等が載置されて構成されてもよい。
第一実施形態のグリル装置2は、調理容器5を取り外し可能に支持する支持体6を更に有している。支持体6は、調理容器5を下方から支持している。支持体6は、上方から見て枠状に形成されている。支持体6は、例えば、金属製の線材を変形させ、この線材の両端を溶接等でつなぐことによって形成される。
支持体6の前端部は、グリル扉22に着脱可能に連結されている。支持体6及び調理容器5は、グリル扉22と連動する。グリル扉22が図1に示すように開口部25を閉じる閉じ位置に配置されたとき、支持体6及び調理容器5は、加熱室20内に配置される。利用者は、グリル扉22を閉位置より前方に動かすことで、支持体6及び調理容器5を、加熱室20の開口部25よりも前方に配置することができる。
図2及び図3に示すように、グリル装置2は、加熱部26を更に有している。第一実施形態の加熱部26は、加熱室20に配置された加熱対象物を加熱するためのグリルバーナーとして、複数のバーナー(後述する上バーナー260及び下バーナー261)を有している。なお、加熱部26は、バーナーを一つだけ有してもよい。
第一実施形態の加熱部26は、複数のバーナーとして、上バーナー260及び下バーナー261を有している。上バーナー260及び下バーナー261の各々は、ブンゼンバーナーである。上バーナー260は、加熱室20の上部(詳しくは天井部203)に取り付けられている。上バーナー260は、加熱室20内に配置された調理対象物を上方から加熱する。この場合、調理容器5に載せられた調理対象物は、上バーナー260からの輻射熱によって加熱される。
下バーナー261は、加熱室20の下部(詳しくは底部200)に設置されている。下バーナー261は、加熱室20内に配置された調理容器5(詳しくは、底板部50)及び調理対象物を下方から加熱する。下バーナー261で生じた炎は、調理容器5の底板部50に当たる。この場合、調理容器5に載せられた調理対象物は、下バーナー261によって加熱された調理容器5の熱が、調理対象物に伝達することで加熱される。なお、下バーナー261は、調理容器5の直下に配置されるものではなく、加熱室20の左右にそれぞれ配置される一対のバーナーにより構成されてもよい。
グリル装置2は、図4に示すガス供給路28を更に有している。ガス供給路28は、上バーナー260及び下バーナー261に都市ガス等の燃料ガスを供給する。第一実施形態のガス供給路28は、主流路280と、主流路280から分岐した一対の分岐路(後述する上バーナー用流路281及び下バーナー用流路282)とを有している。主流路280には、燃料ガスが供給される。一対の分岐路のうちの一方は、上バーナー260に通じる上バーナー用流路281であり、他方は下バーナー261に通じる下バーナー用流路282である。
加熱部26は、加熱部26の単位時間当たりの加熱量(火力)を変更する加熱量変更部27を有している。第一実施形態の加熱量変更部27は、開閉弁270、上バーナー用点火プラグ271、上バーナー用火力調節部272、下バーナー用点火プラグ273及び下バーナー用火力調節部274を有している。
主流路280には、開閉弁270が設けられている。開閉弁270は、例えば、電磁弁である。開閉弁270が開いた状態で、主流路280に供給された燃料ガスは、上バーナー260及び下バーナー261に供給される。
上バーナー260には、上バーナー260を点火するための上バーナー用点火プラグ271が設置されている。下バーナー261には、下バーナー261を点火するための下バーナー用点火プラグ273が設置されている。開閉弁270が開いた状態で、上バーナー用点火プラグ271が作動することにより、上バーナー260は点火される。開閉弁270が開いた状態で、下バーナー用点火プラグ273が作動することにより、下バーナー261は点火される。開閉弁270が閉じることで、上バーナー260及び下バーナー261は、消火される。
第一実施形態の上バーナー用火力調節部272は、上バーナー用流路281に設けられた電磁弁272aである。ガス供給路28は、上バーナー用流路281における電磁弁272aの上流側と下流側とを接続するバイパス路34を有している。バイパス路34の一部は、上バーナー用流路281よりも流路断面積が小さい流路35である。
上バーナー260の火力は、電磁弁272aが開閉されることにより、調節される。電磁弁272aが開いた状態では、主流路280から上バーナー用流路281に供給された燃料ガスは、電磁弁272aと流路35との両者を通過して上バーナー260に供給される。この場合、上バーナー260の火力は、「強」になる。一方、電磁弁272aが閉じた状態では、主流路280から上バーナー用流路281に供給された燃料ガスは、電磁弁272a及び流路35のうちの流路35のみを通過して上バーナー260に供給される。この場合、上バーナー260に供給される燃料ガスの流量は、電磁弁272aが開いた状態にあるときよりも少なくなり、上バーナー260の火力は、「弱」になる。
第一実施形態の下バーナー用火力調節部274は、下バーナー用流路282に設けられた電磁弁274aである。ガス供給路28は、下バーナー用流路282における電磁弁274aの上流側と下流側とを接続するバイパス路44を有している。バイパス路44の一部は、下バーナー用流路282よりも流路断面積が小さい流路45である。
下バーナー261の火力は、電磁弁274aが開閉されることにより、調節される。電磁弁274aが開いた状態では、主流路280から下バーナー用流路282に供給された燃料ガスは、電磁弁274aと流路45との両者を通過して下バーナー261に供給される。この場合、下バーナー261の火力は、「強」になる。一方、電磁弁274aが閉じた状態では、主流路280から下バーナー用流路282に供給された燃料ガスは、電磁弁274a及び流路45のうちの流路45のみを通過して下バーナー261に供給される。この場合、下バーナー261に供給される燃料ガスの流量は、電磁弁274aが開いた状態にあるときよりも少なくなり、下バーナー261の火力は、「弱」になる。
上バーナー用火力調節部272及び下バーナー用火力調節部274の各々は、電磁弁272a,274aに限られない。例えば、上バーナー用火力調節部272は、上バーナー用流路281に設けられた流量制御弁であってもよい。また、下バーナー用火力調節部274は、下バーナー用流路282に設けられた流量制御弁であってもよい。また、上バーナー用火力調節部272及び下バーナー用火力調節部274の各々は、対応するバーナー260,261の火力を3段階以上調節可能であってもよい。
グリル装置2は、図2及び図3に示す温度センサー46を有している。温度センサー46は、加熱室20に配置された調理容器5の底板部50の温度THを検出する。温度センサー46は、下バーナー261の平面視における中央部に設置されている。温度センサー46は、加熱室20内に配置された調理容器5の下方に位置する。
温度センサー46は、温度センサー46の上端部に位置する検出部47を有している。検出部47は、上下方向に移動可能である。検出部47には、例えば、ばね等の付勢部材により、上方に向かう力が加えられている。
加熱室20内に調理容器5が配置されたとき、検出部47は、調理容器5の底板部50の下面に接触する。これにより、加熱対象物(詳しくは、調理容器5の底板部50)の温度THが、温度センサー46によって検出可能になる。なお、温度センサー46は、調理容器5の温度を検出するものではなく、調理対象物の温度を検出するものであってもよい。すなわち、温度センサー46は、加熱対象物のいずれかの部分の温度を検出すればよい。
また、検出する加熱対象物の温度は、加熱対象物から直接的に検出するか間接的に検出するかのいずれであってもよい。例えば、加熱対象物の温度として、排気路23内に設けられた温度センサー24により検出された温度を採用する場合、加熱対象物の温度を間接的に検出することになり、調理容器5の底板部50の温度を検出する温度センサー46により検出された温度を採用する場合、加熱対象物の温度を直接的に検出することになる。また、温度センサー24と温度センサー46のいずれか一方の温度センサーのみが設けられるものであってもよい。
第一実施形態の加熱調理器1は、グリル装置2を操作するための操作部として、図1に示すグリル用操作部14を備えている。グリル用操作部14は、ケーシング10の前面に設けられたカンガルーポケット方式の操作部である。グリル用操作部14は、不使用時にはケーシング10内に配置され、使用時にはケーシング10から前方に突出した位置に配置される。
グリル用操作部14は、図5に示す操作パネル17を有している。操作パネル17は、グリル用操作部14の上面を構成している。操作パネル17は、グリル用操作部14がケーシング10から前方に突出した位置に配置されたときにのみ露出して、操作可能になる。操作パネル17は、操作部分170と、操作部分171とを有している。操作部分170は、利用者が自動調理モードの選択を行うために用いられる。すなわち、第一実施形態では、操作部分170が、複数の自動調理モードの中から任意の自動調理モードを選択するための自動調理モード選択部を構成している。操作部分171は、利用者が、選択した自動調理モードによるグリル装置2の自動調理の開始の指令を行うために用いられる。なお、グリル用操作部14は、例えば、ケーシング10の前面に固定的に設けられた操作パネル等であってもよい。
第一実施形態の操作部分170は、複数の調理メニューから一の調理メニューを選択するためのメニュー選択部170aと、選択された調理メニューにおける火加減を選択するための火加減選択部170bとを有している。すなわち、第一実施形態の自動調理モードは、複数の調理メニューの中から選択された調理メニューと、調理メニュー毎に選択された火加減とを組み合わせたモードである。
第一実施形態の加熱調理器1は、図6に示す制御部16を更に備えている。制御部16は、例えば、マイクロコンピューターを有している。制御部16は、加熱量変更部27に電気的に接続されている。すなわち、制御部16は、開閉弁270、上バーナー用点火プラグ271、上バーナー用火力調節部272(電磁弁272a)、下バーナー用点火プラグ273及び下バーナー用火力調節部274(電磁弁274a)に、電気的に接続されている。また、制御部16は、温度センサー24、温度センサー46及びグリル用操作部14にも、電気的に接続されている。
利用者は、グリル装置2によって自動調理を行うとき、まず、加熱室20内に加熱対象物を配置する。次に利用者は、操作パネル17のメニュー選択部170aを操作して、調理メニューを選択し、この後、火加減選択部170bを操作して選択された調理メニューにおける火加減を選択する。これにより、複数の自動調理モードの中から任意の自動調理モードが決定される。次に、利用者は、操作部分171を操作して自動調理の開始の指令をする。
制御部16は、グリル用操作部14から自動調理の開始の指令を受けたとき、自動調理モード毎に設定された複数の制御条件の中から、選択された自動調理モードに対応する制御条件を決定し、この制御条件と、温度センサー24で検出した温度THとに基づいて、加熱量変更部27を自動で制御する。このようにして、選択された調理メニューに係る自動調理モードが実行される。
利用者が選択可能な自動調理モードとしては、例えば、パン、魚又は鶏等の調理対象物の種類の違い、切り身又は姿焼き等の調理対象物の状態の違い及び焼き加減の違い等に応じて制御条件が決定された複数の自動調理モードがある。
自動調理では、加熱量変更部27が制御部16によって制御され、これにより、自動調理モード毎に設定された自動調理工程が実行される。
以下、図7に示すフローチャート及び図8に示す温度チャートに基づいて、第一実施形態の自動調理について説明する。第一実施形態では、調理メニューが「魚:姿焼き」でかつ火加減が「中」の自動調理モードで自動調理を行う。また、調理対象物はサンマであるが、サンマ四匹を加熱調理する場合とサンマ一匹を加熱調理する場合の二通りの例を示す。図8における実線71がサンマ四匹の場合の温度チャートであり、破線72がサンマ一匹の場合の温度チャートである。まず、サンマ四匹を加熱調理する場合について説明する。
図7に示すように、ステップS1において、利用者は、まず、メニュー選択部170aを操作して、調理メニュー「魚:姿焼き」を選択する。次に、ステップS2において、利用者は、火加減選択部170bを操作して、火加減「中」を選択する。
次に、ステップS3において、利用者は、操作部分171を操作して、点火指令を行う。これにより、ステップS4において、調理メニューが「魚:姿焼き」でかつ火加減が「中」の自動調理モードが開始される。自動調理モードが開始されると、温度センサー24による温度THの検出が開始される。また、本実施形態における調理メニュー「魚:姿焼き」の自動調理では、自動調理モードの開始から20秒が経過するまでは、上バーナー260の火力を「強」とし、下バーナー261の火力を「強」とする初期加熱を実行し、20秒が経過した後は、上バーナー260の火力を「弱」、下バーナー261の火力を「弱」とする第1加熱を実行する。
次に、ステップS5において、制御部16は、選択された調理メニューに係る自動調理モードの実行中に余熱モードを実行するために必要となる、余熱開始可能時間Trh及び余熱開始温度THrhを決める。余熱開始可能時間Trh及び余熱開始温度THrhは、選択された調理メニューと、自動調理モードの開始時に温度センサー24に検出された温度THとに応じて、制御部16により決定される。本実施形態では、調理メニューが「魚:姿焼き」で火加減が「中」であり、自動調理モードの開始時の温度THが20℃であるため、これらの条件により余熱開始可能時間Trhが500秒、余熱開始温度THrhが200℃に設定される。
次に、ステップS6において、制御部16は、点火動作を開始させる。点火動作では、制御部16は、開閉弁270を開いた状態とし、かつ、上バーナー用点火プラグ271及び下バーナー用点火プラグ273を作動させる。上バーナー260及び下バーナー261は、熱電対等からなる着火検出部(不図示)を備えており、着火検出部による着火の検出の情報は、制御部16に送信される。着火検出部により着火が検出されると、制御部16は、上バーナー260及び下バーナー261による燃焼を継続し、点火動作を終了する。着火検出部により着火が所定時間検出されない場合、制御部16は、開閉弁270を閉じ、かつ、上バーナー用点火プラグ271及び下バーナー用点火プラグ273の作動を停止させて、点火エラーが発生したとして点火動作を終了する。
次に、ステップS7において、制御部16は、余熱モードの実行を開始する。余熱モードは、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhの経過後に、温度センサー24に検出された温度THが余熱開始温度THrh以上となった時に、加熱部26による加熱を停止して、余熱による加熱対象物の加熱を行うモードである。余熱モードについては後述する。
次に、ステップS8において、制御部16は、温度勾配算出モードを実行する。温度勾配算出モードは、自動調理モードの開始から温度勾配算出時間Tmが経過するまでに、温度センサー24に検出された温度THに基づいて、制御部16が温度勾配を算出するモードである。自動調理モードの開始からの経過時間は、制御部16が一機能として有する計時機能又は制御部16とは別に設けられる計時手段等により計測され、制御部16に把握される。なお、温度勾配算出モードは任意のモードであり、設けられなくてもよい。
温度勾配算出時間Tmは、余熱開始可能時間Trhよりも短い。本実施形態では、温度勾配算出時間Tmは、400秒に設定される。温度勾配算出時間Tmは、温度勾配を算出するための温度THの検出の終了の時点を、自動調理モードの開始からの時間で表したものであって、温度勾配を算出するための温度THの検出の開始は、自動調理モードの開始と同時でなくてもよい。本実施形態では、自動調理モードの開始から100秒が経過した時に、温度勾配を算出するための温度THの検出が開始される。すなわち、温度THの検出は自動調理モードの開始から実行されているが、温度勾配を算出するために使用する温度THは、自動調理モードの開始から100秒が経過した時から400秒が経過するまでの間(温度勾配算出区間とする)に検出された温度THである。温度勾配算出時間Tmは、調理メニュー及び火加減に基づいて設定するようにしてもよいし、調理メニュー及び火加減にかかわらず一定となるように設定してもよい。
制御部16は、算出した温度勾配を基に、加熱対象物及び調理対象物の熱容量情報を算出する。加熱対象物の熱容量情報は、算出した温度勾配と、温度勾配を算出するための温度THを検出している時の加熱部26が加熱対象物に付与した熱量(例えば単位時間当たりの熱量)と、から算出される。制御部16は、加熱対象物の熱容量情報を算出すると、調理容器5の熱容量情報を減算することで、調理対象物の熱容量情報を算出し、温度勾配算出モードを終了する。
次に、ステップS9において、制御部16は、調理メニュー、火加減及び調理対象物の熱容量情報を基に、自動調理モードにおける制御方法を決定する。本実施形態では、加熱条件として、初期加熱の後に実行される第1加熱(上バーナー260の火力を「弱」とし、下バーナー261の火力を「弱」とする加熱)の加熱時間を715秒に設定し、第1加熱の後、上バーナー260及び下バーナー261による加熱を停止して余熱による第2加熱の加熱時間を29秒に設定する。
次に、ステップS10において、制御部16は、第1加熱を実行する。本実施形態では、ステップS8の温度勾配算出モードを実行している時に第1加熱が既に開始されているため、ステップS10においては、制御部16は、ステップS9において設定された第1加熱の加熱時間が経過した後、第1加熱を終了する。
次に、ステップS11において、制御部16は、第2加熱を実行する。制御部16は、ステップS9において設定された第2加熱の加熱時間が経過した後、第2加熱を終了する。
次に、ステップS12において、制御部16は、自動調理モードを終了する。制御部16は、余熱モード及び温度センサー24による温度THの検出を終了する。
以上が、自動調理モードにおける基本的な制御フローである。サンマ四匹を加熱調理した例について説明したが、この例では、自動調理モードの本来の加熱である第2加熱における余熱での加熱調理を行ったが、余熱モードによる余熱での加熱調理は実行していない。
次に、サンマ一匹を加熱調理する例について説明する。基本的な制御フローについては、図7に示す通りであるため、上述した説明と重複する説明は省略する。
図8に示すように、温度勾配算出区間において、サンマ四匹の場合の温度チャート(実線71参照)と、サンマ一匹の場合の温度チャート(破線72参照)とは、概ね同様の形状をなしている。このため、ステップS8において算出されるサンマ一匹の場合の温度勾配は、サンマ四匹の場合の温度勾配と殆ど同じであり、調理対象物の熱容量情報が殆ど同じであると算出される。この理由について以下に説明する。
調理対象物の形状のばらつき、調理容器5の調理対象物が載置される面が平面でない等の原因により、調理容器5と調理対象物との接触面積が小さい場合、調理容器5と調理対象物との間の熱伝導が悪くなる。このとき、温度勾配算出モード実行中に、加熱部26から付与される熱は調理容器5に伝わるものの調理対象物には伝わりにくく、加熱部26から付与された熱により調理容器5の温度が上昇しても、調理対象物の温度は調理容器5の温度ほどは上昇しない。温度センサー24が検出する温度THは調理容器5の温度であるため、温度THは調理対象物の温度を反映しておらず、温度勾配算出モードにおいて算出される調理対象物の熱容量情報は正確ではない。このため、温度勾配算出モードにおいて算出されたサンマ一匹の熱容量情報とサンマ四匹の熱容量情報が殆ど同じ結果となっている。
本例では、ステップS9において、制御部16は、第1加熱の加熱時間を715秒に設定し、第2加熱の加熱時間を32秒に設定する。
ステップS10の第1加熱において、サンマ一匹の加熱調理の場合は、サンマ四匹の加熱調理の場合よりも、温度センサー24が検出する温度THの上昇速度が速い。これは、サンマ一匹の熱容量はサンマ四匹の熱容量よりも小さいため、実際にサンマ一匹の温度の上昇速度はサンマ四匹の場合よりも速いうえ、調理容器5と調理対象物との間の熱伝導が悪くても、時間が経過すると調理対象物の温度が温度センサー24の検出する温度THに反映されるためである。
本例では、自動調理モードの開始から616秒(余熱開始可能時間Trhである500秒経過後)経過した時に、温度THが余熱開始温度THrhである100℃に到達したため、上バーナー260及び下バーナー261による加熱を停止して、余熱モードによる余熱での加熱を開始した。余熱モードによる余熱での加熱は、残りの調理時間、すなわち、第1加熱の残り時間の119秒と、第2加熱の32秒とを合わせた151秒実行される。
余熱モードによる余熱での加熱を実行しなければ、サンマ一匹に対して、サンマ四匹を加熱調理する場合と同様に加熱して、加熱対象物の焼き過ぎが生じるところ、余熱モードによる余熱での加熱により、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制することができる。
更に、余熱モードによる余熱での加熱は、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trh(本例では500秒)経過前は実行されないため、加熱対象物の焼けが浅くなることも抑制することができる。
次に、第二実施形態の加熱調理器1について、図9及び図10に基いて説明する。なお、第二実施形態の加熱調理器1は、第一実施形態の加熱調理器1と大部分において同じである。このため、第一実施形態と重複する説明については、説明を省略する。
第二実施形態では、第一実施形態と同様に、調理メニューが「魚:姿焼き」でかつ火加減が「中」の自動調理モードで自動調理を行う。調理対象物は、サンマ四匹である。
図9に示すように、第二実施形態における制御方法のフローチャートは、第一実施形態における制御方法のフローチャート(図7参照)と大部分において同じであるが、温度センサー24ではなく温度センサー46により検出された温度(同様にTHで表す)に基づいて制御する点で第一実施形態と異なる。具体的には、ステップS26、ステップS27及びステップS34が第一実施形態における制御方法のフローチャートにないステップである。ステップS21~ステップS25はステップS1~ステップS5と同様であり、ステップS28~ステップS33はステップS6~ステップS11と同様であり、ステップS35はステップS12と同様であるため、説明を省略し、第一実施形態における制御方法のフローチャートと異なる点について説明する。
ステップS24において、調理メニューが「魚:姿焼き」でかつ火加減が「中」の自動調理モードが開始される。自動調理モードが開始されると、温度センサー46による温度THの検出が開始される。また、本実施形態における調理メニュー「魚:姿焼き」の自動調理では、自動調理モードの開始から20秒が経過するまでは、上バーナー260の火力を「強」とし、下バーナー261の火力を「強」とする初期加熱を実行し、20秒が経過した後は、上バーナー260の火力を「弱」、下バーナー261の火力を「強」とする第1加熱を実行する。
次に、ステップS26において、制御部16は、選択された調理メニューに係る自動調理モードの実行中に強制火力減少モードを実行するために必要となる、強制火力減少温度THkを決めて、強制火力減少モードを実行する。強制火力減少温度THkは、自動調理モードの開始時に温度センサー46に検出された温度THに応じて、制御部16により決定される。強制火力減少モードは、自動調理モードの実行中に、温度センサー46に検出された温度THが強制火力減少温度THk以上となった場合に、制御部16が加熱部26の加熱量を減少させるモードである。自動調理モードの実行中に、温度THが強制火力減少温度THk以上とならなかった場合には、強制火力減少モードによる加熱部26の加熱量の減少が実行されないまま、強制火力減少モード及び自動調理モードは終了する。強制火力減少温度THkは、自動調理モードの設計上想定される温度THを超えて設定される温度であり、強制火力減少モードによる加熱部26の加熱量の減少は実行されないことが好ましい。
強制火力減少温度THkは余熱開始温度THrhよりも高い温度に設定される。なお、強制火力減少モードは任意のモードであり、設けられなくてもよい。
次に、ステップS27において、制御部16は、選択された調理メニューに係る自動調理モードの実行中に強制火力停止モードを実行するために必要となる、強制火力停止温度THsを決めて、強制火力停止モードを実行する。強制火力停止温度THsは、自動調理モードの開始時に温度センサー46に検出された温度THに応じて、制御部16により決定される。強制火力停止モードは、自動調理モードの実行中に、温度センサー46に検出された温度THが強制火力停止温度THs以上となった場合に、制御部16が加熱部26における加熱を停止させるモードである。自動調理モードの実行中に、温度THが強制火力停止温度THs以上とならなかった場合には、強制火力停止モードによる加熱部26における加熱の停止が実行されないまま、強制火力停止モード及び自動調理モードは終了する。強制火力停止温度THsは、自動調理モードの設計上想定される温度THを超えて設定される温度であり、強制火力停止モードによる加熱部26における加熱の停止は実行されないことが好ましい。
強制火力停止温度THsは余熱開始温度THrhよりも高い温度に設定される。また、強制火力停止モードと強制火力減少モードの両方が実行される場合には、強制火力停止温度THsは強制火力減少温度THkよりも高い温度に設定される。なお、強制火力停止モードは任意のモードであり、設けられなくてもよい。
次に、ステップS31において、制御部16は、調理メニュー、火加減及び調理対象物の熱容量情報を基に、自動調理モードにおける制御方法を決定する。本実施形態では、加熱条件として、初期加熱の後に実行される第1加熱(上バーナー260の火力を「弱」とし、下バーナー261の火力を「強」とする加熱)の加熱時間を設定し、第1加熱の後に実行する、上バーナー260の火力を「弱」とし、下バーナー261の火力を「弱」とする第2加熱の加熱時間を設定し、第2加熱の後に実行する、上バーナー260及び下バーナー261による加熱を停止して余熱による第3加熱の加熱時間を設定する。
図10に示す例では、温度センサー46に検出された温度THが余熱開始温度THrh以上となったものの、この時点は自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhの経過前であった。また、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhの経過後には、温度THが余熱開始温度THrh以上とならなかったため、余熱モードによる余熱での加熱調理は実行しなかった。
また、温度THが強制火力減少温度THk以上とならなかったため、強制火力減少モードによる加熱部26の加熱量の減少は実行されなかった。
また、温度THが強制火力停止温度THs以上とならなかったため、強制火力停止モードによる加熱部26の加熱の停止は実行されなかった。
第二実施形態においても、第一実施形態において得られる基本的な効果が得られる。更に、第二実施形態においては、強制火力減少モードを実行するため、温度センサー46に検出された温度THが、余熱開始温度THrhよりも高い温度に設定される強制火力減少温度THkに到達すると、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhが経過する前であっても、加熱部26による加熱の加熱量を減少させて、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制することができる。
更に、強制火力停止モードを実行するため、温度センサー46に検出された温度THが、余熱開始温度THrhよりも高い温度に設定される強制火力停止温度THsに到達すると、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhが経過する前であっても、加熱部26による加熱を停止させて、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制することができる。
(3)まとめ
以上、述べた第一実施形態及び第二実施形態から明らかなように、第1の態様の加熱調理器1は、加熱対象物を加熱するための加熱部26と、加熱対象物の温度を検出する温度センサー46と、制御部16と、メニュー選択部170aと、を備える。制御部16は、温度センサー46にて検出した温度に基づいて、加熱部26の加熱量を制御する。メニュー選択部170aは、複数の調理メニューから一の調理メニューを選択するためのものである。制御部16は、調理メニューに係る自動調理モードを実行可能である。制御部16は、選択された調理メニューに係る自動調理モードの実行中に、選択された調理メニューと自動調理モードの開始時に温度センサー46に検出された温度THとに応じて決まる余熱開始可能時間Trh及び余熱開始温度THrhに基づいて制御を行う余熱モードを実行可能である。余熱モードは、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhの経過後に、温度センサー46に検出された温度THが余熱開始温度THrh以上となった時に、加熱部26による加熱を停止して、余熱による加熱対象物の加熱を行うモードである。
第1の態様によれば、余熱モードによる余熱での加熱により、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制することができる。更に、余熱モードによる余熱での加熱は、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trh経過前は実行されないため、加熱対象物の焼けが浅くなることも抑制することができる。
第2の態様では、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、加熱調理器1は、選択された調理メニューにおける火加減を選択するための火加減選択部170bを更に備える。自動調理モードにおいて、制御部16は、選択された調理メニュー及び火加減に基づいて制御を行う。
第2の態様によれば、自動調理モードにおいてより細やかな制御を行うことが可能となる。
第3の態様では、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、加熱調理器1は、調理対象物を収容する調理容器5を更に備える。温度センサー46は、加熱対象物を構成する調理対象物及び調理容器5のうちの調理容器5の温度を検出するものである。自動調理モードにおいて、制御部16は、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhよりも短い温度勾配算出時間Tmが経過するまでに温度センサー46に検出された温度THに基づいて、温度勾配を算出する温度勾配算出モードを実行可能である。
第3の態様によれば、自動調理モードにおいてより細やかな制御を行うことが可能となる。
第4の態様では、第1~第3のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、自動調理モードにおいて、制御部16は、自動調理モードの開始時に温度センサー46に検出された温度THに応じて決まる強制火力減少温度THkに基づいて制御を行う強制火力減少モードを実行可能である。強制火力減少モードは、温度センサー46に検出された温度THが強制火力減少温度THk以上となった時に、加熱部26による加熱の加熱量を減少させるモードである。
第4の態様によれば、温度センサー46に検出された温度THが、強制火力減少温度THkに到達すると、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhが経過する前であっても、加熱部26による加熱の加熱量を減少させて、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制することができる。
第5の態様では、第1~第4のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、自動調理モードにおいて、制御部16は、自動調理モードの開始時に温度センサー46に検出された温度THに応じて決まる強制火力停止温度THsに基づいて制御を行う強制火力停止モードを実行可能である。強制火力停止モードは、温度センサー46に検出された温度THが強制火力停止温度THs以上となった時に、加熱部26による加熱を停止させるモードである。
第5の態様によれば、温度センサー46に検出された温度THが、強制火力停止温度THsに到達すると、自動調理モードの開始から余熱開始可能時間Trhが経過する前であっても、加熱部26による加熱を停止させて、加熱対象物の焼き過ぎが生じるのを抑制することができる。
1 加熱調理器
16 制御部
170a メニュー選択部
170b 火加減選択部
23 排気路
230 排気ダクト
24 温度センサー
26 加熱部
46 温度センサー
TH 温度
Trh 余熱開始可能時間
THrh 余熱開始温度
Tm 温度勾配算出時間
THk 強制火力減少温度
THs 強制火力停止温度

Claims (5)

  1. 加熱対象物を加熱するための加熱部と、
    前記加熱対象物の温度を検出する温度センサーと、
    前記温度センサーにて検出した温度に基づいて、前記加熱部の加熱量を制御する制御部と、
    複数の調理メニューから一の調理メニューを選択するためのメニュー選択部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記調理メニューに係る自動調理モードを実行可能であり、
    前記制御部は、選択された前記調理メニューに係る前記自動調理モードの実行中に、前記選択された前記調理メニューと前記自動調理モードの開始時に前記温度センサーに検出された温度とに応じて決まる余熱開始可能時間及び余熱開始温度に基づいて制御を行う余熱モードを実行可能であり、
    前記余熱モードは、前記自動調理モードの開始から前記余熱開始可能時間の経過後に、前記温度センサーに検出された温度が前記余熱開始温度以上となった時に、前記加熱部による加熱を停止して、余熱による前記加熱対象物の加熱を行うモードである
    加熱調理器。
  2. 選択された前記調理メニューにおける火加減を選択するための火加減選択部を更に備え、
    前記自動調理モードにおいて、前記制御部は、選択された前記調理メニュー及び前記火加減に基づいて制御を行う
    請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 調理対象物を収容する調理容器を更に備え、
    前記温度センサーは、前記加熱対象物を構成する前記調理対象物及び前記調理容器のうちの前記調理容器の温度を検出するものであり、
    前記自動調理モードにおいて、前記制御部は、前記自動調理モードの開始から前記余熱開始可能時間よりも短い温度勾配算出時間が経過するまでに前記温度センサーに検出された温度に基づいて、温度勾配を算出する温度勾配算出モードを実行可能である
    請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 前記自動調理モードにおいて、前記制御部は、前記自動調理モードの開始時に前記温度センサーに検出された温度に応じて決まる強制火力減少温度に基づいて制御を行う強制火力減少モードを実行可能であり、
    前記強制火力減少モードは、前記温度センサーに検出された温度が前記強制火力減少温度以上となった時に、前記加熱部による加熱の加熱量を減少させるモードである
    請求項1~3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記自動調理モードにおいて、前記制御部は、前記自動調理モードの開始時に前記温度センサーに検出された温度に応じて決まる強制火力停止温度に基づいて制御を行う強制火力停止モードを実行可能であり、
    前記強制火力停止モードは、前記温度センサーに検出された温度が前記強制火力停止温度以上となった時に、前記加熱部による加熱を停止させるモードである
    請求項1~4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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